JPH0750071Y2 - スクリユープレス装置 - Google Patents
スクリユープレス装置Info
- Publication number
- JPH0750071Y2 JPH0750071Y2 JP4914690U JP4914690U JPH0750071Y2 JP H0750071 Y2 JPH0750071 Y2 JP H0750071Y2 JP 4914690 U JP4914690 U JP 4914690U JP 4914690 U JP4914690 U JP 4914690U JP H0750071 Y2 JPH0750071 Y2 JP H0750071Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- slide
- lead screw
- seat
- retainer
- Prior art date
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- Press Drives And Press Lines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、スクリユープレス装置に関するものである。
従来のスクリユープレス装置であつて、上金型を上下動
させる上押し型のものが知られている。この種のスクリ
ユープレス装置は、下端部にベツドが形成され、上端部
にガイドスクリユーを有するフレームと、上端部にフラ
イホイールを有し、中間部がガイドスクリユーと螺合す
るリードスクリユーを備え、リードスクリユーの下端部
にスライドが取付けられる。スライド50は、第5図に示
すように有底筒状をなし、リードスクリユー54のベアリ
ング受台55を相対回転自在に圧接するシート51を有し、
上端部にベアリング受台55の外周部を覆う環状のベアリ
ング押え52を備え、シート51を有する内部空間53には潤
滑油56が充填されている。この内部空間53にリードスク
リユー54のベアリング受台55が挿入され、ベアリング受
台55の外周部上面とベアリング押え52の内周部下面との
間にスラストベアリング57を介在させてある。このスラ
イド50が、フレームの中間部に上下動自在かつ上下動が
案内されるように配設され、下面に上金型59が備えられ
る。
させる上押し型のものが知られている。この種のスクリ
ユープレス装置は、下端部にベツドが形成され、上端部
にガイドスクリユーを有するフレームと、上端部にフラ
イホイールを有し、中間部がガイドスクリユーと螺合す
るリードスクリユーを備え、リードスクリユーの下端部
にスライドが取付けられる。スライド50は、第5図に示
すように有底筒状をなし、リードスクリユー54のベアリ
ング受台55を相対回転自在に圧接するシート51を有し、
上端部にベアリング受台55の外周部を覆う環状のベアリ
ング押え52を備え、シート51を有する内部空間53には潤
滑油56が充填されている。この内部空間53にリードスク
リユー54のベアリング受台55が挿入され、ベアリング受
台55の外周部上面とベアリング押え52の内周部下面との
間にスラストベアリング57を介在させてある。このスラ
イド50が、フレームの中間部に上下動自在かつ上下動が
案内されるように配設され、下面に上金型59が備えられ
る。
また、スライド50のシート51とリードスクリユー54のベ
アリング受台55との圧接を付勢する弾性的付勢手段58が
設けられ、常態にて、スラストベアリング57の上面とベ
アリング押え52の下面との間に間隙δを形成している。
弾性的付勢手段58は、スライド50及びリードスクリユー
54の自重を負担し、リードスクリユー54の螺合部の摩擦
を軽減すると共にベアリング受台55とシート51との圧接
を弾性的に付勢する機能を有する。
アリング受台55との圧接を付勢する弾性的付勢手段58が
設けられ、常態にて、スラストベアリング57の上面とベ
アリング押え52の下面との間に間隙δを形成している。
弾性的付勢手段58は、スライド50及びリードスクリユー
54の自重を負担し、リードスクリユー54の螺合部の摩擦
を軽減すると共にベアリング受台55とシート51との圧接
を弾性的に付勢する機能を有する。
しかして、スライド50を下降させるプレス往き行程が終
了したなら、リードスクリユー54を上昇駆動すると共に
弾性的付勢手段58によつてスライド50を上昇駆動し、リ
