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JPH10189886A - 誘電体キャパシタおよび強誘電体メモリ - Google Patents

誘電体キャパシタおよび強誘電体メモリ

Info

Publication number
JPH10189886A
JPH10189886A JP8348580A JP34858096A JPH10189886A JP H10189886 A JPH10189886 A JP H10189886A JP 8348580 A JP8348580 A JP 8348580A JP 34858096 A JP34858096 A JP 34858096A JP H10189886 A JPH10189886 A JP H10189886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
ferroelectric
lower electrode
dielectric capacitor
capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8348580A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Katori
健二 香取
Nager Nicolas
ナーゲル ニコラス
Koji Watabe
浩司 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP8348580A priority Critical patent/JPH10189886A/ja
Publication of JPH10189886A publication Critical patent/JPH10189886A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トランジスタと誘電体キャパシタとを縦方向
に並べて配置し、誘電体キャパシタの下部電極をSiま
たはWからなるプラグによりトランジスタの拡散層と接
続する場合、誘電体キャパシタの誘電体膜の材料として
酸化性雰囲気中での高温の熱処理が必要なSBTなどの
Bi系層状構造ペロブスカイト型強誘電体を用いること
ができる誘電体キャパシタおよび強誘電体メモリを提供
する。 【解決手段】 強誘電体膜としてSBT膜などのBi系
層状構造ペロブスカイト型強誘電体膜を用いる誘電体キ
ャパシタの下部電極を、組成式Pt1-x-y-z Iry Rh
z Rux で表され、その組成範囲が0<x≦1、0≦y
<1、0≦z<1、0.3≦x+y+z≦1である材
料、例えばPt1-x Rux (ただし、0.3≦x≦1)
で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、誘電体キャパシ
タおよび強誘電体メモリに関する。
【0002】
【従来の技術】強誘電体メモリは、強誘電体膜の高速な
分極反転とその残留分極とを利用する高速書き換え可能
な不揮発性メモリである。図4に従来の強誘電体メモリ
の一例を示す。
【0003】図4に示すように、この従来の強誘電体メ
モリにおいては、p型Si基板101の表面にフィール
ド絶縁膜102が選択的に設けられ、これによって素子
分離が行われている。このフィールド絶縁膜102に囲
まれた部分における活性領域の表面にはゲート絶縁膜1
03が設けられている。符号WLはワード線を示す。こ
のワード線WLの両側の部分におけるp型Si基板10
1中にはn+ 型のソース領域104およびドレイン領域
105が設けられている。これらのワード線WL、ソー
ス領域104およびドレイン領域105によりトランジ
スタQが構成されている。
【0004】符号106は層間絶縁膜を示す。フィール
ド絶縁膜102の上方の部分における層間絶縁膜106
上には、接合層としての例えば膜厚30nm程度のTi
膜107を介して、下部電極としての例えば膜厚200
nm程度のPt膜108、例えば膜厚200nm程度の
Pb(Zr,Ti)O3 (PZT)膜やSrBi2 Ta
2 9 (SBT)膜などの強誘電体膜109および上部
電極としての例えば膜厚200nm程度のPt膜110
