[go: up one dir, main page]

JP4137068B2 - メカニカルシール - Google Patents

メカニカルシール Download PDF

Info

Publication number
JP4137068B2
JP4137068B2 JP2005070371A JP2005070371A JP4137068B2 JP 4137068 B2 JP4137068 B2 JP 4137068B2 JP 2005070371 A JP2005070371 A JP 2005070371A JP 2005070371 A JP2005070371 A JP 2005070371A JP 4137068 B2 JP4137068 B2 JP 4137068B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
quench fluid
fluid
ring
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005070371A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006250306A (ja
Inventor
正樹 宮本
繁行 藤永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Pillar Packing Co Ltd filed Critical Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority to JP2005070371A priority Critical patent/JP4137068B2/ja
Publication of JP2006250306A publication Critical patent/JP2006250306A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4137068B2 publication Critical patent/JP4137068B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Sealing (AREA)

Description

本発明は、被密封流体が高粘度流体であるメカニカルシールであって、被密封流体の性状等のシール条件に応じてスチーム等のクエンチ流体を供給するように構成されたメカニカルシールに関するものである。
ボンプ,ミキサー等の回転機器に軸封手段として装備されるメカニカルシールは、一般に、回転機器のハウジングに取り付けられた筒状のシールケースと、回転機器の回転軸に固定された回転密封環と、シールケースの内周部にOリングを介して軸線方向に移動可能に保持された静止密封環と、静止密封環を回転密封環へと押圧接触させるべくシールケースに設けたスプリングリテーナと静止密封環との間に装填されたスプリングとを具備して、両密封環の相対回転摺接作用により、その相対回転摺接部分の外周側領域である被密封流体領域(機内領域)と内周側領域である非密封流体領域(機外領域である大気領域)とを遮蔽するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
而して、かかる従来のメカニカルシールにあっては、シールケースにその内周面の一箇所に開口するクエンチ流体供給路(例えば、特許文献1の図1及び段落番号[0031]に記載される慣用ねじ53)を形成して、シールすべき機内領域の流体である被密封流体の性状等のシール条件に応じて、前記Oリングによって被密封流体領域との間を二次シールされた非密封流体領域部分であって前記スプリングが配置されたスプリング配設空間に清水,スチーム等のクエンチ流体を供給することにより、シール部分(両密封環の相対回転摺接部分)の周辺雰囲気温度を管理することが行われている。
例えば、被密封流体が高粘度流体である場合には、シールケースと静止密封環との間の二次シール部分であるOリング装填部分に侵入した高粘度流体が固化して静止密封環の追従性を阻害する虞れがあるが、かかる場合には、クエンチ流体としてスチーム等の高温流体をスプリング配設空間に供給することにより、シール部分の周辺雰囲気温度を一定以上の高温に保持して、高粘度流体の固化を防止すると共に、シール部分から非密封流体領域に漏洩した高粘度流体をクエンチ流体により洗い流して、高粘度流体がシール部分に固化,堆積するのを防止する
特開2003−314703
しかし、クエンチ流体供給路からスプリング配設空間にクエンチ流体を供給させるのみでは、クエンチ流体による加熱効果が不十分であり、シール部分の周辺雰囲気温度を適正に管理することができず、高粘度流体の固化現象を効果的に防止することができないといった問題があった。
