JPH1169472A - スピーカの防水構造及びこれに用いられる2次振動板 - Google Patents
スピーカの防水構造及びこれに用いられる2次振動板Info
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- JPH1169472A JPH1169472A JP22671697A JP22671697A JPH1169472A JP H1169472 A JPH1169472 A JP H1169472A JP 22671697 A JP22671697 A JP 22671697A JP 22671697 A JP22671697 A JP 22671697A JP H1169472 A JPH1169472 A JP H1169472A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スピーカ自体に防水機能をもたせずに、簡易
な構成で十分な防水機能を確保しつつ、且つ、良好なス
ピーカの音響特性を発揮できるスピーカの防水構造及び
それに用いられるスピーカの2次振動板を提案すること
を目的とする。 【構成】 本発明のスピーカの防水構造は、スピーカ2
03と、このスピーカ203の取り付け位置に開口部2
01を備える筐体200と、上記開口部201を覆い防
水保護膜として機能するとともに、上記スピーカ203
のコーン紙に形成されている振動シボリ203aと略同
一形状の振動シボリ101が形成され、上記スピーカ2
03からの音響出力により振動するスピーカの2次振動
板100とを備える。
な構成で十分な防水機能を確保しつつ、且つ、良好なス
ピーカの音響特性を発揮できるスピーカの防水構造及び
それに用いられるスピーカの2次振動板を提案すること
を目的とする。 【構成】 本発明のスピーカの防水構造は、スピーカ2
03と、このスピーカ203の取り付け位置に開口部2
01を備える筐体200と、上記開口部201を覆い防
水保護膜として機能するとともに、上記スピーカ203
のコーン紙に形成されている振動シボリ203aと略同
一形状の振動シボリ101が形成され、上記スピーカ2
03からの音響出力により振動するスピーカの2次振動
板100とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水型の音響装置
におけるスピーカの防水構造及びこれに用いられる2次
振動板に関する。
におけるスピーカの防水構造及びこれに用いられる2次
振動板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の防水型の音響装置、例えばマリン
レジャーに用いられるトランシーバーのような防水型移
動通信用端末装置では、防水のためにスピーカ自体に防
水機能を持たせているものがあった。このような端末装
置の防水構造としては、例えば図13に示す第1の従来
技術のように、筐体1203に突設された筒状部120
3aにブラインド1201をゴムパッキン1202(場
合によっては、側面にシール剤を塗布する。)及び保護
カバー1205を介してネジ1204で固定していた。
この場合、スピーカ(図示せず)の開口部は筒状部12
03aに面するように配置されるため、スピーカからの
出力はブラインド1201を通して、外部に音波を伝え
ることができる。
レジャーに用いられるトランシーバーのような防水型移
動通信用端末装置では、防水のためにスピーカ自体に防
水機能を持たせているものがあった。このような端末装
置の防水構造としては、例えば図13に示す第1の従来
技術のように、筐体1203に突設された筒状部120
3aにブラインド1201をゴムパッキン1202(場
合によっては、側面にシール剤を塗布する。)及び保護
カバー1205を介してネジ1204で固定していた。
この場合、スピーカ(図示せず)の開口部は筒状部12
03aに面するように配置されるため、スピーカからの
出力はブラインド1201を通して、外部に音波を伝え
ることができる。
【0003】また、スピーカ自体に防水機能を持たせた
無線機の防水構造に関する他の例としては、例えば、実
開平2−57692号公報がある。かかる無線機の防水
構造とは、防水布を張り付けたゴム板にスピーカ台を介
してスピーカを装着し、上記ゴム板とスピーカ台の間に
Oリングを介在させ防水構造としたものである。また、
スピーカ全体を防水布で覆うことにより防水機能を持た
せたものとして、実開平4−38196号公報がある。
無線機の防水構造に関する他の例としては、例えば、実
開平2−57692号公報がある。かかる無線機の防水
構造とは、防水布を張り付けたゴム板にスピーカ台を介
してスピーカを装着し、上記ゴム板とスピーカ台の間に
Oリングを介在させ防水構造としたものである。また、
スピーカ全体を防水布で覆うことにより防水機能を持た
せたものとして、実開平4−38196号公報がある。
【0004】しかし、スピーカ自体に防水機能を持たせ
ているため、周波数特性の悪化と音圧の低下が生じ、非
防水型の同形状のスピーカに比べて出力が数dB低下す
る問題点がある。特に、移動通信用端末装置の場合は、
スピーカの小型化が必要であるため、スピーカの出力低
下は重要な問題となる。また、ブラインド1201やゴ
ム板の存在により音質が悪くなるという問題もある。
ているため、周波数特性の悪化と音圧の低下が生じ、非
防水型の同形状のスピーカに比べて出力が数dB低下す
る問題点がある。特に、移動通信用端末装置の場合は、
スピーカの小型化が必要であるため、スピーカの出力低
下は重要な問題となる。また、ブラインド1201やゴ
ム板の存在により音質が悪くなるという問題もある。
【0005】また、上記防水構造では、ブラインド12
01或は防水布を通してスピーカの開口部内に侵入した
水は外部へ抜けずらいという問題がある。
01或は防水布を通してスピーカの開口部内に侵入した
水は外部へ抜けずらいという問題がある。
【0006】また他の従来技術(第2の従来技術)で
