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JP7210905B2 - プリント配線板およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プリント配線板およびその製造方法に関する。
従来、複数の配線基体が積層された多層構造のプリント配線板が知られている。たとえば、下記特許文献1、2には、各配線基体の主面上に形成した配線を、基体厚さ方向に延びる導体ポストにより接続する構成が開示されている。
国際公開第2011/155162号 国際公開第2014/109139号
上記特許文献1に係るプリント配線板では、配線が形成された領域の厚さが局所的に厚くなっている。そのため、配線基体を随時積層または一括積層のような手法で複数重ね合わせてプリント配線板を構成したときに、プリント配線板の表面に凹凸が生じやすく、高い平坦性を得ることが困難であった。プリント配線板の平坦性を向上させるために、たとえば上記特許文献2では一括積層前に熱可塑性樹脂を主面領域の一部に塗布する技術が提案されているが、その工程の複雑さなどの課題が残っていた。
そこで発明者らは、プリント配線板の平坦化について研究を重ね、配線を配線基体の主面上に形成する代わりに、配線と層間接続用の導体ポストとを配線基体に埋設することで、導体ポストの領域における厚さ増加が抑制され、その結果、配線基体の平坦性を向上することができるとの知見を得た。このような構成によれば、一括積層などの手法で複数枚重ね合わせたプリント配線板の平坦性や層間接続安定性の改善も図られる。
ただし、配線基体を構成する樹脂、特に高周波領域で用いられる部品において多用されている熱可塑性樹脂は、導体ポストや配線を構成する金属等の導体との密着性が一般的に低く、かつ、樹脂と導体とでは熱膨張係数が大きく異なるため、製造時や駆動時の温度変化により、配線が重ねられた導体ポストが配線基体から剥離したり、絶縁樹脂が配線や導体ポストから剥離したりする事態が生じ得る。
本発明は、配線基体における導体ポストの密着性向上が図られたプリント配線板およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一形態に係るプリント配線板は、第1の主面および第2の主面を有する絶縁樹脂フィルムと、絶縁樹脂フィルムに埋設され、第1の主面から第2の主面まで貫通する導体ポストと、絶縁樹脂フィルムに埋設され、第2の主面に対して平行に延びるとともに第2の主面から露出する配線とを備える配線基体を少なくとも一層含み、導体ポストが、配線の厚さと同じ厚さを有するとともに第2の主面から露出する配線部と、配線部と一体的に構成され、配線部から第1の主面まで延びる本体部とを有し、本体部が、配線部から第1の主面側に向かうに従って幅が漸次狭まる第1の部分を有する。
上記プリント配線板においては、配線基体の配線および配線部を含む導体ポストが絶縁樹脂フィルムに埋設されているため、配線および配線部が形成された領域の厚さ増加が抑制されている。その上、導体ポストの本体部が第1の部分において配線部と滑らかに繋がっているため、本体部と配線部との境界において応力が集中しにくくなっており、導体ポストが絶縁樹脂フィルムから剥離する事態が抑制されている。
他の形態に係るプリント配線板は、導体ポストの本体部が、第1の部分から第1の主面に向かって延び、かつ、第1の主面側に向かうに従って幅が漸次拡がる第2の部分を有する。この場合、絶縁樹脂フィルムが第1の部分と第2の部分とで構成される本体部の凹部に入り込むことで、配線基体における導体ポストと絶縁樹脂フィルムの密着性がより向上する。その上、第1の主面において、導体ポストの上面が十分に大きな面積を確保され得る。そのため、上記導体ポストを含む配線基体が、該配線基体の第1の主面側において他の配線基体と重ね合わされるときに、他の配線基体の配線との間で十分に大きな接着面積を確保することができ、複数の配線基体間の密着性が向上する。
他の形態に係るプリント配線板は、第2の主面から露出する導体ポストの配線部の端面が、第2の主面から後退している。複数の配線基体を接続部を介して積層するときに、第2の主面から後退した配線部の部分に接続部が入り込むことで、接続部による厚さ増加が抑制され、プリント配線板のさらなる平坦性向上が図られる。
