JPH11237625A - フォトマスクおよびこれを用いた凹凸体の製造方法 - Google Patents
フォトマスクおよびこれを用いた凹凸体の製造方法Info
- Publication number
- JPH11237625A JPH11237625A JP4073798A JP4073798A JPH11237625A JP H11237625 A JPH11237625 A JP H11237625A JP 4073798 A JP4073798 A JP 4073798A JP 4073798 A JP4073798 A JP 4073798A JP H11237625 A JPH11237625 A JP H11237625A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin layer
- photomask
- uneven
- curved
- light
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価であり、凹凸体における曲面状凹凸部の
形状を制御できるフォトマスクを得、このようなフォト
マスクを用いることにより所望の形状の曲面状凹凸部を
有する凹凸体を生産性良く製造でき、しかも大面積の曲
面状凹凸部も容易に形成できる凹凸体の製造方法の提
供。 【解決手段】 凹凸体用基材32上に形成された感光
性樹脂層34を、表面が平坦な透明基板2上に曲面状凹
凸部4aを有し、凹凸部4aの形状に合わせて光透過量
を調整する樹脂層4が形成されてなるフォトマスク1を
使用して露光し、ついで現像する凹凸体の製造方法。
形状を制御できるフォトマスクを得、このようなフォト
マスクを用いることにより所望の形状の曲面状凹凸部を
有する凹凸体を生産性良く製造でき、しかも大面積の曲
面状凹凸部も容易に形成できる凹凸体の製造方法の提
供。 【解決手段】 凹凸体用基材32上に形成された感光
性樹脂層34を、表面が平坦な透明基板2上に曲面状凹
凸部4aを有し、凹凸部4aの形状に合わせて光透過量
を調整する樹脂層4が形成されてなるフォトマスク1を
使用して露光し、ついで現像する凹凸体の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射型液晶表示装
置の反射体などに備えられる凹凸体を製造する際に使用
するフォトマスクと、これを用いた凹凸体の製造方法に
関する。
置の反射体などに備えられる凹凸体を製造する際に使用
するフォトマスクと、これを用いた凹凸体の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハンディタイプのコンピュータな
どの表示部として、特に消費電力が小さいことから、表
示面側から入射した光を反射させて表示を行うための反
射板を備えた反射型液晶表示装置が広く利用されてい
る。反射型液晶表示装置の種類としては、対向する上下
のガラス基板のうち下側ガラス基板の対向面に下側透明
電極、配向膜が順次設けられ、上側ガラス基板の対向面
に上側透明電極、配向膜が順次設けられ、上下の配向膜
間に液晶層が設けられてなる液晶セル内に、反射板を配
設した反射板内蔵タイプと、上記液晶セルの外側に反射
板を配設した反射体外付けタイプがある。従来の反射板
としては、表面が鏡面状態とされた反射板や、表面に曲
面状凹凸面が形成された反射体が用いられている。
どの表示部として、特に消費電力が小さいことから、表
示面側から入射した光を反射させて表示を行うための反
射板を備えた反射型液晶表示装置が広く利用されてい
る。反射型液晶表示装置の種類としては、対向する上下
のガラス基板のうち下側ガラス基板の対向面に下側透明
電極、配向膜が順次設けられ、上側ガラス基板の対向面
に上側透明電極、配向膜が順次設けられ、上下の配向膜
間に液晶層が設けられてなる液晶セル内に、反射板を配
設した反射板内蔵タイプと、上記液晶セルの外側に反射
板を配設した反射体外付けタイプがある。従来の反射板
としては、表面が鏡面状態とされた反射板や、表面に曲
面状凹凸面が形成された反射体が用いられている。
【0003】しかしながら従来の反射型液晶表示装置に
おいて、反射板外付けタイプのものにあっては、厚みの
厚いガラス基板の外側に反射板を配設した構造であった
ので、入射光は液晶層を通過した後にガラス基板を通過
する必要があり、このガラス基板による視差が生じ、明
表示が暗くなったり、表示画像が2重になるなどの問題
を有しており、また、カラー液晶表示装置の場合は、上
記視差に起因する混色が発生し、鮮やかな表示が困難で
あるという問題があった。また、表面が鏡面状態とされ
た反射板を内蔵したタイプのものにあっては、光の有効
利用が困難なため、明表示を明るくするためには、限界
があった。
おいて、反射板外付けタイプのものにあっては、厚みの
厚いガラス基板の外側に反射板を配設した構造であった
ので、入射光は液晶層を通過した後にガラス基板を通過
する必要があり、このガラス基板による視差が生じ、明
表示が暗くなったり、表示画像が2重になるなどの問題
を有しており、また、カラー液晶表示装置の場合は、上
記視差に起因する混色が発生し、鮮やかな表示が困難で
あるという問題があった。また、表面が鏡面状態とされ
た反射板を内蔵したタイプのものにあっては、光の有効
利用が困難なため、明表示を明るくするためには、限界
があった。
【0004】また、従来、曲面状凹凸面が形成された反
射体を製造する方法としては、フォトリソグラフィーを
利用して製造する方法と、型を感光性樹脂層に押しつけ
て製造する方法があり、フォトリソグラフィーにより製
造する方法は、例えば、図10に示すようなガラス基板
70上に階段状の凹凸部71が形成された階調フォトマ
スク72を用いて、以下の工程のように製造する。ま
ず、図11のAに示すようにガラス基板80上にネガ型
感光性樹脂を塗布して感光性樹脂層81を形成し、感光
性樹脂層81上に階調フォトマスク72を配置し、階調
フォトマスク72を介してガラス基板80上の感光性樹
脂層81を露光した後、現像し、ついでリンスを行った
後、ポストベークを行い、感光性樹脂層81に階調フォ
トマスク72の階段状の凹凸部71の形状を転写する。
図11中の符号74は、光である。
射体を製造する方法としては、フォトリソグラフィーを
利用して製造する方法と、型を感光性樹脂層に押しつけ
て製造する方法があり、フォトリソグラフィーにより製
造する方法は、例えば、図10に示すようなガラス基板
70上に階段状の凹凸部71が形成された階調フォトマ
スク72を用いて、以下の工程のように製造する。ま
ず、図11のAに示すようにガラス基板80上にネガ型
感光性樹脂を塗布して感光性樹脂層81を形成し、感光
性樹脂層81上に階調フォトマスク72を配置し、階調
フォトマスク72を介してガラス基板80上の感光性樹
脂層81を露光した後、現像し、ついでリンスを行った
後、ポストベークを行い、感光性樹脂層81に階調フォ
トマスク72の階段状の凹凸部71の形状を転写する。
図11中の符号74は、光である。
【0005】このようにすると、階調フォトマスク72
のマスク部73の厚みの薄い凹部71aでは光の透過量
が多いので、この凹部71aの下方に位置する感光性樹
脂層81は深い位置まで露光され、マスク部73の厚み
の厚い凸部71bでは光の透過量が少ないので、この凸
部71bの下方に位置する感光性樹脂層81は浅い位置
までしか露光されないので、現像により未露光部を除去
すると、図11のBに示すように階調フォトマスク72
のマスク部73の凹部71aの下方に位置する感光性樹
脂層81には凸部81bが形成され、マスク部73の凸
部71bの下方に位置する感光性樹脂層81には凹部8
1aが形成され、すなわち階段状凹凸部82が形成され
た感光性樹脂層81が露光部として残る。なお、凹凸部
82を有する感光性樹脂層81のように表面に凹凸部を
有するものを凹凸体という。ついで、図11のCに示す
ように階段状凹凸部82を滑らかな曲面にするために、
凹凸部82の表面にオーバーコート剤を塗布、焼成して
オーバーコート層82aを形成し、曲面状凹凸部82b
を形成する。ついで、図11のDに示すようにオーバー
コート層82aの曲面状凹凸部82b上にアルミニウム
などからなる金属反射膜83を蒸着法等により成膜する
と、表面に曲面状凹凸部83aを有する反射体85が得
られる。
のマスク部73の厚みの薄い凹部71aでは光の透過量
が多いので、この凹部71aの下方に位置する感光性樹
脂層81は深い位置まで露光され、マスク部73の厚み
の厚い凸部71bでは光の透過量が少ないので、この凸
部71bの下方に位置する感光性樹脂層81は浅い位置
までしか露光されないので、現像により未露光部を除去
すると、図11のBに示すように階調フォトマスク72
のマスク部73の凹部71aの下方に位置する感光性樹
脂層81には凸部81bが形成され、マスク部73の凸
部71bの下方に位置する感光性樹脂層81には凹部8
1aが形成され、すなわち階段状凹凸部82が形成され
た感光性樹脂層81が露光部として残る。なお、凹凸部
82を有する感光性樹脂層81のように表面に凹凸部を
有するものを凹凸体という。ついで、図11のCに示す
ように階段状凹凸部82を滑らかな曲面にするために、
凹凸部82の表面にオーバーコート剤を塗布、焼成して
オーバーコート層82aを形成し、曲面状凹凸部82b
を形成する。ついで、図11のDに示すようにオーバー
コート層82aの曲面状凹凸部82b上にアルミニウム
などからなる金属反射膜83を蒸着法等により成膜する
と、表面に曲面状凹凸部83aを有する反射体85が得
られる。
【0006】次に、型を感光性樹脂層に押しつけて反射
体を製造する方法は、ガラス基板上に感光性樹脂を塗布
して感光性樹脂層を形成し、ついで該感光性樹脂層に対
し表面に曲面状凹凸部を有する型を押し付けた状態で上
記ガラス基板の裏面側から光を照射して上記感光性樹脂
層を硬化させた後、上記型を樹脂から剥離させて上記感
光性樹脂層の表面に上記型の曲面状凹凸部を転写する
と、表面に曲面状凹凸部を有する感光性樹脂層が得ら
れ、ついで、該感光性樹脂層の曲面状凹凸部上に金属反
射膜を成膜すると、反射体が得られる。
体を製造する方法は、ガラス基板上に感光性樹脂を塗布
して感光性樹脂層を形成し、ついで該感光性樹脂層に対
し表面に曲面状凹凸部を有する型を押し付けた状態で上
記ガラス基板の裏面側から光を照射して上記感光性樹脂
層を硬化させた後、上記型を樹脂から剥離させて上記感
光性樹脂層の表面に上記型の曲面状凹凸部を転写する
と、表面に曲面状凹凸部を有する感光性樹脂層が得ら
れ、ついで、該感光性樹脂層の曲面状凹凸部上に金属反
射膜を成膜すると、反射体が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図10に
示した従来の階調フォトマスク72においては、表面の
凹凸部71の形状が階段状であり、従って、その作製の
際には凹凸部71の段部を一段ずつ形成しているため、
感光性樹脂を塗布、露光、現像するフォトリソグラフィ
ーを繰り返し行う必要があり、コストが高くなってしま
う。また、従来の階調フォトマスク72は、表面の凹凸
部71が階段状であるので、このままの状態で使用する
と感光性樹脂層81に曲面状凹凸部を形成できないた
め、感光性樹脂層81の表面にオーバーコート剤を塗
布、焼成し、オーバーコート層82aを形成することに
より感光性樹脂層81上に曲面状凹凸部82bを形成し
ているが、このような塗布、焼成工程では感光性樹脂層
81上に形成される曲面状凹凸部82bの形状の制御が
困難であった。従って、この階調フォトマスク72を用
いて作製される凹凸体84の曲面状凹凸部82bの形状
や、さらに凹凸体84の凹凸部82b上に金属反射膜8
3を形成して得られる反射体85の曲面状凹凸部83a
の形状の制御も困難であった。この反射体の曲面状凹凸
部の形状制御を十分な精度で行うならば、内外からの不
要な光の反射を抑制し、必要な方向の光の反射を効率良
く行うことができるので、反射体の曲面状凹凸部の形状