が順次積層され、これらのPt膜108、強誘電体膜1
09およびPt膜110によりキャパシタCが構成され
ている。トランジスタQとこのキャパシタCとにより、
1個のメモリセルが構成されている。
【0005】符号111は層間絶縁膜を示す。ソース領
域104の上の部分における層間絶縁膜106および層
間絶縁膜111にはコンタクトホール112が設けられ
ている。また、Pt膜108の一端部の上の部分におけ
る層間絶縁膜111にはコンタクトホール113が設け
られている。さらに、Pt膜110の上の部分における
層間絶縁膜111にはコンタクトホール114が設けら
れている。そして、コンタクトホール112およびコン
タクトホール113を通じて、トランジスタQのソース
領域104とキャパシタCの下部電極であるPt膜10
8とが配線115により接続されている。また、コンタ
クトホール114を通じて、キャパシタCの上部電極で
あるPt膜110に配線116が接続されている。符号
117はパッシベーション膜を示す。
【0006】この図4に示す従来の強誘電体メモリにお
いては、トランジスタQとキャパシタCとが横方向(基
板面に平行な方向)に並べて配置しているが、強誘電体
メモリの情報記録密度を増加させるためには、トランジ
スタQとキャパシタCとを縦方向(基板面に垂直な方
向)に並べて配置した構造とする必要がある。その一例
を図5に示す。ここで、図5においては、図4と同一の
部分には同一の符号を付す。
【0007】図5において、符号WL1〜WL4はワー
ド線、118は層間絶縁膜を示す。ドレイン領域105
の上の部分における層間絶縁膜118にはコンタクトホ
ール119が設けられ、このコンタクトホール119を
通じてビット線BLがトランジスタQのドレイン領域1
05に接続されている。符号120、121は層間絶縁
膜を示す。ソース領域104の上の部分における層間絶
縁膜121にはコンタクトホール122が設けられ、こ
のコンタクトホール122内に多結晶Siプラグ123
が埋め込まれている。そして、この多結晶Siプラグ1
23を介して、トランジスタQのソース領域104とキ
ャパシタCの下部電極であるPt膜108とが電気的に
接続されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】さて、強誘電体膜10
9を形成する際には通常、その結晶化のために600〜
800℃の高温において酸化雰囲気中で熱処理を行う必
要があるが、このとき、多結晶Siプラグ123のSi
がキャパシタCの下部電極であるPt膜108に熱拡散
し、そのSiがPt膜108の上面に達して酸化される
ことによりこのPt膜108の導電性が失われたり、S
iがさらに強誘電体膜109に拡散し、キャパシタCの
特性を著しく劣化させてしまうという問題がある。
【0009】強誘電体膜109の材料がPZTである場
合、その焼成温度は600℃程度であるため、Siの拡
散防止層としてTiNなどの窒化物系の膜を使用するこ
とができるとの報告がある(応用物理学会講演予稿集、
1995年春、30p−D−20、30p−D−1
0)。しかしながら、窒化物系の膜は、高温、酸化雰囲
気中の熱処理で酸化され、導電性を失うことから、強誘
電体膜109の強誘電体特性をより改善するために、熱
処理の雰囲気に十分な酸素を導入し、より高温で熱処理
を施した場合には、酸化による表面荒れや電気抵抗の上
昇が起きてしまうという問題がある。
【0010】一方、強誘電体膜109の材料として、P
ZTより疲労特性に優れるとされるSBTを用いる場合
には、良好な強誘電体特性を得るための熱処理温度は7
50〜800℃程度と、PZTに比べてさらに高温とな
る。したがって、強誘電体109の材料にSBTを用い
た場合には、上述の窒化物系の膜からなる拡散防止層で
は耐熱性が完全に不足し、使用不可能である。このよう
な理由により、これまで、強誘電体膜109の材料とし
てSBTを用いたスタック型のキャパシタの構造は報告
されておらず、このようなキャパシタを用いた高集積の
不揮発性メモリの実現は困難であるとされていた。
【0011】また、以上と同様な問題は、多結晶Siプ
ラグの代わりにWプラグを用いる場合においても起こり
得るものである。
【0012】したがって、この発明の目的は、トランジ
スタと誘電体キャパシタとを縦方向に並べて配置し、誘
