JP7585662B2 - ペースト塩化ビニル系樹脂粒子 - Google Patents
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Description
(1)一次粒子が、粒子径0.05~10μmの範囲内にて連続的に分布し、0.5μm未満の粒子成分が20~70vol%、0.5μm以上5.0μm未満の粒子成分が80~30vol%である粒子径分布を有するものである。
(2)塩化ビニル系樹脂の重合度が1200以上2200以下である。
(3)塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、アルキルベンゼンスルホン酸塩0.05重量部以上2.5重量部以下を含むものである。
レーザー透過率が75~85%となるように得られたペースト塩ビ粒子に水を添加し濃度調整を行った測定用試料を、レーザー回析/散乱式粒径測定装置((商品名)LA920、堀場製作所(株)製)を用い測定を行った。
得られたペースト塩ビ粒子を水に分散し、超音波分散を行い、1次粒子とした後、レーザー透過率が75~85%となるように水を添加し濃度調整を行った測定用試料を、レーザー回析/散乱式粒径測定装置(LA920、堀場製作所(株)製)を用いた。また、A成分は上記装置により測定された粒子径分布の0.5μm以下の積算体積%、B成分は粒子径分布の0.5μm以上の積算体積%により算出した。
JIS K6721のウベローデ粘度計を用いて、溶液粘度測定法により重合度を算出した。
得られたペースト塩ビ粒子を発泡体として以下の(1)式により算出した。
発泡倍率=(発泡体の厚み-原反の厚み)/原反の厚み (1)
<表面平滑性>
得られたペースト塩ビ粒子を発泡体とし、その表面平滑性を目視で観察評価した。
表面平滑性の評価基準を以下に示す。
○:表面が平滑。
×:表面が粗い。
壁紙工業会制定の規格「表面強化壁紙性能規定」に準拠した試験により、引っ掻き時の表面の破損状態を目視判定した。評価基準を以下に示す。
○:表面層の破れが見えるが紙等の裏打材が見えない。
×:表面が破けて紙等の裏打材が明らかに見える。
1m3ステンレス製オートクレーブに脱イオン水360kg、塩化ビニルモノマー300kg、過酸化ラウロイル5.7kg及び15重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩水溶液30kgを仕込み、ホモジナイザーを用いて3時間循環し均質化処理を行なった後、反応系の温度を45℃に上げて重合を開始した。重合系の圧力が低下した後、未反応塩化ビニルモノマーを回収し、固形分含有率35重量%、平均粒子径0.55μm、塩化ビニル系樹脂に対して2重量%の過酸化ラウロイルを含有する塩化ビニル系樹脂シードラテックス(a)を得た。
1m3ステンレス製オートクレーブに脱イオン水400kg、塩化ビニルモノマー350kg、16重量%ラウリン酸カリウム水溶液2kg及び16重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩水溶液5kgを仕込み、反応系の温度を60℃に上げて重合を開始した。重合系の圧力が低下した後、未反応塩化ビニルモノマーを回収し、固形分含有率40重量%、平均粒子径0.15μmである塩化ビニル系樹脂シードラテックス(b)を得た。
2.5Lステンレス製オートクレーブに脱イオン水610g、塩化ビニルモノマー730g、5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩水溶液15g、2重量%過硫酸カリウム2g、合成例1により得られた平均粒子径0.55μmのシードラテックス(a)を塩化ビニルモノマー100重量部に対し4重量部、合成例2により得られた平均粒子径0.15μmのシードラテックス(b)を塩化ビニルモノマー100重量部に対し7重量部仕込み、この反応混合物の温度を51℃に上げて重合を開始した。重合を開始してから重合を終了までの間、塩化ビニルモノマーに対し0.7重量部の5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩水溶液を連続的に添加した。重合圧が51℃における塩化ビニルモノマーの飽和蒸気圧から0.33MPaまで降下したときに重合を停止し、未反応塩化ビニルモノマーを回収し、塩化ビニル系樹脂ラテックスを得た。
重合温度を46℃としたこと以外は、実施例1と同様に行い、ペースト塩ビ粒子を得た。また、その評価を行った。その結果を表1に示す。
2重量%過硫酸カリウムを4gとしたこと以外は、実施例1と同様に行い、ペースト塩ビ粒子を得た。また、その評価を行った。その結果を表1に示す。
回転円盤式のスプレードライヤーの熱風温度を110℃、出口温度を50℃とし、噴霧乾燥を行った以外は、実施例1と同様の方法により、ペースト塩ビ粒子を得、その評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例1により得られたペースト塩ビ粒子と実施例4により得られたペースト塩ビ粒子を重量比1:1で混合し、ペースト塩ビ粒子を得、その評価を行った。その結果を表1に示す。
比較例1
重合温度を56℃としたこと以外は、実施例1と同様に行い、ペースト塩ビを得た。
重合温度を45℃とし、2重量%過硫酸カリウムを未添加にしたこと以外は、実施例1と同様に行い、ペースト塩ビを得た。
重合温度を64℃とし、2重量%過硫酸カリウムを未添加にしたこと以外は、実施例1と同様に行い、ペースト塩ビを得た。
重合温度を48℃とし、2重量%過硫酸カリウムを未添加にし、5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩水溶液を5重量%ラウリル硫酸ナトリウムにした以外は、実施例1と同様に行い、ペースト塩ビを得た。
Claims (3)
- 塩化ビニル系樹脂の一次粒子を含むペースト塩化ビニル系樹脂粒子であって、下記(1)~(3)の特性を満足し、平均粒子径13.2~53.8μmを有するものであることを特徴とするペースト塩化ビニル系樹脂粒子。
(1)一次粒子が、粒子径0.1~5μmの範囲内にて連続的に分布し、0.5μm未満の粒子成分が25~60vol%、0.5μm以上5.0μm未満の粒子成分が75~40vol%である粒子径分布を有するものである。
(2)塩化ビニル系樹脂の重合度が1370以上1780以下である。
(3)塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、アルキルベンゼンスルホン酸塩0.05重量部以上2.5重量部以下を含むものである。 - アルキルベンゼンスルホン酸塩が、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸カリウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸アンモニウム塩及びドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアンモニウム塩からなる群より選択される少なくとも1種以上のものであることを特徴とする請求項1に記載のペースト塩化ビニル系樹脂粒子。
- 発泡壁紙用であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のペースト塩化ビニル系樹脂粒子。
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