本発明の一形態に係るプリント配線板の製造方法は、第1の主面および第2の主面を有する絶縁樹脂フィルムと、絶縁樹脂フィルムに埋設され、第1の主面から第2の主面まで貫通する導体ポストと、絶縁樹脂フィルムに埋設され、第2の主面に対して平行に延びるとともに第2の主面から露出する配線とを備える配線基体を少なくとも一層含むプリント配線板を製造するプリント配線板の製造方法であって、導体ポストおよび配線となるべき金属板の一方面上であって、導体ポストが形成されるべき領域に第1のマスクを設ける工程と、第1のマスクを用いて金属板の一方面側からエッチング処理をおこない、導体ポストの本体部を形成する工程と、金属板の一方面上であって、導体ポストの配線部が形成されるべき領域および配線が形成されるべき領域に、第2のマスクを設ける工程と、第2のマスクを用いて金属板の一方面側からエッチング処理をおこない、導体ポストの配線部および配線を形成する工程と、金属板の一方面に設けられた導体ポストおよび配線を一体的に覆う絶縁樹脂フィルムを形成する工程と、金属板を他方面側から薄化して、導体ポストと配線とを分離する工程とを含む。
上記プリント配線板の製造方法によれば、配線および配線部を含む導体ポストが絶縁樹脂フィルムに埋設された配線基体を得ることができ、得られた配線基体においては、配線および配線部が形成された領域の厚さ増加が抑制される。その上、得られた配線基体においては、導体ポストの本体部が第1の部分において配線部と滑らかに繋がるため、本体部と配線部との境界において応力が集中しにくく、導体ポストが絶縁樹脂フィルムから剥離する事態が抑制される。
他の形態に係るプリント配線板の製造方法は、金属板を薄化する工程では、エッチングにより金属板を薄化する。
他の形態に係るプリント配線板の製造方法は、金属板を薄化する工程において、オーバーエッチングをおこない、導体ポストの配線部の端面を第2の主面から後退させる。複数の配線基体を接続部を介して積層するときに、第2の主面から後退した配線部の部分に接続部が入り込むことで、接続部による厚さ増加が抑制され、プリント配線板のさらなる平坦性向上が図られる。
本発明によれば、配線基体における導体ポストの密着性向上が図られたプリント配線板およびその製造方法が提供される。
本発明の一実施形態に係るプリント配線板を示した概略断面図である。 図1に示した配線基体を示した概略断面図である。 図2に示した導体ポストを示した概略断面図である。 図2に示した配線を示した概略断面図である。 図1に示したプリント配線板の製造方法の各工程を示した図である。 図1に示したプリント配線板の製造方法の各工程を示した図である。 図1に示したプリント配線板の要部拡大図である。 異なる態様の導体ポストを示した概略断面図である。 異なる態様の導体ポストを示した概略断面図である。 異なる態様の配線基体を示した概略断面図である。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示すように、実施形態に係るプリント配線板1は、複数の配線基体20が積層された構成を有する。本実施形態では、3層の配線基体20を含むプリント配線板1について説明する。
図1および図2に示すように、配線基体20は略均一厚さの薄膜状の外形を有する。配線基体20は、絶縁樹脂フィルム22と、絶縁樹脂フィルム22に埋設された導体ポスト30および配線40とを備えている。
絶縁樹脂フィルム22は、上面20a(第1の主面)および下面20b(第2の主面)を有する薄膜状部材である。絶縁樹脂フィルム22は、熱可塑性樹脂で構成することができ、本実施形態では液晶ポリマー(LCP)で構成されている。
導体ポスト30は、導電材料で構成されており、本実施形態ではCuで構成されている。導体ポスト30は、配線基体20の厚さ方向に沿って延在して配線基体20を貫通しており、図3に示すように、一体的に構成された配線部32と本体部34とを備えている。導体ポスト30の高さ(配線基体20の厚さ方向に関する長さ)は、30~100μm程度であり、一例として50μmである。
配線部32は、絶縁樹脂フィルム22の下面20bに対して平行に延びる平板状の薄片部分である。配線部32はほぼ均一な厚さt1を有する。配線部32の厚さt1は、一例として10μmである。配線部32の下面は、導体ポスト30の下面30bを構成しており、導体ポスト30の下面30bは、配線基体20の下面20bに対して平行かつ面一となっている。配線部32の上面32aは、導体ポスト30の下面30bおよび配線基体20の下面20bに対して平行に延在している。配線部32の側面32bは、内側に向かって凹むように湾曲した湾曲面となっている。本実施形態では、上面32aと側面32bとのなす角θ1は90°未満(すなわち、鋭角)となっている。
本体部34は、配線部32から上方に向かって上面20aまで延びる柱状部分である。本実施形態では、本体部34は、その延在方向(すなわち、配線基体20の厚さ方向)に直交する断面の形状が円形である形状を有する。
本体部34は、その中心軸を含む断面における幅に関し、上方に向かうに従って幅が漸次狭まる下側部分(第1の部分)35と、上方に向かうに従って幅が漸次拡がる上側部分(第2の部分)36とにより構成されている。
