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JP6865103B2 - レバー式コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、レバーの操作により相手側コネクタに低挿入力で嵌合・離脱されるレバー式コネクタに関する。
この種のレバー式コネクタとして、図20に示すものがある。(例えば、特許文献1参照)。
このレバー式コネクタ1は、図20に示すように、図示しない相手側コネクタの雄ハウジングのフード部内に雌ハウジング2aのハウジング本体2bが嵌め込まれる雌コネクタ2と、この雌ハウジング2aのハウジング本体2bの前側の仮係止位置からハウジング本体2bに完全に装着された本係止位置に移動することで、図示しない可撓性のランス及び検知板4aと共に雌端子3の中途挿入検知と二重係止を行うフロントホルダ4と、雄ハウジングのフード部と雌ハウジング2aのハウジング本体2bとの間をシールする環状のパッキン5と、ハウジング本体2bの後部の四角筒状の部材収容部2c内に嵌め込まれてハウジング本体2bに形成された複数の端子収容室2dをシールするマットシール6と、部材収容部2c内に嵌め込まれてマットシール6を覆うマットシールカバー7と、部材収容部2cの後端部に装着される電線カバー8と、ハウジング本体2bの上下面側に突設された一対の支軸2e,2eを介して揺動自在に支持され、雄ハウジングのフード部に形成されたカムフォロアに係合するカム溝9cをアーム部9bに有したレバー9と、を備えている。
そして、レバー9の操作部9aの操作により、雄コネクタの雄ハウジングと雌コネクタ2の雌ハウジング2aが低挿入力で嵌合・離脱され、その嵌合時に雄ハウジングに収容された複数の雄端子と雌ハウジング2aの複数の端子収容室2dに収容された雌端子3とが電気接続されるようになっている。尚、マットシール6及びマットシールカバー7には、電線付き雌端子3が挿入される端子挿入孔6a,7aがそれぞれ複数形成されている。
特開2005−123102号公報 特開2011−90880号公報
しかしながら、前記従来のコネクタ1では、電線カバー8の両側壁8a,8aに設けた各弾性ロック部8bのいずれか一方又は両方が雌ハウジング2aの両側の被ロック部2g,2gに正しく係止されていなくとも、検知する機構がないため、検知する治具を作製するか、ワイヤハーネス(W/H)の製造工程において作業者が目視にて確認しなければならなかった。
また、レバー9を回動させ、レバー9の操作部9aの下面側に設けた係止突起9dを電線カバー8の天井壁8cに設けたロック突起8dへ係止させ、コネクタを嵌合させる構造であるが、ロック係止の際に、オーバーストロークを確保するため、レバー9の一対のアーム部9b,9bと電線カバー8の両側壁8a,8aの間には多少のクリアランスが発生し、車輌搭載時に振動等によりレバー9及び電線カバー8がガタ付く虞れがあった。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、電線カバーが係止途中のままとなることなく、正常な位置まで移動させることができ、かつ、レバー及び電線カバーのガタ付きを防止することができるレバー式コネクタを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、複数の端子収容室が形成され、相手側ハウジングに嵌合・離脱されるハウジングと、前記ハウジングの後面側を覆うように装着された電線カバーと、操作部の両端から延出したアーム部が前記ハウジングに支軸を介して支持され、前記相手側ハウジングのカムフォロアに係合するカム溝を有するレバーと、を備えたレバー式コネクタにおいて、前記レバーのアーム部に逆回転防止用の弾性ロック片を設け、前記弾性ロック片に、前記電線カバーの側壁に形成された突き当て突起に当接するカバー押込み突起を設け、且つ、前記レバーの操作部の中央に前記電線カバーに形成された係止部に係止