[go: up one dir, main page]

JP6381955B2 - 容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料及び粉末起泡剤 - Google Patents

容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料及び粉末起泡剤 Download PDF

Info

Publication number
JP6381955B2
JP6381955B2 JP2014093551A JP2014093551A JP6381955B2 JP 6381955 B2 JP6381955 B2 JP 6381955B2 JP 2014093551 A JP2014093551 A JP 2014093551A JP 2014093551 A JP2014093551 A JP 2014093551A JP 6381955 B2 JP6381955 B2 JP 6381955B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
milk
liquid
acid
beverage
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014093551A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015027284A (ja
Inventor
彰宏 阿部
彰宏 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Soft Drinks Co Ltd
Original Assignee
Asahi Soft Drinks Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Soft Drinks Co Ltd filed Critical Asahi Soft Drinks Co Ltd
Priority to JP2014093551A priority Critical patent/JP6381955B2/ja
Publication of JP2015027284A publication Critical patent/JP2015027284A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6381955B2 publication Critical patent/JP6381955B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Beans For Foods Or Fodder (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Description

本発明は、容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料及び粉末起泡剤に関する。
現在の多様化する消費者の嗜好性に対して、味や香りだけで嗜好性を上げることは難しくなっており、新しい食感を加えることが求められている。今まで、容器詰め乳入り飲料において、振とうすることによって泡を発生させ、その泡を保持する技術は多く発明されている。
例えば、従来の技術では、特許文献1、特許文献2、特許文献3に開示されているように、容器詰め飲料を振って泡立たせるのに最適な飲料の開発は行われた。
特開2005−229880号公報 特開2009−50259号公報 特開2010−4826号公報
しかしながら、これらの方法では泡もちがよいが、泡が大きく、また振とう後の泡抜けが悪くなり、クリーミーな泡を提供することができなかった。
本発明は以上の実情に鑑みてなされたものであり、開栓後に炭酸塩と有機酸とを含む炭酸組成物が添加されることによって、細かい泡を持つことができる容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料、及び、容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料の液体中に細かい泡を発生させる粉末起泡剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料に、開栓後に炭酸塩と有機酸とを含む炭酸組成物を添加することによって、細かい泡が発生することを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1)炭酸塩と有機酸とを含む粉末組成物が、開栓後に添加される容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料。
(2)前記容器内の液体と接触しないように配置された前記粉末組成物を備える(1)に記載の飲料。
(3)35℃以下で保管される(1)又は(2)に記載の飲料。
(4)前記容器内の液体中に液状酸味料をさらに含む(1)から(3)のいずれかに記載の飲料。
(5)前記液状酸味料が、グルコン酸、フィチン酸及びリン酸からなる群から選択される1種以上を含む(4)に記載の飲料。
(6)前記飲料に対して1ppm以下の(0を含む)増粘剤を前記容器内の液体中にさらに含む、(1)から(5)のいずれかに記載の飲料。
(7)前記有機酸がリンゴ酸と酒石酸とを含む、(1)から(6)いずれかに記載の飲料。
(8)前記粉末組成物がグルコン酸塩をさらに含む、(1)から(7)いずれかに記載の飲料。
