JPH0678469B2 - ポリプロピレン組成物 - Google Patents
ポリプロピレン組成物Info
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- JPH0678469B2 JPH0678469B2 JP61153692A JP15369286A JPH0678469B2 JP H0678469 B2 JPH0678469 B2 JP H0678469B2 JP 61153692 A JP61153692 A JP 61153692A JP 15369286 A JP15369286 A JP 15369286A JP H0678469 B2 JPH0678469 B2 JP H0678469B2
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Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、耐衝撃性に優れるとともに、衝撃を受けた部
位が白化(白濁)することのないようなポリプロピレン
組成物に関する。
位が白化(白濁)することのないようなポリプロピレン
組成物に関する。
発明の技術的背景ならびにその問題点 結晶性ポリプロピレンは剛性、耐熱性などに優れている
反面、衝撃強度、特に低温における耐衝撃性が低いとい
う問題点がある。
反面、衝撃強度、特に低温における耐衝撃性が低いとい
う問題点がある。
従来よりこれらの欠点を改良する目的で結晶性ポリプロ
ピレンに、ポリエチレンあるいは、ポリイソブチレン、
ポリブタジエン、非晶性エチレン・プロピレン共重合体
などのゴム状物質を混合する方法が数多く提案されてい
る。そして、これらゴム状物質の添加による剛性の低下
を改良するために、タルクなどの無機充填剤を添加混合
することも提案されている。
ピレンに、ポリエチレンあるいは、ポリイソブチレン、
ポリブタジエン、非晶性エチレン・プロピレン共重合体
などのゴム状物質を混合する方法が数多く提案されてい
る。そして、これらゴム状物質の添加による剛性の低下
を改良するために、タルクなどの無機充填剤を添加混合
することも提案されている。
たとえば特開昭57−159841号公報には、高密度ポリエチ
レンを添加したポリプロピレン組成物が開示されてい
る。ところがこの公報に開示されたポリプロピレン組成
物は、主成分であるエチレン−プロピレンブロック共重
合体のエチレン含有量の少なさによる耐衝撃性の不充分
さを、高密度ポリエチレンの添加により改良しようとす
るものであるが、このポリプロピレン組成物は、やはり
耐衝撃性と衝撃を受けた部位が白化する、いわゆる耐白
化性とのバランスは必ずしも良好ではなく、これらのバ
ランスをさらに改良することが望まれていた。
レンを添加したポリプロピレン組成物が開示されてい
る。ところがこの公報に開示されたポリプロピレン組成
物は、主成分であるエチレン−プロピレンブロック共重
合体のエチレン含有量の少なさによる耐衝撃性の不充分
さを、高密度ポリエチレンの添加により改良しようとす
るものであるが、このポリプロピレン組成物は、やはり
耐衝撃性と衝撃を受けた部位が白化する、いわゆる耐白
化性とのバランスは必ずしも良好ではなく、これらのバ
ランスをさらに改良することが望まれていた。
発明の目的 本発明は、上記のような従来技術に伴なう問題点を解決
しようとするものであって、耐衝撃性、剛性に優れると
ともに、衝撃を受けた部位が白化(白濁)することがな
いようなポリプロピレン組成物を提供することを目的と
している。
しようとするものであって、耐衝撃性、剛性に優れると
ともに、衝撃を受けた部位が白化(白濁)することがな
いようなポリプロピレン組成物を提供することを目的と
している。
発明の概要 本発明に係るポリプロピレン組成物は、 [A]プロピレン・エチレンブロック共重合体: このプロピレン・エチレンブロック共重合体は以下の組
成を有して、エチレン含有量が5〜30モル%である。
成を有して、エチレン含有量が5〜30モル%である。