される係止突起を形成し、前記係止突起の両側に前記係止部の両側に形成された一対の保護壁が押圧して弾性変形する弾性変形部をそれぞれ形成したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のコネクタであって、前記カバー押込み突起の前記突き当て突起に当接する面の少なくとも一部が斜面になっていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2記載のコネクタであって、前記レバーの操作部のコネクタ嵌合完了位置にて前記弾性ロック片のカバー押込み突起が前記電線カバーの突き当て突起を乗り越えて該電線カバーの側壁に当接した状態となることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1記載のコネクタであって、前記電線カバーの両側壁の一端側に、前記ハウジングのカバー当接面に当接するハウジング当接壁を形成し、前記ハウジング当接壁に切欠きを形成して該ハウジング当接壁の当接部を弾性変形自在にしたことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1記載のコネクタであって、前記ハウジングの前側の仮係止位置から該ハウジングに装着された本係止位置に移動することで、前記端子収容室内の端子の二重係止を行うフロントホルダを備え、前記フロントホルダの周壁部に、前記ハウジングのハウジング本体に形成された仮係合部係合される仮係止部を有した仮係止用弾性アームと、前記ハウジング本体に形成された本係合部に係止・離脱される本係止部を有した本係止用弾性アームをそれぞれ形成し、前記本係止用弾性アームに前記本係止部とアーム補強リブをそれぞれ形成し、前記ハウジング本体に本係止部収容溝と補強リブ収容溝をそれぞれ形成したことを特徴とする。
以上説明したように、請求項1の発明によれば、レバーのアーム部に逆回転防止用の弾性ロック片を設け、弾性ロック片に、電線カバーの側壁に形成された突き当て突起に当接するカバー押込み突起を設けたことにより、ハウジングに対して電線カバーが係止途中のままになることなく、弾性ロック片のカバー押込み突起により電線カバーを正常な位置まで移動させて係止させることができる。また、弾性ロック片が弾性変形し、レバーの一対のアーム部で電線カバーの両側壁を挟み込む状態で維持するため、レバー及び電線カバーのガタ付きを確実に防止することができる。特に、レバーの操作部の中央に電線カバーに形成された係止部に係止される係止突起を形成し、係止突起の両側に係止部の両側に形成された一対の保護壁が押圧して弾性変形する弾性変形部をそれぞれ形成したことにより、レバーの弾性変形部の弾性変形による反力により、レバーのガタ付きを確実に防止することができる。
請求項2の発明によれば、カバー押込み突起の突き当て突起に当接する面の少なくとも一部が斜面になっていることにより、カバー押込み突起がその斜面で突き当て突起を乗り越え易くなる。
請求項3の発明によれば、レバーの操作部のコネクタ嵌合完了位置にて弾性ロック片のカバー押込み突起が電線カバーの突き当て突起を乗り越えて該電線カバーの側壁に当接した状態となることにより、レバーの一対のアーム部と電線カバーの一対の側壁間のクリアランスを最小限に設定することができ、その分、コネクタ全体の小型化を図ることができる。
請求項の発明によれば、電線カバーの両側壁の一端側に、ハウジングのカバー当接面に当接するハウジング当接壁を形成し、ハウジング当接壁に切欠きを形成して該ハウジング当接壁の当接部を弾性変形自在にしたことにより、弾性変形しているハウジング当接壁の当接部の反力により、電線カバーを押し戻して、電線カバーをハウジングに装着することができ、電線カバーの弾性ロック片のロック突起とハウジングの被ロック部のクリアランスを確保する必要がなくなるため、ハウジングに対する電線カバーのガタ付きを確実に防止することができる。
