JPH09246490A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH09246490A JPH09246490A JP8053219A JP5321996A JPH09246490A JP H09246490 A JPH09246490 A JP H09246490A JP 8053219 A JP8053219 A JP 8053219A JP 5321996 A JP5321996 A JP 5321996A JP H09246490 A JPH09246490 A JP H09246490A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- electrode
- layer
- transition layer
- metal oxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
- Semiconductor Memories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】電極と金属酸化物からなる誘電体膜との界面に
抵抗層などの形成を抑制する。 【解決手段】p型基板1上の一部に素子分離酸化膜2が
形成され、二つの素子分離酸化膜2に挟まれてn+ 拡散
層3(3a,3b)が形成されている。n+ 拡散層3a
と3bとを架けるように、基板1上にゲート絶縁膜4に
覆われたゲート電極5が形成されている。ゲート絶縁膜
4及び基板1上に層間絶縁膜6aが形成されている。層
間絶縁膜6a上にはn+ 拡散層3aと接続されたビット
線7が形成されている。層間絶縁膜6a及びビット線7
上に層間絶縁膜6bが形成されている。n+ 拡散層3b
上にn+ 多結晶シリコン8上にTiN膜9を介してRu
膜10が形成されている。Ru膜10を覆ってSrRu
O3 膜11が形成され、その上にSrTiO3 膜12が
形成され、その一部の上にNi膜13が形成されてい
る。
抵抗層などの形成を抑制する。 【解決手段】p型基板1上の一部に素子分離酸化膜2が
形成され、二つの素子分離酸化膜2に挟まれてn+ 拡散
層3(3a,3b)が形成されている。n+ 拡散層3a
と3bとを架けるように、基板1上にゲート絶縁膜4に
覆われたゲート電極5が形成されている。ゲート絶縁膜
4及び基板1上に層間絶縁膜6aが形成されている。層
間絶縁膜6a上にはn+ 拡散層3aと接続されたビット
線7が形成されている。層間絶縁膜6a及びビット線7
上に層間絶縁膜6bが形成されている。n+ 拡散層3b
上にn+ 多結晶シリコン8上にTiN膜9を介してRu
膜10が形成されている。Ru膜10を覆ってSrRu
O3 膜11が形成され、その上にSrTiO3 膜12が
形成され、その一部の上にNi膜13が形成されてい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に係わ
り、特に電極/金属酸化物/電極の積層構造からなるキ
ャパシタを有する半導体装置及びその製造方法に関す
る。
り、特に電極/金属酸化物/電極の積層構造からなるキ
ャパシタを有する半導体装置及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体記憶装置はさらにその集積
度を高め、1セルの面積も年々縮小している。セル面積
の縮小にともない、当然キャパシタに割り当てられる面
積も縮小しているが、1セルに必要なキャパシタの蓄積
電荷容量は感度やソフトエラーの点からそれほど小さく
できないという現状がある。
度を高め、1セルの面積も年々縮小している。セル面積
の縮小にともない、当然キャパシタに割り当てられる面
積も縮小しているが、1セルに必要なキャパシタの蓄積
電荷容量は感度やソフトエラーの点からそれほど小さく
できないという現状がある。
【0003】蓄積容量を確保するために、近年では誘電
体膜として従来にない、高い誘電率を示す金属酸化物を
用いることが注目されている。しかし、金属酸化物は、
成膜時に酸化性雰囲気において400から700℃の成
膜温度を必要とすることなどから、下部電極材料はこれ
らの状況下でも安定で酸化されないことが必要である。
また微細な電極パターンを形成しなければならないの
で、下部電極材料は容易に加工できなければならない。
以上の点から下部電極材料として貴金属、特にRuある
いはRuの酸化物が注目されている。
体膜として従来にない、高い誘電率を示す金属酸化物を
用いることが注目されている。しかし、金属酸化物は、
成膜時に酸化性雰囲気において400から700℃の成
膜温度を必要とすることなどから、下部電極材料はこれ
らの状況下でも安定で酸化されないことが必要である。
また微細な電極パターンを形成しなければならないの
で、下部電極材料は容易に加工できなければならない。
以上の点から下部電極材料として貴金属、特にRuある
いはRuの酸化物が注目されている。
【0004】図10は従来のRu膜を下部電極として用
いたDRAMのメモリセル部の断面図である。1はpタ
イプシリコン基板で、2は素子分離酸化膜、3(3a,
3b)はn+ 拡散層、4はゲート絶縁膜、5はゲート電
極(ワード線)、6(6a,6b)は層間絶縁膜、7は
ビット線、8はn+ 多結晶シリコン、9は拡散防止膜で
あるTiN膜、10は下部電極であるRu膜、28は誘
電体膜である(Ba,Sr)TiO3 膜、29は上部電
極であるWNx 膜である。
いたDRAMのメモリセル部の断面図である。1はpタ
イプシリコン基板で、2は素子分離酸化膜、3(3a,
3b)はn+ 拡散層、4はゲート絶縁膜、5はゲート電
極(ワード線)、6(6a,6b)は層間絶縁膜、7は
ビット線、8はn+ 多結晶シリコン、9は拡散防止膜で
あるTiN膜、10は下部電極であるRu膜、28は誘
電体膜である(Ba,Sr)TiO3 膜、29は上部電
極であるWNx 膜である。
【0005】しかし、上記の構造においては、Ru膜1
0上に(Ba,Sr)TiO3 膜28を形成した後の熱
処理工程によって、特にRu膜10と(Ba,Sr)T
iO3 膜28との界面に、酸化層が形成されるという問
題、あるいは構造変化にともなう界面のモフォロジーが
悪化するという問題がある。また(Ba,Sr)TiO
3 膜28は多結晶体であるので、Ru膜10に接する
(Ba,Sr)TiO3膜では格子定数の不整合が起こ
り、格子欠損や格子間原子が多い界面層が形成され、蓄
積容量が低下するという問題も発生する。
0上に(Ba,Sr)TiO3 膜28を形成した後の熱
処理工程によって、特にRu膜10と(Ba,Sr)T
iO3 膜28との界面に、酸化層が形成されるという問
題、あるいは構造変化にともなう界面のモフォロジーが
悪化するという問題がある。また(Ba,Sr)TiO
3 膜28は多結晶体であるので、Ru膜10に接する
(Ba,Sr)TiO3膜では格子定数の不整合が起こ
り、格子欠損や格子間原子が多い界面層が形成され、蓄
積容量が低下するという問題も発生する。
【0006】前記の問題を解決するため、Ru膜の変わ
りにRuO2 膜を下部電極に用いる方法も考えられる。
しかしRuO2 は極めて還元され易く、熱安定性に欠け
る材料であり、一方RuO2 膜(下部電極)と接して形
成される拡散防止膜は酸化され易い材料であるので、R
uO2 膜は自ら還元し、拡散防止膜を酸化して、抵抗層
を形成してしまうという問題がある。また格子不整合の
問題は解決されない。
りにRuO2 膜を下部電極に用いる方法も考えられる。
しかしRuO2 は極めて還元され易く、熱安定性に欠け
る材料であり、一方RuO2 膜(下部電極)と接して形
成される拡散防止膜は酸化され易い材料であるので、R
uO2 膜は自ら還元し、拡散防止膜を酸化して、抵抗層
を形成してしまうという問題がある。また格子不整合の
問題は解決されない。
【0007】また他の方法として熱安定性に優れた材料
として導電性金属酸化膜、例えばSrRuO3 膜を電極
として用いる方法もあるが、微細加工が難しく下部電極
としては適当ではない。
として導電性金属酸化膜、例えばSrRuO3 膜を電極
として用いる方法もあるが、微細加工が難しく下部電極
としては適当ではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、キャ
パシタの誘電体膜として金属酸化物を形成するには酸化
性雰囲気での400℃〜700℃の熱処理を必要とし、
この熱処理の際に誘電体膜と電極との界面に抵抗層や結
晶性の劣った界面層が形成されるので蓄積容量が低下す
るという問題があった。
パシタの誘電体膜として金属酸化物を形成するには酸化
性雰囲気での400℃〜700℃の熱処理を必要とし、
この熱処理の際に誘電体膜と電極との界面に抵抗層や結
晶性の劣った界面層が形成されるので蓄積容量が低下す
るという問題があった。
【0009】本発明の目的は、金属酸化物と電極との界
面に抵抗層や結晶性の劣った界面層が形成されるのを防
止でき、キャパシタの蓄積容量増大をはかり得る半導体
装置及びその製造方法を提供することである。
面に抵抗層や結晶性の劣った界面層が形成されるのを防
止でき、キャパシタの蓄積容量増大をはかり得る半導体
装置及びその製造方法を提供することである。
【0010】
(構成)本発明の半導体装置及びその製造方法は次のよ
うに構成されている。
うに構成されている。
【0011】(1)本発明の半導体装置は、半導体基板
に形成された電極/金属酸化物/電極からなる積層構造
のキャパシタにおいて、前記電極と前記金属酸化物との
界面の少なくとも一方に、前記電極の構成元素の少なく
とも一つと前記金属酸化物の構成元素の少なくとも一つ
とを含む導電性の遷移層を設けてなる。
に形成された電極/金属酸化物/電極からなる積層構造
のキャパシタにおいて、前記電極と前記金属酸化物との
界面の少なくとも一方に、前記電極の構成元素の少なく
とも一つと前記金属酸化物の構成元素の少なくとも一つ
とを含む導電性の遷移層を設けてなる。
【0012】(2)本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体基板に第1の電極を形成する工程と、前記第1の
電極上に、前記第1の電極の構成元素の少なくとも一つ
と金属酸化物の構成元素の少なくとも一つとを含む材料
からなる導電性の遷移層を形成する工程と、前記遷移層
上に前記金属酸化物を形成する工程と、前記金属酸化物
上に第2の電極を形成する工程とを含む。
半導体基板に第1の電極を形成する工程と、前記第1の
電極上に、前記第1の電極の構成元素の少なくとも一つ
と金属酸化物の構成元素の少なくとも一つとを含む材料
からなる導電性の遷移層を形成する工程と、前記遷移層
上に前記金属酸化物を形成する工程と、前記金属酸化物
上に第2の電極を形成する工程とを含む。
【0013】(3)前記電極の少なくとも一方はRu,
Rh,Pd,Ag,Re,Os,Ir,Pt,Auの貴
金属あるいはこれらの酸化物を含む化合物であり、前記
金属酸化物は化学式αβO3 で表され、αはBa,S
r,Pb,La,Li,Kの少なくとも一種を含み、β
はZr,Sn,Ti,Ta,Nbの少なくとも一種を含
み、また前記遷移層は化学式γx δx O7-y で表され、
γはBa,Sr,Pb,La,Li,Zr,Sn,T
i,Ta,Nbの少なくとも一種を含み、δは前記電極
を構成する前記貴金属であり、xは1または2であり、
yは0から4の整数である。
Rh,Pd,Ag,Re,Os,Ir,Pt,Auの貴
金属あるいはこれらの酸化物を含む化合物であり、前記
金属酸化物は化学式αβO3 で表され、αはBa,S
r,Pb,La,Li,Kの少なくとも一種を含み、β
はZr,Sn,Ti,Ta,Nbの少なくとも一種を含
み、また前記遷移層は化学式γx δx O7-y で表され、
γはBa,Sr,Pb,La,Li,Zr,Sn,T
i,Ta,Nbの少なくとも一種を含み、δは前記電極
を構成する前記貴金属であり、xは1または2であり、
yは0から4の整数である。
【0014】(4)特に、前記電極がRu膜、Ir膜、
Re膜あるいはその他の貴金属類である。
Re膜あるいはその他の貴金属類である。
【0015】(5)特に、前記遷移層がSrRuO
3 膜、SrIrO3 膜等のABO3 型の化合物、あるい
はPb2 Re2 O7-x 等のA2 B2 O7-x 型の化合物で
ある。
3 膜、SrIrO3 膜等のABO3 型の化合物、あるい
はPb2 Re2 O7-x 等のA2 B2 O7-x 型の化合物で
ある。
【0016】(6)特に、前記金属酸化物が(Ba,S
r)TiO3 膜、SrTiO3 膜、Pb(Zr,Ti)
O3 膜、(Pb,La)(Zr,Ti)O3 膜、Ba
(Ti,Sn)O3 膜等である。
r)TiO3 膜、SrTiO3 膜、Pb(Zr,Ti)
O3 膜、(Pb,La)(Zr,Ti)O3 膜、Ba
(Ti,Sn)O3 膜等である。
【0017】(作用)キャパシタの誘電体膜を(Ba,
Sr)TiO3 膜、下部電極をRu膜とした場合、金属
酸化物と電極の両層の構成元素を含む熱安定性に優れた
遷移層としては(Ca,Sr)RuO3 、(Ba,S
r)RuO3 、Sr2 Ru2 O4 等のRuを含む導電性
金属酸化物が考えられる。ここではSrRuO3 を例に
取って、その作用を説明する。
Sr)TiO3 膜、下部電極をRu膜とした場合、金属
酸化物と電極の両層の構成元素を含む熱安定性に優れた
遷移層としては(Ca,Sr)RuO3 、(Ba,S
r)RuO3 、Sr2 Ru2 O4 等のRuを含む導電性
金属酸化物が考えられる。ここではSrRuO3 を例に
取って、その作用を説明する。
【0018】図11はSrRuO3 膜の酸化雰囲気中及
