JPH103235A - 画像形成装置 - Google Patents
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- JPH103235A JPH103235A JP8239280A JP23928096A JPH103235A JP H103235 A JPH103235 A JP H103235A JP 8239280 A JP8239280 A JP 8239280A JP 23928096 A JP23928096 A JP 23928096A JP H103235 A JPH103235 A JP H103235A
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Abstract
変化による異常画像(滲み画像)の発生を抑制するこ
と。 【解決手段】温度検出手段としてのサーミスタ24によ
り検出した像担持体としての感光体3の温度Tにより、
転写後除電手段20としてのQL光量を制御する。
Description
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
て、シート(転写紙)に像担持体(感光体)上のトナー
像を転写する転写手段として、転写ベルトあるいは転写
ローラ等の接触転写手段により像担持体にシートを当接
させ、この状態で、直接、転写ベルトあるいは転写ロー
ラ等にバイアスを印加することによって、シートにトナ
ー像を転写する接触転写方式の転写装置を備えた画像形
成装置が提案されている(特開平1−147574号、
特開平3−231274号、特開平5−333717号
公報など)。
形成装置では、古くから行われていたコロナ転写方式の
転写装置を備えた画像形成装置(特開昭61−8718
1号公報など)に比べ、オゾン発生量が少ない。電
源の電圧が少なくて済む。装置の小型化や低コスト化
が可能となる。等のメリットがある。
転写方式の画像形成装置における接触転写手段としての
転写ベルトでは、転写ベルトの抵抗値の違いにより、シ
ートへのトナー像の転写性が変化し、シートと転写ベル
トとの剥離放電の起こり易さも変化する。この転写ベル
トのもつ問題点の一つとして、シートへのトナー像転写
時における異常画像の発生が挙げられる。この異常画像
には様々なものがあるが、ここでは滲み画像について説
明する。合成コピー時や、両面コピーモードにおける裏
面(第2面)コピー時、あるいは、OHP紙や厚紙など
の特殊紙のコピー時などのように、シートが転写ベルト
に進入したときに、温度や湿度などの環境条件の変化に
より転写ベルトの体積抵抗率が高く、且つ、シートの体
積抵抗率も高い場合には、シート進入時の印加電圧も上
昇するため、シートの先端あるいはシート先端以降に相
当する像担持体の電位が上昇する。また、低温・低湿な
環境下における一周目以降の像担持体の電位は、上昇す
る傾向にある。このため、一周目以降の像担持体には電
位履歴が残った状態となり、この状態のままで次のコピ
ー動作が実行されると、図15に示すように、シート
(転写紙S)の抵抗ムラに対応して、滲み画像(図15
における転写紙S上の黒点)が発生する。この滲み画像
は、上述のように、低温・低湿な環境条件の下で発生し
易く、また、転写画像がハーフトーン画像の場合に目立
ち易い。
ー像を転写した後の像担持体上の残留電荷を除電する転
写後除電手段の像担持体への出力を、温度あるいは湿度
などの環境条件の変化に基づいて可変させる転写後除電
制御手段を設けることとしている。このように、温度あ
るいは湿度などの環境条件の変化に基づいて、転写後除
電手段の像担持体への出力を可変させることにより、滲
み画像発生の原因となる環境条件の変化による像担持体
の電位上昇が抑制され、像担持体の電位が安定した転写
条件に設定されるようになる。
持体温度検出手段により検出した像担持体の温度に基づ
いて、シートへトナー像を転写した後の像担持体上の残
留電荷を除電する転写後除電手段の出力を、転写後除電
制御手段により可変して、像担持体の帯電前の電位を、
滲み画像を抑制できるある一定値以下の電位に制御す
る。
出手段により検出した転写ベルトの近傍の湿度に基づい
て、シートへトナー像を転写した後の像担持体上の残留
電荷を除電する転写後除電手段の出力を、転写後除電制
御手段により可変して、像担持体上の余分な残留電荷を
減らすように制御する。
写後除電制御手段の制御に対応させて、転写電流の出力
値Ioutを可変させることにより転写を安定させるこ