請求項の発明によれば、フロントホルダの周壁部に、ハウジングのハウジング本体に形成された仮係合部係合される仮係止部を有した仮係止用弾性アームと、ハウジング本体に形成された本係合部に係止・離脱される本係止部を有した本係止用弾性アームをそれぞれ形成し、本係止用弾性アームに前記本係止部とアーム補強リブをそれぞれ形成し、ハウジング本体に本係止部収容溝と補強リブ収容溝をそれぞれ形成したことにより、フロントホルダを雌ハウジングのハウジング本体に対して簡単かつ確実に仮係止状態と本係止状態にすることができる。特に、ハウジングの前側にフロントホルダが仮係止されている状態において、本係止用弾性アームとハウジングとの間にはクリアランスを有するが、本係止用弾性アームのアーム補強リブとハウジングの補強リブ収容溝の間にはクリアランスを設けないことで、フロントホルダが傾くことを防止し、フロントホルダを理想的な姿勢で仮係止位置に組み付けることができる。
本発明の一実施形態のレバー式コネクタを示す分解斜視図である。 上記レバー式コネクタの雌コネクタの雌ハウジングの斜視図である。 上記レバー式コネクタのフロントホルダの斜視図である。 (a)は図3中符号A部分の拡大斜視図、(b)は図1中符号B部分の拡大斜視図である。 上記レバー式コネクタのカバーの斜視図である。 上記カバーを電線保持部側から見た斜視図である。 上記レバー式コネクタのレバーの斜視図である。 上記レバーの正面図である。 上記雌コネクタの正面図である。 (a)は図10中X−X線に沿うフロントホルダが仮係止状態の断面図(b)は同仮係止状態の要部の拡大断面図である。 図10中X−X線に沿うフロントホルダが本係止状態の断面図である。 上記雌ハウジングとカバーの係止状態の横断面図である。 上記雌ハウジングとカバーの係止状態を示す縦断面図である。 上記レバー式コネクタのレバー回動前の正面図である。 図14中Y−Y線に沿う断面図である。 上記レバー式コネクタのレバー回動後の正面図である。 図16中Z−Z線に沿う断面図である。 上記雌コネクタの雌ハウジングにカバーが未係止状態でレバーを回動操作する途中の状態を示す斜視図である。 上記雌ハウジングにカバーが未係止状態でレバーを回動操作する途中の状態を示す平面図である。 従来のレバー式コネクタを後部側から見た分解斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態のレバー式コネクタを示す分解斜視図、図2は同レバー式コネクタの雌コネクタの雌ハウジングの斜視図、図3は同レバー式コネクタのフロントホルダの斜視図、図4(a)は図3中符号A部分の拡大斜視図、図4(b)は図1中符号B部分の拡大斜視図、図5は同レバー式コネクタのカバーの斜視図、図6は同カバーを電線保持部側から見た斜視図、図7は同レバー式コネクタのレバーの斜視図、図8は同レバーの正面図、図9は同雌コネクタの正面図、図10(a)は図10中X−X線に沿うフロントホルダが仮係止状態の断面図、図10(b)は同仮係止状態の要部の拡大断面図、図11は図10中X−X線に沿うフロントホルダが本係止状態の断面図、図12は同雌ハウジングとカバーの係止状態の横断面図、図13は同雌ハウジングとカバーの係止状態を示す縦断面図、図14は同レバー回動前の正面図、図15は図14中Y−Y線に沿う断面図、図16は同レバー回動後の正面図、図17は図16中Z−Z線に沿う断面図、図18は同雌コネクタの雌ハウジングにカバーが未係止状態でレバーを回動操作する途中の状態を示す斜視図、図19は同雌ハウジングにカバーが未係止状態でレバーを回動操作する途中の状態を示す平面図である。
図18に示すように、レバー式コネクタ10は、レバー80の操作により低挿入力で互いに嵌合・離脱される雄コネクタ11と雌コネクタ20とで構成されている。雄コネクタ11は、合成樹脂製の雄ハウジング(相手側ハウジング)12を備えている。この雄ハウジング12は、略箱形状で後面側が開口したハウジング本体12aと、このハウジング本体12aの前壁部側に一体突出形成されたフード部12bとで構成されている。雄ハウジング12のフード部12b内には、図示しない複数の雄端子のタブ部が突設されている。また、フード部12bの両側には、レバー80に形成したカム溝87に係合される円柱状のカムフォロア13が設けられている。
