JPH11217396A - ヌクレオシド誘導体の製造方法 - Google Patents
ヌクレオシド誘導体の製造方法Info
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- JPH11217396A JPH11217396A JP10019138A JP1913898A JPH11217396A JP H11217396 A JPH11217396 A JP H11217396A JP 10019138 A JP10019138 A JP 10019138A JP 1913898 A JP1913898 A JP 1913898A JP H11217396 A JPH11217396 A JP H11217396A
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
- C07H19/00—Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof
- C07H19/02—Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing nitrogen
- C07H19/04—Heterocyclic radicals containing only nitrogen atoms as ring hetero atom
- C07H19/16—Purine radicals
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 9−(2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−
β−D−トレオ−ペントフラノシル)アデニン(Fdd
A)等の2’位がフッ素等で置換され、3’位がデオキ
シ化されたヌクレオシド化合物及びその関連化合物に関
する産業上有用な製造方法を提供することにある。 【解決手段】 核酸塩基の6位をハロゲンに置換し、糖
部の3’及び5’位を同一の条件で脱保護する事のでき
ない保護基で修飾し、さらに糖部の2’位にフッ素等の
目的とする置換基を導入し、糖部の3’及び5’位を脱
保護を行う。
β−D−トレオ−ペントフラノシル)アデニン(Fdd
A)等の2’位がフッ素等で置換され、3’位がデオキ
シ化されたヌクレオシド化合物及びその関連化合物に関
する産業上有用な製造方法を提供することにある。 【解決手段】 核酸塩基の6位をハロゲンに置換し、糖
部の3’及び5’位を同一の条件で脱保護する事のでき
ない保護基で修飾し、さらに糖部の2’位にフッ素等の
目的とする置換基を導入し、糖部の3’及び5’位を脱
保護を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗ウィルス剤とし
て有用な9−(2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−β
−D−トレオ−ペントフラノシル)アデニン(Fdd
A)等の2’位がフッ素等で置換され、3’位がデオキ
シ化されたヌクレオシド化合物の新規な製造方法および
製造中間体に関する。
て有用な9−(2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−β
−D−トレオ−ペントフラノシル)アデニン(Fdd
A)等の2’位がフッ素等で置換され、3’位がデオキ
シ化されたヌクレオシド化合物の新規な製造方法および
製造中間体に関する。
【0002】
【従来の技術】9−(2,3−ジデオキシ−2−フルオ
ロ−β−D−トレオ−ペントフラノシル)アデニン(F
ddA)はヒト免疫不全ウィルス(HIV)に対して強
力な抗ウィルス活性を示し、後天性免疫不全症候群(エ
イズ)の治療に大きな効果があることが報告され(P. H
erdewijn 等、J. Med. Chem.、(30)、2131頁、
1987年)、現在エイズ及びエイズ関連症候群(AR
C)の治療へ向けて臨床試験が行われている化合物であ
る。さらに、FddAの核酸塩基部位を修飾して効果を
高めた化合物が近年報告されている(C. K. Chu 等、J.
Med. Chem.、(37)、821頁、1994年、J. S.
Driscoll 等、J. Med. Chem.、(39)、1619
頁、1996年、C. K. Chu 等、J. Med. Chem.、(3
9)、4676頁、1996年)。このように、プリン
ヌクレオシドの糖部分の2’位がフッ素等で置換され、
3’位がデオキシ化された化合物はウイルス治療薬とし
て重要である。
ロ−β−D−トレオ−ペントフラノシル)アデニン(F
ddA)はヒト免疫不全ウィルス(HIV)に対して強
力な抗ウィルス活性を示し、後天性免疫不全症候群(エ
イズ)の治療に大きな効果があることが報告され(P. H
erdewijn 等、J. Med. Chem.、(30)、2131頁、
1987年)、現在エイズ及びエイズ関連症候群(AR
C)の治療へ向けて臨床試験が行われている化合物であ
る。さらに、FddAの核酸塩基部位を修飾して効果を
高めた化合物が近年報告されている(C. K. Chu 等、J.
Med. Chem.、(37)、821頁、1994年、J. S.
Driscoll 等、J. Med. Chem.、(39)、1619
頁、1996年、C. K. Chu 等、J. Med. Chem.、(3
9)、4676頁、1996年)。このように、プリン
ヌクレオシドの糖部分の2’位がフッ素等で置換され、
3’位がデオキシ化された化合物はウイルス治療薬とし
て重要である。
【0003】これまで知られているFddAを合成する
方法は大きく分けて2通りある。1つはフッ素基を導入
した糖誘導体を核酸塩基と結合させる方法(V. E. Marq
uez等、Synthesis、(11)、1005頁、1991
年、V. E. Marquez 等、J. Med. Chem.、(33)、9
78頁、1990年、K. Shanmuganathan 等、J. Med.C
hem.、(37)、821頁、1994年)、もう1つは
核酸の誘導体を出発原料とし、2’位をフッ素化する方
法(P. Herdewijn 等、J. Med. Chem.、(30)、21
31頁、1987年、K. W. Pankiewicz 等、J. Org. C
hem.、(57)、553頁、1992年、H. Shiragami
等、Nucleosides & Nucleotides、(11)、391
頁、1992年、T. Maruyama 等、Chem. Pharm. Bul
l.、(44)、2331頁、1996年)である。
方法は大きく分けて2通りある。1つはフッ素基を導入
した糖誘導体を核酸塩基と結合させる方法(V. E. Marq
uez等、Synthesis、(11)、1005頁、1991
年、V. E. Marquez 等、J. Med. Chem.、(33)、9
78頁、1990年、K. Shanmuganathan 等、J. Med.C
hem.、(37)、821頁、1994年)、もう1つは
核酸の誘導体を出発原料とし、2’位をフッ素化する方
法(P. Herdewijn 等、J. Med. Chem.、(30)、21
31頁、1987年、K. W. Pankiewicz 等、J. Org. C
hem.、(57)、553頁、1992年、H. Shiragami
等、Nucleosides & Nucleotides、(11)、391
頁、1992年、T. Maruyama 等、Chem. Pharm. Bul
l.、(44)、2331頁、1996年)である。
【0004】前者の方法はフッ素基を導入した糖誘導体
を合成するのに多段階の困難な操作が必要な上、糖誘導
体と核酸塩基を結合させる際にα体とβ体が生成するた
めに収率が悪く、その後の分離操作が必要であるため、
産業上有用ではない。一方、後者の方法は丸山らの方法
以外は、フッ素化の収率が低く、産業上有用ではない。
また、丸山らの方法は、核酸塩基部位に塩素基を導入し
た基質を使って、収率よくフッ素基を導入しているが、
この場合には、フッ素化を行う原料の収率が低く、さら
に基質の官能基を別個に保護していないため最終的に例
えばFddAなどを合成する場合、3’位を選択的に脱
ヒドロキシル化するために側鎖の保護が再度必要であ
り、産業上有用とは言い難い。
を合成するのに多段階の困難な操作が必要な上、糖誘導
体と核酸塩基を結合させる際にα体とβ体が生成するた
めに収率が悪く、その後の分離操作が必要であるため、
産業上有用ではない。一方、後者の方法は丸山らの方法
以外は、フッ素化の収率が低く、産業上有用ではない。
また、丸山らの方法は、核酸塩基部位に塩素基を導入し
た基質を使って、収率よくフッ素基を導入しているが、
この場合には、フッ素化を行う原料の収率が低く、さら
に基質の官能基を別個に保護していないため最終的に例
えばFddAなどを合成する場合、3’位を選択的に脱
ヒドロキシル化するために側鎖の保護が再度必要であ
り、産業上有用とは言い難い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、9−
(2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−β−D−トレオ
−ペントフラノシル)アデニン(FddA)等の2’位
がフッ素等で置換され、3’位がデオキシ化されたヌク
レオシド化合物及びその関連化合物に関する産業上有用
な製造方法を提供することにある。
(2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−β−D−トレオ
−ペントフラノシル)アデニン(FddA)等の2’位
がフッ素等で置換され、3’位がデオキシ化されたヌク
レオシド化合物及びその関連化合物に関する産業上有用
な製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはFddA等
の2’位がフッ素等で置換され、3’位がデオキシ化さ
れた化合物の製造に置いて、核酸塩基の6位をハロゲン
に置換し、糖部の3’及び5’位を同一の条件で脱保護
する事のできない保護基で修飾する事により、糖部の
2’位を収率良く置換しうることを見いだし、この知見
に基づき本発明を完成するに至った。
の2’位がフッ素等で置換され、3’位がデオキシ化さ
れた化合物の製造に置いて、核酸塩基の6位をハロゲン
に置換し、糖部の3’及び5’位を同一の条件で脱保護
する事のできない保護基で修飾する事により、糖部の
2’位を収率良く置換しうることを見いだし、この知見
に基づき本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明下記の発明を包含する。 1 下記一般式(1)で表される化合物の2’位をフッ
素化、アジド化またはシアノ化することを特徴とする、
素化、アジド化またはシアノ化することを特徴とする、
【0008】
【化10】
【0009】(式中、Xはクロル基、ブロモ基またはヨ
ウド基を、 R1、R2はそれぞれ異なり、同一条件で脱
保護することができない水酸基の保護基を示す。) 下記一般式(2)で表される、
ウド基を、 R1、R2はそれぞれ異なり、同一条件で脱
保護することができない水酸基の保護基を示す。) 下記一般式(2)で表される、
【0010】
【化11】
【0011】(式中、X、R1、R2は上記と同様であ
り、Yはフルオロ基、アジド基またはシアノ基を示
す。) 6−置換−9−(2−デオキシ−2−置換−β−D−ア
ラビノフラノシル)プリン誘導体の製造方法。このと
き、一般式(1)で表される化合物の2’位をフッ素
化、アジド化またはシアノ化して下記一般式(2)で示
される化合物を得る工程を、スルホニルハライドもしく
はスルホン酸無水物と反応させるか、又は塩化スルフリ
ルに続いてアミン類と反応させて下記一般式(1’)で
表される化合物を製造し、
り、Yはフルオロ基、アジド基またはシアノ基を示
す。) 6−置換−9−(2−デオキシ−2−置換−β−D−ア
ラビノフラノシル)プリン誘導体の製造方法。このと
き、一般式(1)で表される化合物の2’位をフッ素
化、アジド化またはシアノ化して下記一般式(2)で示
される化合物を得る工程を、スルホニルハライドもしく
はスルホン酸無水物と反応させるか、又は塩化スルフリ
ルに続いてアミン類と反応させて下記一般式(1’)で
表される化合物を製造し、
【0012】
【化12】
【0013】(式中、X、R1、R2は前記と同様であ
り、R3は置換基を有しても良いアリール基、アルキル
基、アラルキル基、ハロゲノアルキル基またはアルキル
アミノ基を示す。) これをアジド、シアナイドまたはフルオライド化合物と
反応させても良い。また、一般式(1)のR1が置換基
を有しても良いトリチル基、R2が炭素数1〜12のア
シル基である場合に本発明は特に有用である。
り、R3は置換基を有しても良いアリール基、アルキル
基、アラルキル基、ハロゲノアルキル基またはアルキル
アミノ基を示す。) これをアジド、シアナイドまたはフルオライド化合物と
反応させても良い。また、一般式(1)のR1が置換基
を有しても良いトリチル基、R2が炭素数1〜12のア
シル基である場合に本発明は特に有用である。
【0014】2 上記製造方法で得られた一般式(2)
で表される6−置換−9−(2−デオキシ−2−置換−
β−D−アラビノフラノシル)プリン誘導体を、さらに
アンモニア又はアルカリ水溶液で処理する事を特徴とす
る、下記一般式(3)で示される9−(2−デオキシ−
2−置換−β−D−アラビノフラノシル)アデニンまた
はヒポキサンチン誘導体の製造方法。
で表される6−置換−9−(2−デオキシ−2−置換−
β−D−アラビノフラノシル)プリン誘導体を、さらに
アンモニア又はアルカリ水溶液で処理する事を特徴とす
る、下記一般式(3)で示される9−(2−デオキシ−
2−置換−β−D−アラビノフラノシル)アデニンまた
はヒポキサンチン誘導体の製造方法。
【0015】
【化13】
【0016】(式中、Y、R1は前記と同様であり、Z
はアミノ基又は水酸基である。)
はアミノ基又は水酸基である。)
【0017】3 上記製造法で得られる9−(2−デオ
キシ−2−置換−β−D−アラビノフラノシル)アデニ
ン誘導体の3’位の水酸基をさらに脱ヒドロキシル化
し、5’位の水酸基の保護基を脱保護する事を特徴とす
る下記一般式(4)で示されるジデオキシアデノシン誘
導体の製造方法。
キシ−2−置換−β−D−アラビノフラノシル)アデニ
ン誘導体の3’位の水酸基をさらに脱ヒドロキシル化
し、5’位の水酸基の保護基を脱保護する事を特徴とす
る下記一般式(4)で示されるジデオキシアデノシン誘
導体の製造方法。
【0018】
【化14】 (式中、Y、 Zは前記と同様である。)
【0019】4 下記一般式(1)で表される化合物。
【0020】
【化15】
【0021】(式中Xはクロル基、ブロモ基またはヨウ
ド基を、 R1、R2はそれぞれ異なり、同一条件で脱保
護することができない水酸基の保護基を示す。) 上記式で、R1が置換基を有しても良いトリチル基、R2
が炭素数1〜12のアシル基である化合物が特に有用で
ある。
ド基を、 R1、R2はそれぞれ異なり、同一条件で脱保
護することができない水酸基の保護基を示す。) 上記式で、R1が置換基を有しても良いトリチル基、R2
が炭素数1〜12のアシル基である化合物が特に有用で
ある。
【0022】5 下記一般式(2)で表される化合物。
【0023】
【化16】
【0024】(式中Xはクロル基、ブロモ基またはヨウ
ド基を、 R1、R2はそれぞれ異なり、同一条件で脱保
護することができない水酸基の保護基を示す。) 上記式で、が置換基を有しても良いトリチル基、R2が
炭素数1〜12のアシル基である化合物が特に有用であ
る。
ド基を、 R1、R2はそれぞれ異なり、同一条件で脱保
護することができない水酸基の保護基を示す。) 上記式で、が置換基を有しても良いトリチル基、R2が
炭素数1〜12のアシル基である化合物が特に有用であ
る。
【0025】6 下記一般式(3)で表される化合物。
【0026】
【化17】
【0027】(式中Zはアミノ基、または水酸基を、
R1水酸基の保護基を、 Yはフルオロ基、アジド基また
はシアノ基を示す。) 上記式で、Zがアミノ基、R1が置換基を有しても良い
トリチル基である化合物が特に有用である。
R1水酸基の保護基を、 Yはフルオロ基、アジド基また
はシアノ基を示す。) 上記式で、Zがアミノ基、R1が置換基を有しても良い
トリチル基である化合物が特に有用である。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明で出発物質となる上記一般
式(1)で表される化合物は、イノシンの6位がクロ
ル、ブロムまたはヨウド化され、3’位及び5’位を同
一条件で同時に脱保護することができないそれぞれ異な
った水酸基の保護基で保護された6−置換−プリンリボ
シドである。3’位及び5’位の保護基としては、例え
ば炭素数1〜12のアシル基または炭素数1〜18のア
ルキル基または炭素数7〜19のアラルキル基または有
機シリル基等があげられ、本発明の目的の1つであるF
ddA及び関連化合物を合成するためには、3’位の保
護基としてアセチル基、ベンゾイル基等のアシル基、
5’位の保護基としてトリチル基、ベンジル基等のアラ
ルキル基が好ましく、特に3’位の保護基としてベンゾ
イル基、5’位の保護基としてトリチル基が良い。
式(1)で表される化合物は、イノシンの6位がクロ
ル、ブロムまたはヨウド化され、3’位及び5’位を同
一条件で同時に脱保護することができないそれぞれ異な
った水酸基の保護基で保護された6−置換−プリンリボ
シドである。3’位及び5’位の保護基としては、例え
ば炭素数1〜12のアシル基または炭素数1〜18のア
ルキル基または炭素数7〜19のアラルキル基または有
機シリル基等があげられ、本発明の目的の1つであるF
ddA及び関連化合物を合成するためには、3’位の保
護基としてアセチル基、ベンゾイル基等のアシル基、
5’位の保護基としてトリチル基、ベンジル基等のアラ
ルキル基が好ましく、特に3’位の保護基としてベンゾ
イル基、5’位の保護基としてトリチル基が良い。
【0029】上記一般式(1)で表される化合物は、
B. R. Baker 等、J. Org. Chem.、(22)、954
頁、1957年に記載の方法で合成することができる6
−クロルプリンリボシドで代表される下記一般式(5)
で表される化合物を原料として、
B. R. Baker 等、J. Org. Chem.、(22)、954
頁、1957年に記載の方法で合成することができる6
−クロルプリンリボシドで代表される下記一般式(5)
で表される化合物を原料として、
【0030】
【化18】
【0031】(式中、Xはクロル基、ブロモ基またはヨ
ウド基を示す。) 活性化剤存在下、保護試薬と反応させて選択的に3’位
を保護して下記一般式(6)で表される化合物を得、
ウド基を示す。) 活性化剤存在下、保護試薬と反応させて選択的に3’位
を保護して下記一般式(6)で表される化合物を得、
【0032】
【化19】
【0033】(式中、 Xはクロル基、ブロモ基または
ヨウド基を、R2は水酸基の保護基を示す。) さらに塩基存在下、前記保護試薬とは異なる、同一条件
では脱保護することのできない保護試薬と反応させるこ
とにより合成することができる。
ヨウド基を、R2は水酸基の保護基を示す。) さらに塩基存在下、前記保護試薬とは異なる、同一条件
では脱保護することのできない保護試薬と反応させるこ
とにより合成することができる。
【0034】このときの活性化剤として、スズ化合物や
塩基類を用いることができる。スズ化合物は一般式
(5)で表される化合物と反応することにより付加体が
生じ、さらに保護試薬と反応させることにより、3’位
が選択的に保護された一般式(6)で表される化合物を
得ることができる。塩基類を用いた場合は、塩基類の存
在下に一般式(5)で表される化合物と保護試薬を直接
反応することにより、3’位が選択的に保護された一般
式(6)で表される化合物を得ることができる。何れの
場合も試薬と反応条件の組み合わせによって、必要とし
ない2’位が保護された化合物との混合物を得る場合が
ある。その場合でも保護試薬としてアシル基を用いてい
る場合には、2’位から3’位へ保護基のアシル転移を
行い、結晶化させることで、3’位が選択的に保護され
た一般式(6)で表される化合物のみを得ることができ
る。アシル転移はアルコールなどのプロトン性溶剤、例
えばメタノール溶液中で容易に起こすことができる。
塩基類を用いることができる。スズ化合物は一般式
(5)で表される化合物と反応することにより付加体が
生じ、さらに保護試薬と反応させることにより、3’位
が選択的に保護された一般式(6)で表される化合物を
得ることができる。塩基類を用いた場合は、塩基類の存
在下に一般式(5)で表される化合物と保護試薬を直接
反応することにより、3’位が選択的に保護された一般
式(6)で表される化合物を得ることができる。何れの
場合も試薬と反応条件の組み合わせによって、必要とし
ない2’位が保護された化合物との混合物を得る場合が
ある。その場合でも保護試薬としてアシル基を用いてい
る場合には、2’位から3’位へ保護基のアシル転移を
行い、結晶化させることで、3’位が選択的に保護され
た一般式(6)で表される化合物のみを得ることができ
る。アシル転移はアルコールなどのプロトン性溶剤、例
えばメタノール溶液中で容易に起こすことができる。
【0035】スズ化合物の具体的な例をあげると、ジ−
n−ブチルスズオキサイド等のジアルキルスズオキサイ
ドまたはジメチルスズジクロライド等のジアルキルスズ
ジハロゲノイドなどがあげられる。また、塩基類として
はヒドロキシルアミン、アンモニアやその塩、1級から
4級のアミン類やその塩、水酸化バリウムなどの金属水
酸化物、ナトリウムメトキサイドやカリウムメトキサイ
ドなどの金属アルコキサイド、リチウムアンモニア溶
液、イオン交換樹脂、炭酸カリウムや炭酸ナトリウムや
炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩類、リン酸水素2ナトリ
ウム等のリン酸塩類、酢酸ナトリウム等の酢酸塩類、水
酸化ナトリウムや水酸化リチウム等のアルカリ溶液など
の塩基類があげられる。
n−ブチルスズオキサイド等のジアルキルスズオキサイ
ドまたはジメチルスズジクロライド等のジアルキルスズ
ジハロゲノイドなどがあげられる。また、塩基類として
はヒドロキシルアミン、アンモニアやその塩、1級から
4級のアミン類やその塩、水酸化バリウムなどの金属水