び真空中での重量変化を示す図である。もし、SrRu
O3 に、構成元素の放出や多元素との結合等の構造変化
があると、重量が変化する。SrRuO3 はこれらの雰
囲気中でも1200Kまで安定であり、構成元素の放出
による重量の減少や酸素分子との反応などによる重量の
増加は見られない。高熱酸素雰囲気中のRuでは表面が
酸化され、RuO2 となることによって表面モフォロジ
ーの悪化が起こるが、SrRuO3 は酸化雰囲気中でも
熱的に安定であるので、表面モフォロジーの悪化はみら
れない。
び真空中での重量変化を示す図である。もし、SrRu
O3 に、構成元素の放出や多元素との結合等の構造変化
があると、重量が変化する。SrRuO3 はこれらの雰
囲気中でも1200Kまで安定であり、構成元素の放出
による重量の減少や酸素分子との反応などによる重量の
増加は見られない。高熱酸素雰囲気中のRuでは表面が
酸化され、RuO2 となることによって表面モフォロジ
ーの悪化が起こるが、SrRuO3 は酸化雰囲気中でも
熱的に安定であるので、表面モフォロジーの悪化はみら
れない。
【0019】図12はSrRuO3 の抵抗率と測定温度
の関係を示したものである。SrRuO3 膜の室温での
抵抗率は350μΩ・cmであり、Ruの15μΩ・c
mに比べると20倍以上高い抵抗率を有しているが、電
極として十分な低抵抗性を有していることがわかる。
の関係を示したものである。SrRuO3 膜の室温での
抵抗率は350μΩ・cmであり、Ruの15μΩ・c
mに比べると20倍以上高い抵抗率を有しているが、電
極として十分な低抵抗性を有していることがわかる。
【0020】さらにSrRuO3 の結晶格子は(Bax
Sr1-x )TiO3 と同様のペロブスカイト構造であ
り、格子定数はa=0.556nm,b=0.555n
m,c=0.786nmである。これは(100)面で
45°ずれた状態で、SrRuO3 の単位格子に(Ba
x Sr1-x )TiO3 膜の2つの格子が重なり、極めて
近い格子定数を持っていることがわかる。従ってSrR
uO3 膜上に形成した(Bax Sr1-x )TiO3 膜は
その界面近傍から良好な結晶性を有する。図13にはラ
ザフォード公報散乱法によって測定した結晶性を示す。
SrRuO3 膜上では良好な結晶性を示していることが
判る。
Sr1-x )TiO3 と同様のペロブスカイト構造であ
り、格子定数はa=0.556nm,b=0.555n
m,c=0.786nmである。これは(100)面で
45°ずれた状態で、SrRuO3 の単位格子に(Ba
x Sr1-x )TiO3 膜の2つの格子が重なり、極めて
近い格子定数を持っていることがわかる。従ってSrR
uO3 膜上に形成した(Bax Sr1-x )TiO3 膜は
その界面近傍から良好な結晶性を有する。図13にはラ
ザフォード公報散乱法によって測定した結晶性を示す。
SrRuO3 膜上では良好な結晶性を示していることが
判る。
【0021】図14にSrRuO3 膜上に形成された
(Ba,Sr)TiO3 膜の誘電率の周波数依存性を示
す。図14において、●は誘電率を示し、○は誘電損失
特性tanδを示す。金属酸化物と電極界面に抵抗層が
形成されている場合には、周波数依存性を持ち、周波数
が高くなるにつれて誘電率は低くなる。しかしSrRu
O3 膜上に形成した(Ba,Sr)TiO3 膜は全般的
に誘電率が高く、10Hzから105 Hzでは誘電率の
落ち込みは1割以下であり、周波数の増加に伴う誘電率
の減少も少ない。従って、SrRuO3 膜と(Ba,S
r)TiO3 膜との界面に抵抗層は形成されていないと
いえる。
(Ba,Sr)TiO3 膜の誘電率の周波数依存性を示
す。図14において、●は誘電率を示し、○は誘電損失
特性tanδを示す。金属酸化物と電極界面に抵抗層が
形成されている場合には、周波数依存性を持ち、周波数
が高くなるにつれて誘電率は低くなる。しかしSrRu
O3 膜上に形成した(Ba,Sr)TiO3 膜は全般的
に誘電率が高く、10Hzから105 Hzでは誘電率の
落ち込みは1割以下であり、周波数の増加に伴う誘電率
の減少も少ない。従って、SrRuO3 膜と(Ba,S
r)TiO3 膜との界面に抵抗層は形成されていないと
いえる。
【0022】以上示したように、Ru電極上に(Ba,
Sr)TiO3 膜を形成するとき、遷移層としてSrR
uO3 を界面に挿入することによって熱的に安定で、界
面抵抗層や格子不整合による界面層を形成することがな
いので、高い蓄積容量を達成することができる。
Sr)TiO3 膜を形成するとき、遷移層としてSrR
uO3 を界面に挿入することによって熱的に安定で、界
面抵抗層や格子不整合による界面層を形成することがな
いので、高い蓄積容量を達成することができる。
【0023】さらに誘電体膜(金属酸化物)では経時的
に酸素空孔が増加する傾向があるので、誘電率が減少し
リーク電流が増加する原因となる。この時上部電極及び
下部電極との界面近傍に酸化物からなる遷移層が存在す
ると、酸化物から酸素が拡散し、酸素空孔を補償するこ
とができるので経時的な変化を低減することができ、よ
り高性能なキャパシタを形成することができる。
に酸素空孔が増加する傾向があるので、誘電率が減少し
リーク電流が増加する原因となる。この時上部電極及び
下部電極との界面近傍に酸化物からなる遷移層が存在す
ると、酸化物から酸素が拡散し、酸素空孔を補償するこ
とができるので経時的な変化を低減することができ、よ
り高性能なキャパシタを形成することができる。
【0024】
(第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態に係わる
DRAMのメモリセル部の断面図である。pタイプシリ
コン基板1上の一部に素子分離酸化膜2が形成されてい
る。基板1上にゲート絶縁膜4を介してゲート電極(ワ
ード線)5が形成されている。素子分離酸化膜2で囲ま
れた素子形成領域において、ゲート電極5を挟んで両側
にn+ 拡散層3(3a,3b)が形成されている。基板
1及びゲート電極5上に第1の層間絶縁膜6aが形成さ
れている。第1の層間絶縁膜6a上にはn+ 拡散層3b
と接続されたビット線7が形成されている。第1の層間
絶縁膜6a及びビット線7上に第2の層間絶縁膜6bが
形成されている。
DRAMのメモリセル部の断面図である。pタイプシリ
コン基板1上の一部に素子分離酸化膜2が形成されてい
る。基板1上にゲート絶縁膜4を介してゲート電極(ワ
ード線)5が形成されている。素子分離酸化膜2で囲ま
れた素子形成領域において、ゲート電極5を挟んで両側
にn+ 拡散層3(3a,3b)が形成されている。基板
1及びゲート電極5上に第1の層間絶縁膜6aが形成さ
れている。第1の層間絶縁膜6a上にはn+ 拡散層3b
と接続されたビット線7が形成されている。第1の層間
絶縁膜6a及びビット線7上に第2の層間絶縁膜6bが
形成されている。
【0025】n+ 拡散層3a上の層間絶縁膜6(6a,
6b)のコンタクトホール中に、層間絶縁膜6の最上部
よりも低い高さにn+ 多結晶シリコン8が形成され、こ
の上に拡散防止膜であるTiN膜9が形成されている。
そしてTiN膜9及び層間絶縁膜6bの一部上にキャパ
シタの下部電極となるRu膜10が形成されている。こ
のRu膜10を覆って遷移層であるSrRuO3 膜11
が形成されている。そしてSrRuO3 膜11及び層間
絶縁膜6b上にキャパシタの誘電体膜となるSrTiO
3 膜12が形成され、この一部の上にキャパシタの上部
電極となるNi膜13が形成されている。
6b)のコンタクトホール中に、層間絶縁膜6の最上部
よりも低い高さにn+ 多結晶シリコン8が形成され、こ
の上に拡散防止膜であるTiN膜9が形成されている。
そしてTiN膜9及び層間絶縁膜6bの一部上にキャパ
シタの下部電極となるRu膜10が形成されている。こ
のRu膜10を覆って遷移層であるSrRuO3 膜11
が形成されている。そしてSrRuO3 膜11及び層間
絶縁膜6b上にキャパシタの誘電体膜となるSrTiO
3 膜12が形成され、この一部の上にキャパシタの上部
電極となるNi膜13が形成されている。
【0026】図2及び図3は本実施形態に係わる工程断
面図である。
面図である。
【0027】まず、図2の(a)に示すように、pタイ
プシリコン基板1上の素子形成領域以外に素子分離酸化
膜2を形成した後、トランジスタのゲート絶縁膜4、ゲ
ート電極(ワード線)5、n+ 拡散層3(3a,3b)
を形成し、全面に第1の層間絶縁膜間6aを積層する。
その後、n+ 拡散層3b上の第1の層間絶縁膜6aにコ
ンタクトホールを開口し、n+ 拡散層3bと接続するビ
ット線7を層間絶縁膜6a上に形成し、全面に第2の層
間絶縁膜6bを積層する。次にn+ 拡散層3a上の層間
絶縁膜6にコンタクトホールを開口し、n+ 多結晶シリ
コン膜8を全面に堆積し、層間絶縁膜6上のn+ 多結晶
シリコン8を除去してコンタクトホール内に埋め込む。
この際n+ 多結晶シリコン膜8の上部は第2の層間絶縁
膜6bの上部よりも少し低くして形成する。
プシリコン基板1上の素子形成領域以外に素子分離酸化
膜2を形成した後、トランジスタのゲート絶縁膜4、ゲ
ート電極(ワード線)5、n+ 拡散層3(3a,3b)
を形成し、全面に第1の層間絶縁膜間6aを積層する。
その後、n+ 拡散層3b上の第1の層間絶縁膜6aにコ
ンタクトホールを開口し、n+ 拡散層3bと接続するビ
ット線7を層間絶縁膜6a上に形成し、全面に第2の層
間絶縁膜6bを積層する。次にn+ 拡散層3a上の層間
絶縁膜6にコンタクトホールを開口し、n+ 多結晶シリ
コン膜8を全面に堆積し、層間絶縁膜6上のn+ 多結晶
シリコン8を除去してコンタクトホール内に埋め込む。
この際n+ 多結晶シリコン膜8の上部は第2の層間絶縁
膜6bの上部よりも少し低くして形成する。
【0028】次に図2の(b)に示すように、Arガス
を用いたスパッタ法によって拡散防止膜であるTiN膜
9を全面に堆積し、第2の層間絶縁膜6b上のTiN膜
9を除去して、TiN膜9をコンタクトホール内に埋め
込む。
を用いたスパッタ法によって拡散防止膜であるTiN膜
9を全面に堆積し、第2の層間絶縁膜6b上のTiN膜
9を除去して、TiN膜9をコンタクトホール内に埋め
込む。
【0029】次に図2の(c)に示すように、同様にA
rガスを用いたスパッタ法でRu膜(下部電極)10を
全面に堆積して適切に加工し、コンタクトホールの周囲
にのみ残るようにする。
rガスを用いたスパッタ法でRu膜(下部電極)10を
全面に堆積して適切に加工し、コンタクトホールの周囲
にのみ残るようにする。
【0030】次に図3の(d)に示すように、酸素ガス
を含むArガスを用いたスパッタ法でSrTiO3 膜1
4を5nmの膜厚で堆積する。
を含むArガスを用いたスパッタ法でSrTiO3 膜1
4を5nmの膜厚で堆積する。
【0031】次に図3の(e)に示すように、酸素雰囲
気中において550〜800℃で熱処理し、Ru膜10
の表面のみにSrRuO3 膜(遷移層)11を形成す
る。さらに引き続いて酸素ガスを含むArガスを用いた
スパッタ法でSrTiO3 膜(誘電体膜)12を堆積
し、酸素を含む雰囲気中で500〜800℃で熱処理す
る。
気中において550〜800℃で熱処理し、Ru膜10
の表面のみにSrRuO3 膜(遷移層)11を形成す
る。さらに引き続いて酸素ガスを含むArガスを用いた
スパッタ法でSrTiO3 膜(誘電体膜)12を堆積
し、酸素を含む雰囲気中で500〜800℃で熱処理す
る。
【0032】図3の(f)に示すように、Arガスを用
いたスパッタ法でNi膜(上部電極)13を全面に堆積
し、適切に加工する。
いたスパッタ法でNi膜(上部電極)13を全面に堆積
し、適切に加工する。
【0033】本実施形態においては、Ru膜(下部電
極)10とSrTiO3 膜(誘電体膜)12との界面に
SrRuO3 膜(遷移層)11を設けることによって、
Ru膜10とSrTiO3 膜12との界面に抵抗層や格
子不整合層を形成することがないので、誘電率の高いキ
ャパシタを形成することができる。
極)10とSrTiO3 膜(誘電体膜)12との界面に
SrRuO3 膜(遷移層)11を設けることによって、
Ru膜10とSrTiO3 膜12との界面に抵抗層や格
子不整合層を形成することがないので、誘電率の高いキ
ャパシタを形成することができる。
【0034】(第2実施形態)図4は本発明の第2実施
形態に係わるDRAMのメモリセル部の断面図である。
なお図1と同一な部分には同一符号を付し、その詳しい
説明は省略する。本実施形態が先の第1実施形態と異な
る点は、拡散防止膜がWNx 膜15であり、下部電極が
Ir膜16であり、遷移層がSrIrO3 膜17であ
り、誘電膜が(Ba,Sr)TiO3 膜18であり、上
部電極がWNx 膜19となっていることである。
形態に係わるDRAMのメモリセル部の断面図である。
なお図1と同一な部分には同一符号を付し、その詳しい
説明は省略する。本実施形態が先の第1実施形態と異な
る点は、拡散防止膜がWNx 膜15であり、下部電極が
Ir膜16であり、遷移層がSrIrO3 膜17であ
り、誘電膜が(Ba,Sr)TiO3 膜18であり、上
部電極がWNx 膜19となっていることである。
【0035】図5及び図6は本実施形態に係わるDRA
Mの工程断面図である。
Mの工程断面図である。
【0036】まず、図5の(a)は図2の(a)の製造
工程と同様であるので、その説明を省略する。
工程と同様であるので、その説明を省略する。
【0037】次に図5の(b)に示すように、Arガス
を用いたスパッタ法でWNx 膜15を全面に堆積し、層
間絶縁膜6b上のWNx 膜15を除去してコンタクトホ
ール内に埋め込む。
を用いたスパッタ法でWNx 膜15を全面に堆積し、層
間絶縁膜6b上のWNx 膜15を除去してコンタクトホ
ール内に埋め込む。
【0038】次に図5の(c)に示すように、同様にA
r中でのスパッタ法でIr膜16を全面に堆積して適切
に加工し、WNx 膜15及び層間絶縁膜6上の一部に残
るようにする。
r中でのスパッタ法でIr膜16を全面に堆積して適切
に加工し、WNx 膜15及び層間絶縁膜6上の一部に残
るようにする。
【0039】その後、図6の(d)に示すように、Sr
の有機金属化合物を用いたMOCVD法によってSr酸
化物を薄く堆積した後、酸素を含む雰囲気中で550〜
800℃で熱処理してIr膜16の表面のみにSrIr
O3 膜17を形成する。その後、Ba,Sr,Tiの有
機金属化合物を用いたMOCVD法によって、(Ba,
Sr)TiO3 膜18を堆積し、酸素を含む雰囲気中で
550〜700℃で熱処理する。
の有機金属化合物を用いたMOCVD法によってSr酸
化物を薄く堆積した後、酸素を含む雰囲気中で550〜
800℃で熱処理してIr膜16の表面のみにSrIr
O3 膜17を形成する。その後、Ba,Sr,Tiの有
機金属化合物を用いたMOCVD法によって、(Ba,
Sr)TiO3 膜18を堆積し、酸素を含む雰囲気中で
550〜700℃で熱処理する。
【0040】そして図6の(e)に示すように、さらに
(Ba,Sr)TiO3 膜18の上部に上部電極となる
WNx 膜19を堆積し、適切に加工する。
(Ba,Sr)TiO3 膜18の上部に上部電極となる
WNx 膜19を堆積し、適切に加工する。
【0041】本実施形態が第1実施形態と異なる点は遷
移層の形成方法である。第1実施形態ではAr中でのS
rTiO3 膜の堆積を途中で中断し、別の処理室に移し
て、熱処理を行いSrRuO3 膜(遷移層)を形成して
いるので、時間がかかる。一方本実施形態では、Sr酸
化物を堆積し熱処理を行ってSrIrO3 (遷移層)を
形成し、同一成長室で熱処理を行って(Ba,Sr)T
iO3 膜(誘電体膜)18を形成しているので、時間は
かからない。
移層の形成方法である。第1実施形態ではAr中でのS
rTiO3 膜の堆積を途中で中断し、別の処理室に移し
て、熱処理を行いSrRuO3 膜(遷移層)を形成して
いるので、時間がかかる。一方本実施形態では、Sr酸
化物を堆積し熱処理を行ってSrIrO3 (遷移層)を
形成し、同一成長室で熱処理を行って(Ba,Sr)T
iO3 膜(誘電体膜)18を形成しているので、時間は
かからない。
【0042】(第3実施形態)図7は本発明の第3実施
形態に係わるメモリセル部のDRAMの断面図である。
なお図2と同一な部分には同一符号を付し、その詳しい
説明は省略する。本実施形態が他の実施形態と異なるの
は、誘電体膜を2枚の遷移層で挟んだことにある。拡散
防止膜がTaN膜20からなり、下部電極がRe膜21
からなり、下部電極と誘電体膜に挟まれた遷移層がPb
2 Re2 O7-x 膜22からなり、また層間絶縁膜6b上
の遷移層が形成されていない部分にPbZrO3 膜23
が形成され、誘電体膜がPb(Zr,Ti)O3 膜24
からなり、誘電体膜上に遷移層であるPb2 Re2 O
7-x 膜25とPb2 Re2 O7-x 膜26が形成され、P
b2Re2 O7-x 膜25上に上部電極のRe膜27が形
成されている。
形態に係わるメモリセル部のDRAMの断面図である。
なお図2と同一な部分には同一符号を付し、その詳しい
説明は省略する。本実施形態が他の実施形態と異なるの
は、誘電体膜を2枚の遷移層で挟んだことにある。拡散
防止膜がTaN膜20からなり、下部電極がRe膜21
からなり、下部電極と誘電体膜に挟まれた遷移層がPb
2 Re2 O7-x 膜22からなり、また層間絶縁膜6b上
の遷移層が形成されていない部分にPbZrO3 膜23
が形成され、誘電体膜がPb(Zr,Ti)O3 膜24
からなり、誘電体膜上に遷移層であるPb2 Re2 O
7-x 膜25とPb2 Re2 O7-x 膜26が形成され、P
b2Re2 O7-x 膜25上に上部電極のRe膜27が形
成されている。
【0043】図8及び図9は本実施形態に係わる工程断
面図である。
面図である。
【0044】図8の(a)は図2の(a)の製造工程と
同じなのでその説明を省略する。
同じなのでその説明を省略する。
【0045】次に図8の(b)に示すように、Ar中で
のスパッタ法でTaN膜20を全面に堆積し、層間絶縁
膜6b上のTaN膜(拡散防止膜)20を除去してコン
タクトホール内に埋め込む。
のスパッタ法でTaN膜20を全面に堆積し、層間絶縁
膜6b上のTaN膜(拡散防止膜)20を除去してコン
タクトホール内に埋め込む。
【0046】続いて図8の(c)のように、Reの有機
金属化合物を原料に用いたMOCVD法でRe膜(下部
電極)21を全面に堆積し、適切に加工する。
金属化合物を原料に用いたMOCVD法でRe膜(下部
電極)21を全面に堆積し、適切に加工する。
【0047】その後図9の(d)に示すように、Pb,
Zrの各有機金属化合物を原料に用いたMOCVD法で
PbZrO3 膜23を5nm堆積する。
Zrの各有機金属化合物を原料に用いたMOCVD法で
PbZrO3 膜23を5nm堆積する。
【0048】次に図9の(e)に示すように、55O〜
800℃で熱処理してRe膜21の表面のみにPb2 R
e2 O7-x 膜(遷移層)22を形成する。ここで、Pb
ZrO3 膜23は、Re膜21との界面部分のみに形成
しても良いし、膜厚全体にわたって形成しても良い。こ
の場合、形成されるPb2 Re2 O7-x 膜22の表面部
分にZrが小量残る場合があるが問題はない。
800℃で熱処理してRe膜21の表面のみにPb2 R
e2 O7-x 膜(遷移層)22を形成する。ここで、Pb
ZrO3 膜23は、Re膜21との界面部分のみに形成
しても良いし、膜厚全体にわたって形成しても良い。こ
の場合、形成されるPb2 Re2 O7-x 膜22の表面部
分にZrが小量残る場合があるが問題はない。
【0049】引き続いてMOCVD法で誘電体膜のPb
(Zr,Ti)O3 膜24を堆積する。さらにPb(Z
r,Ti)O3 膜24の上部全面に有機金属化合物を原
料に用いたMOCVD法でPbZrO3 膜26を堆積す
る。
(Zr,Ti)O3 膜24を堆積する。さらにPb(Z
r,Ti)O3 膜24の上部全面に有機金属化合物を原
料に用いたMOCVD法でPbZrO3 膜26を堆積す
る。
【0050】その後図9の(f)に示すように、下部電
極のRe膜21と同様の方法でRe膜27を堆積する。
上部電極としてRe膜27を加工し、その後酸素を含む
雰囲気中で550〜800℃で熱処理して、上部電極界
面に於いても、下部電極界面と同様に、Pb2 Re2 O
7-x 膜(遷移層)25を形成する。
極のRe膜21と同様の方法でRe膜27を堆積する。
上部電極としてRe膜27を加工し、その後酸素を含む
雰囲気中で550〜800℃で熱処理して、上部電極界
面に於いても、下部電極界面と同様に、Pb2 Re2 O
7-x 膜(遷移層)25を形成する。
【0051】本実施形態が他の実施形態と異なる点は高
誘電体膜と上下の電極との界面に遷移層を設けたことで
ある。下部電極との界面にのみ遷移層を設けた場合でも
十分に良好な界面を形成することができるが、上部電極
との間にも遷移層を挿入することによってさらに誘電率
の高く、劣化に強いキャパシタを形成することができ
る。
誘電体膜と上下の電極との界面に遷移層を設けたことで
ある。下部電極との界面にのみ遷移層を設けた場合でも
十分に良好な界面を形成することができるが、上部電極
との間にも遷移層を挿入することによってさらに誘電率
の高く、劣化に強いキャパシタを形成することができ
る。
【0052】また、本発明は以下に記述する変形例を有
する。
する。
【0053】本実施形態のキャパシタ構造及びその製造
方法は、DRAM以外の半導体集積回路にも適用するこ
とができる。
方法は、DRAM以外の半導体集積回路にも適用するこ
とができる。
【0054】本発明は、電極材料上に金属酸化物あるい
は金属酸化物を構成する元素からなる層を積層し、それ
ぞれ不活性ガス(もしくは真空雰囲気、酸素雰囲気)に
おいて熱処理を加えることによって遷移層を形成するこ
とが可能であり、または電極上に直接遷移層を積層して
も良い。
は金属酸化物を構成する元素からなる層を積層し、それ
ぞれ不活性ガス(もしくは真空雰囲気、酸素雰囲気)に
おいて熱処理を加えることによって遷移層を形成するこ
とが可能であり、または電極上に直接遷移層を積層して
も良い。
【0055】n+ 拡散層3上にn+ 多結晶シリコン8を
形成したが、p+ 拡散層上、あるいは拡散バリア層が形
成されたn+ 拡散層上では、n+ 多結晶シリコン8の代
わりにp+ 多結晶シリコンを用いてもよい。
形成したが、p+ 拡散層上、あるいは拡散バリア層が形
成されたn+ 拡散層上では、n+ 多結晶シリコン8の代
わりにp+ 多結晶シリコンを用いてもよい。
【0056】下部電極としてRu膜、Ir膜、及びRe
膜を用いたが、その他の貴金属を用いても同様に本発明
を適応することができる。また遷移層としてはSrRu
O3膜、SrIrO3 膜のABO3 型の化合物、及びP
b2 Re2 O7-x のA2 B2O7-x 型の化合物を用いた
が、その他の組み合わせや他の型の化合物にも同様に適
応できる。
膜を用いたが、その他の貴金属を用いても同様に本発明
を適応することができる。また遷移層としてはSrRu
O3膜、SrIrO3 膜のABO3 型の化合物、及びP
b2 Re2 O7-x のA2 B2O7-x 型の化合物を用いた
が、その他の組み合わせや他の型の化合物にも同様に適
応できる。
【0057】高誘電体膜として(Ba,Sr)TiO3
膜、SrTiO3 膜、及びPb(Zr,Ti)O3 を用
いたが、(Pb,La)(Zr,Ti)O3 膜、Ba
(Ti,Sn)O3 膜等の強誘電体を用いても同様に形
成することができ、DRAM以外にもFRAM等の不揮
発性メモリにも適用可能である。
膜、SrTiO3 膜、及びPb(Zr,Ti)O3 を用
いたが、(Pb,La)(Zr,Ti)O3 膜、Ba
(Ti,Sn)O3 膜等の強誘電体を用いても同様に形
成することができ、DRAM以外にもFRAM等の不揮
発性メモリにも適用可能である。
【0058】また、上部電極として、WNx 膜、Ni
膜、Ru膜、Re膜を用いたが、これ以外の膜でも本発
明を実施することができる。
膜、Ru膜、Re膜を用いたが、これ以外の膜でも本発
明を実施することができる。
【0059】また、上部電極を加工する際に、高誘電体
膜を同時に加工しても良い。
膜を同時に加工しても良い。
【0060】また、本発明では拡散防止膜としてWNx
膜、TiN膜、TaN膜を用いたが、他の金属窒化膜、
WSix 膜、TiSi2 膜などの金属シリサイド膜、サ
リサイド膜あるいはWSix Ny 膜、TiSix Ny 膜
などの金属シリサイドの窒化膜でも同様に形成すること
ができる。また拡散防止膜をコンタクトホール内に留ま
らず、コンタクトホール周辺に形成しても良い。
膜、TiN膜、TaN膜を用いたが、他の金属窒化膜、
WSix 膜、TiSi2 膜などの金属シリサイド膜、サ
リサイド膜あるいはWSix Ny 膜、TiSix Ny 膜
などの金属シリサイドの窒化膜でも同様に形成すること
ができる。また拡散防止膜をコンタクトホール内に留ま
らず、コンタクトホール周辺に形成しても良い。
【0061】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施することが可能である。
で、種々変形して実施することが可能である。
【0062】
【発明の効果】本発明の半導体装置に於いては、キャパ
シタを形成する際に金属酸化物からなる誘電体と電極と
の間に熱的に安定で格子整合性の良好な遷移層を形成す
ることによって、酸化による抵抗層を形成したり、界面
のモフォロジーの悪化による特性劣化を生じることはな
いので蓄積容量の高いキャパシタを形成することができ
る。
シタを形成する際に金属酸化物からなる誘電体と電極と
の間に熱的に安定で格子整合性の良好な遷移層を形成す
ることによって、酸化による抵抗層を形成したり、界面
のモフォロジーの悪化による特性劣化を生じることはな
いので蓄積容量の高いキャパシタを形成することができ
る。
【図1】第1実施形態に係わるDRAMの断面図。
【図2】図1のDRAMの工程断面図(1)。
【図3】図1のDRAMの工程断面図(2)。
【図4】第2実施形態に係わるDRAMの断面図。
【図5】図4のDRAMの工程断面図(1)。
【図6】図5のDRAMの工程断面図(2)。
【図7】第3実施形態に係わるのDRAMの断面図。
【図8】図7のDRAMの工程断面図(1)。
【図9】図7のDRAMの工程断面図(2)。
【図10】従来のDRAMの断面図。
【図11】SrRuO3 膜の温度による重量を示す図。
【図12】SrRuO3 膜の温度による抵抗率を示す
図。
図。
【図13】(Ba,Sr)TiO3 膜上のSrRuO3
膜のラザフォード後方散乱法による測定結果を示す図。
膜のラザフォード後方散乱法による測定結果を示す図。
【図14】SrRuO3 膜上の(Ba,Sr)TiO3
膜の周波数による誘電率を示す図。
膜の周波数による誘電率を示す図。
1…pタイプシリコン基板 2…素子分離酸化膜 3…n+ 拡散層 4…ゲート絶縁膜 5…ゲート電極 6…層間絶縁膜 7…ビット線 8…n+ 多結晶シリコン 9…TiN膜(拡散防止膜) 10…Ru膜(下部電極) 11…SrRuO3 膜(遷移層) 12…SrTiO3 膜(誘電体膜) 13…Ni膜(上部電極) 14…SrTiO3 膜 15…WNx 膜(拡散防止膜) 16…Ir膜(下部電極) 17…SrIrO3 膜(遷移層) 18…(Ba,Sr)TiO3 膜(誘電体膜) 19…WNx 膜(上部電極) 20…TaN膜(拡散防止膜) 21…Re膜(下部電極) 22…Pb2 Re2 O7-x 膜(遷移層) 23…PbZrO3 膜 24…Pb(Zr,Ti)O3 膜(誘電体膜) 25…Pb2 Re2 O7-x 膜(遷移層) 26…PbZrO3 膜 27…Re膜(上部電極)
Claims (3)
- 【請求項1】半導体基板上に形成された電極/金属酸化
物/電極からなる積層構造のキャパシタを有する半導体
装置において、 前記電極と前記金属酸化物との界面の少なくとも一方
に、前記電極の構成元素の少なくとも一つと前記金属酸
化物の構成元素の少なくとも一つとを含む導電性の遷移
層を設けてなることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】前記電極の少なくとも一方はRu,Rh,
Pd,Ag,Re,Os,Ir,Pt,Auの貴金属あ
るいはこれらの酸化物を含む化合物であり、前記金属酸
化物は化学式αβO3 で表され、αはBa,Sr,P
b,La,Li,Kの少なくとも一種を含み、βはZ
r,Sn,Ti,Ta,Nbの少なくとも一種を含み、
また前記遷移層は化学式γx δx O7-y で表され、γは
Ba,Sr,Pb,La,Li,Zr,Sn,Ti,T
a,Nbの少なくとも一種を含み、δは前記電極を構成
する前記貴金属であり、xは1または2であり、yは0
から4の整数であることを特徴とする請求項1に記載の
半導体装置。 - 【請求項3】半導体基板上に第1の電極を形成する工程
と、前記第1の電極上に、該電極の構成元素の少なくと
も一つと金属酸化物の構成元素の少なくとも一つとを含
む材料からなる導電性の遷移層を形成する工程と、前記
遷移層上に前記金属酸化物を形成する工程と、前記金属
酸化物上に第2の電極を形成する工程とを含むことを特
徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8053219A JPH09246490A (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 半導体装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8053219A JPH09246490A (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 半導体装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09246490A true JPH09246490A (ja) | 1997-09-19 |
Family
ID=12936725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8053219A Pending JPH09246490A (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 半導体装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09246490A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000349255A (ja) * | 1999-06-03 | 2000-12-15 | Oki Electric Ind Co Ltd | 半導体記憶装置およびその製造方法 |
JP2001501375A (ja) * | 1996-09-30 | 2001-01-30 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト | ステープルセルに対する保護バリアを有する半導体装置 |
US6218233B1 (en) | 1997-11-04 | 2001-04-17 | Nec Corporation | Thin film capacitor having an improved bottom electrode and method of forming the same |
JP2001284548A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-10-12 | Fujitsu Ltd | 半導体記憶装置及びその製造方法 |
US6303494B1 (en) * | 1998-12-24 | 2001-10-16 | Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. | Method of forming gate electrode in semiconductor device |
JP2001320032A (ja) * | 2000-03-02 | 2001-11-16 | Tokyo Electron Ltd | 半導体装置およびその製造方法 |
JP2002151656A (ja) * | 2000-11-14 | 2002-05-24 | Toshiba Corp | 半導体装置及びその製造方法 |
US6403441B1 (en) | 1998-06-30 | 2002-06-11 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Method for fabricating storage capacitor using high dielectric constant material |
US7071071B2 (en) | 2003-03-19 | 2006-07-04 | Elpida Memory, Inc. | Method of manufacturing semiconductor device |
JP2008072131A (ja) * | 1998-08-07 | 2008-03-27 | Toshiba Corp | 半導体装置及びその製造方法 |
JP2012523704A (ja) * | 2009-04-10 | 2012-10-04 | マイクロン テクノロジー, インク. | 酸化ストロンチウムルテニウム界面 |
-
1996
- 1996-03-11 JP JP8053219A patent/JPH09246490A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001501375A (ja) * | 1996-09-30 | 2001-01-30 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト | ステープルセルに対する保護バリアを有する半導体装置 |
KR100355585B1 (ko) * | 1997-11-04 | 2002-10-14 | 닛본 덴기 가부시끼가이샤 | 박막커패시터 |
US6218233B1 (en) | 1997-11-04 | 2001-04-17 | Nec Corporation | Thin film capacitor having an improved bottom electrode and method of forming the same |
US6335551B2 (en) | 1997-11-04 | 2002-01-01 | Nec Corporation | Thin film capacitor having an improved bottom electrode and method of forming the same |
KR100359756B1 (ko) * | 1997-11-04 | 2003-03-28 | 닛본 덴기 가부시끼가이샤 | 박막캐퍼시터의제조방법 |
US6403441B1 (en) | 1998-06-30 | 2002-06-11 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Method for fabricating storage capacitor using high dielectric constant material |
JP2008072131A (ja) * | 1998-08-07 | 2008-03-27 | Toshiba Corp | 半導体装置及びその製造方法 |
US6303494B1 (en) * | 1998-12-24 | 2001-10-16 | Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. | Method of forming gate electrode in semiconductor device |
JP2000349255A (ja) * | 1999-06-03 | 2000-12-15 | Oki Electric Ind Co Ltd | 半導体記憶装置およびその製造方法 |
JP2001320032A (ja) * | 2000-03-02 | 2001-11-16 | Tokyo Electron Ltd | 半導体装置およびその製造方法 |
JP4485701B2 (ja) * | 2000-03-02 | 2010-06-23 | 東京エレクトロン株式会社 | 半導体装置およびその製造方法 |
JP2001284548A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-10-12 | Fujitsu Ltd | 半導体記憶装置及びその製造方法 |
JP2002151656A (ja) * | 2000-11-14 | 2002-05-24 | Toshiba Corp | 半導体装置及びその製造方法 |
US7071071B2 (en) | 2003-03-19 | 2006-07-04 | Elpida Memory, Inc. | Method of manufacturing semiconductor device |
JP2012523704A (ja) * | 2009-04-10 | 2012-10-04 | マイクロン テクノロジー, インク. | 酸化ストロンチウムルテニウム界面 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3319994B2 (ja) | 半導体記憶素子 | |
JP3373525B2 (ja) | シリコン上に集積された多層強誘電体セルおよびペロブスカイト電子へテロ構造 | |
US5489548A (en) | Method of forming high-dielectric-constant material electrodes comprising sidewall spacers | |
US6351006B1 (en) | Ferroelectric capacitor with means to prevent deterioration | |
JP3570472B2 (ja) | 高温電極バリアを備えるキャパシタおよびその製造方法並びにFeRAMおよびDRAM | |
JP3452763B2 (ja) | 半導体記憶装置および半導体記憶装置の製造方法 | |
JP4535076B2 (ja) | 強誘電体キャパシタとその製造方法 | |
JP3665570B2 (ja) | コンデンサ電極装置 | |
JPH09260600A (ja) | 半導体メモリ素子の製造方法 | |
US20050087788A1 (en) | Semiconductor device and method for fabricating the same | |
JPH09246490A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
JP3931113B2 (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
US6297085B1 (en) | Method for manufacturing ferroelectric capacitor and method for manufacturing ferroelectric memory | |
JP4421814B2 (ja) | 容量素子の製造方法 | |
JP3353833B2 (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JP3173451B2 (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
JPH11307736A (ja) | 半導体メモリ素子の製造方法 | |
US20010024868A1 (en) | Microelectronic structure and method of fabricating it | |
JP2002151654A (ja) | 誘電体キャパシタ素子及びその製造方法 | |
JP2007081443A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JP2002329845A (ja) | 強誘電体メモリ素子の製造方法および強誘電体メモリ装置 | |
JP3127086B2 (ja) | 半導体メモリ素子 | |
JPH10189886A (ja) | 誘電体キャパシタおよび強誘電体メモリ | |
JP3307609B2 (ja) | 半導体記憶装置およびその製造方法 | |
JP2003197871A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040106 |