下側部分35は、その下端において最大幅W1を有し、上側部分36は、その上端において最大幅W2を有する。本実施形態では、下側部分35の最大幅W1は上側部分36の最大幅W2より長くなっている(W1>W2)。本体部34は、下側部分35から上側部分36に切り替わる切替位置Pにおいて最小幅W3を有する(W1>W2>W3)。下側部分35における本体部34の側面34aは湾曲面になっており、その下端において配線部32の上面32aと連続的につながっている。上側部分36における本体部34の側面34aも湾曲面になっており、その下端において下側部分35における本体部34の側面34aと連続的につながっている。
上側部分36の上面は、導体ポスト30の上面30aを構成している。導体ポスト30の上面30aは、配線基体20の上面20aに対して平行かつ面一となっている。
配線40は、導体ポスト30と同じ導電材料で構成されており、本実施形板ではCuで構成されている。配線40は、図4に示すように、略長方形断面を有している。配線40は、配線基体20の下面20b側に形成されており、上面20a側には形成されていない。配線40は、絶縁樹脂フィルム22の下面20bに対して平行に延びており、下面20bに露出している。配線40はほぼ均一な厚さt2を有する。配線40の厚さt2は、導体ポスト30の配線部32の厚さt1と同一であり、一例として10μmである。配線40は、下面20b側において配線基体20の回路の一部を形成している。
配線40の下面40bは、配線基体20の下面20bに対して平行かつ面一となっている。配線40の上面40aは、配線40の下面40bおよび配線基体20の下面20bに対して平行に延在している。配線40の側面40cは、内側に向かって凹むように湾曲した湾曲面となっている。本実施形態では、上面40aと側面40cとのなす角θ2は90°未満(すなわち、鋭角)となっている。
続いて、上述したプリント配線板1の製造方法について、図5、6を参照しつつ説明する。
プリント配線板1を製造するためには、配線基体20を製造する必要がある。配線基体20を製造する際には、まず、図5(a)に示すように、導体ポスト30および配線40となる1枚の金属板50(本実施形態では、Cu板)を準備する。そして、金属板50の上面50a上であって、導体ポスト30の本体部34が形成される領域および後述する枠56が形成される領域に第1のマスク51を形成する。
次に、図5(b)に示すように、第1のマスク51を用いて、上面50a側から金属板50の一度目のエッチング処理をおこなう。一度目のエッチング処理により、第1のマスク51が形成された領域に、導体ポスト30の本体部34となる突起部52および枠56が形成される。また、第1のマスク51が形成された領域以外の領域では、上面50aが沈下する。
そして、図5(c)に示すように、第1のマスク51を除去した後、金属板50の上面50a上であって、導体ポスト30の配線部32および配線40が形成される領域に第2のマスク53を形成する。第2のマスク53は、導体ポスト30の配線部32および配線40が形成される領域以外の領域に開口53aを有し、開口53aから金属板50の上面50aが露出している。
次に、図5(d)に示すように、第2のマスク53を用いて、上面50a側から金属板50の二度目のエッチング処理をおこなう。二度目のエッチング処理により、第2のマスク53の開口53aに対応する領域の金属板50が選択的に除去され、除去された部分に穴部54が形成される。
そして図6(a)に示すように、第2のマスク53を除去する。それにより、金属板50の上面50aが露出する。このとき、金属板50の上面50aには、穴部54が形成された領域以外の領域に、穴部54の底面に対して隆起した隆起部55が形成されている。第2のマスク53を除去した後、金属板50の上面50a、特に突起部52の頂面に、Cuの酸化を防止するための層(Cr層、Ti層等)を形成することができる。
さらに、図6(b)に示すように、上面50a上の枠56内に、絶縁樹脂フィルム22となる樹脂粉末60を供給して、上面50aの全域を樹脂粉末60で覆う。このとき、上面50aに形成されている突起部52および隆起部55も樹脂粉末60により覆われる。そして、熱プレート62を用いて、金属板50を上面50a側から熱プレスし、その後、冷却する。