を制御することは重要な課題であった。また、上述の型
を押しつけて反射体を作製する方法においては、階調フ
ォトマスク72を用いて作製する場合に比べて、感光性
樹脂層に形成される曲面状凹凸部の形状の制御性は良好
であるが、大面積の曲面状凹凸部の形成が困難であり、
また、スループットが悪いため生産性が悪いという問題
があった。
示した従来の階調フォトマスク72においては、表面の
凹凸部71の形状が階段状であり、従って、その作製の
際には凹凸部71の段部を一段ずつ形成しているため、
感光性樹脂を塗布、露光、現像するフォトリソグラフィ
ーを繰り返し行う必要があり、コストが高くなってしま
う。また、従来の階調フォトマスク72は、表面の凹凸
部71が階段状であるので、このままの状態で使用する
と感光性樹脂層81に曲面状凹凸部を形成できないた
め、感光性樹脂層81の表面にオーバーコート剤を塗
布、焼成し、オーバーコート層82aを形成することに
より感光性樹脂層81上に曲面状凹凸部82bを形成し
ているが、このような塗布、焼成工程では感光性樹脂層
81上に形成される曲面状凹凸部82bの形状の制御が
困難であった。従って、この階調フォトマスク72を用
いて作製される凹凸体84の曲面状凹凸部82bの形状
や、さらに凹凸体84の凹凸部82b上に金属反射膜8
3を形成して得られる反射体85の曲面状凹凸部83a
の形状の制御も困難であった。この反射体の曲面状凹凸
部の形状制御を十分な精度で行うならば、内外からの不
要な光の反射を抑制し、必要な方向の光の反射を効率良
く行うことができるので、反射体の曲面状凹凸部の形状
を制御することは重要な課題であった。また、上述の型
を押しつけて反射体を作製する方法においては、階調フ
ォトマスク72を用いて作製する場合に比べて、感光性
樹脂層に形成される曲面状凹凸部の形状の制御性は良好
であるが、大面積の曲面状凹凸部の形成が困難であり、
また、スループットが悪いため生産性が悪いという問題
があった。
【0008】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、安価であり、凹凸体における曲面
状凹凸部の形状を制御できるフォトマスクを得、このよ
うなフォトマスクを用いることにより所望の形状の曲面
状凹凸部を有する凹凸体を生産性良く製造でき、しかも
大面積の曲面状凹凸部も容易に形成できる凹凸体の製造
方法を提供することを目的とする。
されたものであって、安価であり、凹凸体における曲面
状凹凸部の形状を制御できるフォトマスクを得、このよ
うなフォトマスクを用いることにより所望の形状の曲面
状凹凸部を有する凹凸体を生産性良く製造でき、しかも
大面積の曲面状凹凸部も容易に形成できる凹凸体の製造
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるフォトマ
スクは、表面が平坦な透明基板上に、曲面状凹凸部を有
し、該凹凸部の形状に合わせて光透過量を調整する樹脂
層が形成されてなることを特徴とする。本発明のフォト
マスクにあっては、上述のような構成としたものである
ので、上記樹脂層の厚み分布を示すグラフの形状が連続
的で、かつ曲線状であり、従ってこのようなフォトマス
クに透明基板側から光線を照射すると、上記樹脂層の厚
みの薄い凹部では光線の透過量が多く、樹脂層の厚みの
厚い凸部では光線の透過量が少なく、すなわち、樹脂層
から透過する光線の透過量は樹脂層の厚みに依存してい
る(光線の透過量変化を示すグラフの形状も連続的で、
かつ曲線状となっている)。
スクは、表面が平坦な透明基板上に、曲面状凹凸部を有
し、該凹凸部の形状に合わせて光透過量を調整する樹脂
層が形成されてなることを特徴とする。本発明のフォト
マスクにあっては、上述のような構成としたものである
ので、上記樹脂層の厚み分布を示すグラフの形状が連続
的で、かつ曲線状であり、従ってこのようなフォトマス
クに透明基板側から光線を照射すると、上記樹脂層の厚
みの薄い凹部では光線の透過量が多く、樹脂層の厚みの
厚い凸部では光線の透過量が少なく、すなわち、樹脂層
から透過する光線の透過量は樹脂層の厚みに依存してい
る(光線の透過量変化を示すグラフの形状も連続的で、
かつ曲線状となっている)。
【0010】従って、凹凸体形成用の感光性樹脂層上に
本発明のフォトマスクを配置し、該フォトマスクを介し
て上記感光性樹脂層を露光すると、本発明のフォトマス
クの樹脂層の厚みの薄い凹部の下方に位置する感光性樹
脂層は深い位置まで露光され、樹脂層の厚みの厚い凸部
の下方に位置する感光性樹脂層は浅い位置までしか露光
されず、すなわち、上記凹凸体形成用の感光性樹脂層の
露光される深さは本発明のフォトマスクの樹脂層を透過
した光の透過量に依存している(上記凹凸体形成用の感
光性樹脂層の露光された深さの変化を示すグラフの形状
も連続的で、かつ曲線状となっている)ので、感光性樹
脂にポジ型感光性樹脂を用いたとき、現像により露光部
を除去すると、曲面状凹凸部が形成された感光性樹脂層
が未露光部として残り、本発明のフォトマスクの曲面状
凹凸部の形状が上記凹凸体形成用の感光性樹脂層に転写
することができる。
本発明のフォトマスクを配置し、該フォトマスクを介し
て上記感光性樹脂層を露光すると、本発明のフォトマス
クの樹脂層の厚みの薄い凹部の下方に位置する感光性樹
脂層は深い位置まで露光され、樹脂層の厚みの厚い凸部
の下方に位置する感光性樹脂層は浅い位置までしか露光
されず、すなわち、上記凹凸体形成用の感光性樹脂層の
露光される深さは本発明のフォトマスクの樹脂層を透過
した光の透過量に依存している(上記凹凸体形成用の感
光性樹脂層の露光された深さの変化を示すグラフの形状
も連続的で、かつ曲線状となっている)ので、感光性樹
脂にポジ型感光性樹脂を用いたとき、現像により露光部
を除去すると、曲面状凹凸部が形成された感光性樹脂層
が未露光部として残り、本発明のフォトマスクの曲面状
凹凸部の形状が上記凹凸体形成用の感光性樹脂層に転写
することができる。
【0011】また、本発明のフォトマスクは、予め樹脂
層に曲面状凹凸部が形成されたものであるため、上述し
たように本発明のフォトマスクの曲面状凹凸部の形状を
凹凸体形成用の感光性樹脂層に転写することができるの
で、凹凸体に形成したい曲面状凹凸部に応じた曲面状凹
凸部が樹脂層に形成されたフォトマスクを用いて凹凸体
を作製すれば、所望の曲面状凹凸部を有する凹凸体を作
製することができる。従って、本発明のフォトマスクに
よれば、得られる凹凸体の曲面状凹凸部の形状や、該凹
凸体の凹凸部上に金属反射膜を形成して得られる反射体
の曲面状凹凸部の形状が容易に制御できる。
層に曲面状凹凸部が形成されたものであるため、上述し
たように本発明のフォトマスクの曲面状凹凸部の形状を
凹凸体形成用の感光性樹脂層に転写することができるの
で、凹凸体に形成したい曲面状凹凸部に応じた曲面状凹
凸部が樹脂層に形成されたフォトマスクを用いて凹凸体
を作製すれば、所望の曲面状凹凸部を有する凹凸体を作
製することができる。従って、本発明のフォトマスクに
よれば、得られる凹凸体の曲面状凹凸部の形状や、該凹
凸体の凹凸部上に金属反射膜を形成して得られる反射体
の曲面状凹凸部の形状が容易に制御できる。
【0012】さらに、本発明のフォトマスクは、曲面状
凹凸部を有する型面が備えられた転写型を樹脂層に押し
付けるなどの方法により樹脂層に曲面状凹凸部を一度に
形成することができるので、従来の階調フォトマスクの
ように階段状の形状を形成するために感光性樹脂を塗
布、露光、現像するフォトリソグラフィーを繰り返し行
う必要がないので、コスト高となるのを防止できる。本
発明において、上記曲面状凹凸部を有し、該凹凸部の形
状に合わせて光透過量を調整する樹脂層は、光吸収材料
を分散させた樹脂層又は光吸収基を有する樹脂層からな
るものであることが、凹凸体形成用の感光性樹脂層に形
成する曲面状凹凸部の形状や、該凹凸体の凹凸部上に金
属反射膜を形成して得られる反射体の曲面状凹凸部の形
状をより精度良く制御できる点で好ましい。
凹凸部を有する型面が備えられた転写型を樹脂層に押し
付けるなどの方法により樹脂層に曲面状凹凸部を一度に
形成することができるので、従来の階調フォトマスクの
ように階段状の形状を形成するために感光性樹脂を塗
布、露光、現像するフォトリソグラフィーを繰り返し行
う必要がないので、コスト高となるのを防止できる。本
発明において、上記曲面状凹凸部を有し、該凹凸部の形
状に合わせて光透過量を調整する樹脂層は、光吸収材料
を分散させた樹脂層又は光吸収基を有する樹脂層からな
るものであることが、凹凸体形成用の感光性樹脂層に形
成する曲面状凹凸部の形状や、該凹凸体の凹凸部上に金
属反射膜を形成して得られる反射体の曲面状凹凸部の形
状をより精度良く制御できる点で好ましい。
【0013】本発明において、上記樹脂層の曲面状凹凸
部の上に、光吸収材料を分散させた樹脂層又は光吸収基
を有する樹脂層(以下、吸光性樹脂層と略す。)が形成
されていてもよい。このような構成のフォトマスクによ
れば、上述の構成としたものであるので、上記樹脂層の
曲面状凹凸部の上に形成された吸光性樹脂層の厚み分布
を示すグラフの形状も連続的で、かつ曲線状であり、従
ってこのようなフォトマスクに透明基板側から光線を照
射すると、吸光性樹脂層の厚みの薄い部分では光線の透
過量が多く、吸光性樹脂層の厚みの厚い部分では光線の
透過量が少なく、すなわち、吸光性樹脂層から透過する
光線の透過量は吸光性樹脂層の厚みに依存する(光線の
透過量変化を示すグラフの形状も連続的で、かつ曲線状
となっている)。
部の上に、光吸収材料を分散させた樹脂層又は光吸収基
を有する樹脂層(以下、吸光性樹脂層と略す。)が形成
されていてもよい。このような構成のフォトマスクによ
れば、上述の構成としたものであるので、上記樹脂層の
曲面状凹凸部の上に形成された吸光性樹脂層の厚み分布
を示すグラフの形状も連続的で、かつ曲線状であり、従
ってこのようなフォトマスクに透明基板側から光線を照
射すると、吸光性樹脂層の厚みの薄い部分では光線の透
過量が多く、吸光性樹脂層の厚みの厚い部分では光線の
透過量が少なく、すなわち、吸光性樹脂層から透過する
光線の透過量は吸光性樹脂層の厚みに依存する(光線の
透過量変化を示すグラフの形状も連続的で、かつ曲線状
となっている)。
【0014】従って、上記樹脂層の曲面状凹凸部の上に
吸光性樹脂層が形成された本発明のフォトマスクを使用
して、凹凸体形成用の感光性樹脂層を露光すると、本発
明のフォトマスクの吸光性樹脂層の厚みの薄い部分の下
方に位置する感光性樹脂層は深い位置まで露光され、吸
光性樹脂層の厚みの厚い部分の下方に位置する感光性樹
脂層は浅い位置までしか露光されず、すなわち、上記凹
凸体形成用の感光性樹脂層の露光される深さは本発明の
フォトマスクの吸光性樹脂層を透過した光の透過量に依
存している(上記凹凸体形成用の感光性樹脂層の露光さ
れた深さの変化を示すグラフの形状も連続的で、かつ曲
線状となっている)ので、感光性樹脂にポジ型感光性樹
脂を用いたとき、現像により露光部を除去すると、曲面
状凹凸部が形成された感光性樹脂層が未露光部として残
る。
吸光性樹脂層が形成された本発明のフォトマスクを使用
して、凹凸体形成用の感光性樹脂層を露光すると、本発
明のフォトマスクの吸光性樹脂層の厚みの薄い部分の下
方に位置する感光性樹脂層は深い位置まで露光され、吸
光性樹脂層の厚みの厚い部分の下方に位置する感光性樹
脂層は浅い位置までしか露光されず、すなわち、上記凹
凸体形成用の感光性樹脂層の露光される深さは本発明の
フォトマスクの吸光性樹脂層を透過した光の透過量に依
存している(上記凹凸体形成用の感光性樹脂層の露光さ
れた深さの変化を示すグラフの形状も連続的で、かつ曲
線状となっている)ので、感光性樹脂にポジ型感光性樹
脂を用いたとき、現像により露光部を除去すると、曲面
状凹凸部が形成された感光性樹脂層が未露光部として残
る。
【0015】本発明に係わるフォトマスクは、曲面状凹
凸部を有する透明基板上に、吸光性樹脂層が形成されて
なることを特徴とするものであってもよい。このような
