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JP5558922B2 - Rfidトランスポンダ、rfidトランスポンダを含むrfid通信システム、rfidトランスポンダの製造方法、ならびにそれらの使用 - Google Patents

Rfidトランスポンダ、rfidトランスポンダを含むrfid通信システム、rfidトランスポンダの製造方法、ならびにそれらの使用 Download PDF

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Description

本発明はRFIDトランスポンダと、RFIDトランスポンダの相応の製造方法とに関する。本発明のRFIDトランスポンダはとりわけ、865〜868MHz(欧州)、902〜928MHz(カナダおよびUSA)および950〜956MHz(日本)のうちいずれかのUHF(ultra high frequency)帯域で使用されるように構成されたRFIDトランスポンダである。
現在、多くの分野で、とりわけロジスティック分野で、非常に集中的かつ有効にRFIDが活用されている。その際には、非常にコンパクトなフラット形状のRFIDトランスポンダ(いわゆるタグ)が必要とされることが多い。
たとえばいわゆるPIFAアンテナ(英語:Printed Inverted F-Antenna)等のこのようなRFIDトランスポンダアンテナ(すなわちタグアンテナ)の大部分の公知の基本的構成は、完全にはプレーナ形ではない。このようなRFIDトランスポンダアンテナの構成は、導電性の接着膜上に製造され、複数の位置で折り畳まれる。さらに、このような構成は非常に面倒かつ高コストであり、さらには、(たとえば別のチップを使用する場合、または、タグを別の周波数領域に適合しなければならない場合)相応の構造を良好に変更することもできない。このような構成の再現性も良好でないので、このようなRFIDトランスポンダの到達範囲はごく小さくなってしまうことが多い。
したがって本発明の課題は、(所定のアンテナ体積で)可能な限り大きな到達範囲と可能な限り良好なパワーマッチングを行うことができる、コンパクトかつ可能な限り完全にプレーナ形であり技術的に良好に再現することができるRFIDトランスポンダを提供することである。
前記課題は、
誘電体支持エレメントの第1の表面を被覆する第1のメタライジングと該誘電体支持エレメントの第2の表面を被覆する第2のメタライジングとを導電接続することによってアンテナが構成され、該第1のメタライジングは、該誘電体支持エレメントの第1の表面上に配置された前記アンテナの2つの電気的端子を形成するようにパターニングされており、該2つの電気的端子を介してチップにコンタクト可能であるかまたはコンタクトされており、該チップは、前記第1の表面においてかつ/または少なくとも局所的に該第1の表面内に組み込まれるように配置することができるかまたは配置されており、アンテナとチップとを複素共役マッチングするマッチングネットワークは少なくとも部分的に、第1のメタライジングのパターニングによって形成されている構成によって解決される。
タグループアンテナおよびマッチング素子を有する本発明のRFIDトランスポンダの概略図である。 マッチング素子を有する本発明のRFIDトランスポンダの等価回路図である。 1つの集中容量および1つの分布容量を有する本発明のRFIDトランスポンダと、2つの分布容量を有する本発明の別のRFIDトランスポンダとを示す。 本発明のRFIDトランスポンダのループアンテナのマッチングを示す。 本発明のRFIDトランスポンダを示す。 本発明のRFIDトランスポンダにおける反射係数の特性と、アンテナゲインの特性とを示す。 従来技術による他のトランスポンダと比較した場合の本発明のRFIDトランスポンダで得られた測定結果を示す。
以下で、本発明の一般的な説明を行い、その後に個々の実施例に基づいて本発明を説明する。これらの有利な実施例において組み合わされて実施される本発明の有利な個々の特徴は、(従属請求項によって保護範囲が定義された)本発明の枠内では、各実施例に示された特別な組合せで実施する必要はなく、本発明の枠内では別の組合せで個々の特徴を実施することもできる。換言すると、各実施例において組み合わされて示された有利な特徴は、相互に独立して実施することもできる。
すべてのRFIDトランスポンダのように、本発明のRFIDトランスポンダはアンテナと少なくとも1つの送受信回路と、メモリを含むチップとを有し、該チップは該アンテナに電気的に接続されている。このような本発明のRFIDトランスポンダは、当業者に公知であるように、パッシブ、セミパッシブまたはアクティブなRFIDトランスポンダとして構成することができる。
本発明の重要な側面は、アンテナと、該アンテナ構造に統合されるマッチングネットワークとの組合せである。マッチングネットワークはアンテナの入力インピーダンスを、使用されるチップのインピーダンスに複素共役マッチングする。アンテナは、少なくとも一巻きを有するアンテナであり、とりわけ有利には、当業者に公知であるように(ほぼ完全に)閉じられた電気導体ループから成るかまたはこのような電気導体ループを含むループアンテナが使用される。
したがって本発明のRFIDトランスポンダは、アンテナと、少なくとも1つの送受信回路と、メモリを含むチップとを含み、該チップは、当業者に公知のような送受信過程を実施するために該アンテナに電気的に接続されている。本発明のRFIDトランスポンダはさらに、誘電体支持エレメントを有し、該誘電体支持エレメントは第1の表面(以下では択一的に上面とも称される)において少なくとも局所的に、パターニングされた第1のメタライジング(たとえば金属層)によって被覆され、この第1の表面に対向する第2の表面(以下で択一的に下面とも称される)において少なくとも局所的に、第2のメタライジング(たとえばこの第2のメタライジングも金属層)によって被覆される。この誘電体支持エレメントは、直方体形の扁平なプレートとすることができる(ここでは「扁平」とは、プレートの高さないしは第1の表面と第2の表面との間の間隔が、該高さないしは該間隔に対して垂直な寸法、ないしは誘電体支持エレメントの幅および/または長さより格段に小さいことを意味する)。
本発明では、第1のメタライジングと第2のメタライジングとの電気的な接続によってRFIDトランスポンダのアンテナが構成される。このことはたとえば、誘電体支持エレメントの開口によって行われる。この開口は、第1の表面から第2の表面にまで及び、この開口にはその後、導電性材料(たとえば金属)が(たとえば電気メッキで)充填される。このことは、以下で詳細に説明する。導電性材料が充填された開口によって第1のメタライジングと第2のメタライジングとが導電接続され、該開口の充填物と両メタライジングとがアンテナを構成する。
第1の表面上の第1のメタライジングのパターニングは、(たとえば切欠および/または中断部を設けることによって)該第1の表面上において相互に電気的に絶縁された2つの導電性端子が形成され、該2つの導電性端子を介してアンテナに電気的にコンタクトできるかないしはアンテナとチップとが電気的に接続されるように形成される。このような電気的接続を実施するために、チップを誘電体支持エレメントの第1の表面において適切に方向決めし、選択された位置において両端子に電気的にコンタクトするように接着固定することができる。また、第1の表面にたとえばチップに対する凹入部を設け、該凹入部内にチップを挿入し、両端子と電気的にコンタクトさせることもできる。
最後に、本発明ではさらに、第1の表面に形成された第1のメタライジングは、アンテナの入力インピーダンスをチップのインピーダンスに対して複素共役マッチングするためのマッチングネットワークの少なくとも一部ないしは1区分(たとえば容量区分)を構成するようにパターニングされる。
有利にはこのマッチングネットワークは少なくとも2つの容量を有し、該容量のうち少なくとも1つ、特に有利なケースでは2つの容量ともに、第1の表面の第1のメタライジングのパターニングによって形成される。第1のメタライジングのパターニングによって形成される容量は、空気が充填された(場合によっては誘電体材料が充填された)スリット形の欠落部または中断部として該第1のメタライジングに形成することができる。このような欠落部ないしは中断部は、第1の表面を完全に被覆している金属層を後で処理することによって形成することができ、また、すでに第1のメタライジングの形成時に該第1のメタライジングに適切なパターンを設けることもできる。特に有利には、このようにスリット形に形成された容量(ないしは、このようなスリットの両側のメタライジング区分ないしは相互に対向する端部)は、直方体形に形成された誘電体支持エレメントの長手軸に対して平行または垂直に配置される。
特に有利な実施形態ではマッチングネットワークは、第1の表面上に配置されたチップに直列接続された第1の容量(以下ではCserとも称する)と、該チップと該第1の容量との直列接続体に対して並列接続された第2の容量(以下ではCshuntとも称する)とを有する。このような並列接続体は、アンテナの両端子ないしは該アンテナに接続される。
以下でさらに詳細に説明するように、両容量のうち1つまたは双方の容量を(とりわけ適切なスリットによって形成する場合)、分布容量および/またはインターデジタルコンデンサとして形成することができる。分布容量とはここでは、RFIDトランスポンダがマッチングされた波長(すなわちたとえば、865〜868MHzのUHF帯域に相応する波長)の1/4より大きい寸法(すなわち長さ、幅または高さ、とりわけ長さ、幅および高さ)を有する容量を指す。とりわけこの寸法は、1/4波長の整数倍である。インターデジタルコンデンサとは、相互に係合する複数の平行な導体を含むコンデンサを指す。
また、このような構成に対して択一的に、前記容量のうち1つ(または両容量)を集中容量として形成することもできる。この集中容量とは、空間的寸法が動作波長より無視できる程度に下回る容量を指す。すなわち、上記波長の1/4より少なくとも1/5小さく、有利には1/10小さく、有利には少なくとも1/25小さい寸法を有する(上記参照)容量を指す。このような分布容量は、とりわけSMDコンデンサである。
とりわけ、前記マッチングネットワークの少なくとも1つの容量、有利には前記第2の容量は、所定の周波数帯域の最小波長の1/4より少なくとも1/5短い長さおよび/または幅および/または高さを有する容量として形成されており、前記少なくとも1つの容量、有利には前記第2の容量の長さおよび/または幅および/または高さは有利には、前記所定の周波数帯域の最小波長の1/4より少なくとも1/10短く、有利には少なくとも1/25短く、前記所定の周波数帯域は有利には、865〜868MHzのUHF帯域、902〜928MHzのUHF帯域および950〜956MHzのUHF帯域の3つのUHF帯域のうち少なくとも1つである。
また有利には、前記マッチングネットワークの少なくとも1つの容量、有利には前記第1の容量および/または前記第2の容量は、所定の周波数帯域の最小波長の1/4より大きいかつ/または小さい長さおよび/または幅および/または高さを有する容量として、とりわけインターデジタルコンデンサとして形成されており、前記所定の周波数帯域は有利には、865〜868MHzのUHF帯域、902〜928MHzのUHF帯域および950〜956MHzのUHF帯域の3つのUFH帯域のうち少なくとも1つのUHF帯域である。
有利には、前記誘電体支持エレメントは直方体形および/または2000〜7000μmの前記第1の表面と前記第2の表面との間の間隔で形成されており、かつ/または導体板材料を含むか、または導体板材料から成り、かつ/または、前記第1のメタライジングおよび/または前記第2のメタライジングは前記誘電体支持エレメントを10〜100μmの厚さで被覆し、かつ/または、該第1のメタライジングおよび/または該第2のメタライジングはCuおよび/またはAgを含むかまたはCuおよび/またはAgから成り、前記第1の表面と前記第2の表面との間の間隔は有利には2000〜4000μmであり、前記第1のメタライジングおよび/または前記第2のメタライジングは前記誘電体支持エレメントを有利には18〜35μmの厚さで被覆する。
また本発明は、RFIDトランスポンダとRFID読取りユニットとを含むRFID通信システムにも関する。当該RFID通信システムは、前記RFID読取りユニットによって、865〜868MHzおよび/または902〜928MHzおよび/または950〜956MHzの周波数間隔のうち少なくとも1つの周波数間隔で交流電磁場が生成されるように構成されており、前記アンテナおよび/または前記誘電体支持エレメントおよび/または前記チップのパターニングおよび/または配置および/または構成、前記少なくとも1つの周波数間隔にマッチングされるように構成されている。
以下で詳細に説明するように、本発明では材料およびジオメトリは有利には、以下の式が成り立つように選択される:
この式では、εf_effは誘電体支持エレメントの材料の実効誘電率であり、Lはアンテナの全長であり(この全長は、たとえばループアンテナの場合、誘電体支持エレメントの長手方向の両メタライジングの長さと、該誘電体支持エレメントの長手方向で見て相互に対向する端部にそれぞれ形成された2つのスルーホールの寸法を含む)。
マイクロストリップ線路上の波長λは、自由空間中の波長λより
短い。同式においてεr−effは基板材料のεより小さいので、電界は基板内だけでなく、その一部は空気中にも存在する。実効誘電率εr−effのこのような定義は、誘電体がコーティングされた線路上において、誘電率εr−effを有する均質な誘電体中のTEM波と等しい位相速度で波動が伝搬したことを意味する(O. Zinke, H. Brunswig による Hochfrequenztechnik 1, Springer-Verlag, 6. Auflage、第159頁を参照されたい)。
ここではλは所定の波長であり、有利には上記3つのUHF帯域のうちいずれかの帯域から選択された波長である。
既述のように、誘電体支持エレメントの上面から下面まで延在し導電性材料が充填された2つのスルーホールを介して、第1のメタライジングと第2のメタライジングとを電気的に接続することができる。さらに、このことに対して択一的に、第1の表面および第2の表面に対して垂直に延在する誘電体支持エレメントの2つの相互に対向する端面(有利には、直方体形の誘電体支持エレメントの長手軸の方向で見て相互に対向する2つの端面)にメタライジングを被覆し、該メタライジングが該誘電体支持エレメントの両端において、第1のメタライジングと第2のメタライジングとを電気的に接続するように構成することもできる。
本発明において特に有利には、(第1のメタライジングと第2のメタライジングと両メタライジングの導電接続部とによって)形成されたループアンテナが使用されるが、基本的には、(第1のメタライジングおよび第2のメタライジングを適切にパターニングすることによって)誘電体支持エレメントに適切に相互にずらして複数の巻数の巻線を設け、該巻線にマッチングネットワークおよびチップを上記のように接続することもできる。
本発明を以下で、実施例に基づいて詳細に説明する。
図1に、本発明のRFIDトランスポンダの基本的構成を示す。ループアンテナを構成する第1のメタライジング、第2のメタライジング、および両メタライジング間の電気的コンタクトは、ここでは概略的にのみ示されている。また、アンテナ1を支持する誘電体支持エレメント3も概略的に示されている。第1のメタライジングの2つのメタライジング端部によって誘電体支持エレメントの上面に形成された電気的端子A1,A2(図3参照)は、チップ2と該チップ2に直列接続された第1の容量5とから成る並列回路に接続されており、かつ、該直列回路に並列接続された第2の容量6に接続されている。
同図に示されているように、チップ2は単に、オーム抵抗Rと電圧源と容量Cとの直列回路として見なすことができる。
具体的にはこの実施例では、860〜960MHzの周波数領域において使用するために構成されたエイリアンテクノロジー社の Alien-H3 チップを使用した。このチップは比較的低抵抗(入力抵抗Rchip=27Ω)であり、非常に高容量である(入力容量Cchip=0.87pF)。以下でさらに詳細に説明するように、図中のマッチングネットワークのパラメータを適切に選択すると、このマッチングネットワークによってアンテナ1の入力インピーダンスはチップ2のインピーダンスに複素共役マッチングされ、最大アンテナゲインひいては最大到達範囲を実現することができる。
寸法が比較的短く選択された場合(ループアンテナの長さないしは誘電体支持エレメントの長手方向の長さ(図3参照)が上記の周波数領域内の波長の半分より格段に短い)、ループアンテナのインピーダンスは誘導性になるので、すなわちRFIDトランスポンダの外寸は制限されるので、アンテナの長さはチップの容量を補償するのに十分な長さでない。
それゆえ、アンテナ1は両容量5および6によって、上記のように複素共役マッチングされる。容量6(集中容量)は、いわゆるSMDコンデンサ(英語:surface mount device)とすることができ、容量5は層キャパシタンス(インターデジタル)として構成することができる。このことの利点はとりわけ、タグを完全にプレーナ形にし、良好な再現性にできることである。層キャパシタンスないしはインターデジタルコンデンサは有利には、相互に係合する複数の平行な導体区分を含む。
本発明ではまた、トランスポンダを広帯域で(865〜868MHzの周波数帯域、902〜928MHzの周波数帯域および950〜956MHzの周波数帯域のうち複数またはすべての周波数帯域で動作するように)マッチングすることもできる。こうするためには、容量Cshuntのみを使用すればよく、容量Cserは必要ない。しかしこの場合には、あまり良好なパワーマッチングを行えなくなる。このように構成されたタグでは、VSWR値(定在波比)は約9〜45である。
37×7×3.3mmの寸法を有する(ケーシングを除く)トランスポンダの場合、以下の実施が可能である:欧州/米国およびカナダ/日本の到達範囲[m]:
・2.5/1.6/1.1
・2.0/2.0/1.3
・1.6/2.5/1.6
したがってこの場合には、このようなマッチングネットワーク4は、図中に示した2つの容量5,6を使用して、チップ2およびアンテナ1に図中のように接続して構成される(図2の等価回路図も参照されたい)。
図3に、図1に示した構成を実施するための2つの具体的な実施例を示す。両実施例ともに直方体形の誘電体支持エレメント3を使用し、該誘電体支持エレメント3の高さ(図中の誘電体支持エレメントの上面O1と下面O2との間の間隔)はここでは約3mmであり(図中では誇張して示されている)、幅はここでは約7mmであり、長さはここでは約37mmである(ケーシングを除いた寸法)。
誘電体支持エレメント3の上面O1に、パターニングされた第1のメタライジングM1が設けられている。誘電体支持エレメント3には、上面O1と反対側の下面O2に第2のメタライジングM2が設けられており、この第2のメタライジングM2はここではパターニングされておらず、誘電体支持エレメント3の下面を完全に被覆する。誘電体支持エレメント3には、長手方向で見て相互に対向する両端面近傍に、上面O1から下面O2の方向で見て該誘電体支持エレメント3を完全に貫通するビア(開口)が設けられており、該ビアに金属が電気メッキで充填されている。金属充填されたこれら2つの開口8a,8bは、第1のメタライジングM1と第2のメタライジングM2とを(長手方向で見て)相互に対向する両端で導電接続するように形成される。このようにしてこの実施例では、第1のメタライジングM1と第2のメタライジングM2と金属充填された両開口8a,8bとがアンテナ1を構成する。開口ないしはスルーコンタクト8a,8bは可能な限り細く(誘導性に)選択され、誘電体支持エレメント3の短辺に可能な限り近くに配置される(このようにして、ループの全長が最大になるようにされる)。
図3a(左側)に示された本発明の第1の実施例のRFIDトランスポンダでは、誘電体支持エレメント3の上面O1に形成された第1のメタライジング層M1は、チップ2とアンテナ1とを電気的にコンタクトさせるための2つの電気的端子A1およびA2を形成し、該チップ2に直列接続された第1の容量Cser 5を形成するようにパターニングされる。こうするためにこの金属層M1は、細いスリット形の中断部7を有する。したがって、この電気的な中断部の領域において金属層M1は、誘電体支持エレメント3の上面O1から完全に除去される。この細いスリット形の中断部7の区分は長手軸方向に対して垂直であり、すなわち上面O1の幅方向に延在し、開口8bから開口8aまでの方向で見て、メタライジングM1を第1のメタライジング区分M1−1と中央の第2のメタライジング区分M1−2とに分割する。
同じ方向で見て、別の電気的中断部9と、チップ2に対する中断部とが設けられる。このチップ2に対する中断部は(長手軸方向で見て)、第1のメタライジングM1の第1のメタライジング区分M1−1と第2のメタライジング区分M1−2との間のスリット形の中断部7の約3倍の幅を有する。このようにして、チップ2に対して設けられたこの別の比較的広幅の中断部9も第1のメタライジングM1を2つの区分に分割し、中央の第2のメタライジング区分M1−2を第3のメタライジング区分M1−3から分離し、該第3のメタライジング区分M1−3はスルーホール8aに導電接続されている。第1のメタライジング区分M1−1はスルーホール8bに導電接続されている。したがってこれら2つの中断部7,9が、長手方向に沿ってメタライジングM1を、相互に電気的に絶縁された3つの区分M1−1〜M1−3に分割する。
第1のチップ電気的端子が第3のメタライジング区分M1−3に導電接続され、かつチップ中断部9を越えて向こう側において、第2のチップ電気的端子が中央の第2のメタライジング区分M1−2に導電接続されるように、チップ2は第1の表面O1上に配置される。第2のメタライジング区分M1−2と第1のメタライジング区分M1−1との間の細いスリット形の溝部分7が、誘電体支持エレメント3の長手方向に対して垂直に延在して、第1の容量Cser 5を形成する。
この溝7をまずは長手方向に対して(すなわち第2の開口8bから第1の中断部8aへの方向で見て)平行に適切に延長した後に、誘電体支持エレメント3の長手方向に対して垂直に延長することにより(スリット形の溝区分7がこの延長部分とともに、比較的広幅のチップ中断部とともに、電気的に完全に相互に絶縁された3つの上記の表面区分M1−1〜M1−3に第1のメタライジングM1を分割するように構成することによって)、この実施例では上記の3分割された部分M1−1〜M1−3に対して平行に、メタライジング区分M1−3とメタライジング区分M1−1との間に別のスリット形の溝区分が形成され、図1に示した並列回路が実現されるように、該溝区分の上方に第2の容量Cshunt 6が配置されて両メタライジング区分M1−3およびM1−1に電気的に接続されている。
図3bに、本発明の第2の実施例のRFIDトランスポンダを示す。このRFIDトランスポンダも基本的には、図3aに示した実施例と同様に構成されている。それゆえ、以下では相違点のみを説明する。
図3aに示した実施例では、分布容量である1つの第1の容量5と集中容量である1つの第2の容量6とが形成されているのに対し、図3bに示した実施例では、第1の容量5のみが(スリット形の溝区分によって)分布容量として形成されているだけでなく、第2の容量6も分布容量として形成されている。このように構成するためには、第1のメタライジングM1が、横方向に延在する(第1の容量5を形成する)溝区分7に接続され誘電体支持エレメント3の長手軸方向に延在する別のスリット形の溝区分を有する。この溝区分は、ここでは参照番号7aを有する。この溝区分7aは長手軸方向で見て、第2の開口8bの方を向くチップの側から該チップ2を越えて、第1の開口8aの方を向く該チップの側にまで達してこの側を越えて延在する。このことにより、第1のメタライジングM1の第1のメタライジング区分M1−1は誘電体支持エレメントの長辺側の縁辺において(ないしは、横方向にチップ2の隣に)狭幅のウェブ形の区分M1−Sを有するようになり、該ウェブ形区分M1−Sは、第1のメタライジングM1の横方向で見て対向する第3のメタライジング区分M1−3とともに第2の容量6を構成する。
このようにして図3bに示した実施例では、メタライジングM1ないしは該メタライジングM1の3つの区分(M1−1〜M1−3)のパターニングはスリット形の溝区分7,7aによって、両容量5,6が分布容量として形成されるように構成される。
図3に示しているように、容量5,6を集中素子(すなわち、寸法が1/4波長より非常に小さい素子)によっても、分布素子によっても形成することができる。図3に挙げられた本発明のトランスポンダの両アンテナ1はそれぞれ、両面がメタライジングされた誘電体支持材料(HF基板)3から成る。
誘電体支持エレメント3の上面O1はチップ2に対する中断部9を有し、スルーコンタクト8a,8bによって下面に電気的に接続されている。図3a中のアンテナ1のマッチングは、容量結合(容量5)と、プリント基板ないしはメタライジング層M1に埋め込まれたコンデンサ(容量6)とによって行われる。
RFIDトランスポンダは短いほど、コンデンサ6の容量のばらつき(Streuung)に影響を受けやすくなるので、図3aに示した実施例では再現性は、図3bに示した実施例より困難になる。図3bの実施形態のアンテナ1は、図3a中のアンテナ1と対照的に集中マッチング素子を有さない。両スリット7,7aによって、技術的に再現性が良好なマッチングが実現される。
アンテナの入力インピーダンスをチップのインピーダンスに複素共役マッチングするために必要な容量5,6の具体的な大きさは、以下のように調整することができる。
図2にまず、図1ないしは図3に示した構成の等価回路図を示す。この等価回路図は以下の考察を基礎としている(回路の入力インピーダンス;Zはインピーダンスであり、Rは実効抵抗であり、Xはリアクタンスである。「in」は回路の入力インピーダンスに関連することを表し、「shunt」は容量6に関連することを表し、「chip」はチップ2に関連することを表し、「ループ」は上記のループアンテナ1に関連することを表す)。
それによれば、
または、
in=Rin+jXin
ただし同式では、
複素共役出力マッチングの条件は、以下のようになる:
このことから、
したがって
かつ
ここでfは共振周波数、すなわち、RFIDトランスポンダがマッチングする周波数である。
容量5,6の容量値に基づいて、スリット7,7aの幅および長さを決定することもできる。このようなスリットの容量はスリット長さに比例し、スリット幅に反比例する。
図4に、容量Cshunt 6およびCser 5がアンテナの入力インピーダンスに与える影響をスミスチャートで示す。図中のマッチングネットワーク4の実効抵抗Rinは容量Cshunt 6によって決定され、残りの他の正のリアクタンスXinは容量Cser 5によって補償される。
特に有利には、到達範囲を最適化すると同時に良好な出力マッチングを実現するために、以下の条件を満たすべきである:
同式においてLはアンテナループ1の全長であり、λは共振周波数fの場合の波長であり(C=λ×f)、εr_effは誘電体支持エレメント3の材料の実効誘電率である。ループアンテナ1の全長Lが短いほど容量Cshunt 6を大きくしなければならず、容量Cser 5は小さくなる。ループアンテナの幅および高さ(すなわち結局は、メタライジングM1,M2および誘電体支持エレメント3の形状および寸法の実施形態)が、アンテナ1の効率を決定する。ループアンテナの幅が大きくなり、かつ該ループアンテナの全長Lが長くなるほど、ループアンテナの効率は高くなる。
図5に、欧州の865〜868MHzに使用される本発明の具体的な実施形態のRFIDトランスポンダを示す。チップ2は導電性接着材によって、図3に示されているようにアンテナ1に接着される。同図中の実施例では、ケーシングを除く寸法は37×7×3.3mmである。ケーシングを含めると、この寸法は45×15×5mmになる(基板は、εr_=3.38およびtanδ=0.0027を有する誘電体であり、tanδは誘電体の損失係数である)。ケーシングはポリカーボネートから製造されている。
図6の左側に、図5に示したRFIDトランスポンダの反射係数S11を示す。インピーダンス曲線の直径は、約0.3%の相対的な帯域幅でも比較的大きく、本発明のアンテナ1が狭帯域でありかつ高感度であることを示唆する。効率は約17%のみと低いにもかかわらず、アンテナゲインは約−3.5dBiであり(図6右側を参照されたい)、これは最大5mの到達範囲に相当する(送信出力が2Wである場合)。図7に、実施した測定結果をまとめており、上記のことによってもこの測定結果を確認することができる(第2行に本発明のRFIDトランスポンダを従来技術の他のトランスポンダと対比して示している。リーダ:シリット社(Sirit)、出力:27dBm、送信アンテナ6のゲイン:6dBi、金属板:250×1000mm)。
本発明はとりわけ、アンテナ1ないしはRFIDトランスポンダの構成を完全にプレーナ形に、比較的小形で低コストで実現できるという利点を有する。特に有利には、トランスポンダを金属上で動作させるのに使用することができるが、非導電性の表面上でトランスポンダを動作させることもできる。アンテナ1を簡単なトポロジーで構成することができ(方形の端子A1,A2および方形のスリットないしは容量)、本発明のRFIDトランスポンダを簡単に、使用される周波数帯に最適化することができる。(誘電体支持エレメントの)外寸が固定されている場合には、スリット長およびスリット幅を調整するだけでよい(上記の計算式を参照されたい)。別のチップ2を使用する場合、またはアンテナ1を別の周波数領域に対して適合しなければならない場合にも、同じことが当てはまる。
1 アンテナ
2 チップ
3 誘電体支持エレメント
4 マッチングネットワーク
5 第1の容量
6 第2の容量
M1 第1のメタライジング
M2 第2のメタライジング
7 第1のメタライジングM1の中断部
8a,8b 開口
9 別の電気的中断部
A1,A2 アンテナ1の電気的端子
M1−1 第1のメタライジングM1の第1のメタライジング区分
M1−2 第1のメタライジングM1の第2のメタライジング区分
M1−3 第1のメタライジングM1の第3のメタライジング区分
O1 誘電体支持エレメント3の第1の表面
O2 誘電体支持エレメント3の第2の表面

Claims (10)

  1. アンテナ(1)と、少なくとも1つの送受信回路と、メモリを含むチップ(2)と、誘電体支持エレメント(3)と、該アンテナの入力インピーダンスと該チップのインピーダンスとを複素共役マッチングするマッチングネットワーク(4)とを含むRFIDトランスポンダであって、
    前記誘電体支持エレメント(3)は第1の表面(O1)において少なくとも局所的に、パターニングされた第1のメタライジング(M1)によって被覆されており、該第1の表面と対向する第2の表面(O2)において少なくとも局所的に第2のメタライジング(M2)によって被覆されており、
    前記第1のメタライジング(M1)と前記第2のメタライジング(M2)とは相互に導電接続されて前記アンテナ(1)が構成され、
    前記第1のメタライジングは、前記誘電体支持エレメントの第1の表面上に配置された前記アンテナの2つの電気的端子(A1,A2)を形成するようにパターニングされており、
    前記2つの電気的端子を介して前記チップに電気的にコンタクト可能であるかまたはコンタクトされており、該チップは、前記第1の表面においてかつ/または少なくとも局所的に該第1の表面内に組み込まれるように配置することができるかまたは配置されており、
    前記マッチングネットワーク(4)は少なくとも部分的に、前記第1のメタライジングのパターニングによって形成されており、
    前記マッチングネットワーク(4)は、前記チップ(2)に直列接続された第1の容量C ser (5)と、該チップ(2)および該第1の容量C ser (5)から成る直列接続体に並列接続された第2の容量C shunt (6)とを有する
    ことを特徴とする、RFIDトランスポンダ。
  2. 前記マッチングネットワーク(4)の前記2つの容量(5,6)は、前記第1のメタライジングのパターニングによって形成されている、請求項1記載のRFIDトランスポンダ。
  3. 前記第1のメタライジングのパターニングによって形成された前記2つの容量(5,6)は、該第1のメタライジングのスリット形の欠落部または中断部(7)によって形成されており、
    前記欠落部または中断部(7)は有利には、直方体形に形成された前記誘電体支持エレメント(3)の長手軸に対して平行または垂直に延在する、請求項2記載のRFIDトランスポンダ。
  4. 前記マッチングネットワーク(4)の少なくとも1つの容量、有利には前記第2の容量Cshunt(6)は、所定の周波数帯域の最小波長の1/4より少なくとも1/5短い長さおよび/または幅および/または高さを有する容量として形成されており、
    前記少なくとも1つの容量、有利には前記第2の容量Cshunt(6)の長さおよび/または幅および/または高さは有利には、前記所定の周波数帯域の最小波長の1/4より少なくとも1/10短く、有利には少なくとも1/25短く、
    前記所定の周波数帯域は有利には、865〜868MHzのUHF帯域、902〜928MHzのUHF帯域および950〜956MHzのUHF帯域の3つのUHF帯域のうち少なくとも1つである、請求項1記載のRFIDトランスポンダ。
  5. 前記マッチングネットワーク(4)の少なくとも1つの容量、有利には前記第1の容量Cser(5)および/または前記第2の容量Cshunt(6)は、所定の周波数帯域の最小波長の1/4より大きいかつ/または小さい長さおよび/または幅および/または高さを有する容量として、とりわけインターデジタルコンデンサとして形成されており、
    前記所定の周波数帯域は有利には、865〜868MHzのUHF帯域、902〜928MHzのUHF帯域および950〜956MHzのUHF帯域の3つのUFH帯域のうち少なくとも1つのUHF帯域である、請求項1記載のRFIDトランスポンダ。
  6. 請求項1記載のRFIDトランスポンダにおいて、
    前記誘電体支持エレメント(3)および前記アンテナ(1)は、
    が成り立つように形成されており、
    上記式においてεr_effは前記誘電体支持エレメント(3)の材料の実効誘電率であり、Lは前記アンテナ(1)の全長であり、λは所定の波長であり、
    前記所定の波長は有利には、865〜868MHzのUHF帯域、902〜928MHzのUHF帯域または950〜956MHzのUHF帯域から選択された波長である、RFIDトランスポンダ。
  7. 前記第1のメタライジング(M1)と前記第2のメタライジング(M2)とは、導電性材料が充填された前記誘電体支持エレメントの少なくとも1つのスルーホール(8)を介して導電接続され、かつ/または、該誘電体支持エレメントの外側に設けられた少なくとも1つの線路区分を介して導電接続され、
    前記スルーホール(8)は有利には2つであり、前記線路区分は有利には2つであり、
    前記導電性材料は有利には電気メッキによって前記スルーホール(8)に充填される、請求項1記載のRFIDトランスポンダ。
  8. 前記アンテナ(1)は少なくとも1巻きを有するかまたはループを有し、有利にはちょうど1巻きまたは1つのループを有し、かつ/またはループアンテナとして形成されている、請求項1記載のRFIDトランスポンダ。
  9. 前記誘電体支持エレメント(3)は直方体形および/または2000〜7000μmの前記第1の表面と前記第2の表面との間の間隔で形成されており、かつ/または導体板材料を含むか、または導体板材料から成り、
    かつ/または、
    前記第1のメタライジングおよび/または前記第2のメタライジングは前記誘電体支持エレメントを10〜100μmの厚さで被覆し、かつ/または、該第1のメタライジングおよび/または該第2のメタライジングはCuおよび/またはAgを含むかまたはCuおよび/またはAgから成り、
    前記第1の表面と前記第2の表面との間の間隔は有利には2000〜4000μmであり、
    前記第1のメタライジングおよび/または前記第2のメタライジングは前記誘電体支持エレメントを有利には18〜35μmの厚さで被覆する、請求項1記載のRFIDトランスポンダ。
  10. RFIDトランスポンダの製造方法であって
    アンテナ(1)を設け、
    少なくとも1つの送受信回路と、メモリを含むチップ(2)とを設け、
    誘電体支持エレメント(3)の第1の表面(O1)に第1のメタライジング(M1)を少なくとも局所的に被覆し、該第1の表面に対向する該誘電体支持エレメント(3)の第2の表面(O2)に第2のメタライジング(M2)を少なくとも局所的に被覆し、
    前記第1のメタライジング(M1)と前記第2のメタライジング(M2)とを導電接続して前記アンテナ(1)を形成し、該第1のメタライジングが、前記誘電体支持エレメントの第1の表面に配置される前記アンテナの2つの電気的端子(A1,A2)を形成するように、該第1のメタライジングをパターニングし、
    前記2つの電気的端子を介して前記チップに電気的にコンタクトし、該チップを前記第1の表面に配置し、かつ/または該チップを該第1の表面に少なくとも局所的に組み込み、
    前記アンテナの入力インピーダンスが前記チップのインピーダンスに複素共役マッチングされるように、マッチングネットワーク(4)を前記第1のメタライジングのパターニングによって少なくとも部分的に形成する
    製造方法において、
    前記チップ(2)に第1の容量C ser (5)を直列接続し、該チップ(2)および該第1の容量C ser (5)から成る直列接続体に第2の容量C shunt (6)を並列接続して、前記第1の容量C ser (5)および前記第2の容量C shunt (6)を有する前記マッチングネットワーク(4)を構成する
    ことを特徴とする製造方法。
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