JPH10271941A - 魚釣り用リールの回転制動装置 - Google Patents
魚釣り用リールの回転制動装置Info
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- JPH10271941A JPH10271941A JP8049897A JP8049897A JPH10271941A JP H10271941 A JPH10271941 A JP H10271941A JP 8049897 A JP8049897 A JP 8049897A JP 8049897 A JP8049897 A JP 8049897A JP H10271941 A JPH10271941 A JP H10271941A
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- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 12
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 claims description 9
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 制動レバーの操作に依存せずロータの逆転を
迅速かつ無音で制動できるリールの回転制動装置を提供
する。 【解決手段】 ハンドルの回転に連動回転するロータ7
の逆転時に該ロータ7と一体的に回転するように制動体
連結用一方向クラッチC1を介して制動体18を連結
し、該制動体18をリール本体1に支持した操作レバー
20で圧接して制動可能にした魚釣り用リールの回転制
動装置において、ロータ7の回転連動系2、4、5、
6、7又は制動体18とリール本体1との間に本体連結
用ころがり型一方向クラッチC2を介在し、該ころがり
型一方向クラッチC2の逆転止めON/OFF切換えを
リール本体1に変位可能に支持した切換部材50にて行
うようにする。
迅速かつ無音で制動できるリールの回転制動装置を提供
する。 【解決手段】 ハンドルの回転に連動回転するロータ7
の逆転時に該ロータ7と一体的に回転するように制動体
連結用一方向クラッチC1を介して制動体18を連結
し、該制動体18をリール本体1に支持した操作レバー
20で圧接して制動可能にした魚釣り用リールの回転制
動装置において、ロータ7の回転連動系2、4、5、
6、7又は制動体18とリール本体1との間に本体連結
用ころがり型一方向クラッチC2を介在し、該ころがり
型一方向クラッチC2の逆転止めON/OFF切換えを
リール本体1に変位可能に支持した切換部材50にて行
うようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制動レバー等の操
作部材の操作に応じたロータの逆転制動と、その操作部
材の操作に依存しないロータの逆転制動とが可能な魚釣
り用リールの回転制動装置に関する。
作部材の操作に応じたロータの逆転制動と、その操作部
材の操作に依存しないロータの逆転制動とが可能な魚釣
り用リールの回転制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】魚釣り用リールの回転制動装置として、
ロータ等の回転部と制動体との間に制動体連結用ころが
り型一方向クラッチを介装し、ロータの正転時にはクラ
ッチによる回転部と制動体との結合を切り離してロータ
の正転を許容する一方、ロータの逆転時にはクラッチに
より回転部と制動体とを連結し、その連結状態下におい
てリール本体に設けられた制動レバーの一部を制動体へ
圧接させてロータの逆転を制動するものがある(例えば
特開平7−163277号公報、実公平6−42465
号公報参照)。
ロータ等の回転部と制動体との間に制動体連結用ころが
り型一方向クラッチを介装し、ロータの正転時にはクラ
ッチによる回転部と制動体との結合を切り離してロータ
の正転を許容する一方、ロータの逆転時にはクラッチに
より回転部と制動体とを連結し、その連結状態下におい
てリール本体に設けられた制動レバーの一部を制動体へ
圧接させてロータの逆転を制動するものがある(例えば
特開平7−163277号公報、実公平6−42465
号公報参照)。
【0003】上記の回転制動装置では、ロータ等の回転
部と制動体との連結に制動体連結用ころがり型一方向ク
ラッチを利用しているため、ラチェット爪とラチェット
歯車とを利用した逆転防止機構のような衝突音が発生せ
ず、逆転開始時点での制動体の遊びを無くして迅速な逆
転制動を実現し、上記遊びに起因する糸切れ等のトラブ
ルを防止できる。
部と制動体との連結に制動体連結用ころがり型一方向ク
ラッチを利用しているため、ラチェット爪とラチェット
歯車とを利用した逆転防止機構のような衝突音が発生せ
ず、逆転開始時点での制動体の遊びを無くして迅速な逆
転制動を実現し、上記遊びに起因する糸切れ等のトラブ
ルを防止できる。
【0004】なお、本明細書において正転とは、釣り糸
が巻き取られるときの回転運動を意味し、逆転はその反
対に釣り糸が繰り出されるときの回転運動を意味する。
が巻き取られるときの回転運動を意味し、逆転はその反
対に釣り糸が繰り出されるときの回転運動を意味する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の回転制動装置では、上記の制動体連結用ころが
り型一方向クラッチとは別に、ロータ等の回転部又は制
