グルコキナーゼ(GK)は、哺乳動物において見い出された4種のヘキソキナーゼのうちの1種である(Colowick, S.P., in The Enzymes, Vol.9 (P. Boyer, ed). Academic Press, New York, NY, pages 1-48, 1973)。ヘキソキナーゼは、グルコースの代謝における第1段階、即ち、グルコース−6−リン酸へのグルコースの変換を触媒する。グルコキナーゼは、細胞分布が限定されており、主として膵臓β細胞及び肝臓実質細胞に見い出される。更に、GKは、全身のグルコース恒常性において決定的に重要な役割を演じることが知られている、これら2種の細胞型におけるグルコース代謝の律速酵素である(Chipkin, S.R., Kelly, K.L., and Ruderman, N.B. in Joslin's Diabetes (C.R. Khan and G.C. Wier, eds)., Lea and Febiger, Philadelphia, PA, pages 97-115, 1994)。GKが最大半量の活性を示すグルコースの濃度は、約8mMである。他の3種のヘキソキナーゼは、ずっと低い濃度(<1mM)でグルコースで飽和される。したがって、GK経路によるグルコースの流れは、炭水化物含有食の後に血中グルコースの濃度が空腹時(5mM)から食後(≒10〜15mM)レベルに増大するにつれて、上昇する(Printz, R.G., Magnuson, M.A., and Granner, D.K. in Ann. Rev. Nutrition Vol. 13 (R.E. Olson, D.M. Bier, and D.B. McCormick, eds)., Annual Review, Inc., Palo Alto, CA, pages 463-496, 1993)。これらの知見は、GKが、β細胞及び肝細胞においてグルコースセンサーとして機能するという仮説に過去数十年にわたり寄与してきた(Meglasson, M.D. and Matschinsky, F.M. Amer. J. Physiol. 246, E1-E13, 1984)。近年、トランスジェニック動物での研究によって、GKが、全身のグルコース恒常性において確かに決定的に重要な役割を演じることが確認されている。GKを発現しない動物は、重篤な糖尿病により生後数日以内に死亡する、一方、GKを過剰発現する動物は、耐糖能が改善していた(Grupe, A., Hultgren, B., Ryan, A. et al., Cell 83, 69-78, 1995; Ferrie, T., Riu, E., Bosch, F. et al., FASEB J, 10, 1213-1218, 1996)。グルコース曝露の増大は、β細胞内のGKを介してインスリン分泌の増大に、そして肝細胞内のGKを介してグリコーゲン沈着の増大及び恐らくグルコース産生の減少に連動している。
II型若年発症成人型糖尿病(MODY−2)が、GK遺伝子における機能喪失型突然変異に起因するという知見は、GKがまた、ヒトにおいてグルコースセンサーとして機能することを示唆している(Liang, Y., Kesavan, P., Wang, L. et al., Biochem. J. 309, 167-173, 1995)。ヒトのグルコース代謝の調節におけるGKの重要な役割を支持する更に別の証拠は、酵素活性の増大したGKの変異体を発現する患者の確認により与えられた。これらの患者は、血漿インスリンレベルの不適切な上昇に関連した空腹時低血糖を示す(Glaser, B., Kesavan, P., Heyman, M. et al., New England J. Med. 338, 226-230, 1998)。GK遺伝子の突然変異は、II型糖尿病の患者の大多数では見られないが、GKを活性化し、それによってGKセンサーシステムの感度を増大させる化合物はなお、全てのII型糖尿病に特有の高血糖の処置に有用であろう。グルコキナーゼアクチベーターは、β細胞及び肝細胞におけるグルコース代謝の流れを増大させるが、これがインスリン分泌の増大に結びつくだろう。このような物質は、II型糖尿病を処置するのに有用であろう。
本発明のある実施態様において、式(I):
[式中、
Xは、O、NH又はN(低級アルキル)であり;
R1は、−低級アルキル、
−低級アルコキシアルキル、
−シクロアルキル、
−CH2−シクロアルキル、
−ヘテロシクリル、
−アリール(非置換であるか、又は低級アルキル、低級アルケニル、ヒドロキシ、−NH2、ハロゲン、低級アルコキシ、−CF3、−OCF3、−S(CH3)、−S(O2)CH3、−CH2−アリール、ヘテロアリール、シアノ、低級アルカノイル、−O−アリール、−O−CH2−アリール、−N(CH3)2、シクロアルキル、ヘテロシクリル、−C(O)−ヘテロシクリル、若しくは低級アルキル(ヒドロキシで単置換又は二置換されている)で独立に単置換、二置換若しくは三置換されている)、
−CH2−アリール、
−ヘテロアリール(非置換であるか、又は低級アルキル若しくはハロゲンで置換されている)、
−1−メチル−1H−インダゾール−4−イル、
−ベンゾオキサゾール−4−イル、
−2−メチル−ベンゾオキサゾール−4−イル、
−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イル、
−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル、
−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イル、
−ナフタレン−1−イル、及び
−イソキノリニル
よりなる群から選択され;
R2は、−低級アルキル又はヒドロキシで単置換若しくは二置換されている低級アルキル、
−低級ハロゲンアルキル、
−低級アルコキシアルキル又は低級アルキルスルファニルアルキル、
−低級アルコキシ、
−シクロアルキル(非置換であるか、又はハロゲン若しくは低級アルキルで独立に単置換若しくは二置換されている)、
−ヘテロシクリル、
−アリール(非置換であるか、又はハロゲンで独立に単置換若しくは二置換されている)、及び
−O又はSのいずれかである少なくとも1個の環ヘテロ原子を有するヘテロアリール
よりなる群から選択され;そして
R3は、−低級アルキル−カルバモイル、又は
−1個のヘテロ原子が、結合環炭素原子に近接した窒素である、示されるアミン基に環炭素原子により結合された非置換若しくは置換ヘテロアリール(該置換ヘテロアリールは、該結合炭素原子に近接していない位置で、低級アルキル、ハロゲン、低級アルコキシカルボニル、シアノ、カルボキシル、シクロアルキル、アリール、2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル、−N(低級アルキル)2、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル、−CH2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン、t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシエチル、非置換−CH2−アリール、−CH2−アリール(シアノ又はアルコキシで置換されている)、ヘテロシクリル、−CH2−ヘテロシクリル、−6−(CH2)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル−酢酸tert−ブチルエステル、及び低級アルキル(ヒドロキシ、ハロゲン、アルコキシ、−N(低級アルキル)2、−NH2、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、低級アルケニルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル又は低級アルコキシカルボニルアミノで独立に単置換、二置換又は三置換されている)よりなる群から選択される基で独立に置換されている)である]で示される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩が提供される。
好ましい実施態様において、本発明は、XがOである、式(I)の化合物に関する。
また好ましいのは、XがNH又はN(低級アルキル)である、本発明の式(I)の化合物であり、XがNHである、式(I)の化合物が、特に好ましい。
別の実施態様において、R1が、フェニル(非置換であるか、又は低級アルキル、低級アルケニル、ヒドロキシ、−NH2、ハロゲン、低級アルコキシ、−CF3、−OCF3、−S(CH3)、−S(O2)CH3、−CH2−アリール、ヘテロアリール、シアノ、低級アルカノイル、−O−アリール、−O−CH2−アリール、−N(CH3)2、シクロアルキル、ヘテロシクリル、−C(O)−ヘテロシクリル、若しくは低級アルキル(ヒドロキシで単置換又は二置換されている)で独立に単置換、二置換若しくは三置換されている)である、本発明の式(I)の化合物が好ましく、R1が、フェニル(低級アルキル、低級アルケニル、ヒドロキシ、−NH2、ハロゲン、低級アルコキシ、−CF3、−OCF3、−S(CH3)、シアノ、−O−ベンジル、−N(CH3)2、シクロアルキル、ピロリジニル、又は低級アルキル(ヒドロキシで単置換又は二置換されている)で独立に単置換、二置換又は三置換されている)である、式(I)の化合物が、特に好ましい。
更には、R1が、−シクロアルキル、−ヘテロシクリル、
−ヘテロアリール(非置換であるか、又は低級アルキル若しくはハロゲンで置換されている)、
−1−メチル−1H−インダゾール−4−イル、
−ベンゾオキサゾール−4−イル、
−2−メチル−ベンゾオキサゾール−4−イル、
−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イル、
−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル、
−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イル、
−ナフタレン−1−イル、及び
−イソキノリニル
よりなる群から選択される、式(I)の化合物が好ましい。
好ましい実施態様において、本発明は、
R1が、アリール(非置換であるか、又は低級アルキル、低級アルケニル、ヒドロキシ、−NH2、ハロゲン、低級アルコキシ、−CF3、−OCF3、−S(CH3)、−S(O2)CH3、−CH2−アリール、ヘテロアリール、シアノ、低級アルカノイル、−O−アリール、−O−CH2−アリール、−N(CH3)2、シクロアルキル、ヘテロシクリル、−C(O)−ヘテロシクリル、若しくは低級アルキル(ヒドロキシで単置換又は二置換されている)で独立に単置換、二置換若しくは三置換されている)であり;そして
R3が、1個のヘテロ原子が、結合環炭素原子に近接した窒素である、示されるアミン基に環炭素原子により結合された非置換又は置換ヘテロアリール(該置換ヘテロアリールは、該結合炭素原子に近接していない位置で、低級アルキル、ハロゲン、低級アルコキシカルボニル、シアノ、カルボキシル、シクロアルキル、アリール、2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル、−N(低級アルキル)2、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル、−CH2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン、t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシエチル、非置換−CH2−アリール、−CH2−アリール(シアノ又はアルコキシで置換されている)、ヘテロシクリル、−CH2−ヘテロシクリル、−6−(CH2)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル−酢酸tert−ブチルエステル、及び低級アルキル(ヒドロキシ、ハロゲン、アルコキシ、−N(低級アルキル)2、−NH2、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、低級アルケニルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル又は低級アルコキシカルボニルアミノで独立に単置換、二置換又は三置換されている)よりなる群から選択される基で独立に置換されている)である、式(I)の化合物に関する。
更に、R1が、2,3−ジクロロ−フェニル、2,3−ジフルオロ−フェニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル、2,3−ジメトキシ−フェニル、2,3−ジメチル−フェニル、2,4−ジクロロ−フェニル、2,4−ジフルオロ−フェニル、2,5−ジクロロ−フェニル、2,5−ジフルオロ−フェニル、2,6−ジフルオロ−フェニル、5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イル、(S)−2−メトキシ−1−メチル−エトキシ、3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェニル、2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェニル、2,6−ジフルオロ−3−メトキシ−フェニル、3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェニル、4−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−フェニル、4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル、3−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)−2−フルオロ−フェニル、2−フルオロ−3−ビニル−フェニル、2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル、3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェニル、3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル、3−ジメチルアミノ−2−フルオロ−フェニル、2−フルオロ−3−ピロリジン−1−イル−フェニル、2−フルオロ−3−ヒドロキシ−フェニル、2−アミノ−3−ヒドロキシ−フェニル、3−トリフルオロメトキシ−フェニル、2−クロロ−3−エトキシ−フェニル、3−エトキシ−2−フルオロ−フェニル、2−ベンジルオキシ−フェニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル、1−メチル−1H−インダゾール−4−イル、2−ブロモ−フェニル、2−クロロ−3−メトキシ−フェニル、2−クロロ−6−フルオロ−フェニル、2−クロロ−フェニル、2−エトキシ−フェニル、2−フルオロ−3−メチル−フェニル、2−フルオロ−5−メチル−フェニル、2−フルオロ−フェニル、2−イソプロポキシ−フェニル、2−メトキシ−フェニル、2−メチル−ベンゾオキサゾール−4−イル、2−メチルスルファニル−フェニル、2−プロピル−フェニル、2−tert−ブチル−フェニル、2−トリフルオロメチル−フェニル、3−ブロモ−2−フルオロ−フェニル、3−ブロモ−フェニル、3−クロロ−2−フルオロ−フェニル、3−クロロ−フェニル、3−シアノ−フェニル、3−エトキシ−フェニル、3−フルオロ−フェニル、3−メトキシ−フェニル、3−トリフルオロメチル−フェニル、4−メトキシ−フェニル、ベンゾオキサゾール−4−イル、ベンジル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、イソプロピル、メチル、メチル−ピリジン−3−イル、m−トリル、ナフタレン−1−イル、o−トリル、フェニル、プロピル及びテトラヒドロピラン−4−イルよりなる群から選択される、式(I)の化合物が特に好ましい。
更に別の実施態様において、R2が、
−低級アルキル又はヒドロキシで単置換若しくは二置換されている低級アルキル、
−低級ハロゲンアルキル、
−低級アルコキシアルキル又は低級アルキルスルファニルアルキル、
−低級アルコキシ、
−シクロアルキル(非置換であるか、又はハロゲン若しくは低級アルキルで独立に単置換若しくは二置換されている)、
−ヘテロシクリル、及び
−アリール(非置換であるか、又はハロゲンで独立に単置換若しくは二置換されている)
よりなる群から選択される、本発明の式(I)の化合物が好ましい。
更に好ましくは、R2は、
−低級アルキル又はヒドロキシで単置換若しくは二置換されている低級アルキル、
−低級ハロゲンアルキル、
−低級アルコキシアルキル又は低級アルキルスルファニルアルキル、
−低級アルコキシ、
−シクロアルキル(非置換であるか、又はハロゲン若しくは低級アルキルで独立に単置換若しくは二置換されている)、及び
−ヘテロシクリル
よりなる群から選択される。
特に好ましいのは、R2が、1,1−ジフルオロ−エチル、2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチル、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチル−エチル、2,2,2−トリフルオロ−エチル、2,2−ジメチル−プロピル、2,6−ジクロロ−フェニル、2,6−ジフルオロ−フェニル、(S)−sec−ブチル、(R)−1−エトキシ−エチル、3−メチル−シクロブチル、3−メチル−シクロブチル、(S)−テトラヒドロ−ピラン−2−イル、(R)−sec−ブチル、(S)−1−エトキシ−エチル、(1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチル、1−フルオロ−シクロペンチル、1−フルオロ−1−メチル−エチル、2−クロロ−フェニル、2−フルオロ−フェニル、4−フルオロ−フェニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、ジフルオロメチル、エチル、ヒドロキシメチル、イソプロピル、メトキシメチル、メチル、メチルスルファニルメチル、フェニル、tert−ブトキシ、テトラヒドロ−フラン−2−イル、テトラヒドロ−ピラン−2−イル、テトラヒドロ−ピラン−4−イル及びトリフルオロメチルよりなる群から選択される、式(I)の更なる化合物である。
別の実施態様において、本発明は、R3が、1個のヘテロ原子が、結合環炭素原子に近接した窒素である、示されるアミン基に環炭素原子により結合された非置換又は置換ヘテロアリール(該置換ヘテロアリールは、該結合炭素原子に近接していない位置で、低級アルキル、ハロゲン、低級アルコキシカルボニル、シアノ、カルボキシル、シクロアルキル、アリール、2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル、−N(低級アルキル)2、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル、−CH2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン、t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシエチル、非置換−CH2−アリール、−CH2−アリール(シアノ又はアルコキシで置換されている)、ヘテロシクリル、−CH2−ヘテロシクリル、−6−(CH2)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル−酢酸tert−ブチルエステル、及び低級アルキル(ヒドロキシ、ハロゲン、アルコキシ、−N(低級アルキル)2、−NH2、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、低級アルケニルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル又は低級アルコキシカルボニルアミノで独立に単置換、二置換又は三置換されている)よりなる群から選択される基で独立に置換されている)である、式(I)の化合物に関する。
好ましい実施態様において、R3の該ヘテロアリールは、非置換又は置換ピリジン、ピラゾール、ピラジン、チアジアゾール、チアゾール又はベンゾチアゾールよりなる群から選択される。
更に好ましくは、本発明は、R3が、1H−ピラゾール−3−イル、チアゾール−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、[1,2,4]チアジアゾール−5−イル、[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、ピリジン−2−イル及びピラジン−2−イル[非置換であるか、又は該結合炭素原子に近接していない位置で、低級アルキル、ハロゲン、低級アルコキシカルボニル、シアノ、カルボキシル、シクロアルキル、アリール、2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル、−N(低級アルキル)2、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル、−CH2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン、t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシエチル、非置換−CH2−アリール、−CH2−アリール(シアノ又はアルコキシで置換されている)、ヘテロシクリル、−CH2−ヘテロシクリル、−6−(CH2)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル−酢酸tert−ブチルエステル、及び低級アルキル(ヒドロキシ、ハロゲン、アルコキシ、−N(低級アルキル)2、−NH2、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、低級アルケニルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル又は低級アルコキシカルボニルアミノで独立に単置換、二置換又は三置換されている)よりなる群から選択される基で独立に置換されている]よりなる群から選択されるヘテロアリール基である、式(I)の化合物に関する。
特に好ましいのは、R3の該ヘテロアリールが、ハロゲン、低級アルキル又は低級アルキル(ヒドロキシ、ハロゲン、アルコキシ、−N(低級アルキル)2、−NH2、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、低級アルケニルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル又は低級アルコキシカルボニルアミノで独立に単置換、二置換又は三置換されている)で置換されている、式(I)の化合物であり、R3が、ハロゲン、低級アルキル、又はヒドロキシで単置換若しくは二置換されている低級アルキルで置換されている、式(I)の化合物が更に好ましい。
更には、R3が、3−(2−オキソ−プロピル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル、3−ジメチルアミノ−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル、3−エチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル、3−メチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル、1−((R)−2−アミノ−3−ヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−((2S,4R)−5−カルボキシ−2,4−ジヒドロキシ−ペンチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−((2S,4R)−5−tert−ブトキシカルボニル−2,4−ジヒドロキシ−ペンチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−((S)−3−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−((4S,6R)−6−tert−ブトキシカルボニルメチル−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−((S)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−カルバモイルメチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−カルボキシメチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−エトキシカルボニルメチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(3−シアノ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル、8−{1−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−キノリン−4−カルボン酸、1−(2−イソプロポキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル、5−((S)−1,2−ジヒドロキシ−エチル)−ピラジン−2−イル、5−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イル、3−アリルオキシカルボニルメチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル、3−(4−メトキシ−ベンジル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル、3−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル、3−(2−メトキシ−エチル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル、3−メトキシメチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル、3−シクロプロピル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル、5−フルオロ−チアゾール−2−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、5−カルボキシ−ピリジン−2−イル、5−クロロ−チアゾール−2−イル、5−メトキシカルボニル−ピリジン−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、メチルカルバモイル、ピラジン−2−イル及びチアゾール−2−イルよりなる群から選択される、式(I)の化合物が特に好ましい。
別の実施態様において、本発明は、式(Ia):
[式中、
Z1、Z2、Z3は、相互に独立に、水素、低級アルキル、低級アルケニル、ヒドロキシ、−NH2、ハロゲン、低級アルコキシ、−CF3、−OCF3、−S(CH3)、−S(O2)CH3、−CH2−アリール、ヘテロアリール、シアノ、低級アルカノイル、−O−アリール、−O−CH2−アリール、−N(CH3)2、シクロアルキル、ヘテロシクリル、−C(O)−ヘテロシクリル、又はヒドロキシで単置換若しくは二置換されている低級アルキルであり;
R2は、低級アルキル、ヒドロキシで単置換若しくは二置換されている低級アルキル、低級ハロゲンアルキル、低級アルコキシアルキル、低級アルキルチオアルキル、低級アルコキシ、シクロアルキル(該シクロアルキルは、非置換であるか、又はハロゲン若しくは低級アルキルで独立に単置換若しくは二置換されている)、ヘテロシクリル及びアリール(該アリールは、非置換であるか、又はハロゲンで独立に単置換若しくは二置換されている)よりなる群から選択され;そして
R3は、−低級アルキル−カルバモイル、又は
−1個のヘテロ原子が、結合環炭素原子に近接した窒素である、示されるアミン基に環炭素原子により結合された非置換若しくは置換ヘテロアリール(該置換ヘテロアリールは、該結合炭素原子に近接していない位置で、低級アルキル、ハロゲン、低級アルコキシカルボニル、シアノ、カルボキシル、シクロアルキル、アリール、2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル、−N(低級アルキル)2、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル、−CH2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン、t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシエチル、非置換−CH2−アリール、−CH2−アリール(シアノ又はアルコキシで置換されている)、ヘテロシクリル、−CH2−ヘテロシクリル、−6−(CH2)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル−酢酸tert−ブチルエステル、及び低級アルキル(ヒドロキシ、ハロゲン、アルコキシ、−N(低級アルキル)2、−NH2、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、低級アルケニルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル又は低級アルコキシカルボニルアミノで独立に単置換、二置換又は三置換されている)よりなる群から選択される基で独立に置換されている)である]を有する、式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩に関する。
この群内で、
Z1、Z2、Z3が、相互に独立に、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、−CF3、−OCF3、−S(O2)CH3、−CH2−アリール又はヘテロアリールであり;
R2が、2,6−ジフルオロ−フェニル、シクロヘキシル、シクロペンチル、イソプロピル、1−エトキシ−エチル、フェニル、tert−ブトキシ、テトラヒドロ−フラン−2−イル、テトラヒドロ−ピラン−2−イル、テトラヒドロ−ピラン−4−イル又はシクロブチルであり;そして
R3が、3−メチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル、1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−イソプロポキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(3−シアノ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル、5−フルオロ−チアゾール−2−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、5−カルボキシ−ピリジン−2−イル、5−クロロ−チアゾール−2−イル、5−メトキシカルボニル−ピリジン−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、メチルカルバモイル、ピラジン−2−イル及びチアゾール−2−イルよりなる群から選択される、式(I)の化合物が好ましい。
別の実施態様において、本発明は、式(Ib):
[式中、
Z1、Z2、Z3は、相互に独立に、水素、低級アルキル、低級アルケニル、ヒドロキシ、−NH2、ハロゲン、低級アルコキシ、−CF3、−OCF3、−S(CH3)、−S(O2)CH3、−CH2−アリール、ヘテロアリール、シアノ、低級アルカノイル、−O−アリール、−O−CH2−アリール、−N(CH3)2、シクロアルキル、ヘテロシクリル、−C(O)−ヘテロシクリル、又はヒドロキシで単置換若しくは二置換されている低級アルキルであり;
R2は、低級アルキル、ヒドロキシで単置換若しくは二置換されている低級アルキル、低級ハロゲンアルキル、低級アルコキシアルキル、低級アルキルチオアルキル、低級アルコキシ、シクロアルキル(該シクロアルキルは、非置換であるか、又はハロゲン若しくは低級アルキルで独立に単置換若しくは二置換されている)、ヘテロシクリル及びアリール(該アリールは、非置換であるか、又はハロゲンで独立に単置換若しくは二置換されている)よりなる群から選択され;そして
R4は、水素、低級アルキル、ハロゲン、低級アルコキシカルボニル、シアノ、カルボキシル、シクロアルキル、アリール、2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル、−N(低級アルキル)2、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル、−CH2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン、t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシエチル、非置換−CH2−アリール、−CH2−アリール(シアノ又はアルコキシで置換されている)、ヘテロシクリル、−CH2−ヘテロシクリル、−6−(CH2)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル−酢酸tert−ブチルエステル、及び低級アルキル(ヒドロキシ、ハロゲン、アルコキシ、−N(低級アルキル)2、−NH2、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、低級アルケニルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル又は低級アルコキシカルボニルアミノで独立に単置換、二置換又は三置換されている)よりなる群から選択される]を有する、式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩に関する。
特に好ましいのは、Z1、Z2及びZ3が、相互に独立に、水素、トリフルオロメチル、クロロ、フルオロ、ブロモ、アルカノイル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、シクロペンチル、エトキシ、メトキシ又はメチルである、式(Ib)を有する、式(I)の化合物である。
また好ましいのは、R4が、1−(S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル、1−(R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル、2−ヒドロキシ−エチル及び2−メトキシ−エチルよりなる群から選択される、式(Ib)を有する、式(I)の化合物である。
更には、R2が、低級アルキル、シクロペンチル、シクロブチル、シクロヘキシル、テトラヒドロピラニル又はテトラヒドロフラニルよりなる群から選択される、本発明の式(I)の化合物が特に好ましい。
特に好ましいのは、下記:
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド、
(S)−N−(5−クロロ−チアゾール−2−イル)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド、
(S)−N−ベンゾチアゾール−2−イル−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド、
((S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−N−(3−メチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−プロピオンアミド、
(2−{3−[(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオニルアミノ]−ピラゾール−1−イル}−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル、
(S)−3−シクロペンチル−N−(5−フルオロ−チアゾール−2−イル)−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−N−ピラジン−2−イル−プロピオンアミド、
6−[(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオニルアミノ]−ニコチン酸メチルエステル、
6−[(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオニルアミノ]−ニコチン酸、
(S)−N−[1−(3−シアノ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−((S)−2−メトキシ−1−メチル−エトキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド、
(S)−2−(4−ベンジルオキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−イソプロポキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−シクロペンチルオキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−シクロへキシルオキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[2−オキソ−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−シクロブトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−イソプロポキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−シクロペンチルオキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−シクロペンチルオキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−イソプロポキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロペンチル−N−(ピラジン−2−イル)−2−(4−イソプロポキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(2−オキソ−4−プロポキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−イソプロポキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−チアゾール−2−イル−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド、
(S)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロピラン−4−イル)−プロピオンアミド、
3−tert−ブトキシ−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
6−{(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオニルアミノ}−ニコチン酸メチルエステル、
6−[2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオニルアミノ]−ニコチン酸メチルエステル、
(S)−6−[2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオニルアミノ]−ニコチン酸メチルエステル、
2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド、
2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
6−{(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ニコチン酸メチルエステル、
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド、
(R)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド、
2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロペンチル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
1−{2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオニル}−3−メチル−ウレア、
2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1−H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメトキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1−H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1−H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
((S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1−H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1−H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
((S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−プロピオンアミド、
6−{(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオニルアミノ}−ニコチン酸メチルエステル、
6−{(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオニルアミノ}−ニコチン酸、
(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−ピラジン−2−イル−プロピオンアミド塩酸塩、
(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
6−{(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオニルアミノ}−ニコチン酸メチルエステル、
6−{(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオニルアミノ}−ニコチン酸、
(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−プロピオンアミド塩酸塩、
(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド塩酸塩、
(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩、
(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド塩酸塩、
(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩、
(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチルペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩、
(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド塩酸塩、
(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩、
(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩、
(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド塩酸塩、
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド塩酸塩、
(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピオンアミド、
(2S,4R)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−エトキシ−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(2S,4S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−エトキシ−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−4−メチル−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−4−メチル−2−[2−オキソ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イルオキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(4−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−4−メチル−2−[4−(ナフタレン−1−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−フルオロ−5−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[3−(2−メトキシ−エチル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(3−シクロプロピル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[3−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(3−メチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(3−ジメチルアミノ−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[3−(4−メトキシ−ベンジル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[3−(4−メトキシ−ベンジル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル]−アミド、
(5−{(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−酢酸アリルエステル、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(3−メトキシメチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[3−(2−オキソ−プロピル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド、
(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸{1−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−アミド、
(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド、
(S)−2−[4−(3−ブロモ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(3−ブロモ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸{1−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−アミド、
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(3−シアノ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(3−ジメチルアミノ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(3−ジメチルアミノ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩、
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ピロリジン−1−イル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ピロリジン−1−イル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−{4−[2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド、
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ビニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ビニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(3−{(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル、
(3−{(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イル)−酢酸、
(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[5−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[5−((S)−1,2−ジヒドロキシ−エチル)−ピラジン−2−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[5−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[5−((S)−1,2−ジヒドロキシ−エチル)−ピラジン−2−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ビニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド、
(S)−2−{4−[3−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)−2−フルオロ−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド、
(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−カルバモイルメチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド、
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−ブチルアミド、
2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(1−フルオロ−シクロペンチル)−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロブチル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
2−[4−(2−クロロ−3−メトキシフェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−フルオロ−4−メチル−ペンタン酸−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−フルオロ−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((S)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((S)−3−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロブチル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロブチル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(R)−6−[2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオニルアミノ]−ニコチン酸メチルエステル、
(S)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオンアミド、
(S)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2−アミノ−3−ヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−フェニル−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(2−フルオロ−フェニル)−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(2−フルオロフェニル)−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(2−フルオロ−フェニル)−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(2,6−ジフルオロフェニル)−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(4−フルオロ−フェニル)−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(4−フルオロフェニル)−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(2−クロロフェニル)−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(2−クロロフェニル)−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(5−クロロ−チアゾール−2−イル)−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(5−クロロ−チアゾール−2−イル)−アミド、
([6−(3−{(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−[4R,6S]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イルメチル)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−酢酸tert−ブチルエステル、
(3R,5S)−6−(3−{(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イル)−3,5−ジヒドロキシ−ヘキサン酸tert−ブチルエステル、
(3R,5S)−6−(3−{(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチルペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イル)−3,5−ジヒドロキシ−ヘキサン酸、
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−イソプロポキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メチルスルファニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−tert−ブチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[2−オキソ−4−(2−プロピル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジメトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−ベンジルオキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジメチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(3−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(3−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(3−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(2−オキソ−4−m−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(6−メチル−ピリジン−3−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(2−オキソ−4−フェノキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド、
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(trans−3−メチル−シクロブチル)−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(trans−3−メチル−シクロブチル)−プロピオンアミド、
(R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(trans−3−メチル−シクロブチル)−プロピオンアミド、
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(cis−3−メチル−シクロブチル)−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4,4−ジフルオロ−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−4−トリフルオロメチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−4,4−ジフルオロ−ブチルアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−4−ヒドロキシ−ブチルアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−4−メチルスルファニル−ブチルアミド、
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−4,4,4−トリフルオロ−ブチルアミド、
3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5−ジメチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]アミド、
3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−4−メトキシ−ブチルアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(3,4−ジクロロ−フェニルアミノ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−イソプロピルアミノ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(エチル−メチル−アミノ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド、
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−イソプロピルアミノ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド、
(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド、
(S)−4−メチル−2−[4−(1−メチル−1H−インダゾール−4−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−アミノ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(ベンゾオキサゾール−4−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−4−メチル−2−[4−(2−メチル−ベンゾオキサゾール−4−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−{4−[4−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド、
(S)−2−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド、
(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド、
(S)−2−{4−[2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(2R,4S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(2S,4S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(2R,4R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(2S,4R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド、
(R)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド又は
(2S,4S)−4−エトキシ−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド、
2−[4−(2−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド、
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(S)−テトラヒドロ−ピラン−2−イル−プロピオンアミド、
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−((1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチル)−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
よりなる群から選択される、式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩である。
特に好ましいのは、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミドである、本発明の式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩である。
本発明の更に別の好ましい実施態様において、治療有効量の式(I)の化合物又は薬学的に許容しうるその塩、及び薬学的に許容しうる担体を含む、医薬組成物が提供される。
更なる実施態様において、本発明は、治療活性物質として使用するための、好ましくは代謝性疾患及び/又は障害を処置するのに使用するための、更に好ましくは糖尿病の処置に使用するための、式(I)の化合物に関する。
別の好ましい実施態様において、本発明は、代謝性疾患及び/又は障害の処置用医薬の製造のための、好ましくは糖尿病の処置用医薬の製造のための、式(I)の化合物の使用に関する。
更に別の実施態様において、代謝性疾患及び/又は障害の処置方法であって、治療有効量の式(I)の化合物を、これを必要とする患者に投与する工程を含む方法が提供される。
更なる実施態様において、本発明は、式(I)の化合物の製造方法であって、
a) 式(VIII):
[式中、X、R1及びR2は、請求項1中と同義である]で示される化合物を、式(IX):
[式中、R3は、請求項1におけるのと同義である]で示される化合物と、アミドカップリング試薬及び塩基の存在下で反応させることにより、式(I):
で示される化合物を得ること、そして必要に応じて、式(I)の化合物を薬学的に許容しうる塩に変換することを含む方法に関する。
適切なアミドカップリング試薬は、例えば、TSTU(テトラフルオロホウ酸O−(N−スクシンイミジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム)、DIC(N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド)、EDC(1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩)又はBOP(ヘキサフルオロホウ酸ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム)である。適切な塩基は、例えば、HOBT(N−ヒドロキシベンゾトリアゾール)又はDIPEA(DIEA、ジイソプロピルエチルアミン)である。
当然のことながら、本明細書に使用される専門用語は、特定の実施態様を記述することを目的とするものであり、限定を意図するものではない。更に、本発明の実施又は試験において、本明細書に記述されるのと同様又は同等な任意の方法、器具及び材料を使用することができるが、好ましい方法、器具及び材料は今から記述される。
本明細書において使用されるとき、「アルキル」という用語は、単独で又は他の基と組合せて、1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜16個の炭素原子、更に好ましくは1〜10個の炭素原子の分岐又は直鎖の一価飽和脂肪族炭化水素基のことをいう。
「低級アルキル」という用語は、単独で又は他の基と組合せて、1〜9個の炭素原子、好ましくは1〜6個の炭素原子の分岐又は直鎖のアルキル基のことをいう。この用語は更に、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、1−エチルプロピル、3−メチルブチル、n−ヘキシル、2−エチルブチルなどのような基を典型例とする。特に好ましいのは、メチル及びエチルである。
本明細書において使用されるとき、「低級アルケニル」という用語は、単独で又は他の基と組合せて、オレフィン結合を有する、1〜9個の炭素原子、好ましくは1〜6個の炭素原子の直鎖又は分岐の炭化水素基のことをいう。好ましい低級アルケニルは、2−プロペニルである。
「シクロアルキル」という用語は、3〜10個、好ましくは3〜7個の炭素原子、そして更に好ましくは4〜6個の炭素原子の一価の炭素単環式又は多環式基のことをいう。この用語は更に、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ボルニル、アダマンチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、インデニルなどのような基を典型例とする。好ましい実施態様において、「シクロアルキル」は、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルを意味する。
「ヘテロシクリル」という用語は、1個、2個又は3個の炭素環原子が、N、O又はSのようなヘテロ原子により置換されている、単環式又は多環式飽和環を意味する。ヘテロシクリル基の例は、特に限定されないが、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、1,3−ジオキサニルなどを包含する。好ましいヘテロシクリル基は、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル又はテトラヒドロピラニルである。ヘテロシクリル基は、非置換であっても又は置換されていてもよく、そして結合は、適宜その炭素骨格を介しても又はそのヘテロ原子を介してもよい(ただし、該置換基は、後述の実施例又は請求の範囲において断りない限り、同様に更に置換されてはいない)。
「アリール」という用語は、少なくとも1個の芳香環を有する、6〜12個の炭素原子の芳香族炭素単環式又は多環式基のことをいう。このような基の例は、特に限定されないが、フェニル、ナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン、1,2−ジヒドロナフタレン、インダニル、1H−インデニルなどを包含する。好ましいアリール基は、フェニル又はナフチルであり、フェニルが特に好ましい。
「ヘテロアリール」という用語は、N、O、及びSから選択される1個、2個、又は3個の環ヘテロ原子を含有し、残りの環原子はCである、少なくとも1個の芳香環を有する、5〜12個の原子の芳香族単環式又は多環式基のことをいう。ヘテロアリール基の1個又は2個の環炭素原子は、カルボニル基で置換されていてもよい。好ましいヘテロアリール環は、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イソオキサゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、フラニル、チエニル、ピラニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、7−アザインドリル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、キノキサリニル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサジニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、クロメニル、クロマニル、イソクロマニル、クマリニル、イソクマリニル及びベンゾピラニルよりなる群から選択される。好ましいヘテロアリール基は、1H−ピラゾール−3−イル、チアゾール−2−イル、[1,2,4]チアジアゾール−5−イル、[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、ピリジル、ピラジニル及びピリミジニルよりなる群から選択される。
「ヘテロアリール」という用語は、N、O、及びSから選択される1個、2個、又は3個の環ヘテロ原子を含有し、残りの環原子はCである、少なくとも1個の芳香環を有する、5〜12個の原子の芳香族単環式又は多環式基のことをいう。ヘテロアリール基の1個又は2個の環炭素原子は、カルボニル基で置換されていてもよい。
本明細書において使用されるとき、「低級アルコキシ」という用語は、R’−O−基(ここで、R’は、低級アルキルであり、そして「低級アルキル」という用語は、前記の意味を有する)を意味する。低級アルコキシ基の例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ及びtert−ブトキシであり、好ましくはメトキシ及びエトキシである。
「低級アルコキシアルキル」という用語は、−R”−O−R’基(ここで、R’は、本明細書中に前記と同義の低級アルキル基を意味し、そしてR”は、メチレン、エチレン又はプロピレンのような低級アルキレン基を意味する)のことをいう。低級アルコキシアルキル基の例は、メトキシメチル又は2−メトキシエチルである。
本明細書において使用されるとき、「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素基を意味し、好ましくはフッ素、塩素又は臭素基を、そして更に好ましくはフッ素又は塩素基を意味する。
「低級ハロゲンアルキル」という用語は、上記と同義の低級アルキル基であって、この低級アルキル基の少なくとも1個の水素原子が、ハロゲン原子、好ましくはフルオロ又はクロロ、最も好ましくはフルオロにより置換されている基のことをいう。好ましいハロゲン化低級アルキル基には、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、フルオロメチル及びクロロメチルがあり、トリフルオロメチルが特に好ましい。
「低級ハロゲンアルコキシ」という用語は、上記と同義の低級アルコキシ基であって、この低級アルコキシ基の少なくとも1個の水素原子が、ハロゲン原子、好ましくはフルオロ又はクロロ、最も好ましくはフルオロにより置換されている基を意味する。好ましいハロゲン化低級アルコキシ基には、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロメトキシ及びクロロメトキシがあり、トリフルオロメトキシが特に好ましい。
「低級ヒドロキシアルキル」という用語は、上記と同義の低級アルキル基であって、この低級アルキル基の少なくとも1個の水素原子が、ヒドロキシ基により置換されている基のことをいう。好ましい低級ヒドロキシアルキル基は、2−ヒドロキシ−エチル、2−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシブチル、1,2−ジヒドロキシエチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル及び本明細書に具体的に例示される基である。特に好ましいのは、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル及び1,2−ジヒドロキシエチルである。
「カルボキシル」という用語は、−COOH基を意味し、一方「アミノカルボニル」という用語は、−CO−NH2基のことをいう。
「低級アルコキシカルボニル」という用語は、−CO−OR’基(ここで、R’は、低級アルキルであり、そして「低級アルキル」という用語は、前記の意味を有する)のことをいう。好ましい低級アルコキシカルボニル基は、メトキシカルボニル又はエトキシカルボニルである。
「低級アミノカルボニルアルキル」という用語は、−R”−CO−NH2基(ここで、R”は、メチレン、エチレン又はプロピレンのような低級アルキレン基を意味する)のことをいう。
「低級アルコキシカルボニルアミノ」とは、−NH−CO−OR’基(ここで、R’は、低級アルキルである)のことをいう。
「低級アルケニルオキシカルボニル」という用語は、−CO−OR*基(ここで、R*は、低級アルケニル基である)のことをいう。好ましい低級アルケニルオキシカルボニル基は、2−プロペン−1−イルオキシカルボニル又はアリルオキシカルボニルである。
本明細書において使用されるとき、「低級アルカノイル」という用語は、−CO−R’基(ここで、R’は、低級アルキルであり、そして「低級アルキル」という用語は、前記の意味を有する)を意味する。好ましい低級アルカノイル基は、アセチルである。
式(I)の化合物は、1個以上の不斉炭素原子を有することができ、そして光学的に純粋なエナンチオマー、エナンチオマーの混合物(例えば、ラセミ体など)、光学的に純粋なジアステレオ異性体、ジアステレオ異性体の混合物、ジアステレオ異性体ラセミ体又はジアステレオ異性体ラセミ体の混合物の形で存在することができる。光学活性体は、例えば、ラセミ体の分割によるか、不斉合成又は不斉クロマトグラフィー(キラル吸着剤又は溶離剤でのクロマトグラフィー)により入手することができる。本発明は、これら全ての形を包含する。
本明細書において使用されるとき、「薬学的に許容しうる塩」という用語は、式(I)の化合物の任意の薬学的に許容しうる塩を意味する。塩は、無機及び有機酸及び塩基を包含する、薬学的に許容しうる非毒性酸及び塩基から調製することができる。このような酸は、例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、ショウノウスルホン酸、クエン酸、エテンスルホン酸、ジクロロ酢酸、ギ酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、シュウ酸、p−トルエンスルホン酸などを包含する。特に好ましいのは、フマル酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、コハク酸、硫酸及びメタンスルホン酸である。許容しうる塩基塩は、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム)、アルカリ土類金属(例えば、カルシウム、マグネシウム)及びアルミニウム塩を包含する。
本発明の方法の実施において、有効量の本発明の化合物のいずれか1つ、又は本発明の化合物のいずれかの組合せ、又は薬学的に許容しうるその塩は、当該分野において知られている通常の許容しうる方法のいずれかを介して、単独で又は組合せて投与される。よって本化合物又は組成物は、経口(例えば、口腔)、舌下、非経口(例えば、筋肉内、静脈内、又は皮下)、直腸内(例えば、坐剤又は洗浄剤により)、経皮(例えば、皮膚電気穿孔法)又は吸入(例えば、エーロゾルにより)投与することができ、そして錠剤及び懸濁剤を包含する、固体、液体又は気体調剤の剤形で投与することができる。投与は、持続的療法による単回単位投与剤形として、又は頓服の単回投与療法として実施することができる。治療用組成物はまた、パモ酸のような親油性塩と共に油性乳剤若しくは分散剤の剤形であっても、又は皮下若しくは筋肉内投与用の生分解性徐放性組成物の剤形であってもよい。
本明細書の組成物の調製のために有用な製剤担体は、固体、液体又は気体であってよい。即ち、本組成物は、錠剤、丸剤、カプセル剤、坐剤、粉剤、腸溶性コーティング又は他の保護製剤(例えば、イオン交換樹脂への結合又は脂質タンパク質小胞へのパッケージング)、徐放性製剤、液剤、懸濁剤、エリキシル剤、エーロゾル剤などの剤形をとることができる。担体は、石油、動物、植物又は合成由来の油を包含する種々の油、例えば、ラッカセイ油、ダイズ油、鉱油、ゴマ油などから選択することができる。水、食塩水、デキストロース水溶液、及びグリコール類は、特に(血液と等張性であるとき)注射用液剤には好ましい液体担体である。例えば、静脈内投与用の製剤は、固体活性成分を水に溶解することにより水溶液を作り、この溶液を無菌にすることにより調製される、活性成分の無菌水溶液を含む。適切な製剤賦形剤は、デンプン、セルロース、タルク、グルコース、乳糖、タルク、ゼラチン、麦芽、コメ、小麦粉、チョーク、シリカ、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、塩化ナトリウム、乾燥スキムミルク、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノールなどを包含する。本組成物は、保存料、安定化剤、湿潤剤又は乳化剤、浸透圧を調整するための塩、緩衝剤などのような従来の製剤添加剤に付してよい。適切な製剤担体及びその製剤は、Remington's Pharmaceutical Sciences by E.W. Martinに記載されている。このような組成物は、いずれにせよ、レシピエントへの適正な投与のための適正な投与剤形を調製するために、有効量の活性化合物を適切な担体と一緒に含有する。
本発明の化合物の用量は、例えば、投与方法、対象の年齢及び体重、並びに処置すべき対象の症状のような多くの要因に依存しており、そして最終的には担当医又は担当獣医により決定されよう。担当医又は担当獣医により決定される、このような活性化合物の量は、本明細書及び請求の範囲において「治療有効量」と呼ばれる。例えば、本発明の化合物の用量は、典型的には1日に約1〜約1000mgの範囲にある。好ましくは、この治療有効量は、1日に約1mg〜約500mgの量である。
当然のことながら、本発明における一般式(I)の化合物は、官能基で誘導体化することにより、インビボで親化合物に変換して戻すことができる誘導体を得ることができる。インビボで一般式(I)の親化合物を生成することができる、生理学的に許容しうる、かつ代謝的に不安定な誘導体もまた、本発明の範囲に含まれる。
本発明の化合物は、市販の出発物質から開始して、当業者には知られている一般的合成手法及び手順を利用して調製することができる。化学物質は、例えば、Aldrich、Argonaut Technologies、VWR及びLancasterのような会社から購入することができる。クロマトグラフィーの補給品及び装置は、例えば、AnaLogix, Inc., Burlington, WI; Biotage AB, Charlottesville, VA; Analytical Sales and Services, Inc., Pompton Plains, NJ; Teledyne Isco, Lincoln, NE; VWR International, Bridgeport, NJ; Varian Inc., Palo Alto, CA及びMultigram II Mettler Toledo Instrument Newark, DEのような会社から購入することができる。Biotage, ISCO及びAnalogixのカラムは、標準的クロマトグラフィーにおいて使用される充填済みシリカゲルカラムである。
式(I)の化合物は、以下の一般反応スキームにより調製することができる:
式(IV)[ここで、R4は、低級アルキル、例えば、メチル又はエチルであり、そしてR1は、例えば、1個、2個又は3個の水素、ハロ、アルキル、フルオロアルキル及びペルフルオロアルキル、アルコキシ、若しくはペルフルオロアルコキシ基又はこれらの組合せで置換されている、アリール基、例えば、2,3−ジクロロ−フェニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イル、2,6−ジフルオロ−フェニル、3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェニル、2−クロロ−3−メトキシ−フェニル、2−クロロ−6−フルオロ−フェニル、2−エトキシ−フェニル、2−メトキシ−フェニル、又は2−トリフルオロメチル−フェニルである]の化合物は、式(II)[ここで、R4は、低級アルキル、例えば、メチル又はエチルである]の化合物を式(V)[ここで、R1は、例えば、1個、2個又は3個の水素、ハロ、アルキル、フルオロ−及びペルフルオロ−アルキル、アルコキシ、若しくはペルフルオロアルコキシ基又はこれらの組合せで置換されている、アリール基、例えば、2,3−ジクロロ−フェニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イル、2,6−ジフルオロ−フェニル、3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェニル、2−クロロ−3−メトキシ−フェニル、2−クロロ−6−フルオロ−フェニル、2−エトキシ−フェニル、2−メトキシ−フェニル、又は2−トリフルオロメチル−フェニルである]の化合物で、塩基性条件下[還流下のテトラヒドロフラン中での1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(J. Am. Chem. Soc. 1997, 119, 479)又はテトラヒドロフラン中でのカリウムt−ブトキシドなど]で処理することにより調製できる。
式(IV)[ここで、R4は、低級アルキル、例えば、メチル又はエチルであり、そしてR1は、例えば、非置換であるか、あるいは1個、2個又は3個の水素、ハロ、アルキル、フルオロ−及びペルフルオロ−アルキル、アルコキシ、若しくはペルフルオロアルコキシ基又はこれらの組合せで置換されている、ヘテロアリール基、例えば、3−ピリジル、8−キノリル、5−イソキノリル、又は5−キノリル基である]の化合物は、式(II)[ここで、R4は、低級アルキル、例えば、メチル又はエチルである]の化合物を式(V)[ここで、R1は、例えば、非置換であるか、あるいは1個、2個又は3個のハロ、アルキル、フルオロ−及びペルフルオロ−アルキル、アルコキシ、若しくはペルフルオロアルコキシ基又はこれらの組合せで置換されている、ヘテロアリール基、例えば、3−ピリジル、8−キノリル、5−イソキノリル、又は5−キノリル基である]の化合物で、塩基性条件下[還流下のテトラヒドロフラン中での1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(J. Am. Chem. Soc. 1997, 119, 479に記載された条件と類似の条件下)など]で処理することにより調製できる。
式(IV)[ここで、R4は、低級アルキル、例えば、メチル又はエチルであり、そしてR1は、アルキル、シクロアルキル、又はヘテロシクリル基、例えば、(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)−メチル基である]の化合物は、式(II)[ここで、R4は、低級アルキル、例えば、メチル又はエチルである]の化合物を式(V)[ここで、R1は、アルキル、シクロアルキル、又はヘテロシクリル基、例えば、(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)−メチル基である]の化合物で、塩基性条件下[還流下のテトラヒドロフラン中での1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(J. Am. Chem. Soc. 1997, 119, 479に記載された条件と類似の条件下)又はテトラヒドロフラン中でのトリブチルホスフィン(Tetrahedron 1998, 54, 637に記載された条件と類似の条件下)など]で処理することにより調製できる。
R4が、メチル又はエチルである、式(II)の化合物は、市販されている。
あるいは式(IV)[ここで、R4は、低級アルキル、例えば、メチル又はエチルであり、そしてR1は、例えば、1個、2個又は3個の水素、ハロ、アルキル、フルオロ−及びペルフルオロ−アルキル、アルコキシ、若しくはペルフルオロアルコキシ基又はこれらの組合せで置換されている、アリール基、例えば、2,3−ジクロロ−フェニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イル、2,6−ジフルオロ−フェニル、3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェニル、2−クロロ−3−メトキシ−フェニル、2−クロロ−6−フルオロ−フェニル、2−エトキシ−フェニル、2−メトキシ−フェニル、又は2−トリフルオロメチル−フェニルである]の化合物は、式(III)[ここで、R4は、低級アルキル、例えば、メチル又はエチルであり、そしてQは、ハロ、例えば、クロロである]の化合物を式(V)の化合物のアルカリ金属塩、例えば、ナトリウム又はカリウム塩で処理することにより調製できる。式(V)の化合物のアルコキシド塩は、式(V)の化合物から、適切な塩基でフェノール性ヒドロキシル基を脱プロトン化する任意の従来法を用いて独立の工程で調製することができる。あるいは式(IV)の化合物は、式(III)の化合物及び式(V)の化合物を、エタノールのようなアルコールに溶解したナトリウムのようなアルカリ金属で処理することにより調製できる(J. Pharm. Sci. 1964, 53, 902)。
あるいは式(IV)[ここで、R4は、低級アルキル、例えば、メチル又はエチルであり、そしてR1は、例えば、非置換であるか、あるいは1個、2個又は3個のハロ、アルキル、フルオロ−及びペルフルオロ−アルキル、アルコキシ、若しくはペルフルオロアルコキシ基又はこれらの組合せで置換されている、ヘテロアリール基、例えば、3−ピリジル、8−キノリル、5−イソキノリル、又は5−キノリル基である]の化合物は、式(III)[ここで、R4は、低級アルキル、例えば、メチル又はエチルであり、そしてQは、ハロ、例えば、クロロである]の化合物を式(V)の化合物のアルカリ金属塩、例えば、ナトリウム又はカリウム塩で処理することにより調製できる。式(V)の化合物の塩は、式(V)の化合物から、フェノール性ヒドロキシル基を脱プロトン化する任意の従来法を用いて調製することができる。あるいは式(IV)の化合物は、式(III)の化合物及び式(V)の化合物を、エタノールのようなアルコールに溶解したナトリウムのようなアルカリ金属で処理することにより調製できる(J. Pharm. Sci. 1964, 53, 902に記載された条件と類似の条件下)。
あるいは式(IV)[ここで、R4は、低級アルキル、例えば、メチル又はエチルであり、そしてR1は、アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクリル基である]の化合物は、式(III)[ここで、R4は、低級アルキル、例えば、メチル又はエチルであり、そしてQは、ハロ、例えば、クロロである]の化合物を式(V)の化合物のアルカリ金属塩、例えば、ナトリウム又はカリウム塩で処理することにより調製できる。式(V)の化合物の塩は、式(V)の化合物から、アルコールを脱プロトン化する任意の従来法を用いて調製することができる。あるいは式(IV)の化合物は、式(III)の化合物及び式(V)の化合物を、エタノールのようなアルコールに溶解したナトリウムのようなアルカリ金属で処理することにより調製できる(J. Pharm. Sci. 1964, 53, 902-905に記載された条件と類似の条件下)。
式(III)[ここで、R4は、低級アルキル、例えば、メチル又はエチルであり、そしてQは、ハロ、例えば、クロロである]の化合物は、図示されるか又はケト互変異性体の、式(III)[ここで、R4は、低級アルキル、例えば、メチル又はエチルであり、そしてQは、ヒドロキシルである]の化合物から、ジエチルエーテル中での五塩化リンでの処理のような、ケト化合物からハロゲン化ビニルを形成する任意の従来法により調製することができる(Synth. Commun. 1981, 11, 419; J. Am. Chem. Soc. 1955, 77, 1136; Arch. Pharm. (Weinheim, Ger). 1977, 310, 522に記載された条件と類似の条件下)。
図示されるか又はケト互変異性体の、式(III)[ここで、R4は、低級アルキル、例えば、メチル又はエチルであり、そしてQは、ヒドロキシルである]の化合物は、市販されている。
式(V)[ここで、R1は、例えば、1個、2個又は3個のハロ、アルキル、フルオロ−及びペルフルオロ−アルキル、アルコキシ、若しくはペルフルオロアルコキシ基又はこれらの組合せで置換されている、アリール基である]の化合物は、市販されているか、又は従来法により調製することができる(Chemistry of Phenols 2003, 1 395; J. Chem. Soc., Perkin Trans. 1 2000, 16, 2529及びこれらに引用された文献に記載された条件と類似の条件下)。例えば、以下の式(V)の化合物は、市販されている:フェノール、2−クロロ−3−メトキシ−フェノール、2−メトキシ−フェノール、3−メトキシ−フェノール、4−メトキシ−フェノール、2−トリフルオロメチル−フェノール、3−トリフルオロメチル−フェノール、4−トリフルオロメチル−フェノール、(2−ヒドロキシ−フェニル)−ピロリジン−1−イル−メタノン、2−シクロヘキシルフェノール、2−シクロペンチルフェノール、2−フェニルフェノール、1−ナフトール、5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフトール、2’−ヒドロキシアセトフェノン、2−ヒドロキシベンゾニトリル、o−クレゾール、3−フルオロフェノール、2−フルオロフェノール、2,3−ジフルオロフェノール、2,4−ジフルオロフェノール、2,5−ジフルオロフェノール、2,6−ジフルオロフェノール、2−(メチルスルホニル)フェノール、3−フェノキシフェノール、3−ヒドロキシ−2−メチルピリジン、2−(1−ピロリジノ)フェノール、2−(1−ピペリジノ)フェノール、2−(4−モルホリノ)フェノール、3−ヒドロキシピリジン、8−ヒドロキシキノリン、5−ヒドロキシイソキノリン、及び5−ヒドロキシキノリン。フェノール類はまた、アリールボロン酸から、過酸化水素での処理により調製することができる(Liquid Crystals, 2007, 34, 489に記載された条件と類似の条件下)。フェノール類上の官能基は、式(II)又は(III)の化合物との反応の前に操作することができる。エステル官能基を含有する側鎖を持つフェノール類は、エステルの還元によるか、又は標準条件を用いるグリニャール試薬の付加によって、アルコール官能基を含有する側鎖を持つフェノール類に変換することができる。α−ヒドロキシ酸官能基を含有する側鎖を持つフェノール類は、標準条件を用いてジオール類又は保護ジオール類に変換することができる。フェノール性ヒドロキシル基は、これらの修飾反応中に保護/脱保護を必要とすることがある。ベンゾオキサゾール−4−オール類は、対応するヒドロキシ置換2−ヒドロキシアニリン類から、オルトギ酸アルキル又はオルト酢酸アルキルでの処理により調製することができる。
式(VI)[ここで、R4は、低級アルキル、例えば、メチル又はエチルであり、Yは、ハロ、例えば、ブロモであり、そしてR1は、例えば、1個、2個又は3個の水素、ハロ、アルキル、フルオロ−及びペルフルオロ−アルキル、アルコキシ、若しくはペルフルオロアルコキシ基又はこれらの組合せで置換されている、アリール又はヘテロアリール基、例えば、2,3−ジクロロ−フェニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イル、2,6−ジフルオロ−フェニル、3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェニル、2−クロロ−3−メトキシ−フェニル、2−クロロ−6−フルオロ−フェニル、2−エトキシ−フェニル、2−メトキシ−フェニル、又は2−トリフルオロメチル−フェニルである]の化合物は、対応する式(IV)の化合物を適切なアリルハロゲン化条件[還流四塩化炭素中のN−ブロモスクシンイミド/過酸化ベンゾイル(Tetrahedron Lett. 1986, 27, 5285; J. Chem. Soc, Perkin Trans. 1 1987, 717に記載された条件と類似の条件下)又はジクロロメタン中のN−ブロモスクシンイミド/2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(J. Het. Chem. 1986, 23, 813に記載された条件と類似の条件下)など]で処理することにより調製できる。
式(VI)[ここで、R4は、低級アルキル、例えば、メチル又はエチルであり、Yは、ハロ、例えば、ブロモであり、そしてR1は、アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクリル基である]の化合物は、対応する式(IV)の化合物を任意の適切なアリルハロゲン化条件[還流四塩化炭素中のN−ブロモスクシンイミド/過酸化ベンゾイル(Tetrahedron Lett. 1986, 27, 5285; J. Chem. Soc, Perkin Trans. 1 1987, 717に記載された条件と類似の条件下)など]で処理することにより調製できる。
式(VIII)[ここで、Eは、低級アルコキシであり、R2は、アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル又はアリールであって、該アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル及びアリールは、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、又はケト基で単置換又は二置換されていてもよく、そしてR1は、アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクリルである]の化合物を生成させたいならば、このような化合物は、対応する式(VII)[ここで、Zは、アミノである]の化合物及び対応する式(VI)[ここで、R4は、低級アルキルであり、Yは、t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシであり、そしてR1は、アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクリルである]の化合物から製造することができる(Synthesis, 2002, 869に記載の条件と類似の条件下)。式(VI)[ここで、R4は、低級アルキルであり、Yは、t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシであり、そしてR1は、アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクリルである]の化合物は、Synthesis, 2002, 869に記載の条件と類似の条件下で調製することができる。
式(VIII)[ここで、Eは、低級アルキルオキシ又はベンジルオキシ、例えば、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ又はt−ブトキシであり、R1は、例えば、1個、2個又は3個の水素、ハロ、アルキル、フルオロ−及びペルフルオロ−アルキル、アルコキシ、若しくはペルフルオロアルコキシ基又はこれらの組合せで置換されている、アリール又はヘテロアリール基、例えば、2,3−ジクロロ−フェニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イル、2,6−ジフルオロ−フェニル、3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル、2−クロロ−3−メトキシ−フェニル、2−クロロ−6−フルオロ−フェニル、2−エトキシ−フェニル、2−メトキシ−フェニル、又は2−トリフルオロメチル−フェニルであり、そしてR2は、アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールであって、非置換であるか、又はハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、若しくはケト基で置換されている上記基、例えば、2,6−ジクロロ−フェニル、2,6−ジフルオロ−フェニル、シクロヘキシル、シクロペンチル、イソプロピル、フェニル、t−ブトキシ、テトラヒドロ−フラン−2−イル、テトラヒドロ−ピラン−2−イル、又はテトラヒドロ−ピラン−4−イルである]の化合物は、対応する式(VI)[ここで、R4は、低級アルキル、例えば、メチル又はエチルであり、Yは、ハロ、例えば、ブロモである]の化合物を対応する式(VII)[ここで、Zは、アミノであり、Eは、低級アルキルオキシ又はベンジルオキシ、例えば、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ又はt−ブトキシである]の化合物で、有機アミン塩基のような塩基性縮合条件下で処理し、続いて加熱(Org. Lett. 2003, 5, 4341; Tetrahedron Lett. 1986, 27, 5285; J. Org. Chem. 1984, 49, 3222; Synlett 2004, 247; Tetrahedron Lett. 2007, 48, 2819; Tetrahedron Lett. 2005, 46, 525に記載された条件と類似の条件下)又はマイクロ波照射することにより調製できる。あるいは式(VI)の化合物は、式(VII)[ここで、Zは、アミノ塩酸塩である]の化合物で、重炭酸ナトリウムのような塩基性条件下で水を共沸除去しながらエタノール中で処理し、次に酢酸と共に加熱してもよい(酢酸条件は、Bioorg. Med. Chem. Lett., 2008, 18, 1628に記載された条件と同様である)。
式(VIII)[ここで、Eは、低級アルキルオキシ又はベンジルオキシ、例えば、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ又はt−ブトキシであり、R1は、アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクリルであり、そしてR2は、アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル又はアリールであって、該アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル及びアリールは、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、又はケト基で単置換又は二置換されていてもよい基、例えば、2,6−ジクロロ−フェニル、2,6−ジフルオロ−フェニル、シクロヘキシル、シクロペンチル、イソプロピル、フェニル、t−ブトキシ、テトラヒドロ−フラン−2−イル、テトラヒドロ−ピラン−2−イル、又はテトラヒドロ−ピラン−4−イルである]の化合物は、対応する式(VI)[ここで、R4は、低級アルキル、例えば、メチル又はエチルであり、Yは、ハロ、例えば、クロロであり、そしてR1は、アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクリルである]の化合物を対応する式(VII)[ここで、Zは、アミノであり、Eは、低級アルキルオキシ又はベンジルオキシ、例えば、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ又はt−ブトキシである]の化合物で、有機アミン塩基のような塩基性縮合条件下で処理し、続いて加熱(Org. Lett. 2003, 5, 4341; Tetrahedron Lett. 1986, 27, 5285; J. Org. Chem. 1984, 49, 3222; Synlett 2004, 247; Tetrahedron Lett. 2007, 48, 2819; Tetrahedron Lett. 2005, 46, 525に記載された条件と類似の条件下)又はマイクロ波照射することにより調製できる。
式(VIII)[ここで、Eは、ヒドロキシルであり、R1は、アルキル、シクロアルキル、又はヘテロシクリル基、例えば、メチル又はエチルであり、そしてR2は、アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル又はアリールであって、該アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル及びアリールは、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、又はケト基で単置換又は二置換されていてもよい基、例えば、2,6−ジクロロ−フェニル、2,6−ジフルオロ−フェニル、シクロヘキシル、シクロペンチル、イソプロピル、フェニル、t−ブトキシ、テトラヒドロ−フラン−2−イル、テトラヒドロ−ピラン−2−イル、又はテトラヒドロ−ピラン−4−イルである]の化合物は、式(VIII)[ここで、Eは、低級アルキルオキシ又はベンジルオキシ、例えば、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ又はt−ブトキシである]の化合物の、当業者には既知の標準条件下の加水分解により調製することができる(例えば、Greene, T.W. Protective Groups in Organic Synthesis; John Wiley & Sons, Inc.: New York, 1991を参照のこと)。
式(V)[ここで、R1は、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、又はヘテロシクリル基、例えば、ベンジル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、イソプロピル、メチル、プロピル、又はテトラヒドロ−ピラン−4−イルである]の化合物は、市販されているか、又はアルコールを生成させる任意の従来法により調製することができる。例えば、アルコール類は、ハロゲン化アルキル、オレフィン類又はカルボニル化合物から標準手順により容易に合成することができる。典型的には成分置換、変換又は保護を必要とする官能基を有する、式(V)の化合物は、合成中の適切な時期に従来法を用いて目的の官能基に成分置換、変換又は脱保護することができる(例えば、Greene, T.W. Protective Groups in Organic Synthesis; John Wiley & Sons, Inc.: New York, 1991を参照のこと)。
式(VI)[ここで、R1及びR4は、メチルであるか、又はR1及びR4は、エチルであり、そしてYは、クロロである]の化合物は、市販されている。
式(VIII)[ここで、Eは、低級アルコキシ、例えば、メトキシ又はエトキシであり、R1は、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、又はヘテロシクリル基、例えば、ベンジル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、イソプロピル、メチル、プロピル、又はテトラヒドロ−ピラン−4−イルであり、そしてR2は、アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル又はアリールであって、該アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル及びアリールは、水素、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、又はケト基で単置換又は二置換されていてもよい基、例えば、2,6−ジクロロ−フェニル、2,6−ジフルオロ−フェニル、シクロヘキシル、シクロペンチル、イソプロピル、フェニル、t−ブトキシ、テトラヒドロ−フラン−2−イル、テトラヒドロ−ピラン−2−イル、又はテトラヒドロ−ピラン−4−イルである]の化合物は、対応する式(VIII)[ここで、Eは、低級アルコキシ、例えば、メトキシ又はエトキシであり、そしてR1は、メチルである]の前駆体を式(V)[ここで、R1は、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、又はヘテロシクリル基、例えば、ベンジル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、イソプロピル、メチル、プロピル、又はテトラヒドロ−ピラン−4−イルである]の化合物で、2段階酸性温熱条件下で処理することにより調製できる。式(VIII)[ここで、R1は、水素である]の化合物は、式(VIII)[ここで、R1は、メチルである]の化合物から酸性加水分解により調製することができる(EP 252363に記載された条件と類似の条件下)。式(VIII)[ここで、R1は、アルキルである]の化合物は、式(VIII)[ここで、R1は、水素である]の化合物から、酸性条件下の式(V)の化合物での処理により調製することができる。あるいは、これらの2段階は、式(VIII)[ここで、R1は、水素である]の化合物の単離なしに実施することができる(J. Org. Chem. 2008, 73, 2345; EP 252363に記載された条件と類似の条件下)。
市販されているか、又は文献において知られている、式(I)[ここで、Xは、Oであり、R1は、Hであり、R1’は、存在せず、R2は、アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル又はアリールであって、該アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル及びアリールは、水素、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、又はケト基で単置換又は二置換されていてもよい基であり、そしてR3は、任意の非置換又は置換ヘテロアリール基である]の化合物は、対応する式(VIII)[ここで、Eは、ヒドロキシルであり、そしてR1は、Hである]の化合物及び式(IX)の化合物から任意の従来法によってカルボン酸とアミンとの間のアミド結合を形成して、生成させることができる(Tetrahedron, 2005, 61, 10827に記載された条件と類似の条件下)。該ヘテロアリール基は、例えば、非置換及び置換1H−ピラゾール−3−イル、ピラジン−2−イル、ピリジン−2−イル、チアゾール−2−イル、[1,3,4]チアジアゾール−2−イル及び[1,2,4]チアジアゾール−5−イルを包含することができる。式(VIII)[ここで、Eは、ヒドロキシルであり、そしてR1は、Hである]の化合物は、R1が、メチルであり、そしてEが、低級アルコキシである、前駆体化合物から、温熱酸性条件下で、次に生じたエステルの加水分解によって製造することができる。
市販されているか、又は文献において知られている、式(I)[ここで、Xは、Nであり、R1’は、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、R1は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、R2は、アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル又はアリールであって、該アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル及びアリールは、水素、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、又はケト基で単置換又は二置換されていてもよい基であり、そしてR3は、任意の非置換又は置換ヘテロアリール基である]の化合物は、対応する式(I-x)[ここで、R1は、メチルである]の化合物から、対応する式(XIII)[ここで、R1’は、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリール、例えば、メチル又はエチルであり、そしてR1は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールである]の化合物での2段階温熱酸性条件下での処理により生成させることができる。式(I-x)[ここで、R1は、水素である]の化合物は、式(I-x)[ここで、R1は、メチルである]の化合物から酸性加水分解により調製することができる(EP 252363に記載された条件と類似の条件下)。式(I)[ここで、Xは、Nであり、R1’は、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、R1は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールである]の化合物は、式(I-x)[ここで、R1は、水素である]の化合物から式(XIII)の化合物での酸性条件下での処理により調製することができる(Org. Lett. 2003, 5, 4341-4344に記載された条件と類似の条件下)。式(XIII)[ここで、R1’は、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリール、例えば、メチル又はエチルであり、そしてR1は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールである]の化合物は、市販されているか、又は従来法を用いて容易に調製される。式(I)の化合物が、エナンチオマー又はジアステレオマーの混合物であるならば、超臨界流体クロマトグラフィー法のような、適切なクロマトグラフィー手法を利用することにより、キラルとして純粋な又はキラルとして濃縮された式(I)の化合物を生成させることができる。該ヘテロアリール基は、例えば、非置換及び置換1H−ピラゾール−3−イル、ピラジン−2−イル、ピリジン−2−イル、チアゾール−2−イル、[1,3,4]チアジアゾール−2−イル及び[1,2,4]チアジアゾール−5−イルを包含してもよい。
式(I)[ここで、Xは、Oであり、R1’は、存在せず、R1は、アルキル、シクロアルキル、又はヘテロシクリル基である]の化合物は、市販されているか、又は文献において知られている、式(VIII)[ここで、Eは、OHである]の化合物及び式(IX)[ここで、R3は、任意の非置換又は置換ヘテロアリール基である]の化合物から任意の従来法によりカルボン酸とアミンとの間のアミド結合を形成して、生成させることができる(Tetrahedron, 2005, 61, 10827に記載された条件と類似の条件下)。式(I)の化合物が、エナンチオマー又はジアステレオマーの混合物であるならば、超臨界流体クロマトグラフィー法のような、適切なクロマトグラフィー手法を利用することにより、キラルとして純粋な又はキラルとして濃縮された式(I)の化合物を生成させることができる。該ヘテロアリール基は、例えば、非置換及び置換1H−ピラゾール−3−イル、ピラジン−2−イル、ピリジン−2−イル、チアゾール−2−イル、[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、及び[1,2,4]チアジアゾール−5−イルを包含してもよい。
式(I)[ここで、Xは、Oであり、R1’は、存在せず、R1は、アリール又はヘテロアリール基である]の化合物は、市販されているか、又は文献において知られている、式(VIII)又は(VIII-x)[ここで、Eは、OHである]の化合物及び式(IX)[ここで、R3は、任意の非置換又は置換ヘテロアリール基である]の化合物から任意の従来法によりカルボン酸とアミンとの間のアミド結合を形成して、生成させることができる(Tetrahedron, 2005, 61, 10827に記載された条件と類似の条件下)。あるいはこの成分置換は、試薬として1−プロパンホスホン酸環状無水物を利用して達成することができる(Bioorg. Med. Chem. Lett., 2006, 16, 2648)。式(I)の化合物が、エナンチオマー又はジアステレオマーの混合物であるならば、超臨界流体クロマトグラフィー法のような、適切なクロマトグラフィー手法を利用することにより、キラルとして純粋な又はキラルとして濃縮された式(I)の化合物を生成させることができる。該ヘテロアリール基は、例えば、非置換及び置換1H−ピラゾール−3−イル、ピラジン−2−イル、ピリジン−2−イル、チアゾール−2−イル、[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、及び[1,2,4]チアジアゾール−5−イルを包含してもよい。
式(I)[ここで、Xは、Oであり、R1’は、存在せず、R1は、低級アルキル又はシクロアルキル、例えば、イソプロピル、n−プロピル及び(S)−1−メトキシ−プロピルである]の化合物は、あるいは式(I)[ここで、R1は、メチルである]の化合物から、式(V)[ここで、R1は、低級アルキル、例えば、イソプロピル、n−プロピル及び(S)−1−メトキシ−プロピルである]の化合物での、2段階温熱酸性条件下の処理により調製することができる[R2及びR3基は、上記のとおりである]。式(I-x)[ここで、R1は、水素である]の化合物は、式(I-x)[ここで、R1は、メチルである]の化合物から酸性加水分解により調製することができる(EP 252363に記載された条件と類似の条件下)。式(I)[ここで、Xは、Oであり、R1’は、存在せず、R1は、低級アルキル又はシクロアルキル、例えば、イソプロピル、n−プロピル及び(S)−1−メトキシ−プロピルである]の化合物は、式(I-x)[ここで、R1は、水素である]の化合物から、酸性条件下の式(V)の化合物での処理により調製することができる。あるいは、これらの2段階は、式(I-x)[ここで、R1は、水素である]の化合物の単離なしに実施することができる(J. Org. Chem. 2008, 73, 2345; EP 252363に記載された条件と類似の条件下)。
市販されているか、又は文献において知られている、式(I)[ここで、Xは、Oであり、R1は、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、R1’は、存在せず、R2は、アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル又はアリールであって、該アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル及びアリールは、水素、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、又はケト基で単置換又は二置換されていてもよい基であり、そしてR3は、任意の非置換又は置換ヘテロアリール基である]の化合物は、あるいは対応する式(XII)[ここで、Zは、アミノ基である]の化合物から、対応する式(VI)[ここで、Yは、ハロ、例えば、ブロモである]の化合物で、有機アミン塩基のような塩基性縮合条件下で処理し、続いて加熱(Org. Lett. 2003, 5, 4341; Tetrahedron Lett. 1986, 27, 5285; J. Org. Chem. 1984, 49, 3222; Synlett 2004, 247; Tetrahedron Lett. 2007, 48, 2819; Tetrahedron Lett. 2005, 46, 525に記載された条件と類似の条件下)又はマイクロ波照射することにより、生成させることができる。該ヘテロアリール基は、例えば、非置換及び置換1H−ピラゾール−3−イル、ピラジン−2−イル、ピリジン−2−イル、チアゾール−2−イル、[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、及び[1,2,4]チアジアゾール−5−イルを包含してもよい。
市販されているか、又は文献において知られている、式(XII)[ここで、Zは、アミノであり、R2は、アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル又はアリールであって、該アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル及びアリールは、水素、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、又はケト基で単置換又は二置換されていてもよい基であり、そしてR3は、任意の非置換又は置換ヘテロアリール基である]の化合物は、対応する式(VII)[ここで、Zは、t−ブトキシカルボニルのような保護アミノであり、Eは、ヒドロキシルである]及び式(IX)の化合物から、任意の従来法を用いてカルボン酸とアミンとの間のアミド結合を形成し(Tetrahedron, 2005, 61, 10827に記載された条件と類似の条件下)、続いて酸での処理のような標準条件を用いてアミノ窒素を脱保護することにより、生成させることができる。該ヘテロアリール基は、例えば、非置換及び置換1H−ピラゾール−3−イル、ピラジン−2−イル、ピリジン−2−イル、チアゾール−2−イル、[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、及び[1,2,4]チアジアゾール−5−イルを包含してもよい。
市販されているか、又は文献において知られている、式(I-x)[ここで、R1は、メチルであり、R2は、アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル又はアリールであって、該アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル及びアリールは、水素、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、又はケト基で単置換又は二置換されていてもよい基であり、そしてR3は、任意の非置換又は置換ヘテロアリール基である]の化合物は、対応する式(VIII)[ここで、R1は、メチルであり、そしてEは、OHである]及び式(IX)の化合物から、任意の従来法を用いてカルボン酸とアミンとの間のアミド結合を形成して、生成させることができる(Tetrahedron, 2005, 61, 10827に記載された条件と類似の条件下)。該ヘテロアリール基は、例えば、非置換及び置換1H−ピラゾール−3−イル、ピラジン−2−イル、ピリジン−2−イル、チアゾール−2−イル、[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、及び[1,2,4]チアジアゾール−5−イルを包含してもよい。
市販されているか、又は文献において知られている、式(I)[ここで、Xは、Nであり、R1’は、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、R1は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、R2は、アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル又はアリールであって、該アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル及びアリールは、水素、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、又はケト基で単置換又は二置換されていてもよい基であり、そしてR3は、任意の非置換又は置換ヘテロアリール基である]の化合物は、あるいは対応する式(VIII-x)[ここで、Eは、ヒドロキシルであり、Xは、Nであり、R1’は、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、R1は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールである]の化合物及び対応する式(IX)の化合物から、任意の従来法を用いてカルボン酸とアミンとの間のアミド結合を形成して、生成させることができる(Tetrahedron, 2005, 61, 10827-10852に記載された条件と類似の条件下)。該ヘテロアリール基は、例えば、非置換及び置換1H−ピラゾール−3−イル、ピラジン−2−イル、ピリジン−2−イル、チアゾール−2−イル、[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、及び[1,2,4]チアジアゾール−5−イルを包含してもよい。
式(VIII-x)[ここで、Eは、低級アルコキシ、例えば、メトキシ又はエトキシであり、Xは、Nであり、R1’は、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、R1は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、R2は、アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル又はアリールであって、該アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル及びアリールは、水素、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、又はケト基で単置換又は二置換されていてもよい基、例えば、2,6−ジクロロ−フェニル、2,6−ジフルオロ−フェニル、シクロヘキシル、シクロペンチル、イソプロピル、フェニル、t−ブトキシ、テトラヒドロ−フラン−2−イル、テトラヒドロ−ピラン−2−イル、又はテトラヒドロ−ピラン−4−イルである]の化合物は、対応する式(VIII)[ここで、Eは、低級アルコキシ、例えば、メトキシ又はエトキシであり、そしてR1は、メチルである]の化合物を式(XIII)[ここで、R1’は、アルキル、例えば、メチル若しくはエチル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、そしてR1は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールである]の化合物で、2段階温熱酸性条件下で処理することにより調製できる。式(VIII)[ここで、R1は、水素である]の化合物は、式(VIII)[ここで、R1は、メチルである]の化合物から酸性加水分解(EP 252363に記載された条件と類似の条件下)により調製することができる。式(VIII-x)[ここで、Xは、Nであり、R1’は、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、R1は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールである]の化合物は、式(VIII)[ここで、R1は、水素である]の化合物から、酸性条件下の式(XIII)の化合物での処理により調製することができる(Org. Lett. 2003, 5, 4341に記載された条件と類似の条件下)。式(XIII)[ここで、R1’は、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリール、例えば、メチル又はエチルであり、そしてR1は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールである]の化合物は、市販されているか、又は従来法を用いて容易に調製される。式(VIII-x)[ここで、Eは、OHである]の化合物は、対応する式(VIII-x)[ここで、Eは、低級アルコキシである]の化合物から加水分解によって製造することができる。
あるいは、式(VIII-x)[ここで、Xは、Oであり、R1’は、存在せず、R1は、例えば、1個、2個又は3個のハロ、アルキル、フルオロ−及びペルフルオロ−アルキル、アルコキシ、若しくはペルフルオロアルコキシ基又はこれらの組合せで置換されている、アリール又はヘテロアリール基、例えば、2,3−ジクロロ−フェニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イル、2,6−ジフルオロ−フェニル、(R)−2−メトキシ−1−メチル−エチル、3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル、2−クロロ−3−メトキシ−フェニル、2−クロロ−6−フルオロ−フェニル、2−エトキシ−フェニル、2−メトキシ−フェニル、又は2−トリフルオロメチル−フェニルであり、そしてR2は、非置換であるか、又はハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、若しくはケト基で置換されている、アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリール、例えば、2,6−ジクロロ−フェニル、2,6−ジフルオロ−フェニル、シクロヘキシル、シクロペンチル、イソプロピル、フェニル、t−ブトキシ、テトラヒドロ−フラン−2−イル、テトラヒドロ−ピラン−2−イル、又はテトラヒドロ−ピラン−4−イルである]の化合物は、対応する式(V)の化合物の式(VIII-x)[ここで、Xは、ホウ素であり、そしてR1’及びR1は、個々にアルコキシであるか、又は一緒になって環を形成し、そしてEは、アルコキシ基である]の化合物との、酢酸銅に触媒される塩基性条件下での直接カップリングにより調製することができる(Tetrahedron Lett. 1998, 39, 2933; J. Org. Chem. 2004, 69, 5087に記載された条件と類似の条件下)。対応する式(VIII-x)[ここで、Xは、ホウ素であり、そしてR1’及びR1は、個々にアルコキシであるか、又は一緒になって環を形成し、そしてEは、アルコキシ基である]の化合物は、対応する式(VIII)[ここで、R1は、トリフルオロメタンスルホニルである]の化合物から、式(XIV)[ここで、R1’及びR1は、個々にアルコキシであるか、又は一緒になって環を形成する]の化合物で処理することにより調製できる(J. Organometallic. Chem. 2003, 687, 284に記載された条件と類似の条件下)。対応する式(VIII)[ここで、R1は、トリフルオロメタンスルホニルである]の化合物は、式(VIII)[ここで、R1は、水素である]の化合物から、塩基及びトリフルオロメタンスルホン酸無水物での処理により調製することができる(Synthesis 2007, 15, 2317に記載された条件と類似の条件下)。対応する式(VIII)[ここで、R1は、水素である]の化合物は、式(VIII)[ここで、R1は、低級アルキル、例えば、メチルである]の化合物から温熱酸性条件を用いて調製することができる(CN 101121688; J. Org. Chem. 1993, 58, 4010に記載された条件と類似の条件下)。
あるいは、式(I)[ここで、Xは、Oであり、R1’は、存在せず、R1は、例えば、1個、2個又は3個のハロ、アルキル、フルオロ−及びペルフルオロ−アルキル、アルコキシ、若しくはペルフルオロアルコキシ基又はこれらの組合せで置換されている、アリール又はヘテロアリール基、例えば、2,3−ジクロロ−フェニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イル、2,6−ジフルオロ−フェニル、(R)−2−メトキシ−1−メチル−エチル、3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル、2−クロロ−3−メトキシ−フェニル、2−クロロ−6−フルオロ−フェニル、2−エトキシ−フェニル、2−メトキシ−フェニル、又は2−トリフルオロメチル−フェニルであり、そしてR2は、非置換であるか、又はハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、若しくはケト基で置換されている、アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリール、例えば、2,6−ジクロロ−フェニル、2,6−ジフルオロ−フェニル、シクロヘキシル、シクロペンチル、イソプロピル、フェニル、t−ブトキシ、テトラヒドロ−フラン−2−イル、テトラヒドロ−ピラン−2−イル、又はテトラヒドロ−ピラン−4−イルであり、そしてR2及びR3は、上記のとおりである]の化合物は、対応する式(V)の化合物の対応する式(I)[ここで、Xは、ホウ素であり、そしてR1’及びR1は、個々にアルコキシであるか、又は一緒になって環を形成する]の化合物との、酢酸銅に触媒される塩基性条件下での直接カップリングにより調製することができる(Tetrahedron Lett. 1998, 39, 2933; J. Org. Chem. 2004, 69, 5087に記載された条件と類似の条件下)。市販されているか、又は文献において知られている、対応する式(I)[ここで、Xは、ホウ素であり、そしてR1’及びR1は、個々にアルコキシであるか、又は一緒になって環を形成し、そしてR3は、任意の非置換又は置換ヘテロアリール基である]の化合物は、対応する式(I)[ここで、Xは、Oであり、R1は、Hであり、R1’は、存在しない]の化合物から、式(XIV)[ここで、R1’及びR1は、個々にアルコキシであるか、又は一緒になって環を形成する]の化合物で処理することにより調製できる(J. Organometallic. Chem. 2003, 687, 284に記載された条件と類似の条件下)。対応する式(I)[ここで、R1は、トリフルオロメタンスルホニルであり、そしてR1’は、存在しない]の化合物は、式(I)[ここで、R1は、水素であり、そしてR1’は、存在しない]の化合物から塩基及びトリフルオロメタンスルホン酸無水物での処理により調製することができる(Synthesis 2007, 15, 2317に記載された条件と類似の条件下)。対応する式(I)[ここで、R1は、水素であり、そしてR1’は、存在しない]の化合物は、式(I)[ここで、R1は、低級アルキル、例えば、メチルであり、そしてR1’は、存在しない]の化合物から、温熱酸性条件を用いて調製することができる(CN 101121688; J. Org. Chem. 1993, 58, 4010に記載された条件と類似の条件下)。ヘテロアリール基の例は、1H−ピラゾール−3−イル、ピラジン−2−イル、ピリジン−2−イル、チアゾール−2−イル、[1,3,4]チアジアゾール−2−イル及び[1,2,4]チアジアゾール−5−イルを包含する。
式(I)[ここで、R3は、アルキルカルバモイルである]の化合物は、対応する式(VIII)[ここで、Eは、低級アルコキシ、例えば、メトキシ又はエトキシである]の化合物から、N−アルキル尿素、例えば、N−メチル尿素での、マグネシウムメトキシドの存在下の処理により調製することができる(US 6528543に記載された条件と類似の条件下)。
成分置換、変換又は保護を必要とするかもしれない官能基を有する式(I)又は式(I-x)の化合物は、合成の適切な中間段階で、又はアミドカップリング工程の後で従来法を用いて目的の官能基に成分置換、変換又は脱保護することができる(Greene, T.W. Protective Groups in Organic Synthesis; John Wiley & Sons, Inc.: New York, 1991に記載された条件と類似の条件下)。このような変換は、塩基性条件下での酸若しくはアルコールへのエステルのけん化、アルデヒド、ケトン若しくはジオール類を得るために用いられるアセタール若しくはケタールの脱離、アルコールからのシリル保護基の脱離、アミドへの酸の変換、アルコール、ジオール、アルデヒド、酸若しくはエステルへのオレフィンの変換、又はアミン窒素からの保護基の脱離を包含してもよい。アルコール類は、ハロゲン化物、メシラート又はトシラートのような脱離基に変換し、次にアミン類、アルコール類又はチオール類のような求核物質で置換してもよい。このような変換はまた、モノ−、ジ−、及びトリハロゲン化ベンジルの脱ハロゲン化(J. Am. Chem. Soc. 2007, 129, 12656; Synlett 2001, 4, 485; Russian J. Org. Chem. (Translation) 2000, 36, 1488; Chem. Ber. 1959, 92, 1700に記載された条件と類似の条件下)、アルケン類及びアルキン類の水素化、又はアリールハロゲン化物若しくはトリフラートとアルキル若しくはアリール・カップリングパートナー(特に限定されないが、ボロン酸、アミン類、アルキン類、ハロゲン化ビニル又はアルキルなど)とのカップリング(Curr. Opin. Drug Discovery Dev. 2007, 10, 672; Chem. Rev. 2007, 107, 5318; Eur. J. Org. Chem. 2007, 4166; Chem. Rev. 2007, 107, 874; Chem. Rev. 2007, 107, 133に記載された条件と類似の条件下)を包含する。また、式(I)又は式(I-x)の化合物が、エナンチオマー又はジアステレオマーの混合物であるならば、超臨界流体クロマトグラフィー法のような、適切なクロマトグラフィー手法を利用することにより、キラルとして純粋な又はキラルとして濃縮された式(I)又は式(I-x)の化合物を生成させることができる。
式(VII)[ここで、Zは、アミノ基であり、そしてEは、ヒドロキシルである]の化合物は、アミノ酸であって、その幾つかは、商業的供給業者から調達することができる。幾つかの天然及び非天然アミノ酸は、市販されているか、又は文献に報告された幾つかの方法を介して容易に入手できる(D.J. Ager, in Handbook of chiral Chemicals, 2nd Edition, p11-30, CRC Pressに記載された条件と類似の条件下)。これらの方法には、エナミド類の不斉水素化(Ager, D.J., Leneman, S.A., The Synthesis of Unnatural Amino Acids, in Asymmetric Catalysis on Industrial Scale, Blaser, H.-U., Schmidt, E., Wiley-VCH: Weinheim, 2004, p23に記載された条件と類似の条件下)、キラル助剤による不斉誘導法(Pure and App. Chem. 1983, 55, 1799; Tetrahedron, 1988, 44, 5541; J. Am. Chem. Soc., 1990, 112, 4011に記載された条件と類似の条件下);キラル相間移動触媒アルキル化を利用する不斉法(Acc. Chem. Research 2004, 37, 506に記載された条件と類似の条件下);対応するアルデヒドのグリシン、保護グリシン又は保護ホスホン酸グリシン誘導体との縮合と、これに続く水素化(J. Org. Chem. 1989, 54, 4511; Org. Lett. 2005, 7, 5433; J. Org. Chem. 2005, 70, 5840に記載された条件と類似の条件下);及び2−(アセチルアミノ)−プロパン二酸ジエステルの適切なアルキル化試薬でのアルキル化と、これに続く酵素的分割又は脱カルボキシル化のいずれか(Chemistry & Biology, 2006, 13, 607; Acc. Chem. Research 2004, 37, 506及びこれらに引用された文献に記載された条件と類似の条件下)があり;(ベンズヒドリリデン−アミノ)−酢酸アルキルエステルのハロゲン化物、トリフラート、トシラート又はメシラート誘導体でのアルキル化により、生じるベンズヒドリリデン誘導体は、標準手順を用いてアミノ酸に変換することができる(J. Med. Chem.; 2006, 49, 6074に記載された条件と類似の条件下)。このハロゲン化物、トリフラート、トシラート又はメシラートは、対応するアルコール類から、アルコールをハロゲン化物、トリフラート、トシラート又はメシラートに変換するために知られている任意の条件を用いて調製することができる。アルデヒド類は、標準条件を用いて対応するアルコール類を酸化するか、又は標準条件を用いて対応する酸、エステル、若しくはWeinrebアミド類を還元することにより調製できる。アルコール類は、購入するか、又はアルコールを調製するために知られている任意の条件を用いて対応する酸、エステル類、若しくはアルデヒド類から調製することができる。これらの方法を用いて、式(VII)[ここで、R2は、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリール基である]の化合物は、調製することができる。
シクロペンチルアラニン、シクロヘキシルアラニン、及びシクロブチルアラニンのような、アルキル及びシクロアルキルアミノ酸は、市販されているか、あるいは対応するハロゲン化物又はトシラート又はメシラートから上述の一般法を介して容易に入手できる。同様に、アリール及びヘテロアリール含有アミノ酸は、市販されているか、あるいは容易に入手できるアリール又はヘテロアリールメチルハロゲン化物から、前述の標準法を用いて調製することができる。2,6−ジフルオロフェニルアラニン、2−チエニルアラニン、2−アミノ−3−イソオキサゾール−5−イル−プロピオン酸のようなアミノ酸は、調製することができる。幾つかのフルオロ−及びクロロ−置換ロイシン、例えば、2−アミノ−4−フルオロ−4−メチル−ペンタン酸、2−アミノ−4−クロロ−4−メチル−ペンタン酸、2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチル−ペンタン酸、2−アミノ−4,4−ジフルオロ−酪酸及び2−アミノ−4,4−ジクロロ−酪酸は、文献に記載されている既知の方法から容易に入手できる(Bioorg. & Med. Chem. Lett., 2008, 923; Synthesis 1996, 12, 1419に記載された条件と類似の条件下)。あるいは、フッ素化化合物は、対応するアルコール類、アルデヒド類又はケトン類から、三フッ化ジエチルアミノ硫黄のようなフッ素化剤での処理により調製することができる(Organic Syn. 1977, 57, 50; Chimia, 1985, 55, 134に記載された条件と類似の条件下)。例えば、2−アミノ−4,4−ジフルオロ−ペンタン酸は、対応するケトンの(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−オキソ−ペンタン酸メチルエステルから三フッ化ジエチルアミノ硫黄を用いて調製することができる(WO 2005040142に記載された条件と類似の条件下)。あるいは、2−アミノ−4,4−ジフルオロ−酪酸は、2−(アセチルアミノ)−プロパン二酸ジエステルをトリフルオロ−メタンスルホン酸2,2−ジフルオロ−エチルエステルでアルキル化することにより調製できる。トリフルオロ−メタンスルホン酸2,2−ジフルオロ−エチルエステルは、文献に記載されるように調製することができる(WO 9964442に記載された条件と類似の条件下)。ヒドロキシ置換ロイシンの2−アミノ−4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンタン酸は、適切に置換されたロイシンから、報告されるように、そのN−ブロモスクシンイミドとの反応を介して調製することができる(Tetrahedron Lett., 1990, 31, 7059に記載された条件と類似の条件下)。同様に、フルオロ置換アミノ酸は、既知の方法を介して入手することができる(Tetrahedron, 2004, 60, 6711に記載された条件と類似の条件下)。gem−ジフルオロシクロアルキルが必要ならば、三フッ化ジエチルアミノ硫黄を用いて、対応するケト誘導体を介して入手することができる(Organic Syn., 1977, 57, 50; Chimia, 1985, 55, 134に記載された条件と類似の条件下)。近接のジフルオロシクロペンタン誘導体の2−アミノ−3−((1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチル)−プロピオン酸メチルエステルは、対応するアルデヒドを保護ホスホン酸グリシン誘導体と反応させ、続いて水素化することにより調製できる(J. Org. Chem. 1989, 54, 4511; Org. Lett. 2005, 7, 5433; J. Org. Chem. 2005, 70, 5840に記載された条件と類似の条件下)。このアルデヒドは、対応するアルコールから、Swern酸化のような、アルコールをアルデヒドに酸化するための任意の既知の手順を用いて調製することができる。対応するアルコールの((1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチル)−メタノールは、WO 2008111473に記載された条件と類似の条件下で調製することができる。
シクロアルカノン含有アミノ酸、例えば、シクロペンタン−3−オンは、適切に保護されたシクロペンタン−3−オンメチル・トシラート又はメシラートを用いて調製することができる(PCT国際特許出願WO 2003095438; PCT国際特許出願WO 2007115968に記載された条件と類似の条件下)が、こうして上述のアミノ酸合成の一般法を介して保護アミノ酸の2−アミノ−3−(8,8−ジメチル−6,10−ジオキサ−スピロ[4.5]デカ−2−イル)−プロピオン酸を調製する。2−アミノ−3−(2−オキソ−ピロリジン−3−イル)−プロピオン酸のような側鎖にピロリジノン環を持つアミノ酸誘導体は、文献報告(WO 9957135)を利用して調製することができる。ヘテロシクリル含有アミノ酸の2−アミノ−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオン酸は、市販されているが、一方対応する類似体の2−アミノ−3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピオン酸は、報告された手順を利用して調製することができる(PCT国際特許出願WO 2001005783; PCT国際特許出願WO 2007070201に記載された条件と類似の条件下)。2−テトラヒドロフラン環を持つアミノ酸の2−アミノ−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオン酸は、2−フリル誘導体から、標準法を用いる2−フリル環の水素化とこれに続くジアステレオマーの分離を介して調製することができる(PCT国際特許出願WO 2004033462; PCT国際特許出願WO 9214706に記載された条件と類似の条件下)。
ノルボルニル環のような二環系を持つアミノ酸は、対応するアルデヒドを保護ホスホン酸グリシン誘導体と反応させ、続いて水素化することにより調製できる(J. Org. Chem. 1989, 54, 4511; Org. Lett. 2005, 7, 5433; J. Org. Chem. 2005, 70, 5840に記載された条件と類似の条件下)。このアルデヒドは、対応するアルコールから、Swern酸化のような、アルコールをアルデヒドに酸化するための任意の既知の手順を用いて調製することができる。対応するアルコールは、市販されている(2−ノルボルナンメタノールなど)か、又は文献の方法を用いて調製することができる(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル−メタノールなど、J. Med. Chem. 2005, 48, 8103に記載された条件と類似の条件下)。
2−アミノ−3−(1−フルオロ−シクロブチル)−プロピオン酸、2−アミノ−3−(1−フルオロ−シクロペンチル)−プロピオン酸、又は2−アミノ−3−(1−フルオロ−シクロヘキシル)−プロピオン酸のような、式(VII)[ここで、R2は、メチン環結合炭素原子上でフッ素で置換されているシクロアルキルである]のアミノ酸誘導体については、これらの化合物は、(ベンズヒドリリデン−アミノ)−酢酸アルキルエステルを対応する(1−フルオロ−シクロアルキル)−メタノール類似体のトリフラート、トシラート若しくはメシラート誘導体又は対応する臭化物でアルキル化することにより調製できる。生じるベンズヒドリリデン誘導体は、標準手順を用いてアミノ酸に変換することができる(J. Med. Chem.; 2006 49, 6074に記載された条件と類似の条件下)。対応する(1−フルオロ−シクロアルキル)−メタノール類似体のトリフラート、トシラート又はメシラート誘導体は、アルコールから、アルコールをトリフラート、トシラート又はメシラートに変換するために知られている任意の条件を用いて調製することができる。臭化物誘導体は、アルコールから、アルコールを臭化物に変換するために知られている任意の条件を用いて調製することができる。(1−フルオロ−シクロアルキル)−メタノール類似体は、文献において知られている(Synthesis 1988, 4, 310; PCT国際特許出願WO 2006064286に記載された条件と類似の条件下)か、又は対応するエポキシドから(Chem. Ber. 1922, 55, 2725に記載された条件と類似の条件下)適切なフッ素化試薬、例えば、ピリジンフッ化水素酸塩での処理(J. Fluorine Chem.; 1995; 74; 283に記載された条件と類似の条件下)により調製することができる。対応するエポキシド類は、標準条件を用いて、対応する環外アルケン類から直接、又はハロヒドリン類を介して調製することができる(J. Amer. Chem. Soc. 1954, 76, 4373に記載された条件と類似の条件下)。対応するハロヒドリン類は、J. Org. Chem. 1971, 36, 2915に記載された条件と類似の条件下で調製することができる。関連非環式類似体の4−フルオロ−ロイシンエチルエステルは、文献の手順を介して調製することができる(J. Org. Chem. 2005, 70, 2372に記載された条件と類似の条件下)。
2−アミノ−4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンタン酸、2−アミノ−3−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−プロピオン酸、2−アミノ−3−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−プロピオン酸、又は2−アミノ−3−(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−プロピオン酸のような、式(VII)[ここで、R2は、アルキル、又はメチン環結合炭素原子上でヒドロキシル基で置換されているシクロアルキルである]のアミノ酸誘導体については、これらの化合物は、(ベンズヒドリリデン−アミノ)−酢酸アルキルエステルを対応する(1−ヒドロキシ−シクロアルキル)−メタノール類似体のトリフラート、トシラート若しくはメシラート誘導体(1−ヒドロキシメチル−シクロヘキサノールは、市販されており、2−メチル−プロパン−1,2−ジオールについては、J. Org. Chem. 1989, 54, 4677; J. Org. Chem 1989, 54, 3523を参照のこと、1−ヒドロキシメチル−シクロペンタノールについては、Tetrahedron Lett. 1984, 25, 4245を参照のこと、1−ヒドロキシメチル−シクロブタノールについては、J. Am. Chem. Soc. 1949, 71, 3925; J. Org. Chem. 1993, 58, 3140を参照のこと)、対応する臭化物(1−ハロ−2−メチル−プロパン−2−オールについては、Organometal. Chem. Syn. 1971, 1, 127を参照のこと、1−ハロメチル−シクロペンタノールについては、 Tetrahedron 1959, 7, 165; Bull. Chem. Soc. Jpn 1982, 55, 1498; J. Org. Chem. 1984, 49, 4497; Tetrahedron Lett. 1986, 27, 3891; Can. J. Chem. 1988, 66, 168; Green Chem. 2005, 7, 100を参照のこと、1−ハロメチル−シクロブタノールについては、Tetrahedron 1959, 7, 165; J. Org. Chem 1971, 36, 2915; J. Org. Chem. 1973, 38, 1463を参照のこと、1−ハロメチル−シクロヘキサノールについては、J. Org. Chem 1980, 45, 924; J. Org. Chem. 1981, 46, 1283; J. Org. Chem. 1984, 49, 4497を参照のこと)、又は対応する第3級アルコール保護類似体(1−ヒドロキシ−2−メチル−プロパン−2−オールについては、J. Am. Chem. Soc. 2000, 122, 8837を参照のこと、1−ヒドロキシメチル−シクロペンタノールについては、PCT国際特許出願WO 19960117を参照のこと、1−ヒドロキシメチル−シクロヘキサノールについては、J. Org. Chem. 1998, 63, 2422を参照のこと)でアルキル化することにより調製できる。生じるベンズヒドリリデン誘導体は、標準手順を用いてアミノ酸に変換することができる(J. Med. Chem.; 2006 49, 6074に記載された条件と類似の条件下)。トリフラート、トシラート又はメシラート誘導体は、アルコールから、アルコールをトリフラート、トシラート又はメシラートに変換するために知られている任意の条件を用いて調製することができる。臭化物誘導体は、アルコールから、アルコールを臭化物に変換するために知られている任意の条件を用いて調製することができる。あるいはこれらの化合物は、対応するアルデヒドをグリシン、保護グリシン又は保護ホスホン酸グリシン誘導体と縮合し、続いて水素化することにより、調製できる(J. Org. Chem. 1989, 54, 4511; Org. Lett. 2005, 7, 5433; J. Org. Chem. 2005, 70, 5840に記載された条件と類似の条件下)。対応するアルコール保護アルデヒドは、文献において知られている(保護2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオンアルデヒドについては、 J. Am. Chem. Soc. 2000, 122, 8837; Tetrahedron Lett. 2005, 46, 6495を参照のこと、保護1−ヒドロキシ−シクロペンタンカルバルデヒドについては、J. Chem. Soc, Perkin Trans. 1 1988, 1119を参照のこと、保護1−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルバルデヒドについては、Synlett 1991, 479; Tetrahedron 1994, 50, 2821; J. Org. Chem. 1998, 63, 2422を参照のこと)か、又はアルコールから、第1級アルコールをアルデヒドに酸化するために適切な任意の方法を用いて調製することができる。アルコール官能基の脱マスキングは、シリル保護アルコール又はエステル保護アルコールのような保護アルコールをアルコールに変換するために知られている任意の条件を用いて達成できる。
2−アミノ−4,4−ジフルオロ−酪酸、2−アミノ−4,4−ジクロロ−酪酸又は2−アミノ−4,4−ジフルオロ−ペンタン酸のような、式(VII)[ここで、R2は、ジェミナルジハロアルキル基である]のアミノ酸誘導体については、これらの化合物、又はその適切に保護された誘導体は、文献に記載されるように調製することができる(PCT国際特許出願WO 2005040142; Synthesis 1996, 12, 1419に記載された条件と類似の条件下)。
式(VII)[ここで、R2は、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、又は置換ヘテロシクリルであり、そしてEは、ヒドロキシル又は官能基化ヒドロキシルであり、そしてZは、ハロゲン、例えば、臭化物、又は炭素を介して置換若しくは結合していてもよい任意の基である]の化合物は、市販されている物質から製造することができる。例えば、適切なR2誘導体は、マロナート誘導体と標準条件下で反応させることにより、置換マロナートが生成する(J. Med. Chem., 1990, 33, 263に記載された条件と類似の条件下)。生じる置換マロナートは、次に加水分解条件下で処理することにより、結果の二酸を形成することができる(J. Med. Chem., 1990, 33, 263に記載された条件と類似の条件下)。この二酸は、次に脱カルボキシル化を促進するような条件下で加熱することにより、適切に置換された酸を形成することができる(J. Med. Chem., 1990, 33, 263に記載された条件と類似の条件下)。場合によっては、目的のモノ酸は、商業的供給業者から入手できる。生じる置換酸は、次に酸塩化物を形成する条件下で処理することができる。場合によっては、目的の酸塩化物は、商業的供給業者から入手できる。生じる酸塩化物は、次に標準条件下で処理することにより、対応する式(VII)[ここで、Zは、ハロゲン、例えば、臭素であり、そしてEは、塩素である]の化合物を形成することができる(ヨーロッパ特許出願第864564号; J. Org. Chem. 1985, 50, 5507; J. Med.Chem., 1981, 24, 481に記載された条件と類似の条件下)。この酸塩化物は、次にメタノールのようなヒドロキシル含有試薬で処理することにより、対応する式(VII)[ここで、Eは、アルコキシ、シクロアルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシである]の化合物を形成することができるか、又はこの酸塩化物は、アミン又は官能基化アミンで処理することにより、対応する式(VII)[ここで、Eは、置換又は非置換アミノヘテロアリールである]の化合物を形成することができるが、このヘテロアリール基は、例えば、2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル、2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル、ピリミジン−4−イル、フラザン−3−イル、ピリダジン−3−イル、チアゾール−4−イル、ジヒドロ−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル、1H−イミダゾール−2−イル、1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、[1,2,5]チアジアゾール−3−イル、オキサゾール−2−イル、ベンゾオキサゾール−2−イル、4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル、ピリミジン−2−イル、[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル、イソオキサゾール−3−イル、[1,2,4]トリアジン−3−イル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル、イソキノリン−3−イル、キノリン−2−イル、1H−ピラゾール−3−イル、ピラジン−2−イル、ピリジン−2−イル、チアゾール−2−イル、[1,3,4]チアジアゾール−2−イル及び[1,2,4]チアジアゾール−5−イルである。この連続反応はまた、J. Med.Chem., 1981, 24, 481に記載された条件と類似の条件下、ワンポットで実施することができる。
