JP3502676B2 - 転写搬送装置 - Google Patents
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Description
の間に転写紙を挟持してトナー像の転写を行なう転写搬
送装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】コロナ転写方式に比べてオゾンの発生が
少なく電源容量を小さくでき、かつ、転写紙の分離搬送
性能が良好である等の理由から、転写ベルトに接触電極
を接触させて印加する接触タイプの転写ベルト方式が本
願出願人から提案されている。例えば、特開平5−11
3725号公報に記載の転写ベルト装置では、転写ベル
トに転写電圧を印加する第1接触電極と、転写ベルトの
移動方向における転写位置の上流側かつ近傍に配置さ
れ、第1接触電極からの印加による転写電圧を制御する
為の電荷を付与する第2接触電極とを感光体の左右に配
置して、感光体の左右から転写バイアスを転写ベルトに
印加している。このように感光体に対して左右から転写
バイアスを印加する両側印加方式であると、転写ベルト
に抵抗ムラがあっても良好な転写を行なうことができる
反面、高湿時の紙の分離性が悪い、また、転写チリが多
い。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本願出願人
は、感光体の後方側だけに転写電極を配置し、後方側か
ら転写バイアスを印加する片側印加方式を例えば特願平
6−5839号で提案している。この片側印加方式で
は、転写ベルトを導電性のローラにかけ渡していて、感
光体と転写ベルトとの接触部であるニップ部よりも上流
側に転写前除電ランプを配置して、転写前にこの除電ラ
ンプを照射して感光体とトナーとの付着力を低減させて
転写効率を上げている。ところが、片側印加方式におい
て転写ベルトの抵抗値が低い場合、転写電極から印加さ
れた転写バイアスでニップ部よりも上流側に配置された
ローラの電位が高くなると、転写前除電ランプによって
感光体との付着力が低減したトナーが、ニップ部の手前
で転写紙側に引き付けられて転写チリの原因となってし
まう。本発明は、転写チリを低減して良好な転写画像を
得られる片側印加方式を用いた転写搬送装置を提供する
ことにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明では、中抵抗体により形成されて像担持体の外周面
に接触可能であって、駆動手段で回転駆動される転写ベ
ルトの、像担持体回転方向上流に配置され、上記外周面
に非接触な上記像担持体上を除電する除電手段と、上記
転写ベルトに直接接触する接触電極を介して上記転写ベ
ルトに電荷を供給する電荷供給手段と、上記転写ベルト
の抵抗値により上記除電手段の出力を制御する制御手段
とを備え、制御手段が、転写ベルトの抵抗値が装置内に
記憶された設定抵抗値と比較して低い場合に除電手段を
オフしている。 【0005】 【作用】請求項1記載の発明によると、中抵抗体で形成
され像担持体の外周面に接触可能な転写ベルトの像担持
体回転方向の上流側に同外周面と非接触で配置された除
電手段の出力を、転写ベルトの抵抗値により制御手段で
制御するので、転写ベルトの抵抗値によって像担持体上
の除電状態が変化する。また、転写ベルトの抵抗値が装
置内に記憶された設定抵抗値と比較して低い場合に制御
手段が除電手段をオフするので、転写ベルトの電位が高
いと感光体の外周面が除電されない 【0006】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。 (第1実施例)図1に符号1で示す転写搬送装置は、ベ
ルトユニット2を本体1Aに対して着脱自在に支持して
いる。ベルトユニット2は、図3に示す像担持体である
ドラム状の感光体3からトナー画像を転写するために駆
動手段を構成する一対のローラ4,5に巻き掛けらた中
抵抗体の転写ベルト6、同ベルト6を感光体3に対して
接離させるDCソレノイド8と接離レバー9、転写ベル
ト6に転写バイアスを印加する接触電極としてのバイア
スローラ11、転写ベルト6の電荷を除電する接触板1
3、感光体2の回転方向上流側に配置され、感光体3の
外周面3aを除電する除電手段としての転写前除電ラン
プ(PTL)15、転写前除電ランプ(PTL)15の