動体とリール本体との間に一対の係合歯と係合爪とから
なる本体連結用一方向クラッチを設け、それらの噛み合
いにより制動レバー等の操作に拘わりなくロータの逆転
制動を可能としている。この機構では、係合歯と係合爪
との間の遊びに起因して迅速な回転制動が困難であり、
係合歯と係合爪とを噛み合わせたときに衝突音が発生す
る。
た従来の回転制動装置では、上記の制動体連結用ころが
り型一方向クラッチとは別に、ロータ等の回転部又は制
動体とリール本体との間に一対の係合歯と係合爪とから
なる本体連結用一方向クラッチを設け、それらの噛み合
いにより制動レバー等の操作に拘わりなくロータの逆転
制動を可能としている。この機構では、係合歯と係合爪
との間の遊びに起因して迅速な回転制動が困難であり、
係合歯と係合爪とを噛み合わせたときに衝突音が発生す
る。
【0006】本発明は、制動レバー等の操作部材を利用
した逆転制動とは別の操作でロータの逆転を迅速確実に
制動でき、その際の作動音も低減できる魚釣り用リール
の回転制動装置を提供することを目的とする。
した逆転制動とは別の操作でロータの逆転を迅速確実に
制動でき、その際の作動音も低減できる魚釣り用リール
の回転制動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、本発明の実施形態
を示す図面に対応付けて本発明を説明する。但し、本発
明は図示の形態に限定されない。
を示す図面に対応付けて本発明を説明する。但し、本発
明は図示の形態に限定されない。
【0008】請求項1の発明は、ハンドルの回転に連動
回転するロータ(7)の逆転時に該ロータ(7)と一体
的に回転するように制動体連結用一方向クラッチ(C
1)を介して制動体(18)を連結し、該制動体(1
8)をリール本体(1)に支持した操作部材(20)で
圧接して制動可能にした魚釣り用リールの回転制動装置
において、ロータ(7)の回転連動系(2、4、5、
6、7)又は制動体(18)とリール本体(1)との間
に本体連結用ころがり型一方向クラッチ(C2)を介在
し、該ころがり型一方向クラッチ(C2)の逆転止めO
N/OFF切換えをリール本体(1)に変位可能に支持
した切換部材(50)にて行うようにした魚釣り用リー
ルの回転制動装置により、上述した課題を解決する。
回転するロータ(7)の逆転時に該ロータ(7)と一体
的に回転するように制動体連結用一方向クラッチ(C
1)を介して制動体(18)を連結し、該制動体(1
8)をリール本体(1)に支持した操作部材(20)で
圧接して制動可能にした魚釣り用リールの回転制動装置
において、ロータ(7)の回転連動系(2、4、5、
6、7)又は制動体(18)とリール本体(1)との間
に本体連結用ころがり型一方向クラッチ(C2)を介在
し、該ころがり型一方向クラッチ(C2)の逆転止めO
N/OFF切換えをリール本体(1)に変位可能に支持
した切換部材(50)にて行うようにした魚釣り用リー
ルの回転制動装置により、上述した課題を解決する。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載の魚釣り
用リールの回転制動装置において、本体連結用ころがり
型一方向クラッチ(C2)が、外周面にころがり部材の
内方への移動を規制するカム部(40a)を設けた内輪
(40)をリール本体(1)に設け、内周面にころがり
部材(41)を係合する外輪(42)をロータ(7)の
回転連動系(2、4、5、6、7)又は制動体(18)
に設け、内輪(40)と外輪(42)との間にころがり
部材(41)とこれを所定の位置に保持する保持器(4
3)とを設け、保持器(43)に対して内輪(40)
を、又は内輪(40)に対して保持器(43)を切換部
材(50)にて移動させることによって該ころがり型一
方向クラッチ(C2)の逆転止めON/OFF切換を行
うようにしたことを特徴とする。
用リールの回転制動装置において、本体連結用ころがり
型一方向クラッチ(C2)が、外周面にころがり部材の
内方への移動を規制するカム部(40a)を設けた内輪
(40)をリール本体(1)に設け、内周面にころがり
部材(41)を係合する外輪(42)をロータ(7)の
回転連動系(2、4、5、6、7)又は制動体(18)
に設け、内輪(40)と外輪(42)との間にころがり
部材(41)とこれを所定の位置に保持する保持器(4
3)とを設け、保持器(43)に対して内輪(40)
を、又は内輪(40)に対して保持器(43)を切換部
材(50)にて移動させることによって該ころがり型一
方向クラッチ(C2)の逆転止めON/OFF切換を行
うようにしたことを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
魚釣り用リールの回転制動装置において、操作部材(2
0)と切換部材(50)とを連結部材(53)にて連結
し、操作部材(20)の制動体(18)への圧接操作時
に切換部材(50)を作動して本体連結用ころがり型一
方向クラッチ(C2)を逆転止めOFF状態に切換可能
にしたことを特徴とする。
魚釣り用リールの回転制動装置において、操作部材(2
0)と切換部材(50)とを連結部材(53)にて連結
し、操作部材(20)の制動体(18)への圧接操作時
に切換部材(50)を作動して本体連結用ころがり型一
方向クラッチ(C2)を逆転止めOFF状態に切換可能
にしたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
