JP5927072B2 - メカニカルシール - Google Patents
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Description
上記メカニカルシールは、一組の回転密封環及び静止密封環を有するシングル型、二組の回転密封環及び静止密封環を軸心方向に互いに逆向きに配置するダブル型、二組の回転密封環及び静止密封環を同じ向きに配置したタンデム型であることを含む。
上記シール機構より機内側あるいは機外側は、軸心方向に交差する方向のシール面である場合、シール機構より軸心方向において機内側の空間と連通するシール面より径内側あるいは径外側の空間、あるいはシール機構より軸心方向において機外側の空間と連通するシール面より径内側あるいは径外側を含む概念とする。
詳しくは、前記ハウジング内部において前記シール機構より機外側である機外側空間に形成した流体供給路から流体を供給するとともに、前記機外側空間において、前記反力固定部に対して、流体導通部に前記流体を導通するため、回転方向に摺動することにより、その摩擦熱で高温になった回転密封環、及び静止密封環を流体で効率的に冷却することができる。したがって、回転密封環や静止密封環の熱膨張や、熱膨張によるひずみの発生を防止できるため、付勢手段の付勢力を大きく設定し、一方のシール面を他方のシール面に強く押し付けて達成する高いシール性能を長期にわたって維持することができる。
なお、上述の凹凸形状部に有する凹凸形状は、断面方向の凹凸形状あるいは周方向の凹凸形状とすることができる。
詳しくは、二組の回転密封環及び静止密封環で構成する機内側シール機構と機外側シール機構のうち機外側シール機構をスリーブの機外側から組み付けて径大部に装着し、機内側シール機構を、スリーブの機内側から組み付けるとともに、前記スリーブの機内側端部付近に、前記反力固定部を固定して装着できる。つまり、二組のシール機構を機外側からと機内側からの両方向から組み付けることができるため、高いシール性能を長期にわたって維持でき、シングル型に比べて複雑な構造である、いわゆるダブル型あるいはタンデム型であっても容易に組み付けることができる。
図1はタンデム型メカニカルシール1の断面図を示し、図2はタンデム型メカニカルシール1のa部拡大断面図を示し、図3はタンデム型メカニカルシール1の正面図を示し、図4はタンデム型メカニカルシール1におけるバッファフルード侵入機構50についての説明図を示している。
すなわち、タンデム型メカニカルシール1は、ケーシング100を貫通し、回転する回転軸110と、ケーシング100及びフランジ120,130との間に配置されている。
スリーブ140は、機外側Koの端部付近において、セットスクリュウ144によって、回転軸110に固定している。
なお、周面溝136は、上述したケーシング100に形成したフラッシングオイル孔103と軸心方向Lの位置が対応し、フラッシングオイル孔103と連通している。また、周面溝136には、周方向において所定の間隔を隔てて、周面溝136と、挿入リング部132の径内側である機内側配置空間H2iとを連通する連通孔136aを複数個形成している。
また、第1配置空間H1o、第2配置空間H1m、及び第3配置空間H1iは、この順で径が大きくなるよう形成している。
さらに、第1フランジ120の内面には、第1配置空間H1oに配置するフロートシート11を回転不能に係止するピン125を備えている。
また、回転軸110と第2フランジ130との境界面、第2フランジ130と第1フランジ120との境界面における適宜の位置にOリング130aを配置している。
フロートシート11、シールリング12、シールリングリテーナ13、カラー14及びスプリングリテーナ15はリング状に形成している。
なお、フロートシート11は、上述したように、第1配置空間H1oに配置され、ピン125により第1フランジ120に回転不能に係止されている。
シールリング12は、正面視リング状のリング本体12aと、リング本体12aの外周側において機内側Kiに突出する機内側突出部12bとで構成している。
詳述すると、フロートシート21は、カーボン製であり、回転軸110に挿通可能なリング本体21aと、リング本体21aにおける内周縁付近に、機内側Kiに突出し、機内側Kiの端面でシール対向面21baを構成する凸状シール部21bとで構成している。
なお、フロートシート21は、上述したように、機外側配置空間H2oに配置され、固定ピン135により第2フランジ130に回転不能に係止されている。
なお、固定フランジ25aの機内側Kiの径内側には、上述のスリーブ140の係止段部140aに係止する径内係止凸部25aaを備えている。
Po≦Pc≦Pb≦Pi
となるように設定される。ここでPcはクエンチ流体の圧力である。
詳しくは、回転軸110に軸方向移動可能に固定されたシールリング22のシール対向面22aaと、第2フランジ130に回転不能に係止されたフロートシート21のシール対向面21baとで、回転摺動可能な摺動シール面を有する一次側シール機構20を構成するとともに、シールリング22を回転軸110の軸心方向Lに移動可能に構成し、シールリング22をフロートシート21に向かって、回転軸110に固定されたスプリングリテーナ25を介して、軸心方向Lに押圧付勢するスプリング27を備えたタンデム型メカニカルシール1において、第2フランジ130及びケーシング100の内部において一次側シール機構20より機内側Kiを一次側シール空間S2とするとともに、一次側シール機構20より機外側Koを二次側シール空間S1とし、二次側シール空間S1にバッファフルードを供給するバッファフルード孔123を形成するとともに、二次側シール空間S1において、スプリングリテーナ25に対して、二次側シール空間S1に供給されたバッファフルードを導通するバッファフルード侵入機構50を備えたことにより、高いシール性能を長期にわたって維持することができる。
