JPH0512717A - 光学式情報記録媒体およびその記録再生装置 - Google Patents
光学式情報記録媒体およびその記録再生装置Info
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- JPH0512717A JPH0512717A JP3185490A JP18549091A JPH0512717A JP H0512717 A JPH0512717 A JP H0512717A JP 3185490 A JP3185490 A JP 3185490A JP 18549091 A JP18549091 A JP 18549091A JP H0512717 A JPH0512717 A JP H0512717A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光カードからの反射光量を増加させ、S/N
を向上させる。 【構成】 光カード1の透明保護層11における複屈折
の光軸の方向Aが光カード1の長辺1aと平行または垂
直な方向にされる。LED31より出力されたLED光
がコリメータレンズ32と偏光ビームスプリッタ25、
対物レンズ26を介して光カード1に照射される。光カ
ード1で反射されたLED光は対物レンズ26、偏光ビ
ームスプリッタ25、ハーフプリズム33、集光レンズ
34を介して光検出器35に入射される。
を向上させる。 【構成】 光カード1の透明保護層11における複屈折
の光軸の方向Aが光カード1の長辺1aと平行または垂
直な方向にされる。LED31より出力されたLED光
がコリメータレンズ32と偏光ビームスプリッタ25、
対物レンズ26を介して光カード1に照射される。光カ
ード1で反射されたLED光は対物レンズ26、偏光ビ
ームスプリッタ25、ハーフプリズム33、集光レンズ
34を介して光検出器35に入射される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光カードおよび光カー
ドに対して光学的に情報を記録再生する記録再生装置に
用いて好適な光学式情報記録媒体およびその記録再生装
置に関する。
ドに対して光学的に情報を記録再生する記録再生装置に
用いて好適な光学式情報記録媒体およびその記録再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の光カードの構成例を示し
ている。光カード1には情報記録面2が形成されてい
る。そして、この情報記録面2に対して、例えばレーザ
光を照射することによりピットを形成し、情報を記録す
ることができる。また、このようにして情報が記録され
た情報記録面2に対してレーザ光または発光ダイオード
などより出力された光を照射することにより、その反射
光から記録情報を読み取ることができる。
ている。光カード1には情報記録面2が形成されてい
る。そして、この情報記録面2に対して、例えばレーザ
光を照射することによりピットを形成し、情報を記録す
ることができる。また、このようにして情報が記録され
た情報記録面2に対してレーザ光または発光ダイオード
などより出力された光を照射することにより、その反射
光から記録情報を読み取ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光カード1
の情報記録面2には上述したようにして情報が記録され
るのであるが、その情報記録層が露出していると記録情
報が傷、ほこりなどにより損傷を受ける恐れがあるた
め、この情報記録層の上には透明保護層が形成されてい
る。そして、情報を記録または再生する光は、この透明
保護層を介して情報記録層に照射される。
の情報記録面2には上述したようにして情報が記録され
るのであるが、その情報記録層が露出していると記録情
報が傷、ほこりなどにより損傷を受ける恐れがあるた
め、この情報記録層の上には透明保護層が形成されてい
る。そして、情報を記録または再生する光は、この透明
保護層を介して情報記録層に照射される。
【0004】この透明保護層としては、例えばポリメチ
ルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(P
C)などの樹脂が用いられる。これらの樹脂は耐環境
性、光透過性に優れているが、光学的異方性を有してい
る。光学的異方性は、2次元平面上では互いに直交する
光学軸で表示することができる。そして、従来の光カー
ドにおいては、図9に矢印で示すように、この光学的異
方性の光軸の方向が情報記録面2の各位置において不特
定の方向を指向していた。その結果、光カード1に照射
される記録用の光あるいはまた制御用の光の偏光特性
が、この光学的異方性の光軸の向きによって乱され、光
カード1により反射された光のうち、検出できる光の光
量が減少し、S/Nが劣化する課題があった。
ルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(P
C)などの樹脂が用いられる。これらの樹脂は耐環境
性、光透過性に優れているが、光学的異方性を有してい
る。光学的異方性は、2次元平面上では互いに直交する
光学軸で表示することができる。そして、従来の光カー
ドにおいては、図9に矢印で示すように、この光学的異
方性の光軸の方向が情報記録面2の各位置において不特
定の方向を指向していた。その結果、光カード1に照射
される記録用の光あるいはまた制御用の光の偏光特性
が、この光学的異方性の光軸の向きによって乱され、光
カード1により反射された光のうち、検出できる光の光
量が減少し、S/Nが劣化する課題があった。
【0005】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、より多くの光を検出することができ、S/