式(IX)の化合物は、非置換又は置換ヘテロアリール又はヘテロシクリル基であってよく、これらは、市販されているか、又は文献において知られている。更に好ましいヘテロアリール基は、2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル、2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル、ピリミジン−4−イル、フラザン−3−イル、ピリダジン−3−イル、チアゾール−4−イル、ジヒドロ−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル、1H−イミダゾール−2−イル、1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、[1,2,5]チアジアゾール−3−イル、オキサゾール−2−イル、ベンゾオキサゾール−2−イル、4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル、ピリミジン−2−イル、[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル、イソオキサゾール−3−イル、[1,2,4]トリアジン−3−イル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル、イソキノリン−3−イル、及びキノリン−2−イルを包含する。最も好ましいヘテロアリール基は、1H−ピラゾール−3−イル、ピラジン−2−イル、ピリジン−2−イル、チアゾール−2−イル、[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、及び[1,2,4]チアジアゾール−5−イルを包含する。
式(IX)[ここで、R3は、置換1H−ピラゾール−3−イル基、例えば:1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル、又は5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、市販されている。
式(IX)[ここで、R3は、置換1H−ピラゾール−3−イル基、例えば:1−t−ブトキシカルボニル−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、PCT国際特許出願2005121110に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換1H−ピラゾール−3−イル基、例えば:1−(2−t−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−イソプロポキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−ヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−メチル−2−トリエチルシラニルオキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(1−ヒドロキシ−シクロプロピルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(4−メトキシカルボニル−シクロヘキシルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−(3−カルボキシ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−1−(4−メトキシカルボニル−フェニル)−ブチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−(3−t−ブトキシカルボニルアミノ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(3−メトキシカルボニル−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(4−t−ブトキシカルボニルアミノ−ブタ−2−イニル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(4−ヒドロキシ−ブタ−2−イニル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(3−メチル−ブタ−2−エニル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(3−ヒドロキシ−3−メチル−ブチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(4−メトキシカルボニル−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(3−メチル−ブチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−イソブチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−オクチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−ヘキシル−1H−ピラゾール−3−イル、1−(3−ヒドロキシ−3−メチル−ブチリル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−エタンスルホニル−1H−ピラゾール−3−イル、1−(4−メトキシ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(4−シアノ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(3−ヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−メタンスルホニルメチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−カルバモイルメチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−t−ブトキシカルボニル−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−t−ブトキシカルボニルメチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−プロピル−1H−ピラゾール−3−イル、1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−シクロプロピルメチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−t−ブトキシカルボニル−1H−ピラゾール−3−イル、1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル、1−(4−メチル−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(4−ヒドロキシ−ブチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−ブチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−エチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−ベンジル−1H−ピラゾール−3−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、又は1H−ピラゾール−3−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、市販されているか、又は米国特許出願US 2008021032に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換1H−ピラゾール−3−イル基、例えば:1−(ジメチル−ホスフィノイルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(ジエトキシ−ホスホリルメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、又は1−(ジエトキシ−ホスホリルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(エトキシ−メチル−ホスフィノイルメチル)−1H−ピラゾール−3−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2008005964に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、1−ジフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、PCT国際特許出願WO 2005090332に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換ピラジン−2−イル基、例えば、5−シアノ−ピラジン−2−イル、5−メチルスルファニル−ピラジン−2−イル、5−クロロ−ピラジン−2−イル、ピラジン−2−イル、5−メトキシ−ピラジン−2−イル、5−メチル−ピラジン−2−イル又は5−ブロモ−ピラジン−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、市販されている。
式(IX)[ここで、R3は、置換ピラジン−2−イル基、例えば、5−(ジエトキシ−ホスホリルメチル)−ピラジン−2−イル、5−(ジイソプロポキシ−ホスホリルメチル)−ピラジン−2−イル、又は5−(エトキシ−メチル−ホスフィノイルメチル)−ピラジン−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2008005964に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換ピラジン−2−イル基、例えば、5−メトキシカルボニル−ピラジン−2−イル、5−ジメチルアミノ−ピラジン−2−イル、5−チオフェン−2−イル−ピラジン−2−イル、5−(3−メトキシ−フェニル)−ピラジン−2−イル、5−(2−ヒドロキシ−フェニル)−ピラジン−2−イル、5−(2−メトキシ−フェニル)−ピラジン−2−イル、5−ビニル−ピラジン−2−イル、5−メタンスルホニルアミノ−ピラジン−2−イル、5−ジメトキシメチル−ピラジン−2−イル、5−{1−[(E)−t−ブトキシイミノ]−エチル}−ピラジン−2−イル、5−t−ブトキシカルボニル−ピラジン−2−イル、5−メチルスルファニルメチル−ピラジン−2−イル、5−シアノメチル−ピラジン−2−イル、5−(1,1−ジメトキシ−エチル)−ピラジン−2−イル、5−(ビス−エトキシカルボニル−メチル)−ピラジン−2−イル、5−[1,3]ジオキソラン−2−イル−ピラジン−2−イル、5−[1,3]ジオキソラン−2−イルメチル−ピラジン−2−イル、5−(2−メトキシ−エトキシ)−ピラジン−2−イル、5−アリルオキシ−ピラジン−2−イル、5−(2,2−ジメトキシ−エチル)−ピラジン−2−イル、5−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イル、5−(2−ベンジルオキシ−1−ベンジルオキシメチル−エトキシカルボニル)−ピラジン−2−イル、5−[2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−エトキシ]−ピラジン−2−イル、5−(2−メチル−プロペニル)−ピラジン−2−イル、5−(4−メチル−2,5−ジオキソ−イミダゾリジン−4−イル)−ピラジン−2−イル、5−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−ピラジン−2−イル、5−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ピラジン−2−イル、5−(2−トリエチルシラニルオキシ−エチルアミノ)−ピラジン−2−イル、5−(1H−インドール−5−イル)−ピラジン−2−イル、5−(5,6−ジヒドロ−4H−ピラン−2−イル)−ピラジン−2−イル、5−チオフェン−3−イル−ピラジン−2−イル、5−フラン−3−イル−ピラジン−2−イル、5−(5−シアノ−チオフェン−2−イル)−ピラジン−2−イル、5−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)−ピラジン−2−イル、5−アリル−ピラジン−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2008052869に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換ピラジン−2−イル基、例えば、5−シクロプロピル−ピラジン−2−イル、5−t−ブトキシカルボニルアミノ−ピラジン−2−イル、5−(t−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−ピラジン−2−イル、5−(2−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ピラジン−2−イル、5−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エトキシ]−ピラジン−2−イル、5−イソプロポキシ−ピラジン−2−イル、又は5−(4−アセチル−3−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピラジン−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2007007886に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換チアゾール−2−イル基、例えば、4−(4−イソプロピル−フェニル)−チアゾール−2−イル、4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル、4,5−ジメチル−チアゾール−2−イル、4,5−ジメチル−チアゾール−2−イル、4−アセチル−チアゾール−2−イル、4−カルバモイル−チアゾール−2−イル、4−カルボキシメチル−チアゾール−2−イル、4−クロロメチル−チアゾール−2−イル、4−シアノ−チアゾール−2−イル、4−エトキシカルボニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル、4−エトキシカルボニルメチル−5−エチル−チアゾール−2−イル、4−エトキシカルボニルメチル−5−メチル−チアゾール−2−イル、4−エトキシカルボニルメチル−チアゾール−2−イル、4−エトキシカルボニル−チアゾール−2−イル、4−エトキシオキサリル−チアゾール−2−イル、4−ホルミル−チアゾール−2−イル、4−ヒドロキシメチル−チアゾール−2−イル、4−イソプロピル−チアゾール−2−イル、4−メトキシカルボニルメチル−チアゾール−2−イル、4−メトキシカルボニル−チアゾール−2−イル、4−メチル−チアゾール−2−イル、4−t−ブチル−チアゾール−2−イル、4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル、5−(2−ヒドロキシ−エチルカルバモイル)−4−メチル−チアゾール−2−イル、5−アセチル−4−メチル−チアゾール−2−イル、5−ブロモ−チアゾール−2−イル、5−ブロモ−チアゾール−2−イル、5−ブロモ−チアゾール−2−イル、5−クロロ−チアゾール−2−イル、5−クロロ−チアゾール−2−イル、5−クロロ−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−エトキシカルボニル−4−メチル−チアゾール−2−イル、5−エトキシカルボニルメチルスルファニル−チアゾール−2−イル、5−エトキシカルボニル−チアゾール−2−イル、5−フルオロ−チアゾール−2−イル、5−フルオロ−チアゾール−2−イル、5−ホルミル−チアゾール−2−イル、5−ヒドロキシメチル−チアゾール−2−イル、5−イソプロピル−4−メトキシカルボニル−チアゾール−2−イル、5−メタンスルホニル−チアゾール−2−イル、5−メトキシカルボニルメチル−チアゾール−2−イル、5−メトキシカルボニル−チアゾール−2−イル、5−メトキシ−チアゾール−2−イル、5−メトキシ−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−メチル−チアゾール−2−イル、5−ニトロ−チアゾール−2−イル、5−チオシアナト−チアゾール−2−イル、6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[4,3−d]チアゾール−2−イル、6−ブロモ−チアゾロ[4,5−b]ピラジン−2−イル、6−カルボキシメチル−ベンゾチアゾール−2−イル、6−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イル、6−メタンスルホニル−ベンゾチアゾール−2−イル、6−ニトロ−ベンゾチアゾール−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、チアゾール−2−イル、チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、4−クロロメチル−チアゾール−2−イル、又は4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、市販されている。
式(IX)[ここで、R3は、置換チアゾール−2−イル基、例えば、5−(3−シアノ−フェノキシ)−チアゾール−2−イル、5−(3−メトキシカルボニル−フェノキシ)−チアゾール−2−イル、5−(4−メトキシカルボニル−フェノキシ)−チアゾール−2−イル、5−(5−メトキシカルボニル−ピリジン−3−イルオキシ)−チアゾール−2−イル、5−(6−フルオロ−ピリジン−3−イルオキシ)−チアゾール−2−イル、又は5−(3,4−ビス−メトキシカルボニル−フェノキシ)−チアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2008005914に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換チアゾール−2−イル基、例えば、4−(ジエトキシ−ホスホリルメチル)−5−イソプロピル−チアゾール−2−イル、4−(ジイソプロポキシ−ホスホリルメチル)−チアゾール−2−イル、4−(ジメチル−ホスフィノイルオキシメチル)−チアゾール−2−イル、4−(エトキシメチル−ホスフィノイルメチル)−チアゾール−2−イル、4−(エトキシ−メチル−ホスフィノイルオキシメチル)−チアゾール−2−イル、4−[2−(ジエトキシ−ホスホリル)−1−ヒドロキシ−エチル]−チアゾール−2−イル、4−[2−(ジエトキシ−ホスホリル)−エチル]−チアゾール−2−イル、5−(ジエトキシ−ホスホリル)−チアゾール−2−イル、5−(ジエトキシ−ホスホリルメチル)−チアゾール−2−イル、4−(2−オキシド−[1,3,2]ジオキサホスフィナン−2−イルメチル)−チアゾール−2−イル、4−((S)−エトキシ−メチル−ホスフィノイルメチル)−チアゾール−2−イル、4−(ジエトキシ−ホスホリルメチル)−チアゾール−2−イル、4−(ジエトキシ−ホスホリル)−チアゾール−2−イル、又は4−ブロモ−チアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2008005964に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換チアゾール−2−イル基、例えば、4−(2−エトキシカルボニル−エチルスルファニルメチル)−チアゾール−2−イル、4−カルボキシメチルスルファニルメチル−チアゾール−2−イル、又は5−(2−エトキシカルボニル−エチルスルファニル)−チアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2007125103に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換チアゾール−2−イル基、例えば、4−メトキシ−6−メトキシカルボニル−ベンゾチアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、PCT国際特許出願WO 2007122482に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換チアゾール−2−イル基、例えば、4−(1−アセチル−ピペリジン−4−イル)−チアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、PCT国際特許出願WO 2007089512に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換チアゾール−2−イル基、例えば、5−ブロモ−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、PCT国際特許出願WO 2007041365に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換チアゾール−2−イル基、例えば、4−(1,2−ビス−ベンゾイルオキシ−エチル)−チアゾール−2−イル、4−(1,3−ジアセトキシ−プロピル)−チアゾール−2−イル、4−(2,2,4−トリメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−チアゾール−2−イル、4−(2,2,5,5−テトラメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−チアゾール−2−イル、4−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−チアゾール−2−イル、4−(2−アセトキシ−1−アセトキシメチル−1−メチル−エチル)−チアゾール−2−イル、4−(2−アセトキシ−1−アセトキシメチル−エチル)−チアゾール−2−イル、4−(3−アセトキシ−2−アセトキシメチル−プロピル)−チアゾール−2−イル、4−(4−エチル−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−チアゾール−2−イル、4−(エトキシカルボニル−ヒドロキシ−メチル)−5−エチル−チアゾール−2−イル、5−ブロモ−4−エトキシオキサリル−チアゾール−2−イル、5−クロロ−4−エトキシオキサリル−チアゾール−2−イル、4−(1,1−ビス−エトキシカルボニル−エチル)−チアゾール−2−イル、5−(エトキシカルボニル−ヒドロキシ−メチル)−チアゾール−2−イル又は4−((S)−1,2−ビス−ベンゾイルオキシ−エチル)−チアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2007026761に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換チアゾール−2−イル基、例えば、5−(1−エトキシカルボニル−1−メチル−エチルスルファニル)−チアゾール−2−イル、5−(1−エトキシカルボニル−シクロプロピルスルファモイル)−チアゾール−2−イル、5−(1−メトキシカルボニル−シクロブチルスルファモイル)−チアゾール−2−イル、5−(2,6−ジメチル−ピペリジン−1−スルホニル)−チアゾール−2−イル、5−(2−エトキシカルボニル−エチルスルファモイル)−チアゾール−2−イル、5−(2−メトキシカルボニル−エチルスルファニル)−チアゾール−2−イル、5−(2−メトキシカルボニル−ピロリジン−1−スルホニル)−チアゾール−2−イル、5−(エトキシカルボニルメチル−スルファモイル)−4−メチル−チアゾール−2−イル、5−(エトキシカルボニルメチル−スルファモイル)−チアゾール−2−イル、5−(メトキシカルボニルメチル−メチル−スルファモイル)−4−メチル−チアゾール−2−イル、5−(メトキシカルボニルメチル−スルファモイル)−チアゾール−2−イル、5−(ピペリジン−1−スルホニル)−チアゾール−2−イル、5−イミダゾール−1−イル−チアゾール−2−イル、5−イソプロピルスルファモイル−チアゾール−2−イル、5−t−ブチルスルファモイル−チアゾール−2−イル、又は5−((S)−2−メトキシカルボニル−ピロリジン−1−スルホニル)−チアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2007006760に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換チアゾール−2−イル基、例えば、5−(2−カルボキシ−エチルスルファニル)−チアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、PCT国際特許出願WO 2007006814に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換チアゾール−2−イル基、例えば、4−メチル−5−(4−メチル−ピペラジン−1−スルホニル)−チアゾール−2−イル、5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−2−イル、5−クロロ−4−エトキシカルボニルメチル−チアゾール−2−イル、又は5−クロロ−4−エトキシカルボニルメチル−チアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2006058923に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換チアゾール−2−イル基、例えば、5−フルオロ−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル又はチアゾロ[4,5−b]ピラジン−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2005090332に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換チアゾール−2−イル基、例えば、4−エトキシカルボニルメチル−5−イミダゾール−1−イル−チアゾール−2−イル、4−メチル−5−(1−メチル−ピペリジン−4−イルスルファモイル)−チアゾール−2−イル、5−(2−エトキシカルボニル−エチルスルファニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル、5−(4−メチル−ピペラジン−1−スルホニル)−チアゾール−2−イル、5−(エトキシカルボニルメチル−メチルアミノ)−チアゾール−2−イル、又は4−カルボキシメチルスルファニル−チアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2005066145に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換チアゾール−2−イル基、例えば、4−メトキシメチル−チアゾール−2−イル、5−(1−アミノ−1−メチル−エチル)−チアゾール−2−イル、5−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル、4−アセトキシメチル−チアゾール−2−イル又はチアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2004081001に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換チアゾール−2−イル基、例えば、4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−チアゾール−2−イル、4−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−チアゾール−2−イル、4−[1−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−チアゾール−2−イル、4−[(R)−1−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−チアゾール−2−イル、チエノ[3,2−d]チアゾール−2−イル又は4−[1−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−チアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2004076420に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換チアゾール−2−イル基、例えば、5−フルオロ−チアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、PCT国際特許出願WO 2004072031に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換チアゾール−2−イル基、例えば、4−(2−メトキシカルボニル−エチルスルファニルメチル)−チアゾール−2−イル、4−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−チアゾール−2−イル、4−アジドメチル−チアゾール−2−イル、又は4−メチルカルバモイルメチル−チアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2004002481に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換チアゾール−2−イル基、例えば、5−エトキシオキサリル−チアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、米国特許US 6610846に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換チアゾール−2−イル基、例えば、4−ヒドロキシメチル−チアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、PCT国際特許出願WO 2001085706に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換チアゾール−2−イル基、例えば、5−ホルミル−チアゾール−2−イル、5−メトキシメチル−チアゾール−2−イル、5−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−エトキシカルボニルメトキシ−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−t−ブトキシカルボニルメトキシ−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−カルバモイルメトキシ−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−メチルカルバモイルメトキシ−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−(2−t−ブトキシカルボニルアミノ−エトキシ)−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−(2−アミノ−エトキシ)−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−[2−(t−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−エトキシ]−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−ジメチルスルファモイル−チアゾール−2−イル、4−(2−ジメチルカルバモイル−エチル)−チアゾール−2−イル、5−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−チアゾール−2−イル、5−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−チアゾール−2−イル、5−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エトキシ]−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−(2−ジメチルアミノ−エチルスルファニル)−チアゾール−2−イル、5−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−チアゾール−2−イル、5−(2−ヒドロキシ−エチルスルファニル)−チアゾール−2−イル、5−(3−ヒドロキシ−プロピルスルファニル)−チアゾール−2−イル、5−(2−t−ブトキシカルボニルアミノ−エチルスルファニル)−チアゾール−2−イル、6−メトキシ−チアゾロ[5,4−b]ピラジン−2−イル、チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル、5−メトキシ−チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル、5−ジメチルアミノ−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−ヒドロキシメチル−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−[(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミノ]−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、6−{[2−(t−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−エチル]−メチル−アミノ}−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−(2−ジメチルアミノ−エチルアミノ)−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−{[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−メチル−アミノ}−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチルアミノ]−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−メチルアミノ−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−(1−t−ブトキシカルボニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−((S)−1−t−ブトキシカルボニル−ピロリジン−3−イルオキシ)−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−(1−t−ブトキシカルボニル−ピロリジン−3−イルオキシ)−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−(1−t−ブトキシカルボニル−アゼチジン−3−イルオキシ)−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−(2−t−ブトキシカルボニルアミノ−2−メチル−プロポキシ)−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、5−[3−(t−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−プロポキシ]−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル、4−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル、5−(4−アセチル−3−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル、5−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル、5−(1−t−ブトキシカルボニル−ピペリジン−4−イルスルファニル)−チアゾール−2−イル、6−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エトキシ]−ベンゾチアゾール−2−イル、6−[2−(t−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−エトキシ]−ベンゾチアゾール−2−イル、6−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−ベンゾチアゾール−2−イル、5−アミノ−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、又は5−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2007007886に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換ピリジン−2−イル基、例えば、5−ヒドロキシメチル−ピリジン−2−イル、5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル、5−スルファモイル−ピリジン−2−イル、5−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−イル、5−カルボキシメチル−ピリジン−2−イル、5−メトキシカルボニル−ピリジン−2−イル、5−フェニル−ピリジン−2−イル、4−エチル−ピリジン−2−イル、イソキノリン−3−イル、5−フルオロ−ピリジン−2−イル、5−アセチル−ピリジン−2−イル、6−ブロモ−ピリジン−2−イル、4−エトキシカルボニル−ピリジン−2−イル、4−メトキシ−ピリジン−2−イル、5−ニトロ−ピリジン−2−イル、5−シアノ−ピリジン−2−イル、5−カルボキシ−ピリジン−2−イル、6−メチル−ピリジン−2−イル、5−メチル−ピリジン−2−イル、5−クロロ−ピリジン−2−イル、5−ブロモ−ピリジン−2−イル、4−メチル−ピリジン−2−イル、キノリン−2−イル、ピリジン−2−イル、又は5−カルバモイル−ピリジン−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、市販されている。
式(IX)[ここで、R3は、置換ピリジン−2−イル基、例えば、4−ブロモ−ピリジン−2−イル又は5−(ジエトキシ−ホスホリルメチル)−ピリジン−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2008005964に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換ピリジン−2−イル基、例えば、5−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピリジン−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、PCT国際特許出願WO 2007122482に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換ピリジン−2−イル基、例えば、5−ベンジルオキシ−ピリジン−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、PCT国際特許出願WO 2007117381に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換ピリジン−2−イル基、例えば、4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ピリジン−2−イル、4−(キノリン−5−イルオキシ)−ピリジン−2−イル、5−ブロモ−4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ピリジン−2−イル、5−ブロモ−4−(5−エトキシカルボニル−2,4−ジメチル−ピリジン−3−イルオキシ)−ピリジン−2−イル、5−ブロモ−4−エトキシカルボニルメチル−ピリジン−2−イル、4−エトキシカルボニルメチル−ピリジン−2−イル、4−ベンジルオキシ−5−ブロモ−ピリジン−2−イル、5−ブロモ−4−(4−メトキシ−ベンジルスルファニル)−ピリジン−2−イル、4−(4−メトキシ−ベンジルスルファニル)−ピリジン−2−イル、4−(2−クロロ−5−エトキシカルボニル−フェノキシ)−ピリジン−2−イル、又は4−ベンジルオキシ−ピリジン−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2007089512に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換ピリジン−2−イル基、例えば、5−[5−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−3−イル]−ピリジン−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、PCT国際特許出願WO 2007061923に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換ピリジン−2−イル基、例えば、5−ベンジルオキシカルボニル−ピリジン−2−イル、5−メトキシメトキシメチル−ピリジン−2−イル、3−トリメチルシリルオキシカルボニル−ピリジン−2−イル、5−((E)−2−エトキシカルボニル−ビニル)−ピリジン−2−イル、又は5−メタンスルホニル−ピリジン−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、米国特許出願US 2007099930に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換ピリジン−2−イル基、例えば、5−(4−アセチル−3−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イル、5−メトキシカルボニルメチルスルファニル−ピリジン−2−イル、又は2−アミノ−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−5−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2007007886に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換ピリジン−2−イル基、例えば、5−((E)−2−エトキシカルボニル−ビニル)−ピリジン−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、PCT国際特許出願WO 2005066145に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換ピリジン−2−イル基、例えば、5−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−ピリジン−2−イル、5−メタンスルホニルアミノ−ピリジン−2−イル又は5−ジメチルアミノ−ピリジン−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2004052869に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換ピリジン−2−イル基、例えば、5−[t−ブトキシカルボニル−(2−メトキシ−エチル)−アミノ]−ピリジン−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、PCT国際特許出願WO 2003015774に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換[1,3,4]チアジアゾール−2−イル基、例えば、5−ヒドロキシメチル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、Pharmazie 2003, 58, 367に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換[1,2,4]チアジアゾール−5−イル基、例えば、3−(2−ヒドロキシ−エチル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、日本公開特許公報JP 08151386に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換[1,3,4]チアジアゾール−2−イル基、例えば、5−(チアゾール−2−イルカルバモイルメチルスルファニル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、5−(1−t−ブトキシカルボニル−1−メチル−エチルスルファニル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、5−エトキシカルボニルメチル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、5−エトキシカルボニル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、5−シクロプロピル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、5−エトキシカルボニルメチルスルファニル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、5−エチルスルファニル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、5−トリフルオロメチル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、5−メチルスルファニル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、5−フラン−2−イル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、5−チオキソ−4,5−ジヒドロ−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、5−フェニル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、又は5−メチル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、市販されている。
式(IX)[ここで、R3は、置換[1,3,4]チアジアゾール−2−イル基、例えば、5−フェニルスルファモイル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、5−イソプロピルスルファモイル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、5−(2−メトキシ−エチルスルファモイル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、5−(ピペリジン−1−スルホニル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、5−(エトキシカルボニルメチル−メチル−スルファモイル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、又は5−(エトキシカルボニルメチル−スルファモイル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2007006760に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換[1,3,4]チアジアゾール−2−イル基、例えば、5−(3−エトキシカルボニル−プロピルスルファニル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、PCT国際特許出願WO 2005080360に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換[1,3,4]チアジアゾール−2−イル基、例えば、5−(2−エトキシカルボニル−エチルスルファニル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル又は5−(2−メトキシカルボニル−エチル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2007006814に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換[1,2,4]チアジアゾール−5−イル基、例えば、3−メトキシ−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル、3−メチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル、[1,2,4]チアジアゾール−5−イル、又は3−メチルスルファニル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、市販されている。
式(IX)[ここで、R3は、置換[1,2,4]チアジアゾール−5−イル基、例えば、3−ヒドロキシメチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル又は3−シクロプロピル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、PCT国際特許出願WO 2004081001に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換[1,2,4]チアジアゾール−5−イル基、例えば、3−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、PCT国際特許出願WO 2004076420に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換[1,2,4]チアジアゾール−5−イル基、例えば、3−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、PCT国際特許出願WO 2004076420に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル基、例えば、2−メチル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、PCT国際特許出願WO 2007122482に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル基、例えば:2−フルオロ−フェニル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル、3,5−ジメトキシ−フェニル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル、2,4−ジニトロ−フェニル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル、2−メトキシ−フェニル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル、4−クロロ−フェニル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル、3,4,5−トリメトキシ−フェニル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル、5−イソプロピル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル、又は2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、市販されている。
式(IX)[ここで、R3は、置換又は非置換ピリミジン−4−イル基、例えば、ピリミジン−4−イル又は2−メチル−ピリミジン−4−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、市販されている。
式(IX)[ここで、R3は、置換ピリダジン−3−イル基、例えば、6−メチル−ピリダジン−3−イル、ピリダジン−3−イル、又は6−クロロ−ピリダジン−3−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、市販されている。
式(IX)[ここで、R3は、チアゾール−4−イル基、例えば、チアゾール−4−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、PCT国際特許出願WO 2004081001に記載されるように調製することができる。
式(IX)[ここで、R3は、置換ジヒドロ−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル基、例えば、5−チオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、市販されている。
式(IX)[ここで、R3は、1H−イミダゾール−2−イル基、例えば、1H−イミダゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、市販されている。
式(IX)[ここで、R3は、1H−ベンゾイミダゾール−2−イル基、例えば、1H−ベンゾイミダゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、市販されている。
式(IX)[ここで、R3は、[1,2,5]チアジアゾール−3−イル基、例えば、[1,2,5]チアジアゾール−3−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、市販されている。
式(IX)[ここで、R3は、オキサゾール−2−イル基、例えば、オキサゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、市販されている。
式(IX)[ここで、R3は、ベンゾオキサゾール−2−イル基、例えば、ベンゾオキサゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、市販されている。
式(IX)[ここで、R3は、置換4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル基、例えば:4−トリフルオロメチル−フェニル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、市販されている。
式(IX)[ここで、R3は、置換又は非置換ピリミジン−2−イル基、例えば、ピリミジン−2−イル又は4−メチル−ピリミジン−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、市販されている。
式(IX)[ここで、R3は、置換[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル基、例えば、3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、市販されている。
式(IX)[ここで、R3は、イソオキサゾール−3−イル基、例えば、イソオキサゾール−3−イル又は5−メチル−イソオキサゾール−3−イルである]の化合物を生成させたいならば、これらの化合物は、市販されている。
式(IX)[ここで、R3は、[1,2,4]トリアジン−3−イル基、例えば、[1,2,4]トリアジン−3−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、市販されている。
式(IX)[ここで、R3は、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル基、例えば、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルである]の化合物を生成させたいならば、この化合物は、PCT国際特許出願WO 2004081001に記載されるように調製することができる。
化合物(3)は、スキーム1に略述される反応により合成することができる。化合物(1)のニトロピラゾールは、文献に記載される方法により調製することができる(J. Org. Chem., 1971, 36, 3081; J. Org. Chem., 1973, 38, 1777に記載された条件と類似の条件下)。化合物(1)は次に、塩基性条件下で2,2−ジメチル−オキシランのようなエポキシドで処理することにより、化合物(2)が生成する(Tet. Lett. 1992, 33, 4069; J. Med. Chem. 1990, 33, 868; J. Med. Chem., 2005, 48, 5162に記載された条件と類似の条件下)。化合物(2)のニトロ基は次に、標準還元条件下でアミノ基に変換することにより、スキーム1に示されるように化合物(3)が生成する(J. Chem. Soc, Perkin Trans. I 1977, 672; 米国特許出願US 2008021032に記載された条件と類似の条件下)。
化合物(5)は、スキーム2に略述される反応により合成することができる。化合物(1)のニトロピラゾールは、文献に記載される方法により調製することができる(J. Org. Chem., 1971, 36, 3081-4; J. Org. Chem., 1973, 38, 1777-82に記載された条件と類似の条件下)。化合物(1)は次に、塩基性条件下で市販の試薬、例えば、(2−ブロモ−エトキシ)−t−ブチル−ジメチル−シランで処理することにより、化合物(4)が生成する(J. Med. Chem., 2005, 48, 5162に記載された条件と類似の条件下)。非保護ヒドロキシル基を含有する市販のハロゲン化アルキルもまた、本アルキル化に適切な試薬に変換することができる(代表例については、Greene, T.W. Protective Groups in Organic Synthesis; John Wiley & Sons, Inc.: New York, 1991, p.77- 81を参照のこと)。化合物(4)のニトロ基は次に、標準還元条件下でアミノ基に変換することにより、スキーム2に示されるように化合物(5)が生成する(J. Chem. Soc, Perkin Trans. I, 1977, 672; 米国特許出願US 2008021032に記載された条件と類似の条件下)。
化合物(7)は、スキーム3に略述される反応により合成することができる。化合物(1)のニトロピラゾールは、文献に記載される方法により調製することができる(J. Org. Chem., 1971, 36, 3081; J. Org. Chem., 1973, 38, 1777に記載された条件と類似の条件下)。化合物(1)は次に、塩基性条件下で市販の試薬、例えば、p−トルエンスルホン酸((4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルエステルで処理することにより、化合物(6)が生成する(J Med. Chem., 1987, 30, 552; J Med. Chem., 2005, 48, 5162に記載された条件と類似の条件下)。化合物(6)のニトロ基は次に、標準還元条件下でアミノ基に変換することにより、スキーム3に示されるように化合物(7)が生成する(J. Chem. Soc, Perkin Trans. I, 1977, 672に記載された条件と類似の条件下)。反対のエナンチオマーは、反対のキラリティーの出発物質を利用して同じやり方で製造することができる。
化合物(10)は、スキーム4に略述される反応により合成することができる。化合物(1)のニトロピラゾールは、文献に記載される方法により調製することができる(J. Org. Chem., 1971, 36, 3081; J. Org. Chem., 1973, 38, 1777に記載された条件と類似の条件下)。化合物(1)は次に、塩基性条件下で市販の試薬、例えば、(R)−1−オキシラニル−メタノールで処理することにより、化合物(8)が生成する(Tet. Lett. 1992, 33, 4069; J. Med. Chem. 1990, 33, 868; J. Med. Chem., 2005, 48, 5162に記載された条件と類似の条件下)。化合物(8)は次に、酸性条件下で2,2−ジメトキシプロパンで処理することにより、化合物(9)が生成する(代表例については、Greene, T.W. Protective Groups in Organic Synthesis; John Wiley & Sons, Inc.: New York, 1991, p.123-127; J. Org. Chem. 1986, 51, 2637を参照のこと)。化合物(9)のニトロ基は次に、標準還元条件下でアミノ基に変換することにより、スキーム4に示されるように化合物(10)が生成する(J. Chem. Soc, Perkin Trans. I, 1977, 672; 米国特許出願US 2008021032に記載された条件と類似の条件下)。反対のエナンチオマーは、反対のキラリティーの出発物質を利用して同じやり方で製造することができる。
化合物(14)及び(15)は、スキーム5に略述される反応により合成することができる。市販の1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンは、アセトニルアセトンで処理することにより、化合物(11)が得られる(Synthesis, 1998, 1599; PCT国際特許出願WO 2005044264に記載された条件と類似の条件下)。化合物(11)のピラゾールは次に、文献に記載される方法により化合物(12)又は化合物(13)のいずれかに変換することができる(PCT国際特許出願WO 2003087098; ヨーロッパ特許出願EP 0138622に記載された条件と類似の条件下)。次にジメチルピロール保護基を脱離することにより、対応する遊離アミンを脱マスキングして、スキーム5に示されるように化合物(14)及び(15)を生成させることができる(Synthesis, 1998, 1599; PCT国際特許出願WO 2005044264 ヨーロッパ特許出願EP 0138622に記載された条件と類似の条件下)。
化合物(17)及び(18)は、スキーム6に略述される反応により合成することができる。市販のトリフルオロ酢酸メチルは、塩基の存在下でアセトニトリルで処理することにより、化合物(16)が得られる(ヨーロッパ特許出願EP 0220025に記載された条件と類似の条件下)。化合物(16)は次に、高温でメチルヒドラジンで処理することにより、スキーム6に示されるように化合物(17)及び(18)の混合物を得ることができる(ヨーロッパ特許出願EP 0542388に記載された条件と類似の条件下)。
化合物(25R)及び(25S)は、スキーム7に略述される反応により合成することができる。化合物(19)を調製してSwern条件下で酸化することにより、PCT国際特許出願2006094770; J. Org. Chem. 2001, 66, 206に記載されるように対応するアルデヒド(20)を得ることができる。アルデヒド(20)は、臭化アリルマグネシウムで処理することにより、ジアステレオマーアルコール(21R)及び(21S)の混合物を得ることができ(Synlett, 2005, 13, 2083に記載された条件と類似の条件下)、そしてこれらはクロマトグラフィーにより分離することができる。いずれかのジアステレオマー(21R)又は(21S)は、水素化ナトリウムのような塩基で処理して、次に臭化アリルでアリル化することにより、対応するエーテル(22R)又は(22S)を得ることができる。いずれかのエーテルは、Grubbs閉環メタセシス条件下で環化することにより、ジヒドロピラン(23R)又は(23S)を得ることができる(Tetrahedron Lett., 2007, 48, 1417に記載された条件と類似の条件下)。これらの化合物は、酸性条件下でメタノールで処理し、更に水素化することにより、対応する保護アミノアルコール(24R)又は(24S)を得ることができる。このアルコールの酸への酸化によって、対応する保護アミノ酸(25R)又は(25S)が得られる。
化合物(29R)及び(29S)は、スキーム8に略述される反応により合成することができる。アルデヒド(20)は、臭化アルキルマグネシウムで処理する(Synlett, 2005, 13, 2083に記載された条件と類似の条件下)ことにより、ジアステレオマーアルコール(26R)及び(26S)の混合物を得ることができ、そしてこれらはクロマトグラフィーにより分離することができる。いずれかのジアステレオマー(26R)又は(26S)は、水素化ナトリウムのような塩基で処理して、次にハロゲン化アルキルでアリル化することにより、対応するエーテル(27R)又は(27S)を得ることができる。これらの化合物は、酸性条件下でメタノールで処理することにより、対応する保護アミノアルコール(28R)又は(28S)を得ることができる。このアルコールの酸への酸化によって、対応する保護アミノ酸(29R)又は(29S)が得られる。
化合物(33)は、スキーム9に略述される反応により合成することができる。化合物(1)のニトロピラゾールは、文献に記載される方法により調製することができる(J. Org. Chem., 1971, 36, 3081; J. Org. Chem., 1973, 38, 1777に記載された条件と類似の条件下)。化合物(31)は、最初にアルデヒドをアルコールに還元し、次に塩化トシルで処理することを含む2段階の手順により、市販の化合物(30)を処理することによって調製することができる。化合物(1)は次に、塩基性条件下で化合物(30)で処理することにより、化合物(32)が生成する(J. Med. Chem., 1987, 30, 552; J. Med. Chem., 2005, 48, 5162に記載された条件と類似の条件下)。化合物(32)のニトロ基は次に、標準還元条件下でアミノ基に変換することにより、スキーム9に示されるように化合物(33)が生成する(J. Chem. Soc, Perkin Trans. I, 1977, 672に記載された条件と類似の条件下)。反対のエナンチオマーは、反対のキラリティーの出発物質を利用して同じやり方で製造することができる。
化合物(37)は、スキーム10に略述される反応により合成することができる。化合物(1)のニトロピラゾールは、文献に記載される方法により調製することができる(J. Org. Chem., 1971, 36, 3081; J. Org. Chem., 1973, 38, 1777に記載された条件と類似の条件下)。化合物(1)は次に、塩基性条件下で市販の試薬、例えば、(S)−グリシドールトシラートで処理することにより、化合物(34)が生成する(Tet. Lett. 1992, 33, 4069; J. Med. Chem. 1990, 33, 868; J. Med. Chem., 2005, 48, 5162に記載された条件と類似の条件下)。化合物(34)は次に、アジ化ナトリウムで処理し、次いで水素化ホウ素ナトリウム還元によって、化合物(35)が生成する。化合物(35)は次に、炭酸ジ−2−ピリジルで処理することにより、化合物(36)が得られる。化合物(36)のニトロ基は次に、標準還元条件下でアミノ基に変換することにより、スキーム10に示されるように化合物(37)が生成する(J. Chem. Soc, Perkin Trans. I, 1977, 672; 米国特許出願US 2008021032に記載された条件と類似の条件下)。反対のエナンチオマーは、反対のキラリティーの出発物質を利用して同じやり方で製造することができる。
化合物(41)は、スキーム11に略述される反応により合成することができる。化合物(1)のニトロピラゾールは、文献に記載される方法により調製することができる(J. Org. Chem., 1971, 36, 3081; J. Org. Chem., 1973, 38, 1777に記載された条件と類似の条件下)。化合物(39)は、市販の化合物(38)を塩化トシルで処理することにより調製できる。化合物(1)は次に、塩基性条件下で化合物(39)で処理することにより、化合物(40)が生成する(J. Med. Chem., 1987, 30, 552; J. Med. Chem., 2005, 48, 5162に記載された条件と類似の条件下)。化合物(40)のニトロ基は次に、標準還元条件下でアミノ基に変換することにより、スキーム11に示されるように化合物(41)が生成する(J. Chem. Soc, Perkin Trans. I, 1977, 672に記載された条件と類似の条件下)。
化合物(7)はまた、スキーム12に略述される反応により合成することができる。アミノピラゾールの化合物(42)は、市販されており、無水フタル酸で処理することにより、化合物(43)を得ることができる(J. Med. Chem. 2007, 50, 1584に記載された条件と類似の条件下)。化合物(44)は、塩基性条件下で4−クロロベンゼンスルホニルクロリドで処理することにより、化合物(45)が生成する(Eur. J. Org. Chem. 2006, 24, 5543に記載された条件と類似の条件下)。化合物(43)は次に、塩基性条件下で化合物(45)で処理することにより、化合物(46)が得られる(J. Med. Chem., 1987, 30, 552; J. Med. Chem., 2005, 48, 5162に記載された条件と類似の条件下)。化合物(46)のフタルイミド基は次に、標準脱保護条件下でアミノ基に変換することにより、スキーム12に示されるように化合物(7)が生成する(Angew. Chem., Int. Ed., 2007, 46, 8266に記載された条件と類似の条件下)。反対のエナンチオマーは、反対のキラリティーの出発物質を利用して同じやり方で製造することができる。
式(48)の化合物は、スキーム13に略述される反応により合成することができる。メトキシアセトニトリル、3−メトキシ−プロピオンニトリル、及び4,4,4−トリフルオロ−ブチロニトリルのような式(46)のニトリル類は、市販されているか、又は標準法を用いてハロゲン化アルキル、アルキルメシラート、アルキルトシラート又はアルデヒド類から調製することができ、そしてルイス酸での処理により式(47)の化合物に変換することができる(PCT国際特許出願2005090291に記載された条件と類似の条件下)。式(47)の化合物は次に、臭素及びチオシアン酸カリウムで処理することにより、対応する式(48)のチアジアゾール化合物を得ることができる(日本公開特許公報04077477に記載された条件と類似の条件下)。
式(52)の化合物は、スキーム14に略述される反応により合成することができる。p−メトキシフェニルアセトアミドのような式(49)のアリールアセトアミド類は、市販されており、そして塩化クロロカルボニルスルフェニルでの処理により式(50)の化合物に変換することができる(J. Chem. Soc, Perk. Trans. 1; 1981, 11, 2991に記載された条件と類似の条件下)。式(50)の化合物は次に、シアン化4−トルエンスルホニルで処理することにより、対応する式(51)のトシルチアジアゾール化合物を得ることができ、次いでこれをアンモニアで処理することにより、式(52)の化合物を得ることができる(Bioorg. & Med. Chem., 2003, 11, 5529に記載された条件と類似の条件下)。
式(54)[ここで、R1は、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ビニル、又はシクロプロピルである]の化合物は、スキーム15に略述される反応により合成することができる。式(53)[ここで、Xは、ブロモ又はヨードである]の化合物は、アルキルアミン、ジアルキルアミン、ビニルスズ化合物又はシクロプロピルボロン酸と、パラジウム触媒によりカップリングさせることにより、式(54)の化合物を得ることができる(米国特許出願2006270725; Ange. Chem., Int. Ed. 2008, 47, 6338-6361; Hartwig, J.F. in Handbook of Organopalladium Chemistry for Organic Synthesis 2002, 1 1051-1096; Farina, V.; Krishnamurthy, V.; Scott, W.J. The Stille reaction. Organic Reactions 1997, 50に記載された条件と類似の条件下)。
本発明は、以下の実施例においてここから更に説明されるが、これらは単に例証を意図するものであり、本発明の範囲を限定しない。
実施例
実施例1
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
飽和メタノール塩化水素(30mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−プロピオン酸(商業的供給源−Chem-Impex)(2.00g、12.62mmol)の溶液を、50℃、18時間、密閉管中で加熱した。混合物を25℃に冷却し、溶液を濃縮乾固して、(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩を定量的収率で白色の粉末として得た(2.71g)。
アセトニトリル(18mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(1.92g、9.13mmol)の懸濁液を、トリエチルアミン(1.3mL、9.34mmol)で処理した。次に、混合物を60℃に加熱して、その温度で1時間保持した。次に、更にトリエチルアミン(1.3mL、9.34mmol)を加え、続けてシリンジを介して、アセトニトリル中のメチル−4−クロロ−3−メトキシ−(E)−2−ブテノアート(1367mg、8.30mmol)を滴下した。次に、混合物を加熱して、100℃で18時間、窒素下で保持した事前加熱した油浴に入れることにより還流させた。混合物を25℃に冷却して、沈殿したトリエチルアンモニウム塩酸塩を濾別した。上澄みを濃縮し、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル(1.42g、58.2%)を明黄色の油状物として得た:1H NMR (DMSO-d6, 300 MHz) δ ppm 1.06 (m, 2 H), 1.36-1.90 (m, 9 H), 3.61 (s, 3 H), 3.77 (s, 3 H), 3.94 (AB, Jgem=17.8 Hz, 2H), 4.62 (dd, J = 4.8 Hz, 11.0 Hz, 1 H), 5.16 (s 1 H)。
テトラヒドロフラン(10mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル(1.42g、5.20mmol)を含有する溶液に、水(10mL)中の水酸化リチウム一水和物(273mg、6.4mmol)の水溶液で処理した。混合物を25℃で撹拌し、次にそれを2N塩酸水溶液で酸性化した。混合物をジクロロメタン(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮して、(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(855mg、65%)をオフホワイトの固体として得た:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.08 (m, 2 H), 1.36-1.88 (m, 9 H), 3.78 (s, 3 H), 3.95 (J=17.7 Hz, 2H), 4.54 (dd, J = 4.5 Hz, 11.0 Hz, 1 H), 5.16 (s 1 H), 12.80 (s, 1H)。
ベンゼン(8mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(643mg、2.53mmol)の溶液を、塩化オキサリル(342mg、2.7mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)で処理した。沸騰が見られた。反応混合物を3時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(8mL)に溶解して、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、442mg、2.8mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(497mg、3.8mmol)で処理した。反応混合物を25℃、窒素下で18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 80g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(542mg、55%)をオフホワイトの粉末として得た:LR−ES−MS m/z C20H30N4O4の計算値[M]+390、実測値[M+H]+391;1H NMR (DMSO-d6, 300 MHz) δ ppm 1.04 (s, 3 H), 1.06 (s, 3 H), 1.08 (m, 1 H), 1.26 (m, 1 H), 1.44 (m, 2 H), 1.50-1.86 (m, 7 H), 3.78 (s, 3 H), 3.88 (s, 2 H), 3.95 (d, Jgem=18.0 Hz, 1H), 4.33 (d, Jgem=18.0 Hz, 1H), 4.66 (s, 1 H), 4.78 (dd, J = 4.6 Hz, 10.6 Hz, 1 H), 5.15 (s 1 H), 6.42 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 7.52 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 10.70 (s, 1H)。
実施例2
(S)−N−(5−クロロ−チアゾール−2−イル)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
ベンゼン(10mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(実施例1と同様に調製した、122.3mg、0.48mmol)の溶液を、塩化オキサリル(92mg、0.72mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)で処理した。沸騰が見られた。反応混合物を3時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタン(15mL)に溶解し、2−アミノ−5−クロロチアゾール(103mg、0.6mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(255mg、2.0mmol)で処理した。反応混合物を25℃、窒素下で18時間撹拌した。反応混合物を塩化メチレンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 25g;10%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−N−(5−クロロ−チアゾール−2−イル)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(38mg、22%)を白色の粉末として得た:LR−ES−MS m/z C16H20ClN3O3Sの計算値[M]+370、実測値370[M]+;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.97 - 1.97 (m, 11 H) 3.79 (s, 3 H) 4.02 (d, J = 17.8 Hz, 1 H) 4.25 (d, J = 17.8 Hz, 1 H) 4.87 (dd, J = 10.3, 4.8 Hz, 1 H) 5.18 (s, 1 H) 7.54 (s, 1 H) 12.75 (s, 1 H)。
実施例3
(S)−N−ベンゾチアゾール−2−イル−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
ベンゼン(10mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(実施例1と同様に調製した、122.3mg、0.48mmol)の溶液を、塩化オキサリル(92mg、0.72mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)で処理した。沸騰が見られた。反応混合物を3時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタン(15mL)に溶解して、2−アミノベンゾチアゾール(97mg、0.64mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(94mg、0.73mmol)で処理した。反応混合物を25℃、窒素下で18時間撹拌した。反応混合物を塩化メチレンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 25g;10%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−N−ベンゾチアゾール−2−イル−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(60mg、32%)を白色の粉末として得た:LR−ES−MS m/z C20H23N3O3Sの計算値[M]+385、実測値[M+H]+386;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.99 - 1.97 (m, 11 H) 3.80 (s, 3 H) 4.04 (d, J = 17.9 Hz, 1 H) 4.30 (d, J = 17.9 Hz, 1 H) 4.93 (dd, J = 10.4, 5.0 Hz, 1 H) 5.20 (s, 1 H) 7.31 (t, J = 7.8 Hz, 1 H) 7.44 (t, J = 7.8 Hz, 1 H) 7.76 (d, J = 7.8 Hz, 1 H) 7.98 (d, J = 7.8 Hz, 1 H) 12.73 (s, 1 H)。
実施例4
((S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−N−(3−メチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−プロピオンアミド
ジクロロメタン(2mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(実施例1と同様に調製した、102mg、0.40mmol)の溶液を、塩化オキサリル(ジクロロメタン中の2M溶液218μL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)で処理した。沸騰が見られた。反応混合物を0.5時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を濃縮し、N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解して、5−アミノ−3−メチル−1,2,4−チアジアゾール(48mg、0.41mmol)及び2,6−ルチジン(64mg、0.60mmol)で処理した。反応混合物を25℃、窒素下で18時間撹拌した。反応混合物を塩化メチレンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 4g;0%〜35%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、((S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−N−(3−メチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−プロピオンアミド(30mg、22%)を白色の粉末として得た:LR−ES−MS m/z C16H22N4O3Sの計算値[M]+350、実測値[M+H]+351;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 0.74 - 0.96 (m, 1 H) 1.03 - 1.42 (m, 3 H) 1.38 - 2.15 (m, 7 H) 2.53 (s, 3 H) 3.83 (s, 3 H) 3.98 (d, J = 17.8 Hz, 1 H) 4.13 (d, J = 17.8 Hz, 1 H) 5.24 (t, J = 7.7 Hz, 1 H) 5.38 (s, 1 H)。
実施例5
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
ベンゾニトリル40mL中の1−ニトロ−1H−ピラゾール(4.00g、35.4mmol)の溶液を2時間還流させた。25℃に冷却した後、混合物をヘキサン(160mL)に注いだ。白色の固体が沈殿し、それを濾過し、減圧下で乾燥させて、3−ニトロ−1H−ピラゾール(3.16g、79%)を得た:H1-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.01 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.01 (d, 1H, J = 3.4 Hz)。
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の3−ニトロ−1H−ピラゾール(200mg、1.77mmol)の溶液を、固体炭酸カリウム(352mg、2.55mmol)及び2,2−ジメチル−オキシラン(3.14mL、3.54mmol)で処理し、密閉管に入れて、100℃で1時間、油浴中で加熱した。この後、反応物を25℃に冷却し、水(10mL)で希釈して、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。次に、有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。AnaLogix Intelliflash system(12gカラム、50%酢酸エチル/ヘキサン〜60%酢酸エチル/ヘキサン)により精製を行って、2−メチル−1−(3−ニトロ−ピラゾール−1−イル)−プロパン−2−オール(175mg、54%)を清澄な無色の油状物として得た:ES−HRMS m/z C7H11N3O3[M+H]+の計算値186.0873、実測値186.0873;1H NMR(300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.25 (s, 6 H), 2.11 (br. s., 1 H), 4.18 (s, 2 H), 6.92 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.60 (d, J = 2.4 Hz, 1 H)。
丸底フラスコ中に、N,N−ジメチルホルムアミド(25mL)に溶解した2−メチル−1−(3−ニトロ−ピラゾール−1−イル)−プロパン−2−オール(1.39g、7.51mmol)を入れた。この溶液に水素化ナトリウム(667mg、9.01mmol、油中60%分散液)を加えて、それをガス発生が止まるまで15分間撹拌した。次に、これにヨウ化メチル(700μL、11.26mmol)を加えて、それを2時間、25℃で撹拌した。次に、反応物を水(250mL)でクエンチした。反応物を分液漏斗に移して、酢酸エチル(250mL)で抽出した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に減圧下でシリカゲル(3g)で濃縮し、Biotageフラッシュクロマトグラフィーシステム(40Mカラム、シリカゲル、20%酢酸エチル/ヘキサン)上で精製して、1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール(1.33g、88%)を無色の油状物として得た。
1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール(1.33g、6.68mmol)、10%パラジウム担持活性炭(135mg)及びエタノール(50mL)を、Parrシェーカー瓶に入れた。次に、瓶をParrシェイカー装置上に置き、水素圧50psiで2時間振とうした。次に、反応物を、セライトパッドを通して濾過し、エタノールで洗浄し、減圧下でシリカゲル(3g)で濃縮し、Biotageフラッシュクロマトグラフィーシステム(40Sカラム、シリカゲル、5%メタノール/酢酸エチル)で精製して、1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(802mg、71%)を無色の油状物として得た:ES−HRMS m/z C23H33N3O5Sの計算値[M+H]+464.2214、実測値464.2208;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.04 (s, 6 H), 3.13 (s, 3H), 3.80 (s, 2 H), 4.48 (brs, 2 H), 5.38 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 7.21 (d, J = 2.3 Hz, 1 H)。
ジクロロメタン(5mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(実施例1と同様に調製した、99mg、0.38mmol)、1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル−アミン(85mg、0.49mmol)、ベンゾトリゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(208mg、0.46mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(148mg、1.15mmol)を、18時間、窒素下、23℃で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12gシリカゲル;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(117mg、74%)を白色の泡状物として得た:LR−ES−MS m/z C21H32N4O4の計算値[M]+404、実測値[M+H]+405;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.02 - 1.36 (m, 2 H) 1.10 (br. s., 6 H) 1.38 - 2.10 (m, 9 H) 3.20 (br. s., 3 H) 3.78 (br. s., 3 H) 3.88 (d, J = 17.8 Hz, 1 H) 3.96 (br. s., 2 H) 4.09 (d, J = 17.8 Hz, 1 H) 4.74 - 4.89 (m, 1 H) 5.10 (br. s., 1 H) 6.57 (br. s., 1 H) 7.32 (br. s., 1 H) 8.85 (br. s., 1 H)。
実施例6
(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−プロピオンアミド
ベンゼン(10mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(実施例1と同様に調製した、83mg、0.32mmol)の溶液を、塩化オキサリル(49mg、0.38mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(2滴)で処理した。沸騰が見られた。反応混合物を1.5時間、25℃で、窒素下撹拌した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタン(10mL)に溶解して、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミン(52mg、0.53mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(127mg、0.97mmol)で処理した。反応混合物を25℃で、窒素下、18時間撹拌した。反応混合物を塩化メチレンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 4g;50%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−プロピオンアミド(44mg、41%)を非晶質の白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C17H24N4O3の計算値[M]+332、実測値[M+H]+333;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.98 - 1.89 (m, 11 H) 3.72 (s, 3 H) 3.77 (s, 3 H) 3.95 (d, J = 17.9 Hz, 1 H) 4.31 (d, J = 17.9 Hz, 1 H) 4.77 (dd, J = 10.0, 5.1 Hz, 1 H) 5.15 (s, 1 H) 6.37 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.53 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 10.65 (s, 1 H)。
実施例7
(2−{3−[(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオニルアミノ]−ピラゾール−1−イル}−エチル)−カルバミン酸t−ブチルエステル
無水N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の3−ニトロ−1H−ピラゾール(実施例5と同様に調製した、1.56g、13.79mmol)の溶液に、鉱油中の水素化ナトリウムの60%分散液(592mg、25.72mmol)を、窒素下で撹拌しながら加えた。沸騰が止まり、混合物を更に15分間撹拌した後、(2−ブロモエチル)−カルバミン酸t−ブチルエステル(3.94g、17.58mmol)を加えた。混合物を更に12時間、窒素下で撹拌し続けた。溶媒を減圧下で除去し、ジクロロメタンで希釈して、次に1N塩酸水溶液、及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。こうして、得られた粗生成物を、ISCOフラッシュカラムクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%酢酸エチル/ヘキサン〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−(2−エチル−カルバミン酸t−ブチルエステル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール(1.07g、30%)を白色の固体として得た。
エタノール(10mL)中の1−(2−エチル−カルバミン酸t−ブチルエステル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール(205mg、0.80mmol)を含有する溶液に、10wt.%パラジウム担持活性炭、湿潤(〜50mg)を溶液に加えた。バイアルに水素ガス(バルーンを介して)を仕込んで、混合物を3時間、25℃で撹拌した。混合物をセライトのプラグを通過させ、減圧下で濃縮して、1−(2−エチル−カルバミン酸t−ブチルエステル)−3−アミノ−1H−ピラゾール(177mg、86%)を固体として得た。
ベンゼン(8mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(実施例1と同様に調製した、78mg、0.30mmol)の溶液を、塩化オキサリル(46mg、0.36mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)で処理した。沸騰が見られた。反応混合物を2時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタン(8mL)に溶解して、1−(2−エチル−カルバミン酸t−ブチルエステル)−3−アミノ−1H−ピラゾール(82mg、0.36mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(118mg、0.90mmol)で処理した。反応混合物を25℃、窒素下で、18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜5%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(2−{3−[(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオニルアミノ]−ピラゾール−1−イル}−エチル)−カルバミン酸t−ブチルエステル(65mg、47%)をオフホワイトの固体として得た:LR−ES−MS m/z C23H35N5O5の計算値[M]+461、実測値[M+H]+462;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.03 - 1.88 (m, 11 H) 1.36 (s, 9 H) 3.21 - 3.32 (m, 2 H) 3.78 (s, 3 H) 3.96 (m, J = 17.8 Hz, 1 H) 3.99 - 4.05 (m, 2 H) 4.32 (d, J = 17.8 Hz, 1 H) 4.78 (dd, J = 9.8, 5.3 Hz, 1 H) 5.15 (s, 1 H) 6.40 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 6.74 - 7.04 (m, 1 H) 7.52 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 10.72 (s, 1 H)。
実施例8
(S)−3−シクロペンチル−N−(5−フルオロ−チアゾール−2−イル)−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
ジクロロメタン(5mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(実施例1と同様に調製した、81mg、0.32mmol)、5−フルオロ−チアゾール−2−イルアミン塩酸塩(実施例2と同様に調製した、PCT Int. Appl. WO 2006016174、55mg、0.35mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(172mg、0.38mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(146mg、1.12mmol)の溶液を、18時間、窒素下、23℃で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 4gシリカゲル;20%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−N−(5−フルオロ−チアゾール−2−イル)−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(4mg、4%)をオフホワイトの固体として得た:LR−ES−MS m/z C16H20FN3O3Sの計算値[M]+353、実測値[M+H]+354;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.16 (br. s., 2 H) 1.41 - 2.12 (m, 9 H) 3.82 (s, 3 H) 3.95 (d, J = 17.8 Hz, 1 H) 4.12 (d, J = 17.8 Hz, 1 H) 4.96 (dd, J = 9.1, 6.6 Hz, 1 H) 5.18 (s, 1 H) 7.15 (d, J = 1.8 Hz, 1 H)。
実施例9
(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−N−ピラジン−2−イル−プロピオンアミド
ベンゼン(10mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(実施例1と同様に調製した、106mg、0.41mmol)の溶液を、塩化オキサリル(55mg、0.43mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)で処理した。沸騰が見られた。反応混合物を2時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタン(10mL)に溶解して、ピラジン−2−イルアミン(42mg、0.43mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(161mg、1.23mmol)で処理した。反応混合物を25℃、窒素下で、18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 4g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−N−ピラジン−2−イル−プロピオンアミド(5mg、3%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C17H22N4O3の計算値[M]+330、実測値[M+H]+331;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.13 - 1.23 (m, 2 H) 1.48 - 1.98 (m, 8 H) 1.98 - 2.09 (m, 1 H) 3.82 (s, 3 H) 3.94 (d, J = 17.5 Hz, 1 H) 4.03 (d, J = 17.5 Hz, 1 H) 4.83 (dd, J = 9.1, 6.5 Hz, 1 H) 5.15 (s, 1 H) 8.28 (dd, J = 2.6, 1.5 Hz, 1 H) 8.33 (d, J = 2.6 Hz, 1 H) 9.09 (s, 1 H) 9.47 (d, J = 1.5 Hz, 1 H)。
実施例10
6−[(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオニルアミノ]−ニコチン酸メチルエステル
ベンゼン(5mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(実施例1と同様に調製した、49.4mg、0.20mmol)の溶液を、塩化オキサリル(26mg、0.20mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)で処理した。沸騰が見られた。反応混合物を2時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタン(5mL)に溶解して、6−アミノ−ニコチン酸メチルエステル(37mg、0.23mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(45mg、0.34mmol)で処理した。反応混合物を25℃、窒素下で12時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 4g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、6−[(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオニルアミノ]−ニコチン酸メチルエステル(27mg、36%)を明橙色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C20H25N3O5の計算値[M]+387、実測値[M+H]+388;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 0.98 - 1.37 (m, 2 H) 1.37 - 2.13 (m, 9 H) 3.80 (br. s., 3 H) 3.84 - 4.15 (m, 2 H) 3.91 (br. s., 3 H) 4.89 (br. s., 1 H) 5.16 (br. s., 1 H) 7.99 - 8.38 (m, 2 H) 8.90 (br. s., 1 H) 9.34 (br. s., 1 H)。
実施例11
6−[(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオニルアミノ]−ニコチン酸
テトラヒドロフラン(2mL)中の6−[(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオニルアミノ]−ニコチン酸メチルエステル(実施例10と同様に調製した、62mg、0.16mmol)の溶液を、水(1mL)中の水酸化リチウム一水和物(8mg、0.18mmol)の溶液で処理した。混合物を1時間撹拌した。次に、それを2N塩酸水溶液で酸性化し、ジクロロメタンで希釈し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させて、6−[(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオニルアミノ]−ニコチン酸(23mg、39%)を白色の粉末として得た:LR−ES−MS m/z C19H23N3O5の計算値[M]+373、実測値[M+H]+374;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.95 - 1.97 (m, 11 H) 3.79 (s, 3 H) 4.01 (d, J = 17.9 Hz, 1 H) 4.33 (d, J = 17.7 Hz, 1 H) 4.93 (dd, J = 10.9, 4.5 Hz, 1 H) 5.18 (s, 1 H) 8.12 (d, J = 8.5 Hz, 1 H) 8.24 (dd, J = 8.7, 2.3 Hz, 1 H) 8.83 (d, J = 2.3 Hz, 1 H) 11.18 (s, 1 H) 12.81 (br. s., 1 H)。
実施例12
(S)−N−[1−(3−シアノ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)中の3−ニトロピラゾール(実施例5と同様に調製した、938mg、8.3mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(519mg、60%懸濁液、12.97mmol)で処理した。沸騰が見られた。混合物を30分間撹拌した。次に、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の1−ブロモ−3−シアノ−トルエン(2.14g、10.37mmol)の溶液を加えた。混合物を24時間、室温で撹拌した。反応混合物を水で希釈して、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜90%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−(3−ニトロ−ピラゾール−1−イルメチル)−ベンゾニトリル(1.17g、59%)を白色の固体として得た。
エタノール(25mL)中の3−(3−ニトロ−ピラゾール−1−イルメチル)−ベンゾニトリル(507mg、2.22mmol)の溶液を、Parrハイドロジェネーター中、10%パラジウム担持炭(53mg、0.05mmol)を使用して、4時間、50psi、室温で水素化した。生成物を単離し、セライトプラグを通して濾過後、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 4g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製を行って、3−(3−アミノ−ピラゾール−1−イルメチル)−ベンゾニトリル(283mg、64%)を明橙色の固体として得た。
ベンゼン(8mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(実施例1と同様に調製した、86mg、0.34mmol)の溶液を、塩化オキサリル(59mg、0.46mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)で処理した。沸騰が見られた。反応混合物を1時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタン(10mL)に溶解して、3−(3−アミノ−ピラゾール−1−イルメチル)−ベンゾニトリル(96mg、0.46mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(133mg、1.02mmol)で処理した。反応混合物を25℃、窒素下で18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、乾燥させた。有機層を濃縮して、(S)−N−[1−(3−シアノ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(137mg、93%)をオフホワイトの泡状物として得た:LR−ES−MS m/z C24H27N5O3の計算値[M]+433、実測値[M+H]+434;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.86 - 1.90 (m, 11 H) 3.76 (s, 3 H) 3.94 (d, J = 17.8 Hz, 1 H) 4.30 (d, J = 17.8 Hz, 1 H) 4.66 - 4.80 (m, 1 H) 5.14 (s, 1 H) 5.28 (s, 2 H) 6.46 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.48 - 7.53 (m, 1 H) 7.56 (t, J = 7.8 Hz, 1 H) 7.69 (s, 1 H) 7.73 - 7.83 (m, 2 H) 10.74 (s, 1 H)。
実施例13
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−((S)−2−メトキシ−1−メチル−エトキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド
塩酸(ガス)飽和酢酸(5mL)溶液中の(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(実施例1と同様に調製した、35mg、0.09mmol)の溶液を、密閉管中、75℃で、2時間加熱した。その後、反応混合物を室温に冷却して、濃縮した。残留物を、(S)−1−メトキシ−プロパン−2−オール(162mg、1.76mmol)及びトルエン−4−スルホン酸水和物(10mg)に加えた。混合物を18時間、90℃に加熱した。反応混合物を濃縮して、残留物をジクロロメタンに溶解した。有機層を、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。粗生成物を、逆相HPLC(Biosystems MDS−SCIEX LC/MS、Pursuit C−18 2×10mm、水/アセトニトリル 0.05%トリフルオロ酢酸)を使用して精製して、(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−((S)−2−メトキシ−1−メチル−エトキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド(3mg、9%)を白色の泡状物として得た:LR−ES−MS m/z C23H36N4O5の計算値[M]+448、実測値[M+H]+449;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.08 - 1.25 (m, 2 H) 1.16 (s, 6 H) 1.32 (d, J = 6.3 Hz, 3 H) 1.43 - 2.07 (m, 9 H) 3.40 (s, 3 H) 3.44 - 3.59 (m, 2 H) 3.66 (br. s., 1 H) 3.90 - 4.00 (d, J = 17.8 Hz, 1 H) 3.95 (s, 2 H) 4.08 (d, J = 17.8 Hz, 1 H) 4.34 - 4.47 (m, 1 H) 4.80 (dd, J = 8.9, 6.5 Hz, 1 H) 5.12 (s, 1 H) 6.67 (d, J = 2.0 Hz, 1 H) 7.30 (d, J = 2.0 Hz, 1 H) 8.85 (br. s., 1 H)。
実施例14
(S)−2−(4−ベンジルオキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
塩酸(ガス)飽和酢酸(5mL)中の(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(実施例1と同様に調製した、94mg、0.24mmol)の溶液を、密閉管中、75℃で、2時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却して、濃縮した。残留物を、シリカゲル(Sabitha, G.; Reddy, M. N.; Sudhakar, K.; Yadav, J. S.; Letters Org. Chem, 2005, 2, 763-766)上で、ベンジルアルコール(1000mg、9.15mmol)及びトルエン−4−スルホン酸水和物(10mg)、塩化セシウム六水和物(0.3g)に加えた。混合物を室温で72時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物をジクロロメタンに溶解した。有機層を、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−(4−ベンジルオキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(6mg、5%)を得た:LR−ES−MS m/z C26H34N4O4の計算値[M]+466、実測値[M+H]+467;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 0.77 (br. s., 1 H) 1.08 (br. s., 2 H) 1.08 (br. s., 6 H) 1.32 - 2.07 (m, 8 H) 2.89 (br. s., 1 H) 3.79 - 3.96 (m, 1 H) 3.88 (br. s., 2 H) 3.98 - 4.15 (m, 1 H) 4.78 (br. s., 1 H) 4.92 (br. s., 2 H) 5.16 (br. s., 1 H) 6.61 (br. s., 1 H) 7.08 - 7.43 (m, 5 H) 8.81 (br. s., 1 H)。
実施例15
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−イソプロポキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
塩酸(ガス)飽和酢酸(15mL)溶液中の(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(実施例1と同様に調製した、1.20g、3.08mmol)の溶液を、密閉管中、50℃で3時間加熱した。その後、反応混合物を室温に冷却し、濃縮して、(S)−3−シクロペンチル−2−(2,4−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミドを重い黄色の油状物として得た(990mg、85%)。
(S)−3−シクロペンチル−2−(2,4−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(100mg、0.27mmol)を、イソプロピルアルコール(10mL)及びトルエン−4−スルホン酸水和物(10mg)に加えた。混合物を100℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−イソプロポキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(52mg、47%)をオフホワイトの固体として得た:LR−ES−MS m/z C22H34N4O4の計算値[M]+418、実測値[M+H]+419;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.04 (s, 3 H) 1.05 (s, 3 H) 1.06 (m, 1H) 1.25 (m, 1H) 1.27 (d, J = 6.0 Hz, 6 H) 1.35 - 1.87 (m, 9 H) 3.90 (d, J = 17.6 Hz, 1 H) 3.88 (s, 2 H) 4.28 (d, J = 17.6 Hz, 1 H) 4.38 - 4.50 (m, 1 H) 4.67 (s, 1 H) 4.76 (dd, J = 10.6, 4.2 Hz, 1 H) 5.12 (s, 1 H) 6.42 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.52 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 10.72 (s, 1 H)。
実施例16
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−シクロペンチルオキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
(S)−3−シクロペンチル−2−(2,4−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(実施例15と同様に調製した、275mg、0.73mmol)を、シクロペンチルアルコール(12mL)及びトルエン−4−スルホン酸水和物(10mg)に加えた。混合物を100℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜5%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−シクロペンチルオキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(155mg、48%)を黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C24H36N4O4の計算値[M]+444、実測値[M+H]+445;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.05 (br. s., 6 H) 1.17 - 2.04 (m, 19 H) 3.80 - 3.99 (m, 3 H) 4.28 (d, J = 17.8 Hz, 1 H) 4.67 (br. s., 2 H) 4.72 - 4.84 (m, 1 H) 5.09 (br. s., 1 H) 6.42 (br. s., 1 H) 7.52 (br. s., 1 H) 10.71 (br. s., 1 H)。
実施例17
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−シクロへキシルオキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
(S)−3−シクロペンチル−2−(2,4−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(実施例15と同様に調製した、90mg、0.24mmol)を、シクロヘキシルアルコール(5mL)及びトルエン−4−スルホン酸水和物(10mg)に加えた。混合物を100℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜5%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−シクロへキシルオキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(40mg、36%)を黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C25H38N4O4の計算値[M]+458、実測値[M+H]+459;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.04 (br. s., 3 H) 1.06 (br. s., 3 H) 1.06 - 2.03 (m, 21 H) 3.84 - 3.98 (m, 1 H) 3.88 (s, 2 H) 4.14 - 4.26 (m, 1 H) 4.30 (d, J = 18.1 Hz, 1 H) 4.67 (s, 1 H) 4.70 - 4.82 (m, 1 H) 5.15 (s, 1 H) 6.42 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 7.52 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 10.71 (s, 1 H)。
実施例18
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[2−オキソ−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド
(S)−3−シクロペンチル−2−(2,4−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(実施例15と同様に調製した、100mg、0.27mmol)を、テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オール(2mL)及びトルエン−4−スルホン酸水和物(10mg)に加えた。混合物を100℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜5%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[2−オキソ−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド(38mg、31%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C24H36N4O5の計算値[M]+460、実測値[M+H]+461;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.04 (br. s., 3 H) 1.05 (br. s., 3 H) 1.11 - 1.91 (m, 13 H) 1.90 - 2.05 (m, 2 H) 3.38 - 3.55 (m, 2 H) 3.72 - 3.86 (m, 2 H) 3.88 (s, 2 H) 3.94 (d, J = 18.0 Hz, 1 H) 4.32 (d, J = 18.0 Hz, 1 H) 4.38 - 4.52 (m, 1 H) 4.67 (s, 1 H) 4.71 - 4.83 (m, 1 H) 5.24 (s, 1 H) 6.42 (d, J = 2.0 Hz, 1 H) 7.52 (d, J = 2.0 Hz, 1 H) 10.72 (s, 1 H)。
実施例19
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−シクロブトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
(S)−3−シクロペンチル−2−(2,4−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(実施例15と同様に調製した、100mg、0.27mmol)を、シクロブチルアルコール(5mL)及びトルエン−4−スルホン酸水和物(10mg)に加えた。混合物を100℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜5%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−シクロブトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(60mg、53%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C23H34N4O4の計算値[M]+430、実測値[M+H]+431;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.04 (s, 3 H) 1.05 (s, 3 H) 1.14 - 1.90 (m, 13 H) 1.94 - 2.15 (m, 2 H) 2.32 - 2.46 (m, 2 H) 3.88 (s, 2 H) 3.92 (d, J = 18.1 Hz, 1 H) 4.30 (d, J = 17.8 Hz, 1 H) 4.53 - 4.65 (m, 1 H) 4.67 (s, 1 H) 4.76 (dd, J = 10.6, 4.5 Hz, 1 H) 5.03 (s, 1 H) 6.42 (d, J = 2.4 Hz, 1 H) 7.52 (d, J = 2.4 Hz, 1 H) 10.72 (s, 1 H)。
実施例20
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−イソプロポキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−シクロペンチルオキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
ジクロロメタン(15mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(実施例1と同様に調製した、300mg、1.19mmol)の溶液を、1−(2−イソプロポキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(米国特許出願US2008021032 実施例101で調製した、220mg、1.30mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート試薬(630mg、1.42mmol)及びトリエチルアミン(360mg、3.56mmol)で処理した。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−イソプロポキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミドを重い黄色の油状物として得た(293mg、61%):LR−ES−MS m/z C21H32N4O4の計算値[M]+404、実測値[M+H]+405。
塩酸(ガス)飽和酢酸(15mL)中の(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−イソプロポキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(290mg、0.72mmol)の溶液を、密閉管中、50℃で3時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、濃縮して、(S)−3−シクロペンチル−2−(2,4−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−N−[1−(2−イソプロポキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(220mg、79%)を重い黄色の油状物として得た。
(S)−3−シクロペンチル−2−(2,4−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−N−[1−(2−イソプロポキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(110mg、0.28mmol)を、シクロペンチルアルコール(10mL)及びトルエン−4−スルホン酸水和物(10mg)に加えた。混合物を100℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜5%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−イソプロポキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−シクロペンチル−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(68mg、53%)を黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C25H38N4O4の計算値[M]+458、実測値[M+H]+459;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.02 (d, J = 6.0 Hz, 6 H) 1.05 - 2.02 (m, 19 H) 3.42 - 3.54 (m, 1 H) 3.66 (t, J = 5.5 Hz, 2 H) 3.90 (d, J = 17.7 Hz, 1 H) 4.09 (t, J = 5.5 Hz, 2 H) 4.27 (d, J = 17.7 Hz, 1 H) 4.63 - 4.71 (m, 1 H) 4.71 - 4.84 (m, 1 H) 5.09 (s, 1 H) 6.38 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 7.55 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 10.69 (s, 1 H)。
実施例21
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−シクロペンチルオキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(実施例1と同様に調製した、100mg、0.40mmol)の溶液を、1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例5と同様に調製した、74mg、0.43mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(210mg、0.47mmol)及びトリエチルアミン(120mg、1.19mmol)で処理した。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(112mg、70%)を重い黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C21H32N4O4の計算値[M]+404、実測値[M+H]+405。
塩酸(ガス)飽和酢酸(10mL)中の(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(225mg、0.56mmol)の溶液を、密閉管中、50℃で4時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、濃縮して、(S)−3−シクロペンチル−2−(2,4−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−N−[1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(150mg、69%)を重い黄色の油状物として得た。
(S)−3−シクロペンチル−2−(2,4−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−N−[1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(170mg、0.44mmol)を、シクロペンチルアルコール(10mL)及びトルエン−4−スルホン酸水和物(10mg)に加えた。混合物を100℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜5%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−シクロペンチルオキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(63mg、32%)を黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C25H38N4O4の計算値[M]+458、実測値[M+H]+459;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.06 (br. s., 3 H) 1.07 (br. s., 3 H) 1.16 - 2.02 (m, 19 H) 3.15 (s, 3 H) 3.90 (d, J = 18.1 Hz, 1 H) 3.99 (s, 2 H) 4.28 (d, J = 18.1 Hz, 1 H) 4.62 - 4.72 (m, 1 H) 4.72 - 4.82 (m, 1 H) 5.09 (s, 1 H) 6.42 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 7.48 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 10.70 (s, 1 H)。
実施例22
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−イソプロポキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
(S)−3−シクロペンチル−2−(2,4−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−N−[1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(実施例21と同様に調製した、150mg、0.44mmol)を、イソプロピルアルコール(10mL)及びトルエン−4−スルホン酸水和物(10mg)に加えた。混合物を100℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜5%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−イソプロポキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(24mg、14%)を黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C23H36N4O4の計算値[M]+432、実測値[M+H]+433;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.06 (s, 3 H) 1.06 (m, 1H) 1.07 (br. s., 3 H) 1.26 (m, 1H) 1.27 (d, J = 6.0 Hz, 6 H) 1.36 - 1.90 (m, 9 H) 3.15 (s, 3 H) 3.90 (d, J = 18.0 Hz, 1 H) 3.99 (s, 2 H) 4.28 (d, J = 18.0 Hz, 1 H) 4.37 - 4.51 (m, 1 H) 4.77 (dd, J = 10.0, 3.9 Hz, 1 H) 5.12 (s, 1 H) 6.42 (d, J = 2.4 Hz, 1 H) 7.48 (d, J = 2.4 Hz, 1 H) 10.71 (s, 1 H)。
実施例23
(S)−3−シクロペンチル−N−(ピラジン−2−イル)−2−(4−イソプロポキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
ベンゼン(5mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(実施例1と同様に調製した、300mg、1.19mmol)の溶液を、塩化オキサリル(180mg、1.42mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)で処理した。沸騰が見られた。反応混合物を2時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタン(5mL)に溶解して、アミノピラジン(125mg、1.30mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(460mg、3.56mmol)で処理した。反応混合物を25℃、窒素下で18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/酢酸エチル)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−N−ピラジン−2−イル−プロピオンアミド(312mg、80%)を暗黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C17H22N4O3の計算値[M]+330、実測値[M+H]+331。
塩酸(ガス)飽和酢酸(15mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−N−ピラジン−2−イル−プロピオンアミド(310mg、0.94mmol)の溶液を、密閉管中、50℃で、3時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、濃縮して、(S)−3−シクロペンチル−2−(2,4−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−N−ピラジン−2−イル−プロピオンアミドを重い黄色の油状物として得た(108mg、36%)。
(S)−3−シクロペンチル−2−(2,4−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−N−ピラジン−2−イル−プロピオンアミド(108mg、0.34mmol)を、イソプロピルアルコール(10mL)及びトルエン−4−スルホン酸水和物(10mg)に加えた。混合物を100℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜5%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−2−(4−イソプロポキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−N−ピラジン−2−イル−プロピオンアミド(8mg、6%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C19H26N4O3の計算値[M]+358、実測値[M+H]+359;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.04 (br. s, 3 H), 1.05 (br. s, 3 H), 1.06 - 1.13 (m, 1 H), 1.19 - 1.32 (m, 1 H), 1.36 - 1.98 (m, 9 H), 3.90 (d, J=17.8 Hz, 1 H), 4.28 (d, J=17.8 Hz, 1 H), 4.67 (s, 1 H), 4.64 - 4.72 (m, 1 H), 4.76 (dd, J=10.3, 3.9 Hz, 1 H), 8.42 (s, 1 H), 8.52 (s, 1 H), 8.72 (s, 1 H), 10.71 (s, 1 H)。
実施例24
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(2−オキソ−4−プロポキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
アセトニトリル(50mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(8.42g、37.97mmol)の懸濁液を、トリエチルアミン(6.0mL、43.05mmol)で処理した。次に、混合物を60℃に加熱して、その温度で1時間保持した。次に、更にトリエチルアミン(3.5mL、25.11mmol)を加え、続けてアセトニトリル(25mL)中のメチル−4−クロロ−3−メトキシ−(E)−2−ブテノアート(5.0g、30.38mmol)を、添加漏斗を介して加えた。次に、混合物を加熱して100℃で18時間、窒素下で保持された事前加熱した油浴に入れることにより還流させた。混合物を25℃に冷却して、沈殿したトリエチルアンモニウム塩酸塩を濾別した。上澄みを濃縮し、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 80g;10%〜90%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル(3.63g、43%)を暗黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C15H23NO4の計算値[M]+281、実測値[M+H]+282。
テトラヒドロフラン(15mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル(1.82g、6.48mmol)を含有する溶液に、水酸化リチウム一水和物(8.4mL、1.0M、8.42mmol)の水溶液で処理した。混合物を25℃で2時間撹拌し、次に、2N塩酸水溶液で酸性化した。混合物を酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮して、(S)−3−シクロヘキシル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(1.35g、75%)を黄色の固体として得た。
ジクロロメタン(25mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(1.3g、4.87mmol)の溶液を、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、830mg、5.36mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(2.60g、5.84mmol)及びトリエチルアミン(1.48g、14.61mmol)で処理した。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 80g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(1.0g、51%)を重い黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C21H32N4O4の計算値[M]+404、実測値[M+H]+405。
塩酸(ガス)飽和酢酸(10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(1.90g、4.70mmol)の溶液を、密閉管中、50℃で3時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、濃縮して、(S)−3−シクロヘキシル−2−(2,4−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(1.85g、99%)を重い黄色の油状物として得た。
(S)−3−シクロヘキシル−2−(2,4−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(100mg、0.26mmol)を、n−プロピルアルコール(3mL)及びトルエン−4−スルホン酸水和物(10mg)に加えた。混合物を100℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(2−オキソ−4−プロポキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(24mg、22%)をオフホワイトの固体として得た:LR−ES−MS m/z C22H34N4O4の計算値[M]+432、実測値[M+H]+433;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.82 - 0.95 (m, 5 H), 0.96 - 1.14 (m, 2 H), 1.27 (d, J=6.0 Hz, 6 H), 1.37 - 1.89 (m, 11 H), 3.90 (d, J=17.6 Hz, 1 H), 3.88 (s, 2 H), 4.28 (d, J=17.6 Hz, 1 H), 4.44 (d, J=6.0 Hz, 2 H), 4.67 (s, 1 H), 4.76 (dd, J=10.3, 3.9 Hz, 1 H), 5.12 (s, 1 H), 6.42 (d, J=1.5 Hz, 1 H), 7.52 (d, J=1.5 Hz, 1 H), 10.72 (s, 1 H)。
実施例25
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−イソプロポキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
(S)−3−シクロヘキシル−2−(2,4−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(実施例24と同様に調製した、100mg、0.26mmol)を、イソプロピルアルコール(10mL)及びトルエン−4−スルホン酸水和物(10mg)に加えた。混合物を100℃で4時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−イソプロポキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(20mg、18%)をオフホワイトの固体として得た:LR−ES−MS m/z C22H34N4O4の計算値[M]+432、実測値[M+H]+433;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.77 - 1.21 (m, 6 H) 1.02 (s, 3 H) 1.04 (s, 3 H) 1.25 (d, J = 2.7 Hz, 3 H) 1.27 (d, J = 2.7 Hz, 3 H) 1.43 - 1.83 (m, 7 H) 3.78 - 3.90 (m, 1 H) 3.87 (s, 2 H) 4.27 (d, J = 17.8 Hz, 1 H) 4.36 - 4.51 (m, 1 H) 4.65 (s, 1 H) 4.82 (dd, J = 11.0, 4.7 Hz, 1 H) 5.11 (s, 1 H) 6.39 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.50 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 10.68 (s, 1 H)。
実施例26
(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−チアゾール−2−イル−プロピオンアミド
窒素雰囲気下で、石油エーテル(30mL)中の撹拌したアセト酢酸エチル(15.0g、0.12mol)の混合物に、徐々に五塩化リン(12.7g、0.06mol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で1時間撹拌した。反応を完了した上で、水(50mL)を少量加え、分液漏斗に移し、層を分離し、続けて石油エーテル(2×50mL)で水層を洗浄した。合わせた石油エーテル抽出物を20%炭酸カリウム溶液で洗浄し、続けて飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。合わせた有機層を濃縮して、黄色の油状物を得た。残留物の蒸留を行って、澄明な油状物として3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(7.4g、43%)を得た:LR−ES−MS m/z C6H9ClO2の計算値[M]+148、実測値[M+H]+149。
窒素雰囲気下で、エタノール(20mL)に溶解したナトリウム金属(340mg、14.81mmol)の撹拌した混合物に、2−メトキシフェノール(1.67g、13.47mmol)及び3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.0g、13.47mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を還流で1時間撹拌した。反応を完了した上で、エタノールを減圧下で除去して、水(50mL)を加えた。水層を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。過剰なフェノールを、水酸化ナトリウムの5%溶液(2×50mL)で合わせた酢酸エチル層を洗浄することにより除去した。酢酸エチル溶液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−(2−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.58g、50%)を澄明な油状物として得た:LR−ES−MS m/z C13H16O4の計算値[M]+236、実測値[M+H]+237。
窒素雰囲気下で、四塩化炭素(20mL)に溶解した3−(2−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.80g、7.63mmol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(1.49g、8.39mmol)及び過酸化ベンゾイル(0.21g、0.61mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を還流で4時間撹拌した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩入れた。形成した固体を濾過により除去して、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4−ブロモ−3−(2−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.0g、84%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C13H15BrO4の計算値[M]+314、実測値[M+H]+315。
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(10mL)に溶解した(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(実施例1と同様に調製した、1.05g、5.08mmol)の撹拌した混合物に、トリエチルアミン(500mg、4.94mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却して、トリエチルアミン(500mg、4.94mmol)及びアセトニトリル(10mL)で処理し、80℃に加熱して、その時、アセトニトリル(10mL)中の4−ブロモ−3−(2−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.45g、4.62mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱して、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(500mg、30%)を赤色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C20H25NO5の計算値[M]+359、実測値[M+H]+360。
テトラヒドロフラン(9mL)及び水(3mL)に溶解した(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(500mg、1.39mmol)の撹拌した混合物に、水酸化リチウム(76mg、1.81mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注いで、層を分離した。。水層を2N塩酸水溶液で酸性化して、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(390mg、81%)を明褐色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C19H23NO5の計算値[M]+345、実測値[M+H]+346。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(135mg、0.39mmol)の溶液を、2−アミノチアゾール(43mg、0.43mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(208mg、0.47mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(150mg、1.17mmol)で処理した。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−チアゾール−2−イル−プロピオンアミド(8mg、6%)を褐色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C22H25N3O4Sの計算値[M]+427、実測値[M+H]+428;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.02 - 2.00 (m, 11 H) 3.81 (s, 3 H) 4.20 (d, J = 18.2 Hz, 1 H) 4.48 (d, J = 18.2 Hz, 1 H) 4.72 (s, 1 H) 4.91 (dd, J = 10.3, 4.5 Hz, 1 H) 7.00 (td, J = 7.7, 1.5 Hz, 1 H) 7.17 - 7.23 (m, 1 H) 7.25 (d, J = 3.6 Hz, 1 H) 7.26 - 7.35 (m, 2 H) 7.49 (d, J = 3.6 Hz, 1 H) 12.51 (s, 1 H)。
