JPH1161287A - 廃プリント回路のはんだ分離装置 - Google Patents
廃プリント回路のはんだ分離装置Info
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- JPH1161287A JPH1161287A JP22775397A JP22775397A JPH1161287A JP H1161287 A JPH1161287 A JP H1161287A JP 22775397 A JP22775397 A JP 22775397A JP 22775397 A JP22775397 A JP 22775397A JP H1161287 A JPH1161287 A JP H1161287A
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/22—Secondary treatment of printed circuits
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
- Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】廃プリント回路からはんだを効率よく分離し、
且つ大量処理が可能な装置を提供する。 【解決手段】流動床方式を採用し、はんだの融点以上に
加熱され流動している熱媒体中に廃プリント回路を投入
し、振動或いは回転を加える。 【効果】廃プリント回路からはんだ高効率で分離し、し
かも大量処理が可能である。
且つ大量処理が可能な装置を提供する。 【解決手段】流動床方式を採用し、はんだの融点以上に
加熱され流動している熱媒体中に廃プリント回路を投入
し、振動或いは回転を加える。 【効果】廃プリント回路からはんだ高効率で分離し、し
かも大量処理が可能である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明ははんだ接合部を有す
るプリント回路からはんだを分離する装置に関し、特に
不要になった廃プリント回路からはんだを分離,回収す
る大量処理に適した装置に関する。
るプリント回路からはんだを分離する装置に関し、特に
不要になった廃プリント回路からはんだを分離,回収す
る大量処理に適した装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピューターやワードプロ
セッサ等の電子機器には、LSIやコネクタなどの電子
部品を数多く使用したプリント回路が搭載されている。
プリント回路にはこれらの電子部品がはんだなどにより
接合されている。
セッサ等の電子機器には、LSIやコネクタなどの電子
部品を数多く使用したプリント回路が搭載されている。
プリント回路にはこれらの電子部品がはんだなどにより
接合されている。
【0003】これらの電子機器は、技術革新のスピード
が非常に速く、数カ月単位でモデルチェンジされる。不
要となった電子機器は、再資源化が可能な部品、或いは
材料を分離,回収したのち廃棄される。廃棄処理の多く
は埋立処分である。はんだは通常、回収されずにプリン
ト基板に付着した状態で廃棄されている。
が非常に速く、数カ月単位でモデルチェンジされる。不
要となった電子機器は、再資源化が可能な部品、或いは
材料を分離,回収したのち廃棄される。廃棄処理の多く
は埋立処分である。はんだは通常、回収されずにプリン
ト基板に付着した状態で廃棄されている。
【0004】しかし、はんだには有害重金属である鉛が
含まれている。はんだを埋立処分すると、環境への影響
が大きい。このことから、電子部品搭載プリント回路等
のはんだ付け機器の廃棄物からはんだを分離する装置が
検討されている。既に知られているはんだ分離装置には
以下の(1)〜(4)に示す装置がある。
含まれている。はんだを埋立処分すると、環境への影響
が大きい。このことから、電子部品搭載プリント回路等
のはんだ付け機器の廃棄物からはんだを分離する装置が
検討されている。既に知られているはんだ分離装置には
以下の(1)〜(4)に示す装置がある。
【0005】(1)プリント回路を断熱筐体内で予備加
熱後、250〜1000℃で圧力3kg/cm2 程度のホッ
トジェットガスをプリント基板に噴射し、はんだなどの
金属を溶融して吹き飛ばし、はんだを冷却後回収する装
置。特開平8−274461 号公報参照。
熱後、250〜1000℃で圧力3kg/cm2 程度のホッ
トジェットガスをプリント基板に噴射し、はんだなどの
金属を溶融して吹き飛ばし、はんだを冷却後回収する装
置。特開平8−274461 号公報参照。
【0006】(2)プリント回路を基板収容回転篭に収
容し、高温ガスにより250℃〜1000℃に加熱後、回転
篭を12000〜15000rpm で回転させ、はんだ等
の低温溶融物を分離し回収する装置。特開平8−274462
号公報参照。
容し、高温ガスにより250℃〜1000℃に加熱後、回転
篭を12000〜15000rpm で回転させ、はんだ等
の低温溶融物を分離し回収する装置。特開平8−274462
号公報参照。
【0007】(3)プリント回路の一端を固定し、ホッ
トジェットガスにより加熱後、金属製の回転ブラシによ
り基板表面を掃引し、はんだを除去する装置。日経メカ
ニカル1997,2,17No.500号参照。
トジェットガスにより加熱後、金属製の回転ブラシによ
り基板表面を掃引し、はんだを除去する装置。日経メカ
ニカル1997,2,17No.500号参照。
【0008】(4)プリント回路の一端を固定し、加熱
炉ではんだ溶融温度以上に加熱し、ヒットヘッドを基板
