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JP5806643B2 - 鞍乗り型車両の車体カバー構造 - Google Patents

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JP5806643B2
JP5806643B2 JP2012124358A JP2012124358A JP5806643B2 JP 5806643 B2 JP5806643 B2 JP 5806643B2 JP 2012124358 A JP2012124358 A JP 2012124358A JP 2012124358 A JP2012124358 A JP 2012124358A JP 5806643 B2 JP5806643 B2 JP 5806643B2
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Description

本発明は、シートと、乗員の足を前方から覆うレッグシールドとの間に配置されたセンタートンネル部を構成するカバー部材を備える鞍乗り型車両の車体カバー構造に関する。
鞍乗り型車両において、乗員の足を前方から覆うレッグシールドと、乗員が座るシートとの間にセンタートンネル部が設けられ、このセンタートンネル部の両側に乗員が足を載せるステップフロアが配置され、上記センタートンネル部が複数のカバー部材から構成された車体カバー構造を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−213520号公報
センタートンネル部に前後方向に延びるカバー部材を備えるものでは、例えば、このカバー部材の剛性を高めようとした場合に、カバー部材を大型にすると、カバー部材がステップフロアに近接して配置され、カバー部材とステップフロア側との境界部分が、ステップフロアに乗員が足を載せるに際して快適性を損なう可能性がある。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、センタートンネル部を構成するカバー部材の剛性を高めながら、乗員の快適性向上が図れる鞍乗り型車両の車体カバー構造を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、シート(10)と車体前部を覆うレッグシールド(601)との間にセンタートンネル部(250)を備え、このセンタートンネル部(250)の左右両側に乗員が足を載せるステップフロア(68)が前後方向に延びるように設けられ、前記センタートンネル部(250)が、前記レッグシールド(601)から後方に延びるインナーカバー(53)と、前記ステップフロア(68)の車幅方向内方側端部から上方に延びる起立壁(55)と、前記インナーカバー(53)及び前記起立壁(55)のそれぞれを跨ぐように前後方向に長く配置されたミドルカバー(54)とから構成される鞍乗り型車両の車体カバー構造において、前記ステップフロア(68)は、その前部に前上がりに設けられる前傾部(68a)と、この前傾部(68a)の後方に略水平又は後上りに設けられる水平部(68b)と、前記前傾部(68a)及び前記水平部(68b)のそれぞれを接続する屈曲部(68c)とで構成され、前記ミドルカバー(54)は、その下縁に前記屈曲部(68c)に向かって延びる下方延出部(54c)が設けられていることを特徴とする。この構成によれば、ミドルカバーの面積を拡大しながら、快適性を向上させることができる。
上記構成において、前記ミドルカバー(54)は、その前縁に、前記下方延出部(54c)の上方で車体後方に凹んだ切欠き部(54g)が形成されていても良い。この構成によれば、ステップフロアの前傾部に足を載せた場合に、切欠き部によって起立壁の面積を大きく確保することができるため、快適性を向上させることができる。
また、上記構成において、前記ミドルカバー(54)の前端部(54f)が、前記前傾部(68a)より上方に配置されていても良い。この構成によれば、ミドルカバーの前端部と起立壁とが境界を形成しないため、快適性を向上させることができる。
また、上記構成において、車体フレーム(F)の前端部を構成するヘッドパイプ(12)からダウンフレーム(13)及びこのダウンフレーム(13)の上方に配置されたアッパフレーム(15)が後下方に延び、前記ダウンフレーム(13)と、前記ミドルカバー(54)の上部を構成して車体前方に延びる前方延出部(54b)とが側面視で重なるように配置されていても良い。この構成によれば、高剛性部の近傍にダウンフレームを配置することで、車体フレームとカバー部材とを近接して配置することができ、コンパクト化を図ることができる。
また、上記構成において、前記起立壁(55)は、前記ミドルカバー(54)の前縁に沿うように段差部(55g)が設けられ、この段差部(55g)に前記ミドルカバー(54)の前縁が当てられて組み付けられるようにしても良い。この構成によれば、下方延出部と切欠き部によって、ミドルカバーの前縁を凹凸形状に形成できるため、段差部に当てて組み付けることで、ミドルカバーの前後方向及び上下方向の位置決めが容易になる。
