JP5573300B2 - エレベーターの制御装置 - Google Patents
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Description
この戸開走行保護装置においては、比較的速度の遅い状態から所定の距離内でかごを停止させるため制動能力を要求されるが、この際の制動能力については、動トルク(動的制動力)の大きさのみならず、ブレーキ動作の遅れ時間やブレーキトルクの立ち上がりにかかる時間による影響も大きいため、これらを測定して所定距離内でかごを停止させることができるか否かを判定する必要がある。
図1から図4は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1はエレベーターの制御装置の全体構成を示すブロック図、図2はエレベーターの制御装置のブレーキ制動能力測定時におけるトルク指令値のプロファイルを示す図、図3はエレベーターの制御装置のブレーキ制動能力測定時における動作を示すフロー図、図4はエレベーターの制御装置のブレーキ制動能力を判定する際における基準の設定例を示す図である。
昇降路の頂部等にはかご1及び釣合い重り2の昇降を駆動するための駆動装置を構成する巻上機が設置されている。そして、かご1の上部には主ロープ3の一端が連結されており、この主ロープ3の中間が巻上機の巻上シーブ4に巻き掛けられた上で、主ロープ3の他端が釣合い重り2の上部に連結されることにより、かご1及び釣合い重り2は昇降路内につるべ状に吊持されている。
巻上シーブ4の回動を制動するこのブレーキ装置6には、巻上シーブ4(巻上モータ5)に連動して回動するブレーキドラム6aと、このブレーキドラム6aに対向するように配置されたブレーキ6bと、が備えられ、ブレーキ6bの一部がブレーキドラム6aに接触する際の摩擦力によって制動力が発生する。
制御装置本体7に備えられた速度制御器8は、入力された停止階等に合わせてかご1を最適な速度で昇降させるように出力された速度指令値と、巻上モータ5の回転数を測定してかご1の昇降速度を検出するエンコーダ9からの速度帰還値とが入力されると、かご1の走行速度が速度指令値によって得られる速度と同速度となるために巻上モータ5に必要なトルクを算出し、このトルクをトルク指令値τsとして電流制御器10に対して出力する。
電流制御器10は、速度制御器8からトルク指令値τsが入力されると、入力されたトルク指令値τsに基づいて巻上モータ5に供給する電流を制御する。その結果、巻上モータ5のトルクτmはトルク指令値τsに合わせて制御され、かご1の走行速度は、速度指令値に追従するように制御される。
運転モード切換装置11は所定のモード切換条件が成立すると運転モードを通常走行モードからブレーキトルク測定モードへと切換を行う。この所定のモード切換条件は、例えば、かご1に設けられた図示しないかご内負荷検出装置によって、かご1内が無負荷であることが検出された場合等である。また、人による制御盤の操作等、手動によって切換えることができるようにしてもよい。
運転モード切換装置11は、運転モードがブレーキトルク測定モードであるときに、ブレーキ6bを開放した状態でかご1を走行させて一定速度検出器12から一定速度信号を受け取ると、制御装置本体7が備えるブレーキ制御器13へとブレーキ落下指令を発する。
ブレーキ6bが落下すると制動力が加わり、かご1の走行速度が減少するため、かご1の走行速度が速度指令値の速度と同速度となるために巻上モータ5に必要なトルクすなわち速度制御器8から出力されるトルク指令値τsが増加する。
すなわち、このトルク指令プロファイル記録装置14は、ブレーキ装置6を開放してかご1が一定速度で走行している状態においてブレーキ装置6を制動させてかご1をそのまま一定速度を維持するように走行させた際におけるトルク指令値τsの時系列変化であるトルク指令プロファイルを記録する。
すなわち、制動能力測定装置15は、トルク指令プロファイル記録装置14が記録したトルク指令値τsのプロファイルに基づいてブレーキ制動時における動トルク値の大きさτbk、ブレーキ落下指令が発せられてからトルク指令値が立ち上がり始めるまでの時間であるブレーキ動作遅れ時間td、及び、トルク指令値が立ち上がり始めてから所定の大きさになるまでの時間で表されるトルク立ち上がり時定数tbkを測定する(図2)。
まず、ブレーキ装置6を開放した状態でかご1を走行させ、ステップS1において、かご1の走行速度が所定の一定速度となったか否か、すなわち、一定速度検出器12から一定速度信号が出力されたか否かが確認される。かご1の走行速度が所定の一定速度となったことが確認されるまでこのステップが繰り返され、かご1の走行速度が所定の一定速度となったことが確認されると次のステップS2へと進む。
続くステップS3において、制動能力測定装置15は、所定の0より大きい基準値αに対し、τs−τ0>αとなったか否かについて確認し、τs−τ0>αとならずτs−τ0≦αであることが確認される間は、ステップS4にてタイマーカウントTを1進める(現在の値に1を加えた値に置き換える)。
続くステップS6において、トルク指令プロファイル記録装置14は、T=tdからの各タイマーカウントT毎のトルク指令値τs[T−td]をトルク指令プロファイルとして記録し、ステップS7へと進む。
このステップS7の確認において、|τ[n]−τ[n−1]|<βとならず|τ[n]−τ[n−1]|≧βであることが確認される間は、ステップS6へと戻りトルク指令値τs[T−td]についてトルク指令プロファイルの記録が継続される。
なお、ここでは、トルク立ち上がり時定数tbkの演算に用いる所定の定数は0.632とする。すなわち、τs[T−td]>0.632τbkとなるT−tdをトルク立ち上がり時定数tbkとする。
そして、ステップS10へと至り一連の動作フローは終了する。
すなわち、前述のごとく、制動能力判定装置16は、制動能力測定装置15により測定された動トルク値の大きさτbk、ブレーキ動作遅れ時間td及びトルク立ち上がり時定数tbkに基づいて、制動能力の判定を行う。
つまり、かご1を所定の制動距離で丁度停止させる得るブレーキ動作遅れ時間tdとトルク立ち上がり時定数tbkの値の組は、ブレーキ動作遅れ時間tdとトルク立ち上がり時定数tbkとの積td×tbkが一定値となる曲線上にプロットされることになる(図4)。
また、逆に、図4のグラフ上でtd×tbk=一定値の曲線よりも反原点側にプロットされる場合には、ブレーキ装置6がかご1を所定の距離で停止させる制動能力を有しておらず、制動能力の判定は不合格ということになる。
そして、ブレーキ装置6の制動能力は不合格であると判定した場合には、所定の動作、例えば制動能力不合格の旨の警告を制御盤から若しくは管理室等へと発する又はエレベーターを起動不能とする等、を行う。
そして、制動能力測定装置により測定されたブレーキ装置の動的制動能力、動トルク値の大きさ、ブレーキ動作遅れ時間及びトルク立ち上がり時定数に基づいて、ブレーキ装置に所定の速度で走行中のかごを所定の制動距離で停止させる制動能力があるのか否かの判定を行う制動能力判定装置をさらに備えたものである。
2 釣合い重り
3 主ロープ
4 巻上シーブ
5 巻上モータ
6 ブレーキ装置
6a ブレーキドラム
6b ブレーキ
7 制御装置本体
8 速度制御器
9 エンコーダ
10 電流制御器
11 運転モード切換装置
12 一定速度検出器
13 ブレーキ制御器
14 トルク指令プロファイル記録装置
15 制動能力測定装置
16 制動能力判定装置
Claims (2)
- エレベーターの昇降路内に昇降自在に配置されたかごと、前記かごの昇降を駆動する駆動装置と、前記駆動装置を制動するブレーキ装置と、前記かごを走行させる際に速度指令に対して追従するようにトルク指令を出力して前記駆動装置を制御するエレベーターの制御装置であって、
前記ブレーキ装置の開放時及び制動時のそれぞれにおいて前記かごが所定の一定速度で走行している際のそれぞれのトルク指令に基づいて、前記ブレーキ装置の動的制動能力を測定する制動能力測定装置と、
前記ブレーキ装置を開放して前記かごが前記一定速度で走行している状態において前記ブレーキ装置を制動させて前記かごをそのまま前記一定速度を維持するように走行させた際における前記トルク指令の時系列変化であるトルク指令プロファイルを記録するトルク指令プロファイル記録装置と、
前記制動能力測定装置により測定された前記ブレーキ装置の動的制動能力に基づいて、前記ブレーキ装置に所定の速度で走行中の前記かごを所定の制動距離で停止させる制動能力があるのか否かの判定を行う制動能力判定装置と、を備え、
前記制動能力測定装置は、前記トルク指令プロファイル記録装置に記録されたトルク指令プロファイルを用いて、前記ブレーキ装置の動的制動能力として、動トルク値の大きさ、ブレーキ動作遅れ時間及びトルク立ち上がり時定数を少なくとも測定し、
前記制動能力判定装置は、前記ブレーキ動作遅れ時間と前記トルク立ち上がり時定数との積が前記動トルク値の大きさにより定まる一定値より大きい場合に、前記ブレーキ装置に所定の速度で走行中の前記かごを所定の制動距離で停止させる制動能力がないと判定することを特徴とするエレベーターの制御装置。 - 前記制動能力判定装置により、前記ブレーキ装置に所定の速度で走行中の前記かごを所定の制動距離以下で停止させる制動能力がないと判定された場合に、その旨の警告を発する又は前記エレベーターを起動不能とすることを特徴とする請求項1に記載のエレベーターの制御装置。
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