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JP7131935B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱調理器に関する。
従来、特許文献1に開示されるように、蒸気により食材を加熱する加熱温蔵装置が知られている。
特開平9-313348号公報
特許文献1の加熱温蔵装置では、収納室へ風を吹き込むことを必須としているため、無風加熱ができないという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、強制的に空気を撹拌しないで加熱調理することが可能な加熱調理器を提供することである。
本発明の一局面に係る加熱調理器は、熱媒体が内部を流通する熱媒ジャケットを有し、被調理物が収容される調理空間を取り囲む調理槽と、前記調理槽の外面を覆うように配置された断熱部材と、前記熱媒体を加熱する加熱部と、前記熱媒体を冷却する冷却部と、前記熱媒体が流通する流路を有し、前記熱媒ジャケットにおける前記熱媒体の流入口及び流出口に接続された循環回路と、を備え、前記循環回路の前記流路は、前記加熱部及び前記冷却部が配置された主経路と、前記冷却部を迂回するように前記主経路に接続されたバイパス経路と、を有し、前記冷却部への前記熱媒体の流入及び遮断を切り替える切替部が設けられていている。
この加熱調理器では、加熱部により加熱された熱媒体を、循環回路を通じて熱媒ジャケット内に流入させることができる。そして、熱媒ジャケット内に流入した熱媒体の熱によって調理槽内の空気を加熱し、加熱された空気により被調理物を加熱調理することができる。この加熱調理器では、熱媒ジャケットを設けることにより食材を無風加熱することができる。
上記加熱調理器は、設定温度に基づいて前記切替部の制御を行う切り替え制御部をさらに備えてもよい
上記加熱調理器は、前記調理空間に空気の流れを発生させる送風機と、前記送風機から吹き出された空気を前記調理槽の内面に沿って流すように案内する案内板と、をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、送風機から吹き出された空気を調理槽の内面に沿って流すことにより、当該空気を熱媒体の熱により効率的に加熱することができる。送風機を設けずに無風状態で加熱調理することも可能であるが、送風機を用いて調理空間に空気の流れを発生させることにより、被調理物の表面を素早く焼き上げることができる。これにより、被調理物の水分を内部に閉じ込めた状態で美味しく加熱調理することができる。
本発明の一局面に係る加熱調理器は、熱媒体が内部を流通する熱媒ジャケットを有し、被調理物が収容される調理空間を取り囲む調理槽と、前記調理槽の外面を覆うように配置された断熱部材と、前記熱媒体を加熱する加熱部と、前記加熱部が配置されると共に前記熱媒体が流通する流路を有し、前記熱媒ジャケットにおける前記熱媒体の流入口及び流出口に接続された循環回路と、前記調理空間に空気の流れを発生させる送風機と、を備え、前記送風機は、羽根車と前記羽根車を回転させるシャフトとを有し、前記調理槽において一つの面を構成する壁部から前記シャフトが調理槽内に突出するように配置され、前記熱媒ジャケットは、前記壁部に沿って配置された部分を含み、前記送風機から送り出された空気が、少なくとも前記部分に沿って流れて加熱される。
上記加熱調理器において、前記送風機は、前記調理空間に臨み前記調理空間内の空気を吸い込む吸込口を有していてもよい。
この構成によれば、調理槽内において空気の循環流れを形成することができるため、調理槽内における空気の滞留を防ぎ、調理槽内の温度分布を均一化することができる。
上記加熱調理器は、前記循環回路から前記熱媒ジャケットに前記熱媒体を流入させる動力を発生する熱媒ポンプと、前記送風機の動作が停止された状態においても前記熱媒ポンプを作動させるポンプ制御部と、をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、例えば被調理物の出し入れ中に送風機の動作を停止する間にも、熱媒ジャケットに熱媒体を流通させることができる。これにより、被調理物の出し入れ中に調理槽内の温度が低下するのを抑制することができる。
上記加熱調理器において、前記熱媒ジャケットは、前記調理空間への前記被調理物の出し入れを行うための開口部と反対側に位置する後壁と、前記調理空間を取り囲むように前記後壁から立設された周壁と、を有していてもよい。
この構成によれば、調理槽内において開口部を除いた部分全体を熱媒体の熱により加熱することができるため、調理槽内の温度分布をより均一化することができる。
上記加熱調理器において、前記熱媒ジャケットは、前記熱媒体が前記流入口から前記流出口に向かって前記周壁の周りを周回する螺旋状に流通するよう構成されていてもよい。
この構成によれば、調理槽内の温度分布をさらに均一化することができる。
上記加熱調理器は、前記調理空間への前記被調理物の出し入れを行うための開口部を開閉可能なように前記調理槽に付設された扉と、前記扉の開きが阻止されるロック状態と、前記扉の開きが許容される非ロック状態と、を切り替えるロック機構と、前記ロック機構が前記ロック状態から前記非ロック状態に切り替わる途中の半ロック状態にあることを検知する扉スイッチと、前記調理槽内を排気する排気機構と、前記扉スイッチにより前記半ロック状態が検知されたことに基づいて前記排気機構を作動させる排気制御部と、をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、被調理物の出し入れに際し、ロック機構をロック状態から非ロック状態に切り替える場合に、非ロック状態になる前の半ロック状態になった時点で調理槽内を排気することができる。これにより、ユーザーが扉を開く前に調理槽内の熱風を予め排気しておくことができるため、扉を開く時にユーザーを火傷から守ることができる。