酸化物、ナトリウムメトキサイドやカリウムメトキサイ
ドなどの金属アルコキサイド、リチウムアンモニア溶
液、イオン交換樹脂、炭酸カリウムや炭酸ナトリウムや
炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩類、リン酸水素2ナトリ
ウム等のリン酸塩類、酢酸ナトリウム等の酢酸塩類、水
酸化ナトリウムや水酸化リチウム等のアルカリ溶液など
の塩基類があげられる。
【0036】保護試薬として、例えばアシル化剤または
アルキル化剤またはアラルキル化剤または有機シリル化
剤等があげられる。アシル化剤として、例えば無水酢
酸、無水ベンゾイル酸等の酸無水物またはアシルクロラ
イド、ベンゾイルクロライド等の酸ハロゲン化物などが
あげられる。アルキル化剤として、例えばクロロメチル
・メチルエーテル、アリルブロマイド等のアルキルハロ
ゲン化物などがあげられる。アラルキル化剤として、例
えばベンジルブロマイド、トリフニルメチル・クロライ
ド等のアラルキルハロゲン化物などがあげられる。有機
シリル化剤として、例えばトリメチルシリルクロライド
等の有機シリルハロゲン化物などがあげられる。
アルキル化剤またはアラルキル化剤または有機シリル化
剤等があげられる。アシル化剤として、例えば無水酢
酸、無水ベンゾイル酸等の酸無水物またはアシルクロラ
イド、ベンゾイルクロライド等の酸ハロゲン化物などが
あげられる。アルキル化剤として、例えばクロロメチル
・メチルエーテル、アリルブロマイド等のアルキルハロ
ゲン化物などがあげられる。アラルキル化剤として、例
えばベンジルブロマイド、トリフニルメチル・クロライ
ド等のアラルキルハロゲン化物などがあげられる。有機
シリル化剤として、例えばトリメチルシリルクロライド
等の有機シリルハロゲン化物などがあげられる。
【0037】なお、最終的な目的化合物がFddAのよ
うに核酸塩基の6位がアミノ基の場合、核酸塩基の6位
をハロゲンからアミノ基に変換するためにアンモニアを
用いるので、3’位の保護基を同時にはずせるという点
で、3’位はアシル化されていることが望ましく、具体
的にはアセチル基やベンゾイル基が好ましい。
うに核酸塩基の6位がアミノ基の場合、核酸塩基の6位
をハロゲンからアミノ基に変換するためにアンモニアを
用いるので、3’位の保護基を同時にはずせるという点
で、3’位はアシル化されていることが望ましく、具体
的にはアセチル基やベンゾイル基が好ましい。
【0038】このときの3’位に保護基を導入する反応
において、活性化剤との反応は適当な溶媒中で行うこと
が出来るが、望ましくは酢酸エチルやトルエンや塩化メ
チレンやメタノールなどの有機溶媒が良い。活性化剤と
の反応は室温から加熱環流温度で行うことができる。反
応混合物は反応終了後、付加体を単離すること無しに保
護試薬と反応させることができる。
において、活性化剤との反応は適当な溶媒中で行うこと
が出来るが、望ましくは酢酸エチルやトルエンや塩化メ
チレンやメタノールなどの有機溶媒が良い。活性化剤と
の反応は室温から加熱環流温度で行うことができる。反
応混合物は反応終了後、付加体を単離すること無しに保
護試薬と反応させることができる。
【0039】何れの場合にも反応混合物は反応終了後、
場合によっては塩基を中和し、酢酸エチルやトルエンや
塩化メチレンなどの有機溶媒を用いて通常の抽出操作で
化合物を単離することが可能である。反応混合物は反応
終了後、生成物を単離すること無しに次の反応に用いる
こともできる。
場合によっては塩基を中和し、酢酸エチルやトルエンや
塩化メチレンなどの有機溶媒を用いて通常の抽出操作で
化合物を単離することが可能である。反応混合物は反応
終了後、生成物を単離すること無しに次の反応に用いる
こともできる。
【0040】一般式(1)で表される化合物は、上記に
記載した方法で合成できる一般式(6)で表される化合
物を塩基存在下、保護試薬と反応させて5’位の水酸基
を保護することにより得ることができる。
記載した方法で合成できる一般式(6)で表される化合
物を塩基存在下、保護試薬と反応させて5’位の水酸基
を保護することにより得ることができる。
【0041】ここで用いる保護試薬は、一般式(5)で
表される化合物から一般式(6)で表される化合物を製
造した際に用いた保護試薬と異なり、かつ同一条件で脱
保護する事ができない保護基を導入することのできる保
護試薬でなければ、本願の目的は達成できない。その結
果、本発明で一般式(2)で表される化合物から一般式
(3)で表される化合物を製造する際、3’位を選択的
に脱保護することが可能となる。
表される化合物から一般式(6)で表される化合物を製
造した際に用いた保護試薬と異なり、かつ同一条件で脱
保護する事ができない保護基を導入することのできる保
護試薬でなければ、本願の目的は達成できない。その結
果、本発明で一般式(2)で表される化合物から一般式
(3)で表される化合物を製造する際、3’位を選択的
に脱保護することが可能となる。
【0042】5’位の水酸基の保護試薬として、例えば
アシル化剤またはアルキル化剤またはアラルキル化剤ま
たは有機シリル化剤等があげられる。アシル化剤とし
て、例えば無水酢酸、無水ベンゾイル酸等の酸無水物ま
たはアシルクロライド、ベンゾイルクロライド等の酸ハ
ロゲン化物などがあげられる。アルキル化剤として、例
えばクロロメチル・メチルエーテル、アリルブロマイド
等のアルキルハロゲン化物などがあげられる。アラルキ
ル化剤として、例えばベンジルブロマイド、トリフェニ
ルメチル・クロライド等のアラルキルハロゲン化物など
があげられる。有機シリル化剤として、例えばトリメチ
ルシリルクロライド等の有機シリルハロゲン化物などが
あげられる。
アシル化剤またはアルキル化剤またはアラルキル化剤ま
たは有機シリル化剤等があげられる。アシル化剤とし
て、例えば無水酢酸、無水ベンゾイル酸等の酸無水物ま
たはアシルクロライド、ベンゾイルクロライド等の酸ハ
ロゲン化物などがあげられる。アルキル化剤として、例
えばクロロメチル・メチルエーテル、アリルブロマイド
等のアルキルハロゲン化物などがあげられる。アラルキ
ル化剤として、例えばベンジルブロマイド、トリフェニ
ルメチル・クロライド等のアラルキルハロゲン化物など
があげられる。有機シリル化剤として、例えばトリメチ
ルシリルクロライド等の有機シリルハロゲン化物などが
あげられる。
【0043】なお、上記で説明したように、最終的な目
的化合物がFddAのように核酸塩基の6位をハロゲン
からアミノ基に変換するためにアンモニアを用いる場
合、3’位の保護基を同時にはずせるという点で3’位
がアシル化されていることが望ましいので、5’位の水
酸基の保護基には、具体的にはアセチル基やベンゾイル
基等のアシル基以外、例えばアラルキル基が好ましい。
的化合物がFddAのように核酸塩基の6位をハロゲン
からアミノ基に変換するためにアンモニアを用いる場
合、3’位の保護基を同時にはずせるという点で3’位
がアシル化されていることが望ましいので、5’位の水
酸基の保護基には、具体的にはアセチル基やベンゾイル
基等のアシル基以外、例えばアラルキル基が好ましい。
【0044】一般式(6)で表される化合物から一般式
(1)で表される化合物を合成する際に作用させる塩基
の例として、例えばヒドロキシルアミン、アンモニアや
その塩、1級から4級のアミン類やその塩、水酸化バリ
ウムなどの金属水酸化物、ナトリウムメトキサイドやカ
リウムメトキサイドなどの金属アルコキサイド、リチウ
ムアンモニア溶液、イオン交換樹脂、炭酸カリウムや炭
酸ナトリウムや炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩類、リン
酸水素2ナトリウム等のリン酸塩類、酢酸ナトリウム等
の酢酸塩類、水酸化ナトリウムや水酸化リチウム等のア
ルカリ溶液などがあげられる。
(1)で表される化合物を合成する際に作用させる塩基
の例として、例えばヒドロキシルアミン、アンモニアや
その塩、1級から4級のアミン類やその塩、水酸化バリ
ウムなどの金属水酸化物、ナトリウムメトキサイドやカ
リウムメトキサイドなどの金属アルコキサイド、リチウ
ムアンモニア溶液、イオン交換樹脂、炭酸カリウムや炭
酸ナトリウムや炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩類、リン
酸水素2ナトリウム等のリン酸塩類、酢酸ナトリウム等
の酢酸塩類、水酸化ナトリウムや水酸化リチウム等のア
ルカリ溶液などがあげられる。
【0045】反応は適当な溶媒中で行うことが出来る
が、望ましくは酢酸エチルやトルエンや塩化メチレンや
メタノールなどの有機溶媒を用いる。反応混合物は反応
終了後、場合によっては塩基を中和し、酢酸エチルやト
ルエンや塩化メチレンや塩化メチレンなどの有機溶媒を
用いて通常の抽出操作で化合物を単離することが可能で
ある。反応混合物は反応終了後、生成物を単離すること
無しに次の反応に用いることもできる。これらの反応
は、たとえばトリフェニルメチル基やtert−ブチル
−ジメチルシリル基などの比較的立体的に大きな保護試
薬で保護を行う場合、通常の反応条件で1級アルコール
である5’位選択的に反応が起こる。それ以外の保護試
薬でも、反応温度を低温に保つことで容易に5’位選択
的に反応を起こすことが可能である。
が、望ましくは酢酸エチルやトルエンや塩化メチレンや
メタノールなどの有機溶媒を用いる。反応混合物は反応
終了後、場合によっては塩基を中和し、酢酸エチルやト
ルエンや塩化メチレンや塩化メチレンなどの有機溶媒を
用いて通常の抽出操作で化合物を単離することが可能で
ある。反応混合物は反応終了後、生成物を単離すること
無しに次の反応に用いることもできる。これらの反応
は、たとえばトリフェニルメチル基やtert−ブチル
−ジメチルシリル基などの比較的立体的に大きな保護試
薬で保護を行う場合、通常の反応条件で1級アルコール
である5’位選択的に反応が起こる。それ以外の保護試
薬でも、反応温度を低温に保つことで容易に5’位選択
的に反応を起こすことが可能である。
【0046】以上に述べた事柄から、3’位の保護基と
してアセチル基、ベンゾイル基などのアシル基、5’位
の保護基として置換基を有しても良いトリチル基、ベン
ジル基などのアラルキル基の組み合わせが好ましい。
してアセチル基、ベンゾイル基などのアシル基、5’位
の保護基として置換基を有しても良いトリチル基、ベン
ジル基などのアラルキル基の組み合わせが好ましい。
【0047】なお、一般式(1)で表される化合物は、
一般式(5)で表される化合物を塩基存在下に保護試薬
と反応させて、下記一般式(7)
一般式(5)で表される化合物を塩基存在下に保護試薬
と反応させて、下記一般式(7)
【0048】
【化20】
【0049】(式中のXはハロゲン原子を、R1は水酸
基の保護基を示す。)で表される化合物を製造し、これ
を活性化剤存在下でR1と異なる保護試薬と反応させて
製造しても良い。
基の保護基を示す。)で表される化合物を製造し、これ
を活性化剤存在下でR1と異なる保護試薬と反応させて
製造しても良い。
【0050】上記に記載した製造方法で得られる一般式
(1)で得られる化合物は、本願発明の目的化合物の一
つであるFddAやそれ以外の核酸誘導体に導くことが
できる、有用な重要中間体である。
(1)で得られる化合物は、本願発明の目的化合物の一
つであるFddAやそれ以外の核酸誘導体に導くことが
できる、有用な重要中間体である。
【0051】本発明の一般式(1)で表される化合物の
2’位をフッ素化、アジド化またはシアノ化し、一般式
(2)で表される6−置換−9−(2−デオキシ−2−
置換−β−D−アラビノフラノシル)プリン誘導体を製
造する為には、一般式(1)で表される化合物をスルホ
ニルハライドもしくはスルホン酸無水物と反応させる
か、又は塩化スルフリルに続いてアミン類と反応させて
下記一般式(1’)で表される化合物を製造し、
2’位をフッ素化、アジド化またはシアノ化し、一般式
(2)で表される6−置換−9−(2−デオキシ−2−
置換−β−D−アラビノフラノシル)プリン誘導体を製
造する為には、一般式(1)で表される化合物をスルホ
ニルハライドもしくはスルホン酸無水物と反応させる
か、又は塩化スルフリルに続いてアミン類と反応させて
下記一般式(1’)で表される化合物を製造し、
【0052】
【化21】
【0053】(式中、 Xはクロル基、ブロモ基または
ヨウド基を、 R1、R2はそれぞれ異なり、同一条件で
脱保護することができない水酸基の保護基を示し、R3
は置換基を有しても良いすアリール基、アルキル基、ア
ラルキル基、ハロゲノアルキル基またはアルキルアミノ
基を示す。) これをアジド、シアナイドまたはフルオライド化合物と
反応させると良い。なお、一般式(1)のR1が置換基
を有しても良いトリチル基、R2が炭素数1〜12のア
シル基である場合に本発明は特に有用である。
ヨウド基を、 R1、R2はそれぞれ異なり、同一条件で
脱保護することができない水酸基の保護基を示し、R3
は置換基を有しても良いすアリール基、アルキル基、ア
ラルキル基、ハロゲノアルキル基またはアルキルアミノ
基を示す。) これをアジド、シアナイドまたはフルオライド化合物と
反応させると良い。なお、一般式(1)のR1が置換基
を有しても良いトリチル基、R2が炭素数1〜12のア
シル基である場合に本発明は特に有用である。
【0054】スルホニルハライドとして、例えばパラト
ルエンスルホニル・クロライドやパラニトロベンゼンス
ルホニル・クロライド等のアリールスルホニル・ハライ
ド、メタンスルホニル・クロライド等のアルキルスルホ
ニル・ハライド、ベンジルスルホニル・クロライド等の
アラルキルスルホニル・ハライド、トリフルオロメタン
スルホニル・クロライド等のハロゲノアルキルスルホニ
ル・ハライドなどがあげられる。スルホン酸無水物とし
て、例えばパラトルエンスルホン酸無水物やパラニトロ
ベンゼンスルホン酸無水物等のアリールスルホン酸無水
物、メタンスルホン酸無水物等のアルキルスルホン酸無
水物、ベンジルスルホン酸無水物等のアラルキルスルホ
ン酸無水物、トリフルオロメタンスルホン酸無水物等の
ハロゲノアルキルスルホン酸無水物などがあげられる。
アミン類として、例えばイミダゾールなどがあげられ
る。
ルエンスルホニル・クロライドやパラニトロベンゼンス
ルホニル・クロライド等のアリールスルホニル・ハライ
ド、メタンスルホニル・クロライド等のアルキルスルホ
ニル・ハライド、ベンジルスルホニル・クロライド等の
アラルキルスルホニル・ハライド、トリフルオロメタン
スルホニル・クロライド等のハロゲノアルキルスルホニ
ル・ハライドなどがあげられる。スルホン酸無水物とし
て、例えばパラトルエンスルホン酸無水物やパラニトロ
ベンゼンスルホン酸無水物等のアリールスルホン酸無水
物、メタンスルホン酸無水物等のアルキルスルホン酸無
水物、ベンジルスルホン酸無水物等のアラルキルスルホ
ン酸無水物、トリフルオロメタンスルホン酸無水物等の
ハロゲノアルキルスルホン酸無水物などがあげられる。
アミン類として、例えばイミダゾールなどがあげられ
る。
【0055】反応は適当な溶媒中で行うことが出来る
が、望ましくは酢酸エチルやトルエンや塩化メチレンな
どの有機溶媒を用いる。反応はピリジンやジメチルアミ
ノピリジンやトリエチルアミンなどの塩基性触媒の存在
下に行っても良い。反応混合物は反応終了後、場合によ
っては塩基性触媒を中和し、酢酸エチルやトルエンや塩
化メチレンなどの有機溶媒を用いて通常の抽出操作で化
合物を単離することが可能である。反応混合物は反応終
了後、生成物を単離すること無しに次の反応に用いるこ
ともできる。
が、望ましくは酢酸エチルやトルエンや塩化メチレンな
どの有機溶媒を用いる。反応はピリジンやジメチルアミ
ノピリジンやトリエチルアミンなどの塩基性触媒の存在
下に行っても良い。反応混合物は反応終了後、場合によ
っては塩基性触媒を中和し、酢酸エチルやトルエンや塩
化メチレンなどの有機溶媒を用いて通常の抽出操作で化
合物を単離することが可能である。反応混合物は反応終
了後、生成物を単離すること無しに次の反応に用いるこ
ともできる。
【0056】一般式(2)で表される化合物は、一般式
(1’)で表される化合物をアジドまたはシアナイドま
たはフルオライドと反応させて得ることができる。アジ
ドとして、例えばナトリウムアジドやリチウムアジドな
どのアルカリ金属アジド、アンモニウムアジド、トリメ
チルシリルアジド等があげられる。シアナイドとして、
例えばナトリウムシアナイドやリチウムシアナイドなど
のアルカリ金属シアナイド等があげられる。フルオライ
ドとして、例えばフッ化水素、フッ化リチウムやフッ化
カリウムやフッ化セシウムなどのアルカリ金属フルオラ
イド、テトラブチルアンモニウムフルオライドやピリジ
ニウム・ポリハイドロゲンフルオライドやトリエチルア
ミン・トリハイドロフルオライドなどのアルキルアンモ
ニウム・フルオライド、ジエチルアミノサルファー・ト
リフルオライドやモルホリノサルファー・トリフルオラ
イドなどのアルキルアミノサルファー・トリフルオライ
ド、ヤロベンコ試薬や石川試薬などのフルオロアルキル
アミン等があげられる。
(1’)で表される化合物をアジドまたはシアナイドま
たはフルオライドと反応させて得ることができる。アジ
ドとして、例えばナトリウムアジドやリチウムアジドな
どのアルカリ金属アジド、アンモニウムアジド、トリメ
チルシリルアジド等があげられる。シアナイドとして、
例えばナトリウムシアナイドやリチウムシアナイドなど
のアルカリ金属シアナイド等があげられる。フルオライ
ドとして、例えばフッ化水素、フッ化リチウムやフッ化
カリウムやフッ化セシウムなどのアルカリ金属フルオラ
イド、テトラブチルアンモニウムフルオライドやピリジ
ニウム・ポリハイドロゲンフルオライドやトリエチルア
ミン・トリハイドロフルオライドなどのアルキルアンモ
ニウム・フルオライド、ジエチルアミノサルファー・ト
リフルオライドやモルホリノサルファー・トリフルオラ
イドなどのアルキルアミノサルファー・トリフルオライ
ド、ヤロベンコ試薬や石川試薬などのフルオロアルキル
アミン等があげられる。
【0057】反応は適当な溶媒中で行うことが出来る
が、望ましくは酢酸エチルやトルエンや塩化メチレンな
どの有機溶媒を用いる。反応はピリジンやジメチルアミ
ノピリジンやトリエチルアミンなどの塩基性触媒の存在
下に行っても良い。反応混合物は反応終了後、場合によ
っては塩基性触媒を中和し、酢酸エチルやトルエンや塩
化メチレンなどの有機溶媒を用いて通常の抽出操作で化
合物を単離することが可能である。
が、望ましくは酢酸エチルやトルエンや塩化メチレンな
どの有機溶媒を用いる。反応はピリジンやジメチルアミ
ノピリジンやトリエチルアミンなどの塩基性触媒の存在
下に行っても良い。反応混合物は反応終了後、場合によ
っては塩基性触媒を中和し、酢酸エチルやトルエンや塩
化メチレンなどの有機溶媒を用いて通常の抽出操作で化
合物を単離することが可能である。
【0058】上記に記載した製造方法で得られる一般式
(2)で得られる化合物は、本願発明の目的化合物の一
つであるFddAやそれ以外の核酸誘導体に導くことが
できる、有用な重要中間体である。
(2)で得られる化合物は、本願発明の目的化合物の一
つであるFddAやそれ以外の核酸誘導体に導くことが
できる、有用な重要中間体である。
【0059】一般式(2)で表され、Yがフッ素基であ
る化合物は、一般式(1)で表される化合物をフルオラ
イド化合物と反応させて得ることもできる。この場合フ
ルオライドとして、例えばジエチルアミノサルファー・
トリフルオライドやモルホリノサルファー・トリフルオ
ライドなどのアルキルアミノサルファー・トリフルオラ
イド等があげられる。反応は適当な溶媒中で行うことが
出来るが、望ましくは酢酸エチルやトルエンや塩化メチ
レンなどの有機溶媒を用いる。反応はピリジンやジメチ
ルアミノピリジンやトリエチルアミンなどの塩基性触媒
の存在下に行っても良い。
る化合物は、一般式(1)で表される化合物をフルオラ
イド化合物と反応させて得ることもできる。この場合フ
ルオライドとして、例えばジエチルアミノサルファー・
トリフルオライドやモルホリノサルファー・トリフルオ
ライドなどのアルキルアミノサルファー・トリフルオラ
イド等があげられる。反応は適当な溶媒中で行うことが
出来るが、望ましくは酢酸エチルやトルエンや塩化メチ
レンなどの有機溶媒を用いる。反応はピリジンやジメチ
ルアミノピリジンやトリエチルアミンなどの塩基性触媒
の存在下に行っても良い。
【0060】一般式(3)で表される化合物は、一般式
(2)で表される化合物を3’位選択的に脱保護して得
ることができる。脱保護は、3’位の保護基の種類によ
って、5’位が脱保護されないような方法を選択する。
例えば、R2が炭素数1〜18のアルキル基や炭素数7
〜19アラルキル基の場合、適当な溶媒中で還元か加水
分解によって、R2がアシル基である場合、適当な溶媒
中で加水分解によって、R2が有機シリル基の場合、適
当な溶媒中で加水分解や脱シリル化剤によって脱保護す
ることができる。特に一般式(2)で示されR2がアシ
ル基である化合物は、アンモニアで処理することによっ
て、一般式(3)で示されZがアミノ基である化合物に
変換することができる。この場合、6位のアミノ化と
3’位の脱保護が同時に行われる。反応はアンモニアを
当量から過剰量含む水溶液、もしくはメタノールや酢酸
エチルなどの適当な有機溶媒液中で行うが、アンモニア
をメタノール中に飽和させた溶液で行うことが望まし
い。反応は氷温から溶媒還流温度までの任意の温度で行
うことができるが、室温以上の場合にはアンモニアの系
外への損失を防ぐため、封かん中で行うことが望まし
い。反応後はアンモニアと溶媒を留去し、残さを精製す
ることで目的物が得られる。
(2)で表される化合物を3’位選択的に脱保護して得
ることができる。脱保護は、3’位の保護基の種類によ
って、5’位が脱保護されないような方法を選択する。
例えば、R2が炭素数1〜18のアルキル基や炭素数7
〜19アラルキル基の場合、適当な溶媒中で還元か加水
分解によって、R2がアシル基である場合、適当な溶媒
中で加水分解によって、R2が有機シリル基の場合、適
当な溶媒中で加水分解や脱シリル化剤によって脱保護す
ることができる。特に一般式(2)で示されR2がアシ
ル基である化合物は、アンモニアで処理することによっ
て、一般式(3)で示されZがアミノ基である化合物に
変換することができる。この場合、6位のアミノ化と
3’位の脱保護が同時に行われる。反応はアンモニアを
当量から過剰量含む水溶液、もしくはメタノールや酢酸
エチルなどの適当な有機溶媒液中で行うが、アンモニア
をメタノール中に飽和させた溶液で行うことが望まし
い。反応は氷温から溶媒還流温度までの任意の温度で行
うことができるが、室温以上の場合にはアンモニアの系
外への損失を防ぐため、封かん中で行うことが望まし
い。反応後はアンモニアと溶媒を留去し、残さを精製す
ることで目的物が得られる。
【0061】本発明で一般式(4)で表される化合物
は、一般式(3)で表される化合物の3’位を脱ヒドロ
キシル化して得ることができる。脱ヒドロキシル化する
方法として、3’位にメチルチオノカルボニルエステル
やフェニルオキシチオノカルボニルエステル等のチオノ
カルボニルエステルを形成し、アゾビスイソブチロニト
リル等のラジカル反応開始剤存在下に、トリ−n−ブチ
ルスズハイドライドやトリス(トリメチルシリル)シラ
ンやジフェニルシランやジフェニルメチルシラン等のラ
ジカル反応試薬によって還元する方法がある。反応には
まず、対応するチオノカルボニル・クロライドを反応さ
せるかカーボン・ジスルフィドとアルキルアルコールも
しくはアルキルチオールを反応させてチオノカルボニル
エステルを形成する。反応は当量の塩基存在下に行って
も良い。反応は適当な溶媒中で行うことが出来るが、望
ましくは酢酸エチルやトルエンや塩化メチレンやアセト
ニトリルなどの有機溶媒が良い。反応は−80℃から溶
媒還流温度で行うことができる。反応混合物は反応終了
後、場合によっては塩基を中和し、酢酸エチルやトルエ
ンや塩化メチレンなどの有機溶媒を用いて通常の抽出操
作でチオノカルボニルエステルを単離することが可能で
ある。反応混合物は反応終了後、チオノカルボニルエス
テルを単離すること無しに次の反応に用いることもでき
る。
は、一般式(3)で表される化合物の3’位を脱ヒドロ
キシル化して得ることができる。脱ヒドロキシル化する
方法として、3’位にメチルチオノカルボニルエステル
やフェニルオキシチオノカルボニルエステル等のチオノ
カルボニルエステルを形成し、アゾビスイソブチロニト
リル等のラジカル反応開始剤存在下に、トリ−n−ブチ
ルスズハイドライドやトリス(トリメチルシリル)シラ
ンやジフェニルシランやジフェニルメチルシラン等のラ
ジカル反応試薬によって還元する方法がある。反応には
まず、対応するチオノカルボニル・クロライドを反応さ
せるかカーボン・ジスルフィドとアルキルアルコールも
しくはアルキルチオールを反応させてチオノカルボニル
エステルを形成する。反応は当量の塩基存在下に行って
も良い。反応は適当な溶媒中で行うことが出来るが、望
ましくは酢酸エチルやトルエンや塩化メチレンやアセト
ニトリルなどの有機溶媒が良い。反応は−80℃から溶
媒還流温度で行うことができる。反応混合物は反応終了
後、場合によっては塩基を中和し、酢酸エチルやトルエ
ンや塩化メチレンなどの有機溶媒を用いて通常の抽出操
作でチオノカルボニルエステルを単離することが可能で
ある。反応混合物は反応終了後、チオノカルボニルエス
テルを単離すること無しに次の反応に用いることもでき
る。
【0062】次の還元反応では、当量から過剰量のラジ
カル反応試薬を用い、望ましくは酢酸エチルやトルエン
や塩化メチレンやアセトニトリルなどの有機溶媒中で行
うが、ラジカル反応試薬自身を溶媒量用いても良い。反
応は室温から溶媒還流温度で行うことができる。ラジカ
ル反応開始剤は当量以上用いることもできるが、通常は
触媒量で十分である。反応混合物は反応終了後、酢酸エ
チルやトルエンや塩化メチレンなどの有機溶媒を用いて
通常の抽出操作で生成物を単離することが可能である。
カル反応試薬を用い、望ましくは酢酸エチルやトルエン
や塩化メチレンやアセトニトリルなどの有機溶媒中で行
うが、ラジカル反応試薬自身を溶媒量用いても良い。反
応は室温から溶媒還流温度で行うことができる。ラジカ
ル反応開始剤は当量以上用いることもできるが、通常は
触媒量で十分である。反応混合物は反応終了後、酢酸エ
チルやトルエンや塩化メチレンなどの有機溶媒を用いて
通常の抽出操作で生成物を単離することが可能である。
【0063】以上の操作によって得られた一般式(4)
で示される化合物の内、Yがフッ素基でありZがアミノ
基である化合物は、5’位の水酸基の保護基であるR1
を脱保護することにより、容易に本願発明の目的化合物
の一つであるFddAに導くことができる。例えば5’
位の水酸基の保護基が置換基を有しても良いトリチル基
である場合、酢酸等の酸で処理することで容易に脱保護
を行うことができる。
で示される化合物の内、Yがフッ素基でありZがアミノ
基である化合物は、5’位の水酸基の保護基であるR1
を脱保護することにより、容易に本願発明の目的化合物
の一つであるFddAに導くことができる。例えば5’
位の水酸基の保護基が置換基を有しても良いトリチル基
である場合、酢酸等の酸で処理することで容易に脱保護
を行うことができる。
【0064】
【実施例】以下、実施例により詳細に説明する。
【0065】(実施例1) 3’−O−ベンゾイル−6
−クロルプリンリボシドの合成 6−クロルブリンリボシド(14.34g,50mmo
l)とジ−n−ブチルスズオキサイド(12.45g,
50mmol)をメタノール500mlに懸濁させ、1
時間加熱還流する。冷後、トリエチルアミン(34.8
ml,250mmol)を加え、さらに攪拌しながら塩
化ベンゾイル(29.0ml,250mmol)を滴下
する。室温で30分攪拌した後、不溶物をろ過して除
き、溶液を濃縮する。残渣にエーテル400ml及ぴ水
250mlを加え、水層をエーテル100mlで2回洗
い、有機層を併せ、水100mlで洗う。エーテル層を
ドライカラム(6.5×35cm)に付し、ジクロルメ
タン1lで流した後、0−10%EtOHを含むジクロ
ルメタン4lで溶出する。2’−O−ベンゾイル体と
3’−O−ベンゾイル体の混合物の部分を集め、留去
し、残渣をMeOHから結晶化すると3’−O−ベンゾ
イル体が白色結晶として得られる。収率12.67g
(FW:390.8,32.5mmo1,65%)
−クロルプリンリボシドの合成 6−クロルブリンリボシド(14.34g,50mmo
l)とジ−n−ブチルスズオキサイド(12.45g,
50mmol)をメタノール500mlに懸濁させ、1
時間加熱還流する。冷後、トリエチルアミン(34.8
ml,250mmol)を加え、さらに攪拌しながら塩
化ベンゾイル(29.0ml,250mmol)を滴下
する。室温で30分攪拌した後、不溶物をろ過して除
き、溶液を濃縮する。残渣にエーテル400ml及ぴ水
250mlを加え、水層をエーテル100mlで2回洗
い、有機層を併せ、水100mlで洗う。エーテル層を
ドライカラム(6.5×35cm)に付し、ジクロルメ
タン1lで流した後、0−10%EtOHを含むジクロ
ルメタン4lで溶出する。2’−O−ベンゾイル体と
3’−O−ベンゾイル体の混合物の部分を集め、留去
し、残渣をMeOHから結晶化すると3’−O−ベンゾ
イル体が白色結晶として得られる。収率12.67g
(FW:390.8,32.5mmo1,65%)
【0066】融点:174−177℃. 1H−NMR(CDCl3)δ:8.97,8.91
(each 1H,s,H2,H8),7.5−8.1
(5H,Bz),6.16(1H,d,J=6.5H
z,H1’),5.95(1H,m,2’−OH),
5.55(1H,dd,J=6.5,J=2.4Hz,
H3’),5.28(1H,brs,5’−OH),
5.00(lH,m,H2’),4.33(1H,m,
H4’),3.72(2H,t,J=2.8,H
5’).
(each 1H,s,H2,H8),7.5−8.1
(5H,Bz),6.16(1H,d,J=6.5H
z,H1’),5.95(1H,m,2’−OH),
5.55(1H,dd,J=6.5,J=2.4Hz,
H3’),5.28(1H,brs,5’−OH),
5.00(lH,m,H2’),4.33(1H,m,
H4’),3.72(2H,t,J=2.8,H
5’).
【0067】(実施例2) 3’−O−ベンゾイル−6
−クロルプリンリボシドの合成 6−クロルブリンリボシド(34.93g,122mm
ol)とジ−n−ブチルスズオキサイド(30.35
g,122mmol)をメタノール1200mlに懸濁
させ、1時間加熱還流する。冷後、トリエチルアミン
(37.02g,366mmol)を加え、さらに攪拌
しながら塩化ベンゾイル(51.43g,366mmo
l)を滴下する。室温で2時間攪拌した後、トリエチル
アミン(12.34g,122mmol)を加え、さら
に攪拌しながら塩化ベンゾイル(17.12g,122
mmol)を滴下する。室温で2時間攪拌した後、不溶
物をろ過して除き、溶液を濃縮する。残渣にエーテル9
50ml及ぴ水600mlを加え、生じた結晶を濾過す
る。結晶を45℃で減圧乾燥し、水260mlに懸濁さ
せ、室温で50分攪拌する。結晶を濾過して水で洗い、
45℃で減圧乾燥し、3’−O−ベンゾイル体の白色結
晶を得た。収率29.5g(FW:390.8,75.
5mmol,62%)
−クロルプリンリボシドの合成 6−クロルブリンリボシド(34.93g,122mm
ol)とジ−n−ブチルスズオキサイド(30.35
g,122mmol)をメタノール1200mlに懸濁
させ、1時間加熱還流する。冷後、トリエチルアミン
(37.02g,366mmol)を加え、さらに攪拌
しながら塩化ベンゾイル(51.43g,366mmo
l)を滴下する。室温で2時間攪拌した後、トリエチル
アミン(12.34g,122mmol)を加え、さら
に攪拌しながら塩化ベンゾイル(17.12g,122
mmol)を滴下する。室温で2時間攪拌した後、不溶
物をろ過して除き、溶液を濃縮する。残渣にエーテル9
50ml及ぴ水600mlを加え、生じた結晶を濾過す
る。結晶を45℃で減圧乾燥し、水260mlに懸濁さ
せ、室温で50分攪拌する。結晶を濾過して水で洗い、
45℃で減圧乾燥し、3’−O−ベンゾイル体の白色結
晶を得た。収率29.5g(FW:390.8,75.
5mmol,62%)
【0068】(実施例3) 5’−O−トリチル−3’
−O−ベンゾイル−6−クロルプリンリポシド 3’−O−ベンゾイル−6−クロルブリンリボシド(1
0.72g,25mmol)を乾燥ジメチルホルムアミ
ド220m1に溶かし、トリエチルアミン(FW10
1.2,d=0.726)11.0ml(82.5mm
ol)と4−ジメチルアミノビリジン(FW:122.
2)を1.01g(8.25mmo1)を加えた後、塩
化トリチル(FW:278.8)を23.00g(8
2.5mmol)を加え、50℃で一晩攪拝する。冷
後、水10mlを加え、溶媒を留去した後、残渣をクロ
ロホルム300m1と水150m1に溶かし、有機層を
水150mlで洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過
する。溶液をシリカゲルカラム(3.5×50cm)に
付し、ジクロロメタン1000m1、さらに0−2.5
%エタノール/ジクロロメタン溶液(4000ml)で
溶出する。溶液を留去し、残渣をメタノールから結晶化
すると白色結晶を得た。収率11.21g(FW:63
3.1,17.7mmol,71%)
−O−ベンゾイル−6−クロルプリンリポシド 3’−O−ベンゾイル−6−クロルブリンリボシド(1
0.72g,25mmol)を乾燥ジメチルホルムアミ
ド220m1に溶かし、トリエチルアミン(FW10
1.2,d=0.726)11.0ml(82.5mm
ol)と4−ジメチルアミノビリジン(FW:122.
2)を1.01g(8.25mmo1)を加えた後、塩
化トリチル(FW:278.8)を23.00g(8
2.5mmol)を加え、50℃で一晩攪拝する。冷
後、水10mlを加え、溶媒を留去した後、残渣をクロ
ロホルム300m1と水150m1に溶かし、有機層を
水150mlで洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過
する。溶液をシリカゲルカラム(3.5×50cm)に
付し、ジクロロメタン1000m1、さらに0−2.5
%エタノール/ジクロロメタン溶液(4000ml)で
溶出する。溶液を留去し、残渣をメタノールから結晶化
すると白色結晶を得た。収率11.21g(FW:63
3.1,17.7mmol,71%)
【0069】融点:102−106℃. 1H−NMR(CDCl3)δ:8.69,8.38
(each lH,s,H2,H8),7.2−8.0
5(ca 20H,Bz,Tr),6.18(1H,
d,J=6.1Hz,Hl’),5.74(1H,d
d,J=5.5,J=2.5,H3’),5.29(1
H,m,H2’),4.59(1H,m,H4’),
3.95(1H,d,J=4.5Hz,2’−OH),
3.53(2H,t,J=3.6Hz,H5’).
(each lH,s,H2,H8),7.2−8.0
5(ca 20H,Bz,Tr),6.18(1H,
d,J=6.1Hz,Hl’),5.74(1H,d
d,J=5.5,J=2.5,H3’),5.29(1
H,m,H2’),4.59(1H,m,H4’),
3.95(1H,d,J=4.5Hz,2’−OH),
3.53(2H,t,J=3.6Hz,H5’).
【0070】(実施例4) 6−クロロ−9−(5−O
−トリチル−3−O−ベンゾイル−2−デオキシ−2−
フルオロ−β−D−アラビノフラノシル)−9H−プリ
ン 5’−O−トリチル−3’−O−ベンゾイル−6−クロ
ルプリンリボシド(4.76g,7.5mmol)を乾
燥ジクロロメタン100mlに溶かし、ビリジン3.6
ml(44.5mmol)を加える。混合液を氷冷した
後、ジエチルアミノサルファー・トリフルオライド(D
AST,2.25ml,17mmol)を攪拌しながら
滴下し、室温に戻し、さらに5時間加熱還流する。冷
後、激しく攪拌しながら5%炭酸水素ナトリウム水50
0mlに摘下し、20分間攪拌する。分液ロートに移
し、よく振り混ぜ、有機層を採取する。水層をクロロホ
ルム100mlで洗う。有機層を併せ、水200mlで
洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過、留去する。残
渣をビリジン臭がなくなるまでトルエン共沸し、ベンゼ
ン50mlに溶かし、シリカゲルカラム(3.5×50
cm)に付し、0−12.5%酢酸エチル/ベンゼン溶
液(4000ml)で溶出する。生成物のフラクション
を集め、溶媒を留去するとカラメルが得られた。収率
3.80g(FW:635.1,5.99mmol,8
0%)
−トリチル−3−O−ベンゾイル−2−デオキシ−2−
フルオロ−β−D−アラビノフラノシル)−9H−プリ
ン 5’−O−トリチル−3’−O−ベンゾイル−6−クロ
ルプリンリボシド(4.76g,7.5mmol)を乾
燥ジクロロメタン100mlに溶かし、ビリジン3.6
ml(44.5mmol)を加える。混合液を氷冷した
後、ジエチルアミノサルファー・トリフルオライド(D
AST,2.25ml,17mmol)を攪拌しながら
滴下し、室温に戻し、さらに5時間加熱還流する。冷
後、激しく攪拌しながら5%炭酸水素ナトリウム水50
0mlに摘下し、20分間攪拌する。分液ロートに移
し、よく振り混ぜ、有機層を採取する。水層をクロロホ
ルム100mlで洗う。有機層を併せ、水200mlで
洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過、留去する。残
渣をビリジン臭がなくなるまでトルエン共沸し、ベンゼ
ン50mlに溶かし、シリカゲルカラム(3.5×50
cm)に付し、0−12.5%酢酸エチル/ベンゼン溶
液(4000ml)で溶出する。生成物のフラクション
を集め、溶媒を留去するとカラメルが得られた。収率
3.80g(FW:635.1,5.99mmol,8
0%)
【0071】1H−NMR(CDCl3)δ:8.76
(lH,s,H2),8.36(1H,d,J=3.0
Hz,H8),7.2−8.1(ca20H,Bz,T
r),6.66(1H,dd,J=21.7,J=2.
7Hz,H1’),5.70(1H,dd,J=17.
0,J=3.0Hz,H3’),5.28(1H,dd
d,J=50.0,J=3.0,J=0.8Hz,H
2’),4.42(1H,m,H4’),3.62(1
H,dd,J=10.4,J=5.2Hz,H5’
a),3.54(1H,dd,J=10.4,J=4.
1Hz,H5’b).
(lH,s,H2),8.36(1H,d,J=3.0
Hz,H8),7.2−8.1(ca20H,Bz,T
r),6.66(1H,dd,J=21.7,J=2.
7Hz,H1’),5.70(1H,dd,J=17.
0,J=3.0Hz,H3’),5.28(1H,dd
d,J=50.0,J=3.0,J=0.8Hz,H
2’),4.42(1H,m,H4’),3.62(1
H,dd,J=10.4,J=5.2Hz,H5’
a),3.54(1H,dd,J=10.4,J=4.
1Hz,H5’b).
【0072】(実施例5) 5’−O−トリチル−3’
−O−ベンゾイル−2’−O−スルフリルイミダゾリル
−6−クロルプリンリボシド 5’−O−トリチル−3’−O−ベンゾイル−6−クロ
ルプリンリボシド(2.0g,3.1mmol)をジク
ロロメタン15.5mlに溶かし、−35℃まで冷却す
る。そこへピリジン0.45ml(5.57mmol)
と塩化スルフリル0.30ml(3.72mmol)を
加え、30分攪拌した後、イミダゾール0.96g(1
3.9mmol)を加え、室温に戻し、1晩攪拌する。
水10mlを加え、分層し、水層をジクロロメタン10
mlで洗う。有機層を併せ、硫酸ナトリウムで乾燥し、
ろ過、留去する。残さをシリカゲルカラムで精製する
と、オイルが得られた。収率2.28g(FW:76
3.22,2.99mmol,96%)
−O−ベンゾイル−2’−O−スルフリルイミダゾリル
−6−クロルプリンリボシド 5’−O−トリチル−3’−O−ベンゾイル−6−クロ
ルプリンリボシド(2.0g,3.1mmol)をジク
ロロメタン15.5mlに溶かし、−35℃まで冷却す
る。そこへピリジン0.45ml(5.57mmol)
と塩化スルフリル0.30ml(3.72mmol)を
加え、30分攪拌した後、イミダゾール0.96g(1
3.9mmol)を加え、室温に戻し、1晩攪拌する。
水10mlを加え、分層し、水層をジクロロメタン10
mlで洗う。有機層を併せ、硫酸ナトリウムで乾燥し、
ろ過、留去する。残さをシリカゲルカラムで精製する
と、オイルが得られた。収率2.28g(FW:76
3.22,2.99mmol,96%)
【0073】1H−NMR(CDCl3)δ:8.63
(1H,s,H2),8.30(1H,s,H8),
7.2−8.1(ca20H,Bz,Tr),7.71
(1H,m,imidazole),6.99(1H,
m,imidazole),6.87(1H,m,im
idazole),6.34(1H,d,J=5.0H
z,Hl’),6.22(1H,t,J=5.2,H
2’),5.79(1H,t,J=5.0,H3’),
4.53(1H,m,H4’),3.62(1H,d
d,J=2.9,J=11.0Hz,H5’a),3.
52(1H,dd,J=3.4,J=11.0Hz,H
5’b).
(1H,s,H2),8.30(1H,s,H8),
7.2−8.1(ca20H,Bz,Tr),7.71
(1H,m,imidazole),6.99(1H,
m,imidazole),6.87(1H,m,im
idazole),6.34(1H,d,J=5.0H
z,Hl’),6.22(1H,t,J=5.2,H
2’),5.79(1H,t,J=5.0,H3’),
4.53(1H,m,H4’),3.62(1H,d
d,J=2.9,J=11.0Hz,H5’a),3.
52(1H,dd,J=3.4,J=11.0Hz,H
5’b).
【0074】(実施例6) 6−クロロ−9−(5−O
−トリチル−3−O−ベンゾイル−2−デオキシ−2−
フルオロ−β−D−アラビノフラノシル)−9H−プリ
ン 5’−O−トリチル−3’−O−ベンゾイル−2’−O
−スルフリルイミダゾリル−6−クロルプリンリボシド
(377.1mg,0.494mmol)をトルエン
2.4mlに溶解し、トリエチルアミン・トリハイドロ
フルオライド0.49ml(3.00mmol)を加
え、70℃で一晩攪拌する。冷後、酢酸エチルと飽和炭
酸水素ナトリウム水を加え、分層し、有機層を酢酸エチ
ルで洗う。有機層を併せ、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ
過、留去する。残さをアセトニトリルに溶解し、液体ク
ロマトグラフで分析したところ、目的物が81%の収率
で得られた。
−トリチル−3−O−ベンゾイル−2−デオキシ−2−
フルオロ−β−D−アラビノフラノシル)−9H−プリ
ン 5’−O−トリチル−3’−O−ベンゾイル−2’−O
−スルフリルイミダゾリル−6−クロルプリンリボシド
(377.1mg,0.494mmol)をトルエン
2.4mlに溶解し、トリエチルアミン・トリハイドロ
フルオライド0.49ml(3.00mmol)を加
え、70℃で一晩攪拌する。冷後、酢酸エチルと飽和炭
酸水素ナトリウム水を加え、分層し、有機層を酢酸エチ
ルで洗う。有機層を併せ、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ
過、留去する。残さをアセトニトリルに溶解し、液体ク
ロマトグラフで分析したところ、目的物が81%の収率
で得られた。
【0075】(実施例7) 5’−O−トリチル−3’
−O−ベンゾイル−2’−O−トリフルオロメタンスル
ホニル−6−クロルプリンリボシド 5’−O−トリチル−3’−O−ベンゾイル−6−クロ
ルプリンリボシド(1.31g,2.0mmol)をト
ルエン20mlに溶かし、そこへ4ージメチルアミノピ
リジン293mg(2.4mmol)とトリフルオロメ
タンスルホニルクロライド404mg(2.4mmo
l)を加え、室温で1晩攪拌する。水10mlを加え、
分層し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和塩化
アンモニウム水、飽和食塩水で洗う。有機層を硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、ろ過、留去すると、白色あわ状固体
が得られた。HPLCで分析すると、ほぼ単一物であっ
た。収率1.35gで、この固体をそのまま次の反応に
用いた。
−O−ベンゾイル−2’−O−トリフルオロメタンスル
ホニル−6−クロルプリンリボシド 5’−O−トリチル−3’−O−ベンゾイル−6−クロ
ルプリンリボシド(1.31g,2.0mmol)をト
ルエン20mlに溶かし、そこへ4ージメチルアミノピ
リジン293mg(2.4mmol)とトリフルオロメ
タンスルホニルクロライド404mg(2.4mmo
l)を加え、室温で1晩攪拌する。水10mlを加え、
分層し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和塩化
アンモニウム水、飽和食塩水で洗う。有機層を硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、ろ過、留去すると、白色あわ状固体
が得られた。HPLCで分析すると、ほぼ単一物であっ
た。収率1.35gで、この固体をそのまま次の反応に
用いた。
【0076】(実施例8) 6−クロロ−9−(5−O
−トリチル−3−O−ベンゾイル−2−デオキシ−2−
フルオロ−β−D−アラビノフラノシル)−9H−プリ
ン 5’−O−トリチル−3’−O−ベンゾイル−2’−O
−トリフルオロメタンスルホニル−6−クロルプリンリ
ボシド(0.675g,約1.0mmol)を酢酸エチ
ル10mlに溶解し、トリエチルアミン304mg
(3.0mmol)とトリエチルアミン・トリハイドロ
フルオライド967mg(6.0mmol)を加え、加
熱環流状態で一晩攪拌する。冷後、全量をメタノールに
溶解し、液体クロマトグラフで分析したところ、目的物
が88%の収率で得られた。
−トリチル−3−O−ベンゾイル−2−デオキシ−2−
フルオロ−β−D−アラビノフラノシル)−9H−プリ
ン 5’−O−トリチル−3’−O−ベンゾイル−2’−O
−トリフルオロメタンスルホニル−6−クロルプリンリ
ボシド(0.675g,約1.0mmol)を酢酸エチ
ル10mlに溶解し、トリエチルアミン304mg
(3.0mmol)とトリエチルアミン・トリハイドロ
フルオライド967mg(6.0mmol)を加え、加
熱環流状態で一晩攪拌する。冷後、全量をメタノールに
溶解し、液体クロマトグラフで分析したところ、目的物
が88%の収率で得られた。
【0077】(実施例9) 9−(5−O−トリチル−
2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−アラビノフラノ
シル)アデニン 6−クロロ−9−(5−O−トリチル−3−O−ベンゾ
イル−2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−アラビノ
フラノシル)−9H−プリン(3.15g,4.98m
mol)を100mlのメタノール性アンモニア(0℃
で飽和)に溶かし、封菅中、100℃で2日放置する。
冷後、注意深く溶媒を留去し、残渣を100mlのクロ
ロホルムに溶かす。不溶物をろ過して除き、溶液をシリ
カゲルカラム(3.5×50cm)に付し、3−10%
エタノール/ジクロロメタン溶液(4000ml)で溶
出する。生成物のフラクションを集め、溶媒を濃縮する
と白色結晶(l.87g,3.66mmol,73%)
が得られた。 融点:210.5−212.5℃.
2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−アラビノフラノ
シル)アデニン 6−クロロ−9−(5−O−トリチル−3−O−ベンゾ
イル−2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−アラビノ
フラノシル)−9H−プリン(3.15g,4.98m
mol)を100mlのメタノール性アンモニア(0℃
で飽和)に溶かし、封菅中、100℃で2日放置する。
冷後、注意深く溶媒を留去し、残渣を100mlのクロ
ロホルムに溶かす。不溶物をろ過して除き、溶液をシリ
カゲルカラム(3.5×50cm)に付し、3−10%
エタノール/ジクロロメタン溶液(4000ml)で溶
出する。生成物のフラクションを集め、溶媒を濃縮する
と白色結晶(l.87g,3.66mmol,73%)
が得られた。 融点:210.5−212.5℃.
【0078】(実施例10) 9−(5−O−トリチル
−3−フェノキシチオカルボニルオキシ−2−デオキシ
−2−フルオロ−β−D−アラビノフラノシル)アデニ
ン 4−ジメチルアミノビリジン273mgを無水アセトニ
トリル10mlに溶かし、この液に9−(5−O−トリ
チル−2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−アラビノ
フラノシル)アデニン(419mg,0.82mmo
l)を懸濁させ、攪拌しながらフェノキシチオカルボニ
ルクロリド0.22mlを加え、室温で3時間攪拌す
る。反応液を濃縮し、残さをクロロホルム20mlに溶
かし、シリカゲルカラム(2.5×32cm)に付し、
0−10%エタノール/クロロホルム溶液(1200m
l)で溶出する。生成物のフラクションを集め、溶媒を
留去するとカラメルが得られた。収率490mg(F
W:615.64,0.80mmol,97%)
−3−フェノキシチオカルボニルオキシ−2−デオキシ
−2−フルオロ−β−D−アラビノフラノシル)アデニ
ン 4−ジメチルアミノビリジン273mgを無水アセトニ
トリル10mlに溶かし、この液に9−(5−O−トリ
チル−2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−アラビノ
フラノシル)アデニン(419mg,0.82mmo
l)を懸濁させ、攪拌しながらフェノキシチオカルボニ
ルクロリド0.22mlを加え、室温で3時間攪拌す
る。反応液を濃縮し、残さをクロロホルム20mlに溶
かし、シリカゲルカラム(2.5×32cm)に付し、
0−10%エタノール/クロロホルム溶液(1200m
l)で溶出する。生成物のフラクションを集め、溶媒を
留去するとカラメルが得られた。収率490mg(F
W:615.64,0.80mmol,97%)
【0079】(実施例11) 9−(5−O−トリチル
−2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−β−D−トレオ
−ペントフラノシル)アデニン 9−(5−O−トリチル−3−フェノキシチオカルボニ
ルオキシ−2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−アラ
ビノフラノシル)アデニン(386mg,0.63mm
ol)を乾燥トルエン4mlに懸濁させ、アゾビスイソ
ブチロニトリル(60mg)とトリス(トリメチルシリ
ル)シラン(0.6ml)を加え、窒素気流下100℃
で30分間攪拌した。冷後、析出した結晶をろ取し、ト
ルエンで洗い、乾燥する。析出した結晶は、薄層クロマ
トグラフから、ほぼ単一であることが判明した。収率2
29mg(0.46mmol,73%)
−2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−β−D−トレオ
−ペントフラノシル)アデニン 9−(5−O−トリチル−3−フェノキシチオカルボニ
ルオキシ−2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−アラ
ビノフラノシル)アデニン(386mg,0.63mm
ol)を乾燥トルエン4mlに懸濁させ、アゾビスイソ
ブチロニトリル(60mg)とトリス(トリメチルシリ
ル)シラン(0.6ml)を加え、窒素気流下100℃
で30分間攪拌した。冷後、析出した結晶をろ取し、ト
ルエンで洗い、乾燥する。析出した結晶は、薄層クロマ
トグラフから、ほぼ単一であることが判明した。収率2
29mg(0.46mmol,73%)
【0080】融点:226−229℃. 1H−NMR(CDCl3)δ:8.36(1H,s,
H2),8.07(1H,d,J=2.6Hz,H
8),7.1−7.6(ca 20H,Tr),6.3
3(1H,dd,J=17,J=3.0Hz,H
1’),5.70(2H,brs,NH2),5.22
(1H,m,J=43.6Hz,H2’),4.4(1
H,m,H4’),3.46(1H,dd,J=8.
2,J=5.9Hz,H5’a),3.26(1H,d
d,J=8.2,J=3.2Hz,H5’b),2.2
−2.65(2H,m,H3’).
H2),8.07(1H,d,J=2.6Hz,H
8),7.1−7.6(ca 20H,Tr),6.3
3(1H,dd,J=17,J=3.0Hz,H
1’),5.70(2H,brs,NH2),5.22
(1H,m,J=43.6Hz,H2’),4.4(1
H,m,H4’),3.46(1H,dd,J=8.
2,J=5.9Hz,H5’a),3.26(1H,d
d,J=8.2,J=3.2Hz,H5’b),2.2
−2.65(2H,m,H3’).
【0081】(実施例12) 9−(5−O−トリチル
−2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−β−D−トレオ
−ペントフラノシル)アデニン 9−(5−O−トリチル−3−フェノキシチオカルボニ
ルオキシ−2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−アラ
ビノフラノシル)アデニン(386mg,0.63mm
ol)を乾燥ジオキサン8mlに懸濁させ、アゾビスイ
ソブチロニトリル(120mg)とジフェニルシラン
(1.2ml)を加え、窒素気流下115℃で2.5時
間攪拌した。冷後、濃縮し、残渣をジクロロメタン10
mlに溶かし、シリカゲルカラム(2.l×40cm)
に付し、0−10%エタノール/ジクロロメタン溶液
(1100ml)で溶出する。生成物のフラクションを
集め、溶媒を留去し、ベンゼンから結晶化し、白色結晶
(240mg,77%)を得た。また、原料(36m
g,9.3%)回収した。
−2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−β−D−トレオ
−ペントフラノシル)アデニン 9−(5−O−トリチル−3−フェノキシチオカルボニ
ルオキシ−2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−アラ
ビノフラノシル)アデニン(386mg,0.63mm
ol)を乾燥ジオキサン8mlに懸濁させ、アゾビスイ
ソブチロニトリル(120mg)とジフェニルシラン
(1.2ml)を加え、窒素気流下115℃で2.5時
間攪拌した。冷後、濃縮し、残渣をジクロロメタン10
mlに溶かし、シリカゲルカラム(2.l×40cm)
に付し、0−10%エタノール/ジクロロメタン溶液
(1100ml)で溶出する。生成物のフラクションを
集め、溶媒を留去し、ベンゼンから結晶化し、白色結晶
(240mg,77%)を得た。また、原料(36m
g,9.3%)回収した。
【0082】(実施例13) 9−(5−O−トリチル
−2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−β−D−トレオ
−ペントフラノシル)アデニン 9−(5−O−トリチル−3−フェノキシチオカルボニ
ルオキシ−2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−アラ
ビノフラノシル)アデニン(386mg,0.63mm
ol)を乾燥トルエン8mlに懸濁させ、アゾビスイソ
ブチロニトリル(120mg)とジフェニルシラン
(1.2ml)を加え、窒素気流下115℃で1時間攪
拌した。放冷すると、ゲル状白色結品が析出する。この
結晶をクロロホルムで溶かし、シリカゲルカラム(2.
1×40cm)に付し、0−10%エタノール/ジクロ
ロメタン溶液(1100ml)で溶出する。生成物のフ
ラクションを集め、溶媒を留去し、ベンゼンから結晶化
し、白色結晶(219mg,70%)を得た。また、原
料(33mg,8.5%)回収した。
−2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−β−D−トレオ
−ペントフラノシル)アデニン 9−(5−O−トリチル−3−フェノキシチオカルボニ
ルオキシ−2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−アラ
ビノフラノシル)アデニン(386mg,0.63mm
ol)を乾燥トルエン8mlに懸濁させ、アゾビスイソ
ブチロニトリル(120mg)とジフェニルシラン
(1.2ml)を加え、窒素気流下115℃で1時間攪
拌した。放冷すると、ゲル状白色結品が析出する。この
結晶をクロロホルムで溶かし、シリカゲルカラム(2.
1×40cm)に付し、0−10%エタノール/ジクロ
ロメタン溶液(1100ml)で溶出する。生成物のフ
ラクションを集め、溶媒を留去し、ベンゼンから結晶化
し、白色結晶(219mg,70%)を得た。また、原
料(33mg,8.5%)回収した。
【0083】(実施例14) 9−(5−O−トリチル
−2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−β−D−トレオ
−ペントフラノシル)アデニン 9−(5−O−トリチル−3−フェノキシチオカルボニ
ルオキシ−2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−アラ
ビノフラノシル)アデニン(386mg,0.63mm
ol)を乾燥ジオキサン8mlに懸濁させ、アゾピスイ
ソブチロニトリル(120mg)とジフェニルメチルシ
ラン(1.2ml)を加え、窒素気流下ll5℃で10
時間攪拌した。冷後、濃縮し、残渣をジクロロメタン1
0mlに溶かし、シリカゲルカラム(2.1×40c
m)に付し、0−10%エタノール/ジクロロメタン溶
液(1100ml)で溶出する。生成物のフラクション
を集め、溶媒を留去し、ベンゼンから結晶化し、白色結
晶(203mg,65%)を得た。また、原料(74m
g,19%)回収した。
−2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−β−D−トレオ
−ペントフラノシル)アデニン 9−(5−O−トリチル−3−フェノキシチオカルボニ
ルオキシ−2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−アラ
ビノフラノシル)アデニン(386mg,0.63mm
ol)を乾燥ジオキサン8mlに懸濁させ、アゾピスイ
ソブチロニトリル(120mg)とジフェニルメチルシ
ラン(1.2ml)を加え、窒素気流下ll5℃で10
時間攪拌した。冷後、濃縮し、残渣をジクロロメタン1
0mlに溶かし、シリカゲルカラム(2.1×40c
m)に付し、0−10%エタノール/ジクロロメタン溶
液(1100ml)で溶出する。生成物のフラクション
を集め、溶媒を留去し、ベンゼンから結晶化し、白色結
晶(203mg,65%)を得た。また、原料(74m
g,19%)回収した。
【0084】(実施例15) 9−(2,3−ジデオキ
シ−2−フルオロ−β−D−トレオ−ペントフラノシ
ル)アデニン(FddA) 9−(5−O−トリチル−2,3−ジデオキシ−2−フ
ルオロ−β−D−トレオ−ペントフラノシル)アデニン
(300mg,0.605mmol)をメタノール(1
8ml)に懸濁させ、濃塩酸(1.2ml)を加え、攪
拌すると溶ける。室温で1時間半攪拌し、アンバーライ
トIR400B(OAc−型)4ml加え、5分間攪拌
する。反応液を簿層クロマトで調べたところ、Fdd
A、原料、トリタノールのスポットが現れ、アデニンの
スポットはなかった。樹脂をろ過して除き、ろ液を約2
mlに濃縮し、水40mlを加え、クロロホルム10m
1で3回洗う。水層を濃縮するとブリズム晶が得られ
る。 収率 一香晶 116mg 二番晶 19mg 合計収率135mg(FW:253.24,0.533
mmol,88%)
シ−2−フルオロ−β−D−トレオ−ペントフラノシ
ル)アデニン(FddA) 9−(5−O−トリチル−2,3−ジデオキシ−2−フ
ルオロ−β−D−トレオ−ペントフラノシル)アデニン
(300mg,0.605mmol)をメタノール(1
8ml)に懸濁させ、濃塩酸(1.2ml)を加え、攪
拌すると溶ける。室温で1時間半攪拌し、アンバーライ
トIR400B(OAc−型)4ml加え、5分間攪拌
する。反応液を簿層クロマトで調べたところ、Fdd
A、原料、トリタノールのスポットが現れ、アデニンの
スポットはなかった。樹脂をろ過して除き、ろ液を約2
mlに濃縮し、水40mlを加え、クロロホルム10m
1で3回洗う。水層を濃縮するとブリズム晶が得られ
る。 収率 一香晶 116mg 二番晶 19mg 合計収率135mg(FW:253.24,0.533
mmol,88%)
【0085】
【発明の効果】9−(2,3−ジデオキシ−2−フルオ
ロ−β−D−トレオ−ペントフラノシル)アデニン(F
ddA)等の2’位がフッ素等で置換され、3’位がデ
オキシ化された化合物の製造に置いて、収率よく2位に
フッ素基等を導入しうる、産業上有用な方法を提供し
た。
ロ−β−D−トレオ−ペントフラノシル)アデニン(F
ddA)等の2’位がフッ素等で置換され、3’位がデ
オキシ化された化合物の製造に置いて、収率よく2位に
フッ素基等を導入しうる、産業上有用な方法を提供し
た。
フロントページの続き (72)発明者 井澤 邦輔 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 丸山 徳見 徳島県徳島市丈六町長尾69−1
Claims (14)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で表される化合物の
2’位をフッ素化、アジド化またはシアノ化することを
特徴とする、 【化1】 (式中、Xはクロル基、ブロモ基またはヨウド基を、
R1、R2はそれぞれ異なり、同一条件で脱保護すること
ができない水酸基の保護基を示す。) 下記一般式(2)で表される、6−置換−9−(2−デ
オキシ−2−置換−β−D−アラビノフラノシル)プリ
ン誘導体の製造方法。 【化2】 (式中、X、R1、R2は上記と同様であり、Yはフルオ
ロ基、アジド基またはシアノ基を示す。) - 【請求項2】 一般式(1)で表される化合物の2’位
をフッ素化、アジド化またはシアノ化して下記一般式
(2)で示される化合物を得る工程を、スルホニルハラ
イドもしくはスルホン酸無水物と反応させるか、又は塩
化スルフリルに続いてアミン類と反応させて下記一般式
(1’)で表される化合物を製造し、 【化3】 (式中、X、R1、R2は前記と同様であり、R3は置換
基を有しても良いアリール基、アルキル基、アラルキル
基、ハロゲノアルキル基またはアルキルアミノ基を示
す。) これをアジド、シアナイドまたはフルオライド化合物と
反応することを特徴とする請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 一般式(1)で表される化合物の2’位
をフッ素化することを特徴とする請求項1記載の製造方
法。 - 【請求項4】 一般式(1)のR1が置換基を有しても
良いトリチル基、R2が炭素数1〜12のアシル基であ
る請求項1ないし3記載の製造方法。 - 【請求項5】 一般式(1)のR1がトリチル基、R2が
ベンゾイル基である請求項1ないし4記載の製造方法。 - 【請求項6】 請求項4ないし5記載の製造方法で得ら
れた一般式(2)で表される6−置換−9−(2−デオ
キシ−2−置換−β−D−アラビノフラノシル)プリン
誘導体をさらにアンモニア又はアルカリ水溶液で処理す
る事を特徴とする、下記一般式(3)で示される9−
(2−デオキシ−2−置換−β−D−アラビノフラノシ
ル)アデニンまたはヒポキサンチン誘導体の製造方法。 【化4】 (式中、Y、R1は前記と同様であり、Zはアミノ基又
は水酸基である。) - 【請求項7】 アンモニアで処理する事を特徴とする、
請求項6記載の下記一般式(3)で示される9−(2−
デオキシ−2−置換−β−D−アラビノフラノシル)ア
デニン誘導体の製造方法。 【化5】 (式中、Y、R1は前記と同様であり、Zはアミノ基で
ある。) - 【請求項8】 請求項6ないし7記載の製造方法で得ら
れる9−(2−デオキシ−2−置換−β−D−アラビノ
フラノシル)アデニン誘導体の3’位の水酸基をさらに
脱ヒドロキシル化し、5’位の水酸基の保護基を脱保護
する事を特徴とする下記一般式(4)で示されるジデオ
キシアデノシン誘導体の製造方法。 【化6】 (式中、Y、 Zは前記と同様である。) - 【請求項9】 下記一般式(1)で表される化合物。 【化7】 (式中Xはクロル基、ブロモ基またはヨウド基を、
R1、R2はそれぞれ異なり、同一条件で脱保護すること
ができない水酸基の保護基を示す。) - 【請求項10】 R1が置換基を有しても良いトリチル
基、R2がアシル基である請求項9記載の化合物。 - 【請求項11】 下記一般式(2)で表される化合物。 【化8】 (式中Xはクロル基、ブロモ基またはヨウド基を、
R1、R2はそれぞれ異なり、同一条件で脱保護すること
ができない水酸基の保護基を、Yはフルオロ基、アジド
基またはシアノ基を示す) - 【請求項12】 R1が置換基を有しても良いトリチル
基、R2がアシル基である請求項11記載の化合物。 - 【請求項13】 下記一般式(3)で表される化合物。 【化9】 (式中Zはアミノ基、または水酸基を、R1水酸基の保
護基を、Yはフルオロ基、アジド基またはシアノ基を示
す。) - 【請求項14】 Zがアミノ基、R1が置換基を有して
も良いトリチル基である請求項13記載の化合物。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10019138A JPH11217396A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | ヌクレオシド誘導体の製造方法 |
PCT/JP1999/000169 WO1999038879A1 (fr) | 1998-01-30 | 1999-01-19 | Procede servant a preparer des derives de nucleosides |
CA002318277A CA2318277A1 (en) | 1998-01-30 | 1999-01-19 | Process for producing nucleoside derivatives |
DE69928772T DE69928772D1 (de) | 1998-01-30 | 1999-01-19 | Verfahren zur herstellung von nukleosid-derivaten |
EP99900359A EP1052265B1 (en) | 1998-01-30 | 1999-01-19 | Process for producing nucleoside derivatives |
AT99900359T ATE312116T1 (de) | 1998-01-30 | 1999-01-19 | Verfahren zur herstellung von nukleosid-derivaten |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10019138A JPH11217396A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | ヌクレオシド誘導体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11217396A true JPH11217396A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=11991103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10019138A Pending JPH11217396A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | ヌクレオシド誘導体の製造方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP1052265B1 (ja) |
JP (1) | JPH11217396A (ja) |
AT (1) | ATE312116T1 (ja) |
CA (1) | CA2318277A1 (ja) |
DE (1) | DE69928772D1 (ja) |
WO (1) | WO1999038879A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000039144A1 (fr) * | 1998-12-25 | 2000-07-06 | Ajinomoto Co., Inc. | Procede de preparation de derives fluores de nucleosides et de sucres |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE0402461D0 (sv) * | 2004-10-08 | 2004-10-08 | Astrazeneca Ab | New process |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4751221A (en) * | 1985-10-18 | 1988-06-14 | Sloan-Kettering Institute For Cancer Research | 2-fluoro-arabinofuranosyl purine nucleosides |
HU906976D0 (en) * | 1989-11-13 | 1991-05-28 | Bristol Myers Squibb Co | Process for producing 2', 3'-didesoxy-2'-fluoarabinonucleoside analogues |
EP0523110A1 (en) * | 1990-04-04 | 1993-01-20 | Nycomed Imaging As | Nucleoside derivatives |
WO1992011276A1 (en) * | 1990-12-18 | 1992-07-09 | Sloan-Kettering Institute For Cancer Research | Novel synthesis of 2'-'up' fluorinated 2''-deoxy-arabinofuranosylpurines |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP10019138A patent/JPH11217396A/ja active Pending
-
1999
- 1999-01-19 CA CA002318277A patent/CA2318277A1/en not_active Abandoned
- 1999-01-19 AT AT99900359T patent/ATE312116T1/de not_active IP Right Cessation
- 1999-01-19 DE DE69928772T patent/DE69928772D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1999-01-19 WO PCT/JP1999/000169 patent/WO1999038879A1/ja active IP Right Grant
- 1999-01-19 EP EP99900359A patent/EP1052265B1/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000039144A1 (fr) * | 1998-12-25 | 2000-07-06 | Ajinomoto Co., Inc. | Procede de preparation de derives fluores de nucleosides et de sucres |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
ATE312116T1 (de) | 2005-12-15 |
EP1052265B1 (en) | 2005-12-07 |
WO1999038879A1 (fr) | 1999-08-05 |
CA2318277A1 (en) | 1999-08-05 |
EP1052265A4 (en) | 2002-10-16 |
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EP1052265A1 (en) | 2000-11-15 |
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