その結果、図6(c)に示すように、金属板50の上面50aが、上述した絶縁樹脂フィルム22により覆われる。このとき、突起部52の上面52aが絶縁樹脂フィルム22から露出する。熱プレス後に、突起部52の上面52aに樹脂膜が形成されている場合には、絶縁樹脂フィルム22から突起部52の上面52aを露出させるために、CMPや砥石研磨、フライカット等の研磨処理をおこなってもよい。枠56は、絶縁樹脂フィルム22を形成する工程において、絶縁樹脂フィルム22の材料が領域外への流出するのを抑制し、かつ、所望厚さよりも薄くなる事態を招き得る過剰なプレスを防止することができるため、絶縁樹脂フィルム22の厚さ制御に有用である。上述した手順で枠56を形成した場合には、突起部52の上面52aの高さ位置と枠56の上面の高さ位置とが一致がしやすく、そのため、絶縁樹脂フィルム22の厚さ制御にさらに有用である。
そして、最後に、金属板50を下面50b側から薄化して、図2に示した配線基体20を得る。具体的には、下面50b側から、穴部54に達する位置(図6(c)の一点鎖線の位置D)まで金属板50を薄化する。それにより、隣り合う隆起部55同士が、穴部54において分離されて、絶縁される。本実施形態では、エッチングにより金属板50の薄化をおこなう。
上述のようにして複数作製された配線基体20は、複数枚重ねた状態で熱プレスにより一括積層することで、上述したプリント配線板1が得られる。配線基体20を重ねる際、導体ポスト30の上面30aおよび下面30bの一方または両方に、AuやSn、Ag、はんだなどで構成された接続用の導体層を形成してもよい。
上述したプリント配線板1の製造方法においては、図5(b)に示した一度目のエッチング処理において、導体ポスト30の本体部34の側面34aが形成される。一度目のエッチング処理は等方性エッチングであるため、本体部34の側面34aは湾曲面となる。また、導体ポスト30の本体部34の高さが比較的高いため、本体部34がくびれた形状となる。換言すると、本体部34は、上側部分36の幅が下方に向かうに従って漸次狭まって切替位置Pにおいて最小幅W3となり、下側部分35の幅が下方に向かうに従って漸次拡がる形状となる。
以上において説明したとおり、プリント配線板1の配線基体20においては、配線部32を含む導体ポスト30および配線40が絶縁樹脂フィルム22に埋設されている。そのため、配線部32が形成された領域において、配線基体20の厚さが増加していない。また、配線40が形成された領域においても、配線基体20の厚さが増加していない。したがって、配線基体20を複数積層してプリント配線板1を構成することで、高い平坦性を有するプリント配線板1を得ることができる。
その上、プリント配線板1の配線基体20では、図7に示すように、導体ポスト30の本体部34が下側部分35において配線部32と滑らかに繋がっている。換言すると、本体部34と配線部32との境界には、応力が集中しやすい隅部や段差部が形成されていない。そのため、プリント配線板1の製造時や駆動時に温度変化が生じても、本体部34と配線部32との境界において応力が集中しにくくなっており、導体ポスト30が絶縁樹脂フィルム22から剥離する事態が効果的に抑制されている。
なお、導体ポスト30は、配線部32と本体部34とが一体的に構成されているため、配線部と本体部とが別体で構成されて配線部と本体部との間に界面が存在する構成に比べて、界面に沿ったクラック等の欠陥が生じにくくなっている。
また、図7に示すように、プリント配線板1の配線基体20では、導体ポスト30の本体部34が上側部分36において、上側に位置する導体ポスト30とも滑らかに繋がっている。換言すると、上側に位置する導体ポスト30との境界に、応力が集中しやすい隅部や段差部が形成されていない。そのため、プリント配線板1の製造時や駆動時に温度変化が生じても、導体ポスト30同士の境界において応力が集中しにくくなっており、導体ポスト30が絶縁樹脂フィルム22から剥離する事態が効果的に抑制されている。
さらに、導体ポスト30の本体部34は、切替位置Pから離れるに従って幅が拡がる下側部分35および上側部分36を有するため、本体部34の側部に、下側部分35と上側部分36とで凹部が画成されている。そして、配線基体20では、図6(b)に示した熱プレスの工程において、本体部34の側部の凹部に絶縁樹脂フィルム22の樹脂材料が入り込み、かつ、本体部34を絶縁樹脂フィルム22の樹脂材料で両側から挟み込んだ構成となる。その結果、配線基体20における導体ポスト30の密着性がより向上する。
その上、導体ポスト30の本体部34が、下側部分35から上面20aに向かって延び、かつ、上面20a側に向かうに従って幅が漸次拡がる上側部分36を有するため、上面20aにおいて、導体ポスト30の上面30aが十分に大きな面積を確保され得る。したがって、導体ポスト30を含む配線基体20が、該配線基体20の上面20a側において他の配線基体20と重ね合わされるときに、他の配線基体20の配線40や導体ポスト30との間で十分に大きな接着面積を確保することができ、複数の配線基体20間において高い密着性が実現されている。