電体キャパシタの下部電極をSiまたはWからなるプラ
グによりトランジスタの拡散層と接続する場合、強誘電
体膜の形成時に酸化性雰囲気中で高温の熱処理を行って
も、そのプラグからSiまたはWが下部電極中に拡散
し、その上面に到達して酸化されるの防止することがで
き、それによって誘電体キャパシタの強誘電体膜の材料
としてSBTなどのBi系層状構造ペロブスカイト型強
誘電体を用いることができる誘電体キャパシタおよびそ
のような誘電体キャパシタを用いた強誘電体メモリを提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来技術が
有する上述の課題を解決すべく、鋭意検討を行った。以
下にその概要を説明する。
【0014】トランジスタと誘電体キャパシタとを縦方
向に並べて配置し、誘電体キャパシタの下部電極を多結
晶Siプラグによりトランジスタの拡散層に接続するた
めには、多結晶Siプラグから下部電極の上面へのSi
の拡散を防止する必要があるが、上述のように、Pt膜
からなる下部電極では、これを防止することはできな
い。
【0015】本発明者は、種々検討を行った結果、下部
電極を、RuまたはRuとPt、Ir、Rhなどの貴金
属との合金で形成することにより、トランジスタと誘電
体キャパシタとを縦方向に並べて配置し、誘電体キャパ
シタの下部電極を多結晶Siプラグによりトランジスタ
の拡散層に接続する場合に、SBTの結晶化のために酸
化性雰囲気中で高温の熱処理を行っても、多結晶Siプ
ラグから下部電極の上面へのSiの拡散を防止すること
ができることを見い出した。これは、この熱処理時に下
部電極の上面でRuが選択的に酸化され、その結果、下
部電極の上面にSiが拡散するのが防止されるためであ
ると考えられる。すなわち、多結晶SiプラグのSiは
下部電極中には拡散するが、その上面には至らない。こ
のため、誘電体キャパシタの強誘電体膜の材料としてS
BTを用いても、誘電体キャパシタの良好な動作が可能
となる。
【0016】なお、強誘電体膜の材料として(Ba,S
r)TiO3 (BST)を用いた誘電体キャパシタにお
いて、Ruのみからなる下部電極を用いて、トランジス
タと誘電体キャパシタとを縦方向に並べて配置し、多結
晶Siプラグにより誘電体キャパシタの下部電極をトラ
ンジスタの拡散層と接続したスタック構造を実現するこ
とができたとの報告がなされている(IEEE、IED
M95−115−118)。しかしながら、BSTに比
べて結晶化のための熱処理温度が高いSBTを強誘電体
膜の材料として用いた誘電体キャパシタにおいて、この
Ruのみからなる下部電極を用いて、そのような多結晶
Siプラグにより誘電体キャパシタの下部電極をトラン
ジスタの拡散層と接続したスタック構造を実現すること
ができたとの報告はなされていない。
【0017】この発明は、以上の検討に基づいて案出さ
れたものである。
【0018】すなわち、上記目的を達成するため、この
発明による誘電体キャパシタは、組成式Pt1-x-y-z
y Rhz Rux で表され、その組成範囲が0<x≦
1、0≦y<1、0≦z<1、0.3≦x+y+z≦1
である材料からなる下部電極と、下部電極上のBi系層
状構造ペロブスカイト型強誘電体からなる強誘電体膜
と、強誘電体膜上の上部電極とを有することを特徴とす
るものである。
【0019】また、この発明は、トランジスタと誘電体
キャパシタとからなるメモリセルを有する強誘電体メモ
リにおいて、誘電体キャパシタが、組成式Pt1-x-y-z
Iry Rhz Rux で表され、その組成範囲が0<x≦
1、0≦y<1、0≦z<1、0.3≦x+y+z≦1
である材料からなる下部電極と、下部電極上のBi系層
状構造ペロブスカイト型強誘電体からなる強誘電体膜
と、強誘電体膜上の上部電極とを有することを特徴とす
るものである。
【0020】この発明において、強誘電体膜の材料とし
て用いられるBi系層状構造ペロブスカイト型強誘電体
の具体例を挙げると、組成式Bix (Sr,Ca,B
a)y(Ta,Nb)2 z (ただし、x=1.70〜
2.50、y=0.60〜1.20、z=9±d、0≦
d≦1.0)で表される結晶層を85%以上含む強誘電
体(若干のBiおよびTaまたはNbの酸化物や複合酸