実施例27
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(実施例26と同様に調製した、150mg、0.43mmol)の溶液を、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、75mg、0.48mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(230mg、0.52mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(170mg、1.30mmol)で処理した。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(47mg、22%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C26H34N4O5の計算値[M]+482、実測値[M+H]+483;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 - 1.94 (m, 11 H) 1.04 (br. s., 3 H) 1.06 (br. s., 3 H) 3.81 (s, 3 H) 3.89 (s, 2 H) 4.13 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.52 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.68 (s, 1 H) 4.70 (s, 1 H) 4.81 (dd, J = 10.4, 4.7 Hz, 1 H) 6.44 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 6.95 - 7.05 (m, 1 H) 7.18 - 7.24 (m, 1 H) 7.25 - 7.36 (m, 2 H) 7.53 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 10.79 (s, 1 H)。
実施例28
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(10mL)に溶解した(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(776mg、3.50mmol)の撹拌した混合物に、トリエチルアミン(365mg、3.61mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、トリエチルアミン(360mg、3.60mmol)及びアセトニトリル(10mL)で処理し、80℃に加熱して、その時、アセトニトリル(10mL)中の4−ブロモ−3−(2−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例26と同様に調製した、1.0g、3.18mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱して、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(400mg、34%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C21H27NO5の計算値[M]+373、実測値[M+H]+374。
テトラヒドロフラン(9mL)及び水(3mL)に溶解した(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(400mg、1.07mmol)の撹拌した混合物に、水酸化リチウム(60mg、1.39mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注いで、層を分離した。。水層を2N塩酸水溶液で酸性化して、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(375mg、98%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C20H25NO5の計算値[M]+359、実測値[M+H]+360。
ジクロロメタン(15mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(375mg、1.04mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(164mg、1.06mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(150mg、2.00mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、続けて1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、178mg、1.15mmol)を加えた。次に、反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(200mg、40%)をオフホワイトの固体として得た:LR−ES−MS m/z C27H36N4O5の計算値[M]+496、実測値[M+H]+497;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.69 - 1.35 (m, 6 H) 1.05 (br. s., 3 H) 1.06 (br. s., 3 H) 1.49 - 1.89 (m, 7 H) 3.81 (s, 3 H) 3.89 (s, 2 H) 4.10 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.52 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.68 (s, 1 H) 4.71 (s, 1 H) 4.82 - 4.96 (m, 1 H) 6.44 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 6.94 - 7.07 (m, 1 H) 7.18 - 7.24 (m, 1 H) 7.30 (m, 2 H) 7.54 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 10.77 (s, 1 H)。
実施例29
(S)−3−シクロヘキシル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(実施例28と同様に調製した、200mg、0.56mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(87mg、0.56mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(80mg、0.58mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、続けて1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(60mg、0.61mmol)を加えた。次に、反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(80mg、33%)を明黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C24H30N4O4の計算値[M]+438、実測値[M+H]+439;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.78 - 1.28 (m, 6 H) 1.44 - 1.86 (m, 7 H) 3.73 (s, 3 H) 3.81 (s, 3 H) 4.10 (d, J = 18.2 Hz, 1 H) 4.49 (d, J = 18.2 Hz, 1 H) 4.71 (s, 1 H) 4.89 (dd, J = 10.6, 5.1 Hz, 1 H) 6.39 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 6.95 - 7.06 (m, 1 H) 7.21 (d, J = 7.5 Hz, 1 H) 7.25 - 7.36 (m, 2 H) 7.54 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 10.70 (s, 1 H)。
実施例30
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド
N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)中の3−ニトロ−1H−ピラゾール(実施例5と同様に調製した、3.00g、26.55mmol)の溶液を、固体炭酸カリウム(11.0g、79.65mmol)及び(R)−(+)−グリシドール(3.93g、53.10mmol)で処理し、密閉管に入れて、100℃で1時間、油浴中で加熱した。この後、N,N−ジメチルホルムアミドを減圧下で除去した。AnaLogix Intelliflashシステム(80gカラム、0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製を行って、(S)−3−(3−ニトロ−ピラゾール−1−イル)−プロパン−1,2−ジオール(2.28g、46%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C6H9N3O4の計算値[M]+187、実測値[M+H]+188。
(S)−3−(3−ニトロ−ピラゾール−1−イル)−プロパン−1,2−ジオール(2.28g、12.19mmol)、10%パラジウム担持活性炭(200mg)及びエタノール(30mL)を、Parrシェーカー瓶に入れた。次に、瓶を、水素圧50psiで5時間、Parrシェイカー装置上に置いた。次に、反応物を、セライトパッドを通して濾過し、エタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して、(S)−3−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−プロパン−1,2−ジオール(1.69g、88%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C6H11N3O2の計算値[M]+157、実測値[M+H]+158。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(実施例28と同様に調製した、210mg、0.58mmol)の溶液を、塩化オキサリル(0.35mL、ジクロロメタン中2M)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)で処理した。沸騰が見られた。反応混合物を2時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタン(5mL)に溶解して、(S)−3−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−プロパン−1,2−ジオール(140mg、0.88mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(225mg、1.75mmol)で処理した。反応混合物を25℃、窒素下で18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(37mg、13%)をオフホワイトの固体として得た:LR−ES−MS m/z C26H34N4O6の計算値[M]+498、実測値[M+H]+499;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.68 - 1.38 (m, 6 H) 1.47 - 1.86 (m, 7 H) 3.17 - 3.41 (m, 2 H) 3.63 - 3.97 (m, 2 H) 3.81 (s, 3 H) 4.03 - 4.15 (m, 2 H) 4.50 (d, J = 18.1 Hz, 1 H) 4.65 - 4.77 (m, 2 H) 4.88 (dd, J = 10.6, 4.8 Hz, 1 H) 4.94 (d, J = 5.1 Hz, 1 H) 6.40 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 6.92 - 7.06 (m, 1 H) 7.16 - 7.24 (m, 1 H) 7.23 - 7.36 (m, 2 H) 7.53 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 10.74 (s, 1 H)。
実施例31
(S)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオンアミド
メタノール(30mL)中の(L)−2−フリルアラニン(2.00g、12.89mmol)の溶液を、トリエチルアミン(1.96g、19.34mmol)及びジ−t−ブチル−ジカルボナート(3.09g、14.18mmol)で処理した。反応混合物を30分間、60℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、(S)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−フラン−2−イル−プロピオン酸(3.88g、100%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C12H17NO5の計算値[M]+255、実測値[M+H]+256。
(S)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−フラン−2−イル−プロピオン酸(3.88g、15.22mmol)、酸化白金(200mg)及び酢酸エチル(40mL)を、Parrシェーカー瓶に入れた。次に、瓶を水素圧50psiで5時間、Parrシェイカー上に置いた。次に、反応物を、セライトパッドを通して濾過し、酢酸エチルで洗浄し、減圧下で濃縮して、(S)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオン酸(3.60g、91%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C12H21NO5の計算値[M]+259、実測値[M+H]+260。
飽和メタノール塩化水素(30mL)中の(S)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオン酸(3.60g、13.90mmol)の溶液を、50℃で18時間、密閉管中で加熱した。混合物を25℃に冷却し、溶液を濃縮乾固して、(S)−2−アミノ−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(2.20g、76%)を重い黄色の油状物として得た。
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(10mL)に溶解した(S)−2−アミノ−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(0.74g、3.50mmol)の撹拌した混合物に、トリエチルアミン(360mg、3.59mmol)を加えた。添加が完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、トリエチルアミン(360mg、3.59mmol)及びアセトニトリル(10mL)で処理し、80℃に加熱して、その時、アセトニトリル(10mL)中の4−ブロモ−3−(2−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例26と同様に調製した、1.00g、3.18mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱して、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオン酸メチルエステル(316mg、27%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C19H23NO6の計算値[M]+361、実測値[M+H]+362。
テトラヒドロフラン(10mL)及び水(3mL)に溶解した(S)−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオン酸メチルエステル(315mg、0.87mmol)の撹拌した混合物に、水酸化リチウム(48mg、1.13mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注いで、層を分離した。水層を2N塩酸水溶液で酸性化して、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオン酸(176mg、58%)を明褐色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C18H21NO6の計算値[M]+347、実測値[M+H]+348。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオン酸(90mg、0.26mmol)の溶液を、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、45mg、0.29mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(140mg、0.31mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(100mg、0.78mmol)で処理した。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオンアミド(45mg、36%)を黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C25H32N4O6の計算値[M]+484、実測値[M+H]+485;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.05 (br. s., 3 H) 1.06 (br. s., 3 H) 1.35 - 2.11 (m, 6 H) 3.54 - 3.79 (m, 3 H) 3.81 (s, 3 H) 3.89 (s, 2 H) 4.18,4.22 (2 x d, J = 18.0, 1 H) 4.45 (d, J = 18.0 Hz, 1 H) 4.68 (s, 1 H) 4.70 (s, 1 H) 4.77 - 4.91 (m, 1 H) 6.40 - 6.48 (m, 1 H) 6.95 - 7.06 (m, 1 H) 7.18 - 7.25 (m, 1 H) 7.25 - 7.36 (m, 2 H) 7.51 - 7.56 (m, 1 H) 10.70,10.73 (2 x s, 1H)。
実施例32
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド
窒素雰囲気下で、エタノール(20mL)に溶解したナトリウム金属(340mg、14.81mmol)の撹拌した混合物に、2−ヒドロキシ−ベンゾトリフルオリド(2.20g、13.47mmol)及び3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例26と同様に調製した、2.0g、13.47mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を還流で1時間撹拌した。反応を完了した上で、エタノールを減圧下で除去して、水(50mL)を加えた。水層を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。過剰なフェノールを、水酸化ナトリウムの5%水溶液(2×50mL)で合わせた酢酸エチル層を洗浄することにより除去した。酢酸エチル溶液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−(2−トリフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(540mg、16%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C13H13F3O3の計算値[M]+274、実測値[M+H]+275。
窒素雰囲気下で、四塩化炭素(20mL)に溶解した3−(2−トリフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.15g、4.20mmol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(0.75g、4.20mmol)及び過酸化ベンゾイル(0.11g、0.34mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を還流で4時間撹拌した。次に、反応混合物を一晩冷蔵庫に入れた。形成した固体を濾過により除去して、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4−ブロモ−3−(2−トリフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(690mg、46%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C13H12BrF3O3の計算値[M]+314、実測値[M+H]+315。
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(8mL)に溶解した(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(480mg、2.14mmol)の撹拌した混合物に、トリエチルアミン(230mg、2.20mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却して、トリエチルアミン(220mg、2.20mmol)及びアセトニトリル(8mL)で処理し、80℃に加熱して、その時、アセトニトリル(8mL)中の4−ブロモ−3−(2−トリフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(690mg、1.95mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱して、一晩撹拌した反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(220mg、27%)を暗黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C21H24F3NO4の計算値[M]+411、実測値[M+H]+412。
テトラヒドロフラン(9mL)及び水(3mL)中の((S)−3−シクロヘキシル−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステルの磁気撹拌機により撹拌した混合物に、水酸化リチウム(30mg、0.68mol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注いで、層を分離した。水層を2N塩酸水溶液で酸性化して、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(145mg、70%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C20H22F3NO4の計算値[M]+397、実測値[M+H]+398。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(145mg、0.37mmol)の溶液を、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、62mg、0.40mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(195mg、0.44mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(141mg、1.10mmol)で処理した。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−トリフルオロ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(54mg、28%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C27H33F3N4O4の計算値[M]+534、実測値[M+H]+535;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.77 - 1.30 (m, 6 H) 1.04 (s, 3 H) 1.06 (s, 3 H) 1.63 (m, 7 H) 3.89 (s, 2 H) 4.18 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.60 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.68 (s, 1 H) 4.91 (dd, J = 10.7, 5.3 Hz, 1 H) 4.96 (s, 1 H) 6.44 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.47 - 7.57 (m, 2 H) 7.65 (d, J = 8.2 Hz, 1 H) 7.81 (t, J = 7.8 Hz, 1 H) 7.85 (d, J = 7.8 Hz, 1 H) 10.79 (s, 1 H)。
実施例33
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
テトラヒドロフラン(10mL)中の2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−オール(1.00g、6.58mmol)及び2−ブチン酸エチル(1.48g、13.16mmol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.00g、6.58mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を130℃で2時間撹拌した。反応を完了した上で、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジクロロメタンで再溶解し、2N塩酸水溶液、5%水酸化ナトリウム水溶液溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(750mg、43%)を無色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C14H16O5の計算値[M]+264、実測値[M+H]+265。
窒素雰囲気下で、四塩化炭素(25mL)に溶解した3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.75g、2.84mmol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(0.56g、3.12mmol)及び過酸化ベンゾイル(0.08g、0.23mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を還流で5時間撹拌した。次に、反応混合物を一晩冷蔵庫に入れた。形成した固体を濾過により除去して、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4−ブロモ−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(770mg、79%)を澄明な油状物として得た:LR−ES−MS m/z C14H15BrO5の計算値[M]+342、実測値[M+H]+343。
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(7mL)に溶解した(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(0.55g、2.46mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(330mg、2.50mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(320mg、2.50mmol)及びアセトニトリル(8mL)で処理し、80℃に加熱して、その時、アセトニトリル(8mL)中の4−ブロモ−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.77g、2.24mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱して、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(540mg、61%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C22H27NO6の計算値[M]+401、実測値[M+H]+402。
テトラヒドロフラン(10mL)及び水(3mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(540mg、1.35mmol)の撹拌した混合物に、水酸化リチウム(74mg、1.75mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注いで、層を分離した。水層を2N塩酸水溶液で酸性化して、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(430mg、83%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C21H25NO6の計算値[M]+387、実測値[M+H]+388。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(200mg、0.52mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(81mg、0.52mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(75mg、0.54mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、続けて1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、88mg、0.57mmol)を添加した。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(117mg、43%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C28H36N4O6の計算値[M]+524、実測値[M+H]+525;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.74 - 1.33 (m, 6 H) 1.04 (s, 3 H) 1.06 (s, 3 H) 1.49 - 1.89 (m, 7 H) 3.89 (s, 2 H) 4.11 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.28 (s, 4 H) 4.52 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.68 (s, 1 H) 4.84 (s, 1 H) 4.89 (dd, J = 10.6, 4.8 Hz, 1 H) 6.44 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 6.72 - 6.95 (m, 3 H) 7.53 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 10.77 (s, 1 H)。
実施例34
N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロピラン−4−イル)−プロピオンアミド
ジクロロメタン(15mL)中の2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオン酸(500mg、1.83mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(285mg、1.85mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(260mg、1.92mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、続けて1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、312mg、2.01mmol)を加えた。次に、反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、[1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−カルバミン酸t−ブチルエステル(700mg、93%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C20H34N4O5の計算値[M]+410、実測値[M+H]+411。
ジクロロメタン(10mL)中の[1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−カルバミン酸t−ブチルエステル)(700mg、1.71mmol)の溶液を、トリフルオロ酢酸(5mL)で処理した。反応混合物を25℃で30分間撹拌し、次に濃縮して、2−アミノ−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミドのトリフルオロ酢酸塩(720mg、99%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C15H26N4O3−CF3COOHの計算値[M]+310、実測値[M+H]+311。
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(10mL)に溶解した2−アミノ−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミドトリフルオロ酢酸塩(300mg、0.70mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(95mg、0.74mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(90mg、0.74mmol)及びアセトニトリル(10mL)で処理し、80℃に加熱して、その時、アセトニトリル(10mL)中の4−ブロモ−3−(2−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例26と同様に調製した、1.00g、3.18mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱して、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロピラン−4−イル)−プロピオンアミド(34mg、11%)を明褐色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C26H34N4O6の計算値[M]+498、実測値[M+H]+499;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.05 (s, 3 H) 1.06 (s, 3 H) 1.11 - 1.50 (m, 3 H) 1.50 - 1.91 (m, 4 H) 3.08 - 3.33 (m, 2 H) 3.81 (br. s., 2 H) 3.89 (s, 3 H) 4.16 (m, J = 18.2 Hz, 1 H) 4.53 (d, J = 18.2 Hz, 2 H) 4.68 (s, 2 H) 4.71 (s, 1 H) 4.91 (dd, J = 10.7, 4.4 Hz, 1 H) 6.44 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 7.01 (td, J = 7.6, 1.7 Hz, 1 H) 7.17 - 7.24 (m, 1 H) 7.26 - 7.34 (m, 2 H) 7.54 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 10.79 (s, 1 H)。
実施例35
3−t−ブトキシ−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(10mL)に溶解した(S)−2−アミノ−3−t−ブトキシ−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(740mg、3.50mmol)の撹拌した混合物に、トリエチルアミン(365mg、3.61mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、トリエチルアミン(360mg、3.60mmol)及びアセトニトリル(10mL)で処理し、80℃に加熱して、その時、アセトニトリル(10mL)中の4−ブロモ−3−(2−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例26と同様に調製した、1.0g、3.18mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱して、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−t−ブトキシ−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(292mg、25%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C19H25NO6の計算値[M]+363、実測値[M+H]+364。
テトラヒドロフラン(9mL)及び水(3mL)に溶解した3−t−ブトキシ−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(290mg、0.80mmol)の撹拌した混合物に、水酸化リチウム(44mg、1.04mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注いで、層を分離した。水層を2N塩酸水溶液で酸性化して、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、3−t−ブトキシ−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(212mg、76%)を明褐色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C18H23NO6の計算値[M]+349、実測値[M+H]+350。
ジクロロメタン(10mL)中の3−t−ブトキシ−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(100mg、0.29mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(45mg、0.29mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(40mg、0.30mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、続けて1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、50mg、0.32mmol)を加えた。次に、反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−t−ブトキシ−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(45mg、32%)をオフホワイトの固体として得た:LR−ES−MS m/z C25H34N4O6の計算値[M]+486、実測値[M+H]+487;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.05 (s, 6 H) 1.12 (s, 9 H) 3.64 - 3.78 (m, 2 H) 3.81 (s, 3 H) 3.89 (s, 2 H) 4.15 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.45 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.67 (s, 1 H) 4.73 (s, 1 H) 4.80 (dd, J = 7.1, 4.7 Hz, 1 H) 6.43 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 6.94 - 7.09 (m, 1 H) 7.13 - 7.39 (m, 3 H) 7.53 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 10.64 (s, 1 H)。
実施例36
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
テトラヒドロフラン(10mL)中の2,6−ジフルオロフェノール(1.00g、7.69mmol)及び2−ブチン酸エチル(1.72g、15.31mmol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.17g、7.69mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を130℃で2時間撹拌した。反応を完了した上で、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジクロロメタンで再溶解し、2N塩酸水溶液、5%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.56g、84%)を無色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C12H12F2O3の計算値[M]+242、実測値[M+H]+243。
窒素雰囲気下で、四塩化炭素(25mL)に溶解した3−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.56g、6.45mmol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(1.26g、7.09mmol)及び過酸化ベンゾイル(0.17g、0.52mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を還流で5時間撹拌した。次に、反応混合物を一晩冷蔵庫に入れた。形成した固体を濾過により除去して、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.66g、81%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C12H11BrF2O3の計算値[M]+320、実測値[M+H]+321。
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(10mL)に溶解した(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(1.26g、5.71mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.75g、5.80mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(750mg、5.80mmol)及びアセトニトリル(10mL)で処理し、80℃に加熱して、その時、アセトニトリル(10mL)中の4−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.66g、5.19mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱して、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(980mg、50%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C20H23F2NO4の計算値[M]+379、実測値[M+H]+380。
テトラヒドロフラン(10mL)及び水(3mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(981mg、2.59mmol)の撹拌した混合物に、水酸化リチウム(140mg、3.36mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注いで、層を分離した。水層を2N塩酸水溶液で酸性化して、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(700mg、74%)を明褐色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C19H21F2NO4の計算値[M]+365、実測値[M+H]+366。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(200mg、0.55mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(86mg、0.55mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(80mg、0.58mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、続けて1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、95mg、0.60mmol)を加えた。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(197mg、72%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C26H32F2N4O4の計算値[M]+502、実測値[M+H]+503;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.77 - 1.35 (m, 6 H) 1.04 (s, 3 H) 1.06 (s, 3 H) 1.48 - 1.85 (m, 7 H) 3.89 (s, 2 H) 4.26 (d, J = 18.8 Hz, 1 H) 4.64 (d, J = 18.8 Hz, 1 H) 4.68 (s, 1 H) 4.90 (dd, J = 10.7, 4.7 Hz, 1 H) 5.03 (s, 1 H) 6.44 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.20 - 7.50 (m, 3 H) 7.53 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 10.80 (s, 1 H)。
実施例37
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(実施例36と同様に調製した、200mg、0.55mmol)の溶液を、塩化オキサリル(0.33mL、ジクロロメタン中2M)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)で処理した。沸騰が見られた。反応混合物を2時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタン(5mL)に溶解して、(S)−3−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−プロパン−1,2−ジオール(実施例30と同様に調製した、103mg、0.66mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(215mg、1.64mmol)で処理した。反応混合物を25℃、窒素下で18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−N−[1−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(113mg、43%)を明黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C25H30F2N4O5の計算値[M]+504、実測値[M+H]+505;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.71 - 1.35 (m, 6 H) 1.50 - 1.86 (m, 7 H) 3.18 - 3.43 (m, 2 H) 3.66 - 3.97 (m, 2 H) 4.09 (dd, J = 13.1, 3.5 Hz, 1 H) 4.27 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.62 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.71 (t, J = 5.6 Hz, 1 H) 4.89 (dd, J = 10.1, 5.3 Hz, 1 H) 4.94 (d, J = 5.1 Hz, 1 H) 5.04 (s, 1 H) 6.41 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.24 - 7.51 (m, 3 H) 7.54 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 10.78 (s, 1 H)。
実施例38
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)中の3−ニトロ−1H−ピラゾール(実施例5と同様に調製した、3.00g、26.55mmol)の溶液を、固体炭酸カリウム(5.50g、39.82mmol)及び(S)−(−)−グリシドール(3.93g、53.10mmol)で処理し、密閉管に入れて、100℃で1時間、油浴中で加熱した。この後、N,N−ジメチルホルムアミドを減圧下で除去した。ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製を行って、(R)−3−(3−ニトロ−ピラゾール−1−イル)−プロパン−1,2−ジオール(3.17g、64%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C6H9N3O4の計算値[M]+187、実測値[M+H]+188。
(R)−3−(3−ニトロ−ピラゾール−1−イル)−プロパン−1,2−ジオール(3.17g、16.95mmol)、10%パラジウム担持活性炭(200mg)及びエタノール(30mL)を、Parrシェーカー瓶に入れた。次に、瓶をParrシェイカー装置上に置き、水素圧50psiで5時間振とうした。次に、反応物を、セライトパッドを通して濾過し、エタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して、(R)−3−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−プロパン−1,2−ジオール(2.60g、98%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C6H11N3O2の計算値[M]+157、実測値[M+H]+158。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(実施例36と同様に調製した、200mg、0.55mmol)の溶液を、塩化オキサリル(0.33mL、ジクロロメタン中2M)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)で処理した。沸騰が見られた。反応混合物を2時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタン(5mL)に溶解して、(R)−3−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−プロパン−1,2−ジオール(103mg、0.66mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(215mg、1.64mmol)で処理した。反応混合物を25℃、窒素下で18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(140mg、51%)をオフホワイトの固体として得た:LR−ES−MS m/z C25H30F2N4O5の計算値[M]+504、実測値[M+H]+505;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.83 - 1.30 (m, 6 H) 1.49 - 1.82 (m, 7 H) 3.19 - 3.33 (m, 2 H) 3.68 - 3.94 (m, 2 H) 4.09 (dd, J = 13.6, 3.9 Hz, 1 H) 4.27 (d, J = 18.9 Hz, 1 H) 4.63 (d, J = 18.9 Hz, 1 H) 4.71 (t, J = 5.6 Hz, 1 H) 4.89 (dd, J = 10.4, 5.0 Hz, 1 H) 4.94 (d, J = 5.1 Hz, 1 H) 5.04 (s, 1 H) 6.41 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.25 - 7.49 (m, 3 H) 7.53 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 10.77 (s, 1 H)。
実施例39
6−{(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオニルアミノ}−ニコチン酸メチルエステル
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(実施例36で調製した、90mg、0.25mmol)の溶液を、ブロモトリピロリジノホスホニウムへキサフルオロホスファート(138mg、0.30mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(95mg、0.74mmol)及び6−アミノニコチン酸メチルエステル(45mg、0.30mmol)で処理した。反応混合物を25℃で18時間、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、6−{(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオニルアミノ}−ニコチン酸メチルエステル(49mg、40%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C26H27F2N3O5の計算値[M]+499、実測値[M+H]+500;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.85 - 1.35 (m, 6 H) 1.49 - 1.88 (m, 7 H) 3.86 (s, 3 H) 4.31 (d, J = 18.3 Hz, 1 H) 4.63 (d, J = 18.3 Hz, 1 H) 5.03 (m, 1 H) 5.07 (s, 1 H) 7.30 - 7.52 (m, 3 H) 8.16 (d, J = 9.1 Hz, 1 H) 8.28 (dd, J = 9.1, 2.4 Hz, 1 H) 8.87 (d, J = 2.4 Hz, 1 H) 11.32 (s, 1 H)。
実施例40
6−[2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオニルアミノ]−ニコチン酸メチルエステル
飽和メタノール塩化水素(30mL)中の2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオン酸(1.00g、3.66mmol)の溶液を、50℃で18時間、密閉管中で加熱した。混合物を25℃に冷却し、溶液を濃縮乾固して、2−アミノ−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(620mg、76%)を白色の固体として得た。
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(10mL)に溶解した2−アミノ−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(620mg、2.77mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.41g、3.15mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(410mg、3.15mmol)及びアセトニトリル(10mL)で処理し、80℃に加熱して、その時、アセトニトリル(10mL)中の4−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例36で調製したとおり、810mg、2.52mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱して、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオン酸メチルエステル(210mg、22%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C19H21F2NO5の計算値[M]+381、実測値[M+H]+382。
テトラヒドロフラン(10mL)及び水(3mL)中の2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオン酸メチルエステル(200mg、0.53mmol)の撹拌した混合物に、水酸化リチウム(26mg、0.63mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注いで、層を分離した。水層を2N塩酸水溶液で酸性化して、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオン酸(155mg、80%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C18H19F2NO5の計算値[M]+367、実測値[M+H]+368。
ジクロロメタン(10mL)中の2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオン酸(155mg、0.42mmol)の溶液を、ブロモトリピロリジノホスホニウムへキサフルオロホスファート(240mg、0.051mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(165mg、0.127mmol)及び6−アミノニコチン酸メチルエステル(80mg、0.51mmol)で処理した。反応混合物を、25℃で18時間、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、6−[2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオニルアミノ]−ニコチン酸メチルエステル(110mg、55%)をオフホワイトの固体として得た:LR−ES−MS m/z C25H25F2N3O6の計算値[M]+501、実測値[M+H]+502;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δppm 1.20 - 1.95 (m, 7 H) 3.11 - 3.32 (m, 2 H) 3.70 - 3.92 (m, 2 H) 3.86 (s, 3 H) 4.37 (d, J = 18.1 Hz, 1 H) 4.64 (d, J = 18.1 Hz, 1 H) 4.98 - 5.12 (m, 2 H) 7.30 - 7.51 (m, 3 H) 8.13 - 8.20 (m, 1 H) 8.28 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1 H) 8.87 (d, J = 2.4 Hz, 1 H) 11.33 (s, 1 H)。
実施例41
(S)−6−[2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオニルアミノ]−ニコチン酸メチルエステル
移動相修飾剤として20%メタノールを用い、70mL/分で、SFC DAICEL OJカラム上で超臨界流体クロマトグラフィーを介して、6−[2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオニルアミノ]−ニコチン酸メチルエステル(実施例40で調製したとおり)の鏡像異性体の分離を行って、(S)−6−[2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオニルアミノ]−ニコチン酸メチルエステル(29mg)を白色の固体として得た。LR−ES−MS m/z C25H25F2N3O6の計算値[M]+501、実測値[M+H]+502。
実施例42
2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド
ジクロロメタン(10mL)中の2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオン酸(実施例40で調製したとおり、200mg、0.54mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(85mg、0.55mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(80mg、0.57mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、続けて1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、101mg、0.65mmol)を加えた。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド(186mg、68%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C25H30F2N4O5の計算値[M]+504、実測値[M+H]+505;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.05 (s, 3 H) 1.06 (s, 3 H) 1.11 - 1.52 (m, 3 H) 1.52 - 1.74 (m, 3 H) 1.74 - 1.88 (m, 1 H) 3.07 - 3.32 (m, 2 H) 3.75 - 3.87 (m, 2 H) 3.89 (s, 2 H) 4.33 (d, J = 19.0 Hz, 1 H) 4.65 (d, J = 19.0 Hz, 1 H) 4.68 (s, 1 H) 4.91 (dd, J = 10.6, 4.5 Hz, 1 H) 5.04 (s, 1 H) 6.45 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 7.26 - 7.51 (m, 3 H) 7.54 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 10.83 (s, 1 H)。
実施例43
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド
移動相修飾剤として20%イソプロパノールを用い、200mL/分で、SFC DAICEL ODカラム上で超臨界流体クロマトグラフィーを介して、2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド(実施例42で調製したとおり)の鏡像異性体の分離を行って、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド(64mg)を白色の固体として得た。LR−ES−MS m/z C25H30F2N4O5の計算値[M]+504、実測値[M+H]+505;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.03 (s, 3 H) 1.04 (br. s., 3 H) 1.12 - 1.30 (m, 2 H) 1.34 (br. s., 1 H) 1.51 - 1.72 (m, 3 H) 1.71 - 1.89 (m, 1 H) 3.10 - 3.30 (m, 2 H) 3.66 - 3.85 (m, 2 H) 3.88 (s, 2 H) 4.31 (d, J=18.7 Hz, 1 H) 4.50 - 4.73 (m, 2 H) 4.89 (dd, J=10.9, 4.5 Hz, 1 H) 5.02 (s, 1 H) 6.43 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.23 - 7.49 (m, 3 H) 7.52 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 10.81 (s, 1 H)。
実施例44
2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド
ジクロロメタン(10mL)中の2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオン酸(実施例40で調製したとおり、200mg、0.55mmol)の溶液を、塩化オキサリル(0.33mL、ジクロロメタン中2M)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)で処理した。沸騰が見られた。反応混合物を2時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタン(5mL)に溶解して、(R)−3−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−プロパン−1,2−ジオール(実施例38で調製したとおり、103mg、0.66mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(210mg、1.63mmol)で処理した。反応混合物を25℃、窒素下で18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド(25mg、9%)を明黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C24H28F2N4O6の計算値[M]+506、実測値[M+H]+507;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.07 - 1.47 (m, 3 H) 1.49 - 1.71 (m, 3 H) 1.71 - 1.86 (m, 1 H) 3.06 - 3.30 (m, 4 H) 3.67 - 3.90 (m, 4 H) 4.07 (dd, J = 13.6, 3.8 Hz, 1 H) 4.31 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.62 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.70 (t, J = 5.6 Hz, 1 H) 4.88 (dd, J = 10.6, 4.7 Hz, 1 H) 4.93 (d, J = 5.3 Hz, 1 H) 5.03 (s, 1 H) 6.39 (d, J = 1.5 Hz, 1 H) 7.26 - 7.49 (m, 3 H) 7.52 (br. s., 1 H) 10.79 (s, 1 H)。
実施例45
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(10mL)に溶解した(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(1.25g、6.88mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(900mg、7.00mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(900mg、7.00mmol)及びアセトニトリル(10mL)で処理し、80℃に加熱して、その時、アセトニトリル(10mL)中の4−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例36で調製したとおり、2.00g、6.25mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱して、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(900mg、42%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C17H19F2NO4の計算値[M]+339、実測値[M+H]+340。
テトラヒドロフラン(10mL)及び水(3mL)中の(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(900mg、2.65mmol)の撹拌した混合物に、水酸化リチウム(135mg、3.19mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注いで、層を分離した。水層を2N塩酸水溶液で酸性化して、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(710mg、82%)を黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C16H17F2NO4の計算値[M]+325、実測値[M+H]+326。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(100mg、0.31mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(48mg、0.31mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(45mg、0.32mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、続けて1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、60mg、0.37mmol)を加えた。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(56mg、39%)を明黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C23H28F2N4O4の計算値[M]+462、実測値[M+H]+463;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.05 (s, 3 H) 1.06 (s, 3 H) 1.11 - 1.52 (m, 3 H) 1.52 - 1.74 (m, 3 H) 1.74 - 1.88 (m, 1 H) 3.07 - 3.32 (m, 2 H) 3.75 - 3.87 (m, 2 H) 3.89 (s, 2 H) 4.33 (d, J = 19.0 Hz, 1 H) 4.65 (d, J = 19.0 Hz, 1 H) 4.68 (s, 1 H) 4.91 (dd, J = 10.6, 4.5 Hz, 1 H) 5.04 (s, 1 H) 6.45 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 7.26 - 7.51 (m, 3 H) 7.54 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 10.83 (s, 1 H)。
実施例46
6−{(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ニコチン酸メチルエステル
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例45で調製したとおり、200mg、0.62mmol)の溶液を、ブロモトリピロリジノホスホニウムへキサフルオロホスファート(345mg、0.74mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(240mg、1.85mmol)及び6−アミノニコチン酸メチルエステル(115mg、0.74mmol)で処理した。反応混合物を、25℃で18時間、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、6−{(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ニコチン酸メチルエステル(57mg、20%)を明黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C23H23F2N3O5の計算値[M]+459、実測値[M+H]+460;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.92 (d, J = 6.9 Hz, 3 H) 0.94 (d, J = 6.9 Hz, 3 H) 1.39 - 1.74 (m, 2 H) 1.73 - 1.92 (m, 1 H) 3.86 (s, 3 H) 4.32 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.64 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.95 - 5.05 (m, 1 H) 5.06 (s, 1 H) 7.25 - 7.53 (m, 3 H) 8.17 (d, J = 8.8 Hz, 1 H) 8.29 (dd, J = 8.8, 2.1 Hz, 1 H) 8.87 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 11.34 (s, 1 H)。
実施例47
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例45で調製したとおり、200mg、0.62mmol)の溶液を、塩化オキサリル(0.37mL、ジクロロメタン中2M)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)で処理した。沸騰が見られた。反応混合物を2時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタン(5mL)に溶解して、(R)−3−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−プロパン−1,2−ジオール(実施例38で調製したとおり、116mg、0.74mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(240mg、1.85mmol)で処理した。反応混合物を25℃、窒素下で18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(120mg、42%)を明褐色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C22H26F2N4O5の計算値[M]+464、実測値[M+H]+465;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J = 6.3 Hz, 3 H) 0.94 (d, J = 6.3 Hz, 3 H) 1.34 - 1.85 (m, 3 H) 3.18 - 3.32 (m, 2 H) 3.64 - 3.94 (m, 2 H) 4.09 (dd, J = 13.6, 3.6 Hz, 1 H) 4.28 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.64 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.71 (t, J = 5.6 Hz, 1 H) 4.87 (dd, J = 10.7, 4.7 Hz, 1 H) 4.94 (d, J = 5.4 Hz, 1 H) 5.03 (s, 1 H) 6.41 (d, J = 1.2 Hz, 1 H) 7.24 - 7.50 (m, 3 H) 7.53 (s, 1 H) 10.79 (s, 1 H)。
実施例48
(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(10mL)中の2−クロロ−3−メトキシフェノール(1.00g、6.31mmol)及び2−ブチン酸エチル(1.42g、12.62mmol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(960mg、6.31mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を130℃で2時間撹拌した。反応を完了した上で、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジクロロメタンで再溶解し、2N塩酸水溶液、5%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.00g、58%)を無色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C13H15ClO4の計算値[M]+270、実測値[M+H]+271。
窒素雰囲気下で、四塩化炭素(20mL)に溶解した3−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.00g、3.70mmol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(0.76g、4.07mmol)及び過酸化ベンゾイル(0.10g、0.30mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を還流で5時間撹拌した。次に、反応混合物を一晩冷蔵庫に入れた。形成した固体を濾過により除去して、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4−ブロモ−3−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.52g、84%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C13H14BrClO4の計算値[M]+348、実測値[M+H]+349。
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(10mL)に溶解した(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(0.86g、4.73mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(650mg、4.65mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(650mg、4.65mmol)及びアセトニトリル(10mL)で処理し、80℃に加熱して、その時、アセトニトリル(10mL)中の4−ブロモ−3−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.50g、4.30mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱して、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(540mg、34%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C18H22ClNO5の計算値[M]+367、実測値[M+H]+368。
テトラヒドロフラン(9mL)及び水(3mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(540mg、1.47mmol)の撹拌した混合物に、水酸化リチウム(75mg、1.76mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注いで、層を分離した。水層を2N塩酸水溶液で酸性化して、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(435mg、84%)を黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C17H20ClNO5の計算値[M]+353、実測値[M+H]+354。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(200mg、0.57mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(96mg、0.62mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(80mg、0.60mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、続けて1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、105mg、0.68mmol)を加えた。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(198mg、71%)をオフホワイトの固体として得た:LR−ES−MS m/z C24H31ClN4O5の計算値[M]+490、実測値[M+H]+491;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.93 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.05 (s, 3 H), 1.06 (s, 3 H), 1.43 (br. s., 1 H), 1.48 - 1.65 (m, 1 H), 1.68 - 1.84 (m, 1 H), 3.89 (br. s., 2 H), 3.90 (s, 3 H), 4.19 (d, J = 18.6 Hz, 1 H), 4.60 (d, J = 18.6 Hz, 1 H), 4.68 (s, 1 H), 4.80 (s, 1 H), 4.89 (dd, J = 10.9, 4.8 Hz, 1 H), 6.44 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 7.09 (dd, J = 8.5, 1.3 Hz, 1 H), 7.13 (dd, J = 8.5, 1.3 Hz, 1 H), 7.41 (t, J = 8.5 Hz, 1 H), 7.54 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 10.81 (s, 1 H)。
実施例49
(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
N,N−ジメチルホルムアミド(150mL)中の3−ニトロ−1H−ピラゾール(実施例5と同様に調製した、12.0g、106mmol)の溶液を、パラ−トルエンスルホン酸(S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチルエステル(25.5g、89.0mmol)及び炭酸カリウム(24.5g、178mmol)で処理した。反応混合物を6時間、窒素下で90℃に加熱した。この後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、すすいで、減圧下で濃縮した。ISCOフラッシュクロマトグラフィー(128g、5−30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製を行って、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール(14.5g、73%)を明黄色の油状物として得た。
1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール(14.5g、63.8mmol)をエタノール60mLに希釈して、10%パラジウム担持炭(1.4g)を加えた。混合物を、Parr装置上、50psiで16時間水素化した。混合物を濾過し、溶媒を除去して、生成物1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(12.4g、98%)を淡黄色の油状物として得た。LR−ES−MS m/z C9H15N3O2の計算値[M]+197、実測値[M+H]+198。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.24 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 3.70 (dd, J = 8.5, 6.0 Hz, 1 H), 3.85 - 4.02 (m, 3 H), 4.28 (quin, J = 6.0 Hz, 1 H), 4.56 (s, 2 H), 5.36 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 7.30 (d, J = 2.1 Hz, 1 H)。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例48で調製したとおり、250mg、0.71mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(120mg、0.78mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(100mg、0.74mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌して、続けて1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(167mg、0.85mmol)を加えた。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(154mg、41%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C26H33ClN4O6の計算値[M]+532、実測値[M+H]+533。
テトラヒドロフラン(6mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(150mg、0.28mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(3mL)で処理した。反応混合物を25℃で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(123mg、88%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C23H29ClN4O6の計算値[M]+492、実測値[M+H]+493;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J = 6.4 Hz, 3 H) 0.93 (d, J = 6.4 Hz, 3 H) 1.37 - 1.50 (m, 1 H) 1.50 - 1.66 (m, 1 H) 1.66 - 1.84 (m, 1 H) 3.18 - 3.42 (m, 2 H) 3.69 - 3.89 (m, 2 H) 3.90 (s, 3 H) 4.09 (dd, J = 13.3, 3.6 Hz, 1 H) 4.19 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.59 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.71 (t, J = 5.4 Hz, 1 H) 4.80 (s, 1 H) 4.88 (dd, J = 10.6, 4.8 Hz, 1 H) 4.94 (d, J = 5.4 Hz, 1 H) 6.40 (d, J = 1.8 Hz, 1 H) 7.09 (d, J = 8.5 Hz, 1 H) 7.13 (d, J = 8.5 Hz, 1 H) 7.41 (t, J = 8.5 Hz, 1 H) 7.53 (d, J = 1.8 Hz, 1 H) 10.78 (s, 1 H)。
実施例50
2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(15mL)に溶解した2−アミノ−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(0.90g、4.73mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(600mg、4.65mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(600mg、4.65mmol)及びアセトニトリル(10mL)で処理し、80℃に加熱して、その時、アセトニトリル(10mL)中の4−ブロモ−3−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例48のように調製した、1.30g、3.73mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱して、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオン酸メチルエステル(620mg、40%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C20H24ClNO6の計算値[M]+409、実測値[M+H]+410。
テトラヒドロフラン(9mL)及び水(3mL)中の2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオン酸メチルエステル(615mg、1.50mmol)の撹拌した混合物に、水酸化リチウム(76mg、1.80mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注いで、層を分離した。水層を2N塩酸水溶液で酸性化して、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオン酸(465mg、78%)を黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C19H22ClNO6の計算値[M]+395、実測値[M+H]+396。
ジクロロメタン(10mL)中の2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオン酸(200mg、0.51mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(86mg、0.56mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(72mg、0.53mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、続けて1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、94mg、0.61mmol)を加えた。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド(166mg、62%)をオフホワイトの固体として得た:LR−ES−MS m/z C26H33ClN4O6の計算値[M]+532、実測値[M+H]+533;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.04 (s, 3 H), 1.06 (s, 3 H), 1.13 - 1.30 (m, 2 H), 1.37 (br. s., 1 H), 1.55 - 1.73 (m, 3 H), 1.72 - 1.87 (m, 1 H), 3.13 - 3.31 (m, 2 H), 3.74 - 3.87 (m, 2 H), 3.89 (br. s., 2 H), 3.90 (s, 3 H), 4.24 (d, J = 18.6 Hz, 1 H), 4.60 (d, J = 18.6 Hz, 1 H), 4.68 (s, 1 H), 4.82 (s, 1 H), 4.92 (dd, J = 10.7, 4.7 Hz, 1 H), 6.44 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 7.09 (d, J = 8.5 Hz, 1 H), 7.13 (d, J = 8.5 Hz, 1 H), 7.42 (t, J = 8.5 Hz, 1 H), 7.54 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 10.81 (s, 1 H)。
実施例51
(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド
移動相修飾剤として20%メタノールを用い、70mL/分で、SFC KROMASIL ODカラム上で超臨界流体クロマトグラフィーを介して、2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド(実施例50で調製したとおり)の鏡像異性体の分離を行って、(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド(60mg)を白色の固体として得た。LR−ES−MS m/z C26H33ClN4O6の計算値[M]+532、実測値[M+H]+533。
実施例52
(R)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド
移動相修飾剤として20%メタノールを用い、70mL/分で、SFC KROMASIL ODカラム上で超臨界流体クロマトグラフィーを介して、2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミドの鏡像異性体の分離を行って、(R)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド(45mg)を白色の固体として得た。LR−ES−MS m/z C26H33ClN4O6の計算値[M]+532、実測値[M+H]+533。
実施例53
2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド
ジクロロメタン(10mL)中の2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオン酸(実施例50で調製したとおり、200mg、0.51mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(86mg、0.56mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(72mg、0.53mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌して、続けて1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49で調製した、120mg、0.61mmol)を加えた。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド(285mg、98%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C28H35ClN4O7の計算値[M]+574、実測値[M+H]+575。
テトラヒドロフラン(10mL)中の2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド(285mg、0.50mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(3mL)で処理した。反応混合物を25℃で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド(87mg、33%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C25H31ClN4O7の計算値[M]+534、実測値[M+H]+535;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.77 (s, 1 H), 7.54 (t, J = 1.7 Hz, 1 H), 7.42 (t, J = 8.3 Hz, 1 H), 7.14 (dd, J = 8.3, 1.0 Hz, 1 H), 7.09 (dd, J = 8.3, 1.0 Hz, 1 H), 6.41 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 4.88 - 4.93 (m, 1 H), 4.93 (d, J = 5.3 Hz, 1 H), 4.82 (s, 1 H), 4.70 (t, J = 5.4 Hz, 1 H), 4.59 (dd, J = 18.2, 2.5 Hz, 1 H), 4.24 (d, J = 18.8 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J = 13.5, 3.9 Hz, 1 H), 3.91 (s, 3 H), 3.72 - 3.90 (m, 4 H), 3.14 - 3.32 (m, 4 H), 1.73 - 1.85 (m, 1 H), 1.55 - 1.73 (m, 3 H), 1.31 - 1.43 (m, 1 H), 1.14 - 1.32 (m, 2 H)。
実施例54
(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(10mL)に溶解した(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(実施例1で調製した、980mg、4.73mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.60g、4.65mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(600mg、4.65mmol)及びアセトニトリル(10mL)で処理し、80℃に加熱して、その時、アセトニトリル(10mL)中の4−ブロモ−3−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例48で調製したとおり、1.50g、4.30mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱して、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロペンチル−プロピオン酸メチルエステル(1.02g、60%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C20H24ClNO5の計算値[M]+393、実測値[M+H]+394。
テトラヒドロフラン(9mL)及び水(3mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロペンチル−プロピオン酸メチルエステル(1.0g、2.54mmol)の撹拌した混合物に、水酸化リチウム(0.13g、3.05mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注いで、層を分離した。水層を2N塩酸水溶液で酸性化して、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロペンチル−プロピオン酸(850mg、88%)を黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C19H22ClNO5の計算値[M]+379、実測値[M+H]+380。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロペンチル−プロピオン酸(200mg、0.53mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(90mg、0.58mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(75mg、0.55mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、続けて1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、94mg、0.61mmol)を加えた。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(147mg、54%)を明黄色の固体として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.04 (br. s., 3 H) 1.06 (br. s., 3 H) 1.08 - 1.95 (m, 11 H) 3.89 (br. s., 2 H) 3.90 (s, 3 H) 4.21 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.59 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.67 (s, 1 H) 4.80 (s, 1 H) 4.81 - 4.87 (m, 1 H) 6.45 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.09 (d, J = 8.2 Hz, 1 H) 7.13 (d, J = 8.5 Hz, 1 H) 7.41 (t, J = 8.5 Hz, 1 H) 7.53 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 10.80 (s, 1 H)。
実施例55
(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロペンチル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロペンチル−プロピオン酸(実施例54で調製したとおり、200mg、0.53mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(90mg、0.58mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(75mg、0.55mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌して、続けて1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49と同様に調製した、125mg、0.63mmol)を加えた。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−シクロペンチル−プロピオンアミド(207mg、70%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C28H35ClN4O6の計算値[M]+558、実測値[M+H]+559。
テトラヒドロフラン(6mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−シクロペンチル−プロピオンアミド(205mg、0.37mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(3mL)で処理した。反応混合物を25℃で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロペンチル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(162mg、85%)を明黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C25H31ClN4O6の計算値[M]+518、実測値[M+H]+519;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.02 - 1.20 (m, 1 H) 1.20 - 1.37 (m, 1 H) 1.38 - 1.93 (m, 9 H) 3.20 - 3.33 (m, 2 H) 3.69 - 3.89 (m, 2 H) 3.90 (s, 3 H) 4.05 - 4.15 (m, 1 H) 4.21 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.58 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.72 (t, J = 5.4 Hz, 1 H) 4.81 (s, 1 H) 4.77 - 4.86 (m, 1 H) 4.94 (d, J = 5.1 Hz, 1 H) 6.41 (d, J = 1.8 Hz, 1 H) 7.09 (d, J = 8.2 Hz, 1 H) 7.13 (d, J = 8.2 Hz, 1 H) 7.41 (t, J = 8.2 Hz, 1 H) 7.53 (d, J = 1.8 Hz, 1 H) 10.78 (s, 1 H)。
実施例56
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
アセトニトリル(10mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(3.91g、17.63mmol)の懸濁液を、トリエチルアミン(2.5mL、17.93mmol)で処理した。次に、混合物を60℃に加熱して、その温度で0.25時間保持した。次に、更にトリエチルアミン(2.0mL、14.35mmol)を加え、続けてアセトニトリル(10mL)中のメチル−4−クロロ−3−メトキシ−(E)−2−ブテノアート(2.32g、14.1mmol)を滴下した。次に、混合物を加熱して、100℃で3時間、窒素下で保持された事前加熱した油浴に入れることにより還流させた。混合物を0℃に冷却し、沈殿したトリエチルアンモニウム塩酸塩を濾別した。含水酸後処理(aqueous acid work-up)後、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル(950mg、19%)を明黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(3mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル(160mg、0.57mmol)を含有する溶液に、水(3mL)中の水酸化リチウム一水和物(26mg、1.08mmol)の水溶液で処理した。混合物を25℃で2.5時間撹拌した。次に、混合物を2N塩酸水溶液で酸性化した。混合物をジクロロメタン(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮した。(S)−3−シクロヘキシル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(145mg、95%)をオフホワイトの固体として得た。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(138mg、0.52mmol)、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、98mg、0.63mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(326mg、0.75mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(200mg、1.54mmol)の溶液を、18時間、窒素下、23℃で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column12gシリカゲル;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、白色の泡状物として(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(123mg、59%)を得た:LR−ES−MS m/z C21H32N4O4の計算値[M]+404、実測値[M+H]+405;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 0.78 - 1.31 (m, 7 H) 1.15 (s, 6 H) 1.55 - 1.77 (m, 5 H) 1.77 - 1.95 (m, 2 H) 3.82 (s, 3 H) 3.87 (d, J = 17.8 Hz, 1 H) 3.94 (s, 2 H) 4.05 (d, J = 17.8 Hz, 1 H) 4.92 (dd, J = 9.5, 5.9 Hz, 1 H) 5.14 (s, 1 H) 6.67 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.28 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 8.72 (br. s., 1 H)。
実施例57
(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
窒素雰囲気下で、エタノール(20mL)に溶解したナトリウム金属(340mg、14.81mmol)の撹拌した混合物に、2−クロロ−3−メトキシフェノール(2.16g、13.37mmol)及び3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.2g、13.37mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を還流で1時間撹拌した。反応を完了した上で、エタノールを減圧下で除去して、水(50mL)を加えた。水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。過剰なフェノールを、水酸化ナトリウムの5%溶液(2×50mL)で合わせた酢酸エチル層を洗浄することにより除去した。酢酸エチル溶液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.61g、44.5%)を澄明な油状物として得た:LR−ES−MS m/z C13H16ClO4の計算値[M]+270、実測値[M+H]+271。
窒素雰囲気下で、四塩化炭素(25mL)に溶解した3−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.52g、5.6mmol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(1.7g、9.44mmol)及び過酸化ベンゾイル(0.26g、0.77mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を還流で18時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、スクシンイミドを濾過により除去して、溶媒を減圧下で除去した。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column40g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、黄色の油状物として4−ブロモ−3−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.6g、81%)を得た:LR−ES−MS m/z C13H15BrClO4の計算値[M]+349、実測値[M+H]+350。
ジクロロメタン(25mL)中の(S)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(2.0g、7.4mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(1.16g、7.44mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.05g、7.74mmol)で処理した。混合物を室温で2時間撹拌した。次に、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、1.26g、8.11mmol)を加えて、18時間、室温で撹拌した。水系後処理(aqueous work-up)後に得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、{(S)−2−シクロヘキシル−1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−エチル}−カルバミン酸t−ブチルエステル(610mg、20%)を白色の固体として得た。
ジクロロメタン(10mL)中の{(S)−2−シクロヘキシル−1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−エチル}−カルバミン酸t−ブチルエステル(0.61g、1.5mmol)の溶液を、トリフルオロ酢酸(5mL)で処理した。混合物を室温で0.5時間撹拌し、濃縮して、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミドトリフルオロ酢酸塩(630mg、100%)を白色の固体として得た。
アセトニトリル(8mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミドトリフルオロ酢酸塩(96mg、0.30mmol)の溶液を、0.5時間、トリエチルアミン(34mg、0.34mmol)と共に還流させた。反応混合物を室温に冷却し、沈殿したトリエチルアンモニウムトリフルオロ酢酸塩を濾別して、溶液をマイクロ波反応容器に移した。反応混合物を4−ブロモ−3−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(99mg、0.28mmol)で処理し、Emery Reaction Optimizerマイクロ波反応器中、140℃で1時間加熱した。次に、反応混合物を濃縮して、ジクロロメタンで希釈した。水系後処理(aqueous work-up)後に得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(37mg、25%)を明橙色の固体とし得た:HR−ES−MS m/z C27H35ClN4O5[M+H]+の計算値531.2369、実測値531.2369;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.01 - 1.22 (m, 4 H) 1.04 (s, 3 H) 1.06 (s, 3 H) 1.49 - 1.88 (m, 9 H) 3.89 (s, 2 H) 3.90 (s, 3 H) 4.18 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.58 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.67 (s, 1 H) 4.81 (s, 1 H) 4.86 - 4.95 (m, 1 H) 6.44 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 7.09 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1 H) 7.13 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1 H) 7.42 (t, J = 8.4 Hz, 1 H) 7.53 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 10.78 (s, 1 H)。
実施例58
1−{2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオニル}−3−メチル−ウレア
アセトニトリル(6mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(144mg、0.64mmol)の溶液を、0.5時間、トリエチルアミン(136mg、1.34mmol)と共に還流した。反応混合物を室温に冷却して、沈殿したトリエチルアンモニウム塩酸塩を濾別した。次に、アセトニトリル溶液をEmry Optimizerマイクロ波反応容器に移し、4−ブロモ−3−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例57で調製した、206mg、0.58mmol)を加えて、140℃で1.75時間加熱した。水系後処理後に得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 4g;0%〜60%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(63mg、27%)を明橙色の油状物として得た。
メタノール(2mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(63mg、0.15mmol)の溶液を、Emry Optimizedマイクロ波反応器中、140℃で2時間、N−メチルウレア(33mg、0.46mmol)及びメタノール中の8%マグネシウムメトキシド溶液(6mL、490mg、0.45mmol)の存在下で加熱した。濃縮後に得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 4g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−{2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオニル}−3−メチル−ウレア(6mg、9%)を明黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C22H28ClN3O5[M+H]+の計算値450.1790、実測値450.2153;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 0.76 - 1.96 (m, 13 H) 2.79 (d, J = 4.8 Hz, 3 H) 3.95 (s, 3 H) 4.09 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.31 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.67 (t, J = 7.7 Hz, 1 H) 4.87 (s, 1 H) 6.25 (br. s., 1 H) 6.88 (d, J = 8.2 Hz, 2 H) 7.22 - 7.33 (m, 1 H)。
実施例59
2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1−H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(5mL)に溶解した2−アミノ−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−プロピオン酸エチルエステル(0.26g、1.02mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(280mg、2.14mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(600mg、4.65mmol)及びアセトニトリル(10mL)で処理し、100℃に加熱して、その時、アセトニトリル(5mL)中の4−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例36で調製したとおり、300mg、0.93mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱して、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 4g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−プロピオン酸エチルエステル(110mg、28%)を橙赤色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C20H15F4NO4の計算値[M]+409、実測値[M+H]+410。
テトラヒドロフラン(1mL)中の2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−プロピオン酸エチルエステル(96mg、0.23mmol)を含有する溶液に、水(2mL)中の水酸化リチウム一水和物(12mg、0.27mmol)の水溶液で処理した。混合物を25℃で3時間撹拌し、次に2N塩酸水溶液で酸性化した。混合物をジクロロメタン(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮して、2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−プロピオン酸(90mg、100%)をオフホワイトの固体として得た。LR−ES−MS m/z C19H13F4NO4の計算値[M]+395、実測値[M+H]+396。
ジクロロメタン(6mL)2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−プロピオン酸(86mg、0.21mmol)、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、39.7mg、0.26mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(105mg、0.23mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(83mg、0.64mmol)の溶液を、18時間、窒素下、23℃で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12gシリカゲル;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1−H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(48mg、42%)を白色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C26H24F4N4O4[M+H]+の計算値533.1807、実測値533.1807;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.04 (s, 6 H) 3.05 - 3.28 (m, 2 H) 3.88 (s, 2 H) 4.38 (br. s., 2 H) 4.67 (s, 1 H) 4.97 (s, 1 H) 5.00 - 5.10 (m, 1 H) 6.47 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 6.95 - 7.09 (m, 2 H) 7.22 - 7.50 (m, 4 H) 7.54 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 10.77 (s, 1 H)。
実施例60
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメトキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1−H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
テトラヒドロフラン(15mL)中の(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)−メタノール(1.01g、5.90mmol)及び2−ブチン酸エチル(820mg、7.08mmol)の撹拌した混合物に、トリ−n−ブチルホスフィン(0.25g、1.18mmol)を加えた。混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応を完了した上で、テトラヒドロフランを減圧下で除去した。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメトキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(660mg、40%)を無色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C15H18O5の計算値[M]+278、実測値[M+H]+279。
窒素雰囲気下で、四塩化炭素(10mL)に溶解した(E)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメトキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.66g、2.33mmol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(0.63g、3.50mmol)及び過酸化ベンゾイル(0.11g、0.35mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を還流で2時間撹拌した。次に、反応混合物を一晩冷蔵庫に入れた。形成した固体を濾過により除去して、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−4−ブロモ−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメトキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(650mg、78%)を無色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C15H17BrO5の計算値[M]+357、実測値358[M+H]+。
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(10mL)に溶解した(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(430mg、1.9mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(260mg、2.0mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を100℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(260mg、2.0mmol)及びアセトニトリル(10mL)で処理し、100℃に加熱して、その時、アセトニトリル(10mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメトキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(650mg、1.72mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱して、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメトキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(250mg、35%)を明橙色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C23H29NO6の計算値[M]+415、実測値[M+H]+416。
テトラヒドロフラン(1mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメトキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(0.25g、0.58mmol)の混合物に、水(1mL)中の水酸化リチウム(0.029g、0.7mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注いで、層を分離した。水層を2N塩酸水溶液で酸性化して、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメトキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(151mg、64%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C22H27NO6の計算値[M]+401、実測値[M+H]+402。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメトキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(151mg、0.55mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(63mg、0.39mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(52mg、0.38mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、続けて1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、67mg、0.43mmol)を加えた。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をGilson HPLCシステム(C18カラム、10−99%アセトニトリル/水勾配)上で精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメトキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1−H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(47mg、24%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C29H38N4O6[M+H]+の計算値539.2864、実測値539.2865;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.81 - 0.99 (m, 2 H) 1.05 (s, 3 H) 1.07-1.30 (m, 4 H) 1.50 - 1.83 (m, 7 H) 3.89 (s, 2 H) 3.98 (dd, J = 18.1, 4.0 Hz, 1 H) 4.09 (dd, J = 11.3, 7.5 Hz, 1 H) 4.18 - 4.34 (m, 2 H) 4.34 - 4.45 (m, 1 H) 4.53 - 4.63 (m, 1 H) 4.67 (s, 1H) 4.86 (dd, J = 11.3, 4.0 Hz, 1H) 5.25 (s, 1H) 6.42 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 6.79 - 6.99 (m, 4H) 7.52 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 10.70 (s, 1 H)。
実施例61
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1−H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
テトラヒドロフラン(30mL)中の2−クロロフェノール(3.03g、23.36mmol)及び2−ブチン酸エチル(5.3g、46.72mmol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−ウンデカ−7−エン(3.6g、1.18mmol)を加えた。混合物を密閉管中、130℃で2時間加熱した。反応を完了した上で、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジクロロメタンで再溶解し、2N塩酸水溶液、5%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;0%〜30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.69g、23.9%)を無色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C12H13ClO3の計算値[M]+240、実測値[M+H]+241。
窒素雰囲気下で、四塩化炭素(25mL)に溶解した(E)−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.62g、10.78mmol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(3.3g、18.33mmol)及び過酸化ベンゾイル(0.56g、1.61mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を還流で18時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、スクシンイミドを濾過により除去して、溶媒を減圧下で除去した。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 80g;0%〜30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.39g、98%)を無色の油状物として得た。
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(15mL)に溶解した(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(670mg、3mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(400mg、3.1mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を105℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(400mg、3.1mmol)で処理し、105℃に加熱して、その時、アセトニトリル(10mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(900mg、2.70mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を105℃に加熱して、18時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(640mg、62%)を赤色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C20H24ClNO4の計算値[M]+377、実測値[M+H]+378。
テトラヒドロフラン(6mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(0.63g、1.63mmol)の撹拌した混合物に、水(8mL)中の水酸化リチウム(0.083g、1.96mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で3時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注いで、層を分離した。水層を2N塩酸水溶液で酸性化して、ジクロロメタンで抽出した。合わせたジクロロメタン画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(525mg、88%)を明褐色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C19H22ClNO4の計算値[M]+363、実測値[M+H]+364。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(152mg、0.41mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(71mg、0.45mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(59mg、0.43mmol)で処理した。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、続けて1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、78mg、0.49mmol)を加えた。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1−H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(139mg、68%)を白色の粉末として得た:HR−ES−MS m/z C26H33ClN4O4の計算値[M+H]+501.2263、実測値501.2263;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.87 (s, 2 H), 1.04 (s, 3 H), 1.06 (s, 3 H), 1.07 - 1.33 (m, 4 H), 1.53 - 1.84 (m, 7 H), 3.89 (s, 2 H), 4.19 (d, J = 18.5 Hz, 1 H), 4.60 (d, J = 18.5 Hz, 1 H), 4.67 (s, 1 H), 4.80 (s, 1 H), 4.91 (dd, J = 10.7, 5.0 Hz, 1 H), 6.44 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 7.33 - 7.41 (m, 1 H), 7.47 (td, J = 7.6, 1.4 Hz, 1 H), 7.50 - 7.56 (m, 2 H), 7.65 (dd, J = 7.8, 1.4 Hz, 1 H), 10.79 (s, 1 H)。
実施例62
((S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1−H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(実施例61と同様に調製した、237mg、0.64mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(111mg、0.70mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(97mg、0.70mmol)で処理した。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、続けて1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49と同様に調製した、156mg、0.77mmol)を加えた。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 4g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、((S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1−H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(215mg、62%)を綿白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C28H35ClN4O5[M+H]+の計算値543.2269、実測値543.2266;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.95 (br. s., 2 H), 1.01 - 1.21 (m, 4 H), 1.24 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 1.53 - 1.86 (m, 7 H), 3.73 (dd, J = 8.3, 5.7 Hz, 1 H), 3.93 - 4.14 (m, 3 H), 4.20 (d, J = 18.4 Hz, 1 H), 4.35 (quin, J = 5.7 Hz, 1 H), 4.59 (d, J = 18.4 Hz, 1 H), 4.80 (s, 1 H), 4.91 (dd, J = 10.3, 5.1 Hz, 1 H), 6.43 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 7.31 - 7.41 (m, 1 H), 7.47 (t, J = 7.8 Hz, 1 H), 7.52 (d, J = 7.8 Hz, 1 H), 7.60 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 7.65 (d, J = 7.8 Hz, 1 H), 10.79 (s, 1 H)。
実施例63
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1−H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
テトラヒドロフラン(6mL)中の((S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1−H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(実施例62で調製した、201mg、0.37mmol)の溶液を、1N塩酸水溶液(3mL)で処理した。反応混合物を4時間、室温で撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(60mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮を行った上で、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1−H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(153mg、83%)を白色の粉末として得た:HR−ES−MS m/z C25H31ClN4O5の計算値[M+H]+503.2056、実測値503.2056;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.81 - 1.02 (m, 2 H), 1.02 - 1.29 (m, 4 H), 1.52 - 1.83 (m, 7 H), 3.18 - 3.32 (m, 2 H), 3.70 - 3.93 (m, 2 H), 4.09 (dd, J = 13.6, 3.6 Hz, 1 H), 4.19 (d, J = 18.4 Hz, 1 H), 4.59 (d, J = 18.4 Hz, 1 H), 4.71 (t, J = 5.4 Hz, 1 H), 4.80 (s, 1 H), 4.85 - 4.92 (m, 1 H), 4.94 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 6.40 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 7.37 (td, J = 7.8, 1.5 Hz, 1 H), 7.46 (t, J = 7.2 Hz, 1 H), 7.50 - 7.56 (m, 2 H), 7.65 (d, J = 7.8 Hz, 1 H), 10.76 (s, 1 H)。
実施例64
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(40mL)に溶解したL−ロイシンメチルエステル塩酸塩(1.26g、6.8mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(950mg、7.05mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を105℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(950mg、7.05mmol)で処理し、105℃に加熱して、その時、アセトニトリル(10mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61と同様に調製した、2.05g、6.17mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を105℃に加熱して、18時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(1.19g、57%)を赤色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C17H20ClNO4の計算値[M]+337、実測値[M+H]+338。
テトラヒドロフラン(10mL)中の((S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(1.18g、3.40mmol)の撹拌した混合物に、水(5mL)中の水酸化リチウム(173mg、4.09mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で1時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注いで、層を分離した。水層を2N塩酸水溶液で酸性化して、ジクロロメタンで抽出した。合わせたジクロロメタン画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(993mg、90%)を明褐色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C16H18ClNO4の計算値[M]+323、実測値[M+H]+324。
ジクロロメタン(5mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(115mg、0.35mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(61mg、0.38mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(53mg、0.38mmol)で処理した。反応混合物を25℃で0.5時間撹拌し、続けて1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、78mg、0.49mmol)を加えた。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 4g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(81mg、50%)を白色の粉末として得た:HR−ES−MS m/z C23H29ClN4O4[M+H]+の計算値461.1950、実測値461.1951;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.94 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.05 (br. s., 3 H), 1.06 (br. s., 3 H), 1.36 - 1.64 (m, 2 H), 1.68 - 1.84 (m, 1 H), 3.89 (s, 2 H), 4.20 (d, J = 18.4 Hz, 1 H), 4.62 (d, J = 18.4 Hz, 1 H), 4.68 (s, 1 H), 4.78 (s, 1 H), 4.90 (dd, J = 10.7, 4.7 Hz, 1 H), 6.44 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 7.37 (td, J = 7.8, 1.8 Hz, 1 H), 7.46 (td, J = 7.8, 1.2 Hz, 1 H), 7.50 - 7.56 (m, 2 H), 7.66 (dd, J = 7.8, 1.2 Hz, 1 H), 10.81 (s, 1 H)。
実施例65
((S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
ジクロロメタン(20mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例64と同様に調製した、507mg、1.53mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(267mg、1.68mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(232mg、1.68mmol)で処理した。反応混合物を25℃で0.5時間撹拌し、続けて1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49と同様に調製した、374mg、1.84mmol)を加えた。反応混合物を18時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、((S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(376mg、49%)を白色の粉末として得た:HR−ES−MS m/z C25H31ClN4O5[M+H]+の計算値503.2056、実測値503.2056;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.94 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.05 (br. s., 3 H), 1.06 (br. s., 3 H), 1.36 - 1.64 (m, 2 H), 1.68 - 1.84 (m, 1 H), 3.89 (s, 2 H), 4.20 (d, J = 18.4 Hz, 1 H), 4.62 (d, J = 18.4 Hz, 1 H), 4.68 (s, 1 H), 4.78 (s, 1 H), 4.90 (dd, J = 10.7, 4.7 Hz, 1 H), 6.44 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 7.37 (td, J = 7.8, 1.8 Hz, 1 H), 7.46 (td, J = 7.8, 1.2 Hz, 1 H), 7.50 - 7.56 (m, 2 H), 7.66 (dd, J = 7.8, 1.2 Hz, 1 H), 10.81 (s, 1 H)。
実施例66
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
方法A
テトラヒドロフラン(6mL)中の((S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例65で調製したとおり、354mg、0.68mmol)の溶液を、1N塩酸水溶液(3mL)で処理した。反応混合物を4時間、室温で撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(60mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮した上で、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(153mg、83%)を白色の粉末として得た:HR−ES−MS m/z C22H27ClN4O5[M+H]+の計算値463.1743、実測値463.1744;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 0.94 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.33 - 1.50 (m, 1 H), 1.49 - 1.67 (m, 1 H), 1.68 - 1.85 (m, 1 H), 3.16 - 3.32 (m, 2 H), 3.70 - 3.93 (m, 2 H), 4.09 (m, J = 13.6, 3.6 Hz, 1 H), 4.21 (d, J = 18.4 Hz, 1 H), 4.61 (d, J = 18.4 Hz, 1 H), 4.71 (t, J = 5.6 Hz, 1 H), 4.79 (s, 1 H), 4.88 (dd, J = 10.6, 4.8 Hz, 1 H), 4.94 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 6.41 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 7.37 (t, J = 7.5 Hz, 1 H), 7.46 (t, J = 7.5 Hz, 1 H), 7.50 - 7.56 (m, 2 H), 7.65 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 10.78 (s, 1 H)。
