JP7045297B2 - スクリーン紗用モノフィラメント及びその製造方法 - Google Patents
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Description
しかし、特許文献1は、芯をポリエステル、鞘を特定の有機顔料を含むポリエステルとしたスクリーン紗用モノフィラメントが記載されているものの、強度又は伸度が十分でなく、パーンヒケが生じたり、製織時に目ずれやスカムが発生したり、印刷耐久性にも問題がある。また、特許文献2には、スクリーン印刷に用いることができるポリアミドモノフィラメントが記載されているが、ポリアミド単独のモノフィラメントの場合、寸法安定性に劣り、精密印刷が難しい。
これらを解決する方法としては、例えば、特許文献3には、芯にポリエステル、鞘にポリアミドを配することによって、寸法安定性、感光樹脂との接着性、耐筬削れ性等を向上させた芯鞘複合繊維からなるモノフィラメントが開示されている。特許文献4には、分子量300~6000のグリコール成分を1~15質量%共重合した改質ポリエステルからなるポリエステル単独モノフィラメントが開示されている。
すなわち、本発明は、芯成分がポリエステル、鞘成分が共重合ポリエステルの芯鞘モノフィラメントであり、以下の(1)~(8)を満たすことを特徴とするスクリーン紗用芯鞘モノフィラメントを第1の要旨とする。
(1)芯成分の樹脂は、固有粘度(IV)が0.7~1.0dl/gであるホモのポリエチレンテレフタレート
(2)鞘成分の樹脂は、固有粘度(IV)が0.55~0.68dl/gであるポリエチレングリコールが共重合された変性ポリエチレンテレフタレート
(3)芯鞘比率(面積比)が、65:35~90:10
(4)破断強度が、6.2~7.5cN/dtex
(5)破断伸度が、20~28%
(6)5%モジュラスが、3~4.5cN/dtex
(7)10%モジュラスが、5~7cN/dtex
(8)芯成分の艶消剤の濃度が0.05~0.5質量%、鞘成分の艶消剤の濃度が0.2~0.5質量%
また、上記スクリーン紗用モノフィラメントにおいて、延伸・リラックス処理して得られるものであることを第2の要旨とする。
さらに、上記スクリーン紗用モノフィラメントにおいて、以下の条件による摩耗試験において、上下回数30,000回以上でモノフィラメントが断糸しないものであることを第3の要旨とする。
条件:片方を固定したモノフィラメントを筬に対し垂直方向に通す。通したモノフィラメントは筬に対し、垂直方向に5°傾けた状態で、末端を1g/dの重りで固定する。モノフィラメント上に筬を上下(1往復=1カウント)させる。この時のモノフィラメントが切れる平均上下回数をカウントする。
そして、固有粘度(IV)が0.7~1.0dl/gであるホモのポリエチレンテレフタレートを芯成分とし、固有粘度(IV)が0.55~0.68dl/gであるポリエチレングリコールが共重合された変性ポリエチレンテレフタレートを鞘成分として、紡糸口金より紡糸した後に延伸するスクリーン紗用モノフィラメントの製造方法であって、延伸工程で1~5%のリラックス処理を施すことを特徴とする上記スクリーン紗用芯鞘モノフィラメントの製造方法を第4の要旨とする。
本発明おける艶消剤とは、光の透過や反射を抑制し、繊維のぎらつきを押さえるものであり、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウム等の無機粒子が好適に挙げられる。コスト、紫外線吸収性の点から、酸化チタンが好ましい。