とが、滲み画像の発生を防止する上でより効果的であ
る。
成した画像形成装置においても上述の制御を行って転写
を安定させることが、滲み画像の発生を防止し、更に過
転写による異常画像の発生を抑える上で好ましい。
説明する。先ず、本発明が実施される画像形成装置の接
触転写手段としての転写搬送ベルト装置の基本的な構成
と動作について説明する。図1において、転写搬送ベル
ト装置1は、ベルトユニット2を本体1Aに対して着脱
自在に支持している。ベルトユニット2は、図3に示す
像担持体としてのドラム状の感光体3からの現像画像
(トナー像)を転写するために、一対のローラ4,5に
巻き掛けられている転写ベルト6と、この転写ベルト6
を感光体3に対して接離させるDCソレノイド8及び接
離レバー9と、転写ベルト6に転写バイアスを印加する
バイアスローラ11と、転写ベルト6の電荷を除電する
接触板13とを備えている。また、図1に示す本体1A
には、転写ベルト6の表面に付着した残留トナーや転写
紙Sの紙屑を掻き落すクリーニングブレード16Aを有
するクリーニング装置16や、バイアスローラ11に電
圧を印加する高圧電源12が設けられている。
図示しない駆動モータと連結する歯車5bを介して回転
駆動されるようになっている。転写ベルト6は、このロ
ーラ5の回転に従動して、感光体3との対向位置で転写
紙Sの搬送方向(図3の矢印A方向)に移動できるよう
に、一対のローラ4,5間に張架されている。また、転
写ベルト6は、図5に示すように、二層構造で構成され
ており、JISK6911に準処した測定による電気抵
抗が、DC100Vの電圧印加時において、表面層6b
は、ベルト表面の表面抵抗率が1×109Ω〜1×10
12Ω、内側層6aの表面抵抗率が1×107Ω〜1×1
09Ω、そして、その体積抵抗率が5×188Ω・cm〜
5×1010Ω・cmに設定されている。
に、支持体7によって回転可能に支持されている。支持
体7は、ローラ4,5のうち、矢印Aで示す転写搬送方
向において、感光体3に対する転写位置の下流側に位置
するローラ5の支持軸5aを支点として、揺動可能とな
っている。この支持体7は、制御板8Aからの信号によ
り駆動されるDCソレノイド8によって、転写ベルト6
の転写位置側を作動する。すなわち、DCソレノイド8
には接離レバー9が連結されており、この接離レバー9
が支持体7を動かすことにより、転写ベルト6が感光体
3に対して接離されるようになっている。
ストローラ10によって、感光体3に形成されたトナー
像の先端位置との整合を採られて搬送される転写紙Sの
先端が感光体3に接近すると、駆動信号を発してDCソ
レノイド8を駆動するようになっている。従って、この
DCソレノイド8の駆動によって、支持体7が感光体3
に対して接近して、転写ベルト6が感光体3に当接する
ことにより、感光体3との対向位置で転写紙Sを感光体
3に接触させながら搬送することのできるニップ部Bが
形成される。
に位置するローラ4は、駆動側をなすローラ5に対する
従動ローラとして構成されており、また、ローラ4の表
面形状は、図2に示すように、軸方向において両端4a
が先細のテーパ状に形成されていて、転写ベルト6の片
寄りを防止するようになっている。このローラ4は、金
属などの導電性のローラであるが、前述したような電気
抵抗を有する転写ベルト6を支持しているだけであり、
電気的には他の導電性部材と直接接続されていない。一
方、駆動側のローラ5は、駆動の際の転写ベルト6に対
するグリップ力を高めるために、その表層部が、EPD
Mゴム、クロロプレーンゴム、あるいは、シリコーンゴ
ムなどの材質で構成されている。
動方向におけるローラ4の下流側(図3及び図4におい
て左側)で、転写ベルト6の内側に接触するように設け
られている。また、このバイアスローラ11は、転写ベ
ルト6に対して感光体3上のトナーの帯電極性と逆極性
の電荷を付与するための接触電極を構成しており、高圧
電源12に接続されている。
の、転写ベルト6の転写紙搬送面でない下側のベルト内
面に配置されており、これにより、後述するように、転
写ニップ上流側において転写紙Sへ電荷注入するのを抑
えている。また、この接触板13は、転写ベルト6上に
流れる電流を帰還電流として検出する役割を有してお
り、この電流の検出によってバイアスローラ11からの
供給電流が制御される。このため、この接触板13に
は、検出電流に応じてバイアスローラ11への供給電流
を設定するための転写制御板14が接続されており、こ