Nを改善することができるようにするものである。
ものであり、より多くの光を検出することができ、S/
Nを改善することができるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光学式
情報記録媒体は、情報が記録される記録層と、記録層に
入射された光または反射された光を伝搬する伝搬層とを
備える光学式情報記録媒体において、伝搬層の光学的異
方性の光軸を一定の方向に指向させたことを特徴とす
る。
情報記録媒体は、情報が記録される記録層と、記録層に
入射された光または反射された光を伝搬する伝搬層とを
備える光学式情報記録媒体において、伝搬層の光学的異
方性の光軸を一定の方向に指向させたことを特徴とす
る。
【0007】請求項2に記載の光学式情報記録媒体は、
光学式情報記録媒体は略長4角形のカード状に形成され
ており、光軸は長4角形の一方の辺に略平行となってい
ることを特徴とする。
光学式情報記録媒体は略長4角形のカード状に形成され
ており、光軸は長4角形の一方の辺に略平行となってい
ることを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の光学式情報記録媒体は、
光軸と長4角形の一方の辺とのなす角度が10度以下で
あることを特徴とする。
光軸と長4角形の一方の辺とのなす角度が10度以下で
あることを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の光学式情報記録媒体の記
録再生装置は、情報が記録される記録層に入射された光
または反射された光を伝搬する伝搬層を有する光学式情
報記録媒体に照射する光を発生する光源と、光学式情報
記録媒体により反射された光を分離する偏光ビームスプ
リッタと、偏光ビームスプリッタにより分離された光を
受光する光検出器とを備え、偏光ビームスプリッタはそ
の偏光方向が光学式情報記録媒体の伝搬層における光学
的異方性の光軸の方向と略平行または垂直になるように
配置されていることを特徴とする。
録再生装置は、情報が記録される記録層に入射された光
または反射された光を伝搬する伝搬層を有する光学式情
報記録媒体に照射する光を発生する光源と、光学式情報
記録媒体により反射された光を分離する偏光ビームスプ
リッタと、偏光ビームスプリッタにより分離された光を
受光する光検出器とを備え、偏光ビームスプリッタはそ
の偏光方向が光学式情報記録媒体の伝搬層における光学
的異方性の光軸の方向と略平行または垂直になるように
配置されていることを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1に記載の光学式情報記録媒体において
は、記録層に光を伝搬する伝搬層の光学的異方性の光軸
の方向が一定の方向に指向されている。従って、光学的
異方性による影響を軽減し、S/Nを向上させることが
可能になる。
は、記録層に光を伝搬する伝搬層の光学的異方性の光軸
の方向が一定の方向に指向されている。従って、光学的
異方性による影響を軽減し、S/Nを向上させることが
可能になる。
【0011】請求項2に記載の光学式情報記録媒体にお
いては、カード状の光学式情報記録媒体の光学的異方性
の光軸が長4角形の一辺の辺にほぼ平行とされている。
従って、より多くの光を受光し、良好なS/Nで情報を
再生することができるばかりでなく、そのための記録再
生装置の構成も容易となる。
いては、カード状の光学式情報記録媒体の光学的異方性
の光軸が長4角形の一辺の辺にほぼ平行とされている。
従って、より多くの光を受光し、良好なS/Nで情報を
再生することができるばかりでなく、そのための記録再
生装置の構成も容易となる。
【0012】請求項3に記載の光学式情報記録媒体にお
いては、光軸と長4角形の一方の辺とのなす角度が10
度以下とされている。従って、請求項2に記載の場合と
ほぼ同様の作用効果を、より低コストで実現することが
できる。
いては、光軸と長4角形の一方の辺とのなす角度が10
度以下とされている。従って、請求項2に記載の場合と
ほぼ同様の作用効果を、より低コストで実現することが
できる。
【0013】請求項4に記載の光学式情報記録媒体の記
録再生装置においては、偏光ビームスプリッタの偏光面
の方向が伝搬層の光学的異方性の光軸方向とほぼ平行ま
たは垂直になるように配置されている。従って、光学式
情報記録媒体からの受光量を増加し、良好なS/Nを確
保することができると同時に、その組立、調整が容易と
なる。
録再生装置においては、偏光ビームスプリッタの偏光面
の方向が伝搬層の光学的異方性の光軸方向とほぼ平行ま
たは垂直になるように配置されている。従って、光学式
情報記録媒体からの受光量を増加し、良好なS/Nを確
保することができると同時に、その組立、調整が容易と
なる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の光カードの一実施例の構成
を示す平面図であり、図9における場合と対応する部分
には同一の符号を付してある。この場合においても、ほ
ぼ長4角形のカード状の光カード1の上面に情報記録面
2が形成されている。そして、その情報記録面2の透明
保護層11(伝搬層)(図2を参照して後述する)にお
ける光学的異方性の光軸の方向は、図中矢印AおよびB
で示すように、長4角形の長辺1aと平行(短辺1bと
垂直)および垂直(短辺1bと平行)な方向とされてい
る。
を示す平面図であり、図9における場合と対応する部分
には同一の符号を付してある。この場合においても、ほ
ぼ長4角形のカード状の光カード1の上面に情報記録面
2が形成されている。そして、その情報記録面2の透明
保護層11(伝搬層)(図2を参照して後述する)にお
ける光学的異方性の光軸の方向は、図中矢印AおよびB
で示すように、長4角形の長辺1aと平行(短辺1bと