上記加熱調理器は、前記調理空間への前記被調理物の出し入れを行うための開口部を開閉可能なように前記調理槽に付設された扉と、前記扉の開きが阻止されるロック状態と、前記扉の開きが許容される非ロック状態と、を切り替えるロック機構と、前記ロック機構が前記ロック状態から前記非ロック状態に切り替わる途中の半ロック状態にあることを検知する扉スイッチと、前記調理空間に空気の流れを発生させる送風機と、前記扉スイッチにより前記半ロック状態が検知されたことに基づいて前記送風機の動作を停止させる送風制御部と、をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、ユーザーが扉を開く前に調理槽内の熱風の流れを予め停止させておくことができるため、扉を開く時に調理槽の開口部から熱風が吹き出すのを抑制することができる。これにより、ユーザーを火傷から確実に守ることができる。
上記加熱調理器は、前記循環回路に配置され、前記熱媒体を冷却する冷却部をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、加熱調理器に冷却機能を持たせることができるため、一台の調理器により加熱調理及びその後の冷却処理の両方を行うことができる。これにより、加熱調理から冷却処理に移る際に被調理物を出し入れする必要がないという利点がある。
上記加熱調理器において、前記調理槽の内面には、遠赤外線を照射可能な黒色処理が施されていてもよい。
この構成によれば、調理槽の内面からの輻射熱を利用した加熱調理が可能となる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、強制的に空気を撹拌しないで加熱調理することが可能な加熱調理器を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る加熱調理器の構成を模式的に示す図である。 上記加熱調理器の調理槽内の構成を詳細に示す図である。 上記調理槽の内面に送風機を取り付ける様子を示す図である。 上記調理槽の内面に仕切り部を取り付ける様子を示す図である。 上記加熱調理器の扉ロック機構を示す図である。 上記加熱調理器の排気機構の構成を示す図である。 上記加熱調理器のコントローラの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態2に係る加熱調理器の構成を模式的に示す図である。 本発明の実施形態3に係る加熱調理器を説明するための模式図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係る加熱調理器について詳細に説明する。
(実施形態1)
まず、本発明の実施形態1に係る加熱調理器1の構成について説明する。加熱調理器1は、熱風及び過熱蒸気により被調理物を加熱調理するスチーム加熱方式のものである。図1は、加熱調理器1の全体構成を模式的に示している。図1に示すように、加熱調理器1は、調理槽10と、扉20と、断熱部材40と、送風機50と、案内板51と、循環回路70と、加熱部60と、冷却部90と、熱媒ポンプ63と、熱媒温度センサー64と、槽内温度センサー65と、温度過昇防止器61と、熱媒逃がし手段100と、熱媒廃棄手段110と、蒸気導入部150と、コントローラ130(図7)と、を主に備えている。以下、これらの構成要素についてそれぞれ説明する。
調理槽10は、被調理物が収容される調理空間11Aを取り囲むものであり、熱媒体が内部を流通する熱媒ジャケット30を有する。熱媒ジャケット30の内面側は、内槽17により構成されている。
内槽17は、調理空間11Aに臨む内面を有する。内槽17の前方には、調理空間11Aへ被調理物を出し入れするための開口部11Bが設けられている。図1に示すように、内槽17の内部には、水蒸気を導入するための蒸気導入部150が配置されている。内槽17は、熱伝導性に優れた素材からなることが好ましく、例えばステンレス製のものである。しかし、内槽17の素材は特に限定されない。
図2は、内槽17を開口部11B側から見たときの構成を示している。図2に示すように、内槽17は、上壁12と、上壁12に対して上下方向に対向する底壁13と、右側壁15と、右側壁15に対して左右方向に対向する左側壁16と、開口部11Bと反対側に位置する後壁14と、を有する。上壁12、底壁13、右側壁15及び左側壁16は、調理空間11Aを取り囲むように後壁14から立設された周壁を構成している。図2に示すように、底壁13には凹部13Aが形成されており、内槽17内で生じた凝縮水が凹部13Aに溜まる。また凹部13Aには、凝縮水を排水するための排水口13Bが設けられている。凹部13Aは、調理後の清掃を考慮したものである。
各壁は、略矩形状を有し、隣接する壁に対して例えば溶接により接合されている。この接合部は、R状(曲面状)になっている。これにより、内槽17内の隅部に汚れが溜まりにくく、内槽17内を清掃し易くなる。なお、壁同士の接合方法は溶接に限定されず、また接合部が曲面状である場合にも限定されない。
内槽17の内面には、遠赤外線を照射可能な黒色処理が施されている。この黒色処理は、内槽17の内面全体に施されていてもよいし、当該内面の一部にのみ施されていてもよい。なお、黒色処理は、遠赤外線を照射可能なものであればよく、材質は限定されない。