(I)アイソタクチック指数が93以上のプロピレン重合
体成分…97〜60重量% (II)エチレン含量が15〜40モル%で、極限粘度が1.0
〜4.5dl/gであるプロピレン・エチレン共重合体成分…
3〜45重量% (III)極限粘度が1.0〜4.5dl/gである高密度エチレン
重合体成分…0〜20重量% [B] 密度0.940g/cm以上の高密度ポリエチレンから
なり、このプロピレン・エチレン共重合体[A]および
高密度ポリエチレン[B]のメルトフローレート(ASTM
D 1238 Lに準拠して230℃、2.16kgの同一条件で
測定)はそれぞれ0.3〜100g/10分、0.1〜15g/10分であ
って、高密度ポリエチレン[B]のメルトフローレート
とプロピレン・エチレンブロック共重合体[A]のメル
トフローレートとの比は0.0125〜0.125であり、高密度
ポリエチレン[B]はプロピレン・エチレンブロック共
重合体[A]100重量部に対して5〜30重量部の量で配
合されており、かつ組成物のメルトフローレートが0.2
〜100g/10分であることを特徴としている。
体成分…97〜60重量% (II)エチレン含量が15〜40モル%で、極限粘度が1.0
〜4.5dl/gであるプロピレン・エチレン共重合体成分…
3〜45重量% (III)極限粘度が1.0〜4.5dl/gである高密度エチレン
重合体成分…0〜20重量% [B] 密度0.940g/cm以上の高密度ポリエチレンから
なり、このプロピレン・エチレン共重合体[A]および
高密度ポリエチレン[B]のメルトフローレート(ASTM
D 1238 Lに準拠して230℃、2.16kgの同一条件で
測定)はそれぞれ0.3〜100g/10分、0.1〜15g/10分であ
って、高密度ポリエチレン[B]のメルトフローレート
とプロピレン・エチレンブロック共重合体[A]のメル
トフローレートとの比は0.0125〜0.125であり、高密度
ポリエチレン[B]はプロピレン・エチレンブロック共
重合体[A]100重量部に対して5〜30重量部の量で配
合されており、かつ組成物のメルトフローレートが0.2
〜100g/10分であることを特徴としている。
本発明に係るポリプロピレン組成物では、高密度ポリエ
チレン[B]を特定量で含み、しかも高密度ポリエチレ
ン[B]のメルトフローレートとプロピレン・エチレン
ブロック共重合体[A]のメルトフローレートとの比が
0.0125〜0.125であるため、耐衝撃性に優れるとともに
衝撃を受けた部位が白化することが防止されたポリプロ
ピレン組成物が得られる。
チレン[B]を特定量で含み、しかも高密度ポリエチレ
ン[B]のメルトフローレートとプロピレン・エチレン
ブロック共重合体[A]のメルトフローレートとの比が
0.0125〜0.125であるため、耐衝撃性に優れるとともに
衝撃を受けた部位が白化することが防止されたポリプロ
ピレン組成物が得られる。
発明の具体的説明 以下本発明に係るポリプロピレン組成物について具体的
に説明する。
に説明する。
本発明に係るポリプロピレン組成物は、 [A]プロピレン・エチレンブロック共重合体、および
[B]密度0.940以上の高密度ポリエチレンを必須成分
として含む。以下上記各成分についてそれぞれ説明す
る。
[B]密度0.940以上の高密度ポリエチレンを必須成分
として含む。以下上記各成分についてそれぞれ説明す
る。
プロピレン・エチレンブロック共重合体[A] プロピレン・エチレンブロック共重合体は、エチレン含
有量が5〜30モル%、好ましくは10〜20モル%であり、
メルトフローレート(MFR:ASTM D 1238 L)が230
℃、2.16kgで測定して0.3〜100g/10分、好ましくは0.5
〜50g/10分である共重合体である。
有量が5〜30モル%、好ましくは10〜20モル%であり、
メルトフローレート(MFR:ASTM D 1238 L)が230
℃、2.16kgで測定して0.3〜100g/10分、好ましくは0.5
〜50g/10分である共重合体である。
このプロピレン・エチレンブロック共重合体[A]は、
下記の三成分(I)、(II)および(III)から構成さ
れている。
下記の三成分(I)、(II)および(III)から構成さ
れている。
(I)アイソタクチック指数が93以上好ましくは95以上
であるプロピレン重合体成分:97〜40重量%好ましくは9
0〜70重量% (II)エチレン含有量が15〜45モル%好ましくは25〜40
重量%であり、極限粘度[η]が1.0〜4.5dl/g好ましく
は1.5〜4.0dl/gであるプロピレン・エチレン共重合体成
分:3〜40重量% (III)極限粘度[η]が1.0〜4.5dl/g好ましくは1.5〜
4.0dl/gである高密度エチレン重合体成分:0〜20重量%
好ましくは3〜10重量% このプロピレン・エチレンブロック共重合体[A]は、
上記の各成分(I)および(II)場合によって(III)
が、順次的に重合した共重合体であることが好ましい。
であるプロピレン重合体成分:97〜40重量%好ましくは9
0〜70重量% (II)エチレン含有量が15〜45モル%好ましくは25〜40
重量%であり、極限粘度[η]が1.0〜4.5dl/g好ましく
は1.5〜4.0dl/gであるプロピレン・エチレン共重合体成
分:3〜40重量% (III)極限粘度[η]が1.0〜4.5dl/g好ましくは1.5〜
4.0dl/gである高密度エチレン重合体成分:0〜20重量%
好ましくは3〜10重量% このプロピレン・エチレンブロック共重合体[A]は、
上記の各成分(I)および(II)場合によって(III)
が、順次的に重合した共重合体であることが好ましい。
プロピレン・エチレンブロック共重合体[A]のエチレ
ン含有量が5モル%未満のものは耐衝撃性に欠け、一方
30モル%を越えるものは剛性に劣るため好ましくない。
ン含有量が5モル%未満のものは耐衝撃性に欠け、一方
30モル%を越えるものは剛性に劣るため好ましくない。
またメルトフローレートが0.3g/10分未満のものは溶融
した際の流動性が悪いため成形性に劣り、一方100g/10
分を越えるものは耐衝撃性などの機械的強度に劣るため
好ましくない。前記プロピレン・エチレンブロック共重
合体[A]を構成するプロピレン重合体成分(I)のア
イソタクチック指数が93未満であると、耐熱剛性に劣る
ため好ましくない。
した際の流動性が悪いため成形性に劣り、一方100g/10
分を越えるものは耐衝撃性などの機械的強度に劣るため
好ましくない。前記プロピレン・エチレンブロック共重
合体[A]を構成するプロピレン重合体成分(I)のア
イソタクチック指数が93未満であると、耐熱剛性に劣る
ため好ましくない。
このプロピレン重合体成分(I)は、他のα−オレフィ
ンを2モル%までの量で含有してもよく、このα−オレ
フィンとしては、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセ
ン、4−メチル−1−ペンテンなどが挙げられる。
ンを2モル%までの量で含有してもよく、このα−オレ
フィンとしては、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセ
ン、4−メチル−1−ペンテンなどが挙げられる。
また前記プロピレン・エチレンブロック共重合体[A]
を構成するプロピレン・エチレン共重合体成分(II)の
極限粘度[η]が1.0未満であると、耐衝撃性に劣るた
め好ましくなく、一方4.5を越えると分散に欠け、外観
不良および耐衝撃性に劣るため好ましくない。
を構成するプロピレン・エチレン共重合体成分(II)の
極限粘度[η]が1.0未満であると、耐衝撃性に劣るた
め好ましくなく、一方4.5を越えると分散に欠け、外観
不良および耐衝撃性に劣るため好ましくない。
さらに、このプロピレン・エチレン共重合体成分(II)
のエチレン含有量が15重量%未満であると耐衝撃性不十
分となるため好ましくなく、一方40重量%を越えると、
耐白化性の改良が不足するため好ましくない。
のエチレン含有量が15重量%未満であると耐衝撃性不十
分となるため好ましくなく、一方40重量%を越えると、
耐白化性の改良が不足するため好ましくない。
このプロピレン・エチレン共重合体成分(II)は、上記
のとおりプロピレン・エチレンブロック共重合体[A]
の3〜40重量%の量で存在するが、この量が3重量%未
満であると耐衝撃性不十分となるため好ましくなく、一
方40重量%を越えると、耐白化性の改良が不足するため
好ましくない。
のとおりプロピレン・エチレンブロック共重合体[A]
の3〜40重量%の量で存在するが、この量が3重量%未
満であると耐衝撃性不十分となるため好ましくなく、一
方40重量%を越えると、耐白化性の改良が不足するため
好ましくない。
前記プロピレン・エチレンブロック共重合体[A]を構
成するエチレン重合体成分(III)は、密度が0.940以上
の高密度ポリエチレン重合体成分であって、その極限粘
度[η]は、1.0〜4.5であるが、この[η]が1.0未満
であると、耐衝撃性に劣るため好ましくなく、一方4.5
を越えると分散不良を生じて外観不良および耐衝撃性低
下の原因となるので好ましくない。さらにこのエチレン
成分(III)は、その融点が120〜135℃であることが好
ましく、上記のとおり、プロピレン・エチレンブロック
共重合体[A]の0〜20重量%の量で存在するが、この
量が20重量%を越えると、剛性不足の傾向が生ずるため
好ましくない。
成するエチレン重合体成分(III)は、密度が0.940以上
の高密度ポリエチレン重合体成分であって、その極限粘
度[η]は、1.0〜4.5であるが、この[η]が1.0未満
であると、耐衝撃性に劣るため好ましくなく、一方4.5
を越えると分散不良を生じて外観不良および耐衝撃性低
下の原因となるので好ましくない。さらにこのエチレン
成分(III)は、その融点が120〜135℃であることが好
ましく、上記のとおり、プロピレン・エチレンブロック
共重合体[A]の0〜20重量%の量で存在するが、この
量が20重量%を越えると、剛性不足の傾向が生ずるため
好ましくない。
前記プロピレン・エチレンブロック共重合体[A]は、
オレフィン類を立体規則性触媒、好ましくは担体付遷移
金属成分および有機アルミニウム化合物より成る触媒の
存在下に、一つの重合反応系中で重合させることにより
得られる、いわゆる非ポリマーブレンドタイプの共重合
体であり、具体的な製造方法は、本出願人による特開昭
52−98045号および特公昭57−26613号に詳しく説明され
ている。
オレフィン類を立体規則性触媒、好ましくは担体付遷移
金属成分および有機アルミニウム化合物より成る触媒の
存在下に、一つの重合反応系中で重合させることにより
得られる、いわゆる非ポリマーブレンドタイプの共重合
体であり、具体的な製造方法は、本出願人による特開昭
52−98045号および特公昭57−26613号に詳しく説明され
ている。
前記プロピレン・エチレンブロック共重合体[A]は、
また必ずしも一つの重合反応系中で重合させることによ
り得られた一種の重合体に限らず、別々に重合された二
種以上のプロピレン・エチレンブロック共重合体の混合
物であってもよい。
また必ずしも一つの重合反応系中で重合させることによ
り得られた一種の重合体に限らず、別々に重合された二
種以上のプロピレン・エチレンブロック共重合体の混合
物であってもよい。
なお、本明細書においては、エチレン含有量は、13C−N
MR法により測定した値であり、アイソタクチック指数
(II)は、沸騰n−ヘプタン不溶分を重量%で表わした
ものである。また極限粘度[η]はデリカン溶媒、135
℃で測定した値を意味している。
MR法により測定した値であり、アイソタクチック指数
(II)は、沸騰n−ヘプタン不溶分を重量%で表わした
ものである。また極限粘度[η]はデリカン溶媒、135
℃で測定した値を意味している。
高密度ポリエチレン[B] 本発明で用いられる高密度ポリエチレンは、その密度が
0.940g/cm以上であって、その極限粘度[η]は、1.0〜
4.5g/dlであることが好ましい。またこの高密度ポリエ
チレンのメルトフローレートは、ASTM D 1238 Lに
準拠して、230℃、2.16kgで測定して0.1〜15g/10分であ
ることが好ましい。
0.940g/cm以上であって、その極限粘度[η]は、1.0〜
4.5g/dlであることが好ましい。またこの高密度ポリエ
チレンのメルトフローレートは、ASTM D 1238 Lに
準拠して、230℃、2.16kgで測定して0.1〜15g/10分であ
ることが好ましい。
この高密度ポリエチレン[B]のメルトフローレートと
プロピレン・エチレンブロック共重合体[A]のメルト
フローレートとの比は、0.0125〜0.125の範囲である。
この比が、0.0125〜0.125であると、耐衝撃性に優れる
とともに衝撃を受けた部位の白化が防止されたポリプロ
ピレン組成物が得られる。
プロピレン・エチレンブロック共重合体[A]のメルト
フローレートとの比は、0.0125〜0.125の範囲である。
この比が、0.0125〜0.125であると、耐衝撃性に優れる
とともに衝撃を受けた部位の白化が防止されたポリプロ
ピレン組成物が得られる。
この高密度ポリエチレン[B]は、プロピレン・エチレ
ンブロック共重合体[A]100重量部に対して、5〜30
重量%の量で配合されている。
ンブロック共重合体[A]100重量部に対して、5〜30
重量%の量で配合されている。
このような組成を有する本発明に係るポリプロピレン組
成物は、メルトフローレート(ASTM D 1238 L)が
0.2〜100g/10分好ましくは0.5〜60g/10分であることが
望ましい。
成物は、メルトフローレート(ASTM D 1238 L)が
0.2〜100g/10分好ましくは0.5〜60g/10分であることが
望ましい。
製造方法 本発明のポリプロピレン組成物は、プロピレン・エチレ
ンブロック共重合体[A]および高密度ポリエチレン
[B]とを前記重量範囲で、たとえばヘンシエルミキサ
ー、V−ブレンダー、リボンブレンダー、タンブラーブ
レンダーなどで混合した後、単軸押出機、多軸押出機、
ニーダー、バンバリーミキサーなどで溶融混練すること
により得られる。中でも多軸押出機、ニーダー、バンバ
リーミキサーなどの混練性能のすぐれた機材を使うこと
により、各成分がより均一に分散した高品質のポリプロ
ピレン組成物が得られる。
ンブロック共重合体[A]および高密度ポリエチレン
[B]とを前記重量範囲で、たとえばヘンシエルミキサ
ー、V−ブレンダー、リボンブレンダー、タンブラーブ
レンダーなどで混合した後、単軸押出機、多軸押出機、
ニーダー、バンバリーミキサーなどで溶融混練すること
により得られる。中でも多軸押出機、ニーダー、バンバ
リーミキサーなどの混練性能のすぐれた機材を使うこと
により、各成分がより均一に分散した高品質のポリプロ
ピレン組成物が得られる。
本発明のポリプロピレン組成物には、その混合の任意の
段階で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、核剤、帯電
防止剤、難燃剤、顔料、染料あるいはタルク、炭酸カル
シウムなどの無機または有機の充填剤、補強剤などの各
種充填剤を、本発明の目的を損わない範囲で配合するこ
とができる。
段階で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、核剤、帯電
防止剤、難燃剤、顔料、染料あるいはタルク、炭酸カル
シウムなどの無機または有機の充填剤、補強剤などの各
種充填剤を、本発明の目的を損わない範囲で配合するこ
とができる。
発明の効果 本発明に係るポリプロピレン組成物では、高密度ポリエ
チレンを特定量で含み、しかも高密度ポリエチレン
[B]のメルトフローレートとプロピレン・エチレンブ
ロック共重合体[A]のメルトフローレートとの比が0.
0125〜0.125であるため、耐衝撃性に優れるとともに衝
撃を受けた部位が白化することが防止されたポリプロピ
レン組成物が得られる。
チレンを特定量で含み、しかも高密度ポリエチレン
[B]のメルトフローレートとプロピレン・エチレンブ
ロック共重合体[A]のメルトフローレートとの比が0.
0125〜0.125であるため、耐衝撃性に優れるとともに衝
撃を受けた部位が白化することが防止されたポリプロピ
レン組成物が得られる。
以下本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。
の実施例に限定されるものではない。
実施例1 下記の組成を有するポリプロピレン組成物を、ヘンシェ
ルミキサーで混合した後、二軸押出機(Werner & Pf
leiderer社製、ZSK53L)を用いて220℃の樹脂温度で造
粒して組成物Iを得た。
ルミキサーで混合した後、二軸押出機(Werner & Pf
leiderer社製、ZSK53L)を用いて220℃の樹脂温度で造
粒して組成物Iを得た。
[A]プロピレン・エチレンブロック共重合体:80重量
% エチレン含有量…8モル% MFR…25g/10分 上記プロピレン・エチレンブロック共重合体の組成 (I)プロピレン重合体成分…90重量% アイソタクチック指数…96 (II)プロピレン・エチレンブロック共重合体成分…10
重量% 極限粘度[η]…2.3dl/g エチレン含有量…32モル% [B]高密度ポリエチレン:20重量% 密度…0.953g/cm 極限粘度…2.0dl/g MFR…2.2g/10分 (230℃,2.16kg) 高密度ポリエチレンのMFRと、プロピレン・エチレンブ
ロック共重合体のMFRとの比…0.088 次に、この組成物Iを射出成形機(ダイナメルターSJ−
45C、型締力140ton、(株)名機製作所製)を用いて、
樹脂温度200℃で試験片を成型した。この試験片を用い
て下記の試験を行ない、下記のような結果を得た。
% エチレン含有量…8モル% MFR…25g/10分 上記プロピレン・エチレンブロック共重合体の組成 (I)プロピレン重合体成分…90重量% アイソタクチック指数…96 (II)プロピレン・エチレンブロック共重合体成分…10
重量% 極限粘度[η]…2.3dl/g エチレン含有量…32モル% [B]高密度ポリエチレン:20重量% 密度…0.953g/cm 極限粘度…2.0dl/g MFR…2.2g/10分 (230℃,2.16kg) 高密度ポリエチレンのMFRと、プロピレン・エチレンブ
ロック共重合体のMFRとの比…0.088 次に、この組成物Iを射出成形機(ダイナメルターSJ−
45C、型締力140ton、(株)名機製作所製)を用いて、
樹脂温度200℃で試験片を成型した。この試験片を用い
て下記の試験を行ない、下記のような結果を得た。
MFR…21g/10分 曲げ弾性率(23℃)…12,000kg/cm2 アイゾット衝撃強度(23℃)…10kg・cm/cm 落錘衝撃強度(−30℃)…160kg・cm 耐白化* 1…良 *1:2mm(角板)の試験片に535gの鋼球を50cmの高さか
ら落下させ、衝撃を受けた部分が白化したか否かを目視
により判定した。「良」は白化が全く認められなかった
ことを意味している。「不良」は白化が著しく認められ
たことを意味する。
ら落下させ、衝撃を受けた部分が白化したか否かを目視
により判定した。「良」は白化が全く認められなかった
ことを意味している。「不良」は白化が著しく認められ
たことを意味する。
比較例1 実施例1において、ポリプロピレン組成物中に高密度ポ
リエチレンを全く配合しなかった以外は、実施例1と同
様にして試験片を作成し、各種の物性を測定した。結果
を下記に示す。
リエチレンを全く配合しなかった以外は、実施例1と同
様にして試験片を作成し、各種の物性を測定した。結果
を下記に示す。
MFR…25g/10分 曲げ弾性率(23℃)…13,000kg/cm2 アイゾット衝撃強度(23℃)…9kg・cm/cm 落錘衝撃強度(−30℃)…120kg・cm 耐白化…不良 比較例2 実施例1において、下記の組成を有するプロピレン・エ
チレンブロック共重合体を用い、しかも高密度ポリエチ
レンを全く配合しなかった以外は、実施例1と同様にし
て、試験片を作成した。
チレンブロック共重合体を用い、しかも高密度ポリエチ
レンを全く配合しなかった以外は、実施例1と同様にし
て、試験片を作成した。
プロピレン・エチレンブロック共重合体 エチレン含有量…12モル% MFR…23g/10分 上記プロピレン・エチレンブロック共重合体の組成 [I]プロピレン重合体成分…81重量% アイソタクチック指数…96 [II]プロピレン・エチレンブロック共重合体成分…13
重量% エチレン含有量…45モル% 極限粘土[η]…2.4g/dl [III]エチレン重合体成分…6重量% 融点…119℃ この試験片を用いて各種の試験を行ない、得られた結果
を下記に示す。
重量% エチレン含有量…45モル% 極限粘土[η]…2.4g/dl [III]エチレン重合体成分…6重量% 融点…119℃ この試験片を用いて各種の試験を行ない、得られた結果
を下記に示す。
MFR…23g/10分 曲げ弾性率(23℃)…12,500kg/cm2 アイゾット衝撃強度(23℃)…10kg・cm/cm 落錘衝撃強度(−30℃)…170kg・cm 耐白化…不良
Claims (1)
- 【請求項1】[A]プロピレン・エチレンブロック共重
合体: このプロピレン・エチレンブロック共重合体は以下の組
成を有して、エチレン含有量は5〜30モル%である。 (I)アイソタクチック指数が93以上のプロピレン重合
体成分…97〜40重量% (II)エチレン含量が15〜40モル%で、極限粘度が1.0
〜4.5dl/gであるプロピレン・エチレン共重合体成分…
3〜45重量% (III)極限粘度が1.0〜4.5dl/gである高密度エチレン