化物を含有してもよい)や、組成式Bix Sry Ta2
z (ただし、x=1.70〜2.50、y=0.60
〜1.20、z=9±d、0≦d≦1.0)で表される
結晶層を85%以上含む強誘電体(若干のBiおよびT
aまたはNbの酸化物や複合酸化物を含有してもよい)
である。後者の代表例はSrBi2 Ta2 9 である。
【0021】この発明による強誘電体メモリにおいて
は、高集積化を図るためにトランジスタと誘電体キャパ
シタとを縦方向に並べて配置する場合、誘電体キャパシ
タの下部電極は、典型的には、トランジスタの拡散層上
に設けられたSiまたはWからなるプラグ上に設けられ
る。この場合、このプラグの周辺部は通常SiO2 など
の絶縁体からなっているが、組成式Pt1-x-y-z Iry
Rhz Rux で表され、その組成範囲が0<x≦1、0
≦y<1、0≦z<1、0.3≦x+y+z≦1である
材料とSiO2 との密着性は一般にあまり良好ではな
く、したがって場合によっては下部電極のはがれが起こ
る可能性もある。そこで、これを防止するため、好適に
は、このプラグと下部電極との間に例えばTiまたはT
aからなる接合層が設けられる。
【0022】上述のように構成されたこの発明によれ
ば、誘電体キャパシタの下部電極が、組成式Pt
1-x-y-z Iry Rhz Rux で表され、その組成範囲が
0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、0.3≦x+y
+z≦1である材料からなるので、トランジスタと誘電
体キャパシタとを縦方向に並べて配置し、その誘電体キ
ャパシタの下部電極をSiまたはWからなるプラグによ
りトランジスタの拡散層と接続する場合、SBTなどの
Bi層状構造ペロブスカイト型強誘電体からなる強誘電
体膜の形成時に結晶化のために酸素雰囲気中で高温の熱
処理を行っても、そのプラグからSiまたはWが下部電
極の上面に拡散するのを防止することができ、したがっ
て下部電極の上面に到達したSiまたはWが酸化されて
下部電極の導電性が失われる問題を防止することができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0024】図1はこの発明の一実施形態による誘電体
キャパシタを示す。
【0025】図1に示すように、この一実施形態による
誘電体キャパシタにおいては、導電性のSi基板1上
に、接合層としてのTi膜2、下部電極としてのPt
1-x Rux 膜3(ただし、0.3≦x≦1)、強誘電体
膜としてのSBT膜4および上部電極としてのPt膜5
が、順次積層されている。これらの膜の膜厚の一例を挙
げると、Ti膜2は20nm、Pt1-x Rux 膜3は2
00nm、SBT膜4は250nm、Pt膜5は200
nmである。
【0026】次に、上述のように構成されたこの一実施
形態による誘電体キャパシタの製造方法について説明す
る。
【0027】すなわち、この一実施形態による誘電体キ
ャパシタを製造するには、まず、Si基板1を希フッ酸
で処理して表面のSiO2 膜(図示せず)を除去した
後、このSi基板1上にスパッタリング法によりTi膜
2を成膜する。
【0028】次に、このTi膜2上にスパッタリング法
によりPt1-x Rux 膜3を成膜する。このPt1-x
x 膜3の成膜条件の一例を挙げると、DC2極マグネ
トロンスパッタリング装置を用い、ターゲットとしては
4インチ角のPtターゲット上に1cm角のRuチップ
を6個置いたものを用い、スパッタガスとしてはArを
用い、その流量は10SCCM、全圧は4mTorr、
投入電力はDC0.4A、340Vとし、成膜速度は2
00nm/2分とする。このようにして成膜されたPt
1-x Rux 膜3の組成をEPMA法で分析したとろ、P
60Ru40(ただし、組成は原子%)であった。
【0029】次に、Pt1-x Rux 膜3上に例えばゾル
−ゲルスピンコート法によりSBT膜4を成膜する。次
に、このSBT膜4の結晶化のために750℃において
1時間酸素雰囲気中で熱処理した後、例えばスパッタリ
ング法によりPt膜5を成膜する。この後、さらに75
0℃において10分間酸素雰囲気中で熱処理する。
【0030】このようにして製造された誘電体キャパシ
タのSi基板1とPt電極5との間に電圧を印加して蓄
積電荷量を測定した結果を図2に示す。図2から明らか
なように、強誘電体メモリで重要な残留分極値は、2P
r =17μC/cm2 であった。この残留分極値はSB
Tとしては良好な値であり、これがSi基板1を通した
測定で得られた。
【0031】一方、比較例として、図1においてPt
1-x Rux 膜3の代わりにPt膜を用いた試料を別途作
製して同様な電荷量の測定を試みたが、図2に示すよう
なヒステリシス曲線を得ることができず、キャパシタと
しては動作しないことが判明した。
【0032】図3に、Pt1-x Rux 膜3のRu組成比
xを変えて図1に示す強誘電体キャパシタを作製し、残
留分極値2Pr を測定した結果を示す。図3より、Pt
1-xRux 膜3のRu組成比xが0.3以上の範囲で1
5μC/cm2 以上の残留分極値2Pr が得られ、望ま
しいことがわかる。
【0033】以上のように、この一実施形態によれば、
下部電極として0.3≦x≦1のPt1-x Rux 膜3を
用いていることにより、SBT膜4の形成時にその結晶
化のために750℃程度の高温において酸化性雰囲気中
で熱処理を行っても、Si基板1からSiが熱拡散によ
りこのPt1-x Rux 膜3の上面に到達するのを防止す
ることができ、したがってそのSiがPt1-x Rux
3の上面で酸化されてこのPt1-x Rux 膜3の導電性
が失われるのを防止することができ、また、SBT膜4
にSiが拡散してキャパシタの特性を著しく劣化させる
問題も防止することができる。このため、この誘電体キ
ャパシタは、トランジスタと誘電体キャパシタとを縦方
向に並べて配置し、誘電体キャパシタの下部電極を多結
晶Siプラグによりトランジスタの拡散層と接続する強
誘電体メモリにおける誘電体キャパシタに用いることが
でき、それによって誘電体キャパシタの誘電体膜として
SBT膜を用いた高集積の強誘電体メモリを実現するこ
とが可能である。
【0034】以上、この発明の一実施形態について具体
的に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定さ
れるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種
の変形が可能である。
【0035】例えば、上述の一実施形態において挙げた
膜厚や成膜条件などはあくまでも例に過ぎず、必要に応
じてこれと異なる膜厚や成膜条件などを用いてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、誘電体キャパシタの下部電極が、組成式Pt
1-x-y-z Iry Rhz Rux で表され、その組成範囲が
0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、0.3≦x+y
+z≦1である材料からなるので、トランジスタと誘電
体キャパシタとを縦方向に並べて配置し、誘電体キャパ
シタの下部電極をSiまたはWからなるプラグによりト
ランジスタの拡散層と接続する場合、強誘電体膜の形成
時に酸化性雰囲気中で高温の熱処理を行っても、そのプ
ラグからSiまたはWが拡散により下部電極の上面に到
達するのを防止することができ、それによって誘電体キ
ャパシタの誘電体膜の材料としてSBTなどのBi系層
状構造ペロブスカイト型強誘電体を用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による誘電体キャパシタ
を示す断面図である。
【図2】この発明の一実施形態による誘電体キャパシタ
の蓄積電荷量を測定した結果を示す略線図である。
【図3】この発明の一実施形態による誘電体キャパシタ
において下部電極として用いられているPt1-x Rux
膜のRu組成比xによる残留分極値2Pr の変化を示す
略線図である。
【図4】トランジスタとキャパシタとを横方向に配置し
た従来の強誘電体メモリを示す断面図である。
【図5】トランジスタとキャパシタとを縦方向に配置し
た従来の強誘電体メモリを示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・Si基板、2・・・Ti膜、3・・・Pt1-x
