JP5995592B2 - シャープペンシル - Google Patents
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Description
そこで、本件出願人は筆記芯に加わる筆記圧を利用して、筆記芯を除々に一方向に回転させることができる回転駆動機構を備えたシャープペンシルについて先に提案をしており、これは特許文献1および2などに開示されている。
これにより、口先部の内径と筆記芯を挿通させるスライダーとの間に遊びを持たせる度合いをより少なくさせることができるので、結果として筆記芯がぐら付くような感覚が生ずるのを抑えることができる。
この場合には、前記した回転駆動機構を軸筒の後半部側に配置して、回転駆動機構と筆記芯を把持するチャック部との間を長尺の中継パイプで接続する構成が採用される。
この軸筒の撓みが前記回転駆動機構からチャック部に至る間の回転駆動動作に障害を与えて、筆記芯を回転駆動させる機能を満足に果たすことが困難となる。
しかしながら、特許文献3に開示された発明は、回転駆動機構を構成する各部品の成形上の誤差や、その組み立てに基づくわずかな偏心などを、中継パイプの可撓性を利用して吸収することを想定している。
これによると、中継パイプの端部は回転子の軸孔に円筒面で嵌合するために、中継パイプは構造上において曲がりにくくなる。
したがって、軸筒を若干強い力で把持して軸筒が撓む場合には、前記した中継パイプの可撓性のみを利用して、筆記芯の回転駆動の機能を保証することは困難になり、この種のシャープペンシルについては、さらなる対策が望まれる。
したがって、軸方向に薄い前記突出係合部が、回転駆動機構側の軸孔に内接することによって、回転駆動機構に対して中継パイプが連結されるので、この連結部はいわば関節と同様の機能を果たすものとになる。
なお、以下に示す各図においては同一部分を同一符号で示しているが、紙面の都合により、一部の図面においては代表的な部分に符号を付け、その詳細な構成はその他の図面に付けた符号を引用して説明する場合もある。
また、前記スライダー8の内周面におけるパイプ保持具10の直後には、軸芯部分に通孔を形成したゴム製の保持チャック12が収容されている。
この加飾シール16には、例えば金もしくは銀色などの光沢のある印刷が施され、その適宜の位置には印刷が施されない透明部分が形成されている。そして、この透明部分および透明な樹脂素材により成形された前記先軸1を透視して、内部の中継パイプ7の一部が視認できるように構成されている。
これにより、後述する回転駆動機構によって中継パイプ7が回転駆動される様子を、透明リング15を介して確認することができる。
この回転駆動機構25には前記したとおり中継パイプ7の後端部が接続されており、この中継パイプ7は筆記動作に基づく筆記芯の僅かな後退および前進動作(これを、クッション動作ともいう。)を前記チャック5を介して受けて、回転駆動機構25に伝達させると共に、クッション動作によって生ずる前記回転駆動機構25による回転運動を、前記中継パイプ7を介して前記チャック5に伝達させるように作用する。
図2に示したようにユニット化された前記回転駆動機構25は、その前端部において前記先軸1との間に介在された軸スプリング21によって後方に付勢されている。また回転駆動機構25の後端部は、前記後軸18内の縮径により形成された段部18aに、前記軸スプリング21の付勢力により当接している。
なお、回転駆動機構25に対する中継パイプ7の連結構成については、図7および図8を用いて後で詳しく説明する。
一方、前記回転子26の後端部側を覆うようにして円筒状の上カム形成部材27が、前記回転子26を軸支するように配置されており、前記上カム形成部材27の前端部外周には、円筒状の下カム形成部材28が嵌合されて取り付けられている。
そして、環状突起18bとノック棒33との間にはコイル状のノック棒スプリング34が配置され、このスプリング34によって、前記ノック棒33を後軸18の後端部側に向けて付勢するように構成されている。
なお、前記ノックカバー36に形成された円盤状突起部36aは、前記樹脂盛りシール37により飾りの機能を果たすと共に、シャープペンシルの転がり止めとしての機能も果たすものとなる。
そして、前記ノック操作の解除により、チャックスプリング13の作用により芯ケース3およびチャック5は軸筒内において後退する。
前記したとおり中継パイプ7の後端部は、回転駆動機構25の前端部において、前記回転子26の軸芯に形成された軸孔内に接合することで連結されている。
図7および図8に示す実施の形態においては、中継パイプ7の後端部に、中継パイプ7の外周面側に突出する軸方向に薄く成形された環状の突出係合部7aが形成されており、この突出係合部7aの周縁部が回転子26に形成された軸孔40の内周面に接することで両者が連結されている。
したがって、前記した接続構成を採用することで、例えばスリムなボディーを構成する軸筒に若干の撓みが加えられた場合においても、筆記芯の正常な回転駆動を保証することができるなど、発明の効果の欄に記載したとおりの作用効果を得ることができる。
すなわち、図8に示す例においては、回転子26の軸孔内において内周方向に120度間隔で、3つの偏平状の面取り部26dが形成されており、前記した中継パイプ7に形成された環状の突出係合部7aの周縁部が、前記偏平状の面取り部26dに接することで、前記回転駆動機構25に対して前記中継パイプ7が連結されている。
なお、図8に示したように、前記面取り部26dは軸孔の内周面に沿った等間隔の3点に配置された構成を好適に採用することができるが、必ずしも前記3点に限られるものではない。
さらに、前記した実施の形態においては、前記突出係合部7aは、図7および図8に示されているように中継パイプ7の端部において外側にほぼ直角に折り曲げられて、断面がL字状に形成されているが、この突出係合部7aはこのような構成に限られることなく、中継パイプ7の端部付近において中継パイプ7の外側に向かって肉厚状に突出した構成であっても同様の作用効果を果たすことができる。
2 口先部材
3 芯ケース
5 チャック
6 締め具
7 中継パイプ
7a 突出係合部
7b 薄肉部
8 スライダー
12 保持チャック
13 チャックスプリング
14 グリップ部材
18 後軸(軸筒)
21 軸スプリング
25 回転駆動機構
26 回転子
26a 第1カム面
26b 第2カム面
26d 面取り部
27 上カム形成部材
27a 第1固定カム面
28 下カム形成部材
28a 第2固定カム面
30 トルクキャンセラー
31 クッションスプリング
33 ノック棒
34 ノック棒スプリング
36 ノックカバー(ノック部材)
40 軸孔(空隙)
Claims (5)
- ノック部材のノック操作に基づくチャックの前後動により筆記芯の解除と把持を行い、前記筆記芯を繰り出すことができるように構成されると共に、前記チャックが前記筆記芯を把持した状態で前後動作および軸芯を中心にして回転可能となるように軸筒内に収容されたシャープペンシルであって、
軸方向の往復運動を回転運動に変換することができる回転駆動機構が、前記チャックに接続された中継パイプを介して連結され、当該中継パイプにより前記チャックに把持された筆記芯に加わる筆記圧に基づく前後動作を前記回転駆動機構に対して往復運動として伝達すると共に、前記回転駆動機構による回転運動をチャックに伝達するように構成され、 前記回転駆動機構と前記中継パイプとの連結部において、前記回転駆動機構側には軸孔が形成されると共に、前記中継パイプ側には当該中継パイプの外周面側に突出する突出係合部が形成されて、前記突出係合部の少なくとも一部が前記回転駆動機構側の軸孔の内周面に接することで両者が連結され、前記突出係合部に続く軸方向の前方側における中継パイプの周側面と前記軸孔との間に、円環状の空隙が形成されていることを特徴とするシャープペンシル。 - 前記回転駆動機構側の軸孔内には、内周面に沿って複数の偏平状の面取り部が形成され、前記中継パイプに形成された前記突出係合部が、前記偏平状の面取り部に接することで、前記回転駆動機構と前記中継パイプとが連結されていることを特徴とする請求項1に記載されたシャープペンシル。
- 前記回転駆動機構には、前記中継パイプが接続される回転子が具備され、当該回転子は円環状に形成されてその軸方向の一端面および他端面に第1と第2のカム面がそれぞれ形成されると共に、前記第1と第2のカム面にそれぞれ対峙するように第1と第2の固定カム面が具備され、
前記筆記圧による前記チャックの後退動作によって、前記円環状回転子における第1のカム面が、前記第1の固定カム面に当接して噛み合わされ、前記筆記圧の解除により前記回転子における第2のカム面が、前記第2の固定カム面に当接して噛み合わされるように構成され、
前記回転子側の第1カム面が、前記第1の固定カム面に噛み合わされた状態において、前記回転子側の第2カム面と前記第2の固定カム面が、軸方向においてカムの一歯に対して位相がずれた関係に設定され、前記回転子側の第2カム面が、前記第2の固定カム面に噛み合わされた状態において、前記回転子側の第1カム面と前記第1の固定カム面が、軸方向においてカムの一歯に対して位相がずれた関係に設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたシャープペンシル。 - 前記回転駆動機構には、筆記圧が解除された状態において、前記回転子における第2のカム面を、前記第2の固定カム面に当接させて噛み合わせ状態に付勢するクッションスプリングが具備されていることを特徴とする請求項3に記載されたシャープペンシル。
- 前記回転駆動機構における前記回転子の後端部と前記クッションスプリングとの間に、前記回転子の後端部との間においてすべりを発生させるトルクキャンセラーが介在され、前記回転子の回転運動が前記クッションスプリングに伝達されるのを阻止するように構成したことを特徴とする請求項4に記載されたシャープペンシル。
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