JP5701100B2 - 現像剤担持体、電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に示されるビニルピリジンの共重合体を含有する現像剤担持体では、常温高湿環境においては高い帯電付与性を有する。また、特許文献2には、同じくビニルピリジンの共重合体を含有するキャリアが提案されており、このような共重合体を用いることで耐久使用後も安定した帯電付与性を有することが知られている。しかしながら、特許文献1および2に係る現像剤担持体は、高温高湿環境における帯電付与性能の安定性には未だ改善の余地があった。
そこで、本発明の目的は、高温高湿環境においても安定した帯電付与性能を示し、かつ、ブリードの生じにくい現像剤担持体を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、高品位な電子写真画像の安定的な形成に資する電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供することにある。
さらに本発明は、潜像を形成する感光体に対向する現像剤担持体を備え、該現像剤担持体が前記感光体に現像剤を付与することにより該潜像を現像する電子写真装置において、上記の現像剤担持体を具備することを特徴とする電子写真装置に関する。
軸芯体2は、現像剤担持体1の電極および支持部材として機能するもので、アルミニウム、銅合金、ステンレス鋼の如き金属または合金、クロム又はニッケルで鍍金処理を施した鉄の如き導電性の材質で構成される。軸芯体2の外径は、使用される電子写真装置によって設定されるが、通常4〜10mmの範囲である。
軸芯体2が中空円筒状の場合、アルミニウム、ステンレス鋼、真鍮の如き非磁性の金属又は合金を円筒状に成型し、研磨、研削の如き加工を施したものが好適に用いられる。
弾性層3には、従来より導電性ゴムローラに用いられている種々のゴム材を用いることができる。ゴム材に使用するゴムとしては、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)、アクリルニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、フッ素ゴム、シリコーンゴム、エピクロロヒドリンゴム、NBRの水素化物、ウレタンゴムが挙げられる。これらは単独であるいは2種以上を混合して用いることができる。この中でも、圧縮応力歪みの小さいシリコーンゴムが好ましい。シリコーンゴムとしては、ポリジメチルシロキサン、ポリメチルトリフルオロプロピルシロキサン、ポリメチルビニルシロキサン、ポリフェニルビニルシロキサン、これらのシロキサンの共重合体が挙げられる。
表面層4は、下記構造式(1)および下記構造式(2)で示される構成単位から選ばれるいずれか一方または両方と、下記構造式(3)で示される構成単位とを有する共重合体、及びポリウレタンを含有する。
そこで、本発明者らは、前記構造式(1)および(2)から選ばれる少なくとも一方の構成単位と、前記構造式(3)に示される3級アミノ基を有する構成単位とを有する共重合体を、ポリウレタンとともに表面層中に含有させたところ、高温高湿環境での長期間放置によってもブリードが生じにくく、かつ、高温高湿環境下での帯電付与性能に優れた現像剤担持体を得ることができることを見出した。
ポリウレタン中のウレタン基のN−H結合において、電気陰性度の高い窒素原子と結合している水素原子は弱い正電荷を帯びている。また、3級アミノ基は非共有電子対を有している。このため、ウレタン基と3級アミノ基の間で水素結合が形成されると考えられる。この水素結合により分子運動が制限され、その結果、ピリジニウム基含有共重合体の滲出が抑制されるものと考えられる。
t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、クミルパーピバレート、t−ブチルパーオキシラウレート、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド。t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)。2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)等。