調理空間11Aには、被調理物が載置される複数枚のホテルパンが上下多段状に収容される。このホテルパンは、例えばステンレス製のものであり、内槽17の内面と同様に、遠赤外線を照射可能な黒色処理が表面に施されていてもよい。
図1に示すように、扉20は、内槽17の開口部11Bを開閉可能なように調理槽10に付設されている。扉20は、内槽17内の様子を外部から覗くための窓部22と、窓部22を保持する扉本体部21と、を有する。
熱媒ジャケット30は、熱媒体が内部を流通する中空状の構成であり、調理空間11Aを取り囲むように配置されている。より具体的には、熱媒ジャケット30は、後壁14及び周壁(上壁12、底壁13、右側壁15及び左側壁16)により内面側が構成されており、開口部11B以外の調理空間11A全体を取り囲んでいる。
熱媒ジャケット30内の熱媒体により内槽17内の空気及び蒸気を加熱し、熱風及び過熱蒸気により被調理物を加熱調理することができる。熱媒体は、オイルの一種であって、例えば-30℃以上260℃以下の温度範囲において液体状態を維持可能なものである。
図1に示すように、熱媒ジャケット30は、上壁12を含む上側ジャケット部33と、底壁13を含む下側ジャケット部34と、後壁14を含む後側ジャケット部35と、を有する。また図1には示されていないが、熱媒ジャケット30は、右側壁15を含む右側ジャケット部と、左側壁16を含む左側ジャケット部と、をさらに有する。これらのジャケット部により、熱媒体が流通可能な中空状の1つの容器が構成されている。
熱媒ジャケット30には、循環回路70から熱媒体を流入させるための流入口31と、循環回路70に熱媒体を流出させるための流出口32と、がそれぞれ設けられている。流入口31は熱媒ジャケット30における前後方向の中央よりも後方に設けられており、流出口32は当該中央よりも前方に設けられている。より具体的には、図1に示すように、後側ジャケット部35の上下2箇所に流入口31が設けられており、上側ジャケット部33及び下側ジャケット部34の前方に流出口32が1つずつ設けられている。これにより、熱媒体は、熱媒ジャケット30の後方から前方に向かって流通する。なお、流入口31及び流出口32の数及び位置は、図1に示す形態に限定されるものではない。
熱媒ジャケット30は、熱媒体が流入口31から流出口32に向かって内槽17の周壁の周りを周回する螺旋状(サイクロン状)に流通するように構成されている。このサイクロン流は、流入口31に設けられたノズル(図示しない)の傾きを調整することにより得られる。なお、本実施形態のように熱媒体が螺旋状に流通する場合に限定されず、熱媒体が後方から前方に向かって直線状に流通してもよい。
断熱部材40は、調理槽10を外部環境に対して熱的に遮断するためのものであり、熱媒ジャケット30の外面全体を覆うように配置されている。図1に示すように、断熱部材40は、上側ジャケット部33の外面を覆う上側断熱部41と、下側ジャケット部34の外面を覆う下側断熱部42と、後側ジャケット部35の外面を覆う後側断熱部43と、を有する。また図1には示されていないが、断熱部材40は、上記右側ジャケット部及び左側ジャケット部の外面を覆う右側断熱部及び左側断熱部をさらに有する。
送風機50は、調理空間11Aに空気及び蒸気の流れを発生させるものであり、羽根車55と、モーター52と、を有する。本実施形態における送風機50は、シロッコファンである。羽根車55は、調理空間11Aに臨み調理空間11A内の空気及び蒸気を吸い込む吸込口50Aを有する。
羽根車55は、後壁14の内面側に取り付けられている。羽根車55は、断熱部材40(後側断熱部43)の外面に設置されたモーター52のシャフト53の先端に取り付けられており、モーター52を作動させることにより回転駆動する。なお、送風機は、シロッコファンに限定されるものではなく、例えばターボファンなどの他の種類の送風機を用いることも可能である。
図2に示すように、案内板51は、後壁14よりも小さい平面視矩形状の板からなり、後壁14との間に間隔を空けた状態で後壁14とほぼ平行に配置されている。案内板51と後壁14の内面との間の間隔は、羽根車55の軸方向の長さとほぼ同じである。また案内板51の4辺に相当する端縁は、内槽17の周壁(上壁12、底壁13、右側壁15及び左側壁16)の内面に対してそれぞれ隙間を有しており、当該隙間を空気及び蒸気が流通可能となっている。
図3は、後壁14側に羽根車55が取り付けられる様子を示している。また図4は、後壁14に案内板51が取り付けられる様子を示している。
図3に示すように、モーターのシャフト53は、後壁14の内面から槽内側に突出しており、その突出端には、軸方向に延びる雄ネジ部53Bと径方向に延びる一対のピン53Aがそれぞれ設けられている。一方、羽根車55は、円筒状のボス部54を有し、このボス部54には、雄ネジ部53Bを挿入可能な円形孔54Bが中央に形成されると共に、ピン53Aを挿入可能なように軸方向に沿って切り欠かれた一対の切欠部54Aが形成されている。なお、図3では、1つの切欠部54Aのみ示されているが、ピン53Aの数に合わせて2つの切欠部54Aがボス部54に形成されている。
羽根車55は、円形孔54Bに雄ネジ部53Bを挿入すると共に切欠部54Aにピン53Aを嵌め込んだ状態で、雄ネジ部53Bにナット58を締め付けることにより、シャフト53に対して取り付けられる。この構成によれば、羽根車55の取付け及び取り外しを簡単に行うことができるため、内槽17内の清掃に支障を来さない。
図4に示すように、案内板51には、羽根車55の吸込口50Aと同径又はそれよりも径が大きい円形の吸込孔51Aが中央に形成されると共に、取付孔51Bが4隅の近傍に形成されている。一方、後壁14には、槽内側に突出する4つの取付ボルト56が設けられている。なお、図4では、1つの取付ボルト56が案内板51により隠れているため、3つの取付ボルト56のみ示されている。取付ボルト56を取付孔51Bに挿入し、取付ボルト56の先端に固定ナット57を締め付けることにより、案内板51が後壁14に対して取り付けられる。
案内板51は、羽根車55から吹き出された空気及び蒸気を内槽17の内面に沿って流すように案内する。具体的には、まず、調理空間11Aから吸込口50Aを介して空気及び蒸気が羽根車55に吸い込まれる。空気及び蒸気は、羽根車55により昇圧された後、後壁14の内面に沿って径方向外側に向かい(内槽17の周壁に向かい)吹き出される。
ここで、案内板51を設けることにより、昇圧後の空気及び蒸気が内槽17の周壁に到達する前に調理空間11A側へ流れるのを阻止し、後壁14の内面に沿って流れるように案内することができる。昇圧後の空気及び蒸気は、上壁12、底壁13、右側壁15及び左側壁16の内面に衝突した後、各壁12,13,15,16の内面に沿って後方から前方に向かって流れる。そして、内槽17の内面からの熱により空気及び蒸気が加熱され、熱風及び過熱蒸気が生じる。そして、熱風及び過熱蒸気は、扉20の内面に到達する前に調理空間11Aの中央近傍に集まり、吸込口50Aから羽根車55に吸い込まれる。このようにして、調理空間11Aにおいて空気及び蒸気の循環流が形成される。
循環回路70は、矢印H1で示す方向に熱媒体が流通する流路を有し、熱媒ジャケット30の流入口31及び流出口32にそれぞれ接続されている。図1に示すように、循環回路70は、加熱部60及び冷却部90がそれぞれ配置された主経路71と、冷却部90を迂回するように主経路71に接続されたバイパス経路72と、を有する。
主経路71の上流端は2本の経路に分岐しており、各分岐経路が熱媒ジャケット30の流出口32に接続されている。また主経路71の下流端も2本の経路に分岐しており、各分岐経路が熱媒ジャケット30の流入口31に接続されている。
バイパス経路72は、主経路71における冷却部90よりも上流側の部位P1に上流端が接続されると共に、主経路71における冷却部90よりも下流側の部位P2に下流端が接続されている。バイパス経路72には、熱媒体の流通及び遮断を切り替える第1開閉弁81が設けられている。
加熱部60は、循環回路70を流通する熱媒体を加熱するためのものであり、例えばシーズヒーターにより構成されている。図1に示すように、加熱部60は、主経路71における部位P2の下流側に配置されている。なお、加熱部は、熱媒体を加熱可能な構成を有するものであればよく、シーズヒーターに限定されるものではない。
冷却部90は、循環回路70を流通する熱媒体を冷却するためのものであり、図1に示すように、主経路71における部位P1と部位P2との間に配置されている。本実施形態における冷却部90は、複数の熱交換器(第1熱交換器91及び第2熱交換器92)を有しており、第1及び第2熱交換器91,92は主経路71において並列に配置されている。第1及び第2熱交換器91,92としては、例えばフィン&チューブ式熱交換器やプレート式熱交換器を用いることができる。
第1熱交換器91は、冷凍機を構成する蒸発器であって、冷媒との熱交換を介して熱媒体を冷却する。第2熱交換器92は、空気との熱交換を介して熱媒体を冷却する空気熱交換器である。図1に示すように、主経路71における部位P1と部位P2との間の部分は、第1熱交換器91が配置される第1熱交換経路71Aと、第2熱交換器92が配置される第2熱交換経路71Bと、に分岐している。第1熱交換経路71Aにおける第1熱交換器91の上流側には、熱媒体の流通及び遮断を切り替える第2開閉弁82が設けられている。また第2熱交換経路71Bにおける第2熱交換器92の上流側には、熱媒体の流通及び遮断を切り替える第3開閉弁83が設けられている。
熱媒ポンプ63は、循環回路70から熱媒ジャケット30に熱媒体を流入させる動力を発生するものであり、例えばマグネットポンプである。図1に示すように、熱媒ポンプ63は、主経路71における加熱部60の上流側で且つ部位P2の下流側に配置されている。なお、熱媒ポンプ63はマグネットポンプに限定されるものではなく、また循環回路70における位置も特に限定されない。
槽内温度センサー65は、調理槽10内の空気温度を測定するものである。槽内温度センサー65は、調理空間11Aに臨むように、上側ジャケット部33の一部に形成された筒孔30Aに挿入されている。図1に示すように、槽内温度センサー65と筒孔30Aの内壁面との間には空間が形成されているため、槽内温度センサー65が熱媒ジャケット30内の熱媒体の温度を誤検知するのを防止することができる。なお、槽内温度センサー65を設ける位置は、図1に示す位置に限定されず、下側ジャケット部34、後側ジャケット部35、右側ジャケット部又は左側ジャケット部に形成された筒孔に挿入されてもよい。
熱媒温度センサー64は、熱媒ジャケット30内を流通する熱媒体の温度を測定するものである。図1に示すように、熱媒温度センサー64は、流入口31の近傍において熱媒ジャケット30内に挿し込まれている。コントローラ130(図7)は、調理槽10内の空気温度を精度良く安定させるために槽内温度センサー65及び熱媒温度センサー64によるカスケード制御を実行し、加熱部60の動作を制御する。
温度過昇防止器61は、熱媒体の温度が一定以上の高温になった場合に加熱部60の動作を強制的に停止する保安器であり、これにより循環回路70内での熱媒体の異常加熱を防止することができる。なお、温度過昇防止器61は、本発明の加熱調理器における必須の構成要素ではなく、省略することができる。
熱媒逃がし手段100は、熱膨張により体積が増加した熱媒体を循環回路70から逃がすためのものである。図1に示すように、熱媒逃がし手段100は、主経路71における温度過昇防止器6の下流側の部位に接続された熱媒逃がし経路101と、熱媒逃がし経路101の途中に配置された冷却熱交換器102と、冷却熱交換器102に空気を送るプロペラファン103と、熱媒逃がし経路101の下流端に配置された膨張タンク104と、を有する。冷却熱交換器102は、例えばフィン&チューブ式熱交換器であるが、特に限定されない。
循環回路70内の熱媒体の体積が熱膨張により一定以上増加した場合に、循環回路70から熱媒逃がし経路101を通じて膨張タンク104に熱媒体を流入させることができる。これにより、循環回路70の内圧が異常上昇するのを防ぐことができる。しかも、熱媒体H1が膨張タンク104に流入する前に冷却熱交換器102により予め冷却されるため、膨張タンク104において高度な耐熱性能が要求されず、コスト面において好ましい。なお、熱媒逃がし手段100は、本発明の加熱調理器において必須の構成要素ではなく、省略されてもよい。
熱媒廃棄手段110は、循環回路70内の余剰の熱媒体を廃棄するためのものである。図1に示すように、熱媒廃棄手段110は、主経路71における熱媒逃がし経路101の接続部の下流側に接続された熱媒廃棄経路111と、熱媒廃棄経路111の途中に設けられた安全弁112と、熱媒廃棄経路111を通じて廃棄された熱媒体を貯める廃棄タンク113と、を有する。この熱媒廃棄手段110も本発明の加熱調理器における必須の構成要素ではなく、省略可能である。
次に、扉20のロック構造について説明する。図5に示すように、加熱調理器1は、扉20の開きが阻止されるロック状態と扉20の開きが許容される非ロック状態とを切り替えるロック機構23を備えている。本実施形態におけるロック機構23は、ユーザーが把持するハンドル部23Bを有し、支点23Aを中心にハンドル部23Bを回すことにより、ロック状態と非ロック状態とを切り替えることができる。
図5中において、実線がロック状態を示し、二点鎖線が非ロック状態を示し、破線がロック状態から非ロック状態に切り替わる途中の半ロック状態を示している。この「半ロック状態」とは、ロック状態と異なり扉20と調理槽10との間に隙間が形成される程度に扉20を動かすことはできるが、非ロック状態のように開口部11Bを完全に開放することはできない状態である。半ロック状態では、扉20と調理槽10との間に配置されるパッキンの反力によって扉20が少し外側に押され、扉20と調理槽10との間に隙間が形成されるが、扉20は開放されない。本実施形態において、非ロック状態は、ロック状態を基準としてハンドル部23Bが反時計回りに90°回転した状態である。また半ロック状態は、ロック状態を基準としてハンドル部23Bが反時計回りに10~20°回転した状態である。
加熱調理器1は、ロック機構23が半ロック状態にあることを検知する扉スイッチ24(図7)を備えている。扉スイッチ24は、ロック機構23の半ロック状態を検知すると、その検知情報をコントローラ130に送信する。
図6に示すように、加熱調理器1は、調理槽10内を排気する排気機構120を備えている。排気機構120は、天井孔12Aを開閉する蓋121と、天井孔12Aを介して調理槽10内の空間と連通する排気室124と、排気室124内を排気する排気ファン122と、を有する。
排気ファン122が作動すると、排気室124内が排気され、排気室124内の圧力が内槽17内の圧力よりも低くなる。この圧力差により、蓋121の下面を内槽17側から押す力が重り121Aの重力よりも大きくなることにより蓋121が開き(図6中の2点鎖線)、これにより内槽17内の熱風及び過熱蒸気が外部に逃がされる。
このとき、ロック機構23は、先述した半ロック状態となっており、扉20と調理槽10との間に小さな隙間が生じている。この隙間から調理槽10内に外気を吸入することにより、排気ファン122による調理槽10からの蒸気の排出が促進される。
コントローラ130は、加熱調理器1を構成する各機器の動作を制御するものである。図7は、コントローラ130による各制御機能を示すブロック図である。図7に示すように、コントローラ130は、加熱部60のヒーター出力を制御する加熱制御部131と、熱媒ポンプ63の作動のオン/オフを制御するポンプ制御部132と、第1~第3開閉弁81~83の開閉をそれぞれ制御する弁制御部133と、送風機50の作動のオン/オフを制御する送風制御部134と、排気ファン122の作動のオン/オフを制御する排気制御部135と、を含む。これらは、コントローラ130を構成するCPU(Central Processing Unit)の一機能である。
次に、上記加熱調理器1の動作について説明する。
まず、熱媒体を加熱する場合の動作について説明する。まず、ユーザーが入力部25(図7)に設定温度を入力し、加熱調理スタートの指令を与える。これにより、第1開閉弁81が開くと共に第2,第3開閉弁82,83が閉じた状態となり、且つ、加熱部60、熱媒ポンプ63及び送風機50がそれぞれ作動する。
これにより、バイパス経路72(図1)に熱媒体が流れ、加熱部60により加熱された熱媒体が、熱媒ポンプ63の動力により熱媒ジャケット30内に流入する。熱媒ジャケット30内に流入した熱媒体は、流入口31から流出口32に向かって内槽17の外面に沿って流れ、熱媒体の熱により内槽17が加熱される。
一方、送風機50を作動させることにより、内槽17の内面に沿った空気及び蒸気の流れが発生し、内槽17の内面からの熱により空気及び蒸気が加熱される。この熱風及び過熱蒸気によって、調理空間11A内に収容された被調理物が加熱調理される。なお、加熱調理中は、槽内温度センサー65により調理槽10内の空気温度を検知すると共に熱媒温度センサー64により熱媒体の温度を検知し、その検知結果を加熱部60の制御にフィードバックしてもよい。
次に、扉20を開いて被調理物の取り出しや入れ替えを行う場合の動作について説明する。まず、加熱調理中は、ロック機構23は、扉20の開きが阻止されるロック状態にある(図5中の実線)。そして、加熱調理終了後、ユーザーがロック機構23をロック状態から非ロック状態(図5中の2点鎖線)に切り替える途中、ロック機構23が半ロック状態(図5中の破線)になり、この状態を扉スイッチ24(図7)が検知する。コントローラ130は、扉スイッチ24から当該検知情報を受け付ける。この検知情報に基づいて、排気制御部135が排気ファン122を作動させると共に、送風制御部134が送風機50の動作を停止させる。
このため、ロック機構23が非ロック状態になる前に、内槽17内の熱風及び過熱蒸気が排気されると共に送風機50の動作が停止された状態となる。したがって、ユーザーが扉20を開いた時に、開口部11Bから熱風及び過熱蒸気が吹き出すのを抑制することが可能となり、ユーザーを火傷から守ることができる。
またポンプ制御部132は、送風制御部134により送風機50の動作が停止された状態においても熱媒ポンプ63を作動させる。これにより、ユーザーが扉20を開いて被調理物の出し入れ等を行う間にも、熱媒ジャケット30に熱媒体を流通させることができるため、内槽17の内面を設定温度に保持することができる。したがって、被調理物の入れ替え後も速やかに加熱調理を開始することができる。
なお、この機能は、調理スタート時における暖気運転にも利用することができる。つまり、調理槽内を高温状態にした後に被調理物を入れるのが通常であり、このときに上記機能を用いることができる。
次に、加熱された熱媒体を冷却する場合の動作について説明する。まず、ユーザーが入力部25(図7)に設定温度を入力する。ここで、入力された設定温度により、第1~第3開閉弁81~83の開閉制御が以下のように異なる。
まず、設定温度が例えば180℃(第1熱媒温度)~260℃(最高熱媒温度)の範囲内である場合には、第1及び第2開閉弁81,82が閉じると共に第3開閉弁83が開く。この場合、熱媒体は、バイパス経路72及び第1熱交換経路71Aを流れず、第2熱交換経路71Bを流れ、第2熱交換器92において外気との熱交換を介して冷却される。
次に、設定温度が例えば室温+10℃(第2熱媒温度)から180℃の範囲内である場合には、第1開閉弁81が閉じると共に第2及び第3開閉弁82,83が開く。この場合、熱媒体は、バイパス経路72を流れず、第1及び第2熱交換経路71A,71Bをそれぞれ流れる。そして、第1熱交換器91において冷媒との熱交換を介して熱媒体が冷却されると共に、第2熱交換器92において外気との熱交換を介して熱媒体が冷却される。
また、設定温度が例えば-30℃(最低熱媒温度)から室温+10℃の範囲内である場合には、第1及び第3開閉弁81,83が閉じると共に第2開閉弁82が開く。この場合、熱媒体は、バイパス経路72及び第2熱交換経路71Bを流れず、第1熱交換経路71Aを流れ、第1熱交換器91において冷媒との熱交換を介して冷却される。このように、冷却動作では、設定温度の温度域に応じて循環回路70において熱媒体が流れる経路が切り替わる。以上の動作は、設定温度に維持する場合だけでなく、260℃から-30℃へ降温させる際にも同様に行われるため、降温時間を短縮することができる。
以上の通り、本実施形態に係る加熱調理器1は、熱媒体が内部を流通する熱媒ジャケット30を有し、被調理物が収容される調理空間11Aを取り囲む調理槽10と、調理槽10の外面を覆うように配置された断熱部材40と、熱媒体を加熱する加熱部60と、加熱部60が配置されると共に熱媒体が流通する流路を有し、熱媒ジャケット30における熱媒体の流入口31及び流出口32に接続された循環回路70と、を備えている。
この加熱調理器1では、加熱部60により加熱された熱媒体を、循環回路70を通じて熱媒ジャケット30内に流入させることができる。そして、熱媒ジャケット30内に流入した熱媒体の熱によって調理槽10内の空気及び蒸気を加熱することにより、熱風及び過熱蒸気を発生させることができる。これにより、無風状態でも被調理物を加熱調理することができる。また加熱調理器1では、調理槽10の外面が断熱部材40により覆われているため、熱媒ジャケット30内に流入した熱媒体を外部に対して熱的に遮断することができる。これにより、熱媒ジャケット30内に流入した熱媒体の温度が外部温度の影響により変動しにくくなり、被調理物の加熱温度を安定させることができる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2に係る加熱調理器2について、図8を参照して説明する。実施形態2に係る加熱調理器2は、基本的に実施形態1に係る加熱調理器1と同様の構成を備え且つ同様の作用効果を奏するものであるが、図8に示すように、送風機50及び案内板51を備えていない点で実施形態1に係る加熱調理器1と異なっている。
この実施形態においても、熱媒ジャケット30内に流入した熱媒体の熱によって調理槽10内の空気及び蒸気を加熱し、それにより被調理物を加熱調理することができる。実施形態2に係る加熱調理器2は、気流がない無風状態で調理する必要がある場合に特に好適であり、例えば葉野菜などの軽い食材、茶碗蒸し又はケーキなどの調理において有効である。また実施形態1に係る加熱調理器1に比べて内槽17内に配置される部材の数がより少なくなるため、内槽17内の清掃を容易に行うことができる点で好ましい。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3に係る加熱調理器3について、図9を参照して説明する。実施形態3に係る加熱調理器3は、基本的に実施形態1に係る加熱調理器1と同様の構成を備え且つ同様の作用効果を奏するものであるが、被調理物F1を底部から加熱するための底側熱媒ジャケット142をさらに備えている点で異なっている。以下、実施形態1と異なる点についてのみ説明する。
図9は、内槽17内を前方から後方に向かって見た時の様子を示している。図9に示すように、加熱調理器3は、被調理物F1が載置されるホテルパン140を支持する一対の支持レール141と、ホテルパン140の底面に接触するように配置された底側熱媒ジャケット142と、を備えている。なお、図9は、便宜上、ホテルパン140の底面と底側熱媒ジャケット142との間に隙間を空けて示しているが、実際はホテルパン140の底面と底側熱媒ジャケット142の上面とは互いに接触している。
ホテルパン140は、被調理物F1が載置される底部140Aと、この底部140Aから垂直に立ち上がる鍔部140Bと、を有する。一対の支持レール141は、右側壁15及び左側壁16の内面から槽内側へ張り出すと共に、同じ高さ位置で左右方向に対向している。図9に示すように、ホテルパン140は、鍔部140Bが一対の支持レール141の各々に係止された状態で内槽17内に収容されている。
底側熱媒ジャケット142は、熱媒体が内部を流通する中空状の容器であり、熱媒体の流入口142A及び流出口142Bをそれぞれ有する。図9に示すように、流入口142Aには熱媒流入経路143の一端が接続されており、当該熱媒流入経路143の他端は循環回路70の下流端側の部位に接続されている。また流出口142Bには熱媒流出経路144の一端が接続されており、当該熱媒流出経路144の他端は循環回路70の上流端側の部位に接続されている。
この実施形態によれば、循環回路70から熱媒ジャケット30及び底側熱媒ジャケット142の両方に熱媒体を流入させることができる。したがって、被調理物F1において熱風及び過熱蒸気が当たりにくい底部を、底側熱媒ジャケット142内の熱媒体からの熱によって加熱することができる。したがって、被調理物F1の全体を均一に加熱調理することができる。
なお、底側熱媒ジャケット142は、複数のホテルパン140の全てに対して配置されていてもよいが、一部のホテルパン140に対してのみ配置されていてもよい。また実施形態2において説明した送風機50及び案内板51を備えていない加熱調理器2において、この底側熱媒ジャケット142が適用されてもよい。
(その他実施形態)
最後に、本発明のその他実施形態について説明する。
実施形態1では、スチーム式の加熱調理器について説明したがこれに限定されず、本発明の加熱調理器は、蒸気を用いずに熱風のみにより加熱調理する調理器にも適用することができる。つまり、実施形態1において説明した蒸気導入部150は省略することができる。
実施形態1では、内槽17が熱媒ジャケット30の一部として構成される場合について説明したがこれに限定されず、内槽17が熱媒ジャケット30とは別の部材として構成されていてもよい。
実施形態1では、熱媒ジャケット30が内槽17の後壁14及び周壁の外面を覆う場合について説明したがこれに限定されず、内槽17の周壁の外面のみを覆うように配置されていてもよいし、内槽17の後壁14の外面のみを覆うように配置されていてもよい。
実施形態1では、熱媒ジャケット30が1つの容器からなる場合について説明したがこれに限定されず、熱媒ジャケット30が複数の容器からなっていてもよい。そして、複数の容器に対して別々の循環回路が接続されてもよいし、1つの循環回路から複数の容器に熱媒体を分流させてもよい。
実施形態1では、断熱部材40が熱媒ジャケット30の外面全体を覆う場合について説明したがこれに限定されず、熱媒ジャケット30の外面の一部を覆う構成であってもよい。
実施形態1において説明した、ロック機構23の半ロック状態に基づく排気機構120及び送風機50の制御は、本発明の加熱調理器において必須ではなく省略されてもよい。
実施形態1では、冷却機能付きの加熱調理器1について説明したがこれに限定されず、冷却部90が省略されてもよい。
実施形態1では、調理槽10の内面に黒色処理が施される場合について説明したがこれに限定されず、当該内面に黒色処理が施されなくてもよい。
実施形態1では、羽根車55が内槽17の後壁14側に取り付けられる場合について説明したが、これに限定されない。羽根車55は、例えば上壁12、右側壁15あるいは左側壁16の内面側に取り付けられていてもよい。
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと解されるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1,2,3 加熱調理器
10 調理槽
11A 調理空間
11B 開口部
17 内槽
20 扉
23 ロック機構
24 扉スイッチ
30 熱媒ジャケット
