[go: up one dir, main page]

JPH11155584A - エリトロポエチン類似体 - Google Patents

エリトロポエチン類似体

Info

Publication number
JPH11155584A
JPH11155584A JP10253244A JP25324498A JPH11155584A JP H11155584 A JPH11155584 A JP H11155584A JP 10253244 A JP10253244 A JP 10253244A JP 25324498 A JP25324498 A JP 25324498A JP H11155584 A JPH11155584 A JP H11155584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
erythropoietin
epo
thr
ser
pro
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10253244A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3664590B2 (ja
Inventor
Steven G Elliot
エリオット,ステイーブン・ジー
Thomas E Byrne
ビルン,トーマス・イー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amgen K A Inc
Original Assignee
Kirin Amgen Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=22319789&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH11155584(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Kirin Amgen Inc filed Critical Kirin Amgen Inc
Publication of JPH11155584A publication Critical patent/JPH11155584A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3664590B2 publication Critical patent/JP3664590B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/475Growth factors; Growth regulators
    • C07K14/505Erythropoietin [EPO]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/17Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • A61K38/18Growth factors; Growth regulators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • A61P7/06Antianaemics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒトエリトロポエチンの本来のグリコシレーシ
ョン部位と異なる部位に炭水化物鎖を有するヒトエリト
ロポエチン誘導体を提供すること。 【解決手段】ヒトエリトロポエチンのマチュアなアミノ
酸配列の30、51、57、69、89、136又は1
38位のいずれかの位置のアミノ酸残基がアスパラギン
残基で置換された少なくとも1つのグリコシレーション
部位を含み、この部位に炭水化物鎖が結合しており、か
つ88位のアミノ酸残基がアスパラギン残基で置換され
ていないことを特徴とするエリトロポエチン活性を有す
るヒトエリトロポエチン類似体、その類似体をコードす
るDNA、そのDNAでトランスフェクトされた真核宿主細
胞、その類似体を含む赤血球細胞の産生を増進するため
の医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも1つの
グリコシレーション部位の付加または少なくとも1つの
グリコシレーション部位の転位を有するヒトエリトロポ
エチン類似体に関する。本発明はまた、該ヒトエリトロ
ポエチン類似体をコードするDNA、並びに、該類似体
発現用の宿主細胞に関する。本発明はさらに、該ヒトエ
リトロポエチン類似体を含有する医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】エリ
トロポエチン(EPO)は、赤血球系前駆細胞から赤血
球への成熟に関与する糖タンパク質ホルモンである。エ
リトロポエチンは、血流中の赤血球のレベル調節に必須
である。天然産生エリトロポエチンは、胎内期の肝臓及
び成人の腎臓によって産生され、血液中を循環し、骨髄
で赤血球の産生を刺激する。貧血の原因はほとんど例外
なく腎不全であり、腎臓からのエリトロポエチンの産生
が低下する。エリトロポエチンをコードする遺伝子で形
質転換した宿主細胞にタンパク質産物を発現させる遺伝
子工学技術によって産生された組換えエリトロポエチン
が、慢性腎不全を原因とする貧血の治療に使用されたと
きに有効であることが知見されている。
【0003】通常はヒト尿中に低レベルのエリトロポエ
チンが存在しているが、再生不能性貧血患者では高レベ
ルの尿エリトロポエチンが検出される。Miyakeら、J. B
iol.Chem., 252, 5558 (1977)は、ヒト尿エリトロポエ
チンを精製するために再生不能性患者の尿を出発物質と
して使用した。しかしながら今日まで、尿エリトロポエ
チンが治療的に有効であると証明されたことはない。
【0004】エリトロポエチンをコードする遺伝子の同
定、クローニング及び発現は、Linの米国特許第 4,703,
008号明細書に記載されている。該特許の記載内容は本
明細書に含まれるものとする。 Laiらの米国特許第 4,6
67,016号明細書は、細胞培地から組換えエリトロポエチ
ンを精製する方法に関する記載を含んでいる。組換えプ
ラスミド上のエリトロポエチン遺伝子を含む哺乳類宿主
細胞に生物活性組換えエリトロポエチンを発現させこれ
を回収することによって、治療用途に適した量のエリト
ロポエチンが初めて入手可能になった。更に、遺伝子配
列が解明され、精製タンパク質をより多量に入手するこ
とが可能になったので、このタンパク質の作用機序もい
っそうよく判ってきた。
【0005】真核細胞によって産生される多くの細胞表
面タンパク質及び分泌タンパク質は1つまたはそれ以上
のオリゴ糖基によって修飾される。グリコシレーション
と呼ばれるこの修飾は、タンパク質の物性に著明な影響
を与え、また、タンパク質の安定、分泌に重要であり、
タンパク質の細胞内局在(subcellular localization)に
も重要である。適正なグリコシレーションは生物活性に
不可欠である。実際、真核生物のある種の遺伝子は、細
胞性タンパク質グリコシレーションプロセスをもたない
細菌(例えば大腸菌)中で発現されたとき、タンパク質
を産生するが、このタンパク質は、グリコシレーション
欠如が原因で活性を殆どまたは全く有することなく回収
される。
【0006】グリコシレーションは、ポリペプチド主鎖
に沿った特定位置に生じ、通常は2つの型、即ちO−結
合及びN−結合に分類される。配列 Asn-X-Ser/Thr (式
中、Xはプロリン以外の任意のアミノ酸を示し得る)の
一部を形成するとき、O−結合オリゴ糖はセリンまたは
トレオニン残基に結合し、N−結合オリゴ糖はアスパラ
ギン残基に結合する。N−結合オリゴ糖とO−結合オリ
ゴ糖との構造並びに各結合中で観察される糖残基は異な
っている。双方に共通に観察される1種類の糖はN−ア
セチルノイラミン酸(本文中では以後シアル酸と呼ぶ)
である。シアル酸は通常は、N−結合オリゴ糖及びO−
結合オリゴ糖の双方の末端残基であり、負電荷を有する
ことによって糖タンパク質に酸性を与え得る。
【0007】ヒト尿由来エリトロポエチン及びヒトエリ
トロポエチンのアミノ酸配列1-165を有する組換えエリ
トロポエチン(哺乳類細胞中で発現)の双方は、3つの
N−結合オリゴ糖鎖と1つのO−結合オリゴ糖鎖とを含
んでおり、これらの鎖は合計で糖タンパク質の総分子量
の約40%を構成している。N−結合糖タンパク質は、2
4、38及び83位のアスパラギン残基に生じ、O−結合糖
タンパク質は 126位のセリン残基に生じる(Laiら、J. B
iol. Chem. 261, 3116 (1986); Broudyら、Arch.Bioche
m. Biophys. 265, 329 (1988))。オリゴ糖鎖は、末端シ
アル酸残基によって修飾されることが判明した。シアル
酸残基を完全に除去するためにグリコシル化エリトロポ
エチンを酵素処理すると、in vivo 活性は低下するがin
vitro活性は影響を受けない(Lowyら、Nature 185, 10
2 (1960); Goldwasserら、J. Biol. Chem. 249, 4202
(1974))。この挙動は、肝臓のアシアログリコプロテイ
ン結合タンパク質との相互作用によってアシアロエリト
ロポエチンが血流から速やかに除去されるためであると
説明されている(Morrell ら、J. Biol. Chem. 243,155
(1968); Briggsら、Am. J. Physiol. 227, 1385 (197
4); Ashwell ら、Methods Enzymol. 50, 287 (1978))。
従って、エリトロポエチンは、肝臓の結合タンパク質と
の結合を阻害するようにシアル化されたときにのみin v
ivo 生物活性を有している。
【0008】エリトロポエチンのオリゴ糖鎖中のその他
の成分の役割は十分には解明されていない。部分的に脱
グリコシル化されたエリトロポエチンはグリコシル化形
態に比較するとin vivo 活性が顕著に低下しているがin
vitro活性を維持していることが判明した(Dordalら、
Endocrinology 116, 2293 (1985); Lin 特許、前出)。
しかしながら別の研究によれば、グリコシレーション部
位であるアスパラギンまたはセリン残基の突然変異誘発
によってN−結合オリゴ糖鎖またはO−結合オリゴ糖鎖
を単独でまたは一緒に除去すると、哺乳類細胞中で産生
された変異エリトロポエチンのin vitro活性が急激に低
下する(Dubeら、J. Biol. Chem. 263, 17516 (1988))
【0009】エリトロポエチンのような糖タンパク質
は、等電点電気泳動(IEF)のような技術を用いて種
々の荷電形態に分離され得る。いくつかの研究グループ
は、粗エリトロポエチン調製物及び部分精製エリトロポ
エチン調製物のIEF試験を報告している(Lukowsky
ら、J. Biochem 50, 909 (1972); Sheltonら、 Bioche
m.Med. 12, 45 (1975); Fuhrは、Biochem. Biophys. Re
s. Comm. 98, 930 (1981))。これらの研究では、IEF
によって識別されたエリトロポエチン活性分画はせいぜ
い3つか4つであり、どの分画も炭水化物含量に関する
特性は決定されなかった。更に、分画の等電点とそれら
の生物活性との相関関係も全く解明されなかった。
【0010】Miyakeら、前出、に記載されたヒト尿由来
の尿エリトロポエチンの精製中に、ヒドロキシルアパタ
イトクロマトグラフィーから得られた2つのエリトロポ
エチン分画、即ち分画II及び分画IIIAが同様の比活性を
有することが報告された。分画II及び分画IIIAに関する
その後の炭水化物分析では、分画IIが分画IIIAよりも大
きい平均シアル酸含量を有することが判明した(Dordal
ら、前出)。
【0011】本発明の1つの目的は、所定のシアル酸含
量及び生物活性を有するエリトロポエチンの分離及び単
離されたイソ形(isoform)を提供することである。かか
る分子を含有する医薬組成物は治療的にも有益であろ
う。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも1
つの付加的グリコシレーション部位を含むアミノ酸配列
から成るヒトエリトロポエチン類似体に関する。詳しく
は、本発明は、ヒトエリトロポエチンのマチュアなアミ
ノ酸配列の30、51、57、69、89、136又は
138位のいずれかの位置のアミノ酸残基がアスパラギ
ン残基で置換された少なくとも1つのグリコシレーショ
ン部位を含み、この部位に炭水化物鎖が結合しており、
かつ88位のアミノ酸残基がアスパラギン残基で置換さ
れていないことを特徴とする、エリトロポエチン活性を
有するヒトエリトロポエチン類似体を提供する。
【0013】本発明の類似体は、前記活性に影響を及ぼ
さない1個以上のアミノ酸の置換、欠失又は付加からな
る他の変異を含むことができる。具体的には、以下の類
似体を例示することができる。すなわち、 [Asn30
hr32]EPO; [Asn51Thr53]EPO; [Asn
57Thr59]EPO; [Asn89Ile90Thr91]EP
O; [Ser87Asn89Ile90Thr91]EPO;
[Asn136Thr138]EPO;及び [Asn138Thr
140]EPO。
【0014】本発明の類似体は、グリコシレーション部
位が付加された結果として、ヒトエリトロポエチンより
も多い数の炭水化物鎖を有し高いシアル酸含量を有する
ことができる。本発明はまた、少なくとも1つのグリコ
シレーション部位の転位を含むアミノ酸配列から成り、
88位のアミノ酸残基がアスパラギン残基で置換されてい
ないヒトエリトロポエチン類似体を提供する。また、ヒ
トエリトロポエチンのカルボキシ末端に1つまたはそれ
以上のアミノ酸から成りかつ少なくとも1つのグリコシ
レーション部位を有する付加体を含み、88位のアミノ酸
残基がアスパラギン残基で置換されていないヒトエリト
ロポエチン類似体も包含する。付加体の例は、ヒト絨毛
性ゴナドトロピンのカルボキシル末端由来のペプチドフ
ラグメントであり、特にアミノ酸配列がSer-Ser-Ser-Se
r-Lys-Ala-Pro-Pro-Pro-Ser-Leu-Pro-Ser-Pro-Ser-Arg-
Leu-Pro-Gly-Pro-Ser-Asp-Thr-Pro-Ile-Leu-Pro-Glnを
有するペプチドフラグメントである。また、転位は、ヒ
トエリトロポエチンの本来のN−結合炭水化物部位のい
ずれかの欠失、及び、前記部位と異なる位置へのN−結
合炭水化物部位の付加から成ることを包含する。
【0015】本発明はさらに、上記のエリトロポエチン
類似体をコードするDNA、並びに、該類似体を発現さ
せる宿主細胞を包含する。本発明はさらにまた、治療有
効量の上記定義のエリトロポエチン類似体を医薬として
許容される希釈剤、アジュバント又は担体と共に含む、
赤血球細胞の産生を増進するための医薬組成物を提供す
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明はエリトロポエチンのイソ
形を提供する。本発明によって得られる特定のエリトロ
ポエチンイソ形及びそれらの特性は、出発物質のソース
次第で様々に異なるであろう。例えば、尿由来ヒトエリ
トロポエチンイソ形は、組換えエリトロポエチンイソ形
と比べて異なる。好ましい実施態様において、本発明
は、エリトロポエチン1分子あたり1〜14から成るグル
ープから選択された特定数(即ち0より大きい所定数)
のシアル酸を有するエリトロポエチンイソ形に関する。
好ましい数は9、10、11、12、13または14である。別の
実施態様においては、この数は14よりも大きく、好まし
くは16〜23である。
【0017】本明細書中で使用される「エリトロポエチ
ンイソ形」なる用語は、単一等電点(pI) を有し且つ同
じアミノ酸配列を有するエリトロポエチン調製物を意味
する。本明細書中で使用される「エリトロポエチン」な
る用語は、天然エリトロポエチン、尿由来ヒトエリトロ
ポエチン、及び、天然エリトロポエチンに十分類似した
アミノ酸配列及びグリコシレーションを有しており骨髄
細胞による網状赤血球及び赤血球細胞の産生を増進する
in vivo 生物特性を有している非天然ポリペプチドを意
味する。
【0018】尿由来ヒトエリトロポエチンのアミノ酸配
列を有する組換えエリトロポエチンの個別のイソ形は1
〜14個のシアル酸を有するエリトロポエチン分子に対応
していること、及び、精製された組換えエリトロポエチ
ン中に存在するイソ形の各々は該イソ形が有しているシ
アル酸の数に関連したin vivo 活性を有していることが
知見された。
【0019】好ましい実施態様において、エリトロポエ
チンは、ヒト以外の真核宿主細胞にトランスフェクトさ
れた外因性DNA配列の発現産物である。即ち、好まし
い実施態様において、エリトロポエチンは、「組換えエ
リトロポエチン」である。組換えエリトロポエチンは、
参照によって本明細書に含まれる Lin名義の米国特許第
4,703,008号明細書に記載の手順に従って有利に産生さ
れる。組換えエリトロポエチンは、参考として本明細書
に含まれる Laiら名義の米国特許第 4,667,016号明細書
の実施例2に記載の汎用手順に従って精製されるか、ま
たは、 Laiらの実施例2に記載の手順を修正しDEAE−ア
ガロースクロマトグラフィーに代えてQ−セファロース
クロマトグラフィーを用いる処理によって精製され得
る。
【0020】Lai ら、前出、の実施例2に従って精製さ
れたエリトロポエチンは、IEFによって分析すると主
として6つのイソ形を含んでいる。更に、実施例4に記
載のクロマトグラフィー手順を用いて、より高い酸性度
を有する少なくとも1つの追加のイソ形が検出された。
(IEFゲル上で>14シアル酸に泳動するより高度に酸
性のこのイソ形は、ある種の電荷がシアリダーゼ消化に
対して耐性を示すので非シアル酸負電荷を含んでいるで
あろう)。これらのイソ形の相互間の違いはシアル酸含
有の違いに基づく。このことは、実施例に示すように、
10個のイソ形を分取用IEFによって単離し、そのうち
の5つのイソ形のシアル酸含有を測定することによって
証明される。シアル酸含有を検定したイソ形のうちの5
つのイソ形が9、10、11、12または13個のシアル酸残基
を含むことが知見された。
【0021】エリトロポエチンの相対in vivo 比活性と
イソ形5〜11のエリトロポエチン1分子あたりのシアル
酸残基の数との間には関係がある(本明細書では各イソ
形をエリトロポエチン分子あたりのシアル酸の数に基づ
いて命名する)。イソ形11〜14は、ほぼ等しい相対的in
vivo 比活性を有している。イソ形5〜14のin vivo活
性を、低酸素症でない(exhypoxic)赤血球増加症マウス
のバイオアッセイによって検定し、各イソ形の存在量を
Bradfordタンパク質アッセイ、280nm の吸光度またはエ
リトロポエチン用ラジオイムノアッセイ(RIA)によ
って測定する。単位/mlで示されるRIAの測定値(Egr
ieら、Immonobiology 172, 213 (1986))を、RIAによ
って測定された精製エリトロポエチンの平均比活性即ち
212,770単位/mgエリトロポエチンポリペプチドによっ
て除算すると、単離イソ形またはイソ形混合物のタンパ
ク質濃度が、1mlあたりのエリトロポエチンポリペプチ
ドのmgとして得られる。実施例に示すように、相対的in
vivo 比活性は、イソ形5からイソ形11まで段階的に増
加する(表2)。
【0022】本明細書中のin vivo 比活性なる用語は、
相対的in vivo 比活性の測定値を意味しており、絶対的
in vivo 比活性の測定値を意味しない。本明細書では、
同じアッセイを使用し、同じ内部標準も含めた同じ条件
及び同じ種類の動物を使用し、比活性の計算に同じデー
タ分析を使用し、同じタンパク質含量測定アッセイを使
用して検定されたイソ形の相対的活性を比較するために
のみ比活性を使用する。任意のイソ形について報告され
たin vivo 比活性は該イソ形の固有値即ち絶対的な値を
示すものではない。
【0023】本発明はまた、2種以上のエリトロポエチ
ンイソ形から成る組成物を提供する。1つの実施態様で
は、組成物が、エリトロポエチン1分子あたり所定数よ
りも多いシアル酸、例えばエリトロポエチン1分子あた
り11よりも多いシアル酸、または1分子あたり12よりも
多いシアル酸を有するイソ形の混合物、例えばイソ形1
2、13及び14の混合物から成る。別の実施態様では、組
成物が、エリトロポエチン1分子あたり所定数、例えば
1分子あたり9以上12未満のシアル酸を有するイソ形の
混合物、例えばイソ形9、10及び11の混合物から成る。
本発明はまた、イソ形を同じ相対量または異なる相対量
で含むエリトロポエチンイソ形の組成物を提供する。例
えば、イソ形9、10及び11の混合物には、これらのイソ
形が1:1:1、2:3:1または20:20:1のような
種々の割合で存在し得る。
【0024】好ましくは、組成物が、4種未満のイソ形
の混合物、例えばイソ形11、12及び13の混合物、または
12と14との混合物、または7と13との混合物から成る。
本発明はまた、エリトロポエチンイソ形の混合物を産生
するために、選択されたエリトロポエチンイソ形を同時
に単離する方法を提供する。これらの方法は、分取用等
電点電気泳動のような技術による個々のイソ形の単離、
またはイオン交換クロマトグラフィーもしくは等電点ク
ロマトグラフィーのような技術による1分子あたり所定
数(例えば11よりも多い数)のシアル酸を有するイソ形
の混合物の調製を含む。これらの技術はすべて、電荷に
よるタンパク質の分離に基づく技術である。
【0025】概して、イオン交換クロマトグラフィー及
び等電点クロマトグラフィーでは、粗ヒトエリトロポエ
チン(細胞馴化培地)または精製物質を、エリトロポエ
チンイソ形の一部または全部が樹脂に結合し得る条件下
で使用する。粗エリトロポエチン調製物の場合は、pH約
7のカラムにタンパク質を添加するのが好ましく、精製
調製物の場合はpH7以下約pH4までのカラムにタンパク
質を添加し得る。pH約4の緩衝液でカラムを洗浄後、緩
衝液のpH及び塩濃度を増加させるかまたは漸減pH及びpH
約4の漸増イオン強度の勾配を使用することによって、
イオン交換カラムに結合したエリトロポエチンイソ形を
溶出させる。等電点クロマトグラフィーの場合は、漸減
pHの勾配を用いるかまたはカラム高濃度の塩で洗浄する
ことによってカラムからイソ形を溶出させる。
【0026】好ましい実施態様では、イオン交換クロマ
トグラフィーを用いて個々のイソ形を単離する。一例と
して、実施例8に記載のようなイオン交換クロマトグラ
フィーを用いてイソ形14を単離した。また、ヒトエリト
ロポエチンのいくつかの類似体も本発明に包含される。
本明細書中で使用される「ヒトエリトロポエチン類似
体」なる表現は、ヒトエリトロポエチンのアミノ酸配列
中に1つまたはそれ以上の変異を有しその結果としてシ
アル酸結合部位の数が増加したエリトロポエチンを意味
する。類似体は、グリコシレーション可能な部位を増加
させるかまたは変異させるアミノ酸残基の付加、欠失ま
たは置換を有する部位特異的突然変異誘発によって作製
される。このような類似体は、ヒトエリトロポエチンよ
りも多い数の炭水化物鎖を有し得る。
【0027】本発明のエリトロポエチン類似体は、少な
くとも1つの付加的グリコシレーション部位を含むアミ
ノ酸配列から成る。ヒトエリトロポエチン中で観察され
るレベルを上回るシアル酸レベルを有する類似体は、生
物活性に必要な二次または三次コンホメーションを妨害
しないグリコシレーション部位を付加することによって
作製される。好ましくは、ヒトエリトロポエチン類似体
は、1、2または3個の付加的なN−グリコシレーショ
ン部位またはO−グリコシレーション部位を有してお
り、1、2または3個の付加的なN−結合またはO−結
合炭水化物鎖が付加される。例えば、69位のロイシンを
アスパラギンで置換すると、配列Asn-Leu-Ser が形成さ
れ、これは第4のN−グリコシレーション部位として作
用する。このような変異は通常は1分子あたり4個以下
の付加的シアル酸を提供し得る。付加的O−グリコシレ
ーション部位を生じさせる変異の例は、 125位のアラニ
ンからトレオニン、 124位及び 125位の夫々のアラニン
からプロリン及びトレオニンへの変異である。1つまた
はそれ以上の付加的N−結合及びO−結合鎖を有する類
似体、例えば表5に記載の類似体NO1 及びNO2 を構築し
てもよい。当業者には明らかであろうが、本発明は付加
的グリコシレーション部位を有するヒトエリトロポエチ
ンの他の多くの類似体を包含する。
【0028】グリコシレーション部位に増加した炭水化
物結合レベルを有する類似体も本発明に包含される。こ
のような類似体は通常、N−結合またはO−結合部位の
極めて近傍に1つまたはそれ以上のアミノ酸置換を含
む。これらのアミノ酸変異の結果として、炭水化物修飾
を有するエリトロポエチンポリペプチドの割合が増加し
ているであろう。グリコシレーション部位は天然産生で
もよくまたは突然変異によって生じてもよい。例えば、
類似体N13 は、88位にグリコシレーション部位が導入さ
れても付加的炭水化物鎖を生じない。しかしながら、87
位に置換セリン残基及び置換バリン残基を夫々有する類
似体N14 及びN18 は、88位に付加的炭水化物鎖を有して
いる。
【0029】本発明はまた、エリトロポエチンのカルボ
キシ末端から延長する1つまたはそれ以上のアミノ酸を
有しカルボキシ末端延長部が少なくとも1つの付加的炭
水化物部位を与える類似体を提供する。1つの実施態様
では、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)のカルボキ
シ末端の28個のアミノ酸をヒトエリトロポエチンの 166
のアルギニン残基に融合させることによって類似体を構
築した。HCG−カルボキシ末端フラグメントは4つの
O−グリコシレーション部位を有している(Kessler
ら、J. Biol. Chem. 254, 7907 (1979))。
【0030】表3、表4及び表5は、付加的なN−結合
及び/またはO−結合炭水化物鎖部位を有するエリトロ
ポエチン類似体の一覧である。類似体は、N−結合部位
を生じるようにヒトエリトロポエチンポリペプチド鎖中
の種々の位置で置換されたAsn-X-Ser/Thr 配列を有して
いるかまたはO−結合部位を生じるように導入されたセ
リンもしくはトレオニン残基を有している。
【0031】表6は、SDSゲル上の糖タンパク質の泳
動によって証明されるように(実施例7)、少なくとも
1つの付加的なN−結合もしくは1つの付加的なO−結
合炭水化物鎖が付加されているか、または付加的なN−
結合及びO−結合鎖が同時に付加されている類似体の一
覧である。表3〜6から明らかなように、1つ以上の付
加的な炭水化物結合部位を有する類似体が必ずしも付加
的な炭水化物鎖を有するエリトロポエチン分子になると
は限らない。例えば、 123位及び125 位のトレオニン残
基の置換の結果としてはO−結合炭水化物鎖が付加され
るが、その他の位置のセリンまたはトレオニンの置換は
付加的なO−結合鎖を有する類似体を生じない(表4参
照)。しかしながら、ヒトエリトロポエチンアミノ酸配
列中の30、51、57、69、88、89、136 及び138 位のアス
パラギン残基の置換の結果としては、これらの部位にN
−結合鎖が付加される。HCGポリペプチドフラグメン
トをヒトエリトロポエチンの 166位のアルギニン残基に
融合させると、少なくとも2つの付加的O−結合炭水化
物鎖を有するエリトロポエチン−HCG融合分子が得ら
れる。
【0032】本発明のエリトロポエチン類似体はまた、
少なくとも1つのグリコシレーション部位の転位を含む
アミノ酸配列を有するエリトロポエチンを含有する。本
明細書中で使用されるグリコシレーション部位の転位
(rearrangement)という表現は、ヒトエリトロポエチン
中の1つまたはそれ以上のグリコシレーション部位の欠
失及び1つまたはそれ以上の非天然グリコシレーション
部位の付加を意味する。類似体R1、R2及びR3は、かかる
転位の例であり、夫々24、38または83位のN−結合部位
の欠失及び88位のN−結合部位の付加によって構築され
た。しかしながら、その他の多数種の炭水化物部位の転
位が可能であり、得られる類似体は、ヒトエリトロポエ
チンに比べて増加した数のグリコシレーション部位を有
していてもよく有していなくてもよい。
【0033】類似体R1、R2及びR3のin vivo 生物活性を
分析し、結果を表7に示す。Asn88にN−結合鎖を導入
すると、生物活性は、3つの天然産生N−結合部位のい
ずれかが欠失したエリトロポエチンまで回復した。これ
らの結果は、生物活性に有意な影響を与えることなく有
用な類似体を作製するために、エリトロポエチン中の炭
水化物鎖の位置を変更してもよいことを示す。
【0034】また、付加的なN−結合及び/またはO−
結合鎖部位を有するエリトロポエチン類似体、少なくと
も1つの炭水化物鎖結合部位の転位を有する類似体エリ
トロポエチンのカルボキシ末端から延長する1つまたは
それ以上のアミノ酸を有する類似体をコードするDNA
配列も本発明に包含される。炭水化物結合部位を生成さ
せ変異させる目的でヒトエリトロポエチンDNA配列中
に変異を導入する手順は実施例6に開示されている。
【0035】これらのエリトロポエチン類似体は、組換
えDNA技術によって産生された外因性DNA配列の発
現産物でもよく、または合成産物でもよい。外因性DN
A配列としては、エリトロポエチン類似体をコードする
cDNA、ゲノムDNAまたは化学合成DNAがある。
これらの類似体の発現に有用な組換えDNAプラスミド
及び真核性宿主細胞も提供される。発現ベクターとして
は、クローニングされたDNA配列を真核性宿主細胞中
で発現させ得る任意のベクター、特にCOS及びCHO
細胞中で発現させるために使用されるベクターがある。
かかるベクターの例としては、本明細書の実施例6に記
載のプラスミドpEC 及びpDECΔがある。エリトロポエチ
ン類似体を発現するCOS及びCHO宿主細胞の培養は
当業者に公知の手順を用いて行った。
【0036】エリトロポエチン類似体に由来の単離イソ
形及びイソ形混合物は、上述のヒトエリトロポエチンイ
ソ形の調製方法を用いて得られる。これらの方法として
は、等電点電気泳動、イオン交換クロマトグラフィー及
び等電点クロマトグラフィーがある。エリトロポエチン
類似体に由来の個々のイソ形またはイソ形混合物を調製
するためにはイオン交換クロマトグラフィーを使用する
のが好ましい。
【0037】エリトロポエチンの炭水化物鎖の数、従っ
てエリトロポエチン1分子あたりのシアル酸の数が増加
すると、溶解度の増加、タンパク質分解に対する耐性の
強化、免疫原性の低下、血清半減期の延長及び生物活性
の増加などの有利な特性が与えられるであろう。エリト
ロポエチン類似体を発現するCHO細胞からの馴化培地
でin vivo 生物活性を分析し、結果を表6に示す。試験
したいくつかの類似体はヒトエリトロポエチンの3倍以
上の活性を有していた。特に、30位または88位に付加的
なN−結合炭水化物鎖を有する類似体はヒトエリトロポ
エチンの2〜3倍高い活性を示し、ヒトエリトロポエチ
ンをHCGポリペプチドフラグメントに融合した結果得
られた付加的なO−結合部位を有する類似体は2倍以上
の活性を有している。
【0038】付加的な炭水化物鎖を有する2つのエリト
ロポエチン類似体を精製し、異なるシアル酸含量を有す
るイソ形の混合物を単離した(実施例8)。Thr125及びS
er87Asn88Thr90(EPO N14) 類似体を個別の3つのイソ形
分画に分離し、各分画毎のin vivo 生物活性を測定し
た。表8に与えた結果は、より高いシアル酸含量を有す
るEPO N14 イソ形分画がより大きいin vivo 活性を有す
ることを示す。
【0039】EPO N14 類似体及び組換えヒトエリトロポ
エチンの高シアル酸イソ形(イソ形9〜14)のプール
を、受容体結合アッセイ、薬物動態実験及びマウスのヘ
マトクリット増加測定実験で試験した。これらのアッセ
イの結果は、シアル酸含量、クリアランス半減期及び処
理マウスのヘマトクリット増加能力の間に直接的関係が
あることを示す。従って、図13、図14及び図15に示すよ
うに、EPO N14 の高シアル酸イソ形プールは、単離イソ
形14または組換えヒトエリトロポエチンに比較して、同
様に強力な受容体結合を示すことはなかったが、in viv
o 半減期の有意な延長及びヘマトクリット増加の促進を
示した。
【0040】本発明の別の実施態様は、ヒトエリトロポ
エチンイソ形、または1分子あたり特定数よりも多いシ
アル酸、例えば1分子あたり10よりも多いシアル酸を有
するエリトロポエチン類似体を優先的に合成する哺乳類
(例えばチャイニーズハムスター卵巣、CHO)宿主細
胞に関する。エリトロポエチン分子は、分子のシアル酸
含量を限定し得るN−結合またはO−結合オリゴ糖構造
を有している。例えば、4つの受容部をもつ(4枝の)
N−結合オリゴ糖は概して4つのシアル酸結合可能部位
を与えるが、4枝形のアスパラギン結合部位に置換し得
る2枝または3枝のオリゴ糖鎖は通常は2個または3個
以下のシアル酸と結合できるだけである。O−結合オリ
ゴ糖は通常、2つのシアル酸結合部位を与える。従っ
て、エリトロポエチン分子は、3つのN−結合部位全部
が4枝であるならば合計14個のシアル残基を受容し得
る。組換えエリトロポエチンに4枝の鎖を優先的に付加
しこれによって最大数のシアル酸結合部位を提供し得る
細胞を哺乳類細胞培養物からスクリーニングする。
【0041】尿エリトロポエチンのN−結合オリゴ糖
は、ガラクトースに対してα2,3及びα2,6の双方
の結合でシアル酸を含有している(Takeuchiら、J. Bio
l. Chem. 263, 3657 (1988))。典型的には、α2,3結
合のシアル酸はマンノースα1,6ブランチ上のガラク
トースに付加され、α2,6結合のシアル酸はマンノー
スα1,3ブランチ上のガラクトースに付加される。こ
れらのシアル酸を付加する酵素(β−ガラクトシドα
2,3シアリルトランスフェラーゼ及びβ−ガラクトシ
ドα2,6シアリルトランスフェラーゼ)は夫々、マン
ノースα1,6ブランチ及びマンノースα1,3ブラン
チにシアル酸を極めて効率的に付加する。
【0042】ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR) 欠
失チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞は、組換
えエリトロポエチンのような組換え糖たんぱく質産生の
ための常用の宿主細胞である。これらの細胞は酵素β−
ガラクトシドα2,6シアリルトランスフェラーゼを発
現せず、従ってこれらの細胞中で産生された糖タンパク
質のN−結合オリゴ糖にα2,6結合でシアル酸を付加
しない。(Mutsaersら、Eur. J. Biochem. 156, 651, (1
986); Takeuchi ら、J. Chromatogr. 400, 207 (1987))
。その結果、CHO細胞中で産生された組換えエリト
ロポエチンは、ガラクトースに対し2,6結合するシア
ル酸を欠失している(Sasakiら、(1987)、前出;Takeuc
hiら、(1987)、前出)。
【0043】本発明の別の実施態様においては、ヒトエ
リトロポエチンまたはエリトロポエチン類似体が、ガラ
クトースに対しα2,6結合でシアル酸を取り込むため
に機能性β−ガラクトシドα2,6シアリルトランスフ
ェラーゼ遺伝子でトランスフェクトされたCHO細胞中
で産生される。得られたイソ形は、ガラクトースへのα
2,3及びα2,6結合の双方を有するシアル酸を含有
するであろう。修飾CHO細胞またはその他の哺乳類宿
主細胞を作製する技術の記載に関しては、Leeら、J. Bi
ol. Chem. 264, 13848 (1989)を参照されたい。該文献
の記載内容は本明細書に含まれるものとする。
【0044】治療有効量の特定のイソ形またはイソ形混
合物を、エリトロポエチン治療に有用な適当な希釈在、
アジュバント及び/または担体と共に含む医薬組成物も
本発明の範囲に包含される。治療有効量のエリトロポエ
チン類似体を適当な希釈剤、アジュバント及び/または
担体とともに含む医薬組成物も本発明の範囲に包含され
る。本明細書中で使用される「治療有効量」なる用語
は、所与の症状及び投与養生法に対して治療効果を与え
る量を意味する。ヒトエリトロポエチンのイソ形または
エリトロポエチン類似体の投与は非経口経路によるのが
好ましい。選択される特定経路は治療される病状次第で
ある。ヒトエリトロポエチンのイソ形またはエリトロポ
エチン類似体は好ましくは、ヒト血清アルブミンのよう
な適当な担体、緩衝生理食塩水溶液のような適当な希釈
剤及び/または適当なアジュバントを含む製剤の一部と
して投与される。必要な投与量は、患者のヘマトクリッ
トを増加させるために十分な量であり、治療される病状
の重症度、使用される投与法などに従って加減できる。
【0045】以下の実施例は、本発明をより十分に説明
するために与えられたものであるが、本発明の範囲を限
定すると理解されてはならない。実施例で使用したin v
ivoバイオアッセイに使用したエリトロポエチン標準
は、部分精製した尿エリトロポエチン標準に対して標準
化したものである。従って、相対的なin vivo 比活性だ
けを測定している。また、使用したエリトロポエチン標
準を既存のいかなる国際標準にも直接相関させなかった
ので、in vivo比活性を、「IU/ml」、「IU/mg」及
び「IU/A280」でなく「単位/ml」、「単位/mg」及び
「単位/A280」で示している。実施例1:組換えエリトロポエチンイソ形の単離 Linら、前出、の記載に従って組換えエリトロポエチン
を産生する。第1及び第3のイソ形単離用の出発物質とし
て使用される組換えエリトロポエチンを、Laiら名義の
特許、前出、の実施例2に記載の手順で精製する。第2及
び第5のイソ形単離用の出発物質を、Q-セファロースを
用いるように修正したLaiら、前出、に記載の方法に従
って精製する。これらの調製物は、尿由来ヒトエリトロ
ポエチンと同じアミノ酸配列を有する組換えエリトロポ
エチンのイソ形混合物を含有し、主としてイソ形9〜1
4を含有している。第4のイソ形調製用の出発物質は、
Laiらの実施例2のアニオン交換カラムの5mMの酢酸/
1mMのグリシン/6Mの尿素洗浄の間に溶出する物質であ
る。この分画は、9個以下のシアル酸を有するイソ形を
含有しており、分取用等電点電気泳動手順に使用する前
にLaiらの実施例2に記載されたようなゲル濾過クロマ
トグラフィーによって更に精製した。第6のイソ形調製
用の出発物質としては4〜13個のシアル酸残基を有す
る組換えエリトロポエチンの精製調製物を使用した。こ
の物質は、出発物質中に存在するイソ形をほぼ保持する
イオン交換カラムを用いるように修正した(pH8.4の塩
化ナトリウム勾配によって組換えエリトロポエチンを溶
出させ酢酸/尿素洗浄液を除く)Laiらの実施例2の手
順で精製した。
【0046】本質的にLKB Application Note 198に記載
の顆粒状ゲルベッド(U1trodex, LKB)を用いた分取用等
電点電気泳動によって異なる6つの個別イソ形を調製し
た。Pharmalyte(Pharmacia)2.5-5アンホライト(Pharmac
ia)を使用し、ゲルベッドは5Mの尿素を含有している。
第一の調製では、6.8mlの20mMのクエン酸ナトリウム/10
0mMの塩化ナトリウム、p H7.0中の約20mgの組換えエリ
トロポエチンをゲルに添加し、8ワットで約16時間フ
ォーカシングする。等電点電気泳動後、ゲルベッドの紙
接触プリントによってゲル内のイソ形バンドを可視化す
る。プリントを作成し、次いで定着溶液(40%エタノー
ル/10%酢酸/10%TCA/3.5%スルホサリチル酸)を3回
交換して浸漬(各回約10分間、室温)させることによ
って定着し、40%メタノール/10%酢酸(30〜60℃) で
1回(約10分間)処理し、 0.125%クマシーブルー R-2
50/40%メタノール/10%酢酸中で60℃で15分間染色
し、次いで7.5%メタノール/10%酢酸中で脱色して、
分離されたイソ形を可視化する。イソ形を含有する顆粒
状ゲルベッドの領域(樹脂の〜50%)を取り出し、水
(〜16ml)を添加し、スラリーを5.5×24.5インチのト
レーに注ぎ、正味重量〜40gまで蒸発させる。この調製
物を2回目にフォーカシングし、前回と同様にゲルベッ
ドの接触プリントを作成する。識別可能な6つのイソ形
の各々を含むゲル部分をゲルベッドから取り出す。
【0047】ゲルからイソ形を溶出させるために、10mM
のTris-HCl, pH 7.0/5mMのChapsを含有する溶液を各
イソ形に添加してスラリーを調製する。スラリーを小カ
ラムに入れ、Tris-Chaps緩衝液で洗浄する。素通り分
(flow through) を収集し、20%エタノール/10mMのTr
is-HCl, pH 7.0中で平衡させたVydac C4逆相樹脂を収容
した小カラム(オープンカラム構造)に別々に導入す
る。20%エタノール/10mMのTris-HCl, pH 7.0、35%エ
タノール/10mMのTris-HCl, pH 7.0及び65%エタノール
/10mMのTris-HCl, pH 7.0によってカラムを段階的に展
開させる。65%エタノール/10mMのTrisに溶出する分画
を、10mMのTris-HCl, pH 7.0によって1:1に希釈し、
濃縮し、次いでCentricon-10 (Amicon) 微量濃縮装置
(microconcentrator)を用いて、緩衝液を10mMのTris-H
Cl, pH 7.0と交換する。5M の尿素を含むポリアクリル
アミドゲル中で、 Servalyte3−5アンホライン(Serv
a)を用い、本質的にLKBテクニカルノート 250に記載
された手順で、この調製物を分析用等電点電気泳動にか
ける。
【0048】第2の調製では、6.5mlの脱イオン水中
の約26mgの組換えエリトロポエチンをゲルに添加し、2.
5ワットで35分間及び10ワットで約17時間フォーカシン
グ処理する。ゲルベッドで観察された泳動タンパク質バ
ンドを11個の異なるプールとして取り出す。各プールを
脱イオン水で約7.5mlにし、得られた各プールの20mlの
上清を上述のような分析用等電点電気泳動にかける。各
プールに5mlの1.5MのTris-HCl, pH 8.8を添加し、ス
ラリーの各々を小カラムに導入し、液相を流通させる。
樹脂を約3倍容の0.5MのTris-HCl, pH7で洗浄し、洗浄
液を素通り分と合わせる。カットオフ分子量10,000ダル
トンのAmicon使い捨て限外濾過デバイスを用いて、溶出
液を濃縮し、緩衝液を20mMのクエン酸ナトリウム/100m
M の塩化ナトリウム、pH 7.0と交換する。濃縮した溶液
(約0.5ml)を次に、カットオフサイズ0.22ミクロンの
酢酸セルロースフィルターに通す。分析用等電点電気泳
動に基づいて、5つのプールが単一イソ形10、11、12、
13及び14を主として含むことが知見される。
【0049】第3の調製では、21.8mlの蒸留水中の約30
mgの組換えエリトロポエチンをゲルに添加し、2ワット
で25分間、10ワットで20時間及び15ワットで15分間フォ
ーカシング処理する。個々のイソ形に対応するタンパク
質バンドを肉眼で観察しゲルベッドから取り出す。ゲル
単離したイソ形に蒸留水を添加してスラリーを調製し、
得られた上清を分析用等電点電気泳動によって分析す
る。等量の1M のTris-HCl, pH 7.2 を各スラリーに添
加し、懸濁液を個別の小カラムに入れ、液相をカラムに
通過させてイソ形を溶出させる。カットオフ分子量10,0
00ダルトンのAmicon使い捨て限外濾過デバイスを用い
て、各素通り分を濃縮し、緩衝液を20mMのクエン酸ナト
リウム/100mM の塩化ナトリウム,pH 7.0と交換する。
分析用等電点電気泳動ゲルは、単一イソ形9、10、11、
12、13及び14を主として含むプールが得られることを示
した。
【0050】第4のイソ形調製では、イソ形3〜9を含
むエリトロポエチン(上述の手順で調製)を出発物質と
して使用した。調製物1〜3に関する上記の記載とほぼ
同様に行う分取用等電点電気泳動に先立って、等電点の
低い出発物質により適したアンホライト範囲を与えるた
めに、アンホライト(Pharmalyte 2.5−5)をRotofor(Bi
o-Rad, Richmond, CA) 液相等電点電気泳動槽中で予め
分画した。予分画は、6.7mlのPharmalyte 2.5−5を15
gの尿素と混合し、容量50mlまで純水を添加することに
よって行った。この混合物をRotofor 内で0.1Mのリン酸
及び0.1Mの水酸化ナトリウムを夫々陽極液及び陰極液と
して用い10ワット、1℃で5時間半処理することによっ
て分画した。pH測定値4.5〜約6を有するアンホライト
分画をフラットベッド等電点電気泳動に使用した。
【0051】Centrieluter(Amicon, Danvers, MA)及び
カットオフ分子量10,000のCentricon(Amicon) を用い、
以下のパラメーター、即ち、0.18のTris緩衝液pH 8.8、
100ボルト、25〜30mA、3時間を用いてイソ形からアン
ホライトを除去した。次に、Sephadex G-25 (Pharmaci
a) を用いたゲル濾過によってイソ形の緩衝液を0.1Mの
塩化ナトリウムに交換した。得られた5つのプールの分
析用等電点電気泳動は、これらのプールがイソ形4、
5、6、7及び8を含むことを示した。イソ形4は複数
のバンドとして溶出し、これはこのイソ形がある程度分
解されたことを示す。
【0052】第5のイソ形調製は、フラットベッド等電
点電気泳動手順にプレフォーカシング段階を加えること
によって修正した。この修正では、タンパク質を電気泳
動前にアンホライト/尿素/ゲル混合物を添加せず、ゲ
ルベッド中でpH勾配を作成した後に等電点電気泳動装置
に添加した。75分間(1500ボルト−時)のプレフォーカ
シング後、2.25〜4.25cmのゲルベッド切片を陰極から取
り出し、エリトロポエチン溶液と混合し、ゲルベッドに
戻した。等電点電気泳動等、イソ形10、11、12、13及び
14がゲルベッドから溶出し、Centricon-10(Amicon) デ
バイスを用いた限外濾過によってこれらのイソ形をアン
ホライトから分離した。
【0053】プレーフォーカシング段階は、イソ形調製
物の紫外線吸光特性を出発組換えエリトロポエチンの特
性にいっそう近いものにするために加えた修正である。
スペクトル特性のこのような改良は、単離イソ形の280n
m 及び260nm の吸光度の比として現れる。調製物2及び
3(プレフォーカシング非使用)で得られたイソ形の場
合には280nm の吸光度と260nm の吸光度との平均比 (A2
80/A260)が1.36±0.11であるが、調製物5及び6(プレ
フォーカシング使用)の場合にはA280/A260比が1.68±
0.20である。イソ形#14 を計算から除外すると、調製物
2及び3並びに調製物5及び6の平均A280/A260比は夫
々、1.39±0.11及び1.74±0.09である。(イソ形14は、
最小量で存在し従ってアンホライト成分の微量夾雑によ
って干渉され易い、またはフラットベッド等電点電気泳
動手順中に電極に最も近い、などの理由で、最も変速的
なスペクトルを有するであろう)。(アニオン交換樹脂
としてQ−セファロースを用いるように修正した)Lai
らの実施例2に従って調製した組換えエリトロポエチン
の平均A280/A260比は1.91±0.04である。
【0054】上述のごとく、イソ形調製物#6の出発物質
は、イソ形4〜13を含む組換えエリトロポエチン調製物
であった。アンホライトを第4の調製と同様にRotofor
装置内でプレフォーカシングした。pH測定値3.7〜4.8
を有するアンホライト分画をフラットベッド等電点電気
泳動に使用した。処理#5と同様にフラットベッドをプレ
フォーカシングし、アンホライト担体を除去するために
限外濾過(Centricon-10) した後、イソ形9、10、11、
12及び13が得られた。実施例2:組換えエリトロポエチンイソ形のシアル酸含
実施例1に記載のごとく単離したイソ形及び Laiら、
、に記載の手順で精製したエリトロポエチン(イソ形
9〜14の混合物)の緩衝液を0.10〜0.15M の塩化ナトリ
ウムに交換し、Jourdianら、J. Biol. Chem.246, 430
(1971) 、の手順の修正手順によってシアル酸含有を分
析する。0.35M の硫酸で80℃で30分間加水分解すること
によって糖タンパク質からシアル酸残基を開裂し、分析
前に水酸化ナトリウムで溶液を中和する。エリトロポエ
チンタンパク質の存在量を推定するために、Bio-Rad に
よって供給されるアッセイ試薬及び微量法手順を用い、
ヒトエリトロポエチンのアミノ酸配列を有する組換えエ
リトロポエチンを標準として用いてBradfordタンパク質
アッセイ(Bradford Anal. Biochem. 72, 248 (1976)を
行う。その結果を、エリトロポエチン1モルあたりのシ
アル酸のモル数として表1に示す。1分子あたりのシア
ル酸の数に従って低酸性(イソ形9)から高酸性(イソ
形14)の範囲までイソ形を命名する。イソ形9〜13は図
1のゲルレーン6〜10に示されている。イソ形14はシア
ル酸含量を正確に測定するために十分な量で得られない
ため、このイソ形のシアル酸含量はIEFゲル上の泳動
を他のイソ形に比較することによって推定する。イソ形
5〜8(調製物#4) のシアル酸含量は測定しなかったが
