JP6488372B2 - 鞍乗り型車両のカウル構造 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、パワーユニットへ効果的に外気を供給することが可能な鞍乗り型車両のカウル構造を提供することにある。
図1は、本発明に係るカウル構造を備えた自動二輪車10の右側面図である。
自動二輪車10は、車体フレーム10Aの前端部にフロントフォーク12を介して前輪13が支持され、車体フレーム10Aの下部にスイングアーム14を介して後輪16が支持され、車体フレーム10Aの上部に運転者用のメインシート17が支持された鞍乗り型車両である。
ヘッドパイプ10bは、フロントフォーク12を操舵可能に支持する。メインフレーム10cは、ヘッドパイプ10bから左右の後方斜め下方に延びている。ピボットフレーム10dは、メインフレーム10cの後端から略下方に延びている。ダウンフレーム10eは、ヘッドパイプ10bから略下方に延びている。シートフレーム10fは、メインフレーム10cから後方斜め上方に延びてメインシート17を支持している。サブフレーム10gは、ピボットフレーム10dの上部であってシートフレーム10fの下方を後方斜め上方に延びてシートフレーム10fの後部に接続されている。
フロントフォーク12は、上部にバーハンドル21が取付けられ、下部に車軸22を介して前輪13が支持される。スイングアーム14は、その前端部が左右のピボットフレーム10dに設けられたピボット軸23に揺動可能に支持され、後端部に車軸24を介して後輪16が支持される。
エンジン26及び変速機27は、パワーユニット30を構成する。
エンジン26の上方の左右のメインフレーム10cには燃料タンク29が支持される。燃料タンク29の後部にはタンクパッド65が設けられている。ピボットフレーム10d及びダウンフレーム10eは、エンジン26を支持している。
エンジン26は、クランク軸が回転可能に収容されたクランクケース26aと、クランクケース26aの前部上部から上方斜め前方に立ち上げられたシリンダ部26bとを備える。シリンダ部26bの後部には吸気装置36が接続されている。吸気装置36は、エアクリーナボックス37と、エアクリーナボックス37の後部に接続された吸気ダクト38とを備える。また、シリンダ部26bの前部には排気装置39が接続されている。
フロントカウル32は、アッパカウル41、左右一対のミドルカウル42、左右一対のロアカウル43を備える。
アッパカウル41は、フロントカウル32の前面を形成し、車幅方向中央及び下部に位置するセンタアッパカウル45と、車幅方向外側に位置する左右一対のサイドアッパカウル46とを備え、左右のサイドアッパカウル46にウインドスクリーン47が取付けられている。サイドアッパカウル46の下方にはヘッドライト51が配置されている。
ミドルカウル42は、フロントカウル32の左右側面を形成し、車体前部を前輪13の車軸22よりも低い位置まで車体側方から覆う部分である。ロアカウル43は、ミドルカウル42の下端部に接続された前端部からエンジン26の下部の側方まで延びている。
リヤサイドボディカバー34は、運転者用のメインシート17の後部、及びメインシート17の後方に配置された同乗者用のリヤシート57のそれぞれの側縁部の下方を側方から覆っている。
エアクリーナボックス37及び吸気ダクト38は、サイドカウル33の車幅方向内側に配置され、特に吸気ダクト38は、インナーサイドカウル54の後部の車幅方向内側に配置されている。
図中の符号61は前輪13を上方から覆うフロントフェンダ、62はサイドアッパカウル46に取付けられた左右一対のバックミラー、63はミドルカウル42の前部上部に取付けられた左右一対のフロントウインカ、64は左右一対の運転者用ステップである。また、符号66はピボットフレーム10dの下部側面に取付けられた左右一対のプレート部材、67は後輪16を上方から覆うリヤフェンダ、69は左側のピボットフレーム10dの下端部に取付けられたサイドスタンド、73はリヤフェンダ67に取付けられた左右一対のリヤウインカ、74,75は排気装置39を構成する排気管及びマフラである。
ヘッドライト51は、外部に露出して発光する左右一対の露出部51a,51aと、左右の露出部51a,51aを一体に接続する接続部51bとを備え、接続部51bがセンタアッパカウル45により前方から覆われて2灯式のような外観を有する。
センタアッパカウル45は、ヘッドライト51を跨ぐように上下方向に延びるとともに、下部は略水平方向に延びている。
ヘッドライト51の下方で且つセンタアッパカウル45の前方には左右一対のヘッドライト下カバー71,71が配置されている。ヘッドライト下カバー71には、走行風を車体カバー31内に取り入れるダクト81が設けられている。
フロントフォーク12は、左右一対のフォークチューブ72を備える。フォークチューブ72は、テレスコピック構造を有し、自動二輪車10の車重を支えるばねと、振動を減衰させるダンパとから構成される。
ミドルカウル42は、その前端部に、左右一対の前端部上開口86a,86aと、左右にそれぞれ一対設けられた前端部下開口85aとが形成されている。
前端部上開口86aは、フロントフェンダ61の上端と高さが略同一とされ、開口42aの縁に沿って形成されている。前端部下開口85aは、横長の開口であり、一対の前端部下開口85aが上下に並べられている。
サイドアッパカウル46の下縁部と、ヘッドライト51の上縁部との間には隙間98が設けられる。隙間98を形成することで、走行風を隙間98を介してサイドアッパカウル46及びウインドスクリーン47の後方へ導き、車両走行中におけるフロントカウル32の後方での負圧発生を抑える。これにより、フロントカウル32の後方への走行風の巻き込みが軽減される。
ミドルカウル42は、インナーミドルカウル85と、インナーミドルカウル85の外側方に配置されたアウターミドルカウル86とから構成される。アウターミドルカウル86は、前側に開放される前側切り欠き86cと、後側に開放される後側切り欠き86dとが形成されている。前側切り欠き86cにはヘッドライト下カバー71が配置される。後側切り欠き86dからは、外側方にインナーミドルカウル85の一部が露出する。
吸気通路42bの先端部は、前端部上開口86aに連通し、吸気通路42bの後端部は、インナーミドルカウル85の後端部に形成された後端部開口85bに連通している。走行風は、入口である前端部上開口86aから吸気通路42b内に流入し、出口である後端部開口85bからミドルカウル42内に流出する。
インナーミドルカウル85の後縁近傍には、吸気通路42bの後部の下方に位置する上下一対の後端部下開口85c,85cが開けられている。なお、図中の符号88はラジエータである。
また、ミドルカウル42の後側切り欠き86dより上方には、インナーミドルカウル85とアウターミドルカウル86との間に略前後方向に延びる上部吸気通路42dが形成されている。
上部吸気通路42dの先端部は、ダクト81に連通し、上部吸気通路42dの後端部は、後で詳述するインナーミドルカウル85のアッパ排出口85gに連通している。走行風は、入口側であるダクト81から上部吸気通路42d内に流入し、出口であるアッパ排出口85gからミドルカウル42内に流出する。
ミドルカウル42(詳しくは、アウターミドルカウル86の後端部は、メインフレーム10cから車幅方向外側へ延びるステー91にボルト92(図6参照)で取付けられている。
サイドカウル33のインナーサイドカウル54は、アウターミドルカウル86の後下がりに傾斜した後縁86eに沿うように一対の吸気口54g,54gが形成されている。
吸気口54gは、外気をサイドカウル33内に取り入れて吸気ダクト38からの吸入を促す部分であり、一対の吸気口54g,54gは、外側方からアウターサイドカウル55の前縁部55aで覆われている。このため、吸気口54gが外部に露出せず、外観性を向上させることができる。
突起部54jは、吸気口54gへの空気通路を確保する部分であり、インナーサイドカウル54の前端部の外側面54mから車幅方向外側方に突出し、アウターミドルカウル86の後縁86eとアウターサイドカウル55の前縁部55aとの間から露出している。
インナーサイドカウル54は、その前部が、燃料タンク29の側部から下方に延びる側縁部29aに取付けられる。詳しくは、インナーサイドカウル54の内面から車幅方向内側に突出する一対の内突起54k,54kが、燃料タンク29の側縁部29aに形成された取付け穴(不図示)にゴム製のグロメット93を介して挿入、固定される。
図中の破線の矢印は、車体カバー31内の空気の流れを示している。即ち、空気は、ミドルカウル42内の吸気通路42b、サイドカウル33の吸気口54gを通って吸気ダクト38に至る。
左右のミドルカウル42,42の開口42aの内側には、前側から順に、ラジエータ88、エンジン26、吸気装置36を構成するエアクリーナボックス37及び吸気ダクト38が配置されている。
ミドルカウル42のインナーミドルカウル85とアウターミドルカウル86との間には吸気通路42bが形成されている。
ラジエータ88及びエンジン26は、両側方からミドルカウル42で覆われている。エアクリーナボックス37及び吸気ダクト38は、両側方からミドルカウル42及びサイドカウル33で覆われている。
エアクリーナケースカバー142は、図示せぬコネクティングチューブ、スロットルボディ、吸気管を介してエンジン26に接続されている。
吸気ダクト38は、エアクリーナケース本体141の後部に接続されている。
図中の矢印は、ミドルカウル42及びサイドカウル33に沿った空気の流れを示している。
吸気ダクト38の吸入口38aから吸入された空気は、エアクリーナボックス37内の一方の室であるダーティサイドに流入し、エアフィルタエレメント143を通過することで浄化される。更に空気は、エアクリーナボックス37内の他方の室であるクリーンサイドに入り込み、クリーンサイドから上記した各部品を通過してエンジン26に供給される。尚、図中の符号146はラジエータ88内に強制的に空気を吸入させるラジエータファン、147は後輪制動用のブレーキペダルである。
図6に示すように、サイドカウル33のインナーサイドカウル54は、その外側面54mから外側方に突出するとともに前後方向に延びる突起部54jと、突起部54jの後方に形成された吸気口54gとを備える。
サイドカウル33のアウターサイドカウル55は、その前縁部55aが車幅方向内側に屈曲して突起部54jに近接又は当接している。
インナーサイドカウル54は、メインフレーム10cの上方に配置されている。メインフレーム10cには、支持ブラケット151が取付けられ、支持ブラケット151にシートフレーム10fの前端部がボルト及びナットで締結されている。
サイドカウル33とミドルカウル42(詳しくは、アウターミドルカウル86)の後端部との間には、空気通路となる隙間145が形成されている。
符号150は、ブレーキペダル147の踏込部における前後幅の中央を通って車幅方向に延びる直線であり、この直線150よりも前方に吸気口54gが形成されるので、ブレーキペダル147と運転者の脚部との位置関係によって、ニーグリップ時に脚部で吸気口54gが塞がれにくくなる。
例えば、運転者が膝160をサイドカウル33及びミドルカウル42に押し当ててニーグリップしたときでも、導風通路54nが確保される。
更に、ミドルカウル42の後縁部は、吸気口54g及び突起部54jより外側方に配置されるため、運転者の膝160を含む脚部が、吸気口54g及び突起部54jから外側方に離れて配置されるため、吸気口54gへの空気通路を確保しやすくなる。
図6及び図7において、ミドルカウル42内の吸気通路42b内から外気が、矢印Aに示すように、後端部開口85bを通じて車体内方に流出する。そして、矢印Bに示すように、アウターミドルカウル86の内面に沿って車体後方へ移動する。次に、矢印C1,C2に示すように、外気は、インナーサイドカウル54の外側面54mとアウターサイドカウル55の前縁部55aとの間の導風通路54nを通って吸気口54gに至り、吸気口54gを通過してサイドカウル33の車幅方向内側に流れ込み、吸気ダクト38に向かう。
上記したように、ミドルカウル42内に吸気通路42bを設けているため、走行風を有効活用したカウル構造とすることができる。従って、パワーユニット30へ効果的に外気を供給することができる。
エアクリーナボックス37の後部には、管状の吸気ダクト38が接続されている。
吸気ダクト38は、空気を吸入する吸入口38aと、吸入口38aからエアクリーナボックス37内に空気を取り入れるために吸入口38a内のエアクリーナボックス37側に開けられた取入れ口38bとを備える。なお、符号38cは吸入口38aの開口である。
吸入口38aの長手方向に延びるとともに吸入口38aの幅の中心を通る吸入口中心線120は、取入れ口38b側から開口38c側へ車体右方斜め下方に傾いて延びている。
吸入口中心線120は、水平線121に対して角度θだけ傾いている。このように、吸入口38aが傾いているのは、車体フレーム10Aを構成する左側のピボットフレーム10d(図1参照)の下端部に設けられたサイドスタンド69(図1参照)を使用して車両を停車又は駐車させた場合に、車体が左側に傾いても吸入口中心線120を車体右方斜め下方に傾かせて、吸入口38a内に開口38cから雨水が入り込まないようにするためである。
空間125内には、左右一対のシートフレーム10f,10fと、左右一対のサブフレーム10g,10gとが通っている。
ここで、符号133は車体フレームとスイングアーム(図1参照)とに渡されたリヤクッションユニット、134はエンジン26(図1参照)のクランクケース26a(図1参照)に備えるクランクケースカバー、135はクランクケースカバー134に設けられたオイル注入口用キャップ、136は車体フレーム10Aの下部を外側方から覆う左右一対のロアフレームカバーである。
左右一対のメインフレーム10c,10cの後部には、それぞれ車幅方向外側へ延びるステー91が取付けられ、ステー91によって左右のミドルカウル42、詳しくは、アウターミドルカウル86の後端部が支持されている。
燃料タンク29の側部下部に設けられた左右の側縁部29a,29aには、サイドカウル33のインナーサイドカウル54(図6参照)の前部が支持されている。
上記したアウターミドルカウル86の後端部及びインナーサイドカウル54の前部は、燃料タンク29の側面と共に、運転者がニーグリップした際に脚部で車幅方向内側に押し付けられる部分であり、その押し付け力を上記の支持構造で支持する。
図10(A)に示すように、インナーサイドカウル54は、前側に、複数の導風通路54nが形成された導風部54pと、導風部54pの突起部54j及び外側面54mのそれぞれの後端から次第に車幅方向外側に延びるように形成された傾斜部54qとを備える。
傾斜部54qには、導風通路54nの後方に位置する吸気口54gが開けられている。
このように、傾斜部54qに吸気口54gを形成することで、例えば、前後方向に延びる面に吸気口を設けるのに比べて、車両前方からの走行風を吸気口54gに流入しやすくすることができる。
図10(B)に示すように、インナーサイドカウル54の裏面54rには、車幅方向内側に突出する複数の内突起54kが一体に形成され、上部の内突起54kは燃料タンク29(図3参照)に嵌合される。なお、符号54sはインナーサイドカウル54の後端部に一体成形された車体側取付部であり、シートフレーム10f(図5参照)に取付けられる。
図11(A)に示すように、インナーミドルカウル85は、略三角形のインナーアッパミドルカウル85dと、インナーアッパミドルカウル85dの前部下端部に一体に接続されたインナーロアミドルカウル85eとから構成される。
インナーアッパミドルカウル85dは、ヘッドライト下カバー71(図2参照)のダクト81(図2参照)が通されるダクト用開口85fと、ミドルカウル42(図3参照)内の空気を車体内側に排出するためにダクト用開口85fの後方斜め上方に設けられたアッパ排出口85gとが形成されている。
また、インナーアッパミドルカウル85dは、上部吸気通路42d(図3参照)を形成するために前後方向に延びるように上下に隔てて設けられた一対の上部リブ85q,85rを備える。上部リブ85q,85rは、車幅方向外側に突出するように形成されている。
インナーロアミドルカウル85eは、吸気通路42b(図3参照)を形成するために前後方向に延びるように設けられた吸気通路溝85hと、吸気通路溝85hの後端に設けられた後端部開口85bと、前端部下開口85a,85aと、ミドルカウル42内に空気を取込むために前端部下開口85aの後方近傍に開けられた縦長の前端部縦開口85jとを備える。
吸気通路溝85hは、両側の側壁が、車幅方向外側に突出するとともに前後方向に延びる一対のリブ85n,85pによって形成される。なお、符号85kはフロントウインカ63(図1参照)を取付けるウインカ取付穴である。
アウターアッパミドルカウル86fに対して、インナーアッパミドルカウル85dの下縁部85mは、アウターミドルカウル86の後側切り欠き86dから側方に露出している。また、後側切り欠き86dと、インナーミドルカウル85のダクト用開口85fとが車幅方向に重なるので、後側切り欠き86d及びダクト用開口85fから形成されるミドルカウル開口42cを通じて、走行風を車体内部に導入する、又はミドルカウル42の車体内方の走行風やラジエータ排風を外部に排出することができる。
アウターロアミドルカウル86gは、上部前部にフロントウインカ63(図1参照)を取付けるウインカ取付穴86hが開けられている。
図12は、車体カバー31の導風構造を示す作用図である。
サイドアッパカウル46の下縁部とヘッドライト51の上縁部との隙間98から、矢印Dに示すように、走行風が、サイドアッパカウル46、ウインドスクリーン47の後方へ流れ込む。これにより、車両走行時にフロントカウル32の後方で発生する負圧が抑えられ、フロントカウル32の後方への走行風の巻き込みが抑制される。
また、ヘッドライト下カバー71に設けられたダクト81から、矢印Eに示すように、走行風が、ミドルカウル42内の上部吸気通路42d内へ取り込まれる。そして、上部吸気通路42d内に取り込まれた走行風は、アッパ排出口85gから車体内方に流入する。
また、ミドルカウル42のミドルカウル開口42cによって、矢印Fに示すように、車両が旋回する際に側方からミドルカウル42に当たる走行風を車体内方に取り込む、又は車体内方から排出することで、車両を左右に倒す際の空気抵抗を軽減させることができる。この結果、車体を左右に倒し込む方向の切り換えが容易になるので、車両の旋回性を向上させることができる。また、矢印G、矢印Hに示すように、ラジエータ88(図3参照)の排風を排出しやすくすることができる。
また、ミドルカウル42の前端に設けられた前端部下開口85aから、矢印Mに示すように、ミドルカウル42内に走行風を取り入れて後端部下開口85cから排出し、ミドルカウル42の空気抵抗を軽減する。
また、ロアカウル43の前部開口43a及び後部開口43bから、矢印N、矢印Pに示すように、走行風を排出してエンジン26に近接する運転者の足元の熱気を除去する。
上記した矢印E,J,M等の空気の流れによって、空気抵抗の軽減、操縦安定性の向上等が図られる。
この構成によれば、乗員がニーグリップした場合に吸気口54gが脚部で塞がれるのを防止することができる。従って、パワーユニット30へ効果的に外気を供給することができる。
例えば、上記実施形態において、図1及び図11(A),(B)に示したように、サイドカウル33及びミドルカウル42を、インナー部材とアウター部材とで構成したが、一つの部材で構成しても良い。
また、図4に示したように、インナーサイドカウル54が、燃料タンク29に支持され、インナーサイドカウル54とアウターサイドカウル55とが締結されるようにしたが、これに限らず、アウターサイドカウル55を燃料タンク29と締結するようにしても良い。
また、図8に示したように、吸気ダクト38が右下方を向くようにしたが、これに限らず、左下方を向くようにしても良い。
10b ヘッドパイプ
10c メインフレーム
17 メインシート(シート)
21 バーハンドル(ハンドル)
29 燃料タンク
30 パワーユニット
33 サイドカウル
37 エアクリーナボックス
38 吸気ダクト
42 ミドルカウル
42b 吸気通路
54 インナーサイドカウル
54g 吸気口
54j 突起部
55 アウターサイドカウル
85 インナーミドルカウル
86 アウターミドルカウル
91 ステー
Claims (3)
- ヘッドパイプ(10b)に操舵自在に支持されるハンドル(21)と、乗員が着座するシート(17)と、前記シート(17)の側部下方を覆うサイドカウル(33)と、前記シート(17)の下方に設けられるとともにパワーユニット(30)に接続されるエアクリーナボックス(37)と、前記エアクリーナボックス(37)へ外気を供給する吸気ダクト(38)と、を備えた鞍乗り型車両のカウル構造において、
前記サイドカウル(33)は、インナーサイドカウル(54)と、前記インナーサイドカウル(54)の車幅方向外側に配置されたアウターサイドカウル(55)とを備え、
前記インナーサイドカウル(54)は、その前縁(54h)の近傍に、走行風を前記吸気ダクト(38)に供給する吸気口(54g)が設けられ、前記吸気口(54g)は、前記アウターサイドカウル(55)に外側方から覆われ、
前記ヘッドパイプ(10b)は、その側方がミドルカウル(42)で覆われ、前記ミドルカウル(42)の内部に吸気通路(42b)が形成され、前記ミドルカウル(42)の後縁は、前記吸気口(54g)の前側で且つ前記吸気口(54g)より外側方に配置され、
前記吸気通路(42b)内を通過した走行風は、前記吸気口(54g)を介して前記吸気ダクト(38)に供給されることを特徴とする鞍乗り型車両のカウル構造。 - 前記インナーサイドカウル(54)は、外側方に突出する突起部(54j)を備え、前記突起部(54j)は、前記吸気口(54g)の前方であって、前記アウターサイドカウル(55)の車幅方向内側から前記インナーサイドカウル(54)が外部に露出する部位に亘って設けられることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のカウル構造。
- 前記ヘッドパイプ(10b)から後下方にメインフレーム(10c)が延び、前記パワーユニット(30)に燃料を供給する燃料タンク(29)は、前記ヘッドパイプ(10b)と前記シート(17)との間に設けられ、前記インナーサイドカウル(54)は、前記メインフレーム(10c)の上方に配置されるとともに前記燃料タンク(29)に支持され、前記ミドルカウル(42)は、前記メインフレーム(10c)から側方に延びるステー(91)に支持されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両のカウル構造。
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