JPH0721333U - 密閉容器の溶着部構造 - Google Patents
密閉容器の溶着部構造Info
- Publication number
- JPH0721333U JPH0721333U JP5788493U JP5788493U JPH0721333U JP H0721333 U JPH0721333 U JP H0721333U JP 5788493 U JP5788493 U JP 5788493U JP 5788493 U JP5788493 U JP 5788493U JP H0721333 U JPH0721333 U JP H0721333U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nylon
- welded
- cover
- water
- welded portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 振動溶着で形成されるナイロン(商品名)の
密閉容器の溶着部分の内側に、耐水性パッキンを装着し
て、溶着部を密閉容器内の水から遮断し、溶着部がナイ
ロンの加水分解により劣化するのを防ぐ。 【構成】 ナイロン製のボディ2の周縁に設けたリブ9
の頂面をナイロン製のカバー3の周縁に押圧して溶着部
6として密閉容器1を形成する。溶着部6の内側に耐水
性のゴムパッキン7が装着されボディ2、カバー3に挟
持され、密閉容器1の内部と液密に遮断されている。従
って溶着部6が内部の水によって加水分解されて破損や
水洩れに至ることはない。
密閉容器の溶着部分の内側に、耐水性パッキンを装着し
て、溶着部を密閉容器内の水から遮断し、溶着部がナイ
ロンの加水分解により劣化するのを防ぐ。 【構成】 ナイロン製のボディ2の周縁に設けたリブ9
の頂面をナイロン製のカバー3の周縁に押圧して溶着部
6として密閉容器1を形成する。溶着部6の内側に耐水
性のゴムパッキン7が装着されボディ2、カバー3に挟
持され、密閉容器1の内部と液密に遮断されている。従
って溶着部6が内部の水によって加水分解されて破損や
水洩れに至ることはない。
Description
【0001】
この考案は熱溶着により成形されるナイロン(商品名・以下同じ)製密閉容器 の溶着部保護構造に関する。
【0002】
従来ナイロン製の密閉容器例えば内燃機関の冷却水用リザーブタンクには、開 放端を有する箱状のボディと板状のカバーとを、両者の周縁部同士を熱溶着した ものが用いられている。その熱溶着の方法としては摩擦により発熱させる振動溶 着等の方法が用いられ、溶着部分には周知のように溶融代としてのリブを設け、 また溶けバリのはみ出し防止用の溝や立上り縁等を設けている。
【0003】
従来の上記のようなナイロン製密閉容器に例えば冷却水(LLC)を満たすと 、溶着部分が容器内側に露出しており、水に直接触れるので、ナイロンの場合加 水分解によって溶着部の材質が劣化し、強度が低下する。劣化が進行すると熱や 圧力によって溶着部が破損するに至り、液洩れ等の事故となる。ナイロンの加水 分解は一般の容器壁面においては実用上問題にならないが溶着部分は材質の劣化 の進行が特に早くなるものである。
【0004】
ナイロン製密着容器を形成するボディとカバ−の熱溶着部分の内側に耐水性の 弾性パッキンを配置し、ボディとカバーとの間で液密に挟持させることによって 密閉容器の内部と溶着部との水の流通を遮断したものである。
【0005】
この密閉容器は内部に水を満たした場合、溶着部はパッキンに保護されて水に 触れることがないので、加水分解等による材質の劣化を招くことがなく、水に起 因する溶着部の強度低下が生じない。
【0006】
図1に実施例を示す。ナイロン製のボディ2とカバ−3とはそれぞれの周縁部 4、5が振動溶着により溶着されて密閉容器1を形成する。密閉容器1はこの例 では自動車エンジンの冷却水(ロングライフクーラント,LLC)用リザーブタ ンクである。周縁部4、5の接合部分に溶着部6が形成されており、その内側に パッキン7が配置されている。パッキンは合成ゴム製のOリング7であり周縁部 4、5においてボディ2とカバー3との間に弾力的に挟持される。
【0007】 図2に示すようにOリング7は矢印8の方向に圧縮されて、ボディ2、カバー 3に液密に密着している。振動溶着される前のボディ2、カバー3、Oリング7 の形状を図3に示す。ボディ2の周縁部4には、頂部が溶融して溶着部6となる リブ9と、その内側にOリング7を保持するガイドとなる内周リブ10が設けら れ、Oリング7が装着される。カバー3の周縁部5の外周にバリ受け用の外周リ ブ11が設けられる。カバー3は図1のように板状でなく、ボデー2に対向する 開口端縁を有する箱状のものであってもよい。ボディ2、カバー3の周縁部4、 5を突き合わせ矢印12方向に押圧して振動溶着すれば、リブ9の頂部が図2の ように溶けバリ13、14となって流出し、溶着部6が形成されるとともに、溶 けバリ13は外周リブ11によって、また溶けバリ14はOリング7によっては み出しが阻止される。さらにOリング7はボディ2とカバー3との間で矢印8の 圧縮を受けて挟持される。
【0008】 このようにして密閉容器1の器壁を形成する溶着部6の内側を液密に遮断する 手段を講じたので、密閉容器1の注入口15から水を注入して満たしたとき、溶 着部6はOリング7に保護されて水に触れないから、加水分解による劣化現象は 生じない。
【0009】
【考案の効果】 この考案は上記のように密閉容器を形成するための溶着部を内側において液密 にパッキンで保護したので、密閉容器内の水に触れて溶着部が劣化することがな く、そのための強度低下による破損や液洩れが生じない。
【図1】実施例の断面図。
【図2】実施例の要部の断面図。
【図3】実施例の溶着前の要部の形状を示す断面図。
2 ボディー 3 カバー 4、5 周縁部 7 パッキン 9 リブ
Claims (1)
- 【請求項1】 ナイロン(商品名)製のボディとカバー
との周縁部を熱溶着してなる液体用の密閉容器の溶着部
構造において、溶着部の内側に環状の耐水性・弾性パッ
キンを設け、該パッキンをボディとカバ−とで液密に挟
持して、密閉容器の内部と溶着部との液の流通を遮断し
た、密閉容器の溶着部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5788493U JPH0721333U (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 密閉容器の溶着部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5788493U JPH0721333U (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 密閉容器の溶着部構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0721333U true JPH0721333U (ja) | 1995-04-18 |