垂直)および垂直(短辺1bと平行)な方向とされてい
る。
【0015】この光学的異方性の光軸とは光学異方性を
持つポリカーボネート(PC)樹脂あるいはアクリル樹
脂(PMMA樹脂)などの誘電率楕円体の長軸および短
軸の向きのことであり、光学的異方性を有する一軸結晶
の光軸と称される場合もある。この光軸の方向に沿って
入射する偏光は光学的異方性現象を起こさないため、等
方性の物質と等価となる。
持つポリカーボネート(PC)樹脂あるいはアクリル樹
脂(PMMA樹脂)などの誘電率楕円体の長軸および短
軸の向きのことであり、光学的異方性を有する一軸結晶
の光軸と称される場合もある。この光軸の方向に沿って
入射する偏光は光学的異方性現象を起こさないため、等
方性の物質と等価となる。
【0016】図2は光カード1の断面の構成を示してい
る。透明保護層11は、例えば厚さ0.4mmのポリカー
ボネート(PC)樹脂で、押出し法により形成されたシ
ート状の基板からカード状のサイズに切り出すことによ
り形成される。この透明保護層11の上面には、例えば
アクリル(PMMA)樹脂よりなる表面硬化層12が形
成されている。この表面硬化層12は、例えばスピンコ
ート法などにより透明保護層11上に形成され、その後
硬化されてその厚さが例えば10μmに形成される。こ
の表面硬化層12としては、アクリル樹脂、紫外線硬化
性樹脂、エポキシ樹脂などを用いることができる。
る。透明保護層11は、例えば厚さ0.4mmのポリカー
ボネート(PC)樹脂で、押出し法により形成されたシ
ート状の基板からカード状のサイズに切り出すことによ
り形成される。この透明保護層11の上面には、例えば
アクリル(PMMA)樹脂よりなる表面硬化層12が形
成されている。この表面硬化層12は、例えばスピンコ
ート法などにより透明保護層11上に形成され、その後
硬化されてその厚さが例えば10μmに形成される。こ
の表面硬化層12としては、アクリル樹脂、紫外線硬化
性樹脂、エポキシ樹脂などを用いることができる。
【0017】透明保護層11の下面には、光記録層13
が例えば真空蒸着などにより形成される。この光記録層
13はテルル(Te)系複合膜、あるいはゼラチンに銀
粒子を拡散したものなどが用いられる。いずれにして
も、そこにレーザビームなどのエネルギービームをスポ
ット状に集束照射することにより、その一部を局部的に
変化させて情報をピットとして記録することが可能であ
る。
が例えば真空蒸着などにより形成される。この光記録層
13はテルル(Te)系複合膜、あるいはゼラチンに銀
粒子を拡散したものなどが用いられる。いずれにして
も、そこにレーザビームなどのエネルギービームをスポ
ット状に集束照射することにより、その一部を局部的に
変化させて情報をピットとして記録することが可能であ
る。
【0018】光記録層13の下には、例えば熱ロールに
より接着剤層14が付着されている。そして、この接着
剤層14を介して裏打層15が接着されている。この裏
打層15は不透明な保護層であり、例えば0.4mmの白
色ポリ塩化ビニールフィルムを用いることができる。
より接着剤層14が付着されている。そして、この接着
剤層14を介して裏打層15が接着されている。この裏
打層15は不透明な保護層であり、例えば0.4mmの白
色ポリ塩化ビニールフィルムを用いることができる。
【0019】図2においても、透明保護層11における
光学的異方性の光軸方向を矢印AまたはBで示してい
る。この矢印AまたはBは、図1における矢印Aまたは
Bとそれぞれ対応している。
光学的異方性の光軸方向を矢印AまたはBで示してい
る。この矢印AまたはBは、図1における矢印Aまたは
Bとそれぞれ対応している。
【0020】図3は、このような光カード1に対して情
報を記録または再生するための記録再生装置の一実施例
の構成を示している。レーザダイオード21より出力さ
れたレーザ光は、コリメータレンズ22により平行光と
された後、プリズム23に入射される。プリズム23の
レーザ光の入射面はテーパ面とされており、これにより
レーザ光の断面形状を整形することができる。プリズム
23より出力されたレーザ光は、開口絞り24により所
定の範囲のレーザ光のみが通過される。この開口絞り2
4により、整形されたレーザ光のうち、均一のエネルギ
ー分布を有する部分のみを用いるようにすることができ
る。
報を記録または再生するための記録再生装置の一実施例
の構成を示している。レーザダイオード21より出力さ
れたレーザ光は、コリメータレンズ22により平行光と
された後、プリズム23に入射される。プリズム23の
レーザ光の入射面はテーパ面とされており、これにより
レーザ光の断面形状を整形することができる。プリズム
23より出力されたレーザ光は、開口絞り24により所
定の範囲のレーザ光のみが通過される。この開口絞り2
4により、整形されたレーザ光のうち、均一のエネルギ
ー分布を有する部分のみを用いるようにすることができ
る。
【0021】開口絞り24を通過したレーザ光は、偏光
分離面25aを有する偏光ビームスプリッタ25に入射
される。この偏光分離面25aの偏光方向は、例えば図
中矢印Pで示す方向に設定されている。この矢印Pの方
向は、光カード1の透明保護層11における光学的異方
性の光軸方向Aと平行とされている。即ち、この実施例
の場合、光カード1の移動方向C(光カード1の長辺1
aと平行な方向)とも平行とされている。レーザダイオ
ード21より出力されるレーザ光は直線偏光とされ、そ
の偏光方向が偏光ビームスプリッタ25の偏光分離面2
5aの偏光方向と平行とされている。これにより、レー
ザ光は偏光分離面25aを透過することになる。
分離面25aを有する偏光ビームスプリッタ25に入射
される。この偏光分離面25aの偏光方向は、例えば図
中矢印Pで示す方向に設定されている。この矢印Pの方
