[go: up one dir, main page]

JPH0932472A - 既設管路更新装置および方法 - Google Patents

既設管路更新装置および方法

Info

Publication number
JPH0932472A
JPH0932472A JP7204045A JP20404595A JPH0932472A JP H0932472 A JPH0932472 A JP H0932472A JP 7204045 A JP7204045 A JP 7204045A JP 20404595 A JP20404595 A JP 20404595A JP H0932472 A JPH0932472 A JP H0932472A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
diameter
axis
rotors
crankshaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7204045A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Akesaka
登始夫 明坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki Poly Tech Inc
Original Assignee
Iseki Poly Tech Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki Poly Tech Inc filed Critical Iseki Poly Tech Inc
Priority to JP7204045A priority Critical patent/JPH0932472A/ja
Publication of JPH0932472A publication Critical patent/JPH0932472A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘削物の排出処理を必要とすることなく、既
設管路を更新することができるようにすることにある。 【解決手段】 既設管路更新装置は、筒状のシールド本
体と、該本体の軸線の周りに回転可能に前記本体に支承
されたクランク軸と、前記本体より前方の領域に前記軸
線の方向に順次配置されかつ前記クランク軸に回転可能
に支承された複数のロータであってほぼ円錐形または截
頭円錐形の外表面を互いに共同して規定し、隣り合うロ
ータが互いに異なる方向へ変位された複数のロータと、
前記クランンク軸を前記軸線の周りに回転させる駆動機
構と、前記各ロータの外周面に設けられた複数のビット
とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開削工法によるこ
となく、上水道管、下水道管等の既設管路を更新する装
置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】下水道管等の既設管路を開削工法による
ことなく更新する装置の1つとして、掘削機を既設管路
の一端から他端に向けて移動させつつ、既設管路を掘削
機により掘削し、新設管を掘削機による掘削跡に配置す
る装置がある(特開昭62−220693号公報)。
【0003】しかし、この装置では、掘削機による掘削
物を新設管および発進立て坑を介して地上に排出する
等、掘削物の排出処理をしなければならないから、工事
費用が高くなる。
【0004】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、掘削物の排
出処理を必要とすることなく、既設管路を更新すること
ができるようにすることにある。
【0005】
【解決手段、作用、効果】本発明の既設管路更新装置
は、筒状のシールド本体と、該本体の軸線の周りに回転
可能に前記本体に支承されたクランク軸と、前記本体よ
り前方の領域に前記軸線の方向に順次配置されかつ前記
クランク軸に回転可能に支承された複数のロータであっ
てほぼ円錐形または截頭円錐形の外表面を互いに共同し
て規定し、隣り合うロータが互いに異なる方向へ変位さ
れた複数のロータと、前記クランンク軸を前記軸線の周
りに回転させる駆動機構と、前記各ロータの外周面に設
けられた複数のビットとを含む。
【0006】更新装置は、クランク軸が回転された状態
で元押し装置等により前進される。各ロータはクランク
軸の回転にともなって少なくとも半径方向へ往復移動
し、ビットはロータの半径方向への往復運動にともなっ
て先端のエッジ部で既設管路に傷を付ける。これによ
り、既設管路は、大小いずれかのロータと該ロータに取
り付けられたビットとにより掘削または破壊される。
【0007】掘削または破壊により生じた掘削物または
破壊物は、少なくとも大径のロータにより周囲の地盤に
押し付けられ、周囲の地盤内に残される。大径のロータ
およびそれに取り付けられたビットによる掘削または破
壊に起因して小径のロータの周りに移動した掘削物また