構成のフォトマスクによれば、上述の構成としたもので
あるので、曲面状凹凸部を有する透明基板上に形成され
た吸光性樹脂層の厚み変化を示すグラフの形状が連続的
で、かつ曲線状となっており、従って、このようなフォ
トマスクに透明基板側から光線を照射すると、吸光性樹
脂層の厚みの薄い部分では光線の透過量が多く、吸光性
樹脂層の厚みの厚い部分では光線の透過量が少なく、す
なわち、吸光性樹脂層から透過する光線の透過量は吸光
性樹脂層の厚みに依存する(光線の透過量変化を示すグ
ラフの形状も連続的で、かつ曲線状となっている)。
凸部を有する透明基板上に、吸光性樹脂層が形成されて
なることを特徴とするものであってもよい。このような
構成のフォトマスクによれば、上述の構成としたもので
あるので、曲面状凹凸部を有する透明基板上に形成され
た吸光性樹脂層の厚み変化を示すグラフの形状が連続的
で、かつ曲線状となっており、従って、このようなフォ
トマスクに透明基板側から光線を照射すると、吸光性樹
脂層の厚みの薄い部分では光線の透過量が多く、吸光性
樹脂層の厚みの厚い部分では光線の透過量が少なく、す
なわち、吸光性樹脂層から透過する光線の透過量は吸光
性樹脂層の厚みに依存する(光線の透過量変化を示すグ
ラフの形状も連続的で、かつ曲線状となっている)。
【0016】従って、曲面状凹凸部を有する透明基板上
に、吸光性樹脂層が形成された本発明のフォトマスクに
よれば、上記樹脂層の曲面状凹凸部の上に吸光性樹脂層
が形成された本発明のフォトマスクと同様に上記凹凸体
形成用の感光性樹脂の露光される深さは本発明のフォト
マスクの吸光性樹脂層を透過した光の透過量に依存して
いる(上記凹凸体形成用の感光性樹脂層の露光された深
さの変化を示すグラフの形状も連続的で、かつ曲線状と
なっている)ので、感光性樹脂にポジ型感光性樹脂を用
いたとき、現像により露光部を除去すると、曲面状凹凸
部が形成された感光性樹脂層が未露光部として残る。
に、吸光性樹脂層が形成された本発明のフォトマスクに
よれば、上記樹脂層の曲面状凹凸部の上に吸光性樹脂層
が形成された本発明のフォトマスクと同様に上記凹凸体
形成用の感光性樹脂の露光される深さは本発明のフォト
マスクの吸光性樹脂層を透過した光の透過量に依存して
いる(上記凹凸体形成用の感光性樹脂層の露光された深
さの変化を示すグラフの形状も連続的で、かつ曲線状と
なっている)ので、感光性樹脂にポジ型感光性樹脂を用
いたとき、現像により露光部を除去すると、曲面状凹凸
部が形成された感光性樹脂層が未露光部として残る。
【0017】本発明に係わる凹凸体の製造方法によれ
ば、凹凸体用基材上に形成された感光性樹脂層を上述の
本発明のフォトマスクを使用して露光し、ついで現像す
ることにより、所望の形状の曲面状凹凸部を有する凹凸
体を生産性良く製造でき、また、大面積の曲面状凹凸部
を有する凹凸体も容易に製造できる。本発明の凹凸体の
製造方法により得られた凹凸体は、基材上に形成された
感光性樹脂層に本発明のフォトマスクの曲面状凹凸部の
形状が転写されて、上記基材上の感光性樹脂層に曲面状
凹凸部が形成されたものである。この凹凸体にあって
は、基材上の感光性樹脂層に本発明のフォトマスクの曲
面状凹凸部の形状が転写されたものであるので、所望形
状の曲面状凹凸部を有することができる。
ば、凹凸体用基材上に形成された感光性樹脂層を上述の
本発明のフォトマスクを使用して露光し、ついで現像す
ることにより、所望の形状の曲面状凹凸部を有する凹凸
体を生産性良く製造でき、また、大面積の曲面状凹凸部
を有する凹凸体も容易に製造できる。本発明の凹凸体の
製造方法により得られた凹凸体は、基材上に形成された
感光性樹脂層に本発明のフォトマスクの曲面状凹凸部の
形状が転写されて、上記基材上の感光性樹脂層に曲面状
凹凸部が形成されたものである。この凹凸体にあって
は、基材上の感光性樹脂層に本発明のフォトマスクの曲
面状凹凸部の形状が転写されたものであるので、所望形
状の曲面状凹凸部を有することができる。
【0018】本発明に係わる反射体によれば、本発明の
凹凸体の製造方法により得られた凹凸体の表面に反射膜
を形成することにより、この反射膜に形成される曲面状
凹凸部の形状も制御できるので、反射膜の曲面状凹凸部
を有する表面(反射面)に入射する光の反射方向の範囲
や反射効率を制御でき、所望の反射効率を備えたものを
得ることができる。本発明に係わる反射型液晶表示装置
によれば、本発明の反射体を具備したことにより、所望
の視野角の範囲と表示面の明るさを有することが可能で
ある。本発明の凹凸体の製造方法により得られた凹凸体
は、マイクロレンズ、照明用レンズに適用することがで
き、また、表示板や装飾板に備えられる凹凸体に適用す
ることができる。
凹凸体の製造方法により得られた凹凸体の表面に反射膜
を形成することにより、この反射膜に形成される曲面状
凹凸部の形状も制御できるので、反射膜の曲面状凹凸部
を有する表面(反射面)に入射する光の反射方向の範囲
や反射効率を制御でき、所望の反射効率を備えたものを
得ることができる。本発明に係わる反射型液晶表示装置
によれば、本発明の反射体を具備したことにより、所望
の視野角の範囲と表示面の明るさを有することが可能で
ある。本発明の凹凸体の製造方法により得られた凹凸体
は、マイクロレンズ、照明用レンズに適用することがで
き、また、表示板や装飾板に備えられる凹凸体に適用す
ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、第一の実施の形態のフォ
トマスクを示す図である。この第一の実施形態のフォト
マスク1は、表面が平坦な透明基板2上に曲面状凹凸部
4aを有し、曲面状凹凸部4aの形状に合わせて光透過
量を調整する樹脂層4が形成されてなるものである。透
明基板2としては、ソーダガラス、石英ガラス、透明樹
脂フィルムなどが用いられるが、入射光の透過率が高い
点で石英ガラスを用いるのが好ましい。
に基づいて説明する。図1は、第一の実施の形態のフォ
トマスクを示す図である。この第一の実施形態のフォト
マスク1は、表面が平坦な透明基板2上に曲面状凹凸部
4aを有し、曲面状凹凸部4aの形状に合わせて光透過
量を調整する樹脂層4が形成されてなるものである。透
明基板2としては、ソーダガラス、石英ガラス、透明樹
脂フィルムなどが用いられるが、入射光の透過率が高い
点で石英ガラスを用いるのが好ましい。
【0020】樹脂層4をなす材料としては、曲面状凹凸
部4aの形状に合わせて光透過量を調整できる樹脂であ
れば特に限定されないが、光吸収基を有する樹脂又は光
吸収材料を分散させた樹脂(光吸収性樹脂)を用いるの
が好ましく、具体例としては、アクリル系レジスト、ア
ジド系レジスト、エポキシ系レジスト、ポリスチレン系
レジスト、イミド系レジストなどの感光性樹脂や、これ
らの感光性樹脂にカーボンや、アゾ系、フタロシアニン
系、アントラキノン系染料及び顔料などの光吸収材料を
溶解、分散させて300ないし450nmに吸収を有す
るようにした材料を挙げることができる。
部4aの形状に合わせて光透過量を調整できる樹脂であ
れば特に限定されないが、光吸収基を有する樹脂又は光
吸収材料を分散させた樹脂(光吸収性樹脂)を用いるの
が好ましく、具体例としては、アクリル系レジスト、ア
ジド系レジスト、エポキシ系レジスト、ポリスチレン系
レジスト、イミド系レジストなどの感光性樹脂や、これ
らの感光性樹脂にカーボンや、アゾ系、フタロシアニン
系、アントラキノン系染料及び顔料などの光吸収材料を
溶解、分散させて300ないし450nmに吸収を有す
るようにした材料を挙げることができる。
【0021】樹脂層4に形成される曲面状凹凸部4aの
高さH(凸部5bの頂部から凹部5aの底部までの高
さ)は、このフォトマスク1が反射板内蔵タイプの反射
型液晶表示装置用反射体に備えられる凹凸体作製用とし
て用いられる場合、0より大きく、2μm以下であるこ
とが好ましい。曲面状凹凸部4aの高さが2μmを超え
ると、このフォトマスクを用いて作製される凹凸体の曲
面状凹凸部の高さ(凹凸部の凸部の頂部から凹部の底部
までの高さ)が3μmを超えてしまい、反射板内蔵タイ
プの反射型液晶表示装置用反射体に備えられる凹凸体と
しては凹凸が大き過ぎて、該凹凸体上に金属反射膜を形
成した反射体上に、反射体表面の凹凸を平坦化するオー
バーコート層を形成しても、セルギャップ(対向する上
下のガラス基板間の距離)の制御が困難になってしま
う。
高さH(凸部5bの頂部から凹部5aの底部までの高
さ)は、このフォトマスク1が反射板内蔵タイプの反射
型液晶表示装置用反射体に備えられる凹凸体作製用とし
て用いられる場合、0より大きく、2μm以下であるこ
とが好ましい。曲面状凹凸部4aの高さが2μmを超え
ると、このフォトマスクを用いて作製される凹凸体の曲
面状凹凸部の高さ(凹凸部の凸部の頂部から凹部の底部
までの高さ)が3μmを超えてしまい、反射板内蔵タイ
プの反射型液晶表示装置用反射体に備えられる凹凸体と
しては凹凸が大き過ぎて、該凹凸体上に金属反射膜を形
成した反射体上に、反射体表面の凹凸を平坦化するオー
バーコート層を形成しても、セルギャップ(対向する上
下のガラス基板間の距離)の制御が困難になってしま
う。
【0022】また、凸部5bの頂部から凹部5aの底部
までの高さHは、全て同じ高さであっても、あるいは異
なる高さであってもよいが、凹凸体に形成する曲面状凹
凸部によって異なる。例えば、反射板内蔵タイプの反射
型液晶表示装置用反射体に備えられる凹凸体作製用とし
て用いられる場合、曲面状凹凸部4aの高さHは、図2
に示すようにH1、H2、H3(H1>H3>H2)の3種類
の高さがランダムに設けられており、最小高さ(凹部5
aの最小深さ)H2は最大高さ(凹部5aの最大深さ)
H1の約1/3程度となっている。
までの高さHは、全て同じ高さであっても、あるいは異
なる高さであってもよいが、凹凸体に形成する曲面状凹
凸部によって異なる。例えば、反射板内蔵タイプの反射
型液晶表示装置用反射体に備えられる凹凸体作製用とし
て用いられる場合、曲面状凹凸部4aの高さHは、図2
に示すようにH1、H2、H3(H1>H3>H2)の3種類
の高さがランダムに設けられており、最小高さ(凹部5
aの最小深さ)H2は最大高さ(凹部5aの最大深さ)
H1の約1/3程度となっている。
【0023】曲面状凹凸部4aの凸部5bのピッチ(隣
接する凸部5b,5bの頂部間の距離)は、このフォト
マスク1が反射板内蔵タイプの反射型液晶表示装置用反
射体に備えられる凹凸体作製用として用いられる場合、
曲面状凹凸部4aの高さの1倍ないし100倍程度、好
ましくは25倍程度であり、例えば、曲面状凹凸部4a
の高さが1.2μmのとき、30μm程度である。な
お、曲面状凹凸部4aの傾斜角分布は、±8゜ないし±
55゜の範囲、好ましくは±15゜の範囲で連続的に分
布していることが好ましい。ここで傾斜角分布とは、曲
面状凹凸部4aの横断面を図1に示すように見た場合
に、横断面に現れる波形状カーブ上の任意の点Pにおけ
る接線Sと水平線Lのなす角度θのことを意味する。
接する凸部5b,5bの頂部間の距離)は、このフォト
マスク1が反射板内蔵タイプの反射型液晶表示装置用反
射体に備えられる凹凸体作製用として用いられる場合、
曲面状凹凸部4aの高さの1倍ないし100倍程度、好
ましくは25倍程度であり、例えば、曲面状凹凸部4a
の高さが1.2μmのとき、30μm程度である。な
お、曲面状凹凸部4aの傾斜角分布は、±8゜ないし±
55゜の範囲、好ましくは±15゜の範囲で連続的に分
布していることが好ましい。ここで傾斜角分布とは、曲
面状凹凸部4aの横断面を図1に示すように見た場合
に、横断面に現れる波形状カーブ上の任意の点Pにおけ
る接線Sと水平線Lのなす角度θのことを意味する。
【0024】次に、上記第一の実施形態のフォトマスク
の製造方法を図3を用いて説明する。 まず、図3のA
に示すように表面が平坦な透明基板2の上面に上記感光
性樹脂をスピンコート法、スクリーン印刷法、吹き付け
法等の塗布法により塗布して樹脂層4を形成する。な
お、ここで形成する樹脂層4の厚さは0.5ないし5.