回転制動装置が組み込まれたスピニングリールの全体構
成を示している。このスピニングリールは、不図示の竿
管への取付脚1aを有するリール本体1と、そのリール
本体1に回転自在に装着されたハンドル軸2と、リール
本体1の前端部1bに保持筒1cを介して取り付けられ
たベアリング3aと、リール本体1の前端部1bに嵌合
されたベアリング3bと、これらベアリング3a、3b
にてリール本体1に回転自在に支承された軸筒4とを有
している。
回転制動装置が組み込まれたスピニングリールの全体構
成を示している。このスピニングリールは、不図示の竿
管への取付脚1aを有するリール本体1と、そのリール
本体1に回転自在に装着されたハンドル軸2と、リール
本体1の前端部1bに保持筒1cを介して取り付けられ
たベアリング3aと、リール本体1の前端部1bに嵌合
されたベアリング3bと、これらベアリング3a、3b
にてリール本体1に回転自在に支承された軸筒4とを有
している。
【0012】ハンドル軸2は、リール本体1の側方に配
置された不図示のハンドルの操作によって軸線周りに回
転駆動される。ハンドル軸2にはマスター歯車5が一体
回転可能に装着され、そのマスター歯車5は軸筒4の後
端部に設けられたピニオン6と噛み合っている。軸筒4
の前端部にはロータ7がナット8によって一体回転可能
に取り付けられている。従って、ハンドル軸2が回転す
ると、その回転がマスター歯車5、ピニオン6及び軸筒
4を介してロータ7に伝達されてロータ7が軸筒4の周
りに回転する。
置された不図示のハンドルの操作によって軸線周りに回
転駆動される。ハンドル軸2にはマスター歯車5が一体
回転可能に装着され、そのマスター歯車5は軸筒4の後
端部に設けられたピニオン6と噛み合っている。軸筒4
の前端部にはロータ7がナット8によって一体回転可能
に取り付けられている。従って、ハンドル軸2が回転す
ると、その回転がマスター歯車5、ピニオン6及び軸筒
4を介してロータ7に伝達されてロータ7が軸筒4の周
りに回転する。
【0013】軸筒4の中心にはスプール軸9がその軸線
方向に移動自在に装着される。スプール軸9の先端(図
1の左端)にはスプール10が取り付けられている。ス
プール軸9の後端はオシレート機構11と連結される。
オシレート機構11は、マスター歯車5の回転をスプー
ル軸9の軸線方向の運動に変換してスプール10をリー
ルの前後方向に往復運動させる。
方向に移動自在に装着される。スプール軸9の先端(図
1の左端)にはスプール10が取り付けられている。ス
プール軸9の後端はオシレート機構11と連結される。
オシレート機構11は、マスター歯車5の回転をスプー
ル軸9の軸線方向の運動に変換してスプール10をリー
ルの前後方向に往復運動させる。
【0014】ロータ7の外周には一対の支持腕7a、7
aが設けられ、それらの支持腕7a、7aの先端にはベ
ールアームホルダ12及びベールアームレバー13がピ
ン14、14を中心として回動自在に取り付けられてい
る。ベールアームレバー13には不図示の釣り糸を案内
するためのラインローラ15が取り付けられ、そのライ
ンローラ15とベールアームホルダ12との間にベール
アーム16が装着されている。ベールアーム16を釣り
糸の巻き取り位置に倒してラインローラ15に釣り糸を
巻き掛けた状態でハンドルを正転させると、ロータ7が
正転しつつスプール10が前後に往復して釣り糸が巻き
取られる。
aが設けられ、それらの支持腕7a、7aの先端にはベ
ールアームホルダ12及びベールアームレバー13がピ
ン14、14を中心として回動自在に取り付けられてい
る。ベールアームレバー13には不図示の釣り糸を案内
するためのラインローラ15が取り付けられ、そのライ
ンローラ15とベールアームホルダ12との間にベール
アーム16が装着されている。ベールアーム16を釣り
糸の巻き取り位置に倒してラインローラ15に釣り糸を
巻き掛けた状態でハンドルを正転させると、ロータ7が
正転しつつスプール10が前後に往復して釣り糸が巻き
取られる。
【0015】図2に詳しく示すように、リール本体1の
保持筒1cの外周には、ベアリング17を介して有底筒
状の制動体18が回転自在に装着される。リール本体1
には、制動体18の外周に設けられた筒状部18aの内
周面と当接可能な制動片19を備えた制動レバー(操作
部材)20がピン21(図1参照)を中心として回動操
作可能に取り付けられる。制動レバー20は、リール本
体1との間に介装された圧縮コイルばね22(図1参
照)により、制動片19が制動体18から離れる方向に
付勢されている。
保持筒1cの外周には、ベアリング17を介して有底筒
状の制動体18が回転自在に装着される。リール本体1
には、制動体18の外周に設けられた筒状部18aの内
周面と当接可能な制動片19を備えた制動レバー(操作
部材)20がピン21(図1参照)を中心として回動操
作可能に取り付けられる。制動レバー20は、リール本
体1との間に介装された圧縮コイルばね22(図1参
照)により、制動片19が制動体18から離れる方向に
付勢されている。
【0016】図2及び図3に示したように、制動体18
とロータ7との間には、制動体連結用のころがり型一方
向クラッチC1が設けられている。この一方向クラッチ
C1は、制動体18に固定されるか又は制動体18と一
体に設けられる内輪30と、内輪30の外周上に転動可
能に設けられる複数(図では6個)の円柱状のころがり
部材31…と、ころがり部材31に外周側から接するよ
うに設けられる外輪32と、各ころがり部材31に隣接