本発明は、このような問題を生じず、良好なクエンチング機能を発揮することができ、シール部分の周辺雰囲気温度をシール条件に応じた適正温度に管理することができるメカニカルシールを提供することを目的とするものである。
本発明は、ポンプ,ミキサー等の回転機器のハウジングに取り付けられた筒状のシールケースと、回転機器の回転軸に固定された回転密封環と、シールケースの内周部にOリングを介して軸線方向に移動可能に保持された静止密封環と、静止密封環を回転密封環へと押圧接触させるべくシールケースに設けたスプリングリテーナと静止密封環との間に装填されたスプリングと、前記Oリングによって高粘度流体領域である被密封流体領域との間を二次シールされた非密封流体領域部分であって前記スプリングが配置されたスプリング配設空間に高温流体であるクエンチ流体を供給すべくシールケースに形成されたクエンチ流体供給路と、を具備するメカニカルシールにおいて、上記の目的を達成すべく、特に、クエンチ流体供給路を、シールケースの内周面に沿う環状空間であって、軸線方向において少なくとも前記Oリングの配設位置から両密封環の接触位置又はその近傍位置まで延びるクエンチ流体室と、クエンチ流体をクエンチ流体室に供給するクエンチ流体供給通路と、クエンチ流体をクエンチ流体室からスプリング配設空間に噴出するクエンチ流体噴出通路と、からなるものとしておくことを提案するものである。クエンチ流体供給路の中間部を上記したクエンチ流体室に構成しておくことにより、クエンチ流体室内のクエンチ流体とシール部分周辺における高粘度流体である被密封流体及び密封環との熱交換が効果的に行われることになり、スプリング配設空間にクエンチ流体を供給させるのみである場合に比して、クエンチ流体によるシール部分の周辺雰囲気温度をシール条件に応じた適正温度に管理することができる。
而して、かかるメカニカルシールにあっては、複数のクエンチ流体噴出通路を、スプリング配設空間に臨むシールケースの内周面部分にその周方向に等間隔を隔てて開口するように、放射状に設けておくことが好ましい。すなわち、このようにしておけば、従来のメカニカルシールのようにシールケースの内周面における一箇所に設けた開口部からスプリング配設空間にクエンチ流体を供給させるようにした場合と異なって、スプリング配設空間の全周からクエンチ流体が供給(噴出)されることから、つまりスプリング配設空間にクエンチ流体がシャワーリングされることから、上記したクエンチ流体室の存在と相俟って、クエンチ流体による温度管理がより効果的に行われる。
さらに、シールケースと回転軸との対向周面間に、スプリングリテーナの背面側においてシールケースと回転軸との間をシールする二次シール部材を設けると共に、シールケースに、二次シール部材とスプリングリテーナとの間に形成されるクエンチ流体排出空間に連通するクエンチ流体排出通路を形成し、且つスプリングリテーナの内周部に、静止密封環と回転軸との対向周面間を通過して両密封環の接触位置又はその近傍位置まで延びる筒状のバッフルを突設して、スプリング配設空間に供給されたクエンチ流体が、バッフルと静止密封環との間に形成される第1流動通路及びバッフルと回転軸との間に形成される第2流動通路を順次流動してクエンチ流体排出空間からクエンチ流体排出通路へと排出されるように構成しておくことが好ましい。
本発明のメカニカルシールによれば、シールケースに形成されるクエンチ流体供給路の中間部に上記したようなクエンチ流体室を設けたことによって、回転機器のハウジングに加熱用のジャケットを設けることができない場合にも、クエンチ流体による伝熱効率を向上させ得て、シール部分及びその周辺雰囲気の温度管理を効果的に行うことができる。また、クエンチ流体供給路の下流部分を複数のクエンチ流体噴出通路で構成して、クエンチ流体をスプリング配設空間にシャワーリングするようにしておくことにより、更には静止密封環と回転軸との間に上記した第1及び第2流動通路を設けておくことにより、かかる温度管理をより効果的に行うことができる。
図1は本発明に係るメカニカルシールの一例を示す縦断側面図であり、図2はその要部の拡大図であり、図3は図1のIII −III 線に沿う縦断正面図である。なお、以下の説明において、前後とは図1又は図2における左右を意味するものとする。
図1に示すメカニカルシールは、回転機器(ポンプ,ミキサー等)のハウジング1に取り付けられた筒状のシールケース2と、回転機器の回転軸3に固定された回転密封環4と、シールケース2の内周部にOリング5を介して軸線方向(前後方向)に移動可能に保持された静止密封環6と、静止密封環6を回転密封環4へと押圧接触させるべく、静止密封環6とシールケース2に設けたスプリングリテーナ7との間に装填されたスプリング8と、シールケース2に形成したクエンチ流体供給路9及びクエンチ流体排出路10と、シールケース2と回転軸3との間に形成されたクエンチ流体流動路11とを具備して、両密封環4,6の対向端面たる密封端面4a,6aの相対回転摺接作用により、その相対回転摺接部分(シール部分)4a,6aの外周側領域を含む高粘度流体領域である被密封流体領域(回転機器の機内領域)Aと内周側領域を含む非密封流体領域(回転機器の機外領域)Bとを遮蔽シールするように構成された端面接触形のメカニカルシールである。