また、上記構成において、前記ミドルカバー(54)の内方で前記インナーカバー(53)と前記起立壁(55)とが係合される第1係合部(241)が設けられるとともに、前記ミドルカバー(54)の上下端部に且つ前記第1係合部(241)を上下に挟むように、前記インナーカバー(53)、前記起立壁(55)と前記ミドルカバー(54)とが係合される第2係合部(242)が設けられていても良い。この構成によれば、締結部を可及的に減らし、係合によって強固に各車体カバー同士を連結することができる。
また、上記構成において、前記ミドルカバー(54)と前記起立壁(55)との境界に、車体前後方向に延びる凹部(83)が設けられていても良い。この構成によれば、乗員のくるぶし等に対応する凹部を設けることで、乗員のくるぶし等の隆起部との干渉を抑制しつつ、足による保持力を確保することができる。
また、上記構成において、前記起立壁(55)は、前記ミドルカバー(54)より車幅方向外側に設けられていても良い。この構成によれば、乗員の足の配置自由度を向上させることができる。
また、上記構成において、前記屈曲部(68c)は、前記前傾部(68a)の下方に側面視で後方に凸となる第2屈曲部(68e)を備え、この第2屈曲部(68e)は、その近傍の前記ステップフロアよりも前記下方延出部(54c)に接近していても良い。この構成によれば、第2屈曲部を支点に足を置くことができ、この部位の起立壁の強度を高めることができるとともに、足の前後の起立壁を大きく形成することができ、足が第2屈曲部を支点に揺動させた場合でも、起立壁で足当たり性を確保することができる。
本発明は、ステップフロアは、その前部に前上がりに設けられる前傾部と、この前傾部の後方に略水平又は後上りに設けられる水平部とから構成され、前傾部と水平部とは屈曲部で接続され、ミドルカバーは、その下縁に屈曲部に向かって延びる下方延出部が設けられているので、ミドルカバーの面積を拡大しながら、快適性を向上させることができる。
また、ミドルカバーは、その前縁に、下方延出部の上方で車体後方に凹んだ切欠き部が形成されているので、ステップフロアの前傾部に足を載せた場合に、切欠き部によって起立壁の面積を大きく確保することができるため、快適性を向上させることができる。
また、ミドルカバーの前端部が、前傾部より上方に配置されているので、ミドルカバーの前端部と起立壁とが境界を形成しないため、快適性を向上させることができる。
また、車体フレームの前端部を構成するヘッドパイプからダウンフレーム及びこのダウンフレームの上方に配置されたアッパフレームが後下方に延び、ダウンフレームと、ミドルカバーの上部を構成して車体前方に延びる前方延出部とが側面視で重なるように配置されているので、高剛性部の近傍にダウンフレームを配置することで、車体フレームとカバー部材とを近接して配置することができ、コンパクト化を図ることができる。
また、起立壁は、ミドルカバーの前縁に沿うように段差部が設けられ、この段差部にミドルカバーの前縁が当てられて組み付けられるので、下方延出部と切欠き部によって、ミドルカバーの前縁を凹凸形状に形成できるため、段差部に当てて組み付けることで、ミドルカバーの前後方向及び上下方向の位置決めが容易になる。
また、ミドルカバーの内方でインナーカバーと起立壁とが係合される第1係合部が設けられるとともに、ミドルカバーの上下端部に且つ第1係合部を上下に挟むように、インナーカバー、起立壁とミドルカバーとが係合される第2係合部が設けられているので、締結部を可及的に減らし、係合によって強固に各車体カバー同士を連結することができる。
また、ミドルカバーと起立壁との境界に、車体前後方向に延びる凹部が設けられているので、乗員のくるぶし等に対応する凹部を設けることで、乗員のくるぶし等の隆起部との干渉を抑制しつつ、足による保持力を確保することができる。
また、起立壁は、ミドルカバーより車幅方向外側に設けられているので、乗員の足の配置自由度を向上させることができる。
また、屈曲部は、前傾部の下方に側面視で後方に凸となる第2屈曲部を備え、この第2屈曲部は、その近傍のステップフロアよりも下方延出部に接近しているので、第2屈曲部を支点に足を置くことができ、この部位の起立壁の強度を高めることができるとともに、足の前後の起立壁を大きく形成することができ、足が第2屈曲部を支点に揺動させた場合でも、起立壁で足当たり性を確保することができる。
本発明の一実施形態を適用した自動二輪車を示す左側面図である。 自動二輪車の要部を示す左側面図である。 図2の状態からミドルカバーを外した状態を示す左側面図である。 インナーカバーと起立壁との結合状態を示す斜視図である。 右側のミドルカバーを外した状態を示す右側面図である。 図2のVI−VI線断面図である。 図2のVII−VII線断面図である。 図2のVIII−VIII線断面図である。 ミドルカバーを示す側面図である。 図9のX矢視図である。 図9のXI矢視図である。 インナーカバー及び起立壁へのミドルカバーの組付けを説明する作用図である。 乗員の足をステップフロアの前傾部及び屈曲部に載せた状態の作用を説明する作用図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LEは車体左方を示している。
<第1実施形態>
図1は、本発明の一実施形態を適用した自動二輪車1を示す左側面図である。