は破壊物は、小径のロータにより該小径のロータの周り
に押され、更新装置の前進にともなって大径のロータに
より周囲の地盤に押し付けられる。
【0008】本発明によれば、円錐形または截頭円錐形
の外表面を互いに共同して規定しかつ互いに異なる方向
へ変位された複数のロータと、各ロータの外周面に設け
られた複数のビットとを用いて既設管路を掘削または破
壊し、掘削または破壊により生じた掘削物または破壊物
をロータにより周囲の地盤に押し付けるようにしたか
ら、開削工法によることなくおよび地上への掘削物の排
出処理をすることなく、既設管路を更新することができ
る。
【0009】各ビットは、楔状の一端部の尖端にあって
前記ロータの外周面と平行にシールド本体の軸線の方向
へ伸びるエッジ部を有することが好ましい。これによ
り、エッジ部により既設管路に傷を付けるが、ロータの
外周面と平行にシールド本体の軸線の方向へ伸びる長い
エッジ部となるから、円錐形のビットに比べ、エッジ部
の寿命が長くなる。
【0010】複数の前記ビットは前記ロータの外周面の
仮想的な複数の同心円のそれぞれに設けられており、各
ビットは隣りの同心円上の隣り合う2つのビットの間に
対応する位置に配置されていることが好ましい。これに
より、既設管路に確実に傷を付けることができる。
【0011】隣り合うロータの回転軸線がシールド本体
の軸線に関して反対の方向へ平行に偏心されていること
が好ましい。これにより、半径方向へのロータの変位量
がシールド本体の軸線方向の各部位で同じになるから、
既設管路が確実に掘削または破壊される。
【0012】好ましい実施例においては、前記クランク
軸は、前記本体より前方の部位にあって前記軸線の方向
に順次形成されかつそれぞれ前記ロータを支承する複数
の変位部を有し、隣り合う変位部は前記軸線に関して反
対方向へ偏心されている。
【0013】本発明の既設管路更新方法は、上記のよう
な更新装置を該更新装置の後部に続く推進管とともに前
進させつつ、前記駆動機構により前記クランク軸を回転
させて前記ロータおよび前記ビットにより既設管路を掘
削または破壊し、掘削または破壊により形成された掘削
物または破壊物を前記ロータにより周囲の地盤に押し付
けることを含む。
【0014】内径が小径のロータの最大直径より小さい
既設管路は、少なくとも小径のロータおよび該ロータに
取り付けられたビットにより掘削または破壊され、掘削
または破壊により形成された掘削物は小径のロータによ
り該小径のロータの周りの地盤に押し付けられ、さらに
前記掘削物または破壊物は更新装置の前進にともなって
大径のロータによりさらに周囲の地盤に押し付けられ
る。
【0015】内径が大径のロータの最大直径より小さい
既設管路は、少なくとも大径のロータおよび該ロータに
取り付けられたビットにより既設管路を掘削または破壊
され、掘削または破壊により小径のロータの周りに移動
した掘削物または破壊物は小径のロータにより該小径の
ロータの周りに押され、前記掘削物または破壊物を更新
装置の前進にともなって大径のロータにより周囲の地盤
に押し付けられる。
【0016】小径のロータおよび大径のロータで掘削ま
たは破壊することができる大きさの既設管路は、小径の
ローラおよび大径のロータならびにそれらのロータに取
り付けられたビットにより掘削または破壊され、掘削ま
たは破壊により形成された掘削物または破壊物は小径の
ロータおよび大径のロータにより周囲の地盤に押し付け
られる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図3を参照するに、更新装
置10は、軸線12を有する円筒状のシールド本体14
と、軸線12の周りに回転可能に本体14に支承された
クランク軸16と、本体14より前方の領域に軸線12
の方向に順次配置されかつクランク軸16に回転可能に
支承された複数のロータ18,20と、クランク軸16
を軸線12の周りに回転させる駆動機構22とを含む。
【0018】シールド本体14は、第1の筒状部24
と、第1の筒状部24の後端部に連結された第2の筒状
部26と、第1の筒状部24の前端に設けられかつシー
ルド本体14の内部を前記前方の領域から区画する壁部
28と、第2の筒状部26内に該第2の筒状部と同軸的
に配置されたボス部30とを備える。第1および第2の
筒状部24および26は、複数のボルト32により連結
されている。ボス部30は、壁部28に接続されている
とともに、複数のリブ34により第1の筒状部24に接
続されている。
【0019】図示してはいないが、シールド本体14
は、第2の筒状部26の後端部において油圧式等の複数
の方向修正ジャッキにより、油圧装置、配管設備等が配
置された筒状体に連結される。筒状体に対するシールド
本体14の向きは、公知のように、少なくとも1つの方
向修正ジャッキを所定の量だけ伸長または収縮させるこ
とにより、修正される。これにより、更新装置10の前
進方向が修正される。筒状体は、シールド本体14とほ
ぼ同じ外径寸法を有する。
【0020】クランク軸16は、主体部36と、主体部
36の一端に順次続く複数の変位部38,40とを有し
ており、また変位部38,40が壁部28から前方ヘ突
出するように、主体部36を壁部28に複数の軸受42
により支承されている。
【0021】ロータ18および20は、それぞれ、変位
部38および40に複数の軸受44および46により支
承されている。ロータ18,20は、ほぼ截頭円錐形の
外表面を互いに共同して規定する形状に形成されてお
り、小径のロータ20ほど前側となるようにクランク軸
16に配置されている。ロータ18,20は、ほぼ円錐
形の外表面を規定する形状を有していてもよい。
【0022】図示の例では、2つのロータ18,20が
設けられており、従って2つの変位部38,40がクラ
ンク軸16に形成されている。このため、図示の例で
は、ロータ18および20はそれぞれ軸線12に関して
逆すなわち反対の方向へ変位されており、従って変位部
38および40もそれぞれ軸線12に関して逆の方向へ
変位されている。ロータ18および20の変位量は、同
じ値であることが好ましいが、異なる値であってもよ
い。
【0023】しかし、3以上のロータを用いてもよい。
この場合、隣り合うロータは、軸線に関して反対の方向
へ偏心させることが好ましい。また、3以上のロータの
偏心量は、同じ値であることが好ましいが、異なる値で
あってもよい。
【0024】図示の例では、ロータ18および20はそ
れぞれ軸線12に関して反対の方向へe1 およびe2
け平行に偏心されており、変位部38および40もそれ
ぞれ軸線12に関して逆の方向へe1 およびe2 だけ平
行に偏心されている。それゆえに、変位部38および4
0は互いに平行の偏心部である。e1 およびe2 は、同
じ値であることが好ましいが、異なる値であってもよ
い。
【0025】駆動機構22は、油圧モータのような回転
源を備えており、また図示しない複数のボルトによりボ
ス部30に取り付けられている。駆動機構22は、その
出力軸48においてキーによりクランク軸16の主体部
36に結合されている。
【0026】軸受42,44,46が配置された空間
は、潤滑油で満たされている。この潤滑油を土砂から保
護するために、メカニカルシール50および52がそれ
それ壁部28とロータ18との間および隣り合うロータ
18,20の間に配置されている。また、ボス部30と
主体部36との間の空間の後端は、シール部材54によ
り閉鎖されている。さらに、クランク軸16と最先端の
ロータ20との間の空間の前端は、キャップ56により
閉鎖されている。
【0027】メカニカルシール50は、壁部28の前面
に配置されかつクランク軸16の周りを伸びる座板58
と、ロータ18の後面に形成された環状の凹所に配置さ
れかつクランク軸16の周りを伸びるリング60と、該
リングを壁部28の前面に押圧する複数の圧縮コイルば
ね62とを備える。ばね62は、ロータ18に軸線12
の周りに等角度間隔に形成された凹所に配置されてい
る。しかし、リング60およびばね62を壁部28に配
置し、座板58をロータ18の後面に配置してもよい。
【0028】メカニカルシール52は、ロータ18の前
面に配置されかつクランク軸16の周りを伸びる座板6
4と、ロータ20の後面に形成された環状の凹所に配置
されかつクランク軸16の周りを伸びるリング66と、
該リングをロータ20の後面に押圧する複数の圧縮コイ
ルばね68とを備える。ばね68は、ロータ20に軸線
12の周りに等角度間隔に形成された凹所に配置されて
いる。しかし、リング66およびばね68をロータ18
に配置し、座板64をロータ20の後面に配置してもよ
い。
【0029】ロータ18,20の外表面には、それぞ
れ、複数のビット70が設けられている。複数のビット
70は各ロータの外周面の仮想的な複数の同心円のそれ
ぞれに設けられており、各ビット70は隣りの同心円上
の隣り合う2つのビット70の間に対応する位置に配置
されている。キャップ56に複数のカッタ部72を取り
付けてもよい。
【0030】各ビット70は、図4に示すように、棒状
の主体部の一端部を角度θ1 の截頭円錐形に形成し、そ
の一端部の対向する2箇所を角度θ2 のテーパー状に削
除することにより、楔状に形成されている。このため、
各ビット70は、楔状の一端部70aと、該一端部の先
端にあって一方向へ伸びる細長いエッジ70bとを有す
る。各ビット70は、エッジ70bが各ロータの外周面
と平行に軸線12の方向へ伸びるように、ロータに取り
付けられている。エッジ70bは、大きい曲率半径のを
有する円弧状であってもよい。各ビット70の全体、好
ましくは一端部70a、より好ましくはエッジ部70b
を含む一部がタングステンカーバイトのような超硬質の
金属で作られている。
【0031】図示の実施例は、管推進工法に用いられる
更新装置であることから、更新装置10は、発進立て坑
に配置された元押し装置等からの推力を更新装置10の
後部に続く1以上の推進管を介して受けることにより、
推進管とともに前進される。しかし、更新装置10の前
進は、最先端に配置された推進管と更新装置の後部との
間に複数のジャッキを配置し、該ジャッキにより行わせ
てもよい。推進管の外径は、シールド本体14の外径と