ポリエチレングリコールの共重合量はポリエステルに対して1~12質量%であることが好ましく、より好ましくは2~10質量%である。スカムの発生の抑制や、感光樹脂との接着性を良好に保つ点から1%以上が好ましい。スクリーン紗の張りや腰を良好に保つ点からは、12質量%以下が好ましい。また、共重合ポリエステルのガラス転移温度は、45~68℃が好ましく、このようになる範囲で、ポリエチレングリコールの分子量や共重合量を適宜調整することが好ましい。ガラス転移温度を45℃以上とすると、通常は、ガラス転移点が室温より一定以上高くなるため紗の寸法安定性が良好となり、68℃以下とすると、スカムの発生の起因が低減される点、感光樹脂との接着性を良好に保つ点から好ましい。
さらに、この他の共重合成分として、ヘキサメチレングリコールなどのジオキシ化合物、アジピン酸、イソフタル酸、スルホイソフタル酸、フタル酸などのジカルボン酸、ビスフェノールA等が共重合されていても良いが、本発明の効果を得やすい点からは、実質的に上記ポリエチレングリコールのみを共重合したものであることが特に好ましい。
筬は、通常、繊維直径27~30μmでは310~460メッシュ/インチ用のもの、繊維直径33~45μmでは200~380メッシュ/インチ用のもの、繊維直径48~54μmでは60~225メッシュ/インチ用のものを選択し使用するとよい。
なお、スクリーン印刷に用いる際の感光樹脂としては、ジアゾ系など、スクリーン紗用感光樹脂用であるものなら、いずれの感光樹脂でもよい。
本発明のスクリーン紗用モノフィラメントの製造においては、紡糸工程で紡糸した後、延伸工程で、十分に結晶化を行い、繊維構造を固定し、延伸した後に、延伸糸の熱収縮率の低下を目的としてリラックス処理を施し緩和することが好ましい。
このように延伸工程において、延伸及びリラックス処理を施したスクリーン紗用モノフィラメントは本願発明の効果を奏するうえで好ましいものとなる。
延伸工程では、たわみを無くす目的で延伸倍率1.01~1.05で予備延伸した後に、本延伸を行うことが好ましい。本延伸では、ロールヒーターの温度を80~88℃に設定し延伸を行うことが好ましい。
延伸工程におけるリラックス処理では、リラックス処理と同時にプレートヒーターにて熱セットを行うことが好ましい。このときのヒーター温度は、120~200℃程度が好ましい。
リラックス処理におけるリラックス率は、筬削れやスカム発生を防止し易い点から、1~5%であることが好ましい。より好ましいリラックス率の範囲は、2~4.5%である。リラックス率が1%未満の場合、延伸工程での各ローラー間の張力が高くなるため、非晶部の配向が高くなり、筬削れが多発し易くなる。また、製織時のパーンヒケが発生し、生地にタテ筋やヨコ筋が発生し易い傾向となる。リラックス率が5%を超える場合は、非晶部分の配向が低下するため、5%モジュラス、10%モジュラスが上記の範囲で、破断強度及び破断伸度が本発明である高品質のモノフィラメントを得ることが難しい。
A.固有粘度(IV)
ウベローデ型粘度管を使用し、サンプルをフェノール:テトラクロロエタン=6:4の混合溶媒、溶解時間80℃×1時間で溶解し、測定温度20℃の下で測定し、固有粘度IV(dl/g)を得た。
B.破断強度、破断伸度、5%モジュラス、10%モジュラス
JIS L 1013に準じ、島津製作所製のAGS-1KNGオートグラフ引張試験機を用い、試料糸長20cm、定速引張速度20cm/minの条件で測定する。荷重-伸び曲線での荷重の最高値を繊度で除した値を破断強度(cN/dtex)とし、そのときの伸び率を破断伸度(%)とし、伸び率が5%のときの強度を5%モジュラス(cN/dtex)、伸び率が10%のときの強度を10%モジュラス(cN/dtex)とする。
C. 熱水収縮率
無緊張状態で測定した糸条(フィラメント)の長さLoと、沸騰水中、30分間無緊張で処理した後、冷却した糸条(フィラメント)の長さLより次式により求めた値である。
〔数1〕
熱水収縮率=(L-Lo)/Lo×100%
D.紡糸及び延伸操業性
紡糸操業性及び延伸操業性は、両工程の通過性が良好であれば○、工程通過性が若干悪いものを△、製糸不可であれば×とした。
E.スカム評価
得られたスクリーン紗用モノフィラメントを用いて、スルーザー型織機により、回転数300rpmで、300メッシュ/インチのスクリーン紗用織物を製織し、筬の汚れが進行して正常な製織を維持できず、停機した時点までの製織長を求めた。
評価は製織長が500m以上のものを良好とし○、500m未満を不良とし×とした。
F.筬摩耗試験
片方を固定したモノフィラメントを筬に対し垂直方向に通す。通したモノフィラメントは筬に対し、垂直方向に5°傾けた状態で、末端を1g/dの重りで固定する。筬は、上下に50mm、分速140回往復させる(1往復=1カウント)。モノフィラメントが筬の往復運動により断糸するまでの往復回数を計測する。N数は10本で実施し、平均を算出し、破断回数とした。
G.感光性
無染色のスクリーン紗にジアゾ樹脂型感光樹脂を、膜厚10~11μm塗布し、適正露光して水洗いすることにより、印刷版を作製した。このときのハレーションの発生有無を観察し、ハレーション無しは〇、グレーゾーンは△、ハレーション発生を×とした。
H.スクリーン紗の印刷耐久性
得られたスクリーン紗用モノフィラメントを用いて、300メッシュのスクリーン紗用織物を製織し、スクリーン紗を得た。得られたスクリーン紗を使用してスクリーン製版し、1000枚印刷時の印刷パターン、スクリーン紗の破損を観察した。印刷パターンに歪みや破損が無いものを〇、歪み、軽微な破損が有るものを×、歪みや破損の有無の判断ができなかったものを△とした。
I.寸法安定性
得られたスクリーン紗用モノフィラメントを用いて、300メッシュのスクリーン紗用織物を製織し、スクリーン紗を得た。得られたスクリーン紗を使用してスクリーン製版し、1000枚印刷時の印刷パターンを観察した。
J. 総合評価
紡糸操業性、筬摩耗試験(筬削れ性)、メッシュ(スカム、感光性、印刷耐久性)の5つの項目について、紡糸操業性・メッシュ(3項目)が全て○で筬摩耗試験30,000回以上であるものを〇、×がなく軽微な欠点が1項目以上あるものを△、1項目でも×があるものは、×とした。
固相重合された酸化チタン0.3質量%含有したホモのポリエチレンテレフタレート(IV:0.85dl/g)を芯部に、酸化チタン0.38質量%含有し、ポリエチレングリコール(PEG:#400、4.8質量%/ポリマー)を共重合した共重合ポリエステル(IV:0.65dl/g、ガラス転移温度66℃)を鞘部に配置し、芯鞘比率(面積比)を65:35として従来公知の紡糸方法に従い、オリフィス径φ0.37mmの紡糸口金を使い、紡糸温度299℃、巻取速度1110m/minで紡糸し、未延伸モノフィラメントを得た。得られた未延伸のモノフィラメントを延伸速度800m/min、ロールヒーター温度84℃で延伸した後、プレートヒーター温度165℃で熱セットしながら、リラックス率4%のリラックス処理を施して、13dtexのスクリーン紗用モノフィラメントを得た。
芯鞘比率をそれぞれ変更した以外は実施例1と同様に13dtexのスクリーン紗用モノフィラメントを得た。
芯成分の樹脂の固有粘度をそれぞれ変更した以外は、実施例2と同様に、13dtexのスクリーン紗用モノフィラメントを得た。
鞘成分の樹脂の固有粘度をそれぞれ変更した以外は、実施例2と同様に、13dtexのスクリーン紗用モノフィラメントを得た。
鞘部の酸化チタン濃度を0質量%とした以外は、実施例2と同様に、スクリーン紗用モノフィラメントを製造した。
芯部の酸化チタン濃度を0質量%とした以外は、実施例2と同様に、スクリーン紗用モノフィラメントを製造した。
延伸工程での延伸倍率を変更し、それぞれの伸度に調整した以外は、実施例2と同様にスクリーン紗用モノフィラメントを製造した。
延伸後の繊度をそれぞれ変更した以外は、実施例2と同様に、スクリーン紗用モノフィラメントを製造した。
延伸工程でのリラックス率をそれぞれ変更した以外は、実施例2と同様に、スクリーン紗用モノフィラメントを製造した。
固相重合された酸化チタン0.3質量%が含有したホモのポリエチレンテレフタレート(IV:0.85dl/g)を従来公知の紡糸方法に従い、オリフィス径φ0.37mmの紡糸口金を使い、紡糸温度299℃、巻取速度1110m/minで紡糸し、未延伸モノフィラメントを得た。得られた未延伸モノフィラメントを延伸速度800m/min、ロールヒーター温度84℃で延伸した後、プレートヒーター温度165℃で熱セットしながら、リラックス率4%のリラックス処理を施して、13dtexのスクリーン紗用モノフィラメントを得た。
酸化チタン0.38質量%含有し、ポリエチレングリコール(PEG:#400、4.8質量%/ポリマー)を共重合した共重合ポリエステル(IV:0.65dl/g)を、従来公知の紡糸方法に従い、オリフィス径φ0.37mmの紡糸口金を使い、紡糸温度299℃、巻取速度1110m/minで紡糸し、未延伸モノフィラメントを得た。得られた未延伸モノフィラメントを延伸速度800m/min、ロールヒーター温度84℃で、プレートヒーター165℃で熱セットしながら、リラックス率4%のリラックス処理を施して、13dtexのスクリーン紗用モノフィラメントを得た。
芯の比率の小さい比較例1から得られたスクリーン紗用モノフィラメントは、節糸、スカムが無く、筬磨耗による筬削れも無かったが、印刷耐久性に劣るスクリーン紗となった。
鞘の比率の小さい比較例2から得られたスクリーン紗用モノフィラメントは、製織時の筬削れ、スカムの発生が見られ、また、スクリーン印刷中にスクリーン紗から、削れなどが見られ、品位の劣るスクリーン紗となった。
芯部を低粘度のポリエステルとした比較例3から得られたスクリーン紗用モノフィラメントは、モノフィラメントの破断強度やモジュラスが低くなり、印刷耐久性の悪いスクリーン紗となった。
芯部を高粘度とした比較例4から得られたスクリーン紗用モノフィラメントは、芯部に未溶融物による節の発生が見られ、製織時にはスカムの発生が生じ、得られたスクリーン紗は、印刷耐久性に劣るものとなった。
鞘部を低粘度とした比較例5から得られたスクリーン紗用モノフィラメントは、芯側と鞘側粘度差が大きくなり、紡糸操業性が非常に悪いものであり、繊維横断面の形状も悪いものであった。製織時には筬摩耗が生じ易く、得られたスクリーン紗は、印刷耐久性が悪く品位の劣るものとなった。
鞘部の粘度が高い比較例6から得られたスクリーン紗用モノフィラメントは、製織時に筬削れが発生したり、鞘側の樹脂の未溶融物による節などが発生するなど、品位の悪いスクリーン紗となった。これは、鞘粘度を高くしたことで鞘樹脂の分子配向が高くなり過ぎたことで、筬削れの発生したり、鞘側の樹脂の未溶融物による節などが発生するなどにより、品位の悪いスクリーン紗となったと思われる。
鞘部の酸化チタン濃度を0質量%とした比較例7から得られたスクリーン紗用モノフィラメントは、製織時の筬磨耗性が高く、スカムの発生の無いモノフィラメントを得たが、スクリーン印刷時、ハレーションが発生するなど、品位の低いスクリーン紗となった。
芯部樹脂の酸化チタン濃度が0質量%の比較例8から得られたスクリーン紗用モノフィラメントは、スクリーン印刷時、感光樹脂のハレーションが発生し、精密な印刷ができないものであった。
破断伸度が15%の比較例9から得られたスクリーン紗用モノフィラメントは、製織時、筬削れが多発し、スカムも発生した。得られたスクリーン紗は印刷耐久性が低く、品位の低いものとなった。得られたモノフィラメントは、繊維軸方向に分子鎖が高配向したことで、筬削れが多発したり、スカムが発生したと思われる。
破断伸度が45%、破断強度が5.8cN/dtex、10%モジュラスが4.8%の比較例10から得られたスクリーン紗用モノフィラメントは、得られたスクリーン紗は、寸法安定性が十分でなく、印刷耐久性に劣った品位の悪いものとなった。
リラックス率を10%とした比較例11から得られたスクリーン紗用モノフィラメントは、5%モジュラス及び10%モジュラスが低くなった。得られたスクリーン紗は、高精度の精密印刷ができる高品位のものではなく、印刷耐久性も悪かった。
リラックス率を7%とした比較例12から得られたスクリーン紗用モノフィラメントは、5%モジュラスが低くなった。得られたスクリーン紗は、高精度の精密印刷ができる高品位のものではなく、印刷耐久性も悪かった。
リラックス率を-7%(7%延伸)とした比較例13から得られたスクリーン紗用モノフィラメントは、5%モジュラスが高くなった。製織時に筬摩耗し、スカムの発生がみられ、パーンヒケも大量発生し、生地に筋が発生した。得られたスクリーン紗は品位が低く、印刷耐久性に劣ったものとなった。これはリラックス工程で鞘部の配向が進み、筬摩耗やスカム発生が発生したと思われる。
比較例14で得られたポリエチレンテレフタレートモノフィラメントは、製織時にスカムや筬削れが生じ、得られたスクリーン紗は、目ずれが発生する品位が悪く、印刷耐久性にも劣っていた。
比較例15で得られたポリエチレングリコール共重合ポリエチレンテレフタレートモノフィラメントは、強度、モジュラスも十分でなく、得られたスクリーン紗は、寸法安定性が悪く、高精度印刷は難しく、印刷耐久性にも劣ったものであった。
Claims (4)
- 芯成分がポリエステル、鞘成分が共重合ポリエステルの芯鞘モノフィラメントであり、(1)~(8)を満たすことを特徴とするスクリーン紗用モノフィラメント。
(1)芯成分の樹脂は、固有粘度(IV)が0.7~1.0dl/gであるホモのポリエチレンテレフタレート
(2)鞘成分の樹脂は、固有粘度(IV)が0.55~0.68dl/gであるポリエチレングリコールが共重合された変性ポリエチレンテレフタレート
(3)芯鞘比率(面積比)が、65:35~90:10
(4)破断強度が、6.2~7.5cN/dtex
(5)破断伸度が、20~28%
(6)5%モジュラスが、3~4.5cN/dtex
(7)10%モジュラスが、5~7cN/dtex
(8)芯成分の艶消剤の濃度が0.05~0.5質量%、鞘成分の艶消剤の濃度が0.2~0.5質量% - 延伸・リラックス処理をして得られることを特徴とする請求項1記載のスクリーン紗用モノフィラメント。
- 以下の条件による筬摩耗試験において、上下回数30,000回以上でモノフィラメントが断糸しないことを特徴とする請求項1または2記載のスクリーン紗用モノフィラメント。
条件:片方を固定したモノフィラメントを筬に対し垂直方向に通す。通したモノフィラメントは筬に対し、垂直方向に5°傾けた状態で、末端を1g/dの重りで固定する。モノフィラメント上に筬を上下(1往復=1カウント)させる。この時のモノフィラメントが切れる平均上下回数をカウントする。 - 固有粘度(IV)が0.7~1.0dl/gであるホモのポリエチレンテレフタレートを芯成分とし固有粘度(IV)が0.55~0.68dl/gであるポリエチレングリコールが共重合された変性ポリエチレンテレフタレートを鞘成分として、紡糸口金より紡糸した後に延伸するスクリーン紗用芯鞘モノフィラメントの製造方法であって、延伸工程で1~5%のリラックス処理を施すことを特徴とする請求項1~3いずれか1項記載のスクリーン紗用芯鞘モノフィラメントの製造方法。
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