0μmの範囲とすることが好ましい。ついで、図3のB
に示すような曲面状凹凸部を有する型面9が備えられた
転写型8を用意し、図3のCに示すように転写型8の型
面9を透明基板2上の樹脂層4に一定時間押し付ける。
ここで用いられる転写型8の型面9の曲面状凹凸部は、
フォトマスク1に形成する曲面状凹凸部4aの形状に応
じた形状である。また、型押し時のプレス圧、プレス時
間及びプレス温度は、用いる樹脂の種類にあった値を選
択することが好ましい。その後、透明基板2の下面側か
ら樹脂層4を硬化させるための紫外線等の光線を照射
し、樹脂層4を硬化させる。樹脂層4が硬化したなら
ば、転写型8を樹脂層4から外す。このようにすると転
写型8の曲面状凹凸部を有する型面9が樹脂層4の表面
に転写されて曲面状凹凸部4aが形成され、図1に示す
ようなフォトマスク1が得られる。
の製造方法を図3を用いて説明する。 まず、図3のA
に示すように表面が平坦な透明基板2の上面に上記感光
性樹脂をスピンコート法、スクリーン印刷法、吹き付け
法等の塗布法により塗布して樹脂層4を形成する。な
お、ここで形成する樹脂層4の厚さは0.5ないし5.
0μmの範囲とすることが好ましい。ついで、図3のB
に示すような曲面状凹凸部を有する型面9が備えられた
転写型8を用意し、図3のCに示すように転写型8の型
面9を透明基板2上の樹脂層4に一定時間押し付ける。
ここで用いられる転写型8の型面9の曲面状凹凸部は、
フォトマスク1に形成する曲面状凹凸部4aの形状に応
じた形状である。また、型押し時のプレス圧、プレス時
間及びプレス温度は、用いる樹脂の種類にあった値を選
択することが好ましい。その後、透明基板2の下面側か
ら樹脂層4を硬化させるための紫外線等の光線を照射
し、樹脂層4を硬化させる。樹脂層4が硬化したなら
ば、転写型8を樹脂層4から外す。このようにすると転
写型8の曲面状凹凸部を有する型面9が樹脂層4の表面
に転写されて曲面状凹凸部4aが形成され、図1に示す
ようなフォトマスク1が得られる。
【0025】第一の実施形態のフォトマスク1にあって
は、表面が平坦な透明基板2上に曲面状凹凸部4aを有
し、凹凸部4aの形状に合わせて光透過量を調整する樹
脂層4が形成されてなるものであるので、このようなフ
ォトマスク1に透明基板2側から光線を照射すると、樹
脂層4の厚みの薄い凹部5aでは光線の透過量が多く、
樹脂層4の厚みの厚い凸部5bでは光線の透過量が少な
くなっており、すなわち、樹脂層4から透過する光線の
透過量は樹脂層4の厚みに依存している。従って、第一
の実施形態のフォトマスク1を後述するように凹凸体形
成用の感光性樹脂層34上に配置し、フォトマスク1を
介して感光性樹脂層34を露光すると、上記凹凸体形成
用の感光性樹脂34の露光される深さは本発明のフォト
マスクの樹脂層4を透過した光の透過量に依存している
ので、感光性樹脂にポジ型感光性樹脂を用いたとき、現
像により露光部を除去すると、曲面状凹凸部34aが形
成された感光性樹脂層34が未露光部として残り、第一
の実施形態のフォトマスク1の曲面状凹凸部4aの形状
が上記凹凸体形成用の感光性樹脂層34に転写すること
ができる。
は、表面が平坦な透明基板2上に曲面状凹凸部4aを有
し、凹凸部4aの形状に合わせて光透過量を調整する樹
脂層4が形成されてなるものであるので、このようなフ
ォトマスク1に透明基板2側から光線を照射すると、樹
脂層4の厚みの薄い凹部5aでは光線の透過量が多く、
樹脂層4の厚みの厚い凸部5bでは光線の透過量が少な
くなっており、すなわち、樹脂層4から透過する光線の
透過量は樹脂層4の厚みに依存している。従って、第一
の実施形態のフォトマスク1を後述するように凹凸体形
成用の感光性樹脂層34上に配置し、フォトマスク1を
介して感光性樹脂層34を露光すると、上記凹凸体形成
用の感光性樹脂34の露光される深さは本発明のフォト
マスクの樹脂層4を透過した光の透過量に依存している
ので、感光性樹脂にポジ型感光性樹脂を用いたとき、現
像により露光部を除去すると、曲面状凹凸部34aが形
成された感光性樹脂層34が未露光部として残り、第一
の実施形態のフォトマスク1の曲面状凹凸部4aの形状
が上記凹凸体形成用の感光性樹脂層34に転写すること
ができる。
【0026】また、このフォトマスク1は、予め樹脂層
4に曲面状凹凸部4aが形成されたものであるため、後
述するようにフォトマスク1の曲面状凹凸部4aの形状
を凹凸体形成用の感光性樹脂層に転写することができる
ので、凹凸体に形成したい曲面状凹凸部に応じた曲面状
凹凸部が樹脂層に形成されたものを用いて凹凸体を作製
すれば、所望の曲面状凹凸部を有する凹凸体を作製する
ことができる。従って、第一の実施形態のフォトマスク
1によれば、得られる凹凸体の曲面状凹凸部の形状や、
該凹凸体の凹凸部上に金属反射膜を形成して得られる反
射体の曲面状凹凸部の形状が容易に制御できる。
4に曲面状凹凸部4aが形成されたものであるため、後
述するようにフォトマスク1の曲面状凹凸部4aの形状
を凹凸体形成用の感光性樹脂層に転写することができる
ので、凹凸体に形成したい曲面状凹凸部に応じた曲面状
凹凸部が樹脂層に形成されたものを用いて凹凸体を作製
すれば、所望の曲面状凹凸部を有する凹凸体を作製する
ことができる。従って、第一の実施形態のフォトマスク
1によれば、得られる凹凸体の曲面状凹凸部の形状や、
該凹凸体の凹凸部上に金属反射膜を形成して得られる反
射体の曲面状凹凸部の形状が容易に制御できる。
【0027】さらに、実施形態のフォトマスク1は、曲
面状凹凸部を有する型面9が備えられた転写型8を樹脂
層4に押し付けることにより樹脂層4に曲面状凹凸部4
aを一度に形成することができるので、従来のフォトマ
スクのように階段状の形状を形成するために感光性樹脂
を塗布、露光、現像するフォトリソグラフィーを繰り返
し行う必要がないので、コスト高となるのを防止でき
る。また、樹脂層4をなす材料として、光吸収材料を分
散させて樹脂層又は光吸収基を有する樹脂を用いたもの
にあっては、凹凸体形成用の感光性樹脂層に形成する曲
面状凹凸部の形状や凹凸体の凹凸部上に金属反射膜を形
成して得られる反射体の曲面状凹凸部の形状をより精度
良く制御できる。
面状凹凸部を有する型面9が備えられた転写型8を樹脂
層4に押し付けることにより樹脂層4に曲面状凹凸部4
aを一度に形成することができるので、従来のフォトマ
スクのように階段状の形状を形成するために感光性樹脂
を塗布、露光、現像するフォトリソグラフィーを繰り返
し行う必要がないので、コスト高となるのを防止でき
る。また、樹脂層4をなす材料として、光吸収材料を分
散させて樹脂層又は光吸収基を有する樹脂を用いたもの
にあっては、凹凸体形成用の感光性樹脂層に形成する曲
面状凹凸部の形状や凹凸体の凹凸部上に金属反射膜を形
成して得られる反射体の曲面状凹凸部の形状をより精度
良く制御できる。
【0028】図4は、本発明に係わるフォトマスクの第
二の実施形態を示す断面図である。この第二の実施形態
のフォトマスク10が、図1に示した第一の実施形態の
フォトマスク10と異なるところは、樹脂層4の曲面状
凹凸部4a上に上面が平坦な吸光性樹脂層13が形成さ
れた点である。吸光性樹脂層13をなす材料は、上記感
光性樹脂に上記光吸収材料を分散、溶解させてなるもの
であり、300ないし450nmに吸収を有するもので
ある。この吸光性樹脂層13の厚みは、最も厚い部分
(曲面状凹凸部4aの最も深い凹部5a上の部分)で、
樹脂層4に形成された曲面状凹凸部4aの最大高さH1
より0ないし0.5μm程度大きいことが好ましい。
二の実施形態を示す断面図である。この第二の実施形態
のフォトマスク10が、図1に示した第一の実施形態の
フォトマスク10と異なるところは、樹脂層4の曲面状
凹凸部4a上に上面が平坦な吸光性樹脂層13が形成さ
れた点である。吸光性樹脂層13をなす材料は、上記感
光性樹脂に上記光吸収材料を分散、溶解させてなるもの
であり、300ないし450nmに吸収を有するもので
ある。この吸光性樹脂層13の厚みは、最も厚い部分
(曲面状凹凸部4aの最も深い凹部5a上の部分)で、
樹脂層4に形成された曲面状凹凸部4aの最大高さH1
より0ないし0.5μm程度大きいことが好ましい。
【0029】この第二の実施形態のフォトマスク10を
製造するには、上述の第一の実施形態のフォトマスクの
製造方法と同様にして透明基板2上に曲面状凹凸部4a
を有する樹脂層4を形成した後、この樹脂層4の曲面状
凹凸部4a上に上記吸光性樹脂をスピンコート法、スク
リーン印刷法、吹き付け法等の塗布法により塗布して吸
光性樹脂層13を形成し、ついでこの吸光性樹脂層13
を硬化させるための紫外線等の光線を照射し、吸光性樹
脂層13を硬化させると、図4に示すようなフォトマス
ク10が得られる。
製造するには、上述の第一の実施形態のフォトマスクの
製造方法と同様にして透明基板2上に曲面状凹凸部4a
を有する樹脂層4を形成した後、この樹脂層4の曲面状
凹凸部4a上に上記吸光性樹脂をスピンコート法、スク
リーン印刷法、吹き付け法等の塗布法により塗布して吸
光性樹脂層13を形成し、ついでこの吸光性樹脂層13
を硬化させるための紫外線等の光線を照射し、吸光性樹
脂層13を硬化させると、図4に示すようなフォトマス
ク10が得られる。
【0030】第二の実施形態のフォトマスク10にあっ
ては、平坦な透明基板2上に形成された樹脂層4の曲面
状凹凸部4a上に上面が平坦な吸光性樹脂層13が形成
されたものであるので、このようなフォトマスク10に
透明基板2側から光線を照射すると、吸光性樹脂層13
の厚みの薄い部分では光線の透過量が多く、吸光性樹脂
層13の厚みの厚い部分では光線の透過量が少なく、す
なわち、遮光性感光性層13から透過する光線の透過量
は吸光性樹脂層13の厚みに依存している。従って、第
二の実施形態のフォトマスク10を凹凸体形成用の感光
性樹脂層上に配置し、フォトマスク10を介して上記感
光性樹脂層を露光すると、フォトマスク10の吸光性樹
脂層13の厚みの薄い部分の下方に位置する感光性樹脂
層は深い位置まで露光され、吸光性樹脂層13の厚みの
厚い部分の下方に位置する感光性樹脂層は浅い位置まで
しか露光されず、すなわち、上記凹凸体形成用の感光性
樹脂層の露光される深さはこのフォトマスク10の吸光
性樹脂層13を透過した光の透過量に依存しているの
で、感光性樹脂にポジ型感光性樹脂を用いたとき、現像
により露光部を除去すると、曲面状凹凸部が形成された
感光性樹脂層が未露光部として残る。第二の実施形態の
フォトマスク10においては、吸光性樹脂層13の上面
が平坦である場合について説明したが、必ずしもこれに
限らず、吸光性樹脂層13の厚み分布を示すグラフの形
状が連続的で、かつ曲線状を示すことができるものであ
れば良く、例えば、吸光性樹脂層13の上面に、樹脂層
4の曲面状凹凸部4aと異なる形状の曲面状凹凸部が形
成されたものでも良い。
ては、平坦な透明基板2上に形成された樹脂層4の曲面
状凹凸部4a上に上面が平坦な吸光性樹脂層13が形成
されたものであるので、このようなフォトマスク10に
透明基板2側から光線を照射すると、吸光性樹脂層13
の厚みの薄い部分では光線の透過量が多く、吸光性樹脂
層13の厚みの厚い部分では光線の透過量が少なく、す
なわち、遮光性感光性層13から透過する光線の透過量
は吸光性樹脂層13の厚みに依存している。従って、第
二の実施形態のフォトマスク10を凹凸体形成用の感光
性樹脂層上に配置し、フォトマスク10を介して上記感
光性樹脂層を露光すると、フォトマスク10の吸光性樹
脂層13の厚みの薄い部分の下方に位置する感光性樹脂
層は深い位置まで露光され、吸光性樹脂層13の厚みの
厚い部分の下方に位置する感光性樹脂層は浅い位置まで
しか露光されず、すなわち、上記凹凸体形成用の感光性
樹脂層の露光される深さはこのフォトマスク10の吸光
性樹脂層13を透過した光の透過量に依存しているの
で、感光性樹脂にポジ型感光性樹脂を用いたとき、現像
により露光部を除去すると、曲面状凹凸部が形成された
感光性樹脂層が未露光部として残る。第二の実施形態の
フォトマスク10においては、吸光性樹脂層13の上面
が平坦である場合について説明したが、必ずしもこれに
限らず、吸光性樹脂層13の厚み分布を示すグラフの形
状が連続的で、かつ曲線状を示すことができるものであ
れば良く、例えば、吸光性樹脂層13の上面に、樹脂層
4の曲面状凹凸部4aと異なる形状の曲面状凹凸部が形
成されたものでも良い。
【0031】図5は、本発明に係わるフォトマスクの第
三の実施形態を示す断面図である。この第三の実施形態
のフォトマスク20は、曲面状凹凸部22aを有する透
明基板22上に、上面が平坦な吸光性樹脂層13が形成
されてなるものである。透明基板22としては、ソーダ
ガラス、石英ガラスが用いられるが、入射光の透過率が
高い点で石英ガラスを用いるのが好ましい。透明基板2
2に形成される曲面状凹凸部22aの高さ(凸部23b
の頂部から凹部23aの底部までの高さ)は、このフォ
トマスク20が反射板内蔵タイプの反射型液晶表示装置
用反射体に備えられる凹凸体作製用として用いられる場
合、上述の第一の実施形態のフォトマスク1の曲面状凹