して配置される保持器33と、ころがり部材31と保持
器33との間に配置されてころがり部材31をロータ7
の逆転方向(図3の矢印Y方向)に付勢する圧縮コイル
ばね34とを有している。
とロータ7との間には、制動体連結用のころがり型一方
向クラッチC1が設けられている。この一方向クラッチ
C1は、制動体18に固定されるか又は制動体18と一
体に設けられる内輪30と、内輪30の外周上に転動可
能に設けられる複数(図では6個)の円柱状のころがり
部材31…と、ころがり部材31に外周側から接するよ
うに設けられる外輪32と、各ころがり部材31に隣接
して配置される保持器33と、ころがり部材31と保持
器33との間に配置されてころがり部材31をロータ7
の逆転方向(図3の矢印Y方向)に付勢する圧縮コイル
ばね34とを有している。
【0017】内輪30の外周には略六角柱状のカム部3
0aが形成されている。ころがり部材31、保持器33
及び圧縮コイルばね34は、カム部30aの各面にぞれ
ぞれ一つずつ配置される。外輪32はロータ7の内周面
に固定されるか又はロータ7と一体に設けられ、その外
輪32の内周には円筒面32aが形成されている。保持
器33は制動体18に固定されるか、又は制動体18と
一体に設けられる。
0aが形成されている。ころがり部材31、保持器33
及び圧縮コイルばね34は、カム部30aの各面にぞれ
ぞれ一つずつ配置される。外輪32はロータ7の内周面
に固定されるか又はロータ7と一体に設けられ、その外
輪32の内周には円筒面32aが形成されている。保持
器33は制動体18に固定されるか、又は制動体18と
一体に設けられる。
【0018】この一方向クラッチC1によれば、ロータ
7及び外輪32に正転運動(図3の矢印X方向)が伝達
された場合には、ころがり部材31が圧縮コイルばね3
4を縮めつつ内輪30と外輪32との隙間が拡大する方
向に変位し、その結果として、ころがり部材31が内輪
30と外輪32との間で自由に回転可能となる。従っ
て、内輪30に対する外輪32の正転が許容される。一
方、ロータ7及び外輪32に逆転運動が伝達された場合
には、ころがり部材31がカム部30aの角部に乗り上
げて内輪30と外輪32との間に挟み込まれる。これに
よりころがり部材31と内輪30及び外輪32との間に
楔作用が生じて内輪30と外輪32との相対回転が規制
され、内輪32と外輪32とが一体に逆転するようにな
る。
7及び外輪32に正転運動(図3の矢印X方向)が伝達
された場合には、ころがり部材31が圧縮コイルばね3
4を縮めつつ内輪30と外輪32との隙間が拡大する方
向に変位し、その結果として、ころがり部材31が内輪
30と外輪32との間で自由に回転可能となる。従っ
て、内輪30に対する外輪32の正転が許容される。一
方、ロータ7及び外輪32に逆転運動が伝達された場合
には、ころがり部材31がカム部30aの角部に乗り上
げて内輪30と外輪32との間に挟み込まれる。これに
よりころがり部材31と内輪30及び外輪32との間に
楔作用が生じて内輪30と外輪32との相対回転が規制
され、内輪32と外輪32とが一体に逆転するようにな
る。
【0019】図2、図4及び図5に示すように、リール
本体1の前端部1bと軸筒4との間には、本体連結用の
ころがり型一方向クラッチC2が設けられている。この
一方向クラッチC2は、リール本体1の前端部1bに固
定されるか又は前端部1bと一体に設けられる内輪40
と、内輪40の外周上に転動可能に設けられる複数(図
では6個)の円柱状のころがり部材41…と、ころがり
部材41に外周側から接するように設けられる外輪42
と、各ころがり部材41に隣接して配置される保持器4
3と、ころがり部材41と保持器43との間に配置され
てころがり部材41を軸筒4の逆転方向(図4及び図5
の矢印Y方向)に付勢する圧縮コイルばね44とを有し
ている。
本体1の前端部1bと軸筒4との間には、本体連結用の
ころがり型一方向クラッチC2が設けられている。この
一方向クラッチC2は、リール本体1の前端部1bに固
定されるか又は前端部1bと一体に設けられる内輪40
と、内輪40の外周上に転動可能に設けられる複数(図
では6個)の円柱状のころがり部材41…と、ころがり
部材41に外周側から接するように設けられる外輪42
と、各ころがり部材41に隣接して配置される保持器4
3と、ころがり部材41と保持器43との間に配置され
てころがり部材41を軸筒4の逆転方向(図4及び図5
の矢印Y方向)に付勢する圧縮コイルばね44とを有し
ている。
【0020】内輪40の外周には略六角柱状のカム部4
0aが形成されている。ころがり部材41、保持器43
及び圧縮コイルばね44は、カム部40aの各面にぞれ
ぞれ一つずつ配置される。外輪42は軸筒4に固定され
るか又は軸筒4と一体に設けられ、その外輪42の内周
には円筒面42aが形成されている。
0aが形成されている。ころがり部材41、保持器43
及び圧縮コイルばね44は、カム部40aの各面にぞれ
ぞれ一つずつ配置される。外輪42は軸筒4に固定され
るか又は軸筒4と一体に設けられ、その外輪42の内周
には円筒面42aが形成されている。
【0021】各保持器43は、支持部材45によって軸
筒4の回転中心線と同軸上を回転可能に支持されてい
る。支持部材45には、リール本体1の保持筒1cを貫
いてその外周に突出するアーム部45aが設けられる。
リール本体1の前端部1bには切換部材50がスプール
軸9と平行な軸線周りに回転自在に装着され、その切換