Family
ID=13068425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5788493U Pending JPH0721333U (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 密閉容器の溶着部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0721333U (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001199228A (ja) * | 2000-01-14 | 2001-07-24 | Denso Corp | ケースとカバーの溶着構造 |
JP2002507267A (ja) * | 1997-07-03 | 2002-03-05 | マルバル、システム | 自動車のタンク用燃料吸引装置 |
JP2002283456A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-10-03 | Sekisui Chem Co Ltd | 配管材の接合構造および配管材の接合方法 |
JP2008265163A (ja) * | 2007-04-20 | 2008-11-06 | Mitsubishi Electric Corp | 樹脂溶着体及びその製造方法 |
JP2009262576A (ja) * | 2009-07-10 | 2009-11-12 | Mitsubishi Electric Corp | 樹脂溶着体の製造方法 |
JP2010256269A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Nippon Seiki Co Ltd | 移動物体検出装置 |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP5788493U patent/JPH0721333U/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002507267A (ja) * | 1997-07-03 | 2002-03-05 | マルバル、システム | 自動車のタンク用燃料吸引装置 |
JP2001199228A (ja) * | 2000-01-14 | 2001-07-24 | Denso Corp | ケースとカバーの溶着構造 |
JP2002283456A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-10-03 | Sekisui Chem Co Ltd | 配管材の接合構造および配管材の接合方法 |
JP4700210B2 (ja) * | 2001-03-22 | 2011-06-15 | 積水化学工業株式会社 | 配管材の接合構造 |
JP2008265163A (ja) * | 2007-04-20 | 2008-11-06 | Mitsubishi Electric Corp | 樹脂溶着体及びその製造方法 |
JP4531074B2 (ja) * | 2007-04-20 | 2010-08-25 | 三菱電機株式会社 | 樹脂溶着体 |
DE102007046376B4 (de) | 2007-04-20 | 2020-06-04 | Mitsubishi Electric Corporation | Verschweißter Harzkörper und Verfahren zu dessen Herstellung |
JP2010256269A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Nippon Seiki Co Ltd | 移動物体検出装置 |
JP2009262576A (ja) * | 2009-07-10 | 2009-11-12 | Mitsubishi Electric Corp | 樹脂溶着体の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7014214B2 (en) | Resinous connector | |
NZ207561A (en) | Container and lid either or both of which incorporate high barrier material:container with contents originally sealed by lid can be resealed after opening | |
RU2008108522A (ru) | Герметично закрытая емкость | |
US20040173613A1 (en) | Hermetically sealed container for stick electrodes | |
JPH0721333U (ja) | 密閉容器の溶着部構造 | |
US4522305A (en) | Opening arrangement for packing containers with pressurized contents | |
ES2260604T3 (es) | Tapa de plastico y metodo para fabricar la misma. | |
JP2000043915A (ja) | 耐圧性蓋体 | |
JP6825813B2 (ja) | シール装置及び二次電池の製造方法 | |
JPH0621481Y2 (ja) | 輸液溶器の口栓 | |
JP5881232B2 (ja) | ガスケット | |
CN222261323U (zh) | 注液孔密封结构及电池 | |
JPH09110030A (ja) | 複合容器 | |
JP3616670B2 (ja) | 注出キャップ | |
JPH08156961A (ja) | 広口容器の蓋 | |
JP3249915U (ja) | 損傷検知式ソフト保冷材 | |
JP7038754B2 (ja) | 防水型電子装置 | |
JPH10274098A (ja) | 三面合わせ部のシール構造 | |
JP2003104402A (ja) | スパウト付き収容体 | |
JPH0432501B2 (ja) | ||
JP4140096B2 (ja) | 耐圧性紙容器 | |
JPH0631324Y2 (ja) | 蓄熱容器 | |
JP4099864B2 (ja) | 耐圧性紙容器 | |
JPS6217420Y2 (ja) | ||
JP4305175B2 (ja) | 三面合わせ部のシール構造 |