シールケース2は、図1に示す如く、回転軸3が同心状に洞貫する円筒構造をなす金属製のもので、ハウジング1の後端部に取り付けられた円筒状の本体部12と、本体部12の前端部に突設されてハウジング1の後端内周部に嵌合された円筒状の突部13と、本体部12の後端部に衝合する状態で本体部12と共に適当数のボルト・ナット14によりハウジング1に取り付けられた円筒状のシール部15とからなる。
回転密封環4は、図1に示す如く、後端面たる密封端面4aをシールケース2の突部13の前端部に対応する位置に位置させた状態で、回転軸3にスリーブ16及び密封環リテーナ17を介して固定されている。スリーブ16は、ハウジング1内からシールケース2外へと延びる長尺の円筒状のもので、固定環18を介して回転軸3に挿通固定されている。固定環18は、シールケース2外において、回転軸3及びスリーブ16の後端部にスクリュー19,20により嵌合固定させることにより、スリーブ16を回転軸3に固定する。密封環リテーナ17は、前端部をスリーブ16の前端部に嵌合固定した円筒状のもので、後端部にOリング21及びドライブピン22を介して回転密封環4を相対回転不能に嵌合固定している。
静止密封環6は、図1及び図2に示す如く、回転密封環4の後端面たる密封端面4aに対向して、シールケース2の内周部にOリング5を介して軸線方向(前後方向)に移動可能に嵌合保持されている。静止密封環6は、先端面(前端面)を小幅環状面である密封端面6aに構成した密封環本体23と、前端部に密封環本体23を嵌合固着する円筒状の保持体24と、保持体24の後端部にドライブピン25を介して相対回転不能に嵌合された環状のスプリング受体26とからなり、保持体24の中間部とシールケース2の本体部12との対向周面間にOリング5を装填することにより、シールケース2との間を二次シールされた状態で、シールケース2(本体部12)に軸線方向移動可能に保持されている。なお、Oリング5はシールケース2の本体部12の内周部に形成したOリング溝12aに係合保持されている。また、静止密封環6は、スプリング受体26に突設したドライブピン27を後述するスプリングリテーナ7に形成した係合孔28に係合させることにより、所定範囲での軸線方向移動が許容される状態でシールケース2に対する相対回転を阻止されている。
スプリングリテーナ7は、図1及び図2に示す如く、環状体であり、スプリング受体26の後端面に対向した状態且つシールケース2のシール部15の前端部に形成した係止段部29に衝合した状態で、シールケース2の本体部12に嵌合保持されると共に、係止段部29との間に介装されたドライブピン30によりシールケース2に対する相対回転を阻止されている。
スプリング8は、図1及び図2に示す如く、静止密封環6のスプリング受体27とスプリングリテーナ7との間に介装されており、静止密封環6を回転密封環4へと押圧附勢している。
クエンチ流体供給路9は、図1に示す如く、クエンチ流体室31とクエンチ流体供給通路32と複数のクエンチ流体噴出通路33とからなり、前記Oリング5によって被密封流体領域Aとの間を二次シールされた非密封流体領域B部分であって前記スプリング8が配置されたスプリング配設空間B1にスチーム等の高温流体であるクエンチ流体34を供給する。
クエンチ流体室31は、図1及び図2に示す如く、シールケース2の内周面に沿う環状空間であって、軸線方向(前後方向)において少なくともOリング5の配設位置(この例では、スプリング受体26の前端部に対応する位置)から両密封環4,6の接触位置又はその近傍位置(この例では、シール部4a,6aの後方近傍位置)まで延びている。クエンチ流体室31の前面部は機器ハウジング1の後端部で閉塞されている。また、クエンチ流体室31の前端部は、シールケース2の突部13と機器ハウジング1の内周部35との間に形成されており、両部13,35間に介装したOリング36によりシールされている。なお、クエンチ流体室31は、後述するクエンチ流体供給通路32から供給されたクエンチ流体34と両密封環4,6及びその周辺の高粘度流体である被密封流体との熱交換が良好に行われるに十分な容積を有するものとされている。
クエンチ流体供給通路32は、図1に示す如く、シールケース1の本体部12に形成されており、本体部12の外周部からクエンチ流体室31へと延びており、クエンチ流体34をクエンチ流体室31に供給する。