Rux 膜、4・・・SBT膜、5・・・Pt膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/108 H01L 29/78 371 21/8242 21/8247 29/788 29/792

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組成式Pt1-x-y-z Iry Rhz Rux
    で表され、その組成範囲が0<x≦1、0≦y<1、0
    ≦z<1、0.3≦x+y+z≦1である材料からなる
    下部電極と、 上記下部電極上のBi系層状構造ペロブスカイト型強誘
    電体からなる強誘電体膜と、 上記強誘電体膜上の上部電極とを有することを特徴とす
    る誘電体キャパシタ。
  2. 【請求項2】 上記下部電極は組成式Pt1-x Ru
    x (ただし、0.3≦x≦1)で表される材料からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の誘電体キャパシタ。
  3. 【請求項3】 上記誘電体膜は、Bix (Sr,Ca,
    Ba)y (Ta,Nb)2 z (ただし、x=1.70
    〜2.50、y=0.60〜1.20、z=9±d、0
    ≦d≦1.0)で表される結晶層を85%以上含む強誘
    電体からなることを特徴とする請求項1記載の誘電体キ
    ャパシタ。
  4. 【請求項4】 上記誘電体膜は、Bix Sry Ta2
    z (ただし、x=1.70〜2.50、y=0.60〜
    1.20、z=9±d、0≦d≦1.0)で表される結
    晶層を85%以上含む強誘電体からなることを特徴とす
    る請求項1記載の誘電体キャパシタ。
  5. 【請求項5】 上記誘電体膜はSrBi2 Ta2 9
    表される強誘電体からなることを特徴とする請求項1記
    載の誘電体キャパシタ。
  6. 【請求項6】 トランジスタと誘電体キャパシタとから
    なるメモリセルを有する強誘電体メモリにおいて、 上記誘電体キャパシタが、 組成式Pt1-x-y-z Iry Rhz Rux で表され、その
    組成範囲が0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、0.
    3≦x+y+z≦1である材料からなる下部電極と、 上記下部電極上のBi系層状構造ペロブスカイト型強誘
    電体からなる強誘電体膜と、 上記強誘電体膜上の上部電極とを有することを特徴とす
    る強誘電体メモリ。
  7. 【請求項7】 上記下部電極は組成式Pt1-x Ru
    x (ただし、0.3≦x≦1)で表される材料からなる
    ことを特徴とする請求項6記載の強誘電体メモリ。
  8. 【請求項8】 上記強誘電体膜は、組成式Bix (S
    r,Ca,Ba)y (Ta,Nb)2 z (ただし、x
    =1.70〜2.50、y=0.60〜1.20、z=
    9±d、0≦d≦1.0)で表される結晶層を85%以
    上含む強誘電体からなることを特徴とする請求項6記載
    の強誘電体メモリ。
  9. 【請求項9】 上記強誘電体膜は、組成式Bix Sry
    Ta2 z (ただし、x=1.70〜2.50、y=
    0.60〜1.20、z=9±d、0≦d≦1.0)で
    表される結晶層を85%以上含む強誘電体からなること
    を特徴とする請求項6記載の強誘電体メモリ。
  10. 【請求項10】 上記強誘電体膜はSrBi2 Ta2
    9 で表される強誘電体からなることを特徴とする請求項
    6記載の強誘電体メモリ。
  11. 【請求項11】 上記下部電極は、上記トランジスタの
    拡散層上に設けられたSiまたはWからなるプラグ上に
    設けられていることを特徴とする請求項6記載の強誘電
    体メモリ。
  12. 【請求項12】 上記プラグと上記下部電極との間に接
    合層を有することを特徴とする請求項6記載の強誘電体
    メモリ。
  13. 【請求項13】 上記接合層はTiまたはTaからなる
    ことを特徴とする請求項6記載の強誘電体メモリ。
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