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JPH1066984A - 水性流体中の酸化物質を分解させる方法 - Google Patents

水性流体中の酸化物質を分解させる方法

Info

Publication number
JPH1066984A
JPH1066984A JP9187259A JP18725997A JPH1066984A JP H1066984 A JPH1066984 A JP H1066984A JP 9187259 A JP9187259 A JP 9187259A JP 18725997 A JP18725997 A JP 18725997A JP H1066984 A JPH1066984 A JP H1066984A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anion exchanger
palladium
platinum
group metal
platinum group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9187259A
Other languages
English (en)
Inventor
Dirk-Michael Dr Pfenning
デイルク・ミヒヤエル−プフエニング
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bayer AG filed Critical Bayer AG
Publication of JPH1066984A publication Critical patent/JPH1066984A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J41/00Anion exchange; Use of material as anion exchangers; Treatment of material for improving the anion exchange properties
    • B01J41/04Processes using organic exchangers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J47/00Ion-exchange processes in general; Apparatus therefor
    • B01J47/016Modification or after-treatment of ion-exchangers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/70Treatment of water, waste water, or sewage by reduction
    • C02F1/705Reduction by metals
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21FPROTECTION AGAINST X-RADIATION, GAMMA RADIATION, CORPUSCULAR RADIATION OR PARTICLE BOMBARDMENT; TREATING RADIOACTIVELY CONTAMINATED MATERIAL; DECONTAMINATION ARRANGEMENTS THEREFOR
    • G21F9/00Treating radioactively contaminated material; Decontamination arrangements therefor
    • G21F9/04Treating liquids
    • G21F9/06Processing
    • G21F9/12Processing by absorption; by adsorption; by ion-exchange

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Removal Of Specific Substances (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水性流体中の酸化物質を分解させる方法。 【解決手段】 驚くべきことに、水処理で用いられるア
ニオン交換体を少なくとも1種の白金族金属でドープ処
理しておくと如何なる場合でも樹脂フィルター上に望ま
しくない粘液質の沈澱物が生じないことを見い出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、支持体に付着させた白金族金属
を用いて水性流体中の酸化物質、例えばオゾン、過酸化
水素、OHフリーラジカルおよび有機パーオキサイド類
などを分解させる方法に関する。
【0002】水処理技術、特に純度に関して高い要求を
満足させる必要がある特に電子工学産業、薬学および化
粧品産業、飲料水産業および発電所プラントにおける水
処理技術でイオン交換体が最初に用いられたのはかなり
以前のことであった。同時に、イオン交換体は一般に複
雑な処理系の一部を形成し、それには、とりわけ、例え
ばオゾンなどによる無菌化(asepticizati
on)および痕跡量の有機化合物の除去、UV照射およ
び/または過酸化水素による条件付けなどが含まれる。
原子力発電所の一次回路では、放射性核種およびそれら
から派生するものを除去すると言った追加的面が存在す
る。イオン交換体をそのような処理系でできるだけ長期
間に渡って問題なく働かせる必要がある。
【0003】水は必ずしもそれを単に冷媒として作用さ
せることが意図されていないと言ったさらなる点も存在
する。例えば原子力発電所の場合、核反応を適度に起こ
させる目的でしばしば水に溶解させてホウ酸が用いられ
る(ホウ素は、それに中性子が衝突すると、リチウムに
変化する)。従って、そのような場合、また、如何なる
処理操作を行う時でもそのような機能が悪化してはなら
ないことを考慮に入れる必要がある。
【0004】イオン交換体(これは通常カチオン交換体
とアニオン交換体の組み合わせであり、しばしば、混合
床フィルター内に配置される)の下流には一般に直列連
結している樹脂トラップ(=フィルター)が存在してい
て、この樹脂トラップが、洗い流された微細物および樹
脂ビード片を捕捉する。この樹脂トラップが詰まると、
結果として圧力ヘッド損(pressure head
loss)が増大する。放射性核種を含有するフィル
ターを取り替える場合、特にそれの処分に費用がかか
り、従って、この処分を行う頻度をできるだけ少なくす
るのが好適である。しかしながら、上記樹脂トラップ上
に生じる付着物は意図した如く樹脂粒子を含有するばか
りでなくまた粘液質の物質も含有していてこのような粘
液質物質によってフィルターの透過性が大きく低下する
ことから、上記樹脂トラップを頻繁に取り替える必要が
あることが経験的に分かっている。
【0005】我々は、驚くべきことに、水処理で用いら
れるアニオン交換体を少なくとも1種の白金族金属でド
ープ処理(doped with)しておくと如何なる
場合でも樹脂トラップ上に望ましくない粘液質の沈澱物
が生じないことをここに見い出した。この観察した効果
がどのようにして起こるかはまだ明らかになっていな
い。我々は、現時点では、該イオン交換体内で酸化剤と
して働くことで樹脂の分解をもたらし得る物質が白金族
金属の存在下で分解する(この水の流れに還元剤、例え
ば水素またはヒドラジンなどを添加する必要なく)と言
った仮定をたてている。酸化物質が分解する結果として
生じる如何なる酸素も問題にならず、その系内に残存し
得る。
【0006】従って、本発明は、還元剤を添加しないで
水性流体流れ中の酸化物質を分解させる方法に関し、こ
の方法は、支持体として働くアニオン交換体に支持させ
た少なくとも1種の白金族金属を該流体流れに導入する
ことを特徴とする。
【0007】この白金族金属には元素であるルテニウ
ム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、
白金などが含まれる。本発明に従う方法ではパラジウム
および白金が好適である。
【0008】本発明に従って用いるアニオン交換体は弱
塩基性基および/または強塩基性基を有していてもよ
い。基礎のポリマーとして、エチレン系不飽和モノマー
類から作られる架橋ポリマーを用いる。エチレン系一不
飽和モノマー類の例は、例えばスチレン、ビニルトルエ
ン、エチルスチレン、α−メチルスチレン、およびそれ
らの核がハロゲンで置換された誘導体、例えばクロロス
チレンなど、またビニルベンジルクロライド、アクリル
酸、それの塩およびそれのエステル、特にメチルエステ
ルおよびエチルエステル、メタアクリル酸、それの塩お
よびそれのエステル、特にメチルエステル、またアクリ
ル酸およびメタアクリル酸のニトリル類およびアミド類
などである。
【0009】このポリマー類を、好適には、共重合し得