方法B
12℃で、テトラヒドロフラン(14000mL)中の2−クロロフェノール(3186g、24.78mol)の溶液に、45分かけて、内部温度を12−17℃で維持しながらテトラヒドロフラン中の20%カリウムt−ブトキシド溶液(8150mL、13.48mol)を加えた。溶液を22℃に温め、1時間撹拌した後に、2−ブチン酸エチル(1400g、12.48mol)を一度に加えた。得られた混合物を40℃に温めて、19.75時間撹拌した。反応混合物を抽出器に移し、メチルt−ブチルエーテル(21L)及び1N水酸化ナトリウム水溶液(14L)で希釈した。混合物を撹拌し、分離して、有機相を1N水酸化ナトリウム水溶液(14L)で洗浄した。水相を合わせて、メチルt−ブチルエーテル(10L)で抽出した。有機層を1N水酸化ナトリウム水溶液(7L)で洗浄した。合わせた有機相を20%塩化ナトリウム溶液(14L)で洗浄した。溶液を蒸発させて、(E)−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(HPLCにより96.9%純粋である、3134g、101%)を明黄色の油状物として得た。
ジクロロメタン(18.6L)中の(E)−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1880g、7.82mol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(1490g、8.29mol)及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(47g、0.188mol)を加えて、得られた溶液を加熱して23時間還流した。明黄色の溶液を室温に冷却し、抽出器に移した後、水(19L)を加えた。二相の混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を分離して、有機相を20%塩化ナトリウム溶液(19L)で洗浄した。溶液を蒸発させて、(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(HPLCにより87.8%純粋である、2824g、99%)を赤色の油状物として得た。
エタノール(200プルーフ変性した、2500mL)中の(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(152.6g、0.840mol)の溶液に、室温で重炭酸ナトリウム(115.3g、1.37mol)を加えて、得られた混合物を15分間撹拌した。この混合物に、(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(HPLCにより87.7%純粋である、200g、0.549mol)を加えた。得られた混濁溶液を加熱し還流して、溶媒およそ500mLをディーン・スターク・トラップを介して除去した後、還流を一晩続けた。この溶液に氷酢酸(200mL)を加えて、溶液を加熱して更に2時間還流した。反応混合物を室温に冷却し、メチルt−ブチルエーテル(2.7L)及び水(2L)を加えた。混合物を分離して、有機相を20%塩化ナトリウム溶液(2L)で洗浄した。溶液を蒸発させ、残留物をトルエン(2L)で処理し、再度蒸発させて、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(HPLCにより83.3%純粋である、273g)を暗橙色の油状物として得た。
2−メチルテトラヒドロフラン(1030mL)中の粗(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(273g、0.512mol、83%純粋である)の撹拌した混合物に、2N水酸化ナトリウム(308mL、616mmol)を加えて、得られた混合物を21−26℃で20分間撹拌した。この混合物に2N水酸化ナトリウム(265mL、530mmol)を加えて、得られた混合物を2.5時間激しく撹拌した。混合物を水(500mL)及びメチルt−ブチルエーテル(300mL)で希釈して、10分間撹拌した。水層を2N塩酸(60.0mL、120mmol)(pH=3)で酸性化して、酢酸エチル(300mL)で抽出した。有機層を分離して、水酸化ナトリウム溶液(1N、200mL)で洗浄した。合わせた水層をメチルt−ブチルエーテル(500mL)で洗浄した。水層を15℃に冷却した後、塩酸溶液(6N、210mL)を、pH2.6を得るまで、15−19℃の温度を維持しながら20分かけて加えた。この溶液にジクロロメタン(1000mL)を加えて、混合物を分離した。水相をジクロロメタン(300mL)で抽出した。ジクロロメタン層を合わせて、20%塩化ナトリウム水溶液(200mL)で洗浄した。溶液を蒸発させて、残留物をギ酸(1272mL)中に懸濁した。混合物を、溶液になるまでゆっくり撹拌した後、水(1330mL)及び種晶(1g)を加えた。得られた混合物を2.5時間、室温で撹拌した。混合物を5℃に冷却し、濾過し、ケークを水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(111g、56.9%)をベージュ色の固体として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(75mL)に溶解した3−アミノピラゾール(5.00g、60.2mmol)の撹拌した混合物に、無水フタル酸(8.91g、60.2mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を125℃で24時間撹拌した。25℃に冷却した上で、水(100mL)を加えて、それは沈殿をもたらした。白色の懸濁液を冷却して(−5℃)、30分間撹拌した。その後に濾過し、水で洗浄し、吸引乾燥を行って、2−(1H−ピラゾール−3−イル)−イソインドール−1,3−ジオン(9.36g、73.0%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C11H7N3O2の計算値[M]+213、実測値[M+H]+214。
15℃で、酢酸エチル(600mL)中の((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−メタノール(60.00g、454.0mmol)及び1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(63.67g、567.6mmol)の溶液に、4−クロロベンゼンスルホニルクロリド(100.6g、476.7mmol)を加えて、得られた混濁溶液を2時間撹拌した後、室温に温めた。得られた溶液を室温で4時間撹拌した後、冷水(300mL)を加えて、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をヘプタン(600mL)で希釈し、有機層を分離して、水(3×600mL)で洗浄した。混合物を減圧下で濃縮し、黄色の油状物を提供して、それをヘプタン(200mL)で処理した。混合物を濃縮し、残りの酢酸エチルを除去し、もう一度ヘプタン(500mL)を加えて、結晶化を誘発した。濃い白色の懸濁液を濾過し、ヘプタンで洗浄し、吸引乾燥させて、4−クロロ−ベンゼンスルホン酸(S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチルエステル(129.93g、93.3%、98.9%純粋HPLC、99.89% e.e)を白色の固体として提供した。
1,4−ジオキサン(50mL)中の2−(1H−ピラゾール−3−イル)−イソインドール−1,3−ジオン(5.00g、23.5mmol)、4−クロロ−ベンゼンスルホン酸(S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチルエステル(8.00g、26.1mmol)及びナトリウムt−ブトキシド(2.78g、28.9mmol)の混合物を、24時間還流した(103℃)。25℃に冷却した上で、水(55mL)を加えた。混合物が濁って、結晶化を観察した。次に、水(50mL)を30分かけてゆっくり加えた。その後に濾過し、水で洗浄し、吸引乾燥を行って、2−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−イソインドール−1,3−ジオン(5.69g、74.1%)をオフホワイトの固体として提供した:LR−ES−MS m/z C17H17N3O4の計算値[M]+327、実測値[M+H]+328。
メチルt−ブチルエーテル(50mL)及びエタノール(30mL)中の2−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−イソインドール−1,3−ジオン(5.00g、15.3mmol)の懸濁液を氷水浴で冷却して、エタノール中の33重量%メチルアミン(20.0mL、161mmol)を加えた。30分後、混合物を室温に温めて、2時間撹拌した。ヘプタン(50mL)を加えて、混合物を30分間冷却した(−20℃)。得られた固体を濾過により除去して、ヘプタンですすいだ。濾液を一部濃縮して、〜50mLの容量にした。得られた固体を濾過により除去して、メチルt−ブチルエーテル及びヘプタンですすいだ。濾液を濃縮して乾燥後、黄色の油状物が残り、次にそれをメチルt−ブチルエーテル(15mL)に溶解して、30分間冷却した(−20℃)。種晶の添加及びスパチュラで引っかいて、生成物の結晶化が開始した。ヘプタン(30mL)を加えて、懸濁液を30分間冷却した(−20℃)。その後に濾過し、ヘプタンで洗浄し、吸引乾燥を行って、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(2.85g、94.6%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C9H15N3O2の計算値[M]+197、実測値[M+H]+198。
酢酸エチル(8mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1.00g、3.09mmol)、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(768mg、3.89mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.10mL、11.9mmol)の撹拌した混合物を氷水浴で冷却して、酢酸エチル中の50重量% 1−プロパンホスホン酸環状無水物(6.95mL、11.7mmol)を加えた。1時間後、水(20mL)を加えて、混合物を25℃に温めた。有機層を分離して、1N水酸化ナトリウム(15mL×2)、ブライン(15mL)、そして次に水(15mL)で洗浄した。有機層の濃縮を行って、淡黄色の泡状物1.60gを提供して、それを50℃に加熱した上でメチルt−ブチルエーテル(5mL)に溶解した。ヘプタン(5mL)を温めた溶液にゆっくり加えて、白色の沈殿物が得られた。混合物を25℃に冷却して、ヘプタン(5mL)を加えた。氷水浴で30分間冷ました後、得られた固体を濾過により回収し、ヘプタン:メチルt−ブチルエーテル(2:1)で洗浄し、吸引乾燥させて、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(1.42g、91.4%)をオフホワイトの固体として得た:LR−ES−MS m/z C25H31ClN4O5の計算値[M]+502、実測値[M+H]+503。
2−プロパノール(4mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(1.00g、1.99mmol)の溶液に、2N塩酸(4.00mL、8.00mmol)を加えた。混合物を2時間、25℃で撹拌した。水(4mL)を加えて、混合物をメチルt−ブチルエーテル(30mL)で完全に抽出した。有機層を分離して、1N水酸化ナトリウム(20mL)、そして次にブライン(20mL)で洗浄した。有機層の濃縮を行って、白色の泡状物を提供した。泡状物をスパチュラで刻んで、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(890mg、96.7%)をオフホワイトの固体として得た:LR−ES−MS m/z C22H27ClN4O5の計算値[M]+462、[M+H]+実測値463。
実施例67
(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
テトラヒドロフラン(30mL)中の2−クロロ−6−フルオロ−フェノール(2.92g、20.0mmol)及び2−ブチン酸エチル(4.37g、38.90mmol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(3.04g、20.0mmol)をゆっくり加えた。添加を完了した後、混合物を還流で4時間撹拌した。反応を完了した上で、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジエチルエーテルに希釈し、最初に1N塩酸水溶液、次に10%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g、0%〜20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−3−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.70g、71%)を無色の油状物として得た:1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.14 - 1.30 (m, 3 H), 2.55 (s, 3 H), 3.94 - 4.25 (m, 2 H), 4.81 (br. s., 1 H), 7.02 - 7.21 (m, 3 H)。
窒素雰囲気下で、四塩化炭素(70mL)に溶解した(E)−3−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.70g、14.34mmol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(3.66g、17.20mmol)及び過酸化ベンゾイル(500mg、2.0mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を還流で8時間撹拌した。次に、反応混合物を一晩冷蔵庫に入れ、スクシンイミドを濾過により除去して、溶媒を減圧下で除去した。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g、0%〜20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.95g、61%)を黄色の油状物として得た:1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.26 (t, J = 7.0 Hz, 3 H), 4.16 (q, J = 7.0 Hz, 2 H), 4.76 (s, 2 H), 4.89 (s, 1 H), 7.09 - 7.31 (m, 3 H)。
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(40mL)に溶解した(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(2.14g、9.60mmol)の撹拌した混合物に、トリエチルアミン(1.0g、9.80mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、トリエチルアミン(1.0g、9.80mmol)及びアセトニトリル(20mL)で処理し、80℃に加熱して、その時、アセトニトリル(20mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.95g、8.80mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱して、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 80g、0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(800mg、24%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C20H23ClFNO4の計算値[M]+395、実測値[M+H]+396。
テトラヒドロフラン(10mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(800mg、2.00mmol)の撹拌した混合物に、0.5N水酸化リチウム溶液(8.0mL、4.0mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注いで、層を分離した。水層を1N塩酸水溶液で酸性化して、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(740mg、97%)を明褐色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C19H21ClFNO4の計算値[M]+381、実測値[M+H]+382。
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(154mg、0.40mmol)の溶液を、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、75mg、0.48mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(424mg、0.96mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(129mg、1.0mmol)で処理した。反応混合物を4時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(85mg、41%)を白色の固体として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.75 - 1.32 (m, 6 H) 1.04 (s, 3 H) 1.06 (s, 3 H) 1.51 - 1.84 (m, 7 H) 3.89 (s, 2 H) 4.24 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.64 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.68 (s, 1 H) 4.91 (dd, J = 10.7, 5.0 Hz, 1 H) 4.96 (s, 1 H) 6.44 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.36 - 7.53 (m, 3 H) 7.54 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 10.81 (s, 1 H)。 HR−ES−MS m/zC26H32ClFN4O4[M+H]+の計算値519.2169、実測値519.2169。
実施例68
(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−プロピオンアミド
N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(実施例67と同様に調製した、125mg、0.33mmol)の溶液を、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミン(40mg、0.40mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(300mg、0.67mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(85mg、0.65mmol)で処理した。反応混合物を4時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−プロピオンアミド(68mg、45%)を得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.60 - 1.36 (m, 6 H) 1.42 - 1.91 (m, 7 H) 3.73 (s, 3 H) 4.25 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.62 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.90 (dd, J = 10.3, 5.4 Hz, 1 H) 4.96 (s, 1 H) 6.40 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.38 - 7.54 (m, 3 H) 7.55 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 10.74 (s, 1 H)。 HR−ES−MS m/zC23H26ClFN4O3[M+Na]+の計算値483.1569、実測値483.1568。
実施例69
6−{(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオニルアミノ}−ニコチン酸メチルエステル
ジクロロメタン(5mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(実施例67と同様に調製した、206mg、0.54mmol)の溶液を、6−アミノ−ニコチン酸メチルエステル(110mg、0.72mmol)、ブロモトリピロリジノホスホニウムへキサフルオロホスファート(503mg、1.1mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(150mg、1.1mmol)で処理した。反応混合物を4時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、6−{(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオニルアミノ}−ニコチン酸メチルエステル(90mg、33%)を得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.77 - 1.36 (m, 6 H) 1.40 - 1.92 (m, 7 H) 3.86 (s, 3 H) 4.29 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.64 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 5.00 (s, 1 H) 5.01 - 5.10 (m, 1 H) 7.30 - 7.61 (m, 3 H) 8.16 (d, J = 8.8 Hz, 1 H) 8.29 (dd, J = 8.8, 2.1 Hz, 1 H) 8.87 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 11.32 (s, 1 H)。HR−ES−MS m/z C26H27ClFN3O5[M+H]+の計算値516.1696、実測値516.1696。
実施例70
6−{(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオニルアミノ}−ニコチン酸
テトラヒドロフラン(3.0mL)中の6−{(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオニルアミノ}−ニコチン酸メチルエステル(実施例69と同様に調製した、80mg、0.16mmol)の磁気撹拌機により撹拌した混合物に、0.5N水酸化リチウム溶液(1.0mL、0.5mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1N塩酸水溶液、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。粗生成物を酢酸エチルから再結晶化して、6−{(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオニルアミノ}−ニコチン酸(10mg、13%)を白色の固体として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.73 - 1.42 (m, 6 H) 1.41 - 1.90 (m, 7 H) 4.28 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.64 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.99 (s, 1 H) 5.01 - 5.10 (m, 1 H) 7.31 - 7.57 (m, 3 H) 8.14 (d, J = 8.5 Hz, 1 H) 8.25 (dd, J = 8.5, 2.1 Hz, 1 H) 8.84 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 11.26 (s, 1 H) 13.18 (br. s., 1 H)。 HR−ES−MS m/z C25H25ClFN3O5[M+H]+の計算値502.1540、実測値502.1537。
実施例71
(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−ピラジン−2−イル−プロピオンアミド塩酸塩
ジクロロメタン(5mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(実施例67と同様に調製した、200mg、0.52mmol)の溶液を、ピラジン−2−イルアミン(65mg、0.68mmol)、ブロモトリピロリジノ−ホスホニウムへキサフルオロホスファート(503mg、1.1mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(110mg、0.85mmol)で処理した。反応混合物を4時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、ロウ状の物質を得た。この物質をジクロロメタン(2mL)に溶解した。清澄な溶液をジエチルエーテル中の塩化水素(1M、4mL)で処理して、溶媒を蒸発させた。残留物をジエチルエーテルで粉砕し、濾過して、(S)−2−[4−(2−クロロ−6−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−ピラジン−2−イル−プロピオンアミド塩酸塩(28mg、33%)を橙色の固体として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.77 - 1.37 (m, 6 H) 1.43 - 1.95 (m, 7 H) 4.29 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.64 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 5.00 (s, 1 H) 5.02 - 5.12 (m, 1 H) 7.36 - 7.57 (m, 3 H) 8.38 (d, J = 2.4 Hz, 1 H) 8.40 - 8.47 (m, 1 H) 9.27 (d, J = 1.2 Hz, 1 H) 11.20 (s, 1 H)。 HR−ES−MS m/z C23H24ClFN4O3の計算値459.1594、実測値459.1593[M+H]+。
実施例72
(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
テトラヒドロフラン(30mL)中の3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノール(4.60g、28.0mmol)及び2−ブチン酸エチル(6.30g、56.0mmol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンをゆっくり加えた(4.30g、28.0mmol)。添加を完了した後、混合物を還流で4時間撹拌した。反応を完了した上で、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジエチルエーテルに希釈し、1N塩酸水溶液、10%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g、0%〜20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−3−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.44g、84%)を無色の油状物として得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.25 (t, J = 7.0 Hz, 3 H), 2.54 (s, 3 H), 4.13 (q, J = 7.0 Hz, 2 H), 4.90 (s, 1 H), 6.98 (td, J = 9.2, 2.1 Hz, 1 H), 7.15 - 7.33 (m, 1 H)。
窒素雰囲気下で、四塩化炭素(70mL)に溶解した(E)−3−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.00g、21.7mmol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(7.70g、43.5mmol)及び過酸化ベンゾイル(1.05g、3.0mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を還流で8時間撹拌した。次に、反応混合物を一晩冷蔵庫に入れ、スクシンイミドを濾過により除去して、溶媒を減圧下で除去した。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g、0%〜20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−4−ブロモ−3−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.40g、58%)を黄色の油状物として得た:1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.26 (t, J = 7.2 Hz, 3 H), 4.18 (q, J = 7.2 Hz, 2 H), 4.74 (s, 2 H), 5.00 (s, 1 H), 7.01 (td, J = 9.2, 2.1 Hz, 1 H), 7.27 - 7.37 (m, 1 H)。
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(40mL)に溶解した(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(2.60g、11.60mmol)の撹拌した混合物に、トリエチルアミン(1.3g、12.70mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、トリエチルアミン(1.3g、12.7mmol)及びアセトニトリル(20mL)で処理し、80℃に加熱して、その時、アセトニトリル(20mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.10g、11.60mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱して、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 80g、0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステルを黄色の油状物として得た(1.33g、28%):1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.71 - 1.33 (m, 7 H), 1.47 - 1.91 (m, 6 H), 3.65 (s, 3 H), 4.28 (br. s., 2 H), 4.74 (dd, J = 10.7, 4.4 Hz, 1 H), 5.28 (br. s., 1 H), 7.39 - 7.54 (m, 1 H), 7.57 - 7.82 (m, 1 H)。
テトラヒドロフラン(30mL)中の(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(1.33g、3.22mmol)の磁気撹拌機により撹拌した混合物に、0.5N水酸化リチウム溶液(15.0mL、7.5mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注いで、層を分離した。水層を1N塩酸水溶液で酸性化して、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(1.30g、99%)を黄色の油状物として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.75 - 1.28 (m, 7 H), 1.53 - 1.82 (m, 6 H), 4.11 - 4.46 (m, 2 H), 4.64 (dd, J = 10.6, 4.5 Hz, 1 H), 5.25 (s, 1 H), 7.38 - 7.52 (m, 1 H), 7.61 - 7.73 (m, 1 H), 12.55 (br. s., 1 H)。
N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中の(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(143mg、0.36mmol)の溶液を、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、70mg、0.45mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(350mg、0.79mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(103mg、0.80mmol)で処理した。反応混合物を4時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(65mg、34%)を明黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C26H31ClF2N4O4[M+H]+の計算値537.2075、実測値537.2071;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.79 - 1.31 (m, 6 H) 1.05 (s, 3 H) 1.06 (s, 3 H) 1.52 - 1.85 (m, 7 H) 3.89 (s, 2 H) 4.29 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.64 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.68 (s, 1 H) 4.90 (dd, J = 10.7, 5.0 Hz, 1 H) 5.24 (s, 1 H) 6.44 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 7.45 (td, J = 9.6, 2.0 Hz, 1 H) 7.54 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 7.67 (td, J = 8.7, 5.3 Hz, 1 H) 10.81 (s, 1 H)。
実施例73
6−{(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオニルアミノ}−ニコチン酸メチルエステル
ジクロロメタン(20mL)中の(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(実施例72と同様に調製した、510mg、1.28mmol)の溶液を、6−アミノ−ニコチン酸メチルエステル(252mg、1.67mmol)、ブロモトリピロリジノホスホニウムへキサフルオロホスファート(1.20g、2.57mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(438mg、2.52mmol)で処理した。反応混合物を5時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、6−{(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオニルアミノ}−ニコチン酸メチルエステル(160mg、24%)を褐色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C26H26ClF2N3O5[M+H]0.+の計算値534.1602、実測値534.1606;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.73 - 1.36 (m, 6 H) 1.37 - 1.93 (m, 7 H) 3.86 (s, 3 H) 4.33 (d, J = 18.5 Hz, 1 H) 4.64 (d, J = 18.5 Hz, 1 H) 5.04 (dd, J = 11.3, 5.0 Hz, 1 H) 5.27 (s, 1 H) 7.45 (td, J = 9.5, 2.1 Hz, 1 H) 7.68 (ddd, J = 9.5, 8.1, 5.6 Hz, 1 H) 8.13 - 8.19 (m, 1 H) 8.29 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1 H) 8.87 (dd, J = 2.4, 0.8 Hz, 1 H) 11.32 (s, 1 H)。
実施例74
6−{(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオニルアミノ}−ニコチン酸
テトラヒドロフラン(3.0mL)中の6−{(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオニルアミノ}−ニコチン酸メチルエステル(実施例72と同様に調製した、150mg、0.28mmol)の磁気撹拌機により撹拌した混合物に、0.5N水酸化リチウム溶液(2.0mL、1.0mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1N塩酸水溶液、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。粗生成物を再結晶化し、酢酸エチルから粉砕して、6−{(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオニルアミノ}−ニコチン酸(30mg、21%)を黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C25H24ClF2N3O5[M+H]+の計算値520.1446、実測値520.1447;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.61 - 1.38 (m, 5 H) 1.44 - 1.87 (m, 8 H) 4.33 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.64 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.91 - 5.14 (m, 1 H) 5.27 (s, 1 H) 7.16 - 7.56 (m, 1 H) 7.57 - 7.82 (m, 1 H) 7.87 - 8.49 (m, 2 H) 8.84 (s, 1 H) 11.27 (s, 1 H) 13.16 (br. s., 1 H)。
実施例75
(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−プロピオンアミド塩酸塩
N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中の(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(実施例72と同様に調製した、160mg、0.40mmol)の溶液を、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミン(50mg、0.51mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(450mg、1.01mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(130mg、1.01mmol)で処理した。反応混合物を4時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、20%〜90%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−プロピオンアミドをロウ状の物質として得た。この物質をジクロロメタン(4mL)に溶解して、ジエチルエーテル中の塩化水素(1M、4mL)で処理した。溶媒を蒸発させて、残留物をジエチルエーテルで粉砕した。得られた混合物を濾過して、(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−プロピオンアミド塩酸塩(75mg、36%)を褐色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C23H25ClF2N4O3の計算値[M]+478、実測値479[M+H]+;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.65 - 1.30 (m, 6 H) 1.42 - 1.83 (m, 7 H) 3.71 (s, 3 H) 4.27 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.61 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.87 (dd, J = 10.3, 5.1 Hz, 1 H) 5.22 (s, 1 H) 6.38 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.43 (td, J = 9.0, 1.7 Hz, 1 H) 7.53 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.66 (td, J = 9.0, 5.4 Hz, 1 H) 10.72 (s, 1 H)。
実施例76
(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド塩酸塩
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(実施例72と同様に調製した、185mg、0.46mmol)の溶液を、塩化オキサリル(0.35mL、ジクロロメタン中2M)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)で処理した。泡立ちが見られた。反応混合物を2時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタン(5mL)に溶解して、(R)−3−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−プロパン−1,2−ジオール(実施例38で調製したとおり、87mg、0.55mmol)及びトリエチルアミン(102mg、1.00mmol)で処理した。反応混合物を25℃、窒素下で18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水、2N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、50%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミドを綿毛状の固体として得た。この固体をジクロロメタン(4mL)に溶解して、ジエチルエーテル中の1M塩化水素(4mL)で処理した。溶媒を蒸発させ、残留物をジエチルエーテルで粉砕し、濾過して、(S)−2−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド塩酸塩(20mg、8%)を固体として得た:LR−ES−MS m/z C25H29ClF2N4O5の計算値[M]+538.18、実測値[M+H]+539.1;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.58 - 1.41 (m, 6 H) 1.38 - 1.89 (m, 7 H) 3.18 - 3.41 (m, 2 H) 3.80 - 3.92 (m, 2 H) 4.09 (dd, J = 13.9, 3.9 Hz, 1 H) 4.29 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.64 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.82 - 4.96 (m, 1 H) 5.24 (s, 1 H) 6.41 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.40 - 7.50 (m, 1 H) 7.53 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.60 - 7.74 (m, 1 H) 10.78 (s, 1 H)。
実施例77
(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩
テトラヒドロフラン(60mL)中の2,3−ジクロロ−フェノール(10.0g、61.3mmol)及び2−ブチン酸エチル(13.70g、123.0mmol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(9.30g、61.3mmol)をゆっくり加えた。添加を完了した後、混合物を還流で4時間撹拌した。反応を完了した上で、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジエチルエーテルに取り、1N塩酸水溶液、10%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g、0%〜20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−3−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(10.5g、63%)を無色の油状物として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.12 (t, J = 7.0 Hz, 3 H), 2.46 (s, 3 H), 4.01 (q, J = 7.0 Hz, 2 H), 4.61 (s, 1 H), 7.35 (dd, J = 8.2, 1.4 Hz, 1 H), 7.48 (t, J = 8.2 Hz, 1 H), 7.63 (dd, J = 8.2, 1.4 Hz, 1 H)。
窒素雰囲気下で、四塩化炭素(70mL)に溶解した(E)−3−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(10.5g、38.10mmol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(9.50g、53.40mmol)及び過酸化ベンゾイル(75重量%純度、1.50g、4.64mmol,)を加えた。添加を完了した後、混合物を還流で8時間撹拌した。次に、反応混合物を一晩冷蔵庫に入れ、スクシンイミドを濾過により除去して、溶媒を減圧下で除去した。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g、0%〜20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4−ブロモ−3−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(12.80g、94%)を黄色の油状物として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.15 (t, J = 6.9 Hz, 3 H), 4.07 (q, J = 6.9 Hz, 2 H), 4.78 (s, 1 H), 4.81 (s, 2 H), 7.32 (dd, J = 8.2, 1.4 Hz, 1 H), 7.50 (t, J = 8.2 Hz, 1 H), 7.65 (dd, J = 8.2, 1.4 Hz, 1 H)。
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(40mL)に溶解した(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(3.70g、20.20mmol)の撹拌した混合物に、トリエチルアミン(2.5g、24.50mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、トリエチルアミン(2.5g、24.50mmol)及びアセトニトリル(20mL)で処理し、80℃に加熱して、その時、アセトニトリル(20mL)中の4−ブロモ−3−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.00g、17.0mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱して、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g、0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(1.23g、20%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C17H19Cl2NO4の計算値[M]+371、実測値[M+H]+372。
テトラヒドロフラン(30mL)中の(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(1.23g、3.30mmol)の磁気撹拌機により撹拌した混合物に、0.5N水酸化リチウム溶液(20.0mL、10.0mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注いで、層を分離した。水層を1N塩酸水溶液で酸性化して、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−1−ペンタン酸(1.24g、99%)を黄色の固体として得た:LRMS ES m/z C16H17Cl2NO4の計算値[M]+357、実測値[M+H]+358。
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(130mg、0.36mmol)の溶液を、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、80mg、0.51mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(340mg、0.76mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(120mg、0.93mmol)で処理した。反応混合物を4時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、40%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミドを綿毛状の固体として得た。この物質をジクロロメタン(4mL)に溶解して、ジエチルエーテル中の1M塩化水素(4mL)で処理した。溶媒を蒸発させて、残留物をジエチルエーテルで粉砕した。固体を濾過して、(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩(60mg、31%)を得た:HR−ES−MS m/z C23H28Cl2N4O4の計算値[M+H]+495.1561、実測値495.1564;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J = 6.3 Hz, 3 H) 0.94 (d, J = 6.3 Hz, 3 H) 1.04 (s, 3 H) 1.06 (s, 3 H) 1.35 - 1.65 (m, 2 H) 1.67 - 1.86 (m, 1 H) 3.89 (s, 2 H) 4.22 (d, J = 18.5 Hz, 1 H) 4.63 (d, J = 18.5 Hz, 1 H) 4.86 - 4.91 (m, 1 H) 4.92 (s, 1 H) 6.44 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.44 - 7.59 (m, 3 H) 7.64 (dd, J = 7.5, 1.8 Hz, 1 H) 10.82 (s, 1 H)。
実施例78
(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド塩酸塩
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例77と同様に調製した、120mg、0.34mmol)の溶液を、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミン(50mg、0.51mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(303mg、0.68mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(110mg、0.85mmol)で処理した。反応混合物を4時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、0%〜70%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドをロウ状の物質として得た。この物質をジエチルエーテル(4mL)に溶解して、ジエチルエーテル中の塩化水素(1M、2mL)で処理した。溶媒を蒸発させて、残留物をジエチルエーテルで粉砕した。得られた混合物を濾過して、(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド塩酸塩(58mg、36%)を橙色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C20H22Cl2N4O3[M+Na]+の計算値459.0961、実測値459.0961;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.88 (d, J = 6.6 Hz, 3 H) 0.92 (d, J = 6.6 Hz, 3 H) 1.31 - 1.64 (m, 2 H) 1.64 - 1.82 (m, 1 H) 3.71 (s, 3 H) 4.21 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.59 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.82 - 4.89 (m, 1 H) 4.90 (s, 1 H) 6.38 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.40 - 7.57 (m, 3 H) 7.62 (dd, J = 7.8, 1.5 Hz, 1 H) 10.73 (s, 1 H)。
実施例79
(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
N,N−ジメチルホルムアミド(150mL)中の3−ニトロ−1H−ピラゾール(実施例5と同様に調製した、12.0g、106mmol)の溶液を、トルエン−4−スルホン酸(S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチルエステル(25.5g、89.0mmol)及び炭酸カリウム(24.5g、178mmol)で処理した。反応混合物を6時間、90℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で2回、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 330g、5%〜30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール(14.5g、72%)を明黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C9H13N3O4の計算値[M]+227、実測値[M+H]+228。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.35 (s, 3 H), 1.40 (s, 3 H), 3.77 (dd, J = 8.8, 5.7 Hz, 1 H), 4.13 (dd, J = 8.8, 6.6 Hz, 1 H), 4.27 (dd, J = 14.0, 6.6 Hz, 1 H), 4.39 (dd, J = 14.0, 3.6 Hz, 1 H), 4.45 - 4.59 (m, 1 H), 6.92 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.59 (d, J = 2.4 Hz, 1 H)。
1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール(14.5g)をエタノール60mLに希釈して、10%パラジウム炭素(1.4g)を加えた。混合物をParr装置を用い、50psiで16時間水素化した。混合物を濾過し、溶媒を除去して、生成物1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(12.4g、98%)を淡黄色の油状物として得た。LR−ES−MS m/z C9H15N3O2の計算値[M]+197、実測値[M+H]+198;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.24 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 3.70 (dd, J = 8.5, 6.0 Hz, 1 H), 3.85 - 4.02 (m, 3 H), 4.28 (quin, J = 6.0 Hz, 1 H), 4.56 (s, 2 H), 5.36 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 7.30 (d, J = 2.1 Hz, 1 H)。
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例77と同様に調製した、192mg、0.54mmol)の溶液を、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(127mg、0.65mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(486mg、1.1mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(142mg、1.1mmol)で処理した。反応混合物を一晩、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、20%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(165mg、57%)を得た:HR−ES−MS m/z C25H30Cl2N4O5[M+H]+の計算値537.1666、実測値537.1668;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 0.94 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.25 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 1.36 - 1.66 (m, 2 H), 1.68 - 1.84 (m, 1 H), 3.73 (dd, J = 8.5, 6.0 Hz, 1 H), 4.00 (dd, J = 8.5, 6.3 Hz, 1 H), 4.05 - 4.15 (m, 2 H), 4.23 (d, J = 18.4 Hz, 1 H), 4.29 - 4.42 (m, 1 H), 4.62 (d, J = 18.4 Hz, 1 H), 4.84 - 4.91 (m, 1 H), 4.92 (s, 1 H), 6.44 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 7.48 (t, J = 7.8 Hz, 1 H), 7.55 (dd, J = 7.8, 1.8 Hz, 1 H), 7.60 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 7.64 (m, J = 7.8, 1.8 Hz, 1 H), 10.82 (s, 1 H)。
実施例80
(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩
テトラヒドロフラン(20mL)中の(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例79と同様に調製した、145mg、0.27mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(10mL)で処理した。反応混合物を4時間、25℃で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミドを綿毛状の固体として得た。この物質をジクロロメタン(20mL)に溶解して、ジエチルエーテル中の1M塩化水素(2mL)で処理した。溶媒を蒸発させて、残留物をジエチルエーテルで粉砕した。混合物を濾過して、(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩(85mg、59%)を黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C22H26Cl2N4O5[M+H]+の計算値497.1353、実測値497.1355;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 0.94 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.35 - 1.66 (m, 2 H), 1.67 - 1.86 (m, 1 H), 3.19 - 3.38 (m, 2 H), 3.70 - 3.93 (m, 2 H), 4.09 (dd, J = 13.4, 3.5 Hz, 1 H), 4.16-4.32 (br. s., 2 H), 4.23 (m, J = 18.4 Hz, 1 H), 4.62 (d, J = 18.4 Hz, 1 H), 4.82 - 4.91 (m, 1 H), 4.92 (s, 1 H), 6.41 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 7.42 - 7.59 (m, 3 H), 7.64 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 10.79 (s, 1 H)。
実施例81
(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチルペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩
テトラヒドロフラン(60mL)中の2−エトキシ−フェノール(10.3g、74.5mmol)及び2−ブチン酸エチル(16.80g、149.0mmol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(16.80g、149.0mmol)をゆっくり加えた。添加を完了した後、混合物を還流で4時間撹拌した。反応を完了した上で、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジエチルエーテルに取り、1N塩酸水溶液、10%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g、0%〜20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−3−(2−エトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(8.57g、46%)を無色の油状物として得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.22 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.37 (t, J = 6.9 Hz, 3 H), 2.51 (s, 3 H), 3.95 - 4.19 (m, 4 H), 4.83 (s, 1 H), 6.88 - 7.08 (m, 3 H), 7.09 - 7.24 (m, 1 H)。
窒素雰囲気下で、四塩化炭素(70mL)に溶解した(E)−3−(2−エトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(8.57g、34.3mmol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(9.10g、51.10mmol)及び過酸化ベンゾイル(75%、1.65g、5.10mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を還流で8時間撹拌した。次に、反応混合物を一晩冷蔵庫に入れ、スクシンイミドを濾過により除去して、溶媒を減圧下で除去した。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g、0%〜20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−4−ブロモ−3−(2−エトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(8.0g、71%)を黄色の油状物として得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.24 (t, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.39 (t, J = 6.9 Hz, 3 H), 3.94 - 4.23 (m, 4 H), 4.73 (s, 2 H), 4.90 (s, 1 H), 6.85 - 7.12 (m, 3 H), 7.14 - 7.25 (m, 1 H)。
窒素雰囲気下、アセトニトリル(40mL)に溶解した(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(2.70g、14.60mmol)の撹拌した混合物に、トリエチルアミン(1.6g、16.0mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、トリエチルアミン(1.6g、16.0mmol)及びアセトニトリル(20mL)で処理し、85℃に加熱して、その時、アセトニトリル(20mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−エトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.00g、12.2mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱して、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g、10%〜70%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(1.40g、33%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C19H25NO5の計算値[M]+347、実測値[M+H]+348。
テトラヒドロフラン(30mL)中の(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(1.40g、4.0mmol)の撹拌した混合物に、0.5N水酸化リチウム溶液(23.0mL、11.5mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注いで、層を分離した。水層を1N塩酸水溶液で酸性化して、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1.20g、97%)を黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C18H23NO5の計算値[M]+333、実測値[M+H]+334。
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(130mg、0.4mmol)の溶液を、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、75mg、0.46mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(353mg、0.8mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(103mg、0.8mmol)で処理した。反応混合物を4時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、30%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミドを綿毛状の固体として得た。この物質をジエチルエーテル(4mL)に溶解して、ジエチルエーテル中の塩化水素(1M、4mL)で処理した。溶媒を蒸発させて、残留物をジエチルエーテルで粉砕した。固体を濾過して、(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチルペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩(45mg、23%)を得た:HR−ES−MS m/z C25H34N4O5[M+H]+の計算値471.2602、実測値471.2603;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.89 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.92 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.04 (br. s., 3 H), 1.06 (br. s., 3 H), 1.26 (t, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.32 - 1.64 (m, 2 H), 1.64 - 1.82 (m, 1 H), 3.89 (s, 2 H), 4.00 - 4.13 (m, 3 H), 4.35 - 4.62 (m, 2 H), 4.74 (s, 1 H), 4.89 (dd, J = 10.9, 4.5 Hz, 1 H), 6.43 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 6.99 (t, J = 6.9 Hz, 1 H), 7.15 - 7.22 (m, 1 H), 7.22 - 7.32 (m, 2 H), 7.53 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 10.77 (s, 1 H)。
実施例82
(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド塩酸塩
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例81と同様に調製した、120mg、0.36mmol)の溶液を、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミン(42mg、0.43mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(320mg、0.72mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(100mg、0.80mmol)で処理した。反応混合物を4時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、20%〜70%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドをロウ状の物質として得た。この物質をジエチルエーテル(4mL)に溶解して、ジエチルエーテル中の塩化水素(1M、2mL)で処理した。溶媒を蒸発させて、残留物をジエチルエーテルで粉砕した。得られた混合物を濾過して、(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド塩酸塩(30mg、19%)を褐色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C22H28N4O4[M+Na]+の計算値435.2003、実測値435.2002;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.87 (d, J = 6.6 Hz, 3 H) 0.90 (d, J = 6.6 Hz, 3 H) 1.24 (t, J = 6.9 Hz, 3 H) 1.30 - 1.61 (m, 2 H) 1.62 - 1.82 (m, 1 H) 3.71 (s, 3 H) 3.94 - 4.13 (m, 3 H) 4.48 (d, J = 18.1 Hz, 1 H) 4.72 (s, 1 H) 4.86 (dd, J = 10.6, 4.5 Hz, 1 H) 6.37 (d, J = 1.2 Hz, 1 H) 6.97 (t, J = 7.4 Hz, 1 H) 7.17 (d, J = 8.2 Hz, 1 H) 7.20 - 7.32 (m, 2 H) 7.52 (s, 1 H) 10.68 (s, 1 H)。
実施例83
(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例81と同様に調製した、160mg、0.48mmol)の溶液を、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49と同様に調製した、115mg、0.57mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(442mg、1.0mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(150mg、1.2mmol)で処理した。反応混合物を一晩、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、20%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(110mg、45%)を褐色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C27H36N4O6[M+H]+の計算値513.2708、実測値513.2707;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.89 (d, J = 6.6 Hz, 3 H) 0.92 (d, J = 6.6 Hz, 3 H) 1.21 - 1.33 (m, 3 H) 1.24 (s, 3 H) 1.30 (s, 3 H) 1.33 - 1.47 (m, 1 H) 1.47 - 1.63 (m, 1 H) 1.66 - 1.83 (m, 1 H) 3.73 (dd, J = 8.6, 5.9 Hz, 1 H) 3.93 - 4.15 (m, 6 H) 4.29 - 4.39 (m, 1 H) 4.51 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.74 (s, 1 H) 4.89 (dd, J = 10.7, 4.7 Hz, 1 H) 6.42 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 6.99 (td, J = 7.5, 1.2 Hz, 1 H) 7.16 - 7.22 (m, 1 H) 7.22 - 7.36 (m, 2 H) 7.59 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 10.77 (s, 1 H)。
実施例84
(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩
テトラヒドロフラン(20mL)中の(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例83と同様に調製した、95mg、0.19mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(10mL)で処理した。反応混合物を4時間、25℃で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミドを綿毛状の固体として得た。この物質をジクロロメタン(20mL)に溶解して、ジエチルエーテル中の塩化水素(1M、2mL)で処理した。溶媒を蒸発させて、残留物をジエチルエーテルで粉砕した。混合物を濾過して、(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩(51mg、61%)を明黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/zC24H32N4O6[M+H]+の計算値473.2395、実測値473.2395;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.88 (d, J = 6.4 Hz, 3 H) 0.91 (d, J = 6.4 Hz, 3 H) 1.24 (t, J = 6.9 Hz, 3 H) 1.40 (br. s., 1 H) 1.46 - 1.62 (m, 1 H) 1.64 - 1.80 (m, 1 H) 3.17 - 3.40 (m, 2 H) 3.69 - 3.79 (m, 1 H) 3.79 - 3.90 (m, 1 H) 3.98 - 4.11 (m, 4 H) 4.49 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.72 (s, 1 H) 4.86 (dd, J = 11.0, 4.7 Hz, 1 H) 6.38 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 6.97 (t, J = 7.1 Hz, 1 H) 7.13 - 7.20 (m, 1 H) 7.21 - 7.33 (m, 2 H) 7.51 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 10.72 (s, 1 H)。
実施例85
(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例81と同様に調製した、170mg、0.5mmol)の溶液を、1−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−1H−ピラゾール−3−イルアミン(米国特許出願US2008021032 実施例67で調製した、150mg、0.62mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(470mg、1.06mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(150mg、1.2mmol)で処理した。反応混合物を一晩、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、0%〜60%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸{1−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−アミドを橙色の非晶質物質として得た(120mg、42%)。この物質(120mg、0.21mmol)をエタノール(20mL)に溶解して、濃塩酸(10滴)で処理した。混合物を一晩撹拌して、蒸発させた。残留物を酢酸エチルで希釈し、水飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミドを綿毛状の固体として得た。この物質をジクロロメタン(20mL)に溶解して、ジエチルエーテル中の塩化水素(1M、2mL)で処理した。溶媒を蒸発させて、残留物をジエチルエーテルで粉砕した。混合物を濾過して、(S)−2−[4−(2−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩(60mg、2工程で25%)を黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/zC23H30N4O5[M+H]+の計算値443.2289、実測値443.2289;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.91 (t, J = 7.5 Hz, 6 H) 1.26 (t, J = 6.6 Hz, 3 H) 1.33 - 1.48 (m, 1 H) 1.48 - 1.63 (m, 1 H) 1.65 - 1.81 (m, 1 H) 3.68 (t, J = 5.0 Hz, 2 H) 3.92 - 4.16 (m, 5 H) 4.51 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.74 (s, 1 H) 4.88 (dd, J = 10.3, 4.2 Hz, 1 H) 6.39 (s, 1 H) 6.99 (t, J = 7.2 Hz, 1 H) 7.12 - 7.32 (m, 3 H) 7.56 (s, 1 H) 10.74 (s, 1 H)。
実施例86
(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(40mL)に溶解した(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−プロピオン酸メチルエステル(実施例1と同様に調製した、3.90g、18.80mmol)の撹拌した混合物に、トリエチルアミン(3.0g、29.0mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、トリエチルアミン(3.0g、29.0mmol)及びアセトニトリル(20mL)で処理し、85℃に加熱して、その時、アセトニトリル(20mL)中の(E4−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例36と同様に調製した、5.0g、15.7mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱して、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過して、濃縮した。残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 80g、10%〜60%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(0.60g、11%)を黄色の油状物として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 - 1.21 (m, 2 H), 1.35 - 1.98 (m, 9 H), 3.66 (s, 3 H), 4.29 (s, 2 H), 4.66 (dd, J = 10.7, 4.7 Hz, 1 H), 5.07 (s, 1 H), 7.28 - 7.55 (m, 3 H)。
テトラヒドロフラン(10mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(600mg、1.64mmol)の撹拌した混合物に、0.5N水酸化リチウム溶液(8.0mL、4.0mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注いで、層を分離した。水層を1N塩酸水溶液で酸性化して、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(580mg、99%)を黄色の固体として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 - 1.20 (m, 2 H), 1.35 - 2.03 (m, 9 H), 4.27 (d, J = 18.4 Hz, 1 H), 4.28 (d, J = 18.4 Hz, 1 H), 4.56 (dd, J = 10.9, 4.2 Hz, 1 H), 5.05 (s, 1 H), 7.28 - 7.52 (m, 3 H), 12.91 (br. s., 1 H)。
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(109mg、0.31mmol)の溶液を、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、62mg、0.40mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(354mg、0.8mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(103mg、0.8mmol)で処理した。反応混合物を4時間、25℃、窒素下で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、10%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(52mg、34%)を得た:HR−ES−MS m/zC25H30F2N4O4[M+H]+の計算値489.2308、実測値489.2308;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.05 (br. s., 3 H) 1.06 (br. s., 3 H) 1.09 - 1.98 (m, 11 H) 3.89 (s, 2 H) 4.30 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.61 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.68 (s, 1 H) 4.82 (dd, J = 10.1, 4.4 Hz, 1 H) 5.03 (s, 1 H) 6.45 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.26 - 7.50 (m, 3 H) 7.54 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 10.82 (s, 1 H)。
実施例87
(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(実施例86のとおり調製した、154mg、0.44mmol)の溶液を、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、110mg、0.56mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(380mg、0.86mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(150mg、1.2mmol)で処理した。反応混合物を窒素下、25℃で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、15%〜90%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(140mg、60%)を淡黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C27H32F2N4O5[M+H]+の計算値531.2414、実測値531.2414;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 - 1.19 (m, 2 H) 1.25 (s, 3 H) 1.30 (s, 3 H) 1.38 - 1.96 (m, 9 H) 3.73 (dd, J = 8.3, 5.9 Hz, 1 H) 3.94 - 4.20 (m, 3 H) 4.30 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.33 - 4.42 (m, 1 H) 4.63 (d, J = 18.4 Hz, 1 H) 4.82 (dd, J = 10.1, 4.7 Hz, 1 H) 5.03 (s, 1 H) 6.44 (d, J = 1.5 Hz, 1 H) 7.26 - 7.54 (m, 3 H) 7.60 (s, 1 H) 10.82 (s, 1 H)。
実施例88
(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
テトラヒドロフラン(20mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(実施例87のとおり調製した、120mg、0.22mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(10mL)で処理した。反応混合物を25℃で4時間撹拌した。反応混合物を中性に調整し、酢酸エチルで希釈し、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(70mg、63%)をオフホワイトの固体として得た:HR−ES−MS m/z C24H28F2N4O5[M+H]+の計算値491.2101、実測値491.2102;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.08 (br. s., 1 H) 1.28 (br. s., 1 H) 1.36 - 1.95 (m, 9 H) 3.19 - 3.30 (m, 2 H) 3.64 - 3.80 (m, 1 H) 3.80 - 3.91 (m, 1 H) 4.07 (dd, J = 13.6, 3.9 Hz, 1 H) 4.28 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.61 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.69 (t, J = 5.6 Hz, 1 H) 4.79 (dd, J = 10.3, 4.8 Hz, 1 H) 4.92 (d, J = 5.4 Hz, 1 H) 5.01 (s, 1 H) 6.39 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.22 - 7.48 (m, 3 H) 7.51 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 10.78 (s, 1 H)。
実施例89
(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(実施例86のとおり調製した、288mg、0.82mmol)の溶液を、1−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−1H−ピラゾール−3−イルアミン(米国特許出願US2008021032 Example 67で調製、237mg、0.98mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(884mg、2.0mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(260mg、2.0mmol)で処理した。反応混合物を窒素下、25℃で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、10%〜45%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸{1−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−アミドを黄色の油状物として(160mg、34%)得た。この物質(160mg、0.28mmol)を、エタノール(20mL)に溶解し、濃塩酸(12滴)で処理した。混合物を2時間撹拌し、蒸発させた。残留物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、(S)−3−シクロペンチル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(90mg、70%)をオフホワイトの固体として得た:HR−ES−MS m/z C23H26F2N4O4[M+H]+の計算値461.1995、実測値461.1995;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.03 - 1.96 (m, 11 H) 3.69 (q, J = 5.6 Hz, 2 H) 4.02 (t, J = 5.6 Hz, 2 H) 4.30 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.63 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.81 (dd, J = 10.3, 5.1 Hz, 1 H) 4.86 (t, J = 5.3 Hz, 1 H) 5.03 (s, 1 H) 6.41 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.28 - 7.52 (m, 3 H) 7.56 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 10.79 (s, 1 H)。
実施例90
(S)−3−シクロヘキシル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド塩酸塩
ジクロロメタン(4mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(実施例32のとおり調製した、100mg、0.25mmol)の溶液を、塩化オキサリル(2M、0.25mL)のジクロロメタン溶液及びN,N−ジメチルホルムアミド1滴で処理した。混合物を45分間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物をジクロロメタン(4mL)に溶解し、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミン(30mg、0.30mmol)及びトリエチルアミン(50mg、0.5mmol)で処理した。反応混合物を窒素下、25℃で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、30%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミドを得た。この物質をジクロロメタン(4mL)に溶解し、ジエチルエーテル(2mL)中の1M塩化水素で処理した。溶媒を蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートし、濾過して、(S)−3−シクロヘキシル−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド塩酸塩(20mg、16%)を褐色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C24H27F3N4O3の計算値[M]+476、実測値[M+H]+477;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.78 - 1.32 (m, 6 H) 1.51 - 1.87 (m, 7 H) 3.73 (s, 3 H) 4.19 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.58 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.86 - 4.94 (m, 1 H) 4.96 (s, 1 H) 6.40 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.47 - 7.58 (m, 2 H) 7.65 (d, J = 7.8 Hz, 1 H) 7.74 - 7.90 (m, 2 H) 10.72 (s, 1 H)。
実施例91
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド塩酸塩
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(実施例32のとおり調製した、307mg、0.77mmol)の溶液を、1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(米国特許出願US2008021032 Example 72で調製した、130mg、0.92mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(663mg、1.5mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(193mg、1.5mmol)で処理した。反応混合物を窒素下、25℃で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、20%〜70%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミドを得た。この物質をジクロロメタン(4mL)に溶解し、ジエチルエーテル(1M、2mL)中の塩化水素で処理した。溶媒を蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレート(粉砕)した。固体を濾過して、(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド塩酸塩(133mg、31%)を明黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C26H23F3N4O4 の計算値[M]+520、実測値[M+H]+521;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.68 - 1.40 (m, 6 H) 1.40 - 1.83 (m, 7 H) 3.19 (s, 3 H) 3.62 (t, J = 5.2 Hz, 2 H) 4.12 (t, J = 5.2 Hz, 2 H) 4.16 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.57 (d, J = 18.7 Hz, 1 H) 4.88 (dd, J = 10.6, 5.4 Hz, 1 H) 4.94 (s, 1 H) 6.39 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.51 (t, J = 7.2 Hz, 1 H) 7.55 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 7.64 (d, J = 7.8 Hz, 1 H) 7.73 - 7.90 (m, 2 H) 10.75 (s, 1 H)。
実施例92
(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピオンアミド
(S)−4−(2−ヒドロキシ−エチル)−2,2−ジメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステルを、文献(J. Org. Chem. 2001, 66, 206-215)の手順に従って調製した。ジクロロメタン(15mL)中のジメチルスルホキシド(3.5mL)の溶液を、ジクロロメタン(40mL)中の塩化オキサリル(ジクロロメタン中2M、13mL)の冷却した溶液(−78℃)に滴下した。溶液を、−60℃で15分間撹拌した後、ジクロロメタン(20mL)中の(S)−4−(2−ヒドロキシ−エチル)−2,2−ジメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(4.5g、18.37mmol)を徐々に加えた。混合物を−60℃で30分間撹拌し、トリエチルアミン(13mL)を加えた。30分間撹拌後、冷却浴を除去し、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をジクロロメタン及び水で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、(S)−2,2−ジメチル−4−(2−オキソ−エチル)−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(4.50g、100%)を無色の油状物として得た: 1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.42 - 1.52 (m, 12 H), 1.51, 1.63 (2 x s, 3 H), 2.50 - 3.16 (m, 2 H), 3.73 (d, J = 9.1 Hz, 1 H), 3.99 - 4.16 (m, 1 H), 4.22 - 4.44 (m, 1 H), 9.79 (s, 1 H)。
(S)−2,2−ジメチル−4−(2−オキソ−エチル)−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(2.29g、9.44mmol)を、乾燥テトラヒドロフラン(25mL)に溶解した。次に−78℃で、臭化アリルマグネシウム(ジエチルエーテル1.0M、9.9mL)を加えた。混合物を−15℃に温め、2時間撹拌した。混合物をジエチルエーテル及びクエン酸水溶液で抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させて、(S)−4−(2−ヒドロキシ−ペンタ−4−エニル)−2,2−ジメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸tert-ブチルエステル(2.54g)を油状物として得た。
(S)−4−(2−ヒドロキシ−ペンタ−4−エニル)−2,2−ジメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸tert-ブチルエステル(2.54g、8.91mmol)を、乾燥テトラヒドロフラン(60mL)中に溶解した。水素化ナトリウム(鉱油中の60%懸濁液、360mg)を加えた。混合物を0℃で5分間撹拌した。次にアリル臭化物(1.60mL)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をジエチルエーテル及びクエン酸溶液で抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、濃縮した。粗物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5〜30%酢酸エチル/ヘキサン)を通して精製して、(S)−4−(2−アリルオキシ−ペンタ−4−エニル)−2,2−ジメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(1.38g、2工程で収率48%)を油状物として得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.48 (s, 12 H), 1.56,1.60 (2 x s, 3 H), 1.64 - 1.77 (m, 1 H), 1.80 - 2.07 (m, 1 H), 2.32 (br. s., 2 H), 3.48 (br. s., 1 H), 3.79 - 4.23 (m, 5 H), 4.98 - 5.19 (m, 3 H), 5.26 (d, J = 17.2 Hz, 1 H), 5.72 - 5.98 (m, 2 H)。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−4−(2−アリルオキシ−ペンタ−4−エニル)−2,2−ジメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(1.38g、4.24mmol)の溶液に、ベンジリデン[1,3−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)−2−イミダゾリジニリデン]ジクロロ−(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム(144mg、4%当量)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)を通して精製して、(S)−4−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イルメチル)−2,2−ジメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(1.16g、92%)を褐色の油状物として得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.48 (s, 12 H), 1.56,16.0 (2 x s, 3 H), 1.69 (br. s., 1 H), 1.81 - 2.20 (m, 3 H), 3.55 (br. s., 1 H), 3.83 - 4.02 (m, 2 H), 4.00 - 4.28 (m, 3 H), 5.61 - 5.93 (m, 2 H)。
テトラヒドロフラン(2mL)中の(S)−4−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イルメチル)−2,2−ジメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(1.15g、3.8mmol)の溶液に、メタノール(15mL)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(40mg)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチル及び重炭酸ナトリウム溶液で抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し及び硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させて、油状物(1.03g)を得た。この油状物(1.0g)をエタノール(25mL)に溶解し、5%パラジウム担持炭(200mg)を加えた。混合物を50psi(ポンド毎平方インチ)で45分間水素化した。得られた混合物を濾過し、溶媒を蒸発させて、[(S)−2−ヒドロキシ−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−エチル]−カルバミン酸t−ブチルエステル(948mg)を油状物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.45 (s, 9 H), 1.47 - 1.74 (m, 6 H), 1.74 - 1.94 (m, 2 H), 3.30 - 3.51 (m, 2 H), 3.62 (br. s., 2 H), 3.69 - 3.85 (m, 2 H), 3.98 (d, J = 10.9 Hz, 1 H), 5.25 (br. s., 1 H)。
[(S)−2−ヒドロキシ−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−エチル]−カルバミン酸t−ブチルエステル(843mg、3.64mmol)を、アセトニトリル(18mL)及びリン酸緩衝液(pH=7、14mL)に溶解した。次に、1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(40mg)を加えた。混合物を35℃に温めた。この清澄な溶液に、水(4mL)中の塩化ナトリウム(832mg)の溶液及び触媒量のブリーチ(5.25%次亜塩素酸ナトリウム溶液1mLを水で20mLに希釈し、希釈溶液の1.80mLを使用した)を加えた。混合物を35℃で1.5時間撹拌した。次に、2回目の水(4mL)中の塩化ナトリウム(832mg)及び触媒量の希釈したブリーチを2時間かけて加えた。混合物を1時間撹拌し、次に水(25mL)で希釈し、亜硫酸ナトリウム溶液で処理した。混合物をメチルt−ブチルエーテルで抽出した。水層を1N塩酸水溶液で酸性化し、メチルt−ブチルエーテルで抽出した。有機層を、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、溶媒を蒸発させて、(S)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピオン酸(707mg、71%)を油状物として得た:[α]D=+23.8(クロロホルム);LR−ES−MS m/z C13H23NO5の計算値[M]+273、実測値[M+H]+274;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.30-1.70 (m, 5 H), 1.46 (s, 9 H), 1.76 - 2.13 (m, 3 H), 3.31 - 3.69 (m, 2 H), 3.99,4.07 (2 x d, J = 11.2 Hz, 1 H), 4.35 (br. s., 1 H), 5.52,5.88 (2 x br. s., 1 H)。
N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)中の(S)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピオン酸(700mg、2.56mmol)の溶液に、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 Example 80で調製した、398mg、2.57mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(1.36g、3.0mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.4mL)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5〜100%酢酸エチル/ヘキサン)を通して精製して、[(S)−1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エチル]−カルバミン酸t−ブチルエステル(600mg、57%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C20H34N4O5の計算値[M]+410、実測値[M+H]+411。
ジクロロメタン(3mL)中の[(S)−1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エチル]−カルバミン酸t−ブチルエステル(570mg)の溶液に、トリフルオロ酢酸(3mL)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を減圧下で乾燥させた。ロウ状の固体をメタノール性塩化水素に溶解した。溶媒を蒸発させ、残留物を減圧下で乾燥させた。白色の固体をジエチルエーテルでトリチュレートし、濾過して、(S)−2−アミノ−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロピラン−2−イル)−プロピオンアミド塩酸塩(529mg)を得た。LR−ES−MS m/z C15H26N4O3の計算値[M]+310、実測値[M+H]+311。
(S)−2−アミノ−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロピラン−2−イル)−プロピオンアミド塩酸塩(118mg、0.30mmol)を、メタノール(2mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.2mL)を加えた。混合物を蒸発乾固した。残留物をアセトニトリル(5mL)に溶解した。この溶液に、(E)−4−ブロモ−3−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例77のとおり調製した、109mg、0.30mmol)を加えた。混合物を40時間還流した。混合物を蒸発させ、残留物を酢酸エチル及び水で処理した。層を分離し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、粗生成物(180mg)を得た。粗生成物(30mg)の一部を、逆相分取HPLC(水中のアセトニトリル、25%〜100%直線勾配)を通して精製して、(S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピオンアミドを白色の粉末(6mg)として得た:LR−ES−MS m/z C25H30Cl2N4O5の計算値[M]+536、実測値[M+H]+537;1H-NMR (CDCl3) δ ppm 1.16 (s, 6H), 1.25-1.73 (m, 5H), 1.73-2.00 (m, 2H), 2.17-2.34 (m, 1H), 3.29-3.49 (m, 2H), 3.88-4.06 (m, 3H), 4.24 (d, J = 17.8 Hz, 1H), 4.42 (d, J = 17.8 Hz, 1H), 4.89 (s, 1H), 5.02-5.16 (m, 1H), 6.70 (br s, 1H), 7.14-7.23 (m, 1H), 7.28-7.37 (m, 3H), 7.42 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.76 (br s, 1H)。
実施例93
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピオンアミド
(S)−2−アミノ−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロピラン−2−イル)−プロピオンアミド塩酸塩(実施例92のとおり調製した、300mg、0.78mmol)を、メタノール(5mL)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.5mL)を加えた。混合物を蒸発乾固した。残留物をアセトニトリル(8mL)に溶解した。この溶液に、(E)−4−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例36のとおり調製した、296mg、0.92mmol)を加えた。混合物を40時間還流した。混合物を蒸発させ、残留物を酢酸エチル及び水で処理した。層を分離し、有機層を乾燥させ、濃縮した。粗物質を逆相分取HPLC(水中のアセトニトリル、25%〜100%直線勾配)を通して精製して、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピオンアミド(114mg、29%)を得た:HR−ES−MS M/z C25H30N4O5F2[M+H]+の計算値505.2257、実測値505.2260;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.16 (s, 6 H), 1.24 - 1.70 (m, 5 H), 1.74 - 1.97 (m, 2 H), 2.17 - 2.30 (m, 1 H), 3.29 - 3.52 (m, 2 H), 3.92 - 4.05 (m, 1 H), 3.95 (s, 3 H), 4.25 (d, J = 17.8 Hz, 1 H), 4.43 (d, J = 17.8 Hz, 1 H), 4.95 (s, 1 H), 5.10 (dd, J = 8.6, 6.5 Hz, 1 H), 6.69 (s, 1 H), 6.97 - 7.10 (m, 2 H), 7.14 - 7.25 (m, 1 H), 7.30 (s, 1 H), 8.77 (br. s., 1 H)。
実施例94
(2S,4R)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−エトキシ−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
乾燥テトラヒドロフラン(25mL)中の(S)−2,2−ジメチル−4−(2−オキソ−エチル)−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(2.05g、8.43mmol)の冷却した溶液に、ジエチルエーテル(6.02mL)中の1.4Mメチルマグネシウムブロミドを−78℃で加えた。混合物を−78℃で30分間撹拌し、次に−5℃に温めた。混合物をジエチルエーテル及び塩化アンモニウム溶液で抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗混合物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(0〜60%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2つの画分を得た。第1の画分から、(S)−4−((S)−2−ヒドロキシ−プロピル)−2,2−ジメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステルを無色の油状物(870mg)として得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.20 (d, J = 6.0 Hz, 3 H), 1.42-1.60 (m, 1 H), 1.50 (s, 12 H), 1.55 (s, 3 H), 1.68 - 1.88 (m, 1 H), 3.66 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.69 - 3.80 (m, 1 H), 3.94 - 4.08 (m, 1 H), 4.17 - 4.30 (m, 1 H), 4.62 (br. s., 1 H);第2の画分から、(S)−4−((R)−2−ヒドロキシ−プロピル)−2,2−ジメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステルを白色の固体(740mg)として得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.22 (d, J = 6.0 Hz, 3 H), 1.49 (s, 12 H), 1.58 (br. s., 3 H), 1.75 - 1.90 (m, 2 H), 2.56 (br. s., 1 H), 3.75 - 3.93 (m, 2 H), 3.95 - 4.05 (m, 1 H), 4.03 - 4.20 (m, 1 H)。
乾燥テトラヒドロフラン(15mL)中の(S)−4−((R)−2−ヒドロキシ−プロピル)−2,2−ジメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(730mg、2.81mmol)の冷却した溶液に、水素化ナトリウムを0℃(鉱油中60%、248mg)で加えた。懸濁液を室温に温め、ヨウ化エチル(1.2mL)を加えた。混合物を一晩撹拌し、ジエチルエーテル及び飽和塩化ナトリウム溶液で抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させて、油状物質を得た(660mg)。この油状物質を、テトラヒドロフラン(1mL)とメタノール(10mL)との混合物に溶解した。この溶液に、p−トルエンスルホン酸(22mg)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチル及び重炭酸ナトリウム溶液で抽出した。溶媒を蒸発させて、得られた油状化合物(532mg)を、アセトニトリル(11mL)及びリン酸緩衝液(8mL、pH=7)の混合物に溶解した。次に、水(2.5mL)中の1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(24mg)及び塩化ナトリウム(495mg)を加えた。溶液を35℃に温め、触媒量の希釈したブリーチ(5.25%次亜塩素酸ナトリウム溶液1mLを水で20mLに希釈し、希釈溶液1mLを使用した)を、5回に分けて加えた。混合物を2時間撹拌した。次に、2回目の水(2.5mL)中の塩化ナトリウム(495mg)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を0℃に冷却し、希釈水酸化ナトリウム溶液でpH=9に調整した。水(30mL)中の亜硫酸ナトリウム溶液(2.7g)を加え、混合物を20分間撹拌した。得られた溶液をメチルt−ブチルエーテルで抽出した。有機層を廃棄し、水層を1N塩酸水溶液でpH値約2.0に酸性化した。混合物をメチルt−ブチルエーテルで3回抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、(2S,4R)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−エトキシ−ペンタン酸(279mg)を濃厚な油状物として得た:LR−ES−MS m/z C12H23NO5の計算値[M]261、実測値[M−H]260;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.18 (t, 7.2 Hz, 3 H), 1.22 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.46 (s, 9 H), 1.88 - 2.16 (m, 2 H), 3.26 - 3.43 (m, 1 H), 3.55 - 3.72 (m, 2 H), 4.27 - 4.39 (m, 1 H), 5.59 (br. s., 1 H), 10.51 (br. s., 1 H)。
(2S,4R)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−エトキシ−ペンタン酸(273mg、1.04mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 Example 80で調製した、194.6mg、1.25mmol)と混合した。ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(695mg、1.57mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.4mL)を0℃で加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチル及び飽和塩化ナトリウム溶液で抽出した。溶媒を蒸発させ、粗物質を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、{(1S,3R)−3−エトキシ−1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−ブチル}−カルバミン酸t−ブチルエステル(306mg、73%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C19H34N4O5の計算値[M]+398、実測値[M+H]+399;1H NMR (300 MHz, CDCl3, plus drops of CD3OD) δ ppm 1.08 - 1.15 (m, 12 H), 1.37 (s, 9 H), 1.72 - 1.94 (m, 2 H), 3.35 - 3.60 (m, 3 H), 3.89 (s, 2 H), 4.20 (m, 1 H), 6.48 (br. s., 1 H)。
ジクロロメタン(3mL)中の{(1S,3R)−3−エトキシ−1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−ブチル}−カルバミン酸t−ブチルエステル(306mg)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL)を加えた。溶液を室温で30分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を減圧下で乾燥させた。得られたロウ状の物質をメタノール性塩化水素溶液(5mL)に溶解した。溶媒を蒸発させ、残留物を減圧下で乾燥させた。白色の固体を乾燥ジエチルエーテルでトリチュレートし、濾過して、(2S,4R)−2−アミノ−4−エトキシ−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩(274mg)を得た。中性の遊離アミンに関して、LR−ES−MS m/z C14H26N4O3の計算値[M]+298、実測値[M+H]+299。
(2S,4R)−2−アミノ−4−エトキシ−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩(125mg、0.33mmol)をメタノール(5mL)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.25mL)を加えた。溶液を蒸発させ、残留物を乾燥させた。得られた物質をN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.25mL)を含有するアセトニトリル(6mL)に溶解した。この溶液に、(E)−4−ブロモ−3−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例77のとおり調製した、143mg、0.40mmol)を加えた。混合物を7時間還流した。溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチル及び水で抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、20〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−4−{(1S,3R)−3−エトキシ−1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−ブチルアミノ}−ブタ−2−エン酸エチルエステル(60mg)を得た。LR−ES−MS m/z C26H36Cl2N4O6の計算値[M]+570、実測値[M+H]+571。
3−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−4−{(1S,3R)−3−エトキシ−1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−ブチルアミノ}−ブタ−2−エン酸エチルエステル(60mg)を、テトラヒドロフラン(2mL)中に溶解した。密閉管をマイクロ波で160℃で4時間加熱した。得られた溶液を濃縮し、残留物を逆相カラムクロマトグラフィー(25%〜100% 水中のアセトニトリル)により精製して、(2S,4R)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−エトキシ−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(18mg、32%)を得た:HR−ES−MS m/z C24H30Cl2N4O5[M+H]+の計算値525.1666、実測値525.1669;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.16 (s, 6 H), 1.17 - 1.27 (m, 6 H), 1.84 - 2.01 (m, 1 H), 2.20 - 2.33 (m, 1 H), 3.24 - 3.40 (m, 1 H), 3.49 - 3.70 (m, 2 H), 3.80 (br. s., 1 H), 3.95 (s, 2 H), 4.27 (d, J = 17.8 Hz, 1 H), 4.41 (d, J = 17.8 Hz, 1 H), 4.92 (s, 1 H), 5.05 (t, J = 7.2 Hz, 1 H), 6.69 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 7.19 (dd, J = 8.2, 1.2 Hz, 1 H), 7.23 - 7.27 (m, 1 H), 7.31 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 7.42 (dd, J = 8.2, 1.2 Hz, 1 H), 8.91 (br. s., 1 H)。
実施例95
(2S,4S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−エトキシ−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
乾燥テトラヒドロフラン(15mL)中の(S)−4−((S)−2−ヒドロキシ−プロピル)−2,2−ジメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例94のとおり調製した、860mg、3.32mmol)の冷却した溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%、292mg)を0℃で加えた。懸濁液を室温に温め、ヨウ化エチル(1.2mL)を加えた。混合物を室温で20時間撹拌し、ジエチルエーテル及び飽和塩化ナトリウム溶液で抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させて、油状物質を得た(966mg)。この油状物質をテトラヒドロフラン(1mL)とメタノール(10mL)との混合物中に溶解した。この溶液に、p−トルエンスルホン酸一水和物(32mg)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチル及び重炭酸ナトリウム溶液で抽出した。溶媒を蒸発させて、得られた油状化合物(800mg)をアセトニトリル(17mL)とリン酸緩衝液(12mL、pH=7)との混合物中に溶解した。次に、1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(41mg)及び塩化ナトリウム溶液(水4.0mL中731mg)を加えた。溶液を35℃に温め、触媒量の希釈したブリーチ(5.25%次亜塩素酸ナトリウム溶液1mLを水で20mLに希釈し、希釈溶液の1.6mLを使用した)を5回に分けて加えた。混合物を2時間撹拌した。次に、2回目の塩化ナトリウム(水4.0mL中750mg)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を0℃に冷却し、希釈水酸化ナトリウム溶液でpH=9に調整した。亜硫酸ナトリウム溶液(水30mL中2.7vg)を加え、混合物を20分間撹拌した。得られた溶液をメチルt−ブチルエーテルで抽出した。有機層を廃棄し、水層を1N塩酸水溶液でpH値約2.0に酸性化した。混合物をメチルt−ブチルエーテルで3回抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させて、(2S,4S)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−エトキシ−ペンタン酸(401mg)を濃厚な油状物として得た:LR−ES−MS m/z C12H23NO5の計算値[M]261、実測値[M−H]260;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.18-1.29 (m, 6H), 1.446 (s, 9 H), 1.88 - 2.00 (m, 2 H), 3.36 - 3.51 (m, 1 H), 3.66 - 3.89 (m, 2 H), 4.24 - 4.37 (m, 1 H), 5.89 (d, J=4.5 Hz, 1H), 10.23 (br. s., 1 H)。
(2S,4S)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−エトキシ−ペンタン酸(401mg、1.536mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 Example 80で調製した、334mg、2.16mmol)と混合した。ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(1.23g、2.77mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.7mL)を0℃で加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチル及び飽和塩化ナトリウム溶液で抽出した。溶媒を蒸発させ、粗物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、{(1S,3S)−3−エトキシ−1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−ブチル}−カルバミン酸t−ブチルエステル(486mg、80%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C19H34N4O5の計算値[M]+398、実測値[M+H]+399。
ジクロロメタン(3mL)中の{(1S,3S)−3−エトキシ−1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−ブチル}−カルバミン酸t−ブチルエステル(486mg)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL)を加えた。溶液を、室温で30分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を減圧下で乾燥させた。得られたロウ状の物質をメタノール性塩化水素溶液(5mL)に溶解した。溶媒を蒸発させ、残留物を減圧下で乾燥させた。白色の固体を乾燥ジエチルエーテルでトリチュレートし、濾過して、(2S,4S)−2−アミノ−4−エトキシ−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩(477mg)を得た。中性の遊離アミンに関して、LR−ES−MS m/z C14H26N4O3の計算値[M]+298、実測値[M+H]+299。
(2S,4S)−2−アミノ−4−エトキシ−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩(150mg、0.40mmol)を、メタノール(5mL)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.3mL)を加えた。溶液を蒸発させ、残留物を乾燥させた。得られた物質をN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.3mL)を含有するアセトニトリル(6mL)に溶解した。この溶液に、(E)−4−ブロモ−3−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例77のとおり調製した、286mg、0.80mmol)を加えた。混合物を7時間還流した。溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチル及び水で処理した。層を分離し、有機層を乾燥させ、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、20〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−4−{(1S,3S)−3−エトキシ−1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−ブチルアミノ}−ブタ−2−エン酸エチルエステル(120mg)を得た:LR−ES−MS m/z C26H36Cl2N4O6の計算値[M]+570、実測値[M+H]+571。
3−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−4−{(1S,3S)−3−エトキシ−1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−ブチルアミノ}−ブタ−2−エン酸エチルエステル(120mg)を、テトラヒドロフラン(2mL)中に溶解した。密閉管を160℃で4時間マイクロ波で加熱した。得られた溶液を濃縮し、残留物を逆相カラムクロマトグラフィー(25%〜100% 水中のアセトニトリル)により精製して、(2S,4S)−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−エトキシ−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(40mg)を白色の粉末として得た:HR−ES−MS m/z C24H30Cl2N4O5[M+H]+の計算値525.1666、実測値525.1669;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.14 (br. s., 6 H), 1.19 - 1.30 (m, 6 H), 1.88 - 2.09 (m, 1 H), 2.18 (ddd, J = 14.7, 9.3, 5.9 Hz, 1 H), 3.30 - 3.46 (m, 1 H), 3.54 (br. s., 1 H), 3.61 - 3.77 (m, 1 H), 3.94 (s, 2 H), 4.14 (d, J = 17.8 Hz, 1 H), 4.47 (d, J = 17.8 Hz, 1 H), 4.92 (s, 1 H), 5.01 (t, J = 6.2 Hz, 1 H), 6.68 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 7.16 - 7.33 (m, 4 H), 7.42 (d, J = 7.8 Hz, 1 H), 9.35 (br. s., 1 H)。
実施例96
(S)−4−メチル−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(14mL)中の3−トリフルオロメチル−フェノール(1.09mL、8.96mmol)及びエチル−2−ブチノアート(2.0g、17.83mmol)の混合物を、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.4mL、9.37mmol)で処理した。次に、反応物を130℃で2時間加熱した。この時点で、反応物を減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(100mL)中に溶解し、2N塩酸水溶液(1×100mL)、1N水酸化ナトリウム水溶液(1×100mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄した。次に、有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、ジクロロメタンですすいで、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、1〜10%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.31g、53%)を清澄な、無色の油状物として得た:HR−ES−MS m/zC13H13O3F3[M+H]+の計算値275.0890、実測値275.0889;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.13 (t, J=7.1 Hz, 3 H), 2.45 (s, 3 H), 4.01 (q, J=7.1 Hz, 2 H), 4.68 (s, 1 H), 7.49 (d, J=7.9 Hz, 1 H), 7.57 (br. s., 1 H), 7.66 - 7.75 (m, 2 H)。
四塩化炭素(25mL)中の3−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.31g、4.77mmol)の溶液を、N−ブロモスクシンイミド(0.94g、5.28mmol)及び過酸化ベンゾイル(0.12g)で処理した。次に、反応物を5時間加温還流した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、次に週末にかけて冷凍庫に置いた。この時点で、反応物を冷凍庫から取り出して融解するにまかせた。得られた沈殿物を濾過により除去した。濾液を減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、1〜10%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、不純な4−ブロモ−3−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.40g、83%)を淡黄色の油状物として得た。この物質を更に精製しないで使用した。
アセトニトリル(9.5mL)中の(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(0.79g、4.34mmol)の混合物を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.70mL、4.26mmol)で処理した。添加完了後、混合物を60℃で1時間撹拌した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.70mL、4.26mmol)及びアセトニトリル(9.5mL)で処理し、次に80℃に加熱した。80℃に達したとき、反応物をアセトニトリル(9.5mL)中の4−ブロモ−3−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.40g、3.96mmol)の溶液で処理した。添加完了後、反応混合物を100℃に加熱し、一晩撹拌した。この時点で、反応混合物を25℃に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(100mL)で希釈し、2N塩酸水溶液(1×100mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×100mL)、飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、ジクロロメタンですすいで、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、15〜50%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、(S)−4−メチル−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸メチルエステル(0.86g、59%)を明褐色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C18H20NO4F3[M+H]+の計算値372.1417、実測値372.1418;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.88 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 1.29 - 1.55 (m, 1 H), 1.56 - 1.68 (m, 1 H), 1.73 - 1.90 (m, 1 H), 3.66 (s, 3 H), 4.19 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.26 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.75 (dd, J=11.4, 4.6 Hz, 1 H), 4.95 (s, 1 H), 7.64 - 7.78 (m, 4 H)。
テトラヒドロフラン(15mL)及び水(5mL)中の(S)−4−メチル−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸メチルエステル(0.86g、2.32mmol)の混合物を、水酸化リチウム一水和物(0.12g、2.85mmol)で処理した。反応物を25℃で3時間撹拌した。この時点で、反応物を水(75mL)で希釈し、ジエチルエーテル(1×75mL)で抽出した。水層を2N塩酸水溶液で酸性化し、次に酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、酢酸エチルですすぎ、減圧下で濃縮して、(S)−4−メチル−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸(0.71g、86%)を明橙色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C17H18NO4F3[M+H]+の計算値358.1261、実測値358.1262。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.88 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 1.50 (m, 1 H), 1.57 - 1.70 (m, 1 H), 1.70 - 1.86 (m, 1 H), 4.16 (d, J=17.9 Hz, 1 H), 4.28 (d, J=17.9 Hz, 1 H), 4.64 (dd, J=11.6, 4.2 Hz, 1 H), 4.93 (s, 1 H), 7.65 - 7.77 (m, 4 H), 12.88 (br. s., 1 H)。
ジクロロメタン(35mL)中の(S)−4−メチル−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸(0.71g、1.99mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.38mL、2.17mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.28g、2.07mmol)で処理した。反応物を25℃で20分間撹拌した。この時点で、反応物を1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、0.49g、2.48mmol)で処理した。反応混合物を25℃で1.5時間撹拌した。この時点で、反応物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(2×50mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×100mL)、水(1×100mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、ジクロロメタンですすいで、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、50〜100%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、(S)−4−メチル−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.54g、51%)を明橙色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C26H31N4O5F3[M+H]+の計算値537.2320、実測値537.2319;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.91 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.95 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.25 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 1.47 (br. s., 1 H), 1.54 - 1.64 (m, 1 H), 1.70 - 1.82 (m, 1 H), 3.74 (dd, J=8.4, 5.9 Hz, 1 H), 3.94 - 4.05 (m, 1 H), 4.05 - 4.17 (m, 2 H), 4.21 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.35 (quin, J=5.8 Hz, 1 H), 4.60 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.84 - 4.92 (m, 1 H), 4.91 (s, 1 H), 6.44 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.60 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.65 - 7.78 (m, 4 H), 10.79 (s, 1 H)。
ジクロロメタン(10mL)及びメタノール(10mL)中の(S)−4−メチル−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.54g、1.00mmol)の溶液を25℃で、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.04g、0.21mmol)で処理した。反応物を25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×50mL)、水(1×50mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、ジクロロメタンですすいで、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、1〜10%メタノール/ジクロロメタン勾配)による精製により、(S)−4−メチル−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.38g、78%)を明黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C23H27N4O5F3[M+H]+の計算値497.2007、実測値497.2007;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.91 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 0.95 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 1.36 - 1.54 (m, 1 H), 1.54 - 1.64 (m, 1 H), 1.70 - 1.84 (m, 1 H), 3.22 - 3.32 (m, 2 H), 3.72 - 3.81 (m, 1 H), 3.87 (dd, J=13.6, 7.7 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.6, 4.0 Hz, 1 H), 4.21 (d, J=18.3 Hz, 1 H), 4.60 (d, J=18.3 Hz, 1 H), 4.70 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 4.86 - 4.96 (m, 3 H), 6.42 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.54 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.65 - 7.74 (m, 3 H), 7.75 (s, 1 H), 10.76 (s, 1 H)。
実施例97
(S)−2−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(14mL)中の3−クロロ−2−フルオロ−フェノール(1.31g、8.93mmol)及びエチル−2−ブチノアート(2.0g、17.83mmol)の混合物を、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.4mL、9.37mmol)で処理した。次に、反応物を130℃で2時間加熱した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(100mL)中に溶解し、2N塩酸水溶液(1×100mL)、1N水酸化ナトリウム水溶液(1×100mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄した。次に、有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、ジクロロメタンですすぎ、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、1〜10%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、3−(3−クロロ−2−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.41g、61%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C12H12O3FCl[M+H]+の計算値259.0532、実測値259.0531;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.14 (t, J=7.1 Hz, 3 H), 2.45 (s, 3 H), 4.03 (q, J=7.1 Hz, 2 H), 4.76 (s, 1 H), 7.27 - 7.39 (m, 2 H), 7.50 - 7.61 (m, 1 H)。
