JP6496265B2 - エレベーター装置 - Google Patents
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Description
図1は、本開示の一実施の形態に係るエレベーター装置100について概略的に示す図である。この図に示されるようにエレベーター装置100は、巻上機114によりシーブ115を回動させることにより、シーブ115に掛けられたロープ111に接続された乗りかご112を昇降させる乗りかご昇降システム110と、シーブ115の回動を摩擦により停止させる非常ブレーキ120と、乗りかご昇降システム110を制御するシステム制御部200と、を備えている。乗りかご昇降システム110は、更にシーブ115の回転速度に応じて周期が変化するパルスを出力するエンコーダ116と、乗りかご112が一端に接続されたロープ111の他端に接続された釣合い錘113とを有している。乗りかご112は、巻上機114によりシーブ115が回転することにより昇降し、停止する際にも巻上機114の回転の停止によって停止を行う。ここで、停止中において乗りかご112が移動してしまうことを防ぐため、停止中に非常ブレーキ120を作動させておくこととしてもよい。非常ブレーキ120は、回転するシーブ115と同軸で回転するブレーキディスク122をライニング121により挟む、又は押さえることにより回転を停止させる装置である。
図4は、ライニング摩耗量算出部230によりシミュレートされるディスク温度の変化及び摩耗量の変化について示すグラフである。このグラフにおいて、横軸の時刻T0、T1、T2及びT3において、乗りかご112の走行中に非常ブレーキ120が作動している。これらのグラフに示されるように、ライニング摩耗量算出部230は、非常ブレーキ120が作動する毎に、非常ブレーキ120が作動する直前の乗りかご112の速度に基づいて、ブレーキディスク122の上昇温度を算出する。算出された上昇温度は、非常ブレーキ120作動時のブレーキディスク122の温度に加えられる。ここで、非常ブレーキ120作動時のブレーキディスク122の温度は、非常ブレーキ120の最初の作動や前回の非常ブレーキ120の作動から十分時間が経っているときは初期設定温度となる。初期設定温度は、例えば、外気温やブレーキディスク122の配置場所における気温とすることができる。
図5は、非常ブレーキ作動検知部210が、非常ブレーキ120の作動を検知した場合の処理である非常停止検出時処理S100について示すフローチャートである。このフローチャートに示されるように、非常停止検出時処理S100では、まず非常ブレーキ作動時速度取得部220が、エンコーダ116が出力するパルスから算出された、非常ブレーキ120が作動する直前の乗りかご112の速度を取得する(S101)。次に、ライニング摩耗量算出部230は、非常ブレーキ作動時速度取得部220が取得した速度から、ブレーキディスク122の温度の上昇量を算出し(S102)、続けて、算出された温度上昇量に非常ブレーキ作動時のブレーキディスク122の温度を加えたブレーキディスク122の温度と、非常ブレーキ作動時の速度からライニング121の摩耗量を算出する(S103)。なお、温度の上昇量の算出は行なわれなくてもよい。また、ブレーキディスク122の温度が測定等できる場合には、測定等されたブレーキディスク122の温度を用いてもよい。
本実施の形態のエレベーター装置100は、巻上機114によりシーブ115を回動させることにより、シーブ115に掛けられたロープ111に接続された乗りかご112を昇降させる乗りかご昇降システム110と、シーブ115の回動を摩擦により停止させる非常ブレーキ120と、乗りかご昇降システム110を制御するシステム制御部200と、を備え、システム制御部200は、非常ブレーキ120の作動を検知する非常ブレーキ作動検知部210と、非常ブレーキ120が作動する直前の乗りかご112の速度を取得する非常ブレーキ作動時速度取得部220と、非常ブレーキ作動時速度取得部220により取得された速度から、非常ブレーキ120のライニング121の摩耗量を算出するライニング摩耗量算出部230と、算出された摩耗量に基づいて乗りかご昇降システム110の動作を指令する乗りかご運転指令部240と、を備えるため、非常ブレーキ120が使用される場合であっても、管理コストを増加させることなく、安全に運行させることができる。
Claims (7)
- 巻上機によりシーブを回動させることにより、前記シーブに掛けられたロープに接続された乗りかごを昇降させる乗りかご昇降システムと、
前記シーブの回動を摩擦により停止させる非常ブレーキと、
前記乗りかご昇降システムを制御するシステム制御部と、を有し、
前記システム制御部は、
前記非常ブレーキの作動を検知する非常ブレーキ作動検知部と、
前記非常ブレーキが作動する直前の前記乗りかごの速度を取得する非常ブレーキ作動時速度取得部と、
前記非常ブレーキ作動時速度取得部により取得された速度と、前記非常ブレーキの前記ブレーキディスクの温度とから、前記非常ブレーキのライニングの摩耗量を算出するライニング摩耗量算出部と、
前記算出された前記摩耗量に基づいて前記乗りかご昇降システムの動作を指令する乗りかご運転指令部と、を備え、
前記ライニング摩耗量算出部は、
前記非常ブレーキが作動する直前の前記速度に基づいて前記非常ブレーキの前記ブレーキディスクの上昇温度を算出し、
算出した前記上昇温度に基づき算出される前記ブレーキディスクの温度と、前記非常ブレーキ作動時速度取得部により取得された前記非常ブレーキが作動する直前の前記乗りかごの速度とに基づいて前記ライニングの前記増加摩耗量を算出し、
算出した前記増加摩耗量を前記非常ブレーキが作動する直前の前記摩耗量に加算するようにして前記ライニングの前記摩耗量を算出する
ことを特徴とするエレベーター装置。 - 請求項1に記載のエレベーター装置において、
前記ライニング摩耗量算出部は、前記上昇温度を、前記非常ブレーキが作動する直前の前記ブレーキディスクの前記温度に加算し、前記加算された前記温度を、時間の経過に応じて下降させる
ことを特徴とするエレベーター装置。 - 請求項2に記載のエレベーター装置において、
前記乗りかご運転指令部は、前記算出した前記温度が、冷却必要温度以上である場合には、通常運転よりも最高速度が低い冷却速度制限運転で運転する指令を出力し、
冷却速度制限運転で運転する指令を出力してから所定時間の経過を検知すると、通常運転で運転を指令する
ことを特徴とするエレベーター装置。 - 請求項2又は3に記載のエレベーター装置において、
前記乗りかご運転指令部は、前記ライニング摩耗量算出部により算出された前記摩耗量が、休止運転領域に含まれる場合には、乗りかごを最寄り階に停止させる指令を出力する
ことを特徴とするエレベーター装置。 - 請求項4に記載のエレベーター装置において、
前記乗りかご運転指令部は、前記摩耗量が休止運転領域に含まれる場合には、異常信号を外部に報知する
ことを特徴とするエレベーター装置。 - 請求項2又は3に記載のエレベーター装置において、
前記乗りかご運転指令部は、前記ライニング摩耗量算出部により算出された前記摩耗量が、速度制限運転領域に含まれる場合には、通常運転よりも最高速度が低い速度制限運転で運転する指令を出力する
ことを特徴とするエレベーター装置。 - 請求項6に記載のエレベーター装置において、
前記乗りかご運転指令部は、前記摩耗量が速度制限運転領域に含まれる場合には、異常信号を外部に報知する、ことを特徴とするエレベーター装置。
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