部材50の前端に設けられた偏心ピン50aと支持部材
45のアーム部45aとが係合する。切換部材50の後
端にはリール本体1の外部に突出する操作ノブ51が取
り付けられる。この操作ノブ51を操作して切換部材5
0を回転させると、支持部材45を介して保持器43が
軸筒4の周りを図4の位置と図5の位置との間で回転駆
動される。
筒4の回転中心線と同軸上を回転可能に支持されてい
る。支持部材45には、リール本体1の保持筒1cを貫
いてその外周に突出するアーム部45aが設けられる。
リール本体1の前端部1bには切換部材50がスプール
軸9と平行な軸線周りに回転自在に装着され、その切換
部材50の前端に設けられた偏心ピン50aと支持部材
45のアーム部45aとが係合する。切換部材50の後
端にはリール本体1の外部に突出する操作ノブ51が取
り付けられる。この操作ノブ51を操作して切換部材5
0を回転させると、支持部材45を介して保持器43が
軸筒4の周りを図4の位置と図5の位置との間で回転駆
動される。
【0022】保持器43が図4の位置にあるときは、こ
ろがり部材41が保持器43と圧縮コイルばね44とに
挟まれて内輪40と外輪42との隙間がほぼ最大となる
位置に保持される。この状態ではころがり部材41が内
輪40と外輪42との間で自由に回転可能となるため、
内輪40に対する外輪42の正転及び逆転が許容され
る。
ろがり部材41が保持器43と圧縮コイルばね44とに
挟まれて内輪40と外輪42との隙間がほぼ最大となる
位置に保持される。この状態ではころがり部材41が内
輪40と外輪42との間で自由に回転可能となるため、
内輪40に対する外輪42の正転及び逆転が許容され
る。
【0023】一方、保持器43が図5の位置にあるとき
は、保持器43がころがり部材41に対して軸筒4の逆
転方向に離間し、ころがり部材41が内輪40と外輪4
2との間を周方向に移動可能となる。この状態で軸筒4
に逆転運動が伝達された場合には、ころがり部材41が
カム部40aの角部に乗り上げて内輪40と外輪42と
の間に挟み込まれるため、ころがり部材41と内輪40
及び外輪42との間に楔作用が生じて内輪40と外輪4
2との相対回転が規制される。反対に軸筒4に正転運動
が伝達された場合には、ころがり部材41が圧縮コイル
ばね44を縮めつつ内輪40と外輪42との隙間が拡大
する方向に変位して内輪40と外輪42との間で自由に
回転可能となる。従って、内輪40に対する外輪42の
正転が許容される。図4の状態が一方向クラッチC2の
逆転止めOFF、図5の状態が一方向クラッチC2の逆
転止めONにそれぞれ相当する。
は、保持器43がころがり部材41に対して軸筒4の逆
転方向に離間し、ころがり部材41が内輪40と外輪4
2との間を周方向に移動可能となる。この状態で軸筒4
に逆転運動が伝達された場合には、ころがり部材41が
カム部40aの角部に乗り上げて内輪40と外輪42と
の間に挟み込まれるため、ころがり部材41と内輪40
及び外輪42との間に楔作用が生じて内輪40と外輪4
2との相対回転が規制される。反対に軸筒4に正転運動
が伝達された場合には、ころがり部材41が圧縮コイル
ばね44を縮めつつ内輪40と外輪42との隙間が拡大
する方向に変位して内輪40と外輪42との間で自由に
回転可能となる。従って、内輪40に対する外輪42の
正転が許容される。図4の状態が一方向クラッチC2の
逆転止めOFF、図5の状態が一方向クラッチC2の逆
転止めONにそれぞれ相当する。
【0024】図4及び図5に示すように、リール本体1
の前端部1bには支点ねじ52を中心として回動自在な
連結部材53が取り付けられている。連結部材53の一
端部53aは制動レバー20と係合可能であり、他端部
53bはねじりコイルばね54を介して切換部材50と
連結される。図5の状態から制動レバー20が上方に操
作されると、連結部材53が支点ねじ52の周りを時計
方向に回転し、それに応じて切換部材50が反時計方向
(矢印Z方向)に回転して保持器43が図4の位置に切
り換わる。
の前端部1bには支点ねじ52を中心として回動自在な
連結部材53が取り付けられている。連結部材53の一
端部53aは制動レバー20と係合可能であり、他端部
53bはねじりコイルばね54を介して切換部材50と
連結される。図5の状態から制動レバー20が上方に操
作されると、連結部材53が支点ねじ52の周りを時計
方向に回転し、それに応じて切換部材50が反時計方向
(矢印Z方向)に回転して保持器43が図4の位置に切
り換わる。
【0025】図4の状態では、ねじりコイルばね55に
より連結部材53が制動レバー20から離れた位置に保
持される。操作ノブ51により切換部材50を図4の時
計方向に操作すれば、保持器43が図5の位置へ切り換
わるとともに連結部材53が図5の位置に復帰する。
より連結部材53が制動レバー20から離れた位置に保
持される。操作ノブ51により切換部材50を図4の時
計方向に操作すれば、保持器43が図5の位置へ切り換
わるとともに連結部材53が図5の位置に復帰する。
【0026】以上の構成の魚釣り用リールでは、切換部
材50の位置と制動レバー20の操作とに応じて次のよ
うにロータ7の逆転が制動される。
材50の位置と制動レバー20の操作とに応じて次のよ
うにロータ7の逆転が制動される。
【0027】まず、切換部材50を操作して保持器43
を図4の位置に切り換えた場合には、一方向クラッチC
2の外輪42が内輪40に対して自由に正転及び逆転で