出力を制御する制御手段としての除電制御板19とを備
えている。転写ベルト6の表面に付着する残留トナーや
転写紙Sの紙屑を掻き落とすクリーニングブレード16
Aを有するクリーニング装置16やバイアスローラ11
にバイアス電圧を印加する電荷供給手段としての高圧電
源12は、図1に示す本体1A側に設けられている。 【0007】ローラ5は、図1、図2に示すように、図
示しない駆動モータと連結する歯車5bを有していて回
転駆動するようになっている。転写ベルト6は、このロ
ーラ5の回転に従動して感光体3との対向位置で転写紙
Sの搬送方向(図3矢印A方向)に移動することができる
ようになっている。転写ベルト6は、図5に示すよう
に、2層構造で構成されており、JISK6911に準
拠した測定による電気抵抗がDC100v印加時におい
て、表面層6bはベルト表面の表面抵抗率が1×109
Ω〜1×1012Ω、内側層6aの表面抵抗率が1×10
7Ω〜1×109Ωに、そして、その体積抵抗率が5×1
08Ω・cm〜5×1010Ω・cmに設定されているものであ
る。 【0008】ローラ4,5は、図1、図3に示すよう
に、支持体7によって回転可能に支持されている。支持
体7は、ローラ4,5のうち、矢印Aで示す転写紙搬送
方向において、感光体3に対する転写位置の下流側に位
置するローラ5の支持軸5aを支点として揺動可能とな
っている。この支持体7は、転写ベルト6の転写位置側
を制御板8Aからの信号により駆動されるDCソレノイ
ド8によって動作される。すなわち、DCソレノイド8
には、接離レバー9が連結されていて、この接離レバー
9が支持体7を動かして転写ベルト6を感光体3に対し
て接離させるようになっている。 【0009】制御板8Aは、用紙搬送手段であるレジス
トローラ対10によって感光体3に形成されるトナー画
像の先端位置との整合を採られた状態で搬送される転写
紙Sの先端が感光体3に接近すると、駆動信号を発して
DCソレノイド8を駆動するようになっている。従っ
て、このDCソレノイド8の駆動により支持体7が感光
体3に対して近接して、図4に示すように、転写ベルト
6が感光体3に当接することにより感光体3との対向位
置で転写紙Sを感光体3に接触させながら搬送すること
のできるニップ部Bが形成される。 【0010】上述したローラ4,5のうち、感光体3近
傍に位置するローラ4は、駆動側をなすローラ5に対す
る従動ローラとして構成されていて、その表面形状は、
図2に示すように、軸方向において両端4a,4aが先
細のテーパ状に形成されており、転写ベルト6の片寄り
を防止するようになっている。ローラ4は金属等の導電
性のローラで構成されているが、上述したような電気抵
抗のベルトを支持しているだけであり、電気的には他の
導電部材とは直接接触されていない。駆動側のローラ5
は駆動の際、転写ベルト6に対するグリップ力を高める
機能から、EPDMゴム、クロロプレーンゴム、あるい
はシリコーンゴム等の材質が選択されている。 【0011】バイアスローラ11は、転写ベルト6の移
動方向においてローラ4の下流側(図3,図4において
左側)で、転写ベルト6の内側に接触するように設けら
れている。このバイアスローラ11は、転写ベルト6に
対して感光体3上のトナーの帯電極性と逆極性の電荷を
付与するための接触電極を構成しており、高圧電源12
に接続されている。 【0012】接触板13は、転写ベルト6の転写紙搬送
面でない下側の、ローラ4近傍のベルト内面に配置され
ており、これは後述する転写紙Sへの電荷注入を抑えて
いる。また、この接触板13は、転写ベルト6上に流れ
る電流を帰還電流として検出するためのものであり、こ
の電流の検出によってバイアスローラ11からの供給電
流が制御される。このため、接触板13には、検出電流
に応じてバイアスローラ11への供給電流を設定するた
めの転写制御板14が接続されており、この転写制御板
14は、高圧電源12に接続されている。 【0013】転写前除電ランプ(PTL)15は、電源
21、除電制御板19を介して操作パネル等の入力装置
18に接続されている。除電制御板19は、通常、転写
時前において転写前除電ランプ(PTL)15をオンさ
せて、感光体3に光を照射し、感光体3の外周面3aに
静電的に付着したトナー画像の吸着力を弱めるように電
源21を制御している。また、除電制御板19には、転
写ベルト6の抵抗値(V−I値)が記憶されていて、入
力装置18から入力されるベルト張架後のベルト抵抗値
(V−I値)が設定された抵抗値となると、電源20を
制御して転写前除電ランプ(PTL)15をオフ状態に
して光を照射しないように制御している。 【0014】このような転写搬送装置1においては、図
4に示すように、レジストローラ10から転写紙Sが繰
り出されるのに合わせて、支持体7が転写ベルト6を感
光体3に接近させる態位を設定され、感光体3との間で
転写紙Sの搬送方向に沿った長さに相当する幅4〜8mm
程度のニップ部Bを形成する。 【0015】一方、感光体3は、その表面が例えば、−
800vに帯電した状態とされ、図6に示すように、こ
の表面にプラス帯電のトナーを静電的に吸着した状態で
ニップ部Bに移動する。そして、感光体3は、ニップ部
Bに至る前に感光体3近傍に配置され、感光体3表面の
電荷を弱める転写前除電ランプ15によって表面電位を
低下させられる。図6では、帯電電荷の高さを丸印の大
きさによって表しており、転写前除電ランプ15によっ
て帯電電荷が少なくなっている状態は、除電前を示す丸
印よりも小さく示されている。 【0016】図4に示すニップ部Bにおいて、感光体3
上のトナーは、転写ベルト6側に位置するバイアスロー
ラ11からの転写バイアスによって転写紙S上に転移す
る。この転写バイアスは、−1.5kv〜−6.5kv
の範囲で高圧電源12から印加されるが、これは以下の
ような定電流制御の結果、転写バイアスが可変設定され
る。すなわち、図3及び図4において、高圧電源12か
ら出力された電流値をI1とし、転写ベルト6を介して
接触板13から接地側に流れる帰還電流値を検出した際
の値をI2とした場合、両者間で I1ーI2=IOUT (但し、IOUT:一定)・・・・(1) の関係が得られるようにI1の値を制御する。これは、
温度、湿度等の環境条件の変化や転写ベルト6の製造品
質に生じるバラツキに拘らず、転写紙S上での表面電位
VPを安定させることによって転写効率の変化を無くす
ようにするためである。 【0017】つまり、転写ベルト6および転写紙Sを通
して感光体3側に流れる電流をIOU Tとして見立てるこ
とによって、転写紙S上での表面抵抗VPの低抵抗化あ
るいは高抵抗化による転写ベルト6への電流の流れ易さ
の変化が転写紙Sの分離性能や転写性能に影響してしま
うのを防止するようになっている。本実施例の場合、I
OUTは、搬送速度330mm/sec、有効バイアスロ
ーラ長310mmにおいてIOUT=35μA±5μAに
設定した場合に良好な転写が得られている。 【0018】ところで、感光体3からの画像転写が行わ
れると、これと同時に転写紙Sも帯電する。従って、転
写ベルト6の真電荷と転写紙S側に発生する分極電荷と
の関係により、転写紙Sを転写ベルト6上に静電的に吸
着して感光体3からの転写紙Sの分離が行える。そし
て、感光体3の曲率分離を利用した転写紙S自らの腰の
強さによる剥離動作によって転写紙Sの感光体3からの
分離が助長される。 【0019】しかし、このような静電吸着は、環境条件
の変化により、高湿度の場合には、感光体3に電流が流
れやすくなるので転写紙Sの分離がうまくいかなくな
る。このため、図5に示した転写ベルト6の表面層6b
での抵抗値が若干高めに設定してあることから、ニップ
部Bでの転写紙Sへの真電荷の移行を遅らせ、さらに
は、バイアスローラ11をニップ部Bよりも転写紙搬送
方向で下流側に位置させている。これにより、転写ベル
ト6から転写紙Sへの真電荷の移行を遅らせて、転写紙
Sと感光体3との間での静電的な吸着関係を回避するよ
うになっている。 【0020】この場合に用いる真電荷の移行を遅らせる
とは、転写紙Sが感光体3側のニップ部Bに至るまでの
上流側で転写紙Sへの電荷が発生しないことを意味して
いる。このことから、転写紙Sの感光体3への巻き付き
が防止され、また、感光体3からの転写紙Sの分離不良
も防止されることになる。さらに、転写ベルト6側で
も、環境変化による抵抗変化が少ないものが選択される
方がよく、抵抗を制御する導電材料としてはカーボン、
酸化亜鉛等を適量添加し、弾性体ベルトとしてゴムベル
トを用いた場合には、クロロプレーンゴム、EPDMゴ
ム、シリコーンゴム、エピクロルヒドリンゴム等の吸湿
性が少なく、抵抗値が安定した材質を選択することが望
まれる。 【0021】なお、この感光体3側へ流れる電流IOUT