本実施形態の回転密封環及び軸心方向移動環は、シールリング22に対応し、
以下同様に、
回転側シール面は、シール対向面22aaに対応し、
ハウジングは、第2フランジ130及びケーシング100に対応し、
静止密封環は、フロートシート21に対応し、
静止側シール面は、シール対向面21baに対応し、
シール機構は、一次側シール機構20に対応し、
反力固定部は、スプリングリテーナ25に対応し、
付勢手段は、スプリング27に対応し、
メカニカルシールは、タンデム型メカニカルシール1に対応し、
機内側空間は、一次側シール空間S2に対応し、
機外側空間は、二次側シール空間S1に対応し、
流体は、バッファフルードに対応し、
流体供給路は、バッファフルード供給孔123aに対応し、
流体導通部は、バッファフルード侵入機構50に対応し、
回転軸周面は、回転軸110に装着したスリーブ140の外周面に対応し、
環状シール部材は、バランスラインOリング26に対応し、
凹凸形状は、バッファフルード案内溝52を構成する、断面矩形の凹状に形成したスパイラル溝25fまたは143に対応し、
二組の回転密封環及び静止密封環は、フロートシート11,21及びシールリング12,22に対応し、
第1機外側空間は、先端側シール空間S0に対応し、
第2機外側空間は、二次側シール空間S1に対応し、
径大部は、第1シール装着部142に対応するも、上記実施形態に限定するものではない。
逆に、スプリングリテーナ25の縮径嵌挿部25cの内周面にのみスパイラル溝25fを形成してバッファフルード案内溝52を構成しても同様の効果を奏することができる。
10…二次側シール機構
11…フロートシート
12…シールリング
20…一次側シール機構
21…フロートシート
21ba…シール対向面
22…シールリング
22aa…シール対向面
25…スプリングリテーナ
25f…スパイラル溝
26…バランスラインOリング
27…スプリング
50…バッファフルード侵入機構
52…バッファフルード案内溝
110…回転軸
123…バッファフルード孔
130…第2フランジ
140…スリーブ
142…第1シール装着部
143…スパイラル溝
L…軸心方向
S1…二次側シール空間
S2…一次側シール空間
Claims (6)
- 回転軸に回転固定された回転密封環の回転側シール面と、
ハウジングに回転固定された静止密封環の静止側シール面とで、回転摺動する摺動シール面を構成するシール機構を備えるとともに、
前記回転密封環及び前記静止密封環のうち一方を前記回転軸の軸心方向に移動可能な軸心方向移動環で構成し、
該軸心方向移動環を他方に向かって、前記回転軸に固定された反力固定部の反力により、軸心方向に付勢する付勢手段を備えたメカニカルシールであって、
前記ハウジング内部において前記シール機構より機内側を機内側空間とするとともに、前記シール機構より機外側を機外側空間とし、
前記機外側空間に流体を供給する流体供給路を形成するとともに、
前記機外側空間において、前記反力固定部に対して、前記機外側空間に供給された前記流体を導通する流体導通部を備え、
前記流体導通部を、
表面積を拡大する凹凸形状を有する凹凸形状部を備えた
メカニカルシール。 - 回転軸に回転固定された回転密封環の回転側シール面と、
ハウジングに回転固定された静止密封環の静止側シール面とで、回転摺動する摺動シール面を構成するシール機構を備えるとともに、
前記回転密封環及び前記静止密封環のうち一方を前記回転軸の軸心方向に移動可能な軸心方向移動環で構成し、
該軸心方向移動環を他方に向かって、前記回転軸に固定された反力固定部の反力により、軸心方向に付勢する付勢手段を備えたメカニカルシールであって、
前記ハウジング内部において前記シール機構より機内側を機内側空間とするとともに、前記シール機構より機外側を機外側空間とし、
前記機外側空間に流体を供給する流体供給路を形成するとともに、
前記機外側空間において、前記反力固定部に対して、前記機外側空間に供給された前記流体を導通する流体導通部を備え、
前記凹凸形状部を、
前記軸心方向に沿った螺旋状に形成した
メカニカルシール。 - 前記軸心方向移動環を、前記回転密封環とし、
前記付勢手段を、前記回転密封環を軸心方向に付勢し、
前記流体導通部を、前記反力固定部と前記回転軸周面との間に形成した
請求項1又は2に記載のメカニカルシール。 - 前記軸心方向移動環、及び前記反力固定部の径方向に対向する径方向対向面に、
前記軸心方向に直交する方向の環状に形成した環状シール部材を備えた
請求項1乃至3のうちいずれかに記載のメカニカルシール。 - 二組の回転密封環及び静止密封環を、軸心方向に直列配置し、
前記シール機構を、機内側の機内側シール機構と、機外側の機外側シール機構とで構成し、
前記機内側空間を、前記機内側シール機構より機内側とするとともに、
前記機外側空間を、前記機外側シール機構より機外側の第1機外側空間と、前記機外側シール機構と前記機内側シール機構の間の第2機外側空間とで構成し、
前記流体供給路を、前記第2機外側空間に前記流体を供給する構成とした
請求項1乃至4のうちいずれかに記載のメカニカルシール。 - 前記回転軸の外周面に沿って軸心方向に長く、前記回転軸に固定されたスリーブを備え、
前記スリーブの軸心方向中央付近に、機外側の前記回転密封環を軸心方向に付勢する付勢手段を装着する、径の大きな径大部を形成するとともに、
前記スリーブの機内側端部付近に、前記反力固定部を固定し、
前記流体導通部を、前記スリーブと前記反力固定部との間に形成した
請求項5に記載のメカニカルシール。
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