複数のクエンチ流体噴出通路33…は、図1〜図3に示す如く、各々がクエンチ流体室31からシールケース1の内周方向へと放射状に延びる狭小断面積のノズル形態をなすものであり、スプリング配設空間B1に臨むシールケース1(本体部12)の内周面部分にその周方向に等間隔を隔てて開口している。したがって、複数のクエンチ流体噴出通路33…からは、クエンチ流体室31に供給されたクエンチ流体34がスプリング配設空間B1にその全周から噴出される、つまりシャワーリングされるようになっている。
クエンチ流体排出路10は、図1及び図2に示す如く、スプリングリテーナ7の背面側(後方側)の非密封流体領域B部分であるクエンチ流体排出空間B2に開口すべく、シールケース2の本体部12に形成されている。シールケース1と回転軸2との対向周面間には、スプリングリテーナ7の背面側(後方側)においてシールケース1と回転軸2との間を二次シールするシール部材37が設けられていて、このシール部材37とスプリングリテーナ7との間にクエンチ流体排出空間B2が形成されている。この例では、シール部材37としてセグメントシールが使用されている。このセグメントシール37は、図1に示す如く、複数の円弧状セグメントを回転軸3に接触するリング状にガータスプリング39で緊縛してなる前後一対のシールリング38,38で構成されており、両シールリング38,38をシールケース1の本体部12の内周部に形成された環状凹部40に装填することにより、シールケース1と回転軸3との間を二次シールする。
クエンチ流体流動路11は、図1及び図2に示す如く、スプリング配設空間B1とクエンチ流体排出空間B2とを連通するもので、静止密封環6と回転軸3との対向周面間に形成された第1及び第2流動通路11a,11bからなる蛇行状通路である。すなわち、スプリングリテーナ7の内周部に、静止密封環6と回転軸3との対向周面間を通過して両密封環4,6の接触位置又はその近傍位置まで延びる筒状のバッフル41を一体的に突設して、このバッフル41と静止密封環6との間にスプリング配設空間B1に連通する第1流動通路11aを形成すると共に、バッフル41と回転軸3との間に第1流動通路11aとクエンチ流体排出空間B2とを連通する第2流動通路11bを形成してある。
以上のように構成されたメカニカルシールにあっては、クエンチ流体34がクエンチ流体供給通路32からクエンチ流体室31に供給され、更にクエンチ流体噴出通路33…からスプリング配設空間B1に噴出される。したがって、クエンチ流体室31に一時的に滞留するクエンチ流体34とシール部分4a,6aの周辺における被密封流体及び密封環4,6との熱交換が効果的に行われることになる。また、スプリング配設空間B1には、その全周に亘って、複数のクエンチ流体噴出通路33…からクエンチ流体34が噴出される、つまりクエンチ流体34がシャワーリングされることから、冒頭で述べた如くスプリング配設空間に一箇所からクエンチ流体を供給させる場合に比して、クエンチ流体34によるクエンチングがより効果的に行われる。
さらに、スプリング配設空間B1に噴出されたクエンチ流体34は、第1流動通路11aから静止密封環6の内周面に沿ってシール部分4a,6aへと流動し、シール部分4a,6aの周辺領域で反転して第2流動通路11bからクエンチ流体排出空間B2へと流動し、クエンチ流体排出路10から排出される。したがって、第1流動通路11aを通過するクエンチ流体34によってこれと静止密封環6との熱交換が良好に行われ、第1流動通路11aから第2流動通路11bへと反転流動するクエンチ流体34によってこれとシール部分4a,6aとの熱交換ないし洗浄が効果的に行われる。
これらのことから、クエンチ流体34による加熱効果(クエンチ流体34としてスチーム等の高温流体を使用する場合)が良好に発揮され、シール部分4a,6a及びその周辺雰囲気温度を適正に管理することができ、高粘度流体の固化現象を効果的に防止することができる。したがって、長期に亘って良好なメカニカルシール機能を発揮させることができる。
本発明に係るメカニカルシールの一例を示す縦断側面図である。 図1の要部の拡大図である。 図1のIII −III 線に沿う縦断正面図である。
符号の説明
1 回転機器のハウジング
2 シールケース
3 回転軸
4 回転密封環
4a 回転密封環の密封端面
5 Oリング
6 静止密封環
6a 静止密封環の密封端面
7 スプリングリテーナ
8 スプリング
9 クエンチ流体供給路
10 クエンチ流体排出路
11 クエンチ流体流動路
11a 第1流動通路
11b 第2流動通路
31 クエンチ流体室
32 クエンチ流体供給通路
33 クエンチ流体噴出通路
34 クエンチ流体
37 シール部材(セグメントシール)
41 バッフル
A 被密封流体領域
B 非密封流体領域
B1 スプリング配設空間
B2 クエンチ流体排出空間