31 流入口
32 流出口
40 断熱部材
50 送風機
51 案内板
60 加熱部
63 熱媒ポンプ
70 循環回路
90 冷却部
120 排気機構
130 コントローラ
131 加熱制御部
132 ポンプ制御部
134 送風制御部
135 排気制御部
F1 被調理物
H1 熱媒体

Claims (12)

  1. 熱媒体が内部を流通する熱媒ジャケットを有し、被調理物が収容される調理空間を取り囲む調理槽と、
    前記調理槽の外面を覆うように配置された断熱部材と、
    前記熱媒体を加熱する加熱部と、
    前記熱媒体を冷却する冷却部と、
    前記熱媒体が流通する流路を有し、前記熱媒ジャケットにおける前記熱媒体の流入口及び流出口に接続された循環回路と、を備え、
    前記循環回路の前記流路は、前記加熱部及び前記冷却部が配置された主経路と、前記冷却部を迂回するように前記主経路に接続されたバイパス経路と、を有し、
    前記冷却部への前記熱媒体の流入及び遮断を切り替える切替部が設けられていることを特徴とする、加熱調理器。
  2. 設定温度に基づいて前記切替部の制御を行う切り替え制御部をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記調理空間に空気の流れを発生させる送風機と、
    前記送風機から吹き出された空気を前記調理槽の内面に沿って流すように案内する案内板と、をさらに備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の加熱調理器。
  4. 熱媒体が内部を流通する熱媒ジャケットを有し、被調理物が収容される調理空間を取り囲む調理槽と、
    前記調理槽の外面を覆うように配置された断熱部材と、
    前記熱媒体を加熱する加熱部と、
    前記加熱部が配置されると共に前記熱媒体が流通する流路を有し、前記熱媒ジャケットにおける前記熱媒体の流入口及び流出口に接続された循環回路と、
    前記調理空間に空気の流れを発生させる送風機と、を備え、
    前記送風機は、羽根車と前記羽根車を回転させるシャフトとを有し、前記調理槽において一つの面を構成する壁部から前記シャフトが調理槽内に突出するように配置され、
    前記熱媒ジャケットは、前記壁部に沿って配置された部分を含み、
    前記送風機から送り出された空気が、少なくとも前記部分に沿って流れて加熱されることを特徴とする、加熱調理器。
  5. 前記送風機は、前記調理空間に臨み前記調理空間内の空気を吸い込む吸込口を有することを特徴とする、請求項又はに記載の加熱調理器。
  6. 前記循環回路から前記熱媒ジャケットに前記熱媒体を流入させる動力を発生する熱媒ポンプと、
    前記送風機の動作が停止された状態においても前記熱媒ポンプを作動させるポンプ制御部と、をさらに備えることを特徴とする、請求項のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  7. 前記熱媒ジャケットは、前記調理空間への前記被調理物の出し入れを行うための開口部と反対側に位置する後壁と、前記調理空間を取り囲むように前記後壁から立設された周壁と、を有することを特徴とする、請求項1~のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  8. 前記熱媒ジャケットは、前記熱媒体が前記流入口から前記流出口に向かって前記周壁の周りを周回する螺旋状に流通するよう構成されていることを特徴とする、請求項に記載の加熱調理器。
  9. 前記調理空間への前記被調理物の出し入れを行うための開口部を開閉可能なように前記調理槽に付設された扉と、
    前記扉の開きが阻止されるロック状態と、前記扉の開きが許容される非ロック状態と、を切り替えるロック機構と、
    前記ロック機構が前記ロック状態から前記非ロック状態に切り替わる途中の半ロック状態にあることを検知する扉スイッチと、
    前記調理槽内を排気する排気機構と、
    前記扉スイッチにより前記半ロック状態が検知されたことに基づいて前記排気機構を作動させる排気制御部と、をさらに備えることを特徴とする、請求項1~のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  10. 前記調理空間への前記被調理物の出し入れを行うための開口部を開閉可能なように前記調理槽に付設された扉と、
    前記扉の開きが阻止されるロック状態と、前記扉の開きが許容される非ロック状態と、を切り替えるロック機構と、
    前記ロック機構が前記ロック状態から前記非ロック状態に切り替わる途中の半ロック状態にあることを検知する扉スイッチと、
    前記調理空間に空気の流れを発生させる送風機と、
    前記扉スイッチにより前記半ロック状態が検知されたことに基づいて前記送風機の動作を停止させる送風制御部と、をさらに備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の加熱調理器。
  11. 前記循環回路に配置され、前記熱媒体を冷却する冷却部をさらに備えることを特徴とする、請求項に記載の加熱調理器。
  12. 前記調理槽の内面には、遠赤外線を照射可能な黒色処理が施されていることを特徴とする、請求項1~11のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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