るC=C二重結合(類)を1分子当たり2つ以上、好適
には2または3つ有する架橋性モノマー類と一緒に共重
合させることで架橋を起こさせる。このような架橋性モ
ノマー類には、例えば多官能ビニル芳香族化合物、例え
ばジ−およびトリビニルベンゼン類、ジビニルエチルベ
ンゼン、ジビニルトルエン、ジビニルキシレン、ジビニ
ルエチルベンゼン、ジビニルナフタレンなど、多官能ア
リル芳香族化合物、例えばジ−およびトリアリルベンゼ
ン類など、多官能ビニルおよびアリル複素環式化合物、
例えばトリビニルおよびトリアリルのシアヌレートおよ
びイソシアヌレートなど、N,N’−C1−C6−アルキ
レンジアクリルアミド類および−ジメタアクリルアミド
類、例えばN,N’−メチレンジアクリルアミドおよび
−ジメタアクリルアミド、N,N’−エチレンジアクリ
ルアミドおよび−ジメタアクリルアミドなど、OH基を
1分子当たり2から4個有する飽和C2−C20−ポリオ
ール類のポリビニルエーテルおよびポリアリルエーテル
類、例えばエチレングリコールジビニルエーテル、エチ
レングリコールジアリルエーテル、ジエチレングリコー
ルジビニルエーテルおよびジエチレングリコールジアリ
ルエーテルなど、不飽和C3−C12−アルコールもしく
はOH基を1分子当たり2から4個有する飽和C2−C
20−ポリオール類のエステル類、例えばメタアクリル酸
アリル、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
グリセロールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールテトラ(メタ)アクリレートなど、ジビニルエ
チレン尿素、ジビニルプロピレン尿素、アジピン酸ジビ
ニル、孤立C=C二重結合を2または3つ有する脂肪族
および環状脂肪族オレフィン類、例えばヘキサジエン−
1,5、2,5−ジメチルヘキサジエン−1,5、オク
タジエン−1,7、1,2,4−トリビニルシクロヘキ
サンなどが含まれる。特に有用であることを確認した架
橋性モノマー類には、ジビニルベンゼン(異性体混合物
として)、およびジビニルベンゼンとC=C二重結合を
2または3つ有する脂肪族C6−C12−炭化水素の混合
物が含まれる。この架橋性モノマー類を、一般に、重合
性モノマー類の全使用量を基準にして2から20重量
%、好適には2から12重量%の量で用いる。
【0010】この架橋性モノマー類は高純度物質として
用いる必要はなく、その代わりに、純度がより低い産業
的市販混合物の形態で使用可能である(例えばエチルス
チレンとの混合物の状態におけるジビニルベンゼンな
ど)。
【0011】この架橋させたポリマー類に、本質的に知
られている様式でさらなる処理を受けさせることで、ア
ニオン交換体を製造することができる。このアニオン交
換体の製造は、一方では、好適にはクロロメチルエーテ
ルを用いたクロロメチル化(米国特許第2 642 4
17、2 960 480、2 597 492、25
97 493、3 311 602および2 616
877号を参照)に続いてアンモニア、第一級アミン、
例えばメチル−もしくはエチルアミンなど、第二級アミ
ン、例えばジメチルアミンなど、または第三級アミン、
例えばトリメチルアミンまたはジメチルイソプロパノー
ルアミンなどを用いたアミノ化(米国特許第2 632
000、2 616 877、2 642 417、
2 632 001および2 992 544号を参
照)を一般に25から150℃の温度で行うことで実施
可能である。
【0012】このアニオン交換体の製造は、他方では、
a)その架橋させたポリマー類とフタルイミド誘導体を
反応させそしてb)その結果として生じたイミド類の加
水分解を行うことを伴うアミノメチル化方法に従って実
施可能である。このアミドメチル化a)は、その架橋さ
せたポリマー類とN−クロロメチルフタルイミドをその
架橋ポリマー類を膨潤させる媒体の存在下およびフリー
デル・クラフツ触媒の存在下で反応させることで実施可
能であり[ドイツ特許(German Auslege
schrift)第1 054 715号]、この場
合、その架橋ポリマーに存在する芳香族核の置換が所望
レベル(置換が芳香族核当たり0.3から2.0)で起
こるに適切な量でフタルイミド誘導体を用いる(または
化学量論的過剰量が20%以下、好適には10%以下に
なるような量で用いる)。
【0013】適切な膨潤用媒体には、ハロゲン化炭化水
素、好適には塩化C1−C4−炭化水素が含まれる。最も
好適な膨潤用媒体は1,2−ジクロロエタンである。
【0014】好適なフリーデル・クラフツ触媒には、例
えばAlCl3、BF3、FeCl3、ZnCl2、TiC
4、ZrCl4、SnCl4、H3PO4、HFおよびH
BF4が含まれる。この触媒はN−クロロメチルフタル
イミド1モル当たり0.01から0.1モルの量で使用
可能である。
【0015】この反応は、例えば、膨潤用媒体中のN−
クロロメチルフタルイミド溶液に架橋ポリマーを入れて
この反応体を触媒の存在下で高温、一般に50から10
0、好適には50から75℃の温度で塩化水素の発生が
本質的に完了するまで反応させるような様式で実施可能
である。この塩化水素の発生が完了するのは一般に2か
ら20時間後である。置換されたポリマーと液状の反応
媒体と無機生成物の分離を行った後、そのポリマーを塩
化ナトリウム水溶液に懸濁させそして残存する膨潤用溶
媒を蒸留で除去することが推奨され得る。
【0016】この置換ポリマーの加水分解b)は、例え
ば、その単離した生成物を次にオートクレーブに入れて
アルカリ、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
どが約5重量%から40重量%入っている水溶液または
アルコール溶液を用いるか或は鉱酸、例えば塩酸、臭化
水素酸、硫酸などが約5から50重量%入っている水溶
液を用いて100から250℃の温度でそれに鹸化を受
けさせることなどで実施可能である。他方では、別法と
して、その中間生成物を水加ヒドラジンが5重量%から
50重量%入っている水溶液またはアルコール溶液と5
0から100℃の温度で反応させてもよい。好適な態様
では、最後に述べた溶液に他のアルカリ、特に苛性アル
カリを1から20重量%の量で入れてもよい。この反応
生成物を単離し、水で洗浄した後、鉱酸水溶液(好適に
は5から20重量%の)と一緒に加熱することにより、
加水分解を完結させてもよい。
【0017】このようにして入手可能なアミノアルキル
化合物をアルキル化で修飾することも可能である。公知
アルキル化剤、例えばメチル、エチル、プロピルのクロ
ライド類およびブロマイド類、ジアルキルスルフェート
類、アルキレンオキサイド類、ハロヒドリン類、多ハロ
ゲン化合物、エピハロヒドリン類、エチレンイミン類な
どを用いて上記目的を達成する。
【0018】この上で述べた上記アミノ誘導体のアルキ
ル化は、これとアルキル化剤をモル量で20から125
℃の範囲の温度で反応させることで達成可能である。例
えば、アルキルハライド類またはジアルキルスルフェー
ト類などを用いる場合、生じるハロゲン化水素酸または
アルキル硫酸の中和を行うに必要な量でアルカリ剤、例
えば水酸化ナトリウム、炭酸カルシウム、酸化マグネシ
ウムなどを加えるのが推奨され得る。このアルキル化剤
の使用量に応じて、第二級、第三級または第四級アミノ
誘導体もしくはそれらの混合物が得られる。別の一般的
なアルキル化剤はホルムアルデヒドと蟻酸の混合物であ
り、これを、必要ならば鉱酸の存在下、水溶液の形態で
用いる。このようなアルキル化剤を用いた反応は50か
ら120℃の範囲の温度で実施可能である。後者の場合
にアルキル化剤を過剰量で用いると、ただ1つの反応生
成物として第三級アミノ誘導体が得られる。この第三級
アミノ誘導体を更にアルキル化剤、例えば塩化メチルな
どと10から120℃の温度で反応させると、これらは
完全にか或は部分的に第四級誘導体に変化し得る。
【0019】使用するアニオン交換体はマクロ細孔性
(macroporous)であってもよいか、或は好
適にはゼラチン状であってもよく、そしてポリスチレン
を基とするアニオン交換体が好適である。OH形態の強
塩基性アニオン交換体および遊離塩基形態の弱塩基性ア
ニオン交換体が特に好適である。
【0020】白金族金属を用いたアニオン交換体のドー
プ処理は、例えばパラジウムを適切な塩形態でイオン交
換基によって取り上げさせた後にそれに還元を受けさせ
るか、或は適切な溶液を用いて還元物質を最初に樹脂に
付着させた後その上にパラジウムを沈澱させることなど
で実施可能である。最後に、また、前以て還元を受けさ
せておいたパラジウムをコロイド状に分散させて適切な
溶液または分散液を用いてそれを樹脂に吸着させること
も可能である。
【0021】本明細書で好適な添付方法は、塩形態の樹
脂から出発してこれを最初にパラジウム塩溶液(例えば
Na2PdCl4が2から20重量%入っている)で処理
してその樹脂に存在しているアニオンをアニオンパラジ
ウム錯体で交換する方法である。このような方法では上
記パラジウム錯体が主に樹脂粒子の表面領域に分布し、
迅速速度論(rapid kinetics)で特徴づ
けられる結果として、主にその領域が覆われる。
【0022】樹脂にイオン的に(ionogenica
lly)結合しているパラジウムを強アルカリ溶液に入
れて、これの還元を、高温で、この目的で用いるに通常
の還元剤、例えばヒドラジン、ヒドロキシルアミン、水
素、アスコルビン酸、ホルマリン、蟻酸などで行うこと
によって、金属パラジウムを生じさせることができ、こ
こでは、ヒドラジンまたはホルマリンを用いるのが好適
である。
【0023】本発明に従って用いるイオン交換体の白金
族金属含有量は、アニオン交換体1リットル当たり一般
に0.3から10、好適には0.5から1.2gの範囲
である。
【0024】本発明に従う方法を用いると、例えば、水
に元々5mg/lの量で過酸化水素が入っている過酸化
水素レベルを残存レベルである0.01mg/l以下の
過酸化水素レベルにまで下げることができる。
【0025】その結果として、有機交換体ポリマーで起
こり得る損傷度合が低下し、それらの使用寿命がかなり
向上し、かつそのポリマーからの望ましくない化学物質
の放出が防止される。
【0026】あと知恵であるが、恐らくは、以下の観察
で本発明に従う方法の機構に関する説明が得られる可能
性がある。
【0027】例えば、加圧水反応槽が利用されている原
子力発電所の冷却池回路(cooling pondo
circuits)では、冷媒として、主にホウ酸
(約3000ppm)が入っている水溶液が用いられて
いる。このような冷却池のいわゆる一次冷媒では、この
媒体が放射能に暴露されることが原因で放射線分解反応
が起こって酸化成分が生じる可能性があり(例えばH2
2が数ppm)、これが、処理系に典型的に存在させ
ているイオン交換体の分解を起こさせている。その結果
としてポリマー材料が放出されることにより、一方で
は、望ましくないイオン成分の放出がもたらされ、そし
て他方では、下流に位置する機械ミクロフィルターの圧
力ヘッド損が高くなるか或は処理量が低下する。特に、
イオン交換体処理フィルターを連続運転する場合、本発
明に従って白金族金属でドープ処理したイオン交換体の
層でそれを被覆することによってそれを酸化剤から守る
ことが推奨され得る一方、フィルターをバッチ式で操作
する場合、触媒活性を示す樹脂成分を均一に混合するこ
とでそれの条件付けを行うことができる。両方の場合と
も、また、混合床フィルター(カチオン交換体とアニオ
ン交換体の組み合わせ)が利用されている処理で典型的
に用いられている強塩基性アニオン成分を、適切な金属
でドープ処理した二官能(bifunctional)
イオン交換樹脂で置き換えることも可能である。
【0028】半導体の製造および薬剤の製造では超高純
度水が多量に必要とされていて、それの滅菌を行うか或
は望ましくない有機物質の除去を行う場合、これは、酸
化物質(オゾン、過酸化水素、過酸化物を放出する薬
剤)をUVランプと協力させて用いるか或は化学品を用
いないで強UV源(通常、より短い波長を有する)を用
いることを伴う[例えばK.Marquardt著「高
純度および超高純度水の処理」(Rein− und
Reinstwasseraufbereitun
g);expert−Verlag 1994;第4
章、66から111頁参照]。このような手段の目的
は、極めて低い微生物数と<1ppbの残存TOC値
(全有機炭素)を達成することである。使用されるUV
酸化は補助用の酸化性化学品の分解をもたらさないが、
逆に、OHフリーラジカルが生じ、これは強力な酸化効
果を有していて有機物質を攻撃する。そのような補助用
化学品または酸化性反応生成物がその下流に位置する処
理系に到達すると、その処理系には通常イオン交換体が
入っていることから、そのポリマーが酸化で損傷を受
け、その結果として有機断片およびイオン成分が望まし
くなく放出される。補助用化学品を用いるか否かに拘ら
ず、金属でドープ処理したイオン交換体をUV酸化後に
用いると、そのような水質低下を避けることができる。
【0029】本発明に従って用いるドープ処理イオン交
換体は、酸化物質の分解をもたらす機能を果す点で、数
カ月に渡る可動時間を達成する能力を有する。
【0030】
【実施例】加圧水反応槽が利用されている原子力発電所
の冷却池では、一次冷媒(ホウ酸塩が3000ppm入
っているホウ酸水溶液)を処理する目的で、ゼラチン状
の強酸性カチオン交換体と強塩基性のアニオン交換体
(各々高い再生形態であるH+/OH-形態)の等モル混
合物から成るイオン交換樹脂が使用されている[バイエ
ル社(Bayer AG)が製造している商標Lewa
tit VP OC1293が0.4m3]。これは、
上記冷媒に存在する放射性核種を除去することでその冷
媒の放射能を低くする働きをしている。このイオン交換
体の可動時間は負荷に大きく依存し、そしてこの負荷は
個々の運転条件に依存する。イオンが使い果たされると
(汚染物除去率が低下すると)取り替える必要があり、
この取り替えは典型的に1年から3年後に生じる[この
イオン交換体フィルターの下流に位置するフィルターカ
ートリッジ(孔直径が1μm)の取り替えはずっと早期
に行う必要はあるが]。この混合床樹脂による冷媒処理
量は18m3/時である。このことは、フィルターカラ
ムの内径が1.35mであることから、線形速度が2
5.4m/時で比負荷が1時間当たり45床体積(be
d volumesper hour)であることに相
当する。このような立体配座が与えられていて冷媒温度
が40℃で平均過酸化水素(冷媒に存在する放射能によ
って水が放射線分解反応で分解することで生じる)レベ
ルが4.5ppmであるとすると、上記フィルターカー
トリッジを横切る圧力ヘッド損(10バール)の急激な
上昇が起こるまでにカートリッジが達成する可動時間は
平均で4カ月である。この混合床樹脂を、パラジウムで
ドープ処理(0.8g/lの量で)したゼラチン状でO
H形態の強塩基性アニオン交換体(バイエル触媒K 7
333)の層[約30cm(0.4m3)]で被覆する
と、そのフィルターカートリッジの可動時間は1年に伸
び、かつこのイオン交換体フィルターの下流における過
酸化水素の最終的なレベルは約1ppmになる。
【0031】本発明の特徴および態様は以下のとおりで
ある。
【0032】1. 還元剤を添加しないで水性流体流れ
中の酸化物質を分解させる方法であって、支持体として
働くアニオン交換体に支持させた少なくとも1種の白金
族金属を該流体流れに導入することを特徴とする方法。
【0033】2. 該白金族金属を白金金属およびパラ
ジウム金属から選択する第1項記載の方法。
【0034】3. 該支持体がOH形態の強塩基性アニ
オン交換体であるか或は遊離塩基形態の弱塩基性アニオ
ン交換体である第1項記載の方法。
【0035】4. 該支持体がゼラチン状アニオン交換
体である第1項記載の方法。
【0036】5. 該支持体が該白金族金属をアニオン
交換体1リットル当たり0.3から10gの量で含有す
る第1項記載の方法。
【0037】6. 発電所の冷却用媒体または超高純度
水プラントにおける第1項記載の方法。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 還元剤を添加しないで水性流体流れ中の
    酸化物質を分解させる方法であって、支持体として働く
    アニオン交換体に支持させた少なくとも1種の白金族金
    属を該流体流れに導入することを特徴とする方法。
JP9187259A 1996-07-03 1997-06-30 水性流体中の酸化物質を分解させる方法 Pending JPH1066984A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19626697.1 1996-07-03
DE19626697A DE19626697A1 (de) 1996-07-03 1996-07-03 Verfahren zur Zerstörung oxidierender Substanzen in wäßrigen Flüssigkeiten

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1066984A true JPH1066984A (ja) 1998-03-10

Family

ID=7798763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9187259A Pending JPH1066984A (ja) 1996-07-03 1997-06-30 水性流体中の酸化物質を分解させる方法

Country Status (12)

Country Link
EP (1) EP0816294A3 (ja)
JP (1) JPH1066984A (ja)
KR (1) KR980009127A (ja)
CN (1) CN1174174A (ja)
AR (1) AR008254A1 (ja)
BR (1) BR9703857A (ja)
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