JP6341235B2 - エンジンの空燃比制御装置 - Google Patents
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Description
本発明は、空燃比学習制御を行うエンジンの空燃比制御装置に関する。
エンジンの各気筒内で燃焼される混合気の空燃比を目標空燃比と等しくするには、気筒内での燃焼に供される空気の量(筒内空気量)を求め、同筒内空気量に対する比率が目標空燃比と等しくなるように燃料供給量を決定すればよい。しかしながら、筒内空気量の算出に用いられるエアフローメータの出力特性や、燃料を噴射するインジェクタの噴射特性には、個体差や経時変化があるため、単に、エアフローメータの検出結果から算出された筒内空気量から燃料供給量を決定するだけでは、目標空燃比に対する空燃比のバラツキが生じてしまう。こうした空燃比のバラツキは、空燃比の目標空燃比に対する偏差に応じて燃料供給量を補正する空燃比フィードバック制御を行うことで、是正することができる。
さらに、空燃比フィードバック制御の結果から上記空燃比のバラツキ分を空燃比学習値として学習する空燃比学習制御を行い、これにより学習した空燃比学習値を予め燃料供給量に反映することで、空燃比フィードバック制御の応答性を向上することができる。なお、同一のエンジンでも、空燃比のバラツキ傾向は、エンジンの運転領域により異なった傾向を示すため、空燃比学習値の学習は、運転領域毎に個別に行うことが望ましい。例えば、特許文献1に記載の空燃比制御装置では、ポート噴射用、筒内噴射用の2種類のインジェクタを備えるエンジンにおいて、インジェクタの種別、エンジンの温間運転時/冷間運転時、吸入空気量により区分けされた学習領域毎に空燃比学習値の学習を行っている。
ただし、個別に学習を行う運転領域(学習領域)を細分化すると、個々の学習領域の滞在時間が短くなり、各学習領域の学習機会が少なくなる。そのため、全学習領域の学習完了に要する時間は、学習領域の数の増加に対して指数的に増加する。
そこで、特許文献1に記載の空燃比制御装置では、学習が完了した学習領域の空燃比学習値に基づき、吸入空気量のみが異なる他の学習領域の空燃比学習値を、直線補間などにより算出することで、学習機会の少ない学習領域においても空燃比学習値の学習を進められるようにしている。また、特許文献2に記載の空燃比制御装置では、各学習領域の空燃比のバラツキ傾向を空燃比学習マップに記憶しておき、学習が完了した学習領域の空燃比学習値から、その空燃比学習マップを用いて、他の学習領域の空燃比学習値を算出するようにしている。
このように、これら文献の空燃比制御装置では、学習が完了した学習領域の学習結果を他の学習領域の空燃比学習値に反映することで、空燃比学習の効率化を図っている。しかしながら、これら文献の空燃比制御装置では、何れかの学習領域で空燃比学習値の学習が完了した後は、他の学習領域の学習が促進されるとしても、それまでは各学習領域において個別に学習を進めなければならない。そのため、バッテリクリア後などのように全学習領域で空燃比学習値を一から学習しなければならない場合には、空燃比学習の効率化の効果が得られるまでに時間がかかってしまう。
本発明の目的は、より早い段階から空燃比学習値の学習の効率化を図ることのできるエンジンの空燃比制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するエンジンの空燃比制御装置は、空燃比フィードバック補正値と空燃比学習値とにより燃料供給量を補正することで、エンジンで燃焼される混合気の空燃比を目標空燃比に制御する。また、同空燃比制御装置は、空燃比と目標空燃比との偏差が縮小するように空燃比フィードバック補正値を更新する空燃比フィードバック制御部と、空燃比フィードバック補正値が小さくなるように空燃比学習値を更新して記憶する同空燃比学習値の学習を、エンジンの運転状況に応じて区分けされた複数の学習領域毎に行うとともに、各学習領域において空燃比フィードバック補正値が規定値以下の値に収束したときに当該学習領域における空燃比学習値の学習が完了したと判定する空燃比学習制御部と、を備えている。そして、同空燃比制御装置において、空燃比学習制御部は、複数の学習領域の何れにおいても空燃比学習値の学習が完了したと未だ判定していない場合、複数の学習領域の何れかにおいて学習を通じて空燃比学習値を更新するときに、全学習領域の空燃比学習値を一括して更新するようにしている。
上記のように構成された空燃比制御装置では、空燃比フィードバック制御部による空燃比フィードバック補正値の更新を通じて、目標空燃比に対する空燃比のずれを是正することができる。さらに、空燃比学習制御部が学習領域毎に更新、記憶する空燃比学習値を燃料供給量に予め反映することで、目標空燃比への空燃比の収束を早めることができる。なお、空燃比学習制御部により更新、記憶される学習領域別の空燃比学習値は、各学習領域における空燃比のバラツキを反映したものとなる。
ここで、各学習領域の空燃比のバラツキは、エンジン個体のバラツキ分に学習領域毎に固有のバラツキ分を加えたものとなる。上記空燃比制御装置では、学習領域の何れにおいても空燃比学習値の学習が完了していない場合、全学習領域の空燃比学習値が一括更新される。こうした場合、各学習領域の空燃比学習値には、上記のような空燃比のバラツキのうち、学習領域毎に固有のバラツキ分は反映されないとしても、エンジン個体のバラツキ分は反映される。そのため、複数の学習領域の何れにおいても学習が完了していない段階から、学習中の学習領域の学習結果を他の学習領域の空燃比学習値に反映することができる。したがって、上記エンジンの空燃比制御装置によれば、より早い段階から空燃比学習値の学習の効率化を図ることができる。
さらに、上記空燃比制御装置における空燃比学習制御部は、複数の学習領域の何れかにおいて学習が完了したと既に判定している場合、学習が未完了の学習領域の何れかにおいて上記学習を通じて空燃比学習値を更新するときに、学習が完了していない全ての学習領域の空燃比学習値を一括して更新するようにしてもよい。こうした場合、何れかの学習領域での学習が完了した後も、学習が完了していない全ての学習領域については空燃比学習値の一括更新が継続される。そのため、複数の学習領域の何れかで学習が完了した後も、学習の効率化を図ることができる。
なお、空燃比のバラツキ傾向が類似する学習領域の間では、学習完了時の空燃比学習値も近い値となり易い。そこで、上記複数の学習領域を、空燃比のバラツキ傾向が類似する領域毎にグループ分けし、空燃比学習制御部が、複数の学習領域の何れかにおいて学習が完了したと既に判定しており、且つ継続グループが複数存在している場合、各継続グループの何れか1つの継続グループに属する学習領域の何れかにおいて上記学習を通じて空燃比学習値を更新するとき、当該何れか1つの継続グループに属する全ての学習領域の空燃比学習値を一括して更新するとよい。また、空燃比学習制御部は、複数の学習領域の何れかにおいて学習が完了したと既に判定している場合、継続グループに属する学習領域の何れかにおいて上記学習を通じて空燃比学習値を更新するとき、除外グループに属さない全ての学習領域の空燃比学習値を一括して更新するようにしてもよい。なお、ここでは、空燃比学習値の学習が完了している学習領域を含むグループを除外グループとし、同学習が完了している学習領域を含まないグループを継続グループとしている。
こうした場合の除外グループにあっても、同一のグループ内では、空燃比学習値の一括更新を継続するようにしてもよい。すなわち、空燃比学習制御部が、除外グループに属し、且つ学習が完了していない学習領域の何れかにおいて上記学習を通じて空燃比学習値を更新するときに、同空燃比学習値を更新する学習領域と同じグループに属する、学習が完了していない全ての学習領域の空燃比学習値を一括して更新するようにしてもよい。
また、こうした場合の除外グループでは、空燃比学習値の更新を学習領域毎に個別に行うようにしてもよい。すなわち、上記空燃比学習制御部が、除外グループに属し、且つ上記学習が完了していない全ての学習領域においては、空燃比学習値を学習領域毎に個別に更新するようにしてもよい。
なお、エンジンの冷間運転時には、シリンダの壁面温度が低く、燃料の壁面付着が生じ易くなるため、同エンジンの温間運転時とは空燃比のバラツキ傾向が異なったものとなる。そのため、上記のような学習領域のグループ分けは、温間運転であるか、冷間運転であるかにより行うようにするとよい。
また、空燃比のバラツキの要因の一つに、燃料供給量の決定に使用する吸入空気量を検出するエアフローメータの出力特性のバラツキがある。そして、エアフローメータの出力特性のバラツキは、吸入空気量により異なった傾向を示すことがある。そのため、上記のような学習領域のグループ分けは、吸入空気量に応じて行うようにするとよい。
なお、エンジンには、筒内噴射用、ポート噴射用の2種のインジェクタが設けられたものがある。こうしたエンジンでは、筒内噴射用のインジェクタからの噴射により燃料供給を行う場合と、ポート噴射用のインジェクタからの噴射により燃料供給を行う場合とでは、空燃比のバラツキ傾向は異なったものとなる。そのため、上記のような学習領域のグループ分けは、噴射を行うインジェクタの種別、すなわち噴射を行うインジェクタが筒内噴射用のインジェクタであるか、ポート噴射用のインジェクタであるかにより行うようにするとよい。
(第1の実施形態)
以下、エンジンの空燃比制御装置の第1の実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1には、本実施形態の空燃比制御装置として機能する制御装置100を備えるエンジン10が図示されている。図1に示すように、エンジン10は、複数(図1では1つのみ図示)の気筒11を備えており、各気筒11内にはピストン12がそれぞれ設けられている。これら各ピストン12は、コネクティングロッド13を介してクランクシャフト14にそれぞれ連結されている。気筒11内におけるピストン12よりも上方域は、燃料を含む混合気が燃焼される燃焼室15となっている。
以下、エンジンの空燃比制御装置の第1の実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1には、本実施形態の空燃比制御装置として機能する制御装置100を備えるエンジン10が図示されている。図1に示すように、エンジン10は、複数(図1では1つのみ図示)の気筒11を備えており、各気筒11内にはピストン12がそれぞれ設けられている。これら各ピストン12は、コネクティングロッド13を介してクランクシャフト14にそれぞれ連結されている。気筒11内におけるピストン12よりも上方域は、燃料を含む混合気が燃焼される燃焼室15となっている。
燃焼室15に吸入空気を導入する吸気通路16には、吸入空気量GAを調整するためのスロットルバルブ17と、吸入空気量GAを検出するエアフローメータ51とが設けられている。また、燃焼室15から排出された排気が流れる排気通路18には、排気通路18を流れる排気を浄化するための排気浄化触媒19が設けられている。また、排気通路18における排気浄化触媒19よりも上流には、排気に含まれる酸素の濃度を検出する空燃比センサ52が設けられている。なお、吸気通路16の燃焼室15に対する開閉は吸気バルブ20によって行われ、排気通路18の燃焼室15に対する開閉は排気バルブ21によって行われるようになっている。
また、エンジン10は、混合気に対して点火を行う点火プラグ22と、吸気通路16の吸気ポートに燃料を噴射するポートインジェクタ23と、燃焼室15に燃料を直接噴射する筒内インジェクタ24とを備えている。すなわち、本実施形態では、1つの気筒11に対して、筒内噴射用、ポート噴射用の2種のインジェクタ23,24が設けられている。
制御装置100には、エアフローメータ51及び空燃比センサ52の他、クランクポジションセンサ53及びアクセル開度センサ54が電気的に接続されている。クランクポジションセンサ53は、クランクシャフト14の回転速度であるエンジン回転速度NEを検出する。また、アクセル開度センサ54は、アクセルペダルの開度であるアクセル開度ACを検出する。そして、制御装置100は、これら各種のセンサ51〜54によって検出される情報を基にエンジン10の運転を制御している。
次に、図1を参照し、制御装置100の機能構成について説明する。
図1に示すように、制御装置100は、1回の気筒11内への燃料供給量Qfinを算出するための機能部として、供給量算出部110と、空燃比フィードバック制御部120と、空燃比学習制御部130とを有している。
図1に示すように、制御装置100は、1回の気筒11内への燃料供給量Qfinを算出するための機能部として、供給量算出部110と、空燃比フィードバック制御部120と、空燃比学習制御部130とを有している。
空燃比フィードバック制御部120は、空燃比センサ52によって検出された酸素濃度を基に算出された空燃比と目標空燃比との偏差を導出し、この偏差が縮小するように空燃比フィードバック補正値FAFを更新する。
空燃比学習制御部130は、所定の学習条件が成立したときに、空燃比フィードバック補正値FAFが小さくなるように空燃比学習値KGを更新して記憶部131に記憶する学習を行う。詳しくは後述するが、本実施形態では、燃料噴射を行うインジェクタ23,24の種別、温間運転であるか冷間運転であるか、そして吸入空気量GAにより、複数の学習領域が設けられており、全ての学習領域の空燃比学習値KGが記憶部131に記憶されるようになっている。空燃比学習制御部130は、このように区分けされた学習領域毎に空燃比学習値KGの学習を行っている。そして、空燃比学習制御部130は、ある学習領域でのエンジン運転中における空燃比フィードバック補正値FAFが規定値以下の値に収束した場合、当該学習領域における空燃比学習値KGの学習が完了したと判定し、当該学習領域に対応する学習完了フラグFLGに1をセットする。なお、空燃比学習値KGの学習が完了していない学習領域に対応する学習完了フラグFLGには1がセットされていない。
供給量算出部110は、空燃比学習値KGと空燃比フィードバック補正値FAFとの和をベース供給量Qbaseに乗算し、その積(=Qbase×(KG+FAF))を燃料供給量Qfinとする。なお、空燃比学習値KG及び空燃比フィードバック補正値FAFは「0」以上の値となる。このとき、供給量算出部110は、現時点のエンジン10の運転状態が含まれる学習領域の空燃比学習値KGを記憶部131から読み出し、この読み出した空燃比学習値KGを用いて燃料供給量Qfinを算出する。なお、ベース供給量Qbaseは、例えば、気筒11内での燃焼に供される空気の量である筒内空気量を目標空燃比で除することで導出することができる。また、筒内空気量は、例えば、エアフローメータ51によって検出される吸入空気量GAとスロットルバルブ17の開度SCとを基に算出することができる。
次に、図2を参照し、各学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45について説明する。なお、図2では、ポートインジェクタ23が行う燃料噴射のことを「ポート噴射」と示し、筒内インジェクタ24が行う燃料噴射のことを「筒内噴射」と示している。
図2に示すように、燃料噴射を行うインジェクタがポートインジェクタ23であって冷間運転が行われている場合、吸入空気量GAに応じて5つの学習領域RP11,RP12,RP13,RP14,RP15が設けられている。学習領域RP11は、吸入空気量GAが第1の吸入空気量GA1未満であるときの領域であり、学習領域RP12は、吸入空気量GAが第1の吸入空気量GA1よりも多い第2の吸入空気量GA2未満であって且つ第1の吸入空気量GA1以上であるときの領域である。また、学習領域RP13は、吸入空気量GAが第2の吸入空気量GA2よりも多い第3の吸入空気量GA3未満であって且つ第2の吸入空気量GA2以上であるときの領域であり、学習領域RP14は、吸入空気量GAが第3の吸入空気量GA3よりも多い第4の吸入空気量GA4未満であって且つ第3の吸入空気量GA3以上であるときの領域である。そして、学習領域RP15は、吸入空気量GAが第4の吸入空気量GA4以上であるときの領域である。
燃料噴射を行うインジェクタがポートインジェクタ23であって温間運転が行われている場合、吸入空気量GAに応じて5つの学習領域RP21,RP22,RP23,RP24,RP25が設けられている。学習領域RP21は、吸入空気量GAが第1の吸入空気量GA1未満であるときの領域であり、学習領域RP22は、吸入空気量GAが第1の吸入空気量GA1以上であって且つ第2の吸入空気量GA2未満であるときの領域である。また、学習領域RP23は、吸入空気量GAが第2の吸入空気量GA2以上であって且つ第3の吸入空気量GA3未満であるときの領域であり、学習領域RP24は、吸入空気量GAが第3の吸入空気量GA3以上であって且つ第4の吸入空気量GA4未満であるときの領域である。そして、学習領域RP25は、吸入空気量GAが第4の吸入空気量GA4以上であるときの領域である。
燃料噴射を行うインジェクタが筒内インジェクタ24であって冷間運転が行われている場合、吸入空気量GAに応じて5つの学習領域RP31,RP32,RP33,RP34,RP35が設けられている。学習領域RP31は、吸入空気量GAが第1の吸入空気量GA1未満であるときの領域であり、学習領域RP32は、吸入空気量GAが第1の吸入空気量GA1以上であって且つ第2の吸入空気量GA2未満であるときの領域である。また、学習領域RP33は、吸入空気量GAが第2の吸入空気量GA2以上であって且つ第3の吸入空気量GA3未満であるときの領域であり、学習領域RP34は、吸入空気量GAが第3の吸入空気量GA3以上であって且つ第4の吸入空気量GA4未満であるときの領域である。そして、学習領域RP35は、吸入空気量GAが第4の吸入空気量GA4以上であるときの領域である。
燃料噴射を行うインジェクタが筒内インジェクタ24であって温間運転が行われている場合、吸入空気量GAに応じて5つの学習領域RP41,RP42,RP43,RP44,RP45が設けられている。学習領域RP41は、吸入空気量GAが第1の吸入空気量GA1未満であるときの領域であり、学習領域RP42は、吸入空気量GAが第1の吸入空気量GA1以上であって且つ第2の吸入空気量GA2未満であるときの領域である。また、学習領域RP43は、吸入空気量GAが第2の吸入空気量GA2以上であって且つ第3の吸入空気量GA3未満であるときの領域であり、学習領域RP44は、吸入空気量GAが第3の吸入空気量GA3以上であって且つ第4の吸入空気量GA4未満であるときの領域である。そして、学習領域RP45は、吸入空気量GAが第4の吸入空気量GA4以上であるときの領域である。
次に、図3に示すフローチャートを参照し、各学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の空燃比学習値KGを更新する際に空燃比学習制御部130が実行する処理ルーチンについて説明する。この処理ルーチンは、エンジン10の運転中において空燃比学習値KGの学習条件が成立したことを条件に実行される。なお、学習条件としては、例えば、空燃比学習値KGを学習する際に必要な各種のセンサ(エアフローメータ51や空燃比センサ52)が正常に作動していること、及び、エンジン10が定常運転を行っていることを挙げることができる。
図3に示すように、本処理ルーチンにおいて、空燃比学習制御部130は、全ての学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の何れにおいても空燃比学習値KGの学習が未完了であるか否かを判定する(ステップS11)。学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45毎に学習完了フラグFLGが設けられており、各学習完了フラグFLGのうち少なくとも1つの学習完了フラグFLGに1がセットされている場合、空燃比学習制御部130は、空燃比学習値KGの学習が完了した学習領域があると判定することができる。一方、各学習完了フラグFLGのうち何れの学習完了フラグFLGにも1がセットされていない場合、空燃比学習制御部130は、空燃比学習値KGの学習が完了した学習領域があると判定することができない。すなわち、全ての学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の何れにおいても空燃比学習値KGの学習が未完了であると判定することができる。そして、空燃比学習値KGの学習が完了した学習領域がある場合(ステップS11:NO)、空燃比学習制御部130は、その処理を後述するステップS14に移行する。すなわち、空燃比学習制御部130は、学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の何れかにおいて学習が完了したと既に判定している場合、処理をステップS14に移行する。
一方、全ての学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の何れにおいても空燃比学習値KGの学習が未完了である場合(ステップS11:YES)、空燃比学習制御部130は、その処理を次のステップS12に移行する。すなわち、空燃比学習制御部130は、学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の何れにおいても空燃比学習値KGの学習が完了したと未だ判定していない場合、処理を次のステップS12に移行する。
ステップS12において、空燃比学習制御部130は、全ての学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45で空燃比学習値KGを一括して更新する。例えば、学習領域RP13でエンジン10の運転が行われている場合、空燃比学習制御部130は、空燃比フィードバック補正値FAFが小さくなるように学習領域RP13の空燃比学習値KGを更新して記憶する学習を行うとともに、学習領域RP13以外の他の学習領域の空燃比学習値KGも更新する。このとき、空燃比学習制御部130は、学習領域RP13以外の他の学習領域の空燃比学習値KGを、上記学習によって得た学習領域RP13の空燃比学習値KGと等しくする。ちなみに、空燃比学習制御部130は、このような更新処理によって空燃比学習値KGの学習が完了した学習領域がある場合、当該学習領域に対応する学習完了フラグFLGに1をセットする。
ここで、ポート噴射及び筒内噴射を行うことが可能なエンジン10にあっては、ポート噴射のみを行う運転、筒内噴射のみを行う運転、及びポート噴射及び筒内噴射の双方を行う運転が状況によって使い分けられる。しかし、全ての学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45で空燃比学習値KGの学習が完了していない場合、ポート噴射及び筒内噴射の双方を行う運転は行われない。そのため、例えばエンジン10が冷間運転を行っており、吸入空気量GAが第2の吸入空気量GA2よりも多く且つ第3の吸入空気量GA3未満である場合、ポート噴射のみを行う運転及び筒内噴射のみを行う運転の何れか一方が選択されることとなる。このとき、例えばポート噴射用の学習領域の空燃比学習値KGの学習を優先的に行うようにしている場合、ポート噴射のみが行われ、学習領域RP13の空燃比学習値KGの学習が行われる。
続いて、空燃比学習制御部130は、全ての学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の中で、空燃比学習値KGの学習が完了した学習領域があるか否かを判定する(ステップS13)。空燃比学習値KGの学習が完了した学習領域が1つもない場合(ステップS13:NO)、空燃比学習制御部130は、その処理を前述したステップS12に移行する。一方、少なくとも1つの学習領域で空燃比学習値KGの学習が完了した場合(ステップS13:YES)、空燃比学習制御部130は、その処理を次のステップS14に移行する。すなわち、ステップS13では、学習完了フラグFLGに1がセットされている学習領域があるか否かを判定し、学習完了フラグFLGに1がセットされている学習領域がある場合には、空燃比学習値KGの学習が完了した学習領域があると判定することができる。一方、学習完了フラグFLGに1がセットされている学習領域がない場合には、空燃比学習値KGの学習が完了した学習領域があると判定することができない。このように空燃比学習制御部130では、ステップS13において肯定判定がなされた場合(ステップS13:YES)、すなわち学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の何れかにおいて学習が完了したと既に判定している場合、処理がステップS14に移行する。
ステップS14において、空燃比学習制御部130は、全ての学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45で空燃比学習値KGの学習が完了しているか否かを判定する。すなわち、上記全ての学習完了フラグFLGに1がセットされている場合、全ての学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45で学習が完了していると判定することができる。一方、1がセットされていない学習完了フラグFLGがある場合、全ての学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45で学習が完了していると判定することができない。そして、全ての学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45で空燃比学習値KGの学習が完了している場合(ステップS14:YES)、空燃比学習制御部130は、本処理ルーチンを終了する。一方、空燃比学習値KGの学習が完了していない学習領域がある場合(ステップS14:NO)、空燃比学習制御部130は、その処理を次のステップS15に移行する。
ステップS15において、空燃比学習値KGの学習が完了していない学習領域を残りの学習領域としたとき、空燃比学習制御部130は、残りの学習領域で空燃比学習値KGを一括して更新する。このとき、残りの学習領域のうち何れか1つの学習領域でエンジン10の運転が行われている場合、当該学習領域での上記学習を通じて残りの学習領域の空燃比学習値KGが一括して更新される。そして、空燃比学習制御部130は、このような更新処理によって空燃比学習値KGの学習が完了した学習領域がある場合、当該学習領域に対応する学習完了フラグFLGに1をセットし、その処理を前述したステップS14に移行する。なお、空燃比学習値KGの学習が完了しうる学習領域は、エンジン10の運転が行われている領域である。
次に、図4及び図5を参照し、学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の空燃比学習値KGを更新する際の作用を効果とともに説明する。
例えばバッテリクリア後などのように全ての学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の空燃比学習値KGが初期化されている場合、各学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45に対応する学習完了フラグFLGが何れも1にセットされていない。そのため、エンジン10の運転中において学習条件が成立していると、全ての学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の空燃比学習値KGが一括して更新される。
ここで、各学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の空燃比のバラツキは、エンジン10個体のバラツキ分に学習領域毎に固有のバラツキ分を加えたものとなる。本実施形態では、学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の何れにおいても空燃比学習値KGの学習が完了していない場合、全ての学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の空燃比学習値KGが一括更新される。これにより、各学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の空燃比学習値KGには、上記のような空燃比のバラツキのうち、学習領域毎に固有のバラツキ分は反映されないとしても、エンジン10個体のバラツキ分はある程度反映される。そのため、学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の何れにおいても空燃比学習値KGの学習が完了していない段階から、学習中の学習領域(例えば、学習領域RP13)の学習結果を他の学習領域の空燃比学習値KGに反映することができる。したがって、より早い段階から空燃比学習の効率化を図ることができる。
そして、例えば、学習領域RP13でのエンジン10の運転が継続されていると、学習領域RP13でエンジン10の運転が行われているときの空燃比フィードバック補正値FAFが規定値以下の値に収束するようになる。すると、学習領域RP13に対応する学習完了フラグFLGに1がセットされ、図4に示すように、学習領域RP13の空燃比学習値KGの学習が完了したと判定することができるようになる。そのため、これ以降では、学習領域RP13以外の他の学習領域でエンジン10の運転が行われている場合、学習領域RP13を除く残りの学習領域の空燃比学習値KGが一括して更新される。
このように学習領域RP13の空燃比学習値KGの学習完了後において、例えば学習領域RP11でのエンジン10の運転が継続される場合、空燃比フィードバック補正値FAFが小さくなるように、学習領域RP11の空燃比学習値KGの学習が行われる。この場合、学習領域RP13の空燃比学習値KGの学習を行っていたときに学習領域RP11の空燃比学習値KGには、エンジン10固体のバラツキ分がある程度反映されている。そのため、学習領域RP13の空燃比学習値KGの学習の完了後から学習領域RP11の空燃比学習値KGの学習を最初から行う場合と比較し、学習領域RP11の空燃比学習値KGの学習を早期に完了させることが可能となる。
そして、学習領域RP11でのエンジン10の運転中に空燃比フィードバック補正値FAFが規定値以下の値に収束すると、図5に示すように、学習領域RP11での空燃比学習値KGの学習が完了したと判定することができるようになる。そのため、これ以降では、学習領域RP11,RP13以外の他の学習領域でエンジン10の運転が行われている場合、学習領域RP11,RP13を除く残りの学習領域の空燃比学習値KGが一括して更新される。すなわち、学習が未完了の学習領域の空燃比学習値KGの一括更新は継続される。
(第2の実施形態)
次に、エンジンの空燃比制御装置の第2の実施形態を図6及び図7に従って説明する。以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
次に、エンジンの空燃比制御装置の第2の実施形態を図6及び図7に従って説明する。以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
本実施形態では、各学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45は、空燃比のバラツキ傾向が類似する領域毎にグループ分けされている。すなわち、筒内噴射を行う場合と、ポート噴射を行う場合とでは、燃料噴射を行うインジェクタの種別が異なるため、空燃比のバラツキ傾向は異なったものとなる。そのため、本実施形態では、噴射を行うインジェクタの種別によって学習領域のグループ分けが行われている。
また、エンジン10が冷間運転を行っている場合と、エンジン10が温間運転を行っている場合とでは、空燃比のバラツキ傾向は異なったものとなる。
すなわち、エンジン10の冷間運転時には、エンジン10の温間運転時と比較して気筒11の壁面や吸気通路16の壁面の温度が低く、燃料の壁面付着が生じやすい。そのため、エンジン10が冷間運転を行っている場合と、エンジン10が温間運転を行っている場合とで、空燃比のバラツキ傾向が異なったものとなる。
すなわち、エンジン10の冷間運転時には、エンジン10の温間運転時と比較して気筒11の壁面や吸気通路16の壁面の温度が低く、燃料の壁面付着が生じやすい。そのため、エンジン10が冷間運転を行っている場合と、エンジン10が温間運転を行っている場合とで、空燃比のバラツキ傾向が異なったものとなる。
また、燃焼室15に供給された燃料の一部が、エンジン10のオイルパン内に混入することがある。オイルパン内に混入した燃料は、オイルパン内で揮発し、気筒11の壁面とピストン12との間の僅かな隙間を介して燃焼室15に戻ることがある。エンジン10が冷間運転を行っている場合のオイルパン内のオイルの温度は、エンジン10が温間運転を行っている場合のオイルパン内のオイルの温度よりも低い。そのため、エンジン10が冷間運転を行っている場合のオイルパン内での燃料の揮発量は、エンジン10が温間運転を行っている場合のオイルパン内での燃料の揮発量よりも少ない。その結果、エンジン10が冷間運転を行っている場合と、エンジン10が温間運転を行っている場合とで、空燃比のバラツキ傾向が異なったものとなる。
したがって、本実施形態では、各学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45が図6に示すようにグループ分けされている。すなわち、図6に示すように、燃料噴射を行うインジェクタがポートインジェクタ23であって冷間運転が行われている場合の学習領域RP11〜RP15により、第1のグループGP11が形成されている。また、燃料噴射を行うインジェクタがポートインジェクタ23であって温間運転が行われている場合の学習領域RP21〜RP25により、第2のグループGP12が形成されている。また、燃料噴射を行うインジェクタが筒内インジェクタ24であって冷間運転が行われている場合の学習領域RP31〜RP35により、第3のグループGP13が形成されている。また、燃料噴射を行うインジェクタが筒内インジェクタ24であって温間運転が行われている場合の学習領域RP41〜RP45により、第4のグループGP14が形成されている。
次に、図7に示すフローチャートを参照し、各学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の空燃比学習値KGを更新する際に空燃比学習制御部130が実行する処理ルーチンについて説明する。なお、本処理ルーチンは、何れか1つの学習領域の空燃比学習値KGの学習が完了した以降の処理内容が、図3を用いて説明した第1の実施形態における処理ルーチンと異なっている。したがって、図7に示すフローチャートでは、何れか1つの学習領域の空燃比学習値KGの学習が完了するまでの処理(ステップS11〜S13までの処理)の図示を省略している。
図7に示すように、全ての学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の中で、空燃比学習値KGの学習が完了した学習領域がある場合(ステップS11:NO又はステップS13:YES)、空燃比学習制御部130は、その処理をステップS14に移行する。ステップS14において、全ての学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45で空燃比学習値KGの学習が完了している場合(YES)、空燃比学習制御部130は、本処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS14において、空燃比学習値KGの学習が完了していない学習領域がある場合(NO)、空燃比学習制御部130は、各グループGP11〜GP14を継続グループと除外グループとに種類分けする種類分け処理を実施する(ステップS21)。ここでいう「継続グループ」とは、空燃比学習値KGの学習が完了している学習領域を含まないグループのことであり、「除外グループ」とは、空燃比学習値KGの学習が完了している学習領域を含むグループのことである。例えば、学習領域RP13の空燃比学習値KGの学習が完了している場合、学習領域RP13を含む第1のグループGP11が除外グループに分類される。一方、第1のグループGP11以外の他のグループGP12〜GP14が継続グループに分類される。
続いて、空燃比学習制御部130は、継続グループの更新処理又は除外グループの更新処理を行う(ステップS22)。すなわち、除外グループに属する何れか1つの学習領域でエンジン10の運転が行われている場合、空燃比学習制御部130は、除外グループの更新処理を行う。このとき、空燃比学習制御部130は、除外グループの更新処理では、学習が完了していない学習領域の空燃比学習値KGを更新するときに、当該学習領域と同じグループに属する、学習が完了していない全ての学習領域の空燃比学習値KGを一括して更新する。一方、学習が完了した学習領域でエンジン10の運転が行われている場合、空燃比学習制御部130は、当該学習領域と同じグループに属する、学習が完了していない全ての学習領域の空燃比学習値KGの更新を行うことなく、ステップS22の処理を終了する。なお、除外グループの更新処理が行われている場合、除外グループに属さない全ての学習領域の空燃比学習値KGの更新は行われない。
また、継続グループに属する何れか1つの学習領域でエンジン10の運転が行われている場合、空燃比学習制御部130は、継続グループの更新処理を行う。このとき、空燃比学習制御部130は、継続グループの更新処理では、除外グループに属さない全ての学習領域の空燃比学習値KGを一括して更新する。なお、継続グループの更新処理が行われている場合、除外グループに属する、学習の完了していない学習領域の空燃比学習値KGの更新は行われない。
その後、空燃比学習制御部130は、その処理を前述したステップS14に移行する。
次に、図7を参照して説明したこの処理ルーチンを通じて学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の空燃比学習値KGを更新する際の作用を効果とともに説明する。
次に、図7を参照して説明したこの処理ルーチンを通じて学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の空燃比学習値KGを更新する際の作用を効果とともに説明する。
例えば、全ての学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の中で、学習領域RP13の空燃比学習値KGの学習が完了すると、第1のグループGP11が除外グループに分類され、第1のグループGP11以外の他のグループGP12〜GP14が継続グループに分類される。
この状態で第1のグループGP11(除外グループ)に属する、空燃比学習値KGの学習が完了していない学習領域RP12でエンジン10の運転が行われることがある。このような状況下で学習条件が成立すると、学習領域RP12の空燃比学習値KGの学習が行われることとなるが、このときには学習領域RP11,RP12,RP14,RP15の空燃比学習値KGが一括して更新される。したがって、空燃比のバラツキ傾向が類似する一のグループに属する、学習が完了していない全ての学習領域の空燃比学習値KGの学習の効率化を図ることができる。なお、この場合、第1のグループGP11に属さない学習領域RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の空燃比学習値KGは、更新されない。(すなわち、保持される。)
また、学習領域RP13の空燃比学習値KGの学習が完了した以降に、第1のグループGP11(すなわち、除外グループ)に属さない学習領域(例えば、学習領域RP23)でエンジン10の運転が行われることがある。このような状況下で学習条件が成立すると、学習領域RP23の空燃比学習値KGの学習が行われることとなるが、このときには第1のグループGP11に属さない全ての学習領域RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の空燃比学習値KGが一括して更新される。したがって、少なくとも1つの学習領域で空燃比学習値KGの学習が完了した以降であっても、除外グループに属さない全ての学習領域の空燃比学習値KGの学習の効率化を図ることができる。
なお、このような状況下で例えば学習領域RP23の空燃比学習値KGの学習が完了することがある。この場合、学習領域RP23が属する第2のグループGP12も除外グループに分類されることとなる。そのため、第2のグループGP12に属する、空燃比学習値KGの学習が完了していない学習領域(例えば、学習領域RP21)でエンジン10の運転が行われているときに学習条件が成立すると、学習領域RP21,RP22,RP24,RP25の空燃比学習値KGが一括して更新される。その一方で、第3のグループGP13及び第4のグループGP14に属する全ての学習領域RP31〜RP35,RP41〜RP45の空燃比学習値KGは、更新されない。また、第2のグループGP12以外の除外グループである第1のグループGP11に属する、学習の完了していない学習領域RP11,RP12,RP14,RP15の空燃比学習値KGもまた更新されない。
(第3の実施形態)
次に、エンジンの空燃比制御装置の第3の実施形態を図8に従って説明する。本実施形態では、全ての学習領域のうち1つの学習領域の空燃比学習値KGの学習が完了した以降での処理内容が第2の実施形態と相違している。したがって、以下の説明においては、第2の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第2の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
次に、エンジンの空燃比制御装置の第3の実施形態を図8に従って説明する。本実施形態では、全ての学習領域のうち1つの学習領域の空燃比学習値KGの学習が完了した以降での処理内容が第2の実施形態と相違している。したがって、以下の説明においては、第2の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第2の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
例えば図8に示すように、学習領域RP13の空燃比学習値KGの学習が完了した状況下で、除外グループである第1のグループGP11に属する学習領域(例えば、学習領域RP11)でエンジン10の運転が行われることがある。このときに学習条件が成立すると、除外グループの更新処理が実施される。すなわち、上記第2の実施形態の場合と同様に、空燃比学習制御部130は、第1のグループGP11に属する、学習が完了していない全ての学習領域RP11,RP12,RP14,RP15の空燃比学習値KGを一括して更新する。
一方、例えば図8に示すように、学習領域RP13の空燃比学習値KGの学習が完了した状況下で、継続グループであるグループGP12〜GP14のうち第3のグループGP13に属する学習領域RP33でエンジン10の運転が行われることがある。このときに学習条件が成立すると、継続グループの更新処理が実施される。
すなわち、本実施形態では、上記第2の実施形態の場合とは異なり、空燃比学習制御部130は、第3のグループGP13に属する、全ての学習領域RP31,RP32,RP34,RP35の空燃比学習値KGを一括して更新する。一方、空燃比学習制御部130は、第3のグループGP13以外の他の継続グループであるグループGP12,GP14に属する学習領域RP21〜RP25,RP41〜RP45の空燃比学習値KGの更新を行わない。
つまり、何れか1つの学習領域の空燃比学習値KGの学習が完了すると、全ての学習領域RP11〜RP15,RP21〜RP25,RP31〜RP35,RP41〜RP45の空燃比学習値KGは、エンジン個体のバラツキ分をある程度反映した値となっている。そのため、それ以降では、空燃比のバラツキ傾向が類似するグループ単位で、複数の学習領域の空燃比学習値KGの一括更新が行われるようになる。したがって、少なくとも1つの学習領域で空燃比学習値KGの学習が完了した以降であっても、グループ単位での学習領域の空燃比学習値KGの学習の効率化を図ることができる。
(第4の実施形態)
次に、エンジンの空燃比制御装置の第4の実施形態を図9に従って説明する。本実施形態では、除外グループに属する、学習が完了していない学習領域の空燃比学習値KGの更新方法が第2の実施形態及び第3の実施形態と相違している。したがって、以下の説明においては、第2の実施形態及び第3の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第2の実施形態及び第3の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
次に、エンジンの空燃比制御装置の第4の実施形態を図9に従って説明する。本実施形態では、除外グループに属する、学習が完了していない学習領域の空燃比学習値KGの更新方法が第2の実施形態及び第3の実施形態と相違している。したがって、以下の説明においては、第2の実施形態及び第3の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第2の実施形態及び第3の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
各グループGP11〜GP14は、空燃比のバラツキ傾向が類似する複数の学習領域からなっている。そのため、あるグループに属する全ての学習領域の何れにおいても空燃比学習値KGの学習が完了していない場合、1つの学習領域の空燃比学習値KGを更新する際に、他の学習領域の空燃比学習値KGも更新することで、グループ単位での学習領域の空燃比学習値KGの学習の効率化を図ることができる。また、あるグループに属する複数の学習領域のうち、1つの学習領域で空燃比学習値KGの学習が完了した場合、他の学習領域の空燃比学習値KGは、エンジン個体のバラツキ分をある程度反映した値となっている。そのため、本実施形態では、空燃比学習制御部130は、除外グループに属し、且つ空燃比学習値KGの学習が完了していない全ての学習領域においては、空燃比学習値KGを学習領域毎に個別に更新する。
例えば図9に示すように、学習領域RP13の空燃比学習値KGの学習が完了し、第1のグループGP11が除外グループである場合、除外グループの更新処理では、第1のグループGP11に属する他の学習領域RP11,RP12,RP14,RP15の空燃比学習値KGの一括更新が行われない。具体的には、例えば学習領域RP11でエンジン10の運転が行われている状況下で学習条件が成立した場合、空燃比学習制御部130は、学習領域RP11の空燃比学習値KGの更新を行う一方で、学習の完了していない他の学習領域RP12,RP14,RP15の空燃比学習値KGの更新を行わない。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記第2〜第4の各実施形態において、複数の学習領域を、空燃比のバラツキ傾向が類似する領域毎にグループ分けするのであれば、図6に示すグループ分けとは異なるグループ分けをしてもよい。例えば、複数の学習領域を、燃料噴射を行うインジェクタの種別と吸入空気量GAとによってグループ分けするようにしてもよい。すなわち、エアフローメータ51の出力特性のバラツキが、吸入空気量GAによって変わることがある。そのため、エアフローメータ51によって検出される吸入空気量GAによって、空燃比のバラツキ傾向が異なったものとなることがある。
・上記第2〜第4の各実施形態において、複数の学習領域を、空燃比のバラツキ傾向が類似する領域毎にグループ分けするのであれば、図6に示すグループ分けとは異なるグループ分けをしてもよい。例えば、複数の学習領域を、燃料噴射を行うインジェクタの種別と吸入空気量GAとによってグループ分けするようにしてもよい。すなわち、エアフローメータ51の出力特性のバラツキが、吸入空気量GAによって変わることがある。そのため、エアフローメータ51によって検出される吸入空気量GAによって、空燃比のバラツキ傾向が異なったものとなることがある。
図10には、燃料噴射を行うインジェクタの種別と吸入空気量GAとによってグループ分けを行った場合の一例が図示されている。すなわち、図10に示すように、燃料噴射を行うインジェクタがポートインジェクタ23であって吸入空気量GAが第2の吸入空気量GA2未満である場合の学習領域RP11,RP12,RP21,RP22により、第1のグループGP21が形成されている。また、燃料噴射を行うインジェクタがポートインジェクタ23であって吸入空気量GAが第2の吸入空気量GA2以上である場合の学習領域RP13,RP14,RP15,RP23,RP24,RP25により、第2のグループGP22が形成されている。また、燃料噴射を行うインジェクタが筒内インジェクタ24であって吸入空気量GAが第2の吸入空気量GA2未満である場合の学習領域RP31,RP32,RP41,RP42により、第3のグループGP23が形成されている。また、燃料噴射を行うインジェクタが筒内インジェクタ24であって吸入空気量GAが第2の吸入空気量GA2以上である場合の学習領域RP33,RP34,RP35,RP43,RP44,RP45により、第4のグループGP24が形成されている。
また、複数の学習領域を、燃料噴射を行うインジェクタの種別及び吸入空気量GAに加え、エンジン10が冷間運転を行っているか、温間運転を行っているかによってもグループ分けするようにしてもよい。例えば、図10に示した各グループGP21,GP22,GP23,GP24を冷間運転であるか、温間運転であるかに応じてそれぞれ2つに分け、8つのグループにしてもよい。
・全ての学習領域の何れにおいても空燃比学習値KGの学習が完了していない場合には同全ての学習領域の空燃比学習値KGを一括更新するのであれば、何れか1つの学習領域の空燃比学習値KGの学習が完了した以降では、学習領域毎に空燃比学習値KGを個別に更新するようにしてもよい。この場合であっても、1つの学習領域の空燃比学習値KGの学習が完了するまでは、全ての学習領域の空燃比学習値KGが一括更新されるため、学習が完了していない他の学習領域の空燃比学習値KGには、エンジン10固体のバラツキ分がある程度反映されている。したがって、早い段階から空燃比学習値の学習の効率化を図ることができる。
・空燃比制御装置を備えるエンジンは、運転領域を複数の運転領域に区分けし、運転領域毎の空燃比学習値KGを用いて燃料供給量を算出するものであれば、ポートインジェクタ23及び筒内インジェクタ24の何れか一方のみを備えるエンジンであってもよい。
10…エンジン、23…ポートインジェクタ、24…筒内インジェクタ、100…制御装置、120…空燃比フィードバック制御部、130…空燃比学習制御部。
Claims (9)
- 空燃比フィードバック補正値と空燃比学習値とにより燃料供給量を補正することで、エンジンで燃焼される混合気の空燃比を目標空燃比に制御する空燃比制御装置であって、
前記空燃比と前記目標空燃比との偏差が縮小するように前記空燃比フィードバック補正値を更新する空燃比フィードバック制御部と、
前記空燃比フィードバック補正値が小さくなるように前記空燃比学習値を更新して記憶する同空燃比学習値の学習を、前記エンジンの運転状況に応じて区分けされた複数の学習領域毎に行うとともに、各学習領域において前記空燃比フィードバック補正値が規定値以下の値に収束したときに当該学習領域における空燃比学習値の学習が完了したと判定する空燃比学習制御部と、を備え、
前記空燃比学習制御部は、前記複数の学習領域の何れにおいても前記空燃比学習値の学習が完了したと未だ判定していない場合、前記複数の学習領域の何れかにおいて前記学習を通じて前記空燃比学習値を更新するときに、全学習領域の空燃比学習値を一括して更新する
ことを特徴とするエンジンの空燃比制御装置。 - 前記空燃比学習制御部は、前記複数の学習領域の何れかにおいて前記学習が完了したと既に判定している場合、同学習が未完了の学習領域の何れかにおいて前記学習を通じて前記空燃比学習値を更新するときに、前記学習が完了していない全ての学習領域の前記空燃比学習値を一括して更新する
請求項1に記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 前記複数の学習領域は、空燃比のバラツキ傾向が類似する領域毎にグループ分けされており、前記学習が完了している学習領域を含むグループを除外グループとし、前記学習が完了している学習領域を含まないグループを継続グループとしたとき、
前記空燃比学習制御部は、前記複数の学習領域の何れかにおいて前記学習が完了したと既に判定しており、且つ前記継続グループが複数存在している場合、前記各継続グループの何れか1つの前記継続グループに属する学習領域の何れかにおいて前記学習を通じて前記空燃比学習値を更新するとき、前記何れか1つの継続グループに属する全ての学習領域の前記空燃比学習値を一括して更新する
請求項1に記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 前記複数の学習領域は、空燃比のバラツキ傾向が類似する領域毎にグループ分けされており、前記学習が完了している学習領域を含むグループを除外グループとし、前記学習が完了している学習領域を含まないグループを継続グループとしたとき、
前記空燃比学習制御部は、前記複数の学習領域の何れかにおいて前記学習が完了したと既に判定している場合、前記継続グループに属する学習領域の何れかにおいて前記学習を通じて前記空燃比学習値を更新するとき、前記除外グループに属さない全ての学習領域の前記空燃比学習値を一括して更新する
請求項1に記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 前記空燃比学習制御部は、前記除外グループに属し、且つ前記学習が完了していない学習領域の何れかにおいて前記学習を通じて前記空燃比学習値を更新するときに、同空燃比学習値を更新する学習領域と同じグループに属する、前記学習が完了していない全ての学習領域の前記空燃比学習値を一括して更新する
請求項3又は請求項4に記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 前記空燃比学習制御部は、前記除外グループに属し、且つ前記学習が完了していない全ての学習領域においては、前記空燃比学習値を学習領域毎に個別に更新する
請求項3又は請求項4に記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 前記学習領域のグループ分けが、温間運転であるか、冷間運転であるかによりなされている
請求項3〜請求項6のうち何れか一項に記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 前記学習領域のグループ分けが、吸入空気量に応じてなされている
請求項3〜請求項7のうち何れか一項に記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 前記エンジンには、筒内噴射用、ポート噴射用の2種のインジェクタが設けられており、
前記学習領域のグループ分けが、噴射を行うインジェクタの種別によりなされている
請求項3〜請求項8のうち何れか一項に記載のエンジンの空燃比制御装置。
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