き、一方向クラッチC2及び軸筒4を介したリール本体
1とロータ7との連結が解除される。この状態でハンド
ルを操作してロータ7に正転運動を伝達した場合には、
一方向クラッチC1(図2参照)を介した制動体18と
ロータ7との連結も解除されてロータ7が正転する。こ
のとき制動レバー20を操作してもロータ7の回転は制
動されない。
を図4の位置に切り換えた場合には、一方向クラッチC
2の外輪42が内輪40に対して自由に正転及び逆転で
き、一方向クラッチC2及び軸筒4を介したリール本体
1とロータ7との連結が解除される。この状態でハンド
ルを操作してロータ7に正転運動を伝達した場合には、
一方向クラッチC1(図2参照)を介した制動体18と
ロータ7との連結も解除されてロータ7が正転する。こ
のとき制動レバー20を操作してもロータ7の回転は制
動されない。
【0028】一方、図4の状態でロータ7に逆転運動を
伝達した場合には、制動体18とロータ7とが一方向ク
ラッチC1を介して連結されて両者が一体的に逆転す
る。このため、制動レバー20を操作して制動片19を
制動体18に圧接させれば、その程度に応じてロータ7
の逆転が制動される。従って、釣り糸に作用する魚の引
き具合に応じて操作レバー20を操作して釣り糸に適切
な張力を与えることができる。一方向クラッチC1がこ
ろがり型であるために、このときの逆転制動は迅速に行
われ、逆転制動に伴う衝撃音は発生しない。
伝達した場合には、制動体18とロータ7とが一方向ク
ラッチC1を介して連結されて両者が一体的に逆転す
る。このため、制動レバー20を操作して制動片19を
制動体18に圧接させれば、その程度に応じてロータ7
の逆転が制動される。従って、釣り糸に作用する魚の引
き具合に応じて操作レバー20を操作して釣り糸に適切
な張力を与えることができる。一方向クラッチC1がこ
ろがり型であるために、このときの逆転制動は迅速に行
われ、逆転制動に伴う衝撃音は発生しない。
【0029】次に、切換部材50を操作して保持器43
を図5の位置に切り換えた場合には、軸筒4への逆転運
動の伝達に伴って一方向クラッチC2の内輪40及び外
輪42ところがり部材41とが相互に係合し、一方向ク
ラッチC2を介してリール本体1と軸筒4とが連結され
る。従って、制動レバー20の操作に依存することなく
ロータ7の逆転が阻止される。一方向クラッチC2もこ
ろがり型であるために、このときの逆転制動も迅速に行
われ、逆転制動に伴う衝撃音は発生しない。一方、軸筒
4に正転運動を伝達した場合には、一方向クラッチC2
の内輪40に対して外輪42が回転可能となるために、
一方向クラッチC2を介したリール本体1と軸筒4との
連結が解除され、ロータ7は正転できる。
を図5の位置に切り換えた場合には、軸筒4への逆転運
動の伝達に伴って一方向クラッチC2の内輪40及び外
輪42ところがり部材41とが相互に係合し、一方向ク
ラッチC2を介してリール本体1と軸筒4とが連結され
る。従って、制動レバー20の操作に依存することなく
ロータ7の逆転が阻止される。一方向クラッチC2もこ
ろがり型であるために、このときの逆転制動も迅速に行
われ、逆転制動に伴う衝撃音は発生しない。一方、軸筒
4に正転運動を伝達した場合には、一方向クラッチC2
の内輪40に対して外輪42が回転可能となるために、
一方向クラッチC2を介したリール本体1と軸筒4との
連結が解除され、ロータ7は正転できる。
【0030】一方向クラッチC2が図5の逆転止めON
に切り換えられた状態で制動レバー20をピン21の周
りに図1の時計方向に操作したときには、連結部材53
を介して切換部材50が図4の位置に強制的に切り換え
られ、それに伴って一方向クラッチC2が逆転止めOF
Fに切り換わって制動レバー20の操作に応じたロータ
7の逆転制動が可能となる。釣り糸投擲時等には操作ノ
ブ51を介して切換部材50を図5に示す位置に戻すこ
とにより、ロータ7の逆転を確実に阻止できる。
に切り換えられた状態で制動レバー20をピン21の周
りに図1の時計方向に操作したときには、連結部材53
を介して切換部材50が図4の位置に強制的に切り換え
られ、それに伴って一方向クラッチC2が逆転止めOF
Fに切り換わって制動レバー20の操作に応じたロータ
7の逆転制動が可能となる。釣り糸投擲時等には操作ノ
ブ51を介して切換部材50を図5に示す位置に戻すこ
とにより、ロータ7の逆転を確実に阻止できる。
【0031】なお、一方向クラッチC1の外輪32は、
軸筒4等のロータ7と一体に回転する部材に設けてよい
し、ロータ7の前後壁面に設けてもよい。内輪30をロ
ータ7又はこれと一体に回転する部材に設け、外輪32
を制動体18に設けてもよい。
軸筒4等のロータ7と一体に回転する部材に設けてよい
し、ロータ7の前後壁面に設けてもよい。内輪30をロ
ータ7又はこれと一体に回転する部材に設け、外輪32
を制動体18に設けてもよい。
【0032】一方向クラッチC2の外輪42は軸筒4に
限らずロータ7又は制動体18に設けてもよい。制動体
18に外輪42を設けた場合には、ロータ7の逆転開始
に伴ってリール本体1が一方向クラッチC2、制動体1
8及び一方向クラッチC1を介してロータ7と連結され
てロータ7の逆転が阻止されることになる。内輪40を
ロータ7若しくはこれと一体に回転する軸筒4等の部
材、又は制動体18に設け、外輪42をリール本体1に
設けてもよい。
限らずロータ7又は制動体18に設けてもよい。制動体
18に外輪42を設けた場合には、ロータ7の逆転開始
に伴ってリール本体1が一方向クラッチC2、制動体1