ードスクリユー54及びスライド50を復帰させる。その
際、図外の解除手段を作動させ、弾性的付勢手段58の付
勢力に抗してスライド50を下方に若干移動させ、ベアリ
ング押え52の下面にスラストベアリング57の上面を圧接
させ、リードスクリユー54とスライド50との相対回転を
許容しつつ、スライド50のシート51とリードスクリユー
54のベアリング受台55との間に間隙を形成する。これに
より、内部空間53に充填された潤滑油56の一部がシート
51とベアリング受台55との間に侵入し、回転摺動を生ず
るこの間を潤滑するので、焼付が防止される。
了したなら、リードスクリユー54を上昇駆動すると共に
弾性的付勢手段58によつてスライド50を上昇駆動し、リ
ードスクリユー54及びスライド50を復帰させる。その
際、図外の解除手段を作動させ、弾性的付勢手段58の付
勢力に抗してスライド50を下方に若干移動させ、ベアリ
ング押え52の下面にスラストベアリング57の上面を圧接
させ、リードスクリユー54とスライド50との相対回転を
許容しつつ、スライド50のシート51とリードスクリユー
54のベアリング受台55との間に間隙を形成する。これに
より、内部空間53に充填された潤滑油56の一部がシート
51とベアリング受台55との間に侵入し、回転摺動を生ず
るこの間を潤滑するので、焼付が防止される。
しかしながら、このような従来のスクリユープレス装置
にあつては、プレス往き行程において、スラストベアリ
ング57の上面とベアリング押え52の下面との間に間隙δ
を確保する構造であるため、スラストベアリング57にガ
タ付きを生じ易く、特にプレス往き行程から帰り行程に
移行する上昇反転時に、ベアリング受台55等に大きな衝
撃荷重が負荷され、スラストベアリング57に破損を生ず
る虞れがある。具体的には、リードスクリユー54の上昇
反転速度に対し、これに追従するスライド50の上昇反転
速度が遅い場合、スラストベアリング57がベアリング押
え52の下面に激しく衝突する。この現象を弾性的付勢手
段58の能力増大によつて軽減させようとすると、リード
スクリユー54の螺合部の摩擦が増大すると共に、プレス
往き行程時にスライド50の下降駆動力を多大に要するこ
ととなり、スクリユープレス装置の大形化を招来する。
にあつては、プレス往き行程において、スラストベアリ
ング57の上面とベアリング押え52の下面との間に間隙δ
を確保する構造であるため、スラストベアリング57にガ
タ付きを生じ易く、特にプレス往き行程から帰り行程に
移行する上昇反転時に、ベアリング受台55等に大きな衝
撃荷重が負荷され、スラストベアリング57に破損を生ず
る虞れがある。具体的には、リードスクリユー54の上昇
反転速度に対し、これに追従するスライド50の上昇反転
速度が遅い場合、スラストベアリング57がベアリング押
え52の下面に激しく衝突する。この現象を弾性的付勢手
段58の能力増大によつて軽減させようとすると、リード
スクリユー54の螺合部の摩擦が増大すると共に、プレス
往き行程時にスライド50の下降駆動力を多大に要するこ
ととなり、スクリユープレス装置の大形化を招来する。
〔課題を解決するための手段〕 本考案は、このような従来の技術的課題に鑑みてなされ
たものであり、その構成は、下端部に下金型を備えるベ
ツドが形成され、上端部にガイドスクリユーを備えるフ
レームと、該ガイドスクリユーに螺合し、下端部にベア
リング受台を有するリードスクリユーと、該フレームの
中間部に回転不能、かつ、上下動自在に配設されて下面
に上金型を備え、該リードスクリユーのベアリング受台
が相対回転自在に圧接されるシートを潤滑油が充填され
た内部空間に有すると共に、該ベアリング受台の外周部
を覆う環状のベアリング押えを備えるスライドと、該シ
ートと該ベアリング受台との圧接を付勢する弾性的付勢
手段と、該ベアリング受台と該ベアリング押えとの間に
介在され、該ベアリング押えに対して該ベアリング受台
を下方に向けて常時弾性的に押圧し、該シートと該ベア
リング受台との圧接状態においてたわみ代を有する弾性
体及び該ベアリング押えと該ベアリング受台との相対回
転を許容するスラストベアリングと、該スライドを該リ
ードスクリユーに関して相対移動させて前記ベアリング
受台とシートとの圧接を解除する解除手段とを備えるス
クリユープレス装置である。
たものであり、その構成は、下端部に下金型を備えるベ