凸部4aの高さHと同様の理由から、0より大きく、2
μm以下であることが好ましい。
三の実施形態を示す断面図である。この第三の実施形態
のフォトマスク20は、曲面状凹凸部22aを有する透
明基板22上に、上面が平坦な吸光性樹脂層13が形成
されてなるものである。透明基板22としては、ソーダ
ガラス、石英ガラスが用いられるが、入射光の透過率が
高い点で石英ガラスを用いるのが好ましい。透明基板2
2に形成される曲面状凹凸部22aの高さ(凸部23b
の頂部から凹部23aの底部までの高さ)は、このフォ
トマスク20が反射板内蔵タイプの反射型液晶表示装置
用反射体に備えられる凹凸体作製用として用いられる場
合、上述の第一の実施形態のフォトマスク1の曲面状凹
凸部4aの高さHと同様の理由から、0より大きく、2
μm以下であることが好ましい。
【0032】また、凸部23bの頂部から凹部23aの
底部までの高さは、全て同じ高さであっても、あるいは
異なる高さであってもよいが、凹凸体に形成する曲面状
凹凸部によって異なる。曲面状凹凸部22aの凸部23
bのピッチ(隣接する凸部23b,23bの頂部間の距
離)は、このフォトマスク20が反射板内蔵タイプの反
射型液晶表示装置用反射体に備えられる凹凸体作製用と
して用いられる場合、曲面状凹凸部22aの高さの1倍
ないし100倍程度、好ましくは25倍程度であり、例
えば、曲面状凹凸部22aの高さが1.2μmのとき、
30μm程度である。吸光性樹脂層13の厚みは、最も
厚い部分(曲面状凹凸部22aの最も深い凹部23a上
の部分)で、透明基板22に形成された曲面状凹凸部2
2aの最大高さより0ないし0.5μm程度大きいこと
が好ましい。
底部までの高さは、全て同じ高さであっても、あるいは
異なる高さであってもよいが、凹凸体に形成する曲面状
凹凸部によって異なる。曲面状凹凸部22aの凸部23
bのピッチ(隣接する凸部23b,23bの頂部間の距
離)は、このフォトマスク20が反射板内蔵タイプの反
射型液晶表示装置用反射体に備えられる凹凸体作製用と
して用いられる場合、曲面状凹凸部22aの高さの1倍
ないし100倍程度、好ましくは25倍程度であり、例
えば、曲面状凹凸部22aの高さが1.2μmのとき、
30μm程度である。吸光性樹脂層13の厚みは、最も
厚い部分(曲面状凹凸部22aの最も深い凹部23a上
の部分)で、透明基板22に形成された曲面状凹凸部2
2aの最大高さより0ないし0.5μm程度大きいこと
が好ましい。
【0033】この第三の実施形態のフォトマスク20を
製造するには、Oikawa.M et al., Jpn. J. Appl. Phys.
20 (4) L51-54(1981)に記載されている方法により透明
基板22の表面に曲面状凹凸部22aを形成し、ついで
この透明基板22上に上述の第二の実施形態のフォトマ
スク10の製法と同様にして吸光性樹脂を塗布した後、
吸光性樹脂層13を硬化させると、図5に示すようなフ
ォトマスク20が得られる。なお、透明基板22の表面
に曲面状凹凸部22aを形成する方法としては、上述の
方法に限らず、透明基板22上に感光性樹脂を塗布して
感光性樹脂層を形成し、ついで、該感光性樹脂層上にフ
ォトマスクを配置した後、このフォトマスクを介して上
記感光性樹脂層を露光、現像して凹凸部の配置をパター
ンニングし、ついでこれを加熱処理することにより感光
性樹脂層による曲面状凸部を形成し、ついでこの感光性
樹脂層による曲面状凸部を介して反応性イオンエッチン
グを行うドライエッチング法などの方法により透明基板
22の表面に曲面状凹凸部22aを形成してもよい。
製造するには、Oikawa.M et al., Jpn. J. Appl. Phys.
20 (4) L51-54(1981)に記載されている方法により透明
基板22の表面に曲面状凹凸部22aを形成し、ついで
この透明基板22上に上述の第二の実施形態のフォトマ
スク10の製法と同様にして吸光性樹脂を塗布した後、
吸光性樹脂層13を硬化させると、図5に示すようなフ
ォトマスク20が得られる。なお、透明基板22の表面
に曲面状凹凸部22aを形成する方法としては、上述の
方法に限らず、透明基板22上に感光性樹脂を塗布して
感光性樹脂層を形成し、ついで、該感光性樹脂層上にフ
ォトマスクを配置した後、このフォトマスクを介して上
記感光性樹脂層を露光、現像して凹凸部の配置をパター
ンニングし、ついでこれを加熱処理することにより感光
性樹脂層による曲面状凸部を形成し、ついでこの感光性
樹脂層による曲面状凸部を介して反応性イオンエッチン
グを行うドライエッチング法などの方法により透明基板
22の表面に曲面状凹凸部22aを形成してもよい。
【0034】第三の実施形態のフォトマスク20にあっ
ては、曲面状凹凸部22aを有する透明基板22上に、
上面が平坦な吸光性樹脂層13が形成されてなるもので
あるので、このようなフォトマスク20に透明基板22
側から光線を照射すると、吸光性樹脂層13の厚みの薄
い部分では光線の透過量が多く、吸光性樹脂層13の厚
みの厚い部分では光線の透過量が少なく、すなわち、遮
光性感光性層13から透過する光線の透過量は吸光性樹
脂層13の厚みに依存している。従って、第三の実施形
態のフォトマスク20を用い、フォトマスク20を介し
て凹凸体形成用の感光性樹脂層を露光すると、上記凹凸
体形成用の感光性樹脂層の露光される深さはこのフォト
マスク20の吸光性樹脂層13を透過した光の透過量に
依存しているので、感光性樹脂にポジ型感光性樹脂を用
いたとき、現像により露光部を除去すると、曲面状凹凸
部が形成された感光性樹脂層が未露光部として残る。
ては、曲面状凹凸部22aを有する透明基板22上に、
上面が平坦な吸光性樹脂層13が形成されてなるもので
あるので、このようなフォトマスク20に透明基板22
側から光線を照射すると、吸光性樹脂層13の厚みの薄
い部分では光線の透過量が多く、吸光性樹脂層13の厚
みの厚い部分では光線の透過量が少なく、すなわち、遮
光性感光性層13から透過する光線の透過量は吸光性樹
脂層13の厚みに依存している。従って、第三の実施形
態のフォトマスク20を用い、フォトマスク20を介し
て凹凸体形成用の感光性樹脂層を露光すると、上記凹凸
体形成用の感光性樹脂層の露光される深さはこのフォト
マスク20の吸光性樹脂層13を透過した光の透過量に
依存しているので、感光性樹脂にポジ型感光性樹脂を用
いたとき、現像により露光部を除去すると、曲面状凹凸
部が形成された感光性樹脂層が未露光部として残る。
【0035】次に、本発明の凹凸体の製造方法と、この
製造方法により得られた凹凸体を反射型液晶表示装置に
用いられる反射体用凹凸体に適用した実施形態について
説明する。図6は、本発明の凹凸体の製造方法により得
られた凹凸体の一実施形態を示した断面図である。この
実施形態の凹凸体30は、ガラス基板(凹凸体用基材)
32上に形成された感光性樹脂層34に上述の第一ない
し第三のいずれかの実施形態のフォトマスクの曲面状凹
凸部の形状が転写されて、ガラス基板32上の感光性樹
脂層34に曲面状凹凸部34aが形成されてなるもので
ある。
製造方法により得られた凹凸体を反射型液晶表示装置に
用いられる反射体用凹凸体に適用した実施形態について
説明する。図6は、本発明の凹凸体の製造方法により得
られた凹凸体の一実施形態を示した断面図である。この
実施形態の凹凸体30は、ガラス基板(凹凸体用基材)
32上に形成された感光性樹脂層34に上述の第一ない
し第三のいずれかの実施形態のフォトマスクの曲面状凹
凸部の形状が転写されて、ガラス基板32上の感光性樹
脂層34に曲面状凹凸部34aが形成されてなるもので
ある。
【0036】感光性樹脂層34をなす材料としては、ア
クリル系レジスト、アジド系レジスト、エポキシ系レジ
スト、ポリスチレン系レジスト、イミド系レジストなど
のポジ型感光性樹脂が用いられる。感光性樹脂層34に
形成された曲面状凹凸部34aの高さ(凸部35bの頂
部から凹部35aの底部までの高さ)は、0より大き
く、3μm以下であることが好ましい。曲面状凹凸部3
4aの高さが3μmを超えると、反射板内蔵タイプの反
射型液晶表示装置に用いられる反射体用凹凸体としては
凹凸が大き過ぎて、凹凸体30上に金属反射膜を形成し
て得られる反射体上に、反射体表面の凹凸を平坦化する
オーバーコート層を形成しても、セルギャップ(対向す
る上下のガラス基板間の距離)の制御が困難になってし
まう。
クリル系レジスト、アジド系レジスト、エポキシ系レジ
スト、ポリスチレン系レジスト、イミド系レジストなど
のポジ型感光性樹脂が用いられる。感光性樹脂層34に
形成された曲面状凹凸部34aの高さ(凸部35bの頂
部から凹部35aの底部までの高さ)は、0より大き
く、3μm以下であることが好ましい。曲面状凹凸部3
4aの高さが3μmを超えると、反射板内蔵タイプの反
射型液晶表示装置に用いられる反射体用凹凸体としては
凹凸が大き過ぎて、凹凸体30上に金属反射膜を形成し
て得られる反射体上に、反射体表面の凹凸を平坦化する
オーバーコート層を形成しても、セルギャップ(対向す
る上下のガラス基板間の距離)の制御が困難になってし
まう。
【0037】また、凸部35bの頂部から凹部35aの
底部までの高さは、全て同じ高さであっても、あるいは
異なる高さであってもよいが、この実施形態では図6に
示すようにH4、H5、H6(H4>H6>H5)の3種類の
高さがランダムに設けられている。曲面状凹凸部34a
の凸部35bのピッチ(隣接する凸部35b,35bの
頂部間の距離)は、40μm程度以下とされる。なお、
曲面状凹凸部34aの傾斜角分布は、±8゜ないし±5
5゜の範囲、好ましくは±15゜の範囲で連続的に分布
していることが好ましい。ここで傾斜角分布とは、曲面
状凹凸部34aの横断面を図6に示すように見た場合
に、横断面に現れる波形状カーブ上の任意の点P1にお
ける接線S1と水平線L1のなす角度θ1のことを意味す
る。
底部までの高さは、全て同じ高さであっても、あるいは
異なる高さであってもよいが、この実施形態では図6に
示すようにH4、H5、H6(H4>H6>H5)の3種類の
高さがランダムに設けられている。曲面状凹凸部34a
の凸部35bのピッチ(隣接する凸部35b,35bの
頂部間の距離)は、40μm程度以下とされる。なお、
曲面状凹凸部34aの傾斜角分布は、±8゜ないし±5
5゜の範囲、好ましくは±15゜の範囲で連続的に分布
していることが好ましい。ここで傾斜角分布とは、曲面
状凹凸部34aの横断面を図6に示すように見た場合
に、横断面に現れる波形状カーブ上の任意の点P1にお
ける接線S1と水平線L1のなす角度θ1のことを意味す
る。
【0038】次に、実施形態の凹凸体30の製造方法を
説明する。図7に示すように、ガラス基板32上に上記
ポジ型感光性樹脂を塗布して感光性樹脂層34を形成
し、ついで感光性樹脂層34上に図1に示した第一の実
施形態のフォトマスク1を配置する。ここで用いられる
フォトマスク1としては、曲面状凹凸部4aを有する樹
脂層4が上述の吸光性樹脂からなるものである。 つい
で、このフォトマスク1を介してガラス基板32上の感
光性樹脂層34に紫外線等の光線44を照射して露光し
た後、アルカリ現像液を現像液として現像を行う。ここ
で照射する紫外線等の光線44は、感光性樹脂層34を
なす材料として上述のポジ型感光性樹脂を用いる場合、
100mJ/cm2以上の強度であればよいが、ポジ型
感光性樹脂の種類や、フォトマスク1の厚みによっては
これ以外の強度で照射してもよいことは勿論である。な
お、ここでの光線の強度および照射時間、現像時間を変
更することにより、感光性樹脂層34に形成される曲面
状凹凸部34aの高さを変更することができる。ついで
リンスを行った後、例えば250゜C程度で60分以上
加熱するポストベークを行い、感光性樹脂層34にフォ
トマスク1の曲面状凹凸部4aの形状を転写する。
説明する。図7に示すように、ガラス基板32上に上記
ポジ型感光性樹脂を塗布して感光性樹脂層34を形成
し、ついで感光性樹脂層34上に図1に示した第一の実
施形態のフォトマスク1を配置する。ここで用いられる
フォトマスク1としては、曲面状凹凸部4aを有する樹
脂層4が上述の吸光性樹脂からなるものである。 つい
で、このフォトマスク1を介してガラス基板32上の感
光性樹脂層34に紫外線等の光線44を照射して露光し
た後、アルカリ現像液を現像液として現像を行う。ここ
で照射する紫外線等の光線44は、感光性樹脂層34を
なす材料として上述のポジ型感光性樹脂を用いる場合、
100mJ/cm2以上の強度であればよいが、ポジ型
感光性樹脂の種類や、フォトマスク1の厚みによっては
これ以外の強度で照射してもよいことは勿論である。な
お、ここでの光線の強度および照射時間、現像時間を変
更することにより、感光性樹脂層34に形成される曲面
状凹凸部34aの高さを変更することができる。ついで
リンスを行った後、例えば250゜C程度で60分以上
加熱するポストベークを行い、感光性樹脂層34にフォ
トマスク1の曲面状凹凸部4aの形状を転写する。
【0039】このようにすると、フォトマスク1の樹脂