8及び一方向クラッチC1を介してロータ7と連結され
てロータ7の逆転が阻止されることになる。内輪40を
ロータ7若しくはこれと一体に回転する軸筒4等の部
材、又は制動体18に設け、外輪42をリール本体1に
設けてもよい。
【0033】一方向クラッチC1、C2の外輪32、4
2の内周にそれぞれ断面多角形状のカム部を設け、内輪
30、40の外周にそれぞれ円筒面を形成してもよい。
断面多角形状のカム部に代え、ころがり部材31、41
をそれぞれ受け入れる溝部を内輪30、40の外周面、
又は外輪32、42の内周面に形成し、その溝部の壁面
にころがり部材31、41を係合させてもよい。
2の内周にそれぞれ断面多角形状のカム部を設け、内輪
30、40の外周にそれぞれ円筒面を形成してもよい。
断面多角形状のカム部に代え、ころがり部材31、41
をそれぞれ受け入れる溝部を内輪30、40の外周面、
又は外輪32、42の内周面に形成し、その溝部の壁面
にころがり部材31、41を係合させてもよい。
【0034】制動体連結用一方向クラッチC1はころが
り型に限らず、ラチェット歯車とラチェット爪とを組み
合わせたもの等、各種の一方向クラッチを利用できる。
り型に限らず、ラチェット歯車とラチェット爪とを組み
合わせたもの等、各種の一方向クラッチを利用できる。
【0035】本体連結用ころがり型一方向クラッチC2
の保持器43をリール本体1に固定し、切換部材50に
よって、カム部を形成した内輪40又は外輪42の一方
を周方向に移動させて一方向クラッチC2の逆転止めO
N/OFFを切り換えてもよい。
の保持器43をリール本体1に固定し、切換部材50に
よって、カム部を形成した内輪40又は外輪42の一方
を周方向に移動させて一方向クラッチC2の逆転止めO
N/OFFを切り換えてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1の発明
では、ロータの回転連動系又は制動体とリール本体とを
連結してロータの逆転を制動するための本体連結用一方
向クラッチをころがり型としたため、その一方向クラッ
チを切換部材にて逆転止めONに切り換えた状態でロー
タに逆転運動が伝達されると、その伝達に応じて直ちに
リール本体とロータ又は制動体とが連結されてロータの
逆転が阻止される。その逆転制動の際に爪と歯が噛み合
うような衝突音が生じることもなく、無音にて逆転制動
を行える。
では、ロータの回転連動系又は制動体とリール本体とを
連結してロータの逆転を制動するための本体連結用一方
向クラッチをころがり型としたため、その一方向クラッ
チを切換部材にて逆転止めONに切り換えた状態でロー
タに逆転運動が伝達されると、その伝達に応じて直ちに
リール本体とロータ又は制動体とが連結されてロータの
逆転が阻止される。その逆転制動の際に爪と歯が噛み合
うような衝突音が生じることもなく、無音にて逆転制動
を行える。
【0037】請求項2の発明では、本体連結用のころが
り型一方向クラッチを介したロータの逆転制動時に、内
輪のカム部によって内方への移動が規制されたころがり
部材が大径の外輪の内周面に係合する。このため大きな
係合力が得られるとともに、小さな回転角でロータの逆
転が制動される。また、ロータ等と制動体とが一体に正
転する際には、本体連結用ころがり型一方向クラッチに
おいて、円筒面状の内周面を有する外輪が内輪やころが
り部材に対して空転するだけなので、内輪のカム部とこ
ろがり部材との衝突音が生じず、ロータ等の回転に伴う
遠心力でころがり部材と外輪の内周面とが擦れ合って摺
接音が生じることもない。
り型一方向クラッチを介したロータの逆転制動時に、内
輪のカム部によって内方への移動が規制されたころがり
部材が大径の外輪の内周面に係合する。このため大きな
係合力が得られるとともに、小さな回転角でロータの逆
転が制動される。また、ロータ等と制動体とが一体に正
転する際には、本体連結用ころがり型一方向クラッチに
おいて、円筒面状の内周面を有する外輪が内輪やころが
り部材に対して空転するだけなので、内輪のカム部とこ
ろがり部材との衝突音が生じず、ロータ等の回転に伴う
遠心力でころがり部材と外輪の内周面とが擦れ合って摺
接音が生じることもない。
【0038】請求項3の発明では、制動体の逆転を制動
する方向に操作部材を操作すると、その操作が連結部材
を介して切換部材に伝達されて本体連結用のころがり型
一方向クラッチが逆転止めOFFに強制的に切り換えら
れる。従って、釣行先で竿へ糸を通したり仕掛けを装着
するとき、釣り場を移動するとき、仕掛けに餌を付けて
釣り糸を投擲するとき、或いはアタリを待っているとき
に本体連結用のころがり型一方向クラッチが逆転止めO
Nに切り換えられていた場合でも、アタリ感知に対する
手返しの一連の動作で操作部材が操作されると、その操
作と同時に本体連結用ころがり型一方向クラッチが逆転
止めOFFに切り換えられ、以降は操作部材の操作に応
じたロータの逆転制動が可能となる。従って、本体連結
用ころがり型一方向クラッチの切換忘れによるトラブル
が防止される。
する方向に操作部材を操作すると、その操作が連結部材
を介して切換部材に伝達されて本体連結用のころがり型
一方向クラッチが逆転止めOFFに強制的に切り換えら
れる。従って、釣行先で竿へ糸を通したり仕掛けを装着
するとき、釣り場を移動するとき、仕掛けに餌を付けて
釣り糸を投擲するとき、或いはアタリを待っているとき
に本体連結用のころがり型一方向クラッチが逆転止めO