向は、光カード1の透明保護層11における光学的異方
性の光軸方向Aと平行とされている。即ち、この実施例
の場合、光カード1の移動方向C(光カード1の長辺1
aと平行な方向)とも平行とされている。レーザダイオ
ード21より出力されるレーザ光は直線偏光とされ、そ
の偏光方向が偏光ビームスプリッタ25の偏光分離面2
5aの偏光方向と平行とされている。これにより、レー
ザ光は偏光分離面25aを透過することになる。
【0022】偏光ビームスプリッタ25を透過したレー
ザ光は、対物レンズ26により光カード1の光記録層1
3上に集束照射される。図4に示すように、このレーザ
光の光軸は対物レンズ26の光軸(中心)と一致するよ
うになされている。
ザ光は、対物レンズ26により光カード1の光記録層1
3上に集束照射される。図4に示すように、このレーザ
光の光軸は対物レンズ26の光軸(中心)と一致するよ
うになされている。
【0023】一方、LED31より出力される直線偏光
のLED光は、コリメータレンズ32により平行光とさ
れた後、偏光ビームスプリッタ25に入射される。LE
D光の偏光方向は、偏光ビームスプリッタ25の偏光分
離面25aの偏光方向Pと垂直な方向とされる。従っ
て、このLED光は偏光分離面25aを透過することが
できず、そこで反射される。この偏光分離面25aで反
射されたLED光は、対物レンズ26に、図4に示すよ
うに、その光軸(中心)から所定距離だけずれた位置か
ら入射される。対物レンズ26を透過したLED光は、
光カード1の光記録層13上に集束照射される。
のLED光は、コリメータレンズ32により平行光とさ
れた後、偏光ビームスプリッタ25に入射される。LE
D光の偏光方向は、偏光ビームスプリッタ25の偏光分
離面25aの偏光方向Pと垂直な方向とされる。従っ
て、このLED光は偏光分離面25aを透過することが
できず、そこで反射される。この偏光分離面25aで反
射されたLED光は、対物レンズ26に、図4に示すよ
うに、その光軸(中心)から所定距離だけずれた位置か
ら入射される。対物レンズ26を透過したLED光は、
光カード1の光記録層13上に集束照射される。
【0024】そして、光記録層13において反射された
LED光は、図4に示すように、対物レンズ26に対し
て、その光軸から、光カード1への入射光の入射位置と
は反対側にずれた位置に入射される。そして、この対物
レンズ26を透過した光は偏光ビームスプリッタ25に
入射され、その偏光分離面25aで反射される。そし
て、そのLED光はハーフプリズム33の面33aで反
射され、集光レンズ34により光検出器35上に集束照
射される。
LED光は、図4に示すように、対物レンズ26に対し
て、その光軸から、光カード1への入射光の入射位置と
は反対側にずれた位置に入射される。そして、この対物
レンズ26を透過した光は偏光ビームスプリッタ25に
入射され、その偏光分離面25aで反射される。そし
て、そのLED光はハーフプリズム33の面33aで反
射され、集光レンズ34により光検出器35上に集束照
射される。
【0025】光検出器35は、例えば図5に示すように
構成される。即ち、光検出器35はフォーカス用の受光
素子F1乃至F4と、データ再生用の受光素子D1および
D2と、トラッキング用の受光素子T1およびT2を有し
ている。図5に示すように、光検出器35上におけるL
ED光のスポットは、受光素子D1,D2,T1,T2を内
部に包含し、左および右のエッジが各々受光素子F1と
F2およびF3とF4の内部に位置するように調整されて
いる。このLED光のスポットは、ほぼ長円形とされ、
その長軸方向が光カード1上におけるトラッキングガイ
ド(従ってトラッキングガイドとトラッキングガイドの
間に形成されているトラック)と垂直な方向に配置され
ている。
構成される。即ち、光検出器35はフォーカス用の受光
素子F1乃至F4と、データ再生用の受光素子D1および
D2と、トラッキング用の受光素子T1およびT2を有し
ている。図5に示すように、光検出器35上におけるL
ED光のスポットは、受光素子D1,D2,T1,T2を内
部に包含し、左および右のエッジが各々受光素子F1と
F2およびF3とF4の内部に位置するように調整されて
いる。このLED光のスポットは、ほぼ長円形とされ、
その長軸方向が光カード1上におけるトラッキングガイ
ド(従ってトラッキングガイドとトラッキングガイドの
間に形成されているトラック)と垂直な方向に配置され
ている。
【0026】そして、受光素子D1とD2は、それぞれ相
互に隣接する2つのトラックの中央に位置している。こ
れにより、受光素子D1とD2は隣接する2つのトラック
のそれぞれのピットに対応した信号を検出することがで
きる。また、受光素子D1とD2の間には、ほぼ3角形の
形状をした受光素子T1とT2が配置されている。この受
光素子T1とT2は、2つのトラックの間に存在するトラ
ッキングガイドの位置情報に対応した信号を生成するこ
とができる。即ち、図5において光カード1が図中上方
に移動すると、トラッキングガイドの反射率がトラック
に比べて低いため、受光素子T1の受光量が減り、受光
素子T2の受光量が増加する。逆に下方に移動すると、
受光素子T1の受光量が増加し、受光素子T2の受光量が
減少する。従って、この受光素子T1とT2の出力の差か
らトラッキングエラー信号を生成することができる。こ
のトラッキングエラー信号に対応して対物レンズ26を
トラッキング制御することができる。
互に隣接する2つのトラックの中央に位置している。こ
れにより、受光素子D1とD2は隣接する2つのトラック
のそれぞれのピットに対応した信号を検出することがで
きる。また、受光素子D1とD2の間には、ほぼ3角形の
形状をした受光素子T1とT2が配置されている。この受
光素子T1とT2は、2つのトラックの間に存在するトラ
ッキングガイドの位置情報に対応した信号を生成するこ
とができる。即ち、図5において光カード1が図中上方
に移動すると、トラッキングガイドの反射率がトラック
に比べて低いため、受光素子T1の受光量が減り、受光
素子T2の受光量が増加する。逆に下方に移動すると、
受光素子T1の受光量が増加し、受光素子T2の受光量が
減少する。従って、この受光素子T1とT2の出力の差か
らトラッキングエラー信号を生成することができる。こ
のトラッキングエラー信号に対応して対物レンズ26を
トラッキング制御することができる。
【0027】また、対物レンズ26と光カード1が合焦
状態の位置にあるとき、図6に実線で示すように、LE
D光は2つの受光素子F1とF3(またはF2とF4)に対
して等しい割合で照射される。これに対して光カード1
が対物レンズ26に近づくと、光カード1の光記録層1
3の位置が合焦位置R1から非合焦位置R2に変化する。
その結果、受光素子F1の受光量が受光素子F3の受光量
に較べて多くなる。逆に、光カード1が対物レンズ26
から遠くなると、光記録層13の位置がR1からR3に変
化する。その結果、受光素子F3の受光量が受光素子F1
の受光量に較べて多きくなる。従って、受光素子F1と
F3の差(F1とF2の和とF3とF4の和の差)からフォ
ーカスエラー信号を生成することができる。このフォー
カスエラー信号に対応して対物レンズ26をフォーカス
制御することができる。
状態の位置にあるとき、図6に実線で示すように、LE
D光は2つの受光素子F1とF3(またはF2とF4)に対
して等しい割合で照射される。これに対して光カード1
が対物レンズ26に近づくと、光カード1の光記録層1
3の位置が合焦位置R1から非合焦位置R2に変化する。
その結果、受光素子F1の受光量が受光素子F3の受光量
に較べて多くなる。逆に、光カード1が対物レンズ26
から遠くなると、光記録層13の位置がR1からR3に変
化する。その結果、受光素子F3の受光量が受光素子F1
の受光量に較べて多きくなる。従って、受光素子F1と
F3の差(F1とF2の和とF3とF4の和の差)からフォ
ーカスエラー信号を生成することができる。このフォー
カスエラー信号に対応して対物レンズ26をフォーカス
制御することができる。
【0028】情報を記録する場合、レーザダイオード2
1より出力されたレーザ光が、上述した経路を経て、光
カード1の光記録層13上に照射される。このレーザ光
のスポットは、図5に斜線を付して示すようにトラック
の中央に配置される。このレーザ光のエネルギーレベル
は、充分大きいので、このレーザ光が照射された位置に
ピットが形成されることになる。このとき、受光素子F
1乃至F4の出力に対応してフォーカス制御が行われると
ともに、受光素子T1とT2の出力に対応してトラッキン
グ制御が行われる。
1より出力されたレーザ光が、上述した経路を経て、光
カード1の光記録層13上に照射される。このレーザ光
のスポットは、図5に斜線を付して示すようにトラック
の中央に配置される。このレーザ光のエネルギーレベル
は、充分大きいので、このレーザ光が照射された位置に
ピットが形成されることになる。このとき、受光素子F
1乃至F4の出力に対応してフォーカス制御が行われると
ともに、受光素子T1とT2の出力に対応してトラッキン
グ制御が行われる。
【0029】そして、このように情報を記録するとき、
光カード1は矢印Cで示す方向に移動されるため、受光
素子D1の出力から記録情報を直ちに再生し、モニタ
(ベリファイ)することができる。
光カード1は矢印Cで示す方向に移動されるため、受光
素子D1の出力から記録情報を直ちに再生し、モニタ
(ベリファイ)することができる。
【0030】通常の再生を行う場合においては、レーザ
光は照射されず、LED光のみが照射される。そして、
受光素子D1とD2の出力から2つのトラックの記録信号
を同時に再生することができる。もちろん一方のトラッ
クのみを再生するようにすることもできる。
光は照射されず、LED光のみが照射される。そして、
受光素子D1とD2の出力から2つのトラックの記録信号
を同時に再生することができる。もちろん一方のトラッ
クのみを再生するようにすることもできる。
【0031】次に、偏光ビームスプリッタ25の偏光分
離面25aにおける偏光方向と、光カード1における透
明保護層11の光学的異方性の光軸の方向に関して説明
する。LED31より出力されたLED光の偏光方向
は、光カード1の透明保護層11における光学的異方性
の光軸方向Aと垂直な方向となる。この2つの軸の角度
が0度または90度のとき、LED光の偏光面は光学的
異方性による影響をほとんど受けない。それに対してそ
の角度が45度である場合、最も大きい影響を受ける。
いまの場合、2つの軸の角度は90度であるからLED
光の偏光面は光学的異方性による影響をほとんど受ける
ことがない。
離面25aにおける偏光方向と、光カード1における透
明保護層11の光学的異方性の光軸の方向に関して説明
する。LED31より出力されたLED光の偏光方向
は、光カード1の透明保護層11における光学的異方性
の光軸方向Aと垂直な方向となる。この2つの軸の角度
が0度または90度のとき、LED光の偏光面は光学的
異方性による影響をほとんど受けない。それに対してそ
の角度が45度である場合、最も大きい影響を受ける。
いまの場合、2つの軸の角度は90度であるからLED
光の偏光面は光学的異方性による影響をほとんど受ける
ことがない。
【0032】従って光カード1に向かうとき、偏光ビー
ムスプリッタ25の偏光分離面25aで反射されたLE
D光は、光カード1において反射され、戻る場合におい
ても同様に損失なく反射される。その結果、光検出器3
5(受光素子D1,D2,T1,T2,F1乃至F4)で受光
する光量は、図7に曲線Jで示すように光カード1の再
生位置に拘らず、ほぼ一定となる。
ムスプリッタ25の偏光分離面25aで反射されたLE
D光は、光カード1において反射され、戻る場合におい
ても同様に損失なく反射される。その結果、光検出器3
5(受光素子D1,D2,T1,T2,F1乃至F4)で受光
する光量は、図7に曲線Jで示すように光カード1の再
生位置に拘らず、ほぼ一定となる。
【0033】これに対して、従来の場合のように、光カ
ード1の透明保護層11における光学的異方性の光軸方
向が不特定であるとすると、光学的異方性の影響を受け
るので、戻り光としてのLED光の偏光面は光カード1
の再生位置に対応して変化する。
ード1の透明保護層11における光学的異方性の光軸方
向が不特定であるとすると、光学的異方性の影響を受け
るので、戻り光としてのLED光の偏光面は光カード1
の再生位置に対応して変化する。
【0034】即ち、再生位置の光学的異方性の光軸方向
が入射光としてのLED光の偏光面の光軸と平行または
垂直な場合、戻り光としてのLED光の偏光面はほとん
ど影響を受けないが、光学的異方性の光軸との角度が4
5度である場合、そこにおいては戻り光としてのLED
光の偏光面は光学的異方性により最も大きな影響を受け
る。角度差が0度から45度の間、あるいは90度から
45度の間においては、その中間の影響を受けることに
なる。
が入射光としてのLED光の偏光面の光軸と平行または
垂直な場合、戻り光としてのLED光の偏光面はほとん
ど影響を受けないが、光学的異方性の光軸との角度が4
5度である場合、そこにおいては戻り光としてのLED
光の偏光面は光学的異方性により最も大きな影響を受け
る。角度差が0度から45度の間、あるいは90度から
45度の間においては、その中間の影響を受けることに
なる。
【0035】戻り光としてのLED光の偏光方向がこの
ようにして入射光としてのLED光の偏光方向からずれ
ていくと、本来、偏光ビームスプリッタ25の偏光分離
面25aにおいて全て反射されるべきところが、偏光方
向のずれによってその一部は偏光分離面25aを透過し
てしまう。その結果、戻り光としてのLED光の偏光方
向のずれに対応して光検出器35で検出することができ
る受光量が、図7において曲線Kで示すように、曲線J
で示す場合(角度差が0度または90度の場合)より低
下してしまう。
ようにして入射光としてのLED光の偏光方向からずれ
ていくと、本来、偏光ビームスプリッタ25の偏光分離
面25aにおいて全て反射されるべきところが、偏光方
向のずれによってその一部は偏光分離面25aを透過し
てしまう。その結果、戻り光としてのLED光の偏光方
向のずれに対応して光検出器35で検出することができ
る受光量が、図7において曲線Kで示すように、曲線J
で示す場合(角度差が0度または90度の場合)より低
下してしまう。
【0036】これに対して本実施例においては、透明保
護層11における光学的異方性の光軸方向が情報記録面
2の全体に渡って一定とされている。そして、その方向
は光カード1の長辺1aと平行な方向または短辺1bと
平行な方向とされている。その結果、戻り光としてのL
ED光は、その偏光方向が透明保護層11における光学
的異方性による影響をほとんど受けないので、偏光ビー
ムスプリッタ25の偏光分離面25aにおいてそのほと
んどが反射される。従って、図7に曲線Jで示すよう
に、そのレベルは曲線Kで示す場合より大きくなり、か
つ記録再生位置に拘らず、ほぼ一定となる。
護層11における光学的異方性の光軸方向が情報記録面
2の全体に渡って一定とされている。そして、その方向
は光カード1の長辺1aと平行な方向または短辺1bと
平行な方向とされている。その結果、戻り光としてのL
ED光は、その偏光方向が透明保護層11における光学
的異方性による影響をほとんど受けないので、偏光ビー
ムスプリッタ25の偏光分離面25aにおいてそのほと
んどが反射される。従って、図7に曲線Jで示すよう
に、そのレベルは曲線Kで示す場合より大きくなり、か
つ記録再生位置に拘らず、ほぼ一定となる。
【0037】また、入射光としてのLED光の偏光方向
と透明保護層11における光学的異方性の光軸の方向と
の角度が正確に0度または90度でない場合、その角度
に応じて若干の成分が偏光ビームスプリッタ25の偏光
分離面25aを透過してしまう。しかしながら、その割
合は記録再生位置に拘らず、ほぼ一定である。従って、
それに起因するノイズは直流的となり、除去が容易とな
る。
と透明保護層11における光学的異方性の光軸の方向と
の角度が正確に0度または90度でない場合、その角度
に応じて若干の成分が偏光ビームスプリッタ25の偏光
分離面25aを透過してしまう。しかしながら、その割
合は記録再生位置に拘らず、ほぼ一定である。従って、
それに起因するノイズは直流的となり、除去が容易とな
る。
【0038】このことは、透明保護層11の光学的異方
性の光軸の方向を、例えば図1に矢印Hで示すように、
光カード1の長辺1aに対して斜めの方向に設定した場
合においても同様である。即ち、この場合においても情
報記録面2の全体に渡って、その方向が一定とされてい
れば、偏光分離面25aで減少される光量の割合は一定
となる。但し、このように光学的異方性の光軸の方向が
一定ではあるが、光カード1の長辺1aと平行または垂
直でない方向に設定すると、その方向に偏光ビームスプ
リッタ25の偏光分離面25aの偏光方向を配置するこ
とが困難になる。
性の光軸の方向を、例えば図1に矢印Hで示すように、
光カード1の長辺1aに対して斜めの方向に設定した場
合においても同様である。即ち、この場合においても情
報記録面2の全体に渡って、その方向が一定とされてい
れば、偏光分離面25aで減少される光量の割合は一定
となる。但し、このように光学的異方性の光軸の方向が
一定ではあるが、光カード1の長辺1aと平行または垂
直でない方向に設定すると、その方向に偏光ビームスプ
リッタ25の偏光分離面25aの偏光方向を配置するこ
とが困難になる。
【0039】光学的異方性の光軸が、光カード1の長辺
と一定かつ平行でない場合で、偏光ビームスプリッタ2
5を光カード1の移動方向Cと平行な方向に配置調整し
た場合、偏光ビームスプリッタ25の偏光分離面25a
を透過してしまうビームの割合I(光学的異方性により
直線偏光が楕円化される割合と等価)は、次式で表され
る。 I=sin22θsin2Δ/2 (=((透明保護層の光学的異方性の大きさ)/(ビー
ムの波長))×2π[ラジアン]) 但し、θ:光学的異方性の光軸と光カード長辺のなす角
度 Δ:透明保護層をビームが透過する際に生じる位相差
と一定かつ平行でない場合で、偏光ビームスプリッタ2
5を光カード1の移動方向Cと平行な方向に配置調整し
た場合、偏光ビームスプリッタ25の偏光分離面25a
を透過してしまうビームの割合I(光学的異方性により
直線偏光が楕円化される割合と等価)は、次式で表され
る。 I=sin22θsin2Δ/2 (=((透明保護層の光学的異方性の大きさ)/(ビー
ムの波長))×2π[ラジアン]) 但し、θ:光学的異方性の光軸と光カード長辺のなす角
度 Δ:透明保護層をビームが透過する際に生じる位相差
【0040】一般的に、Iを小さくするため、透明保護
層の光学的異方性の大きさ(以下、複屈折量と呼ぶ)を
小さくする方向で透明保護層の改善が行われている。し
かし、光カードの透明保護層の厚さは、精々0.4mm程
度であり、ディスクなどに比べ薄く、光ディスク並の複
屈折量40nm以下を実現することは、製造工程上困難で
ある。
層の光学的異方性の大きさ(以下、複屈折量と呼ぶ)を
小さくする方向で透明保護層の改善が行われている。し
かし、光カードの透明保護層の厚さは、精々0.4mm程
度であり、ディスクなどに比べ薄く、光ディスク並の複
屈折量40nm以下を実現することは、製造工程上困難で
ある。
【0041】光学的異方性を一定方向に揃えるために、
例えばロール等の製造方法にて透明保護層を製造する
と、100数+nm程度の複屈折量を生じる。
例えばロール等の製造方法にて透明保護層を製造する
と、100数+nm程度の複屈折量を生じる。
【0042】図8に光学的異方性の光軸と光カード長辺
のなす角度とIの関係を示す。同図より明らかなよう
に、光学的異方性の光軸と光カード長辺のなす角度が完
全に平行でなくとも10度以下であれば、偏光ビームス
プリッタ25を光カード1の移動方向Cと平行な方向に
配置した場合でも複屈折量40nmの透明層と同等の性能
が得られることがわかる。
のなす角度とIの関係を示す。同図より明らかなよう
に、光学的異方性の光軸と光カード長辺のなす角度が完
全に平行でなくとも10度以下であれば、偏光ビームス
プリッタ25を光カード1の移動方向Cと平行な方向に
配置した場合でも複屈折量40nmの透明層と同等の性能
が得られることがわかる。
【0043】また、製造、組立時において、偏光ビーム
スプリッタ25を光カード1の移動方向Cと平行な方向
に配置調整する場合に較べ、その方向Cに対して所定の
角度だけ傾斜した位置に配置調整することの方が困難で
ある。そこで、ピックアップの各光学素子の組立、取り
付け位置を考慮すると、光カード1の透明保護層11に
おける光学的異方性の光軸の方向は、光カード1の長辺
1aに平行な方向または垂直な方向にするのが好まし
い。
スプリッタ25を光カード1の移動方向Cと平行な方向
に配置調整する場合に較べ、その方向Cに対して所定の
角度だけ傾斜した位置に配置調整することの方が困難で
ある。そこで、ピックアップの各光学素子の組立、取り
付け位置を考慮すると、光カード1の透明保護層11に
おける光学的異方性の光軸の方向は、光カード1の長辺
1aに平行な方向または垂直な方向にするのが好まし
い。
【0044】以上、本発明を光カードに応用した場合を
例として説明したが、本発明は光カード以外に情報を光
学的に記録または再生するか、あるいはフォーカスエラ
ー信号、トラッキングエラー信号などの制御信号を光学
的に生成する場合に応用することが可能である。
例として説明したが、本発明は光カード以外に情報を光
学的に記録または再生するか、あるいはフォーカスエラ
ー信号、トラッキングエラー信号などの制御信号を光学
的に生成する場合に応用することが可能である。
【0045】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の光学式情
報記録媒体によれば、記録層に入射された光または反射
された光を伝搬する伝搬層の光学的異方性の光軸を一定
の方向に指向させるようにしたので、S/Nを向上させ
ることができる。
報記録媒体によれば、記録層に入射された光または反射
された光を伝搬する伝搬層の光学的異方性の光軸を一定
の方向に指向させるようにしたので、S/Nを向上させ
ることができる。
【0046】また、請求項2に記載の光学式情報記録媒
体によれば、光軸の方向を長4角形のカード状の一方の
辺にほぼ平行となるように設定したので、情報を記録ま
たは再生する記録再生装置の組立調整が容易となる。
体によれば、光軸の方向を長4角形のカード状の一方の
辺にほぼ平行となるように設定したので、情報を記録ま
たは再生する記録再生装置の組立調整が容易となる。
【0047】請求項3に記載の光学式情報記録媒体によ
れば、光軸の方向と長4角形のなす角度を10度以下に
するようにしたので、請求項2と同様の効果を、より低
コストで実現することができる。
れば、光軸の方向と長4角形のなす角度を10度以下に
するようにしたので、請求項2と同様の効果を、より低
コストで実現することができる。
【0048】さらに、請求項4に記載の光学式情報記録
媒体の記録再生装置によれば、偏光ビームスプリッタの
偏光分離面の偏光方向を光学式情報記録媒体の伝搬層の
光学的異方性の光軸の方向とほぼ平行または垂直になる
ようにしたので、光学式情報記録媒体からより多くの光
を受光することができ、またS/Nを向上させることが
できる。また、装置の組立、調整が容易となる。
媒体の記録再生装置によれば、偏光ビームスプリッタの
偏光分離面の偏光方向を光学式情報記録媒体の伝搬層の
光学的異方性の光軸の方向とほぼ平行または垂直になる
ようにしたので、光学式情報記録媒体からより多くの光
を受光することができ、またS/Nを向上させることが
できる。また、装置の組立、調整が容易となる。
【図1】本発明の光カードの一実施例の構成を示す平面
図である。
図である。
【図2】図1の実施例における光カードのII−II線にお
ける断面の構成を示す拡大断面図である。
ける断面の構成を示す拡大断面図である。
【図3】本発明の光カードの記録再生装置の一実施例の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図4】図3の実施例におけるレーザ光とLED光の対
物レンズ26に対する入射位置を説明する図である。
物レンズ26に対する入射位置を説明する図である。
【図5】図3の実施例の光検出器35における受光素子
と光カード1におけるトラックとの相対的位置関係を説
明する図である。
と光カード1におけるトラックとの相対的位置関係を説
明する図である。
【図6】図5に示す受光素子F1乃至F4においてフォー
カスエラー信号を生成する原理を説明する図である。
カスエラー信号を生成する原理を説明する図である。
【図7】図1の実施例における場合と図9の従来例にお
ける場合の再生信号のレベルを比較する図である。
ける場合の再生信号のレベルを比較する図である。
【図8】光学的異方性の光軸と光カードの長辺のなす角
度θとビームの割合Iの関係を示すグラフである。
度θとビームの割合Iの関係を示すグラフである。
【図9】従来の光カードの一例の構成を示す平面図であ
る。
る。
1 光カード
2 情報記録面
11 透明保護層(伝搬層)
12 表面硬化層
13 光記録層
14 接着剤層
15 裏打層
21 レーザダイオード
22 コリメータレンズ
23 プリズム
24 開口絞り
25 偏光ビームスプリッタ
25a 偏光分離面
26 対物レンズ
31 LED
32 コリメータレンズ
33 ハーフプリズム
35 光検出器
D1,D2,F1,F2,F3,F4,T1,T2 受光素子
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 高橋 達見
東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号
大日本印刷株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 情報が記録される記録層と、 前記記録層に入射または反射された光を伝搬する伝搬層
とを備える光学式情報記録媒体において、 前記伝搬層の光学的異方性の光軸を一定の方向に指向さ
せたことを特徴とする光学式情報記録媒体。 - 【請求項2】 前記光学式情報記録媒体は略長4角形の
カード状に形成されており、前記光軸は前記長4角形の
一方の辺に略平行となっていることを特徴とする請求項
1に記載の光学式情報記録媒体。 - 【請求項3】 前記光軸と前記長4角形の一方の辺との
なす角度は10度以下であることを特徴とする請求項2
に記載の光学式情報記録媒体。 - 【請求項4】 情報が記録される記録層に入射または反
射された光を伝搬する伝搬層を有する光学式情報記録媒
体に照射する光を発生する光源と、 前記光学式情報記録媒体により反射された光を分離する
偏光ビームスプリッタと、 前記偏光ビームスプリッタにより分離された光を受光す
る光検出器とを備え、 前記偏光ビームスプリッタはその偏光方向が前記光学式
情報記録媒体の伝搬層における光学的異方性の光軸の方
向と略平行または垂直になるように配置されていること
を特徴とする光学式情報記録媒体の記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3185490A JPH0512717A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 光学式情報記録媒体およびその記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3185490A JPH0512717A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 光学式情報記録媒体およびその記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0512717A true JPH0512717A (ja) | 1993-01-22 |
Family
ID=16171688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3185490A Withdrawn JPH0512717A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 光学式情報記録媒体およびその記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0512717A (ja) |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP3185490A patent/JPH0512717A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980903 |