上記の重合開始剤は1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
また、X1 −及びX2 −は各々独立に、塩化物イオン、臭化物イオン、フッ化物イオン、ヨウ化物イオンまたはパラトルエンスルホン酸イオンを示す。
前記構造式(1)及び(2)で示される構成単位は、ピリジニウム基を有するビニルモノマーを用いることによって共重合体中に導入することができる。
ピリジニウム基を有するビニルモノマーの具体例を以下に挙げる。
1−メチル−2−ビニルピリジニウムハロイド、1−エチル−2−ビニルピリジニウムハロイド、1−プロピル−2−ビニルピリジニウムハロイド、1−ブチル−2−ビニルピリジニウムハロイド、1−ペンチル−2−ビニルピリジニウムハロイド、1−ヘキシル−2−ビニルピリジニウムハロイド、1−ヘプチル−2−ビニルピリジニウムハロイド、1−オクチル−2−ビニルピリジニウムハロイド、1−ノニル−2−ビニルピリジニウムハロイド、1−デシル−2−ビニルピリジニウムハロイド、1−ドデシル−2−ビニルピリジニウムハロイド、1−トリデシル−2−ビニルピリジニウムハロイド、1−メチル−2−ビニルピリジニウムパラトルエンスルホン酸塩、1−エチル−2−ビニルピリジニウムパラトルエンスルホン酸塩、1−プロピル−2−ビニルピリジニウムパラトルエンスルホン酸塩、1−ブチル−2−ビニルピリジニウムパラトルエンスルホン酸塩、1−ペンチル−2−ビニルピリジニウムパラトルエンスルホン酸塩、1−ヘキシル−2−ビニルピリジニウムパラトルエンスルホン酸塩、1−ヘプチル−2−ビニルピリジニウムパラトルエンスルホン酸塩、1−オクチル−2−ビニルピリジニウムパラトルエンスルホン酸塩、1−ノニル−2−ビニルピリジニウムパラトルエンスルホン酸塩、1−デシル−2−ビニルピリジニウムパラトルエンスルホン酸塩、1−ドデシル−2−ビニルピリジニウムパラトルエンスルホン酸塩、1−トリデシル−2−ビニルピリジニウムパラトルエンスルホン酸塩等。
前記構造式(3)で示される構成単位は、3級アミノ基を有する(メタ)アクリレートモノマーを用いることによって共重合体中に導入することができる。
かかる(メタ)アクリレートモノマーの具体例を以下に挙げる。
N,N−ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノメチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノブチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノブチル(メタ)アクリレート等。なお、「(メタ)アクリレート」はメタクリレートまたはアクリレートを意味する(以下、同様)。
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、n−アミル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、iso−オクチル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、n−ラウリル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロブチル)エチル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロヘキシル)エチル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロオクチル)エチル(メタ)アクリレートのような(メタ)アクリル酸アルキルエステルの如きメタクリル酸アルキルエステル等。これらのモノマーは共重合体の極性を調整するために適宜用いることができる。
該共重合体の含有量は、表面層4に含有されるポリウレタン100質量部に対して、0.2質量部以上10質量部以下が好ましい。含有量が0.2質量部以上の場合、帯電付与効果に優れ、10質量部以下である場合、バインダー樹脂との相溶性に優れる。
ポリオール成分の具体例を以下に挙げる。
ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオール、アクリルポリオール等。
イソシアネート化合物の具体例を以下に挙げる。
脂肪族ポリイソシアネート:エチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)等。
脂環式ポリイソシアネート:イソホロンジイソシアネート(IPDI)、シクロヘキサン1,3−ジイソシアネート、シクロヘキサン1,4−ジイソシアネート等。
芳香族イソシアネート:2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)等。
(共重合体溶液A1の製造例)
撹拌機、冷却器、温度計、窒素導入管を付した4つ口セパラブルフラスコ内で表1に記載の材料を混合し、系が均一になるまで撹拌した。
重量平均分子量(Mw)の測定に用いた装置、並びに条件は表2のとおりである。
検量線作成用の標準試料として、TSK標準ポリスチレンA−1000、A−2500、A−5000、F−1、F−2、F−4、F−10、F−20、F−40、F−80、F−128(東ソー社製)を用いて検量線の作成を行った。これをもとに得られた測定サンプルの保持時間から重量平均分子量を求めた。
使用する共重合成分の種類と重量(質量部)を表3に示すとおりにしたこと以外は、A1製造例と同様にして、共重合体溶液A2〜A14を得た。共重合体の構造、及び重量平均分子量(Mw)を表4に示す。
撹拌機、冷却器、温度計、窒素導入管を付した4つ口セパラブルフラスコ内で表5に記載の材料を混合し、系が均一になるまで撹拌した。
使用する共重合成分の種類と重量(質量部)を表6に示すとおりにしたこと以外は、B1製造例と同様にして、共重合体溶液B2〜B13を得た。共重合体の構造と重量平均分子量(Mw)を表7に示す。
撹拌機、冷却器、温度計、窒素導入管を付した4つ口セパラブルフラスコ内で表8に記載の材料を混合し、系が均一になるまで撹拌した。
n−ヘキシル−2−ビニルピリジニウムブロマイドをn−ヘキシル−4−ビニルピリジニウムブロマイドに変更した以外は、共重合体溶液H1と同様の手順で共重合体溶液H2を得た。得られた共重合体の重量平均分子量は16200であった。
共重合体成分を、表9に記載のものに変更した以外は、共重合体溶液H1と同様の手順で共重合体溶液H3を得た。得られた共重合体の重量平均分子量は11700であった。
<軸芯体2の製造>
軸芯体2として、SUS304製の直径6mmの芯金にプライマ−(商品名:DY35−051;東レ・ダウコーニング社製)を塗布、焼付けしたものを用意した。
ついで、軸芯体2を金型に配置し、表12に記載の材料を混合した付加型シリコーンゴム組成物を金型内に形成されたキャビティに注入した。
表面層4のバインダー樹脂材料として、ポリエーテルポリオール(商品名:PTG2000、保土谷化学社製)100.0質量部と、MDI系ポリイソシアネート(商品名:CORONATE2521、日本ポリウレタン工業社製)124.9質量部を混合した。更に導電性微粒子としてカーボンブラック(商品名:MA230、三菱化学社製)36.0質量部を加え撹拌混合した。その後、総固形分比30質量%になるようにメチルエチルケトンに溶解、混合の後、サンドミルにて均一に分散した。共重合体溶液A1 11.7質量部を撹拌モーターにより撹拌しながら徐々に加え、さらに撹拌モーターにより20分間混合撹拌して表面層形成用塗料を得た。更に、この表面層形成用塗料を粘度10〜13cpsになるようメチルエチルケトンで希釈後、前記弾性層上に塗工した。塗工した塗料を乾燥させた後、温度150℃にて1時間加熱処理することで弾性層外周に膜厚約20μmの表面層4を設け、実施例1の現像剤担持体を作製した。
実施例1で用いた共重合体溶液A1を共重合体溶液A2〜14に変更した以外は、実施例1と同様の方法で実施例2〜14の現像剤担持体を得た。
実施例1と同様の手順で軸芯体2を準備し、さらに弾性層3を設けた。次に、表面層4のバインダー樹脂材料として、ポリエステルポリオール(商品名:ニッポラン3027、日本ポリウレタン工業社製)100.0質量部と、MDI系ポリイソシアネート(商品名:CORONATE2521、日本ポリウレタン工業社製102.6質量部を混合した。更に導電性微粒子としてカーボンブラック(商品名:MA230、三菱化学社製)33.7質量部を加え撹拌混合した。その後、総固形分比30質量%になるようにメチルエチルケトンに溶解、混合の後、サンドミルにて均一に分散した。
共重合体溶液A2 11.7質量部を撹拌モーターにより撹拌しながら徐々に加え、さらに撹拌モーターにより20分間混合撹拌して表面層形成用塗料を得た。更に、この表面層形成用塗料を粘度10〜13cpsになるようメチルエチルケトンで希釈後、前記弾性層上に浸漬塗工した後乾燥させた。その後、温度150℃にて1時間加熱処理することで弾性層外周に膜厚約20μmの表面層を設け、実施例15の現像剤担持体を得た。
実施例15で用いた共重合体溶液A2を共重合体溶液A7及び共重合体溶液A13に変更した以外は、実施例15と同様の方法で実施例16及び実施例17の現像剤担持体を得た。
実施例1と同様の手順で軸芯体2を準備し、さらに弾性層3を設けた。次に、表面層4のバインダー材料として、ポリカーボネートポリオール(商品名:ニッポラン980R、日本ポリウレタン工業社製)100.0質量部と、MDI系ポリイソシアネート(商品名:CORONATE2521、日本ポリウレタン工業社製)122.7質量部を混合した。更に導電性微粒子としてカーボンブラック(商品名:MA230、三菱化学社製)35.8質量部を加え撹拌混合した。その後、総固形分比30質量%になるようにメチルエチルケトンに溶解、混合の後、サンドミルにて均一に分散した。
共重合体溶液A2 11.7質量部を撹拌モーターにより撹拌しながら徐々に加え、さらに撹拌モーターにより20分間混合撹拌して表面層形成用塗料を得た。更に、この表面層形成用塗料を粘度10〜13cpsになるようメチルエチルケトンで希釈後、前記弾性層上に浸漬塗工した後乾燥させた。その後、温度150℃にて1時間加熱処理することで弾性層外周に膜厚約20μmの表面層を設け、実施例18の現像剤担持体を得た。
実施例18で用いた共重合体溶液A2を共重合体溶液A7及び共重合体溶液A13に変更した以外は、実施例18と同様の方法で実施例19及び実施例20の現像剤担持体を得た。
実施例1と同様の手順で軸芯体2を準備し、さらに弾性層3を設けた。次に、表面層4のバインダー材料として、ポリエーテルポリオール(商品名:PTG2000、保土谷化学社製)100.0質量部と、TDI系ポリイソシアネート(商品名:CORONATE2232、日本ポリウレタン工業社製)101.2質量部を混合した。更に導電性微粒子としてカーボンブラック(商品名:MA230、三菱化学社製)29.5質量部を加え撹拌混合した。その後、総固形分比30質量%になるようにメチルエチルケトンに溶解、混合の後、サンドミルにて均一に分散した。
共重合体溶液A2 11.7質量部を撹拌モーターにより撹拌しながら徐々に加え、さらに撹拌モーターにより20分間混合撹拌して表面層形成用塗料を得た。更に、この表面層形成用塗料を粘度10〜13cpsになるようメチルエチルケトンで希釈後、前記弾性層上に浸漬塗工した後乾燥させた。その後、温度150℃にて1時間加熱処理することで弾性層外周に膜厚約20μmの表面層を設け、実施例21の現像剤担持体を得た。
実施例21で用いた共重合体溶液A2を共重合体溶液A7及びA13に変更した以外は、実施例21と同様の方法で実施例22及び実施例23の現像剤担持体を得た。
(実施例24〜36)
実施例1で用いた共重合体溶液A1を共重合体溶液B1〜13に変更した以外は、実施例1と同様の方法で実施例24〜36の現像剤担持体を得た。
(実施例37〜41)
実施例15で用いた共重合体溶液A2を共重合体溶液B1,B2,B7,B9,B12に変更した以外は、実施例15と同様の方法で実施例37〜41の現像剤担持体を得た。
(実施例42〜46)
実施例18で用いた共重合体溶液A2を共重合体溶液B1,B2,B7,B9,B12に変更した以外は、実施例18と同様の方法で実施例42〜46の現像剤担持体を得た。
(実施例47〜51)
実施例21で用いた共重合体溶液A2を共重合体溶液B1,B2,B7,B9,B12に変更した以外は、実施例21と同様の方法で実施例47〜51の現像剤担持体を得た。
実施例1と同様の手順で軸芯体2を準備し、さらに弾性層3を設けた。次に、表面層4のバインダー材料として、ポリエーテルポリオール(商品名:PTG2000、保土谷化学社製)100.0質量部と、メラミン樹脂(商品名:サイメル235、日本サイテックインダストリー社製)30.0質量部を混合した。更に導電性微粒子としてカーボンブラックMA230(商品名、三菱化学社製)19.8質量部を加え撹拌混合し、総固形分比30質量%になるようにトルエンに溶解、混合の後、サンドミルにて均一に分散した。
共重合体溶液A2 11.7質量部を撹拌モーターにより撹拌しながら徐々に加え、さらに撹拌モーターにより20分間混合撹拌して表面層形成用塗料を得た。更に、この表面層形成用塗料を粘度10〜13cpsになるようメチルエチルケトンで希釈後、前記弾性層上に浸漬塗工した後乾燥させた。その後、温度150℃にて1時間加熱処理することで弾性層外周に膜厚約20μmの表面層を設け、比較例1の現像剤担持体を得た。
比較例1の共重合体溶液A2を共重合体溶液A7,B1,B2,B9,B12に変更した以外は、比較例1と同様の方法で比較例2〜6の現像剤担持体を得た。
実施例1において、共重合体溶液A1を共重合体溶液H1〜H4に変更した以外は、実施例1と同様の方法で比較例7〜10の現像剤担持体を得た。
以上のようにして作製した実施例1−51及び比較例1−10の現像剤担持体を、下記の方法によりそれぞれ評価した。なお、評価は、図4のような構成を有するレーザープリンター(商品名:LBP5300;キヤノン社製)を用いた。
室温30℃、相対湿度80%の環境(以下、H/H環境と表記)下において、現像剤担持体を前記レーザープリンター中に装填し、ベタ白画像を出力することで現像剤担持体上に現像剤を担持させた。現像剤担持体上の現像剤を金属円筒管と円筒フィルターにより吸引捕集し、その際金属円筒管を通じてコンデンサーに蓄えられた電荷量Q、現像剤を吸引した重量Mを測定した。これらの値から、単位重量当たりの電荷量Q/M(μC/g)を算出した。
現像剤担持体を、H/H環境に1ヶ月間静置した後、これらを前記レーザープリンター中に装填し以下の方法でゴースト評価を行った。
プリンターの出力画像において、画像先端の現像剤担持体1周分に相当する領域を白地にベタ黒の象形(正方形、及び円形)の画像を等間隔で配置し、それ以外の部分をハーフトーンとしたものを用いた。ハーフトーン上に象形画像のゴーストがどのように出現するかによりランク付けを行った。なお、ポジゴーストとは、ハーフトーンより画像濃度が高いゴーストを示し、ネガゴーストはハーフトーンよりも画像濃度の低いゴーストを示す。
A:濃淡差が全く見られない。
B:見る角度によってわずかな濃淡差が確認できる。
C:ゴーストが目視で明確に確認される。
D:ゴーストがはっきり濃淡として現れる。反射濃度計で濃度差が測定可能。
E:ゴーストが現像剤担持体2周分またはそれ以上にわたって現れている。
以上の結果を表13〜15にまとめて以下に示す。
比較例7および8の現像剤担持体は、ポリウレタンを含有しているが、共重合体中に前記構造式(3)で示される構成単位を有していない。このため、H/H環境において共重合体が滲出しやすく、ゴーストのランクは実施例1〜23と比べて低い。
また、共重合体中に前記構造式(4)に示される構成単位のような嵩高い構造を有する実施例24〜51の現像剤担持体では、このような構成単位を有していない実施例1〜23と比べて、特にゴーストのランクが良好であった。
2:軸芯体
3:弾性層
4:表面層
5:感光体
6:現像剤供給ローラ
7:現像剤
8:現像装置
9:帯電部材
10:定着装置
11:紙
Claims (4)
- 軸芯体と表面層とを有する現像剤担持体であって、
該表面層が、
下記構造式(1)および下記構造式(2)で示される構成単位から選ばれるいずれか一方または両方と、下記構造式(3)で示される構成単位とを有する共重合体、及び
ポリウレタンを含有することを特徴とする現像剤担持体:
- 電子写真装置の本体に着脱可能に構成されている電子写真プロセスカートリッジであって、請求項1または2に記載の現像剤担持体を有していることを特徴とする電子写真プロセスカートリッジ。
- 請求項1または2に記載の現像剤担持体を有していることを特徴とする電子写真装置。
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