ほぼ同じである。
【0032】更新装置10が推力を受けている間、クラ
ンク軸16は回転機構22により回転される。これによ
り、ロータ18および20は、それぞれ、クランク軸1
6の回転にともなって軸線12の周りに旋回運動(公転
運動)をし、またこのときに外周面を地盤に当接しつつ
旋回することによりクランク軸16の変位部38および
40の軸線の周りに回転運動(自転運動)をする。
【0033】ロータ18,20はクランク軸16の回転
にともなって少なくとも半径方向へ往復移動し、ビット
70はロータの半径方向への往復運動にともなってエッ
ジ部70bで既設管路に傷を付ける。これにより、既設
管路は、大小いずれかのロータ18または20と該ロー
タに取り付けられたビット70bとにより掘削または破
壊される。
【0034】掘削または破壊により生じた掘削物または
破壊物は、少なくとも大径のロータ18により周囲の地
盤に押し付けられ、周囲の地盤に残される。大径のロー
タ18およびそれに取り付けられたビット70bによる
掘削または破壊に起因して小径のロータ20の周りに移
動した掘削物または破壊物は、小径のロータ20により
該小径のロータの周りに押され、更新装置の前進にとも
なって大径のロータ18により周囲の地盤に押し付けら
れる。その結果、周囲の地盤は圧密される。
【0035】内径が小径のロータ20の最大直径より小
さい既設管路は少なくとも小径のロータ20および該ロ
ータに取り付けられたビット70により掘削または破壊
され、掘削または破壊により形成された掘削物または破
砕物は小径のロータ20により周囲の地盤に押し付けら
れ、さらにその掘削物または破壊物は更新装置の前進に
ともなって大径のロータ18によりさらに周囲の地盤に
押し付けられる。
【0036】内径が大径のロータ18の最大直径より小
さい既設管路は、少なくとも大径のロータ18および該
ロータに取り付けられたビット70により掘削または破
壊されて小径のロータ20の周りに移動し、その掘削物
または破壊物は小径のロータ20により該小径のロータ
の周りに押され、さらにその掘削物または破壊物は更新
装置10の前進にともなって大径のロータ18により周
囲の地盤に押し付けられる。
【0037】さらに、両ロータ18,20により掘削ま
たは破壊される大きさを有する既設管路は、大小の両ロ
ータ18,20および両ロータに取り付けられたビット
70により掘削または破壊され、掘削または破壊により
形成された掘削物または破壊物は、更新装置10の前進
にともなって、両ロータ18,20により周囲の地盤に
押し付けられる。
【0038】既設管路を両ロータ18,20により掘削
または破壊するとき、および掘削物または破壊物を両ロ
ータ18,20により周囲の地盤に押し付けるとき、シ
ールド本体14の半径方向への反力がロータ18,20
に生じる。この反力がそのままシールド本体14に伝達
されると、シールド本体14が地盤に強く押圧されるか
ら、シールド本体14と地盤との間に大きな摩擦力が生
じ、その結果シールド本体14の前進に大きな推力を必
要とする。
【0039】しかし、更新装置10では、隣り合うロー
タ18,20が軸線12に関して逆の方向へ偏心されて
いるから、ロータ18の反力の方向とロータ20の反力
の方向とが逆になる。これにより、ロータ18の反力と
ロータ20の反力とが互いに減殺し合うから、シールド
本体14に作用する反力が小さくなり、前記反力に起因
するシールド本体14と地盤との間の摩擦力が小さくな
り、その結果シールド本体14の前進に必要な推力が小
さくなる。
【0040】また、ロータに生じる反力の方向が同じで
あると、この反力はシールド本体に曲げモーメントとし
て作用する。このような曲げモーメントがシールド本体
に作用すると、更新装置の前進方向が不安定になる。特
に、装置の前進方向を方向修正ジャッキにより修正する
更新装置の場合、シールド本体に作用する曲げモーメン
トにより、更新装置の前進方向が不安定になり、方向修
正を頻繁に実行しなければならないし、方向修正作業が
煩雑になり、方向制御が不安定になる。
【0041】しかし、更新装置10では、ロータ18の
反力とロータ20の反力とが互いに減殺し合うから、シ
ールド本体14に曲げモーメントとして作用する反力が
小さくなり、更新装置10の前進方向が安定化する。ま
た、特に方向修正が可能な装置であるにもかかわらず、
更新装置10の前進方向が安定化し、方向修正の回数が
減少し、方向修正作業が容易になり、方向制御が安定化
する。
【0042】更新装置10によれば、掘削物または破壊
物が周囲の地盤に押し付けられるから、掘削物または破
壊物を更新装置を経て地上に排出する必要がない。ま
た、エッジ部70bがロータの外周面と平行に軸線12
の方向へ伸びるようにビット70がロータに配置されて
いるから、円錐形のビットに比べ、エッジ部の寿命が長
くなる。さらに、複数のビットがロータの外周面の仮想
的な複数の同心円のそれぞれに設けられており、各ビッ
トが隣りの同心円上の隣り合う2つのビットの間に対応
する位置に配置されているから、既設管路は確実に傷を
付けられる。
【0043】複数の前記ビットは前記ロータの外周面の
仮想的な複数の同心円のそれぞれに設けられており、各
ビットは隣りの同心円上の隣り合う2つのビットの間に
対応する位置に配置されていることが好ましい。これに
より、既設管路に確実に傷を付けることができる。
【0044】更新装置10のように、隣り合うロータの
回転軸線が軸線12に関して反対の方向へ平行に偏心さ
れていると、半径方向へのロータの変位量が軸線12の
方向の各部位で同じになるから、既設管路が確実に掘削
または破壊される。しかし、隣り合うロータの回転軸線
ならびに隣り合う変位部の軸線を、軸線12に対し、軸
線12上の適宜な箇所において好ましくは最前部に位置
するロータより前方において軸線12と交差する傾斜し
た軸線としてもよい。
【0045】本発明により更新可能な既設管路は、たと
えば、日本工業規格のB型管、ヒューム管等の管特に陶
管により構築された管路であることが好ましい。しか
し、本発明は、他の管により構築された既設管路の更新
にも適用することができる。本発明は、上記実施例に限
定されない。たとえば、エッジ部70bがロータの外周
面と平行に軸線12の方向へ伸びるようにビット70を
ロータに配置しなくてもよいし、円錐形のビットを用い
てもよく、さらに複数のビットをロータの外周面に不規
則に配置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の更新装置の一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】(A)は図1に示す更新装置の一部の拡大断面
図であり、(B)はビットのエッジ部の方向を示す図で
ある。
【図3】(A)は図1に示す更新装置の左方から見た拡
大端面図であり、(B)はビットのエッジ部の方向を示
す図である。
【図4】ビットの一実施例を示す図であって、(A)は
平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図である。
【符号の説明】
10 更新装置 12 シールド本体の軸線 14 シールド本体 16 クランク軸 18,20 ロータ 22 駆動機構 36 クランク軸の主体部 38,40 クランク軸の変位部(偏心部) 50,52 メカニカルシール 70 ビット 70a ビットの一端部 70b ビットのエッジ部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のシールド本体と、該本体の軸線の
    周りに回転可能に前記本体に支承されたクランク軸と、
    前記本体より前方の領域に前記軸線の方向に順次配置さ
    れかつ前記クランク軸に回転可能に支承された複数のロ
    ータであってほぼ円錐形または截頭円錐形の外表面を互
    いに共同して規定し、隣り合うロータが互いに異なる方
    向へ変位された複数のロータと、前記クランンク軸を前
    記軸線の周りに回転させる駆動機構と、各ロータの外周
    面に設けられた複数のビットとを含む、既設管路更新装
    置。
  2. 【請求項2】 各ビットは、楔状の一端部の尖端にあっ
    て前記ロータの外周面と平行に前記軸線の方向へ伸びる
    エッジを有する、請求項1に記載の更新装置。
  3. 【請求項3】 複数の前記ビットは前記ロータの外周面
    の仮想的な複数の同心円のそれぞれに設けられており、
    各ビットは隣りの同心円上の隣り合う2つのビットの間
    に対応する位置に配置されている、請求項1または2に
    記載の更新装置。
  4. 【請求項4】 隣り合うロータの回転軸線はシールド本
    体の軸線に関して反対の方向へ平行に偏心されている、
    請求項1,2または3に記載の更新装置。
  5. 【請求項5】 前記クランク軸は、前記本体より前方の
    部位にあって前記軸線の方向に順次形成されかつそれぞ
    れ前記ロータを支承する複数の変位部を有し、隣り合う
    変位部は前記軸線に関して反対方向へ変位されている、
    請求項1,2,3または4に記載の更新装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の更
    新装置を該更新装置の後部に続く推進管とともに前進さ
    せつつ、前記駆動機構により前記クランク軸を回転させ
    て前記ロータおよび前記ビットにより既設管路を掘削ま
    たは破壊し、掘削または破壊により形成された掘削物ま
    たは破壊物を前記ロータにより周囲の地盤に押し付ける
    ことを含む、既設管路の更新方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも小径のロータおよび該ロータ
    に取り付けられたビットにより前記既設管路を掘削また
    は破壊しつつ、掘削または破壊により形成された掘削物
    を小径のロータにより該小径のロータの周りの地盤に押
    し付け、前記掘削物または破壊物を更新装置の前進にと
    もなって大径のロータによりさらに周囲の地盤に押し付
