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JP3545940B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

魚釣用スピニングリール Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚釣用スピニングリールに関し、詳細にはロータに対して制動力を付与する制動装置を備えた魚釣用スピニングリールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、魚釣用スピニングリールとして、魚種や魚のファイト状況等に応じて、釣糸放出時にロータの回転に制動力を付与する制動装置を組み込んだものがあり、例えば、ロータの回転に対して制動力を与える制動装置を、リール取付脚に回動可能に支持された操作レバーによって駆動する構成が知られている。
【0003】
上記したようなスピニングリールは、操作レバーの操作によって、ロータの回転(釣糸放出方向の回転;逆回転)に制動力が加えられる構成のため、釣り場を移動するときや携帯時等に、操作レバーを保持していないとロータが逆回転して釣糸が不必要にリールから繰り出されてしまう不具合がある。このような不具合を解消するために、特開平9−140303号には、ロータを制動する制動部材を弱制動状態/非制動状態に切換可能とする切換部材をリール本体に設けたスピニングリールが開示されている。すなわち、切換部材を弱制動状態に切換えておくことで、釣り場を移動するときや携帯時等に、ロータが不必要に回転して釣糸が繰り出されないように構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、弱制動状態にロータを保持しておくことにより、釣り場の移動時等にロータの逆転による不要な釣糸の繰り出しは防止できるものの、実釣時において根掛かり等で釣糸を強く引張るとき、釣り場の移動時に何らかの影響でロータに逆回転力が強く生じたとき等は、リール取付脚に設けられた操作レバーを強く引き上げ状態に操作しなければならず、釣り場の色々な状況に応じたロータ回転の制動の制御を、幅広い対応で確実に行なえない問題がある。
【0005】
この発明は、上記した問題を解決するためになされたものであり、状況に応じてロータ回転の制動の制御操作を容易に行なえる魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の魚釣用スピニングリールは、ロータと共に回転する回転部材の逆回転時の過回転を防止す制動力を付与した維持状態と、この維持状態を解除する解除状態に切換可能に構成されており、リール本体に引き上げ及び押し下げ操作可能に設けられ、前記維持状態及び前記解除状態に切換可能とすると共に、前記回転部材の制動力を強弱に調節する前記ロータの逆回転制動力調節状態に切換る制動レバーと、前記リール本体に前記制動レバーと独立して操作可能に設けられ、前記ロータを逆回転防止状態と逆回転可能状態に切換る切換部材とを備えて構成したことを特徴としている。
【0007】
本発明の魚釣用スピニングリールは、ロータの逆回転時における過回転を防止するように構成されており、上記した制動レバーによって、ロータは、制動力調節状態となる。また、リール本体に設けられた切換部材を操作することによってロータを逆回転防止状態に維持しておくことが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る魚釣用スピニングリールの一実施の形態を示す図、図2は、その内部構造の拡大図である。
【0009】
魚釣用スピニングリール1は、リール本体1aと、リール本体1aから延出する脚部1bと、脚部1bの端部に形成され且つ図示しない釣竿に取り付けられる竿装着部1cとを有しており、前記リール本体1aの前方には、ロータ2が回転可能に設けられている。ロータ2は、釣糸巻取り位置と釣糸放出位置との間で回動するベール3を支持した一対のロータアーム2aを備えており、一方のロータアームには釣糸を案内する釣糸案内装置5が設けられている。各ロータアームの間には、釣糸が巻回されるスプール7が往復動可能に支持されており、リール本体1aに設けられたハンドル(図示せず)を回転操作することによって、前記スプール7が往復動されると共にロータ2が回転駆動される。
【0010】
前記したハンドルが取り付けられるハンドル軸9には、ドライブギア10が取り付けられており、このドライブギア10には、ハンドル軸9に対して直交する方向に延在し且つ軸受け12を介して回転可能に支持された中空状のピニオンギア13(ピニオンを具備する軸)が噛合している。このピニオンギア13の先端部には、上記ベール3および釣糸案内装置5を備えたロータ2が一体的に取り付けられている。
【0011】
また、ピニオンギア13の内部には、ハンドル軸9と直交する方向に摺動可能に支持されたスプール軸15が挿通されており、スプール軸15の先端部には前記スプール7が着脱可能に取付けられている。前記ドライブギヤ10には、オシレーティング機構19が係合しており、ドライブギヤ10がハンドルの回転操作によって回転された時、スプール軸15を軸方向に沿って往復駆動する。すなわち、ハンドルを回転操作すると、オシレーティング機構19を介してスプール軸15に取り付けられたスプール7が前後に往復動するとともに、ドライブギア10およびピニオンギア13を介してロータ2が回転駆動し、スプール7には、釣糸案内装置5を介して釣糸が均等に巻回される。
【0012】
上述したように、釣糸繰り出し時における釣糸に対する制動力を付与する制動装置(ドラグ装置)は、ロータ2の回転に対して制動力を付与するように構成されており、制動力の付与は、リール本体と一体化された脚部1bの中間位置に支軸20を介して回動可能に支持された操作レバー(制動レバー)21を操作することによって成される。上記した操作レバー21は、その一端部に指が引掛けられる操作部21aが形成されており、リール本体1a内に位置する他端部に押圧プレート25が取り付けられている。押圧プレート25の端部には、制動装置のブレーキシューを押圧する押圧部25aが形成されている。操作レバー21は、図1に示す状態が、いわゆるロータ2がフリーに回転できる初期位置であり、この状態からイ方向に引き上げ操作されると、操作量に応じてロータ2に制動力が付与され、ロ方向に押し下げ操作されると、ロータ2の過回転を防止すべく、弱制動力が付与されるように構成されている。
【0013】
次に、上記操作レバー21によって駆動される制動装置の構成について説明する。リール本体1a内のフレーム1fには、前記押圧プレートの押圧部25aによって軸方向に移動可能に保持されたブレーキシュー30と、後述する制動体を跨ぐようにして配され、ブレーキシューの移動によって制動体を圧接する圧接片32が設けられている。一方、前記ピニオンギヤ13には、一方向クラッチ40を介してブレーキロータ51が設けられている。このブレーキロータ51の表面には、ビスを介して輪帯状の制動体45が固定されており、その制動板の周縁部が前記圧接片32とブレーキシュー30とに挟着されるようになっている。
【0014】
前記一方向クラッチ40は、ピニオンギヤ13に対して回り止め嵌合された内輪40aと、内輪40aの外側に配された保持器(図示せず)と、保持器の外側に配された外輪40bとを有している。保持器は複数の転動部材40cを保持しており、各転動部材40cは保持器に設けられたバネ部材によって一方向に付勢されている。また、外輪40bの内周面には、各転動部材がフリーに回転できるフリー回転領域と、各転動部材の回転を阻止する楔領域とが形成されている。このような構成の一方向クラッチ40は以下の機能を有している。すなわち、ピニオンギア13とともに内輪40aが正回転する(ロータ2が糸巻き取り方向に回転する)と、保持器の転動部材が外輪40bのフリー回転領域に位置し、内輪40aの回転力が外輪40bに伝達されない。これに対して、ピニオンギア13とともに内輪40aが逆回転する(ロータ2が糸繰り出し方向に回転する)と、保持器の転動部材40cが外輪40bの楔領域に位置し、内輪40aの回転力がそのまま外輪40bに伝達される。
【0015】
外輪40bの外周には、図3に示すように、保持体50が圧入嵌合されており、この保持体50の外周には、ブレーキロータ51が回転不能に嵌合されている。具体的には、保持体50の外周面には、周方向に沿って互いに所定の間隔で配置された複数の突出部50a…が形成されており、各突出部50a間に、ブレーキロータ51からスプール軸15方向に沿って延出する複数の延出部51aのそれぞれが嵌合している。すなわち、ブレーキロータ51は、保持体50の突出部50aと、その延出部51aとの噛み合いによって、保持体50に対して回転不能に嵌合されると共に、保持体50に対して軸方向に相対的にずれることが可能な状態となっている。
【0016】
一方向クラッチ40を介したピニオンギア13とブレーキロータ51との以上のような連結構造によれば、ブレーキロータ51と保持体50は、ピニオンギア13が逆回転(図3(a)矢印方向)した時にのみ、一方向クラッチ40を介してピニオンギア13(したがってロータ2)と直結されてロータ2と一体に回転する。
【0017】
ブレーキロータ51には、前記制動体45がビス止め固定されると共に、その制動体と反対側の面の周縁部に周方向に互いに所定の間隔で配置された複数(例えば8個)の係合突部52が突出形成されている。各係合突部52には、ロータ2が逆回転(図3(a)矢印方向)した時に、後述する係合爪53aを係合突部間の隙間に案内するテーパ面52aと、係合突部52間の隙間に位置した係合爪53aと当接するストッパ面52bとが形成されている。
【0018】
一方、ロータ2には、ピン2dを介して回動部材53がブレーキロータ51側に向けて回動自在に支持されており、この回動部材は、ロータ2にブレーキロータ51側に向けて突出形成された2つのボスによって各方向の回動が規制されるようになっている。回動部材53の一端には、前記係合突部52間の隙間に係合可能な係合爪53aが屈曲形成されると共に、その中央部においてU字状に切り込まれた溝53cが形成されており、この溝には、保持体50に抱き付くように巻回保持されたリーフスプリング57の端部が固定されている。
【0019】
また、上記した押圧プレート25の裏面には、係合部25bが形成されており、この係合部25bには、リール本体のフレーム1fに回動可能に支持された制御カム60が係合している。この制御カム60は、前記係合部25bと係合可能な第1および第2の当接部60a,60bと、前記ブレーキシュー30から後方に向けて延出する延出部30aの端面と係合可能な当接部60cとを有している。制御カム60は、制御カム60とリール本体のフレームとの間に設けられた振り分けバネ63によってその位置が振り分け保持されるようになっている。
【0020】
上記した輪帯状の制動体45の輪帯部内側(径方向内側)には、図4に示すように、一定の間隔をおいて所定個数の係止溝45a(図に示す構成例では8個)が形成されており、以下に詳述するストッパレバー(切換部材)70の操作によって駆動される係止爪80cが中心部から進入して制動体45の回転を阻止するように構成されている。
【0021】
上記ストッパレバー70は、リール本体の下面から突出するように設けられている。ストッパレバーの支軸70aの中央部分とリール本体のフレームとの間には、押圧バネ76が介在されており、ストッパレバー70を回動した際、それを2つの位置(ON/OFF位置)で保持すると共に、その状態で径方向に動かないように規制している。また、支軸70aには、規制部70bが形成されており、押圧バネ76を抜け止めして支軸70aの軸方向の移動を規制している。また、支軸70aの端部にはボス70cが偏芯して形成されており、ストッパレバー70の上記回動操作によって、その位置が上下方向にシフトするように構成されている(図2、図6参照)。
【0022】
リール本体のフレームには、一端部において支軸80aを中心として回動可能な回動プレート80が支持されており、この回動プレートの中央部には、孔80bが形成されて、前記したボス70cが挿入されている。また、回動プレート80の他端部には、制動体45側に向けて前記した係止爪80cが屈曲形成されている。この係止爪80cは、ボス70cの動き、すなわち、ストッパレバー70の回動位置(ON/OFF位置)に応じて、制動体45に形成された係止溝45a内に位置したり(図4参照)、この係止溝45aの回転軌跡から外れる位置(図8参照)に移動するようになっている。
【0023】
次に、上記構成のスピニングリール1の動作について説明する。
まず、操作レバー21が図1に示す初期位置に保持された状態で、ハンドルを介してピニオンギア13を正回転させると、ピニオンギア13に取り付けられたロータ2も一体的に正回転する(図3の時計方向;糸巻取り方向)。この時、ブレーキロータ51は、一方向クラッチ40の上記連結作用により回転しない。また、ロータ2に支持されこれとともに正回転する回動部材53は、リーフスプリング57の作用によってピン2dを中心に反時計方向に力を受けており、その一端部がロータ2の前記ボスに当て付いて、係合爪53aがブレーキロータ51の係合突部52から離間するように内側に退避されている(図3(b)参照)。したがって、回動部材53はブレーキロータ51に何等規制されることはなく、ロータ2とともに自由に回転する。よって、この状態で、操作レバー21をイ方向に引き上げ操作して、ブレーキシュー30と圧接片32との間で制動体43を挟圧しても、ロータ2には制動力が全く作用しない。
【0024】
操作レバー21が初期位置に保持された状態で、ロータ2が逆回転する(糸繰り出し方向に回転する)と、ブレーキロータ51及びこれに設けられた制動体43も一方向クラッチ40の上記した連結作用によりロータ2と共に逆回転する。この状態で、操作レバー21をイ方向に引き上げ操作すると、ブレーキシュー30が押圧部25aによって押圧され、ブレーキロータ51の回転に制動がかけられる。すなわち、一方向クラッチ40を介してブレーキロータ51と直結状態で一体に回転するロータ2には、操作レバー21の回動量に応じた制動力が作用する。
【0025】
この場合、一方向クラッチ40によって、ロータ2に対しては、タイムラグが生じることなく、直ちに制動力が作用する。なお、ロータ2の回転力が一方向クラッチ40の許容荷重範囲内であれば、制動時においても、ロータ2とブレーキロータ51とは一体に回転する。したがって、ロータ2と一体に回転する回動部材53の係合爪53aはブレーキロータ51の係合突部52間に進入することはなく、ロータ2の回転力(例えば魚が引く力)は全て一方向クラッチ40により受けられる。
【0026】
しかし、ロータ2の回転力が一方向クラッチ40の許容荷重範囲を超えると、一方向クラッチ40が滑り、ブレーキロータ51に対してロータ2が回転し始める。これにより、ロータ2と一体回転している回動部材53は、リーフスプリング57の作用によってピン2dを中心に時計方向に力を受け、その一端部がロータ2の前記ボスに当て付いて、係合爪53aがブレーキロータ51の係合突部52間に係合するようになる。(図3(a)参照)。その結果、ロータ2とブレーキロータ51とが噛み合い、これらが一体となって逆回転する。したがって、その後、ブレーキロータ51にブレーキシュー30を介して作用する制動力は、一方向クラッチ40を介することなく、直接ロータ2に作用する。
【0027】
一方、操作レバー21をロ方向に押し下げ操作すると、係合部25bが当接部60aを押圧して制御カム60が図中時計回りに回動される。制御カム60は、その回動量が所定の範囲を超えると、振り分けバネ63のデッドポイントを超えて所定の位置、すなわち、当接部60cが延出部30aを押してブレーキシュー30が制動体45を挟圧する位置まで回動して保持される。この位置は、ロータ2が過回転しない程度に設定されており、操作レバー21の押し下げ操作によって、ロータ2の過回転防止状態が維持されるようになっている。なお、この過回転防止状態は、操作レバー21をイ方向に引き上げ操作することで解除される。すなわち、引き上げ操作により、係合部25bが当接部60bを押圧し、制御カム60が図中反時計回りに回動され、振り分けバネ63のデッドポイントを超えて解除される。
【0028】
上記したように、ロータ2は、操作レバー21が初期位置にあるときは、フリー回転状態、操作レバー21のイ方向の操作により制動力付与状態、操作レバーロ方向の操作、保持により弱制動維持状態に切換えられる。これに加えて、上記したリール本体の下面から突出するストッパレバー70を操作することにより、ロータ2は逆回転防止状態と逆回転可能状態(弱制動維持状態)に切換可能となっている。
【0029】
すなわち、ストッパレバー70を、図2、図5に示すON位置に切換え操作することにより、回動プレート80は、図4に示すように、支軸80aを中心に、ボス70cを介して時計方向に回動され、係止爪80cが制動体45の係止溝45aに向けて入り込む。これによって、制動体45と一体となっているブレーキロータ51の回転が阻止される。したがって、この状態で、釣糸放出方向に負荷がかかったり、ハンドルを逆方向にまわしてピニオンギア13を逆回転させても、一方向クラッチ40を介してピニオンギア13に直結されたブレーキロータ51の回転が阻止されているため、ロータ2が逆回転することはない。無論、この状態でピニオンギア13を正回転させれば、一方向クラッチ40を介してブレーキロータ51とピニオンギア13との直結状態は解除されるため、ロータ2は正回転することができる。
【0030】
これに対して、ストッパレバー70を、図6、図7に示すOFF位置に切換え操作すると、回動プレート80は、図8に示すように、支軸80aを中心に、ボス70cを介して反時計方向に回動され、係止爪80cが制動体45の係止溝45aから離脱する(多数存在する係止溝の回転軌跡から外れる)。これによって、制動体45の逆回転防止状態は解除され、ロータ2は、上記した操作レバー21の操作によって、回転するロータに対して制動力が付与可能な状態となる。
【0031】
以上のような構成のスピニングリールによれば、操作レバー21を操作することで、ロータ2の回転の制動力を調節可能に操作できると共に、ストッパレバー70を操作することによって、ロータ2の逆回転を確実に防止することが可能となる。このため、魚とのやりとり時には、操作レバー21を引き上げ操作することで、ドラグ力を任意に調節しながらの釣りを行い、仕掛けの交換時等では、操作レバー21を押し下げ操作しておくことで制動力維持状態としておき、釣り場の移動や、根掛かりした時等では、ストッパレバー70をON位置に切換えておくことで、逆回転防止状態にする、というように、釣り場の状況等に応じて、ロータの回転状態を最適な状態に選択することが可能となり、実釣上での操作性の向上が図れる。
【0032】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態のスピニングリールに限定されることはなく、例えば、以下のように、種々変形することが可能である。
【0033】
図に示した実施の形態では、過回転防止状態の維持/解除は、操作レバー21で行なうように構成していたが、それ以外の部材によって行なうように構成しても良い。
【0034】
また、上記実施の形態において、一方向クラッチ40は無くても良い。一方向クラッチが無い構成の場合、ロータ2が逆回転し、操作部材21をイ方向に操作した際、図3(a)に示す回動部材53の係合爪53aがブレーキロータ51の係合突部52間に入り込むように構成することで、ロータ2に対して制動力を付与することが可能となる。
【0035】
また、ストッパレバー70を設ける位置は、誤作動を防止するという観点からリール本体1aの下面から突出するように設けることが好ましいが、それ以外の位置に設けても良い。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、状況に応じてロータ回転の制動を、逆転防止状態、フリー回転状態、制動維持状態(過回転防止状態)、制動力調節状態に、容易に切換え操作することができ、状況に応じたロータの回転制御を行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図。
【図2】図1に示したスピニングリールの内部構造の拡大図であり、ロータの逆回転防止状態を示す図。
【図3】図1に示した一方向クラッチに取り付けられるブレーキロータを示す断面図であり、(a)はロータとブレーキロータが結合した状態を示す図、(b)はロータとブレーキロータが結合していない状態を示す図。
【図4】(a)は、図2のI−I線に沿った断面図、(b)は、図2のII−II線に沿った断面図。
【図5】図1に示すスピニングリールをA方向から見た図。
【図6】図1に示したスピニングリールの内部構造の拡大図であり、ロータのフリー回転可能状態を示す図。
【図7】図6に示した状態のスピニングリールをB方向から見た図。
【図8】(a)は、図6のIII−III線に沿った断面図、(b)は、図6のIV−IV線に沿った断面図。
【符号の説明】
1…魚釣用スピニングリール、1a…リール本体、1b…脚部、1c…釣竿装着部、2…ロータ、3…ベール、5…釣糸案内装置、7…スプール、21…操作レバー(制動レバー)、45…制動体(回転部材)、70…ストッパレバー(切換部材)

Claims (1)

  1. ロータと共に回転する回転部材の逆回転時の過回転を防止す制動力を付与した維持状態と、この維持状態を解除する解除状態に切換可能な魚釣用スピニングリールにおいて、
    リール本体に引き上げ及び押し下げ操作可能に設けられ、前記維持状態及び前記解除状態に切換可能とすると共に、前記回転部材の制動力を強弱に調節する前記ロータの逆回転制動力調節状態に切換る制動レバーと、
    前記リール本体に前記制動レバーと独立して操作可能に設けられ、前記ロータを逆回転防止状態と逆回転可能状態に切換る切換部材と
    を具備することを特徴とする魚釣用スピニングリール。
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