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JPH0699325B2 - モノクロナ−ル抗体の安定化 - Google Patents

モノクロナ−ル抗体の安定化

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JPH0699325B2
JPH0699325B2 JP60173351A JP17335185A JPH0699325B2 JP H0699325 B2 JPH0699325 B2 JP H0699325B2 JP 60173351 A JP60173351 A JP 60173351A JP 17335185 A JP17335185 A JP 17335185A JP H0699325 B2 JPH0699325 B2 JP H0699325B2
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JP
Japan
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monoclonal antibody
weight
egg albumin
hydrolyzed
antibody
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JP60173351A
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エイチ ドツジ ロバート
ジエイ アバース ランダル
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アボツト ラボラトリ−ズ
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Publication date
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    • A61K39/395—Antibodies; Immunoglobulins; Immune serum, e.g. antilymphocytic serum
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    • G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はモノクロナール抗体の熱安定化のための組成物
および熱安定なモノクロナール抗体組成物に関する。
多くの研究、診断および分析技術はモノクロナール抗体
の使用を包含する。ハイブリドーマ細胞培養物から誘導
される均質な抗体製剤が存在する。残念なことには、多
くのモノクロナール抗体製剤は熱的に不安定である。こ
れは明らかな不利点であり、それは輸送および保存によ
り抗体製剤に対して相当な熱的ストレスがかかる。
この不利な点のために、多くの現今の抗体の適用例では
ポリクロナール抗体すなわち天然、自発的にポリクロナ
ール形態で抗体を生産する動物から得られるような種々
の細胞系統を包含する細胞により生産される抗体を使用
している。しかしながら、これらのポリクロナール抗体
はより良好な熱安定性を提供するが、それらの抗体は制
限された特異性を示す不利な点を有し、そしてそれらの
企図された抗原に関連した抗原に対して交差反応性であ
る。このためにポリクロナール抗体を使用する試験の正
確さおよび信頼性が制限されている。例えば、治療剤テ
オフイリンまたはアミノフイリンに対して特異的なポリ
クロナール抗体はその他の共通したキサンチン例えばカ
フエインおよびテオブロミンに対して交差反応性を示し
得る。血中テオフイリン濃度を免疫検定により追跡して
いる患者はコーヒー、紅茶、コーラ、ココアおよび類似
の物質あるいは検定で疑似の高い結果を生じる危険を禁
じなければならない。安定で更に特異的なモノクロナー
ル抗体を使用する免疫検定はこの問題を最小とする。そ
れで、熱による損害に対してモノクロナール抗体製剤を
安定化する方法および熱的に安定なモノクロナール抗体
組成物について当該技術分野で認められている要望が存
在する。
加水分解された卵アルブミンは濃度0.25重量％乃至５重
量％の溶液でモノクロナール抗体組成物に熱安定性を付
与することができ、それにより抗体は45℃で７日間の保
存後もなお使用可能であることが見出された。従って、
本発明によれば、モノクロナール抗体を加水分解された
卵アルブミン0.25重量％好ましくは１重量％を含む溶液
に混入することを特徴とするモノクロナール抗体を熱分
解に対して安定化する方法が提供される。本発明によれ
ば、0.5nモル−0.5μモルのモノクロナール抗体/ml、0.
25−５重量％の加水分解された卵アルブミンおよび残り
が水からなる熱安定なモノクロナール抗体組成物も提供
される。
卵アルブミンは周知である。このものは卵から得られる
単純、熱凝固可能な水溶性蛋白質である。正規の卵アル
ブミンの安定化効果は文献に論述されている。例えば、
三菱化成工業株式会社の日本特許出願を抄録しているダ
ウエント・アブストラクト（Derwent Abstract）14904E
/08には、血清アルブミン、卵アルブミンまたはコラー
ゲン繊維から誘導される蛋白質を含む「免疫反応安定
剤」が記載されている。しかしながら、卵アルブミン自
体はモノクロナール抗体製剤に熱安定性を付与し得ない
ことが決定された。卵アルブミンが加水分解されたとき
に限り、かかる安定性が付与される。加水分解された卵
アルブミンは市販品であり、例えばシグマ・ケミカル・
カンパニー（Sigma Chemical Company）から多重に入手
することができる。安定化効果は約１重量％の濃度で最
強であり、そして低い方および高い方の濃度共に減少す
ることが定められた。しかしながら、効果は約0.25−５
重量％の濃度範囲にわたつて存在する。本発明の方法お
よび組成物の有効性および有用性を次の非限定的実施例
によつて具体的に説明する。便宜上実施例ではいずれも
テオフイリン抗体を使用したが、その他のモノクロナー
ル抗体もまた本発明の実施化により安定化されることは
明白である。
実施例 1. 古典的方法で調製したテオフイリンに対するマウスモノ