ツドが形成され、上端部にガイドスクリユーを備えるフ
レームと、該ガイドスクリユーに螺合し、下端部にベア
リング受台を有するリードスクリユーと、該フレームの
中間部に回転不能、かつ、上下動自在に配設されて下面
に上金型を備え、該リードスクリユーのベアリング受台
が相対回転自在に圧接されるシートを潤滑油が充填され
た内部空間に有すると共に、該ベアリング受台の外周部
を覆う環状のベアリング押えを備えるスライドと、該シ
ートと該ベアリング受台との圧接を付勢する弾性的付勢
手段と、該ベアリング受台と該ベアリング押えとの間に
介在され、該ベアリング押えに対して該ベアリング受台
を下方に向けて常時弾性的に押圧し、該シートと該ベア
リング受台との圧接状態においてたわみ代を有する弾性
体及び該ベアリング押えと該ベアリング受台との相対回
転を許容するスラストベアリングと、該スライドを該リ
ードスクリユーに関して相対移動させて前記ベアリング
受台とシートとの圧接を解除する解除手段とを備えるス
クリユープレス装置である。
先ず、スクリユープレス装置のプレス往き行程において
は、スライドは、弾性的付勢手段の作用によつて相対的
上昇位置にあり、スライドのシートがリードスクリユー
のベアリング受台の下面に圧接し、弾性体はたわみ代を
有している。この状態で、リードスクリユーに正回転駆
動を与え、ガイドスクリユーに螺合するリードスクリユ
ーに下降直線運動を与えれば、ベアリング受台とシート
との間に回転摺動を生じながら、スライドがプレス往き
行程を行う。これにより、上金型と下金型との間の材料
に鍛造、潰し、曲げ等の作業が行われる。
は、スライドは、弾性的付勢手段の作用によつて相対的
上昇位置にあり、スライドのシートがリードスクリユー
のベアリング受台の下面に圧接し、弾性体はたわみ代を
有している。この状態で、リードスクリユーに正回転駆
動を与え、ガイドスクリユーに螺合するリードスクリユ
ーに下降直線運動を与えれば、ベアリング受台とシート
との間に回転摺動を生じながら、スライドがプレス往き
行程を行う。これにより、上金型と下金型との間の材料
に鍛造、潰し、曲げ等の作業が行われる。
上金型が下端位置に達したなら、リードスクリユーを逆
回転駆動し、リードスクリユーに下降直線運動から反転
して上昇直線運動を与える。その瞬間、急速な逆回転駆
動に伴つてリードスクリユーのベアリング受台が急速に
上昇復帰し、スライドの復帰作動が遅れた場合、スライ
ドにガタ付きを生ずる傾向となる。しかしながら、ベア
リング受台とベアリング押えとの間には、ベアリング押
えに対してベアリング受台を下方に向けて常時弾性的に
押圧し、シートとベアリング受台との圧接状態において
たわみ代を有する弾性体及びベアリング押えとベアリン
グ受台との相対回転を許容するスラストベアリングが介
在されているため、弾性体の弾性的反発力を受けてスラ
ストベアリングのガタ付きが良好に抑制される。
回転駆動し、リードスクリユーに下降直線運動から反転
して上昇直線運動を与える。その瞬間、急速な逆回転駆
動に伴つてリードスクリユーのベアリング受台が急速に
上昇復帰し、スライドの復帰作動が遅れた場合、スライ
ドにガタ付きを生ずる傾向となる。しかしながら、ベア
リング受台とベアリング押えとの間には、ベアリング押
えに対してベアリング受台を下方に向けて常時弾性的に
押圧し、シートとベアリング受台との圧接状態において
たわみ代を有する弾性体及びベアリング押えとベアリン
グ受台との相対回転を許容するスラストベアリングが介
在されているため、弾性体の弾性的反発力を受けてスラ
ストベアリングのガタ付きが良好に抑制される。
リードスクリユーが上昇復帰した際には、解除手段を作
動させ、弾性的付勢手段による上昇復帰力及び弾性体の
弾性的反発力に抗してスライドを相対的に下降移動さ
せ、シートとベアリング受台との圧接を解除させ、両者
間に間隙を形成し、潤滑油を供給する。その際、たわみ
代を有する弾性体は圧縮されて、スラストベアリングが
ベアリング押えとベアリング受台との間に挟圧されるの
で、ベアリング受台とベアリング押えとの間の相対回転
は、スラストベアリングによつて円滑に許容される。
動させ、弾性的付勢手段による上昇復帰力及び弾性体の
弾性的反発力に抗してスライドを相対的に下降移動さ
せ、シートとベアリング受台との圧接を解除させ、両者
間に間隙を形成し、潤滑油を供給する。その際、たわみ