層4の厚みの薄い凹部5aでは光線の透過量が多いの
で、この凹部5aの下方に位置する感光性樹脂層34は
深い位置まで露光され、樹脂層4の厚みの厚い凸部5b
では光線の透過量が少ないので、この凸部5bの下方に
位置する樹脂層4は浅い位置までしか露光されないの
で、現像により露光部を除去すると、フォトマスク1の
樹脂層4の凹部5aの下方に位置する感光性樹脂層34
には凹部35aが形成され、樹脂層4の凸部5bの下方
に位置する感光性樹脂層34には凸部35bが形成さ
れ、すなわち、曲面状凹凸部34aが形成された感光性
樹脂層34が未露光部として残る。
層4の厚みの薄い凹部5aでは光線の透過量が多いの
で、この凹部5aの下方に位置する感光性樹脂層34は
深い位置まで露光され、樹脂層4の厚みの厚い凸部5b
では光線の透過量が少ないので、この凸部5bの下方に
位置する樹脂層4は浅い位置までしか露光されないの
で、現像により露光部を除去すると、フォトマスク1の
樹脂層4の凹部5aの下方に位置する感光性樹脂層34
には凹部35aが形成され、樹脂層4の凸部5bの下方
に位置する感光性樹脂層34には凸部35bが形成さ
れ、すなわち、曲面状凹凸部34aが形成された感光性
樹脂層34が未露光部として残る。
【0040】実施形態の凹凸体30にあっては、フォト
マスク1の曲面状凹凸部4aの形状が転写されたもので
あるので、所望形状の曲面状凹凸部34aを有すること
ができる。実施形態の凹凸体の製造方法にあっては、所
望の形状の曲面状凹凸部34aを有する凹凸体30を生
産性良く製造でき、また、大面積の曲面状凹凸部を有す
る凹凸体も容易に製造できる。なお、上記実施形態で
は、図1に示した第一の実施形態のフォトマスク1を用
いて凹凸体30を製造する場合について説明したが、第
二の実施形態のフォトマスク10あるいは第三の実施形
態のフォトマスク20を用いて凹凸体30を製造する場
合にも所望の形状の曲面状凹凸部を有する凹凸体を生産
性良く製造でき、また、大面積の曲面状凹凸部を有する
凹凸体も容易に製造できる。また、上記実施形態におい
ては、本発明の凹凸体の製造方法およびこれにより得ら
れた凹凸体を、反射体用凹凸体の製造方法とこれにより
得られた反射体用凹凸体に適用した場合について説明し
たが、本発明の凹凸体の製造方法およびこれにより得ら
れた凹凸体を、マイクロレンズや照明用レンズなどのレ
ンズとその製造方法に適用可能であり、また、表示板や
装飾板に備えられる凹凸体とその製造方法に適用可能で
ある。
マスク1の曲面状凹凸部4aの形状が転写されたもので
あるので、所望形状の曲面状凹凸部34aを有すること
ができる。実施形態の凹凸体の製造方法にあっては、所
望の形状の曲面状凹凸部34aを有する凹凸体30を生
産性良く製造でき、また、大面積の曲面状凹凸部を有す
る凹凸体も容易に製造できる。なお、上記実施形態で
は、図1に示した第一の実施形態のフォトマスク1を用
いて凹凸体30を製造する場合について説明したが、第
二の実施形態のフォトマスク10あるいは第三の実施形
態のフォトマスク20を用いて凹凸体30を製造する場
合にも所望の形状の曲面状凹凸部を有する凹凸体を生産
性良く製造でき、また、大面積の曲面状凹凸部を有する
凹凸体も容易に製造できる。また、上記実施形態におい
ては、本発明の凹凸体の製造方法およびこれにより得ら
れた凹凸体を、反射体用凹凸体の製造方法とこれにより
得られた反射体用凹凸体に適用した場合について説明し
たが、本発明の凹凸体の製造方法およびこれにより得ら
れた凹凸体を、マイクロレンズや照明用レンズなどのレ
ンズとその製造方法に適用可能であり、また、表示板や
装飾板に備えられる凹凸体とその製造方法に適用可能で
ある。
【0041】図8は、本発明の反射体の一実施形態を示
した断面図である。この反射体40は、上述の実施形態
の凹凸体30の曲面状凹凸部34a上に反射膜43が設
けられてなるものである。反射膜43としては、Alま
たはAl合金、もしくはAgまたはAg合金からなるも
のを用いることができるが、この他の材料であっても反
射特性の優れたものであれば、適宜用いることができる
のは勿論である。反射膜43は、凹凸体30の曲面状凹
凸部34aの外形形状と略同様の形状の曲面状凹凸部を
有する表面(曲面状凹凸面)43aを有しており、この
曲面状凹凸面43aが反射面となる。反射膜43の厚み
は、1000ないし2000オングストローム程度とさ
れる。
した断面図である。この反射体40は、上述の実施形態
の凹凸体30の曲面状凹凸部34a上に反射膜43が設
けられてなるものである。反射膜43としては、Alま
たはAl合金、もしくはAgまたはAg合金からなるも
のを用いることができるが、この他の材料であっても反
射特性の優れたものであれば、適宜用いることができる
のは勿論である。反射膜43は、凹凸体30の曲面状凹
凸部34aの外形形状と略同様の形状の曲面状凹凸部を
有する表面(曲面状凹凸面)43aを有しており、この
曲面状凹凸面43aが反射面となる。反射膜43の厚み
は、1000ないし2000オングストローム程度とさ
れる。
【0042】図8に示したような反射体40を製造する
には、例えば、凹凸体30の曲面状凹凸部34上に反射
膜43をスパッタ、蒸着、CVD(化学気相蒸着法)、
イオンプレーティング、無電界メッキ等の方法により成
膜することにより得られる。なお、上述したような構成
の反射体40が反射体内蔵タイプの反射型液晶表示装置
に用いられる場合、反射膜43上には曲面状凹凸面43
aによる凹凸を覆って上面を均すようにオーバーコート
層が設けられる。このオーバーコート層をなす材料とし
ては、アクリル系の材料などが用いられる。また、この
反射体40が反射体外付けタイプの反射型液晶表示装置
に用いられる場合、反射膜43上にはグリセリンなどの
光の屈折率に悪影響を与えることのない材質からなる粘
着体が設けられる。この実施形態の反射体40によれ
ば、反射膜43に形成される曲面状凹凸部の形状も制御
できるので、反射膜43の曲面状凹凸部を有する表面
(反射面)43aに入射する光の反射方向の範囲や反射
効率を制御でき、所望の反射効率を備えたものを得るこ
とができる。
には、例えば、凹凸体30の曲面状凹凸部34上に反射
膜43をスパッタ、蒸着、CVD(化学気相蒸着法)、
イオンプレーティング、無電界メッキ等の方法により成
膜することにより得られる。なお、上述したような構成
の反射体40が反射体内蔵タイプの反射型液晶表示装置
に用いられる場合、反射膜43上には曲面状凹凸面43
aによる凹凸を覆って上面を均すようにオーバーコート
層が設けられる。このオーバーコート層をなす材料とし
ては、アクリル系の材料などが用いられる。また、この
反射体40が反射体外付けタイプの反射型液晶表示装置
に用いられる場合、反射膜43上にはグリセリンなどの
光の屈折率に悪影響を与えることのない材質からなる粘
着体が設けられる。この実施形態の反射体40によれ
ば、反射膜43に形成される曲面状凹凸部の形状も制御
できるので、反射膜43の曲面状凹凸部を有する表面
(反射面)43aに入射する光の反射方向の範囲や反射
効率を制御でき、所望の反射効率を備えたものを得るこ
とができる。
【0043】以下、本実施の形態の反射体を具備したS
TN(Super Twisted Nematic )方式の反射型液晶表示
装置について説明する。図9は、実施形態の反射型液晶
表示装置の構成を示す断面図である。この反射型液晶表
示装置は、例えば、厚さ0.7mmの一対の表示側のガ
ラス基板31と背面側のガラス基板32との間に液晶層
53が設けられ、表示側のガラス基板31の上面側にポ
リカーボネート樹脂やポリアリレート樹脂などからなる
位相差板54が設けられ、さらに位相差板54の上面側
に偏光板55が配設されている。
TN(Super Twisted Nematic )方式の反射型液晶表示
装置について説明する。図9は、実施形態の反射型液晶
表示装置の構成を示す断面図である。この反射型液晶表
示装置は、例えば、厚さ0.7mmの一対の表示側のガ
ラス基板31と背面側のガラス基板32との間に液晶層
53が設けられ、表示側のガラス基板31の上面側にポ
リカーボネート樹脂やポリアリレート樹脂などからなる
位相差板54が設けられ、さらに位相差板54の上面側
に偏光板55が配設されている。
【0044】表示側のガラス基板31の対向面にはIT
O(インジウムスズ酸化物)などからなる透明電極層5
8、ポリイミド樹脂などからなる配向膜60が順次設け
られている。背面側のガラス基板32の対向面には、曲
面状凹凸部34aを有する感光性樹脂層34、曲面状凹
凸面43aを有する反射膜43、アクリル系材料からな
るオーバーコート層63、ITOなどからなる透明電極
層59、ポリイミド樹脂などからなる配向膜61が順次
設けられている。ここでのガラス基板32と、曲面状凹
凸部34aを有する感光性樹脂層34から構成されたも
のが上述した本実施形態の凹凸体30であり、この凹凸
体30と、曲面状凹凸面43aを有する反射膜43から
構成されたものが上述した本実施形態の反射体40であ
る。配向膜60,61等の関係により液晶層53中の液
晶は、240度捻れた配置となっている。液晶層53は
封止体(図示略)によりガラス基板31、32間に封止
されている。なお、オーバーコート層63と透明電極層
59との間に、図示していないカラーフィルタ層を印刷
法等により形成することによって、この反射型液晶表示
装置をカラー表示できるようにしてもよい。
O(インジウムスズ酸化物)などからなる透明電極層5
8、ポリイミド樹脂などからなる配向膜60が順次設け
られている。背面側のガラス基板32の対向面には、曲
面状凹凸部34aを有する感光性樹脂層34、曲面状凹
凸面43aを有する反射膜43、アクリル系材料からな
るオーバーコート層63、ITOなどからなる透明電極
層59、ポリイミド樹脂などからなる配向膜61が順次
設けられている。ここでのガラス基板32と、曲面状凹
凸部34aを有する感光性樹脂層34から構成されたも
のが上述した本実施形態の凹凸体30であり、この凹凸
体30と、曲面状凹凸面43aを有する反射膜43から
構成されたものが上述した本実施形態の反射体40であ
る。配向膜60,61等の関係により液晶層53中の液
晶は、240度捻れた配置となっている。液晶層53は
封止体(図示略)によりガラス基板31、32間に封止
されている。なお、オーバーコート層63と透明電極層
59との間に、図示していないカラーフィルタ層を印刷
法等により形成することによって、この反射型液晶表示
装置をカラー表示できるようにしてもよい。
【0045】実施形態の反射型液晶表示装置によれば、
本実施形態の反射体40を具備するものであるので、所
望の視野角の範囲と表示面の明るさを有することが可能
である。なお、本実施の形態の反射型液晶表示装置で
は、反射体を一対の基板間に配置する反射体内蔵タイプ
の例について説明したが、反射体を背面側のガラス基板
の外側に配置する外付けタイプとしてもよい。また、液
晶表示装置の例としてSTN方式のもので説明したが、
液晶層の液晶分子の捩れ角を90度に設定したTN(Tw
isted Nematic )方式の液晶表示装置にも、本発明の反
射体を適用し得ることは勿論である。さらに、カラーフ
ィルタ層を持たない白黒方式の液晶表示装置に代えてカ
ラー方式の液晶表示装置に本発明の反射体を適用し得る
ことも勿論である。
本実施形態の反射体40を具備するものであるので、所
望の視野角の範囲と表示面の明るさを有することが可能
である。なお、本実施の形態の反射型液晶表示装置で
は、反射体を一対の基板間に配置する反射体内蔵タイプ
の例について説明したが、反射体を背面側のガラス基板
の外側に配置する外付けタイプとしてもよい。また、液
晶表示装置の例としてSTN方式のもので説明したが、
液晶層の液晶分子の捩れ角を90度に設定したTN(Tw
isted Nematic )方式の液晶表示装置にも、本発明の反
射体を適用し得ることは勿論である。さらに、カラーフ
ィルタ層を持たない白黒方式の液晶表示装置に代えてカ
ラー方式の液晶表示装置に本発明の反射体を適用し得る
ことも勿論である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明のフォトマス
クは、予め曲面状凹凸部が形成されたものであるので、
上述したように本発明のフォトマスクの曲面状凹凸部の
形状を凹凸体形成用の感光性樹脂層に転写することがで
きるので、凹凸体に形成したい曲面状凹凸部に応じた曲
面状凹凸部が樹脂層に形成されたフォトマスクを用いて
凹凸体を作製すれば、所望の曲面状凹凸部を有する凹凸
体を作製することができ、よって得られる凹凸体の曲面
状凹凸部の形状や、該凹凸体の凹凸部上に反射膜を形成
して得られる反射体の曲面状凹凸部の形状が容易に制御
できる。また、本発明のフォトマスクは、曲面状凹凸部
を有する型面が備えられた転写型を樹脂層に押し付ける
などの方法により曲面状凹凸部を一度に形成できるの
で、従来の階調フォトマスクのように階段状の形状を形
成するために感光性樹脂を塗布、露光、現像するフォト
リソグラフィーを繰り返し行う必要がないので、コスト
高となるのを防止できる。
クは、予め曲面状凹凸部が形成されたものであるので、
上述したように本発明のフォトマスクの曲面状凹凸部の
形状を凹凸体形成用の感光性樹脂層に転写することがで
きるので、凹凸体に形成したい曲面状凹凸部に応じた曲
面状凹凸部が樹脂層に形成されたフォトマスクを用いて
凹凸体を作製すれば、所望の曲面状凹凸部を有する凹凸
体を作製することができ、よって得られる凹凸体の曲面
状凹凸部の形状や、該凹凸体の凹凸部上に反射膜を形成
して得られる反射体の曲面状凹凸部の形状が容易に制御
できる。また、本発明のフォトマスクは、曲面状凹凸部
を有する型面が備えられた転写型を樹脂層に押し付ける
などの方法により曲面状凹凸部を一度に形成できるの
で、従来の階調フォトマスクのように階段状の形状を形
成するために感光性樹脂を塗布、露光、現像するフォト
リソグラフィーを繰り返し行う必要がないので、コスト
高となるのを防止できる。
【0047】本発明の凹凸体の製造方法にあっては、凹
凸体形成用基材上に形成された感光性樹脂を、本発明の
フォトマスクを使用して露光し、ついで現像することに
より、所望の形状の曲面状凹凸部を有する凹凸体を生産
性良く製造でき、また、大面積の曲面状凹凸部を有する
凹凸体も容易に製造できる。本発明の反射体にあって
は、本発明の凹凸体の製造方法により得られた凹凸体の
表面に反射膜を設けたことにより、この反射膜に形成さ
れる曲面状凹凸部の形状も制御できるので、反射膜の曲
面状凹凸部を有する表面(反射面)に入射する光の反射
方向の範囲や反射効率を制御でき、所望の反射効率を備
えたものを得ることができる。本発明の反射型液晶表示
装置にあっては、本発明の反射体を具備したことによ
り、所望の視野角の範囲と表示面の明るさを有すること
が可能である。本発明の凹凸体の製造方法により得られ
た凹凸体は、反射体に用いられる凹凸体に限らず、マイ
クロレンズ、照明用レンズに好適に利用することがで
き、また、表示板や装飾板に用いられる凹凸体に好適に
利用することもできる。
凸体形成用基材上に形成された感光性樹脂を、本発明の
フォトマスクを使用して露光し、ついで現像することに
より、所望の形状の曲面状凹凸部を有する凹凸体を生産
性良く製造でき、また、大面積の曲面状凹凸部を有する
凹凸体も容易に製造できる。本発明の反射体にあって
は、本発明の凹凸体の製造方法により得られた凹凸体の
表面に反射膜を設けたことにより、この反射膜に形成さ
れる曲面状凹凸部の形状も制御できるので、反射膜の曲
面状凹凸部を有する表面(反射面)に入射する光の反射
方向の範囲や反射効率を制御でき、所望の反射効率を備
えたものを得ることができる。本発明の反射型液晶表示
装置にあっては、本発明の反射体を具備したことによ
り、所望の視野角の範囲と表示面の明るさを有すること
が可能である。本発明の凹凸体の製造方法により得られ
た凹凸体は、反射体に用いられる凹凸体に限らず、マイ
クロレンズ、照明用レンズに好適に利用することがで
き、また、表示板や装飾板に用いられる凹凸体に好適に
利用することもできる。
【図1】 本発明に係るフォトマスクの第一の実施の形
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図2】 第一の実施形態のフォトマスクに設けられる
曲面状凹凸部の高さを説明するための断面図である。
曲面状凹凸部の高さを説明するための断面図である。
【図3】 第一の実施形態のフォトマスクの製造方法を
工程順に示す断面図である。
工程順に示す断面図である。
【図4】 本発明に係るフォトマスクの第二の実施の形
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図5】 本発明に係わるフォトマスクの第三の実施の
形態を示す断面図である。
形態を示す断面図である。
【図6】 本発明の凹凸体の製造方法により製造された
凹凸体の一実施の形態を示す断面図である。
凹凸体の一実施の形態を示す断面図である。
【図7】 本発明に係わる凹凸体の製造方法の一実施の
形態を説明するための図である。
形態を説明するための図である。
【図8】 本発明に係る反射体の一実施の形態を示す断
面図である。
面図である。
【図9】 本発明に係る反射型液晶表示装置の一実施の
形態を示す断面図である。
形態を示す断面図である。
【図10】 階段状の凹凸部を有する従来のフォトマス
ク示す断面図である。
ク示す断面図である。
【図11】 従来のフォトマスクを用いて反射体を製造
する方法を工程順に示す断面図である。
する方法を工程順に示す断面図である。
1,10,20・・・フォトマスク、2,22・・・透明基
板、4・・・樹脂層(凹凸部の形状に合わせて光透過量を
調整する樹脂層)、4a,22a・・・曲面状凹凸部、1
3・・・吸光性樹脂層(光吸収材料を分散させた樹脂層又
は光吸収基を有する樹脂層)、30・・・凹凸体、32・・・
ガラス基板(凹凸体用基材)、34・・・感光性樹脂層、
34a・・・曲面状凹凸部、40・・・反射体、43・・・反射
膜、43a・・・曲面状凹凸部。
板、4・・・樹脂層(凹凸部の形状に合わせて光透過量を
調整する樹脂層)、4a,22a・・・曲面状凹凸部、1
3・・・吸光性樹脂層(光吸収材料を分散させた樹脂層又
は光吸収基を有する樹脂層)、30・・・凹凸体、32・・・
ガラス基板(凹凸体用基材)、34・・・感光性樹脂層、
34a・・・曲面状凹凸部、40・・・反射体、43・・・反射
膜、43a・・・曲面状凹凸部。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 1/08 G03F 1/08 Z // B29D 11/00 B29D 11/00
Claims (8)
- 【請求項1】 表面が平坦な透明基板上に、曲面状凹凸
部を有し、該凹凸部の形状に合わせて光透過量を調整す
る樹脂層が形成されてなることを特徴とするフォトマス
ク。 - 【請求項2】 前記曲面状凹凸部の上に、光吸収材料を
分散させた樹脂層又は光吸収基を有する樹脂層が形成さ
れてなることを特徴とする請求項1記載のフォトマス
ク。 - 【請求項3】 前記曲面状凹凸部を有し、該凹凸部の形
状に合わせて光透過量を調整する樹脂層が、光吸収材料
を分散させた樹脂層又は光吸収基を有する樹脂層からな
るものであることを特徴とする請求項1記載のフォトマ
スク。 - 【請求項4】 曲面状凹凸部を有する透明基板上に、光
吸収材料を分散させた樹脂層又は光吸収基を有する樹脂
層が形成されてなることを特徴とするフォトマスク。 - 【請求項5】 凹凸体用基材上に形成された感光性樹脂
層を請求項1又は4に記載のフォトマスクを使用して露
光し、ついで現像することを特徴とする凹凸体の製造方
法。 - 【請求項6】 請求項5記載の凹凸体の製造方法によっ
て製造した凹凸体の表面に反射膜を形成したことを特徴
とする反射体。 - 【請求項7】 請求項6記載の反射体を具備したことを
特徴とする反射型液晶表示装置。 - 【請求項8】 請求項5記載の凹凸体の製造方法によっ
て製造した凹凸体が、マイクロレンズ、表示板、装飾
板、照明用レンズのいずれかであることを特徴とする凹
凸体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4073798A JPH11237625A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | フォトマスクおよびこれを用いた凹凸体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4073798A JPH11237625A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | フォトマスクおよびこれを用いた凹凸体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11237625A true JPH11237625A (ja) | 1999-08-31 |
Family
ID=12588955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4073798A Pending JPH11237625A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | フォトマスクおよびこれを用いた凹凸体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11237625A (ja) |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001029585A1 (fr) * | 1999-10-21 | 2001-04-26 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Plaque reflechissante, procede de fabrication de ladite plaque, element d'affichage, et dispositif d'affichage |
WO2001061383A1 (fr) * | 2000-02-16 | 2001-08-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Corps a forme irreguliere, feuille reflechissante et element d'affichage a cristaux liquides de type reflechissant, et dispositif et procede de production correspondants |
JP2002107717A (ja) * | 2000-09-27 | 2002-04-10 | Sharp Corp | 液晶表示装置 |
US7052806B2 (en) | 2000-03-14 | 2006-05-30 | Takashi Nishi | Exposure controlling photomask and production method therefor |
WO2007075406A1 (en) * | 2005-12-21 | 2007-07-05 | 3M Innovative Properties Company | Process for making microlens arrays and masterforms |
WO2007129519A1 (ja) * | 2006-05-01 | 2007-11-15 | Sharp Kabushiki Kaisha | 液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法 |
JP2008116976A (ja) * | 2001-10-01 | 2008-05-22 | Seiko Epson Corp | 位相格子マスクの製造方法及びフォトマスクの製造方法 |
CN100403166C (zh) * | 2003-10-06 | 2008-07-16 | 松下电器产业株式会社 | 光掩模及图案形成方法 |
JP2008276259A (ja) * | 2001-10-01 | 2008-11-13 | Seiko Epson Corp | フォトマスク、微細構造体、フォトマスクの製造方法及び露光装置 |
JP2009139870A (ja) * | 2007-12-10 | 2009-06-25 | Toppan Printing Co Ltd | 光学シート、ディスプレイ用バックライト・ユニット及び表示装置 |
US7936956B2 (en) | 2006-05-18 | 2011-05-03 | 3M Innovative Properties Company | Process for making light guides with extraction structures and light guides produced thereby |
US8289461B2 (en) | 2007-01-24 | 2012-10-16 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display device |
US8384860B2 (en) | 2007-06-26 | 2013-02-26 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display device and method of manufacturing liquid crystal display device |
US8421967B2 (en) | 2006-12-14 | 2013-04-16 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display device and process for producing liquid crystal display device |