    ける、請求項6に記載の更新方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも大径のロータおよび該ロータ
    に取り付けられたビットにより前記既設管路を掘削また
    は破壊しつつ、掘削または破壊により小径のロータの周
    りに移動した掘削物または破壊物を小径のロータにより
    該小径のロータの周りに押し、前記掘削物または破壊物
    を更新装置の前進にともなって大径のロータにより周囲
    の地盤に押し付ける、請求項6に記載の更新方法。
  9. 【請求項9】 小径および大径のロータならびに該ロー
    タに取り付けられたビットにより前記既設管路を掘削ま
    たは破壊するとともに、掘削または破壊により形成され
    た掘削物または破壊物を小径および大径のロータにより
    周囲の地盤に押し付ける、請求項6に記載の更新方法。
JP7204045A 1995-07-19 1995-07-19 既設管路更新装置および方法 Pending JPH0932472A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7204045A JPH0932472A (ja) 1995-07-19 1995-07-19 既設管路更新装置および方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7204045A JPH0932472A (ja) 1995-07-19 1995-07-19 既設管路更新装置および方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0932472A true JPH0932472A (ja) 1997-02-04

Family

ID=16483845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7204045A Pending JPH0932472A (ja) 1995-07-19 1995-07-19 既設管路更新装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0932472A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100447871B1 (ko) * 2002-02-04 2004-09-16 주식회사 구룡건설 비배토식 강관 수평압입공법의 강관압입장치
KR100447872B1 (ko) * 2002-02-09 2004-09-16 주식회사 구룡건설 비배토식 강관 수평압입공법의 강관압입장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100447871B1 (ko) * 2002-02-04 2004-09-16 주식회사 구룡건설 비배토식 강관 수평압입공법의 강관압입장치
KR100447872B1 (ko) * 2002-02-09 2004-09-16 주식회사 구룡건설 비배토식 강관 수평압입공법의 강관압입장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5393172A (en) Shield tunneling machine
EP0179286A1 (en) Shield type tunneling machine
JPH0932472A (ja) 既設管路更新装置および方法
EP0573227B1 (en) Shielding apparatus
JPH09235990A (ja) 既設管路の更新装置
JP2619679B2 (ja) 地中削進装置及び該装置による削進方向修正方法
JP3559089B2 (ja) 拡大シールド掘削装置
JP3562978B2 (ja) 先導管の掘進方向修正機構
JP2002004768A (ja) 既設管の更新装置及び更新方法
JP3338584B2 (ja) 掘進機
JP2584994Y2 (ja) 鉄筋コンクリート製埋設管の掘削破砕用カッターヘッド
JP7534059B2 (ja) シールド掘進機
JPH08158794A (ja) シールド装置
JPH09235989A (ja) シールド装置
JP4400377B2 (ja) 既設埋設管更新装置
JPH0781488B2 (ja) シールドマシンの推進装置
JPH11315691A (ja) シールド装置
JPH07173989A (ja) シールド掘進機
JPH08158795A (ja) シールド装置
JP3090619B2 (ja) 埋設管の布設替装置及び布設替工法
JP3153332B2 (ja) シールド掘削装置
JPH0953388A (ja) 管推進埋設装置
JPH0835397A (ja) 小口径シールド掘削装置における先導体
JP2001303894A (ja) シールド掘進機のカッタードラム用軸受シール構造
JPH11294078A (ja) パイロット孔掘削装置