代を有する弾性体は圧縮されて、スラストベアリングが
ベアリング押えとベアリング受台との間に挟圧されるの
で、ベアリング受台とベアリング押えとの間の相対回転
は、スラストベアリングによつて円滑に許容される。
上記作動により、プレス往き行程とプレス帰り行程とが
繰り返し行われる。
繰り返し行われる。
以下、本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
る。
第1〜4図は、スクリユープレス装置の1実施例を示
す。図中において符号1は、枠状をなすフレームを示
し、フレーム1の下端部にベツド1aが形成され、上端部
にガイドスクリユー3が固着されている。このガイドス
クリユー3には、リードスクリユー4が螺合する。リー
ドスクリユー4は、上端部にフライホイール5を備え、
下端部に鋼製円板状のベアリング受台6が固着されてい
る。このフライホイール5を回転駆動された一方の摩擦
車16に接触させて摩擦駆動し、フライホイール5及びリ
ードスクリユー4を正回転駆動すれば、ガイドスクリユ
ー3に螺合するリードスクリユー4に回転を伴う下降直
線運動を与えることができ、また、フライホイール5を
他方の摩擦車17に接触させて摩擦駆動し、フライホイー
ル5及びリードスクリユー4を逆回転駆動すれば、リー
ドスクリユー4に回転を伴う上昇直線運動を与えること
ができる。
す。図中において符号1は、枠状をなすフレームを示
し、フレーム1の下端部にベツド1aが形成され、上端部
にガイドスクリユー3が固着されている。このガイドス
クリユー3には、リードスクリユー4が螺合する。リー
ドスクリユー4は、上端部にフライホイール5を備え、
下端部に鋼製円板状のベアリング受台6が固着されてい
る。このフライホイール5を回転駆動された一方の摩擦
車16に接触させて摩擦駆動し、フライホイール5及びリ
ードスクリユー4を正回転駆動すれば、ガイドスクリユ
ー3に螺合するリードスクリユー4に回転を伴う下降直
線運動を与えることができ、また、フライホイール5を
他方の摩擦車17に接触させて摩擦駆動し、フライホイー
ル5及びリードスクリユー4を逆回転駆動すれば、リー
ドスクリユー4に回転を伴う上昇直線運動を与えること
ができる。
このようなリードスクリユー4の下端部に、スライド2
が備えられる。スライド2は、有底筒状をなすスライド
本体2aの底部に銅製のシート2bを固着して有し、このシ
ート2bの上面に、リードスクリユー4に固着したベアリ
ング受台6の下面が相対回転自在に圧接する。また、ス
ライド2の上端開口部には、内向きフランジ状をなすよ
うに環状のベアリング押え7が固着され、このベアリン
グ押え7の内周部によつてベアリング受台6の外周部上
方を覆つてある。このスライド本体2aの内部空間2cに
は、適宜に潤滑油9が充填されている。このようなスラ
イド2は、フレーム1の中間部に上下動自在、かつ、回
転不能に設置され、上下動が案内される。
が備えられる。スライド2は、有底筒状をなすスライド
本体2aの底部に銅製のシート2bを固着して有し、このシ
ート2bの上面に、リードスクリユー4に固着したベアリ
ング受台6の下面が相対回転自在に圧接する。また、ス
ライド2の上端開口部には、内向きフランジ状をなすよ
うに環状のベアリング押え7が固着され、このベアリン
グ押え7の内周部によつてベアリング受台6の外周部上
方を覆つてある。このスライド本体2aの内部空間2cに
は、適宜に潤滑油9が充填されている。このようなスラ
イド2は、フレーム1の中間部に上下動自在、かつ、回
転不能に設置され、上下動が案内される。
そして、リードスクリユー4のベアリング受台6の外周
部上面とスライド2のベアリング押え7の内周部下面と
の間に、リードスクリユー4とスライド2との相対回転
を許容するスラストベアリング8が介在され、ベアリン
グ押え7の下面とスラストベアリング8の上面との間
に、ベアリング受台6とシート2bとの圧接状態において
第3図に示すように間隙δを形成している。スラストベ
アリング8は、第4図に示すように下側に位置する一方
のレース8aと上側に位置する他方のレース8bとの間にケ
ージ8cによつてボール8dを転動自在に保持した構造を有
し、一方のレース8aがベアリング受台6の上面に固設さ
れている。なお、ボール8dはローラに換えることができ
る。
部上面とスライド2のベアリング押え7の内周部下面と
の間に、リードスクリユー4とスライド2との相対回転
を許容するスラストベアリング8が介在され、ベアリン
グ押え7の下面とスラストベアリング8の上面との間
に、ベアリング受台6とシート2bとの圧接状態において
第3図に示すように間隙δを形成している。スラストベ
アリング8は、第4図に示すように下側に位置する一方
のレース8aと上側に位置する他方のレース8bとの間にケ
ージ8cによつてボール8dを転動自在に保持した構造を有
し、一方のレース8aがベアリング受台6の上面に固設さ
れている。なお、ボール8dはローラに換えることができ
る。
また、フレーム1のベツド1aとスライド2の下面との間
には、スライド2のシート2bとリードスクリユー4のベ
アリング受台6との圧接を付勢する弾性的付勢手段であ
る複数個のバランスシリンダ装置10が配置される。各バ
ランスシリンダ装置10は、シリンダ10aがベツド1aに固
設され、ピストンロツド10bがスライド2の下端部に結
合され、各シリンダ10aが配管14によつてそれぞれ気体
又は液体にて作動するアキユムレータ15に接続されてい
る。しかして、常時、各シリンダ10aにアキユムレータ1
5の内圧が作用して、ピストンロツド10bが上方に向けて
突出付勢され、常態にてスライド2及びリードスクリユ
ー4の自重をほぼ負担し、シート2bとベアリング受台6
との圧接を付勢すると共にガイドスクリユー3とリード
スクリユー4との螺合部の摩擦を軽減している。なお、
バランスシリンダ装置10は、フレーム1の上端部とスラ
イド2との間に配置し、スライド2を弾性的に引き上げ
る構造を採ることもできる。このようなスライド2の下
面中央部に上金型11が固設され、またベツド1aの上面中
央部に下金型12が固設され、両金型11,12が対向してい
る。
には、スライド2のシート2bとリードスクリユー4のベ
アリング受台6との圧接を付勢する弾性的付勢手段であ
る複数個のバランスシリンダ装置10が配置される。各バ
ランスシリンダ装置10は、シリンダ10aがベツド1aに固
設され、ピストンロツド10bがスライド2の下端部に結
合され、各シリンダ10aが配管14によつてそれぞれ気体
又は液体にて作動するアキユムレータ15に接続されてい
る。しかして、常時、各シリンダ10aにアキユムレータ1
5の内圧が作用して、ピストンロツド10bが上方に向けて
突出付勢され、常態にてスライド2及びリードスクリユ
ー4の自重をほぼ負担し、シート2bとベアリング受台6
との圧接を付勢すると共にガイドスクリユー3とリード
スクリユー4との螺合部の摩擦を軽減している。なお、
バランスシリンダ装置10は、フレーム1の上端部とスラ
イド2との間に配置し、スライド2を弾性的に引き上げ
る構造を採ることもできる。このようなスライド2の下
面中央部に上金型11が固設され、またベツド1aの上面中
央部に下金型12が固設され、両金型11,12が対向してい
る。
更に、スライド2のベアリング押え7とフライホイール
5の下端部との間には、解除手段である複数個のシリン
ダ装置18(戻しばね付き)が備えられる。各シリンダ装
置18は、スライド2を下方へ押圧してリードスクリユー
4のベアリング受台6とスライド2のシート2bとの圧接
を一時的に解除する機能を有し、切換バルブ19を介在さ
せた配管21によつて空気源20に接続されている。しかし
て、切換バルブ19にa位置を採らせれば、空気が大気に
排出され、シリンダ装置18は内蔵する戻しばねの作用に
よつて帰りストロークし、また、切換バルブ19にb位置
を採らせれば、空気源20から圧縮空気が供給され、シリ
ンダ装置18は戻しばねの作用に抗して行きストローク
し、スライド2を下方へ押圧してリードスクリユー4に
関して相対的に下降させることができる。
5の下端部との間には、解除手段である複数個のシリン
ダ装置18(戻しばね付き)が備えられる。各シリンダ装
置18は、スライド2を下方へ押圧してリードスクリユー
4のベアリング受台6とスライド2のシート2bとの圧接
を一時的に解除する機能を有し、切換バルブ19を介在さ
せた配管21によつて空気源20に接続されている。しかし
て、切換バルブ19にa位置を採らせれば、空気が大気に
排出され、シリンダ装置18は内蔵する戻しばねの作用に
よつて帰りストロークし、また、切換バルブ19にb位置
を採らせれば、空気源20から圧縮空気が供給され、シリ
ンダ装置18は戻しばねの作用に抗して行きストローク