の値は、一義的なものでなく、搬送速度が遅い場合には
減らすことができ、反対に転写前除電ランプ15が用い
られない場合には転写前除電ランプ15を用いない場合
よりも増やすことになる。 【0022】一方、ニップ部Bを通過した転写紙Sは、
転写ベルト6の移動に合わせて静電吸着搬送され、駆動
側のローラ5での曲率分離が行なわれる。このため、ロ
ーラ5の直径は、16mm以下に設定されている。さら
に、このようなローラ5を用いた場合には、上質45K
紙(剛度 横21[cm3/100])の分離が可能であるという
実験結果が得られている。また、駆動側のローラ5で転
写ベルト6から分離された転写紙Sは、ガイド板で案内
されて定着部17を構成する加熱ローラ17aとパッド
ローラ17bの間に搬送される。定着部17では、転写
紙S上のトナーを加熱溶解して転写紙Sに圧着してトナ
ーを転写紙S上に定着させる。転写紙Sへの画像転写お
よび分離が完了した転写ベルト6は、DCソレノイド8
の励磁が解除されるのに応じて接離レバー9が解除さ
れ、支持体7が感光体3から離間される。そして、クリ
ーニング装置16により表面を清掃される。 【0023】クリーニング装置16は、クリーニングブ
レード16Aを備えており、転写ベルト6を摺擦するこ
とにより、感光体3の外周面3aから転移したトナーや
転写されないで転写ベルト6の周辺に飛散して付着した
トナー及び転写紙Sの紙粉を掻き取るようになってい
る。クリーニングブレード16Aによって摺擦される転
写ベルト6は、摺擦抵抗の増加による駆動力の増大ある
いはクリーニングブレード16Aのめくれ等の現象を防
止するのに、摩擦係数を低いものとして表面にフッ素系
の樹脂材料、例えばポリフッ化ビニルデン、四フッ化エ
チレン等が被覆されている。また、転写ベルト6の表面
から掻き採られたトナーあるいは紙粉は、回収スクリュ
ー16Bによって本体1Aから図示しない廃トナー回収
容器に収容される。 【0024】図7は、転写ベルト6の製造後の抵抗変化
を測定したグラフであり、縦軸をある印加電圧時の電流
値であるV−I値、横軸を放置日数としている。この表
に示す日数のマイナスは製造途中での測定であり、0地
点より転写ベルト6の放置が始まっている。放置期間
は、それぞれ10日、30日、53日である。放置後、
転写ベルト6をローラ4,5に張架すると、V−I値が
高くなる。転写ベルト6を張架状態での経時変動は、当
初、V−I値が高く転写ベルト6の抵抗値が低くなって
いくが、ある時点よりV−I値の低下し、転写ベルト6
の抵抗が大きくなっていくる。この表のV−I値が10
0を超えるとローラ4の電位が高くなりプレ転写が起こ
り転写チリが発生することが観測された。 【0025】第1実施例では、除電制御板19に記憶し
た設定抵抗値(V−I値)をこの観測結果から100以
下に設定している。よって、転写ベルト6の使用時の張
架後の抵抗値を測定してその測定結果を入力装置18で
除電制御板19に入力し、その入力値が100を超える
場合には、除電制御板19により電源21が制御されて
転写前除電ランプ15がオフされ、感光体3に対する除
電作用がなくなる。従って、感光体3に対するトナーの
静電的な吸着力は低下しない(図6において丸印の大き
さは変わらない)ので、ローラ4の電位が高くなっても
ローラ4の電位による感光体3上のトナーの転写紙S側
への移動が抑えられる。従って、このような構成にする
と、プレ転写が低減され、画像チリの少ない良好な画像
を得ることができる。 【0026】図7に示すグラフでは、各放置条件で2回
づつ試験を行ったが、他のベルトでも同様な変化を示し
たので、製造直後の転写ベルト6の抵抗と放置期間が判
明しているとベルト張架後の抵抗値が図7からわかる。
従って、張架時の転写ベルト6の抵抗値を測定して入力
しなくとも、直接ベルトの抵抗値を入力できる。また、
予め図7に対応するデータ、すなわち、転写ベルト6と
放置日数によるベルト抵抗値に対応する張架時のベルト
抵抗値のデータを除電制御板19に記憶しておき、入力
装置18から製造直後の転写ベルト6の抵抗値と放置期
間のデータを入力して張架時の転写ベルト6の抵抗値を
除電制御板19で判断させて、転写前除電ランプ15の
オン・オフ制御を行なって良い。 【0027】次に、いくつかの例を説明するが、第1実
施例と同様の作用する部材には、第1実施例で用いた符
号と同一符号を符しその説明は省略する。 この実施例で
