JPH11187792A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents
魚釣用スピニングリールInfo
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- JPH11187792A JPH11187792A JP36670797A JP36670797A JPH11187792A JP H11187792 A JPH11187792 A JP H11187792A JP 36670797 A JP36670797 A JP 36670797A JP 36670797 A JP36670797 A JP 36670797A JP H11187792 A JPH11187792 A JP H11187792A
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Abstract
トに装備した魚釣用スピニングリールを提供すること。 【解決手段】本発明の魚釣用スピニングリールは、リー
ル本体1aに支持された操作部材18の移動操作によ
り、釣糸繰り出しに伴うロータ8の逆回転で一体的に回
転する環状の制動体33を制動してロータ8の逆回転に
制動力を付与する制動装置と、ロータ8の釣糸繰り出し
方向への回転を防止する逆転防止装置とを備えており、
制動体33の同一面上の径方向外方と径方向内方のそれ
ぞれに、制動装置の制動部と、逆転防止装置の逆転防止
係止部33aとを振り分け配設したことを特徴とする。
Description
ールに関し、詳細には、ロータ制動機構を組み込んだ魚
釣用スピニングリールに関する。
ロータの釣糸繰り出し方向(逆転方向)への回転を防止
する逆転防止装置が設けられている。この逆転防止装置
は、切換機構の操作によって、ロータをON状態(ロー
タ逆転防止状態)とOFF状態(ロータ逆転可能状態)
とに切換えることができ、対象魚によっては、この逆転
防止装置をOFF状態としておき、掛かった魚を走らせ
ながら釣る方法がある。このような釣法の場合、掛かっ
た魚が沖や根に向かって走ると、ハンドルやロータが高
速で逆回転するため、ただちに巻き取り動作に移行する
ことができず、また、走った魚が急に停止すると、ロー
タがオーバーランして、バックラッシュ現象(糸ふけ)
等を引き起こす虞がある。
7号公報に開示されているように、ロータの逆回転時に
制動力を付与することを可能にする制動装置(ロータ制
動機構)を備えたスピニングリールがある。このような
制動装置によれば、魚種、魚のファイト状況等、釣り状
況に応じてロータの逆回転を制御することができるた
め、掛かった魚をトラブルなく捕り込むことが可能とな
る。
ータの回転動作に連動して回転する制動体と、リール本
体の脚部に設けられ且つ制動体に制動力を付与する操作
レバーとを備えており、操作レバーの操作によって制動
体に所望の応圧力を付与してロータに制動力を付与する
ようになっている。また、前記逆転防止装置は、制動体
の外周に逆転防止用の係止部を形成して、この係止部に
係止部材を係脱したり、あるいは制動体の軸方向一側に
逆転防止用の係止部を一体的に形成して、この係止部に
係止部材を係脱するように構成されている。
スピニングリールの構成では、逆転防止装置の構成部材
が、制動体の径方向あるいは軸方向に大きいスペースを
とってしまい、ロータ全体すなわちリール本体全体が大
型化してしまう。さらに、ロータ内の限られたスペース
の有効利用が図れず、小型コンパクト化や、他の機構搭
載に関する設計の自由度が制約されてしまう等の問題が
ある。
機構をコンパクトに装備した魚釣用スピニングリールを
提供することを目的とする。
に、本発明の魚釣用スピニングリールは、リール本体に
支持された操作部材の移動操作により、釣糸繰り出しに
伴うロータの逆回転で一体的に回転する環状の制動体を
制動して前記ロータの逆回転に制動力を付与する制動装
置と、前記ロータの釣糸繰り出し方向への回転を防止す
る逆転防止装置とを備えており、前記制動体の同一面上
の径方向外方と径方向内方のそれぞれに、前記制動装置
の制動部と、前記逆転防止装置の逆転防止係止部とを振
り分け配設したことを特徴とする。
方と径方向内方のそれぞれに、制動装置の制動部と、逆
転防止装置の逆転防止係止部とを振り分け配設すること
により、ロータの径方向および軸方向の省スペース化が
図れる。
実施形態について説明する。
示している。図1に示すように、本実施形態の魚釣用ス
ピニングリール1は、リール本体1aと、リール本体1
aから延出する脚部1bと、脚部1bの端部に形成され
且つ図示しない釣竿に取り付けられる竿取付部1cとを
有している。リール本体1a内にはハンドル軸2が回転
可能に支持されており、リール本体1aから突出するハ
ンドル軸2の端部には図示しないハンドルが固定されて
いる。
けられており、このドライブギア3には、ハンドル軸2
に対して直交する方向に延在し且つ軸受け11を介して
回転可能に支持された中空状のピニオンギア13(ピニ
オンを具備する軸)が噛合している。このピニオンギア
13の先端部には、ベール6および釣糸案内装置15を
備えたロータ8が一体的に取り付けられている。
ドル軸2と直交する方向に摺動可能に支持されたスプー
ル軸9が挿通されており、スプール軸9の先端部には釣
糸が巻回されるスプール10が着脱可能に取付けられて
いる。また、ドライブギヤ3には、オシレーティング機
構19が係合しており、ハンドル軸2がハンドルの回転
操作によって回転された時、スプール軸9を軸方向に沿
って往復駆動する。
作してハンドル軸2を回転させると、オシレーティング
機構19を介してスプール軸9に取り付けられたスプー
ル10が前後に往復動するとともに、ドライブギア3お
よびピニオンギア13を介してロータ8が回転駆動し、
スプール10には、釣糸案内装置15を介して釣糸が均
等に巻回される。
回転に制動力を付与する制動装置(ロータ制動機構)
と、ロータ8の逆回転を防止する逆転防止装置とが設け
られている。本実施の形態では、これらの装置は、共に
支軸17を介して脚部1bに回動可能に取り付けられた
操作レバー(操作部材)18によって操作できるように
構成されている。操作レバー18の一端部には指が引掛
けられる操作部18aが形成されており、リール本体1
a内に位置する他端部にはビス20を介して押圧プレー
ト22が取り付けられている。押圧プレート22の端部
には、後述する制動装置のブレーキシュー24を押圧す
る押圧部22aが形成されている。
8が図1に示す初期位置からA方向に押し上げ操作され
ると、押圧部22aによってブレーキシュー24が押圧
されて制動装置が働くとともに、操作レバー18が初期
位置からB方向に押し下げ操作されると、逆転防止装置
が働くようになっている。また、押圧プレート22とリ
ール本体1aのブラケット25との間には、操作レバー
18を初期位置に常時保持する引張りバネ26が設けら
れている。したがって、操作レバー18を支軸17を中
心にA方向(時計回り)に押し上げ操作した後、その操
作力を解除すると、バネ26の付勢力によって操作レバ
ー18が初期位置に復帰される。
装置は、一方向クラッチ30を介してピニオンギヤ13
に取り付けられたブレーキロータ41と、このブレーキ
ロータ41の表面にビスを介して取り付け固定された環
状の制動体33と、この制動体33を跨ぐように配され
且つリール本体1aのフレーム1fに支持された圧接片
35と、フレーム1fに移動可能に保持され且つ制動体
33と圧接可能な方向に摺動する前記したブレーキシュ
ー24とを備えている。
に対して回り止め嵌合された内輪30aと、内輪30a
の外側に配された保持器(図示せず)と、保持器の外側
に配された外輪30bとを有している。保持器は複数の
転動部材30cを保持しており、各転動部材30cは保
持器に設けられたバネ部材によって一方向に付勢されて
いる。また、外輪30bの内周面には、各転動部材がフ
リーに回転できるフリー回転領域と、各転動部材の回転
を阻止する楔領域とが形成されている。このような構成
の一方向クラッチ30は以下の機能を有している。すな
わち、ピニオンギア13とともに内輪30aが正回転す
る(ロータ8が糸巻き取り方向に回転する)と、保持器
の転動部材が外輪30bのフリー回転領域に位置し、内
輪30aの回転力が外輪30bに伝達されない。これに
対して、ピニオンギア13とともに内輪30aが逆回転
する(ロータ8が糸繰り出し方向に回転する)と、保持
器の転動部材30cが外輪30bの楔領域に位置し、内
輪30aの回転力がそのまま外輪30bに伝達される。
合されており、この保持体40の外周にはブレーキロー
タ41が回転不能に嵌合されている。具体的には、保持
体40の外周面には、周方向に沿って互いに所定の間隔
で配置された複数の突出部40a…が形成されており、
突出部40a間には、ブレーキロータ41からスプール
軸9の軸方向に沿って延出する複数の延出部41aのそ
れぞれが嵌合している。すなわち、ブレーキロータ41
は、保持体40の突出部40aと、その延出部41aと
の噛み合いによって、保持体40に対して回転不能に嵌
合されると共に、保持体40に対して軸方向に相対的に
ずれることが可能な状態となっている。
13とブレーキロータ41との以上のような連結構造に
よれば、ブレーキロータ41と保持体40は、ピニオン
ギア13が逆回転した時にのみ、一方向クラッチ30を
介してピニオンギア13(したがってロータ8)と直結
されてロータ8と一体に回転する。
周方向に互いに所定の間隔で配置された複数(例えば8
個)の係合突部42が突出形成されている。各係合突部
42には、ロータ8が逆回転した時(図3(a)矢印方
向)に後述する係合爪43aを係合突部42間の隙間に
案内するテーパ面42aと、係合突部42間の隙間に位
置した係合爪43aと当接するストッパ面42bとが形
成されている。
動部材43がブレーキロータ41側に向けて回動自在に
支持されている。回動部材43の一端には、前記係合突
部42間の隙間に係合可能な係合爪43aが屈曲形成さ
れている。また、ロータ8には、ブレーキロータ41側
に向けて、回動部材43の各方向への回動を規制する2
つのボスが突出形成されている。また、回動部材43に
はU字状に切り込まれた溝43cが形成されており、こ
の溝には、保持体40に抱き付くように巻回保持された
リーフスプリング47の端部が固定されている。
は、前記操作レバー18の他端部に突出形成された作動
体50と、支軸52に回動可能に支持され且つ作動体5
0によって回動される制御カム54と、リール本体1a
のフレーム1fに移動可能に保持され且つ制御カム54
の回動によって制動体33に向けて移動される係止爪5
6と、制動体33に形成され且つ係止爪56と噛み合う
複数の係止溝33aとを備えている。この係止溝33a
は、図2に示すように、環状の制動体33の輪帯部内側
(径方向内方)に一定の間隔を置いて所定個数(図に示
す構成例では8個)形成されており、係止爪56が軸方
向から進入して制動体33の回転を阻止するように構成
されている。
る第1および第2の当接部54a,54bと、係止爪5
6と当接する第3の当接部54cとを有している。第1
の当接部54aと第2の当接部54bとの間には、前記
作動体50が位置され、また、第3の当接部54cは係
止爪56の端部から側方に突出する突出部56aと当接
している。制御カム54は、制御カム54とブラケット
25との間に設けられた振り分けバネ58によって回動
方向に常時付勢されている。また、係止爪56は、支軸
52に巻回保持されたバネ59によって、制動体33の
係止溝33aと噛み合う方向に常時付勢されている。
される初期位置に位置している場合、振り分けバネ58
の付勢力(制御カム54に対しこれを図中反時計回りに
回動させる方向に作用する)によって制御カム54の第
1の当接部54aが作動体50に当接されるとともに、
係止爪56の突出部56aと当接する第3の当接部54
cがバネ59の付勢力に抗して係止爪56を制動体33
から離間させた状態に保持する。また、操作レバー18
が初期位置からB方向に押し下げ操作されると、作動体
50が振り分けバネ58の付勢力に抗して制御カム54
を図中時計回りに回動させる。この時、振り分けバネ5
8は、制御カム54の回動に伴って揺動し、そのデッド
ポイントを超えた時点で制御カム54に対しこれを時計
回りに回動させる方向で付勢力を付与するようになる。
したがって、その後、制御カム54は、作動体50によ
らず、振り分けバネ58の付勢力によって時計回りに回
動することとなる。これにより、第1の当接部54aが
作動体50から離間するとともに、第3の当接部54c
が係止爪56の突出部から離間し、係止爪56がバネ5
9の付勢力により制動体33に向けて移動される。そし
て、制動体33の係止溝33aに係止爪56が噛み合
い、第2の当接部54bが作動体50と当接した時点
で、制御カム54の回動が停止、保持される。すなわ
ち、係止溝33aと係止爪56との噛み合い状態が保持
され、操作レバー18がB方向に押し下げられたロータ
逆転防止位置に保持される。
作について説明する。
置に保持された状態で、ハンドルを介してピニオンギア
13を正回転させると、ピニオンギア13に取り付けら
れたロータ8も一体的に正回転する(糸巻き取り方向に
回転する)。この時、ブレーキロータ41は、一方向ク
ラッチ30の上記連結作用により回転しない。また、ロ
ータ8に支持されこれとともに正回転する回動部材43
は、リーフスプリング47の作用によってピン45を中
心に反時計方向に力を受けており、その一端部がロータ
8の前記ボスに当て付いて、係合爪43aがブレーキロ
ータ41の係合突部42から離間するように内側に退避
されている(図3(b)参照)。したがって、回動部材
43はブレーキロータ41に何等規制されることはな
く、ロータ8とともに自由に回転する。よって、この状
態で、操作レバー18をA方向に押し上げ操作して、ブ
レーキシュー24と圧接片35との間で制動体33を挟
圧しても、ロータ8には制動力が全く作用しない。
れた状態で、ロータ8が逆回転する(糸繰り出し方向に
回転する)と、ブレーキロータ41及びこれに設けられ
た制動体33も一方向クラッチ30の上記連結作用によ
りロータ8とともに逆回転する。この状態で、操作レバ
ー18をA方向に押し上げ操作すると、ブレーキシュー
24と圧接片35との間で制動体33が挟圧され、ブレ
ーキロータ41の回転に制動がかけられる。この時、一
方向クラッチ30を介してブレーキロータ41と直結状
態で一体に回転するロータ8にも操作レバー18の回動
量に応じた制動力が作用する。
ロータ8に対しては、タイムラグが生じることなく、直
ちに制動力が作用する。なお、ロータ8の回転力が一方
向クラッチ30の許容荷重範囲内であれば、制動時にお
いても、ロータ8とブレーキロータ41とは一体に回転
する。したがって、ロータ8と一体に回転する回動部材
43の係合爪43aはブレーキロータ41の係合突部4
2間に進入することはなく、ロータ8の回転力(例えば
魚が引く力)は全て一方向クラッチ30により受けられ
る。
チ30の許容荷重範囲を超えると、一方向クラッチ30
が滑り、ブレーキロータ41に対してロータ8が回転し
始める。これにより、ロータ8と一体回転している回動
部材43は、リーフスプリング47の作用によってピン
45を中心に時計方向に力を受け、その一端部がロータ
8の前記ボスに当て付いて、係合爪43aがブレーキロ
ータ41の係合突部42間に係合するようになる。(図
3(a)参照)。その結果、ロータ8とブレーキロータ
41とが噛み合い、これらが一体となって逆回転する。
したがって、その後、ブレーキロータ41にブレーキシ
ュー24を介して作用する制動力は、一方向クラッチ3
0を介することなく、直接にロータ8に作用する。
操作すると、前述したように、作動体50を介して制御
カム54が図中時計回りに回動される。これにより、第
3の当接部54cも時計回りに回動され、これに当接し
ている係止爪56の規制が外れ、係止爪はバネ59の付
勢力により制動体33に向けて移動される。移動された
係止爪56は、制動体33の係止溝33aに入り込み、
これによって制動体33と一体となっているブレーキロ
ータ41の回転が阻止される。したがって、この状態
で、ハンドルを逆方向にまわしてピニオンギア13を逆
回転させても、一方向クラッチ30を介してピニオンギ
ア13に直結されたブレーキロータ41の回転が阻止さ
れているため、ロータ8が逆回転することはない。無
論、この状態でピニオンギア13を正回転させれば、一
方向クラッチ30を介してブレーキロータ41とピニオ
ンギア13との直結状態は解除されるため、ロータ8は
正回転することができる。
れば、制動体33の同一面上の径方向外方にブレーキシ
ュー24が摩擦係合する制動装置の制動部を、また、径
方向内方に逆転防止装置の逆転防止係止部を振り分けて
いるため、両装置によってリール本体1aが径方向や軸
方向に大型化することはない。また、これに伴い、スペ
ースの有効活用が図れるようになり、他の機構を効率よ
く収容することが可能になるとともに、他の機構搭載に
関して設計の自由度が拡大する。
た場合、制動体33の外方端部に位置するブレーキシュ
ー24が制動体33を押圧することによって、ブレーキ
ロータ41には、ピニオン軸13に対して、傾く方向の
力が作用する。しかしながら、上述したように、ブレー
キロータ41は、一方向クラッチ30の外輪30bに嵌
合した保持体40の突出部40aと、その延出部41a
との噛み合いによって保持体40に対して軸方向にずれ
ることが可能であるため、上記したような傾く方向の力
は吸収される。したがって、ブレーキロータ41の傾き
によって生じるピニオン軸13との間の摩擦力が低減さ
れるため、釣糸巻取り時に制動装置を駆動しても、巻き
上げに負荷が加わることはない。また、上記実施の形態
においては、操作レバーによって駆動されるブレーキシ
ュー24および逆転防止装置の係止爪56は、同一の軸
方向から移動される構成であり、さらに、これらの部材
は、同一の操作レバー18の操作によって駆動されるた
め、装置全体の構成が簡略化される。もちろん、逆転防
止装置は、別の操作部材によって駆動される構成であっ
ても良い。
ラッチ30は無くても良い。一方向クラッチが無い構成
の場合、ロータ8が逆転方向に回転し、操作部材18を
A方向に操作した際、図3(a)に示す回動部材43の
係合爪43aがブレーキロータ41の係合突部42間に
入り込むように構成することで、ロータ8に対して制動
力を付与することが可能となる。また、この構成におい
て、ロータ8を釣糸巻き取り方向に回転している場合
は、図3(b)に示すように、回動部材43の係合爪4
3aはブレーキロータ41の係合突部42から離脱して
いるため、操作レバー18をA方向に操作してもロータ
8を釣糸巻き取り方向に回転駆動することができる。
図4乃至図7を参照して説明する。
態と同一の部分については同一の参照符号を付し、その
説明を省略する。
オンギヤ13にブレーキロータ71が固定されており、
このブレーキロータ71の裏面に環状の制動体73が一
体的に取り付けられている。制動体73は、前記実施の
形態と同様、操作レバー18をA方向に操作すること
で、ブレーキシュー24および圧接片35によって挟持
され、ロータ8に対して制動力を付与する。
同様、操作レバー18を矢印B方向に操作したときに、
ロータ8を逆転防止状態に維持するようになっており、
さらには、以下のような構成によって、逆転防止状態の
ときに、釣糸巻取り方向の操作ができるように構成され
ている。
きに回動される制御カム54には、バネ59によってブ
レーキロータ71側に付勢された係止爪76が係合して
いる。前記リール本体のフレーム1fには、係止爪76
を軸方向に移動可能に支持するとともに、その先端側が
上下動できるように、下側に向けて傾斜した保持部1g
が形成されている。また、フレーム1fには、係止爪7
6に形成された長孔79に係合する突出ピン1hが設け
られていると共に、係止爪76の基端部上面を下方に向
けて押圧するばね81が設けられている。
76が係合する溝(逆転防止係止部)73aが形成され
ている。この係止部73aは、図5の矢印で示すロータ
8の釣糸巻取り方向の回転に対して、係止爪76を下方
に向けて揺動させることを可能にする傾斜面73bと、
ロータ8の釣糸繰り出し方向の回転(矢印と反対方向)
に対して、係止爪76を確実にロックする停止部73c
とを備えている。
の動作について説明する。
持された状態では、ロータ8は、正逆転可能な状態とな
っている。この状態で、操作レバー18をA方向に押し
上げ操作すると、ブレーキシュー24と圧接片35との
間で制動体73が挟圧され、ブレーキロータ71の回転
に制動がかけられる。すなわち、ロータ8の釣糸放出方
向の回転に対して、操作レバー8のA方向の操作によ
り、ロータ8に対して操作レバー8の回動量に応じた制
動をかけることが可能となっている。
押し下げ操作すると、作動体50を介して制御カム54
が図4中時計回りに回動される。これに伴い、制御カム
54の第3の当接部54cも時計回りに回転され、これ
に当接している係止爪76の規制が外れ、係止爪はバネ
59の付勢力により制動体73に向けて移動される。移
動された係止爪76は、制動体73の溝73aに入り込
み、これによって制動体73の回転が阻止される。すな
わち、この状態で、ハンドルを逆方向(釣糸放出方向)
に回しても、停止部73cが係止爪76に当て付くた
め、ロータ8は逆回転することはできない。
方向(図5矢印方向)に回転すると、制動体73の傾斜
面73bが、係止爪を76を下方に押し下げることがで
きるため、ロータ8は正回転することが可能である。す
なわち、ロータ8の正回転時には、係止爪76は、図6
および図7に示すように、傾斜面73bの案内およびピ
ン1hの支持とバネ59によって揺動することができる
ため、ロータ8は正回転することができる。なお、ハン
ドルを逆回転したときには、係止爪76は、バネ59の
付勢力によって、図4に示す位置に戻されるため、直ち
にその逆回転が阻止された状態となる。
動装置の制動体73の同一面上の径方向外方にブレーキ
シュー24が摩擦係合する制動装置の制動部を、また、
径方向内方に逆転防止装置の逆転防止係止部73aを振
り分けて形成しているため、両装置によってリール本体
1aが径方向や軸方向に大型化することはない。また、
これに伴い、スペースの有効活用が図れるようになり、
他の機構を効率よく収容することが可能になるととも
に、他の機構搭載に関して設計の自由度が拡大する。さ
らに、このような構成によれば、ロータ8と制動体73
を一体化し、かつ一方向クラッチを設けていないため、
構成が簡略化できるとともに、低コストのスピニングリ
ールを提供することができる。
たが、本発明は上記実施の形態に限定されることはな
く、種々変形することが可能である。例えば、逆転防止
装置は操作レバー以外の部材によって駆動されるもので
あっても良いし、制動体の構成および逆転防止装置の係
止爪が係合する係止部の形状等については、図に示した
構成以外にも、適宜変形することが可能である。
ば、制動装置および逆転防止装置をロータの径方向の外
側および内側に配設することができるため、ロータ全
体、すなわちリール本体全体のコンパクト化が図れ、魚
釣り制操作性および携帯性が向上する。また、ロータと
リール本体間の限られたスペースの有効利用が図れ、他
の機構搭載等の設計の自由度の向上が図れる。
ルの一部断面を示す図。
タを示す断面図であり、(a)はロータとブレーキロー
タが結合した状態を示す図、(b)はロータとブレーキ
ロータが結合していない状態を示す図。
動装置および逆転防止装置の部分を示す図。
全体を示した断面図。
り状態を示す図。
動体全体を示した断面図。
Claims (3)
- 【請求項1】 リール本体に支持された操作部材の移動
操作により、釣糸繰り出しに伴うロータの逆回転で一体
的に回転する環状の制動体を制動して前記ロータの逆回
転に制動力を付与する制動装置と、前記ロータの釣糸繰
り出し方向への回転を防止する逆転防止装置とを備えた
魚釣用スピニングリールにおいて、 前記制動体の同一面上の径方向外方と径方向内方のそれ
ぞれに、前記制動装置の制動部と、前記逆転防止装置の
逆転防止係止部とを振り分け配設したことを特徴とする
魚釣用スピニングリール。 - 【請求項2】 前記制動部と逆転防止係止部に対して、
前記操作部材の押圧部と逆転防止装置の係止部材のそれ
ぞれが、同一軸方向より移動可能であることを特徴とす
る請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。 - 【請求項3】 前記制動装置および逆転防止装置は、前
記操作部材の操作によって駆動されることを特徴とする
請求項1または2に記載の魚釣用スピニングリール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36670797A JPH11187792A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 魚釣用スピニングリール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36670797A JPH11187792A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 魚釣用スピニングリール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11187792A true JPH11187792A (ja) | 1999-07-13 |
Family
ID=18487460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36670797A Pending JPH11187792A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 魚釣用スピニングリール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11187792A (ja) |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP36670797A patent/JPH11187792A/ja active Pending
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A521 | Written amendment |
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