し、スライド2を下方へ押圧してリードスクリユー4に
関して相対的に下降させることができる。
そして、スラストベアリング8の上面とスライド2のベ
アリング押え7との間に、シート2bとベアリング受台6
との圧接状態において、前記間隙δに対応する所定のた
わみ代を有し、スライド2に対してスラストベアリング
8を下方に向けて常時弾性的に押圧する弾性体であるコ
イルスプリング13を圧縮状態にて介在させる。具体的に
は、コイルスプリング13は、ベアリング押え7の凹所7a
に上側部分が埋込まれて、スラストベアリング8の他方
のレース8bの上面とベアリング押え7との間に配置さ
れ、リードスクリユー4の周囲円周方向に等間隔にて複
数個配設されている。なお、コイルスプリング13は、皿
ばねに換えることができる。
アリング押え7との間に、シート2bとベアリング受台6
との圧接状態において、前記間隙δに対応する所定のた
わみ代を有し、スライド2に対してスラストベアリング
8を下方に向けて常時弾性的に押圧する弾性体であるコ
イルスプリング13を圧縮状態にて介在させる。具体的に
は、コイルスプリング13は、ベアリング押え7の凹所7a
に上側部分が埋込まれて、スラストベアリング8の他方
のレース8bの上面とベアリング押え7との間に配置さ
れ、リードスクリユー4の周囲円周方向に等間隔にて複
数個配設されている。なお、コイルスプリング13は、皿
ばねに換えることができる。
次に、作用について説明する。
先ず、スクリユープレス装置のプレス往き行程において
は、第1図に示すように切換バルブ19にa位置を採ら
せ、シリンダ装置18を内蔵する戻しばねの作用によつて
帰りストロークさせ、スライド2は、各バランスシリン
ダ装置10にアキユムレータ15の内圧が作用して相対的上
昇位置にあり、シート2bの上面がベアリング受台6の下
面に圧接している。この状態で、回転駆動された一方の
摩擦車16をフライホイール5に接触させて摩擦駆動する
ことによつて、フライホイール5と共にリードスクリユ
ー4が正回転駆動され、ガイドスクリユー3に螺合する
リードスクリユー4に下降直線運動が与えられる。そし
て、ベアリング受台6とシート2bとの間に回転摺動を生
じながら、スライド2がフレーム1に案内されつつプレ
ス往き行程を行う。これにより、上金型11と下金型12と
の間の材料に鍛造、潰し、曲げ等の作業が行われる。
は、第1図に示すように切換バルブ19にa位置を採ら
せ、シリンダ装置18を内蔵する戻しばねの作用によつて
帰りストロークさせ、スライド2は、各バランスシリン
ダ装置10にアキユムレータ15の内圧が作用して相対的上
昇位置にあり、シート2bの上面がベアリング受台6の下
面に圧接している。この状態で、回転駆動された一方の
摩擦車16をフライホイール5に接触させて摩擦駆動する
ことによつて、フライホイール5と共にリードスクリユ
ー4が正回転駆動され、ガイドスクリユー3に螺合する
リードスクリユー4に下降直線運動が与えられる。そし
て、ベアリング受台6とシート2bとの間に回転摺動を生
じながら、スライド2がフレーム1に案内されつつプレ
ス往き行程を行う。これにより、上金型11と下金型12と
の間の材料に鍛造、潰し、曲げ等の作業が行われる。
上金型11が下端位置に達したのち、第2図に示すように
他方の摩擦車17をフライホイール5に接触させ、リード
スクリユー4を逆回転駆動し、リードスクリユー4に下
降直線運動から反転して上昇直線運動を与える。その瞬
間、フライホイール5の急速な逆回転駆動に伴つてリー
ドスクリユー4のベアリング受台6が急速に上昇復帰
し、スライド2の復帰作動が遅れた場合、スラストベア
リング8の上面とベアリング押え7との間の間隙δの影
響によつて、スラストベアリング8にガタ付きを生ずる
傾向となる。しかしながら、スラストベアリング8の上
面とスライド2のベアリング押え7との間に、コイルス
プリング13を圧縮して介在させ、スラストベアリング8
をスライド2に対して常時下方に向けて弾性的に押圧し
てあるため、スラストベアリング8のガタ付きは良好に
抑制される。
他方の摩擦車17をフライホイール5に接触させ、リード
スクリユー4を逆回転駆動し、リードスクリユー4に下
降直線運動から反転して上昇直線運動を与える。その瞬
間、フライホイール5の急速な逆回転駆動に伴つてリー
ドスクリユー4のベアリング受台6が急速に上昇復帰
し、スライド2の復帰作動が遅れた場合、スラストベア