(9)炭酸塩と有機酸とを含む、容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料用の粉末起泡剤。
(10)ホット飲料でない容器詰め飲料に添加される(9)に記載の粉末起泡剤。
(11)前記有機酸がリンゴ酸と酒石酸とを含む、(9)又は(10)に記載の粉末起泡剤。
(12)グルコン酸塩をさらに含む、(9)から(11)いずれかに記載の粉末起泡剤。
本発明によれば、容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料に、開栓後に炭酸塩と有機酸とを含む粉末組成物を添加するので、容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料において細かい泡を発生させることできる。
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
<容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料>
本発明の容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料は、炭酸塩と有機酸とを含む粉末組成物が、開栓後に添加されるために用いられることを特徴とする。なお、本発明において、乳入り又は豆乳入りとは、容器内の液体中に、乳成分、豆乳成分又はこれらの両方を含むことを意味する。また、本発明において、開栓後とは、容器に充填された容器詰め飲料を最初に開栓した後を意味する。
従来の起泡剤による泡では、振とうすることによって発生する泡なので、それによって周囲の空気を含むことによって泡のサイズが大きくなってしまう。これに対し、本発明の飲料は、開栓後に炭酸塩と有機酸とを含む粉末組成物が添加することによって発生する泡である。容器内の液体に炭酸塩のみを添加しても、炭酸塩は溶けにくく、泡が発生しにくいが、本発明によると、粉末状の炭酸塩を粉末状の有機酸とともに添加されることで、有機酸が炭酸塩の溶解を促進し、その際に細かい泡が発生する。
本発明の飲料は、乳入り又は豆乳入りの飲料であれば特に限定されないが、例えば、コーヒー飲料、茶系飲料、果実飲料、スポーツ飲料、健康飲料又はアルコール飲料等が挙げられる。本発明の飲料によると、炭酸塩と有機酸とを含む粉末組成物が添加されることで、細かい泡を発生させることができるので、細かい泡を口に含んだ際に、泡感の口当たりがよいという点で、コーヒー飲料又は茶系飲料が好ましい。
本発明の容器とは、容器は、飲料を充填可能なものであれば特に限定されないが、例えば、PETボトル、ビン、缶等が挙げられる。本発明によれば、見た目の細かい泡を外観において視認することで楽しめるという点で、PETボトルや、ガラスビン等を用いるのが好ましい。
粉末組成物とは、炭酸塩と有機酸とを含むものであれば特に限定されない。なお、粉末組成物は、乳成分を含んでもよく、また、含まなくてもよいが、乳又は豆乳中の乳成分に含まれる乳タンパクは35℃以下では溶解せず、飲料の官能性を損ねる。よって、後述する35℃以下で本発明の飲料が保管される場合、乳タンパクが容器内の液体中で溶解しないことを防止できるという点において、粉末組成物は乳成分を含まないのが好ましい。
炭酸塩は、粉末状のものであれば特に限定されないが、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等が挙げられる。炭酸塩は、液体中により細かい泡が発生するという点において、炭酸ナトリウム又は炭酸水素ナトリウムが好ましい。
容器内の液体に添加される炭酸塩の重量は、目的や有機酸の量に応じて適宜設定してもよく、特に限定されない。例えば、容器内の液体の重量に対して0.1〜2.0重量%の範囲で設定してもよく、泡を多く発生させる場合、0.5重量%以上(具体的には、0.6重量%以上、0.7重量%以上、0.8重量%以上、0.9重量%以上、1.0重量%以上等)に設定するのが好ましい。
有機酸は、粉末状のものであれば特に限定されないが、例えば、クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、アジピン酸、酒石酸、コハク酸等が挙げられる。有機酸は、炭酸塩の溶解をより促進するという点において、クエン酸が好ましい。一方で、クエン酸やリンゴ酸のみを使用すると、エグ味を呈するが、有機酸として、リンゴ酸と酒石酸とを併用すると、エグ味を抑制することができ、飲料の香味が向上する。これは、リンゴ酸と酒石酸とを併用することで、雑味がエグ味を抑制し、さらに、エグ味が抑えられたことにより、乳と相性の良いリンゴ酸のボディ感が感じやすくなり、さらに、酸味の強さも抑制されるためであると推察される。よって、飲料の香味を向上させるためには、粉末組成物に含まれる有機酸として、リンゴ酸と酒石酸とを併用するのが好ましい。
容器内の液体に添加される有機酸の重量は、特に限定されず、例えば、容器内の液体の重量に対して0.1〜1.0重量%に設定してもよいが、後述する酸味を抑えるという観点においては、0.5重量%以下(具体的には、0.45重量%以下、0.4重量%以下、0.35重量%以下、0.3重量%以下、0.25重量%以下等)が好ましい。
本発明の飲料は、粉末組成物を備えてもよい。この場合、粉末組成物は容器内の液体と接触しないように配置される。具体的には、容器の外部に粉末組成物を直接備え付けるように添付してもよく、また、粉末組成物を容器に直接添付せず、容器とは別途に手に取れる態様において備えてもよい。
また、本発明の飲料が保管される温度は特に限定されないが、コールド飲料として使用される場合は、35℃以下で保管されるのが好ましい。この場合、上述の通り、本発明の粉末組成物が乳成分を含まなければ、本発明の飲料が35℃以下で保管される場合に、乳タンパクが容器内の液体中で溶解しないことを防止できる。
本発明は、容器内の液体に液状酸味料を含んでもよい。容器内の液体に、粉末組成物に含まれる有機酸が添加されることによって、炭酸塩の溶解が促進されて液体中で細かい泡が発生する一方で、有機酸が添加されることで容器内の液体のpHが低下し、酸味が強くなる。しかし、本発明の容器内の液体が、有機酸が添加される前に液状酸味料を含むことによって、予め液体のpHを低下させることができ、その結果、容器内の液体に酸味を与える有機酸の添加量を減らすことができる。
本発明に使用される液状酸味料は、特に限定されないが、例えば、グルコン酸、フィチン酸、リン酸、酢酸等が挙げられる。液状酸味料は、酸味を抑えて香味を向上させるためには、酸味を感じさせにくいものが好ましい。液状酸味料としては、それ自体酸味が感じにくく、使用する有機酸の量を抑えて酸味を抑制することが可能であるという点で、グルコン酸、フィチン酸、リン酸が好ましく、この中でも特にグルコン酸が好ましい。また、液状酸味料を容器内の液体中に含む場合、その後に添加される有機酸によって変動する液体のpHとのバランスの観点から、液体のpHは、好ましくは5.3〜6.5であり、さらに好ましくは5.5〜6.3であり、最も好ましくは5.7〜6.0である。
有機酸を殺菌前に容器内の液体に添加する場合、pHの低下により殺菌時のpHが低下しているので、タンパク質が変性しやすい。しかし、本発明の粉末組成物は、容器詰め飲料の開栓後、すなわち、殺菌後に容器内の液体に添加されるので、殺菌時のpHが中性付近にすることができる。これによって、本発明においては、飲料の殺菌時にタンパク質が変性しにくい。また、一般に、有機酸を殺菌前に容器内の液体に添加する場合、殺菌時のタンパク質の低下を防ぐために、増粘剤が容器内の液体に添加される。しかし、この方法によると、増粘剤が液体に添加されることによって、起泡剤や振とうによっても泡の泡抜けが悪い。これに対し、本発明は、殺菌時のpHを中性付近に保つことが出来るので、殺菌時に容器内の液体中のタンパク質が変性しにくく、増粘剤の使用を抑制することができ、その結果、容器内の液体に粉末を添加した際の泡の泡抜けがよい。
本発明の飲料は、上述の通り、増粘剤を使用しなくとも殺菌時のタンパク質の変性を抑制することができるが、増粘剤を容器内の液体中に含んでもよい。ただし、増粘剤を容器内の液体中に含む場合、より泡の泡抜けをよくするという点において、増粘剤は、容器内の液体に対して1ppm以下含まれるのが好ましく、0.5ppm以下含まれるのがより好ましく、0.1ppm以下含まれるのがさらに好ましい。しかし、液体の泡抜けをよくするためには、容器内の液体中に増粘剤を含まないのが最も好ましい。
粉末組成物は、グルコン酸塩をさらに含むことが好ましい、飲料に添加されることで有機酸の酸味を抑制し、味をマイルドにして香味を向上させることができる。
グルコン酸塩の種類は、特に限定されず、例えば、グルコン酸カリウム、グルコン酸ナトリウム等のグルコン酸のアルカリ金属塩や、グルコン酸カルシウム等のグルコン酸のアルカリ土類金属塩があげられる。これらのうち、塩味が感じにくく、香味を向上させやすい点で、グルコン酸カリウムが好ましい。
容器内の飲料に添加されるグルコン酸塩の重量は、特に限定されないが、マスキング効果がより高い点で、飲料全体の質量に対して、0.01重量%以上が好ましく、0.10重量%以上がより好ましく、0.20重量%以上がさらに好ましく、0.25重量%以上が最も好ましい。一方で、グルコン酸塩の含有量が多すぎると、塩味が目出ち、飲料の香味を損ねやすくなる。この観点で、飲料全体の質量に対して、1.0重量%以下が好ましく、0.70重量%以下がより好ましく、0.50重量%以下がさらに好ましく、0.40重量%以下が最も好ましい。
本発明の飲料は、上記の液状酸味料や、増粘剤の他、従来の飲料に含まれる公知の成分を容器内の液体中に含んでもよいし、含まなくてもよい。そのような成分として、例えば、茶葉、コーヒー抽出物、香料、甘味量、乳化剤、機能性成分、保管料、安定剤、酸化防止剤、ビタミン類、ミネラル分、pH調製剤等が挙げられる。
容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料の製造方法は、従来の公知の方法を用いてもよい。ただし、本発明によると、殺菌時に有機酸塩を加える必要がないので、殺菌時の飲料のpHを中性に保つことができ、これによって殺菌時の乳タンパクの変性を抑えることができるので、乳タンパクの変性を防ぐための増粘剤を添加する必要がない。
<粉末起泡剤>
本発明は、炭酸塩と有機酸とを含む、容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料用の粉末起泡剤を包含する。
本発明の粉末起泡剤は、乳成分を含んでもよいが、含まなくてもよい。ただし、粉末起泡剤が、高温で保管されるホット飲料ではなく、例えば、35℃以下で保管されるコールド飲料に添加される場合、粉末起泡剤中に乳成分が含まれると、乳成分中の乳タンパク質が飲料に溶解することができない。よって、ホット飲料でない容器詰め飲料に添加される場合、本発明の粉末起泡剤は、乳成分を含まないのが好ましい。
有機酸は、特に限定されないが、例えば、クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、アジピン酸、酒石酸、コハク酸等が挙げられる。これらのうち、有機酸として、リンゴ酸と酒石酸とを併用するのが好ましい。
粉末起泡剤は、グルコン酸塩をさらに含むのが好ましい。グルコン酸塩の種類は、特に限定されず、例えば、グルコン酸カリウム、グルコン酸ナトリウム等のグルコン酸のアルカリ金属塩や、グルコン酸カルシウム等のグルコン酸のアルカリ土類金属塩があげられる。これらのうち、グルコン酸カリウムが好ましい。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[試験1]
砂糖5.0重量%、全粉乳1.5重量%、脱脂粉乳1.5重量%、紅茶葉1.0重量%、アスコルビン酸Na0.05重量%、乳化剤0.05重量%、重曹0.01重量%、スクラロース0.004重量%の飲料(ミルクティー)を調製した。また、このミルクティーにF0=30以上の殺菌を施した。なお、このミルクティーは、タンニン値:95mg/100ml、乳脂肪分0.4重量%、無脂乳固形分2.5重量%、HLB値9.4、Bx8.5、pH6.7であった。
このミルクティーをベースとして、表1に示す実施例1〜3、比較例1の飲料を調製した。実施例1には、粉末状の起泡剤を添加し、実施例2、3には液状酸味料を添加した後、起泡剤を添加した。比較例1には液状酸味料及び起泡剤のいずれも添加しなかった。その後、それぞれの飲料を10秒間振とうし、メスシリンダーに移した後、泡の体積を測定した。また、泡の大きさを目視で確認し、その香味を確認した。その結果を表2に示す。
Figure 0006381955
Figure 0006381955
泡の体積は、起泡剤を添加していない比較例1においては、大きい泡が壁面に集まっていることが確認された。これに対し、起泡剤を添加した実施例1〜3においては、細かい泡が発生し、液面を維持していることが確認された。また、1分後の泡の形状も、起泡剤を添加した実施例1〜3においては、細かい泡のまま維持されることが確認された。この結果より、粉末状の炭酸塩と有機酸を含む起泡剤を添加せずに振とうしたときよりも、起泡剤を添加することで細かい泡が発生すること、及び、その細かい泡を維持できることが示された。
香味に関して、比較例1においては、起泡剤を加えていないため、泡感もなく、普通のミルクティーの味と何ら味が変わらなかった。また、実施例1においては、泡感を維持する一方で、酸味による刺激が強く後味が強かった。これらに対し、起泡剤添加前に液状酸味料を添加した実施例2〜3においては、実施例1と同様に泡感を維持しつつ、実施例1と比較して、クエン酸の添加量を減らすことができた結果、酸味による刺激が抑えられることが確認された。特に、液状酸味料としてグルコン酸を使用した実施例2においては、フィチン酸を使用した実施例3より刺激が抑えられることが確認された。さらに、実施例2においては、香味がマイルドな味わいとなり、実施例3においては、すっきりとした味わいであることが確認された。この結果より、起泡剤添加前にグルコン酸やフィチン酸等の液状酸味料を添加しておくことで、細かい泡を発生させつつ、クエン酸による刺激を和らげることができることが示され、特に、グルコン酸がフィチン酸より、飲料の刺激を抑制でき、より飲料に香味を付与できることが示された。
[試験2]
砂糖7.0重量%、全粉乳1.5重量%、脱脂粉乳1.1重量%、紅茶葉1.0重量%、アスコルビン酸Na0.05重量%、乳化剤0.03重量%、重曹0.01重量%とした飲料(ミルクティー)を調製した。また、このミルクティーにF0=30以上の殺菌を施した。なお、このミルクティーは、タンニン値:95mg/100ml、乳脂肪分0.4重量%、無脂乳固形分2.2重量%、HLB値10、Bx10.0、pH6.6であった。
このミルクティーをベースとして、表3に示す実施例4〜8の飲料を調製した。具体的には、表3に示す組成となるように、実施例4には重曹とクエン酸とを含む起泡剤を添加し、実施例5には重曹とリンゴ酸とを含む起泡剤を添加し、実施例6には重曹と酒石酸とを含む起泡剤を添加し、実施例7には重曹とリンゴ酸と酒石酸とを含む起泡剤を添加し、実施例8には重曹とリンゴ酸と酒石酸とグルコン酸カリウムとを含む起泡剤を添加した。その後、10秒間激しく振とうし、メスシリンダーに移し、泡の体積を測定した。また、泡の大きさを目視で確認し、香味を確認した。実施例4〜8については、特にエグ味についても評価を行った。その結果を表4に示す。
Figure 0006381955
Figure 0006381955
実施例4〜8の全てにおいて、細かい泡が発生し、液面を覆っていたことが確認された。また、1分後の泡の形状が、実施例4、5と比較して、実施例6は、酸味による刺激が弱かったため、香味の評価が高かったことが確認された。また、実施例7、8は、エグ味が比較的抑えられていたのに対し、実施例4〜6は、エグ味を感じられたため、実施例7、8の方がより評価が高かったことが確認された。実施例5は、リンゴ酸がボディ感を有し、乳との相性が良い一方で、クエン酸と同様に酸味が強く、また、エグ味があるため、実施例4と同様に香味の評価が低かったと考えられる。実施例6は、クエン酸やリンゴ酸程ではないが酸味があり、また、エグ味があるため、実施例4、5より評価は高かったと考えられる。実施例7が実施例4〜6より香味の評価が高かったのは、リンゴ酸と酒石酸とを併用することで、酸味が雑味として感じやすくなり、その雑味がエグ味を抑制し、さらに、エグ味が抑えられたことにより、乳と相性の良いリンゴ酸のボディ感が感じやすくなったからであると考えられる。実施例8の香味の評価が、実施例7より高かったのは、グルコン酸カリウムが、酸味をマスキングし、味がマイルドになったためであると考えられる。

Claims (12)

  1. 炭酸塩と有機酸とを含む粉末組成物、及び、容器内の液体を有し、
    前記粉末組成物は乳成分を含まず、前記液体中に乳成分を含み、
    前記粉末組成物が、開栓後に前記液体に添加される容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料。
  2. 前記容器内の液体と接触しないように配置された前記粉末組成物を備える請求項1に記載の飲料。
  3. 35℃以下で保管される請求項1又は2に記載の飲料。
  4. 前記容器内の液体中に液状酸味料をさらに含む請求項1から3のいずれかに記載の飲料。
  5. 前記液状酸味料が、グルコン酸、フィチン酸及びリン酸からなる群から選択される1種以上を含む請求項4に記載の飲料。
  6. 前記容器内の液体中の増粘剤が1ppm以下である、請求項1から5のいずれかに記載の飲料。
  7. 前記有機酸がリンゴ酸と酒石酸とを含む、請求項1から6いずれかに記載の飲料。
  8. 前記粉末組成物がグルコン酸塩をさらに含む、請求項1から7いずれかに記載の飲料。
  9. 炭酸塩と有機酸とを含み乳成分を含まない、容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料用の粉末起泡剤。
  10. ホット飲料でない容器詰め飲料に添加される請求項9に記載の粉末起泡剤。
  11. 前記有機酸がリンゴ酸と酒石酸とを含む、請求項9又は10に記載の粉末起泡剤。
  12. グルコン酸塩をさらに含む、請求項9から11いずれかに記載の粉末起泡剤。
JP2014093551A 2013-06-27 2014-04-30 容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料及び粉末起泡剤 Active JP6381955B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014093551A JP6381955B2 (ja) 2013-06-27 2014-04-30 容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料及び粉末起泡剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013134910 2013-06-27
JP2013134910 2013-06-27
JP2014093551A JP6381955B2 (ja) 2013-06-27 2014-04-30 容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料及び粉末起泡剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015027284A JP2015027284A (ja) 2015-02-12
JP6381955B2 true JP6381955B2 (ja) 2018-08-29

Family

ID=52491512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014093551A Active JP6381955B2 (ja) 2013-06-27 2014-04-30 容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料及び粉末起泡剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6381955B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6869597B2 (ja) * 2016-06-30 2021-05-12 ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社 飲料、飲料の製造方法、及び酸味低減方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5752826B2 (ja) * 1974-12-09 1982-11-10
JPS5379040A (en) * 1976-12-21 1978-07-13 Akiyama Jiyouzai Kk Production of foaming agent
JPS5684287A (en) * 1979-11-29 1981-07-09 Ichirou Kosaka Device for automatically mounting cap containing powder to drinking water vessel
JPS58216667A (ja) * 1982-06-11 1983-12-16 Toyo Shiyokuten Kk 低塩味調味料の製造法
EP1163852A4 (en) * 1999-02-18 2002-06-12 Fujisawa Pharmaceutical Co Masking agent
JP4148935B2 (ja) * 2004-09-15 2008-09-10 株式会社ヤクルト本社 イソフラボンアグリコン含有豆乳組成物の製造方法および該方法で得られる豆乳を利用した飲食品
JP5227978B2 (ja) * 2010-01-08 2013-07-03 キリンホールディングス株式会社 高香味オルニチン入り無アルコール麦芽飲料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015027284A (ja) 2015-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5774310B2 (ja) 炭酸飲料及び炭酸飲料の製造方法
JP2010142129A (ja) 高甘味度甘味料を含有する炭酸飲料
US20170273330A1 (en) Liquid creamers containing a combination of natural oil soluble and water dispersible antioxidants
JP4387440B1 (ja) 容器詰コーヒーの製造方法
JP2011142850A (ja) 容器詰め茶アルコール飲料
JP2013000011A (ja) 中性pH域に調整した容器詰め炭酸飲料
JP4745064B2 (ja) コーヒーゼリー飲料
JP6381955B2 (ja) 容器詰め乳入り又は豆乳入り飲料及び粉末起泡剤
JP5301024B2 (ja) コーヒー含有飲料の製造方法
JP6358790B2 (ja) 容器詰乳成分含有飲料用添加剤
JP2014147333A (ja) コーヒー飲料組成物及びこれを含有するコーヒー飲料、並びに容器詰コーヒー飲料の製造方法及び容器詰コーヒー飲料の呈味改善方法。
TW201505566A (zh) 碳酸飲料
JP2002306142A (ja) ハーブ含有飲料
JP6310259B2 (ja) 紅茶飲料
JP6495520B1 (ja) 乳飲料用の安定剤
JP2002262773A (ja) ジグリセリン脂肪酸エステル及びショ糖脂肪酸エステルを含有するコーヒー豆量の多い乳成分含有コーヒー
JP6936132B2 (ja) 炭酸甘酒
JP2018099089A (ja) リモネン含有炭酸飲料
JP2017195814A (ja) 容器詰めコーヒー飲料および容器詰めコーヒー飲料の香味改善方法
JP5567732B1 (ja) コーヒー飲料の製造方法
JP2004073071A (ja) コーヒー飲料の殺菌方法
JP6838107B2 (ja) 乳糖を含有するコーヒー飲料
JP5468168B1 (ja) 炭酸飲料
JP2012100619A (ja) 弱酸性ブラックコーヒー飲料
JP2009153410A (ja) クリーム添加飲料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180724

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6381955

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250