の転写制御板14は、高圧電源12に接続されている。
4に示すように、レジストローラ10から転写紙Sが繰
り出されるのに合わせて、転写ベルト6を感光体3に接
近させる支持体7の作動タイミングが設定され、前述し
たように、感光体3との間に、転写紙Sの搬送方向に沿
った幅4〜8mm程度のニップ部Bが形成される。
800Vに帯電され、図6に示すように、その表面にプ
ラス帯電されたトナーを静電的に吸着した状態で、ニッ
プ部Bに移動する。このニップ部Bの上流側の感光体3
の近傍には、感光体3の表面の電荷を弱めるための転写
前除電ランプ(PTL)15が配置されており、感光体
3の表面電位は、この転写前除電ランプ15によって、
ニップ部Bに至る前に予め設定された所定のレベルまで
低下される。図6では、この感光体3の表面電位の遷移
を帯電電荷の丸印の大きさによって表しており、転写前
除電ランプ15によって除電された帯電電荷を、除電前
の帯電電荷よりも小さな丸印で示した。
ップ部Bにおいて、転写ベルト6の内側(ゴム面側)に
位置するバイアスローラ11からの転写バイアスによっ
て転写紙S上に転写される。このときの転写バイアス
は、−1.5KV〜−6.5KVの範囲で、高圧電源1
2から印加されるが、この転写バイアスは、以下のよう
な定電流制御の結果、可変設定される。すなわち、図3
及び図4において、高圧電源12から出力された電流値
をI1とし、転写ベルト6を介して接触板13から接地
側へ流れる帰還電流値を検出した際の値をI2とした場
合、これら両者の間で、 I1−I2=Iout(但し、Iout:一定)・・・(1) の関係が得られるように、I1の値を制御する。これ
は、温度及び湿度等の環境条件の変化や、転写ベルト6
の製造品質のバラツキに拘らず、転写紙S上での表面電
位Vpを安定させることによって、転写効率の変化を無
くすようにするためである。
転写ベルト6及び転写紙Sを通して感光体3側に流れる
電流をIoutとして見立てることによって、転写紙S
上での表面抵抗の低抵抗化あるいは高抵抗化による転写
ベルト6への電流の流れ易さの変化が、転写紙Sの分離
性能や転写性能に影響してしまうのを防止するようにな
っている。
速度を330mm/sec、有効バイアスローラ長を3
10mmとし、Iout=35μA±5μAに設定した
場合に、良好な転写が得られた。
れると、これと同時に転写紙Sも帯電される。従って、
転写ベルト6の真電荷と転写紙S側に発生する分極電荷
との関係により、転写紙Sを転写ベルト6上に静電的に
吸着して、感光体3からの転写紙Sの分離を行える。ま
た、この感光体3からの転写紙Sの分離は、感光体3の
曲率を利用した転写紙S自らの腰の強さによる曲率分離
作用によって助長される。
の転写紙Sの静電吸着により感光体3から転写紙Sを分
離させる方法では、高湿度の場合には転写紙Sに電流が
流れ易くなって、転写紙Sと感光体3との静電的な吸着
力が増大するなど、環境条件の変化により不確実とな
る。そこで、この転写搬送ベルト装置1では、図5に示
した転写ベルト6の表面層6bでの抵抗値を若干高めに
設定して、ニップ部Bでの転写紙Sへの真電荷の移行を
遅らせ、更には、バイアスローラ11をニップ部Bより
も転写紙搬送方向で下流側に位置させている。これによ
り、転写ベルト6から転写紙S経の真電荷の移行が遅れ
て、転写紙Sと感光体3との間での静電的な吸着が回避
されるようになる。
写紙Sが感光体3側のニップ部Bに至るまでの上流側で
転写紙Sの電荷が発生しないことを意味している。従っ
て、上述のように、ニップ部Bでの転写紙Sへの真電荷
の移行を遅らせることにより、転写紙Sの感光体3への
巻き付きが防止され、また、感光体3からの転写紙Sの
分離不良も防止されることになる。
よる抵抗変化が少ないものが選択されることが好まし
く、その抵抗を制御する導電材料としては、カーボン、
酸化亜鉛などを適量添加し、弾性体ベルトとしてゴムベ
ルトを用いた場合には、クロロプレーンゴム、EPDM
ゴム、シリコーンゴム、エピクロルヒドリンゴムなどの
吸湿性が少なく、抵抗値が安定した材質を選択すること
が望まれる。
tの値は、一義的なものでなく、転写紙Sの搬送速度が
遅い場合には減らすことができ、反対に、転写紙Sの搬
送速度が速いときや、転写前除電ランプ15が用いられ
ない場合には増やすことになる。
転写ベルト6の移動に合わせて転写ベルト6上に静電吸
着され、駆動側のローラ5の曲率を利用して、転写ベル
ト6から曲率分離される。従って、このローラ5は、転
写紙Sの曲率分離を円滑に行うことのできる16mm以
下の直径のローラで構成されている。このようなローラ
5を用いた場合には、45Kの上質紙(硬度:横21c
m3/100)の分離が可能であるという実験結果が得
られている。
ベルト6から分離された転写紙Sは、ガイド板により案
内されて、定着部17を構成する加熱ローラ17aとパ
ッドローラ17bとの間に搬送される。この定着部17
では、転写紙S上に転写されたトナーが加熱溶融され、
この溶融したトナーが転写紙S上に圧着されて定着され
る。
分離を完了した転写ベルト6は、DCソレノイド8の励
磁が解除されるのに応じて、接離レバー9が解除される
ことにより、支持体7を介して感光体3から離間され
る。また、この転写ベルト6は、クリーニング装置16
によりその表面が清掃される。
レード16Aを備えており、このクリーニングブレード
16Aが、転写ベルト6の回転によりその表面を摺擦す
ることにより、感光体3の表面から転写ベルト6上に転
移したトナーや、転写紙Sに転写されずに転写ベルト6
上に付着した飛散トナー、及び、転写ベルト6上に付着
した転写紙Sの紙粉などを、転写ベルト6上から掻き取
るように構成されている。
グブレード16Aとの間の摺擦抵抗の増加による駆動負
荷の増大あるいはクリーニングブレード16Aのめくれ
等の現象を防止するために、例えば、ポリフッ化ビニリ
デン、四フッ化エチレンなどの摩擦係数の低いフッ素系
の樹脂材料で被覆されている。また、転写ベルト6の表
面から掻き取られたトナーや紙粉は、回収スクリュー1
6Bにより装置本体1Aから搬出されて、図示しない廃
トナー回収容器内に収容される。
湿な環境(10℃15%RH)で、転写ベルト6のベル
ト抵抗値が大きい場合、特に、両面コピーモード時にお
ける転写紙Sへの裏面へのコピー時に発生し易い傾向に
ある。
・低湿な環境時と、他の環境時とで、転写紙Sへトナー
像を転写した後の感光体3上の残留電荷を除電するため
の転写後除電手段20の出力を変化させる。ここで、転
写後除電手段20としては、例えば、感光体3の表面電
荷を光照射して除電するクエンチングランプ(以下、単
にQLという)が挙げられる。図7に示す実施例では、
温度や湿度などの環境条件に応じて、QLの出力(光
量)を制御する。つまり、低温・低湿な環境では、感光
体3の残留電荷を減らすように、QLの光量を、他の環
境の場合よりも大きくする。
の補正例を示す。
はQL光量の補正係数を示している。表1では、転写紙
Sのサイズ毎の、QL光量の補正例を示している。ここ
で、一般的な装置では、転写紙Sのサイズ毎にQL光量
の補正係数を変える必要はないが、本実施例では、異常
画像の無い安定した転写を得るために、転写紙Sのサイ
ズにより、転写電流を変えているので、感光体3上の残
留電荷に違いがあるため、QL光量を転写紙Sのサイズ
により変えている。また、このQL光量の補正係数は、
予め実験で求めて、CPU21のROM(図示せず)内
のデータテーブルに格納されている。更に、このQL光
量の補正係数は、種々の状況により、例えば、サービス
マンモードを使用して、装置の設置環境に応じて手動に
より切り換えられるようにすることも可能である。
説明する。本実施例では、図8に示すように、温度セン
サであるサーミスタ24が転写前除電ランプ(PTL)
15に取付けられている。サーミスタ24は転写後除電
手段20に取り付けてもよい。
させる手段として帯電ローラ25を使用している画像形
成装置においては、この帯電ローラ25の温度を感光体
3の温度Tとして代用することができる。すなわち、連
続コピー動作中などでは、帯電ローラ25が感光体3に
接触回転しているので、感光体温度T≒帯電ローラ温度
と考えて問題ない。そこで、この帯電ローラ25を搭載
した画像形成装置では、図9に示すように、帯電ローラ
25の周面に対して接触するように温度センサであるサ
ーミスタ24を配設し、このサーミスタ24の検出した
温度を感光体3の温度Tとして、QL光量の出力を補正
するように構成する。
感光体3の作像時には、帯電ローラ25により感光体3
に高電圧が印加されるため、図10に示すように、この
帯電ローラ25から離間させておく必要がある。この帯
電ローラ25からサーミスタ24を離間させる手段とし
ては、図9及び図10に示すように、揺動自在に軸支さ
れたベルクランク26にサーミスタ24を取り付け、こ
のベルクランク26をソレノイド27のオン/オフによ
り揺動させて、帯電ローラ25に対してサーミスタ24
を接離させるように構成すればよい。
4を離間させた状態での、帯電ローラ25とサーミスタ
24との離間距離は、3mm程度に設定される。すなわ
ち、帯電ローラ25とサーミスタ24との離間距離を3
mm程度に設定すれば、帯電ローラ25に対するサーミ
スタ24の、離間時の検知温度と、接触時の検知温度と
の温度差が1DEG以内であるので、感光体温度T≒帯
電ローラ温度と考えて問題ない。また、画像形成装置の
未使用時において、帯電ローラ25が感光体3から離間
されるように構成されている場合でも、放置状態におけ
る帯電ローラ25と感光体3との温度は、共に画像形成
装置内の雰囲気温度と略等しくなるので、感光体温度T
≒帯電ローラ温度として問題ない。
出し、この検知温度Tに基づいて、QL光量の出力を決
定する。この感光体温度TによりQL光量を設定する場
合のフローチャートの一例を図11に示す。
る。本実施例では、前述した転写ベルト6のベルト抵抗
を検出し、このベルト抵抗の検出値と、前述の感光体温
度の検出値とを組み合わせて、QL光量を制御すること
を特徴としている。図12に、本実施例における制御フ
ローの一例を示す。ここで、転写ベルト6のベルト抵抗
を検出する方法としては、例えば、図7に示すように、
転写ベルト6に接触して配置された接触板13を介して
流れる電流を検知回路28により検知するなど、従来よ
り様々な検出方法が提案されているため、ここでの詳述
は省略する。本実施例におけるQL光量の補正係数の一
例を表2に示す。
はQL光量の補正係数を示している。また、表2におい
て、転写ベルト6の内側層6aの表面抵抗率は、ベルト
A:1×107Ω,ベルトB:1×108Ω,ベルトC:
1×109Ωである。
明する。本実施例では、画像形成装置の環境湿度を検出
し、この検出湿度に基づいてQL光量を制御することを
特徴としている。図13に、この湿度の検出値と、前述
のベルト抵抗の検出値及び感光体温度の検出値とを組み
合わせて、QL光量を制御するようにした実施例の制御
フローの一例を示す。ここで、湿度検出手段は、画像形
成装置の機内もしくは機外の何れに設置することも可能
であるが、転写ベルト6の近傍に配置して、転写ベルト
付近の湿度を検出することが、転写画像の画質をより向
上させる上で好ましい。また、湿度を検出する方法とし
ては、従来より様々な検出方法が提案されているため、
ここでの詳述は省略する。本実施例におけるQL光量の
補正係数の一例を表3に示す。
はQL光量の補正係数を示している。また、表3におい
て、転写ベルト6の内側層6aの表面抵抗率は、ベルト
A:1×107Ω,ベルトB:1×108Ω,ベルトC:
1×109Ωである。
明する。本実施例では、接触転写手段として転写ベルト
を使用した画像形成装置において、転写電流の出力(I
out)をQLに対応させて制御させることを特徴とし
ている。つまり、QLの出力を大きく制御する場合、例
えば、表1乃至表3において、QL光量の補正係数を大
きく設定している場合は、感光体3が転写時において過
転写されているためである。そこで、本実施例では、感
光体3の残留電荷をQL光量で制御するだけではなく、
転写電流を通常時よりも若干低くすることにより、感光
体3への過転写を防いで、感光体3の残留電荷を少なく
する。ここで、転写電流は、通常、転写ベルト6からの
転写紙Sの分離時における異常画像の発生を防ぐために
設定されているため、異常画像の発生しない程度までに
しか低くできない。この転写電流の出力の補正例を表4
に示す。
転写電流の補正値よりも若干低く設定される。表4にお
けるIoutの補正係数の数値は、QLの補正値に対す
る転写電流の補正値である。例えば、線速330mm/
secの場合の両面コピーモードにおける裏面コピー時
の転写電流の設定値は、55μAである。表4は、この
場合の値に対する補正例である。つまり、転写電流も前
述したベルト抵抗とシートサイズにより補正を実施して
いるが、本実施例では、そのときの補正係数αに対し
て、更に、×0.95、×0.9、×0.85の補正を
行うということを示している。ここで、ベルト抵抗に対
しての補正は、従来より様々な検出方法が提案されてい
るため、ここでの詳述は省略する。従って、本実施例で
は、例えば、QLの補正値が1.7で、ベルト抵抗とシ
ートサイズから決まる転写電流の補正値が1.6のと
き、表4により、QLの補正値が1.7のときのIou
tの補正係数は0.9であるので、最終的な補正係数β
は、β=1.6×0.9=1.44になる。すなわち、
転写電流は、55μA×1.44=79.2μAとな
る。ここで、この補正を実施しない場合の転写電流は、
55μA×1.6=88μAとなるが、本実施例のよう
な制御を行うことにより、転写電流を79.2μAにす
ることができ、感光体3への過転写を防いで、感光体3
の残留電荷を少なくすることが可能となる。図14に、
本実施例における動作フローの一例を示す。
を算出して目標となるQL光量を決定しているが、この
QL光量をシートサイズなどから決定するためのQL光
量演算式の関数をROM内に予め格納しておき、転写制
御板14で、シートサイズなどからROM内の関数によ
りQLの目標光量を算出するようにしてもよい。また、
各補正値は、サービスマンモードを使用して、画像形成
装置の使用環境により適正な値を入力することが可能で
あり、手動で切り替えることが可能である。
検出手段により検出した像担持体の温度により、転写後
除電手段を制御しているので、帯電前の像担持体の電位
を一定値以下にすることができ、低温・低湿の環境下で
発生する傾向にある滲み画像の発生を抑制させることが
できる。
基づいて、転写後除電手段を制御しているので、像担持
体の余分な残留電荷を減らして、上述以上に安定した転
写を行うことができる。
て、転写電流の出力を変えているので、より安定した転
写を行うことができ、滲み画像の発生を防止することが
できる。
いるので、安定した転写を行うことが可能となるととも
に、過転写による異常画像の発生を抑えることができ
る。
搬送ベルト装置の外観を示す分解斜視図である。
の概略構成図である。
の画像形成動作を示す概略構成図である。
部分拡大断面図である。
における転写紙へのトナーの転写プロセスを示す概略構
成図である。
ある。
図である。
形成装置の要部構成図である。
要部の作動態様図である。
量を設定する場合の一例を示すフローチャートである。
値によりQL光量を設定する場合の一例を示すフローチ
ャートである。
定する場合の一例を示すフローチャートである。
量に対応させて制御する場合の一例を示すフローチャー
トである。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】トナー像を担持する像担持体と、シートを
担持し担持したシートへ上記像担持体上のトナー像を転
写する接触転写手段としての無端状転写ベルトと、該転
写ベルトと対向する側の面に接触し該転写ベルトに転写
バイアスを印加する第1の電極と、上記転写ベルトに接
触する第2の電極と、上記第1の電極に転写バイアスを
供給する電源と、該電源から出力される電流値を
(I1)、該電源から上記転写ベルトを介して上記第2
の電極に流れる電流値を(I2)としたとき、転写電流
の出力値(Iout=I1−I2)が定められた一定の目
標電流値を保つように、電流値(I1)を可変制御する
転写制御手段と、上記目標電流値を設定条件に応じて制
御する目標電流値制御手段と、上記シートへトナー像を
転写した後の像担持体上の残留電荷を除電する転写後除
電手段と、該転写後除電手段を設定条件に応じて制御す
る転写後除電制御手段と、上記像担持体の温度を検出す
る像担持体温度検出手段と、を有し、上記転写ベルトの
抵抗値を検出するベルト抵抗検出手段、及び、上記シー
トのサイズを検出するシートサイズ検出手段を備えた画
像形成装置において、上記転写後除電制御手段は、上記
像担持体温度検出手段の検出した像担持体の温度に基づ
いて、上記転写後除電手段の上記像担持体への出力を可
変させることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】トナー像を担持する像担持体と、シートを
担持し担持したシートへ上記像担持体上のトナー像を転
写する接触転写手段としての無端状転写ベルトと、該転
写ベルトと対向する側の面に接触し該転写ベルトに転写
バイアスを印加する第1の電極と、上記転写ベルトに接
触する第2の電極と、上記第1の電極に転写バイアスを
供給する電源と、該電源から出力される電流値を
(I1)、該電源から上記転写ベルトを介して上記第2
の電極に流れる電流値を(I2)としたとき、転写電流
の出力値(Iout=I1−I2)が定められた一定の目
標電流値を保つように、電流値(I1)を可変制御する
転写制御手段と、上記目標電流値を設定条件に応じて制
御する目標電流値制御手段と、上記シートへトナー像を
転写した後の像担持体上の残留電荷を除電する転写後除
電手段と、該転写後除電手段を設定条件に応じて制御す
る転写後除電制御手段と、上記転写ベルトの近傍の湿度
を検出する湿度検出手段と、を有し、上記転写ベルトの
抵抗値を検出するベルト抵抗検出手段、及び、上記シー
トのサイズを検出するシートサイズ検出手段を備えた画
像形成装置において、上記転写後除電制御手段は、上記
湿度検出手段により検出した転写ベルトの近傍の湿度に
基づいて、上記転写後除電手段の上記像担持体への出力
を可変させることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】トナー像を担持する像担持体と、シートを
担持し担持したシートへ上記像担持体上のトナー像を転
写する接触転写手段としての無端状転写ベルトと、該転
写ベルトと対向する側の面に接触し該転写ベルトに転写
バイアスを印加する第1の電極と、上記転写ベルトに接
触する第2の電極と、上記第1の電極に転写バイアスを
供給する電源と、該電源から出力される電流値を
(I1)、該電源から上記転写ベルトを介して上記第2
の電極に流れる電流値を(I2)としたとき、転写電流
の出力値(Iout=I1−I2)が定められた一定の目
標電流値を保つように、電流値(I1)を可変制御する
転写制御手段と、上記目標電流値を設定条件に応じて制
御する目標電流値制御手段と、上記シートへトナー像を
転写した後の像担持体上の残留電荷を除電する転写後除
電手段と、該転写後除電手段を設定条件に応じて制御す
る転写後除電制御手段と、上記像担持体の温度を検出す
る像担持体温度検出手段と、を有し、上記転写ベルトの
抵抗値を検出するベルト抵抗検出手段、及び、上記シー
トのサイズを検出するシートサイズ検出手段を備えた画
像形成装置において、上記転写後除電制御手段の出力に
応じて、上記転写電流の出力値Ioutを制御すること
を特徴とする画像形成装置。 - 【請求項4】上記接触転写手段を転写ローラで構成した
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の画像形成
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23928096A JP3562741B2 (ja) | 1996-04-19 | 1996-09-10 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-98758 | 1996-04-19 | ||
JP9875896 | 1996-04-19 | ||
JP23928096A JP3562741B2 (ja) | 1996-04-19 | 1996-09-10 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH103235A true JPH103235A (ja) | 1998-01-06 |
JP3562741B2 JP3562741B2 (ja) | 2004-09-08 |
Family
ID=26439869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23928096A Expired - Fee Related JP3562741B2 (ja) | 1996-04-19 | 1996-09-10 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3562741B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100338722B1 (ko) * | 1998-11-24 | 2002-05-30 | 이토가 미찌야 | 전자사진방식의 화상형성장치에 있어서의 방전기술 및클리닝기술의 개량 |
-
1996
- 1996-09-10 JP JP23928096A patent/JP3562741B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100338722B1 (ko) * | 1998-11-24 | 2002-05-30 | 이토가 미찌야 | 전자사진방식의 화상형성장치에 있어서의 방전기술 및클리닝기술의 개량 |
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JP3562741B2 (ja) | 2004-09-08 |
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