IEFゲル上の移動度から同様にして推定する。
【0055】
【表1】 実施例3:組換えエリトロポエチンイソ形の活性 実施例1に記載のごとく単離したイソ形について、組換
えエリトロポエチンの存在量を測定するために、280nm
の吸光度、Bradfordタンパク質アッセイ及びエリトロポ
エチン用RIAによって検定する。低酸素症でない赤血
球増加症マウス(exhypoxic polycythemic mouse) のバ
イオアッセイ(Cotes ら、Nature 191,1065 (1961))を
用い、相対的in vivo 生物活性を測定する。エリトロポ
エチン用ラジオイムノアッセイを用いてエリトロポエチ
ンタンパク質の存在量を定量する場合、大量のシアル酸
を含有するイソ形では免疫反応性の見かけの減少が生
じ、そのためエリトロポエチン濃度が過小評価され従っ
て大抵の陰性イソ形の相対的in vivo 比活性が過大評価
されるので、ある種のイソ形では他の定量法よりも高い
相対的in vivo 比活性の値が得られた。単位/mlで表さ
れたマウスバイオアッセイの測定値を対応タンパク質濃
度によって除算すると、エリトロポエチンポリペプチド
1mgあたりの単位で表されるin vivo 比活性が算出され
る。これらの比活性を表2に示す。
【0056】表2において、「n」は、比活性値の測定
に用いた個別のイソ形調製物の数である。多くの場合、
イソ形調製物の各々に複数のin vivo アッセイを実施し
た。同じin vivo データを用いて3つのカラム全部の比
活性を計算し、単位/mgエリトロポエチンポリペプチド
を、280nm の吸光度、ラジオイムノアッセイ力価または
Bradfordタンパク質アッセイ結果から決定した。イソ形
9〜14を含有する精製組換えエリトロポエチンをBradfo
rdタンパク質アッセイの標準として使用した。Bradford
アッセイを行うときには足りなくなっていた調製物もい
くつかあったので、Bradfordタンパク質アッセイを用い
た計算では「n」が少ないものもある。
【0057】Lai ら、前出、に記載の手順に従って精製
されイソ形9〜14の混合物を含有するエリトロポエチン
をRIA及びin vivo アッセイ用標準として使用する。
単位/mgエリトロポエチンポリペプチドで表された相対
的比活性に、エリトロポエチンポリペプチド0.807mg/A2
80を乗算することによって、単位/A280に変換し得る。
この変換係数は、エリトロポエチンの吸光係数(1.345m
g/A280) に、エリトロポエチン糖タンパク質のタンパク
質含量(約60重量%、Davis ら、Biochemistry 26, 263
3 (1987)) を乗算して算出されたエリトロポエチンポリ
ペプチドmg/A280 である(即ち、エリトロポエチン1.34
5mg/A280×ポリペプチド0.60mg/mgエリトロポエチン=
ポリペプチド0.807mg/A280) 。更に、単位/mgエリトロ
ポエチンポリペプチドで表された比活性に、ポリペプチ
ド0.60mg/mgエリトロポエチン糖タンパク質という係数
を乗算すると、比活性を単位/mgエリトロポエチン糖タ
ンパク質で表すことができる。
【0058】
【表2】 表2のデータは図2A、図2B及び図2Cのグラフにも
示されている。これらのデータは、エリトロポエチンの
相対in vivo 活性がイソ形#11 まではシアル酸含量の関
数として増加することを示す。イソ形11〜14は本質的に
同じ相対的 invivo生物活性を有している。(このこと
はイソ形14の濃度をBradfordアッセイを用いて表すとき
に極めて明らかである。イソ形14に関してはBradford値
が最も正確であろう。何故なら、得られる結果が概して
低レベルであるため A280 による測定は難しく、またR
IAではまさに上述のような陰性形態の反応性減少が最
も明白に生じるからである)。シアル酸の含量が多いほ
どエリトロポエチンイソ形の相対的in vivo 比活性が大
きい理由は恐らく、これらの形の血流中の半減期がより
長いからであろう。イソ形9及び13を放射性ヨウ素(12
5I)で標識し、ラット中でのクリアランス率を測定し
た。血流中の半減期はイソ形13のほうがイソ形9よりも
かなり長かった。実施例4:Q−セファロースクロマトグラフィーによる
組換えエリトロポエチンイソ形混合物の選択 Lin ら、前出、に記載の手順に従って組換えエリトロポ
エチンを産生した細胞馴化培地を濃縮し、10mMのTris,
pH 7.2に対し透析濾過する。ウシ血清アルブミンを標準
として用いるBradfordマイクロタンパク質アッセイによ
ってタンパク質濃度を測定する。40mgの総タンパク質を
含有する19.6mlの溶液をCuSO4中で20μMにし、カットオ
フサイズ0.45ミクロンのフィルターで濾過し、4℃の10
mMのTris,pH 6.8〜7.0 で平衡化しておいたQ−セファ
ロースFast Flow (Pharmacia) を充填したベッドボリュ
ーム4ml(高さ1.05cm×直径2.2cm)のカラムに充填す
る。試料を添加した後、カラム容量の2倍の同じ緩衝液
でカラムを洗浄する。カラムの流速は約1ml/分であ
る。所定のエリトロポエチンイソ形混合物を選択するた
めにこの手順を用いる個別の6個のカラムを準備する。
【0059】カラム容量の6〜9倍の低pH緩衝液でカラ
ムを洗浄する。緩衝液は、カラム#1では、NaOHでpH 4.7
に調整した150mM の酢酸、1mMのグリシン、20μMのCuS
O4、6M の尿素から成り、カラム#2では、NaOHでpH 4.7
に調整した200mM の酢酸、1mMのグリシン、20μM のCu
SO4 、6M の尿素から成り、カラム#3では、NaOHでpH4.
7に調整した250mM の酢酸、1mMのグリシン、20μM のC
uSO4 、6M の尿素から成り、カラム#4では、NaOHでpH
4.7に調整した300mM の酢酸、1mMのグリシン、20μM
のCuSO4 、6M の尿素から成り、カラム#5では、150mM
の酢酸、1mMのグリシン、20μM のCuSO4 、6M の尿素
から成り、カラム#6では、300mM の酢酸、1mMのグリシ
ン、20μM のCuSO4 、6M の尿素から成る。カラム容量
の8〜11倍の10mMのTris-HCl、55mMのNaCl、20μM のCu
SO4 ,pH7によって各カラムを洗浄することによってカ
ラムのpHを約7に上げる。10mMのTris-HCl、140mM のNa
Cl、20μM のCuSO4 ,pH 7.0で洗浄することによって、
所定のエリトロポエチンイソ形混合物をカラムから溶出
させる。
【0060】各カラムから溶出したイソ形プールを濃縮
し、Amicon Centricon-10 微量濃縮装置を用いて溶媒を
水に交換する。これらの濃縮プールの分析用等電点電気
泳動の結果を図3に示す。ゲルレーン1〜6は、カラム
1〜6から夫々溶出した所定のエリトロポエチンイソ形
混合物を示す。図3の右端のゲルレーンに示す「イソ形
混合物」は、上述のようなQ−セファロースカラムに添
加される細胞培地を示す。5mMの酢酸、1mMのグリシ
ン、20μM のCuSO4 、6M の尿素でカラムを洗浄し、上
述の手順を用いてエリトロポエチンイソ形混合物をカラ
ムから溶出させる。溶出したこのイソ形混合物を分析用
等電点電気泳動に掛ける前に Laiら、前出、に記載の手
順に従って更に精製する。実施例5:Q−セファロース上の低pH勾配を用いる組換
えエリトロポエチンイソ形の分画 別の手順では、pH漸減及びイオン強度漸増の勾配の勾配
を用いてエリトロポエチンイソ形を分離する。濃縮し透
析濾過したエリトロポエチン含有培地を、ゲル1mlあた
り総タンパク質約40mgの割合でQ−セファロースカラム
に充填する。次に、カラム容量の約2倍の10mMのTris-H
Cl,pH 7.0でカラムを洗浄し、次いでカラム容量の約10
倍の2mMの酢酸/1mMのグリシン/20μM のCuSO4 /6
M の尿素(pH 約4.8)で洗浄して、夾雑タンパク質及び約
7個未満のシアル酸残基を含むエリトロポエチンイソ形
を除去する。6M の尿素/1mMのグリシン/20μM のCu
SO4中の約2mMの酢酸から出発して40mMの酢酸/6M の
尿素/1mMのグリシン/20μM のCuSO4 (pH 約4)に到
達する勾配を用いて、約8個から約12個のシアル酸を含
むイソ形をカラムから溶出させる。勾配の総容量はカラ
ム容量の約40倍であり、約1カラム容量の各分画を容器
に収集する。この容器は、収集した分画が低pHに長期間
接触することを防止するために、pHを6〜8.5の範囲に
維持する十分な量のTris緩衝液を収容している。分画の
アリコートを分析用等電点電気泳動にかけて分離をモニ
ターする。
【0061】図4は、この手順によって達成されたイソ
形8〜11の分離を示す。勾配の終端でカラムに結合して
維持されたイソ形12〜14は、10mMのTris-HCl、140mM の
NaCl、20mMのCuSO4 (pH 7.0)から成る緩衝液で洗浄する
ことによって溶出させる。(勾配中で分離したかまたは
塩化ナトリウム溶液によって溶出した)イソ形を、Lai
らの実施例2に記載のような逆相クロマトグラフィー及
びゲル濾過クロマトグラフィーで順次処理して夾雑タン
パク質を除去する。実施例6:ヒトエリトロポエチン類似体の構築 ヒトエリトロポエチンアミノ酸配列内部の既存の炭水化
物結合部位の位置を図5に示す(SEQ ID.NO:26) 。エリ
トロポエチンの付加的グリコシレーション部位の作製手
順を図6A−Cに要約し以下に説明する。
【0062】in vitro突然変異誘発に使用するために以
下のオリゴヌクレオチドプライマーを合成した。 [Asn4,Ser6]EPO:5'CGCCCACCAAACCTCAGCTGTGACAGCCGA
3'(SEQ ID NO:1); [Asn9,Ser11]EPO:5'ATCTGTACAACCGAAGCCTGGAGAGGT3'
(SEQ ID NO:2); [Asn69]EPO:5'GGGCCTGGCCAACCTGTCGGAAG3'(SEQ ID N
O:3); [Asn124]EPO:5'TCCCCTCCAGATAATGCCTCAGCTGC3'(SEQ
ID NO:4); [Asn125,Ser127]EPO:5'CAGATGCGAACTCATCTGCTCCAC3'
(SEQ ID NO:5); [Asn163,Ser165]EPO:5'AGGCCTGCAGGAATGGGAGCAGATGA
CCAGGTG3'(SEQ ID NO:6); [Thr125]EPO:5'TCCAGATGCGACCTCAGCTGCTC3'(SEQ ID
NO:7); [Pro124,Thr125]EPO:5'CCTCCAGATCCGACCTCAGCTGC3'
(SEQ ID NO:8)。
【0063】下線を付したコドンは、野生型アミノ酸が
括弧内のアミノ酸によって置換された不適正領域を示
す。SEQ ID NO:は配列番号を示す。Asn4にN−グリコシ
レーション部位を付加するために[Asn4,Ser6]EPO を
構築した。Asn9にN−グリコシレーション部位を付加
するために[Asn9,Ser11]EPO を構築した。Asn69
にN−グリコシレーション部位を付加するために[Asn
69]EPO を構築した。Asn125にN−グリコシレーション
部位を付加するために[Asn125,Ser127]EPO を構築し
た。Thr125にO−グリコシレーション部位を付加するた
めに[Thr125]EPO 及び[Pro124,Thr125]EPO を構築
した。
【0064】in vivo 突然変異誘発に使用するために以
下のオリゴヌクレオチドプライマーを合成した。 [Asn69, Thr71]EPO:5'GGGCCTGGCCAACCTGACAGAAGCTGTC
3'(SEQ ID NO:9); [Ser68, Asn69, Thr71]EPO:5'CAGGGCCTGTCCAACCTGACA
GAAGCTGTC3'(SEQ ID NO:10); [Asn125, Thr127]EPO:5'CAGATGCGAACTCAACGGCTCCAC3'
(SEQ ID NO:11); [Asn125, Thr127, Thr131]EPO:5'ATGCGAACTCAACGGCTC
CACTCACAACAATCACT3'(SEQ ID NO:12); [Pro124, Asn125, Ser127]EPO:5'CCAGATCCAAATTCATCT
GCTCCACTC3'(SEQ ID NO:13); [Pro124, Asn125, Thr127]EPO:5'CCAGATCCAAATTCAACA
GCTCCACTC3'(SEQ ID NO:14); [The125, Thr126]EPO:5'CCAGATGCGACAACAGCTGCTCCA3'
(SEQ ID NO:15)。 [Pro124, Thr125, Thr126, Thr131]EPOの作製:[Pro
124, Thr125]EPO cDNAから出発し、オリゴヌクレオチ
ドプライマー5'AGATCCGACCACCGCTGCTCCAC3'(SEQ IDNO.1
6)を使用して、[Pro124, Thr125, Thr126] EPOを作製す
る。次にオリゴヌクレオチドプライマー5'TGCTCCACTCAC
AACAATCACTG3'(SEQ ID.:17)を使用して、[Pro124, Thr
125, Thr126, Thr131]EPO を作製する。
【0065】Asn69 にN−グリコシレーション部位を付
加しこの部位のN−グリコシレーションを強化するため
に[Asn69, Thr71]EPO 及び[Ser68, Asn69, Thr71
EPOを構築する。Asn125にN−グリコシレーション部位
を付加しこの部位のグリコシレーションを強化するため
に[Asn125, Thr127]EPO 、[Asn125, Thr127, Thr131]
EPO 、[Pro124, Asn125, Ser127] EPO及び[Pro124, As
n125, Thr127]EPO を構築する。Thr125にO−グルコシ
レーション部位を付加しこの部位のグリコシレーション
を強化するために、[Thr125, Thr126] EPO及び[Pr
o124, Thr125, Thr126, Ser131]EPO を構築する。
【0066】in vitro突然変異誘発用エリトロポエチン
DNAのソースは、プラスミドHu13、pUC8中のヒトエリ
トロポエチンcDNAクローンであった(Law ら、Proc
Natl. Acad. Sci. 83, 6920 (1986))。Hu13に由来のプ
ラスミドDNAを、BstEII及びBglII 制限酵素で消化
し、得られたDNAフラグメントをアガロースゲル電気
泳動にかけ、 810塩基対(bp) のエリトロポエチンDN
Aフラグメントを、GeneCleanTMキット及び製造業者に
よって提供された手順(BIO 101, Inc.)を用いてゲルか
ら単離した。Lin 特許、前出、に記載されているよう
に、プラスミドpBRgHuEPO は、エリトロポエチンゲノム
遺伝子をpBR322の誘導体に挿入されたBamHIフラグメン
トとして含む。pBRgHuEPO を同じくBstEII及びBglII で
消化し、6517bpのベクターフラグメントを回収した。2
つのフラグメントを結合してIGT1が得られた。pEC-1 を
構築するために、pDSVL (Lin特許、前出、に記載及び図
5Bに図示)をBamHI で消化し、エリトロポエチンcD
NA含有のIGT1に由来の2.8キロ塩基(kb) の単離BamHI
フラグメントIGT1に結合した。
【0067】in vitro突然変異誘発用の一本鎖DNAを
作製するために、pEC-1 をBamHI及びBglII で消化し、8
20bp のエリトロポエチンcDNAフラグメントを単離
した。このフラグメントをm13mp18のBamHI部位に結合し
てm13-EC-1を作製した。Kunkelら、Methods in Enzymo
l. 154, 367 (1987) 及びMessing、Methods in Enzymo
l. 101, 20 (1983)に記載された手順でm13-EC-1に感染
させた大腸菌RZ1032株の上清から一本鎖DNAを回収し
た。in vitro突然変異誘発のために、約1μg の一本鎖
DNAと0.2ピコモルの上記合成プライマーの1つと
を、6μlの緩衝液(250 mMのTris, pH 7.8, 50mMのMgC
l2 及び50mMのジチオトレイトール)と混合した。プラ
イマーを鋳型にアニーリングするために、反応容量を水
で10μl に調整し、混合物を65℃で5分間加熱し、次い
で室温まで放冷した。伸長反応のために、各 2.5μl の
dTTP、dATP、dGTP、dCTP及びATP (すべて10μM)を添加
し、次いで1μl(1単位)の大腸菌DNAポリメラー
ゼ(Klenowフラグメント)と1μl(1単位)のT4D
NAリガーゼと添加した。次に混合物を14℃で一夜イン
キュベートし、記載された手順(Messing 、前出)で大
腸菌JM109 (Yanisch-Perron ら、Gene 33, 103 (1985))
の形質転換に使用した。
【0068】識別用ハイブリダイゼーションによって突
然変異クローンを同定するために、栄養寒天上のプラー
クをGene Screen フィルター(New England Nuclear)に
移した。フィルターを加熱ランプ下に乾燥し、次いで1
%SDS含有の6×SSC中で60℃で1時間インキュベ
ートした。ハイブリダイゼーションのために、上記オリ
ゴヌクレオチドプライマー(8ピコモル)を、T4ポリ
ヌクレオチドキナーゼ及びγ32P−標識ATPで末端標
識し、フィルターと共に6×SSC、0.5%SDS及び
100mg/ml のサケ精子DNA中で、[Asn124]突然変異
のためには37℃、[Asn4, Ser6]突然変異のためには55
℃、[Thr125]及び[Pro124, Thr125]突然変異のため
には65℃並びに[Asn9, Ser11]及び[Asn163,Se
r165]突然変異のためには70℃で、一夜インキュベート
した。翌日、フィルターを6×SSCによって室温で3
回洗浄し、オートラジオグラフィーにかけた。必要な場
合には、野生型エリトロポエチンcDNA配列を有する
プラークへのハイブリダイゼーションがほとんどまたは
全く検出されなくなるまで温度を上げながら6×SSC
中でフィルターを洗浄した。これらの条件下で陽性のハ
イブリダイゼーションシグナルを与えたクローンを同定
し、純粋なクローンを単離するためにJM109 に再度トラ
ンスフェクトした。ジデオキシチェーンターミネーショ
ン配列分析は、アスパラギン、セリン、トレオニン及び
プロリン残基への突然変異が存在することを示した。
【0069】[Asn4,Ser6]、[Asn9,Ser11]、[Asn
69]、[Asn124]、[Asn125]、[Ser127]、[As
n163,Ser165]、[Thr125]及び[Pro124,Thr125]の
ような変異を含む二本鎖m13-EC-1 DNA沸騰法(Holmes
ら、Anal. Biochem 117, 193 (1981))によって、トラン
スフェクトJM109 細胞から回収した。DNAをBstEII及
びXhoII によって消化し、810bp のエリトロポエチンD
NAフラグメントを単離した。pEC-1 をBstEIIで消化し
次いでBglII で部分消化し、得られたフラグメントの5'
末端を、10mMのTris, pH8中の細菌性アルカリホスファ
ターゼによって60℃で60分間脱リン酸処理した。810bp
のBstEII-BglIIフラグメントが欠失した7kbのベクター
フラグメントを単離し、上記のエリトロポエチンフラグ
メントに結合した。得られたプラスミド(pEC-X と命
名、このXは類似体番号)は指定位置に変異アミノ酸残
基を有するエリトロポエチン類似体をコードするDNA
を含んでいる。
【0070】または、アミノ酸残基41−55を欠失させる
in vitro突然変異誘発によってエリトロポエチン類似体
(pEC34)を構築した。この結果としては、より小さい(7
75bp)のEPO含有BstEII-BglIIフラグメントが得られ
た。このフラグメントを上述のようにpEC1に挿入した。
エリトロポエチン類似体をクローニングするために、上
述のようにpEC34 をBstEIIで消化し、BglII で部分消化
し、脱リン酸化し、ベクターを単離した。7kbのベクタ
ーフラグメントを次に、上記のエリトロポエチンフラグ
メントに結合した。pEC34 と共にクローニングすること
によって組換え体と異なる再閉鎖とを容易に識別し得
る。再閉鎖の場合には類似体よりも小さいBstEII-BglII
フラグメントが生じ、これらはアガロースゲル上で識別
が容易である。これらの汎用手順を使用して表3、4及
び5に示すエリトロポエチン類似体を構築した。各類似
体毎にDNA配列変異を示している。また、突然変異誘
発に使用したオリゴヌクレオチドプライマーはヒトエリ
トロポエチンの配列に相補性の配列を有していた。
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】
【0073】
【表5】 プラスミド pDSα2 の誘導体であるpDECΔにエリトロポ
エチンcDNAを挿入することによってpDEC-X(Xは類
似体番号)と命名されたプラスミドを構築した。発現ベ
クター pDSα2 は、PCT特許出願No.WO90/14363 に概
説されている。pDECΔは pDSα2 から以下の段階によっ
て誘導された。
【0074】(1) pDSα2 のDNAをHindIII で消化
し、HindIII 付着末端を大腸菌のDNAポリメラーゼ
(Klenowフラグメント)及びdNTPで処理し、平滑末端化
ベクターを再結合することによって、 pDSα2 のHindII
I 部位を欠失させた。得られたプラスミドは pDSα2ΔH
であった。 (2) pDSα2ΔH をSalIで消化し、これにSV40スプラ
イスシグナルをスプライスシグナルの3'端に結合したSa
lIリンカーと共に有する合成オリゴヌクレオチドを結合
した。合成オリゴヌクレオチドは以下の配列(SEQ ID N
O:18)を有していた。 5'TCGAGGAACTGAAAAACCAGAAAGTTAACTGGTAAGTTTAGTCTTTTT
GTCTTTTATTTCAGGTCCCGGATCCGGTGGTGGTGCAAATCAAAGAACTG
CTCCTCAGTGGATGTTGCCTTTACTTCTAGGCCTGTACGGAAGTGTTACT
TCTGCTCTAAAAGCTGCTGCAACAAGCTGGTCGACC3'。 得られたプラスミドは pDSα2ΔH スプライスであっ
た。
【0075】(3) pDSα2ΔH スプライスをSalIで消
化し、T4DNAポリメラーゼ及びdNTPで付着末端を処
理することによって平滑末端化した。820bp のBanHI-Bg
lIIヒトエリトロポエチンcDNAフラグメントを同じ
方法で平滑末端化し、プラスミドに結合した。得られた
プラスミドはpDEC-1であった。 (4)pDECをKpnI及びPvuII で消化し、付着末端をmung
bean ヌクレアーゼで処理することによって平滑末端化
した。切除したKpnI-PvuIIフラグメントを欠失させるた
めにプラスミドを再結合させてプラスミドpDECΔを得
た。
【0076】BstEIIで完全消化し次いでBglII で部分消
化することによってpDECΔからpDEC-Xプラスミドを作製
した。エリトロポエチンコーディング配列の欠失したベ
クターフラグメントを単離し、所望のプラスミドを含む
810bp のBstEII-BglIIフラグメントに結合した。複数の
アミノ酸変異を有するいくつかの類似体の構築を以下に
詳細に説明する。pDEC(N47)及びpDEC(N48)の構築 Asn30, Thr32, Val87, Asn88及びThr90 突然変異を含む
pDEC(N47)を、pDEC(N18)及びpDEC(N4)から構築した。pD
EC(N18) をHindII及びBglII で消化し、445bpのフラグ
メントを単離した。pDEC(N4)をBstEII及びHindIII で消
化し、377bp のフラグメントを単離した。これらの2つ
のフラグメントを、上述のようにBstEII及びBglII で切
断したpDECΔに結合してpEDC(N47) を得た。
【0077】Asn69, Thr71, Ser87, Asn88及びThr90 突
然変異を含むpDEC(N48)を、pDEC(N14)及びpDEC(N11) か
ら構築した。pDEC(N14) をHindII及びBglII で消化し、
445bp のフラグメントを単離した。pDEC(N11) をBstEII
及びHindIII で消化し、377bp のフラグメントを単離し
た。これらの2つのフラグメントを、上述のようにBstE
II及びBglII で切断したpDECΔに結合してpEDC(N48) を
得た。pDEC(O62)の構築(HCG-エリトロポエチン融合) pEC1と、ヒト絨毛性ゴナドトロンピンのカルボキシ末端
の28個のアミノ酸(ser-ser-ser-ser-lys-ala-pro-pro-p
ro-ser-leu-pro-ser-pro-ser-arg-leu-pro-gly-pro-ser
-asp-thr-pro-ile-leu-pro-gln)(SEQ ID. NO:25)(Pierc
eら、Ann. Rev.Biochem. 50, 465 (1981)) を含む107
塩基対のStuI-BglII合成DNAリンカーとからpDEC(O6
2) を組立てた。リンカーの配列を以下に示す。 5'CCTGTAGGACAGGGGACAGATCCTCTTCCTCAAAGGCCCCTCCCCCCA
GCCTTC-3'GGACATCCTGTCCCCTGTCTAGGAGAAGGAGTTTCCGGGGA
GGGGGGTCGGAAG-5'CAAGTCCATCCCGACTCCCGGGGCCCTCGGACAC
CCCGATCCTCCCACAATGA(SEQ ID. NO:19) 3'GTTCAGGTAGGGCTGAGGGCCCCGGGAGCCTGTGGGGCTAGGAGGGTG
TTACTCTAG(SEQ ID. NO: 20) pEC1をStuI及びBglII で消化し、610bp のDNAフラグ
メントを単離した。合成リンカーを ATP及びポリヌクレ
オチドキナーゼによってリン酸化し、pEC1フラグメント
と共に、上述のように予めBstEIIで消化しBglII で部分
消化したpDECΔに結合した。pDEC(NO1)の構築 pDEC(O62)(HCG-EPO)及びpDEC(N14)(Ser87Asn88Thr90)か
らpDEC(NO1) を組立てた。pDEC177 をStuI及びBalIIで
消化し、Ser87Asn88Thr90 突然変異を含む610bpのDN
Aフラグメントをgene-cleanで単離した。pDEC(O62) を
StuI及びBglII で消化し、107 塩基対のフラグメントを
単離した。これらの2つのDNAフラグメントを、上述
のように予めBstEIIで消化しBglII で部分消化したpDEC
Δに結合した。pDEC(NO2)の構築 pDEC(O62)(HCG-EPO)及びpEDC(N47)(Asn30Thr32Val87As
n88Thr90)からpDEC(NO2) を組立てた。pDEC(N47) をStu
I及びBalIIで消化し、Asn30Thr32Val87Asn88Thr90突然
変異を含む610bp のDNAフラグメントを GeneCleanTM
で単離した。pDEC(O62) をStuI及びBglII で消化し、10
7 塩基対のフラグメントを単離した。これらの2つのD
NAフラグメントを、上述のように予めBstEIIで消化し
BglII で部分消化したpDECΔに結合した。pDEC(N16)(Ser87Asn88Thr90Ala162)の構築 pDEC(N14)(Ser87Asn88Thr90)及びpEDC258(Ala162) から
pDEC(N16) を組立てた。pDEC258 は上述のin vitro突然
変異誘発手順を用いて構築し、162 位のAGG コドンをGC
G に変異させた。pDEC(N14) をStuI及びBalIIで消化
し、Ser87Asn88Thr90突然変異を含む610bpのDNAフラ
グメントを GeneCleanTMで単離した。pDEC258をStuI及
びBglII で消化し、210 塩基対のフラグメントを単離し
た。これらの2つのDNAフラグメントを、上述のよう
に予めBstEIIで消化しBglII で部分消化したpDECΔに結
合した。pDEC(R1)、(R2)及び(R3)の構築 pDEC(N14) からグリコシレーション部位を除去するため
に、ser87 asn88 及びthr90 突然変異を含むm13-EPO(N1
4)を、以下のプライマーを用いて上述のようにin vitro
突然変異誘発した。 5'GGAGGCCGAGCAGATCACGACGG3' GLN24(SEQ ID. NO:2
1); 5'CTTGAATGAGCAGATCACTGTCC3' GLN38(SEQ ID. NO:2
2); 5'CTGTTGGTCCAGTCTTCCCAG3' GLN83(SEQ ID. NO:2
3)。
【0078】得られたプラスミドを、pDEC(R1)(gln24se
r87asn88thr90)、pDEC(R2)(gln38ser87asn88thr90)及び
pDEC(R3)(gln83ser87asn88thr90)と命名した。また、m1
3EC-1 を上記オリゴヌクレオチドプライマーでin vitro
突然変異誘発すると、pEC10(gln24) 及びpEC8(gln38)
が得られた。プライマー: 5'CCTGTTGGTCCAGTCTTCCCAGC3' GLN83 (SEQ ID. NO:24) を用いてpEC9(gln83) を構築した。
【0079】ヒトエリトロポエチンのcDNAクロー
ン、[Asn4, Ser6] EPO、[Asn9, Ser11] EPO、[Asn69] E
PO、[Asn124] EPO、[Asn125, Ser127] EPO、[Asn163, S
er165]EPO、[Thr125]EPO 及び[Pro124, Thr125]EPO
に対応する類似体のcDNAクローン、並びに、表
3、4及び5に記載の類似体のcDNAクローンを、エ
レクトロポレーションによって COS-1細胞(ATCC NO. C
RL-1650)に移入した。半密集状態のシャーレから COS-1
細胞を採取し、培地(5%のウシ胎仔血清と1%のL−
グルタミン/ペニシリン/ストレプトマイシン(Irvine
Scientific)とを含むダルベッコの改良必須培地)で洗
浄し、4×106 細胞/mlで再浮遊させた。1mlの細胞を
エレクトロポレーションキュベット(Bio-Rad)に移し、
100〜200μgの担体DNAと2〜20μg のエリトロポエ
チン類似体コーディングプラスミドDNAとの存在下
に、25μファラッド及び1600ボルトでBio-Rad Gene Pul
ser によってエレクトロポレートした。エレクトロポレ
ートした細胞を5mlの培地中で60mmの組織培養皿あたり
2×106 細胞で平板培養した。2〜4時間の平板培養
後、培地を5mlの新鮮培地に交換した。エレクトロポレ
ーションの3〜5日後に馴化培地を収集した。実施例7:エリトロポエチン類似体のキャラクタリゼー
ション A.炭水化物付加の測定 実施例6に記載のようなエリトロポエチン類似体cDN
AでトランスフェクトしたCOS細胞から得られた5〜
20単位を含有する量のCOS細胞上清を、ウサギ抗エリ
トロポエチンポリクローナル抗体と共に室温で一夜免疫
沈降させた。リン酸塩緩衝生理食塩水(PBS)中の20
〜80μl の1:1プロテインA−セファロースを免疫沈
降物に添加し、室温で1時間インキュベートした。試料
を遠心し、PBSで洗浄し、指示されている場合にはN
−結合炭水化物鎖を除去するためにペレットをN−グリ
カナーゼで処理した。試料を、15%SDS−ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動によって分析し、ニトロセルロー
スに移し、マウス抗エリトロポエチンモノクローナル抗
体混合物を用いて文献に記載のウェスタン分析(Burnet
teら、 Anal. Biochem. 112, 195-203 (1981);Elliott
ら、Gene 79, 167-180 (1989))によって処理した。この
ような抗体の1つ、9G8Aは、Elliott ら、(1989) Blood
74, Supp. 1, A. 1228 に記載されている。
【0080】[Asn69] EPO及び[Asn125, Ser127]EPO
のcDNAでトランスフェクトしたCOS細胞上清の分
析によれば、ヒト配列エリトロポエチンに比べてタンパ
ク質サイズが増大していた。このサイズ増加は、付加的
なN−結合炭水化物鎖の指標となる(図7)。[Th
r125]EPO 及び[Pro124, Thr125]EPO のcDNAでト
ランスフェクトしたCOS細胞上清をN−グリカナーゼ
で処理すると、ヒト配列エリトロポエチンに比べてタン
パク質サイズが増大していることが判明した。このサイ
ズ増加は、付加的なO−結合炭水化物鎖の指標となる
(図8)。選択されたその他の類似体のウェスタンブロ
ット分析を図10に示す。
【0081】EPOに結合したN−結合炭水化物鎖の数
を測定するために、N−グルカナーゼによる部分消化を
実施した。類似体またはrHuEPOをCHO細胞中で発現さ
せ、無血清の馴化培地を収集した。試験管に40単位のE
PO(H2Oで15μl の量に調整)を入れ、各試験管に10μ
l の0.5%SDSを添加し、各試料を3分間沸騰させ
た。次いで、以下の成分、即ち10.8μl の0.5M のNa3P
O4, pH 8.6、5μl の7.5%のnonidet P40 及び1.5μ
l の 250単位/mlのN−グリカナーゼ(Genzyme)を添加
した。試料を37℃で指定時間インキュベートした。SD
S−PAGE試料緩衝液(上記参照)を添加して反応を
停止させ、次いで抗EPOポリクローナル抗体及び抗ウ
サギVectastainTMキット(Vector laboratories)を用
い、4−クロロナフトールを基質としてSDS−PAG
Eウエスタン分析(10%アクリルアミド)処理した。こ
の方法によるヒトエリトロポエチン及び類似体N14 のN
−結合鎖の分析を図11に示す。 B.エリトロポエチン類似体活性アッセイ Egrie ら、前出、に従ってRIAを実施した。CLINIGEN
TM EIAキット(R及びDシステム)を製造業者から提供
された手順を用いてEIAを実施した。低酸素症でない
赤血球増加症マウスのバイオアッセイ(Cotes ら、前
出)を用い、エリトロポエチン類似体を発現するCHO
細胞の上清または後述するようなCHO細胞馴化培地か
ら得られた精製エリトロポエチンを用いてエリトロポエ
チン類似体のin vivo 生物活性を測定した。
【0082】Iscoveら、J. Cell Physiol. 83, 309-320
(1974) に記載の方法に修正を加えた赤血球系コロニー
形成アッセイによって、in vitroエリトロポエチン活性
を測定した。ヒト骨髄細胞の単核細胞を、 ficoll-paqu
e クッションで部分精製し、Iscove 培地中で洗浄後、
付着細胞を除去するために平板培養した。培養培地は0.
9%のメチルセルロースを含有していたがウシ血清アル
ブミンは全く含んでいなかった。8〜10日間培養後に赤
血球系コロニー数を測定した。
【0083】実施例6に記載のようなCOS細胞にトラ
ンスフェクトされ発現されたエリトロポエチン類似体
を、粗COS細胞上清中で、RIA、EIA及び赤血球
系コロニー形成アッセイを用いて分析した。これらのア
ッセイによれば、精製ヒト配列エリトロポエチンは、R
IA活性と同等のin vitro活性を有している。類似体
[Asn69 ]EPO 、[Thr125]EPO 及び[Prp124, Th
r125]EPO はRIA活性と同等のin vitro活性を示し、
これは(前項Aで測定したような)付加的炭水化物鎖を
有する証拠となる。[Thr125] EPO及び類似体N4、 N11、
N14、 N16、 N18、N47、N48、O62 、NO1 及びNO2 を更
に分析するために、エリトロポエチン類似体をコードす
るcDNAクローンをCHO細胞にトランスフェクト
し、CHO細胞上清をRIAまたはEIA及びin vivo
生物アッセイにかけた。結果を表6に示す、CHO細胞
上清中で発現された類似体R1、R2及びR3のin vivo 活性
を表7に示す。
【0084】
【表6】 表6の脚注a 実施例7Aに記載のようなSDSゲル中の類似体ポリペプ
チドの移動度に基づいて、付加的なN−結合鎖の数を推
定した。b エリトロポエチン類似体のin vivo活性の比。マウス赤
血球増加症のバイオアッセイを用い、CHO細胞上清中
の類似体の活性を測定した。CHO細胞上清中のエリト
ロポエチン類似体の量を本明細書中に記載のようなRI
AまたはEIAによって測定した。c 実施例7Aに記載のようなN−グリカナーゼによる部分
消化後のSDS−ゲル中の糖タンパク質の泳動を試験す
ることによって付加的炭水化物鎖の数を確認した。d Ser126の0‐結合鎖はヒトエリトロポエチン分子の
70%に存在する。e 0−グリコシレーションが減少した類似体分子の70%
未満はSer126に炭水化物鎖を有している。f 60%を上回るThr123EPO分子が2つの0−結合鎖を
有している。約40%のThr125EPO分子が2つの0−
結合鎖を有している。80%を上回るPro124Thr
125EPO分子が2つの0−結合鎖を有している。g これらの類似体は少なくとも3つの0−結合鎖を有し
ており、4個または5個有することもある。HCG単独で
は4個の0−結合鎖を有することが判っている。 N.T.試験せず。
【0085】
【表7】 RIAまたはEIAに対するin vivo活性の比は、表6
の脚注に記載の手順で測定した。 C.エリトロポエチン類似体に由来のイソ形混合物の調
〔Thr125〕EPO(EPO 050) 実施例6の〔sectionA〕に記載のようにエリトロポエチ
ン類似体〔Thr125〕EPOを構築した。〔Th
125〕突然変異を含むプラスミドpECをBstEI
I及びBgIIIで開烈し、フラグメントをpDEC△
〔pDSα2の誘導体〕(実施例6に記載)に結合するこ
とによって、〔Thr125〕突然変異を含む810bp
のエリトロポエチンcDNAフラグメントを単離した。
【0086】〔Thr125〕エリトロポエチンcDNA
を含むプラスミドpDEC△をDHFR欠失CHO細胞
にトランスフェクトした。770mlのCHO細胞馴化
培地を、カットオフ分子量10,000ダルトンの膜を用いて
濃縮し、10mMのTris−HC1、pH8.6に対し最
終容量34mlまで透析濾過した。濃縮物の17mlの
アリコートを、同じ緩衝液で平衡させたQ−セファロー
スFast Flowカラム(ベッドボリューム5ml)に充填
し、10mMのTris−HC1、pH8.6中0−25
0mMのNaClの直線勾配で溶出させた。カラム分画
のアリコートを、非処理でまたはN−グリカナーゼで消
化後、SDS−PAGEまたはIEFによって分析し、
分画のイソ形及び/または炭水化物組成に基づいてプー
ルを作製した(2,3及び4と命名)。各プールをVyda
c C4カラム(214TPB2030;直径1cm;ベッドボ
リューム1.8〜2.5ml;0.34ml/分)に充填し、10m
MのTris-HC1,pH7.0のカラム容量の2倍の20%エタノー
ルで洗浄した。10mMのTris,pH7.0中の20-94%のエタ
ノールの直線勾配でカラムを溶出させた。プールを作製
し、10mMのTris-HC1,pH7.0に希釈し、Q−セファロース
Fast Flowカラムに充填した。10mMのTris-HC1,pH7.0
中で洗浄後、試料を20mMのクエン酸ナトリウム、250mM
のNacl、pH7.0で溶出させた。精製した〔Thr125〕プ
ールをIEFによって分析し図9に示す。更に、上述の方
法(Cotesら、前出)これらのプールのin vivo生物活性
を分析し、結果を表8に示す。Ser87Asn88Thr90EP0(EP0 N14) 調製方法1 イオン交換クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィ
ー及びゲル濾過クロマトグラフィーから成る3段階手順
を用いてEPO N14類似体を精製した。イオン交換段階中
に、高レベルのシアル酸を含むイソ形の混合物を与える
分画をプールした。逆相クロマトグラフィー中に、類似
体を擬集物と共に含むかまたは擬集物を伴わずに含む追
加の2つのプールを作製した。精製手順を以下に詳細に
説明する。 1.EP0 N14類似体を発現するCHO細胞の馴化培地を
採集し、YM10膜(Amicon)と共に撹拌槽を用いて約2.
5倍に濃縮し、10mMのTris,pH8.5に対し透析濾過
した。 2.濃縮培地を、10mMのTris,pH8.5中で平衡化さ
せたQ-セファロース FF(Pharmacia)カラムに、流速0.2
cm/分で、樹脂1mlあたりA280が〜12となるように充填
した。 3.充填後、カラム容量(CV)の3倍の10MmのTris,pH8.5
でカラムを洗浄し、50CV中の0-0.5MのNacl/10mMのTris,
pH8.5の勾配で溶出させた。1CVの分画を収集した。 4.各分画の試料をIEFゲルpH3〜5に添加した。IEF上
のイソ形分布に基づいて、主としてイソ形11〜18を含む
分画プールを作製した。EDTAを最終濃度1mMまでプー
ルに添加した。 5.20%エタノール/10mMのTris,pH7.0中で平衡化
させた逆相C4カラム(Vydac)に、イソ形プールを流速
2.5cm/分で樹脂1mあたりA280が〜5になるように
充填した。カラムを1CVの20%エタノール/10mMのTri
s,pH7.0で洗浄し、30CV中の20−94%エタノール/10mM
のTris,pH7.0の勾配で流速1cm/分で溶出させた。0.2CV
の分画を収集した。 6.各分画の試料を非還元性12%SDS−PAGEによって分
析した。SDSゲル上に観察された擬集物の存在に基づい
て個々の2つのプールを作製した。プール♯1はEPO類似
体を含んでいたが擬集物を含んでいなかった。プール♯
2はEPO類似体と擬集物とを含んでいた。 7.Centricon 10(Amicon)を用いてプール♯1を約65
倍に濃縮し、プール♯2を約250倍に濃縮した。各プー
ルの緩衝液を20mMのクエン酸ナトリウム/100mMのNac
l,pH7.0に交換した。 8.20mMのクエン酸ナトリウム/100mMのNaCl,pH7.0
中で平衡化させたHPLC BioSil SEC−250(BioRad)カラ
ムで各プールを個別に精製した。プールを流速2.26cm/
分で樹脂1mlあたりA280が<6となるように充填した。類
似体モノマーに対応するピークを各処理試料から収集し
た。 9.各プールの吸光度を測定し、各プールの一部分を濃
縮してSDS−PAGE及びIEFゲルで分析した。プール♯1は
イソ形15−17の分布を有しており、このプールを薬物動
態試験及び受容体結合試験に使用した。調製方法2 イオン交換クロマトグラフィー、逆相HPLC及びヒドロキ
シルアパタイトクロマトグラフィーから成る3段階手順
を用いてEPO N14類似体を精製した。イオン交換段階中
に、類似体を、異なるイソ形混合物を含む3つのプール
に分割した。精製手順を以下に説明する。 1.EPO N14を発現するCHO細胞の上清を採集し、Filtro
n Mini−Ultrasette正接流デバイスを用いて約10倍に
濃縮し、10mMのTris,pH8.5に対し透析濾過した。 2.10mMのTris,pH8.5中に平衡化させたQ−セファロース
FF(Pharmacia)カラムに濃縮倍地を流速0.2cm/分で樹
脂1mlあたりA280が〜10となるように充填した。 3.充填後、カラム容量(CV)の3倍の10MmのTris,pH8.5
でカラムを洗浄し、50CV中の0−0.5MのNaCl/10mMのTri
s,pH8.5の勾配で溶出させた。1CVの分画を収集した。 4.各分画の試料をIEFゲル、pH3〜5で泳動した。IEF
によって測定したイソ形分布に基づいて個々の3つの分
画プールを調整した。低イソ形プール(イソ形4〜12)、
中イソ形プール(イソ形5〜15)及び高イソ形プール(イ
ソ形6〜18)を作製した。 5.各イソ形プールをVydac C4逆相HPLCカラムで個別に
精製した。アセトニトリルが毎分1%の割合で増加する0.
1%TFA/H2Oから0.1%TFA/75%アセトニトリルまでの勾配
でカラムを展開させた。 6.各プールから類似体のピークを収集し、4倍容の80mM
のTris−HC1/20mMのTris塩基で希釈し、次いで濃縮
し、溶媒耐性Centricon 3を用いて緩衝液を10mMのTri
s,pH7.2に交換した。 7.各試料を1mlあたりA280が2になるまで10mMのTris,p
H7.2で希釈し、等量の4MグアニジンHCl(GuHCl)、10mMの
CHAPS、10mMのTris,pH7.2を添加して、試料の最終濃度
を1mlあたりのA280が1になるようにした。各試料を2M
のGuHcl、5mMのCHAPS、10mMのTris,pH7.2で平衡化させ
たヒドロキシルアパタイトミニカラムに充填した。平衡
緩衝液でカラムを洗浄し、1CVの素通り分画を収集し
た。 8.分画の吸光度を測定し、プールを作製し、Centricon
10を用いて緩衝液を10mMのTris,pH7.2に交換した。
各プールの吸光度を測定した。
【0087】最終プールをSDS−PAGE及びIEFゲルで分析
した。IEFゲルを図12に示す。RIA及びin vivo活性アッ
セイを実施例7Aに記載の手順で行った。最終イソ形プー
ルのin vivo活性を表8に示す。マウスのヘマトクリッ
ト増加を測定する試験に高シアル酸イソ形プールを使用
した。
【0088】
【表8】 aエリトロポエチンペプチドのミリグラム数をSer87Asn
88Thr90EPOイソ形プールのA280から、溶液1mlあたり1mg
の場合の吸光係数0.93を用いて算出した。bThr125EPOイ
ソ形プールについては、実施した活性アッセイが1回ま
たは2回だったので標準偏差を記録していない。実施例8:EPO N14類似体の生物学的特性 EPO N14類似体のイソ形プール、組換えヒトエリトロポ
エチン(rHuEPO)及び単離rHuEPOイソ形14の活性を、i.
v.薬物動態アッセイ、受容体結合アッセイ及びヘマト
クリット試験で比較した。EPO N14イソ形プールは、実
施例7Cに記載の手順で調製した。rHuEPOは、Laiら、
、に従って調製した。rHuEPOイソ形14は、以下の手
順で調製した。イソ形10,11,12,13,14及び15の混合
物から成るrHuEPOを、10mMのTris,pH7.2中で平衡化さ
せたQ−セファロースFast Flowカラム(寸法=直径2.2
cm×高さ3.4cm)に充填した。充填カラムを2mMの酢酸
/6Mの尿素(緩衝液「A」)に平衡化させ、イソ形13及び
14の精製を最適にするように設計された多相勾配を実施
した。勾配は、750ml中0%−7.3%の800mM酢酸/6M尿素
(緩衝液「B」)、750ml中7.3%−11.4%の緩衝液B、1250ml中
11.4%−26.8%の緩衝液B、1250ml中26.8%−62.4%の緩衝
液B、次いで700ml中62.4%−100%の緩衝液Bであった。1
2.5mlの分画を収集し、アンモニア水で中和し、次いで
ポリアクリルアミドゲル中の等電点電気泳動によって検
定した。純粋なイソ形14を含む分画を一緒にプールし、
YM−10膜を備えたAmicon撹拌槽で濃縮し、緩衝液を水に
交換した。 A.i.v.薬物動態 EPO N14類似体(イソ形15〜17)及び単離イソ形14の薬
物動態パラメーターをrHuEPOのものと比較するために個
々の2つの試験を実施した。
【0089】各試験で、1μCiの125I−単離イソ形14、
125I−EPO N14類似体または125I−組換えヒトエリトロ
ポエチン(Amersham)を、頸動脈カニューレによって体
重310〜378gの雄スプレーグ・ド−リーラットに静注し
た。投与後の種々の時点に、0.3mlの血液を採取し、遠
心によって血清を調製した。0.1mlの各血清試料中の125
I−EPO(組換えヒト、単離イソ形14またはEPO N14類似
体)濃度を、90%エタノールと共に4℃で一夜インキュ
べーション後に測定した。各血清試料中のエタノール沈
殿した125I−EPOをガンマカウンタでカウントし、得ら
れた薬物動態グラフを図13に示す。PCNONLIN 4.0非線
形回帰分析(Statistical Consultants,1992)を用い
て各ラットの薬物動態パラメーターを測定し、各グルー
プの結果を平均化した。EPO N14類似体及び単離イソ形
14の薬物動態試験の結果を表9にまとめる。
【0090】表9に示すように、EPO N14類似体の血清
クリアランスは組換えヒトエリトロポエチンの計算値に
比較して有意な差を示す。組換えヒトエリトロポエチン
は、単離イソ形14の3.97時間及びEPO N14類似体の4.36
時間に比べて3.10時間という最も速いベータ半減期を示
した。組換えヒトエリトロポエチングループはまた、単
離イソ形14の2.40時間及びEPO N14類似体の3.03時間に
比べて1.78時間という最速のクリアランス半減期を有し
ていた。
【0091】
【表9】 B.受容体結合アッセイ EPO N14類似体(イソ形15〜17)とエリトロポエチン受
容体との相互作用を、ヒト赤白血球OCIMI細胞(Papayan
nopoulouら、Blood 64(supp.1),116a(1984))を用
いた低温置換アッセイで試験した。受容体との結合にお
いて125I−rHuEPOと競合するEPO N14の必要量を決定す
るために、漸増濃度の非標識EPO N14を一定濃度の125I
−rHuEPOと共にOCIM1細胞とインキュベートした。比較
として、漸増濃度の非標識rHuEPOも一定濃度の125I−rH
uEPOと競合させた。
【0092】非標識EPO N14をアッセイ緩衝液に希釈
し、0.03ng、0.1ng、0.3ng、1.0ng、3.0ng、10.0
ng及び30.0ng(ペプチド質量に基づく)の量で添加し
た。全部のアッセイ管に、0.5ngの125I−組換えヒトEP
Oを添加し、次いで約0.5×106のOCIM1細胞を添加した。
アッセイ管を次に、振盪水浴中で37℃ で2時間インキ
ュベートした。インキュベーション後、OCIM1細胞に結
合した125I−rHuEPOから未結合の125I−rHuEPOを分離す
るために、溶液をジブチルフタレート/ビ−フタレート
油溶液中で遠心した。細胞ペレットを単離し、細胞に結
合した125I−rHuEPOをガンマカウンティングによって測
定した。細胞に特異的に結合したカウント数を計算し、
競合物質の非存在下で125I−rHuEPOの50%結合に結合す
るために必要な非標識タンパク質の濃度を線形回帰分析
によって決定した。
【0093】3つのアッセイの結果は、OCIM1細胞への
125I−rHuEPOの結合を50%減少させるために平均2.67±
0.73ngの非標識EPO N14ペプチドが必要であることを
示した。同じ3つのアッセイにおいて、0.5ngの125I−r
HuEPOの結合と競合するために必要な非標識rHuEPOは平
均0.51±0.15ngであった。これらの結果に基づくと、E
PO受容体への結合において125I−rHuEPOと競合するため
には、非標識r−HuEPO(p<0.01)の5.25倍のEPO N14
が必要であった。
【0094】エリトロポエチン受容体との結合に関して
EPO N14類似体、単離イソ形14及び組換えエリトロ
ポエチンを直接比較するために追加実験を実施した。こ
の実験の結果は、EPO N14類似体が受容体に対して単離
イソ形14よりも低い親和性を有していることを示した。
受容体との結合において125I−rHuEPOと競合するために
は、非標識イソ形14の約2倍過剰のEPO N14類似体が必
要であった(図14)。 C.ヘマトクリット試験 (実施例7Cに記載の調製物2から得られた)EPO N14の
高イソ形プール及び低イソ形プール、単離イソ形14並び
に組換えヒトEPOの処置マウスへマトクリット増加能力
を比較するためにin vivo試験を実施した。この試験で
使用したEPO N14の高イソ形プール及び低イソ形プール
のイソ形分布を図12に示す。
【0095】CD1マウス(約30g)に、0.25%マウス血清
アルブミン中で調製された上記調製物の1つ、またはプ
ラシーボ(0.25%マウス血清アルブミンを含むPBS)
を毎週3回ずつ合計6週間腹腔内注射した。ペプチド質量
に基づくエリトロポエチン調製物の投与量は、30gのマ
ウスがEPO N14の高プール、EPO N14の低プー
ル、イソ形14及びr−HuEPO標準の各々を投与あたり0.07
1μg受容する量とした。EPO N14の高プール及びイソ形
14の場合には、ペプチド投与量を投与あたり0.036μgと
した追加グループも試験した。眼窩後方から採血するこ
とによって全部のマウスのヘマトクリットの基線量を測
定しその後毎週2回測定した。実験の終了後、全部の動
物から血清を収集し、注射物質に対する抗体を検定し
た。抗体中和が陰性であると判定された動物で得られた
データを以後の分析に使用した。
【0096】図15に示すように、EPO N14の高イソ形プ
ールで処理した動物は、他の調製物に比較して最高の群
平均ヘマトクリットに達した。イソ形14、組換えヒト
EPO及びEPO N14の低イソ形プールではヘマトクリット
が増加していたが増加の程度はもっと低かった。種々の
エリトロポエチン調製物をより定量的に比較するため
に、ヘマトクリット増加の平均初期速度(0〜11日)、
グラフ下面積(0〜39日)及び総ヘマトクリット増加を
計算した(表10)。これらの判定基準のいずれによって
も、EPO N14の高イソ形プールは、試験した他の調製物
のどれよりもペプチドの基準質量で活性であると考えら
れる。EPO N14の高イソ形プール及びイソ形14は組換え
ヒトEPO よりも活性であった。EPO N14の低プールはど
の分析物と比較したときにも最低の活性を有していた。
【0097】
【表10】 本発明を好ましい実施態様に基づいて説明してきたが、
本発明は、開示された実施態様に限定されることなく、
特許請求の範囲の思想及び範囲に包含される種々の修正
及び均等を包含する。特許請求の範囲は、かかる修正及
び均等をすべて包含する最も広い範囲に解釈されるべき
である。
【0098】
【配列表】
SEQUENCE LISTING <110> Kirin-Amgen Inc. <120> Erythropoietin analogs <130> PA98-299 <150> US 08/108,016 <151> 1993-8-17 <160> 26 <210> 1 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 1 cgcccaccaa acctcagctg tgacagccga 30 <210> 2 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 2 atctgtacaa ccgaagcctg gagaggt 27 <210> 3 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 3 gggcctggcc aacctgtcgg aag 23 <210> 4 <211> 26 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 4 tcccctccag ataatgcctc agctgc 26 <210> 5 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 5 cagatgcgaa ctcatctgct ccac 24 <210> 6 <211> 33 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 6 aggcctgcag gaatgggagc agatgaccag gtg 33 <210> 7 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 7 tccagatgcg acctcagctg ctc 23 <210> 8 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 8 cctccagatc cgacctcagc tgc 23 <210> 9 <211> 28 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 9 gggcctggcc aacctgacag aagctgtc 28 <210> 10 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 10 cagggcctgt ccaacctgac agaagctgtc 30 <210> 11 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 11 cagatgcgaa ctcaacggct ccac 24 <210> 12 <211> 35 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 12 atgcgaactc aacggctcca ctcacaacaa tcact 35 <210> 13 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 13 ccagatccaa attcatctgc tccactc 27 <210> 14 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 14 ccagatccaa attcaacagc tccactc 27 <210> 15 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 15 ccagatgcga caacagctgc tcca 24 <210> 16 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 16 agatccgacc accgctgctc cac 23 <210> 17 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 17 tgctccactc acaacaatca ctg 23 <210> 18 <211> 184 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 18 tcgaggaact gaaaaaccag aaagttaact ggtaagttta gtctttttgt cttttatttc 60 aggtcccgga tccggtggtg gtgcaaatca aagaactgct cctcagtgga tgttgccttt 120 acttctaggc ctgtacggaa gtgttacttc tgctctaaaa gctgctgcaa caagctggtc 180 gacc 184 <210> 19 <211> 107 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 19 cctgtaggac aggggacaga tcctcttcct caaaggcccc tccccccagc cttccaagtc 60 catcccgact cccggggccc tcggacaccc cgatcctccc acaatga 107 <210> 20 <211> 108 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 20 gatctcattg tgggaggatc ggggtgtccg agggccccgg gagtcgggat ggacttggaa 60 ggctgggggg aggggccgag gaagaggatc tgtcccctgt cctacagg 108 <210> 21 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 21 ggaggccgag cagatcacga cgg 23 <210> 22 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 22 cttgaatgag cagatcactg tcc 23 <210> 23 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 23 ctgttggtcc agtcttccca g 21 <210> 24 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 24 cctgttggtc cagtcttccc agc 23 <210> 25 <211> 28 <212> PRT <213> Homo sapiens <300> <301> Pierce et al. <303> Ann. Rev. Biochem. <304> 50 <306> 465 <307> 1981 <400> 25 Ser Ser Ser Ser Lys Ala Pro Pro Pro Ser Leu Pro Ser Pro Ser Arg 1 5 10 15 Leu Pro Gly Pro Ser Asp Thr Pro Ile Leu Pro Gln 20 25 <210> 26 <211> 193 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 26 Met Gly Val His Glu Cys Pro Ala Trp Leu Trp Leu Leu Leu Ser Leu 1 5 10 15 Leu Ser Leu Pro Leu Gly Leu Pro Val Leu Gly Ala Pro Pro Arg Leu 20 25 30 Ile Cys Asp Ser Arg Val Leu Glu Arg Tyr Leu Leu Glu Ala Lys Glu 35 40 45 Ala Glu Asn Ile Thr Thr Gly Cys Ala Glu His Cys Ser Leu Asn Glu 50 55 60 Asn Ile Thr Val Pro Asp Thr Lys Val Asn Phe Tyr Ala Trp Lys Arg 65 70 75 80 Met Glu Val Gly Gln Gln Ala Val Glu Val Trp Gln Gly Leu Ala Leu 85 90 95 Leu Ser Glu Ala Val Leu Arg Gly Gln Ala Leu Leu Val Asn Ser Ser 100 105 110 Gln Pro Trp Glu Pro Leu Gln Leu His Val Asp Lys Ala Val Ser Gly 115 120 125 Leu Arg Ser Leu Thr Thr Leu Leu Arg Ala Leu Gly Ala Gln Lys Glu 130 135 140 Ala Ile Ser Pro Pro Asp Ala Ala Ser Ala Ala Pro Leu Arg Thr Ile 145 150 155 160 Thr Ala Asp Thr Phe Arg Lys Leu Phe Arg Val Tyr Ser Asn Phe Leu 165 170 175 Arg Gly Lys Leu Lys Leu Tyr Thr Gly Glu Ala Cys Arg Thr Gly Asp 180 185 190 Arg
【図面の簡単な説明】
【図1】この図は、個々の組換えエリトロポエチン形の
分析用等電点電気泳動ゲルを示す写真である。ゲルレー
ン1〜11は、レーン1の低酸性(高pI) からレーン11の
高酸性(低pI) までのイソ形を示す。また、イソ形9〜
14の混合物を含む精製組換えエリトロポエチンをゲルの
左端及び右端のレーンに示す。
【図2A】この図は、各エリトロポエチン形のシアル酸
の数と各イソ形のin vivo 比活性との関係を、エリトロ
ポエチンペプチド1mgあたりの単位(units)で示す。各
エリトロポエチンイソ形の濃度をRIAによって測定し
た。
【図3】この図は、種々の条件の下のアニオン交換クロ
マトグラフィーによって調製した組換えエリトロポエチ
ンイソ形の所定の混合物の分析用等電点電気泳動ゲルを
示す写真である。ゲルレーン1〜6の各々は、150mM の
酢酸,pH 4.7、150mM の酢酸(非緩衝)、200mM の酢
酸,pH 4.7、250mM の酢酸,pH 4.7、300mM の酢酸,pH
4.7または300mM の酢酸(非緩衝)を夫々用いてQ−セ
ファロース高速流カラムを洗浄した後の高塩洗浄液中に
溶出したエリトロポエチンイソ形を示す。また、Lai
ら、前出、の実施例2に記載の手順を修正し、DEAE−ア
ガロースクロマトグラフィーに代えてQ−セファロース
クロマトグラフィーを用いて得られたイソ形混合物を含
む精製組換えエリトロポエチンをゲルの左端レーンに示
す。
【図4】この図は、Q−セファロースのカラムに使用し
た細胞馴化培地に、漸減pH及び漸増イオン強度の勾配を
与えることによって得られたエリトロポエチンイソ形8
〜12の分離を示す分析用等電点電気泳動の写真である。
分画2から分画40までの偶数番号の分画のアリコートを
分析用等電点電気泳動に掛けた。また、Lai ら、前出
の実施例2に記載の手順を修正し、DEAE−アガロースク
ロマトグラフィーに代えてQ−セファロースクロマトグ
ラフィーを用いて得られたイソ形混合物を含む精製組換
えエリトロポエチンをゲルの左端レーンに示す。
【図5】この図は、ヒトエリトロポエチンのアミノ酸配
列を示す。□はN−結合炭水化物鎖が結合したアスパラ
ギン残基を示す、*は、O−結合炭水化物鎖で修飾され
たセリン残基を示す。
【図6A】この図は、ヒトエリトロポエチン類似体の構
築及び分析用のプラスミドの作製に使用された一連のク
ローニング段階を示す。これらの類似体は図5に示すよ
うな付加的グリコシレーション部位を与えるアミノ酸変
異を有している。
【図6B】この図は、ヒトエリトロポエチン類似体の構
築及び分析用のプラスミドの作製に使用された一連のク
ローニング段階を示す。これらの類似体は図5に示すよ
うな付加的グリコシレーション部位を与えるアミノ酸変
異を有している。
【図6C】この図は、ヒトエリトロポエチン類似体の構
築及び分析用のプラスミドの作製に使用された一連のク
ローニング段階を示す。これらの類似体は図5に示すよ
うな付加的グリコシレーション部位を与えるアミノ酸変
異を有している。
【図7】この図は、ヒト配列エリトロポエチン及び図示
のエリトロポエチン類似体のCOS細胞上清の電気泳動
/ウェスタンブロット分析を示す写真である。類似体
[Asn9,Ser11] EPO、[Asn69]EPO 、[Asn125,Se
r127]EPO 及び[Pro124, Thr125]EPOを実施例6に記
載の手順で構築する。比較のために、付加的炭水化物鎖
を含まない追加の類似体[Pro125, Thr127]EPO 及び
[Asn126,Ser128]EPO を示している。
【図8】この図は、N−グリカナーゼ処理後のヒト配列
エリトロポエチン及び図示のエリトロポエチン類似体の
COS細胞上清の電気泳動/ウェスタンブロット分析を
示す写真である。類似体[Thr125]EPO 及び[Pro124,
Thr125]EPO を実施例6に記載の手順で構築した。比較
のために、類似体[Val126]EPO 、[Pro124]EPO 、
[Pro125]EPO 、[Thr127] EPO、[Pro125,Ser127]EP
O 及び[Thr125,Ser127]EPO を示している。
【図9】この図は、[Thr125]突然変異を含むエリトロ
ポエチンcDNAでトランスフェクトしたCHO細胞の
増殖を支持した細胞培地のQ−セファロース及びC4逆相
クロマトグラフィーによって得られたプール2、3及び
4の等電点電気泳動ゲルを示す写真である。更に、 Lai
ら、前出、の実施例2に記載の手順を修正し、DEAE−ア
ガロースクロマトグラフィーに代えてQ−セファロース
クロマトグラフィーを用いて得られたイソ形の混合物を
含む精製組換えエリトロポエチンをゲルの左端及び右端
のレーンに示す。
【図10】この図は、組換えヒトエリトロポエチン(rH
uEPO) 及び選択された類似体のCOS細胞上清の電気泳
動/ウエスタンブロット分析を示す写真である。類似体
の構築は実施例6に記載されている。類似体N9、 N14、
N18、 N19、 N21、N24及びN39 は、ゲル移動度の遅延
によって証明されるように少なくとも1つの付加的炭水
化物鎖を有する。
【図11】この図は、N−グリカナーゼ消化中の組換え
ヒトエリトロポエチン及び EPO N14類似体のCOS細胞
上清の電気泳動/ウェスタンブロット分析を示す写真で
ある。0、4、12及び45分消化後及び一夜消化後を測定
時点とした。
【図12】この図は、 EPO N14類似体イソ形調製物の等
電点電気泳動ゲルを示す写真である。等電点の低いイソ
形プールは1分子あたり概して6〜12個のシアル酸を有
する EPO N14類似体を含み、中間のイソ形プールは1分
子あたり概して10〜15個のシアル酸を有する類似体N14
を含み、高いイソ形プールは1分子あたり概して12〜17
個のシアル酸を有するEPO N14類似体を含んでいる。
【図13】この図は、ラットに静注後の組換えヒトエリ
トロポエチン、単離イソ形14及びEPO N14 類似体(イソ
形15-17)の薬物動態を示す。
【図14】この図は、種々の量の非標識rHuEPO、単離イ
ソ形14または EPO N14類似体の存在下でエリトロポエチ
ン受容体に結合する125I標識組換えヒトエリトロポエチ
ンの低温置換エッセイを示す。
【図15】この図は、 EPO N14の高イソ形プール(0.03
6 及び0.0712μg)、単離イソ形14(0.036 及び0.0712μ
g)、 EPO 177の低イソ形プール(0.0712μg)及びrHuEPO
(0.071μg)の活性を比較するマウスヘマトクリット試
験を示す。
【表3】
【表3】
【表3】
【表3】
【表4】
【表4】
【表4】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07K 19/00 C12P 21/02 H C12N 5/10 A61K 37/24 C12P 21/02 C12N 5/00 B //(C12P 21/02 C12R 1:91)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒトエリトロポエチンのマチュアなアミノ
    酸配列の30、51、57、69、89、136又は1
    38位のいずれかの位置のアミノ酸残基がアスパラギン
    残基で置換された少なくとも1つのグリコシレーション
    部位を含み、この部位に炭水化物鎖が結合しており、か
    つ88位のアミノ酸残基がアスパラギン残基で置換され
    ていないことを特徴とする、エリトロポエチン活性を有
    するヒトエリトロポエチン類似体。
  2. 【請求項2】前記活性に影響を及ぼさない1個以上のア
    ミノ酸の置換、欠失又は付加からなる他の変異を含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の類似体。
  3. 【請求項3】下記の群:[Asn30Thr32]EPO;
    [Asn51Thr53]EPO;[Asn57Thr59]EP
    O;[Asn89Ile90Thr91]EPO;[Ser87
    sn89Ile90Thr91]EPO;[Asn136Th
    138]EPO;及び[Asn138Thr140]EPOから選
    択されることを特徴とする請求項1に記載の類似体。
  4. 【請求項4】ヒトエリトロポエチンのカルボキシ末端に
    1つ又はそれ以上のアミノ酸から成りかつ少なくとも1
    つのグリコシレーション部位を有する付加体を含み、8
    8位のアミノ酸残基がアスパラギン残基で置換されてい
    ないことを特徴とするヒトエリトロポエチン類似体。
  5. 【請求項5】付加体が、ヒト絨毛性ゴナドトロピンのカ
    ルボキシル末端由来のペプチドフラグメントからなるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の類似体。
  6. 【請求項6】ペプチドフラグメントが、アミノ酸配列Se
    r-Ser-Ser-Ser-Lys-Ala-Pro-Pro-Pro-Ser-Leu-Pro-Ser-
    Pro-Ser-Arg-Leu-Pro-Gly-Pro-Ser-Asp-Thr-Pro-Ile-Le
    u-Pro-Glnを有することを特徴とする請求項5に記載の
    類似体。
  7. 【請求項7】少なくとも1つのグリコシレーション部位
    の転位を含むアミノ酸配列から成り、88位のアミノ酸
    残基がアスパラギン残基で置換されていないことを特徴
    とするヒトエリトロポエチン類似体。
  8. 【請求項8】転位が、ヒトエリトロポエチンの本来のN
    −結合炭水化物部位のいずれかの欠失、及び、前記部位
    と異なる位置へのN−結合炭水化物部位の付加から成る
    ことを特徴とする請求項7に記載の類似体。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれか一項に記載のヒト
    エリトロポエチン類似体をコードするDNA。
  10. 【請求項10】宿主細胞がヒトエリトロポエチン類似体
    を発現できるように請求項9に記載のDNAでトランス
    フェクトされた真核宿主細胞。
  11. 【請求項11】治療有効量の請求項1〜8のいずれか一
    項に記載のエリトロポエチン類似体を医薬として許容さ
    れる希釈剤、アジュバント又は担体と共に含む、赤血球
    細胞の産生を増進するための医薬組成物。
JP25324498A 1993-08-17 1998-08-24 エリトロポエチン類似体 Expired - Lifetime JP3664590B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10801693A 1993-08-17 1993-08-17
US08/108016 1993-08-17

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8507153A Division JPH09508557A (ja) 1994-08-08 1995-07-10 迅速交換構成の薬剤搬送用カテーテルおよび膨張型薬剤搬送用カテーテル

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004188815A Division JP3664723B2 (ja) 1993-08-17 2004-06-25 エリトロポエチン類似体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11155584A true JPH11155584A (ja) 1999-06-15
JP3664590B2 JP3664590B2 (ja) 2005-06-29

Family

ID=22319789

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7507153A Expired - Lifetime JP2938572B2 (ja) 1993-08-17 1994-08-16 エリトロポエチン類似体
JP25324498A Expired - Lifetime JP3664590B2 (ja) 1993-08-17 1998-08-24 エリトロポエチン類似体
JP2004188815A Expired - Lifetime JP3664723B2 (ja) 1993-08-17 2004-06-25 エリトロポエチン類似体

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7507153A Expired - Lifetime JP2938572B2 (ja) 1993-08-17 1994-08-16 エリトロポエチン類似体

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004188815A Expired - Lifetime JP3664723B2 (ja) 1993-08-17 2004-06-25 エリトロポエチン類似体

Country Status (26)

Country Link
EP (1) EP0640619B2 (ja)
JP (3) JP2938572B2 (ja)
KR (2) KR100328769B1 (ja)
CN (1) CN1057534C (ja)
AT (1) ATE155796T1 (ja)
AU (1) AU677097B2 (ja)
CA (1) CA2147124C (ja)
CZ (3) CZ291229B6 (ja)
DE (2) DE69404401T3 (ja)
DK (1) DK0640619T4 (ja)
ES (1) ES2105442T5 (ja)
FI (1) FI117136B (ja)
GR (1) GR3024815T3 (ja)
HU (1) HU220334B (ja)
IL (4) IL192290A0 (ja)
LU (1) LU90850I2 (ja)
LV (1) LV10972B (ja)
NL (1) NL300075I2 (ja)
NO (2) NO323104B1 (ja)
NZ (1) NZ273134A (ja)
RU (1) RU2159814C2 (ja)
SI (1) SI0640619T2 (ja)
SK (1) SK282003B6 (ja)
UA (1) UA49793C2 (ja)
WO (1) WO1995005465A1 (ja)
ZA (1) ZA946122B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7091326B2 (en) 2001-12-03 2006-08-15 Cheil Jedang Corporation Fusion protein having enhanced in vivo erythropoietin activity
JP2016501897A (ja) * 2012-12-18 2016-01-21 聯亞藥業股▲分▼有限公司Ubi Pharma Inc. 組換えタンパク質

Families Citing this family (243)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7217689B1 (en) 1989-10-13 2007-05-15 Amgen Inc. Glycosylation analogs of erythropoietin
FR2686899B1 (fr) 1992-01-31 1995-09-01 Rhone Poulenc Rorer Sa Nouveaux polypeptides biologiquement actifs, leur preparation et compositions pharmaceutiques les contenant.
US5614184A (en) 1992-07-28 1997-03-25 New England Deaconess Hospital Recombinant human erythropoietin mutants and therapeutic methods employing them
US5696250A (en) * 1995-02-15 1997-12-09 Amgen Inc. DNA encoding megakaryocyte growth and development factor analogs
US5989538A (en) * 1995-02-15 1999-11-23 Amgen Inc. Mpl ligand analogs
EP0854882A1 (en) * 1995-10-09 1998-07-29 PHARMACIA &amp; UPJOHN COMPANY An acceptor polypeptide for an n-acetylgalactosaminyltransferase
KR100400637B1 (ko) * 1996-02-06 2004-03-10 씨제이 주식회사 생물학적으로유용한펩타이드
JP4301347B2 (ja) 1996-03-14 2009-07-22 ジェネンテク, インコーポレイテッド Gdnfおよびgdnf受容体の用途
US5952226A (en) * 1996-11-05 1999-09-14 Modex Therapeutiques Hypoxia responsive EPO producing cells
EP0902085B1 (en) * 1997-09-01 2003-12-03 Aventis Pharma Deutschland GmbH Recombinant human erythropoietin with advantageous glycosylation profile
ATE267215T1 (de) 1997-12-08 2004-06-15 Lexigen Pharm Corp Heterodimäre fusionsproteine zur verwendung für gezielte immuntherapie und allgemeine immunerregung
CA2330527A1 (en) 1998-06-15 1999-12-23 Genzyme Transgenics Corporation Erythropoietin analog-human serum albumin fusion
CA2345882C (en) * 1998-10-23 2011-02-01 Amgen Inc. Methods and compositions for the prevention and treatment of anemia
US7304150B1 (en) 1998-10-23 2007-12-04 Amgen Inc. Methods and compositions for the prevention and treatment of anemia
DE19857609A1 (de) 1998-12-14 2000-06-15 Hannelore Ehrenreich Verwendung von Erythropoietin zur Behandlung von cerebralen Ischämien des Menschen
WO2000047741A1 (en) * 1999-02-12 2000-08-17 Amgen Inc. Glycosylated leptin compositions and related methods
US7309687B1 (en) 1999-04-13 2007-12-18 The Kenneth S. Warren Institute, Inc. Methods for treatment and prevention of neuromuscular and muscular conditions by peripherally administered erythropoietin
US7345019B1 (en) 1999-04-13 2008-03-18 The Kenneth S. Warren Institute, Inc. Modulation of excitable tissue function by peripherally administered erythropoietin
US7297680B2 (en) 1999-04-15 2007-11-20 Crucell Holland B.V. Compositions of erythropoietin isoforms comprising Lewis-X structures and high sialic acid content
US6855544B1 (en) 1999-04-15 2005-02-15 Crucell Holland B.V. Recombinant protein production in a human cell
US8236561B2 (en) 1999-04-15 2012-08-07 Crucell Holland B.V. Efficient production of IgA in recombinant mammalian cells
US7604960B2 (en) 1999-04-15 2009-10-20 Crucell Holland B.V. Transient protein expression methods
US6555343B1 (en) 1999-05-07 2003-04-29 Genentech Inc. Chimpanzee erythropoietin (CHEPO) polypeptides and nucleic acids encoding the same
US6831060B2 (en) 1999-05-07 2004-12-14 Genentech, Inc. Chimpanzee erythropoietin (CHEPO) polypeptides and nucleic acids encoding the same
IL145785A0 (en) * 1999-05-07 2002-07-25 Genentech Inc Novel chimpanzee erythropoietin (chepo) polypeptides and nucleic acids encoding the same
CZ299516B6 (cs) * 1999-07-02 2008-08-20 F. Hoffmann-La Roche Ag Konjugát erythropoetinového glykoproteinu, zpusobjeho výroby a použití a farmaceutická kompozice sjeho obsahem
RU2232163C2 (ru) * 1999-07-02 2004-07-10 Ф.Хоффманн-Ля Рош Аг Конъюгаты эритропоэтина и полиэтиленгликоля, фармацевтические композиции (варианты), способ профилактического и/или терапевтического лечения нарушений и способ получения коньюгата или композиции
JO2291B1 (en) 1999-07-02 2005-09-12 اف . هوفمان لاروش ايه جي Erythropoietin derivatives
SK782002A3 (en) 1999-07-21 2003-08-05 Lexigen Pharm Corp FC fusion proteins for enhancing the immunogenicity of protein and peptide antigens
US7067110B1 (en) 1999-07-21 2006-06-27 Emd Lexigen Research Center Corp. Fc fusion proteins for enhancing the immunogenicity of protein and peptide antigens
DK1200479T3 (da) 1999-08-09 2006-05-15 Emd Lexigen Res Ct Corp Multiple cytokin-antistof-komplekser
JP2003514552A (ja) 1999-11-12 2003-04-22 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング 改善された性質を有するエリトロポエチンの形態
US7192759B1 (en) 1999-11-26 2007-03-20 Crucell Holland B.V. Production of vaccines
US7527961B2 (en) 1999-11-26 2009-05-05 Crucell Holland B.V. Production of vaccines
US7521220B2 (en) 1999-11-26 2009-04-21 Crucell Holland B.V. Production of vaccines
AU4314801A (en) 2000-02-11 2001-08-20 Lexigen Pharm Corp Enhancing the circulating half-life of antibody-based fusion proteins
US6586398B1 (en) * 2000-04-07 2003-07-01 Amgen, Inc. Chemically modified novel erythropoietin stimulating protein compositions and methods
EP2067488A1 (en) 2000-04-12 2009-06-10 Human Genome Sciences, Inc. Albumin fusion proteins
AU2001255516B2 (en) * 2000-04-21 2007-01-18 Amgen Inc. Methods and compositions for the prevention and treatment of anemia
RS51292B (sr) * 2000-05-15 2010-12-31 F. Hoffmann-La Roche Ag. Nova farmaceutska smeša
US7259146B2 (en) 2000-05-26 2007-08-21 Ortho-Mcneil Pharmaceutical, Inc. Neuroprotective peptides
BR0112111A (pt) 2000-06-29 2003-05-06 Merck Patent Gmbh Realce de respostas imunes mediadas por proteìna de fusão de anticorpo-citocina por tratamento combinado com agentes de realce de captação de imunocitocina
US20040038878A1 (en) 2000-08-04 2004-02-26 Masahiko Tanikawa Injectable protein formulations
WO2002013860A1 (fr) 2000-08-11 2002-02-21 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Preparations stabilisees contenant un anticorps
KR101229995B1 (ko) * 2000-12-11 2013-02-06 씨제이 주식회사 생체내 에리스로포이에틴 활성이 증진된 융합단백질
ATE320449T1 (de) * 2000-12-11 2006-04-15 Cheil Jedang Corp Fusionsprotein mit verbesserter in vivo erythropoietinwirkung
CA2431964C (en) * 2000-12-20 2013-09-10 F. Hoffmann-La Roche Ag Conjugates of erythropoietin (pep) with polyethylene glycol (peg)
US7767643B2 (en) 2000-12-29 2010-08-03 The Kenneth S. Warren Institute, Inc. Protection, restoration, and enhancement of erythropoietin-responsive cells, tissues and organs
US20030072737A1 (en) 2000-12-29 2003-04-17 Michael Brines Tissue protective cytokines for the protection, restoration, and enhancement of responsive cells, tissues and organs
US6531121B2 (en) 2000-12-29 2003-03-11 The Kenneth S. Warren Institute, Inc. Protection and enhancement of erythropoietin-responsive cells, tissues and organs
PA8536201A1 (es) 2000-12-29 2002-08-29 Kenneth S Warren Inst Inc Protección y mejoramiento de células, tejidos y órganos que responden a la eritropoyetina
WO2002064085A2 (en) 2001-02-02 2002-08-22 Ortho-Mcneil Pharmaceutical, Inc. Treatment of neurological dysfunction comprising fructopyranose sulfamates and erythropoietin
WO2002072605A2 (en) 2001-03-07 2002-09-19 Merck Patent Gmbh Expression technology for proteins containing a hybrid isotype antibody moiety
US7332289B2 (en) 2001-03-09 2008-02-19 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Method of purifying protein
DE10112825A1 (de) 2001-03-16 2002-10-02 Fresenius Kabi De Gmbh HESylierung von Wirkstoffen in wässriger Lösung
US6992174B2 (en) 2001-03-30 2006-01-31 Emd Lexigen Research Center Corp. Reducing the immunogenicity of fusion proteins
FR2823220B1 (fr) * 2001-04-04 2003-12-12 Genodyssee Nouveaux polynucleotides et polypeptides de l'erythropoietine (epo)
WO2002086492A1 (fr) 2001-04-17 2002-10-31 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Procede de quantification de tensioactif
CN100503639C (zh) 2001-05-03 2009-06-24 默克专利有限公司 重组肿瘤特异性抗体及其应用
US6930086B2 (en) 2001-09-25 2005-08-16 Hoffmann-La Roche Inc. Diglycosylated erythropoietin
US7214660B2 (en) 2001-10-10 2007-05-08 Neose Technologies, Inc. Erythropoietin: remodeling and glycoconjugation of erythropoietin
US7173003B2 (en) 2001-10-10 2007-02-06 Neose Technologies, Inc. Granulocyte colony stimulating factor: remodeling and glycoconjugation of G-CSF
US6818613B2 (en) 2001-11-07 2004-11-16 Ortho-Mcneil Pharmaceutical, Inc. Aqueous sustained-release formulations of proteins
AU2002357019A1 (en) 2001-11-28 2003-06-10 Ortho-Mcneil Pharmaceutical, Inc. Erythropoietin dosing regimen for treating anemia
KR100467750B1 (ko) * 2001-11-29 2005-01-24 씨제이 주식회사 생체내 에리스로포이에틴 활성이 증진된 융합단백질
CA2469151C (en) 2001-12-04 2013-08-13 Merck Patent Gesellschaft Mit Beschraenkter Haftung Immunocytokines with modulated selectivity
EP1465987B1 (en) 2001-12-07 2008-01-23 Crucell Holland B.V. Production of viruses, viral isolates and vaccines
CA2471363C (en) 2001-12-21 2014-02-11 Human Genome Sciences, Inc. Albumin fusion proteins
DE10209821A1 (de) 2002-03-06 2003-09-25 Biotechnologie Ges Mittelhesse Kopplung von Proteinen an ein modifiziertes Polysaccharid
DE10209822A1 (de) 2002-03-06 2003-09-25 Biotechnologie Ges Mittelhesse Kopplung niedermolekularer Substanzen an ein modifiziertes Polysaccharid
WO2003078959A2 (en) 2002-03-11 2003-09-25 Ortho Mcneil Pharmaceutical, Inc Methods for shp1 mediated neuroprotection
US20030191056A1 (en) 2002-04-04 2003-10-09 Kenneth Walker Use of transthyretin peptide/protein fusions to increase the serum half-life of pharmacologically active peptides/proteins
US20040122216A1 (en) * 2002-07-01 2004-06-24 Jacob Nielsen Recombinant tissue protective cytokines and encoding nucleic acids thereof for protection, restoration, and enhancement of responsive cells, tissues, and organs
WO2004009627A1 (en) * 2002-07-19 2004-01-29 Cangene Corporation Pegylated erythropoietic compounds
DE10234192B4 (de) 2002-07-26 2009-11-26 Epoplus Gmbh Co.Kg Verwendung von Erythropoetin
EP1541165A4 (en) 2002-08-27 2009-06-24 Chugai Pharmaceutical Co Ltd METHOD FOR STABILIZING PROTEIN PREPARATION
US7459435B2 (en) 2002-08-29 2008-12-02 Hoffmann-La Roche Inc. Treatment of disturbances of iron distribution
CA2498319A1 (en) 2002-09-09 2004-03-18 Nautilus Biotech Rational evolution of cytokines for higher stability, the cytokines and encoding nucleic acid molecules
EP1681303B1 (en) 2002-09-11 2013-09-04 Fresenius Kabi Deutschland GmbH HASylated polypeptides, especially HASylated erythropoietin
DE20321793U1 (de) 2002-09-11 2010-06-02 Fresenius Kabi Deutschland Gmbh Hydroxyalkylstärke-Derivate
KR101119448B1 (ko) 2002-09-11 2012-03-15 추가이 세이야쿠 가부시키가이샤 단백질 정제 방법
BR0314106A (pt) 2002-09-11 2005-07-19 Fresenius Kabi De Gmbh Polipeptìdeos hasilados, especialmente eritropoietina hasilada
AU2003273413A1 (en) 2002-10-08 2004-05-04 Fresenius Kabi Deutschland Gmbh Pharmaceutically active oligosaccharide conjugates
WO2004035802A1 (en) * 2002-10-17 2004-04-29 Pharming Intellectual Property B.V. Protein modification
US7459436B2 (en) 2002-11-22 2008-12-02 Hoffmann-La Roche Inc. Treatment of disturbances of iron distribution
JP4494977B2 (ja) 2002-12-17 2010-06-30 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング Gd2に結合するマウス14.18抗体のヒト化抗体(h14.18)およびそのil−2融合タンパク質
CA2513213C (en) 2003-01-22 2013-07-30 Human Genome Sciences, Inc. Albumin fusion proteins
PL1615945T3 (pl) 2003-04-09 2012-03-30 Ratiopharm Gmbh Sposoby glikopegylacji i białka/peptydy wytwarzane tymi sposobami
CN100383238C (zh) 2003-05-09 2008-04-23 克鲁塞尔荷兰公司 E1-永生化的细胞培养物及培养所述细胞以提高从中获取的产物产量的方法
US9005625B2 (en) 2003-07-25 2015-04-14 Novo Nordisk A/S Antibody toxin conjugates
KR100632985B1 (ko) * 2003-07-26 2006-10-11 메덱스젠 주식회사 생리활성 조절 단백질의 효능 향상 방법 및 그 예시변이체들
WO2005014655A2 (en) 2003-08-08 2005-02-17 Fresenius Kabi Deutschland Gmbh Conjugates of hydroxyalkyl starch and a protein
MXPA06003234A (es) 2003-09-29 2006-06-08 Warren Pharmaceuticals Inc Citosinas protectoras de los tejidos para el tratamiento y prevencion de la sepsis y la formacion de adhesiones.
US20080305992A1 (en) 2003-11-24 2008-12-11 Neose Technologies, Inc. Glycopegylated erythropoietin
AU2004309083B2 (en) 2003-12-30 2010-11-11 Augustinus Bader Tissue regeneration method
DK1699821T3 (da) 2003-12-31 2012-07-16 Merck Patent Gmbh Fc-ERYTHROPOIETIN-FUSIONSPROTEIN MED FORBEDREDE FARMAKOKINETIKKER
DE102004004509B4 (de) 2004-01-23 2010-07-01 Epoplus Gmbh Co.Kg Einsatz von niedrig dosiertem Erythropoietin zur Stimulation endothelialer Vorläuferzellen sowie zur Organregeneration und Progressionsverlangsamung von Endorganschäden
SG151261A1 (en) 2004-03-11 2009-04-30 Fresenius Kabi De Gmbh Conjugates of hydroxyalkyl starch and a protein, prepared by reductive amination
WO2006010143A2 (en) 2004-07-13 2006-01-26 Neose Technologies, Inc. Branched peg remodeling and glycosylation of glucagon-like peptide-1 [glp-1]
US7597884B2 (en) 2004-08-09 2009-10-06 Alios Biopharma, Inc. Hyperglycosylated polypeptide variants and methods of use
EP2586456B1 (en) 2004-10-29 2016-01-20 ratiopharm GmbH Remodeling and glycopegylation of fibroblast growth factor (FGF)
AU2006203792B2 (en) 2005-01-10 2011-11-03 Ratiopharm Gmbh Glycopegylated Granulocyte Colony Stimulating Factor
WO2006121569A2 (en) 2005-04-08 2006-11-16 Neose Technologies, Inc. Compositions and methods for the preparation of protease resistant human growth hormone glycosylation mutants
EP1736481A1 (en) 2005-05-13 2006-12-27 Charite Universitätsmedizin-Berlin Erythropoietin variants
US9988427B2 (en) 2005-05-13 2018-06-05 Charite Universitaetsmedizen-Berlin Erythropoietin variants
US20070105755A1 (en) 2005-10-26 2007-05-10 Neose Technologies, Inc. One pot desialylation and glycopegylation of therapeutic peptides
CN100432107C (zh) * 2005-10-25 2008-11-12 北京大学 具有促红细胞生长因子活性的蛋白质及其用途
US20090048440A1 (en) 2005-11-03 2009-02-19 Neose Technologies, Inc. Nucleotide Sugar Purification Using Membranes
EP1957637B1 (en) 2005-12-08 2013-08-14 Amgen, Inc. Improved host cells and culture methods
EP3026109B1 (en) 2005-12-08 2022-03-09 Amgen Inc. Improved production of glycoproteins using manganese
DE102006004008A1 (de) 2006-01-27 2007-08-02 Hannelore Prof. Dr. Dr. Ehrenreich Verfahren zur Behandlung und/oder Prophylaxe von Multipler Sklerose, sowie Verwendung von Erythropoietin zur Herstellung eines Arzneimittels zur intermittierenden Behandlung und/oder intermittierenden Prophylaxe von Multipler Sklerose
JP5553506B2 (ja) 2006-03-22 2014-07-16 中外製薬株式会社 エリスロポエチン溶液製剤
CN101062407A (zh) 2006-04-29 2007-10-31 中国科学院上海生命科学研究院 促红细胞生成素在预防或治疗视网膜损伤中的用途
WO2007136752A2 (en) 2006-05-19 2007-11-29 Glycofi, Inc. Erythropoietin compositions
MX2009000685A (es) 2006-07-21 2009-01-30 Amgen Inc Metodo para detectar y/o cuantificar hepcidina en una muestra.
US20080242607A1 (en) 2006-07-21 2008-10-02 Neose Technologies, Inc. Glycosylation of peptides via o-linked glycosylation sequences
JPWO2008023725A1 (ja) 2006-08-22 2010-01-14 中外製薬株式会社 末梢神経障害の予防および/または治療剤
US8969532B2 (en) 2006-10-03 2015-03-03 Novo Nordisk A/S Methods for the purification of polypeptide conjugates comprising polyalkylene oxide using hydrophobic interaction chromatography
CN101337988B (zh) * 2006-10-31 2013-01-09 沈阳三生制药有限责任公司 一种新的促红细胞生成素类似物
EP2081956B1 (en) 2006-11-13 2013-03-20 Charité - Universitätsmedizin Berlin Method of cell culture and method of treatment comprising a vepo protein variant
WO2008065372A2 (en) 2006-11-28 2008-06-05 Nautilus Biotech, S.A. Modified erythropoietin polypeptides and uses thereof for treatment
AR065613A1 (es) 2007-03-09 2009-06-17 Chugai Pharmaceutical Co Ltd Agentes de proteccion para organos transplantados
CA2682897C (en) 2007-04-03 2016-11-22 Biogenerix Ag Methods of treatment using glycopegylated g-csf
CN101778859B (zh) 2007-06-12 2014-03-26 诺和诺德公司 改良的用于生产核苷酸糖的方法
EP2167115A2 (en) * 2007-06-15 2010-03-31 University Of Zurich Treatment for alzheimer's disease
RU2335296C1 (ru) * 2007-06-26 2008-10-10 Сергей Марович Дудкин Фармацевтическая композиция для профилактики и лечения неврологических заболеваний
CN103113464B (zh) * 2007-07-02 2014-08-20 沈阳三生制药有限责任公司 天然人促红细胞生成素类似物
CN103073631A (zh) * 2007-07-02 2013-05-01 沈阳三生制药有限责任公司 一种促红细胞生成素类似物
WO2009010107A1 (en) 2007-07-19 2009-01-22 Hannelore Ehrenreich Use of epo receptor activation or stimulation for the improvement of the edss score in patients with multiple sclerosis
US8383114B2 (en) 2007-09-27 2013-02-26 Amgen Inc. Pharmaceutical formulations
ES2962777T3 (es) 2007-11-15 2024-03-21 Amgen Inc Formulación acuosa de anticuerpos estabilizada por antioxidantes para la administración parenteral
EP2070950A1 (en) 2007-12-14 2009-06-17 Fresenius Kabi Deutschland GmbH Hydroxyalkyl starch derivatives and process for their preparation
EP2247618B1 (en) 2008-01-25 2014-06-11 Amgen, Inc Ferroportin antibodies and methods of use
JP5702150B2 (ja) 2008-02-08 2015-04-15 アンブルックス, インコーポレイテッドAmbrx, Inc. 修飾されているレプチンポリペプチドおよびそれらの使用
EP2095829A1 (en) 2008-02-27 2009-09-02 LEK Pharmaceuticals D.D. Selenium containing modifying agents and conjugates
AU2009219232B2 (en) 2008-02-27 2014-02-27 Novo Nordisk A/S Conjugated Factor VIII molecules
EP2811017A2 (en) 2008-04-21 2014-12-10 Novo Nordisk Health Care AG Hyperglycosylated human coagulation factor IX
EP2294087B1 (en) 2008-05-01 2014-05-14 Amgen, Inc. Anti-hepcidin antibodies and methods of use
ES2435272T3 (es) 2008-09-23 2013-12-17 F. Hoffmann-La Roche Ag Purificación de la eritropoyetina
WO2010036964A2 (en) 2008-09-26 2010-04-01 Ambrx Inc. Modified animal erythropoietin polypeptides and their uses
CA3019967A1 (en) 2008-11-13 2010-05-20 The General Hospital Corporation Methods and compositions for regulating iron homeostasis by modulation of bmp-6
BRPI1008300B1 (pt) * 2009-02-19 2021-07-13 Xellia Pharmaceuticals Aps Processo de purificação de daptomicina
US20100272816A1 (en) 2009-04-27 2010-10-28 Wolfgang Rudinger Microcapsules comprising liver cells and erythropoietin, methods for preparing said microcapsules and methods for treating a patient comprising applying said microcapsules to the patient
EP3009447B1 (en) 2009-07-24 2018-06-06 Dr. Reddy's Laboratories, Ltd. Production of erythropoiesis stimulating protein using metal ions
WO2011024025A1 (en) * 2009-08-28 2011-03-03 Avesthagen Limited An erythropoietin analogue and a method thereof
WO2011050333A1 (en) 2009-10-23 2011-04-28 Amgen Inc. Vial adapter and system
EA032537B1 (ru) 2010-06-07 2019-06-28 Эмджен Инк. Способ работы устройства для доставки лекарственного средства
US8193296B2 (en) 2010-06-30 2012-06-05 Nike, Inc. Golf balls including crosslinked thermoplastic polyurethane
US20120115637A1 (en) 2010-06-30 2012-05-10 Nike, Inc. Golf Balls Including A Crosslinked Thermoplastic Polyurethane Cover Layer Having Improved Scuff Resistance
RU2451071C1 (ru) * 2010-12-10 2012-05-20 Российская Федерация, от имени которой выступает Министерство образования и науки Российской Федерации (Минобрнауки России) Штамм гибридных культивируемых клеток животных mus musculus - продуцент моноклональных антител к рекомбинантному эритропоэтину человека (варианты)
AU2012236573B2 (en) 2011-03-31 2016-06-02 Amgen Inc. Vial adapter and system
AU2012245231B2 (en) 2011-04-20 2016-10-13 Amgen Inc. Autoinjector apparatus
US9089739B2 (en) 2011-08-23 2015-07-28 Nike, Inc. Multi-core golf ball having increased initial velocity
US8979676B2 (en) 2011-08-23 2015-03-17 Nike, Inc. Multi-core golf ball having increased initial velocity at high swing speeds relative to low swing speeds
CN103930142B (zh) 2011-10-14 2016-12-14 安姆根有限公司 注射器和装配方法
KR101443257B1 (ko) * 2011-10-18 2014-09-19 주식회사 종근당 낮은 등전점을 갖는 에리스로포이에틴 유사체의 정제방법
CN102788720B (zh) * 2012-06-05 2016-01-06 西北大学 一种滤膜辅助分离生物样本中糖蛋白全n-连接糖链及其鉴别方法
EP2922590B1 (en) 2012-11-21 2020-02-05 Amgen Inc. Drug delivery device
ES2695166T3 (es) 2013-03-15 2019-01-02 Intrinsic Lifesciences Llc Anticuerpos antihepcidina y usos de los mismos
BR112015022042B1 (pt) 2013-03-15 2023-01-10 Amgen Inc Injetor para injetar um produto terapêutico
CA2904661C (en) 2013-03-15 2022-03-15 Amgen Inc. Drug cassette, autoinjector, and autoinjector system
CA2904725C (en) 2013-03-15 2022-04-12 Amgen Inc. Drug cassette, autoinjector, and autoinjector system
CA2897825C (en) 2013-03-22 2022-05-24 Scott R. Gibson Injector and method of assembly
CA2920894C (en) 2013-10-24 2023-03-14 Amgen Inc. Injector and method of assembly
MX2016005315A (es) 2013-10-24 2016-08-11 Amgen Inc Sistema de administracion de farmacos con control sensible a la temperatura.
KR101414897B1 (ko) 2013-11-29 2014-07-04 씨제이헬스케어 주식회사 다베포에틴 알파의 정제 방법
US10994112B2 (en) 2014-02-05 2021-05-04 Amgen Inc. Drug delivery system with electromagnetic field generator
CA2945026C (en) 2014-05-07 2023-10-10 Amgen Inc. Autoinjector with shock reducing elements
IL297356A (en) 2014-06-03 2022-12-01 Amgen Inc Controllable drug delivery system and method of use
US10287336B2 (en) 2014-09-18 2019-05-14 AskGene Pharma, Inc. Feline erythropoietin receptor agonists
WO2016049036A1 (en) 2014-09-22 2016-03-31 Intrinsic Lifesciences Llc Humanized anti-hepcidin antibodies and uses thereof
WO2016061220A2 (en) 2014-10-14 2016-04-21 Amgen Inc. Drug injection device with visual and audio indicators
US10799630B2 (en) 2014-12-19 2020-10-13 Amgen Inc. Drug delivery device with proximity sensor
JP2017538512A (ja) 2014-12-19 2017-12-28 アムジエン・インコーポレーテツド ライブボタンまたはユーザインタフェースフィールドを含む薬物送達装置
WO2016133947A1 (en) 2015-02-17 2016-08-25 Amgen Inc. Drug delivery device with vacuum assisted securement and/or feedback
EP3261690B1 (en) 2015-02-27 2021-12-15 Amgen Inc. Drug delivery device having a needle guard mechanism with a tunable threshold of resistance to needle guard movement
WO2017039786A1 (en) 2015-09-02 2017-03-09 Amgen Inc. Syringe assembly adapter for a syringe
ES2755717T3 (es) 2015-12-09 2020-04-23 Amgen Inc Autoinyector con tapa de señalización
WO2017120178A1 (en) 2016-01-06 2017-07-13 Amgen Inc. Auto-injector with signaling electronics
JP6906497B2 (ja) * 2016-03-09 2021-07-21 Jcrファーマ株式会社 変異型ヒトエリスロポエチンの製造方法
US11200298B2 (en) 2016-03-15 2021-12-14 Amgen Inc. Reducing probability of glass breakage in drug delivery devices
US11541168B2 (en) 2016-04-29 2023-01-03 Amgen Inc. Drug delivery device with messaging label
US11389588B2 (en) 2016-05-02 2022-07-19 Amgen Inc. Syringe adapter and guide for filling an on-body injector
MX2018013616A (es) 2016-05-13 2019-02-21 Amgen Inc Montaje de cubierta protectora de vial.
EP3458988B1 (en) 2016-05-16 2023-10-18 Amgen Inc. Data encryption in medical devices with limited computational capability
GB2550418A (en) 2016-05-20 2017-11-22 Laing Peter An improved vaccine against flaviviruses avoiding elicitation or stimulation of infection-enhancing antibodies
US11541176B2 (en) 2016-06-03 2023-01-03 Amgen Inc. Impact testing apparatuses and methods for drug delivery devices
US11285266B2 (en) 2016-07-01 2022-03-29 Amgen Inc. Drug delivery device having minimized risk of component fracture upon impact events
WO2018034784A1 (en) 2016-08-17 2018-02-22 Amgen Inc. Drug delivery device with placement detection
US20200261643A1 (en) 2016-10-25 2020-08-20 Amgen Inc. On-body injector
MX2019008432A (es) 2017-01-17 2019-11-18 Amgen Inc Dispositivos de inyeccion y metodos relacionados de uso y ensamblaje.
MX2019009755A (es) 2017-02-17 2019-10-07 Amgen Inc Mecanismo de insercion para dispositivo de suministro de farmacos.
US11752258B2 (en) 2017-02-17 2023-09-12 Amgen Inc. Drug delivery device with sterile fluid flowpath and related method of assembly
JP6258536B1 (ja) * 2017-03-03 2018-01-10 協和発酵キリン株式会社 ダルベポエチン組成物の製造方法およびダルべポエチン産生細胞の培養方法
JP2020508803A (ja) 2017-03-06 2020-03-26 アムジエン・インコーポレーテツド 作動防止特徴部を備える薬物送達デバイス
US11571511B2 (en) 2017-03-07 2023-02-07 Amgen Inc. Insertion mechanism and method of inserting a needle of a drug delivery device
MX2019010671A (es) 2017-03-09 2019-10-21 Amgen Inc Mecanismo de insercion para dispositivo de administracion de farmacos.
EP3570871B1 (en) 2017-03-20 2020-11-18 H. Hoffnabb-La Roche Ag Method for in vitro glycoengineering of an erythropoiesis stimulating protein
JP7118993B2 (ja) 2017-03-28 2022-08-16 アムジエン・インコーポレーテツド プランジャーロッド・シリンジアセンブリシステム及び方法
US11667686B2 (en) 2017-06-06 2023-06-06 Kindred Biosciences, Inc. Erythropoietin and analogs for veterinary use
EP3634546A1 (en) 2017-06-08 2020-04-15 Amgen Inc. Torque driven drug delivery device
AU2018280054B2 (en) 2017-06-08 2023-07-13 Amgen Inc. Syringe assembly for a drug delivery device and method of assembly
AU2018288604B2 (en) 2017-06-22 2023-12-21 Amgen Inc. Device activation impact/shock reduction
MX2019015479A (es) 2017-06-23 2020-02-20 Amgen Inc Dispositivo electronico de administracion de farmacos con tapa accionada por un conjunto de conmutador.
JP7408398B2 (ja) 2017-07-14 2024-01-05 アムジエン・インコーポレーテツド 二重ねじりばねシステムを有する針挿入後退システム
EP3655063A1 (en) 2017-07-21 2020-05-27 Amgen Inc. Gas permeable sealing member for drug container and methods of assembly
MA49676A (fr) 2017-07-25 2020-06-03 Amgen Inc Dispositif d'administration de médicament doté d'un système d'accès à un récipient et procédé d'assemblage associé
MA49677A (fr) 2017-07-25 2021-04-21 Amgen Inc Dispositif d'administration de médicament avec module d'engrenage et procédé d'assemblage associé
US12318593B2 (en) 2017-08-09 2025-06-03 Amgen Inc. Hydraulic-pneumatic pressurized chamber drug delivery system
EP3668567A1 (en) 2017-08-18 2020-06-24 Amgen Inc. Wearable injector with sterile adhesive patch
US11103636B2 (en) 2017-08-22 2021-08-31 Amgen Inc. Needle insertion mechanism for drug delivery device
MA50611A (fr) 2017-10-04 2020-08-12 Amgen Inc Adaptateur d'écoulement destiné à un dispositif d'administration de médicament
MA50614A (fr) 2017-10-06 2020-08-12 Amgen Inc Dispositif d'administration de médicament comprenant un ensemble de verrouillage et procédé d'assemblage associé
EP3694578A1 (en) 2017-10-09 2020-08-19 Amgen Inc. Drug delivery device with drive assembly and related method of assembly
IL273582B2 (en) 2017-11-03 2024-12-01 Amgen Inc Systems and approaches for sterilizing a drug delivery device
MA50553A (fr) 2017-11-06 2020-09-16 Amgen Inc Dispositif d'administration de médicament avec détection de positionnement et de débit
EP3707075A1 (en) 2017-11-06 2020-09-16 Amgen Inc. Fill-finish assemblies and related methods
EP3706826A1 (en) 2017-11-10 2020-09-16 Amgen Inc. Plungers for drug delivery devices
IL273636B1 (en) 2017-11-16 2025-06-01 Amgen Inc Automatic injector with delay and end point sensing
CA3079540A1 (en) 2017-11-16 2019-05-23 Amgen Inc. Door latch mechanism for drug delivery device
US10835685B2 (en) 2018-05-30 2020-11-17 Amgen Inc. Thermal spring release mechanism for a drug delivery device
US11083840B2 (en) 2018-06-01 2021-08-10 Amgen Inc. Modular fluid path assemblies for drug delivery devices
MA53379A (fr) 2018-07-24 2021-06-02 Amgen Inc Dispositifs d'administration pour l'administration de médicaments
EP3826699A1 (en) 2018-07-24 2021-06-02 Amgen Inc. Delivery devices for administering drugs
WO2020023336A1 (en) 2018-07-24 2020-01-30 Amgen Inc. Hybrid drug delivery devices with grip portion
WO2020023220A1 (en) 2018-07-24 2020-01-30 Amgen Inc. Hybrid drug delivery devices with tacky skin attachment portion and related method of preparation
US12109389B2 (en) 2018-07-31 2024-10-08 Amgen Inc. Fluid path assembly for a drug delivery device
AU2019347710B2 (en) 2018-09-24 2025-05-08 Amgen Inc. Interventional dosing systems and methods
AR113091A1 (es) 2018-09-27 2020-01-22 Univ Nacional Del Litoral Eritropoyetina humana modificada
AU2019350660B2 (en) 2018-09-28 2024-09-26 Amgen Inc. Muscle wire escapement activation assembly for a drug delivery device
US12156991B2 (en) 2018-10-02 2024-12-03 Amgen Inc. Injection systems for drug delivery with internal force transmission
WO2020072846A1 (en) 2018-10-05 2020-04-09 Amgen Inc. Drug delivery device having dose indicator
EP3866890A1 (en) 2018-10-15 2021-08-25 Amgen Inc. Drug delivery device having damping mechanism
AU2019359801B2 (en) 2018-10-15 2025-01-02 Amgen Inc. Platform assembly process for drug delivery device
MA54048A (fr) 2018-11-01 2022-02-09 Amgen Inc Dispositifs d'administration de médicament avec rétraction partielle de l'organe d'administration de médicament
AU2019370159B2 (en) 2018-11-01 2025-05-29 Amgen Inc. Drug delivery devices with partial drug delivery member retraction
TWI831847B (zh) 2018-11-01 2024-02-11 美商安進公司 部分針頭縮回之藥物遞送裝置及其操作方法
EP3958934B1 (en) 2019-04-24 2025-04-09 Amgen Inc. Syringe sterilization verification assemblies and methods
MX2022002149A (es) 2019-08-23 2022-03-17 Amgen Inc Dispositivo de suministro de farmacos con componentes de acoplamiento de capuchon de aguja configurable y metodos relacionados.
WO2022159414A1 (en) 2021-01-22 2022-07-28 University Of Rochester Erythropoietin for gastroinfestinal dysfunction
MX2023013640A (es) 2021-05-21 2023-11-30 Amgen Inc Metodo de optimizacion de una receta de llenado para un contenedor de medicamento.
WO2023209074A1 (en) 2022-04-28 2023-11-02 Institut National de la Santé et de la Recherche Médicale Methods of restoring erythropoiesis in patients suffering from a sf3b1 mutant myelodysplastic syndrome by correcting coasy mis-splicing
AU2023374183A1 (en) 2022-11-02 2025-03-20 F. Hoffmann-La Roche Ag Method for producing glycoprotein compositions

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NZ210501A (en) * 1983-12-13 1991-08-27 Kirin Amgen Inc Erythropoietin produced by procaryotic or eucaryotic expression of an exogenous dna sequence
US4954437A (en) * 1986-09-15 1990-09-04 Integrated Genetics, Inc. Cell encoding recombinant human erythropoietin
WO1991005867A1 (en) * 1989-10-13 1991-05-02 Amgen Inc. Erythropoietin isoforms

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7091326B2 (en) 2001-12-03 2006-08-15 Cheil Jedang Corporation Fusion protein having enhanced in vivo erythropoietin activity
JP2016501897A (ja) * 2012-12-18 2016-01-21 聯亞藥業股▲分▼有限公司Ubi Pharma Inc. 組換えタンパク質
US10428129B2 (en) 2012-12-18 2019-10-01 Ubi Pharma Inc. Recombinant protein

Also Published As

Publication number Publication date
HK1001589A1 (en) 1998-06-26
CA2147124A1 (en) 1995-02-23
SI0640619T1 (sl) 1998-02-28
AU7632794A (en) 1995-03-14
IL192290A0 (en) 2008-12-29
DE69404401D1 (de) 1997-09-04
CZ291342B6 (cs) 2003-02-12
ES2105442T5 (es) 2005-07-16
SK50295A3 (en) 1995-08-09
DK0640619T3 (da) 1998-02-02
DE69404401T3 (de) 2005-11-24
KR100328769B1 (ko) 2002-08-08
RU2159814C2 (ru) 2000-11-27
JP2938572B2 (ja) 1999-08-23
IL110669A0 (en) 1994-11-11
NL300075I2 (nl) 2002-04-02
EP0640619A1 (en) 1995-03-01
JP2004331671A (ja) 2004-11-25
SK282003B6 (sk) 2001-10-08
CN1057534C (zh) 2000-10-18
NO323104B1 (no) 2007-01-02
EP0640619B1 (en) 1997-07-23
DE10199059I2 (de) 2007-11-08
IL136188A0 (en) 2001-07-24
NZ273134A (en) 1997-11-24
FI117136B (fi) 2006-06-30
HU220334B (hu) 2001-12-28
JP3664723B2 (ja) 2005-06-29
NO2007008I1 (no) 2007-07-23
FI951792L (fi) 1995-05-18
RU95115239A (ru) 1997-03-27
AU677097B2 (en) 1997-04-10
ZA946122B (en) 1995-03-20
HUT72849A (en) 1996-05-28
CZ291343B6 (cs) 2003-02-12
LV10972A (lv) 1995-12-20
IL110669A (en) 2008-11-26
FI951792A0 (fi) 1995-04-13
KR960701994A (ko) 1996-03-28
GR3024815T3 (en) 1998-01-30
CZ291229B6 (cs) 2003-01-15
ATE155796T1 (de) 1997-08-15
WO1995005465A1 (en) 1995-02-23
IL136189A0 (en) 2001-07-24
NL300075I1 (nl) 2002-03-01
CA2147124C (en) 2002-11-05
DE10199059I1 (de) 2002-02-07
DK0640619T4 (da) 2005-04-18
NO951445D0 (no) 1995-04-12
DE69404401T2 (de) 1998-02-19
UA49793C2 (uk) 2002-10-15
CZ91795A3 (en) 1996-03-13
LV10972B (en) 1996-10-20
EP0640619B2 (en) 2005-03-23
SI0640619T2 (en) 2005-06-30
NO2007008I2 (no) 2011-02-21
ES2105442T3 (es) 1997-10-16
JP3664590B2 (ja) 2005-06-29
LU90850I2 (fr) 2002-01-07
NO951445L (no) 1995-06-16
JPH08506023A (ja) 1996-07-02
CN1105030A (zh) 1995-07-12
HU9501435D0 (en) 1995-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2938572B2 (ja) エリトロポエチン類似体
US7217689B1 (en) Glycosylation analogs of erythropoietin
JP3073905B2 (ja) ヒトエリスロポエチン類似体
AU743833B2 (en) Recombinant human erythropoietin with advantageous glycosylation profile
HK1001589B (en) Erythropoietin analogs with additional glycosylation sites

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040727

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041027

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050222

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090408

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100408

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110408

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120408

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130408

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130408

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term