クロナール抗体を含む組成物２種を調製した。一つの組
成物は0.1％NaN3防腐剤と共に0.9％食塩水中に１％ニワ
トリ卵アルブミン（未加水分解）（シグマ、＃Ａ−550
3、ロツト23F−8175）中のモノクロナール抗体を含有
し、そして他の組成物はモノクロナール抗体および0.1
％NaN3防腐剤を伴う0.9％食塩水中の約１％加水分解さ
れたニワトリ卵アルブミンを含有していた。組成物は1m
gテオフイリン抗体/mlを含むマウス腹水液を前記溶液に
1:177.8の希釈度で加えることによつて製造した。組成
物は、０μg/ml−40μg/mlの範囲の既知のテオフイリン
濃度を含有する７種の溶液に対して検量線を作製するこ
とによつて試験した。検量は45℃で保存の０日および４
および７日後に行つた。結果を表１に要約する。
試験のスパンは試験反応の範囲対試料濃度の範囲を示し
ている。スパンが大きければ大きいほど、試料濃度中の
段階が試験でより鋭敏に区別し得る。この試験では、少
くとも100ミリ分極単位のスパンが許容し得るものと認
められる。試験での△mpは、時間にわたる試験の絶対感
度の変化を示している。45℃で７日間の保存にわたつて
10−12またはそれ以下の△mpが許容し得るものと認めら
れる。加水分解された卵アルブミンを含む溶液は通常の
卵アルブミンを含む溶液よりも大きいスパンを示した。
更に重要なのは、加水分解された卵アルブミンを含む溶
液は45℃での保存中スパンの劣化が著しく少く、また絶
対感度の劣化（△mp）がより小さい。
実施例 2. 安定剤としてpH7.4の0.1Mりん酸塩緩衝液での0.01％ウ
シγ−グロブリン（BGG）（１％NaN3防腐剤を伴う）を
用いて実施例１の如くテオフイリン抗体を含む組成物を
調製した。ブランク（０μg/ml）テオフイリン標準品に
対する試験により、45℃で僅か１日で11ミリ分極単位の
感度劣化がわかつた。
実施例 3. 1.01％BGGを含む以外は実施例２の如くして抗体組成物
を調製した。ブランクテオフイリン標準品に対する試験
により、37℃の低い方の温度で僅か１日で15ミリ分極単
位の感度劣化がわかつた。
実施例 4. 実施例２の組成物に0.5％加水分解されたゼラチン（蛋
白質）を加えて抗体組成物を調製した。ブランクテオフ
イリン標準品に対する試験により、45℃で僅か１日で2
3.4ミリ分極単位の感度劣化がわかつた。
実施例 5. 0.9％塩水および蒸留水で１％加水分解卵アルブミンを
含むテオフイリン抗体組成物を調製して電解質の効果を
検討した。塩含有組成物のpHは約5.5であつた。組成物
を、45℃で０日および７日後、ブランクおよび正の（40
μg/ml）テオフイリン標準品に対して試験した。結果を
表２に示す。
結果（スパンおよび△mp）は両方の組成物で許容し得る
限度内にあり、塩水は安定化効能にごく僅か影響するだ
けであることを示している。
実施例 6. 0.9％塩水中加水分解された卵アルブミンを含むテオフ
イリン抗体組成物を、卵アルブミン濃度を0.25−５％に
変化させる以外は前述の実施例の如くして調製した。こ
れらの組成物を３−７日間にわたつて実施例５の如くし
てブランクおよび正の標準品に対して試験した。比較の
ために、ゼラチン含有抗体組成物を、ゼラチン含量を１
％−５％に変化させて、調製した。これらもまた３−７
日間にわたつてブランクおよび正のテオフイリン標準品
に対して試験した。結果を表３に示し、これから加水分
解卵アルブミンはその他の蛋白質例えばゼラチンに対し
て著しくすぐれていることが確認される。結果により、
加水分解された卵アルブミンの１％濃度が0.25％および
５％濃度よりも好適であることがわかる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】熱的に不安定なモノクロナール抗体を熱分
    解に対して安定化する方法において、抗体を加水分解さ
    れた卵アルブミン0.25−５重量％を含有する水溶液に混
    入することを特徴とする上記安定化方法。
  2. 【請求項２】水溶液が１重量％の卵アルブミンを含有す
    る特許請求の範囲の範囲第１項記載の方法。
  3. 【請求項３】モノクロナール抗体0.5nモル−0.5μモル/
    mlおよび加水分解された卵アルブミン0.25−５重量％を
    含有する水溶液を包含する熱安定なモノクロナール抗体
    組成物。
  4. 【請求項４】１重量％の卵アルブミンを含有する特許請
    求の範囲第３項記載の組成物。
  5. 【請求項５】更に0.9重量％の塩化ナトリウムを含む特
    許請求の範囲第４項記載の組成物。
  6. 【請求項６】pH5.5を有する特許請求の範囲第５項記載
    の組成物。
JP60173351A 1984-08-09 1985-08-08 モノクロナ−ル抗体の安定化 Expired - Lifetime JPH0699325B2 (ja)

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US639156 1984-08-09

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JPS6176423A JPS6176423A (ja) 1986-04-18
JPH0699325B2 true JPH0699325B2 (ja) 1994-12-07

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KR (1) KR900002652B1 (ja)
AT (1) ATE57021T1 (ja)
AU (1) AU592952B2 (ja)
CA (1) CA1238284A (ja)
DE (1) DE3579868D1 (ja)
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GR (1) GR851926B (ja)
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NZ (1) NZ212694A (ja)
ZA (1) ZA855248B (ja)

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