は、図14に示すように、スピーカ(図示せず)自体に
防水機能をもたせずに、ブラインド1301自体に防水
機能をもたせ、上記ブラインド1301を筐体1302
に密着させるものがある。かかる防水構造では、ブライ
ンド1301自体の防水性能に限界があり、せいぜい生
活防水程度の防水効果しか実現できない。これでは、ウ
ォータージェットを楽しむときのような激しいマリンス
ポーツの用途には不十分である。一方、ブラインド13
01における防水性能を向上させる為には、その音響特
性を犠牲にしなければならず、音圧が下がる等の問題点
がある。この種の技術を開示したものとして、実開平6
−34389号、実開平6−66191号がある。
は、図14に示すように、スピーカ(図示せず)自体に
防水機能をもたせずに、ブラインド1301自体に防水
機能をもたせ、上記ブラインド1301を筐体1302
に密着させるものがある。かかる防水構造では、ブライ
ンド1301自体の防水性能に限界があり、せいぜい生
活防水程度の防水効果しか実現できない。これでは、ウ
ォータージェットを楽しむときのような激しいマリンス
ポーツの用途には不十分である。一方、ブラインド13
01における防水性能を向上させる為には、その音響特
性を犠牲にしなければならず、音圧が下がる等の問題点
がある。この種の技術を開示したものとして、実開平6
−34389号、実開平6−66191号がある。
【0007】また、第3の従来技術として、図15に示
すように、スピーカ(図示せず)自体に防水機能をもた
せずに、筐体1401にスピーカの開口部を持たせず、
スピーカに面する振動面1401aを肉薄とする構造の
ものがある。かかる構造では移動通信端末装置の完全防
水を確保することができるが、振動面1401aの音響
特性を大きく犠牲にする等の問題点がある。
すように、スピーカ(図示せず)自体に防水機能をもた
せずに、筐体1401にスピーカの開口部を持たせず、
スピーカに面する振動面1401aを肉薄とする構造の
ものがある。かかる構造では移動通信端末装置の完全防
水を確保することができるが、振動面1401aの音響
特性を大きく犠牲にする等の問題点がある。
【0008】更に、図13乃至図15に示した従来技術
では、筐体の防止機能を確保するため、スピーカが筐体
内に完全密封された状態になっており、筐体内部と外部
との間で通気性が確保されていない。
では、筐体の防止機能を確保するため、スピーカが筐体
内に完全密封された状態になっており、筐体内部と外部
との間で通気性が確保されていない。
【0009】従って、筐体内部の空気が温度上昇により
膨張した場合、上記ブラインド1201等がその圧力で
破損する事態が生じ得る。また、気温の下降によって筐
体内部の空気が結露し、スピーカの周辺に水滴が生じる
と、これが磁気回路に入り込み、錆が発生したり、振動
板を変形若しくは破損させる等して、スピーカの耐久性
を極度に縮めることもある。
膨張した場合、上記ブラインド1201等がその圧力で
破損する事態が生じ得る。また、気温の下降によって筐
体内部の空気が結露し、スピーカの周辺に水滴が生じる
と、これが磁気回路に入り込み、錆が発生したり、振動
板を変形若しくは破損させる等して、スピーカの耐久性
を極度に縮めることもある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、スピーカ
自体に防水機能をもたせると、スピーカの出力低下を招
くので、小型で高出力が望まれる移動通信端末として
は、スピーカ自体に防水機能をもたせることは好ましく
ない。また音質も著しく劣化する。
自体に防水機能をもたせると、スピーカの出力低下を招
くので、小型で高出力が望まれる移動通信端末として
は、スピーカ自体に防水機能をもたせることは好ましく
ない。また音質も著しく劣化する。
【0011】また、防水機能の確保のため、端末装置の
内部を完全密封すると、端末装置内部の気温の変動によ
り振動板が破損する等の問題点が生じ得る。
内部を完全密封すると、端末装置内部の気温の変動によ
り振動板が破損する等の問題点が生じ得る。
【0012】従って、本発明は上記問題点に鑑み、スピ
ーカ自体に防水機能をもたせずに、簡易な構成で十分な
防水機能を確保しつつ、且つ、良好なスピーカの音響特
性を発揮できるスピーカの防水構造及びこれに用いられ
る2次振動板を提案することを目的とする。
ーカ自体に防水機能をもたせずに、簡易な構成で十分な
防水機能を確保しつつ、且つ、良好なスピーカの音響特
性を発揮できるスピーカの防水構造及びこれに用いられ
る2次振動板を提案することを目的とする。
【0013】更に、端末装置内外における十分な通気性
の確保を図ることのできるスピーカの防水構造を提案す
ることを目的とする。
の確保を図ることのできるスピーカの防水構造を提案す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスピーカ
の防水構造は、スピーカと、このスピーカの取り付け位
置に開口部を備える筐体と、上記開口部を覆い防水保護
膜として機能するとともに、上記スピーカのコーン紙に
形成されている振動シボリと略同一形状の振動シボリが
形成され、上記スピーカからの音響出力により振動する
スピーカの2次振動板とを備えるものである。
の防水構造は、スピーカと、このスピーカの取り付け位
置に開口部を備える筐体と、上記開口部を覆い防水保護
膜として機能するとともに、上記スピーカのコーン紙に
形成されている振動シボリと略同一形状の振動シボリが
形成され、上記スピーカからの音響出力により振動する
スピーカの2次振動板とを備えるものである。
【0015】この発明に係るスピーカの防水構造は、上
記振動シボリの形状を略同心円としたものである。
記振動シボリの形状を略同心円としたものである。
【0016】この発明に係るスピーカの防水構造は、音
響特性と防水特性の両方を満足させるために、上記スピ
ーカの2次振動板の厚さを75乃至125ミクロンとし
たものである。
響特性と防水特性の両方を満足させるために、上記スピ
ーカの2次振動板の厚さを75乃至125ミクロンとし
たものである。
【0017】この発明に係るスピーカの防水構造は、上
記スピーカの2次振動板の材質をPC(polychlorinat
e)又はポリエステル樹脂としたものである。
記スピーカの2次振動板の材質をPC(polychlorinat
e)又はポリエステル樹脂としたものである。
【0018】この発明に係るスピーカの防水構造は、上
記筐体が、マイクの取り付け位置に設けられた第2開口
部と、上記第2開口部を覆う撥水性皮膜とを備え、上記
撥水性皮膜は、上記マイクへの音声の入力を可能にする
とともに、上記筐体内外の通気を可能にするように構成
されているものである。
記筐体が、マイクの取り付け位置に設けられた第2開口
部と、上記第2開口部を覆う撥水性皮膜とを備え、上記
撥水性皮膜は、上記マイクへの音声の入力を可能にする
とともに、上記筐体内外の通気を可能にするように構成
されているものである。
【0019】この発明に係るスピーカの防水構造は、上
記撥水性皮膜が、四弗化エチレン樹脂多孔質膜である。
記撥水性皮膜が、四弗化エチレン樹脂多孔質膜である。
【0020】この発明に係るスピーカの防水構造は、上
記筐体へ侵入した水を排水するための排水溝を設けた外
装パネルを備えるものである。
記筐体へ侵入した水を排水するための排水溝を設けた外
装パネルを備えるものである。
【0021】この発明に係るスピーカの2次振動板は、
移動通信端末装置におけるスピーカの2次振動板であっ
て、上記移動通信端末の筐体と上記スピーカの間に位置
し、防水保護膜として機能するとともに、上記スピーカ
のコーン紙に形成されている振動シボリと略同一形状の
振動シボリが形成されているものである。
移動通信端末装置におけるスピーカの2次振動板であっ
て、上記移動通信端末の筐体と上記スピーカの間に位置
し、防水保護膜として機能するとともに、上記スピーカ
のコーン紙に形成されている振動シボリと略同一形状の
振動シボリが形成されているものである。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1乃至図
4を参照しながら説明する。ここで、図1は本発明のス
ピーカの2次振動板を用いた移動通信端末装置の筐体の
平面図である。図2(a)は本発明の2次振動板の平面
図であり、図2(b)は撥水性皮膜204の平面図であ
る。図3は外装パネルの平面図である。図4は外装パネ
ルを筐体に嵌合する様子を説明するための説明図である
(筐体200を一部断面図で表している)。
4を参照しながら説明する。ここで、図1は本発明のス
ピーカの2次振動板を用いた移動通信端末装置の筐体の
平面図である。図2(a)は本発明の2次振動板の平面
図であり、図2(b)は撥水性皮膜204の平面図であ
る。図3は外装パネルの平面図である。図4は外装パネ
ルを筐体に嵌合する様子を説明するための説明図である
(筐体200を一部断面図で表している)。
【0023】先ず、図1及び図2(a)を参照しながら
本発明のスピーカの2次振動板を説明する。スピーカの
2次振動板100の材質は、安価で強度的にも優れたポ
リエステル樹脂又はPC(polychlorinate)である。ス
ピーカの2次振動板100の表面には移動通信端末装置
の筐体200に備えられたスピーカ203のコーン紙に
形成された振動シボリ203aと略同一形状の振動シボ
リ101が形成されている。2次振動板100は、貼り
合わせのりしろ102を介して図1に示す第1の開口部
201に両面テープあるいは接着剤等により筐体200
にしっかりと固定される。
本発明のスピーカの2次振動板を説明する。スピーカの
2次振動板100の材質は、安価で強度的にも優れたポ
リエステル樹脂又はPC(polychlorinate)である。ス
ピーカの2次振動板100の表面には移動通信端末装置
の筐体200に備えられたスピーカ203のコーン紙に
形成された振動シボリ203aと略同一形状の振動シボ
リ101が形成されている。2次振動板100は、貼り
合わせのりしろ102を介して図1に示す第1の開口部
201に両面テープあるいは接着剤等により筐体200
にしっかりと固定される。
【0024】このように、2次振動板100の表面にか
かる振動シボリ101(溝)を形成することにより、ス
ピーカ203のコーン紙の振動を、スピーカ203と2
次振動板100の間の空気の振動を介して2次振動板1
00に正確に伝えることができる。
かる振動シボリ101(溝)を形成することにより、ス
ピーカ203のコーン紙の振動を、スピーカ203と2
次振動板100の間の空気の振動を介して2次振動板1
00に正確に伝えることができる。
【0025】また、上記2次振動板100を筐体200
の第1の開口部201に取り付けるだけの構造で、スピ
ーカ203自体に防水機能をもたせなくても、十分な防
水機能を確保することができる。
の第1の開口部201に取り付けるだけの構造で、スピ
ーカ203自体に防水機能をもたせなくても、十分な防
水機能を確保することができる。
【0026】従って、本発明によれば、スピーカ203
自体に防水機能をもたせずに、簡易な構成で十分な防水
機能を確保しつつ、且つ、スピーカ203の音響特性を
犠牲にすることなく、良好な出力特性を発揮できるスピ
ーカの2次振動板100を提供することができる。
自体に防水機能をもたせずに、簡易な構成で十分な防水
機能を確保しつつ、且つ、スピーカ203の音響特性を
犠牲にすることなく、良好な出力特性を発揮できるスピ
ーカの2次振動板100を提供することができる。
【0027】尚、上記振動シボリ101は略同心円状の
溝であってもよい。
溝であってもよい。
【0028】次に、筐体200内に備えられているマイ
ク(図示せず)の位置に形成された第2の開口部202
を覆う撥水性皮膜204について説明する。
ク(図示せず)の位置に形成された第2の開口部202
を覆う撥水性皮膜204について説明する。
【0029】図2(b)に示す撥水性皮膜204は、図
1に示す筐体200の第2の開口部202に嵌合し、固
定される。この撥水性皮膜204は、四弗化エチレン樹
脂多孔質膜などから構成さる。それ故に水接触角が大き
く、毛管現象が生じないので、撥水性に優れており、水
を通さずに空気のみを通すことができる。
1に示す筐体200の第2の開口部202に嵌合し、固
定される。この撥水性皮膜204は、四弗化エチレン樹
脂多孔質膜などから構成さる。それ故に水接触角が大き
く、毛管現象が生じないので、撥水性に優れており、水
を通さずに空気のみを通すことができる。
【0030】即ち、撥水性皮膜204は微多孔質構造と
なっているため、気体の通過性は良好である。従って、
通常のフィルムのように完全に筐体200をシールドし
てしまうものではないため、第2の開口部202を撥水
性皮膜204で覆っても、筐体200の内部と外部との
間で通気性を確保することができる。
なっているため、気体の通過性は良好である。従って、
通常のフィルムのように完全に筐体200をシールドし
てしまうものではないため、第2の開口部202を撥水
性皮膜204で覆っても、筐体200の内部と外部との
間で通気性を確保することができる。
【0031】従って、筐体200内部の空気が温度上昇
により膨張しても、スピーカの2次振動板100がその
圧力で破損することはない。
により膨張しても、スピーカの2次振動板100がその
圧力で破損することはない。
【0032】また、撥水性皮膜204はマイクを覆うよ
うに筐体200に取り付けられるものであるため、ユー
ザの音声に影響を与えることなく、正確にマイクに伝え
ることができる。
うに筐体200に取り付けられるものであるため、ユー
ザの音声に影響を与えることなく、正確にマイクに伝え
ることができる。
【0033】即ち、移動通信端末装置のマイクは比較的
小さいため、マイクを樹脂シート等で覆うとユーザの音
声に影響を与えることなく、正確にマイクに伝えること
が困難となるが、撥水性皮膜204であれば、かかる問
題点を解決することができる。また、マイクの孔は比較
的小さいため、スピーカの場合と異なり、撥水性皮膜2
04により十分な防水効果を得ることができる。
小さいため、マイクを樹脂シート等で覆うとユーザの音
声に影響を与えることなく、正確にマイクに伝えること
が困難となるが、撥水性皮膜204であれば、かかる問
題点を解決することができる。また、マイクの孔は比較
的小さいため、スピーカの場合と異なり、撥水性皮膜2
04により十分な防水効果を得ることができる。
【0034】このように、本発明の実施の形態によれ
ば、端末装置内外における十分な通気性の確保を図るこ
とができるとともに、ユーザの音声を正確にマイクに伝
えることのできるスピーカの防水構造を提供することが
できる。
ば、端末装置内外における十分な通気性の確保を図るこ
とができるとともに、ユーザの音声を正確にマイクに伝
えることのできるスピーカの防水構造を提供することが
できる。
【0035】次に、図1及び図3を参照しながら、外装
パネル206について説明する。外装パネル206は筐
体200の外装パネル嵌合部205に嵌合し、スピーカ
の2次振動板100を外部から保護する役割を担う。2
次振動板100は貼り合わせのりしろ102に両面テー
プを貼り付けて筐体200に固定する。
パネル206について説明する。外装パネル206は筐
体200の外装パネル嵌合部205に嵌合し、スピーカ
の2次振動板100を外部から保護する役割を担う。2
次振動板100は貼り合わせのりしろ102に両面テー
プを貼り付けて筐体200に固定する。
【0036】また、外装パネル206には排水溝206
aが形成されており、筐体200と外装パネル206の
間に侵入した水を外部へ排水する機能をもつ。さらに、
外装パネル206の2次振動板100に対応する位置に
は音抜け用のかざり孔206bが形成されており、スピ
ーカ203の音を出力できるようになっている。符号2
06cは外装パネル206に設けられた各種操作スイッ
チである。
aが形成されており、筐体200と外装パネル206の
間に侵入した水を外部へ排水する機能をもつ。さらに、
外装パネル206の2次振動板100に対応する位置に
は音抜け用のかざり孔206bが形成されており、スピ
ーカ203の音を出力できるようになっている。符号2
06cは外装パネル206に設けられた各種操作スイッ
チである。
【0037】図4は、外装パネル206を筐体200へ
嵌合する様子を図示したものであり、外装パネル206
を筐体200へ嵌合することによって2次振動板100
を外部から保護することができる。かかる構成により、
スピーカ203に防水機能をもたせなくても、簡易な構
成で十分な防水機構造を得ることができる。
嵌合する様子を図示したものであり、外装パネル206
を筐体200へ嵌合することによって2次振動板100
を外部から保護することができる。かかる構成により、
スピーカ203に防水機能をもたせなくても、簡易な構
成で十分な防水機構造を得ることができる。
【0038】次に、図5乃至図10を参照しながら、本
発明の2次振動板100と他の2次振動板の性能比較結
果を説明する。
発明の2次振動板100と他の2次振動板の性能比較結
果を説明する。
【0039】図5は、撥水性の微多孔質膜402と補強
用の樹脂シート403からなるスピーカの2次振動板4
00を図示したものであり、樹脂シート403の表面に
は孔401が形成されている。図5(a)はその平面
図、図5(b)は図5(a)のA−A´矢視断面図を表
している。
用の樹脂シート403からなるスピーカの2次振動板4
00を図示したものであり、樹脂シート403の表面に
は孔401が形成されている。図5(a)はその平面
図、図5(b)は図5(a)のA−A´矢視断面図を表
している。
【0040】図6は従来の2次振動板500を示してお
り、平面的な樹脂シートをスピーカの2次振動板とした
ものである。図6(a)はその平面図、図6(b)は図
6(a)のB−B´矢視断面図を表している。