配線40は、導体ポスト30同様、内側に向かって凹むように湾曲した側面40cによって凹部が画成される。そのため、配線40は、絶縁樹脂フィルム22の樹脂材料で両側から挟み込んだ構成となり、配線基体20における配線40の密着性が向上している。
導体ポスト30については、上述した形状に限らず、たとえば図8、9に示した形状にすることができる。図8に示した導体ポスト30Aおよび図9に示した導体ポスト30Bはいずれも、配線部32から上方に向かうに従って幅が漸次狭まる部分35を有する本体部34A、34Bを備えており、この点においては上述した導体ポスト30と同じである。
図8に示した導体ポスト30Aでは、下側部分35の最大幅W1と上側部分36の最大幅W2とが同じになるように設計されている(W1=W2)点でのみ、上述した導体ポスト30と異なる。このような導体ポスト30Aを備える配線基体20であっても、上述した導体ポスト30を備える配線基体20と同様または同等の効果を奏する。
図9に示した導体ポスト30Bでは、本体部34Bが、配線部32から上方に向かうに従って幅が漸次狭まる部分35(第1の部分)のみで構成されている。すなわち、本体部34Bには、切替位置Pが存在せず、本体部34Bは上端において最小幅W2を有する。このような導体ポスト30Bを備える配線基体20であっても、上述した導体ポスト30を備える配線基体20と同様または同等の効果を奏する。
配線基体20についても、上述した形状に限らず、たとえば図10に示した形状にすることができる。図10に示した配線基体20Aは、絶縁樹脂フィルム22の下面20bから露出する導体ポスト30の下面30b(すなわち、配線部32の下端面)が下面20bから後退している点でのみ、上述した配線基体20と異なる。配線基体20Aの構成は、たとえば、図6(c)に示した金属板50を薄化する工程において、オーバーエッチングをおこなうことで得られる。導体ポスト30の下面30bが絶縁樹脂フィルム22の下面20bから後退している場合には、導体ポスト30の下面30bに形成された接続部10を介して複数の配線基体20を積層するときに、下面20bから後退した配線部32の部分に接続部10が入り込む。その結果、接続部10が形成される領域における厚さ増加が抑制され、プリント配線板1のさらなる平坦性向上が図られる。接続部10は、たとえばはんだや導体ペースト等で構成することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されず、種々の変更を行うことができる。たとえば、プリント配線板を構成する配線基体は、3層に限らず、適宜増減することができる。
1…プリント配線板、10…接続部、20、20A…配線基体、30、30A、30B…導体ポスト、32…配線部、34…本体部、35…下側部分、36…上側部分、40…配線、50…金属板。

Claims (3)

  1. 第1の主面および第2の主面を有する絶縁樹脂フィルムと、前記絶縁樹脂フィルムに埋設され、前記第1の主面から前記第2の主面まで貫通する導体ポストと、前記絶縁樹脂フィルムに埋設され、前記第2の主面に対して平行に延びるとともに前記第2の主面から露出する配線とを備える配線基体を少なくとも一層含むプリント配線板を製造するプリント配線板の製造方法であって、
    前記導体ポストおよび前記配線となるべき金属板の一方面上であって、前記導体ポストが形成されるべき領域に第1のマスクを設ける工程と、
    前記第1のマスクを用いて前記金属板の一方面側からエッチング処理をおこない、前記導体ポストの本体部を形成する工程と、
    前記金属板の一方面上であって、前記導体ポストの配線部が形成されるべき領域および前記配線が形成されるべき領域に、第2のマスクを設ける工程と、
    前記第2のマスクを用いて前記金属板の一方面側からエッチング処理をおこない、前記導体ポストの配線部および前記配線を形成する工程と、
    前記金属板の一方面に設けられた前記導体ポストおよび前記配線を一体的に覆う絶縁樹脂フィルムを形成する工程と、
    前記金属板を他方面側から薄化して、前記導体ポストと前記配線とを分離する工程と
    を含む、プリント配線板の製造方法。
  2. 前記金属板を薄化する工程では、エッチングにより前記金属板を薄化する、請求項に記載のプリント配線板の製造方法。
  3. 前記金属板を薄化する工程において、オーバーエッチングをおこない、前記導体ポストの配線部の端面を前記第2の主面から後退させる、請求項に記載のプリント配線板の製造方法。
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