Nに切り換えられていた場合でも、アタリ感知に対する
手返しの一連の動作で操作部材が操作されると、その操
作と同時に本体連結用ころがり型一方向クラッチが逆転
止めOFFに切り換えられ、以降は操作部材の操作に応
じたロータの逆転制動が可能となる。従って、本体連結
用ころがり型一方向クラッチの切換忘れによるトラブル
が防止される。
【図1】本発明の実施形態に係る回転制動装置が組み込
まれたスピニングリールの全体構成を示す図。
まれたスピニングリールの全体構成を示す図。
【図2】図1の要部を拡大して示す図。
【図3】図2のIII-III線に沿った断面図。
【図4】本体連結用ころがり型一方向クラッチが逆転止
めOFFに切り換えられた状態を図3のIV-IV線に沿っ
て示す断面図。
めOFFに切り換えられた状態を図3のIV-IV線に沿っ
て示す断面図。
【図5】本体連結用ころがり型一方向クラッチが逆転止
めONに切り換えられた状態を図3のIV-IV線に沿って
示す断面図。
めONに切り換えられた状態を図3のIV-IV線に沿って
示す断面図。
1 リール本体 4 軸筒 7 ロータ 18 制動体 20 制動レバー(操作部材) 40 内輪 40a カム部 41 ころがり部材 42 外輪 43 保持器 50 切換部材 53 連結部材 C1 制動体連結用一方向クラッチ C2 本体連結用ころがり型一方向クラッチ
Claims (3)
- 【請求項1】 ハンドルの回転に連動回転するロータの
逆転時に該ロータと一体的に回転するように制動体連結
用一方向クラッチを介して制動体を連結し、 該制動体をリール本体に支持した操作部材で圧接して制
動可能にした魚釣り用リールの回転制動装置において、 前記ロータの回転連動系又は前記制動体とリール本体と
の間に本体連結用ころがり型一方向クラッチを介在し、 該ころがり型一方向クラッチの逆転止めON/OFF切
換えをリール本体に変位可能に支持した切換部材にて行
うようにしたことを特徴とする魚釣り用リールの回転制
動装置。 - 【請求項2】 前記本体連結用ころがり型一方向クラッ
チが、外周面にころがり部材の内方への移動を規制する
カム部を設けた内輪をリール本体に設け、内周面にころ
がり部材を係合する外輪をロータの回転連動系又は前記
制動体に設け、前記内輪と前記外輪との間にころがり部
材とこれを所定の位置に保持する保持器とを設け、保持
器に対して内輪を、又は内輪に対して保持器を切換部材
にて移動させることによって該ころがり型一方向クラッ
チの逆転止めON/OFF切換を行うようにしたことを
特徴とする請求項1記載の魚釣り用リールの回転制動装
置。 - 【請求項3】 前記操作部材と前記切換部材とを連結部
材にて連結し、前記操作部材の前記制動体への圧接操作
時に前記切換部材を作動して前記本体連結用ころがり型
一方向クラッチを逆転止めOFF状態に切換可能にした
ことを特徴とする請求項1又は2記載の魚釣り用リール
の回転制動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8049897A JPH10271941A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 魚釣り用リールの回転制動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8049897A JPH10271941A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 魚釣り用リールの回転制動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10271941A true JPH10271941A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13719984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8049897A Pending JPH10271941A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 魚釣り用リールの回転制動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10271941A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100877308B1 (ko) * | 2001-09-10 | 2009-01-07 | 가부시키가이샤 시마노 | 스피닝 릴 |
KR100905294B1 (ko) * | 2001-09-17 | 2009-07-02 | 가부시키가이샤 시마노 | 스피닝 릴 |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP8049897A patent/JPH10271941A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100877308B1 (ko) * | 2001-09-10 | 2009-01-07 | 가부시키가이샤 시마노 | 스피닝 릴 |
KR100905294B1 (ko) * | 2001-09-17 | 2009-07-02 | 가부시키가이샤 시마노 | 스피닝 릴 |
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