重合体成分…0〜20重量% [B]密度0.940g/cm以上の高密度ポリエチレンからな
り、このプロピレン・エチレン共重合体[A]および高
密度ポリエチレン[B]のメルトフローレート(ASTM
D 1238 L)に準拠して230℃、2.16kgの同一条件で
測定)はそれぞれ0.3〜100g/10分、0.1〜15g/10分であ
って、高密度ポリエチレン[B]のメルトフローレート
とプロピレン・エチレンブロック共重合体[A]のメル
トフローレートとの比は0.0125〜0.125であり、高密度
ポリエチレン[B]はプロピレン・エチレンブロック共
重合体[A]100重量部に対して5〜30重量部の量で配
合されており、かつ組成物のメルトフローレートが0.2
〜100g/10分であることを特徴とするポリプロピレン組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61153692A JPH0678469B2 (ja) | 1986-06-30 | 1986-06-30 | ポリプロピレン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61153692A JPH0678469B2 (ja) | 1986-06-30 | 1986-06-30 | ポリプロピレン組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6310650A JPS6310650A (ja) | 1988-01-18 |
JPH0678469B2 true JPH0678469B2 (ja) | 1994-10-05 |
Family
ID=15568049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61153692A Expired - Lifetime JPH0678469B2 (ja) | 1986-06-30 | 1986-06-30 | ポリプロピレン組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0678469B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5388049A (en) * | 1977-01-13 | 1978-08-03 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | Molding polymer composition and its preparation |
JPS5636533A (en) * | 1979-08-31 | 1981-04-09 | Chisso Corp | Composition for polyolefin type sheet |
JPS56141343A (en) * | 1980-04-05 | 1981-11-05 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | Polyolefin composition |
JPS5726613A (en) * | 1980-07-22 | 1982-02-12 | Fujisawa Pharmaceut Co Ltd | Preparation of crystalline freeze-dried pharmaceutical |
JPS60152543A (ja) * | 1984-01-18 | 1985-08-10 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | ポリプロピレン組成物 |
-
1986
- 1986-06-30 JP JP61153692A patent/JPH0678469B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5388049A (en) * | 1977-01-13 | 1978-08-03 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | Molding polymer composition and its preparation |
JPS5636533A (en) * | 1979-08-31 | 1981-04-09 | Chisso Corp | Composition for polyolefin type sheet |
JPS56141343A (en) * | 1980-04-05 | 1981-11-05 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | Polyolefin composition |
JPS5726613A (en) * | 1980-07-22 | 1982-02-12 | Fujisawa Pharmaceut Co Ltd | Preparation of crystalline freeze-dried pharmaceutical |
JPS60152543A (ja) * | 1984-01-18 | 1985-08-10 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | ポリプロピレン組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6310650A (ja) | 1988-01-18 |
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