は、転写前除電ランプ15を図8に示すように、高圧電
源12の出力により転写前除電ランプ15をオン・オフ
制御する除電制御板19Aを介して高圧電源12と接続
している。除電制御板19Aは、高圧電源12の出力を
常時モニターしていると共に、電圧変化によるV−I値
のデータが記憶されており、V−I値が100を超えて
いると転写前除電ランプ15をオフ状態にし、V−I値
が100を下回った所で転写前除電ランプ15をオン状
態となるように制御している。 【0028】このように高圧電源12の出力変化からV
−I値の変化をみて転写前除電ランプ15のオン/オフ
制御を行うので、ローラ4の電位が強いときには、第1
実施例同様、感光体3上が転写前除電ランプ15で除電
されないので、感光体3上に付着したトナーの吸着力が
低減しない。従って、ローラ4の高電位化による感光体
3上のトナーの移動を低減できるので、プレ転写を防止
でき転写チリ等の少ない安定した転写画像を得ることが
できる。 【0029】この例は、図9に示すように、除電制御板
19Bと転写前除電ランプ15との間に計測手段20を
介装している。感光体3は、経時において光・オゾン等
によって劣化して行き、特に、光疲労は大きく図10に
示すように、コピー枚数の増加によって感光体3の残留
電位が増えていく傾向にある。これに対して、転写前除
電ランプ15をオフ状態にしてコピーを取っていくと、
感光体3の残留電位の上昇がかなり抑えられることが分
かった。 【0030】計測手段20は、転写前除電ランプ15の
オフ時間を計測し、その計測結果に対応するコピー枚数
を除電制御板19Bに入力している。除電制御板19B
には、転写前除電ランプ15を制御しない場合の通常の
感光体3寿命(残留電位)時に相当する図10にCで示
す基準コピー枚数と、転写前除電ランプ15を制御した
場合の感光体3寿命(残留電位)時に相当する図10に
Dで示す理想コピー枚数とが設定されていて、計測手段
20から入力されるオフ時間に相当するコピー枚数を基
準コピー枚数に加算して、その結果が理想コピー枚数に
達すると、図示しない感光体3の寿命の表示部を作動さ
せるようになっている。このように、転写前除電ランプ
15のオフ時間を測定して、その測定時間に相当するコ
ピー枚数を基準コピー枚数に加算して、理想コピー枚数
となるまでは、感光体3の耐久と見做さないので、転写
前除電ランプ15のオフ時間が長くなると、転写前除電
ランプ15をオン時間を制御しない場合に比べて、感光
体3の残留電位の立上りが緩やからなり、感光体3の寿
命の延長につながる。 【0031】この例は、転写前除電ランプ15のオン/
オフ制御を画像形成動作以外の時(画像形成前)に行う
ことを特徴としている。転写前除電ランプ15の光は、
図11に斜線部で示すように、感光体1の周面方向に広
がるので、画像形成動作中、例えば、図12に示すよう
に、最初の転写紙Pと次の転写紙Pとの紙間Lにおい
て、転写前除電ランプ15のオン/オフ制御を行なう
と、1枚の画像中にランプ15の光が当たる所と当たら
ない所ができて、画像を形成するトナーの帯電状態にム
ラができて画像状態がおかしくなる。この現象は、ベル
ト抵抗値が低い場合では、転写前除電ランプ15により
転写性が変換して転写画像に濃いところと薄いところが
発生する。また、ベルト抵抗値が高い場合に転写前除電
ランプ15をオフすると、転写チリが変化してしまう。 【0032】そこで、転写前除電ランプ15の制御を画
像形成前に行なったところ、良好な画像を得ることがで
きた。このように、感光体3にトナー画像が形成される
画像形成前に、転写ベルト6の状態に応じて転写前除電
ランプ15をオン/オフ制御することで、感光体3に形
成されたトナー画像に転写前除電ランプ15の照射光が
当たらないので、トナー画像の帯電状態を安定させつ
つ、転写チリを防止できる。 【0033】 【発明の効果】本発明によれば、感光体を除電する除電
手段を転写ベルトの抵抗値によって制御して像担持体上
の除電状態を変化させるので、使用可能な転写ベルトの
抵抗値の範囲を広げることができ、歩留まりの向上を図
って転写ベルトのコストを下げられると共に、転写チリ
を低減できる。本発明によれば、転写ベルトの抵抗値が
低い場合に制御手段が除電手段をオフして感光体の外周
面を除電しないので、感光体に形成されたトナー画像の
安定化を図れ、転写チリを防止できる。