Claims (1)

  1. 回転機器のハウジング(1)に取り付けられた筒状のシールケース(2)と、回転機器の回転軸(3)に固定された回転密封環(4)と、シールケース(2)の内周部にOリング(5)を介して軸線方向に移動可能に保持された静止密封環(6)と、静止密封環(6)を回転密封環(4)へと押圧接触させるべく、シールケース(2)に設けたスプリングリテーナ(7)と静止密封環(6)との間に装填されたスプリング(8)と、前記Oリング(5)によって高粘度流体領域である被密封流体領域(A)との間を二次シールされた非密封流体領域(B)部分であって前記スプリング(8)が配置されたスプリング配設空間(B1)高温流体であるクエンチ流体(34)を供給すべくシールケース(2)に形成されたクエンチ流体供給路(9)と、を具備するメカニカルシールにおいて、
    クエンチ流体供給路(9)が、シールケース(2)の内周面に沿う環状空間であって、軸線方向において少なくとも前記Oリング(5)の配設位置から両密封環(4,6)の接触位置又はその近傍位置まで延びるクエンチ流体室(31)と、クエンチ流体(34)をクエンチ流体室(31)に供給するクエンチ流体供給通路(32)と、クエンチ流体(34)をクエンチ流体室(31)からスプリング配設空間(B1)に噴出する複数のクエンチ流体噴出通路(33)と、からなり、
    複数のクエンチ流体噴出通路(33)は、スプリング配設空間(B1)に臨むシールケース(2)の内周面部分にその周方向に等間隔を隔てて開口するように、放射状に設けられており、
    シールケース(2)と回転軸(3)との対向周面間に、スプリングリテーナ(7)の背面側においてシールケース(2)と回転軸(3)との間を二次シールする二次シール部材(37)を設けると共に、シールケース(2)に、当該二次シール部材(37)とスプリングリテーナ(7)との間に形成される非密封流体領域(B)部分たるクエンチ流体排出空間(B2)に連通するクエンチ流体排出路(10)を形成し、且つスプリングリテーナ(7)の内周部に、静止密封環(6)と回転軸(3)との対向周面間を通過して両密封環(4,6)の接触位置又はその近傍位置まで延びる筒状のバッフル(41)を突設して、スプリング配設空間(B1)に供給されたクエンチ流体(34)が、バッフル(41)と静止密封環(6)との間に形成される第1流動通路(11a)及びバッフル(41)と回転軸(3)との間に形成される第2流動通路(11b)を順次流動してクエンチ流体排出空間(B2)からクエンチ流体排出路(10)へと排出されるように構成したことを特徴とするメカニカルシール。
JP2005070371A 2005-03-14 2005-03-14 メカニカルシール Expired - Fee Related JP4137068B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005070371A JP4137068B2 (ja) 2005-03-14 2005-03-14 メカニカルシール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005070371A JP4137068B2 (ja) 2005-03-14 2005-03-14 メカニカルシール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006250306A JP2006250306A (ja) 2006-09-21
JP4137068B2 true JP4137068B2 (ja) 2008-08-20