リング8の上面とベアリング押え7との間の間隙δの影
響によつて、スラストベアリング8にガタ付きを生ずる
傾向となる。しかしながら、スラストベアリング8の上
面とスライド2のベアリング押え7との間に、コイルス
プリング13を圧縮して介在させ、スラストベアリング8
をスライド2に対して常時下方に向けて弾性的に押圧し
てあるため、スラストベアリング8のガタ付きは良好に
抑制される。
次いで、リードスクリユー4が上昇復帰した際、第2図
に示すように切換バルブ19にb位置を採らせて各シリン
ダ装置18に空気源20からの圧縮空気を供給し、各バラン
スシリンダ装置10による上昇復帰力及びコイルスプリン
グ13の弾性的反発力に抗してスライド2を相対的に下降
移動させる。これにより、シート2bとリードスクリユー
4のベアリング受台6との圧接が解除され、両者2b,6間
に間隙が形成されるので、潤滑油9が両者2b,6間の回転
摺動面に供給される。その際、コイルスプリング13は、
圧縮を受けてベアリング押え7の凹所7aに受け入れら
れ、スラストベアリング8の上面(レース8b)がスライ
ド2のベアリング押え7の下面に圧接するので、リード
スクリユー4のベアリング受台6とスライド2のベアリ
ング押え7との間の相対回転は、スラストベアリング8
によつて円滑に許容される。
に示すように切換バルブ19にb位置を採らせて各シリン
ダ装置18に空気源20からの圧縮空気を供給し、各バラン
スシリンダ装置10による上昇復帰力及びコイルスプリン
グ13の弾性的反発力に抗してスライド2を相対的に下降
移動させる。これにより、シート2bとリードスクリユー
4のベアリング受台6との圧接が解除され、両者2b,6間
に間隙が形成されるので、潤滑油9が両者2b,6間の回転
摺動面に供給される。その際、コイルスプリング13は、
圧縮を受けてベアリング押え7の凹所7aに受け入れら
れ、スラストベアリング8の上面(レース8b)がスライ
ド2のベアリング押え7の下面に圧接するので、リード
スクリユー4のベアリング受台6とスライド2のベアリ
ング押え7との間の相対回転は、スラストベアリング8
によつて円滑に許容される。
このような作動により、プレス往き行程とプレス帰り行
程とが繰り返し行われる。
程とが繰り返し行われる。
ところで、上記実施例にあつては、スラストベアリング
8をベアリング受台6に固設し、スラストベアリング8
の上面とベアリング押え7との間にコイルスプリング13
を介在させたが、スラストベアリング8をベアリング押
え7に固設し、スラストベアリング8の下面とベアリン
グ受台6との間にコイルスプリング13を介在させても、
スラストベアリング8のガタ付き抑制に関してほぼ同様
の作用を得ることができる。
8をベアリング受台6に固設し、スラストベアリング8
の上面とベアリング押え7との間にコイルスプリング13
を介在させたが、スラストベアリング8をベアリング押
え7に固設し、スラストベアリング8の下面とベアリン
グ受台6との間にコイルスプリング13を介在させても、
スラストベアリング8のガタ付き抑制に関してほぼ同様
の作用を得ることができる。
以上の説明によつて理解されるように、本考案によれ
ば、リードスクリユーに下降直線運動から反転して上昇
直線運動を与える瞬間に生ずるスラストベアリングのガ
タ付きが抑制されるので、スラストベアリング、ベアリ
ング受台等の部材の損傷が良好に防止され、スクリユー
プレス装置の耐久性が簡素な構造によつて著しく向上す
る。
ば、リードスクリユーに下降直線運動から反転して上昇
直線運動を与える瞬間に生ずるスラストベアリングのガ
タ付きが抑制されるので、スラストベアリング、ベアリ
ング受台等の部材の損傷が良好に防止され、スクリユー
プレス装置の耐久性が簡素な構造によつて著しく向上す
る。
第1〜4図は本考案の1実施例を示し、第1図はスクリ
ユープレス装置を一部断面にて示す図、第2図は作用説
明図、第3図はスクリユープレス装置の要部を拡大して
示す断面図、第4図はスラストベアリングを拡大して示
す断面図、第5図は従来例の要部を示す図である。 1:フレーム,1a:ベツド,2:スライド,2a:スライド本体,2
b:シート,3:ガイドスクリユー,4:リードスクリユー,5:
フライホイール,6:ベアリング受台,7:ベアリング押え,7
a:凹所,8:スラストベアリング,9:潤滑油,10:バランスシ
リンダ装置(弾性的付勢手段),11:上金型,12:下金型,1
3:コイルスプリング(弾性体),18:シリンダ装置(解除
手段),15:アキユムレータ,20:空気源。
ユープレス装置を一部断面にて示す図、第2図は作用説
明図、第3図はスクリユープレス装置の要部を拡大して
示す断面図、第4図はスラストベアリングを拡大して示
す断面図、第5図は従来例の要部を示す図である。 1:フレーム,1a:ベツド,2:スライド,2a:スライド本体,2
b:シート,3:ガイドスクリユー,4:リードスクリユー,5:
フライホイール,6:ベアリング受台,7:ベアリング押え,7
a:凹所,8:スラストベアリング,9:潤滑油,10:バランスシ
リンダ装置(弾性的付勢手段),11:上金型,12:下金型,1
3:コイルスプリング(弾性体),18:シリンダ装置(解除
手段),15:アキユムレータ,20:空気源。
Claims (1)
- 【請求項1】下端部に下金型を備えるベツドが形成さ
れ、上端部にガイドスクリユーを備えるフレームと、該
ガイドスクリユーに螺合し、下端部にベアリング受台を
有するリードスクリユーと、該フレームの中間部に回転
不能、かつ、上下動自在に配設されて下面に上金型を備
え、該リードスクリユーのベアリング受台が相対回転自
在に圧接されるシートを潤滑油が充填された内部空間に
有すると共に、該ベアリング受台の外周部を覆う環状の
ベアリング押えを備えるスライドと、該シートと該ベア
リング受台との圧接を付勢する弾性的付勢手段と、該ベ
アリング受台と該ベアリング押えとの間に介在され、該
ベアリング押えに対して該ベアリング受台を下方に向け
て常時弾性的に押圧し、該シートと該ベアリング受台と
の圧接状態においてたわみ代を有する弾性体及び該ベア
リング押えと該ベアリング受台との相対回転を許容する
スラストベアリングと、該スライドを該リードスクリユ
ーに関して相対移動させて前記ベアリング受台とシート
との圧接を解除する解除手段とを備えることを特徴とす
るスクリユープレス装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4914690U JPH0750071Y2 (ja) | 1990-05-14 | 1990-05-14 | スクリユープレス装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4914690U JPH0750071Y2 (ja) | 1990-05-14 | 1990-05-14 | スクリユープレス装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0412396U JPH0412396U (ja) | 1992-01-31 |
JPH0750071Y2 true JPH0750071Y2 (ja) | 1995-11-15 |
Family
ID=31566591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4914690U Expired - Lifetime JPH0750071Y2 (ja) | 1990-05-14 | 1990-05-14 | スクリユープレス装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0750071Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002336996A (ja) * | 2001-05-11 | 2002-11-26 | Mitsuishi Fukai Tekkosho:Kk | 圧縮成形機 |
JP5723613B2 (ja) * | 2011-02-01 | 2015-05-27 | 株式会社アマダ | プレス機械 |
CN110216910B (zh) * | 2019-06-15 | 2023-08-29 | 青岛宏达锻压机械有限公司 | 重型螺旋压力机螺杆滑块二级平衡系统 |
-
1990
- 1990-05-14 JP JP4914690U patent/JPH0750071Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0412396U (ja) | 1992-01-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |