JP6163922B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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[半導体装置の構造の説明]
図1は、本発明に係る半導体装置の第1実施形態の構造を説明する断面図である。図1において、第1導電型のN型高濃度のN+型炭化珪素基板1の表面上には、N型低濃度のN−型炭化珪素エピタキシャル層からなるN−型ドリフト領域3が形成されている。ここでの+、−記号は導入される不純物の高濃度、低濃度を示している。そしてN−型ドリフト領域3の表面上に一対の側面と底面を有する溝5が複数並列に形成されている。溝5の一方の側面5aとこの側面5aに接続する底面5bの一方の端部には、第2導電型のP型電界緩和領域7が形成されている。
次に、図2〜図4の工程順断面図を参照して、本実施形態の半導体装置の製造方法を説明する。まず図2(a)に示すように、N+型炭化珪素基板1上にN−型炭化珪素エピタキシャル層からなるN−型ドリフト領域3が形成された半導体基体を準備する。これには、N+型炭化珪素基板1の表面上にエピタキシャル層を成長させてN−型ドリフト領域3としてもよいし、市販のエピタキシャル層を有する炭化珪素基体を用いてもよい。
次に、図1に示した本実施形態の半導体装置と、従来技術(特開2007−128926号公報)による半導体装置の動作の差異について、図5を参照して説明する。図5における空乏層の広がりは、SYNOPSYS社のデバイスシミュレーション装置T−CADによる計算結果を図示したものである。
図5(a)に示すように、従来技術では、溝底部全体に溝底の両端部を覆う領域までP型電界緩和領域107が形成されている。カソード電極11を基準としてアノード電極9に負の電圧を印加する逆方向電圧印加時には、半導体とアノード電極9の間の障壁に阻まれ、アノード電極側の電子は半導体側に移動しないため通常電流は流れない。しかし、電界集中が起こる箇所から逆漏れ電流がカソード電極11からアノード電極9へ流れる。溝構造のダイオードの場合、溝の端部に電界が集中して逆漏れ電流が流れる。従来技術の構造で逆方向電圧が印加された場合、アノード電極9から空乏層191、P型電界緩和領域107から空乏層123が広がり、アノード電極9全体が空乏層で覆われる。この動作によって溝の端部からの逆漏れ電流が抑制される。
図5(b)に示すように、カソード電極11を基準としてアノード電極9に正の電圧を印加する順方向電圧印加時には、半導体側の電子がアノード電極9側に移動し、アノード電極9からカソード電極11へ順方向電流が流れる。この際、溝の底部全体はPN接合になっているため、溝底部を流れる順方向電流はPN接合のポテンシャル障壁によって立ち上がり電圧が非常に高くなる。またP型電界緩和領域107にはPN接合に起因した空乏層125が残っており、溝と溝の間を流れる順方向電流129の経路を両側から狭めるため、順方向電流が流れる経路は非常に狭くなる。
図5(c)に示すように、本実施形態の半導体装置の構造では、溝端の一方にP型電界緩和領域7が設置されている。このため、逆方向電圧印加時は、P型電界緩和領域7から空乏層23が広がり溝端の電界が緩和される。P型電界緩和領域7は溝の一方側面に沿って配置されているため、電界緩和領域を設置してない溝の他方の側面および溝端部をP型電界緩和領域7からの空乏層で覆うことができる。この動作のため、本実施形態における逆漏れ電流の値は従来技術の構造と同等まで低くすることができる。
図5(d)に示すように、本実施形態は、P型電界緩和領域7は溝の一方の側面にしか設置されていないため、従来技術と比べて、PN接合のポテンシャル障壁により、順方向電流の立ち上がり電圧が非常に高くなる領域の面積は非常に小さくなる。また、溝5の一方の端部に設置されたP型電界緩和領域7の周辺にはPN接合のポテンシャルに起因した空乏層25が残っており、順方向電流を妨げる。しかし溝の底部の一方の端部を除く領域及びP型電界緩和領域7を設置していない他方の端部の周囲では、空乏層に妨げられることなく順方向電流27,29を流すことができる。この動作のため、本実施形態における順方向電流の立ち上がり電圧は、従来技術のよりも低くすることができる。
以上説明した本実施形態によれば、溝5の一方の側面5a及びこの側面5aに接続する底面5bの端部にP型電界緩和領域7を設置するとともに、隣り合う溝5に挟まれた凸部の一方の側面のみにP型電界緩和領域7を設置する構成とした。これにより、逆方向電圧印加時はP型電界緩和領域7から伸びた空乏層23で溝の両端部に集中する電界を緩和することができる。また順方向電圧印加時にはP型電界緩和領域7を設置していない溝の他方の端部の周辺に電流経路が確保されることによって順方向電流の立ち上がり電圧を小さくすることができる。この効果によって従来と同等の逆方向電圧特性を確保しつつ、同じ順方向電圧であれば順方向電流を大きくとることができる。また従来より順方向電流の立ち上がり電圧を低くすることができる。
次に、図6の工程順断面図を参照して、本実施形態の半導体装置の製造方法の変形例を説明する。本変形例の半導体装置の構造は、図1とほぼ同様であるが、P型電界緩和領域の形成方法が異なる。
[半導体装置の構造の説明]
次に、図8(b)を参照して、本発明に係る半導体装置の第2実施形態の構造を説明する。本実施形態では、溝39の形状は、上方が広く開き、溝の底面39aへ向かうに従って狭くなるテーパー形状である。そして、溝の側面のP型電界緩和領域を除去し、溝39の底面39aの一方の端部のみにP型電界緩和領域43を設置した構造になっている。
次に、図7、図8を参照して本実施形態の半導体装置の製造方法を説明する。まず図7(a)では第1実施形態と同様の方法で、炭化珪素のN−型ドリフト領域3に、溝33を形成する。図7(a)の状態は、第1実施形態の図3(c)の状態から、酸化膜マスク13及びサイドウォール21を除去した状態である。溝33は、溝の一方の側面とこの側面に接続する溝の底面の端部のみにP型電界緩和領域7を備えたものである。
次に、図9を参照して、本実施形態の半導体装置の動作を説明する。
図9(a)は、本実施形態の半導体装置の逆方向電圧印加時の空乏層の状態を説明する断面図である。逆方向電圧印加時には、第1実施形態と同様に、アノード電極9からのびた空乏層45だけでなく、溝端の一方にP型電界緩和領域43が形成されているため、そこから空乏層47が広がり、溝端の電界が緩和される。また溝39は、上が広く、溝底へ向かうにしたがって狭くなるテーパー状の形状になっているため、溝39の端部の電界が緩和される効果が得られる。
図9(b)は、本実施形態の半導体装置の順方向電圧印加時の空乏層の状態及び電流を説明する断面図である。順方向電圧印加時には、本実施形態の構造では、第1実施形態と同様に、テーパー状の溝39の一方の端部に形成されたP型電界緩和領域43には空乏層49が残っており、順方向電流を妨げる。しかしP型電界緩和領域43を設置していない他方の溝端の周囲では空乏層に妨げられることなく順方向電流51を流すことができる。また溝側面のP型電界緩和領域を酸化とエッチングプロセスによって除去していることにより、溝の側面からの順方向電流53も流れるようになっている。
本実施形態の溝側面の酸化と酸化膜の除去プロセスを用いることで、テーパー状の溝の一方の側面のP型電界緩和領域7を除去し、溝底の一方の端部のみにP型電界緩和領域43を残した形状の溝39を形成することができる。
[半導体装置の構造の説明]
次に、図11(b)を参照して、本発明に係る半導体装置の第3実施形態の構造を説明する。本実施形態は、アノード電極の材料を多結晶シリコンとしたSiCとSiとのヘテロジャンクションダイオード(HJD)である。
次に、図10、図11を参照して、本実施形態の半導体装置の製造方法を説明する。先ず第2実施形態の工程を用いて、図10(a)に示すように、溝底の一方の端部のみにP型電界緩和領域43が形成された溝39を形成する。この状態は、第2実施形態の図8(a)と同じである。
次に、図12を参照して、第3実施形態の半導体装置の動作を説明する。
図12(a)に示すように、逆方向電圧印加時には、P型アノード領域65から空乏層71が広がり、障壁の低いN型アノード領域67までを覆い電界が緩和される形となる。また溝底の一方の端部に設置されたP型電界緩和領域43から空乏層73が広がり、P型電界緩和領域43を設置していない溝底の他方の端部を覆うことで、電界が集中する溝端の電界が緩和される。
図12(b)に示すように、順方向電圧印加時には、アノード電極69からカソード電極11へ順方向電流が流れる。この時、P型電界緩和領域43の近傍には空乏層77が残っている状態となるが、P型電界緩和領域43を設置していない溝の側面近傍に順方向電流75を流す経路が確保されているため、従来例に比較して大きい順方向電流75を流すことができる。
本実施形態では、溝内部に障壁の高いP型アノード領域65、溝と溝の間の凸部に障壁の低いN型アノード領域67を配置する構成とした。この構成によって、逆方向電圧印加時には、障壁の高いP型アノード領域65から空乏層71が溝の端からもう一方の溝端まで広がり、漏洩電流を抑制することができる。これにより、従来と同等の高い逆方向耐電圧と少ない逆方向漏洩電流の特性を得ることができる。また一方の溝端部に設置したP型電界緩和領域43から伸びた空乏層73により、溝端に集中する電界をさらに緩和することができる。
また本実施形態の変形例として、P型アノード領域65及びN型アノード領域67に代えて、炭化珪素のN−型ドリフト領域3に接合したときに、異なる高さのショットキ障壁を形成する2種の金属からなるアノード電極を形成することもできる。
次に、図13、14を参照して、本発明に係る半導体装置の第4実施形態を説明する。
図13(a)は、本実施形態の半導体装置の平面図、図13(b)は、図13(a)におけるA−A’線に沿う断面図を示している。本実施形態の半導体装置は、N+型炭化珪素基板1の表面上に形成された炭化珪素のN−型ドリフト領域3に、多重の環状の溝79a、79b、79cが配置された構造となっている。また、本実施形態では、溝79a、79b、79cの外周側にP型電界緩和領域81を形成し、溝79a、79b、79cの内周側にはP型電界緩和領域81は形成されていない。このため、溝と溝とで挟まれた凸部には一方の側面側に、P型電界緩和領域81が形成され、他方の側面側には、P型電界緩和領域81は形成されないことになる。そして、溝79a、79b、79cの内部は、P型多結晶シリコンによるP型アノード領域80が形成され、溝と溝との間の凸部は、N型多結晶シリコンによるN型アノード領域82が形成されている。P型アノード領域80とN型アノード領域82とでアノード電極を構成する。N+型炭化珪素基板1の裏面には、カソード電極11が形成されている。
本実施形態における半導体装置の製造方法については、第3実施形態と同様であるため省略する。
次に、図14を参照して、本実施形態の半導体装置の動作を説明する。
本実施形態の構造では、第3実施形態と同様に、逆方向電圧印加時にアノード電極(P型アノード領域80)から伸びた空乏層83だけでなく、溝底の一方の端部にP型電界緩和領域81が設置されているため、P型電界緩和領域81から空乏層85が広がる。そして、これら空乏層83と空乏層85により、溝底の他方の端部へ端の電界が緩和される。
逆方向電圧印加時に、電界は多重の環状の溝79a、79b、79cにおける溝底の外側の端部に集中するため、電界を緩和するP型電界緩和領域81(図13(b))は各溝の外側の端部に設置している。このため、より溝底端部の電界を緩和することができる。順方向電圧印加時には、P型電界緩和領域81の近傍には空乏層が多少残っている状態となるが、P型電界緩和領域81を設置していない溝の側面近傍に順方向電流を流す経路が確保されている。このため、従来例に比較して順方向電流の立ち上がり電圧を低くすることができる。
次に、図15、16を参照して、本発明に係る半導体装置の第5実施形態を説明する。
図15(a)は、本実施形態の半導体装置の平面図、図15(b)は、図15(a)におけるA−A’線に沿う断面図を示している。本実施形態の半導体装置は、N+型炭化珪素基板1の表面上に形成されたN−型ドリフト領域3に、溝87が縦横に直角交差する格子状に配置された構造となっている。格子状の溝87の間の凸部となるN−型ドリフト領域89は、セル状の四角形の形状になっている。本実施形態では、四角形のセル状のN型ドリフト領域89の左と下の隣接する2辺に接するように、P型電界緩和領域81を形成している。このため、溝と溝とで挟まれた凸部には一方の側面側に、P型電界緩和領域81が形成され、他方の側面側には、P型電界緩和領域81は形成されないことになる。そして、溝87の内部は、P型多結晶シリコンによるP型アノード領域88が形成され、溝と溝との間の凸部は、N型多結晶シリコンによるN型アノード領域91が形成されている。P型アノード領域88とN型アノード領域91とでアノード電極を構成する。N+型炭化珪素基板1の裏面には、カソード電極11が形成されている。
次に、図16を参照して、本実施形態の半導体装置の動作を説明する。
本実施形態の構造では、第3実施形態と同様に、逆方向電圧印加時にアノード電極(P型アノード領域88)からのびた空乏層83だけでなく、溝底の一方の端部にP型電界緩和領域81が設置されているため、P型電界緩和領域81から空乏層85が広がる。そして、これら空乏層83と空乏層85により、溝底の他方の端部へ端の電界が緩和される。
本実施形態では、溝87を格子状に配置し、電界を緩和するP型電界緩和領域81は、溝87の格子で区切られた四角形のセル状のN−型ドリフト領域89の隣接した2辺に配置している。このため、逆方向電圧印加時には、格子状の溝87のP型電界緩和領域81を設置していない残りの2辺の溝端部を第3実施形態や第4実施形態と同様に、空乏層83,85によって覆うことができ、従来と同様の逆方向電圧特性を維持することができる。順方向電圧印加時には、P型電界緩和領域81の近傍には空乏層が多少残っている状態となるが、P型電界緩和領域81を設置していない溝の側面近傍に順方向電流を流す経路が確保されている。このため、従来例に比較して順方向電流の立ち上がり電圧を低くすることができる。
3 N−型ドリフト領域(第1導電型ドリフト領域)
5 溝
5a 側面
5b 底面
7 P型電界緩和領域(第2導電型電界緩和領域)
9 アノード電極(第1電極)
11 カソード電極(第2電極)
Claims (16)
- 第1導電型の半導体基板と、
前記半導体基板の表面上に形成された第1導電型のドリフト領域と、
前記ドリフト領域の表面に形成された溝と、
前記溝の底面の一方の端部に形成され、他方の端部には形成されない第2導電型の電界緩和領域と、
前記溝を覆うように形成された第1電極と、
前記半導体基板の裏面に形成された第2電極と、
を備え、
前記電界緩和領域は、隣り合う2つの前記溝で挟まれた凸部の一方の側面側のみに形成されたことを特徴とする半導体装置。 - 前記第1電極は、前記ドリフト領域の材料とは異なる材料で形成され、ユニポーラ型ダイオードとなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記第1電極は、前記ドリフト領域の材料と異なるバンドギャップの半導体材料で形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
- 前記第1導電型がN型であり、前記第1電極は、前記ドリフト領域の材料の電子親和力よりも仕事関数の大きな材料で形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
- 前記溝の底面の一方の端部に形成された第2導電型の電界緩和領域が、前記溝の底面よりも深い位置まで形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の半導体装置。
- 前記第1電極は、前記溝内では第2導電型の多結晶シリコンにより形成され、隣り合う2つの前記溝で挟まれた凸部には第1導電型の多結晶シリコンを被着することにより形成されたことを特徴とする請求項1または請求項3または請求項5に記載の半導体装置。
- 前記第1電極は、前記溝内では前記ドリフト領域と接触した際に第1の高さの第1のショットキ障壁を作る材料により形成され、隣り合う2つの前記溝で挟まれた凸部では前記ドリフト領域と接触した際に前記第1の高さより低い第2のショットキ障壁を作る材料により形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
- 前記溝が複数並列に配置され、前記溝の底面の一方の端部に形成された第2導電型電界緩和領域が、すべての前記溝の同じ側の端部に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の半導体装置。
- 前記半導体装置の平面上の構造において、
前記溝は、多重に配置された環状あるいは同心円状に形成され、
前記溝の外周側の側面に接続する底面の端部に前記第2導電型の電界緩和領域が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の半導体装置。 - 前記半導体装置の平面上の構造において、
前記溝は、格子状に配置され、前記溝の、第1の方向の一方の側面、及び前記第1の方向と直交する方向の一方の側面、に接続する底面の端部に前記第2導電型の電界緩和領域が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の半導体装置。 - 第1導電型の半導体基板の表面に第1導電型のドリフト領域が形成された半導体基体の表面に、パターニングした第1のマスクを用いてイオン注入により第2導電型の電界緩和領域を形成する第1の工程と、
前記第1のマスクの一部を除去して第2のマスクを形成するとともに前記ドリフト領域の表面の一部を露出させる第2の工程と、
前記露出したドリフト領域の表面、前記第2のマスクの表面および側面に酸化膜を形成する第3の工程と、
前記酸化膜をドライエッチングすることにより、前記第2のマスクの側面に前記電界緩和領域の表面の一部を覆うサイドウォールを形成する第4の工程と、
前記第2のマスク及び前記サイドウォールをマスクとして、前記ドリフト領域および前記電界緩和領域をエッチングして、溝を形成する第5の工程と、
前記第2のマスク及び前記サイドウォールを除去した後に、前記溝を覆うように第1電極を形成する第6の工程と、
前記半導体基板の裏面に第2電極を形成する第7の工程と、
を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記第4の工程において、前記サイドウォールの端が前記電界緩和領域中に設置され、 前記第5の工程において、前記ドリフト領域および前記電界緩和領域をエッチングすることによって、前記溝の底面の一方の端部が前記電界緩和領域によって覆われることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第5の工程において、前記溝の側面がテーパー形状になるように前記ドリフト領域をエッチングし、前記溝の側面の前記電界緩和領域を除去し、前記溝の底面の一方の端部のみに前記電界緩和領域を形成することを特徴とする請求項11または請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第5の工程の後に、熱酸化によって前記溝の側面に犠牲酸化膜を形成した後、前記犠牲酸化膜をエッチングし、前記溝の側面の前記電界緩和領域を除去し、前記電界緩和領域を前記溝の底面の一方の端部のみに形成する工程を有することを特徴とする請求項11または請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第6の工程は、
前記溝が形成された半導体基体の表面に多結晶シリコン膜を堆積する工程と、
前記溝の内部の多結晶シリコン膜に第2導電型の不純物を選択的に注入した第2導電型不純物注入領域と、隣り合う2つの前記溝の間の前記多結晶シリコン膜に選択的に第1導電型の不純物を注入した第1導電型不純物注入領域とを形成する工程と、
前記第2導電型不純物注入領域と前記第1導電型不純物注入領域を活性化アニールすることによって、第2導電型多結晶シリコン領域と第1導電型多結晶シリコン領域とを有する第1電極を形成する工程と、
を備えたことを特徴とする請求項11ないし請求項14の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記第6の工程は、前記溝の内部に、前記ドリフト領域と接触した際に第1の高さのショットキ障壁を形成する材料を被着して第1のショットキ接合を形成する工程と、
隣り合う2つの前記溝の間の凸部に、前記ドリフト領域と接触した際に第1の高さより低い第2のショットキ障壁を形成する材料を被着して第2のショットキ接合を形成する工程と、
を備えたことを特徴とする請求項11ないし請求項14の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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