自動二輪車1(鞍乗り型車両)は、シート10に着座した乗員Rが足Lを載せるために左右に設けられた低床のステップフロア68,68(手前側の符号68のみ図示)を有するスクータ型車両であり、車体フレームFの前方に前輪2を有し、駆動輪である後輪3は、車両後部に配置されるユニットスイングエンジンU(ユニットスイングパワーユニット)に軸支されている。車体フレームFは、樹脂製の車体カバーCによって覆われている。
前輪2を操向する操舵系は、車体フレームFの前端部を構成するヘッドパイプ12に回動自在に軸支されるステアリングシャフトと、このステアリングシャフトの上部に連結されるハンドル25とを有している。上記ステアリングシャフトの下端は、左右一対のフロントフォーク26,26(手前側の符号26のみ図示)に連結されており、前輪2は、フロントフォーク26,26の下端に設けられた車軸2Aで軸支され、ハンドル25による操作によって操向される。
ユニットスイングエンジンUは、エンジンEと、ベルト式の無段変速機構201が収容された伝動ケースMとが一体化されたユニットスイング式であり、後輪3を支持するスイングアームとしての機能も有している。ユニットスイングエンジンUは、その前部に連結されるリンク部材27を介して、車体フレームFに連結されており、リンク部材27に設けられるピボット軸28を中心にして上下に揺動自在である。
エンジンEは、水冷式の4サイクル単気筒エンジンであり、シリンダ軸線が略水平に前方へ延びるように配置されている。エンジンEは、ユニットスイングエンジンUの前部に配置されるクランクケース30の前面に、シリンダ及びシリンダヘッドを結合して構成されている。なお、符号37はシリンダヘッドの下面の排気ポートに接続された排気管であり、エンジンEの下方を通って後方に延び、後述するアーム部の外側面に固定されたマフラーに接続される。
伝動ケースMは、クランクケース30の後部から後輪3の左側方を通って後方に延びている。クランクケース30の後部には、後輪3の右側方を通って後方に延びるアーム部が設けられており、後輪3は、伝動ケースMの後部とアーム部の後部との間に設けられる車軸3Aに支持されている。エンジンEの出力は、上記無段変速機構201を介して後輪3に伝達される。伝動ケースMの後端及びアーム部の後端と車体フレームFの後部上部との間には、それぞれリヤサスペンション34が掛け渡されている。伝動ケースMの上面には、外気を吸い込むエアクリーナボックス35が設けられている。
エアクリーナボックス35は、シリンダヘッドの上面の吸気ポートに接続されたスロットルボディに、不図示のコネクティングチューブを介して接続されている。
伝動ケースMの後部の下部には、車両を直立状態に支持可能なメインスタンド39が設けられている。なお、符号47はサイドスタンドである。
シート10は、その下方に配置された収納ボックスの上面に全長に亘って設けられた開口を開閉自在に塞いでおり、運転者が着座する前部シート10Aと、前部シート10Aよりも一段高く形成されて同乗者が着座する後部シート10Bとを有している。
収納ボックスの後方において車体フレームFを構成する左右一対のシートレール14,14(一方の符号14のみ図示)の後部には、グラブレール48が固定されている。
車体カバーCは、ヘッドパイプ12の前方及び左右側方を覆うフロントカバー50と、フロントカバー50の下部に連結されて前輪2の後方に位置するフロントロアカバー(不図示)と、ハンドル25の下方でフロントカバー50の上部に連結される上部カバー52と、フロントカバー50の左右の縁部に連結されたインナーカバー53と、インナーカバー53の下縁に連結された左右一対のミドルカバー54,54(手前側の符号54のみ図示)と、フロントカバー50の下部及びミドルカバー54,54の下縁に連結された左右一対の起立壁55,55(手前側の符号55のみ図示)と、フロントカバー50の下部及び起立壁55,55の下部に連結された左右一対の前部フロアスカート56,56(手前側の符号56のみ図示)と、前部フロアスカート56,56に連続して後方へ延びる左右一対の後部フロアスカート57,57(手前側の符号57のみ図示)と、車体下方を覆うアンダーカバー58と、ミドルカバー54,54及び起立壁55,55の後部に連結された左右一対のボディサイドカバー59,59(手前側の符号59のみ図示)と、ボディサイドカバー59,59の後部に連結されるテールカバー60とを有している。
左右の起立壁55,55の底部には、前部シート10Aに着座した運転者が足を載せるステップフロア68がそれぞれ形成されている。
上記のインナーカバー53、ミドルカバー54,54及び起立壁55,55は、ハンドル25、シート10間の下方に配置されるセンタートンネル部250を形成する部品である。
インナーカバー53は、乗員Rの足Lを前方から覆う左右のレッグシールド601,601(手前側の符号601のみ図示)が形成された部品である。
フロントカバー50の前部には、後上方に延びて運転者への防風を行うウインドスクリーン61が設けられている。フロントカバー50の前端には、左右一対のヘッドライト62,62(手前側の符号62のみ図示)が設けられ、左右一対のウインカー63,63(手前側の符号63のみ図示)は、ヘッドライト62,62の上部に連続して設けられている。ヘッドライト62,62とウインドスクリーン61との間には、板状のガーニッシュ64(フロントカバー50の一部を構成している。)が設けられている。
フロントフォーク26,26には、前輪2を上方から覆うフロントフェンダー65が設けられている。ボディサイドカバー59,59の下方には、後輪3を上方から覆うリヤフェンダー66が設けられている。
後部シート10Bの同乗者が足を載せる可倒式の左右一対のタンデムステップ67,67(手前側の符号67のみ図示)は、車体フレームFにステーを介して支持されている。
ウインドスクリーン61の後方には、ハンドル25の前方に設けられたメータを前方から覆ってメータの視認性を高めるメータバイザ204(フロントカバー50を構成する部品である。)が設けられている。なお、符号205はリヤコンビネーションランプである。
車体フレームFは、金属製のチューブやパイプを溶接によって複数連結して形成されており、メインフレーム11は、前部に設けられるヘッドパイプ12と、ヘッドパイプ12から後下方に延出した後、略水平に後方へ延び、後部で後上方に延びる左右一対のダウンフレーム13,13(一方の符号13のみ図示)と、ダウンフレーム13,13の下部から後上方へ車両後部まで延出する左右一対のシートレール14,14(一方の符号14のみ図示)と、ヘッドパイプ12からダウンフレーム13,13の上方を後下方に延びてシートレール14,14に連結される左右一対のアッパフレーム15,15(一方の符号15のみ図示)とを有している。
ダウンフレーム13,13は、ヘッドパイプ12に前端が連結されて後下方へ延出する下方延出部70と、下方延出部70の下端から後方に略水平に延出する水平延出部71と、水平延出部71の後端から後上方に延出する斜め上方延出部72とを有している。
また、メインフレーム11には、左右のフレームを連結する複数のクロスメンバ(不図示)が設けられている。
図2は、自動二輪車1の要部を示す左側面図である。
センタートンネル部250の左右の側壁を形成するミドルカバー54,54(手前側の符号54のみ図示)は、車体後方側に設けられるカバー後部54aと、このカバー後部54aから車体前方斜め上方に延びる前方延出部54bと、カバー後部54aから車体前方斜め下方に先すぼまり状に延びる下方延出部54cとからそれぞれ構成されている。
ミドルカバー54の上縁54dは、ほぼ直線状に前上がりに形成され、前縁54eは、前方延出部54bに形成されたほぼ直線状の前端部54fと、この前端部54fの下端に連続するように車体後方にV字状に凹んだ形状を有する切欠き部54gとから形成され、下縁54hは、ほぼ直線状に後上がりに形成されている。
ミドルカバー54は、側面視で、ヘッドパイプ12から後方斜め下方に延びるダウンフレーム13の下方延出部70及びアッパフレーム15と重なるように配置されている。
図中の符号54u,54vは、ミドルカバー54の表面に形成された稜線であり、符号55nは、起立壁55の表面に形成された稜線である。上記のミドルカバー54の稜線54vと起立壁55の稜線55nとの間には、後に詳述する側部凹部83が形成されている。
ステップフロア68は、その前部に前上がりに設けられた前傾部68aと、この前傾部68aの後方に略水平又は後上がりに設けられた水平部68bと、これらの前傾部68a及び水平部68bのそれぞれを接続する屈曲部68cとから構成されている。
屈曲部68cは、水平部68bの前端に連続して形成されるとともに前方斜め下方に凸に湾曲する第1屈曲部68dと、この第1屈曲部68d及び前傾部68aのそれぞれの間に連続して形成されるとともに後方斜め上方に凸に湾曲する第2屈曲部68eとからなり、第2屈曲部68eにミドルカバー54の下方延出部54cの先端が接近している。詳細には、第2屈曲部68eは、この第2屈曲部68eの近傍の前傾部68a及び第1屈曲部68dよりも下方延出部54cに接近している。
なお、図中の符号74は起立壁55の後方且つボディサイドカバー59の下方に着脱可能に設けられたメンテナンスリッドであり、このメンテナンスリッド74を外すことでエンジンの点火プラグがメンテナンス可能になる。
図3は、図2の状態からミドルカバーを外した状態を示す左側面図である。
インナーカバー53と起立壁55とは、車体前後方向に延びる境界部73で結合されている。
インナーカバー53は、ミドルカバー54(図2参照)の車幅方向内側に配置されてミドルカバー54に重ねられる内カバー部53aと、ミドルカバー54と重ならない位置に配置される外カバー部53bとからなる。内カバー部53aは、ミドルカバー54及び起立壁55に係合される複数の被係合部を有している。外カバー部53bは、フロントカバー50の左右の縁部に連結されて表面が下方に面するカバー上部53cと、カバー上部53c及び内カバー部53aのそれぞれの間に配置されるカバー中央部53dとを備える。
インナーカバー53のカバー上部53cの一部及び傾斜部53h(図4参照)がレッグシールド601を形成している。
起立壁55は、ミドルカバー54に重ねられる内カバー部55aと、ミドルカバー54と重ならない位置に配置される外カバー部55bとを備える。内カバー部55aの後方、外カバー部55bの後部の上方、且つボディサイドカバー59の前方には軽量化のための開口75が設けられている。
外カバー部55bは、内カバー部55aの下縁に連続するとともにステップフロア68の車幅方向内方側端部から上方に延びるカバー下部55cと、内カバー部55aにおける車体後方にV字状に凹んだ前縁55dに隣接してカバー下部55cの前端部から上方に延びる略三角形状のカバー前部55eとからなる。カバー下部55cは、図2に示したように、側面視で、ステップフロア68に載せた足Lの足先(足首から下の部分)にほぼ重なる高さを有する部分である。
図4は、インナーカバー53と起立壁55との結合状態を示す斜視図であり、ミドルカバー54(図2参照)が外された状態を示している。
インナーカバー53は、内カバー部53aの下縁近傍に起立壁55に係合される複数の下部被係合穴53eが形成されている。
起立壁55は、内カバー部55aの上縁に鍵状に形成された複数の鍵形係合部55fが形成され、これらの複数の鍵形係合部55fがインナーカバー53の複数の下部被係合穴53eにそれぞれ係合している。これらのインナーカバー53と起立壁55との係合部である複数の下部被係合穴53e及び複数の鍵形係合部55fは、第1係合部241を構成している。
起立壁55は、内カバー部55aと外カバー部55bとの境界部分に段差部55gを備える。詳しくは、段差部55gは、内カバー部55aの前縁55d及び下縁55hに沿うように設けられている。また、図2及び図4においては、段差部55gは、ミドルカバー54の切欠き部54g及び下縁54hに沿うように設けられ、この段差部55gにミドルカバー54の切欠き部54g及び下縁54hが当てられて組み付けられている。
また、ミドルカバー54が係合されるように、インナーカバー53は、内カバー部53aの上縁近傍に複数の上部被係合穴53fが形成されるとともに内カバー部53aの前縁近傍(詳しくは、内カバー部53aと後述する傾斜部53hとの隅部)にスリット53gが形成され、起立壁55は、段差部55gに複数のスリット55jが形成されている。これらの上部被係合穴53f及びスリット53g,55jに係合するミドルカバー54側の係合部については、後に詳述する。
ステップフロア68は、その前傾部68aが起立壁55のカバー前部55eの上端位置の高さまで前方斜め上方に延び、前傾部68aの前端に、インナーカバー53の外カバー部53bを構成する傾斜部53hが前上がりに連続するように接続されている。即ち、ステップフロア68は、インナーカバー53の内カバー部53a及び起立壁55の内カバー部55aに対して離れている。
図5は、右側のミドルカバーを外した状態を示す右側面図である。
インナーカバー53及び起立壁55R(左側の起立壁55に対して識別のために符号を変えている。)には、メンテナンス用開口77が形成されている。このメンテナンス用開口77は、ラジエータ41用の給水口284から給水する際に用いられる部分であり、給水口284は、ラジエータ41の右タンク部41Rに注水管110を介して取付けられている。なお、符号285はラジエータキャップである。
メンテナンス用開口77は、インナーカバー53の下部に形成された開口用上側切欠き部53jと、起立壁55Rの上部に形成された開口用下側切欠き部55mとから形成され、このメンテナンス用開口77は、通常はミドルカバー54(図2参照)で覆われている。
図6は、図2のVI−VI線断面図である。
ステップフロア68から一体に起立壁55が立ち上げられ、起立壁55のカバー下部55c及び内カバー部55aのそれぞれの境界部に形成された段差部55gにミドルカバー54の下縁54hが当てられ、インナーカバー53の内カバー部53aに、ミドルカバー54の上縁54dが当てられている。この結果、インナーカバー53及び起立壁55と、ミドルカバー54との間に間隙81が形成されて、インナーカバー53、起立壁55及びミドルカバー54でボックス構造が形成されるので、ミドルカバー54の剛性を高めることができ、ひいてはセンタートンネル部250の剛性を高めることができる。
また、起立壁55のカバー下部55cは、その上部に内側に凹んだ車体前後方向に延びる湾曲部55kが設けられ、ミドルカバー54は、下部に下縁54hを含むように下方斜め内方に傾斜する下端傾斜部54mが車体前後方向に延びるように形成され、これらの湾曲部55kと下端傾斜部54mとで車体前後方向に延びる側部凹部83が形成されている。このように、センタートンネル部250に側部凹部83を形成することで、ステップフロア68に載せた乗員の足L、特に車幅方向に突出するくるぶしAとセンタートンネル部250との干渉を抑制することができ、快適性を高めることができる。
起立壁55の表面に接する延直線84を引いたときに、この延直線84は、ミドルカバー54よりも車幅方向外側に配置されている。即ち、起立壁55は、その表面が、ミドルカバー54よりも車幅方向外側に設けられる。これにより、ミドルカバー54と足Lとの隙間が大きくなり、足Lの配置自由度を増すことができる。
図7は、図2のVII−VII線断面図である。
インナーカバー53の内カバー部53aの下縁近傍に下部被係合穴53eが形成され、起立壁55の内カバー部55aの上縁に鍵形係合部55fが形成され、鍵形係合部55fが下部被係合穴53eに係合し、インナーカバー53と起立壁55との係合部である第1係合部241が外側方からミドルカバー54で覆われている。そして、インナーカバー53及び起立壁55と、ミドルカバー54とが断面ボックス形状に形成されているので、センタートンネル部250の側壁の剛性を高めることができる。従って、センタートンネル部250の側壁の撓みを抑制することができるため、センタートンネル部250と車体フレームF、詳しくは、ダウンフレーム13の下方延出部70、アッパフレーム15とのクリアランスを狭めても干渉を抑制することができる。
図8は、図2のVIII−VIII線断面図であり、車体フレームFを構成するダウンフレーム13の下方延出部70に沿った断面を示している。
左右の下方延出部70に対して、ミドルカバー54の前方延出部54b及び下方延出部54cに対応するインナーカバー53の内カバー部53a、起立壁55の内カバー部55aは、接近して配置されている。下方延出部70とインナーカバー53の内カバー部53aとの隙間をCL1、下方延出部70と起立壁55の内カバー部55aとの隙間をCL2とすると、CL1>CL2となる。なお、符号40は左右のダウンフレーム13,13間に配置された燃料タンクである。
図9は、ミドルカバー54を示す側面図である。
ミドルカバー54は、上縁54dの後部に、収納ボックス側にビスで締結するための収納ボックス締結部54j及びこの収納ボックス締結部54jに開けたビス挿通穴54kと、車体フレーム側にビスで締結するための車体フレーム締結部54t及びこの車体フレーム締結部54tに開けたビス挿通穴54nとを備え、前端部54f及び切欠き部54gにそれぞれ突出部54pを備え、下縁54hに鍵形状で複数の鍵形係合部54qを備える。
図10は、図9のX矢視図、図11は、図9のXI矢視図である。
図10に示されるように、ミドルカバー54は、裏面54rの上部に上縁54dに沿うように複数(例えば、3カ所)の鍵形状の内側鍵形係合部54sを備える。
図11に示されるように、ミドルカバー54は、車体前後方向の中央部が、前端及び後端よりも車幅方向内側に入り込むようにくびれた形状を有している。このくびれ形状により、乗員の足とミドルカバー54との干渉を抑制して快適性を高めることができる。
図12は、インナーカバー53及び起立壁55へのミドルカバー54の組付けを説明する作用図である。
車体に組付けられたインナーカバー53及び起立壁55に車体後方からミドルカバー54を組付ける。詳しくは、ミドルカバー54の上部に設けられた複数の内側鍵形係合部54s、及びミドルカバー54の下部に設けられた複数の鍵形係合部54qを、インナーカバー53の複数の上部被係合穴53f、及び起立壁55の複数のスリット55jに係合するとともに、ミドルカバー54の複数の突出部54pをインナーカバー53のスリット53g及び起立壁55のスリット55jに挿入する。そして、ミドルカバー54のビス挿通穴54kにビスを通して収納ボックス側にビスをねじ込むとともに、ビス挿通穴54nにビスを通して車体フレーム側にビスをねじ込む。これで、ミドルカバー54の組付けが完了する。
上記のインナーカバー53とミドルカバー54との係合部である複数の上部被係合穴53f、スリット53g、複数の内側鍵形係合部54s、突出部54pは、上側第2係合部242Uを構成している。また、起立壁55とミドルカバー54との係合部である複数のスリット55j、突出部54p、複数の鍵形係合部54qは、下側第2係合部242Lを構成している。これらの上側第2係合部242U及び下側第2係合部242Lは、第2係合部242を構成し、第2係合部242は、第1係合部241を跨ぐように配置されている。
図13は、乗員の足Lをステップフロア68の前傾部68a及び屈曲部68cに載せた状態の作用を説明する作用図である。
乗員の足Lの土踏まずに対応する靴底ARがステップフロア68の第2屈曲部68eに配置されるようにステップフロア68に足Lを載せた状態では、足Lの最も幅広い部分(親指の付け根と小指の付け根の幅が最も大きくなる)Wを丸印で示すと、この最も幅広い部分Wの内側面が起立壁55のカバー前部55eに当たる。略三角形状のカバー前部55eの下半分は、第2屈曲部68eとミドルカバー54の下方延出部54cとの間を下端とする略扇形状であるため、足Lを第2屈曲部68eを支点にして矢印で示すように揺動させた場合でも、足Lの幅広い部分Wはカバー前部55eの外側方に位置するため、足Lをカバー前部55eに当てて保持することが可能になり、足当たり性を確保することができる。
上記の図1及び図2に示したように、乗員Rが座るシート10と車体前部を覆うレッグシールド601との間にセンタートンネル部250を備え、このセンタートンネル部250の左右両側に乗員Rが足Lを載せるステップフロア68が前後方向に延びるように設けられ、センタートンネル部250が、レッグシールド601を形成するインナーカバー53と、ステップフロア68の車幅方向内方側端部から上方に延びる起立壁55と、インナーカバー53及び起立壁55のそれぞれを跨ぐように前後方向に長く配置されたミドルカバー54とから構成される鞍乗り型車両としての自動二輪車1の車体カバー構造において、ステップフロア68は、その前部に前上がりに設けられる前傾部68aと、この前傾部68aの後方に略水平又は後上りに設けられる水平部68bと、前傾部68a及び水平部68bのそれぞれを接続する屈曲部68cとで構成され、ミドルカバー54は、その下部に屈曲部68cに向かって延びる下方延出部54cが設けられている。
この構成によれば、ミドルカバー54に下方延出部54cを設けることで、ミドルカバー54の面積が拡大され、この結果として、ミドルカバー54と起立壁55とでセンタートンネル部250を形成するときに当接箇所及び結合箇所を増やすことが可能になり、ミドルカバー54の剛性を高めることができ、ひいてはセンタートンネル部250の剛性を高めることができる。
更に、下方延出部54cは、ステップフロア68の屈曲部68cに向かって延びるので、前傾部68a及び屈曲部68cに足Lを載せ、かかと側を支点にしてつま先側を前後に揺動させることが可能な足置き姿勢をとる場合に、下方延出部54cが、足の揺動中心に近い位置にあるために乗員の足置き姿勢に関して影響を及ぼすことがなく、楽な足置き姿勢をとることができ、快適性を向上させることができる。
また、ミドルカバー54は、その前縁に、下方延出部54cの上方で車体後方に凹んだ切欠き部54gが形成されているので、切欠き部54gによって起立壁55の面積を大きく確保することができるため、ステップフロア68の前傾部68aに足Lを載せた場合に、足Lを後方に揺動させても足Lが切欠き部54gまで至らず、起立壁55上に足Lを当てて保持することが可能になり、快適性を向上させることができる。
また、図2及び図4に示したように、ミドルカバー54の前端部54fが、前傾部68aより上方に配置されているので、ミドルカバー54の前端部54fと前傾部68aとが境界を形成しない、即ち、ミドルカバー54の前端部54fと起立壁55とが境界を形成しない。例えば、ミドルカバー54の前端部54fと起立壁55とが境界を形成していると、この境界が、前傾部68aに載せた足Lの車体前後方向の揺動等の動作に影響を及ぼすことが考えられるが、本実施形態では、このような足Lの動作に影響を及ぼすことがなく、快適性を向上させることができる。
また、図1及び図2に示したように、車体フレームFの前端部を構成するヘッドパイプ12からダウンフレーム13及びこのダウンフレーム13の上方に配置されたアッパフレーム15が後下方に延び、ダウンフレーム13と、ミドルカバー54の上部を構成して車体前方に延びる前方延出部54bとが側面視で重なるように配置されているので、高剛性部(即ち、剛性の高くなったミドルカバー54、あるいは、剛性の高くなったセンタートンネル部250の側壁)の近傍にダウンフレーム13を配置しても、車体の振動等によるセンタートンネル部250を構成するカバー部材(インナーカバー53、ミドルカバー54、起立壁55)の撓みが小さいので、車体フレームFとカバー部材(インナーカバー53、ミドルカバー54、起立壁55)とを近接して配置することができ、車体のコンパクト化を図ることができる。
また、図2、図4及び図7に示したように、起立壁55は、ミドルカバー54の切欠き部54gに沿うように段差部55gが設けられ、この段差部55gにミドルカバー54の切欠き部54gが当てられて組み付けられるので、下方延出部54cと切欠き部54gとによって、ミドルカバー54の前縁54eを凹凸形状に形成できるため、段差部55gに当てて組み付けることで、ミドルカバー54の前後方向及び上下方向の位置決めが容易になる。ミドルカバー54を位置決めするための位置決め部や係合部を減らすことができ、ミドルカバー54の形状、ひいては周囲のカバー部材(インナーカバー53及び起立壁55)の形状を簡素にすることができる。
また、図4、図7及び図12に示したように、ミドルカバー54の内方でインナーカバー53と起立壁55とが係合される第1係合部241が設けられるとともに、ミドルカバー54の上下端部に且つ第1係合部241を上下に挟むように、インナーカバー53、起立壁55とミドルカバー54とが係合される第2係合部242が設けられているので、ボルト・ナット等による締結部を可及的に減らし、係合によって強固に各車体カバー(インナーカバー53、ミドルカバー54、起立壁55)同士を連結することができ、コスト、組付け工数を削減することができる。
また、図2及び図6に示したように、ミドルカバー54と起立壁55との境界に、車体前後方向に延びる凹部としての側部凹部83が設けられているので、乗員の足LのくるぶしA等に対応する側部凹部83を設けることで、乗員のくるぶしA等の隆起部との干渉を抑制しつつ、足L、例えば足先を起立壁55のカバー下部55cに当てることで体の保持力を確保することができる。
また、図6に示したように、起立壁55は、ミドルカバー54より車幅方向外側に設けられているので、起立壁55の下方に位置するステップフロア68に載せた足Lの、例えば、足先より上の部分とミドルカバー54との距離を確保することができ、足Lの配置自由度を向上させることができる。
また、図2及び図13に示したように、屈曲部68cは、前傾部68aの下方に側面視で後方に凸に湾曲する第2屈曲部68eを備え、この第2屈曲部68eは、その近傍のステップフロア68よりも下方延出部54cに接近しているので、第2屈曲部68e、下方延出部54c間の起立壁55、詳しくは、カバー前部55eは剛性が高くなり、また、第2屈曲部68eを支点に足Lを車体前後方向に揺動可能に置くことができ、更に、足Lの内方に位置するカバー前部55eの前後の幅を大きく形成することができるため、カバー前部55eで足当たり性を確保することができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
更に、本発明は、自動二輪車1に適用する場合に限らず、自動二輪車以外も含む鞍乗り型車両にも適用可能である。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両を含む車両である。
1自動二輪車(鞍乗り型車両)
10 シート
12 ヘッドパイプ
13 ダウンフレーム
15 アッパフレーム
53 インナーカバー
54 ミドルカバー
54b 前方延出部
54c 下方延出部
54f 前端部
54g 切欠き部
55 起立壁
55g 段差部
68 ステップフロア
68a 前傾部
68b 水平部
68c 屈曲部
68e 第2屈曲部
83 側部凹部(凹部)
241 第1係合部
242 第2係合部
250 センタートンネル部
601 レッグシールド
F 車体フレーム

Claims (9)

  1. シート(10)と車体前部を覆うレッグシールド(601)との間にセンタートンネル部(250)を備え、このセンタートンネル部(250)の左右両側に乗員が足を載せるステップフロア(68)が前後方向に延びるように設けられ、前記センタートンネル部(250)が、前記レッグシールド(601)から後方に延びるインナーカバー(53)と、前記ステップフロア(68)の車幅方向内方側端部から上方に延びる起立壁(55)と、前記インナーカバー(53)及び前記起立壁(55)のそれぞれを跨ぐように前後方向に長く配置されたミドルカバー(54)とから構成される鞍乗り型車両の車体カバー構造において、
    前記ステップフロア(68)は、その前部に前上がりに設けられる前傾部(68a)と、この前傾部(68a)の後方に略水平又は後上りに設けられる水平部(68b)と、前記前傾部(68a)及び前記水平部(68b)のそれぞれを接続する屈曲部(68c)とから構成され、
    前記ミドルカバー(54)は、その下縁に前記屈曲部(68c)に向かって延びる下方延出部(54c)が設けられていることを特徴とする鞍乗り型車両の車体カバー構造。
  2. 前記ミドルカバー(54)は、その前縁に、前記下方延出部(54c)の上方で車体後方に凹んだ切欠き部(54g)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の車体カバー構造。
  3. 前記ミドルカバー(54)の前端部(54f)が、前記前傾部(68a)より上方に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両の車体カバー構造。
  4. 車体フレーム(F)の前端部を構成するヘッドパイプ(12)からダウンフレーム(13)及びこのダウンフレーム(13)の上方に配置されたアッパフレーム(15)が後下方に延び、前記ダウンフレーム(13)と、前記ミドルカバー(54)の上部を構成して車体前方に延びる前方延出部(54b)とが側面視で重なるように配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の車体カバー構造。
  5. 前記起立壁(55)は、前記ミドルカバー(54)の前縁に沿うように段差部(55g)が設けられ、この段差部(55g)に前記ミドルカバー(54)の前縁が当てられて組み付けられることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両の車体カバー構造。
  6. 前記ミドルカバー(54)の内方で前記インナーカバー(53)と前記起立壁(55)とが係合される第1係合部(241)が設けられるとともに、前記ミドルカバー(54)の上下端部に且つ前記第1係合部(241)を上下に挟むように、前記インナーカバー(53)、前記起立壁(55)と前記ミドルカバー(54)とが係合される第2係合部(242)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の車体カバー構造。
  7. 前記ミドルカバー(54)と前記起立壁(55)との境界に、車体前後方向に延びる凹部(83)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の車体カバー構造。
  8. 前記起立壁(55)は、前記ミドルカバー(54)より車幅方向外側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の車体カバー構造。
  9. 前記屈曲部(68c)は、前記前傾部(68a)の下方に側面視で後方に凸となる第2屈曲部(68e)を備え、この第2屈曲部(68e)は、その近傍の前記ステップフロアよりも前記下方延出部(54c)に接近していることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の車体カバー構造。
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