り、平面的な樹脂シートをスピーカの2次振動板とした
ものである。図6(a)はその平面図、図6(b)は図
6(a)のB−B´矢視断面図を表している。
【0041】図7は本発明の実施の形態の2次振動板1
00を示したものであり、図7(a)はその平面図、図
7(b)は図7(a)のC−C´矢視断面図を表してい
る。
00を示したものであり、図7(a)はその平面図、図
7(b)は図7(a)のC−C´矢視断面図を表してい
る。
【0042】上記3つのスピーカの2次振動板を使用し
た場合の各周波数領域におけるスピーカの出力レベル
(SPL)の測定結果を図8乃至図10に示す。
た場合の各周波数領域におけるスピーカの出力レベル
(SPL)の測定結果を図8乃至図10に示す。
【0043】図8は筐体200の第1の開口部201に
何も貼らない場合と撥水性皮膜からなる2次振動板40
0の各周波数領域におけるスピーカの出力レベル[d
B]の測定結果を示したものである。測定は300Hz
〜3kHzの範囲内で100Hz毎に行った。図8
(a)は各周波数におけるスピーカの出力レベル[d
B]を表にしたものであり、図8(b)はその結果をグ
ラフに表したものである。図8(b)を見てわかるよう
に、低音域(1kHz)付近で音圧の低下が見られ、中
・高音域(1.5kHz〜2.5kHz)では音圧に変
動が生じており、音響特性が悪化している。
何も貼らない場合と撥水性皮膜からなる2次振動板40
0の各周波数領域におけるスピーカの出力レベル[d
B]の測定結果を示したものである。測定は300Hz
〜3kHzの範囲内で100Hz毎に行った。図8
(a)は各周波数におけるスピーカの出力レベル[d
B]を表にしたものであり、図8(b)はその結果をグ
ラフに表したものである。図8(b)を見てわかるよう
に、低音域(1kHz)付近で音圧の低下が見られ、中
・高音域(1.5kHz〜2.5kHz)では音圧に変
動が生じており、音響特性が悪化している。
【0044】図9は筐体200の第1の開口部201に
何も貼らない場合と樹脂シートからなる2次振動板50
0の各周波数領域におけるスピーカの出力レベル[d
B]の測定結果を示したものである。図9(a)は各周
波数におけるスピーカの出力レベル[dB]を表にした
ものであり、図9(b)はその結果をグラフに表したも
のである。図9(b)を見てわかるように、中・低音域
では音圧の上昇が見られが、中・高音域では音圧変動が
激しく、音響特性は好ましくない。
何も貼らない場合と樹脂シートからなる2次振動板50
0の各周波数領域におけるスピーカの出力レベル[d
B]の測定結果を示したものである。図9(a)は各周
波数におけるスピーカの出力レベル[dB]を表にした
ものであり、図9(b)はその結果をグラフに表したも
のである。図9(b)を見てわかるように、中・低音域
では音圧の上昇が見られが、中・高音域では音圧変動が
激しく、音響特性は好ましくない。
【0045】図10は筐体200の第1の開口部201
に何も貼らない場合と、本発明の2次振動板100の各
周波数領域におけるスピーカの出力レベル[dB]の測
定結果を示したものである。図10(a)は各周波数に
おけるスピーカの出力レベル[dB]を表にしたもので
あり、図10(b)はその結果をグラフに表したもので
ある。図10(b)を見てわかるように、第1の開口部
201に何も貼らない場合と比較してほぼ全域において
音圧上昇がみられ、音響特性の変動も他の例と比べて少
なく、良好な特性が得られている。
に何も貼らない場合と、本発明の2次振動板100の各
周波数領域におけるスピーカの出力レベル[dB]の測
定結果を示したものである。図10(a)は各周波数に
おけるスピーカの出力レベル[dB]を表にしたもので
あり、図10(b)はその結果をグラフに表したもので
ある。図10(b)を見てわかるように、第1の開口部
201に何も貼らない場合と比較してほぼ全域において
音圧上昇がみられ、音響特性の変動も他の例と比べて少
なく、良好な特性が得られている。
【0046】以上の結果から、本発明のスピーカの2次
振動板100は他の2次振動板と比較して出力特性の変
化が少なく、また、周波数のほぼ全域において音圧の上
昇が見られることがわかる。かかる特性によれば、歪み
により音が聞き取りにくくなるということがなく、好ま
しい。
振動板100は他の2次振動板と比較して出力特性の変
化が少なく、また、周波数のほぼ全域において音圧の上
昇が見られることがわかる。かかる特性によれば、歪み
により音が聞き取りにくくなるということがなく、好ま
しい。
【0047】次に、図11を参照しながら、本発明の実
施の形態の2次振動板100の望ましい厚さの範囲を測
定するため、厚さの異なる2次振動板を用いて温度及び
水圧を変化させたときの振動板の状態変化の調査結果を
説明する。
施の形態の2次振動板100の望ましい厚さの範囲を測
定するため、厚さの異なる2次振動板を用いて温度及び
水圧を変化させたときの振動板の状態変化の調査結果を
説明する。
【0048】2次振動板(W)は厚さが100μmのも
のであり、移動通信端末装置の第1の開口部201に上
記2次振動板(W)を取り付け、水温21度で水深20
cmの水中を30分間漬けておいたところ、2次振動板
(W)の状態に変化は見られなかった。しかし、水温2
1度で水深100cm及び150cmの水中を30分間
漬けておいたところ、2次振動板(W)は水圧によって
反転した(但し、筐体内部を除圧したところ、元に復元
した。)。また、室温(24℃)のもとで、恒温槽(4
5℃)に1時間ほど漬けておいたところ、2次振動板
(W)に膨らみが発生し、その後、水温21度で水深2
0cmの水中を10分間漬けておいたところ、2次振動
板(W)の膨らみが反転し、筐体内部を除圧しても、元
に復元しなかった。
のであり、移動通信端末装置の第1の開口部201に上
記2次振動板(W)を取り付け、水温21度で水深20
cmの水中を30分間漬けておいたところ、2次振動板
(W)の状態に変化は見られなかった。しかし、水温2
1度で水深100cm及び150cmの水中を30分間
漬けておいたところ、2次振動板(W)は水圧によって
反転した(但し、筐体内部を除圧したところ、元に復元
した。)。また、室温(24℃)のもとで、恒温槽(4
5℃)に1時間ほど漬けておいたところ、2次振動板
(W)に膨らみが発生し、その後、水温21度で水深2
0cmの水中を10分間漬けておいたところ、2次振動
板(W)の膨らみが反転し、筐体内部を除圧しても、元
に復元しなかった。
【0049】2次振動板(X)は厚さが100μmのも
のであり、移動通信端末装置の第1の開口部201に上
記2次振動板(X)を取り付け、第2の開口部202に
撥水性皮膜204を取り付けた状態で次の実験を行っ
た。水温21度で水深20cmの水中を30分間漬けて
おいたところ、2次振動板(X)の状態に変化は見られ
なかった。また、水温21度で水深100cm及び15
0cmの水中を30分間漬けておいたときの状態変化は
上記2次振動板(W)と同じである。しかし、室温(2
4℃)のもとで、恒温槽(45℃)に1時間ほど漬けて
おいた後、水温21度で水深20cmの水中を10分間
漬けると、上記2次振動板(W)では形状が復元しなか
ったが、2次振動板(X)はその形状変化が復元した。
これは、第2の開口部202に撥水性皮膜204を取り
付けたことによる、筐体内外における十分な通気性が確
保されたことによるものと考えられる。
のであり、移動通信端末装置の第1の開口部201に上
記2次振動板(X)を取り付け、第2の開口部202に
撥水性皮膜204を取り付けた状態で次の実験を行っ
た。水温21度で水深20cmの水中を30分間漬けて
おいたところ、2次振動板(X)の状態に変化は見られ
なかった。また、水温21度で水深100cm及び15
0cmの水中を30分間漬けておいたときの状態変化は
上記2次振動板(W)と同じである。しかし、室温(2
4℃)のもとで、恒温槽(45℃)に1時間ほど漬けて
おいた後、水温21度で水深20cmの水中を10分間
漬けると、上記2次振動板(W)では形状が復元しなか
ったが、2次振動板(X)はその形状変化が復元した。
これは、第2の開口部202に撥水性皮膜204を取り
付けたことによる、筐体内外における十分な通気性が確
保されたことによるものと考えられる。
【0050】2次振動板(Y)は厚さが120μmのも
のであり、移動通信端末装置の第1の開口部201に上
記2次振動板(Y)を取り付け、第2の開口部202に
撥水性皮膜204を取り付けた状態で次の実験を行っ
た。室温(24℃)のもとで、恒温槽(60℃)に1時
間ほど放置しておいた後、水温21度で水深20cmの
水中を10分間放置すると、上記2次振動板(X)では
徐々に形状が復元したが、2次振動板(Y)では直ちに
その形状変化が復元した。
のであり、移動通信端末装置の第1の開口部201に上
記2次振動板(Y)を取り付け、第2の開口部202に
撥水性皮膜204を取り付けた状態で次の実験を行っ
た。室温(24℃)のもとで、恒温槽(60℃)に1時
間ほど放置しておいた後、水温21度で水深20cmの
水中を10分間放置すると、上記2次振動板(X)では
徐々に形状が復元したが、2次振動板(Y)では直ちに
その形状変化が復元した。
【0051】2次振動板(Z)は厚さが75μmのもの
であり(耐熱処理をしてある。)、移動通信端末装置の
第1の開口部201に上記2次振動板(Z)を取り付
け、第2の開口部202に撥水性皮膜204を取り付け
た状態で次の実験を行った。室温(24℃)のもとで、
恒温槽(60℃)に1時間ほど放置しておいた後、水温
21度で水深20cmの水中を10分間漬けると、内圧
の上昇により生じた2次振動板の膨らみは、急冷した後
これが反転し、元に復元しなかった。
であり(耐熱処理をしてある。)、移動通信端末装置の
第1の開口部201に上記2次振動板(Z)を取り付
け、第2の開口部202に撥水性皮膜204を取り付け
た状態で次の実験を行った。室温(24℃)のもとで、
恒温槽(60℃)に1時間ほど放置しておいた後、水温
21度で水深20cmの水中を10分間漬けると、内圧
の上昇により生じた2次振動板の膨らみは、急冷した後
これが反転し、元に復元しなかった。
【0052】以上の実験結果から、膜厚が厚い程、耐圧
力及び復元力に優れていることがわかる。以上の実験に
用いられた膜厚によれば、いずれも水深100cmまで
問題なく、水深150cmまでも、厚さ75μmの2次
振動板(Z)を除きいずれも問題ない。
力及び復元力に優れていることがわかる。以上の実験に
用いられた膜厚によれば、いずれも水深100cmまで
問題なく、水深150cmまでも、厚さ75μmの2次
振動板(Z)を除きいずれも問題ない。
【0053】但し、膜厚が厚すぎると、音響特性に影響
を及ぼすため、耐圧特性及び音響特性の双方を考慮して
2次振動膜板の膜厚を考慮する必要がある。このため、
次に、膜厚の異なる2次振動板を使用してスピーカの出
力レベル[dB]を調べた結果を説明する。
を及ぼすため、耐圧特性及び音響特性の双方を考慮して
2次振動膜板の膜厚を考慮する必要がある。このため、
次に、膜厚の異なる2次振動板を使用してスピーカの出
力レベル[dB]を調べた結果を説明する。
【0054】図12は厚さの異なる2つの2次振動板
(75μmと125μm)を用いて、300Hz〜3k
Hzの範囲内で100Hz毎にスピーカの出力レベル
[dB]を測定した結果を表している。図12(a)は
各周波数におけるスピーカの出力レベル[dB]を表に
したものであり、図12(b)はその結果をグラフに表
したものである。図12(b)を見てわかるように、低
音付近では厚さ75μmの2次振動板の出力特性(共振
周波数1100Hz)が厚さ125μmの2次振動板の
出力特性(共振周波数900Hz)よりも優れている。
逆に、中・高音付近では厚さ125μmの2次振動板の
出力特性が厚さ75μmの2次振動板の出力特性よりも
優れている。
(75μmと125μm)を用いて、300Hz〜3k
Hzの範囲内で100Hz毎にスピーカの出力レベル
[dB]を測定した結果を表している。図12(a)は
各周波数におけるスピーカの出力レベル[dB]を表に
したものであり、図12(b)はその結果をグラフに表
したものである。図12(b)を見てわかるように、低
音付近では厚さ75μmの2次振動板の出力特性(共振
周波数1100Hz)が厚さ125μmの2次振動板の
出力特性(共振周波数900Hz)よりも優れている。
逆に、中・高音付近では厚さ125μmの2次振動板の
出力特性が厚さ75μmの2次振動板の出力特性よりも
優れている。
【0055】一方、スピーカ203に何も貼らない状態
での出力特性を見ると、図8乃至図10に示したように
共振周波数は、ほぼ1kHzになっている。
での出力特性を見ると、図8乃至図10に示したように
共振周波数は、ほぼ1kHzになっている。
【0056】従って、上記の実験結果を検討すると、膜
厚100μmでの共振周波数は、ほぼ1kHzになるこ
とが予想され、スピーカ203の音に忠実な周波数特性
を得ることが予想される。
厚100μmでの共振周波数は、ほぼ1kHzになるこ
とが予想され、スピーカ203の音に忠実な周波数特性
を得ることが予想される。
【0057】以上の実験結果を総合すれば、2次振動板
100の膜厚は、膜厚100μmが、耐圧特性及び音響
特性上最も好ましい。また、この膜厚を中心として25
μmの範囲内にある75μm乃至125μmの範囲も充
分適する。
100の膜厚は、膜厚100μmが、耐圧特性及び音響
特性上最も好ましい。また、この膜厚を中心として25
μmの範囲内にある75μm乃至125μmの範囲も充
分適する。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、スピー
カ自体に防水機能をもたせずに、簡易な構成で十分な防
水機能を確保しつつ、且つ、良好なスピーカの音響特性
を発揮できるスピーカの2次振動板及びそれを使用した
スピーカの防水構造を提供することができる。
カ自体に防水機能をもたせずに、簡易な構成で十分な防
水機能を確保しつつ、且つ、良好なスピーカの音響特性
を発揮できるスピーカの2次振動板及びそれを使用した
スピーカの防水構造を提供することができる。
【0059】また、端末装置内外における十分な通気性
の確保を図ることのできるスピーカの防水構造を提供す
ることができる。
の確保を図ることのできるスピーカの防水構造を提供す
ることができる。
【図1】スピーカの2次振動板及び移動通信端末装置の
筐体の平面図である。
筐体の平面図である。
【図2】本発明のスピーカの2次振動板及び撥水性皮膜
の平面図である。
の平面図である。
【図3】外装パネルの平面図である。
【図4】外装パネルを筐体へ嵌合する様子を説明するた
めの説明図である(筐体200を一部断面図で表してい
る。)。
めの説明図である(筐体200を一部断面図で表してい
る。)。
【図5】撥水皮膜を材料とする2次振動板である。図5
(a)はその平面図、図5(b)は図5(a)のA−A
´矢視断面図を表している。
(a)はその平面図、図5(b)は図5(a)のA−A
´矢視断面図を表している。
【図6】平面的な樹脂シートからなる2次振動板であ
る。図6(a)はその平面図、図6(b)は図6(a)
のB−B´矢視断面図を表している。
る。図6(a)はその平面図、図6(b)は図6(a)
のB−B´矢視断面図を表している。
【図7】本発明の2次振動板である。図7(a)はその
平面図、図7(b)は図7(a)のC−C´矢視断面図
を表している。
平面図、図7(b)は図7(a)のC−C´矢視断面図
を表している。
【図8】図8(a)は、第1の開口部201に何も貼ら
ない場合と撥水性皮膜からなる2次振動板400の各周
波数領域におけるスピーカの出力レベル[dB]の測定
結果を表にしたものであり、図8(b)は、それをグラ
フにしたものである。
ない場合と撥水性皮膜からなる2次振動板400の各周
波数領域におけるスピーカの出力レベル[dB]の測定
結果を表にしたものであり、図8(b)は、それをグラ
フにしたものである。
【図9】図9(a)は、第1の開口部201に何も貼ら
ない場合と樹脂シートからなる2次振動板500の各周
波数領域におけるスピーカの出力レベル[dB]の測定
結果を表にしたものであり、図9(b)は、それをグラ
フにしたものである。
ない場合と樹脂シートからなる2次振動板500の各周
波数領域におけるスピーカの出力レベル[dB]の測定
結果を表にしたものであり、図9(b)は、それをグラ
フにしたものである。
【図10】図10(a)は、第1の開口部201に何も
貼らない場合と、本発明の2次振動板100の各周波数
領域におけるスピーカの出力レベル[dB]の測定結果
を表にしたものであり、図10(b)は、それをグラフ
にしたものである。
貼らない場合と、本発明の2次振動板100の各周波数
領域におけるスピーカの出力レベル[dB]の測定結果
を表にしたものであり、図10(b)は、それをグラフ
にしたものである。
【図11】厚さの異なる2次振動膜(75μm、100
μm、125μm)を用いて温度及び水圧を変化させた
ときの振動板の状態変化を表にしたものである。
μm、125μm)を用いて温度及び水圧を変化させた
ときの振動板の状態変化を表にしたものである。
【図12】図12(a)は各周波数における厚さの異な
る2次振動板(75μmと125μm)を用いてスピー
カの出力レベル[dB]を表にしたものであり、図12
(b)はその結果をグラフに表したものである。
る2次振動板(75μmと125μm)を用いてスピー
カの出力レベル[dB]を表にしたものであり、図12
(b)はその結果をグラフに表したものである。
【図13】第1の従来技術の説明図である。
【図14】第2の従来技術の説明図である。
【図15】第3の従来技術の説明図である。
100 スピーカの2次振動板 101 2次振動板100の振動シボリ 200 筐体 201 第1の開口部 202 第2の開口部 203 スピーカ 203a スピーカ203の振動シボリ 204 撥水性皮膜 205 外装パネル嵌合部 206 外装パネル 206a 排水溝 206b 音抜け用のかざり孔 206c 操作ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川原 孝司 東京都中央区八丁堀2丁目12−7 ユニデ ン株式会社内 (72)発明者 宮崎 祐一 東京都中央区八丁堀2丁目12−7 ユニデ ン株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 スピーカと、このスピーカの取り付け位
置に開口部を備える筐体と、上記開口部を覆い防水保護
膜として機能するとともに、上記スピーカのコーン紙に
形成されている振動シボリと略同一形状の振動シボリが
形成され、上記スピーカからの音響出力により振動する
スピーカの2次振動板とを備えるスピーカの防水構造。 - 【請求項2】 上記振動シボリの形状を略同心円とした
ことを特徴とする請求項1記載のスピーカの防水構造。 - 【請求項3】 上記スピーカの2次振動板の厚さを75
乃至125ミクロンとしたことを特徴とする請求項1又
は2に記載のスピーカの防水構造。 - 【請求項4】 上記スピーカの2次振動板の材質をPC
(polychlorinate)又はポリエステル樹脂としたことを
特徴とする請求項1乃至3のうち何れか記載のスピーカ
の防水構造。 - 【請求項5】 上記筐体は、マイクの取り付け位置に設
けられた第2開口部と、上記第2開口部を覆う撥水性皮
膜とを備え、上記撥水性皮膜は、上記マイクへの音声の
入力を可能にするとともに、上記筐体内外の通気を可能
にするように構成されていることを特徴とする請求項1
乃至請求項4のうちの何れか記載のスピーカの防水構
造。 - 【請求項6】 上記撥水性皮膜は、四弗化エチレン樹脂
多孔質膜であることを特徴とする請求項5記載のスピー
カの防水構造。 - 【請求項7】 上記筐体へ侵入した水を排水するための
排水溝を設けた外装パネルを備えることを特徴とする請
求項1乃至6のうち何れか記載のスピーカの防水構造。 - 【請求項8】 移動通信端末装置におけるスピーカの2
次振動板であって、上記移動通信端末の筐体と上記スピ
ーカの間に位置し、防水保護膜として機能するととも
に、上記スピーカのコーン紙に形成されている振動シボ
リと略同一形状の振動シボリが形成されていることを特
徴とするスピーカの2次振動板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22671697A JPH1169472A (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | スピーカの防水構造及びこれに用いられる2次振動板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22671697A JPH1169472A (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | スピーカの防水構造及びこれに用いられる2次振動板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1169472A true JPH1169472A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=16849520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22671697A Withdrawn JPH1169472A (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | スピーカの防水構造及びこれに用いられる2次振動板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1169472A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004043113A1 (ja) * | 2002-11-07 | 2004-05-21 | Seiko Instruments Inc. | ダイヤフラム型スピーカを備えた携帯型電子機器 |
JP2009153002A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd | 防水音響構造、及び電子機器 |
TWI572210B (zh) * | 2014-07-16 | 2017-02-21 | 宏達國際電子股份有限公司 | 微型揚聲器 |
TWI603544B (zh) * | 2014-02-25 | 2017-10-21 | 美律實業股份有限公司 | 防水組件以及使用此防水組件之電子設備 |
-
1997
- 1997-08-22 JP JP22671697A patent/JPH1169472A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004043113A1 (ja) * | 2002-11-07 | 2004-05-21 | Seiko Instruments Inc. | ダイヤフラム型スピーカを備えた携帯型電子機器 |
JP2009153002A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd | 防水音響構造、及び電子機器 |
TWI603544B (zh) * | 2014-02-25 | 2017-10-21 | 美律實業股份有限公司 | 防水組件以及使用此防水組件之電子設備 |
TWI572210B (zh) * | 2014-07-16 | 2017-02-21 | 宏達國際電子股份有限公司 | 微型揚聲器 |
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