US8659726B2 (en) | 2007-04-13 | 2014-02-25 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display and method of manufacturing liquid crystal display |
CN110534633A (zh) * | 2018-05-25 | 2019-12-03 | 日亚化学工业株式会社 | 透光性部件的形成方法和发光装置的制造方法以及发光装置 |
-
1998
- 1998-02-23 JP JP4073798A patent/JPH11237625A/ja active Pending
Cited By (26)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001029585A1 (fr) * | 1999-10-21 | 2001-04-26 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Plaque reflechissante, procede de fabrication de ladite plaque, element d'affichage, et dispositif d'affichage |
US6781759B1 (en) | 1999-10-21 | 2004-08-24 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Reflector, production method thereof, display element, and display device |
WO2001061383A1 (fr) * | 2000-02-16 | 2001-08-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Corps a forme irreguliere, feuille reflechissante et element d'affichage a cristaux liquides de type reflechissant, et dispositif et procede de production correspondants |
JP4557242B2 (ja) * | 2000-03-14 | 2010-10-06 | 孝 西 | 露光量制御用フォトマスクおよびその製造方法 |
US7052806B2 (en) | 2000-03-14 | 2006-05-30 | Takashi Nishi | Exposure controlling photomask and production method therefor |
JP2002107717A (ja) * | 2000-09-27 | 2002-04-10 | Sharp Corp | 液晶表示装置 |
JP4632103B2 (ja) * | 2001-10-01 | 2011-02-16 | セイコーエプソン株式会社 | フォトマスク |
JP2008276259A (ja) * | 2001-10-01 | 2008-11-13 | Seiko Epson Corp | フォトマスク、微細構造体、フォトマスクの製造方法及び露光装置 |
JP2008116976A (ja) * | 2001-10-01 | 2008-05-22 | Seiko Epson Corp | 位相格子マスクの製造方法及びフォトマスクの製造方法 |
JP4556143B2 (ja) * | 2001-10-01 | 2010-10-06 | セイコーエプソン株式会社 | 位相格子マスクの製造方法及びフォトマスクの製造方法 |
CN100403166C (zh) * | 2003-10-06 | 2008-07-16 | 松下电器产业株式会社 | 光掩模及图案形成方法 |
WO2007075406A1 (en) * | 2005-12-21 | 2007-07-05 | 3M Innovative Properties Company | Process for making microlens arrays and masterforms |
US8004767B2 (en) | 2005-12-21 | 2011-08-23 | 3M Innovative Properties Company | Process for making microlens arrays and masterforms |
US7583444B1 (en) | 2005-12-21 | 2009-09-01 | 3M Innovative Properties Company | Process for making microlens arrays and masterforms |
WO2007129519A1 (ja) * | 2006-05-01 | 2007-11-15 | Sharp Kabushiki Kaisha | 液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法 |
US8294854B2 (en) | 2006-05-01 | 2012-10-23 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display comprising a reflection region having first, second and third recesses and method for manufacturing the same |
US7936956B2 (en) | 2006-05-18 | 2011-05-03 | 3M Innovative Properties Company | Process for making light guides with extraction structures and light guides produced thereby |
US7941013B2 (en) | 2006-05-18 | 2011-05-10 | 3M Innovative Properties Company | Process for making light guides with extraction structures and light guides produced thereby |
US9329326B2 (en) | 2006-05-18 | 2016-05-03 | 3M Innovative Properties Company | Process for making light guides with extraction structures and light guides produced thereby |
US8421967B2 (en) | 2006-12-14 | 2013-04-16 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display device and process for producing liquid crystal display device |
US8289461B2 (en) | 2007-01-24 | 2012-10-16 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display device |
US8659726B2 (en) | 2007-04-13 | 2014-02-25 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display and method of manufacturing liquid crystal display |
US8384860B2 (en) | 2007-06-26 | 2013-02-26 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display device and method of manufacturing liquid crystal display device |
JP2009139870A (ja) * | 2007-12-10 | 2009-06-25 | Toppan Printing Co Ltd | 光学シート、ディスプレイ用バックライト・ユニット及び表示装置 |
CN110534633A (zh) * | 2018-05-25 | 2019-12-03 | 日亚化学工业株式会社 | 透光性部件的形成方法和发光装置的制造方法以及发光装置 |
CN110534633B (zh) * | 2018-05-25 | 2023-06-13 | 日亚化学工业株式会社 | 透光性部件的形成方法和发光装置的制造方法以及发光装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100268006B1 (ko) | 액정표시소자용반사판의제조방법 | |
US6888678B2 (en) | Irregular-shape body, reflection sheet and reflection-type liquid crystal display element, and production method and production device therefor | |
JPH11237625A (ja) | フォトマスクおよびこれを用いた凹凸体の製造方法 | |
JP4932421B2 (ja) | 液晶表示装置とその製造方法 | |
KR100484079B1 (ko) | 액정 표시 장치 및 전자 기기 | |
US7372531B2 (en) | Reflective plate of LCD and fabrication method thereof | |
JP2000047200A (ja) | 拡散反射板とそれを用いた液晶表示装置およびその製法 | |
JP2000171794A (ja) | 液晶表示装置の製造方法 | |
JP4425490B2 (ja) | 反射型液晶表示装置の製造方法 | |
JP3649075B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2000010124A (ja) | 反射型液晶表示装置およびその製造方法 | |
JPH11202326A (ja) | 反射型液晶表示素子及び反射型液晶表示素子用の基板 | |
JP2000347022A (ja) | パターン形成方法とカラーフィルタおよび液晶表示装置 | |
US20030179329A1 (en) | Array substrate for a reflective liquid crystal display device and fabricating method thereof | |
JP3708025B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2003084121A (ja) | カラーフィルタおよびその製造方法 | |
JP2001134204A (ja) | 反射型ディスプレイ及びその製造方法 | |
JP2004212676A (ja) | 半透過型カラー液晶表示装置用カラーフィルタ | |
US6986983B2 (en) | Method for forming a reflection-type light diffuser | |
JP2000098371A (ja) | 反射型画像表示素子及び表示素子用基板 | |
JP3566874B2 (ja) | 液晶表示装置の製造方法 | |
US7224505B2 (en) | Manufacturing method of electro-optical apparatus substrate, manufacturing method of electro-optical apparatus, electro-optical apparatus substrate, electro-optical apparatus, and electronic instrument | |
JP2001188112A (ja) | 反射板、その製造方法、表示素子、表示装置 | |
KR100693649B1 (ko) | 반사체와 액정표시장치 | |
JP4636573B2 (ja) | 反射型液晶表示素子の光拡散層の形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050318 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050510 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050711 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050802 |