に繰り返し衝突させることにより基板から電子部品やは
んだを分離する装置。特開平8−279677 号公報参照。
炉ではんだ溶融温度以上に加熱し、ヒットヘッドを基板
に繰り返し衝突させることにより基板から電子部品やは
んだを分離する装置。特開平8−279677 号公報参照。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】はんだはプリント回路
の接合部である銅箔又は銅メッキ部への濡れ性が非常に
良いため、単に回路をはんだの融点以上の温度に加熱し
ただけでははんだは溶融するのみで回路板からは分離し
ない。はんだ溶融状態で回路板にホットジェットを吹き
付けたり回転や衝撃等の外力を加えると、溶融はんだは
ある程度回路板から分離するものの、銅箔表面のはんだ
の残留量は多く、はんだ分離率は高々70%程度であ
る。はんだ溶融状態で金属製の回転ブラシにより回路板
表面を掃引しはんだを分離する方法は、ブラシが接触可
能な回路板表面のはんだはある程度分離可能であるが、
ブラシが接触しにくいスルーホール中のはんだの分離が
困難である。また、金属ブラシが必要以上に回路板を傷
つけ、はんだと共に他の有価金属を切削してしまう可能
性が有る。
の接合部である銅箔又は銅メッキ部への濡れ性が非常に
良いため、単に回路をはんだの融点以上の温度に加熱し
ただけでははんだは溶融するのみで回路板からは分離し
ない。はんだ溶融状態で回路板にホットジェットを吹き
付けたり回転や衝撃等の外力を加えると、溶融はんだは
ある程度回路板から分離するものの、銅箔表面のはんだ
の残留量は多く、はんだ分離率は高々70%程度であ
る。はんだ溶融状態で金属製の回転ブラシにより回路板
表面を掃引しはんだを分離する方法は、ブラシが接触可
能な回路板表面のはんだはある程度分離可能であるが、
ブラシが接触しにくいスルーホール中のはんだの分離が
困難である。また、金属ブラシが必要以上に回路板を傷
つけ、はんだと共に他の有価金属を切削してしまう可能
性が有る。
【0010】また、プリント回路を高温ガスや加熱炉に
より加熱するのは、熱伝導性の良くない空気を介して加
熱するために昇温に時間がかかる。従って必ずしも大量
処理に向いているとは言えない。
より加熱するのは、熱伝導性の良くない空気を介して加
熱するために昇温に時間がかかる。従って必ずしも大量
処理に向いているとは言えない。
【0011】本発明は上記の問題点に鑑みなされたもの
で、廃プリント回路からはんだを高効率で分離し、しか
も大量処理に適したはんだ分離装置を提供することを目
的としている。
で、廃プリント回路からはんだを高効率で分離し、しか
も大量処理に適したはんだ分離装置を提供することを目
的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、粒子状熱媒体
中に廃プリント回路を浸たし、粒子状熱媒体からの熱伝
導によってプリント回路をはんだが溶融し電子部品が溶
融しない温度に加熱し、かつ熱媒体を振動させてはんだ
接合部に侵入させ、粒子状熱媒体によってはんだをかき
落として分離するものである。請求項1に記載のはんだ
分離装置は、粒子状熱媒体充填容器と、該熱媒体充填容
器内に粒子状熱媒体を流動させるための空気を吹き込む
空気吹き込み装置と、該熱媒体充填容器内の粒子状熱媒
体をはんだが溶融し電子部品が溶融しない温度に加熱す
る熱媒体加熱装置と、廃プリント回路を入れるメッシュ
状のプリント回路収納容器と、プリント回路を入れた容
器を粒子状熱媒体中で振動或いは回転させるプリント回
路収納容器駆動装置とを備えたことを特徴とする。
中に廃プリント回路を浸たし、粒子状熱媒体からの熱伝
導によってプリント回路をはんだが溶融し電子部品が溶
融しない温度に加熱し、かつ熱媒体を振動させてはんだ
接合部に侵入させ、粒子状熱媒体によってはんだをかき
落として分離するものである。請求項1に記載のはんだ
分離装置は、粒子状熱媒体充填容器と、該熱媒体充填容
器内に粒子状熱媒体を流動させるための空気を吹き込む
空気吹き込み装置と、該熱媒体充填容器内の粒子状熱媒
体をはんだが溶融し電子部品が溶融しない温度に加熱す
る熱媒体加熱装置と、廃プリント回路を入れるメッシュ
状のプリント回路収納容器と、プリント回路を入れた容
器を粒子状熱媒体中で振動或いは回転させるプリント回
路収納容器駆動装置とを備えたことを特徴とする。
【0013】請求項2に記載のはんだ分離装置は、請求
項1に記載の装置において、更に熱媒体充填容器の底部
にはんだの貯溜部を設け、該はんだ貯溜部に貯溜された
はんだを容器の外部へ排出するはんだ排出手段を設けた
ことを特徴とする。
項1に記載の装置において、更に熱媒体充填容器の底部
にはんだの貯溜部を設け、該はんだ貯溜部に貯溜された
はんだを容器の外部へ排出するはんだ排出手段を設けた
ことを特徴とする。
【0014】請求項3に記載のはんだ分離装置は、プリ
ント回路収納容器を取り囲むようにメッシュ状の電子部
品回収容器を設け、はんだの分離に伴ってプリント回路
収納容器の外部へ漏れ出た電子部品を回収するようにし
たことを特徴とする。
ント回路収納容器を取り囲むようにメッシュ状の電子部
品回収容器を設け、はんだの分離に伴ってプリント回路
収納容器の外部へ漏れ出た電子部品を回収するようにし
たことを特徴とする。
【0015】請求項4に記載のはんだ分離装置は、プリ
ント回路収納容器を熱媒体充填容器内の粒子状熱媒体中
から引上げたり或いは熱媒体中に浸たすために昇降する
プリント回路収納容器昇降装置を設けたことを特徴とす
る。
ント回路収納容器を熱媒体充填容器内の粒子状熱媒体中
から引上げたり或いは熱媒体中に浸たすために昇降する
プリント回路収納容器昇降装置を設けたことを特徴とす
る。
【0016】請求項5に記載のはんだ分離装置は、熱媒
体充填容器内の雰囲気ガスである空気を吸引しサイクロ
ンにより空気中に混入する粒子状熱媒体を分離回収して
再び熱媒体充填容器内に戻すサイクロン式粒子状熱媒体
回収還流装置を設けたことを特徴とする。
体充填容器内の雰囲気ガスである空気を吸引しサイクロ
ンにより空気中に混入する粒子状熱媒体を分離回収して
再び熱媒体充填容器内に戻すサイクロン式粒子状熱媒体
回収還流装置を設けたことを特徴とする。
【0017】請求項6に記載のはんだ分離装置は、粒子
状熱媒体回収還流装置によって熱媒体充填容器内から吸
引し空気によって次回に処理する廃プリント回路を予備
加熱するプリント回路予備加熱装置を設けたことを特徴
とする。
状熱媒体回収還流装置によって熱媒体充填容器内から吸
引し空気によって次回に処理する廃プリント回路を予備
加熱するプリント回路予備加熱装置を設けたことを特徴
とする。
【0018】プリント回路収納容器を振動させる場合の
振動数は、15Hz以上であることが望ましい。
振動数は、15Hz以上であることが望ましい。
【0019】また、プリント回路収納容器を回転させる
場合、容器の最小回転半径A(単位:m)と回転数B
(単位:min-1)との関係は、A×B2≧90000とす
ることが望ましい。
場合、容器の最小回転半径A(単位:m)と回転数B
(単位:min-1)との関係は、A×B2≧90000とす
ることが望ましい。
【0020】プリント回路収納容器は、粒子状熱媒体を
容器内に入り込ませるために、孔あき構造にする。プリ
ント回路収納容器内に入り込んだ粒子状熱媒体は、該容
器の振動又は回転に伴ってプリント回路のスルーホール
にまで侵入し、はんだを基板或いは電子部品から引き剥
がす作用をする。
容器内に入り込ませるために、孔あき構造にする。プリ
ント回路収納容器内に入り込んだ粒子状熱媒体は、該容
器の振動又は回転に伴ってプリント回路のスルーホール
にまで侵入し、はんだを基板或いは電子部品から引き剥
がす作用をする。
【0021】プリント回路収納容器を取り囲むように設
けた電子部品回収容器は、プリント回路からはんだが分
離するのにともなって、電子部品も分離され、プリント
回路収納容器の孔から外部に漏れ出ることがあるので、
漏れでた電子部品を回収するために設ける。この電子部
品回収容器も、はんだや熱媒体が自由に通過できるよう
に孔あき構造にする。
けた電子部品回収容器は、プリント回路からはんだが分
離するのにともなって、電子部品も分離され、プリント
回路収納容器の孔から外部に漏れ出ることがあるので、
漏れでた電子部品を回収するために設ける。この電子部
品回収容器も、はんだや熱媒体が自由に通過できるよう
に孔あき構造にする。
【0022】熱媒体には、けい砂やジルコンサンド等の
セラミックやステンレスの粒子などを適用できるが、こ
れらに限定されるものではなく、加熱温度で固体であれ
ばよい。これらの熱媒体を使用した場合、プリント回路
から分離されたはんだは比重が大きいので、熱媒体充填
容器の底の部分に沈降する。そこで、熱媒体充填容器の
底部にはんだ貯溜部を設けてはんだを貯溜し、回収す
る。
セラミックやステンレスの粒子などを適用できるが、こ
れらに限定されるものではなく、加熱温度で固体であれ
ばよい。これらの熱媒体を使用した場合、プリント回路
から分離されたはんだは比重が大きいので、熱媒体充填
容器の底の部分に沈降する。そこで、熱媒体充填容器の
底部にはんだ貯溜部を設けてはんだを貯溜し、回収す
る。
【0023】熱媒体充填容器の雰囲気ガスである空気は
熱媒体の加熱によって温められているので、これを次に
処理するプリント回路の予備加熱に用いたり、或いは給
湯や暖房に利用したい。しかし、雰囲気ガスには飛散し
た熱媒体が混入している。そこで、雰囲気ガスを吸引し
サイクロンにより粒子状熱媒体を回収して再び熱媒体充
填容器に戻す。
熱媒体の加熱によって温められているので、これを次に
処理するプリント回路の予備加熱に用いたり、或いは給
湯や暖房に利用したい。しかし、雰囲気ガスには飛散し
た熱媒体が混入している。そこで、雰囲気ガスを吸引し
サイクロンにより粒子状熱媒体を回収して再び熱媒体充
填容器に戻す。
【0024】本発明によれば、プリント回路からはんだ
が短時間の内に高効率に分離,回収できる大量処理装置
が提供できる。
が短時間の内に高効率に分離,回収できる大量処理装置
が提供できる。
【0025】本発明のはんだ分離装置において、廃プリ
ント回路はメッシュ等のスクリーン及び補強骨格材から
なるプリント回路収納容器に入れられた後、加熱され且
つ流動状態にある熱媒体中に投入される。プリント回路
を投入したのちに加熱および振動させてもよい。流動熱
媒体の優れた熱伝導性及び保温性によりプリント回路は
急速加熱されはんだは程なく溶融状態になる。プリント
回路収納容器を振動又は回転又は両者を組み合わせた方
法で駆動すると、はんだは短時間の内に高効率に回路板
から分離する。その際、熱媒体粒子による研摩及びふき
取り効果によりはんだは回路板の表面銅箔及びスルーホ
ール中から銅との反応部を除いて殆ど分離する。従って
残留はんだは殆ど無い。
ント回路はメッシュ等のスクリーン及び補強骨格材から
なるプリント回路収納容器に入れられた後、加熱され且
つ流動状態にある熱媒体中に投入される。プリント回路
を投入したのちに加熱および振動させてもよい。流動熱
媒体の優れた熱伝導性及び保温性によりプリント回路は
急速加熱されはんだは程なく溶融状態になる。プリント
回路収納容器を振動又は回転又は両者を組み合わせた方
法で駆動すると、はんだは短時間の内に高効率に回路板
から分離する。その際、熱媒体粒子による研摩及びふき
取り効果によりはんだは回路板の表面銅箔及びスルーホ
ール中から銅との反応部を除いて殆ど分離する。従って
残留はんだは殆ど無い。
【0026】プリント回路を入れた収納容器ははんだ分
離後、直ちに搬送機構、或いは人手により後工程に搬送
され、熱媒体中には予備加熱室で予備加熱された別の廃
プリント回路が搬送されてくる。そうして再び同様には
んだが分離される。この工程を繰り返すことにより廃プ
リント回路の大量処理が可能である。
離後、直ちに搬送機構、或いは人手により後工程に搬送
され、熱媒体中には予備加熱室で予備加熱された別の廃
プリント回路が搬送されてくる。そうして再び同様には
んだが分離される。この工程を繰り返すことにより廃プ
リント回路の大量処理が可能である。
【0027】はんだの分離に伴い、殆どの電子部品は回
路から離脱する。離脱した電子部品はプリント回路収納
容器、或いは電子部品回収容器を熱媒体中から引き上げ
ることにより回収できる。
路から離脱する。離脱した電子部品はプリント回路収納
容器、或いは電子部品回収容器を熱媒体中から引き上げ
ることにより回収できる。
【0028】プリント回路から分離したはんだは熱媒体
との比重差により沈降してはんだ貯溜部に貯溜される。
ある程度はんだが貯溜されたらはんだ貯溜部近傍に設け
られた排出口からの抜き取りによりはんだを回収する。
との比重差により沈降してはんだ貯溜部に貯溜される。
ある程度はんだが貯溜されたらはんだ貯溜部近傍に設け
られた排出口からの抜き取りによりはんだを回収する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づき説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
は無い。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
は無い。
【0030】図1は、本発明の一実施例である振動駆動
方式を利用したはんだ分離装置である。
方式を利用したはんだ分離装置である。
【0031】図1に示したはんだ分離装置の構成は、熱
媒体充填容器1,粒子状熱媒体2,プリント回路3,プ
リント回路収納容器4,プリント回路収納容器駆動装置
5a,電子部品回収容器6,空気7,熱媒体加熱ヒータ
8,分離されたはんだ9,分離はんだ排出コック10,
空気分散板11,空気加熱ヒータ12,ブロワ13,熱
媒体排出コック14,支柱15,サイクロン16,熱媒
体貯溜槽17,熱媒体還流ポンプ18,プリント回路予
備加熱室19,予備加熱されるプリント回路20,メッ
シュスクリーン21,熱交換器22,熱媒体充填底板2
3,空気噴射ノズル24,はんだ貯溜部25から成る。
媒体充填容器1,粒子状熱媒体2,プリント回路3,プ
リント回路収納容器4,プリント回路収納容器駆動装置
5a,電子部品回収容器6,空気7,熱媒体加熱ヒータ
8,分離されたはんだ9,分離はんだ排出コック10,
空気分散板11,空気加熱ヒータ12,ブロワ13,熱
媒体排出コック14,支柱15,サイクロン16,熱媒
体貯溜槽17,熱媒体還流ポンプ18,プリント回路予
備加熱室19,予備加熱されるプリント回路20,メッ
シュスクリーン21,熱交換器22,熱媒体充填底板2
3,空気噴射ノズル24,はんだ貯溜部25から成る。
【0032】図1に於いて、不要となったプリント回路
3はプリント回路収納容器4に投入される。プリント回
路収納容器4はプリント回路3を投入された後、はんだ
の融点以上の温度に加熱され流動している粒子状熱媒体
2の中に投入される。熱媒体熱媒体加熱ヒータ8、及び
空気加熱ヒータ12によって加熱されるが、どちらか一
方のみにしても良い。またヒータはシーズヒータ等が用
いられるが、他の熱源を利用した熱交換器でも構わな
い。熱媒体の流動にはブロワ13を用いているが、ベビ
コン等他の送風装置でも構わない。プリント回路3は保
温性が優れ、流動している熱媒体2により急速に加熱さ
れ、はんだは溶融状態、或いは半溶融状態となる。ここ
で、プリント回路収納容器4をプリント回路収納容器駆
動装置5aにより駆動すれば、はんだはプリント回路3
の表面リードやスルーホールから簡単に分離する。ここ
で、駆動装置5aによりプリント回路収納容器4を駆動
する場合の振動数は15Hz以上であれば良く、25H
z以上であればなお良い。はんだ分離処理が終了したら
プリント回路収納容器4を上方に引き上げ、プリント回
路を回収し、プリント回路予備加熱室19中で予備加熱
されたプリント回路20を新たにプリント回路収納容器
4に投入し、再びはんだ分離処理を行う。予備加熱室に
は新たに次の処理を行うプリント回路が投入される。分
離した電子部品は電子部品回収容器6を引き上げ回収す
れば良い。この過程で分離したはんだは熱媒体との比重
差により下方に移動し、はんだ貯溜部25に貯溜され
る。はんだを貯溜し易くするために、底板23はテーパ
形状にするのが良い。はんだをある程度貯溜したら分離
はんだ排出コック10を開き、分離されたはんだ9を排
出し回収する。この際、排出コック10の先に吸引装置
を設け分離されたはんだ9を吸引させても良い。熱媒体
流動の際に一部の熱媒体が空気と共に飛散する場合があ
るが、それはサイクロン16により粒子を捕捉し熱媒体
貯溜槽17に貯溜させ、ある程度貯溜したら熱媒体還流
ポンプ18を作動させて熱媒体収納容器内に還流させれ
ば良い。この場合飛散熱媒体の捕捉はサイクロンに限定
するものでは無く、バグフィルタ等他の集塵装置でも構
わない。また、熱媒体還流ポンプ18はブロワ等他の送
風装置でも構わない。予備加熱室19からの排熱は熱交
換器22により給湯、或いは暖房等に利用できる。
3はプリント回路収納容器4に投入される。プリント回
路収納容器4はプリント回路3を投入された後、はんだ
の融点以上の温度に加熱され流動している粒子状熱媒体
2の中に投入される。熱媒体熱媒体加熱ヒータ8、及び
空気加熱ヒータ12によって加熱されるが、どちらか一
方のみにしても良い。またヒータはシーズヒータ等が用
いられるが、他の熱源を利用した熱交換器でも構わな
い。熱媒体の流動にはブロワ13を用いているが、ベビ
コン等他の送風装置でも構わない。プリント回路3は保
温性が優れ、流動している熱媒体2により急速に加熱さ
れ、はんだは溶融状態、或いは半溶融状態となる。ここ
で、プリント回路収納容器4をプリント回路収納容器駆
動装置5aにより駆動すれば、はんだはプリント回路3
の表面リードやスルーホールから簡単に分離する。ここ
で、駆動装置5aによりプリント回路収納容器4を駆動
する場合の振動数は15Hz以上であれば良く、25H
z以上であればなお良い。はんだ分離処理が終了したら
プリント回路収納容器4を上方に引き上げ、プリント回
路を回収し、プリント回路予備加熱室19中で予備加熱
されたプリント回路20を新たにプリント回路収納容器
4に投入し、再びはんだ分離処理を行う。予備加熱室に
は新たに次の処理を行うプリント回路が投入される。分
離した電子部品は電子部品回収容器6を引き上げ回収す
れば良い。この過程で分離したはんだは熱媒体との比重
差により下方に移動し、はんだ貯溜部25に貯溜され
る。はんだを貯溜し易くするために、底板23はテーパ
形状にするのが良い。はんだをある程度貯溜したら分離
はんだ排出コック10を開き、分離されたはんだ9を排
出し回収する。この際、排出コック10の先に吸引装置
を設け分離されたはんだ9を吸引させても良い。熱媒体
流動の際に一部の熱媒体が空気と共に飛散する場合があ
るが、それはサイクロン16により粒子を捕捉し熱媒体
貯溜槽17に貯溜させ、ある程度貯溜したら熱媒体還流
ポンプ18を作動させて熱媒体収納容器内に還流させれ
ば良い。この場合飛散熱媒体の捕捉はサイクロンに限定
するものでは無く、バグフィルタ等他の集塵装置でも構
わない。また、熱媒体還流ポンプ18はブロワ等他の送
風装置でも構わない。予備加熱室19からの排熱は熱交
換器22により給湯、或いは暖房等に利用できる。
【0033】本発明において、熱媒体加熱装置は、ブロ
ア13と空気噴射ノズル24とから構成される。はんだ
排出手段は、はんだ貯溜部のはんだを熱媒体回収容器の
外部へ導出する配管と該配管に設けたはんだ排出コック
10とから構成される。プリント回路収納容器昇降装置
は、プリント回路収納容器4を支持する支柱15と該支
柱に沿ってプリント回路収納容器を上下方向に昇降させ
る装置とからなる。サイクロン式粒子状熱媒体回収装置
は、サイクロン16と熱媒体貯溜槽17と熱媒体還流ポ
ンプ18と、熱媒体充填容器とサイクロンとの間および
その他の機器の間に接続された配管とからなる。プリン
ト回路予備加熱装置は、プリント回路予備加熱室19と
メッシュスクリーン21と図示しないヒータとからな
る。
ア13と空気噴射ノズル24とから構成される。はんだ
排出手段は、はんだ貯溜部のはんだを熱媒体回収容器の
外部へ導出する配管と該配管に設けたはんだ排出コック
10とから構成される。プリント回路収納容器昇降装置
は、プリント回路収納容器4を支持する支柱15と該支
柱に沿ってプリント回路収納容器を上下方向に昇降させ
る装置とからなる。サイクロン式粒子状熱媒体回収装置
は、サイクロン16と熱媒体貯溜槽17と熱媒体還流ポ
ンプ18と、熱媒体充填容器とサイクロンとの間および
その他の機器の間に接続された配管とからなる。プリン
ト回路予備加熱装置は、プリント回路予備加熱室19と
メッシュスクリーン21と図示しないヒータとからな
る。
【0034】図2は、本発明の一実施例である回転駆動
方式を利用したプリント回路はんだ分離装置である。
方式を利用したプリント回路はんだ分離装置である。
【0035】図2に示したはんだ分離装置の構成は、プ
リント回路収納容器駆動装置5bが回転駆動部方式であ
る点以外は図1と殆ど同様である。
リント回路収納容器駆動装置5bが回転駆動部方式であ
る点以外は図1と殆ど同様である。
【0036】図2に於いてはプリント回路回収容器4を
回転式の駆動装置5bにより回転駆動することにより、
プリント回路からはんだを分離する。その際、最小回転
半径A(単位:m)と回転数B(単位:min-1)との関
係はA×B2≧90000を満たすようにするのが良
く、A×B2≧120000 であればなお良い。即ち回
転半径が短い程、高回転数が必要であるが、図2ではプ
リント回路回収容器4はドーナツ型形状としており高回
転数が必要な回転中心方向への回路の移動を防いでいる
ため、低回転数とすることが可能である。例えばAサイ
ズの基板複数枚の処理が可能なドーナツ型プリント回路
回収容器の例を考えると、形状的にドーナツ型プリント
回路回収容器の内面までの径は0.2m,外径0.4m程
度必要と考えられる。従って、最小回転半径は0.2m
であるから最小回転数は上式により670.8min-1と計
算できる。この点、12000〜15000rpm もの高
速回転が必要な特開平8−274462 号公報記載の装置とは
大きく異なる。尚、回転駆動方向は一定である必要は無
く、途中から逆回転させたり、或いは正逆交互回転等で
も良い。
回転式の駆動装置5bにより回転駆動することにより、
プリント回路からはんだを分離する。その際、最小回転
半径A(単位:m)と回転数B(単位:min-1)との関
係はA×B2≧90000を満たすようにするのが良
く、A×B2≧120000 であればなお良い。即ち回
転半径が短い程、高回転数が必要であるが、図2ではプ
リント回路回収容器4はドーナツ型形状としており高回
転数が必要な回転中心方向への回路の移動を防いでいる
ため、低回転数とすることが可能である。例えばAサイ
ズの基板複数枚の処理が可能なドーナツ型プリント回路
回収容器の例を考えると、形状的にドーナツ型プリント
回路回収容器の内面までの径は0.2m,外径0.4m程
度必要と考えられる。従って、最小回転半径は0.2m
であるから最小回転数は上式により670.8min-1と計
算できる。この点、12000〜15000rpm もの高
速回転が必要な特開平8−274462 号公報記載の装置とは
大きく異なる。尚、回転駆動方向は一定である必要は無
く、途中から逆回転させたり、或いは正逆交互回転等で
も良い。
【0037】以下、実験例について説明する。
【0038】(実験例1)はんだの付着量が予め判明し
ている大きさ10cm角のプリント回路を試験片とし、こ
れをプリント回路収納容器中に入れ、220℃に加熱さ
れた熱媒体が流動している流動床中に投入し、プリント
回路収納容器を振動方式により30秒間駆動し、試験片
のはんだの分離率を求めた。振動数及びストロークの変
化によりはんだ分離率がどのように変化するかを検討
し、図3に示した。
ている大きさ10cm角のプリント回路を試験片とし、こ
れをプリント回路収納容器中に入れ、220℃に加熱さ
れた熱媒体が流動している流動床中に投入し、プリント
回路収納容器を振動方式により30秒間駆動し、試験片
のはんだの分離率を求めた。振動数及びストロークの変
化によりはんだ分離率がどのように変化するかを検討
し、図3に示した。
【0039】振動数が15Hz以下の場合は振動ストロ
ークが小さい程はんだ分離率は低いが15Hz以上にな
るとどの振動ストロークでもはんだ分離率は95%以上
となり、振動数が25Hz以上では98%以上となり高
いはんだ分離率が得られることを確認した。流動床を使
用せずプリント回路を電気炉に入れて加熱し、同様に振
動駆動したところ、はんだ分離率は振動数35Hz、振
動ストローク30mmでも70%程度であった。この試験
片を調査したところ、銅箔表面へのはんだの付着量は多
く、はんだが分離しきれていないことが判った。
ークが小さい程はんだ分離率は低いが15Hz以上にな
るとどの振動ストロークでもはんだ分離率は95%以上
となり、振動数が25Hz以上では98%以上となり高
いはんだ分離率が得られることを確認した。流動床を使
用せずプリント回路を電気炉に入れて加熱し、同様に振
動駆動したところ、はんだ分離率は振動数35Hz、振
動ストローク30mmでも70%程度であった。この試験
片を調査したところ、銅箔表面へのはんだの付着量は多
く、はんだが分離しきれていないことが判った。
【0040】(実験例2)はんだの付着量が予め判明し
ている大きさ10cm角のプリント回路を試験片とし、こ
れをプリント回路収納容器中に入れ、220℃に加熱さ
れた熱媒体が流動している流動床中に投入し、プリント
回路収納容器を回転方式により30秒間駆動し、実験例
1と同様試験片のはんだの分離率を求めた。各回転数に
於ける試験片の回転中心からの距離とはんだ分離率の関
係を求め、回転半径×(回転数)2(単位:m・(min-1)
2)に整理し、このパラメータの変化によりはんだ分離率
がどのように変化するかを検討し、図4に示した。
ている大きさ10cm角のプリント回路を試験片とし、こ
れをプリント回路収納容器中に入れ、220℃に加熱さ
れた熱媒体が流動している流動床中に投入し、プリント
回路収納容器を回転方式により30秒間駆動し、実験例
1と同様試験片のはんだの分離率を求めた。各回転数に
於ける試験片の回転中心からの距離とはんだ分離率の関
係を求め、回転半径×(回転数)2(単位:m・(min-1)
2)に整理し、このパラメータの変化によりはんだ分離率
がどのように変化するかを検討し、図4に示した。
【0041】回転半径×(回転数)2が80000以下で
ははんだ分離率は50%以下であるが、90000以上
ではんだ分離率は95%以上となり高いはんだ分離率が
得られることを確認した。流動床を使用せずにプリント
回路を電気炉で加熱し、同様に回転駆動したところ、は
んだ分離率は実験例1と同様70%程度であった。
ははんだ分離率は50%以下であるが、90000以上
ではんだ分離率は95%以上となり高いはんだ分離率が
得られることを確認した。流動床を使用せずにプリント
回路を電気炉で加熱し、同様に回転駆動したところ、は
んだ分離率は実験例1と同様70%程度であった。
【0042】(実験例3)次に、プリント回路の加熱時
間と到達温度の関係を各加熱方法に於いて調査した。上
記と同様大きさ100mm角のプリント回路を用い、表面
に熱電対を接着し、接着部分の外部を断熱材で覆って使
用した。加熱方法は、(a)200℃に調整した電気炉
に入れる、(b)200℃に調整したホットエアーを回
路に噴射する、(c)温度を200℃に調整した熱媒体
が流動している流動床中に入れる、の3種類の方法によ
り回路をそれぞれ加熱し、加熱時間と基板温度の関係を
求め、図5に示した。
間と到達温度の関係を各加熱方法に於いて調査した。上
記と同様大きさ100mm角のプリント回路を用い、表面
に熱電対を接着し、接着部分の外部を断熱材で覆って使
用した。加熱方法は、(a)200℃に調整した電気炉
に入れる、(b)200℃に調整したホットエアーを回
路に噴射する、(c)温度を200℃に調整した熱媒体
が流動している流動床中に入れる、の3種類の方法によ
り回路をそれぞれ加熱し、加熱時間と基板温度の関係を
求め、図5に示した。
【0043】図5に示すように、(c)の方法では20
0℃に達する時間は1分弱であり、他の方法の3倍以上
の速度で昇温することが判った。
0℃に達する時間は1分弱であり、他の方法の3倍以上
の速度で昇温することが判った。
【0044】(実験例4)次に、はんだの回収について
検討した。熱媒体30リットルが200℃で流動してい
る流動床中に、大きさ1mm以下のはんだ粒子を3リット
ル投入し、10分間流動させた。冷却後、はんだ貯溜部
の貯溜物を回収し、回収物中のはんだの濃度を化学分析
により求めた。その結果、はんだ濃度は95%以上であ
りはんだは流動床方式では高効率で回収できることが判
った。
検討した。熱媒体30リットルが200℃で流動してい
る流動床中に、大きさ1mm以下のはんだ粒子を3リット
ル投入し、10分間流動させた。冷却後、はんだ貯溜部
の貯溜物を回収し、回収物中のはんだの濃度を化学分析
により求めた。その結果、はんだ濃度は95%以上であ
りはんだは流動床方式では高効率で回収できることが判
った。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、廃プリン
ト回路からはんだが高効率で分離し、しかも大量処理が
可能なはんだ分離装置を提供できる。
ト回路からはんだが高効率で分離し、しかも大量処理が
可能なはんだ分離装置を提供できる。
【図1】本発明の一実施例である振動駆動方式を利用し
たはんだ分離装置の概略構成図。
たはんだ分離装置の概略構成図。
【図2】本発明の一実施例である回転駆動方式を利用し
たはんだ分離装置の概略構成図。
たはんだ分離装置の概略構成図。
【図3】振動駆動方式によるはんだ分離装置における振
動数及びストロークの変化とはんだ分離率の関係を示す
図。
動数及びストロークの変化とはんだ分離率の関係を示す
図。
【図4】回転駆動方式によるはんだ分離装置における回
転半径×(回転数)2のパラメータの変化とはんだ分離率
の関係を示す図。
転半径×(回転数)2のパラメータの変化とはんだ分離率
の関係を示す図。
【図5】各加熱方式に於けるプリント回路加熱時間と回
路到達温度の関係を示す図。
路到達温度の関係を示す図。
1…熱媒体充填容器、2…粒子状熱媒体、3…プリント
回路、4…プリント回路収納容器、5a…プリント回路
収納容器駆動装置、6…電子部品回収容器、8…熱媒体
加熱ヒータ、9…分離されたはんだ、13…ブロワ、1
5…支柱、16…サイクロン、17…熱媒体貯溜槽、1
8…熱媒体還流ポンプ、19…プリント回路予備加熱
室、24…空気噴射ノズル、25…はんだ貯溜部。
回路、4…プリント回路収納容器、5a…プリント回路
収納容器駆動装置、6…電子部品回収容器、8…熱媒体
加熱ヒータ、9…分離されたはんだ、13…ブロワ、1
5…支柱、16…サイクロン、17…熱媒体貯溜槽、1
8…熱媒体還流ポンプ、19…プリント回路予備加熱
室、24…空気噴射ノズル、25…はんだ貯溜部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大河内 功 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 山下 寿生 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 山田 良▲吉▼ 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 宮本 知彦 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 小室 武勇 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】廃品となったプリント回路からはんだを分
離する装置であって、粒子状熱媒体が充填された熱媒体
充填容器と、該熱媒体充填容器内に底部から空気を吹き
込んで前記粒子状熱媒体を流動させる空気吹き込み装置
と、前記粒子状熱媒体を前記プリント回路におけるはん
だが溶融し電子部品が溶融しない温度に加熱するための
熱媒体加熱装置と、前記プリント回路を入れるメッシュ
状のプリント回路収納容器と、該プリント回路収納容器
を前記粒子状熱媒体中で振動或いは回転させるプリント
回路収納容器駆動装置とを備えたことを特徴とする廃プ
リント回路のはんだ分離装置。 - 【請求項2】請求項1に記載のはんだ分離装置におい
て、前記熱媒体充填容器の底部に分離されたはんだを貯
溜するはんだ貯溜部を設け、該はんだ貯溜部に貯溜され
たはんだを前記熱媒体充填容器の外部へ排出するはんだ
排出手段を設けたことを特徴とする廃プリント回路のは
んだ分離装置。 - 【請求項3】請求項1に記載のはんだ分離装置におい
て、前記プリント回路収納容器を取り囲むようにメッシ
ュ状の電子部品回収容器を設け、はんだの分離に伴って
該プリント回路収納容器の外部へ漏れ出た電子部品を回
収するようにしたことを特徴とする廃プリント回路のは
んだ分離装置。 - 【請求項4】請求項1に記載のはんだ分離装置におい
て、前記プリント回路収納容器を前記熱媒体充填容器内
の粒子状熱媒体中から引上げたり或いは熱媒体中に浸た
すために昇降するプリント回路収納容器昇降装置を設け
たことを特徴とする廃プリント回路のはんだ分離装置。 - 【請求項5】請求項1に記載のはんだ分離装置におい
て、前記熱媒体充填容器内の雰囲気ガスである空気を吸
引し該空気中に混入する粒子状熱媒体をサイクロンによ
り分離回収して再び前記熱媒体充填容器内に戻すサイク
ロン式粒子状熱媒体回収還流装置を設けたことを特徴と
する廃プリント回路のはんだ分離装置。 - 【請求項6】請求項5に記載のはんだ分離装置におい
て、前記サイクロン式粒子状熱媒体回収還流装置によっ
て前記熱媒体充填容器内から吸引した空気によって廃プ
リント回路を予備加熱する廃プリント回路予備加熱装置
を設けたことを特徴とする廃プリント回路のはんだ分離
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22775397A JPH1161287A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 廃プリント回路のはんだ分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22775397A JPH1161287A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 廃プリント回路のはんだ分離装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1161287A true JPH1161287A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16865845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22775397A Pending JPH1161287A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 廃プリント回路のはんだ分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1161287A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11314084A (ja) * | 1998-02-17 | 1999-11-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 回路基板の処理方法とその装置 |
JP2001000875A (ja) * | 1999-06-18 | 2001-01-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 粉砕装置とプリント配線基板の粉砕方法 |
US20100055916A1 (en) * | 2006-09-26 | 2010-03-04 | Tung-Yi Shih | Method for decapsulating package |
WO2012074255A2 (ko) * | 2010-12-01 | 2012-06-07 | 한밭대학교 산학협력단 | Pcb기판의 유가금속 및 부품 회수장치와 이를 이용한 회수방법 |
JP2017535670A (ja) * | 2014-11-12 | 2017-11-30 | デニス アレクサンドロヴィッチ ヴォルキン | 電子プリント回路基板スクラップから錫鉛はんだを回収するための方法およびそれを実行するための装置 |
-
1997
- 1997-08-25 JP JP22775397A patent/JPH1161287A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11314084A (ja) * | 1998-02-17 | 1999-11-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 回路基板の処理方法とその装置 |
JP2001000875A (ja) * | 1999-06-18 | 2001-01-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 粉砕装置とプリント配線基板の粉砕方法 |
US20100055916A1 (en) * | 2006-09-26 | 2010-03-04 | Tung-Yi Shih | Method for decapsulating package |
WO2012074255A2 (ko) * | 2010-12-01 | 2012-06-07 | 한밭대학교 산학협력단 | Pcb기판의 유가금속 및 부품 회수장치와 이를 이용한 회수방법 |
WO2012074255A3 (ko) * | 2010-12-01 | 2012-10-04 | 한밭대학교 산학협력단 | Pcb기판의 유가금속 및 부품 회수장치와 이를 이용한 회수방법 |
KR101230869B1 (ko) * | 2010-12-01 | 2013-02-07 | 고등기술연구원연구조합 | Pcb기판의 유가금속 및 부품 회수장치와 이를 이용한 회수방법 |
JP2017535670A (ja) * | 2014-11-12 | 2017-11-30 | デニス アレクサンドロヴィッチ ヴォルキン | 電子プリント回路基板スクラップから錫鉛はんだを回収するための方法およびそれを実行するための装置 |
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