Family

ID=37091023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005070371A Expired - Fee Related JP4137068B2 (ja) 2005-03-14 2005-03-14 メカニカルシール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4137068B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4874362B2 (ja) * 2009-03-24 2012-02-15 株式会社日立プラントテクノロジー 高速回転機器用軸封装置
CN101769379B (zh) * 2010-03-23 2011-12-28 南京林业大学 有源型自适应控制机械密封装置及控制方法
JP5927072B2 (ja) * 2012-07-17 2016-05-25 日本ピラー工業株式会社 メカニカルシール
JP6111178B2 (ja) * 2013-10-11 2017-04-05 日本ピラー工業株式会社 軸封装置
JP6315590B2 (ja) * 2014-11-11 2018-04-25 イーグルブルグマンジャパン株式会社 液体の排出構造及び密封構造
JP6878103B2 (ja) * 2017-04-10 2021-05-26 日本ピラー工業株式会社 メカニカルシール
JP7299152B2 (ja) * 2019-12-25 2023-06-27 日本ピラー工業株式会社 メカニカルシール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006250306A (ja) 2006-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4111698B2 (ja) メカニカルシール装置
EP1788290B1 (en) Mechanical seal device
EP1288542B1 (en) Mechanical sealing device
CA2229339C (en) Bearing housing seal
JP4137068B2 (ja) メカニカルシール
CN108692029B (zh) 机械密封件
CN1985115B (zh) 平衡式机械密封装置
US6761359B2 (en) Spacing element for centering components in a mechanical seal and for promoting circulation of a seal fluid therein
JPS6022227B2 (ja) 熱の冷却を行うメカニカルシール
CN104487744A (zh) 机械密封装置
JP5379038B2 (ja) 軸周シール
JP3782690B2 (ja) メカニカルシール装置
JP3997184B2 (ja) メカニカルシール
JP4227115B2 (ja) メカニカルシール
JP4136971B2 (ja) スラリ流体用ロータリジョイント
JP6445388B2 (ja) 軸封装置
JP4001594B2 (ja) タンデム型ドライコンタクト軸封装置
JP6886859B2 (ja) 軸封装置
JP6685876B2 (ja) メカニカルシール
JP6815813B2 (ja) 密封構造
JP7299152B2 (ja) メカニカルシール
JP7166985B2 (ja) メカニカルシール用回り止めピン
JP6662630B2 (ja) 軸封装置
JP2005249007A (ja) ロータリジョイント
JP2023135955A (ja) メカニカルシール

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071016

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080527

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4137068

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140613

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees