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JP2008042600A - アンテナ装置 - Google Patents

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JP2008042600A
JP2008042600A JP2006215355A JP2006215355A JP2008042600A JP 2008042600 A JP2008042600 A JP 2008042600A JP 2006215355 A JP2006215355 A JP 2006215355A JP 2006215355 A JP2006215355 A JP 2006215355A JP 2008042600 A JP2008042600 A JP 2008042600A
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antenna
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Tetsuya Shimazaki
哲哉 島崎
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KUURII COMPONENTS KK
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Abstract

【課題】 2周波数対応、広帯域化、小型化が可能であり、且つ安定な特性を有するアンテナ装置を安価に大量生産することの可能なアンテナ装置を得る。
【解決手段】 平エレメント平面に対する略矩形状の第1エレメントと、第1エレメントに対して対向した略矩形状の第2エレメントと、第1及び第2エレメントを導通する一対の立ち上がり導線とを一体に備えたループ状エレメントと、第1及び第2エレメントとの平エレメント同士の裏面に当接された絶縁性支持枠材とを備え、エレメントには、一方を接地板に接続された一対の給電点が略矩形の一長辺の略中央部に間隔を開けて形成され、一対の給電点に対向する対向長辺上に間隔を開けて立ち上がり導線が形成され、第1エレメントと第2エレメントと立ち上がり導線とからなるエレメントの全長を(1/2)λとした場合に、エレメントに周波数f1=c/λと、周波数f2=2c/(3λ)との間に共振点を有する直列共振回路を更に備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば携帯端末など小型無線通信機器に利用される内蔵型アンテナに関するものである。
無線携帯機器のアンテナはこれまで筐体外部に引き出せる棒状アンテナと機器内部に内蔵アンテナとを併用することが主流であった。棒状アンテナは利用者にとって扱いが面倒なだけでなく機器設計においても設計を制約するので、近年では棒状アンテナを採用せず内蔵アンテナだけにする動向にある。
一方、無線携帯機器のアンテナに対するもう一つの要求事項は多周波数化である。例えば、携帯電話の周波数帯域は、日本だけでなく世界的に順次拡大し、800MHz〜900MHz帯域と1.7GHz〜2.1GHz帯域で、それぞれに多くの通信方式が採用されている。又、無線LAN用途においては2.4GHz〜2.5GHz帯と4.9GHz〜5.7GHz帯の周波数が割り当てられており、携帯電話と同様に低い周波数帯の約2倍の以上のところに高い周波数帯が割り当てられている。
従って、無線携帯機器のアンテナ装置に対する要求事項は、内蔵型であって、必要とされる全ての周波数帯域、すなわち多周波数帯域に対応可能で、且つ広帯域な特性を有することである。これらの好ましい特性を有するアンテナ装置を実現できれば多様な用途に展開できるものである。
従来は、広帯域アンテナといっても、その比帯域は中心周波数に対して、高々数パーセント程度であった。また、この様な小型アンテナの効率は概ねその体積に比例するため、小型内蔵アンテナで前記周波数帯域で良好な特性を実現させることは困難であった。
そこで、多くの研究がなされてきたが、実機に採用可能な良好な特性のアンテナの開発に至っていないのが実情である。例えば、無線機器地板上に近接して実装しても広帯域であり、更に比較的効率の良い小型・広帯域・高利得なアンテナ装置として、短辺対長辺の比が10以上である長方形のループアンテナを、動作周波数における1波長と略同一の外周囲長を有し、無線機機器地板に対して、平行に且つ前記波長に比べて十分小さい間隔で近接して配置し、更に短辺が給電部側に近接するように折り返したもの(特許文献1参照)。
広帯域にわたるインピーダンス整合が可能な携帯端末用内蔵アンテナとして、両端が短絡された約1/2波長の平行線路を有するストリップ長1、ストリップ間隔d、左右のストリップ幅W1,W2,短絡部のストリップ幅W3の折り返しダイポールアンテナの給電点の左右約1/8波長から先の部分を左右対称に垂直・水平に折り曲げてからアンテナ長a、垂直部の高さh、折り曲げ部の間隔sなる2重折り返し構造のアンテナ素子を形成し、このアンテナ素子をアンテナ長aと同じ幅の導体板の先端に近接して配置すると共に、このアンテナ素子の給電点に平行給電線を接続してアンテナシステムを構成し、このアンテナ素子の入力インピーダンスと平衡給電線の特性インピーダンスを整合させる為には、このアンテナ素子の折り曲げ部の間隔sおよび左右のストリップ幅(W1/W2)を調整するもの(特許文献2参照)。
ストリップ幅を同一に固定して自己平衡作用を維持した平衡給電形アンテナであって広帯域にわたるインピーダンス整合が可能な携帯端末用内蔵アンテナとして、両端が短絡された、約1/2波長の平行線路を有するストリップ長1、ストリップ間隔d、左右のストリップ幅W1,W2,短絡部のストリップ幅W3の折り返しダイポールアンテナの給電点の左右約1/8波長から先の部分を左右対称に垂直・水平に折り曲げてアンテナ長a、垂直部の高さh、折り曲げ部の間隔sなる2重折り返し構造のアンテナを構成し、このアンテナ素子をアンテナ長aと同じ幅の導体板の先端に近接して配置すると共に、このアンテナ素子の給電点に平衡又は不平衡給電線を接続してアンテナシステムを構成し、このアンテナ素子の入力インピーダンスと平衡又は不平衡給電線の特性インピーダンスを整合させるためには、このアンテナ素子のストリップ幅比(W1/W2)を1に固定して自己平衡作用を維持する一方、折り曲げ部の間隔sと垂直部の高さhに加え、短絡部のストリップ幅W3と左右のストリップ幅W1=W2を調整するようにしたもの(特許文献3参照)等が提案されている。
一方、両面プリント配線基盤を用いて形成されるマイクロストリップ形アンテナであって、基板の一面側に形成されたループ状のアンテナ導体層と、このアンテナ導体層に対して絶縁材からなる誘電体層を介した裏面側に形成されたアース導体層と、アース導体層とは絶縁して同じ面に形成された給電部とを備え、アンテナ導体層とアース導体層とを誘電体層を介して接地し、給電部から誘電体層を介してアンテナ導体層に臨ませたプリントアンテナにおいて、給電用導体とアンテナ導体層との間にアンテナ本体部のリアクタンスを打ち消して帯域幅を広帯域化するインダクタンス素子とキャパシタンス素子とからなる直列共振回路を設けたプリントアンテナ(特許文献4)が提案されている。
特開2002−43826 特開2004−228917 特開2004−228918 特開平05−347509号公報
以上のように、特許文献1〜3のアンテナは、ダイポールアンテナの長所を生かして地板(GND)の影響を受けにくいこと、広帯域化等の効果を奏し、いずれも周囲長が1波長の折り返しダイポールアンテナで、その構造は垂直・水平に折り曲げた2重折り返し構造をダイポールアンテナの給電点の左右両先端部の対称位置に2箇所所有している。
しかしながら、これら従来のアンテナには共通して以下の欠点が存在する。第1に2箇所の2重折り返し構造のために製造工程が複雑となる。第2に前記2周波数対応は考慮されていない。第3に金属板だけで構成された条件での設計になっていて、いわば空気中に浮いた状態の設計であり、このままでは構造的に不安定なため特性も不安定である。第4に、構造的に安定化するために、これらのアンテナの折り返しの中空部にプラスチックなどの誘電体を挿入して固定すると、多モード共振のバランスで実現できていた広帯域特性が崩れて2ないし3の離れた共振点を持つアンテナに変化してしまう。要するに、誘電体が存在しない、電磁波にとって理想的な条件で成立するアンテナを提案するものであって実用化については課題を残している。
また、特許文献4のアンテナは1つの共振周波数についてリアクタンス補償法を用いて帯域幅を広帯域化するものであり、2つの共振周波数に対応するものではない。更に、プリントアンテナを構成する低損失の両面基板上に直列共振回路を形成することで、直列共振回路の挿入損失を少なくすることにより、アンテナ利得の低下を少なくするものである。
本発明は、折り返しダイポールを基本としたアンテナであって、2周波数対応、広帯域化、小型化が可能であり、且つ安定な特性を有するアンテナ装置を安価に大量生産することを目的とする。これにより、年々小型化される携帯電話にも搭載可能なアンテナ装置を安価に提供することができる。
請求項1に記載された発明に係るアンテナ装置は、一方を接地板に接続された一対の給電点に連絡するアンテナエレメントが一方から他方の給電点へループを形成した2周波数対応の折り返しダイポールアンテナからなるアンテナ装置であって、
平エレメントの平面に対する配置形状を略矩形状とした第1アンテナエレメントと、この第1アンテナエレメントに対して対向して設けられ、平エレメントの平面に対する配置形状を略矩形状とした第2アンテナエレメントと、これら第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとを導通する予め定められた幅の一対の立ち上がり導線とを一体に備えたアンテナエレメントと、
第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとの平エレメント同士の裏面に当接された絶縁性の支持枠材とを備え、
前記アンテナエレメントには、前記一対の給電点が略矩形の一長辺の略中央部に間隔を開けて形成され、
これら一対の給電点に対向する対向長辺上に間隔を開けて前記一対の立ち上がり導線が形成され、
前記一対の立ち上がり導線の各々が、前記第1アンテナエレメントの対向長辺と平行な第2アンテナエレメントの一長辺の略中央部に間隔を開けて導通されており、
前記アンテナエレメントには第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントと立ち上がり導線とからなるアンテナエレメントの全長を(1/2)λとした場合に、周波数f1=c/λと、周波数f2=2c/(3λ)との間に共振点を有する直列共振回路を備えたことを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明に係るアンテナ装置は、請求項1に記載の一対の給電点と、第1アンテナエレメントと、第2アンテナエレメントと、一対の立ち上がり導線とからなるアンテナエレメントと、前記直列共振回路とが、金属薄板から余分な部分を切除して形成されたものであることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明に係るアンテナ装置は、請求項2に記載のアンテナエレメントに、平エレメントを構成する同じ導板を対向させた2枚の平板からなる直列共振回路のコンデンサを更に備えたことを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明に係るアンテナ装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載の第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとが互いに電磁的結合を持つ形状及び距離となっていることを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明に係るアンテナ装置は、請求項4に記載の第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとの距離が、4mm以上12mm以下であることを特徴とするものである。
請求項6に記載された発明に係るアンテナ装置は、請求項1〜5の何れか1項に記載の第1アンテナエレメント又は第2アンテナエレメントの一部外周縁に、対向するアンテナエレメントへ向けて折り曲げた折り曲げ縁を備えたことを特徴とするものである。
本発明は以上説明した通り、大量に生産することが可能な構成のアンテナ装置であって、2周波数に対応することができ、広帯域化、小型化が可能であり、且つ安定な特性を有するアンテナ装置を得ることができ、例えば年々小型化される携帯電話にも搭載可能なアンテナ装置を安価に提供することができるという効果がある。
前記特許文献1〜3の折り返しダイポールアンテナの両端を折り返した形状のアンテナでは、特に表裏のエレメント間で種々の電磁界分布を持ち、アンテナ形状やエレメントの寸法を最適化すれば、幾つかの共振点がある周波数近辺に集り、その結果、アンテナ特性が広帯域になることが示されている。
しかしながら、それらの研究は空気中における折り返しアンテナについてなされたものであり、誘電体が存在しない条件での研究であった。例えば、プリント基板等の基板材料表面にアンテナエレメントを配置した場合は、基板材料が1よりも大きな比誘電率をもち、前記共振点を示す各共振モードの電磁界分布が大きく異なるため、前記基板材料の比誘電率の影響が異なる結果、幾つかに分かれた共振点をもつアンテナに特性が変化してしまう。この結果、折り返しアンテナの本来の広帯域特性は崩れてしまう。
また、小型携帯機器の一つの部品として搭載されて、振動や衝撃が加わった状態でも良好な動作を行なうためには、プラスチックなどの誘電体に固定されたような安定した構造を持つ必要があり、前記の研究成果には課題が残っている。
そこで、本発明のアンテナ装置は、一方を接地板に接続された一対の給電点に連絡するアンテナエレメントが一方から他方の給電点へループを形成した2周波数対応の折り返しダイポールアンテナからなるアンテナ装置であって、平エレメントの平面に対する配置形状を略矩形状とした第1アンテナエレメントと、この第1アンテナエレメントに対して対向して設けられ、平エレメントの平面に対する配置形状を略矩形状とした第2アンテナエレメントと、これら第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとを導通する予め定められた幅の一対の立ち上がり導線とを一体に備えたアンテナエレメントと、第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとの平エレメント同士の裏面に当接された絶縁性の支持枠材とを備え、前記アンテナエレメントには、前記一対の給電点が略矩形の一長辺の略中央部に間隔を開けて形成され、これら一対の給電点に対向する対向長辺上に間隔を開けて前記一対の立ち上がり導線が形成され、前記一対の立ち上がり導線の各々が、前記第1アンテナエレメントの対向長辺と平行な第2アンテナエレメントの一長辺の略中央部に間隔を開けて導通されており、前記アンテナエレメントには第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントと立ち上がり導線とからなるアンテナエレメントの全長を(1/2)λとした場合に、周波数f1=c/λと、周波数f2=2c/(3λ)との間に共振点を有する直列共振回路を備える。
このため、アンテナ装置の概観の構成については、垂直・水平の2重折り返し構造が給電点に対向する位置のみであり、プリント配線可能な基板を支持枠材として利用し、この基板上にプリント形成することも可能ではあるが、アンテナエレメントを金属薄板から余分な部分を切除して形成する方が大量生産に向き、安価に製造可能である。従って、好ましい態様としては、一対の給電点と、第1アンテナエレメントと、第2アンテナエレメントと、一対の立ち上がり導線とからなるアンテナエレメントが、金属薄板から余分な部分を切除して形成されたものである。
即ち、エレメントを型抜き成形等の平エレメント以外の部分を除去して形成することにより垂直・水平の2重折り返し部分が1箇所であるため、製造が容易という利点があり、大量生産に向くという利点も更に備える。平エレメント以外の部分を除去する方法としては、プレスによる打ち抜き成形、レーザー加工成形、エッチング成形、ウォータジェット成形等があるが、プレスによる打ち抜き成形が大量生産に向く。例えば、第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントと立ち上がり導線とを一体として打ち抜き成形で成形した後、折り曲げ加工すると共に絶縁性の支持枠材を挿入したりインサート成形で形成することにより大量生産することができる。何れにしても垂直・水平の2重折り返し部分が1箇所であるため、製造が容易という利点がある。
また、本発明の直列共振回路としては、市販のコンデンサを第1アンテナエレメント又は第2アンテナエレメントに接続してもよいが、本発明の直列共振回路を構成するコンデンサの容量は1pF以下と非常に低い。このため、市販のコンデンサを用いる場合には直列に配置する等の工夫を要する。従って、好ましい態様としては、アンテナエレメントに、平エレメントを構成する同じ導板を対向させた2枚の平板からなる直列共振回路のコンデンサを更に備える。これにより、容量のコンデンサを第1及び第2アンテナエレメントの作製の際にそれに付随して作製することができる。具体的には、アンテナエレメントの打ち抜き型において直列共振回路のコンデンサを形成するような構造を付随させて打ち抜き成形を行うことにより、簡便に本発明のアンテナ装置の支持枠材を除いた構成を得ることができる。この場合のコンデンサとしては、平エレメントを構成する同じ導板を対向させた2枚の平板からなるものが好適である。
本発明においては、前述の通り、垂直・水平の2重に折り返すことによって電磁界分布が変化することを行わせるために、第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとを一定の距離に保持する必要がある。従って、好ましくは、第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとの平エレメント同士の裏面を一定の距離に支持する支持枠材が配される。
尚、支持枠材については、予め形成して直列共振回路を付随させたアンテナエレメントを曲折する際に一体化させてもよいし、直列共振回路を付随させたアンテナエレメントをインサート金属としてインサート成形する際に樹脂により形成させてもよい。
さて、本発明のアンテナ装置は、折り返しダイポールアンテナの一種であるが、構成上折り返しループアンテナの特性をも有すると考える。折り返しエレメント間の距離が大きく、エレメント間の電磁界結合が適度な電磁的結合を持つ場合には、ほぼ等間隔の周波数で共振をする。各々の共振周波数は一対の給電点の一方が比較的大きな地板(接地板)に接続されているため、鏡像効果により、アンテナエレメントの全長を(1/2)λ(但し、λは波長)とすると、小さい方からほぼ(1/2)λ、1λ、(3/2)λ、2λに対応する共振周波数を持つ。(後述する図7参照)
本発明のアンテナ装置では、第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントと立ち上がり導線とからなるアンテナエレメントの全長を(1/2)λとした場合に、周波数c/λと、周波数2c/(3λ)(但し、cは光速)との間に共振点を有する直列共振回路をアンテナエレメントに備える。この直列共振回路は、その共振周波数より低周波数側では容量性、高周波数側では誘導性の性質を持つ。これにより、直列共振回路は周波数c/λの共振点に対しては容量性に働くから、このアンテナ装置にコンデンサを付加したのと同じ働きになり、共振点は周波数2c/(3λ)側に動く(前述の図7において共振周波数1’、2’が、1,2に移動する)。また、この直列共振回路は2c/(3λ)よりも大きい共振周波数に対しては誘導性に働くから、このアンテナにコイルを付加したのと同じ働きになり、共振点は1λ側に動く(前述の図7において共振周波数3’、4’が、3,4に移動する)。この結果、周波数c/λと、周波数2c/(3λ)との2つの共振点が近づくことになる。2つの共振点を近接させて、複共振特性を持たせ、これにより広帯域化が可能となる(後述する図9参照)。
そもそも、本発明では、アンテナの面積を携帯機に収納可能な寸法にしている(具体的には40mm×10mm)。この面積は携帯機の正面と同じ面に存在するものとして、携帯機の厚さ方向をアンテナの高さ方向と想定した。即ち、(アンテナの利得)×(周波数帯域幅)はアンテナの体積に比例するので、面積を小さく限定すると性能を得るためには、アンテナの高さを高くしなければならない。
加えて、直列共振回路を除いたアンテナ装置では、ほぼ等間隔の周波数で共振をすることが好ましい。そのため、折り返しエレメント間の距離が大きく、エレメント間の電磁界結合が弱まったものであることが望ましい。よって好ましい態様としては、少なくとも、第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとが互いに電磁的結合を持つ形状及び距離となっており、更に好ましくは、第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとの距離が、4mm以上12mm以下としてエレメント間の電磁界分布の結合が弱まったものである。4mmより短ければ、800MHzの周波数帯域がとれず、アンテナの性能が極端に落ちる。また、12mmよりも距離を隔てれば、エレメント間の電磁界結合が極端に弱まり、直列共振回路でカバーできなくなるからである。
尚、第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとの距離に応じて、第1アンテナエレメント及び第2アンテナエレメントの外形を変更させる。本発明においては、携帯電話に搭載可能な小型で、尚且つ、800MHz〜900MHzの周波数帯域と1.7GHz〜2.1GHzの周波数帯域の少なくとも2周波数帯域に対応させるために、先ず800MHz〜900MHzの周波数帯域から、1/2λに相当するアンテナエレメント長の概略長さが決まるからである。具体的には、第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとの距離を4mm〜12mmに変更するに応じて、第1アンテナエレメント及び第2アンテナエレメントの外形の幅を40mm±10mmとしたり、外形の奥行きを10mm±5mmとすればよい。
本発明の別の好ましい態様としては、第1アンテナエレメント又は第2アンテナエレメントの一部外周縁に、対向するアンテナエレメントへ向けて折り曲げた折り曲げ縁を備える。これにより、第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとの距離が、6mmを越えるようなエレメント間の電磁界分布の結合が極端に弱まった場合でも、折り曲げ縁と対向するアンテナエレメントとで電磁界結合を強くすることができる。
また、折り曲げ縁は、エレメント間の電磁界分布の結合を生じ、良好な共振周波数を得られるのであれば、略矩形状の第1及び第2アンテナエレメントの1縁だけでもよく、他の縁を含めてもよい。尚、電磁界分布の結合を向上させるために、アンテナエレメントの平エレメントの幅を太くする工夫も行われてもよい。
図1は本発明のアンテナ装置の構成を示す説明図である。a図はアンテナエレメントの展開図、b図はa図のアンテナエレメントと支持枠材とを組合せを示す説明図である。図2は図1に示すアンテナ装置を接地板(等電位面)に接続した状態を示す説明図である。
図2に示す通り、本発明のアンテナ装置10は、一対の給電点11,17のうち給電点17を等電位面である接地板40に接続され、給電点11を給電信号源18に連絡したアンテナエレメントが一方から他方の給電点へループを形成した2周波数対応の折り返しダイポールアンテナである。
図1に示す通り、アンテナエレメントは主に幅1mm、板厚0.1mmの平エレメントで構成され、この平エレメントの平面に対する配置形状を略矩形状とした導線12,16から形成された第1アンテナエレメント10aと、この第1アンテナエレメント10aに対して平行に設けられ、平エレメントの平面に対する配置形状が略矩形状とした導線14から形成された第2アンテナエレメント10bと、これら第1アンテナエレメント10aと第2アンテナエレメント10bとを導通する高さ6mmの一対の立ち上がり導線13,15とを備える。このアンテナエレメントは板厚0.1mmの金属板を打ち抜き成形で成形した。
尚、第2アンテナエレメント10bの一対の給電点11,17に対向する辺の平エレメント14aは幅が6mmと他所よりも幅広となっている。これは、第1及び第2アンテナエレメント同士の電磁界結合を強くするためである。
一対の立ち上がり導線13,15は、第1アンテナエレメントの給電点11,17に対向する対向長辺上に間隔を開けて形成され、一対の立ち上がり導線13,15の各々が第1アンテナエレメント10aの対向長辺と平行な第2アンテナエレメント10bの一長辺の略中央部に間隔を開けて導通されているものである。
即ち、第1及び第2アンテナエレメント10a、10bは、給電点の一方が接地板に接続されている接地型アンテナであるため、第1アンテナエレメント10aの給電点11を起点として、導線12から対向する第1アンテナエレメント10aの一方の立ち上がり導線13を経て第2アンテナエレメント10bの導線14を経て他方の立ち上がり導線15を経て第1アンテナエレメント10aの導線16から他方の給電点17までの経路長さ(即ち、全周長)をほぼ低い方の周波数に共振する(1/2)λとすることで、共振周波数が2c/λ、c/λ、2c/(3λ)、c/(2λ)でアンテナを動作させることができる。
本第1アンテナエレメント10aには、前述の周波数c/λと周波数2c/(3λ)との間に共振点を有する直列共振回路を備える。本発明の直列共振回路としては、ループアンテナには固有のインダクタンスを有しているため、その固有のインダクタンスに対してコンデンサを備えればよい。具体的には、導線12と導線16とに分岐してエレメントを構成する同じ導板を対向させた2枚の平板からなるコンデンサ20を備える。
図1のb図に示す通り、a図に示したアンテナエレメントを立ち上がり導線部分を垂直・水平の2重に折り返すことによって第1アンテナエレメント10aと第2アンテナエレメント10bとが対向され、その間に第1アンテナエレメント10aと第2アンテナエレメント10bとの平エレメント同士の裏面を6mmの距離に支持する厚さ6mmの支持枠材30が配されている。図において、アンテナエレメントの幅aは40mm、奥行きbは10m、高さcは6mmとした例を記載している。
図3はコンデンサ部分の構成の説明図であり、一部を拡大した拡大図を備える。図4は図1に示したアンテナ装置において直列共振回路を構成するコンデンサ20を除いたアンテナ装置の周波数特性を示す線図である。図5は図4のスミスチャートである。図6は図1に示すアンテナ装置の周波数特性を示す線図である。図7は図6のスミスチャートである。
図3に示す通り、斜線部は、中央部が分離した2つの導板21,22からなり、この空隙部分に容量性をもち、コンデンサ20として機能する。また、ループアンテナに組み込むことにより、全体としてLC直列共振回路を形成する。
以上のような直列共振回路を折り返しアンテナ装置に付加することにより、前述したように、複共振特性の原理を用いて広帯域化が可能である。尚、このアンテナエレメントは板厚0.1mmの金属板21,22をコンデンサ20部分も含めて打ち抜き成形で成形した。
図4から図7に示す通り、共振点1(マ−カ1)から共振点4(マーカ4)は本発明のアンテナ装置の共振点である。共振点1’から共振点4’はそれぞれ直列共振回路20を付加しないときの共振点である。図4において、直列共振回路は2’と3’の間に共振点をもつ。この共振回路は2’の共振点に対しては容量性に働くから、このループアンテナにコンデンサを付加したのと同じ働きになり、共振点は2に動く。一方、共振回路は3’の共振点に対しては誘導性に働くから、このループアンテナにコイルを付加したのと同じ働きになり、共振点は3に動く。
この結果、2つの共振点が近づくことになる。2つの共振点を近接させて、複共振特性を持たせ、これにより広帯域化が可能となる。次に図4において、共振点3’と共振点4’はそれぞれマーカ3とマーカ4に移動する。これは直列共振回路の誘導性のためである。この誘導性は共振点から遠いほうが大きい。したがって、4’から4への移動量のほうが3’から3への移動量より大きい。そのため、共振点3’,4’間は共振回路によって近づく。以上の結果より、複共振特性のため広帯域化が可能になる。
次にスミスチャートによって、リアクタンス成分の変化を考察する。図5と図7をみると、共振点1(マーカ1)のインピーダンスの虚数成分は50Ωから−6Ω、共振点2(マーカ2)のインピーダンスの虚数成分は127Ωから23Ωといずれもコンデンサを付加したのと同じ特性を示す。一方、共振点3(マーカ3)のインピーダンスの虚数成分は−55から−6Ω、共振点4(マーカ4)のインピーダンスの虚数成分は−66Ωから22Ωといずれもコイルを付加したのと同じ特性を示す。
マーカ3とマーカ4の変化量は、マーカ3の場合49Ω、マーカ4の場合89Ωである。マーカ4の変化量がマーカ3の変化量より大きい。これは前述のように直列共振回路の特性のためである。以上のように、スミスチャートの結果からもこれらマーカのリアクタンス変化がマーカ2と3の間に共振点をもつ直列共振回路を挿入した結果であることがわかる。
この結果、1.44GHzから2.65GHzという広帯域にわたって、リターンロス−5dB以下という広帯域アンテナが実現している。尚スミスチャート上では図7のリターンロス−5dBの円の内部がリターンロス−5dB以下であるので、この円の内部にある軌跡の周波数が帯域である。
図8は別のアンテナエレメントの構成を示す展開図である。図9は更に別のアンテナエレメントの構成を示す展開図である。図10は更に別のアンテナエレメントの構成を示す展開図である。
図1に示す通り、上下に対向するエレメントの一方の導体幅を他方に比ベて数倍程度広くして、第1及び第2アンテナエレメント同士の電磁界分布の結合を向上させた。このようなアンテナエレメント同士の電磁界分布の結合を向上させる例として、折り曲げる場合もある。図8,図9において、一点鎖線は下側のエレメント方向に折り曲げることを意味する。
図8に示すように、本実施例のアンテナエレメント81折り曲げ箇所は図8の場合は一箇所であり、各々折り曲げられて折り曲げ縁82を形成している。図9のアンテナエレメント91では3箇所折り曲げられて折り曲げ縁92を形成している。更に第2アンテナエレメント90bの2つの長辺93,94を幅広にすることもできる。この場合は折り曲げられて箱状になる。導体幅を広くしたり、折り曲げて折り曲げ縁を形成するということはエレメント間の容量を大きく(結合を強く)することを意味し、それはエレメント間距離を大きくしたため、容量性が減少(結合が弱く)なった分を補っているという意味でもある。また、コンデンサの付加位置においても、図10に示す通り、アンテナエレメント101の一方の給電点107側に近い箇所にコンデンサ120を配置する場合もある。
以上の通り、本発明のアンテナ装置では、折り返しループアンテナのエレメントと直列共振回路とを金属薄板から余分な部分を切除して一体に形成することができる。直列共振回路は、分布定数回路でアンテナの一部に取り込まれるので、コンデンサ部分をエレメントに組み込むことにより、外付け回路が不要である。そのためチップ部品やその実装作業が必要なく、コスト低下が実現できる。本実施例では、空隙を利用して容量成分を構成しているので、非常に低い容量(1pF以下)を簡単に構成できる。特にチップコンデンサでは実現できなかったり、許容範囲が大きい場合に効果がある。
本発明のアンテナ装置の構成を示す説明図である。a図はアンテナエレメントの展開図、b図はa図のアンテナエレメントと支持枠材とを組合せを示す説明図である。 図1に示すアンテナ装置を接地板(等電位面)に接続した状態を示す説明図である。 コンデンサ部分の構成の説明図であり、一部を拡大した拡大図を備える。 図1に示したアンテナ装置において直列共振回路を構成するコンデンサを除いたアンテナ装置の周波数特性を示す線図である。 図4のスミスチャートである。 図1に示すアンテナ装置の周波数特性を示す線図である。 図6のスミスチャートである。 別のアンテナエレメントの構成を示す展開図である。 更に別のアンテナエレメントの構成を示す展開図である。 更に別のアンテナエレメントの構成を示す展開図である。
符号の説明
10 …アンテナ装置、
10a…第1アンテナエレメント、
10b…第2アンテナエレメント、
11,17…給電点、
12,16…導線、
14 …導線、
13,15…立ち上がり導線、
18 …給電信号源、
20 …コンデンサ(直列共振回路)、
21,22…導板、
30 …支持枠材、
40 …接地板、
81,91,101…アンテナエレメント、
82,92…折り曲げ縁、
90b…第2アンテナエレメント、
93,94…長辺、
107 …給電点、
120 …コンデンサ、

Claims (6)

  1. 一方を接地板に接続された一対の給電点に連絡するアンテナエレメントが一方から他方の給電点へループを形成した2周波数対応の折り返しダイポールアンテナからなるアンテナ装置であって、
    平エレメントの平面に対する配置形状を略矩形状とした第1アンテナエレメントと、この第1アンテナエレメントに対して対向して設けられ、平エレメントの平面に対する配置形状を略矩形状とした第2アンテナエレメントと、これら第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとを導通する予め定められた幅の一対の立ち上がり導線とを一体に備えたアンテナエレメントと、
    第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとの平エレメント同士の裏面に当接された絶縁性の支持枠材とを備え、
    前記アンテナエレメントには、前記一対の給電点が略矩形の一長辺の略中央部に間隔を開けて形成され、
    これら一対の給電点に対向する対向長辺上に間隔を開けて前記一対の立ち上がり導線が形成され、
    前記一対の立ち上がり導線の各々が、前記第1アンテナエレメントの対向長辺と平行な第2アンテナエレメントの一長辺の略中央部に間隔を開けて導通されており、
    前記アンテナエレメントには第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントと立ち上がり導線とからなるアンテナエレメントの全長を(1/2)λとした場合に、周波数f1=c/λと、周波数f2=2c/(3λ)(但し、λは波長、cは光速)との間に共振点を有する直列共振回路を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記一対の給電点と、第1アンテナエレメントと、第2アンテナエレメントと、一対の立ち上がり導線とからなるアンテナエレメントが、金属薄板から余分な部分を切除して形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記アンテナエレメントに、平エレメントを構成する同じ導板を対向させた2枚の平板からなる直列共振回路のコンデンサを更に備えたことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとが互いに適度な電磁的結合を持つ形状及び距離となっていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとの距離が、4mm以上12mm以下であることを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
  6. 前記第1アンテナエレメント又は第2アンテナエレメントの一部外周縁に、対向するアンテナエレメントへ向けて折り曲げた折り曲げ縁を備えたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のアンテナ装置。

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