そして、レバー80の操作によって、雄ハウジング12のフード部12b内に雌コネクタ20の雌ハウジング21が嵌合されることで、雄ハウジング12の複数の雄端子と雌ハウジング21の端子収容室26内に収容した図示しない複数の雌端子とが電気接続されるようになっている。
図1、図3、図9に示すように、雌コネクタ20は、雌端子を収容する端子収容室(キャビティ)26を複数形成した形成した合成樹脂製の雌ハウジング(ハウジング)21と、この雌ハウジング21のハウジング本体22の前側の仮係止位置からハウジング本体22に完全に装着された本係止位置に移動することで、図示しない可撓性のランス及び検知板34と共に雌端子の中途挿入検知と二重係止を行う合成樹脂製のフロントホルダ30と、雄コネクタ11のフード部12bと雌ハウジング21のハウジング本体22との間をシールするゴム製で環状のパッキン40と、ハウジング本体22の後部の四角筒状の筒体部23内に嵌め込まれて複数の端子収容室26をシールするゴム製等のマットシール50と、筒体部23内に嵌め込まれてマットシール50を覆う合成樹脂製のマットシールカバー60と、筒体部23の後端側に装着される合成樹脂製の電線カバー70と、ハウジング本体22の両面側の中央後部に一体突出形成された一対の支軸27,27を介して揺動自在に支持され、雄ハウジング12のフード部12bのカムフォロア13に係合するカム溝87を有した合成樹脂製のレバー80と、を備えている。
図1、図2、図9に示すように、雌ハウジング21のハウジング本体22は、複数の雌端子を収容する端子収容室26を上下左右に複数段並列に形成した直方体状(矩形状)に形成されている。ハウジング本体22の端子収容室26の上側には、各端子収容室26に収容された雌端子を係止する図示しない可撓性のランス(他の係止手段)を切り欠き形成してある。また、ハウジング本体22の前側の各ランスの先端に対向する位置には、フロントホルダ30の検知板34が挿入される検知板挿入孔26aを形成してある。
図1及び図3に示すように、フロントホルダ30は、雌ハウジング21のハウジング本体22の外側に嵌め込まれる後面側が開口した合成樹脂製の箱形状に形成されている。即ち、フロントホルダ30は、平板部31と周壁部32とで矩形の箱状に形成してあり、この周壁部32が雌ハウジング21のハウジング本体22の外周に装着されるようになっている。フロントホルダ30の平板部31には、雄コネクタ11の雄端子が挿入される端子挿入孔33を複数形成してある。また、図3に示すように、平板部31の内面側の各ランスの先端に対向する位置には、ハウジング本体22の各検知板挿入孔26aに挿入される検知板34を一体突出形成してある。
また、図1、図3、図10に示すように、フロントホルダ30の周壁部32の両側の上下には、雌ハウジング21のハウジング本体22の両側面に形成された仮係合凹部(仮係合部)28に係合される仮係止突起(仮係止部)36を有した仮係止用弾性アーム35が一体突出形成されている。また、フロントホルダ30の周壁部32の両側の中央には、雌ハウジング21のハウジング本体22の両側面に形成された本係止収容溝としての本係合凹部(本係合部)29に係止・離脱される本係止突起(本係止部)38を有した本係止用弾性アーム37が一体突出形成されている。
図4(a),(b)に示すように、本係止用弾性アーム37のアーム部37aの裏面には、本係止突起38まで延びるアーム補強リブ38aを一体突出形成してある。フロントホルダ30の雌ハウジング21のハウジング本体22に対する本係止時に、本係止用弾性アーム37の本係止突起38は、本係合凹部29に収容される。また、図4(b)及び図10(b)に示すように、ハウジング本体22の両側面の中央には、本係合凹部29にクロスするように延び、本係止用弾性アーム37のアーム補強リブ38aが収容される補強リブ収容溝29aを形成してある。尚、図4(b)及び図10(b)に示すように、ハウジング本体22の前面両側には、フロントホルダ30の雌ハウジング21のハウジング本体22に対する仮係止時に、本係止用弾性アーム37の本係止突起38が当たる仮係止突き当て面29bを形成してある。
図1に示すように、パッキン40は、ゴム製で四角環状に形成されており、図2に示す雌ハウジング21のハウジング本体22に形成された段差部22aに装着されている。これにより、雌ハウジング21のハウジング本体22とハウジング本体22より外側に一体突出形成された枠板状の外套部22Aとの間に嵌め込まれる雄コネクタ11のフード部12bをシールするようになっている。
図1に示すように、マットシール50は、ゴム製で矩形板状に形成されている。このマットシール50の雌ハウジング21の各端子収容室26に対応する位置には、図示しない電線付きの雌端子が挿入される端子挿入孔51を形成してある。
図1に示すように、マットシールカバー60は、合成樹脂製で矩形板状に形成されている。このマットシールカバー60の雌ハウジング21の各端子収容室26に対応する位置には、電線付きの雌端子が挿入される端子挿入孔61を形成してある。
図1、図5、図6に示すように、電線カバー70は、マットシールカバー60の後面60bから引き出された複数の電線に対して機械的な負荷が作用しないように保護するための部材であって、マットシールカバー60の後面60bに対向する面と、その対向する面に連続する一端面とが開口するように形成されている。即ち、電線カバー70は、開口部を構成する一対の側壁71,71と、曲面を有する湾曲状の天井壁72と、一対の側壁71,71の幅狭側の一端側を覆うハウジング当接壁(端部)73とで構成されていて、雌ハウジング21の筒体部23の後端側に装着されるように形成されている。
図1及び図6に示すように、電線カバー70の側壁71の下端には、スライドリブ74を一体突出形成してあり、このスライドリブ74が雌ハウジング21の筒体部23の後端両側に一体形成された各一対の突起片24a,24aと各起立片24b間にスライドして抜け止め自在に装着されるようになっている。
また、電線カバー70の側壁71の下端側が雌ハウジング21の筒体部23の突起片24aと起立片24b間にスライドした後に、図2、図5、図12に示すように、側壁71の下端に一体形成された弾性ロック片75のロック突起75bが雌ハウジング21の筒体部23に形成された凹状の被ロック部25に係止されるようになっている。この弾性ロック片75は、長尺のロックアーム75aと、係止面75cを有したロック突起75bとで構成されている。
また、図2及び図5に示すように、電線カバー70の一対の側壁71,71の幅狭側の一端側を覆う端壁は、雌ハウジング21の筒体部23に一体突出形成された一対のカバー当接面23a,23aに当接するハウジング当接壁73となっている。図5に示すように、ハウジング当接壁73の両側には、各一対に切欠き73b,73bをそれぞれ形成してあり、ハウジング当接壁73の各切欠き73b間の当接部73aが弾性変形可能となっている。
さらに、図5に示すように、電線カバー70の天井壁72の開口の先端側には、束ねられてテープ巻きされた複数の電線を保持する電線保持部76をU字状に一体突出形成してある。また、天井壁72の電線保持部76のリブ状で一対の保護壁77,77間には、レバー80の操作部81に形成された係止突起83が係止されるロック突起(係止部)78を一体突出形成してある。
図7及び図8に示すように、レバー80は、操作部81と、この操作部81の左右両端から板状に延出される一対のアーム部82,82とを合成樹脂により一体形成してある。
レバー80の操作部81の下面側の中央には、電線カバー70のロック突起78に係止される係止突起83を一体突出形成してある。図8、図14、図16に示すように、操作部81の係止突起83の両側には矩形の切欠き部84をそれぞれ形成してあり、その上部が電線カバー70のロック突起78の両側に形成された一対の保護壁77,77が押圧して弾性変形する弾性変形部85になっている。この各弾性変形部85は、スリット85aと、薄肉部85bとを有している。即ち、操作部81の係止突起83の両側には、コネクタ嵌合時に電線カバー70の一対の保護壁77,77と多少のラップする位置まで切欠き部84を形成してある。また、その切欠き部84の電線カバー70の保護壁77との当接面の後方にスリット85aを形成し、弾性変形部85が電線カバー70の保護壁77と接触した際に弾性変形可能となるように薄肉部85bを形成してある。
図7に示すように、レバー80の各アーム部82には、雌ハウジング21の両側部に一体突出形成した各支軸27を回動自在に支持する軸受け孔86を形成してある。また、各アーム部82には、雄ハウジング12に形成されたカムフォロア13に係合されるカム溝87を形成してある。そして、図18に示すように、レバー80の操作部81の往動操作(図中矢印Tで示す)によってカム溝87とカムフォロア13を介して雄、雌ハウジング12,21が低挿入力で嵌合されるようになっている。尚、レバー80の操作部81の復動操作によって雄、雌ハウジング12,21が低挿入力で離脱されるようになっている。
さらに、図7に示すように、レバー80の各アーム部82には、逆回転防止用の弾性ロック片88を切り欠き形成してある。この弾性ロック片88は、ロックアーム部88aと、このロックアーム部88aに一体形成され、電線カバー70の側壁71に形成された突き当て突起79に当接するカバー押込み突起89と、このカバー押込み突起89の先端に一体形成された逆回転防止用の係止突起88bと、を備えている。そして、カバー押込み突起89は、垂直面89aと、電線カバー70の突き当て突起79に当接する斜面89bとを有している。即ち、カバー押込み突起89の電線カバー70の突き当て突起79との当接面は斜面89bになっており、電線カバー70が雌ハウジング21の正常な係止位置(装着位置)まで移行した後は、左右対称に設定された一対の弾性ロック片88,88の各ロックアーム部88a同士が電線カバー70の両側壁71,71を挟み込むように弾性変形するようになっている。
そして、図18及び図19に示すように、レバー80の操作部81のコネクタ嵌合完了位置(レバー往動操作完了位置)にて、一対の弾性ロック片88,88の各カバー押込み突起89が電線カバー70の突き当て突起79を乗り越えて電線カバー70の両側壁71,71に当接した状態となる。
以上実施形態のレバー式コネクタ10によれば、図9及び図10(a),(b)に示すように、雌コネクタ20の雌ハウジング21のハウジング本体22の前側にフロントホルダ30が仮係止されている状態において、本係止用弾性アーム37のアーム部37aと雌ハウジング21のハウジング本体22との間にはクリアランスtを有するが、本係止用弾性アーム37のアーム部37aの裏面のアーム補強リブ38aとハウジング本体22の補強リブ収容溝29aの間にはクリアランスを設けないことで、フロントホルダ30が傾くことを防止し、フロントホルダ30が理想的な姿勢で仮係止位置に組み付けられる。また、アーム補強リブ38aにより本係止用弾性アーム37の反力が上がる。
そして、図11に示すように、フロントホルダ30を雌ハウジング21のハウジング本体22の後方へ更に押し込むと、ハウジング本体22にフロントホルダ30が完全に装着された本係止状態となって、雌端子が可撓性のランスとフロントホルダ30の検知板34で二重係止され、雄コネクタ11のフード部12bへの嵌合が可能となる。フロントホルダ30の雌ハウジング21のハウジング本体22に対する仮係止状態及び本係止状態は、雌ハウジング21のハウジング本体22の仮係合凹部28にフロントホルダ30の仮係止用弾性アーム35の仮係止突起36が係止されること、及び、雌ハウジング21のハウジング本体22の本係合凹部29にフロントホルダ30の本係止用弾性アーム37の本係止突起38が係止されることにより、簡単かつ確実に各状態にすることができる。
次に、図13及び図14に示すように、雌ハウジング21の筒体部23に電線カバー70を組付ける作業の途中で、雌ハウジング21のカバー当接面23aと電線カバー70のハウジング当接壁73の当接部73aが干渉する。そのまま組付け作業を継続し、電線カバー70を押し込むと、当接部73aが弾性変形するため、電線カバー70を係止可能な位置まで押し込むことができる。
図12に示すように、電線カバー70の弾性ロック片75のロック突起75bが雌ハウジング21の凹状の被ロック部25に係止されたことを確認し、電線カバー70から手を離すと、弾性変形しているハウジング当接壁73の当接部73aの反力により、図13の拡大図で示すように、電線カバー70が押し戻されて、電線カバー70が雌ハウジング21に装着される。このように、電線カバー70の弾性ロック片75のロック突起75bの係止面75cと雌ハウジング21の凹状の被ロック部25のクリアランスを確保する必要がなくなるため、雌ハウジング21に対する電線カバー70のガタ付きを確実に抑えることができる。
また、図18に示すように、雌コネクタ20の電線カバー70の弾性ロック片75が雌ハウジング21の凹状の被ロック部25に未係止状態で、雄コネクタ11と嵌合させるためにレバー80を往動操作(図18中矢印Tで示す方向に回動させる操作)させると、レバー80の一対のアーム部82,82に設けられた各カバー押込み突起89と電線カバー70の両側壁71,71に設けられた突き当て突起79が当接し、そのままレバー80を回動操作し続けると、電線カバー70が正規の係止位置まで押し込まれ、電線カバー70の弾性ロック片75が雌ハウジング21の凹状の被ロック部25に係止される。これにより、雌ハウジング21に対して電線カバー70が係止途中のままになることなく、弾性ロック片75のカバー押込み突起89により電線カバー70を正常な位置まで移動させて係止させることができる。
そして、図19に示すように、雄、雌両コネクタ11,20の嵌合完了位置(レバー80の往動操作完了位置)までレバー80を回動させると、一対のアーム部82,82の各弾性ロック片88のロックアーム部88aが弾性変形し、各カバー押込み突起89が電線カバー70の両側壁71,71の各突き当て突起79を乗り越え、電線カバー70を挟み込むように当接し続けた状態になる。この際、斜面89bによりカバー押込み突起89は突き当て突起79を乗り越え易くなっている。また、弾性ロック片88のロックアーム部88aの反力>突き当て突起79の反力の関係となっている(その差が10N以上が望ましい)。このように、レバー80の一対のアーム部82,82に設けられた各弾性ロック片88のロックアーム部88aが弾性変形し、一対のアーム部82,82で電線カバー70の両側壁71,71を挟み込む状態で維持されるため、レバー80及び電線カバー70のガタ付きを確実に防止することができる。
さらに、レバー80を回動させ、レバー80の操作部81の下面側の係止突起83を電線カバー70の天井壁72の中央のロック突起78へ係止させ、雄、雌両コネクタ11,20を嵌合させる際、図14及び図15に示すように、電線カバー70のロック突起78とレバー80の係止突起83が係止完了となる前に、レバー80の係止突起83の両側に設けられた一対の弾性変形部85,85と電線カバー70のロック突起78の両側の一対の保護壁77,77が当接する。
図16及び図17に示すように、レバー80の弾性変形部85と電線カバー70の保護壁77が当接した後も、レバー80を雄、雌両コネクタ11,20の嵌合完了方向へ回動操作すると、レバー80の弾性変形部85の薄肉部85bが弾性変形し、ロック係止位置までレバー80を回動させることが可能となる。レバー80の係止後は、弾性変形した弾性変形部85の薄肉部85bの反力により、レバー80のガタ付きを確実に抑制することができる。このように、レバー80の弾性変形部85の薄肉部85bに発生している反力により、レバー80のガタ付きを簡単かつ確実に抑制することができる。これにより、レバー80の一対のアーム部82,82と電線カバー70の一対の側壁71,71間のクリアランス(オーバーストローク)を最小限に設定することができ、その分、コネクタ全体の小型化を図ることができる。
尚、前記実施形態によれば、前記実施形態によれば、雌ハウジングに雌端子を収容し、雄ハウジングに雄端子を収容したが、雌ハウジングに雄端子を収容し、雄ハウジングに雌端子を収容しても良い。
10 レバー式コネクタ
12 雄ハウジング(相手側ハウジング)
13 カムフォロア
21 雌ハウジング(ハウジング)
22 ハウジング本体
23a カバー当接面
26 端子収容室
27 支軸
28 仮係合凹部(仮係合部)
29 本係合凹部(本係合部:本係止部収容溝)
29a 補強リブ収容溝
30 フロントホルダ
32 周壁部
35 仮係止用弾性アーム
36 仮係止突起(仮係止部)
37 本係止用弾性アーム
38 本係止突起(本係止部)
38a アーム補強リブ
70 電線カバー
71 側壁
73 ハウジング当接壁
73a 当接部
73b 切欠き
77,77 一対の保護壁
78 ロック突起(係止部)
79 突き当て突起
80 レバー
81 操作部
82 アーム部
83 係止突起
85 弾性変形部
87 カム溝
88 弾性ロック片
89 カバー押込み突起
89a 垂直面
89b 斜面

Claims (5)

  1. 複数の端子収容室が形成され、相手側ハウジングに嵌合・離脱されるハウジングと、前記ハウジングの後面側を覆うように装着された電線カバーと、操作部の両端から延出したアーム部が前記ハウジングに支軸を介して支持され、前記相手側ハウジングのカムフォロアに係合するカム溝を有するレバーと、を備えたレバー式コネクタにおいて、
    前記レバーのアーム部に逆回転防止用の弾性ロック片を設け、前記弾性ロック片に、前記電線カバーの側壁に形成された突き当て突起に当接するカバー押込み突起を設け
    且つ、前記レバーの操作部の中央に前記電線カバーに形成された係止部に係止される係止突起を形成し、前記係止突起の両側に前記係止部の両側に形成された一対の保護壁が押圧して弾性変形する弾性変形部をそれぞれ形成したことを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1記載のコネクタであって、
    前記カバー押込み突起の前記突き当て突起に当接する面の少なくとも一部が斜面になっていることを特徴とするコネクタ。
  3. 請求項1又は2記載のコネクタであって、
    前記レバーの操作部のコネクタ嵌合完了位置にて前記弾性ロック片のカバー押込み突起が前記電線カバーの突き当て突起を乗り越えて該電線カバーの側壁に当接した状態となることを特徴とするコネクタ。
  4. 請求項1記載のコネクタであって、
    前記電線カバーの両側壁の一端側に、前記ハウジングのカバー当接面に当接するハウジング当接壁を形成し、前記ハウジング当接壁に切欠きを形成して該ハウジング当接壁の当接部を弾性変形自在にしたことを特徴とするコネクタ。
  5. 請求項1記載のコネクタであって、
    前記ハウジングの前側の仮係止位置から該ハウジングに装着された本係止位置に移動することで、前記端子収容室内の端子の二重係止を行うフロントホルダを備え、
    前記フロントホルダの周壁部に、前記ハウジングのハウジング本体に形成された仮係合部に係合される仮係止部を有した仮係止用弾性アームと、前記ハウジング本体に形成された本係合部に係止・離脱される本係止部を有した本係止用弾性アームをそれぞれ形成し、前記本係止用弾性アームに前記本係止部とアーム補強リブをそれぞれ形成し、前記ハウジング本体に本係止部収容溝と補強リブ収容溝をそれぞれ形成したことを特徴とするコネクタ。
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