示す斜視図である。 【図2】転写ベルトユニットの概略構成を示す平面図で
ある。 【図3】本発明の第1実施例の概略構成を示す側面図で
ある。 【図4】第1実施例の転写時における動作を示す側面図
である。 【図5】本発明の転写搬送装置に用いられる転写ベルト
の部分拡大断面図である。 【図6】トナー粒子の転写動作を示す拡大図である。 【図7】転写ベルトの抵抗値の変化を示す線図である。 【図8】本発明の第2実施例の要部構成を示すブロック
図である。 【図9】本発明の第3実施例の要部構成を示すブロック
図である。 【図10】本発明の第4実施例における像担持体の耐久
特性を示すグラフである。 【図11】除電手段による除電領域を示す側面図であ
る。 【図12】除電手段の非作動領域の一例を示す側面図で
ある。 【符号の説明】 1 転写搬送装置 3 像担持体 3a 外周面 4,5 駆動手段 6 転写ベルト 11 接触電極 12 電荷供給手段 15 除電手段 19 制御手段 19A 制御手段 19B 制御手段 20 計測手段
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】中抵抗体により形成されて像担持体の外周
面に接触可能な転写ベルトと、 上記転写ベルトの像担持体回転方向の上流側に配置さ
れ、上記外周面に非接触な上記像担持体上を除電する除
電手段と、 上記転写ベルトを回転させる駆動手段と、 上記転写ベルトに直接接触した接触電極と、 上記接触電極を介して上記転写ベルトに電荷を供給する
電荷供給手段と、 上記転写ベルトの抵抗値により上記除電手段の出力を制
御する制御手段とを具備し、 上記制御手段は、転写ベルトの抵抗値が装置内に記憶さ
れた設定抵抗値と比較して低い場合に除電手段をオフす
る転写搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31729194A JP3502676B2 (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 転写搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31729194A JP3502676B2 (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 転写搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08179635A JPH08179635A (ja) | 1996-07-12 |
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Family
ID=18086596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31729194A Expired - Fee Related JP3502676B2 (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 転写搬送装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3502676B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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JP4689307B2 (ja) * | 2005-03-17 | 2011-05-25 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP7188014B2 (ja) * | 2018-11-26 | 2022-12-13 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置および画像形成装置の制御プログラム |
-
1994
- 1994-12-20 JP JP31729194A patent/JP3502676B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08179635A (ja) | 1996-07-12 |
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