四塩化炭素(30mL)中の3−(3−クロロ−2−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.41g、5.45mmol)の溶液を、N−ブロモスクシンイミド(1.07g、6.01mmol)及び過酸化ベンゾイル(0.15g)で処理した。次に、反応物を5時間加温還流した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、次に週末にかけて冷凍庫に置いた。この時点で、反応物を冷凍庫から取り出して融解するにまかせた。得られた沈殿物を濾過により除去した。濾液を減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、1〜10%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、不純な4−ブロモ−3−(3−クロロ−2−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.59g、86%)を白色の固体として得た。この物質を更に精製しないで使用した。
アセトニトリル(11mL)中の(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(0.94g、5.17mmol)の混合物を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.84mL、5.08mmol)で処理した。添加完了後、混合物を60℃で1時間撹拌した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.84mL、5.08mmol)及びアセトニトリル(11mL)で処理し、次に80℃に加熱した。80℃に達したとき、反応物をアセトニトリル(11mL)中の4−ブロモ−3−(3−クロロ−2−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.59g、4.71mmol)の溶液で処理した。添加完了後、反応混合物を100℃に加熱し、一晩撹拌した。この時点で、反応混合物を25℃に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(100mL)で希釈し、2N塩酸水溶液(1×100mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×100mL)、飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、ジクロロメタンですすいで、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、15〜50%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、(S)−2−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.87g、52%)を赤/橙色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C17H19NO4FCl[M+H]+の計算値356.1060、実測値356.1060;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.88 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 1.36 - 1.54 (m, 1 H), 1.62 (ddd, J=14.0, 9.6, 4.6 Hz, 1 H), 1.81 (ddd, J=14.0, 11.4, 4.6 Hz, 1 H), 3.66 (s, 3 H), 4.22 (d, J=18.3 Hz, 1 H), 4.28 (d, J=18.3 Hz, 1 H), 4.74 (dd, J=11.4, 4.6 Hz, 1 H), 5.07 (s, 1 H), 7.33 (td, J=8.1, 1.4 Hz, 1 H), 7.48 - 7.55 (m, 1 H), 7.58 (ddd, J=8.1, 6.7, 1.4 Hz, 1 H)。
テトラヒドロフラン(15mL)及び水(5mL)中の(S)−2−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.87g、2.46mmol)の混合物を、水酸化リチウム一水和物(0.12g、2.85mmol)で処理した。反応物を25℃で2.5時間撹拌した。この時点で、反応物を水(75mL)で希釈し、ジエチルエーテル(1×75mL)で抽出した。水層を、2N塩酸水溶液で酸性化し、次に酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、酢酸エチルですすぎ、減圧下で濃縮して、(S)−2−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.75g、90%)を明橙色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C16H17NO4FCl[M+H]+の計算値342.0903、実測値342.0904;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.87 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 1.35 - 1.56 (m, 1 H), 1.56 - 1.70 (m, 1 H), 1.72 - 1.86 (m, 1 H), 4.19 (d, J=18.2 Hz, 1 H), 4.29 (d, J=18.2 Hz, 1 H), 4.63 (dd, J=11.5, 4.3 Hz, 1 H), 5.05 (s, 1 H), 7.33 (td, J=8.3, 1.4 Hz, 1 H), 7.49 - 7.55 (m, 1 H), 7.57 (ddd, J=8.3, 6.8, 1.4 Hz, 1 H), 12.92 (br. s., 1 H)。
ジクロロメタン(39mL)中の(S)−2−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.75g、2.20mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.42mL、2.40mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.31g、2.29mmol)で処理した。反応物を25℃で20分間撹拌した。この時点で、反応物を1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、0.53g、2.68mmol)で処理した。反応混合物を25℃で18時間撹拌した。この時点で、反応物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(2×50mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×100mL)、水(1×100mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、ジクロロメタンですすいで、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、50〜100%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、(S)−2−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.56g、49%)を明黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C25H30N4O5FCl[M+H]+の計算値521.1962、実測値521.1963;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.91 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.25 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 1.46 (br. s., 1 H), 1.51 - 1.65 (m, 1 H), 1.71 - 1.82 (m, 1 H), 3.74 (dd, J=8.5, 5.8 Hz, 1 H), 4.01 (dd, J=8.2, 6.3 Hz, 1 H), 4.04 - 4.18 (m, 2 H), 4.25 (d, J=18.5 Hz, 1 H), 4.35 (dq, J=6.0, 5.8 Hz, 1 H), 4.61 (d, J=18.5 Hz, 1 H), 4.89 (dd, J=10.9, 4.7 Hz, 1 H), 5.03 (s, 1 H), 6.44 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.33 (td, J=8.3, 1.3 Hz, 1 H), 7.50 - 7.60 (m, 2 H), 7.60 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.80 (s, 1 H)。
ジクロロメタン(10mL)及びメタノール(10mL)中の(S)−2−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.56g、1.08mmol)の溶液を、25℃でp−トルエンスルホン酸一水和物(0.04g、0.21mmol)で処理した。反応物を25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×50mL)、水(1×50mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、ジクロロメタンですすいで、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、1〜10%メタノール/ジクロロメタン勾配)による精製により、(S)−2−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.41g、79%)を明黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C22H27N4O5FCl[M+H]+の計算値481.1649、実測値481.1650;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.91 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.39 - 1.51 (m, 1 H), 1.51 - 1.64 (m, 1 H), 1.70 - 1.81 (m, 1 H), 3.22 - 3.33 (m, 2 H), 3.71 - 3.82 (m, 1 H), 3.87 (dd, J=13.6, 7.5 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.6, 3.8 Hz, 1 H), 4.25 (d, J=18.5 Hz, 1 H), 4.62 (d, J=18.5 Hz, 1 H), 4.70 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 4.88 (dd, J=10.8, 5.0 Hz, 1 H), 4.93 (d, J=5.3 Hz, 1 H), 5.03 (s, 1 H), 6.41 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.33 (td, J=8.3, 1.5 Hz, 1 H), 7.49 - 7.61 (m, 3 H), 10.77 (s, 1 H)。
実施例98
(S)−4−メチル−2−[2−オキソ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イルオキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(100mL)中の5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−1−オール(3.00g、20.24mmol)及びエチル−2−ブチノアート(13.62g、121.46mmol)の混合物を、炭酸カリウム(3.10g、22.43mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(0.26g、2.12mmol)で処理した。次に、反応物を85℃で一晩加熱した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル(200mL)に溶解し、水(1×100mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄した。次に、有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、酢酸エチルですすぎ、減圧下で濃縮した。この物質を酢酸エチルに取り、シリカゲルに吸着させた。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(115g、1〜10%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、3−(5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.82g、72%)を明黄色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C26H34N4O5[M+H]+の計算値483.2602、実測値483.2603;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.11 (t, J=7.1 Hz, 3 H), 1.61 - 1.77 (m, 4 H), 2.44 (s, 3 H), 2.46 (br. s., 2 H), 2.76 (br. s., 2 H), 3.98 (q, J=7.1 Hz, 2 H), 4.57 (s, 1 H), 6.84 (d, J=7.7 Hz, 1 H), 7.03 (d, J=7.7 Hz, 1 H), 7.18 (t, J=7.7 Hz, 1 H)。
ジクロロメタン(14mL)中の3−(5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.69g、2.65mmol)の溶液を、N−ブロモスクシンイミド(0.50g、2.80mmol)及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(31.6mg、0.12mmol)で処理した。次に、反応物を45℃に温め、その温度で一晩撹拌した。この時点で、反応物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、水(1×50mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、ジクロロメタンですすぎ、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、1〜10%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、不純な4−ブロモ−3−(5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(638.8mg、71%)を黄色の油状物として得た。この物質を更に精製しないで使用した。
アセトニトリル(4.4mL)中の(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(0.38g、2.09mmol)の混合物を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.33mL、2.02mmol)で処理した。添加完了後、混合物を60℃で1.3時間撹拌した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.33mL、2.02mmol)及びアセトニトリル(4.4mL)で処理し、次に80℃に加熱した。80℃に達したとき、反応物をアセトニトリル(4.4mL)中の4−ブロモ−3−(5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(639mg、1.88mmol)の溶液で処理した。添加完了後、反応混合物を100℃に加熱し、その温度で一晩撹拌した。この時点で、反応混合物を25℃に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(100mL)で希釈し、2N塩酸水溶液(1×100mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×100mL)、飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、ジクロロメタンですすいで、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、15〜50%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、不純な(S)−4−メチル−2−[2−オキソ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イルオキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸メチルエステル(102mg、15%)を橙色/赤い油状物として得た。この物質を更に精製しないで使用した。
テトラヒドロフラン(1.5mL)及び水(0.5mL)中の(S)−4−メチル−2−[2−オキソ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イルオキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸メチルエステル(94mg、0.26mmol)の混合物を、水酸化リチウム一水和物(14mg、0.33mmol)で処理した。反応物を25℃で3時間撹拌した。この時点で、反応物を減圧下で濃縮した。残留物を水(25mL)で希釈し、ジエチルエーテル(1×25mL)で抽出した。次に、水層を1N塩酸水溶液酸性化し、次に10%メタノール/ジクロロメタン(2×25mL)で抽出した。次に、有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、ジクロロメタンですすいで、減圧下で濃縮して、(S)−4−メチル−2−[2−オキソ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イルオキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸(61mg、67%)を橙色の固体として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.87 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.36 - 1.84 (m, 7 H), 2.53 - 2.61 (m, 2 H), 2.68 - 2.83 (m, 2 H), 4.12 (d, J=17.8 Hz, 1 H), 4.24 (d, J=17.8 Hz, 1 H), 4.62 (dd, J=11.2, 4.2 Hz, 1 H), 4.66 (s, 1 H), 6.99 - 7.07 (m, 2 H), 7.18 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 12.84 (br. s., 1 H)。
N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中の(S)−4−メチル−2−[2−オキソ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イルオキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸(59mg、0.17mmol)の溶液を、25℃でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.08mL、0.51mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(0.9mL)中の1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、41mg、0.20mmol)の溶液、及び(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(115mg、0.26mmol)で処理した。反応物を25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(1×25mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×25mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、酢酸エチルですすぎ、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(24g、50〜100%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、(S)−4−メチル−2−[2−オキソ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イルオキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(43mg、47%)を明黄色の固体として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.25 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 1.33 - 1.66 (m, 2 H), 1.64 - 1.83 (m, 5 H), 2.57 (br. s., 2 H), 2.67 - 2.80 (m, 2 H), 3.73 (dd, J=8.5, 5.7 Hz, 1 H), 4.00 (dd, J=8.5, 6.5 Hz, 1 H), 4.07 - 4.14 (m, 1 H), 4.18 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.26 - 4.41 (m, 1 H), 4.56 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.65 (s, 1 H), 4.88 (dd, J=10.3, 4.8 Hz, 1 H), 6.43 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.97 - 7.07 (m, 2 H), 7.18 (t, J=8.2 Hz, 1 H), 7.59 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.76 (s, 1 H)。
メタノール(1mL)中の(S)−4−メチル−2−[2−オキソ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イルオキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(43mg、0.08mmol)の溶液を、25℃でp−トルエンスルホン酸一水和物(4mg、0.02mmol)で処理した。反応物を25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(25mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×25mL)、水(1×25mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、ジクロロメタンですすいで、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(8g、1−10%メタノール/ジクロロメタン)による精製により、(S)−4−メチル−2−[2−オキソ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イルオキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(28mg、71%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C26H34N4O5[M+H]+の計算値483.2602、実測値483.2603;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 1.46 (br. s., 1 H), 1.53 - 1.65 (m, 1 H), 1.65 - 1.85 (m, 5 H), 2.57 (br. s., 2 H), 2.76 (br. s., 2 H), 3.21 - 3.31 (m, 2 H), 3.72 - 3.82 (m, 1 H), 3.87 (dd, J=13.4, 7.5 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.6, 4.0 Hz, 1 H), 4.18 (d, J=18.3 Hz, 1 H), 4.56 (d, J=18.3 Hz, 1 H), 4.65 (s, 1 H), 4.71 (t, J=5.4 Hz, 1 H), 4.87 (dd, J=10.7, 4.9 Hz, 1 H), 4.93 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 6.41 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.04 (d, J=7.7 Hz, 2 H), 7.18 (t, J=7.7 Hz, 1 H), 7.53 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.75 (s, 1 H)。
実施例99
(S)−2−[4−(4−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(13.7mL)中の4−メトキシ−フェノール(1.10g、8.91mmol)及びエチル−2−ブチノアート(2.0g、17.8mmol)の混合物を、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.33mL、8.91mmol)で処理した。次に、反応物を130℃で1.5時間加熱した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(40mL)に溶解し、2N塩酸水溶液(1×100mL)、1N水酸化ナトリウム水溶液(1×100mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄した。次に、有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ジクロロメタンですすいで、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、10〜20%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、3−(4−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.99g、47%)を澄明な油状物として得た:HR−ES−MS m/z C13H16O4[M+H]+の計算値237.1122、実測値237.1121;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.11 (t, J=7.0 Hz, 3 H), 2.41 (s, 3 H), 3.76 (s, 3 H), 3.98 (q, J=7.0 Hz, 2 H), 4.63 (s, 1 H), 6.99 (d, J=9.1 Hz, 2 H), 7.05 (d, J=9.1 Hz, 2 H)。
四塩化炭素(23.2mL)中の3−(4−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.98g、4.17mmol)の溶液を、N−ブロモスクシンイミド(0.81g、4.59mmol)及び過酸化ベンゾイル(81mg、0.33mmol)で処理した。次に、反応物を5時間加熱還流した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、次に週末にかけて冷凍庫に置いた。この時点で、反応物を冷凍庫から取り出して融解するにまかせた。得られた沈殿物を濾過により除去し、四塩化炭素(5mL)ですすいだ。濾液を減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、1〜4%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、不純な4−ブロモ−3−(4−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.03g、78%)を淡黄色の油状物として得た。この物質を更に精製しないで使用した。
アセトニトリル(8.9mL)中の(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(0.64g、3.56mmol)の混合物を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.57mL、3.49mmol)で処理した。添加完了後、混合物を60℃で1時間撹拌した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.57mL、3.49mmol)及びアセトニトリル(8.9mL)で処理し、次に80℃に加熱した。80℃に達したとき、反応物をアセトニトリル(8.09mL)中の4−ブロモ−3−(4−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.02g、3.23mmol)の溶液で処理した。添加完了後、反応混合物を100℃に加熱し、その温度で一晩撹拌した。この時点で、反応混合物を25℃に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(75mL)で希釈し、2N塩酸水溶液(1×100mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×100mL)、飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、20〜30%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、(S)−2−[3−エトキシカルボニル−2−(4−メトキシ−フェノキシ)−アリルアミノ]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.84g、68%)を黄色の油状物として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.86 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.88 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.30 - 1.50 (m, 2 H), 1.63 - 1.81 (m, 1 H), 3.60 (s, 3 H), 3.77 (s, 3 H), 3.88 (dd, J=6.5, 3.2 Hz, 1 H), 3.96 (d, J=6.9 Hz, 1 H), 4.01 (d, J=6.9 Hz, 1 H), 4.61 (s, 1 H), 7.02 (s, 4 H)。
テトラヒドロフラン(10mL)中の(S)−2−[3−エトキシカルボニル−2−(4−メトキシ−フェノキシ)−アリルアミノ]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.83g、2.51mmol)の溶液を、高圧反応容器で24時間160℃に加熱した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、20〜30%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、(S)−2−[4−(4−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.39g、46%)を黄色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C18H23NO5[M+H]+の計算値334.1649、実測値334.1649;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.87 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.92 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 1.39 - 1.53 (m, 1 H), 1.53 - 1.68 (m, 1 H), 1.68 - 1.87 (m, 1 H), 3.65 (s, 3 H), 3.77 (s, 3 H), 4.13 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.20 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.72 (dd, J=11.3, 4.4 Hz, 1 H), 4.77 (s, 1 H), 7.00 (d, J=9.1 Hz, 2 H), 7.23 (d, J=9.1 Hz, 2 H)。
テトラヒドロフラン(8.75mL)及び水(2.9mL)中の(S)−2−[4−(4−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.38g、1.16mmol)の混合物を、水酸化リチウム一水和物(59mg、1.40mmol)で処理した。反応物を25℃で2.5時間撹拌した。この時点で、反応物を水(50mL)で希釈し、2N塩酸水溶液で酸性化し、次に10%メタノール/ジクロロメタン(3×75mL)で抽出した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、(S)−2−[4−(4−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.36g、99%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C17H21NO5[M+H]+の計算値320.1493、実測値320.1493。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.87 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 0.92 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 1.34 - 1.54 (m, 1 H), 1.54 - 1.68 (m, 1 H), 1.68 - 1.86 (m, 1 H), 3.77 (s, 3 H), 4.10 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.22 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.62 (dd, J=11.5, 4.2 Hz, 1 H), 4.75 (s, 1 H), 7.00 (d, J=9.1 Hz, 2 H), 7.23 (d, J=9.1 Hz, 2 H), 12.89 (br. s., 1 H)。
N,N−ジメチルホルムアミド(4.41mL)中の(S)−2−[4−(4−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.36g、1.14mmol)の溶液を、25℃でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.57mL、3.44mmol)、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.76g、1.72mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中の1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、0.24g、1.26mmol)の溶液で処理した。反応物を25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(1×100mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×100mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、50〜100%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、(S)−2−[4−(4−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.38g、68%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C26H34N4O6[M+H]+の計算値499.2551、実測値499.2551;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.25 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 1.45 (br. s., 1 H), 1.50 - 1.63 (m, 1 H), 1.63 - 1.82 (m, 1 H), 3.67 - 3.76 (m, 1 H), 3.77 (s, 3 H), 4.00 (dd, J=8.5, 6.3 Hz, 1 H), 4.05 - 4.22 (m, 3 H), 4.28 - 4.41 (m, 1 H), 4.53 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.75 (s, 1 H), 4.88 (dd, J=10.7, 4.7 Hz, 1 H), 6.43 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.00 (d, J=8.9 Hz, 2 H), 7.23 (d, J=8.9 Hz, 2 H), 7.60 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.78 (s, 1 H)。
メタノール(7.66mL)中の(S)−2−[4−(4−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.38g、0.76mmol)の溶液を、25℃でp−トルエンスルホン酸一水和物(22mg、0.11mmol)で処理した。反応物を25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を酢酸エチル(75mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×100mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、1〜10%メタノール/ジクロロメタン勾配)による精製により、(S)−2−[4−(4−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.30g、86%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C23H30N4O6[M+H]+の計算値459.2238、実測値459.2237。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.36 - 1.64 (m, 2 H), 1.66 - 1.81 (m, 1 H), 3.20 - 3.32 (m, 2 H), 3.77 (s, 4 H), 3.86 (dd, J=13.3, 7.5 Hz, 1 H), 4.04 - 4.11 (m, 1 H), 4.14 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.53 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.71 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 4.75 (s, 1 H), 4.87 (dd, J=10.6, 4.8 Hz, 1 H), 4.93 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 6.40 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.00 (d, J=9.1 Hz, 2 H), 7.23 (d, J=9.1 Hz, 2 H), 7.53 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.74 (s, 1 H)。
実施例100
(S)−4−メチル−2−[4−(ナフタレン−1−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(13.7mL)中のナフタレン−1−オール(1.28g、8.91mmol)及びエチル−2−ブチノアート(2.0g、17.8mmol)の混合物を、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.33mL、8.91mmol)で処理した。次に、反応物を130℃で1.5時間加熱した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(40mL)に溶解し、2N塩酸水溶液(1×100mL)、0.5N水酸化ナトリウム水溶液(1×100mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄した。次に、有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ジクロロメタンですすいで、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、5〜10%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、3−(ナフタレン−1−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.16g、50%)を澄明な油状物として得た:HR−ES−MS m/z C16H16O3[M+H]+の計算値257.1172、実測値257.1172;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.04 (t, J=7.1 Hz, 3 H), 2.60 (s, 3 H), 3.93 (q, J=7.1 Hz, 2 H), 4.52 (s, 1 H), 7.31 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 7.53 - 7.65 (m, 3 H), 7.78 - 7.84 (m, 1 H), 7.90 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.99 - 8.07 (m, 1 H)。
四塩化炭素(24.9mL)中の3−(ナフタレン−1−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.15g、4.48mmol)の溶液を、N−ブロモスクシンイミド(0.87g、4.93mmol)及び過酸化ベンゾイル(87mg、0.35mmol)で処理した。次に、反応物を5時間加熱還流した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、次に週末にかけて冷凍庫に置いた。この時点で、反応物を冷凍庫から取り出して融解するにまかせた。得られた沈殿物を濾過により除去し、四塩化炭素(5mL)ですすいだ。濾液を減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、2%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、不純な4−ブロモ−3−(ナフタレン−1−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.28g、85%)を明紫色の油状物として得た。この物質を更に精製しないで使用した。
アセトニトリル(9.35mL)中の(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(0.68g、3.74mmol)の混合物を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.60mL、3.67mmol)で処理した。添加完了後、混合物を60℃で1時間撹拌した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.60mL、3.67mmol)及びアセトニトリル(9.35mL)で処理し、次に80℃に加熱した。80℃に達したとき、反応物をアセトニトリル(8.5mL)中の4−ブロモ−3−(ナフタレン−1−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.14g、3.4mmol)の溶液で処理した。添加完了後、反応混合物を100℃に加熱し、その温度で一晩撹拌した。この時点で、反応混合物を25℃に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(75mL)で希釈し、2N塩酸水溶液(1×100mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×100mL)、飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、30%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、(S)−4−メチル−2−[4−(ナフタレン−1−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸メチルエステル(0.38g、32%)を明橙色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C21H23NO4[M+H]+の計算値354.1700、実測値354.1700;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.88 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.95 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.42 - 1.72 (m, 2 H), 1.74 - 1.90 (m, 1 H), 3.67 (s, 3 H), 4.38 (s, 2 H), 4.69 - 4.77 (m, 1 H), 4.75 (s, 1 H), 7.51 (d, J=6.9 Hz, 1 H), 7.54 - 7.67 (m, 3 H), 7.91 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.98 - 8.08 (m, 2 H)。
テトラヒドロフラン(8.1mL)及び水(2.7mL)中の(S)−4−メチル−2−[4−(ナフタレン−1−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸メチルエステル(0.38g、1.08mmol)の混合物を、水酸化リチウム一水和物(54mg、1.3mmol)で処理した。反応物を25℃で2時間撹拌した。この時点で、反応物を水(50mL)で希釈し、2N塩酸水溶液で酸性化し、次に10%メタノール/ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し減圧下で濃縮して、(S)−4−メチル−2−[4−(ナフタレン−1−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸(0.37g、99%)を淡黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C20H21NO4[M+H]+の計算値340.1544、実測値340.1545;この物質を更に精製しないで使用した。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.88 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.95 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.43 - 1.88 (m, 3 H), 4.33 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.42 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.64 (dd, J=11.3, 4.4 Hz, 1 H), 4.74 (s, 1 H), 7.51 (d, J=7.5 Hz, 1 H), 7.54 - 7.68 (m, 3 H), 7.91 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.96 - 8.09 (m, 2 H), 12.89 (br. s., 1 H)。
N,N−ジメチルホルムアミド(4.27mL)中の(S)−4−メチル−2−[4−(ナフタレン−1−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸(0.37g、1.11mmol)の溶液を、25℃でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.55mL、3.33mmol)、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.73g、1.66mmol)、及びN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中の1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、0.24g、1.22mmol)の溶液で処理した。反応物を25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を酢酸エチル(75mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(1×150mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×150mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、10〜30%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、(S)−4−メチル−2−[4−(ナフタレン−1−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.43g、76%)を明橙色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C29H34N4O5[M+H]+の計算値519.2602、実測値519.2604;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.91 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.96 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.25 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 1.41 - 1.69 (m, 2 H), 1.70 - 1.85 (m, 1 H), 3.74 (dd, J=8.3, 5.9 Hz, 1 H), 4.00 (dd, J=8.3, 6.5 Hz, 1 H), 4.11 (t, J=5.6 Hz, 2 H), 4.28 - 4.44 (m, 2 H), 4.65 - 4.77 (m, 2 H), 4.90 (dd, J=10.4, 4.7 Hz, 1 H), 6.46 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.51 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 7.54 - 7.67 (m, 4 H), 7.91 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.99 - 8.09 (m, 2 H), 10.80 (s, 1 H)。
メタノール(8.38mL)中の(S)−4−メチル−2−[4−(ナフタレン−1−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.43g、0.83mmol)の溶液を、25℃でp−トルエンスルホン酸一水和物(24mg、0.12mmol)で処理した。反応物を25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×100mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、2.5−4%メタノール/ジクロロメタン)による精製により、(S)−4−メチル−2−[4−(ナフタレン−1−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.32g、80%)をオフホワイトの固体として得た:HR−ES−MS m/z C26H30N4O5[M+H]+の計算値479.2289、実測値479.2287;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.91 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.96 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.43 - 1.67 (m, 2 H), 1.71 - 1.84 (m, 1 H), 3.20 - 3.32 (m, 2 H), 3.70 - 3.82 (m, 1 H), 3.87 (dd, J=13.5, 7.5 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.5, 3.8 Hz, 1 H), 4.39 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.66 - 4.77 (m, 3 H), 4.89 (dd, J=10.4, 5.0 Hz, 1 H), 4.95 (d, J=5.4 Hz, 1 H), 6.43 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.48 - 7.66 (m, 5 H), 7.91 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.99 - 8.09 (m, 2 H), 10.77 (s, 1 H)。
実施例101
(S)−2−[4−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(13.7mL)中の2,5−ジフルオロ−フェノール(1.15g、8.91mmol)及びエチル−2−ブチノアート(2.0g、17.8mmol)の混合物を、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.33mL、8.91mmol)で処理した。次に、反応物を130℃で2時間加熱した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(50mL)中に溶解し、2N塩酸水溶液(1×100mL)、0.5N水酸化ナトリウム水溶液(1×100mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄した。次に、有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、5%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、3−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.35g、63%)を澄明な油状物として得た:HR−ES−MS m/z C12H12O3F2[M+H]+の計算値243.0828、実測値243.0827;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.13 (t, J=7.0 Hz, 3 H), 2.43 (s, 3 H), 4.02 (q, J=7.0 Hz, 2 H), 4.78 (s, 1 H), 7.16 - 7.30 (m, 1 H), 7.37 (ddd, J=8.9, 6.2, 3.0 Hz, 1 H), 7.51 (td, J=9.7, 5.1 Hz, 1 H)。
四塩化炭素(30.9mL)中の3−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.35g、5.57mmol)の溶液を、N−ブロモスクシンイミド(1.09g、6.13mmol)及び過酸化ベンゾイル(108mg、0.44mmol)で処理した。次に、反応物を5時間加熱還流した(105℃)。この時点で、反応物を25℃に冷却し、次に冷蔵庫に一晩置いた。この時点で、反応物を冷蔵庫から取り出した。得られた沈殿物を濾過により除去し、四塩化炭素(25mL)ですすいだ。濾液を減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、2%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、不純な4−ブロモ−3−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.56g、87%)を澄明な油状物として得た。この物質を更に精製しないで使用した。
アセトニトリル(17.7mL)中の(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(1.28g、7.08mmol)の混合物を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.15mL、6.95mmol)で処理した。添加完了後、混合物を60℃で1時間撹拌した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.15mL、6.95mmol)及びアセトニトリル(17.7mL)で処理し、次に80℃に加熱した。80℃に達したとき、反応物をアセトニトリル(16.1mL)中の4−ブロモ−3−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.56g、6.44mmol)の溶液で処理した。添加完了後、反応混合物を100℃に加熱し、その温度で一晩撹拌した。この時点で、反応混合物を25℃に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(75mL)で希釈し、2N塩酸水溶液(1×100mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×100mL)、飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、15〜50%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、(S)−2−[4−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.38g、17%)を黄色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C17H19NO4F2[M+H]+の計算値340.1355、実測値340.1355;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.87 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.92 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 1.35 - 1.53 (m, 1 H), 1.53 - 1.69 (m, 1 H), 1.72 - 1.89 (m, 1 H), 3.66 (s, 3 H), 4.13 - 4.33 (m, 2 H), 4.73 (dd, J=11.5, 4.5 Hz, 1 H), 5.07 (s, 1 H), 7.13 - 7.35 (m, 1 H), 7.42 - 7.64 (m, 2 H)。
テトラヒドロフラン(8.4mL)及び水(2.8mL)中の(S)−2−[4−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.38g、1.11mmol)の混合物を、水酸化リチウム一水和物(56mg、1.34mmol)で処理した。反応物を25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を水(100mL)で希釈し、2N塩酸水溶液で酸性化し、次に10%メタノール/ジクロロメタン(3×75mL)で抽出した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し減圧下で濃縮して、(S)−2−[4−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.36g、99%)を明黄色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C16H17NO4F2[M+Na]+の計算値348.1018、実測値348.1018;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.87 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 1.38 - 1.52 (m, 1 H), 1.62 (ddd, J=14.0, 9.7, 4.4 Hz, 1 H), 1.77 - 1.84 (m, 1 H), 4.17 (d, J=18.2 Hz, 1 H), 4.28 (d, J=18.2 Hz, 1 H), 4.63 (dd, J=11.6, 4.4 Hz, 1 H), 5.05 (s, 1 H), 7.21 - 7.33 (m, 1 H), 7.46 - 7.62 (m, 2 H), 12.83 (br. s., 1 H)。
N,N−ジメチルホルムアミド(4.25mL)中の(S)−2−[4−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.36g、1.10mmol)の溶液を、25℃でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.54mL、3.31mmol)、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.73g、1.65mmol)、及びN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中の1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、0.22g、1.16mmol)の溶液で処理した。反応物を25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×150mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、50〜70%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、(S)−2−[4−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.36g、64%)を赤/橙色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C25H30N4O5F2[M+H]+の計算値505.2257、実測値505.2254;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.25 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 1.36 - 1.64 (m, 2 H), 1.68 - 1.85 (m, 1 H), 3.73 (dd, J=8.5, 5.7 Hz, 1 H), 3.95 - 4.14 (m, 3 H), 4.22 (d, J=18.6 Hz, 1 H), 4.29 - 4.42 (m, 1 H), 4.60 (d, J=18.6 Hz, 1 H), 4.89 (dd, J=10.6, 4.5 Hz, 1 H), 5.03 (s, 1 H), 6.43 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.12 - 7.32 (m, 1 H), 7.43 - 7.59 (m, 2 H), 7.60 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.81 (s, 1 H)。
メタノール(7.1mL)中の(S)−2−[4−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.35g、0.70mmol)の溶液を、25℃でp−トルエンスルホン酸一水和物(20mg、0.10mmol)で処理した。反応物を25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×150mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、2−5%メタノール/ジクロロメタン)による精製により、(S)−2−[4−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.23g、71%)を淡橙色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C22H26N4O5F2[M+H]+の計算値465.1944、実測値465.1943;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.88 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.92 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.43 (br. s., 1 H), 1.48 - 1.63 (m, 1 H), 1.66 - 1.82 (m, 1 H), 3.18 - 3.31 (m, 2 H), 3.66 - 3.79 (m, 1 H), 3.84 (dd, J=13.4, 7.5 Hz, 1 H), 4.07 (dd, J=13.4, 3.6 Hz, 1 H), 4.20 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.58 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.69 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 4.86 (dd, J=10.7, 4.7 Hz, 1 H), 4.92 (d, J=5.4 Hz, 1 H), 5.01 (s, 1 H), 6.39 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.15 - 7.32 (m, 1 H), 7.43 - 7.60 (m, 3 H), 10.76 (s, 1 H)。
実施例102
(S)−2−[4−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(13.7mL)中の2,4−ジフルオロ−フェノール(0.85mL、8.91mmol)及びエチル−2−ブチノアート(2.0g、17.8mmol)の混合物を、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.33mL、8.91mmol)で処理した。次に、反応物を130℃で2.5時間加熱した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(100mL)中に溶解し、2N塩酸水溶液(1×100mL)、0.5N水酸化ナトリウム水溶液(1×100mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄した。次に、有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、ジクロロメタンですすいで、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、5%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、3−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.36g、63%)を澄明な油状物として得た:HR−ES−MS m/z C12H12O3F2[M+H]+の計算値243.0828、実測値243.0827;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.13 (t, J=7.0 Hz, 3 H), 2.44 (s, 3 H), 4.01 (q, J=7.0 Hz, 2 H), 4.70 (s, 1 H), 7.13 - 7.25 (m, 1 H), 7.40 (td, J=9.0, 5.7 Hz, 1 H), 7.53 (ddd, J=11.2, 9.0, 3.0 Hz, 1 H)。
四塩化炭素(30.9mL)中の3−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.35g、5.57mmol)の溶液を、N−ブロモスクシンイミド(1.09g、6.13mmol)及び過酸化ベンゾイル(108mg、0.44mmol)で処理した。次に、反応物を5時間加熱還流した(105℃)。この時点で、反応物を25℃に冷却し、次に冷蔵庫に一晩置いた。この時点で、反応物を冷蔵庫から取り出した。得られた沈殿物を濾過により除去し、四塩化炭素(10mL)ですすいだ。濾液を減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、2%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、不純な4−ブロモ−3−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.45g、81%)を澄明な油状物として得た。この物質を更に精製しないで使用した。
アセトニトリル(12.4mL)中の(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(0.90g、4.96mmol)の混合物を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.80mL、4.87mmol)で処理した。添加完了後、混合物を60℃で45分間撹拌した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.80mL、4.87mmol)及びアセトニトリル(12.4mL)で処理し、次に80℃に加熱した。80℃に達したとき、反応物をアセトニトリル(11.3mL)中の4−ブロモ−3−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.45g、4.51mmol)の溶液で処理した。添加完了後、反応混合物を80℃に加熱し、その温度で一晩撹拌した。この時点で、反応混合物を25℃に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(75mL)で希釈し、2N塩酸水溶液(1×100mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×100mL)、飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、15〜50%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、(S)−2−[4−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.53g、35%)を黄色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C17H19NO4F2[M+Na]+の計算値362.1174、実測値362.1174;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.85 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 0.91 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 1.34 - 1.51 (m, 1 H), 1.59 (ddd, J=13.8, 9.4, 4.4 Hz, 1 H), 1.71 - 1.87 (m, 1 H), 3.64 (s, 3 H), 4.11 - 4.31 (m, 2 H), 4.71 (dd, J=11.3, 4.4 Hz, 1 H), 4.94 (s, 1 H), 7.07 - 7.27 (m, 1 H), 7.42 - 7.70 (m, 2 H)。
テトラヒドロフラン(12mL)及び水(4mL)中の(S)−2−[4−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.53g、1.58mmol)の混合物を、水酸化リチウム一水和物(80mg、1.89mmol)で処理した。反応物を25℃で4時間撹拌した。この時点で、反応物を水(75mL)で希釈し、2N塩酸水溶液で酸性化し、次に10%メタノール/ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、(S)−2−[4−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.50g、97%)を明黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C16H17NO4F2[M+Na]+の計算値348.1018、実測値348.1018;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.86 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.92 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.36 - 1.52 (m, 1 H), 1.53 - 1.68 (m, 1 H), 1.75 - 1.86 (m, 1 H), 4.15 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.26 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.62 (dd, J=11.5, 4.2 Hz, 1 H), 4.93 (s, 1 H), 7.14 - 7.25 (m, 1 H), 7.49 - 7.64 (m, 2 H), 12.91 (br. s., 1 H)。
N,N−ジメチルホルムアミド(5.9mL)中の(S)−2−[4−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.49g、1.53mmol)の溶液を、25℃でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.76mL、4.59mmol)、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(1.01g、2.29mmol)、及びN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中の1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、0.31g、1.60mmol)の溶液で処理した。反応物を25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×150mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、50〜75%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、(S)−2−[4−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.63g、81%)を明橙色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C25H30N4O5F2[M+H]+の計算値505.2257、実測値505.2257;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.88 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.91 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.23 (s, 3 H), 1.28 (s, 3 H), 1.43 (br. s., 1 H), 1.48 - 1.63 (m, 1 H), 1.66 - 1.81 (m, 1 H), 3.71 (dd, J=8.5, 5.7 Hz, 1 H), 3.94 - 4.13 (m, 3 H), 4.19 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.27 - 4.38 (m, 1 H), 4.57 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.86 (dd, J=10.9, 4.8 Hz, 1 H), 4.90 (s, 1 H), 6.41 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.12 - 7.23 (m, 1 H), 7.48 - 7.62 (m, 3 H), 10.79 (s, 1 H)。
メタノール(12.4mL)中の(S)−2−[4−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.62g、1.24mmol)の溶液を、25℃でp−トルエンスルホン酸一水和物(35mg、0.18mmol)で処理した。反応物を25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を酢酸エチルで(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×150mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、2〜5%メタノール/ジクロロメタン勾配)による精製により、(S)−2−[4−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.46g、80%)をオフホワイトの固体として得た:HR−ES−MS m/z C22H26N4O5F2[M+H]+の計算値465.1944、実測値465.1944;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 1.34 - 1.50 (m, 1 H), 1.50 - 1.67 (m, 1 H), 1.67 - 1.89 (m, 1 H), 3.21 - 3.32 (m, 2 H), 3.78 (br. s., 1 H), 3.87 (dd, J=13.6, 7.5 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.6, 3.6 Hz, 1 H), 4.22 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.60 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.71 (t, J=5.4 Hz, 1 H), 4.81 - 4.99 (m, 3 H), 6.41 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.12 - 7.26 (m, 1 H), 7.48 - 7.66 (m, 3 H), 10.78 (s, 1 H)。
実施例103
(S)−2−[4−(2−フルオロ−5−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(13.7mL)中の2−フルオロ−5−メチル−フェノール(0.97mL、8.91mmol)及びエチル−2−ブチノアート(2.0g、17.8mmol)の混合物を、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.33mL、8.91mmol)で処理した。次に、反応物を130℃で4時間加熱した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物をジクロロメタン(100mL)で希釈し、2N塩酸水溶液(1×100mL)、0.5N水酸化ナトリウム水溶液(1×100mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄した。次に、有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、2%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、3−(2−フルオロ−5−メチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.12g、52%)を澄明な油状物として得た:HR−ES−MS m/z C13H15O3F[M+H]+の計算値239.1078、実測値239.1078;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.12 (t, J=7.0 Hz, 3 H), 2.30 (s, 3 H), 2.43 (s, 3 H), 4.00 (q, J=7.0 Hz, 2 H), 4.69 (s, 1 H), 7.01 - 7.19 (m, 2 H), 7.30 (dd, J=10.7, 8.3 Hz, 1 H)。
ジクロロメタン(18.9mL)中の3−(2−フルオロ−5−メチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.11g、4.65mmol)の溶液を、N−ブロモスクシンイミド(0.87g、4.89mmol)及び過酸化ベンゾイル(90mg、0.37mmol)で処理した。次に、反応物を一晩75℃に加熱した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、次に減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、2%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、(E)−4−ブロモ−3−(2−フルオロ−5−メチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.31g、89%)を明黄色の油状物として:HR−ES−MS m/z C13H14O3FBr[M+H]+の計算値317.0183、実測値317.0182;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.15 (t, J=7.2 Hz, 3 H), 2.31 (s, 3 H), 4.07 (q, J=7.2 Hz, 2 H), 4.78 (s, 2 H), 4.81 (s, 1 H), 7.11 (dd, J=7.8, 1.8 Hz, 1 H), 7.14 - 7.22 (m, 1 H), 7.33 (dd, J=10.6, 8.5 Hz, 1 H):及び(Z)−4−ブロモ−3−(2−フルオロ−5−メチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.13g、9%)を明黄色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C13H14O3FBr[M+H]+の計算値317.0183、実測値317.0182;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.09 (t, J=7.1 Hz, 3 H), 2.26 (s, 3 H), 3.97 (q, J=7.1 Hz, 2 H), 4.29 (s, 2 H), 5.98 (s, 1 H), 6.97 (m, 2 H), 7.20 (dd, J=10.7, 8.9 Hz, 1 H)。
アセトニトリル(11.4mL)中の(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(0.82g、4.56mmol)の混合物を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.74mL、4.48mmol)で処理した。添加完了後、混合物を60℃で45分間撹拌した。この時点で、反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.74mL、4.48mmol)及びアセトニトリル(11.4mL)で処理し、次に80℃に加熱した。80℃に達したとき、反応物をアセトニトリル(10.4mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−フルオロ−5−メチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.31g、4.14mmol)の溶液で処理した。添加完了後、反応混合物を100℃に加熱し、その温度で24時間撹拌した。この時点で、反応混合物を25℃に冷却し、25℃で2日間撹拌した。次に、反応物を減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、10〜50%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、(S)−2−[4−(2−フルオロ−5−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.60g、43%)を橙色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C18H22NO4F[M+H]+の計算値336.1606、実測値336.1607;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.87 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.92 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 1.34 - 1.53 (m, 1 H), 1.53 - 1.69 (m, 1 H), 1.72 - 1.89 (m, 1 H), 2.31 (s, 3 H), 3.66 (s, 3 H), 4.18 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.25 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.73 (dd, J=11.3, 4.4 Hz, 1 H), 4.90 (s, 1 H), 7.11 - 7.20 (m, 1 H), 7.26 - 7.38 (m, 2 H)。
テトラヒドロフラン(13.3mL)及び水(4.4mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−5−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.59g、1.77mmol)の混合物を、水酸化リチウム一水和物(89mg、2.13mmol)で処理した。反応物を25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を水(75mL)で希釈し、3N塩酸水溶液で酸性化し、次に10%メタノール/ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−5−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.51g、90%)をオフホワイトの固体として得た:HR−ES−MS m/z C C17H20NO4F[M+H]+の計算値322.1449、実測値322.1447;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.84 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.90 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.44 (br. s., 1 H), 1.51 - 1.66 (m, 1 H), 1.66 - 1.84 (m, 1 H), 2.29 (s, 3 H), 4.13 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.25 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.60 (dd, J=11.3, 4.1 Hz, 1 H), 4.86 (s, 1 H), 7.09 - 7.19 (m, 1 H), 7.25 - 7.35 (m, 2 H), 12.92 (br. s., 1 H)。
N,N−ジメチルホルムアミド(6.14mL)中の溶液(S)−2−[4−(2−フルオロ−5−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.51g、1.59mmol)を、25℃で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.79mL、4.79mmol)、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(1.06g、2.39mmol)及び、N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中の1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、0.33g、1.67mmol)の溶液で処理した。反応物を25℃で週末にかけて撹拌した。この時点で、反応物を酢酸エチル(75mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(1×150mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×150mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、50〜100%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、(S)−2−[4−(2−フルオロ−5−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.70g、88%)を橙色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C26H33N4O5F[M+H]+の計算値501.2508、実測値501.2507;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.24 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 1.35 - 1.64 (m, 2 H), 1.66 - 1.86 (m, 1 H), 2.31 (s, 3 H), 3.73 (dd, J=8.5, 5.7 Hz, 1 H), 3.96 - 4.14 (m, 3 H), 4.20 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.30 - 4.40 (m, 1 H), 4.59 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.83 - 4.93 (m, 2 H), 6.43 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.08 - 7.20 (m, 1 H), 7.27 - 7.38 (m, 2 H), 7.60 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.80 (s, 1 H)。
メタノール(13.9mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−5−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.70g、1.39mmol)の溶液を、25℃で、p−トルエンスルホン酸一水和物(40mg、0.20mmol)で処理した。反応物を25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物をジクロロメタン(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×150mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。Analogixフラッシュクロマトグラフィー(40g、1−10%メタノール/ジクロロメタン)による精製により、(S)−2−[4−(2−フルオロ−5−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.49g、77%)をオフホワイトの固体として得た:HR−ES−MS m/z C23H29N4O5F[M+H]+の計算値461.2195、実測値461.2194;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.88 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.92 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.32 - 1.48 (m, 1 H), 1.48 - 1.63 (m, 1 H), 1.63 - 1.82 (m, 1 H), 2.29 (s, 3 H), 3.17 - 3.30 (m, 2 H), 3.68 - 3.79 (m, 1 H), 3.79 - 3.91 (m, 1 H), 4.07 (dd, J=13.4, 3.8 Hz, 1 H), 4.18 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.57 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.69 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 4.81 - 4.89 (m, 2 H), 4.92 (d, J=5.4 Hz, 1 H), 6.39 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.08 - 7.18 (m, 1 H), 7.24 - 7.35 (m, 2 H), 7.51 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 10.75 (s, 1 H)。
実施例104
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[3−(2−メトキシ−エチル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル]−アミド
トルエン(33.5mL)中の塩化アルミニウム(4.81g、0.090mol)の撹拌した懸濁液に、アルゴン下で0℃で、トルエン(42mL、0.084mol)中の2Mトリメチルアルミニウムの溶液を、温度を10℃未満に維持しながら、徐々に加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した後、トルエン(16.5mL)中の3−メトキシプロピオニトリル(4.26g、0.050mol)の溶液を加えた。得られた混合物を80℃に温め、18.5時間撹拌した。反応混合物を室温に冷まし、次にジクロロメタン(100mL)中のシリカゲル(50g)の冷却した懸濁液に徐々に注いだ。得られた混合物を15分間撹拌し、濾過し、シリカゲルパッドをメタノールで十分洗浄した。濾液を蒸発させ、残留物を、ジクロロメタン/メタノールの溶液に再溶解し、濾過し、蒸発させて、固体を得た。固体をメタノール(20mL)中の3N塩化水素溶液に懸濁し、ジエチルエーテル(500mL)を滴下しながら、激しく撹拌した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、デカントし、減圧下で乾燥させて、3−メトキシ−プロピオンアミジン塩酸塩(4.8g、69%)を白色の固体として得た。
メタノール(20mL)中の3−メトキシ−プロピオンアミジン塩酸塩(4.8g、0.035mol)の溶液に、臭素(1.78mL、0.035mol)及びメタノール(13mL、0.035mol)中の5.4Mナトリウムメチラート溶液を、色彩から臭素をやや過剰に維持しつつ、0℃で激しく撹拌しながら、同時に30分かけて滴下した。得られたほぼ無色の懸濁液に、メタノール(20mL)中のカリウムチオシアナート(potassium thiocyanate)(3.37g、0.035mol)の溶液を、0〜10℃で10分かけて滴下した。得られた混合物を0〜10℃で2時間撹拌し、次に濾過した。単離した物質を、メタノールで洗浄し、乾燥させて、褐色の固体を得て、これをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル300g 60、5%メタノール/ジエチルエーテル)で精製し、ジエチルエーテル/ヘキサンから結晶化して、3−(2−メトキシ−エチル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イルアミン(4.08g、74%)を明黄色の固体として得た。
ジクロロメタン(1.00mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例64のとおり調製した、84mg、0.26mmol)の溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(71mg、0.37mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(45mg、0.33mmol)を加えた。得られた溶液を5分間撹拌してから、3−(2−メトキシ−エチル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イルアミン(50mg、0.31mmol)を加えて、得られた混合物を25℃で一晩撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム(1mL)で洗浄し、蒸発させ、粗生成物を、HPLC(Gilson semi-prep; Supelcosil ABZ+Plus 12μM 25cm x 21.2mm カラム 20〜95%アセトニトリル/水)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[3−(2−メトキシ−エチル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル]−アミド(34mg、28%)を明橙色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C21H25ClN4O4S[M+H]+の計算値465.1359、実測値465.1358;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) ppm 0.91 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 1.47 (br. s., 1 H), 1.58 - 1.74 (m, 1 H), 1.80 - 1.95 (m, 1 H), 3.01 (t, J=6.4 Hz, 2 H), 3.22 (s, 3 H), 3.74 (t, J=6.4 Hz, 2 H), 4.19 - 4.36 (m, 1 H), 4.41 - 4.61 (m, 1 H), 4.83 (s, 1 H), 4.94 - 5.07 (m, 1 H), 7.37 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.47 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.54 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 7.66 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 13.32 (s, 1 H)。
実施例105
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(3−シクロプロピル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−アミド
ジクロロメタン(1.00mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例64のとおり調製した、95mg、0.29mmol)の溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(62mg、0.32mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(41mg、0.30mmol)を加えた。得られた溶液を5分間撹拌してから、3−シクロプロピル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イルアミン(50mg、0.35mmol)を加え、得られた混合物を25℃で一晩撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム(1mL)で洗浄し、蒸発させ、粗生成物を、HPLC(Gilson semi-prep; Supelcosil ABZ+Plus 12μM 25cm x 21.2mm カラム 20〜95%アセトニトリル/水勾配)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(3−シクロプロピル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−アミド(42mg、32%)を明橙色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C21H23ClN4O3S[M+H]+の計算値447.1252、実測値447.1252;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) ppm 0.84 - 0.97 (m, 2 H), 0.91 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.97 - 1.06 (m, 2 H), 1.39 - 1.56 (m, 1 H), 1.55 - 1.75 (m, 1 H), 1.76 - 1.97 (m, 1 H), 2.07 - 2.24 (m, 1 H), 4.28 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.51 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.82 (s, 1 H), 4.99 (dd, J=11.0, 4.4 Hz, 1 H), 7.37 (td, J=8.0, 1.3 Hz, 1 H), 7.47 (td, J=8.0, 1.1 Hz, 1 H), 7.54 (dd, J=8.0, 1.3 Hz, 1 H), 7.66 (dd, J=8.0, 1.1 Hz, 1 H), 13.26 (s, 1 H)。
実施例106
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[3−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル]−アミド
水(20mL)中の4,4,4−トリフルオロ−ブチルアルデヒド(4.3g、0.031mol)の溶液に、水(20mL)中のヒドロキシルアミン−O−スルホン酸(4.17g、0.037mol)の溶液を、撹拌しながら加えた。得られた混合物を室温で12時間放置した。反応混合物をジクロロメタン(2×20mL)で抽出し、合わせた抽出物を水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させて、油状物を得て、これを蒸留(50℃、350mbar)して、4,4,4−トリフルオロ−ブチロニトリル(4.1g)を無色の液体として得た。
トルエン(15mL)中の塩化アルミニウム(1.73g、0.032mol)の撹拌した懸濁液に、アルゴン下で0℃で、トルエン(15mL、0.030mol)中の2Mトリメチルアルミニウムの溶液を、温度を10℃未満に維持しながら、徐々に加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌してから、トルエン(10mL)中の4,4,4−トリフルオロ−ブチロニトリル(2.45g、0.018mol)の溶液を加えた。得られた混合物を80℃に温め、20時間撹拌した。反応混合物を室温に冷まし、次にジクロロメタン(40mL)中のシリカゲル(20g)の冷却した懸濁液に徐々に注いだ。得られた混合物を15分間撹拌し、濾過し、シリカゲルパッドをメタノールで十分洗浄した。濾液を蒸発させ、残留物をジクロロメタン/メタノールの溶液に再溶解し、濾過し、蒸発させて、固体を得た。固体を塩化水素溶液(8mL、メタノール中3N)に懸濁し、ジエチルエーテル(200mL)を滴下しながら、激しく撹拌した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、デカントし、ジエチルエーテル(100mL)で洗浄し、デカントし、減圧下で乾燥させて、4,4,4−ブチルアミジン塩酸塩(2.1g、66%)を赤い油状物として得た。
メタノール(10mL)中の4,4,4−ブチルアミジン塩酸塩(2.1g、0.012mol)の溶液に、臭素(0.61mL、0.012mol)及びメタノール(4.4mL、0.012mol)中の5.4Mナトリウムメチラート溶液を色彩から臭素をやや過剰に維持しつつ、0℃で、激しく撹拌しながら、同時に30分かけて滴下した。得られたほぼ無色の懸濁液に、メタノール(10mL)中のカリウムチオシアナート(potassium thiocyanate)(1.16g、0.012mol)の溶液を、0〜10℃で10分かけて滴下した。得られた混合物を2時間、0〜10℃で撹拌し、濾過した。単離した物質をメタノールで洗浄し、乾燥させて、褐色の固体を得て、これをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル150g 60、5%メタノール/ジエチルエーテル)で精製し、ジエチルエーテル/ヘキサンから結晶化して、3−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イルアミン(1.43g、61%)を褐色の油状物として得た。
ジクロロメタン(1.00mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例64のとおり調製した、68mg、0.21mmol)の溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(45mg、0.23mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(30mg、0.22mmol)を加えた。得られた溶液を5分間撹拌してから、3−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イルアミン(50mg、0.25mmol)を加え、得られた混合物を25℃で一晩撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム(1mL)で洗浄し、蒸発させて、粗生成物を、HPLC(Gilson semi-prep; Supelcosil ABZ+Plus 12μM 25cm x 21.2mm カラム 20〜95%アセトニトリル/水勾配)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[3−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル]−アミド(52mg、49%)を明黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C21H22ClF3N4O3S[M+H]+の計算値503.1126、実測値503.1127;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.92 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.95 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 1.48 (br. s., 1 H), 1.55 - 1.77 (m, 1 H), 1.77 - 1.97 (m, 1 H), 2.66 - 2.90 (m, 2 H), 3.05 (t, J=6.9 Hz, 2 H), 4.30 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.51 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.83 (s, 1 H), 4.93 - 5.07 (m, 1 H), 7.37 (td, J=8.0, 1.5 Hz, 1 H), 7.47 (td, J=8.0, 1.5 Hz, 1 H), 7.54 (dd, J=8.0, 1.2 Hz, 1 H), 7.66 (dd, J=8.0, 1.2 Hz, 1 H), 13.38 (s, 1 H)。
実施例107
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(3−メチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−アミド
ジクロロメタン(1.00mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例64のとおり調製した、67mg、0.21mmol)の溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(44mg、0.23mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(29mg、0.22mmol)を加えた。得られた溶液を5分間撹拌してから、5−アミノ−3−メチル−1,2,4−チアジアゾール(50mg、0.43mmol)を加えて、得られた混合物を25℃で一晩撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム(1mL)で洗浄し、蒸発させて、粗生成物をHPLC(Gilson semi-prep; Supelcosil ABZ+Plus 12μM 25cm x 21.2mm カラム 20〜95%アセトニトリル/水勾配)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(3−メチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−アミド(37mg、43%)を明黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C19H21ClN4O3S[M+H]+の計算値421.1096、実測値421.1095;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.35 - 1.54 (m, 1 H), 1.56 - 1.72 (m, 1 H), 1.76 - 1.93 (m, 1 H), 2.44 (s, 3 H), 4.28 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.49 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.81 (s, 1 H), 5.00 (dd, J=10.6, 4.2 Hz, 1 H), 7.36 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.45 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.52 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 7.64 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 13.24 (s, 1 H)。
実施例108
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(3−ジメチルアミノ−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−アミド
ジクロロメタン(1.00mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例のとおり調製した64、93mg、0.29mmol)の溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(60mg、0.31mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(40mg、0.30mmol)を加えた。得られた溶液を5分間撹拌してから、N3,N3−ジメチル−[1,2,4]チアジアゾール−3,5−ジアミン(ドイツ特許 DE959191の実施例8で調製した、50mg、0.35mmol)を加え、得られた混合物を25℃で一晩撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(1mL)で洗浄し、蒸発させ、粗生成物を、HPLC(Gilson semi-prep; Supelcosil ABZ+Plus 12μM 25cm x 21.2mm カラム 20〜95%アセトニトリル/水勾配)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(3−ジメチルアミノ−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−アミド(47mg、36%)を黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C20H24ClN5O3S[M+H]+の計算値450.1361、実測値450.1360;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.89 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.44 (br. s., 1 H), 1.51 - 1.72 (m, 1 H), 1.72 - 1.98 (m, 1 H), 3.02 (s, 6 H), 4.25 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.50 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.81 (s, 1 H), 4.97 (dd, J=10.9, 4.5 Hz, 1 H), 7.36 (td, J=7.8, 1.5 Hz, 1 H), 7.45 (td, J=7.8, 1.4 Hz, 1 H), 7.52 (dd, J=7.8, 1.5 Hz, 1 H), 7.64 (dd, J=7.8, 1.4 Hz, 1 H), 13.08 (s, 1 H)。
実施例109
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[3−(4−メトキシ−ベンジル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル]−アミド
トルエン(10mL)中の4−メトキシフェニルアセトアミド(5.06g、30.0mmol)の懸濁液に、2,6−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン(132mg、0.60mmol)及び塩化クロロカルボニルスルフェニル(5.52mL、60.0mmol)を加えた。得られた混合物を80分間115℃に温めると、その間に塩酸ガスが発生して、黄色の溶液が得られた。この溶液に、更にクロルカルボニル-スルフェニル塩化物(1.38mL、15.00mmoles)を加え、混合物を40分間加熱し、一晩室温に放置した。反応混合物を0℃に冷却し、10分間撹拌してから、濾過して、ベージュ色の固体を除去した。固体を冷トルエン(2×10mL)で洗浄し、濾液を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、5−(4−メトキシ−ベンジル)−[1,3,4]オキサチアゾール−2−オン(1.12g、17%)を黄色の固体として得た。
メシチレン(3mL)中の5−(4−メトキシ−ベンジル)−[1,3,4]オキサチアゾール−2−オン(335mg、1.50mmol)の懸濁液に、4−トルエンスルホニルシアニド(572mg、3.00mmol)を加え、得られた混合物を150℃で135分間加熱した。得られた褐色の溶液を冷却し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0%〜33%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、3−(4−メトキシ−ベンジル)−5−(トルエン−4−スルホニル)−[1,2,4]チアジアゾール(462mg、86%)を暗黄色の固体として得た。
3−(4−メトキシ−ベンジル)−5−(トルエン−4−スルホニル)−[1,2,4]チアジアゾール(361mg、1.00mmol)を、1,2−ジメトキシエタン(3mL)に溶解し、圧力管に置いた。アンモニアガスを、溶液に5時間泡立て入れた後、管を密閉し、室温で一晩撹拌した。アンモニアガスを更に5時間泡立て、管を再び密閉し、50℃に2時間温めた。管を0℃に冷却し、5時間放置すると、その間にベージュ色の沈殿物が形成された。混合物を濾過し、固体を冷1,2−ジメトキシエタン(2×2mL)で洗浄し、乾燥させて、3−(4−メトキシ−ベンジル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イルアミン(207mg、94%)をベージュ色の固体として得た。
ジクロロメタン(1.00mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例64のとおり調製した、60mg、0.19mmol)の溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(40mg、0.21mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(27mg、0.20mmol)を加えた。得られた溶液を5分間撹拌してから、3−(4−メトキシ−ベンジル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イルアミン(50mg、0.23mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で一晩撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム(1mL)で洗浄し、蒸発させ、粗生成物をHPLC(Gilson semi-prep; Supelcosil ABZ+Plus 12μM 25cm x 21.2mm カラム 20〜95%アセトニトリル/水)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[3−(4−メトキシ−ベンジル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル]−アミド(48mg、49%)を明黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C26H27ClN4O4S[M+H]+の計算値527.1515、実測値527.1514;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.88 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.91 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 1.22 (t, J=7.5 Hz, 3 H), 1.44 (br. s., 1 H), 1.54 - 1.71 (m, 1 H), 1.71 - 1.90 (m, 1 H), 2.76 (q, J=7.5 Hz, 2 H), 4.25 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.48 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.79 (s, 1 H), 4.97 (dd, J=10.9, 4.8 Hz, 1 H), 7.33 (td, J=7.8, 1.5 Hz, 1 H), 7.43 (td, J=7.8, 1.4 Hz, 1 H), 7.50 (dd, J=7.8, 1.5 Hz, 1 H), 7.62 (dd, J=7.8, 1.4 Hz, 1 H), 13.24 (s, 1 H)。
実施例110
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(3−エチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−アミド
ジクロロメタン(1.00mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例64のとおり調製した、104mg、0.32mmol)の溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(69mg、0.36mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(46mg、0.34mmol)を加えた。得られた溶液を5分間撹拌してから、3−エチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イルアミン(50mg、0.39mmol)を加え、得られた混合物を25℃で一晩撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム(1mL)で洗浄し、蒸発させ、粗生成物をHPLC(Gilson semi-prep; Supelcosil ABZ+Plus 12μM 25cm x 21.2mm カラム 20〜95%アセトニトリル/水勾配)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(3−エチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−アミド(83mg、59%)を明黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C20H23ClN4O3S[M+H]+の計算値435.1252、実測値435.1252;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.88 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.91 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.45 (br. s., 1 H), 1.53 - 1.72 (m, 1 H), 1.83 (br. s., 1 H), 3.69 (s, 3 H), 4.04 (s, 2 H), 4.26 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.48 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.80 (s, 1 H), 4.96 (dd, J=11.2, 4.5 Hz, 1 H), 6.84 (d, J=8.5 Hz, 2 H), 7.17 (d, J=8.5 Hz, 2 H), 7.35 (td, J=7.8, 1.5 Hz, 1 H), 7.45 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.51 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 7.64 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 13.28 (s, 1 H)。
実施例111
(5−{(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−酢酸アリルエステル
アリルアルコール(1L)に−20℃で塩化チオニル(55mL、0.76mol)を20分間かけて滴下した。この溶液に、(5−t−ブトキシカルボニルアミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−酢酸(Chem. Ber. 1954, 87, 57に記載のとおり調製した、178g、0.687mol)を少しずつ加えた。反応物を60℃に温めると、その間にガスが発生して、この温度で3.5時間維持した。得られた混合物を室温で一晩撹拌すると、その間に、結晶質固体が形成された。固体を濾過により単離し、アリルアルコール及びジエチルエーテルで洗浄し、乾燥させて、(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−カルバミン酸アリルエステル(160g、99%)を白色の結晶質固体として得た:融点=159〜161℃。
ジクロロメタン(2.00mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例64のとおり調製した、132mg、0.41mmol)の溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(91mg、0.47mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(62mg、0.46mmol)を加えた。得られた溶液を5分間撹拌してから、(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−酢酸アリルエステル塩酸塩(1:1)(100mg、0.50mmol)を加え、得られた混合物を、25℃で一晩撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム(1mL)で洗浄し、蒸発させ、粗生成物をHPLC(Gilson semi-prep; Supelcosil ABZ+Plus 12μM 25cm x 21.2mm カラム 20〜95%アセトニトリル/水)により精製して、(5−{(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−酢酸アリルエステル(145mg、70%)を明黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C23H25ClN4O5S[M+H]+の計算値505.1307、実測値505.1306;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.91 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.95 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.36 - 1.57 (m, 1 H), 1.58 - 1.76 (m, 1 H), 1.77 - 1.96 (m, 1 H), 3.97 (s, 2 H), 4.30 (d, J=18.0 Hz, 1 H), 4.50 (d, J=18.0 Hz, 1 H), 4.59 (d, J=5.6 Hz, 2 H), 4.83 (s, 1 H), 5.01 (dd, J=11.3, 5.6 Hz, 1 H), 5.16 - 5.35 (m, 2 H), 5.77 - 6.01 (m, 1 H), 7.37 (ddd, J=8.0, 1.5 Hz, 1 H), 7.47 (td, J=8.0, 1.5 Hz, 1 H), 7.54 (dd, J=8.0, 1.5 Hz, 1 H), 7.66 (dd, J=8.0, 1.5 Hz, 1 H), 13.43 (s, 1 H)。
実施例112
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(3−メトキシメチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−アミド
トルエン(33.5mL)中の塩化アルミニウム(4.81g、0.090mol)の撹拌した懸濁液に、アルゴン下で0℃で、トルエン(42mL、0.030mol)中の2Mトリメチルアルミニウムの溶液を、温度を10℃未満に維持しながら、徐々に加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌してから、トルエン(16.5mL)中の3−メトキシアセトニトリル(5.56g、0.050mol)の溶液を加えた。微細な明黄色の沈殿物が形成され、得られた混合物を80℃に温め、20時間放置した。反応混合物を室温に冷まし、次に、ジクロロメタン(100mL)中のシリカゲル(40g)の冷却した懸濁液上に徐々に注いだ。得られた混合物を15分間撹拌し、濾過し、シリカゲルパッドをメタノールで十分洗浄した。濾液を蒸発させ、残留物をジクロロメタン/メタノールの溶液に再溶解し、濾過し、蒸発させて、固体を得た。固体をメタノール(20mL)中の3N塩化水素溶液に懸濁し、ジエチルエーテル(500mL)を滴下しながら激しく撹拌した。得られた混合物を室温で(30分間)撹拌し、デカントし、ジエチルエーテル(250mL)で洗浄し、デカントし、減圧下で乾燥させて、2−メトキシ−アセトアミジン塩酸塩(4.66g、75%)を明黄色の半固体として得た。
メタノール(20mL)中の2−メトキシ−アセトアミジン塩酸塩(4.66g、0.037mol)の溶液に、臭素(1.90mL、0.037mol)及びメタノール(13.7mL、0.037mol)中の5.4Mナトリウムメチラート溶液を、色彩から臭素をやや過剰に維持しつつ、0℃で激しく撹拌しながら、同時に30分間かけて滴下した。得られたほぼ無色の懸濁液に、メタノール(20mL)中のカリウムチオシアナート(3.64g、0.037mol)の溶液を0〜10℃で10分間かけて滴下した。得られた混合物を0〜10℃で2時間撹拌し、濾過した。単離した物質をメタノールで洗浄し、乾燥させて、褐色の固体を得て、これをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル60、5%メタノール/ジエチルエーテル)で精製し、ジエチルエーテル/ヘキサンから結晶化して、3−メトキシメチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イルアミン(3.25g、60%)を明黄色の固体として得た。
ジクロロメタン(1.00mL))中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例64のとおり調製した、94mg、0.29mmol)の溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(61mg、0.32mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(42mg、0.31mmol)を加えた。得られた溶液を5分間撹拌してから、3−メトキシメチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イルアミン(50mg、0.34mmol)を加え、得られた混合物を、25℃で一晩撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム(1mL)で洗浄し、蒸発させ、粗生成物をHPLC(Gilson semi-prep; Supelcosil ABZ+Plus 12μM 25cm x 21.2mm カラム 20〜95%アセトニトリル/水)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(3−メトキシメチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−アミド(62mg、47%)を明黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C20H23ClN4O4S[M+H]+の計算値451.1202、実測値451.1202;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.92 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.95 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 1.48 (br. s., 1 H), 1.60 - 1.76 (m, 1 H), 1.79 - 1.95 (m, 1 H), 3.33 (s, 3 H), 4.30 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.51 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.52 (s, 2 H), 4.84 (s, 1 H), 5.02 (dd, J=10.9, 4.5 Hz, 1 H), 7.37 (td, J=7.5, 0.9 Hz, 1 H), 7.47 (t, J=7.5 Hz, 1 H), 7.54 (d, J=7.5 Hz, 1 H), 7.66 (d, J=7.5 Hz, 1 H), 13.40 (s, 1 H)。
実施例113
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[3−(2−オキソ−プロピル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル]−アミド
ジクロロメタン(1.00mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例64のとおり調製した、90mg、0.28mmol)の溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(67mg、0.35mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(41mg、0.30mmol)を加えた。得られた溶液を5分間撹拌してから、1−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−プロパノン(56mg、0.29mmol)を加え、得られた混合物を25℃で一晩撹拌した。混合物を、飽和塩化アンモニウム(1mL)で洗浄し、蒸発させ、粗生成物をHPLC(Gilson semi-prep; Supelcosil ABZ+Plus 12μM 25cm x 21.2mm カラム 20〜95%アセトニトリル/水勾配)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[3−(2−オキソ−プロピル)−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル]−アミド(51mg、40%)を明黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C21H23ClN4O4S[M+H]+の計算値463.1202、実測値463.1202;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.91 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.95 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 1.47 (br. s., 1 H), 1.59 - 1.76 (m, 1 H), 1.79 - 1.95 (m, 1 H), 2.18 (s, 3 H), 4.00 (s, 2 H), 4.29 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.51 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.83 (s, 1 H), 5.01 (dd, J=10.9, 4.8 Hz, 1 H), 7.37 (td, J=7.5, 1 Hz, 1 H), 7.47 (t, J=7.5 Hz, 1 H), 7.54 (m, J=7.5 Hz, 1 H), 7.66 (d, J=7.5 Hz, 1 H), 13.37 (s, 1 H)。
実施例114
(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(150mL)中の3−エトキシ−2−フルオロ−フェニルボロン酸(10.0g、0.054mol)の溶液に、氷酢酸(60mL)を加えた。得られた混合物を0℃に冷却してから、過酸化水素(50%水溶液、8mL)を加えた。得られた混合物を室温になるにまかせ、23時間撹拌した。混合物を蒸発させ、残留物を酢酸エチルに溶解し、塩酸(0.5N)、水及びブラインで洗浄した。有機相を乾燥させ、濾過し及び蒸発させて、3−エトキシ−2−フルオロ−フェノール(6.00g、71%)を褐色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(50mL)中の3−エトキシ−2−フルオロ−フェノール(6.00g、0.038mol)及びエチル−2−ブチノアート(8.60g、0.077mol)の撹拌混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(5.80g、0.038mol)を徐々に加えた。添加完了後、混合物を7時間還流下撹拌した。反応完了後、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留をジエチルエーテル中に希釈し、最初に1N塩酸水溶液で、次に10%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。粗生成物、(E)−3−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステルを褐色の油状物(6.00g、58%)として得て、更に精製しないで使用した。
四塩化炭素(70mL)に溶解した(E)−3−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.00g、0.022mol)の撹拌混合物に、窒素雰囲気下で、N−ブロモスクシンイミド(5.97g、0.034mol)及び過酸化ベンゾイル(75%、0.72g、2.2mmol)を加えた。添加完了後、混合物を6時間還流下撹拌した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 128g;0%〜10%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−4−ブロモ−3−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.40g、82%)を不純な黄色の油状物として得た。
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.58g、20mmol)を含有するアセトニトリル(50mL)中に溶解した(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(3.50g、19.4mmol)の溶液に、アセトニトリル(10mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.35g)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.30g、10mmol)を加え、得られた混合物を24時間還流した。反応混合物を室温に冷まし、次に酢酸エチルに注いだ。混合物を濾過して塩を除去し、濾液を飽和塩化アンモニウム、水、及びブラインで連続して洗浄した。溶液を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物を、テトラヒドロフラン(6mL)に溶解し、次にEmry Optimizerマイクロ波反応容器に移し、160℃で2時間加熱した。水性処理後の粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 80g、10%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(2.40g、68%)を黄色の半固体として得た。
テトラヒドロフラン(40mL)中の(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(2.40g、0.007mol)を含有する溶液を、水酸化リチウム一水和物(0.5N、30mL、0.015mol)の水溶液で処理した。混合物を室温で2時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を水に溶解し、ジエチルエーテルで洗浄し、ジエチルエーテル層を廃棄した。水相を希塩酸(pH<2)で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(2.00g、87%)を、ジエチルエーテルでトリチュレートした後、白色の固体として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.460g、1.31mmol)の溶液に、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032, Example 80で調製した、0.264g、1.70mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(1.22g、2.76mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.340g、2.63mmol)を加えた。混合物を室温で7時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 25g、30%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.350g、55%)を黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C25H33FN4O5[M+H]+の計算値489.2508、実測値489.2508、1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.05 (br. s., 3 H), 1.06 (br. s., 3 H), 1.36 (t, J=6.8 Hz, 3 H), 1.47 (br. s., 1 H), 1.50 - 1.64 (m, 1 H), 1.63 - 1.86 (m, 1 H), 3.89 (s, 2 H), 4.15 (q, J=6.8 Hz, 2 H), 4.21 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.60 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.68 (s, 1 H), 4.83 - 4.93 (m, 1 H), 4.89 (s, 1 H), 6.44 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.96 - 7.07 (m, 1 H), 7.07 - 7.26 (m, 2 H), 7.53 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.80 (s, 1 H)。
実施例115
(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例114のとおり調製した、570mg、1.62mmol)の溶液に、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、382mg、1.94mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(1.43g、3.23mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.417g、3.23mmol)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g、10%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.750g、87%)を白色の固体として得た。
テトラヒドロフラン(30mL)中の(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.750g、1.41mmol)の溶液を2N塩酸水溶液(50mL)で処理した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮して、(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.650g、94%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C24H31FN4O6[M+H]+の計算値491.2301、実測値491.2298;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.88 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.91 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.34 (t, J=6.7 Hz, 3 H), 1.38 - 1.48 (m, 1 H), 1.48 - 1.63 (m, 1 H), 1.65 - 1.80 (m, 1 H), 3.19 - 3.31 (m, 2 H), 3.66 - 3.92 (m, 2 H), 4.03 - 4.10 (m, 1 H), 4.13 (q, J=6.7 Hz, 2 H), 4.19 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.57 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.65 - 4.75 (m, 1 H), 4.80 - 4.90 (m, 1 H), 4.87 (s, 1 H), 4.90 - 4.97 (m, 1 H), 6.38 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.00 (t, J=7.4 Hz, 1 H), 7.06 - 7.22 (m, 2 H), 7.51 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 10.75 (br. s., 1 H)。
実施例116
(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(80mL)中の3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェニルボロン酸(5.0g、0.025mol)の溶液に、氷酢酸(30mL)を加えた。得られた混合物を0℃に冷却してから、過酸化水素(50%水溶液、4mL)を加えた。得られた混合物を室温になるにまかせ、65時間撹拌した。混合物を蒸発させ、残留物を酢酸エチルに溶解し、塩酸(0.5N)、水及びブラインで洗浄した。有機相を乾燥させ、濾過し、蒸発させて、3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノール(4.25g、99%)を褐色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(30mL)中の3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノール(4.26g、0.024mol)及びエチル−2−ブチノアート(5.48g、0.049mol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(3.73g、0.025mol)を徐々に加えた。添加完了後、混合物を6時間還流下撹拌した。反応完了後、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジエチルエーテルに希釈し、最初に1N塩酸水溶液で、次に10%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。粗生成物をISCOカラムクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g、0%〜20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−3−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.63g、66%)を白色の結晶質固体として得た。
四塩化炭素(30mL)中に溶解した(E)−3−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.60g、0.016mol)の撹拌した混合物に、窒素雰囲気下で、N−ブロモスクシンイミド(4.60g、0.026mol)及び過酸化ベンゾイル(0.39g、0.002mol)を加えた。添加完了後、混合物を24時間還流下撹拌した。この混合物に、N−ブロモスクシンイミド(3.00g、0.013mol)及び過酸化ベンゾイル(0.200g、0.0013mol)を加え、得られた混合物を更に3時間加熱した。反応混合物を冷却し、スクシンイミドを濾過により除去し、溶媒を減圧下で除去した。得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;0%〜20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−4−ブロモ−3−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.38g、24%)を油状物として得た。
アセトニトリル(50mL)中に溶解した(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(6.00g、0.033mol)の溶液に、アセトニトリル(10mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.05g)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(7.27g、0.056mol)を加え、得られた混合物を14時間還流した。反応混合物を室温に冷まし、次に酢酸エチルに注いだ。混合物を濾過して塩類を除去し、濾液を飽和塩化アンモニウム、水及びブラインで連続して洗浄した。溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物をテトラヒドロフラン(10mL)中に溶解し、次にEmry Optimizer マイクロ波反応容器に移し、160℃で4時間加熱した。得られた粗生成物を水性処理後、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 100g、5%〜60%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(1.80g、28%)を油状物として得た。
テトラヒドロフラン(60mL)中の(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(1.68g、0.004mol)を含有した溶液を、水酸化リチウム一水和物(0.5N、18mL、0.009mol)の水溶液で処理した。混合物を5℃で3時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を水に溶解し、ジエチルエーテルで洗浄し、ジエチルエーテル層を廃棄した。水相を希塩酸(pH<2)で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1.56g、96%)を淡褐色の固体として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中の(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.837g、2.27mmol)の溶液に、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、0.559g、2.83mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(1.505g、3.40mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.732g、5.66mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g、50%〜90%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(1.180g、95%)淡黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C27H34F2N4O6[M+H]+の計算値549.2519、実測値549.2514、1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 0.90 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.25 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 1.35 (t, J=6.9 Hz, 3 H), 1.38 - 1.49 (m, 1 H), 1.50 - 1.67 (m, 1 H), 1.68 - 1.84 (m, 1 H), 3.73 (dd, J=8.5, 6.0 Hz, 1 H), 3.96 - 4.19 (m, 5 H), 4.27 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.31 - 4.40 (m, 1 H), 4.63 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.88 (dd, J=10.7, 4.7 Hz, 1 H), 5.06 (s, 1 H), 6.43 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.11 - 7.22 (m, 1 H), 7.27 (dt, J=9.7, 1.5 Hz, 1 H), 7.60 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.82 (s, 1 H)。
実施例117
(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(100mL)中の(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例116で調製した、1.140g、2.08mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(150mL)で処理した。反応混合物を2.5時間室温で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させて、残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g、30%〜100%(9:1 ジクロロメタン:メタノール)/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.780g、74%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C24H30F2N4O6[M+H]+の計算値509.2206、実測値509.2206;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 1.35 (t, J=6.8 Hz, 3 H), 1.38 - 1.50 (m, 1 H), 1.50 - 1.67 (m, 1 H), 1.68 - 1.85 (m, 1 H), 3.20 - 3.33 (m, 2 H), 3.71 - 3.94 (m, 2 H), 4.04 - 4.20 (m, 3 H), 4.26 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.63 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.71 (t, J=5.3 Hz, 1 H), 4.87 (dd, J=10.3, 4.5 Hz, 1 H), 4.94 (d, J=4.8 Hz, 1 H), 5.05 (s, 1 H), 6.41 (s, 1 H), 7.09 - 7.35 (m, 2 H), 7.53 (s, 1 H), 10.79 (s, 1 H)。
実施例118
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(160mL)中の2,6−ジフルオロ−3−メトキシ−フェニルボロン酸(10.0g、0.053mol)の溶液に、氷酢酸(60mL)を加えた。得られた混合物を0℃に冷却してから、過酸化水素(50%水溶液、8mL)を加えた。得られた混合物を室温になるにまかせ、120時間撹拌した。混合物を蒸発させ、残留物を酢酸エチルに溶解し、塩酸(0.5N)、水及びブラインで洗浄した。有機相を乾燥させ、濾過し、蒸発させて、2,6−ジフルオロ−3−メトキシ−フェノール(7.50g、88%)を淡褐色の固体として得た。
テトラヒドロフラン(40mL)中の2,6−ジフルオロ−3−メトキシ−フェノール(5.00g、0.031mol)及びエチル−2−ブチノアート(7.00g、0.062mol)の撹拌した混合物に、テトラヒドロフラン(10mL)中の1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(4.76g、0.031mol)を徐々に加えた。添加完了後、混合物を一晩還流下撹拌した。反応完了後、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジエチルエーテル中で希釈し、最初に1N塩酸水溶液で、次に10%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させて、残留物をISCOカラムクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g、0%〜15%)酢酸エチル/ヘキサンにより精製して、(E)−3−(2,6−ジフルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.42g、76%)を無色の油状物として得た。
四塩化炭素(60mL)中に溶解した(E)−3−(2,6−ジフルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.42g、0.024mol)の撹拌した混合物に、窒素雰囲気下で、N−ブロモスクシンイミド(6.30g、0.035mol)及び過酸化ベンゾイル(0.45g、0.002mol)を加えた。添加完了後、混合物を14時間還流下撹拌した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;0%〜15%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−4−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.41g、29%)を白色の固体として得た。
アセトニトリル(100mL)中に溶解した(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(2.42g、13.3mmol)の溶液に、アセトニトリル(10mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.34g)及びトリエチルアミン(2.90g、0.029mol)を加え、得られた混合物を12時間還流した。反応混合物を室温に冷まし、次に酢酸エチルに注いだ。混合物を濾過して塩を除去し、濾液を飽和塩化アンモニウム、水及びブラインで連続して洗浄した。溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物をテトラヒドロフラン(10mL)中に溶解し、次にEmry Optimizer マイクロ波反応容器に移し、160℃で1.5時間加熱した。得られた粗生成物を水性処理後、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g、10〜70%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.254g、10%)を油状物として得た。
テトラヒドロフラン(10mL)中の(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.254g、0.001mol)を含有する溶液を、水酸化リチウム一水和物の水溶液(0.5N、3mL、0.002mol)で処理した。混合物を5℃で3時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を水に溶解し、ジエチルエーテルで洗浄し、ジエチルエーテル層を廃棄した。水相を希塩酸(pH<2)で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸,(0.212g、87%)を明褐色の固体として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(7mL)中の(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.200g、0.56mmol)の溶液に、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、0.139g、0.70mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.374g、0.85mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.193g、1.49mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g、50%〜90%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.193g、64%)を淡褐色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C26H32F2N4O6[M+H]+の計算値535.2363、実測値535.2363、1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.25 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 1.36 - 1.50 (m, 1 H), 1.50 - 1.65 (m, 1 H), 1.69 - 1.84 (m, 1 H), 3.73 (dd, J=8.4, 5.7 Hz, 1 H), 3.87 (s, 3 H), 4.00 (dd, J=8.4, 6.5 Hz, 1 H), 4.11 (t, J=5.4 Hz, 2 H), 4.27 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.35 (t, J=5.7 Hz, 1 H), 4.62 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.88 (dd, J=10.6, 4.8 Hz, 1 H), 5.06 (s, 1 H), 6.43 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.18 (td, J=9.3, 5.1 Hz, 1 H), 7.30 (td, J=9.5, 1.8 Hz, 1 H), 7.60 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.82 (s, 1 H)。
実施例119
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(15mL)中の(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例118で調製した、0.163g、0.30mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(7.5mL)で処理した。反応混合物を室温で3.5時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させ、残留物をISCOカラムクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、30%〜100%,(9:1 ジクロロメタン:メタノール)/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.135g、90%)をオフホワイトの固体として得た:HR−ES−MS m/z C23H28F2N4O6[M+H]+の計算値495.205、実測値495.205;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.43 (br. s., 1 H), 1.49 - 1.67 (m, 1 H), 1.67 - 1.87 (m, 1 H), 3.18 - 3.32 (m, 2 H), 3.69 - 3.86 (m, 2 H), 3.87 (s, 3 H), 4.09 (dd, J=13.6, 2.7 Hz, 1 H), 4.27 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.63 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.71 (t, J=4.8 Hz, 1 H), 4.81 - 4.91 (m, 1 H), 4.94 (d, J=4.8 Hz, 1 H), 5.06 (s, 1 H), 6.40 (br. s., 1 H), 7.09 - 7.24 (m, 1 H), 7.24 - 7.38 (m, 1 H), 7.53 (br. s., 1 H), 10.79 (br. s., 1 H)。
実施例120
(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
テトラヒドロフラン(15mL)中の2−メチル−フェノール(4.90g、0.045mol)及びエチル−2−ブチノアート(10.1g、0.09mol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(6.80g、0.045mol)を徐々に加えた。添加完了後、混合物を6時間還流下撹拌した。反応完了後、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジエチルエーテルに希釈し、最初に1N塩酸水溶液で、次に10%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。粗生成物、(E)−3−o−トリルオキシ−ブタ−2−エン酸エチルエステルを褐色の油状物(6.45g、65%)として得て、更に精製しないで使用した。
四塩化炭素(40mL)中に溶解した(E)−3−o−トリルオキシ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.45g、0.029mol)の撹拌した混合物に、窒素雰囲気下で、N−ブロモスクシンイミド(7.80g、0.044mol)及び過酸化ベンゾイル(1.00g、0.004mol)を加えた。添加完了後、混合物を4時間還流下撹拌した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 330g;0%〜18%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−4−ブロモ−3−o−トリルオキシ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.00g)を不純な褐色の油状物として得た。
アセトニトリル(50mL)中に溶解した(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(3.05g、0.017mol)の溶液に、アセトニトリル(10mL)中の(E)−4−ブロモ−3−o−トリルオキシ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.00g)及びトリエチルアミン(2.50g、0.025mol)を加え、得られた混合物を12時間還流した。反応混合物を室温に冷まし、溶媒を除去し、次に、残留物を酢酸エチルに注いだ。混合物を濾過して塩を除去し、濾液を飽和塩化アンモニウム、水及びブラインで連続して洗浄した。溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物をテトラヒドロフラン(15mL)中に溶解し、次にEmry Optimizer マイクロ波反応容器に移し、160℃で4時間加熱した。得られた粗生成物を、水性処理後に、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g、10%〜70%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸メチルエステル(1.50g、28%)を得た。
テトラヒドロフラン(30mL)中の(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸メチルエステル(1.50g、4.7mmol)を含有する溶液を、水酸化リチウム一水和物の水溶液(0.5N、20mL、10.0mmol)で処理した。混合物を20℃で3時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を水に溶解し、ジエチルエーテルで洗浄し、ジエチルエーテル層を廃棄した。水相を希塩酸(pH<2)で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸(1.30g、91%)を褐色の固体として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸(0.208g、0.69mmol)の溶液に、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミン(0.080g、0.82mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.620g、1.40mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、トリエチルアミン(0.150g、1.48mmol)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 25g、20%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(0.050g、19%)を褐色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C21H26N4O3[M+H]+の計算値383.2078、実測値383.2077、1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.20 - 1.92 (m, 3 H), 2.19 (s, 3 H), 3.73 (s, 3 H), 4.20 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.57 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.63 (s, 1 H), 4.87 (dd, J=10.3, 4.8 Hz, 1 H), 6.40 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.17 - 7.33 (m, 3 H), 7.36 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 7.55 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 10.72 (s, 1 H)。
実施例121
(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸{1−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−アミド
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸(実施例120のとおり調製した、0.250g、0.82mmol)の溶液に、1−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−1H−ピラゾール−3−イルアミン(米国特許出願US2008021032、実施例67で調製した、0.240g、0.99mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.707g、1.60mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、トリエチルアミン(0.163g、1.61mmol)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 25g、0%〜40%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸{1−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−アミド(0.229g、53%)を褐色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C28H42N4O4Si[M+H]+の計算値527.3048、実測値527.3048、1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 -0.07 (s, 6 H), 0.80 (s, 9 H), 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.36 - 1.51 (m, 1 H), 1.51 - 1.64 (m, 1 H), 1.64 - 1.83 (m, 1 H), 2.19 (s, 3 H), 3.85 (t, J=5.1 Hz, 2 H), 4.06 (t, J=5.1 Hz, 2 H), 4.20 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.58 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.63 (s, 1 H), 4.88 (dd, J=10.7, 5.0 Hz, 1 H), 6.41 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.19 - 7.33 (m, 3 H), 7.36 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 7.54 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.76 (s, 1 H)。
実施例122
(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
エタノール(15mL)中の(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸{1−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−アミド(実施例121のとおり調製した、200mg、0.38mmol)の溶液に、濃塩酸(10滴)を加えた。反応混合物を1時間撹拌し、次に酢酸エチル(100mL)に注ぎ、有機相を水(100mL)及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させて、ジエチルエーテル/ヘキサンでトリチュレートした後、(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.110g、71%)をオフホワイトの固体として得た。
実施例123
(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸(実施例120のとおり調製した、0.228g、0.75mmol)の溶液に、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、0.192g、0.97mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.663g、1.50mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、トリエチルアミン(0.153g、1.51mmol)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 25g、30%〜70%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.175g、48%)をピンク色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C26H34N4O5[M+H]+の計算値483.2602、実測値483.2603、1H NMR (200 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 0.90 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 1.25 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 1.36 - 1.66 (m, 2 H), 1.68 - 1.81 (m, 1 H), 2.19 (s, 3 H), 3.73 (dd, J=8.5, 5.7 Hz, 1 H), 4.00 (dd, J=8.5, 6.3 Hz, 1 H), 4.11 (t, J=5.7 Hz, 2 H), 4.20 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.28 - 4.42 (m, 1 H), 4.58 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.63 (s, 1 H), 4.88 (dd, J=10.6, 4.8 Hz, 1 H), 6.44 (d, J=2.4 Hz, 1 H), 7.16 - 7.33 (m, 3 H), 7.36 (d, J=7.5 Hz, 1 H), 7.60 (d, J=2.4 Hz, 1 H), 10.80 (s, 1 H)。
実施例124
(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(25mL)中の(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例123で調製した、0.150g、0.31mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(20mL)で処理した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮して、(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.080g、58%)を褐色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C23H30N4O5[M+H]+の計算値443.2289、実測値443.2289;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.88 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.92 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.36 - 1.64 (m, 2 H), 1.66 - 1.80 (m, 1 H), 2.18 (s, 3 H), 3.20 - 3.31 (m, 2 H), 3.72 (br. s., 1 H), 3.85 (dd, J=13.0, 7.2 Hz, 1 H), 4.07 (dd, J=13.4, 3.8 Hz, 1 H), 4.19 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.56 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.62 (s, 1 H), 4.64 - 4.75 (m, 1 H), 4.86 (dd, J=10.7, 5.0 Hz, 1 H), 4.92 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 6.39 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.15 - 7.31 (m, 3 H), 7.34 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 7.51 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.74 (s, 1 H)。
実施例125
(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
N,N−ジメチルホルムアミド(4.5mL)中の(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸(実施例120のとおり調製した、0.214g、0.71mmol)の溶液に、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、0.142g、0.91mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.618g、1.40mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、トリエチルアミン(0.142g、1.40mmol)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 25g、30%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.112g、36%)を褐色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C24H32N4O4[M+H]+の計算値441.2497、実測値441.2496、1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 0.89 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.04 (br. s., 3 H), 1.06 (br. s., 3 H), 1.37 - 1.64 (m, 2 H), 1.66 - 1.85 (m, 1 H), 2.19 (s, 3 H), 3.89 (br. s., 2 H), 4.20 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.59 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.63 (s, 1 H), 4.68 (s, 1 H), 4.88 (dd, J=10.4, 4.4 Hz, 1 H), 6.44 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.11 - 7.32 (m, 3 H), 7.35 (d, J=6.6 Hz, 1 H), 7.53 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.79 (br. s., 1 H)。
実施例126
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(160mL)中の2−フルオロ−3−メトキシ−フェニルボロン酸(10.0g、0.059mol)の溶液に、氷酢酸(60mL)を加えた。得られた混合物を0℃に冷却してから、過酸化水素(50%水溶液、8mL)を加えた。得られた混合物を室温になるにまかせ、65時間撹拌した。混合物を蒸発させ、残留物を酢酸エチルに溶解し、塩酸(0.5N)、水及びブラインで洗浄した。有機相を乾燥させ、濾過し、蒸発させて、2−フルオロ−3−メトキシ−フェノール(6.77g、81%)を淡黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(30mL)中の2−フルオロ−3−メトキシ−フェノール(3.88g、0.027mol)及びメチル−2−ブチノアート(5.97g、0.061mol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(4.64g、0.030mol)を徐々に加えた。添加完了後、混合物を一晩還流下撹拌した。反応完了後、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジエチルエーテルに希釈し、最初に1N塩酸水溶液で、次に10%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させ、残留物を高真空下で乾燥させて、(E)−3−(2−フルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸メチルエステル(4.37g、63%)を無色の油状物として得て、更に精製しないで使用した。
四塩化炭素(60mL)中に溶解した(E)−3−(2−フルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.35g、18mmol)の撹拌した混合物に、窒素雰囲気下で、N−ブロモスクシンイミド(4.52g、0.025mol)及び過酸化ベンゾイル(0.29g、0.001mol)を加えた。添加完了後、混合物を24時間還流下撹拌した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 100g;0%〜15%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−4−ブロモ−3−(2−フルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸メチルエステル(5.75g、99%)を淡黄色の油状物として得た。
アセトニトリル(50mL)中に溶解した(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(4.93g、0.027mol)の溶液に、アセトニトリル(10mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−フルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸メチルエステル(5.75g)及びトリエチルアミン(5.66g、0.056mol)を加え、得られた混合物を3時間還流した。反応混合物を室温に冷まし、溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチルに注いだ。混合物を濾過して塩を除去し、濾液を飽和塩化アンモニウム、水及びブラインで連続して洗浄した。溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、Emry Optimizer マイクロ波反応容器に移し、160℃で4時間加熱した。得られた粗生成物を水性処理後、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g、20%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(1.50g、24%)を褐色の油状物として得た。
ジクロロメタン(20mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(1.35g、3.83mmol)の溶液に、0℃で、ジクロロメタン溶液(1M、11.50mL、11.50mmol)中の三臭化ホウ素を加えた。得られた混合物を0℃で2時間撹拌し、次に塩酸(2N、30mL)を含有する氷水に注いだ。有機相を分離し、水及びブラインで洗浄した。溶媒を蒸発により除去し、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 50g、30%〜100%(9:1 ジクロロメタン:メタノール)/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(1.05g、81%)を褐色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(18mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(1.00g、0.003mol)を含有する溶液を、水酸化リチウム一水和物の水溶液(0.5N、18mL、0.009mol)で処理した。混合物を0℃で2時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を水に溶解し、ジエチルエーテルで洗浄し、ジエチルエーテル層を廃棄した。水相を希塩酸(pH<2)で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.82g、86%)を淡橙色の固体として得た。
ジクロロメタン(3mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.100g、0.31mmol)の溶液に、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許US2008021032、実施例80で調製した、0.100g、0.64mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.137g、0.31mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.04g、0.31mmol)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチルで抽出し、クエン酸溶液で洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、逆相HPLC(C18、20%〜100%アセトニトリル/水)により精製して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.097g、57%)をオフホワイトの固体として得た:HR−ES−MS m/z C23H29FN4O5[M+H]+の計算値461.2195、実測値461.2194、1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 0.90 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.05 (s, 3 H), 1.07 (s, 3 H), 1.37 - 1.51 (m, 1 H), 1.57 (ddd, J=13.6, 9.1, 4.8 Hz, 1 H), 1.68 - 1.84 (m, 1 H), 3.90 (s, 2 H), 4.20 (d, J=18.5 Hz, 1 H), 4.59 (d, J=18.5 Hz, 1 H), 4.67 (s, 1 H), 4.85 - 4.92 (m, 1 H), 4.88 (s, 1 H), 6.45 (d, J=1.9 Hz, 1 H), 6.85 (t, J=7.4 Hz, 1 H), 6.91 (t, J=7.9 Hz, 1 H), 6.98 - 7.10 (m, 1 H), 7.54 (d, J=1.9 Hz, 1 H), 10.36 (br. s., 1 H), 10.79 (s, 1 H)。
実施例127
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例126のとおり調製した、0.226g、0.70mmol)の溶液に、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミン(0.340g、3.50mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.340g、0.77mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.108g、0.84mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル抽出し、クエン酸溶液で洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、10%〜100%(9:1 ジクロロメタン:メタノール)/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(0.115g、41%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C20H23FN4O4[M+Na]+の計算値425.1595、実測値425.1597、1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 0.90 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.45 (m, 1 H), 1.53 - 1.63 (m, 1 H), 1.67 - 1.79 (m, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 4.20 (d, J=18.5 Hz, 1 H), 4.57 (d, J=18.5 Hz, 1 H), 4.84 - 4.92 (m, 2 H), 6.40 (d, J=1.7 Hz, 1 H), 6.85 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 6.91 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.05 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.54 (d, J=1.7 Hz, 1 H), 10.35 (br. s., 1 H), 10.72 (s, 1 H)。
実施例128
(S)−2−[4−(3−ブロモ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(250mL)中の3−ブロモ−2−フルオロ−フェニルボロン酸(25.0g、0.114mol)の溶液に、氷酢酸(150mL)を加えた。得られた混合物を0℃に冷却してから、過酸化水素(50%水溶液、25mL)を加えた。得られた混合物を室温になるにまかせ、24時間拌した。混合物を蒸発させ、残留物を酢酸エチルに溶解し、塩酸(0.5N)、水及びブラインで洗浄した。有機相を乾燥させ、濾過し、蒸発させて、3−ブロモ−2−フルオロ−フェノール(19.50g、89%)を褐色の固体として得た。
テトラヒドロフラン(100mL)中の3−ブロモ−2−フルオロ−フェノール(19.5g、0.102mol)及びエチル−2−ブチノアート(22.0g、0.196mol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(15.6g、0.102mol)を徐々に加えた。添加完了後、混合物を一晩還流下撹拌した。反応完了後、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジエチルエーテルに希釈し、最初に1N塩酸水溶液で、次に10%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させ、残留物を高真空下で乾燥させて、(E)−3−(3−ブロモ−2−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステルを褐色の油状物(21.5g、69%)として得て、更に精製しないで使用した。
四塩化炭素(200mL)中に溶解した(E)−3−(3−ブロモ−2−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(21.50g、0.071mol)の撹拌した混合物に、窒素雰囲気下で、N−ブロモスクシンイミド(17.7g、0.100mol)及び過酸化ベンゾイル(2.50g、0.010mol)を加えた。添加完了後、混合物を6時間還流下撹拌した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 330g;0%〜20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−4−ブロモ−3−(3−ブロモ−2−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(18.00g、66%)を不純な淡黄色の固体として得た。
アセトニトリル(250mL)中に溶解した、(L)−ロイシンエチルエステル塩酸塩(12.4g、63.0mmol)の撹拌した混合物に、窒素雰囲気下、トリエチルアミン(8.16g、0.081mol)を加えた。添加完了後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、トリエチルアミン(8.16g、0.081mol)で処理し、85℃に加熱し、その時点で,(E)−4−ブロモ−3−(3−ブロモ−2−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(12.0g)を15分間かけて徐々に加えた。添加完了後、反応混合物を100℃に加熱し、12時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過し、濃縮した。残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 330g、10%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−[4−(3−ブロモ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(3.00g、23%)を橙色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(8mL)中の(S)−2−[4−(3−ブロモ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(0.260g、0.63mmol)を含有する溶液を、水酸化リチウム一水和物の水溶液(0.5N、3mL、1.5mmol)で処理した。混合物を15℃で3時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を水に溶解し、ジエチルエーテルで洗浄し、ジエチルエーテル層を廃棄した。水相を希塩酸(pH<2)で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、(S)−2−[4−(3−ブロモ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.250g、100%)を黄色の固体として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(S)−2−[4−(3−ブロモ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.250g、0.65mmol)の溶液に、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、0.166g、0.84mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.576g、1.30mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、トリエチルアミン(0.140g、1.37mmol)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、10%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−ブロモ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.200g、55%)綿毛状の粉末として得た:HR−ES−MS m/z C25H30BrFN4O5[M+H]+の計算値565.1457、実測値565.1457、1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 0.90 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.25 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 1.45 (br. s., 1 H), 1.50 - 1.65 (m, 1 H), 1.68 - 1.83 (m, 1 H), 3.73 (dd, J=8.5, 5.7 Hz, 1 H), 4.00 (dd, J=8.5, 6.3 Hz, 1 H), 4.03 - 4.20 (m, 2 H), 4.24 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.29 - 4.41 (m, 1 H), 4.61 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.89 (dd, J=10.9, 4.8 Hz, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 6.44 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.27 (td, J=8.2, 1.4 Hz, 1 H), 7.49 - 7.59 (m, 1 H), 7.60 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.63 - 7.74 (m, 1 H), 10.81 (s, 1 H)。
実施例129
(S)−2−[4−(3−ブロモ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(15mL)中の(S)−2−[4−(3−ブロモ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例128で調製した、0.175g、0.31mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(8mL)で処理した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮して、(S)−2−[4−(3−ブロモ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.160g、98%)をピンク色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C22H26BrFN4O5[M+H]+の計算値525.1144、実測値525.1143;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.49 (br. s., 1 H), 1.51 - 1.66 (m, 1 H), 1.66 - 1.84 (m, 1 H), 3.18 - 3.32 (m, 2 H), 3.63 - 3.81 (m, 1 H), 3.81 - 3.96 (m, 1 H), 4.09 (dd, J=13.6, 3.9 Hz, 1 H), 4.24 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.61 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.71 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 4.88 (dd, J=10.6, 4.8 Hz, 1 H), 4.94 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 5.01 (s, 1 H), 6.41 (d, J=2.4 Hz, 1 H), 7.27 (td, J=8.2, 1.2 Hz, 1 H), 7.50 - 7.60 (m, 2 H), 7.61 - 7.73 (m, 1 H), 10.78 (s, 1 H)。
実施例130
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(220mL)中の2−フルオロ−3−メチル−フェニルボロン酸(25.0g、0.162mol)の溶液に、氷酢酸(150mL)を加えた。得られた混合物を0℃に冷却してから、過酸化水素(50%水溶液、30mL)を加えた。得られた混合物を室温になるにまかせ、24時間撹拌した。混合物を蒸発させ、残留物を酢酸エチルに溶解し、塩酸(0.5N)、水及びブラインで洗浄した。有機相を乾燥させ、濾過し、蒸発させて、2−フルオロ−3−メチル−フェノール(20.0g、98%)を油状物として得た。
テトラヒドロフラン(100mL)中の2−フルオロ−3−メチル−フェノール(20.0g、0.158mol)及びエチル−2−ブチノアート(33.6g、0.300mol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(25.4g、0.167mol)を徐々に加えた。添加完了後、混合物を一晩還流下撹拌した。反応完了後、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジエチルエーテルに希釈し、最初に1N塩酸水溶液で、次に10%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させ及び残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 330g、0%〜15%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−3−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(8.40g、23%)を澄明な油状物として得た。
四塩化炭素(100mL)中に溶解した(E)−3−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(8.40g、0.035mol)の撹拌した混合物に、窒素雰囲気下で、N−ブロモスクシンイミド(8.80g、0.049mol)及び過酸化ベンゾイル(1.20g、0.005mol)を加えた。添加完了後、混合物を還流下5時間撹拌した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;0%〜15%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−4−ブロモ−3−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(10.80g、97%)を不純な黄色の油状物として得た。
アセトニトリル(100mL)中に懸濁した(L)−ロイシンエチルエステル塩酸塩(6.20g、0.032mol)の溶液に、アセトニトリル(10mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.00g)及びトリエチルアミン(6.50g、0.064mol)を加え、得られた混合物を12時間還流した。反応混合物を室温に冷まし、溶媒を蒸発して除去し、残留物を酢酸エチルに注いだ。混合物を濾過して塩を除去し、濾液を飽和塩化アンモニウム、水及びブラインで連続して洗浄した。溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物をテトラヒドロフラン(15mL)中に溶解し、Emry Optimizer マイクロ波反応容器に移して、160℃で2時間加熱した。水性処理後に得た粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g、10%〜60%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(1.50g、27%)を橙色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(40mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(1.50g、0.004mol)を含有する溶液を、水酸化リチウム一水和物の水溶液(0.5N、20mL、0.010mol)で処理した。混合物を20℃で2時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を水に溶解し、ジエチルエーテルで洗浄し、ジエチルエーテル層を廃棄した。水相を希塩酸(pH<2)で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1.2g、87%)を褐色の固体として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.254g、0.79mmol)の溶液に、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、0.187g、0.95mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.795g、1.80mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、トリエチルアミン(0.194g、1.90mmol)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 25g、10%〜70%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.200g、51%)を褐色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C26H33FN4O5[M+H]+の計算値501.2508、実測値501.2511、1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.25 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 1.36 - 1.49 (m, 1 H), 1.49 - 1.64 (m, 1 H), 1.68 - 1.83 (m, 1 H), 2.29 (s, 3 H), 3.73 (dd, J=8.5, 5.7 Hz, 1 H), 4.00 (dd, J=8.5, 6.3 Hz, 1 H), 4.04 - 4.16 (m, 2 H), 4.21 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.35 (quin, J=5.8 Hz, 1 H), 4.59 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.85 (s, 1 H), 4.85 - 4.92 (m, 1 H), 6.43 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.13 - 7.34 (m, 3 H), 7.60 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.80 (s, 1 H)。
実施例131
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(20mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例130で調製した、0.170g、0.34mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(15mL)で処理した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和重炭酸ナトリウム、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.080g、51%)をオフホワイトの固体として得た:HR−ES−MS m/z C23H29FN4O5[M+H]+の計算値461.2195、実測値461.2198;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.38 - 1.50 (m, 1 H), 1.50 - 1.64 (m, 1 H), 1.66 - 1.84 (m, 1 H), 2.29 (s, 3 H), 3.21 - 3.32 (m, 2 H), 3.69 - 3.81 (m, 1 H), 3.86 (dd, J=13.3, 7.2 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.3, 3.8 Hz, 1 H), 4.21 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.59 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.71 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 4.85 (s, 1 H), 4.85 - 4.92 (m, 1 H), 4.94 (d, J=5.4 Hz, 1 H), 6.41 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.13 - 7.36 (m, 3 H), 7.53 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.77 (s, 1 H)。
実施例132
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸{1−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−アミド
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例130のとおり調製した、0.248g、0.77mmol)の溶液に、1−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−1H−ピラゾール−3−イルアミン(米国特許出願US2008021032、実施例67で調製した、0.223g、0.92mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.680g、1.54mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、トリエチルアミン(0.150g、1.47mmol)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 25g、10%〜60%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸{1−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−アミド(0.250g、59%)を褐色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C28H41FN4O4Si[M+H]+の計算値545.2954、実測値545.2955、1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 -0.08 (s, 6 H), 0.79 (s, 9 H), 0.89 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.44 (br. s., 1 H), 1.49 - 1.59 (m, 1 H), 1.64 - 1.84 (m, 1 H), 2.29 (s, 3 H), 3.80 - 3.91 (m, 2 H), 4.06 (t, J=5.1 Hz, 2 H), 4.21 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.59 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.85 (s, 1 H), 4.86 - 4.92 (m, 1 H), 6.40 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.12 - 7.33 (m, 3 H), 7.54 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.76 (s, 1 H)。
実施例133
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
エタノール(15mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸{1−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−アミド(実施例132のとおり調製した、0.220g、0.40mmol)の溶液に、濃塩酸(10滴)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次に酢酸エチル(100mL)に注いだ。有機相を水(100mL)及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させて、ジエチルエーテル/ヘキサンでトリチュレートした後、(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.130g、75%)をオフホワイトの固体として得た。
実施例134
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(160mL)中の2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェニルボロン酸(10.0g、0.046mol)の溶液に、氷酢酸(60mL)を加えた。得られた混合物を0℃に冷却してから、過酸化水素(50%水溶液、8mL)を加えた。得られた混合物を室温になるにまかせ、40時間撹拌した。混合物を蒸発させ、残留物を酢酸エチルに溶解し、塩酸(0.5N)、水及びブラインで洗浄した。有機相を乾燥させ、濾過し、蒸発させて、2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェノール(8.70g、100%)を褐色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(50mL)中の2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェノール(5.74g、0.031mol)及びエチル−2−ブチノアート(6.85g、0.061mol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(4.64g、0.030mol)を徐々に加えた。添加完了後、混合物を、還流下6時間撹拌した。反応完了後、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジエチルエーテルに希釈し、最初に1N塩酸水溶液で、次に10%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させて、(E)−3−(2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステルを褐色の油状物(6.85g、75%)として得て、更に精製しないで使用した。
四塩化炭素(50mL)中に溶解した(E)−3−(2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.85g、0.023mol)の撹拌した混合物に、窒素雰囲気下で、N−ブロモスクシンイミド(4.47g、0.025mol)及び過酸化ベンゾイル(0.74g、0.003mol)を加えた。添加完了後、混合物を還流下16時間撹拌した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;0%〜15%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−4−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.30g、73%)を不純な明黄色の油状物として得た。
(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(6.00g、0.033mol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.50g、0.035mol)をアセトニトリル(50mL)中に懸濁し、得られた混合物を60℃に温めてから、アセトニトリル(10mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.30g)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.50g、0.035mol)を加えた。得られた混合物を12時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷まし、溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチルに注いだ。混合物を濾過して塩を除去し、濾液を飽和塩化アンモニウム、水及びブラインで連続して洗浄した。溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物をテトラヒドロフラン(7mL)中に溶解し、Emry Optimizer マイクロ波反応容器に移して、160℃で2時間加熱した。水性処理後に得た粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 80g、10%〜40%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(3.10g、47%)を褐色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(35mL)中の(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(3.10g、0.008mol)を含有する溶液を、水酸化リチウム一水和物の水溶液(0.5N、35mL、0.018mol)で処理した。混合物を20℃で2時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を水に溶解し、ジエチルエーテルで洗浄し、ジエチルエーテル層を廃棄した。水相を希塩酸(pH<2)で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(2.64g、88%)を褐色の固体として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.530g、1.38mmol)の溶液に、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、0.354g、1.79mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(1.21g、2.73mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.356g、2.75mmol)を加えた。混合物を室温で5時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 25g、10%〜70%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.500g、64%)を、オフホワイトの固体として得た。
テトラヒドロフラン(30mL)中の(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.500g、0.89mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(40mL)で処理した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮して、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.450g、97%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C25H32F2N4O6、[M+H]+の計算値523.2363、実測値523.2363;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.27 (s, 3 H), 1.29 (s, 3 H), 1.43 (br. s., 1 H), 1.50 - 1.65 (m, 1 H), 1.66 - 1.84 (m, 1 H), 3.21 - 3.32 (m, 2 H), 3.70 - 3.81 (m, 1 H), 3.86 (dd, J=13.3, 7.2 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.3, 3.6 Hz, 1 H), 4.26 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.57 - 4.68 (m, 2 H), 4.71 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 4.87 (dd, J=10.7, 4.7 Hz, 1 H), 4.94 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 5.05 (s, 1 H), 6.40 (s, 1 H), 7.14 - 7.32 (m, 2 H), 7.53 (s, 1 H), 10.79 (s, 1 H)。
実施例135
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例134のとおり調製した、0.363g、0.95mmol)の溶液に、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、0.190g、1.22mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.884g、2.00mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.258g、2.00mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 25g、5%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.280g、57%)を明黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C26H34F2N4O5[M+H]+の計算値521.2570、実測値521.2574、1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 0.90 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.05 (br. s., 3 H), 1.06 (br. s., 3 H), 1.28 (d, J=6.0 Hz, 6 H), 1.35 - 1.51 (m, 1 H), 1.51 - 1.65 (m, 1 H), 1.68 - 1.84 (m, 1 H), 3.89 (s, 2 H), 4.26 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.57 - 4.71 (m, 3 H), 4.88 (dd, J=10.9, 4.5 Hz, 1 H), 5.05 (s, 1 H), 6.44 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.15 - 7.31 (m, 2 H), 7.54 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.82 (s, 1 H)。
実施例136
(S)−2−[4−(2−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(50mL)中の2−ブロモ−フェノール(9.02g、0.052mol)及びエチル−2−ブチノアート(11.7g、0.104mol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(8.05g、0.053mol)を徐々に加えた。添加完了後、混合物を一晩還流下撹拌した。反応完了後、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジエチルエーテルに希釈し、最初に1N塩酸水溶液で、次に10%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させ、残留物を高真空下で乾燥させて、(E)−3−(2−ブロモ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステルを黄色の油状物(10.0g、67%)として得て、更に精製しないで使用した。
四塩化炭素(80mL)に溶解した(E)−3−(2−ブロモ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(10.0g、0.035mol)の撹拌した混合物に、窒素雰囲気下で、N−ブロモスクシンイミド(9.00g、0.051mol)及び過酸化ベンゾイル(1.20g、0.005mol)を加えた。添加完了後、混合物を7時間還流下撹拌した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 330g;0%〜15%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−4−ブロモ−3−(2−ブロモ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(9.00g、70%)を、不純な黄色の油状物として得た。
アセトニトリル(80mL)中に懸濁した(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(3.00g、0.017mol)の撹拌した混合物に、窒素雰囲気下で、N,N−ジイソプロピルエチル−アミン(2.70g、0.021mol)を加えた。添加完了後、混合物を60℃で5分間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.7g、2.10mmol)で処理し、85℃に加熱し、その時点で、アセトニトリル(70mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−ブロモ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.00g)を徐々に加えた。添加完了後、反応混合物を100℃に加熱し、96時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過し、濃縮した。残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g、10%〜70%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(2.00g、38%)を橙色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(40mL)中の(S)−2−[4−(2−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(2.00g、0.005mol)を含有する溶液を、水酸化リチウム一水和物の水溶液(0.5N、21mL、0.011mol)で処理した。混合物を20℃で2時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を水に溶解し、ジエチルエーテルで洗浄し、ジエチルエーテル層を廃棄した。水相を希塩酸(pH<2)で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、(S)−2−[4−(2−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1.90g、99%)を褐色の固体として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(S)−2−[4−(2−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.260g、0.71mmol)の溶液に、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、0.180g、0.91mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.663g、1.50mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.200g、1.55mmol)を加えた。混合物を室温で5時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、20%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.290g、75%)を黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C25H31BrN4O5[M+H]+の計算値547.1551、実測値547.1549、1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 0.90 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.25 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 1.37 - 1.50 (m, 1 H), 1.50 - 1.65 (m, 1 H), 1.69 - 1.83 (m, 1 H), 3.73 (dd, J=8.4, 5.8 Hz, 1 H), 4.00 (dd, J=8.4, 6.5 Hz, 1 H), 4.11 (t, J=5.8 Hz, 2 H), 4.20 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.35 (quin, J=5.8 Hz, 1 H), 4.61 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.77 (s, 1 H), 4.90 (dd, J=10.6, 4.8 Hz, 1 H), 6.44 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.24 - 7.35 (m, 1 H), 7.50 (m, 2 H), 7.60 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.79 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 10.82 (s, 1 H)。
実施例137
(S)−2−[4−(2−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(25mL)中の(S)−2−[4−(2−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例136で調製した、0.270g、0.49mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(20mL)で処理した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮して、(S)−2−[4−(2−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.250g、100%)を、無定形の固体として得た。HR−ES−MS m/z C22H27BrN4O5[M+H]+の計算値507.1238、実測値507.1237;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.44 (br. s., 1 H), 1.49 - 1.85 (m, 2 H), 3.21 - 3.33 (m, 2 H), 3.69 - 3.94 (m, 2 H), 4.05 - 4.14 (m, 1 H), 4.19 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.61 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.72 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 4.77 (s, 1 H), 4.89 (dd, J=10.6, 4.8 Hz, 1 H), 4.95 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 6.41 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.24 - 7.35 (m, 1 H), 7.46 - 7.54 (m, 3 H), 7.79 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 10.78 (s, 1 H)。
実施例138
(S)−2−[4−(3−シアノ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(50mL)中の3−ヒドロキシ−ベンゾニトリル(3.30g、0.028mol)及びメチル−2−ブチノアート(5.40g、0.055mol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(4.20g、0.028mol)を徐々に加えた。添加完了後、混合物を還流下6時間撹拌した。反応完了後、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジエチルエーテルに希釈し、最初に1N塩酸水溶液で、次に10%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させ、残留物を高真空下で乾燥させて、(E)−3−(3−シアノ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸メチルエステル油状物(4.60g、76%)を得て、更に精製しないで使用した。
四塩化炭素(80mL)に溶解した(E)−3−(3−シアノ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸メチルエステル(4.60g、0.021mol)の撹拌した混合物に、窒素雰囲気下で、N−ブロモスクシンイミド(5.60g、0.031mol)及び過酸化ベンゾイル(0.68g、0.003mol)を加えた。添加完了後、混合物を還流下8時間撹拌した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;0%〜20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−4−ブロモ−3−(3−シアノ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸メチルエステル(5.00g、80%)を不純な明黄色の油状物として得た。
アセトニトリル(60mL)中に懸濁した(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(3.50g、0.019mol)の撹拌した混合物に、窒素雰囲気下で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.00g、0.023mol)を加えた。添加完了後、混合物を60℃で5分間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3g、0.023mol)で処理し、85℃に加熱し、その時点で、アセトニトリル(10mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(3−シアノ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.00g)を徐々に加えた。添加完了後、反応混合物を100℃に加熱し、20時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過し、濃縮した。残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 80g、30%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−シアノ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(2.20g、42%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(35mL)中の(S)−2−[4−(3−シアノ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(2.20g、0.007mol)を含有する溶液を、水酸化リチウム一水和物の水溶液(0.5N、28mL、0.014mol)で処理した。混合物を20℃で2時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を水に溶解し、ジエチルエーテルで洗浄し、ジエチルエーテル層を廃棄した。水相を希塩酸(pH<2)で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、(S)−2−[4−(3−シアノ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1.80g、85%)をオフホワイトの固体として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)中の(S)−2−[4−(3−シアノ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.205g、0.65mmol)の溶液に、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80で調製した、0.131g、0.84mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.574g、1.30mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.168g、1.30mmol)を加えた。混合物を室温で5時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 4g、30%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−シアノ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.150g、51%)を黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C24H29N5O4[M+H]+の計算値452.2293、実測値42.2292、1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 0.90 (d, J=6.2 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.2 Hz, 3 H), 1.05 (br. s., 3 H), 1.06 (br. s., 3 H), 1.37 - 1.65 (m, 2 H), 1.67 - 1.82 (m, 1 H), 3.89 (s, 2 H), 4.19 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.59 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.68 (s, 1 H), 4.90 (dd, J=10.7, 4.4 Hz, 1 H), 4.99 (s, 1 H), 6.44 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.53 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.66 - 7.73 (m, 2 H), 7.80 (d, J=5.7 Hz, 1 H), 7.92 (s, 1 H), 10.80 (s, 1 H)。
実施例139
(S)−2−[4−(3−ジメチルアミノ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
1,4−ジオキサン(5mL)中の、(S)−2−[4−(3−ブロモ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(実施例128のとおり調製した、0.850g、2.05mmol)、パラジウム(II)アセタート(0.050g、0.22mmol)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(0.250g、0.40mmol)及び炭酸セシウム(1.90g、5.83mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(2M、3mL、6.00mmol)中のジメチルアミン溶液を加え、得られた混合物を管に密閉し、100℃で6時間加熱した。冷却した溶液を酢酸エチル(100mL)に注ぎ、濾過し、濾液を水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。得られた混合物を濾過し、蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g、10%〜60%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−ジメチルアミノ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(0.261g、34%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(4mL)中の(S)−2−[4−(3−ジメチルアミノ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(0.261g、0.001mol)を含有する溶液を、水酸化リチウム一水和物の水溶液(0.5N、2mL、0.001mol)で処理した。混合物を20℃で2時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を高真空下で乾燥させ、ジエチルエーテルですすいで、(S)−2−[4−(3−ジメチルアミノ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸リチウム塩(0.257g、100%)を黄色の固体として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の(S)−2−[4−(3−ジメチルアミノ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸リチウム塩(0.257g、0.73mmol)の溶液に、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、0.160g、0.81mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(1.91g、4.32mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 25g、10%〜75%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−ジメチルアミノ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.200g、51%)を黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C27H36FN5O5[M+H]+の計算値530.2773、実測値530.2771、1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.25 (s, 3 H), 1.31 (d, J=3.0 Hz, 3 H), 1.38 - 1.50 (m, 1 H), 1.50 - 1.65 (m, 1 H), 1.69 - 1.85 (m, 1 H), 2.82 (s, 6 H), 3.74 (dd, J=8.3, 5.9 Hz, 1 H), 4.01 (dd, J=8.5, 6.3 Hz, 1 H), 4.04 - 4.15 (m, 2 H), 4.20 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.29 - 4.43 (m, 1 H), 4.58 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.86 (s, 1 H), 4.87 - 4.95 (m, 1 H), 6.44 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.79 - 6.98 (m, 2 H), 7.12 (t, J=8.5 Hz, 1 H), 7.61 (br. s., 1 H), 10.80 (s, 1 H)。
実施例140
(S)−2−[4−(3−ジメチルアミノ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩
テトラヒドロフラン(5mL)中の(S)−2−[4−(3−ジメチルアミノ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例139で調製した、0.180g、0.34mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(3mL)で処理した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で処理し、酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、濃縮した。残留物を酢酸エチルに取り、ジエチルエーテル中の塩酸で処理した。溶媒を蒸発させ、残留物をジエチルエーテル、アセトニトリルで洗浄し、乾燥させて、(S)−2−[4−(3−ジメチルアミノ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸塩酸塩[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.090g、54%)を黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C24H32FN5O5[M+H]+の計算値490.246、実測値490.2459;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.88 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.92 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.35 - 1.48 (m, 1 H), 1.48 - 1.65 (m, 1 H), 1.65 - 1.82 (m, 1 H), 2.81 (s, 6 H), 3.18 - 3.39 (m, 2 H), 3.67 - 3.79 (m, 1 H), 3.79 - 3.92 (m, 1 H), 4.07 (dd, J=13.6, 3.9 Hz, 1 H), 4.18 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.56 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.79 - 4.89 (m, 2 H), 6.39 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.84 - 6.96 (m, 2 H), 7.05 - 7.20 (m, 1 H), 7.52 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.76 (s, 1 H)。
実施例141
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ピロリジン−1−イル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
1,4−ジオキサン(10mL)中の(S)−2−[4−(3−ブロモ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(実施例128のとおり調製した、0.300g、0.72mmol)、パラジウム(II)アセタート(0.023g、0.10mmol)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(0.124g、0.20mmol)及び炭酸セシウム(0.650g、1.99mmol)の混合物に、ピロリジン(0.103g、1.45mmol)を加え、得られた混合物をアルゴン下、密閉管中で100℃に6時間加熱した。得られた混合物を酢酸エチル及び水に取り、分離し、有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して濃縮した。残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 50g、5%〜40%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ピロリジン−1−イル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(0.120、41%)を油状物として得た。
テトラヒドロフラン(4mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ピロリジン−1−イル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(0.120g、0.29mmol)を含有する溶液を、水酸化リチウム一水和物の水溶液(0.5N、1.2mL、0.6mmol)で処理した。混合物を25℃で2時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物をジエチルエーテルですすぎ、(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ピロリジン−1−イル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸リチウム塩(0.140g、100%)を黄色の固体として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ピロリジン−1−イル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.140g、0.37mmol)の溶液に、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、0.090g、0.46mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.655g、1.48mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 25g、0%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ピロリジン−1−イル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.110g、53%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C29H38FN5O5[M+H]+の計算値556.2930、実測値556.2928、1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 0.90 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 1.25 (s, 3 H), 1.29,1.31 (2 x s, 3 H), 1.35 - 1.64 (m, 2 H), 1.66 - 1.83 (m, 1 H), 1.84 - 1.95 (m, 4 H), 3.29 - 3.39 (m, 4 H), 3.73 (dd, J=8.3, 5.9 Hz, 1 H), 4.00 (dd, J=8.3, 6.5 Hz, 1 H), 4.04 - 4.14 (m, 2 H), 4.18 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.25 - 4.41 (m, 1 H), 4.56 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.84 - 4.93 (m, 2 H), 6.43 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.59 - 6.70 (m, 2 H), 7.03 (t, J=8.2 Hz, 1 H), 7.60 (br. s., 1 H), 10.79 (s, 1 H)。
実施例142
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ピロリジン−1−イル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(3mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ピロリジン−1−イル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例141で調製した、0.095g、0.17mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(3mL)で処理した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ピロリジン−1−イル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.050g、57%)をオフホワイトの固体として得た:HR−ES−MS m/z C26H34FN5O5[M+H]+の計算値516.2617、実測値516.2613;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.36 - 1.49 (m, 1 H), 1.49 - 1.65 (m, 1 H), 1.65 - 1.80 (m, 1 H), 1.80 - 2.00 (m, 4 H), 3.22 - 3.35 (m, 6 H), 3.75 (br. s., 1 H), 3.86 (dd, J=13.6, 7.5 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.4, 3.8 Hz, 1 H), 4.18 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.57 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.72 (br. s., 1 H), 4.83 - 4.91 (m, 1 H), 4.86 (s, 1 H), 4.95 (br. s., 1 H), 6.40 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.60 - 6.71 (m, 2 H), 7.03 (t, J=8.5 Hz, 1 H), 7.53 (s, 1 H), 10.77 (s, 1 H)。
実施例143
(S)−2−{4−[2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
テトラヒドロフラン(160mL)中の(3−アセチル−2−フルオロフェニル)ボロン酸(10.0g、0.055mol)の溶液に、氷酢酸(60mL)を加えた。得られた混合物を0℃に冷却してから、過酸化水素(50%水溶液、8mL)を加えた。得られた混合物を室温になるにまかせ、5時間撹拌した。混合物を蒸発させ、残留物を酢酸エチルに溶解し、塩酸(0.5N)、水及びブラインで洗浄した。有機相を乾燥させ、濾過し、蒸発させて、1−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−エタノン(8.50g、100%)を白色の固体として得た。
テトラヒドロフラン(80mL)中の1−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−エタノン(8.50g、55.0mmol)の溶液に、ジエチルエーテル(3.0M、46.5mL、0.15mol)中のメチルマグネシウムブロミド溶液を−78℃で徐々に加えた。得られた混合物を−78℃で10分間撹拌し、次に室温になるにまかせ、更に40分間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテル(100mL)で希釈し、氷浴で冷却してから、塩酸水溶液(1N、200mL)を滴下した。2相性の混合物を分離し、水相をジエチルエーテル(2×60mL)で抽出した。合わせた有機相を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。得られた混合物を濾過し、蒸発させ、得られた油状物を減圧下で乾燥させて、2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェノール(9.40g、100%)をオフホワイトの固体として得た。
テトラヒドロフラン(40mL)中の2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェノール(5.00g、0.029mol)及びエチル−2−ブチノアート(6.50g、0.058mol)の撹拌した混合物に、テトラヒドロフラン(5mL)中の1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(4.48g、0.029mol)を徐々に加えた。添加完了後、混合物を一晩還流下撹拌した。反応完了後、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物を酢酸エチルに希釈し、最初に1N塩酸水溶液、次に10%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させ、残留物を高真空下で乾燥させた。残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;(5%〜30%酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(E)−3−[2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェノキシ]−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.96g、48%)を白色の固体として得た。
ジクロロメタン(50mL)中に溶解した(E)−3−[2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェノキシ]−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.96g、0.014mol)の撹拌した混合物に、窒素雰囲気下で、N−ブロモスクシンイミド(2.67g、0.015mol)及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(0.348g、1.4mmol)を加えた。添加完了後、混合物を還流下8時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、蒸発させた。得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;5%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(E)−4−ブロモ−3−[2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェノキシ]−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.30g、65%)を不純な淡黄色の油状物として得た。
アセトニトリル(30mL)に懸濁した(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(2.00g、11.0mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.50g、11.6mmol)の温めた溶液に、アセトニトリル(10mL)中の(E)−4−ブロモ−3−[2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェノキシ]−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.30g)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.50g、11.6mmol)を加え、得られた混合物を18時間還流した。反応混合物を室温に冷まし、濃縮し、次に酢酸エチルに注いだ。混合物を濾過して塩を除去し、濾液を飽和塩化アンモニウム、水及びブラインで連続して洗浄した。溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物をテトラヒドロフラン(12mL)に溶解し、Emry Optimizer マイクロ波反応容器に移し、160℃で2時間加熱した。水性処理後に得た粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 80g、20%〜70%酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、(S)−2−{4−[2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(2.05g、59%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(20mL)中の(S)−2−{4−[2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(2.00g、0.005mol)を含有する溶液を、水酸化リチウム一水和物の水溶液(0.5N、20mL、0.010mol)で処理した。混合物を25℃で2時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を水に溶解し、ジエチルエーテルで洗浄し、ジエチルエーテル層を廃棄した。水相を希塩酸(pH<2)で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、(S)−2−{4−[2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸(1.93g、100%)を綿毛状の固体として得た。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−2−{4−[2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸(0.392g、1.07mmol)の溶液に、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミン(0.208g、2.14mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.522g、1.18mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.304g、2.35mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 112g、60%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−{4−[2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(0.441g、92%)をオフホワイトの固体として得た:HR−ES−MS m/z C23H29FN4O4[M+H]+の計算値445.2246、実測値445.2246、1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 0.90 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.36 - 1.47 (m, 1 H), 1.49 (s, 6 H), 1.52 - 1.65 (m, 1 H), 1.67 - 1.82 (m, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 4.20 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.58 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.81 (s, 1 H), 4.88 (dd, J=10.7, 5.0 Hz, 1 H), 5.42 (s, 1 H), 6.40 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.23 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.29 - 7.40 (m, 1 H), 7.54 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.51 - 7.60 (m, 1 H), 10.73 (s, 1 H)。
実施例144
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ビニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
N,N−ジメチルホルムアミド(7mL)中の(S)−2−[4−(3−ブロモ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(実施例128のとおり調製した、0.624g、1.51mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.200g、0.17mmol)の混合物に、トリブチル(ビニル)スズ(0.652g、2.05mmol)を加え、得られた混合物を80℃で14時間撹拌した。混合物を酢酸エチルと希塩酸に取り、分離した。有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させ、残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 50g、10%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ビニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(0.400g、73%)を澄明な油状物として得た。
テトラヒドロフラン(6mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ビニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(0.400g、0.001mol)を含有する溶液を、水酸化リチウム一水和物の水溶液(0.5N、3mL、0.002mol)で処理した。混合物を20℃で2時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を水に溶解し、ジエチルエーテルで洗浄し、ジエチルエーテル層を廃棄した。水相を希塩酸(pH<2)で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ビニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.35g、95%)を白色の固体として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ビニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.215g、0.64mmol)の溶液に、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、0.153g、0.78mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.530g、1.20mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、トリエチルアミン(0.122g、1.21mmol)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 25g、10%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ビニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.214g、65%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C27H33FN4O5[M+H]+の計算値513.2508、実測値513.2505、1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.25 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 1.45 (br. s., 1 H), 1.49 - 1.67 (m, 1 H), 1.67 - 1.84 (m, 1 H), 3.73 (dd, J=8.4, 5.7 Hz, 1 H), 4.00 (dd, J=8.4, 6.5 Hz, 1 H), 4.04 - 4.18 (m, 2 H), 4.23 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.35 (dq, J=6.0, 5.7 Hz, 1 H), 4.60 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.81 - 4.93 (m, 1 H), 4.91 (s, 1 H), 5.52 (d, J=11.4 Hz, 1 H), 6.00 (d, J=17.8 Hz, 1 H), 6.44 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.86 (dd, J=17.8, 11.4 Hz, 1 H), 7.27 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.42 (td, J=7.8, 1.2 Hz, 1 H), 7.57 - 7.64 (m, 2 H), 10.81 (s, 1 H)。
実施例145
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ビニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(10mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ビニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例144のとおり調製した、0.200g、0.39mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(5mL)で処理した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ビニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.100g、54%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C24H29FN4O5[M+H]+の計算値473.2195、実測値473.2196;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.88 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.92 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.36 - 1.49 (m, 1 H), 1.49 - 1.66 (m, 1 H), 1.66 - 1.82 (m, 1 H), 3.17 - 3.31 (m, 2 H), 3.63 - 3.79 (m, 1 H), 3.85 (dd, J=13.4, 7.5 Hz, 1 H), 4.07 (dd, J=13.4, 3.9 Hz, 1 H), 4.21 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.59 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.70 (t, J=5.1 Hz, 1 H), 4.78 - 4.96 (m, 2 H), 4.89 (s, 1 H), 5.50 (d, J=11.4 Hz, 1 H), 5.98 (d, J=17.6 Hz, 1 H), 6.39 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.84 (dd, J=17.6, 11.4 Hz, 1 H), 7.25 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.34 - 7.47 (m, 1 H), 7.52 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.59 (t, J=6.8 Hz, 1 H), 10.76 (s, 1 H)。
実施例146
(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
トルエン(8mL)中の(S)−2−[4−(3−ブロモ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(実施例128のとおり調製した、1.2g、2.9mmol)、パラジウム(II)アセタート(0.035g、0.15mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.084g、0.30mmol)及びリン酸三カリウム(2.0g、9.0mmol)の混合物に、シクロプロピルボロン酸(0.325g、3.8mmol)及び水(0.2mL)を加え、得られた混合物に窒素をスパージし、Emry Optimizer マイクロ波反応容器に移して、130℃で2.5時間加熱した。混合物を酢酸エチルと希塩酸に取り、分離した。有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させ、残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 80g、0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(0.80g、74%)を淡黄色の固体として得た。
テトラヒドロフラン(30mL)中の(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(0.800g、0.002mol)を含有する溶液を、水酸化リチウム一水和物の水溶液(0.5N、15mL、0.008mol)で処理した。混合物を室温で1時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を水に溶解し、ジエチルエーテルで洗浄し、ジエチルエーテル層を廃棄した。水相を希塩酸(pH<2)で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.71g、96%)を黄色の固体として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.200g、0.58mmol)の溶液に、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、0.136g、0.69mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.530g、1.20mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、トリエチルアミン(0.122g、1.21mmol)を加えた。混合物を室温で5時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 25g、10%〜70%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.250g、82%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C28H35FN4O5[M+H]+の計算値527.2664、実測値527.2665、1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 0.67 - 0.83 (m, 2 H), 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.97 - 1.08 (m, 2 H), 1.24 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 1.43 (d, J=8.5 Hz, 1 H), 1.51 - 1.64 (m, 1 H), 1.68 - 1.85 (m, 1 H), 1.99 - 2.15 (m, 1 H), 3.73 (dd, J=8.0, 6.2 Hz, 1 H), 4.00 (t, J=7.4 Hz, 1 H), 4.03 - 4.16 (m, 2 H), 4.21 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.28 - 4.41 (m, 1 H), 4.59 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.86 (s, 1 H), 4.86 - 4.94 (m, 1 H), 6.44 (s, 1 H), 6.94 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.15 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.25 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.60 (s, 1 H), 10.80 (s, 1 H)。
実施例147
(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(25mL)中の(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例146で調製した、0.225g、0.43mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(12mL)で処理した。反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮して、(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.130g、63%)をオフホワイトの粉末として得た:HR−ES−MS m/z C25H31FN4O5、[M+H]+の計算値487.2351、実測値487.2352;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.72 - 0.81 (m, 2 H), 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.97 - 1.06 (m, 2 H), 1.37 - 1.51 (m, 1 H), 1.52 - 1.65 (m, 1 H), 1.66 - 1.84 (m, 1 H), 2.01 - 2.15 (m, 1 H), 3.24 - 3.33 (m, 2 H), 3.69 - 3.81 (m, 1 H), 3.86 (dd, J=13.4, 7.5 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.4, 3.6 Hz, 1 H), 4.21 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.60 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.72 (br. s., 1 H), 4.86 (s, 1 H), 4.87 - 4.93 (m, 1 H), 4.95 (br. s., 1 H), 6.41 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 6.89 - 6.98 (m, 1 H), 7.15 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 7.20 - 7.31 (m, 1 H), 7.53 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 10.77 (s, 1 H)。
実施例148
(3−{(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例146のとおり調製した、0.305g、0.88mmol)の溶液に、(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(0.180g、1.06mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.778g、1.76mmol)を加えた。混合物を0℃で撹拌し、トリエチルアミン(0.183g、1.81mmol)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で処理し、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g、0%〜70%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(3−{(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(0.090g、21%)をオフホワイトの固体として得た:HR−ES−MS m/z C26H31FN4O5[M+H]+の計算値499.2351、実測値499.2352、1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.00 0.72 - 0.82 (m, 2 H), 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.97 - 1.06 (m, 2 H), 1.20 (t, J=7.0 Hz, 3 H), 1.34 - 1.67 (m, 2 H), 1.67 - 1.85 (m, 1 H), 2.00 - 2.18 (m, 1 H), 4.14 (q, J=7.0 Hz, 2 H), 4.22 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.59 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.86 (s, 1 H), 4.86 - 4.91 (m, 1 H), 4.95 (s, 2 H), 6.48 (d, J=2.2 Hz, 1 H), 6.94 (t, J=7.1 Hz, 1 H), 7.16 (t, J=8.2 Hz, 1 H), 7.21 - 7.33 (m, 1 H), 7.63 (d, J=2.2 Hz, 1 H), 10.82 (s, 1 H)。
実施例149
(3−{(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イル)−酢酸
テトラヒドロフラン(5mL)中の(3−{(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(実施例148のとおり調製した、0.130g、0.26mmol)の溶液に、水酸化リチウム水溶液(0.5N、2mL)を加えた。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を1N塩酸水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させて、(3−{(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イル)−酢酸(0.118g、96%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C24H27FN4O5[M+H]+の計算値471.2038、実測値471.2036;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.72 - 0.81 (m, 2 H), 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.97 - 1.06 (m, 2 H), 1.37 - 1.51 (m, 1 H), 1.52 - 1.65 (m, 1 H), 1.65 - 1.82 (m, 1 H), 2.00 - 2.15 (m, 1 H), 4.21 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.59 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.62 (s, 2 H), 4.86 (s, 1 H), 4.85 - 4.93 (m, 1 H), 6.42 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 6.94 (t, J=6.9 Hz, 1 H), 7.15 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.21 - 7.31 (m, 1 H), 7.54 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 10.75 (s, 1 H)。
実施例150
(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[5−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イル]−アミド
ジクロロメタン(5mL)中の(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例114のとおり調製した、0.351g、1.00mmol)の溶液を、ジクロロメタン中の2M塩化オキサリル溶液(0.6mL、1.20mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)で処理した。発泡が観察された。反応混合物を、窒素下、25℃で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタン(4mL)中に溶解し、ジクロロメタン(5mL)中の5−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イルアミン(PCT国際出願WO2004052869、実施例54、方法Bで調製した、0.195g、1.00mmol)及びピリジン(162μL)で処理した。反応混合物を、窒素下、25℃で4時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、ブラインで洗浄し、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;10%〜70%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[5−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イル]−アミド(0.335g、63%)を綿毛状の白色の固体として得た:HRMS m/z C27H33FN4O6[M+H]+の計算値529.2457、実測値529.2457;1H NMR (DMSO-d6, 300 MHz) δ 0.92 (d, J=6.9 Hz, 3 H), 0.95 (d, J=6.9 Hz, 3 H), 1.36 (t, J=6.9 Hz, 3 H), 1.41 (s, 3 H), 1.42 - 1.54 (m, 1 H), 1.44 (s, 3 H), 1.56 - 1.72 (m, 1 H), 1.73 - 1.91 (m, 1 H), 3.94 (dd, J=8.2, 6.6 Hz, 1 H), 4.15 (q, J=6.9 Hz, 2 H), 4.26 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.36 (dd, J=8.2, 6.8 Hz, 1 H), 4.59 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.92 (s, 1 H), 5.04 (dd, J=11.0, 4.4 Hz, 1 H), 5.17 (t, J=6.8 Hz, 1 H), 6.96 - 7.07 (m, 1 H), 7.09 - 7.24 (m, 2 H), 8.48 (s, 1 H), 9.22 (s, 1 H), 11.25 (s, 1 H) ppm.
実施例151
(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[5−((S)−1,2−ジヒドロキシ−エチル)−ピラジン−2−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(20mL)中の(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[5−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イル]−アミド(実施例150で調製した、0.300g、0.57mmol)の溶液を、1N塩酸水溶液(10mL)で処理した。反応混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;10%〜100%(9:1 ジクロロメタン:メタノール)/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[5−((S)−1,2−ジヒドロキシ−エチル)−ピラジン−2−イル]−アミド(0.188g、68%)を綿毛状の白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C24H29FN4O6[M+H]+の計算値489.2144、実測値489.2143;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.92 (d, J=6.9 Hz, 3 H), 0.95 (d, J=6.9 Hz, 3 H), 1.36 (t, J=6.9 Hz, 3 H), 1.42 - 1.57 (m, 1 H), 1.57 - 1.73 (m, 1 H), 1.74 - 1.90 (m, 1 H), 3.47 - 3.61 (m, 1 H), 3.68 (dt, J=10.8, 5.3 Hz, 1 H), 4.15 (q, J=6.9 Hz, 2 H), 4.26 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.53 - 4.68 (m, 2 H), 4.73 (t, J=5.7 Hz, 1 H), 4.92 (s, 1 H), 5.03 (dd, J=10.6, 4.2 Hz, 1 H), 5.55 (d, J=4.8 Hz, 1 H), 6.98 - 7.08 (m, 1 H), 7.08 - 7.25 (m, 2 H), 8.45 (s, 1 H), 9.17 (s, 1 H), 11.15 (s, 1 H)。
実施例152
(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[5−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イル]−アミド
ジクロロメタン(5mL)中の(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例116のとおり調製した、0.369g、1.00mmol)の溶液を、ジクロロメタン中の2M塩化オキサリル溶液(0.5mL、1.00mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)で処理した。発泡が観察された。反応混合物を、窒素下、25℃で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、減圧下で乾燥させ、残留物をジクロロメタン(4mL)中に溶解し、ジクロロメタン中の5−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イルアミン(PCT国際出願WO2004052869、実施例54、方法Bで調製した、0.195g、1.00mmol)及びピリジン(162μL)で処理した。反応混合物を窒素下、25℃で3時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、ブラインで洗浄し、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;10%〜70%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[5−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イル]−アミド(0.277g、51%)を綿毛状の白色の固体として得た:HRMS m/z C27H32F2N4O6[M+H]+の計算値547.2363、実測値547.2366;1H NMR (DMSO-d6, 300 MHz) δ 0.92 (d, J=6.9 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.9 Hz, 3 H), 1.35 (t, J=6.8 Hz, 3 H), 1.40 (s, 3 H), 1.39 - 1.53 (m, 1 H), 1.44 (s, 3 H), 1.56 - 1.73 (m, 1 H), 1.75 - 1.92 (m, 1 H), 3.94 (t, J=7.4 Hz, 1 H), 4.13 (q, J=6.8 Hz, 2 H), 4.26 - 4.41 (m, 2 H), 4.63 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 5.03 (dd, J=10.7, 4.4 Hz, 1 H), 5.08 (s, 1 H), 5.17 (t, J=6.6 Hz, 1 H), 7.04 - 7.23 (m, 1 H), 7.23 - 7.36 (m, 1 H), 8.48 (s, 1 H), 9.21 (s, 1 H), 11.27 (s, 1 H) ppm.
実施例153
(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[5−((S)−1,2−ジヒドロキシ−エチル)−ピラジン−2−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(25mL)中の(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[5−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イル]−アミド(実施例152で調製した、0.251g、0.46mmol)の溶液を、1N塩酸水溶液(10mL)で処理した。反応混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させ残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;10%〜100%(9:1 ジクロロメタン:メタノール)/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[5−((S)−1,2−ジヒドロキシ−エチル)−ピラジン−2−イル]−アミド(0.210g、90%)を綿毛状の白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C24H28F2N4O6、[M+H]+の計算値507.2050、実測値507.2051;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.92 (d, J=6.9 Hz, 3 H), 0.95 (d, J=6.9 Hz, 3 H), 1.35 (t, J=6.9 Hz, 3 H), 1.40 - 1.56 (m, 1 H), 1.56 - 1.73 (m, 1 H), 1.75 - 1.93 (m, 1 H), 3.42 - 3.62 (m, 1 H), 3.61 - 3.74 (m, 1 H), 4.13 (q, J=6.9 Hz, 2 H), 4.31 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.51 - 4.69 (m, 2 H), 4.73 (t, J=5.7 Hz, 1 H), 5.02 (dd, J=10.6, 4.2 Hz, 1 H), 5.08 (s, 1 H), 5.55 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 7.12 - 7.23 (m, 1 H), 7.23 - 7.33 (m, 1 H), 8.45 (s, 1 H), 9.17 (s, 1 H), 11.16 (s, 1 H)。
実施例154
(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ビニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド
ジクロロメタン(8mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ビニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例144のとおり調製した、0.350g、1.05mmol)の溶液を、ジクロロメタン中の2M塩化オキサリル溶液(0.5mL、1.00mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)で処理した。発泡が観察された。反応混合物を、窒素下、25℃で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、減圧下で乾燥させた。残留物をジクロロメタン(8mL)に溶解し、テトラヒドロフラン(1mL)ジクロロメタン(2mL)及びピリジン(169μL)の混合物に溶解したピラジン−2−イルアミン(0.110g、1.16mmol)の溶液で処理した。反応混合物を、窒素下、25℃で18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸水溶液、ブラインで洗浄し、乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;10%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ビニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド(0.085g、20%)をオフホワイトの固体として得た:HRMS m/z C22H23FN4O3[M+H]+の計算値411.1827、実測値411.1828;1H NMR (DMSO-d6, 300 MHz) δ 0.93 (d, J=7.5 Hz, 3 H), 0.95 (d, J=7.5 Hz, 3 H), 1.38 - 1.56 (m, 1 H), 1.56 - 1.73 (m, 1 H), 1.73 - 1.94 (m, 1 H), 4.27 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.62 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.94 (s, 1 H), 5.05 (dd, J=10.9, 4.5 Hz, 1 H), 5.52 (d, J=11.4 Hz, 1 H), 6.00 (d, J=17.7 Hz, 1 H), 6.86 (dd, J=17.7, 11.4 Hz, 1 H), 7.21 - 7.32 (m, 1 H), 7.31 - 7.49 (m, 1 H), 7.61 (t, J=6.8 Hz, 1 H), 8.38 (d, J=2.4 Hz, 1 H), 8.40 - 8.45 (m, 1 H), 9.28 (s, 1 H), 11.20 (s, 1 H) ppm.
実施例155
(S)−2−{4−[3−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)−2−フルオロ−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド
テトラヒドロフラン(5mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−3−ビニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド(実施例154のとおり調製した、0.076g、0.19mmol)の溶液に、4−メチルモルホリンN−オキシド(0.044g、0.38mmol)及び四酸化オスミウム溶液(0.25mL、t−ブタノール中2.5重量%)を加えた。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、有機相を1N塩酸水溶液(100mL)、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートし、(S)−2−{4−[3−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)−2−フルオロ−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド(0.040g、49%)を褐色の固体として得た:HRMS m/z C22H25FN4O5[M+H]+の計算値445.1882、実測値445.1880;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) d ppm 0.92 (t, J=7.1 Hz, 6 H), 1.48 (br. s., 1 H), 1.54 - 1.71 (m, 1 H), 1.73 - 1.94 (m, 1 H), 3.38 - 3.57 (m, 3 H), 4.24 (dd, J=18.4, 4.2 Hz, 1 H), 4.59 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.79 - 4.90 (m, 2 H), 4.95 - 5.09 (m, 1 H), 5.51 (br. s., 1 H), 7.17 - 7.30 (m, 1 H), 7.30 - 7.46 (m, 2 H), 8.37 (s, 1 H), 8.41 (br. s., 1 H), 9.26 (s, 1 H), 11.18 (br. s., 1 H)。
実施例156
(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−カルバモイルメチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
ジクロロメタン(5mL)中の(3−{(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イル)−酢酸(実施例149のとおり調製した、0.100g、0.21mmol)の溶液を、ジクロロメタン中の2M塩化オキサリル溶液(0.13mL、0.26mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)で処理した。反応混合物を、窒素下、25℃で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、減圧下で乾燥させ、残留物をジクロロメタン(4mL)に溶解し、水酸化アンモニウム(4mL)で処理し、得られた反応混合物を、窒素下、25℃で30分間撹拌した。溶媒を除去し、残留物を、Gilson 逆相HPLC(C18、5%〜95%アセトニトリル/水)により精製した。単離した純粋な画分を、酢酸エチル(25mL)に取り、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ、蒸発させて、(S)−2−[4−(3−シクロプロピル−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−カルバモイルメチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(0.025g、25%)を黄色の固体として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.72 - 0.81 (m, 2 H), 0.90 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.97 - 1.05 (m, 2 H), 1.38 - 1.67 (m, 2 H), 1.67 - 1.84 (m, 1 H), 1.99 - 2.16 (m, 1 H), 4.22 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.59 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.63 (s, 2 H), 4.83 - 4.91 (m, 1 H), 4.86 (s, 1 H), 6.44 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.94 (t, J=6.8 Hz, 1 H), 7.10 - 7.20 (m, 1 H), 7.21 - 7.29 (m, 2 H), 7.42 (br. s., 1 H), 7.58 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.78 (s, 1 H)。
実施例157
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
乾燥塩酸ガスを、0℃に冷却したメタノール中の(S)−2−アミノ−ペンタン酸(1.00g、8.53mmol)の混合物に、5分間泡立て入れた。容器を密閉し、混合物を50℃に一晩加熱した。混合物を冷却し、溶媒を除去し、残留物をメタノールで処理した(3回繰り返した)。残留物をジエチルエーテルでトリチュレートし、高真空下で乾燥させて、(S)−2−アミノ−ペンタン酸メチルエステル塩酸塩(1.21g、85%)を明黄色の固体として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.87 (t, J=6.9 Hz, 3 H), 1.12 - 1.51 (m, 2 H), 1.76 (m, J=6.0 Hz, 2 H), 3.74 (s, 3 H), 3.98 (t, J=6.0 Hz, 1 H), 8.59 (br. s., 3 H)。
アセトニトリル(4mL)中に溶解した(S)−2−アミノ−ペンタン酸メチルエステル塩酸塩(0.170g、1.30mmol)の撹拌した混合物に、窒素雰囲気下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.134g、1.03mmol)を加えた。添加完了後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、さらに同量のN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.134g、1.03mmol)で処理し、85℃に加熱し、その時点で、アセトニトリル(6mL)中の4−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸メチルエステル(実施例36のとおり調製した、0.300g、0.98mmol)を徐々に加えた。添加完了後、反応混合物を一晩加熱還流した。反応混合物を25℃に冷却し、濃縮した。残留物をジクロロメタンに溶解し、1N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させ、粗生成物をAnaLogixフラッシュクロマトグラフィー(Supelco Flash Column 23g、30%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸メチルエステル(0.088g、28%)を明褐色の油状物として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.89 (t, J=7.2 Hz, 3 H), 1.08 - 1.44 (m, 2 H), 1.71 - 1.89 (m, 2 H), 3.66 (s, 3 H), 4.28 (s, 2 H), 4.65 (dd, J=8.6, 7.1 Hz, 1 H), 5.06 (s, 1 H), 7.03 - 7.66 (m, 3 H)。
テトラヒドロフラン:水(1:1、8mL)中の(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸メチルエステル(0.108g、0.33mol)の溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.042g 1.00mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水に注いでジエチルエーテルで洗浄し、ジエチルエーテル層を廃棄した。水相を1N塩酸水溶液で酸性化(pH<2)し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル層を、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸,(0.086g、87%)をオフホワイトの固体として得た:LR−ES−MS m/z C15H15F2NO4[M+H]+の計算値312、実測値312。
乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸(0.086g、0.28mmol)の溶液に、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のとおり調製した、0.068g、0.34mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.183g、0.41mmol)を加えた。この混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.109g、0.85mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、塩化アンモニウム溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、AnaLogixフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g、100%酢酸エチル)により精製して、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.102g、75%)を明黄色の固体として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.91 (t, J=7.2 Hz, 3 H), 1.10 - 1.43 (m, 2 H), 1.25 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 1.77 (q, J=7.7 Hz, 2 H), 3.73 (dd, J=8.5, 6.0 Hz, 1 H), 4.00 (dd, J=8.5, 6.3 Hz, 1 H), 4.04 - 4.20 (m, 2 H), 4.24 - 4.41 (m, 2 H), 4.61 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.79 (t, J=7.7 Hz, 1 H), 5.03 (s, 1 H), 6.44 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.27 - 7.51 (m, 3 H), 7.60 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.75 (s, 1 H)。
メタノール(5mL)中の(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.102g、0.21mmol)の溶液をp−トルエンスルホン酸(0.008g、0.04mmol)で処理した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、ジクロロメタンを残留物に加えた。得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させて、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.068g、73%)を明灰色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C21H24F2N4O5[M+H]+の計算値451.1788、実測値451.1781;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.91 (t, J=7.2 Hz, 3 H), 1.12 - 1.43 (m, 2 H), 1.77 (q, J=7.2 Hz, 2 H), 3.23 - 3.32 (m, 2 H), 3.71 - 3.81 (m, 1 H), 3.86 (dd, J=13.5, 7.5 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.5, 3.9 Hz, 1 H), 4.30 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.61 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.71 (t, J=5.5 Hz, 1 H), 4.78 (t, J=7.7 Hz, 1 H), 4.94 (d, J=5.5 Hz, 1 H), 5.03 (s, 1 H), 6.41 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.29 - 7.50 (m, 3 H), 7.53 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.72 (s, 1 H)。
実施例158
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−ブチルアミド
乾燥塩酸ガスを、0℃に冷却したメタノール中の(S)−2−アミノ−酪酸(1.00g、9.70mmol)の溶液に、5分間泡立て入れた。容器を密閉し、混合物を50℃に一晩加熱した。混合物を冷却し、溶媒を除去し、残留物をメタノールで処理した(3回繰り返した)。残留物をジエチルエーテルでトリチュレートし、高真空下で乾燥させて、(S)−2−アミノ−酪酸メチルエステル(1.34g、90%)を明黄色の固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.92 (t, J=7.5 Hz, 3 H), 1.58 - 1.99 (m, 2 H), 3.75 (s, 3 H), 3.99 (t, J=5.7 Hz, 1 H), 8.55 (br. s., 3 H)。
アセトニトリル(5mL)に溶解した(S)−2−アミノ−酪酸メチルエステル塩酸塩(0.210g、1.79mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.193g、1.49mmol)を窒素雰囲気下で加えた。添加が完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、さらに同量のN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.193g、1.49mmol)で処理し、85℃に加熱し、その時点でアセトニトリル(6mL)中の4−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸メチルエステル(実施例36のように調製した、0.400g、1.30mmol)をゆっくりと加えた。添加が完了した後、反応混合物を一晩加熱還流した。反応混合物を25℃に冷却し、濃縮した。残留物をジクロロメタンに溶解し、1N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させ、得られた粗生成物を、AnaLogixフラッシュクロマトグラフィー(Supelco Flash Column 23g、30%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−酪酸メチルエステル(0.119g、29%)を明褐色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C15H15F2NO4[M+H]+の計算値312、実測値312。
テトラヒドロフラン:水(1:1、8mL)中の(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−酪酸メチルエステル(0.119g、0.38mol)の溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.050g、1.19mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、ジエチルエーテルで洗浄し、エーテル層を廃棄した。水相を1N塩酸水溶液で酸性化(pH<2)し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−酪酸(0.090g、83%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.87 (t, J=7.4 Hz, 3 H), 1.60 - 2.06 (m, 2 H), 4.23 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.31 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.43 (dd, J=10.7, 5.0 Hz, 1 H), 5.05 (s, 1 H), 7.21 - 7.54 (m, 3 H), 12.94 (br. s., 1 H)。
乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−酪酸(0.090g、0.30mmol)の溶液に、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、0.075g、0.38mmol)、及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.200g、0.45mmol)を加えた。この混合物にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.117g、0.91mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、塩化アンモニウム溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物をAnaLogixフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix SuperFlash Flash Column 23g、100%酢酸エチル)により精製して、それにより(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−ブチルアミド(0.061g、42%)をオフホワイトの固体として得た:LR−ES−MS m/z C23H26F2N4O5[M+H]+の計算値477、実測値477。
メタノール(5mL)中の(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−ブチルアミド(0.061g、0.13mmol)の溶液を、p−トルエンスルホン酸(0.020g、0.11mmol)で処理した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、ジクロロメタンを残留物に加えた。得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させ、粗生成物を、HPLC(Dynamax Impaq C18、5%〜95%アセトニトリル/水)により精製し、それにより(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−ブチルアミド(9mg、16%)をオフホワイトの固体として得た:HR−ES−MS m/z C20H22F2N4O5[M+H]+の計算値437.1361、実測値437.1362;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.85 (t, J=7.1 Hz, 3 H), 1.65 - 1.93 (m, 2 H), 3.20 - 3.29 (m, 2 H), 3.69 - 3.90 (m, 2 H), 4.07 (dd, J=13.4, 3.8 Hz, 1 H), 4.29 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.59 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.62 - 4.75 (m, 2 H), 4.92 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 5.02 (s, 1 H), 6.40 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.29 - 7.48 (m, 3 H), 7.52 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 10.67 (s, 1 H)
実施例159
2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(1−フルオロ−シクロペンチル)−プロピオンアミド
氷浴で冷却した水(40mL)中のN−ブロモスクシンイミド(11.7g、0.065mol)の混合物に、メチレン−シクロペンタン(5.08g、0.061mol)を加え、得られた混合物を1.5時間撹拌した。混合物を水(200mL)で希釈し、次にジエチルエーテル(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を重硫酸ナトリウム溶液(1N、150mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させ、残留物をAnaLogixフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix SuperFlash Flash Column 400g、5%〜20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、それにより1−ブロモメチル−シクロペンタノール(6.81g、61%)を澄明な油状物として得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.56 - 2.19 (m, 9 H), 3.60 (br. s., 2 H)。
ジエチルエーテル(100mL)中の1−ブロモメチル−シクロペンタノール(6.81g、0.038mol)の溶液に、粉末水酸化カリウム(2.77g、0.049mol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を濾過し、フィルターケーキをジエチルエーテルで洗浄した。濾液を減圧下(150mbar)で注意深く濃縮し、それにより1−オキサ−スピロ[2.4]ヘプタン(3.73g、100%)を得た: 1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.59 - 2.03 (m, 8 H), 2.85 (s, 2 H)。
メチルt−ブチルエーテル(60mL)中の1−オキサ−スピロ[2.4]ヘプタン(3.73g、0.038mol)の溶液に、ピリジンフッ化水素酸塩(70%溶液、3.12g、0.109mol)を−30℃で30分間かけてゆっくりと加えた。得られた混合物を室温に一晩温まるにまかせた。混合物を水に注ぎ、飽和炭酸ナトリウム溶液で注意深く中和した。有機相を分離し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させ、残留物を、AnaLogixフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix SuperFlash Flash Column 100g、15%酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、それにより(1−フルオロ−シクロペンチル)−メタノール(1.06g、24%)を澄明な油状物として得た: 1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.51 - 2.16 (m, 10 H), 3.71 (m, J=20.8 Hz, 2 H)。
無水ジクロロメタン(40mL)中の(1−フルオロ−シクロペンチル)−メタノール(1.06g、8.97mmol)及びトリエチルアミン(0.995g、9.83mmol)の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(2.78g、9.87mmol)を−30℃で30分間かけて加えた。混合物を0℃に温まるにまかせ、1.5時間撹拌した。得られた混合物をジクロロメタンで希釈し、氷に注ぎ、1N塩酸水溶液で中和した。混合物を分離し、有機相を20%炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた混合物を濾過し、蒸発させ、それによりトリフルオロ−メタンスルホン酸1−フルオロ−シクロペンチルメチルエステル(2g、89%)を褐色の油状物として得た: 1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.51 - 2.25 (m, 8 H), 4.57 (d, J=19.6 Hz, 2 H)。
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中のN−(ジフェニルメチレン)グリシンエチルエステル(1.94g、7.26mmol)の溶液に、固体のカリウムt−ブトキシド(0.89g、7.93mmol)を0℃で10分間かけて加え、得られた溶液を更に15分間撹拌した。N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中のトリフルオロ−メタンスルホン酸1−フルオロ−シクロペンチルメチルエステル(2g、7.99mmol)溶液を加え、得られた混合物を室温に2時間かけて温まるにまかせた。得られた混合物を飽和塩化アンモニウムに注ぎ、ジクロロメタン(200mL)で抽出した。有機相を分離し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させ、残留物を、AnaLogixフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix SuperFlash Flash Column 120g、10%〜20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、それにより2−(ベンズヒドリリデン−アミノ)−3−(1−フルオロ−シクロペンチル)−プロピオン酸エチルエステル(1.36g、58%)を黄色の油状物として得た: 1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.26 (t, J=7.1 Hz, 3 H), 1.39 - 1.97 (m, 8 H), 2.11 - 2.41 (m, 1 H), 2.45 - 2.76 (m, 1 H), 4.01 - 4.27 (m, 2 H), 4.37 (dd, J=7.5, 4.5 Hz, 1 H), 7.16 - 7.25 (m, 2 H), 7.29 - 7.41 (m, 3 H), 7.41 - 7.56 (m, 3 H), 7.64 (d, J=7.8 Hz, 2 H)。
ジクロロメタン(10mL)中の2−(ベンズヒドリリデン−アミノ)−3−(1−フルオロ−シクロペンチル)−プロピオン酸エチルエステル(1.36g、3.70mmol)の溶液に、塩酸溶液(1N、7.4mL)を0℃で加え、得られた混合物を室温で17時間撹拌した。混合物を分離し、水層を水(10mL)で希釈し、0℃に冷却した後に重炭酸ナトリウム(1.24g、14.8mmol)を少量ずつ加えた。得られた混合物をジクロロメタン(2×50mL)で抽出し、有機相を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させ、それにより2−アミノ−3−(1−フルオロ−シクロペンチル)−プロピオン酸エチルエステル(0.56g、75%)を澄明な油状物として得た: 1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.29 (t, J=7.1 Hz, 3 H), 1.68 (br. s., 6 H), 1.77 - 1.89 (m, 2 H), 1.89 - 2.15 (m, 3 H), 2.15 - 2.36 (m, 1 H), 3.72 (t, J=5.9 Hz, 1 H), 4.19 (q, J=7.1 Hz, 2 H)。
アセトニトリル(8mL)に溶解した2−アミノ−3−(1−フルオロ−シクロペンチル)−プロピオン酸エチルエステル(0.560g、2.76mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.393g、3.04mmol)を窒素雰囲気下で加えた。添加が完了した後、混合物を80℃で撹拌し、その時点でアセトニトリル(10mL)中の4−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸メチルエステル(実施例36のように調製した、0.880g、2.85mmol)をゆっくりと加えた。添加が完了した後、反応混合物を一晩加熱還流した。反応混合物を25℃に冷却し、濃縮した。残留物をジクロロメタンに溶解し、1N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させ、得られた粗生成物を、AnaLogixフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix SuperFlash Flash Column 40g、30%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(1−フルオロ−シクロペンチル)−プロピオン酸エチルエステル(0.440g、39%)を明褐色の油状物として得た: 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.19 (t, J=7.1 Hz, 3 H), 1.45 - 1.98 (m, 8 H), 2.25 - 2.42 (m, 2 H), 4.02 - 4.18 (m, 2 H), 4.23 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.34 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.91 (t, J=6.8 Hz, 1 H), 5.08 (s, 1 H), 7.27 - 7.50 (m, 3 H)。
テトラヒドロフラン:水(1:1、10mL)中の2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(1−フルオロ−シクロペンチル)−プロピオン酸エチルエステル(0.440g、1.11mol)の溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.140g、3.34mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、ジエチルエーテルで洗浄し、ジエチルエーテル層を廃棄した。水相を1N塩酸水溶液で酸性化(pH<2)し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(1−フルオロ−シクロペンチル)−プロピオン酸(0.358g、88%)を黄色の固体として得た: 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.64 (br. s., 8 H), 2.34 (dd, J=22.6, 6.9 Hz, 2 H), 4.23 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.31 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.84 (t, J=6.9 Hz, 1 H), 5.05 (s, 1 H), 7.26 - 7.55 (m, 3 H), 13.05 (br. s., 1 H)。
乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)中の2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(1−フルオロ−シクロペンチル)−プロピオン酸(0.264g、0.71mmol)の溶液に、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、0.170g、0.86mmol)、及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.470g、1.06mmol)を加えた。この混合物にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.282g、2.18mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、塩化アンモニウム溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、AnaLogixフラッシュクロマトグラフィー(Supelco Flash Column 23g、50%〜60%酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、それにより2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(1−フルオロ−シクロペンチル)−プロピオンアミド(0.330g、84%)を明褐色の油状物として得た: 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.24 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 1.46 - 2.02 (m, 8 H), 2.04 - 2.47 (m, 2 H), 3.73 (dd, J=8.4, 6.0 Hz, 1 H), 4.00 (dd, J=8.4, 6.5 Hz, 1 H), 4.06 - 4.20 (m, 2 H), 4.28 - 4.39 (m, 2 H), 4.53 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 5.03 (s, 1 H), 5.09 (dd, J=9.5, 4.4 Hz, 1 H), 6.44 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.28 - 7.49 (m, 3 H), 7.61 (s, 1 H), 10.84 (s, 1 H)。
メタノール(6mL)中の2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(1−フルオロ−シクロペンチル)−プロピオンアミド(0.330g、0.60mmol)の溶液を、p−トルエンスルホン酸(0.017g、0.09mmol)で処理した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、酢酸エチルを残留物に加えた。得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、蒸発させ、それにより2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(1−フルオロ−シクロペンチル)−プロピオンアミド(0.260g、87%)を明黄色の固体として得た: 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.51 - 1.96 (m, 8 H), 2.10 - 2.43 (m, 2 H), 3.22 - 3.32 (m, 2 H), 3.69 - 3.94 (m, 2 H), 4.09 (dd, J=13.3, 3.3 Hz, 1 H), 4.33 (d, J=18.3 Hz, 1 H), 4.53 (d, J=18.3 Hz, 1 H), 4.71 (t, J=5.3 Hz, 1 H), 4.94 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 5.02 (s, 1 H), 5.05 - 5.13 (m, 1 H), 6.41 (s, 1 H), 7.29 - 7.50 (m, 3 H), 7.54 (s, 1 H), 10.81 (s, 1 H) HR−ES−MS m/z C24H27F3N4O5[M+H]+の計算値509.2007、実測値509.2009。
実施例160
(S)−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(50mL)中の3−メトキシフェノール(5.00g、40.28mmol)とエチル−2−ブチノアート(9.04g、80.55mmol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(6.13g、40.28mmol)を加えた。添加を完了させた後、混合物を130℃で2時間撹拌した。反応が完了すると、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジクロロメタンに再溶解し、2N塩酸、5%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−(3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.74g、39%)を無色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C13H16O4の計算値[M]+236、実測値237[M+H]+。
四塩化炭素(40mL)に溶解した3−(3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.74g、15.85mmol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(3.10g、17.43mmol)及び過酸化ベンゾイル(0.41g、1.27mmol)を窒素雰囲気下で加えた。添加が完了した後、混合物を還流で5時間撹拌した。次に反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4−ブロモ−3−(3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.95g、99%)を赤色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C13H15BrO4の計算値[M]+314、実測値315[M+H]+。
アセトニトリル(25mL)に溶解した(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(3.15g、17.34mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.29g、17.73mmol)を窒素雰囲気下で加えた。添加が完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.29g、17.73mmol)及びアセトニトリル(25mL)で処理し、80℃に加熱し、その時点でアセトニトリル(25mL)中の4−ブロモ−3−(3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.95g、15.76mmol)をゆっりと加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱し、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過し、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(3.50g、67%)を赤色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C18H23NO5の計算値[M]+333、実測値334[M+H]+。
テトラヒドロフラン(25mL)及び水(8mL)中の(S)−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(3.50g、10.51mmol)の撹拌した混合物に、水酸化リチウム(0.53g、12.60mmol)を加えた。添加が完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注ぎ、層を分離した。水層を2N塩酸で酸性にし、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(2.78g、83%)をオフホワイトの固体として得た:LR−ES−MS m/z C17H21NO5の計算値[M]+319、実測値[M+H]+320。
ジクロロメタン(20mL)中の(S)−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(300mg、0.94mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(161mg、1.03mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(135mg、0.99mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、続いて1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、225mg、1.13mmol)を加えた。反応混合物を窒素下で25℃にて18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;20%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(274mg、59%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C26H34N4O6の計算値[M]+498、実測値[M+H]+499。
テトラヒドロフラン(10mL)中の(S)−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(270mg、0.54mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(10mL)で処理した。反応混合物を25℃で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、(S)−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸 [1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(207mg、83%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C23H30N4O6の計算値[M]+458、実測値459[M+H]+;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.37 - 1.67 (m, 2 H), 1.67 - 1.83 (m, 1 H), 3.21 - 3.32 (m, 2 H), 3.71 - 3.81 (m, 1 H), 3.77 (s, 3 H), 3.81 - 3.93 (m, 1 H), 4.09 (dd, J=13.4, 3.8 Hz, 1 H), 4.17 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.56 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.71 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 4.81 - 4.91 (m, 1 H), 4.87 (s, 1 H), 4.94 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 6.41 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.83 - 6.92 (m, 3 H), 7.32 - 7.43 (m, 1 H), 7.53 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.76 (s, 1 H)。
実施例161
(S)−2−[4−(2−クロロ−3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(50mL)中の2−クロロ−3−エトキシフェノール(5.55g、32.27mmol)とエチル−2−ブチノアート(7.24g、64.53mmol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(4.91g、32.27mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を130℃で2時間撹拌した。反応が完了すると、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジクロロメタンに再溶解し、2N塩酸、5%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−(2−クロロ−3−エトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.91g、54%)を無色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C14H17ClO4の計算値[M]+284、実測値[M+H]+285。
四塩化炭素(50mL)に溶解した3−(2−クロロ−3−エトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.91g、17.26mmol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(3.38g、18.98mmol)及び過酸化ベンゾイル(0.45g、1.38mmol)を窒素雰囲気下で加えた。添加を完了した後、混合物を還流で6時間撹拌した。次に反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4−ブロモ−3−(2−クロロ−3−エトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.30g、99%)を赤色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C14H16BrClO4の計算値[M]+362、実測値[M+H]+363。
アセトニトリル(25mL)に溶解した(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(3.47g、17.38mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.50g、19.55mmol)を窒素雰囲気下で加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.50g、19.55mmol)及びアセトニトリル(25mL)で処理し、80℃に加熱し、その時点でアセトニトリル(25mL)中の4−ブロモ−3−(2−クロロ−3−エトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.30g、17.38mmol)をゆっくりと加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱し、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過し、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;(30%〜100%酢酸エチル/ヘキサン))により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(4.10g、62%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C19H24ClNO5の計算値[M]+381、実測値[M+H]+382。
テトラヒドロフラン(25mL)及び水(8mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(4.10g、10.75mmol)の撹拌した混合物に、水酸化リチウム(0.54g、12.90mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注ぎ、層を分離した。水層を2N塩酸で酸性化し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(3.45g、87%)を黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C18H22ClNO5の計算値[M]+367、実測値[M+H]+368。
ジクロロメタン(15mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(300mg、0.82mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(140mg、0.90mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(116mg、0.86mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、続いて1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、193mg、0.98mmol)を加えた。反応混合物を窒素下で25℃にて18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(260mg、58%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C27H35ClN4O6の計算値[M]+546、実測値[M+H]+547。
テトラヒドロフラン(10mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(260mg、0.48mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(10mL)で処理した。反応混合物を25℃で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(178mg、74%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C24H31ClN4O6の計算値[M]+506、実測値[M+H]+507;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.37 (t, J=6.9 Hz, 3 H), 1.40 - 1.50 (m, 1 H), 1.50 - 1.66 (m, 1 H), 1.67 - 1.83 (m, 1 H), 3.19 - 3.33 (m, 2 H), 3.70 - 3.82 (m, 1 H), 3.86 (dd, J=13.6, 7.5 Hz, 1 H), 4.00 - 4.25 (m, 4 H), 4.59 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.71 (t, J=5.4 Hz, 1 H), 4.79 (s, 1 H), 4.88 (dd, J=10.6, 4.8 Hz, 1 H), 4.94 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 6.41 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.07 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.11 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.39 (t, J=8.2 Hz, 1 H), 7.53 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.78 (s, 1 H)。
実施例162
(S)−2−[4−(3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(50mL)中の3−エトキシフェノール(5.00g、36.19mmol)とエチル−2−ブチノアート(8.12g、72.38mmol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(5.50g、36.19mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を130℃で2時間撹拌した。反応が完了すると、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジクロロメタンに再溶解し、2N塩酸、5%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−(3−エトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.86g、32%)を無色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C14H18O4の計算値[M]+250、実測値251[M+H]+。
四塩化炭素(40mL)に溶解した3−(3−エトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.86g、11.44mmol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(2.24g、12.58mmol)及び過酸化ベンゾイル(0.30g、0.92mmol)を窒素雰囲気下で加えた。添加を完了した後、混合物を還流で16時間撹拌した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4−ブロモ−3−(3−エトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.36g、99%)を赤色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C14H17BrO4の計算値[M]+328、実測値329[M+H]+。
アセトニトリル(25mL)に溶解した(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(2.66g、14.62mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.93g、15.00mmol)を窒素雰囲気下で加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.93g、15.00mmol)及びアセトニトリル(25mL)で処理し、80℃に加熱し、その時点でアセトニトリル(25mL)中の4−ブロモ−3−(3−エトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.36g、13.29mmol)をゆっくりと加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱し、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過し、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 80g;0%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(3.11g、67%)を赤色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C19H25NO5の計算値[M]+347、実測値348[M+H]+。
テトラヒドロフラン(25mL)及び水(8mL)中の(S)−2−[4−(3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(3.11g、8.96mmol)の撹拌した混合物に、水酸化リチウム(0.45g、10.76mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注ぎ、層を分離した。水層を2N塩酸で酸性化し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(2.60g、87%)を褐色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C18H23NO5の計算値[M]+333、実測値334[M+H]+。
ジクロロメタン(20mL)中の(S)−2−[4−(3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(300mg、0.90mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(154mg、0.99mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(128mg、0.96mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、続いて1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、213mg、1.08mmol)を加えた。反応混合物を窒素下で25℃にて18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;20%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(268mg、58%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C27H36N4O6の計算値[M]+512、実測値513[M+H]+。
テトラヒドロフラン(10mL)中の(S)−2−[4−(3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(265mg、0.52mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(10mL)で処理した。反応混合物を25℃で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、(S)−2−[4−(3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(200mg、82%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C24H32N4O6の計算値[M]+472、実測値473[M+H]+;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.31 (t, J=7.1 Hz, 3 H), 1.39 - 1.65 (m, 2 H), 1.64 - 1.82 (m, 1 H), 3.20 - 3.41 (m, 2 H), 3.71 - 3.92 (m, 2 H), 3.96 - 4.12 (m, 3 H), 4.16 (d, J=18.3 Hz, 1 H), 4.55 (d, J=18.3 Hz, 1 H), 4.80 - 4.93 (m, 2 H), 6.40 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 6.84 (m, 1 H), 6.87 (s, 2 H), 7.36 (t, J=8.3 Hz, 1 H), 7.53 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 10.76 (s, 1 H)。
実施例163
(S)−2−[4−(3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
ジクロロメタン(20mL)中の(S)−2−[4−(3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例162のように調製した、300mg、0.90mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(154mg、0.99mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(128mg、0.95mmol)で処理した。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、続いて1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、168mg、1.08mmol)を加えた。反応混合物を窒素下で25℃にて18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;(20%〜100%酢酸エチル/ヘキサン))により精製して、(S)−2−[4−(3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(217mg、51%)を黄色の粉末として得た:HR−ES−MS m/z C25H34N4O5[M+H]+の計算値470、実測値471;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.04 (br. s., 3 H), 1.06 (br. s., 3 H), 1.31 (t, J=6.8 Hz, 3 H), 1.38 - 1.64 (m, 2 H), 1.67 - 1.84 (m, 1 H), 3.89 (s, 2 H), 4.04 (q, J=6.8 Hz, 2 H), 4.16 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.56 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.68 (s, 1 H), 4.86 (s, 1 H), 4.87 - 4.93 (m, 1 H), 6.44 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 6.78 - 6.92 (m, 3 H), 7.35 (t, J=8.3 Hz, 1 H), 7.53 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 10.79 (s, 1 H)。
実施例164
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−((R)−2,3−ジヒロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド
ジクロロメタン(20mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(実施例210のように調製した、300mg、0.84mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(143mg、0.92mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(120mg、0.88mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、続いて1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、200mg、1.00mmol)を加えた。反応混合物を窒素下で25℃にて18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド(202mg、45%)を澄明な油状物として得た:LR−ES−MS m/z C29H38N4O6の計算値[M]+538、実測値539[M+H]+。
テトラヒドロフラン(10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド(200mg、0.37mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(10mL)で処理した。反応混合物を25℃で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−((R)−2,3−ジヒロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド(145mg、78%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C26H34N4O6の計算値[M]+498、実測値499[M+H]+;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6 δ ppm 0.83 - 1.03 (m, 2 H), 1.03 - 1.29 (m, 4 H), 1.51 - 1.83 (m, 7 H), 3.19 - 3.32 (m, 2 H), 3.77 (s, 4 H), 3.81 - 3.93 (m, 1 H), 4.09 (dd, J=13.7, 3.8 Hz, 1 H), 4.16 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.55 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.71 (t, J=5.4 Hz, 1 H), 4.84 - 4.92 (m, 2 H), 4.94 (d, J=5.4 Hz, 1 H), 6.40 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.86 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.89 (s, 2 H), 7.30 - 7.46 (m, 1 H), 7.53 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.74 (s, 1 H)。
実施例165
(S)−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
ジクロロメタン(20mL)中の(S)−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例160のように調製した、300mg、0.94mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(161mg、1.03mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(135mg、0.99mmol)で処理した。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、続いて1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、175mg、1.13mmol)を加えた。反応混合物を窒素下で25℃にて18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(340mg、79%)を明褐色の粉末として得た:HR−ES−MS m/z C24H32N4O5[M+H]+の計算値456、実測値457;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.04 (br. s., 3 H), 1.06 (br. s., 3 H), 1.39 - 1.64 (m, 2 H), 1.67 - 1.82 (m, 1 H), 3.77 (s, 3 H), 3.89 (s, 2 H), 4.16 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.57 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.68 (s, 1 H), 4.84 - 4.93 (m, 1 H), 4.87 (s, 1 H), 6.44 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.83 - 6.91 (m, 3 H), 7.37 (t, J=8.2 Hz, 1 H), 7.53 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.79 (s, 1 H)。
実施例166
(S)−2−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(50mL)中の2−フルオロフェノール(5.00g、44.60mmol)とエチル−2−ブチノアート(10.0g、89.20mmol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(6.79g、44.60mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を130℃で2時間撹拌した。反応が完了すると、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジクロロメタンに再溶解し、2N塩酸、5%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−(2−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.86g、59%)を無色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C12H13FO3の計算値[M]+224、実測値225[M+H]+。
四塩化炭素(40mL)に溶解した3−(2−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.85g、26.12mmol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(5.11g、28.73mmol)及び過酸化ベンゾイル(0.68g、2.09mmol)を窒素雰囲気下で加えた。添加を完了した後、混合物を還流で16時間撹拌した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4−ブロモ−3−(2−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.45g、82%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C12H12BrFO3の計算値[M]+302、実測値303[M+H]+。
アセトニトリル(20mL)に溶解した(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(1.32g、7.28mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.96g、7.45mmol)を窒素雰囲気下で加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.96g、7.45mmol)及びアセトニトリル(20mL)で処理し、80℃に加熱し、その時点でアセトニトリル(20mL)中の4−ブロモ−3−(2−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.00g、6.62mmol)をゆっくりと加えた。添加が完了した後、反応混合物100℃に加熱し、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過し、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(1.25g、59%)を赤色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C17H20FNO4の計算値[M]+321、実測値322[M+H]+。
テトラヒドロフラン(15mL)及び水(5mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(1.25g、3.89mmol)の撹拌した混合物に、水酸化リチウム(0.20g、4.67mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注ぎ、層を分離した。水層を2N塩酸で酸性化し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1.05g、88%)を黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C16H18FNO4の計算値[M]+307、実測値308[M+H]+。
ジクロロメタン(20mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(400mg、1.30mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(220mg、1.43mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(185mg、1.36mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、続いて1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、308mg、1.56mmol)を加えた。反応混合物を窒素下で25℃にて18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(362mg、57%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C25H31FN4O5の計算値[M]+486、実測値487[M+H]+。
テトラヒドロフラン(10mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(362mg、0.74mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(10mL)で処理した。反応混合物を25℃で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸 [1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(250mg、75%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C22H27FN4O5[M]+の計算値446、実測値447[M+H]+;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 1.37 - 1.51 (m, 1 H), 1.51 - 1.66 (m, 1 H), 1.66 - 1.86 (m, 1 H), 3.19 - 3.32 (m, 2 H), 3.70 - 3.82 (m, 1 H), 3.86 (dd, J=13.6, 7.5 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.6, 3.6 Hz, 1 H), 4.22 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.60 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.71 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 4.87 (s, 1 H), 4.86 - 4.92 (m, 1 H), 4.94 (d, J=5.4 Hz, 1 H), 6.41 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.25 - 7.51 (m, 4 H), 7.53 (s, 1 H), 10.77 (s, 1 H)。
実施例167
(S)−2−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
ジクロロメタン(20mL)中の(S)−2−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例166のように調製した、200mg、0.65mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(110mg、0.72mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(93mg、0.68mmol)で処理した。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、続いて1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、121mg、0.78mmol)を加えた。反応混合物を窒素下で25℃にて18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮した後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−2−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(177mg、74%)を明黄色の粉末として得た:LR−ES−MS m/z C23H29FN4O4[M+H]+の計算値444、実測値445;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.05 (br. s., 3 H), 1.06 (br. s., 3 H), 1.37 - 1.65 (m, 2 H), 1.69 - 1.84 (m, 1 H), 3.89 (s, 2 H), 4.22 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.61 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.68 (s, 1 H), 4.86 (s, 1 H), 4.87 - 4.93 (m, 1 H), 6.44 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.25 - 7.52 (m, 4 H), 7.53 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 10.80 (s, 1 H)。
実施例168
(S)−2−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(15mL)中の2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−オール(1.00g、6.58mmol)とエチル−2−ブチノアート(1.48、13.16mmol)の撹拌した混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.0g、6.58mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を130℃で2時間撹拌した。反応が完了すると、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、残留物をジクロロメタンに再溶解し、2N塩酸、5%水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.58g、33%)を無色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C14H16O5の計算値[M]+264、実測値265[M+H]+。
四塩化炭素(20mL)に溶解した3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.58g、2.20mmol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(0.43g、2.42mmol)及び過酸化ベンゾイル(0.057g、0.0002mol)を窒素雰囲気下で加えた。添加を完了した後、混合物を還流で16時間撹拌した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4−ブロモ−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.69g、92%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C14H15BrO5の計算値[M]+342、実測値343[M+H]+。
アセトニトリル(20mL)に溶解した(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(0.40g、2.22mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.30g、2.72mmol)を窒素雰囲気下で加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.29g、2.72mmol)及びアセトニトリル(20mL)で処理し、80℃に加熱し、その時点でアセトニトリル(20mL)中の4−ブロモ−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルオキシ)−(ブタ−2−エン酸エチルエステル(69g、2.02mmol)をゆっくりと加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱し、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過し、濃縮した。残留物を、ジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;20%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.38g、52%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C19H23NO6の計算値[M]+361、実測値362[M+H]+。
テトラヒドロフラン(152mL)及び水(4mL)中の(S)−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.38g、1.05mmol)の磁気撹拌機により撹拌した混合物に、水酸化リチウム(0.05g、1.05mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注ぎ、層を分離した。水層を2N塩酸で酸性化し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(0.22g、60%)をオフホワイトの固体として得た:LR−ES−MS m/z C18H21NO6の計算値[M]+347、実測値348[M+H]+。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(215mg、0.62mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(106mg、0.68mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(92mg、0.68mmol)及び1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49で調製した、146mg、0.74mmol)で処理した。反応混合物を窒素下で25℃にて18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;20%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(225mg、69%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C27H34N4O7の計算値[M]+526、実測値527[M+H]+。
テトラヒドロフラン(10mL)中の(S)−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(225mg、0.43mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(10mL)で処理した。反応混合物を、25℃で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、(S)−2−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(170mg、82%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C24H30N4O7の計算値[M]+486、実測値487[M+H]+;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.89 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 1.45 (br. s., 1 H), 1.50 - 1.63 (m, 1 H), 1.63 - 1.81 (m, 1 H), 3.20 - 3.32 (m, 2 H), 3.67 - 3.81 (m, 1 H), 3.86 (dd, J=13.3, 7.2 Hz, 1 H), 3.98 - 4.18 (m, 2 H), 4.25 (s, 4 H), 4.51 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.71 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 4.80 (s, 1 H), 4.86 (dd, J=10.7, 4.7 Hz, 1 H), 4.94 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 6.40 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.76 (dd, J=8.8, 2.7 Hz, 1 H), 6.84 (d, J=2.7 Hz, 1 H), 6.92 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 7.53 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.75 (s, 1 H)。
実施例169
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロブチル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中のN−(ジフェニルメチレン)−グリシンエチルエステル(4.00g、14.96mmol)の撹拌した混合物に、カリウムt−ブトキシド(1.85g、16.46mmol)を少量ずつ0℃で加えた。添加を完了した後、混合物を0℃で15分間撹拌し、続いてブロモメチル−シクロブタン(2.45g、16.46mmol)を加えた。反応混合物を室温に温まるにまかせ、3時間撹拌した。反応が完了すると、混合物を酢酸エチルに注ぎ、飽和塩化アンモニウム溶液、水及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−(ベンズヒドリリデン−アミノ)−3−シクロブチル−プロピオン酸エチルエステル(3.06g、61%)を明黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C22H25NO2の計算値[M]+335、実測値336[M+H]+。
メチルt−ブチルエーテル(15mL)中の2−(ベンズヒドリリデン−アミノ)−3−シクロブチル−プロピオン酸エチルエステル(3.06g、9.13mmol)の撹拌した混合物に、1N塩酸水溶液(18mL)を加えた。反応混合物を25℃で16時間撹拌するにまかせた。反応が完了すると、混合物を水及びメチルt−ブチルエーテルに注いだ。層を分離し、有機層を廃棄した。水層に固体の重炭酸ナトリウム(3.07g、36.54mmol)を加え、反応混合物を25℃で1時間撹拌した。次に、反応混合物を水及びジエチルエーテルに注ぎ、層を分離した。水層をジエチルエーテルで2回洗浄した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物2−アミノ−3−シクロブチル−プロピオン酸エチルエステル(1.15g、74%)は清澄な無色の油状物であり、更に精製しないで使用した:LR−ES−MS m/z C9H17NO2の計算値[M]+171、実測値172[M+H]+
アセトニトリル(20mL)に溶解した2−アミノ−3−シクロブチル−プロピオン酸エチルエステル(1.15g、6.73mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.03g、7.96mmol)を窒素雰囲気下で加えた。添加を完了した後、混合物を80℃に温め、その時点でアセトニトリル(20mL)中の4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、1.95g、6.12mmol)をゆっくりと加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱し、一晩撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過し、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロブチル−プロピオン酸エチルエステル(1.51g、68%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C19H22ClNO4の計算値[M]+363、実測値364[M+H]+。
テトラヒドロフラン(15mL)及び水(5mL)中の2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロブチル−プロピオン酸エチルエステル(1.51g、4.15mmol)の撹拌した混合物に、水酸化リチウム(0.21g、4.98mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注ぎ、層を分離した。水層を2N塩酸で酸性化し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロブチル−プロピオン酸(1.13g、98%)を黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C18H20ClNO4の計算値[M]+349、実測値350[M+H]+。
ジクロロメタン(20mL)中の2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロブチル−プロピオン酸(1130mg、3.23mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(555mg、3.56mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(460mg、3.39mmol)及び1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、765mg、3.88mmol)で処理した。反応混合物を窒素下で25℃にて18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロブチル−プロピオン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(720mg、42%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C26H31ClN4O5の計算値[M]+514、実測値515[M+H]+。
テトラヒドロフラン(15mL)中の2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロブチル−プロピオン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(720mg、1.39mmol)の溶液を、2N塩酸溶液(15mL)で処理した。反応混合物を25℃で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロブチル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(580mg、87%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C23H27ClN4O6の計算値[M]+474、実測値475[M+H]+;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.56 - 1.95 (m, 7 H), 1.95 - 2.11 (m, 1 H), 2.18 (br. s., 1 H), 3.22 - 3.33 (m, 2 H), 3.70 - 3.95 (m, 2 H), 3.97 - 4.14 (m, 1 H), 4.21 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.57 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.72 (br. s., 2 H), 4.78 (br. s., 1 H), 4.95 (d, J=4.5 Hz, 1 H), 6.41 (br. s., 1 H), 7.31 - 7.57 (m, 4 H), 7.65 (d, J=6.9 Hz, 1 H), 10.75 (br. s., 1 H)。
実施例170
2−[4−(2−クロロ−3−メトキシフェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−フルオロ−4−メチル−ペンタン酸−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
メチルt−ブチルエーテル(50mL)中のイソブチレンオキシド(5.00g、69.4mmol)の撹拌した混合物に、フッ化水素ピリジン錯体(4mL、138.9mmol、70%溶液)を−10℃でゆっくりと加えた。添加を完了した後、反応混合物を室温に温まるにまかせ、16時間撹拌した。反応が完了すると、混合物を水に注ぎ、層を分離した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和し、次に飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に硫酸マグネシウムで乾燥させた。清澄な無色の油状物として得られた粗生成物2−フルオロ−2−メチル−プロパン−1−オール(2.56g、40%)を、更に精製しないで使用した。
メチルt−ブチルエーテル(15mL)中の2−フルオロ−2−メチル−プロパン−1−オール(2.56g、27.83mmol)の撹拌した混合物に、トリエチルアミン(3.1g、30.61mmol)及びトリフルオロメタンスルホン酸無水物(8.64g、30.61mmol)を−10℃で加えた。添加を完了した後、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。反応が完了すると、混合物をメチルt−ブチルエーテルで希釈し、氷に注ぎ、次に1N塩酸水溶液で処理した。層を分離し、有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、及び蒸発させて、トリフルオロ−メタンスルホン酸2−フルオロ−2−メチル−プロピルエステル(4.23g、68%)を赤色の油状物として得て、更に精製しないで使用した。
N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中のN−(ジフェニルメチレン)−グリシンエチルエステル(4.55g、17.06mmol)の撹拌した混合物に、カリウムt−ブトキシド(2.10g、18.75mmol)を0℃で少量ずつ加えた。添加を完了した後、混合物を0℃で15分間撹拌し、続いてトリフルオロ−メタンスルホン酸2−フルオロ−2−メチル−プロピルエステル(4.20g、18.75mmol)を加えた。反応混合物を室温に温まるにまかせ、3時間撹拌した。反応が完了すると、混合物をメチルt−ブチルエーテルに注ぎ、飽和塩化アンモニウム溶液、水及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−(ベンズヒドリリデン−アミノ)−4−フルオロ−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(2.00g、34%)を明黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C21H25FNO2の計算値[M]+342、実測値343[M+H]+。
メチルt−ブチルエーテル(10mL)中の2−(ベンズヒドリリデン−アミノ)−4−フルオロ−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(2.00g、5.90mmol)の撹拌した混合物に、1N塩酸水溶液(12mL)を加えた。反応混合物を25℃で16時間撹拌するにまかせた。反応が完了すると、混合物を水及びメチルt−ブチルエーテルに注いだ。層を分離し、有機層を廃棄した。水層に固体の重炭酸ナトリウム(3.07g、36.54mmol)を加え、反応混合物を25℃で1時間撹拌した。次に、反応混合物を水及びジエチルエーテルに注ぎ、層を分離した。水層をジエチルエーテルで2回洗浄した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物2−アミノ−4−フルオロ−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(0.66g、63%)は清澄な無色の油状物であり、更に精製しないで使用した。LR−ES−MS m/z C8H16FNO2の計算値[M]+177、実測値178[M+H]+。
アセトニトリル(15mL)に溶解した2−アミノ−4−フルオロ−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(0.66g、3.73mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.57g、4.40mmol)を窒素雰囲気下で加えた。添加を完了した後、混合物を80℃に加熱し、その時点でアセトニトリル(15mL)中の4−ブロモ−3−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例48のように調製した、1.18g、3.40mmol)をゆっくりと加えた。添加が完了した後、反応混合物を100℃に加熱し、48時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過し、濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−フルオロ−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(0.78g、57%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C19H23ClFNO5の計算値[M]+399、実測値400[M+H]+。
テトラヒドロフラン(15mL)及び水(5mL)中の2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−フルオロ−4−メチル−ペンタン酸エチルエステル(775mg、1.94mmol)の磁気撹拌機により撹拌した混合物に、水酸化リチウム(98mg、2.33mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注ぎ、層を分離した。水層を2N塩酸で酸性化し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−フルオロ−4−メチル−ペンタン酸(537mg、75%)を明褐色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C17H19ClFNO5の計算値[M]+371、実測値372[M+H]+。
ジクロロメタン(20mL)中の2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−フルオロ−4−メチル−ペンタン酸(300mg、0.81mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(138mg、0.90mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(115mg、0.86mmol)及び1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、191mg、0.97mmol)で処理した。反応混合物を窒素下で25℃にて18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−フルオロ−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(390mg、88%)をオフホワイトの固体として得た:LR−ES−MS m/z C26H32ClFN4O6の計算値[M]+550、実測値551[M+H]+。
テトラヒドロフラン(10mL)中の2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−フルオロ−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(390mg、0.71mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(10mL)で処理した。反応混合物を25℃で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、2−[4−(2−クロロ−3−エトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−フルオロ−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(300mg、83%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C23H28ClFN4O6の計算値[M]+510、実測値511[M+H]+;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.27,1.32 (2 x d, J=3.0 Hz, 3 H), 1.36,1.39 (2 x d, J=3.0 Hz, 3 H), 1.99 - 2.34 (m, 2 H), 3.19 - 3.33 (m, 2 H), 3.69 - 3.89 (m, 2 H), 3.90 (s, 3 H), 4.09 (dd, J=13.6, 3.6 Hz, 1 H), 4.26 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.37 - 4.58 (m, 1 H), 4.71 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 4.77,4.80 (2 x s, 1 H), 4.94 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 5.08 (dd, J=9.5, 4.4 Hz, 1 H), 6.41 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.00,7.06 (2 x d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.13 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.41 (t, J=8.2 Hz, 1 H), 7.54 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.68,10.79 (2 x s, 1 H)
実施例171
2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−フルオロ−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
ジクロロメタン(20mL)中の2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−フルオロ−4−メチル−ペンタン酸(実施例170のように調製した、200mg、0.54mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(92mg、0.59mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(76mg、0.57mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、100mg、0.65mmol)で処理した。反応混合物を窒素下で25℃にて18時間撹拌し、次にジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮した後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、2−[4−(2−クロロ−3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−フルオロ−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(156mg、57%)を白色の粉末として得た:LR−ES−MS m/z C24H30ClFN4O5の計算値[M]+508、実測値509[M+H]+;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.05 (br. s., 3 H), 1.06 (br. s., 3 H), 1.19,1.32 (2 x d, J=3.0 Hz, 3 H), 1.26,1.39 (2 x d, J=3.0 Hz, 3 H), 1.96 - 2.33 (m, 2 H), 3.90 (br. s., 5 H), 4.25 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.52 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.67 (s, 1 H), 4.77,4.80 (2 x s, 1 H), 5.01,5.10 (2 x dd, J=9.8, 4.4 Hz, 1 H), 6.44 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.00,7.06 (2 x d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.13 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.41 (t, J=8.2 Hz, 1 H), 7.54 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 10.71,10.82 (2 x s, 1 H)。
実施例172
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((S)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の3−ニトロ−1H−ピラゾール(実施例5のように調製した、5.00g、44.25mmol)の溶液を、炭酸カリウム(7.94g、57.52mmol)及び(S)−グリシドールトシラート(12.12g、53.10mmol)で処理した。反応混合物を窒素下で90℃にて2時間撹拌し、次に酢酸エチルに注ぎ、水及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 330g;0%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−ニトロ−1−(R)−1−オキシラニルメチル−H−ピラゾール(3.40g、45%)を黄色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C6H7N3O3の計算値[M]+169、実測値170[M+H]+。
アセトン(25mL)及び水(25mL)中の3−ニトロ−1−(R)−1−オキシラニルメチル−H−ピラゾール(3.40g、20.12mmol)の溶液を、アジ化ナトリウム(3.92g、60.35mmol)で処理した。反応混合物を還流で2時間撹拌した。アセトンを減圧下で除去し、混合物をジクロロメタンに注いだ。層を分離し、有機層を水及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 120g;0%〜70%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(R)−1−アジド−3−(3−ニトロ−ピラゾール−1−イル)−プロパン−2−オール(2.75g、64%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C6H8N6O3の計算値[M]+212、実測値213[M+H]+。
テトラヒドロフラン(25mL)中の(R)−1−アジド−3−(3−ニトロ−ピラゾール−1−イル)−プロパン−2−オール(2.75g、13.00mmol)の還流溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(0.33g、8.70mmol)及びメタノール(1mL)を滴下した。反応混合物を還流で24時間撹拌した。反応混合物を室温に冷まし、1N塩酸水溶液(10mL)で処理した。次に、反応混合物を、2N水酸化ナトリウム(10mL)を加えることにより塩基性にし、酢酸エチルに注いだ。層を分離し、水層をジクロロメタンで4回抽出した。合わせた有機画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に黄色の固体として得られた粗生成物(S)−1−アミノ−3−(3−ニトロ−ピラゾール−1−イル)−プロパン−2−オール(0.65g、27%)を、更に精製しないで使用した:LR−ES−MS m/z C6H10N4O3の計算値[M]+186、実測値187[M+H]+。
ジクロロメタン(15mL)中の(S)−1−アミノ−3−(3−ニトロ−ピラゾール−1−イル)−プロパン−2−オール(0.65g、3.49mmol)の溶液に、炭酸ジ−2−ピリジル(0.76g、3.49mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次にジクロロメタンで希釈した。有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−5−(3−ニトロ−ピラゾール−1−イルメチル)−オキサゾリジン−2−オン(0.36g、49%)を清澄な無色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C7H8N4O4の計算値[M]+212、実測値213[M+H]+。
(S)−5−(3−ニトロ−ピラゾール−1−イルメチル)−オキサゾリジン−2−オン(364mg、1.72mmol)、10%パラジウム担持炭(200mg)及びエタノール(25mL)を、Parrシェーカー瓶に入れた。次に、瓶をParr shaker装置上に水素圧50psiで4時間置いた。次に、反応物を、セライトパッドを通して濾過し、エタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して、(S)−5−(3−アミノ−ピラゾール−1−イルメチル)−オキサゾリジン−2−オン(3.60mg、91%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C7H10N4O2の計算値[M]+182、実測値183[M+H]+。
ジクロロメタン(20mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例64のように調製した、425mg、1.30mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(275mg、1.45mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(195mg、1.45mmol)及び(S)−5−(3−アミノ−ピラゾール−1−イルメチル)−オキサゾリジン−2−オン(285mg、1.57mmol)で処理した。反応混合物を窒素下で25℃にて18時間撹拌し、次にジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((S)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(370mg、58%)を白色の粉末として得た:LR−ES−MS m/z C23H26ClN5O5の計算値[M]+487、実測値488[M+H]+;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.35 - 1.50 (m, 1 H), 1.50 - 1.66 (m, 1 H), 1.68 - 1.87 (m, 1 H), 3.28 (dd, J=8.8, 6.0 Hz, 1 H), 3.55 (t, J=8.9 Hz, 1 H), 4.21 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.27 (d, J=5.1 Hz, 2 H), 4.61 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.79 (s, 1 H), 4.80 - 4.95 (m, 2 H), 6.47 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.37 (td, J=7.8, 1.2 Hz, 1 H), 7.42 - 7.50 (m, 1 H), 7.50 - 7.57 (m, 2 H), 7.61 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.65 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 10.85 (s, 1 H)。
実施例173
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((S)−3−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
ジクロロメタン(15mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例66のように調製した、500mg、1.08mmol)の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(280mg、2.16mmol)及び4−(ジメチルアミノ)ピリジン(132mg、1.08mmol)で処理した。ジクロロメタン(10mL)に溶解したp−トルエンスルホニルクロリド(230mg、1.19mmol)を反応混合物にゆっくりと加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、次に酢酸エチル(60mL)で希釈し、1N塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;30%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、トルエン−4−スルホン酸(R)−3−(3−{(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イル)−2−ヒドロキシ−プロピルエステル(150mg、23%)を白色の粉末として得た:LR−ES−MS m/z C29H33ClN4O7Sの計算値[M]+616、[M+H]+実測値617。
テトラヒドロフラン(10mL)中のトルエン−4−スルホン酸(R)−3−(3−{(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イル)−2−ヒドロキシ−プロピルエステル(150mg、0.24mmol)の溶液を、ジエチルアミン(180mg、2.43mmol)で処理した。反応混合物を40℃で3日間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((S)−3−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(22mg、17%)を白色の粉末として得た: 1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 0.82 - 1.13 (m, 12 H), 1.47 - 1.69 (m, 1 H), 1.68 - 1.95 (m, 2 H), 2.23 - 2.74 (m, 6 H), 3.77 (br. s., 1 H), 3.88 - 4.09 (m, 3 H), 4.14 (d, J=18.2 Hz, 1 H), 4.40 (d, J=18.2 Hz, 1 H), 4.91 (br. s., 2 H), 6.66 (br. s., 1 H), 7.16 - 7.37 (m, 3 H), 7.41 (br. s., 1 H), 7.49 (d, J=6.9 Hz, 1 H), 8.91 (br. s., 1 H)。
実施例174
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の3−ニトロ−1H−ピラゾール(実施例5のように調製した、2.00g、17.70mmol)の溶液を、炭酸カリウム(3.66g、26.55mmol)及び(R)−グリシドール(2.62g、35.40mmol)で処理した。反応混合物を窒素下で100℃にて2時間撹拌した。反応が完了すると、N,N−ジメチルホルムアミドを減圧下で除去し、得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(S)−3−(3−ニトロ−ピラゾール−1−イル)プロパン−1,2−ジオール(1.00g、30%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C6H9N3O4の計算値[M]+187、実測値188[M+H]+。
アセトン(10mL)中の(S)−3−(3−ニトロ−ピラゾール−1−イル)プロパン−1,2−ジオール(1.00g、5.35mmol)の溶液を、濃硫酸(5滴)及び2,2−ジメトキシプロパン(3.34g、32.09mmol)で処理した。反応混合物を室温で5時間撹拌した。反応が完了すると、混合物を減圧下で濃縮し、次に酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、1−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール(0.70g、58%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C9H13N3O4の計算値[M]+227、実測値228[M+H]+。
1−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール(700mg、3.08mmol)、10%パラジウム担持炭(500mg)及びエタノール(25mL)を、Parrシェーカー瓶に入れた。次に、瓶をParr shaker装置上に水素圧50psiで4時間置いた。次に、反応物を、セライトパッドを通して濾過し、エタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して、1−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(550mg、91%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C9H15N3O2の計算値[M]+197、実測値198[M+H]+。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例64で調製した、750mg、2.33mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(490mg、2.55mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(345mg、2.55mmol)及び1−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(550mg、2.79mmol)で処理した。反応混合物を窒素下で25℃にて18時間撹拌し、次にジクロロメタンで希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(774mg、67%)を白色の粉末として得た:LR−ES−MS m/z C25H31ClN4O5の計算値[M]+502、実測値503[M+H]+;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.25 (s, 3 H), 1.31 (s, 3 H), 1.36 - 1.50 (m, 1 H), 1.50 - 1.67 (m, 1 H), 1.67 - 1.86 (m, 1 H), 3.73 (dd, J=8.4, 5.7 Hz, 1 H), 4.00 (dd, J=8.4, 6.5 Hz, 1 H), 4.06 - 4.15 (m, 2 H), 4.21 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.34 (quin, J=5.8 Hz, 1 H), 4.60 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.79 (s, 1 H), 4.89 (dd, J=10.6, 4.8 Hz, 1 H), 6.44 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.37 (td, J=7.5, 1.5 Hz, 1 H), 7.46 (td, J=7.5, 1.2 Hz, 1 H), 7.52 (dd, J=7.5, 1.5 Hz, 1 H), 7.61 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.65 (dd, J=7.5, 1.2 Hz, 1 H), 10.81 (s, 1 H)。
実施例175
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(10mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミドの溶液(実施例174のように調製した、750mg、1.49mmol)を、2N塩酸水溶液(10mL)で処理した。反応混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(625mg、91%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C22H27ClN4O5の計算値[M]+462、実測値463[M+H]+;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.35 - 1.50 (m, 1 H), 1.50 - 1.65 (m, 1 H), 1.68 - 1.85 (m, 1 H), 3.19 - 3.41 (m, 2 H), 3.71 - 3.81 (m, 1 H), 3.86 (dd, J=13.3, 7.5 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.7, 3.9 Hz, 1 H), 4.21 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.72 (br. s., 2 H), 4.60 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.78 (s, 1 H), 4.88 (dd, J=10.9, 4.8 Hz, 1 H), 6.41 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.37 (td, J=7.5, 1.2 Hz, 1 H), 7.46 (td, J=7.5, 0.9 Hz, 1 H), 7.49 - 7.54 (m, 1 H), 7.54 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.65 (d, J=7.5 Hz, 1 H), 10.78 (s, 1 H)。
実施例176
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロブチル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロブチル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(実施例169のように調製した)の鏡像異性体の分離を、超臨界流体クロマトグラフィー(SFC DIACEL ADカラム、移動相修飾剤として40%メタノール)により行って、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロブチル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミドを白色の固体として得た。LR−ES−MS m/z C23H27ClN4O5の計算値[M]+474、[M+H]+実測値475;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.55 - 1.96 (m, 7 H), 1.96 - 2.10 (m, 1 H), 2.09 - 2.30 (m, 1 H), 3.20 - 3.32 (m, 2 H), 3.70 - 3.81 (m, 1 H), 3.87 (dd, J=13.4, 7.2 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.4, 3.8 Hz, 1 H), 4.21 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.57 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.68 - 4.76 (m, 1 H), 4.72 (s, 1 H), 4.78 (s, 1 H), 4.95 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 6.40 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.30 - 7.41 (m, 1 H), 7.46 (t, J=7.2 Hz, 1 H), 7.50 - 7.55 (m, 1 H), 7.53 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.65 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 10.74 (s, 1 H)。
実施例177
(R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロブチル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロブチル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(実施例169のように調製した)の鏡像異性体の分離を、超臨界流体クロマトグラフィー(SFC DIACEL ADカラム、移動相修飾剤として40%メタノール)により行って、(R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロブチル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミドを白色の固体として得た。LR−ES−MS m/z C23H27ClN4O5の計算値[M]+474、[M+H]+実測値475;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.55 - 1.70 (m, 1 H), 1.70 - 1.95 (m, 6 H), 1.95 - 2.11 (m, 1 H), 2.11 - 2.28 (m, 1 H), 3.22 - 3.33 (m, 2 H), 3.72 - 3.81 (m, 1 H), 3.86 (dd, J=13.3, 7.5 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.3, 3.8 Hz, 1 H), 4.21 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.57 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.66 - 4.75 (m, 2 H), 4.78 (s, 1 H), 4.94 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 6.40 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.37 (td, J=7.5, 1.5 Hz, 1 H), 7.42 - 7.56 (m, 3 H), 7.65 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 10.74 (s, 1 H)。
実施例178
(S)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオンアミド
(S)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオンアミド(実施例31のように調製した)の鏡像異性体の分離を、超臨界流体クロマトグラフィー(SFC KROMASIL ODカラム、移動相修飾剤として30%イソプロパノール)により行って、(S)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオンアミドの1エピマーを白色の固体として得た(立体中心は未確定)。LR−ES−MS m/z C25H32N4O6の計算値[M]+484、実測値485[M+H]+;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.05 (s, 3 H) 1.06 (br. s., 3 H) 1.51 - 2.14 (m, 6 H) 3.51 - 3.79 (m, 3 H) 3.81 (s, 3 H) 3.89 (s, 2 H) 4.18 (d, J=18.1 Hz, 1 H) 4.45 (d, J=18.1 Hz, 1 H) 4.67 (s, 1 H) 4.70 (s, 1 H) 4.83 (dd, J=10.1, 5.3 Hz, 1 H) 6.44 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 6.96 - 7.04 (m, 1 H) 7.18 - 7.23 (m, 1 H) 7.23 - 7.33 (m, 2 H) 7.54 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 10.72 (s, 1 H)。
実施例179
(S)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオンアミド
(S)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオンアミド(実施例31のように調製した)の鏡像異性体の分離を、超臨界流体クロマトグラフィー(SFC KROMASIL ODカラム、移動相修飾剤として30%イソプロパノール)により行って、(S)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオンアミドの1エピマーを白色の固体として得た(立体中心は未確定)。LR−ES−MS m/z C25H32N4O6の計算値[M]+484、実測値485[M+H]+;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.04 (s, 3 H) 1.05 (s, 3 H) 1.37 - 1.60 (m, 1 H) 1.66 - 2.09 (m, 5 H) 3.53 - 3.65 (m, 1 H) 3.67 - 3.79 (m, 2 H) 3.81 (s, 3 H) 3.89 (s, 2 H) 4.21 (d, J=18.2 Hz, 1 H) 4.45 (d, J=18.2 Hz, 1 H) 4.67 (s, 1 H) 4.69 (s, 1 H) 4.79 - 4.91 (m, 1 H) 6.43 (d, J=2.4 Hz, 1 H) 6.94 - 7.05 (m, 1 H) 7.17 - 7.23 (m, 1 H) 7.24 - 7.37 (m, 2 H) 7.53 (d, J=2.4 Hz, 1 H) 10.69 (s, 1 H)。
実施例180
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2−アミノ−3−ヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(15mL)及びイソプロパノール(15mL)中の(S)−4−ホルミル−2,2−ジメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(2.00g、8.72mmol)の氷冷混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(0.99g、26.17mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を0℃で1時間撹拌した。反応が完了すると、1N塩酸水溶液(10mL)をゆっくりと加えた。混合物を水に注ぎ、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。無色の油状物として得られた粗生成物(R)−4−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(1.88g、93%)を、更に精製しないで使用した:LR−ES−MS m/z C11H21NO4の計算値[M]+231、実測値232[M+H]+。
ジクロロメタン(20mL)中の(R)−4−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(1.88g、8.14mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.10g、16.28mmol)、p−トルエンスルホニルクロリド(1.71g、8.95mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(1.00g、8.14mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を室温で4時間撹拌した。反応が完了すると、ジクロロメタンを減圧下で除去した。残留物を酢酸エチルで希釈し、1N塩酸水溶液、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。無色の油状物として得られた粗生成物(S)−2,2−ジメチル−4−(トルエン−4−スルホニルオキシメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(2.20g、92%)を、更に精製しないで使用した:LR−ES−MS m/z C18H27NO6Sの計算値[M]+385、実測値386[M+H]+。
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(S)−2,2−ジメチル−4−(トルエン−4−スルホニルオキシメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(2.20g、5.71mmol)の撹拌した混合物に、炭酸カリウム(0.93g、6.73mmol)及び3−ニトロ−1H−ピラゾール(実施例5のように調製した、0.59mg、5.20mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を60℃で18時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で、続いて飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(R)−2,2−ジメチル−4−(3−ニトロ−ピラゾール−1−イルメチル)−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(1.21g、65%)を無色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C14H22N4O5の計算値[M]+326、実測値327[M+H]+。
(R)−2,2−ジメチル−4−(3−ニトロ−ピラゾール−1−イルメチル)−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(1.21g、3.71mmol)、10%パラジウム担持炭(500mg)及びエタノール(25mL)を、Parrシェーカー瓶に入れた。次に、瓶をParr shaker装置上に水素圧50psiで5時間置いた。次に、反応物を、セライトパッドを通して濾過し、エタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して、(R)−4−(3−アミノ−ピラゾール−1−イルメチル)−2,2−ジメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(1.07g、97%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C14H24N4O3の計算値[M]+296、実測値297[M+H]+。
ジクロロメタン(15mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例64のように調製した、0.98g、3.01mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.64g、3.32mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.45g、3.32mmol)及び(R)−4−(3−アミノ−ピラゾール−1−イルメチル)−2,2−ジメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(1.07g、1.57mmol)で処理した。反応混合物を窒素下で25℃にて18時間撹拌し、次にジクロロメタンで希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(R)−4−(3−{(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イルメチル)−2,2−ジメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(1.00g、55%)を白色の粉末として得た:LR−ES−MS m/z C30H40ClN5O6の計算値[M]+601、実測値602[M+H]+。
塩酸ガスを、ジエチルエーテル(20mL)中の(R)−4−(3−{(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イルメチル)−2,2−ジメチル−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル(1.00g、16.63mmol)の撹拌した溶液に30秒間泡立て入れた。次に、反応混合物を室温で30分間撹拌し、その間に溶液から白色の固体が沈殿した。ジエチルエーテルをデカントし、固体を3分割したジエチルエーテルで洗浄した。粗生成物を、超臨界流体クロマトグラフィー(DAICEL ADカラム、25%メタノール、70mL/min)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2−アミノ−3−ヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(362mg、47%)を白色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C22H28ClN5O4の計算値[M]+461、実測値462[M+H]+;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.34 - 1.85 (m, 5 H), 3.00 (br. s., 1 H), 3.22 (br. s., 2 H), 3.80 (dd, J=13.4, 6.9 Hz, 1 H), 4.02 (dd, J=13.4, 5.0 Hz, 1 H), 4.21 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.61 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.65 - 4.75 (m, 1 H), 4.79 (s, 1 H), 4.89 (dd, J=9.8, 4.1 Hz, 1 H), 6.42 (s, 1 H), 7.31 - 7.42 (m, 1 H), 7.42 - 7.55 (m, 2 H), 7.57 (br. s., 1 H), 7.65 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 10.79 (br. s., 1 H)。
実施例181
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−フェニル−プロピオンアミド
アセトニトリル(10mL)に溶解したL−フェニルアラニンメチルエステル塩酸塩(0.45g、1.7mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.23g、2.04mmol)を窒素雰囲気下で加えた。添加を完了した後、混合物を110℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.23g、2.04mmol)で処理し、110℃に加熱し、その時点でアセトニトリル(10mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、0.604g、1.70mmol)をゆっくりと加えた。添加が完了した後、反応混合物110℃に加熱し、16時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過し、濃縮した。残留物を酢酸エチルで希釈し、2N塩酸、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−フェニル−プロパン酸メチルエステル(0.093g、15%)を無色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C20H18ClNO4の計算値[M]+371、[M+H]+実測値372。
テトラヒドロフラン(1mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−フェニル−プロパン酸メチルエステル(0.09g、0.24mmol)の磁気撹拌機により撹拌した混合物に、水(0.5mL)中の水酸化リチウム(0.012g、0.28mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で4時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注ぎ、層を分離した。水層を2N塩酸で酸性化し、酢酸エチルで2回に分けて抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−フェニル−プロパン酸(0.064g、75%)を明褐色のガム状物として得た:LR−ES−MS m/z C19H16ClNO4の計算値[M]+357、実測値358[M+H]+。
ジクロロメタン(5mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−フェニル−プロパン酸(0.064g、0.171mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.030g、0.188mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.025g、0.188mmol)で処理した。反応混合物を25℃で0.3時間撹拌し、続いて1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、0.042mg、0.206mmol)を加えた。反応混合物を窒素下で25℃にて16時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 4g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−フェニル−プロピオン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.010g、11%)を無色のガム状物として得た。
テトラヒドロフラン(1mL)中の2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−フェニル−プロピオン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.010g、0.017mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(1mL)で処理した。反応混合物を25℃で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−フェニル−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(0.007g、82%)をオフホワイトの粉末として得た:HR−ES−MS m/z C23H27ClN4O6[M+H]+の計算値497.1587、実測値497.1586;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.75 (br. s., 2 H), 3.17 (dd, J=14.0, 8.8 Hz, 1 H), 3.39 (dd, J=14.0, 6.9 Hz, 1 H), 3.44 - 3.55 (m, 2 H), 3.56 - 3.65 (m, 1 H), 3.95 - 4.10 (m, 2 H), 4.16 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.30 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.77 (s, 1 H), 5.02 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 6.65 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.17 (dd, J=8.2, 1.8 Hz, 1 H), 7.19 - 7.26 (m, 6 H), 7.28 - 7.35 (m, 2 H), 7.46 (dd, J=7.8, 1.5 Hz, 1 H), 9.65 (s, 1 H)。
実施例182
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(2−フルオロ−フェニル)−プロピオンアミド
アセトニトリル(25mL)に溶解したL−2−フルオロフェニルアラニンメチルエステル塩酸塩(1.75g、6.16mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.96g、7.40mmol)を窒素雰囲気下で加えた。添加を完了した後、混合物を105℃で0.5時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.96g、7.40mmol)で処理し、105℃に加熱し、その時点でアセトニトリル(10mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、2.01g、6.16mmol)をゆっくりと加えた。添加が完了した後、反応混合物を105℃に加熱し、16時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過し、濃縮し、アセトニトリルで希釈して、10mLの容量とした。次に、反応混合物をマイクロ波反応容器に移し、Emrys Optimizerマイクロ波反応器中で150℃に1時間加熱した。反応混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチルで希釈し、2N塩酸、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2−フルオロ−フェニル)−プロパン酸メチルエステル(1.21g、50%)を橙赤色のガム状物として得た:LR−ES−MS m/z C20H17ClFNO4の計算値[M]+389、[M+H]+実測値390。
テトラヒドロフラン(3mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2−フルオロフェニル)−プロパン酸メチルエステル(1.19g、2.90mmol)の撹拌した混合物に、水(3mL)中の水酸化リチウム(0.147g、3.48mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で3時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注ぎ、層を分離した。水層を2N塩酸で酸性化し、酢酸エチルで2回に分けて抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2−フルオロ−フェニル)−プロパン酸(0.882g、81%)を明橙色の泡状物として得た:LR−ES−MS m/z C19H15ClFNO4の計算値[M]+375、実測値376[M+H]+。
ジクロロメタン(15mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2−フルオロフェニル)−プロパン酸(0.405g、1.03mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.178mg、1.127mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.153g、1.127mmol)で処理した。反応混合物を25℃で0.25時間撹拌し、続いて1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、0.252mg、1.23mmol)を加えた。反応混合物を窒素下で25℃にて18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(2−フルオロ−フェニル)−プロピオンアミド(0.414g、73%)をオフホワイトの粉末として得た:HR−ES−MS m/z C28H28ClFN4O5[M+H]+の計算値555.1807、実測値555.1805。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.24 (s, 3 H), 1.30 (s, 3 H), 3.17 (d, J=7.8 Hz, 2 H), 3.73 (dd, J=8.3, 5.9 Hz, 1 H), 3.94 - 4.05 (m, 1 H), 4.04 - 4.19 (m, 2 H), 4.19 - 4.30 (m, 1 H), 4.30 - 4.40 (m, 1 H), 4.44 - 4.55 (m, 1 H), 4.72 (s, 1 H), 5.15 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 6.47 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.09 - 7.19 (m, 2 H), 7.21 - 7.32 (m, 1 H), 7.32 - 7.42 (m, 2 H), 7.45 (m, 2 H), 7.60 - 7.66 (m, 2 H), 10.85 (s, 1 H)。
実施例183
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(2−フルオロフェニル)−プロピオンアミド
テトラヒドロフラン(5mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2−フルオロフェニル)−プロピオン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例182のように調製した、0.387g、0.669mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(4mL)で処理した。反応混合物を25℃で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2−フルオロフェニル)−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(0.260g、76%)を白色の粉末として得た:HR−ES−MS m/z C25H24ClFN4O5[M+H]+の計算値515.1495、実測値515.1492;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.15 (d, J=7.8 Hz, 2 H), 3.20 - 3.31 (m, 2 H), 3.70 - 3.79 (m, 1 H), 3.85 (dd, J=13.4, 7.5 Hz, 1 H), 4.08 (dd, J=13.4, 3.9 Hz, 1 H), 4.17 - 4.32 (m, 1 H), 4.36 - 4.59 (m, 1 H), 4.63 - 4.76 (m, 2 H), 4.93 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 5.13 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 6.42 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.07 - 7.19 (m, 2 H), 7.20 - 7.28 (m, 1 H), 7.30 - 7.47 (m, 4 H), 7.53 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.62 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 10.81 (s, 1 H)。
実施例184
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−プロピオンアミド
アセトニトリル(25mL)に溶解したL−2,6−ジフルオロフェニルアラニンメチルエステル塩酸塩(0.815g、3.17mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.4g、3.15mmol)を窒素雰囲気下で加えた。添加を完了した後、混合物を105℃で0.5時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.4g、3.15mmol)で処理し、105℃に加熱し、その時点でアセトニトリル(10mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、2.01g、6.16mmol)をゆっくりと加えた。添加が完了した後、反応混合物を105℃に加熱し、16時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、濾過し、濃縮し、アセトニトリルで希釈して、10mLの容量とした。次に、反応混合物をマイクロ波反応容器に移し、Emrys Optimizerマイクロ波反応器中で150℃に2.5時間加熱した。反応混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチルで希釈し、2N塩酸、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−プロパン酸メチルエステル(0.597g、51%)を明橙色のガム状物として得た。
テトラヒドロフラン(3mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2,6−ジフルオロフェニル)−プロパン酸メチルエステル(0.58g、1.36mmol)の撹拌した混合物に、水(3mL)中の水酸化リチウム(0.063g、1.50mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で3時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注ぎ、層を分離した。水層を2N塩酸で酸性化し、酢酸エチルで2回に分けて抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−プロパン酸(0.594g、100%)を明橙色の粉末として得た:LR−ES−MS m/z C19H15ClF2NO4の計算値[M]+393、実測値394[M+H]+。
ジクロロメタン(15mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2,6−ジフルオロフェニル)−プロパン酸(0.587g、1.45mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.252mg、1.59mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.219g、1.59mmol)で処理した。反応混合物を25℃で0.25時間撹拌し、続いて1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、0.326mg、1.59mmol)を加えた。反応混合物を窒素下で25℃にて18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−プロピオンアミド(0.562g、68%)をオフホワイトの粉末として得た:HR−ES−MS m/z C28H27ClF2N4O5[M+H]+の計算値573.1714、実測値573.1711;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.23 (s, 3 H), 1.28 (s, 3 H), 3.04 - 3.26 (m, 2 H), 3.70 (dd, J=8.3, 5.9 Hz, 1 H), 3.97 (dd, J=8.8, 6.6 Hz, 1 H), 4.00 - 4.19 (m, 2 H), 4.33 (s, 3 H), 4.70 (s, 1 H), 5.07 (t, J=7.7 Hz, 1 H), 6.45 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.01 (t, J=8.0 Hz, 2 H), 7.21 - 7.39 (m, 2 H), 7.39 - 7.49 (m, 2 H), 7.59 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.63 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 10.77 (s, 1 H)。
実施例185
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(2,6−ジフルオロフェニル)−プロピオンアミド
テトラヒドロフラン(6mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2,6−ジフルオロフェニル)−プロピオン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例184のように調製した、0.530g、0.898mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(4mL)で処理した。反応混合物を25℃で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(0.417g、88%)を白色の粉末として得た:HR−ES−MS m/z C25H23ClF2N4O5[M+H]+の計算値533.1395、実測値533.1395;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6); 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.98 - 3.30 (m, 4 H), 3.67 - 3.79 (m, 1 H), 3.84 (dd, J=13.5, 7.5 Hz, 1 H), 4.07 (dd, J=13.5, 3.8 Hz, 1 H), 4.32 (s, 2 H), 4.65 - 4.74 (m, 2 H), 4.93 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 5.06 (t, J=8.5 Hz, 1 H), 6.42 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.02 (t, J=7.8 Hz, 2 H), 7.22 - 7.38 (m, 2 H), 7.38 - 7.49 (m, 2 H), 7.53 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.63 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 10.75 (s, 1 H)。
実施例186
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(4−フルオロ−フェニル)−プロピオンアミド
アセトニトリル(20mL)に溶解したL−4−フルオロフェニルアラニンエチルエステル塩酸塩(0.533g、2.13mmol)の撹拌した混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.3g、2.3mmol)を窒素雰囲気下で加えた。添加を完了した後、混合物を105℃で0.5時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.3g、2.3mmol)で処理し、105℃に加熱し、その時点でアセトニトリル(10mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、0.645g、1.94mmol)をゆっくりと加えた。次に、反応混合物をマイクロ波反応容器に移し、Emrys Optimizerマイクロ波反応器中で150℃に4時間加熱した。反応混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチルで希釈し、2N塩酸、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(4−フルオロ−フェニル)−プロパン酸メチルエステル(0.376g、48%)を明橙色のガム状物として得た。
テトラヒドロフラン(3mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(4−フルオロフェニル)−プロパン酸メチルエステル(0.358g、0.87mmol)の磁気撹拌機により撹拌した混合物に、水(3mL)中の水酸化リチウム(0.042g、1mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で3時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注ぎ、層を分離した。水層を2N塩酸で酸性化し、酢酸エチルで2回に分けて抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(4−フルオロ−フェニル)−プロパン酸(0.267g、82%)をオフホワイトの泡状物として得た:LR−ES−MS m/z C19H15ClFNO4の計算値[M]+375、実測値376[M+H]+。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(4−フルオロフェニル)−プロパン酸(0.268g、0.69mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.121mg、0.77mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.105g、0.77mmol)で処理した。反応混合物を25℃で0.25時間撹拌し、続いて1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、0.172mg、0.83mmol)を加えた。反応混合物を窒素下で25℃にて16時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(4−フルオロフェニル)−プロピオン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.195g、50%)をオフホワイトの粉末として得た:HR−ES−MS m/z C28H28ClFN4O5[M+H]+の計算値555.1803、実測値555.1805。(39143-094-1)。 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.23 (s, 3 H), 1.28 (s, 3 H), 3.04 - 3.26 (m, 2 H), 3.70 (dd, J=8.3, 5.9 Hz, 1 H), 3.97 (dd, J=8.8, 6.6 Hz, 1 H), 4.00 - 4.19 (m, 2 H), 4.33 (s, 3 H), 4.70 (s, 1 H), 5.07 (t, J=7.7 Hz, 1 H), 6.45 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.01 (t, J=8.0 Hz, 2 H), 7.21 - 7.39 (m, 2 H), 7.39 - 7.49 (m, 2 H), 7.59 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.63 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 10.77 (s, 1 H)。
実施例187
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(4−フルオロフェニル)−プロピオンアミド
テトラヒドロフラン(3mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(4−フルオロフェニル)−プロピオン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例186のように調製した、0.178g、0.314mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(3mL)で処理した。反応混合物を25℃で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(4−フルオロフェニル)−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(0.119g、74%)を白色の粉末として得た:HR−ES−MS m/z C25H24ClFN4O5[M+H]+の計算値515.1489、実測値515.1492;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6); 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.02 - 3.33 (m, 4 H), 3.78 (br. s., 1 H), 3.87 (dd, J=13.6, 7.5 Hz, 1 H), 4.10 (dd, J=13.0, 3.0 Hz, 1 H), 4.27 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.59 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.68 (s, 1 H), 4.72 (t, J=5.1 Hz, 1 H), 4.95 (d, J=4.5 Hz, 1 H), 5.13 (dd, J=10.3, 4.2 Hz, 1 H), 6.44 (br. s., 1 H), 7.12 (t, J=8.2 Hz, 2 H), 7.30 - 7.49 (m, 5 H), 7.55 (s, 1 H), 7.63 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 10.86 (s, 1 H)。
実施例188
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(2−クロロフェニル)−プロピオンアミド
エタノール(25mL)に溶解したL−2−クロロフェニルアラニンメチルエステル塩酸塩(1.038g、4.11mmol)の撹拌した混合物に、無水炭酸カリウム(1.052g、7.53mmol)を窒素雰囲気下で加えた。添加を完了した後、(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、1.117g、3.42mmol)を加えた。次に、反応混合物を予熱した油浴(105℃に保持されている)中に入れ、2時間加熱した。次に、酢酸(0.52g、8.56mmol)を加え、還流を更に20時間続けた。反応混合物を25℃に冷却し、水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、2N塩酸、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2−クロロフェニル)−プロパン酸メチルエステル(0.608g、44%)を明橙色のガム状物として得た。
テトラヒドロフラン(2mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2−クロロフェニル)−プロパン酸メチルエステル(0.608g、1.43mmol)の撹拌した混合物に、水(1mL)中の水酸化リチウム(0.073g、1.72mmol)を加えた。添加を完了した後、混合物を25℃で3時間撹拌した。反応混合物を水及びジエチルエーテルに注ぎ、層を分離した。水層を2N塩酸で酸性化し、酢酸エチルで2回に分けて抽出した。合わせた酢酸エチル画分を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2−クロロフェニル)−プロパン酸(0.471g、84%)をオフホワイトの粉末として得た。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(2−クロロフェニル)−プロパン酸(0.299g、0.574mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.100g、0.63mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.087g、0.63mmol)で処理した。反応混合物を25℃で0.25時間撹拌し、続いて1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、0.141g、0.69mmol)を加えた。反応混合物を窒素下で25℃にて16時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 12g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(4−クロロフェニル)−プロピオン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.171g、52%)をオフホワイトの粉末として得た:HR−ES−MS m/z C28H28Cl2N4O5[M+H]+の計算値571.1506、実測値571.1510。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.23 (s, 3 H), 1.29 (s, 3 H), 3.25 (d, J=7.8 Hz, 2 H), 3.71 (dd, J=8.2, 6.0 Hz, 1 H), 3.98 (t, J=7.2 Hz, 1 H), 4.01 - 4.17 (m, 2 H), 4.25 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.29 - 4.36 (m, 1 H), 4.39 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.72 (s, 1 H), 5.18 (t, J=7.5 Hz, 1 H), 6.46 (d, J=1.5 Hz, 1 H), 7.18 - 7.29 (m, 2 H), 7.29 - 7.47 (m, 5 H), 7.58 - 7.64 (m, 2 H), 10.79 (s, 1 H)。
実施例189
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(2−クロロフェニル)−プロピオンアミド
テトラヒドロフラン(3mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(4−クロロフェニル)−プロピオン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例188のように調製した、0.151g、0.259mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(3mL)で処理した。反応混合物を25℃で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(4−クロロフェニル)−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(0.110g、80%)を白色の粉末として得た:HR−ES−MS m/z C25H24Cl2N4O5[M+H]+の計算値531.1196、実測値531.1197;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6); 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.19 - 3.30 (m, 4 H), 3.74 (br. s., 1 H), 3.80 - 3.91 (m, 1 H), 4.07 (dd, J=13.6, 3.6 Hz, 1 H), 4.25 (d, J=18.2 Hz, 1 H), 4.39 (d, J=18.2 Hz, 1 H), 4.65 - 4.71 (m, 1 H), 4.72 (s, 1 H), 4.93 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 5.18 (t, J=7.5 Hz, 1 H), 6.43 (d, J=1.5 Hz, 1 H), 7.18 - 7.30 (m, 2 H), 7.30 - 7.47 (m, 5 H), 7.53 (d, J=1.5 Hz, 1 H), 7.62 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 10.76 (s, 1 H)。
実施例190
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(5−クロロ−チアゾール−2−イル)−アミド
ジクロロメタン(20mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例64のように調製した、0.345g、1.05mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.184g、1.16mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.160g、1.16mmol)で処理した。反応混合物を25℃で0.25時間撹拌し、続いて5−クロロ−2−アミノ−チアゾール(N,N−ジイソプロピルエチルアミンでの対応するアミン塩酸塩の中和から調製した)(0.223g、1.26mmol)を加えた。反応混合物を窒素下で25℃にて16時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(5−クロロ−チアゾール−2−イル)−アミド(0.301g、65%)をオフホワイトの粉末として得た:HR−ES−MS m/z C19H19Cl2N3O3S[M+H]+の計算値440.0596、実測値440.0597;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.91 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.48 (m, 1 H), 1.52 - 1.69 (m, 1 H), 1.72 - 1.95 (m, 1 H), 4.27 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.54 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.82 (s, 1 H), 4.98 (dd, J=10.9, 4.8 Hz, 1 H), 7.32 - 7.42 (m, 1 H), 7.41 - 7.50 (m, 1 H), 7.50 - 7.56 (m, 1 H), 7.55 (s, 1 H), 7.66 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 12.81 (s, 1 H)。
実施例191
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(5−クロロ−チアゾール−2−イル)−アミド
ヘキサン(200mL)中のアセト酢酸エチル(150.0g、0.86mol)の撹拌した溶液に、五塩化リン(95.0g、0.456mol)を窒素下で23℃にて加え、3時間撹拌した。氷浴で冷却しながら、水(300mL)を反応混合物に加えた。有機層を分離し、20%炭酸カリウム水溶液(3×200mL)、続いて飽和塩化ナトリウム溶液(2×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステルを得て、それを蒸留により精製した(95.8g、75%):沸点範囲160°〜170℃。
カリウムt−ブトキシド(11.2g、0.100mol)を、テトラヒドロフラン(40mL)中の2,3−ジクロロフェノール(8.2g、0.05mol)の撹拌した溶液に窒素下で23℃にて加え、反応混合物を0.75時間加熱還流した。反応混合物を23℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)中の3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.5g、0.044mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を更に3時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。次に、有機層を5%水酸化ナトリウム溶液で、続いて飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。合わせた有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、3−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(9.20g、76%)を黄色の油状物として得た。
四塩化炭素(50mL)中の3−(2,3−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(10.1g、0.037mol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(9.84g、0.055mol)及び過酸化ベンゾイル(0.89g、0.004mol)を窒素雰囲気下で加えた。窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、得られた混合物を4時間加熱還流した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ)、酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製して、4−ブロモ−3−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.20g、48%)を黄色の油状物として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(1.15g、0.062mol)の撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.63g、0.282mol)を窒素下で室温にてゆっくりと加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、次に4−ブロモ−3−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.0g、0.006mol)で処理し、反応混合物を110℃〜120℃で16時間加熱した。この後、氷水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))を使用する精製により、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(0.40g、17%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン−水(3:1)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(405mg、0.001mol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(128mg、0.003mol)を加えた。反応混合物を23℃で2時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、反応混合物を水で希釈した。反応混合物を2N塩酸で酸性化し、この間に沈殿が起こった。沈殿物を濾過により除去し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(0.3g、77%)を黄色の固体として得た。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(0.16g、0.4mmol)の撹拌した溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.23g、0.0012mol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.26g、0.002mol)を窒素下で室温にて徐々に加えた。15分間後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.183g、0.0012mol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、0.062g、0.4mmol)を反応混合物に加えた。次に、反応混合物を23℃で48時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。次に、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製し、それにより(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(5−クロロ−チアゾール−2−イル)−アミド(0.07g、33%)をオフホワイトの固体として得た: 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.78 - 1.11 (m, 2 H), 1.17 (br. s., 6 H), 1.19 - 1.35 (m, 3 H), 1.62 - 2.00 (m, 8 H), 3.61 (br. s., 1 H), 3.95 (s, 2 H), 4.14 (d, J=18.0 Hz, 1 H), 4.33 (d, J=18.0 Hz, 1 H), 4.88 (dd, J=8.3, 6.8 Hz, 1 H), 4.91 (s, 1 H), 6.70 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.13 - 7.25 (m, 2 H), 7.31 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.43 (d, J=8.3 Hz, 1 H), 8.50 (br. s., 1 H)。
実施例192
([6−(3−{(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−[4R,6S]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イルメチル)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−酢酸t−ブチルエステル
ジクロロメタン(50mL)中の((4R,6S)−6−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル)−酢酸t−ブチルエステル(2.24g、7.73mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.00g、15.46mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(0.95g、7.3mmol)の撹拌した溶液に、p−トルエンスルホニルクロリド(2.23g、11.59mmol)を窒素下で23℃にて加え、3時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、それにより[(4R,6S)−2,2−ジメチル−6−(トルエン−4−スルホニルオキシメチル)−[1,3]ジオキサン−4−イル]−酢酸t−ブチルエステル(2.54g、80%)を黄色のロウ状の固体として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)中の[(4R,6S)−2,2−ジメチル−6−(トルエン−4−スルホニルオキシメチル)−[1,3]ジオキサン−4−イル]−酢酸t−ブチルエステル(2.32g、5.38mmol)、3−ニトロ−1H−ピラゾール(実施例5のように調製した、0.56g、4.89mmol)、及び炭酸カリウム(0.82g、5.87mmol)の溶液を、窒素下で23℃にて16時間撹拌し、続いて70℃で5時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 40g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、[(4R,6S)−2,2−ジメチル−6−(3−ニトロ−ピラゾール−1−イルメチル)−[1,3]ジオキサン−4−イル]−酢酸t−ブチルエステル(1.25g、72%)を黄色の油状物として得た。
エタノール(25mL)中の[(4R,6S)−2,2−ジメチル−6−(3−ニトロ−ピラゾール−1−イルメチル)−[1,3]ジオキサン−4−イル]−酢酸t−ブチルエステル(1.56g、3.52mmol)の溶液を、10%パラジウム担持炭(0.2g、0.19mmol)を使用して、Parr水素化装置で水素圧50psiにて3時間水素化した。反応混合物をセライトプラグを通して濾過し、濾液を濃縮し、それにより[(4R,6S)−6−(3−アミノ−ピラゾール−1−イルメチル)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−酢酸t−ブチルエステル(1.34g、94%)を黄色の固体として得た。
ジクロロメタン(20mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(実施例64のように調製した、0.85g、2.6mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.45g、2.86mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.39g、2.86mmol)で処理した。反応混合物を25℃で0.25時間撹拌し、続いて[(4R,6S)−6−(3−アミノ−ピラゾール−1−イルメチル)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−酢酸t−ブチルエステル(1.27g、3.11mmol)を加えた。反応混合物を窒素下で25℃にて16時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮後に得られた粗生成物を、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSep Flash Column 80g;0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、それにより([6−(3−{(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−[4R,6S]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イルメチル)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−酢酸t−ブチルエステル(1.15g、71%)をオフホワイトの粉末として得た:HR−ES−MS m/z C32H43ClN4O7[M+H]+の計算値631.2892、実測値631.2893;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.25 (s, 3 H), 1.36 (s, 12 H), 1.38 - 1.50 (m, 3 H), 1.50 - 1.64 (m, 1 H), 1.67 - 1.84 (m, 1 H), 2.21 (dd, J=15.0, 7.8 Hz, 1 H), 2.37 (dd, J=15.0, 4.7 Hz, 1 H), 3.91 - 4.10 (m, 2 H), 4.13 - 4.30 (m, 2 H), 4.20 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.60 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.78 (s, 1 H), 4.89 (dd, J=10.7, 4.7 Hz, 1 H), 6.44 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.30 - 7.41 (m, 1 H), 7.41 - 7.54 (m, 2 H), 7.56 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.65 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 10.81 (s, 1 H)。
実施例193
(3R,5S)−6−(3−{(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イル)−3,5−ジヒドロキシ−ヘキサン酸t−ブチルエステル
テトラヒドロフラン(5mL)中の([6−(3−{(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−[4R,6S]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イルメチル)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−酢酸t−ブチルエステル(実施例192のように調製した、1.1g、1.66mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(5mL)で処理した。反応混合物を25℃で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を減圧下で濃縮し、それにより(3R,5S)−6−(3−{(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イル)−3,5−ジヒドロキシ−ヘキサン酸t−ブチルエステル(0.93g、95%)をオフホワイトの粉末として得た:HR−ES−MS m/z C29H39ClN4O7[M+H]+の計算値591.2579、実測値591.2580;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.37 (s, 9 H), 1.40 - 1.51 (m, 3 H), 1.51 - 1.64 (m, 1 H), 1.65 - 1.84 (m, 1 H), 2.19 (dd, J=14.7, 8.2 Hz, 1 H), 2.32 (dd, J=14.7, 4.5 Hz, 1 H), 3.81 - 4.10 (m, 4 H), 4.21 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.61 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.86 (br. s., 2 H), 4.78 (s, 1 H), 4.89 (dd, J=10.3, 4.2 Hz, 1 H), 6.42 (s, 1 H), 7.37 (t, J=7.6 Hz, 1 H), 7.41 - 7.56 (m, 3 H), 7.65 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 10.79 (s, 1 H)。
実施例194
(3R,5S)−6−(3−{(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチルペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イル)−3,5−ジヒドロキシ−ヘキサン酸
メチルt−ブチルエーテル(10mL)中の(3R,5S)−6−(3−{(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イル)−3,5−ジヒドロキシ−ヘキサン酸t−ブチルエステル(実施例193のように調製した、0.82g、1.25mmol)の溶液を、1N水酸化ナトリウム水溶液(3mL)で処理した。二相性の混合物を予熱した油浴に入れ、それを55℃で保持した。混合物を1時間加熱し、25℃に冷却した。層を分離し、水層を更なるメチルt−ブチルエーテルで抽出した。水層を酢酸カルシウムの水溶液(3.2%溶液、12mL)で処理し、その結果として白色の固体が沈殿した。混合物を55℃に1時間加熱し、25℃に冷却した。固体を濾過により単離し、減圧下で乾燥させて、(3R,5S)−6−(3−{(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチルペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イル)−3,5−ジヒドロキシ−ヘキサン酸カルシウム塩(2:1)(0.62g、45%)を白色の粉末として得た。
(3R,5S)−6−(3−{(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチルペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イル)−3,5−ジヒドロキシ−ヘキサン酸カルシウム塩(2:1)(0.14g、0.23mmol)の溶液を、2N塩酸(10mL)に溶解し、25℃で0.1時間撹拌した。水溶液を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。超臨界流体クロマトグラフィー(SFC DAICEL OJカラム、35%メタノール)により精製して、(3R,5S)−6−(3−{(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチルペンタノイルアミノ}−ピラゾール−1−イル)−3,5−ジヒドロキシ−ヘキサン酸(0.28g、44%)を白色の粉末として得た:HR−ES−MS m/z C25H31ClN4O7[M+H]+の計算値535.1952、実測値535.1954;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.5 Hz, 3 H), 1.38 - 1.64 (m, 4 H), 1.70 - 1.82 (m, 1 H), 2.19 (dd, J=14.9, 8.3 Hz, 1 H), 2.35 (dd, J=14.9, 4.7 Hz, 1 H), 3.84 - 4.08 (m, 4 H), 4.21 (d, J=18.5 Hz, 1 H), 4.62 (d, J=18.5 Hz, 1 H), 4.79 (s, 1 H), 4.89 (dd, J=10.7, 4.7 Hz, 1 H), 6.42 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.37 (td, J=7.8, 1.4 Hz, 1 H), 7.47 (td, J=7.8, 1.4 Hz, 1 H), 7.52 (dd, J=7.8, 1.4 Hz, 1 H), 7.53 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.66 (dd, J=7.8, 1.4 Hz, 1 H), 10.79 (s, 1 H)。
実施例195
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−イソプロポキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド
カリウムt−ブトキシド(7.36g、0.066mol)を、テトラヒドロフラン(35mL)中の2−イソプロポキシ−フェノール(5.00g、0.033mol)の撹拌した溶液に、窒素下で23℃にて加え、反応混合物を0.75時間加熱還流した。反応混合物を23℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)中の3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例191のように調製した、4.86g、0.033mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を更に3時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。次に、有機層を5%水酸化ナトリウム水溶液で、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(E)−3−(2−イソプロポキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.60g、65%)を黄色の油状物として得た。
四塩化炭素(35mL)中の(E)−3−(2−イソプロポキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.90g、0.019mol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(4.95g、0.028mol)及び過酸化ベンゾイル(450mg、0.002mol)を窒素雰囲気下で加えた。窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、得られた混合物を4時間加熱還流した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ)、酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製して、(E)−4−ブロモ−3−(2−イソプロポキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.10g、64%)を黄色の油状物として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(8mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(1.20g、0.006mol)の撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.76g、0.029mol)を窒素下で室温にてゆっくりと加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、次に(E)−4−ブロモ−3−(2−イソプロポキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.00g、0.006mol)で処理し、反応混合物を110℃〜120℃で16時間加熱した。この後、氷水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製することにより、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2−イソプロポキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(0.720g、28%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン−水(3:1、15mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2−イソプロポキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(710mg、0.002mol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(223mg、0.009mol)を加えた。反応混合物を23℃で2時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、反応混合物を水で希釈した。反応混合物を2N塩酸で酸性化し、この間に沈殿が起こった。沈殿物を濾過により除去し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2−イソプロポキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(620mg、90%)を明褐色の固体として得た。
ジクロロメタン(7mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2−イソプロポキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(150mg、0.39mmol)の撹拌した溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(221mg、1.15mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(250mg、1.93mmol)を窒素下で室温にて徐々に加えた。15分間後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(177mg、1.20mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、60mg、0.39mmol)を、反応混合物に加えた。次に、反応混合物を23℃で48時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。次に、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製し、それにより(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−イソプロポキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド(70mg、34%)を明黄色の粘着性の固体として得た: 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.79 - 1.07 (m, 3 H), 1.13 (br. s., 3 H), 1.14 (br. s., 3 H), 1.16 - 1.34 (m, 8 H), 1.55 - 1.95 (m, 8 H), 3.63 (br. s., 1 H), 3.92 (s, 2 H), 4.04 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.18 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.43 - 4.55 (m, 1 H), 4.86 (s, 1 H), 4.88 (dd, J=9.3, 5.9 Hz, 1 H), 6.67 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 6.93 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 6.98 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 7.13 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 7.18 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.28 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 8.54 (s, 1 H)。
実施例196
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メチルスルファニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド
カリウムt−ブトキシド(1.23g、0.011mol)を、テトラヒドロフラン(15mL)中の2−メチルスルファニル−フェノール(1.00g、0.007mol)の撹拌した溶液に窒素下で23℃にて加え、反応混合物を0.75時間加熱還流した。反応混合物を23℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)中の3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例191のように調製した、0.94g、0.006mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を更に3時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。次に、有機層を5%水酸化ナトリウム水溶液で、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(E)−3−(2−メチルスルファニル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.15g、72%)を黄色の油状物として得た。
四塩化炭素(15mL)中の(E)−3−(2−メチルスルファニル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.00g、0.004mol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(1.00g、0.006mol)及び過酸化ベンゾイル(0.13g、0.001mol)を窒素雰囲気下で加えた。窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、得られた混合物を4時間加熱還流した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ)、酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製して、(E)−4−ブロモ−3−(2−メチルスルファニル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.50g、38%)を黄色の油状物として得た:LR−ES−MS m/z C13H15BrO3S[M]+の計算値330、実測値333。
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(1.10g、0.006mol)の撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.51g、0.027mol)を窒素下で室温にてゆっくりと加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、次に(E)−4−ブロモ−3−(2−メチルスルファニル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.80g、0.005mol)で処理し、反応混合物を110℃〜120℃で16時間加熱した。この後、氷水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2−メチルスルファニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(250mg、11%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン−水(3:1、12mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2−メチルスルファニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(250mg、0.001mol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(0.080g、0.003mol)を加えた。反応混合物を23℃で2時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、反応混合物を水で希釈した。反応混合物を2N塩酸で酸性化し、この間に沈殿が起こった。沈殿物を濾過により除去し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2−メチルスルファニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(200mg、83%)を半固体として得た。
ジクロロメタン(12mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2−メチルスルファニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(200mg、0.53mmol)の撹拌した溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(305mg、1.6mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(387mg、3.0mmol)を窒素下で室温にて徐々に加えた。15分間後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(245mg、1.7mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、82mg、0.53mmol)を、反応混合物に加えた。次に、反応混合物を23℃で48時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。次に、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製し、それにより(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(2−メチルスルファニル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド(40mg、15%)を明黄色の固体として得た。
実施例197
(S)−2−[4−(2−t−ブチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
カリウムt−ブトキシド(11.3g、0.10mol)を、テトラヒドロフラン(40mL)中の2−t−ブチル−フェノール(7.60g、0.05mol)の撹拌した溶液に窒素下で23℃にて加え、反応混合物を0.75時間加熱還流した。反応混合物を23℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)中の3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例191のように調製した、7.50g、0.05mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を更なる3時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。次に、有機層を5%水酸化ナトリウム水溶液で、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(E)−3−(2−t−ブチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(10.2g、77%)を黄色の油状物として得た。
四塩化炭素(20mL)中の(E)−3−(2−t−ブチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.20g、0.012mol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(3.26g、0.018mol)及び過酸化ベンゾイル(295mg、0.001mol)を窒素雰囲気下で加えた。窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、得られた混合物を4時間加熱還流した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ)、酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製して、(E)−4−ブロモ−3−(2−t−ブチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.10g、50%)を黄色の油状物として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(8mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(960mg、0.005mol)の撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.00g、0.023mol)を窒素下で室温にてゆっくりと加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、次に(E)−4−ブロモ−3−(2−t−ブチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.60g、0.005mol)で処理し、反応混合物を110℃〜120℃で16時間加熱した。この後、氷水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製して、(S)−2−[4−(2−t−ブチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(585mg、28%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン−水(3:1、10mL)中の(S)−2−[4−(2−t−ブチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(585mg、0.001mol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(184mg、0.008mol)を加えた。反応混合物を23℃で2時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、反応混合物を水で希釈した。反応混合物を2N塩酸で酸性化し、この間に沈殿が起こった。沈殿物を濾過により除去し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−2−[4−(2−t−ブチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(530mg、94%)をオフホワイトの固体として得た。
ジクロロメタン(12mL)中の(S)−2−[4−(2−t−ブチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(150mg、0.39mmol)の撹拌した溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(228mg、1.2mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(250mg、1.9mmol)を窒素下で室温にて徐々に加えた。15分後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(178mg、1.21mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、60mg、0.39mmol)を反応混合物に加えた。次に、反応混合物を23℃で48時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。次に、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製して、それにより(S)−2−[4−(2−t−ブチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(0.110g、54%)を明褐色の粘着性の固体として得た: 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.81 - 1.08 (m, 3 H), 1.15 (br. s., 6 H), 1.17 - 1.30 (m, 3 H), 1.33 (s, 9 H), 1.61 - 1.87 (m, 6 H), 1.86 - 1.99 (m, 1 H), 3.61 (s, 1 H), 3.93 (s, 2 H), 4.08 (m, J=17.6 Hz, 1 H), 4.29 (m, J=17.6 Hz, 1 H), 4.87 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 4.99 (s, 1 H), 6.68 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.10 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 7.13 - 7.24 (m, 2 H), 7.29 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.40 (dd, J=7.8, 1.5 Hz, 1 H), 8.63 (br. s., 1 H)。
実施例198
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[2−オキソ−4−(2−プロピル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド
カリウムt−ブトキシド(11.2g、0.100mol)を、テトラヒドロフラン(40mL)中の2−プロピル−フェノール(6.90g、0.051mol)の撹拌した溶液に窒素下で23℃にて加え、反応混合物を0.75時間加熱還流した。反応混合物を23℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)中の3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例191のように調製した、7.50g、0.050mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を更に3時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。次に、有機層を5%水酸化ナトリウム水溶液で、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(E)−3−(2−プロピル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.20g、41%)を黄色の油状物として得た。
四塩化炭素(20mL)中の(E)−3−(2−プロピル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.10g、0.012mol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(3.30g、0.019mol)及び過酸化ベンゾイル(300mg、0.001mol)を窒素雰囲気下で加えた。窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、得られた混合物を4時間加熱還流した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ)、酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製して、(E)−4−ブロモ−3−(2−プロピル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.95g、48%)を黄色の油状物として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(8mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(623mg、0.003mol)の撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.98g、0.015mol)を窒素下で室温にてゆっくりと加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、次に(E)−4−ブロモ−3−(2−プロピル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.00g、0.003mol)で処理し、反応混合物を110℃〜120℃で16時間加熱した。この後、氷水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[2−オキソ−4−(2−プロピル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(0440mg、34%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン−水(3:1、10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[2−オキソ−4−(2−プロピル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(440mg、0.001mol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(143mg、0.006mol)を加えた。反応混合物を23℃で2時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、反応混合物を水で希釈した。反応混合物を2N塩酸で酸性化し、この間に沈殿が起こった。沈殿物を濾過により除去し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−3−シクロヘキシル−2−[2−オキソ−4−(2−プロピル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(395mg、93%)を黄色の固体として得た。
ジクロロメタン(12mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[2−オキソ−4−(2−プロピル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(160mg、0.43mmol)の撹拌した溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(230mg、1.2mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(260mg、2.0mmol)を窒素下で室温にて徐々に加えた。15分後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(184mg、1.2mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、63mg、0.39mmol)を反応混合物に加えた。次に、反応混合物を23℃で48時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。次に、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製し、それにより(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[2−オキソ−4−(2−プロピル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド(58mg、26%)をオフホワイトの固体として得た: 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.90 (t, J=7.3 Hz, 3 H), 0.94 - 1.08 (m, 2 H), 1.14 (br. s., 3 H), 1.15 (br. s., 3 H), 1.17 - 1.33 (m, 4 H), 1.51 - 1.58 (m, 2 H), 1.61 - 1.79 (m, 5 H), 1.83 (d, J=12.7 Hz, 1 H), 1.87 - 1.97 (m, 1 H), 2.39 - 2.63 (m, 2 H), 3.61 (br. s., 1 H), 3.93 (s, 2 H), 4.07 (d, J=17.9 Hz, 1 H), 4.26 (d, J=17.9 Hz, 1 H), 4.85 (s, 1 H), 4.85 - 4.90 (m, 1 H), 6.68 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.09 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 7.15 - 7.23 (m, 3 H), 7.29 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 8.57 (br. s., 1 H)。
実施例199
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジメトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
カリウムt−ブトキシド(7.54g、0.067mol)を、テトラヒドロフラン(30mL)中の2,3−ジメトキシ−フェノール(5.20g、0.034mol)の撹拌した溶液に窒素下で23℃にて加え、反応混合物を0.75時間加熱還流した。反応混合物を23℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)中の3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例191のように調製した、5.00g、0.034mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を更に3時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。次に、有機層を5%水酸化ナトリウム水溶液で、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(E)−3−(2,3−ジメトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.20g、47%)を黄色の油状物として得た。
四塩化炭素(25mL)中の(E)−3−(2,3−ジメトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.20g、0.016mol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(4.22g、0.024mol)及び過酸化ベンゾイル(380mg、0.002mol)を窒素雰囲気下で加えた。窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、得られた混合物を4時間加熱還流した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ)、酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製して、(E)−4−ブロモ−3−(2,3−ジメトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.10g、57%)を黄色の油状物として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(600mg、0.003mol)の撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.80g、0.014mol)を窒素下で室温にてゆっくりと加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、次に(E)−4−ブロモ−3−(2,3−ジメトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.00g、0.003mol)で処理し、反応混合物を110℃〜120℃で16時間加熱した。この後、氷水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジメトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(430mg、33%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン−水(3:1、10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジメトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(600mg、0.001mol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(187mg、0.008mol)を加えた。反応混合物を23℃で2時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、反応混合物を水で希釈した。反応混合物を2N塩酸で酸性化し、この間に沈殿が起こった。沈殿物を濾過により除去し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジメトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(500mg、86%)を明黄色の固体として得た。
ジクロロメタン(8mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジメトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(150mg、0.39mmol)の撹拌した溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(225mg、1.2mol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(254mg、2.0mol)を窒素下で室温にて徐々に加えた。15分後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(180mg、1.2mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、60mg、0.39mmol)を反応混合物に加えた。次に、反応混合物を23℃で48時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。次に、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製し、それにより(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジメトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(85mg、42%)を明褐色の粘着性の固体として得た: 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.82 - 1.09 (m, 2 H), 1.15 (br. s., 3 H), 1.16 (br. s., 3 H), 1.18 - 1.32 (m, 3 H), 1.60 - 1.96 (m, 8 H), 3.68 (s, 1 H), 3.84 (s, 3 H), 3.90 (s, 3 H), 3.94 (s, 2 H), 4.10 (d, J=17.9 Hz, 1 H), 4.26 (d, J=17.9 Hz, 1 H), 4.89 (dd, J=8.8, 6.8 Hz, 1 H), 4.97 (s, 1 H), 6.69 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.78 (d, J=8.3 Hz, 1 H), 6.84 (d, J=8.3 Hz, 1 H), 7.05 (t, J=8.3 Hz, 1 H), 7.30 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 8.64 (s, 1 H)。
実施例200
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
カリウムt−ブトキシド(11.2g、0.100mol)を、テトラヒドロフラン(30mL)中の2,3−ジフルオロ−フェノール(6.58g、0.051mol)の撹拌した溶液に窒素下で23℃にて加え、反応混合物を0.75時間加熱還流した。反応混合物を23℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)中の3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例191で調製した、7.50g、0.050mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を更に3時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。次に、有機層を5%水酸化ナトリウム水溶液で、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(E)−3−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(8.01g、66%)を黄色の油状物として得た。
四塩化炭素(30mL)中の(E)−3−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(8.01g、0.033mol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(8.91g、0.050mol)及び過酸化ベンゾイル(810mg、0.003mol)を窒素雰囲気下で加えた。窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、得られた混合物を4時間加熱還流した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ)、酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製して、(E)−4−ブロモ−3−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.20g、40%)を黄色の油状物として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(7mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(640mg、0.003mol)の撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.00g、0.015mol)を窒素下で室温にてゆっくりと加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、次に(E)−4−ブロモ−3−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.00g、0.003mol)で処理し、反応混合物を110℃〜120℃で16時間加熱した。この後、氷水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(300mg、23%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン−水(3:1、10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(370mg、0.001mol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(113mg、0.009mol)を加えた。反応混合物を23℃で2時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、反応混合物を水で希釈した。反応混合物を2N塩酸で酸性化し、この間に沈殿が起こった。沈殿物を濾過により除去し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(235mg、52%)を褐色の固体として得た。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(125mg、0.34mmol)の撹拌した溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(195mg、1.0mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(220mg、1.7mmol)を室温にて窒素下で徐々に加えた。15分後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(157mg、1.1mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、53mg、0.34mmol)を反応混合物に加えた。次に、反応混合物を23℃で48時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。次に、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製し、それにより(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(68mg、40%)をオフホワイトの固体として得た: 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.81 - 1.08 (m, 3 H), 1.14 (s, 6 H), 1.16 - 1.32 (m, 2 H), 1.65 - 1.96 (m, 8 H), 3.64 (br. s., 1 H), 3.92 (s, 2 H), 4.12 (d, J=18.0 Hz, 1 H), 4.34 (d, J=18.0 Hz, 1 H), 4.89 (dd, J=8.8, 6.8 Hz, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 6.67 (d, J=1.5 Hz, 1 H), 7.01 - 7.15 (m, 3 H), 7.28 (d, J=1.5 Hz, 1 H), 8.64 (br. s., 1 H)。
実施例201
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
カリウムt−ブトキシド(7.50g、0.067mol)を、テトラヒドロフラン(35mL)中の2,5−ジクロロ−フェノール(5.46g、0.033mol)の撹拌した溶液に窒素下で23℃にて加え、反応混合物を0.75時間加熱還流した。反応混合物を23℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)中の3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例191のように調製した、5.00g、0.034mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を更に3時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。次に、有機層を5%水酸化ナトリウム水溶液で、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(E)−3−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.45g、37%)を黄色の油状物として得た。
四塩化炭素(20mL)中の(E)−3−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.25g、0.012mol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(3.20g、0.018mol)及び過酸化ベンゾイル(290mg、0.001mol)を窒素雰囲気下で加えた。窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、得られた混合物を4時間加熱還流した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ)、酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製して、(E)−4−ブロモ−3−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.80g、43%)を黄色の油状物として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(750mg、0.004mol)の撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.6g、0.02mol)を窒素下で室温にてゆっくりと加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、次に(E)−4−ブロモ−3−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.5g、0.004mol)で処理し、反応混合物を110℃〜120℃で16時間加熱した。この後、氷水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製することにより、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(250mg、15%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン−水(3:1、10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(370mg、0.001mol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(106mg、0.004mol)を加えた。反応混合物を23℃で2時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、反応混合物を水で希釈した。反応混合物を2N塩酸で酸性化し、この間に沈殿が起こった。沈殿物を濾過により除去し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(300mg、84%)を明褐色の固体として得た。
ジクロロメタン(5mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(160mg、0.4mmol)の撹拌した溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(82mg、0.4mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(210mg、1.6mmol)を窒素下で室温にて徐々に加えた。15分間後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(61mg、0.4mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、160mg、0.4mmol)を反応混合物に加えた。次に、反応混合物を23℃で48時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。次に、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製し、それにより(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(0.065g、30%)を褐色の粘着性の液体として得た: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.80 - 1.01 (m, 2 H), 1.05 (s, 3 H), 1.06 (s, 3 H), 1.07 - 1.20 (m, 3 H), 1.50 - 1.84 (m, 8 H), 3.89 (s, 2 H), 4.19 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.60 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.66 (s, 1 H), 4.92 (dd, J=10.5, 5.1 Hz, 1 H), 4.95 (s, 1 H), 6.44 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.46 (dd, J=8.8, 2.4 Hz, 1 H), 7.53 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.69 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 7.75 (d, J=2.4 Hz, 1 H), 10.76 (s, 1 H)。
実施例202
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
カリウムt−ブトキシド(7.50g、0.067mol)を、テトラヒドロフラン(35mL)中の2,4−ジクロロ−フェノール(5.46g、0.033mol)の撹拌した溶液に窒素下で23℃にて加え、反応混合物を0.75時間加熱還流した。反応混合物を23℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)中の3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例191のように調製した、5.00g、0.034mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を更に3時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。次に、有機層を5%水酸化ナトリウム水溶液で、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(E)−3−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.50g、38%)を黄色の油状物として得た。
四塩化炭素(25mL)中の(E)−3−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.00g、0.015mol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(2.32g、0.013mol)及び過酸化ベンゾイル(280mg、0.001mol)を窒素雰囲気下で加えた。窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、得られた混合物を4時間加熱還流した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ)、酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製して、(E)−4−ブロモ−3−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.00g、58%)を黄色の油状物として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(0.690g、0.004mol)の撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.1g、0.016mol)を窒素下で室温にてゆっくりと加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、次に(E)−4−ブロモ−3−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.20g、0.003mol)で処理し、反応混合物を110℃〜120℃で16時間加熱した。この後、氷水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(410mg、27%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン−水(3:1、10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(340mg、0.001mol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(106mg、0.003mol)を加えた。反応混合物を23℃で2時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、反応混合物を水で希釈した。反応混合物を2N塩酸で酸性化し、この間に沈殿が起こった。沈殿物を濾過により除去し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(300mg、78%)を明黄色の固体として得た。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(210mg、0.5mmol)の撹拌した溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(300mg、1.6mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(340mg、2.6mmol)を窒素下で室温にて徐々に加えた。15分間後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(240mg、1.6mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、82mg、0.5mmol)を反応混合物に加えた。次に、反応混合物を23℃で48時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。次に、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製し、それにより(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(0.095g、34%)を明褐色の固体として得た:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.75 - 1.07 (m, 2 H), 1.14 (br. s., 6 H), 1.17 - 1.29 (m, 3 H), 1.60 - 1.99 (m, 8 H), 3.62 (br. s., 1 H), 3.93 (s, 2 H), 4.10 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.30 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.83 - 4.88 (m, 1 H), 4.88 (s, 1 H), 6.67 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.14 - 7.23 (m, 1 H), 7.27 - 7.32 (m, 2 H), 7.49 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 8.54 (br. s., 1 H)。
実施例203
(S)−2−[4−(2−ベンジルオキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
カリウムt−ブトキシド(5.60g、0.05mol)を、テトラヒドロフラン(50mL)中の2−ベンジルオキシ−フェノール(5.00g、0.025mol)の撹拌した溶液に窒素下で23℃にて加え、反応混合物を0.75時間加熱還流した。反応混合物を23℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)中の3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例191のように調製した、3.70g、0.025mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を更に3時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。次に、有機層を5%水酸化ナトリウム水溶液、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(E)−3−(2−ベンジルオキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.70g、73%)を黄色の油状物として得た。
四塩化炭素(35mL)中の(E)−3−(2−ベンジルオキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.70g、0.018mol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(4.90g、0.028mol)及び過酸化ベンゾイル(440mg、0.002mol)を窒素雰囲気下で加えた。窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、得られた混合物を4時間加熱還流した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ)、酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製して、(E)−3−(2−ベンジルオキシ−フェノキシ)−4−ブロモ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.60g、64%)を黄色の油状物として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(8mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(1.05g、0.006mol)の撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.30g、0.026mol)を窒素下で室温にてゆっくりと加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、次に(E)−3−(2−ベンジルオキシ−フェノキシ)−4−ブロモ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.00g、0.005mol)で処理し、反応混合物を110℃〜120℃で16時間加熱した。この後、氷水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製して、(S)−2−[4−(2−ベンジルオキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(360mg、14%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン−水(3:1、10mL)中の(S)−2−[4−(2−ベンジルオキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(310mg、0.001mol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(87mg、0.004mol)を加えた。反応混合物を23℃で2時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、反応混合物を水で希釈した。反応混合物を2N塩酸で酸性化し、この間に沈殿が起こった。沈殿物を濾過により除去し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−2−[4−(2−ベンジルオキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(245mg、82%)を得た。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−2−[4−(2−ベンジルオキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(150mg、0.3mmol)の撹拌した溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(197mg、1.0mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(220mg、1.7mmol)を窒素下で室温にて徐々に加えた。15分後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(158mg、1.0mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、54mg、0.3mmol)を反応混合物に加えた。次に、反応混合物を23℃で48時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。次に、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製し、それにより(S)−2−[4−(2−ベンジルオキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(58mg、29%)をオフホワイトの固体として得た: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.79 - 0.97 (m, 2 H), 1.05 (s, 3 H), 1.06 (s, 3 H), 1.08 - 1.31 (m, 4 H), 1.53 - 1.82 (m, 7 H), 3.90 (s, 2 H), 4.10 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.56 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.66 (s, 1 H), 4.73 (s, 1 H), 4.91 (dd, J=10.5, 4.6 Hz, 1 H), 5.17 (s, 2 H), 6.45 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 6.99 - 7.07 (m, 1 H), 7.21 - 7.41 (m, 8 H), 7.54 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 10.75 (s, 1 H)。
実施例204
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジメチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
カリウムt−ブトキシド(11.2g、0.100mol)を、テトラヒドロフラン(40mL)中の2,3−ジメチル−フェノール(6.18g、0.051mol)の撹拌した溶液に窒素下で23℃にて加え、反応混合物を0.75時間加熱還流した。反応混合物を23℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)中の3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例191のように調製した、7.50g、0.050mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を更に3時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。次に、有機層を5%水酸化ナトリウム水溶液で、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(E)−3−(2,3−ジメチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.10g、35%)を黄色の油状物として得た。
四塩化炭素(40mL)中の(E)−3−(2,3−ジメチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(7.19g、0.031mol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(8.19g、0.046mol)及び過酸化ベンゾイル(730mg、0.003mol)を窒素雰囲気下で加えた。窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、得られた混合物を4時間加熱還流した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ)、酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製して、(E)−4−ブロモ−3−(2,3−ジメチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.00g、31%)を黄色の油状物として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(1.56g、0.008mol)の撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.90g、0.038mol)を窒素下で室温にてゆっくりと加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、次に(E)−4−ブロモ−3−(2,3−ジメチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.40g、0.008mol)で処理し、反応混合物を110℃〜120℃で16時間加熱した。この後、氷水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジメチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(910mg、29%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン−水(3:1、10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジメチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(850mg、0.002mol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(287mg、0.012mol)を加えた。反応混合物を23℃で2時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、反応混合物を水で希釈した。反応混合物を2N塩酸で酸性化し、この間に沈殿が起こった。沈殿物を濾過により除去し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジメチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(720mg、88%)をオフホワイトの固体として得た。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジメチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(240mg、0.7mmol)の撹拌した溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(390mg、2.0mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(440mg、3.4mmol)を窒素下で室温に徐々に加えた。15分後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(310mg、2.1mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、106mg、0.7mmol)を反応混合物に加えた。次に、反応混合物を23℃で48時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。次に、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製し、それにより(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(2,3−ジメチル−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(105mg、32%)をオフホワイトの固体として得た: 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.82 - 1.08 (m, 2 H), 1.14 (br. s., 6 H), 1.17 - 1.30 (m, 3 H), 1.57 - 1.98 (m, 8 H), 2.09 (s, 3 H), 2.29 (s, 3 H), 3.92 (s, 2 H), 4.08 (d, J=18.0 Hz, 1 H), 4.28 (d, J=18.0 Hz, 1 H), 4.75 (br. s., 2 H), 4.78 (br. s., 1 H), 4.87 (t, J=7.6 Hz, 1 H), 6.67 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 6.93 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 7.02 - 7.14 (m, 2 H), 7.28 (d, J=2.0 Hz, 1 H)。
実施例205
(S)−2−[4−(3−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
カリウムt−ブトキシド(10.5g、0.094mol)を、テトラヒドロフラン(30mL)中の3−ブロモ−フェノール(8.18g、0.047mol)の撹拌した溶液に窒素下で23℃にて加え、反応混合物を0.75時間加熱還流した。反応混合物を23℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)中の3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例191のように調製した、7.00g、0.047mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を更に3時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。次に、有機層を5%水酸化ナトリウム水溶液で、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(E)−3−(3−ブロモ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.20g、39%)を黄色の油状物として得た。
四塩化炭素(30mL)中の(E)−3−(3−ブロモ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.80g、0.020mol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(5.51g、0.031mol)及び過酸化ベンゾイル(500mg、0.002mol)を窒素雰囲気下で加えた。窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、得られた混合物を4時間加熱還流した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ)、酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製して、(E)−4−ブロモ−3−(3−ブロモ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.30g、31%)を黄色の油状物として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(843mg、0.005mol)の撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.64g、0.020mol)を窒素下で室温にてゆっくりと加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、次に(E)−4−ブロモ−3−(3−ブロモ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.50g、0.004mol)で処理し、反応混合物を110℃〜120℃で16時間加熱した。この後、氷水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製して、(S)−2−[4−(3−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(490mg、25%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン−水(3:1、10mL)中の(S)−2−[4−(3−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(450mg、0.001mol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(134mg、0.006mol)を加えた。反応混合物を23℃で2時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、反応混合物を水で希釈した。反応混合物を2N塩酸で酸性化し、この間に沈殿が起こった。沈殿物を濾過により除去し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−2−[4−(3−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(320mg、74%)をオフホワイトの固体として得た。
ジクロロメタン(12mL)中の(S)−2−[4−(3−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(62mg、0.2mmol)の撹拌した溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(85mg、0.4mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(100mg、0.8mmol)を窒素下で室温にて徐々に加えた。15分後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(70mg、0.5mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、23mg、0.1mmol)を反応混合物に加えた。次に、反応混合物を23℃で48時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。次に、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製し、それにより(S)−2−[4−(3−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(16mg、19%)を得た: 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.84 - 1.09 (m, 2 H), 1.16 (s, 6 H), 1.26 (s, 3 H), 1.60 - 1.94 (m, 8 H), 3.64 (br. s., 1 H), 3.94 (s, 3 H), 4.09 (d, J=18.1 Hz, 2 H), 4.32 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.92 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 5.03 (s, 1 H), 6.69 (d, J=1.5 Hz, 1 H), 7.14 (dd, J=8.3, 1.5 Hz, 1 H), 7.27 - 7.33 (m, 2 H), 7.35 - 7.39 (m, 1 H), 7.42 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 8.82 (br. s., 1 H)。
実施例206
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(3−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
カリウムt−ブトキシド(7.40g、0.066mol)を、テトラヒドロフラン(30mL)中の3−フルオロ−フェノール(3.78g、0.034mol)の撹拌した溶液に窒素下で23℃にて加え、反応混合物を0.75時間加熱還流した。反応混合物を23℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)中の3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例191のように調製した、5.00g、0.034mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を更に3時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。次に、有機層を5%水酸化ナトリウム水溶液で、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(E)−3−(3−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.50g、86%)を黄色の油状物として得た。
四塩化炭素(35mL)中の(E)−3−(3−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(8.60g、0.038mol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(10.3g、0.058mol)及び過酸化ベンゾイル(900mg、0.004mol)を窒素雰囲気下で加えた。窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、得られた混合物を4時間加熱還流した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ)、酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製して、(E)−4−ブロモ−3−(3−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.30g、20%)を黄色の油状物として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(2.03g、0.011mol)の撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(6.38g、0.049mol)を窒素下で室温にてゆっくりと加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、次に(E)−4−ブロモ−3−(3−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.00g、0.010mol)で処理し、反応混合物を110℃〜120℃で16時間加熱した。この後、氷水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(3−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(1.40g、35%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン−水(3:1、10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(3−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(1.10g、0.003mol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(382mg、0.016mol)を加えた。反応混合物を23℃で2時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、反応混合物を水で希釈した。反応混合物を2N塩酸で酸性化し、この間に沈殿が起こった。沈殿物を濾過により除去し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(3−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(920gm、87%)をオフホワイトの固体として得た。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(3−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(200mg、0.6mmol)の撹拌した溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(143mg、0.7mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(223mg、1.7mmol)を窒素下で室温にて徐々に加えた。15分後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(117mg、0.8mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、110mg、0.7mmol)を反応混合物に加えた。次に、反応混合物を23℃で48時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。次に、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製し、それにより(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(3−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(150mg、54%)を褐色の粘着性の固体として得た: 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.83 - 1.08 (m, 2 H), 1.16 (br. s., 6 H), 1.18 - 1.33 (m, 4 H), 1.67 - 1.81 (m, 5 H), 1.81 - 2.00 (m, 2 H), 3.67 (br. s., 1 H), 3.94 (s, 2 H), 4.09 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.30 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.91 (dd, J=8.8, 6.4 Hz, 1 H), 5.05 (s, 1 H), 6.69 (br. s., 1 H), 6.93 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 6.99 (d, J=7.8 Hz, 2 H), 7.30 (br. s., 1 H), 7.34 - 7.45 (m, 1 H), 8.64 (br. s., 1 H)。
実施例207
(S)−2−[4−(3−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
カリウムt−ブトキシド(7.40g、0.066mol)を、テトラヒドロフラン(35mL)中の3−クロロ−フェノール(4.22g、0.033mol)の撹拌した溶液に窒素下で23℃にて加え、反応混合物を0.75時間加熱還流した。反応混合物を23℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)中の3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例191のように調製した、5.00g、0.034mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を更に3時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。次に、有機層を5%水酸化ナトリウム水溶液で、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(E)−3−(3−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.20g、40%)を黄色の油状物として得た。
四塩化炭素(20mL)中の(E)−3−(3−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.45g、0.014mol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(2.79g、0.016mol)及び過酸化ベンゾイル(347mg、0.001mol)を窒素雰囲気下で加えた。窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、得られた混合物を4時間加熱還流した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ)、酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製して、(E)−4−ブロモ−3−(3−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.90g、63%)を黄色の油状物として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(786mg、0.004mol)の撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.58g、0.020mol)を窒素下で室温にてゆっくりと加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、次に(E)−4−ブロモ−3−(3−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.30g、0.004mol)で処理し、反応混合物を110℃〜120℃で16時間加熱した。この後、氷水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製して、(S)−2−[4−(3−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(530mg、33%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン−水(3:1、10mL)中の(S)−2−[4−(3−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(340mg、0.9mmol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(118mg、2.7mmol)を加えた。反応混合物を23℃で2時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、反応混合物を水で希釈した。反応混合物を2N塩酸で酸性化し、この間に沈殿が起こった。沈殿物を濾過により除去し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−2−[4−(3−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(280mg、86%)をオフホワイトの固体として得た。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−2−[4−(3−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(200mg、0.6mmol)の撹拌した溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(115mg、0.6mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(213mg、1.7mmol)を窒素下で室温にて徐々に加えた。15分後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.092g、0.625mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、85mg、0.5mmol)を反応混合物に加えた。次に、反応混合物を23℃で48時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。次に、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製し、それにより(S)−2−[4−(3−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(0.075g、27%)を白色の固体として得た: 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.84 - 1.11 (m, 2 H), 1.16 (s, 3 H), 1.19 - 1.35 (m, 3 H), 1.27 (s, 3 H), 1.60 - 1.98 (m, 8 H), 3.39 (br. s., 1 H), 3.95 (s, 2 H), 4.09 (d, J=18.0 Hz, 1 H), 4.28 (d, J=18.0 Hz, 1 H), 4.89 (dd, J=9.2, 6.5 Hz, 1 H), 5.03 (s, 1 H), 6.69 (d, J=2.2 Hz, 1 H), 7.09 (dd, J=8.2, 1.8 Hz, 1 H), 7.21 (t, J=1.8 Hz, 1 H), 7.27 (m, 1 H), 7.30 (d, J=2.2 Hz, 1 H), 7.36 (t, J=8.2 Hz, 1 H), 8.49 (br. s., 1 H)。
実施例208
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド
カリウムt−ブトキシド(11.2g、0.100mol)を、テトラヒドロフラン(35mL)中の3−メトキシ−フェノール(6.24g、0.050mol)の撹拌した溶液に窒素下で23℃にて加え、反応混合物を0.75時間加熱還流した。反応混合物を23℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)中の3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例191のように調製した、7.50g、0.050mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を更に3時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。次に、有機層を5%水酸化ナトリウム水溶液で、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(E)−3−(3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.50g、46%)を黄色の油状物として得た。
四塩化炭素(20mL)中の(E)−3−(3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.50g、0.023mol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(6.22g、0.035mol)及び過酸化ベンゾイル(563mg、0.002mol)を窒素雰囲気下で加えた。窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、得られた混合物を4時間加熱還流した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ)、酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製して、(E)−4−ブロモ−3−(3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.00g、55%)を黄色の油状物として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(1.20g、0.006mol)の撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.06g、0.031mol)を窒素下で室温にてゆっくりと加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、次に(E)−4−ブロモ−3−(3−メトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.00g、0.006mol)で処理し、反応混合物を110℃〜120℃で16時間加熱した。この後、氷水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(1.12g、46%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン−水(3:1、10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(1.12g、0.003mol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(387mg、0.009mol)を加えた。反応混合物を23℃で2時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、反応混合物を水で希釈した。反応混合物を2N塩酸で酸性化し、この間に沈殿が起こった。沈殿物を濾過により除去し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(670mg、62%)を明黄色の固体として得た。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(150mg、0.4mmol)の撹拌した溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(85mg、0.4mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(169mg、1.2mmol)を窒素下で室温にて徐々に加えた。15分後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(63mg、0.4mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、65mg、0.4mmol)を反応混合物に加えた。次に、反応混合物を23℃で48時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。次に、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製し、それにより(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド(0.030g、14%)を明黄色の粘着性の液体として得た: 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.84 - 1.09 (m, 2 H), 1.17 (s, 6 H), 1.19 - 1.35 (m, 3 H), 1.53 - 1.97 (m, 8 H), 2.80 (br. s., 1 H), 3.82 (s, 3 H), 3.97 (s, 2 H), 4.09 (d, J=18.0 Hz, 1 H), 4.33 (d, J=18.0 Hz, 1 H), 4.91 (dd, J=8.8, 6.1 Hz, 1 H), 5.04 (s, 1 H), 6.66 - 6.73 (m, 2 H), 6.76 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 6.82 (dd, J=8.3, 1.7 Hz, 1 H), 7.28 - 7.35 (m, 2 H), 8.95 (br. s., 1 H)。
実施例209
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド
カリウムt−ブトキシド(6.90g、0.061mol)を、テトラヒドロフラン(35mL)中の3−トリフルオロメチル−フェノール(5.00g、0.031mol)の撹拌した溶液に窒素下で23℃にて加え、反応混合物を0.75時間加熱還流した。反応混合物を23℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)中の3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例191のように調製した、4.56g、0.031mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を更に3時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。次に、有機層を5%水酸化ナトリウム水溶液で、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(E)−3−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.33g、63%)を黄色の油状物として得た。
四塩化炭素(30mL)中の(E)−3−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.33g、0.019mol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(5.20g、0.029mol)及び過酸化ベンゾイル(470mg、0.002mol)を窒素雰囲気下で加えた。窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、得られた混合物を4時間加熱還流した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ)、酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製して、(E)−4−ブロモ−3−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.80g、55%)を黄色の油状物として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(1.16g、0.006mol)の撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.65g、0.028mol)を窒素下で室温にてゆっくりと加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、次に(E)−4−ブロモ−3−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.00g、0.006mol)で処理し、反応混合物を110℃〜120℃で16時間加熱した。この後、氷水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(650mg、25%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン−水(3:1、10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(620mg、0.002mol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(190mg、0.008mol)を加えた。反応混合物を23℃で2時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、反応混合物を水で希釈した。反応混合物を2N塩酸で酸性化し、この間に沈殿が起こった。沈殿物を濾過により除去し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−3−シクロヘキシル−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(295mg、49%)を明褐色の固体として得た。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(180mg、0.5mmol)の撹拌した溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(259mg、1.2mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(292mg、2.3mmol)を窒素下で室温にて徐々に加えた。15分後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(208mg、1.41mol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、70mg、0.5mmol)を反応混合物に加えた。次に、反応混合物を23℃で48時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。次に、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製し、それにより(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド(45mg、19%)をオフホワイトの粘着性の固体として得た: 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.78 - 1.04 (m, 2 H), 1.13 (br. s., 6 H), 1.15 - 1.31 (m, 3 H), 1.56 - 1.93 (m, 8 H), 2.66 (br. s., 1 H), 3.92 (br. s., 2 H), 4.10 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.40 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.94 (br. s., 1 H), 5.00 (br. s., 1 H), 6.64 (br. s., 1 H), 7.27 (br. s., 1 H), 7.39 (br. s., 1 H), 7.45 (br. s., 1 H), 7.54 (br. s., 2 H), 9.02 (br. s., 1 H)。
実施例210
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(2−オキソ−4−m−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
カリウムt−ブトキシド(10.4g、0.092mol)を、テトラヒドロフラン(35mL)中の3−メチル−フェノール(5.00g、0.046mol)の撹拌した溶液に窒素下で23℃にて加え、反応混合物を0.75時間加熱還流した。反応混合物を23℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)中の3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例191のように調製した、6.85g、0.046mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を更に3時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。次に、有機層を5%水酸化ナトリウム水溶液で、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(E)−3−m−トリルオキシ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.41g、63%)を黄色の油状物として得た。
四塩化炭素(30mL)中の(E)−3−m−トリルオキシ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.41g、0.029mol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(7.78g、0.044mol)及び過酸化ベンゾイル(704mg、0.003mol)を窒素雰囲気下で加えた。窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、得られた混合物を4時間加熱還流した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ)、酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製して、(E)−4−ブロモ−3−m−トリルオキシ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.80g、44%)を黄色の油状物として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(8mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(1.03g、0.006mol)の撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.22g、0.025mol)を窒素下で室温にてゆっくりと加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、次に(E)−4−ブロモ−3−m−トリルオキシ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.50g、0.005mol)で処理し、反応混合物を110℃〜120℃で16時間加熱した。この後、氷水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−(2−オキソ−4−m−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル(495mg、25%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン−水(3:1、10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−(2−オキソ−4−m−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル(0.570g、0.002mol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(0.201g、0.008mol)を加えた。反応混合物を23℃で2時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、反応混合物を水で希釈した。反応混合物を2N塩酸で酸性化し、この間に沈殿が起こった。沈殿物を濾過により除去し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−3−シクロヘキシル−2−(2−オキソ−4−m−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(430mg、79%)を明褐色の固体として得た。
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−(2−オキソ−4−m−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(150mg、0.4mmol)の撹拌した溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(250mg、1.3mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.280g、2.17mmol)を窒素下で室温にて徐々に加えた。15分後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(200mg、1.3mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、67mg、0.4mmol)を反応混合物に加えた。次に、反応混合物を23℃で48時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。次に、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製し、それにより(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(2−オキソ−4−m−トリルオキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(16mg、8%)をオフホワイトの粘着性の固体として得た: 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.84 - 1.06 (m, 2 H), 1.15 (s, 6 H), 1.17 - 1.30 (m, 3 H), 1.58 - 1.93 (m, 8 H), 2.35 (s, 3 H), 3.00 (br. s., 1 H), 3.94 (s, 2 H), 4.07 (d, J=18.0 Hz, 1 H), 4.30 (d, J=18.0 Hz, 1 H), 4.83 - 4.94 (m, 1 H), 4.97 (s, 1 H), 6.67 (br. s., 1 H), 6.91 - 6.99 (m, 2 H), 7.06 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 7.26 - 7.32 (m, 2 H), 8.96 (br. s., 1 H)。
実施例211
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド
カリウムt−ブトキシド(1.23g、0.013mol)を、テトラヒドロフラン(15mL)中の3−トリフルオロメトキシ−フェノール(1.19g、0.007mol)の撹拌した溶液に窒素下で23℃にて加え、反応混合物を0.75時間加熱還流した。反応混合物を23℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)中の3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例191のように調製した、1.00g、0.007mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を更に3時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。次に、有機層を5%水酸化ナトリウム水溶液で、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(E)−3−(3−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.40g、72%)を黄色の油状物として得た。
四塩化炭素(60mL)中の(E)−3−(3−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(9.87g、0.034mol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(9.08g、0.051mol)及び水中の過酸化ベンゾイル(75%、1.09g、0.003mol)を窒素雰囲気下で加えた。窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、得られた混合物を4時間加熱還流した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ)、酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製して、(E)−4−ブロモ−3−(3−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.70g、29%)を黄色の油状物として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(8mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(556mg、0.003mol)の撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.75g、0.014mol)を窒素下で室温にてゆっくりと加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、次に(E)−4−ブロモ−3−(3−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.00g、0.003mol)で処理し、反応混合物を110℃〜120℃で16時間加熱した。この後、氷水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(290mg、23%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン−水(3:1、20mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(0.520g、0.001mol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(153mg、0.006mol)を加えた。反応混合物を23℃で2時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、反応混合物を水で希釈した。反応混合物を2N塩酸で酸性化し、この間に沈殿が起こった。沈殿物を濾過により除去し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−3−シクロヘキシル−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(380mg、76%)を明黄色の固体として得た。
ジクロロメタン(12mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(250mg、0.6mmol)の撹拌した溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(344mg、1.8mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(387mg、3.0mmol)を窒素下で室温にて徐々に加えた。15分後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(275mg、1.9mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、93mg、0.6mmol)を反応混合物に加えた。次に、反応混合物を23℃で48時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。次に、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製し、それにより(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[2−オキソ−4−(3−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド(70mg、21%)をオフホワイトの固体として得た: 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.81 - 1.09 (m, 2 H), 1.15 (s, 6 H), 1.16 - 1.32 (m, 3 H), 1.60 - 1.97 (m, 8 H), 3.60 (s, 1 H), 3.93 (s, 2 H), 4.08 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.28 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.88 (dd, J=9.0, 6.6 Hz, 1 H), 5.02 (s, 1 H), 6.67 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.07 (s, 1 H), 7.10 - 7.16 (m, 2 H), 7.29 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.44 (t, J=8.3 Hz, 1 H), 8.49 (s, 1 H)。
実施例212
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(6−メチル−ピリジン−3−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド
カリウムt−ブトキシド(10.4g、0.092mol)を、テトラヒドロフラン(35mL)中の6−メチル−ピリジン−3−オール(5.00g、0.046mol)の撹拌した溶液に窒素下で23℃にて加え、反応混合物を0.75時間加熱還流した。反応混合物を23℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)中の3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例191のように調製した、6.80g、0.046mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を更に3時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。次に、有機層を5%水酸化ナトリウム水溶液で、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(E)−3−(6−メチル−ピリジン−3−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.72g、56%)を黄色の油状物として得た。
四塩化炭素(25mL)中の(E)−3−(6−メチル−ピリジン−3−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(3.50g、0.016mol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(4.23g、0.024mol)及び過酸化ベンゾイル(383mg、0.002mol)を窒素雰囲気下で加えた。窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、得られた混合物を4時間加熱還流した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ)、酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製して、(E)−4−ブロモ−3−(6−メチル−ピリジン−3−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.10g、44%)を黄色の油状物として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(8mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(1.37g、0.007mol)の撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.30g、0.033mol)を窒素下で室温にてゆっくりと加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、次に(E)−4−ブロモ−3−(6−メチル−ピリジン−3−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.00g、0.007mol)で処理し、反応混合物を110℃〜120℃で16時間加熱した。この後、氷水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(6−メチル−ピリジン−3−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(410mg、15%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン−水(3:1、10mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(6−メチル−ピリジン−3−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(490mg、1.36mmol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(172mg、4.1mmol)を加えた。反応混合物を23℃で2時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、反応混合物を水で希釈した。反応混合物を2N塩酸で酸性化し、この間に沈殿が起こった。沈殿物を濾過により除去し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(6−メチル−ピリジン−3−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(316mg、67%)を褐色の固体として得た。
ジクロロメタン(12mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(6−メチル−ピリジン−3−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(150mg、0.4mmol)の撹拌した溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(249mg、1.3mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(280mg、2.2mmol)を窒素下で室温にて徐々に加えた。15分後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(200mg、1.31mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、67mg、0.4mmol)を反応混合物に加えた。次に、反応混合物を23℃で48時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。次に、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製して、それにより(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−[4−(6−メチル−ピリジン−3−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオンアミド(105mg、50%)を明褐色の粘着性の固体として得た: NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.89 - 1.06 (m, 2 H), 1.14 (br. s., 6 H), 1.17 - 1.29 (m, 3 H), 1.56 - 1.94 (m, 8 H), 2.58 (br. s., 3 H), 3.76 (br. s., 1 H), 3.92 (br. s., 2 H), 4.09 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.33 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.81 - 4.93 (m, 1 H), 4.96 (br. s., 1 H), 6.67 (br. s., 1 H), 7.20 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 7.28 (br. s., 1 H), 7.41 (d, J=8.3 Hz, 1 H), 8.39 (br. s., 1 H), 8.74 (br. s., 1 H)。
実施例213
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(2−オキソ−4−フェノキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
カリウムt−ブトキシド(11.9g、0.106mol)を、テトラヒドロフラン(25mL)中のフェノール(7.86g、0.053mol)の撹拌した溶液に窒素下で23℃にて加え、反応混合物を0.75時間加熱還流した。反応混合物を23℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)中の3−クロロ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例191のように調製した、5.00g、0.034mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を更に3時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。次に、有機層を5%水酸化ナトリウム水溶液で、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(E)−3−フェノキシ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(6.20g、89%)を黄色の油状物として得た。
四塩化炭素(20mL)中の(E)−3−フェノキシ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.00g、0.024mol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(6.50g、0.037mol)及び過酸化ベンゾイル(580mg、0.002mol)を窒素雰囲気下で加えた。窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、得られた混合物を4時間加熱還流した。次に、反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。形成された固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ)、酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製して、(E)−4−ブロモ−3−フェノキシ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.10g、74%)を黄色の油状物として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸メチルエステル(962mg、0.005mol)の撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.3g、0.026mol)を窒素下で室温にてゆっくりと加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、次に(E)−4−ブロモ−3−フェノキシ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.5g、0.005mol)で処理し、反応混合物を110℃〜120℃で16時間加熱した。この後、氷水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−(2−オキソ−4−フェノキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル(650mg、36%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン−水(3:1、5mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−(2−オキソ−4−フェノキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル(0.205g、0.006mol)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(504mg、0.012mol)を加えた。反応混合物を23℃で2時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、反応混合物を水で希釈した。反応混合物を2N塩酸で酸性化し、この間に沈殿が起こった。沈殿物を濾過により除去し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(S)−3−シクロヘキシル−2−(2−オキソ−4−フェノキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(170mg、86%)を得た。
ジクロロメタン(8mL)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−(2−オキソ−4−フェノキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオン酸(80mg、0.2mmol)の撹拌した溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(137mg、0.7mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(155mg、1.2mmol)を窒素下で室温にて徐々に加えた。15分後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(110mg、0.7mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80で調製した、37mg、0.2mmol)を反応混合物に加えた。次に、反応混合物を23℃で48時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。次に、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(100〜200メッシュ))により精製し、それにより(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(2−オキソ−4−フェノキシ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(21mg、19%)をオフホワイトのガム状の固体として得た: 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.83 - 1.08 (m, 2 H), 1.13 (s, 6 H), 1.24 (s, 3 H), 1.58 - 2.06 (m, 8 H), 3.77 (br. s., 1 H), 3.91 (s, 2 H), 4.08 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.32 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.87 - 4.96 (m, 1 H), 4.96 (s, 1 H), 6.67 (s, 1 H), 7.15 (d, J=7.8 Hz, 2 H), 7.20 - 7.31 (m, 1 H), 7.39 (t, J=7.8 Hz, 2 H), 9.01 (s, 1 H)。
実施例214
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(trans−3−メチル−シクロブチル)−プロピオンアミド
テトラヒドロフラン(20mL)中の3−メチルシクロブタンカルボン酸(1.67g、14.63mmol)の溶液を氷浴中で0℃に冷却し、テトラヒドロフラン(14.63mL、29.26mmol)中の水素化アルミニウムリチウムの2.0M 溶液で処理した。添加が完了した後、混合物を4時間加熱還流した。次に、混合物を0℃に冷却し、メタノールでゆっくりとクエンチした。次に、混合物を6N塩酸水溶液(60mL)で希釈し、酢酸エチル(2×75mL)で抽出した。有機物を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、シリカゲル(4g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(40Sカラム、33%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(3−メチル−シクロブチル)−メタノール(950mg、65%)を無色の油状物として得た。
塩化メチレン(50mL)及び塩化メチレン(9.5mL、18.97mmol)中の塩化オキサリルの2M 溶液を入れた丸底フラスコを、−70℃に冷却し、次にジメチルスルホキシド(2.0mL、28.13mmol)で滴下処理した。次に、反応物を30分間撹拌した。この後、塩化メチレン(10mL)中の(3−メチル−シクロブチル)−メタノール(0.95g、9.48mmol)の溶液を滴下し、混合物を−70℃で15分間撹拌した。この後、トリエチルアミン(5.25mL、37.6mmol)を加え、−70℃で15分間撹拌し、次に0℃にゆっくりと温め、重硫酸カリウムの1.0M水溶液(100mL)でクエンチし、塩化メチレン(2×100mL)で抽出した。次に、有機抽出物を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、3−メチル−シクロブタンカルボアルデヒド(600mg、64%)を黄色の半固体として得た。
ジクロロメタン(10mL)中のN−(ベンジルオキシカルボニル)−α−ホスホノグリシンメチルエステル(3.04g、9.16mmol)をアルゴン下、丸底フラスコに入れ、0℃に冷却した。この混合物を1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.20mL、7.94mmol)で滴下処理し、0℃で20分間撹拌した。次に、ジクロロメタン(5mL)中の3−メチル−シクロブタンカルボアルデヒド(600mg、6.11mmol)の溶液を加えた。添加が完了した後、反応物を25℃に温め、一晩撹拌した。次に、混合物を減圧下で濃縮し、酢酸エチル(100mL)に溶解した。酢酸エチル層を飽和塩化アンモニウム水溶液(2×50mL)、塩化ナトリウムの飽和水溶液(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、シリカゲル(3g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(40Mカラム、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(Z)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−(3−メチル−シクロブチル)−アクリル酸メチルエステル(693mg、38%)を黄色の粘性油状物として得た。
異性体の混合物(cis/transメチルシクロブタン)を、Berger MultiGram II Supercritical Fluid Chromatography(SFC)システム(Mettler-Toledo AutoChem Berger Instruments, Newark, DE)(キラルカラム:Daicel AD、内径:250mm×30mm、粒径:5μm、温度:35℃、流量:70mL/min、背圧:100bar、移動相修飾剤として10%メタノール、UV検出:220nm)での超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)により単一の化合物に分離して、二つの純粋な化合物を得た。溶離の第一のピークは、cis異性体(Z)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−(cis−3−メチル−シクロブチル)−アクリル酸メチルエステル(276mg)であり、それを無色の油状物として単離した:HR−ES−MS m/z C17H21NO4[M+Na]+の計算値326.1363、実測値326.1362;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.02 (d, J=6.2 Hz, 3 H), 1.42 - 1.61 (m, 2 H), 2.20 - 2.39 (m, 3 H), 2.96 - 3.12 (m, 1 H), 3.75 (s, 3 H), 5.14 (s, 2 H), 6.07 (br. s., 1 H), 6.63 (d, J=8.3 Hz, 1 H), 7.30 - 7.41 (m, 5 H)。溶離の第二のピークは、trans異性体(Z)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−(trans−3−メチル−シクロブチル)−アクリル酸メチルエステル(304mg)であり、無色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C17H21NO4[M+Na]+の計算値326.1363、実測値326.1362;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.11 (d, J=7.0 Hz, 3 H), 1.80 - 1.95 (m, 2 H), 2.00 - 2.13 (m, 2 H), 2.36 - 2.51 (m, 1 H), 3.19 - 3.33 (m, 1 H), 3.76 (s, 3 H), 5.14 (s, 2 H), 6.05 (br. s., 1 H), 6.84 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 7.30 - 7.41 (m, 5 H)。
(Z)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−(trans−3−メチル−シクロブチル)−アクリル酸メチルエステル(300mg、0.99mmol)、メタノール(10mL)及び10%パラジウム担持活性炭(60mg)を、Parrシェーカー瓶に入れた。混合物をParr水素化装置上に置き、水素圧40psiを充填し、1.5時間振盪した。この後、触媒をセライトの栓を通して濾別し、濾液を減圧下で濃縮して、2−アミノ−3−(trans−3−メチル−シクロブチル)−プロピオン酸メチルエステル(148mg、87%)を淡黄色の油状物として得た。
2−アミノ−3−(trans−3−メチル−シクロブチル)−プロピオン酸メチルエステル(147mg、0.86mmol)、アセトニトリル(6mL)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(220μL、1.03mmol)の混合物を、小さな耐圧瓶中に入れ、それを80℃に加熱した。この混合物に、(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、276mg、0.86mmol)を加え、管を密閉し、100℃で一晩加熱した。混合物を室温に冷まし、シリカゲル(2g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(40Sカラム、16%酢酸エチル/ヘキサン〜40%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(trans−3−メチル−シクロブチル)−プロピオン酸メチルエステル(108mg、35%)を琥珀色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C19H22NO4Cl[M+H]+の計算値364.1310、実測値364.1310。
テトラヒドロフラン:水の1:1溶液(8mL)に溶解した2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(trans−3−メチル−シクロブチル)−プロピオン酸メチルエステル(107mg、0.29mmol)を、フラスコに入れた。この混合物に水酸化リチウム一水和物(25mg、0.58mmol)を加え、得られた混合物を25℃で1.5時間撹拌した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、テトラヒドロフランを除去し、1N塩酸水溶液(10mL)と酢酸エチル(10mL)に分配した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(trans−3−メチル−シクロブチル)−プロピオン酸(102mg、100%)を明琥珀色の半固体として得た:HR−ES−MS m/z C18H20NO4Cl[M+H]+の計算値350.1154、実測値350.1154。
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(trans−3−メチル−シクロブチル)−プロピオン酸(100mg、0.29mmol)、ジクロロメタン(5mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(3滴)をアルゴン下、丸底フラスコに25℃で入れた。この混合物にジクロロメタン中の塩化オキサリルの2.0M 溶液(180μL、0.36mmol)を滴下し、その結果、ガスが発生した。混合物を25℃で15分間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。この残留物をジクロロメタン(5mL)に取り、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(US20080021032、実施例80のように調製した、55mg、0.35mmol)の溶液、ジクロロメタン(5mL)及び2,6−ルチジン(180μL、0.58mmol)を含有する別のフラスコ中に25℃で滴下し、25℃で1.5時間撹拌し、次にメタノールでクエンチした。混合物をジクロロメタンで希釈し、1N塩酸水溶液で洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、シリカゲル(2g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(40Sカラム、25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(trans−3−メチル−シクロブチル)−プロピオンアミド(51mg、36%)を明琥珀色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C25H31N4O4Cl[M+H]+の計算値487.2107、実測値487.2107;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.06 (d, J=6.8 Hz, 9 H), 1.48 - 1.57 (m, 1 H), 1.65 - 1.73 (m, 1 H), 1.75 - 1.83 (m, 1 H), 1.88 - 2.01 (m, 3 H), 2.14 - 2.26 (m, 1 H), 2.28 - 2.37 (m, 1 H), 3.90 (s, 2 H), 4.20 (d, J=18.6 Hz, 1 H), 4.58 (d, J=18.6 Hz, 1 H), 4.66 (s, 1 H), 4.73 (dd, J=9.3, 6.3 Hz, 1 H), 4.78 (s, 1 H), 6.44 (d, J=2.4 Hz, 1 H), 7.37 (td, J=7.8, 1.5 Hz, 1 H), 7.47 (td, J=7.8, 1.5 Hz, 1 H), 7.51 (dd, J=7.8, 1.5 Hz, 1 H), 7.53 (d, J=2.4 Hz, 1 H), 7.65 (dd, J=7.8, 1.5 Hz, 1 H), 10.75 (s, 1 H)。
実施例215
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(trans−3−メチル−シクロブチル)−プロピオンアミド
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(trans−3−メチル−シクロブチル)−プロピオンアミド(実施例214のように調製した、37mg)の立体異性体混合物を、Berger MultiGram II Supercritical Fluid Chromatography(SFC)システム(Mettler-Toledo AutoChem Berger Instruments, Newark, DE)(キラルカラム:Kromasil OD Cellucoat、内径:250mm×30mm、粒径:5μm、温度:35℃、流速:70mL/min、背圧:100bar、移動相修飾剤として20%イソプロパノール、UV検出:220nm)での超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)により単一の鏡像異性体に分離して、二つの純粋な化合物を得た。溶出の第一のピークは、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(trans−3−メチル−シクロブチル)−プロピオンアミド(13mg)であり、白色の泡状物として得た:[α]30 589=−17.0°(c=0.1、ジクロロメタン);HR−ES−MS m/z C25H31N4O4Cl[M+H]+の計算値487.2107、実測値487.2108;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.10 (d, J=6.9 Hz, 3 H), 1.16 (s, 6 H), 1.65 - 2.04 (m, 5 H), 2.14 - 2.51 (m, 3 H), 2.92 (br. s., 1 H), 3.96 (s, 2 H), 4.15 (d, J=18.0 Hz, 1 H), 4.34 (d, J=18.0 Hz, 1 H), 4.69 (t, J=7.1 Hz, 1 H), 4.88 (s, 1 H), 6.70 (br. s., 1 H), 7.21 - 7.27 (m, 2 H), 7.29 - 7.38 (m, 2 H), 7.49 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 8.85 (br. s., 1 H)。
実施例216
(R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(trans−3−メチル−シクロブチル)−プロピオンアミド
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(trans−3−メチル−シクロブチル)−プロピオンアミド(実施例214のように調製した、37mg)の立体異性体の混合物を、Berger MultiGram II Supercritical Fluid Chromatography(SFC)システム(Mettler-Toledo AutoChem Berger Instruments, Newark, DE)(キラルカラム:Kromasil OD Cellucoat、内径:250mm×30mm、粒径:5μm、温度:35℃、流量:70mL/min、背圧:100bar、移動相修飾剤として20%イソプロパノール、UV検出:220nm)での超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)により単一の鏡像異性体に分離して、二つの純粋な化合物を得た。溶出の第二のピークは、(R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(trans−3−メチル−シクロブチル)−プロピオンアミド(14mg)であり、白色の泡状物として得た:[α]30 589=+12.9°(c=0.07、ジクロロメタン);HR−ES−MS m/z C25H31N4O4Cl[M+H]+の計算値487.2107、実測値487.2107;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.10 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 1.15 (s, 6 H), 1.65 - 2.04 (m, 5 H), 2.12 - 2.48 (m, 3 H), 3.94 (s, 2 H), 4.15 (d, J=18.0 Hz, 1 H), 4.33 (d, J=18.0 Hz, 1 H), 4.69 (t, J=7.2 Hz, 1 H), 4.88 (s, 1 H), 6.69 (br. s., 1 H), 7.17 - 7.40 (m, 4 H), 7.18 - 7.26 (m, 1 H), 7.28 - 7.37 (m, 2 H), 7.49 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 8.75 (br. s., 1 H)。
実施例217
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(cis−3−メチル−シクロブチル)−プロピオンアミド
(Z)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−(cis−3−メチル−シクロブチル)−アクリル酸メチルエステル(実施例214で調製した、275mg、0.91mmol)、メタノール(10mL)及び10%パラジウム担持活性炭(50mg)の混合物を、Parrシェーカー瓶に入れた。次に、それをParr水素化装置上に置き、水素を40psiに充填し、1時間振盪した。この後、触媒をセライトの栓を通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、2−アミノ−3−(trans−3−メチル−シクロブチル)−プロピオン酸メチルエステル(134mg、86%)を淡黄色の油状物として得た。
2−アミノ−3−(cis−3−メチル−シクロブチル)−プロピオン酸メチルエステル(133mg、0.78mmol)、アセトニトリル(10mL)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(200μL、0.94mmol)の混合物を、小さな耐圧瓶に入れ、得られた混合物を80℃に加熱した。この混合物に、ジクロロメタン(5mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、250mg、0.78mmol)を加え、管を密閉し、100℃で一晩加熱した。次に、混合物を冷却し、シリカゲル(2g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(40Sカラム、20%酢酸エチル/ヘキサン〜40%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(cis−3−メチル−シクロブチル)−プロピオン酸メチルエステル(103mg、36%)を琥珀色のガム状物として得た:HR−ES−MS m/z C19H22NO4Cl[M+Na]+の計算値386.1129、実測値386.1130。
テトラヒドロフラン:水の1:1溶液(8mL)に溶解した2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(cis−3−メチル−シクロブチル)−プロピオン酸メチルエステル(102mg、0.28mmol)を、フラスコに入れた。この混合物に水酸化リチウム一水和物(25mg、0.56mmol)を加え、得られた混合物を25℃で1.5時間撹拌した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、テトラヒドロフランを除去し、1N塩酸水溶液(10mL)と酢酸エチル(10mL)に分配した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(cis−3−メチル−シクロブチル)−プロピオン酸(92mg、94%)を明琥珀色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C18H20NO4Cl[M+H]+の計算値350.1154、実測値350.1154。
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−(cis−3−メチル−シクロブチル)−プロピオン酸(92mg、0.26mmol)、ジクロロメタン(6mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(3滴)をアルゴン下、丸底フラスコに25℃で入れた。この混合物に、ジクロロメタン中の塩化オキサリルの2.0M 溶液(300μL、0.60mmol)を滴下し、その結果、ガスが発生した。混合物を25℃で15分間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(5mL)に取り、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(US20080021032、実施例80のように調製した、50mg、0.31mmol)、ジクロロメタン(5mL)及び2,6−ルチジン(150μL、0.52mmol)の溶液を含有する別のフラスコ中に25℃で滴下し、25℃で1時間撹拌した。混合物をメタノールでクエンチし、次にジクロロメタンで希釈した。次に、有機層を1N塩酸水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、シリカゲル(2g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(40Sカラム、33%酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、次に逆相HPLCにより、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(cis−3−メチル−シクロブチル)−プロピオンアミドを鏡像異性体の混合物(17mg、13%)として得た:HR−ES−MS m/z C25H31N4O4Cl[M+H]+の計算値487.2107、実測値487.2105;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.98 (d, J=6.2 Hz, 3 H), 1.05 (s, 3 H), 1.06 (s, 3 H), 1.16 - 1.29 (m, 2 H), 1.29 - 1.40 (m, 1 H), 1.74 - 2.25 (m, 6 H), 3.90 (s, 2 H), 4.21 (d, J=18.3 Hz, 1 H), 4.57 (d, J=18.3 Hz, 1 H), 4.71 (dd, J=9.6, 5.8 Hz, 1 H), 4.78 (s, 1 H), 6.44 (d, J=2.2 Hz, 1 H), 7.37 (td, J=7.9, 1.7 Hz, 1 H), 7.47 (td, J=7.9, 1.4 Hz, 1 H), 7.50 - 7.53 (m, 1 H), 7.53 (d, J=2.2 Hz, 1 H), 7.66 (dd, J=7.9, 1.4 Hz, 1 H), 10.75 (s, 1 H)。
実施例218
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4,4−ジフルオロ−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−コハク酸1−メチルエステル(3.0g、10.67mmol)及びテトラヒドロフラン(50mL)をアルゴン下、フラスコに入れた。この混合物にカルボニルジイミダゾール(1.90g、11.74mmol)を加え、得られた混合物を25℃で6時間撹拌した。マロン酸モノt−ブチルエステル(1.98g、11.74mmol)、テトラヒドロフラン(30mL)及びマグネシウムエトキシド(685mg、5.87mmol)を別の丸底フラスコに入れ、得られた混合物を25℃で1時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。残留物をテトラヒドロフラン(15mL)に取り、コハク酸とカルボニルジイミダゾール混合物を含有するフラスコに加え、25℃で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、ジエチルエーテル(200mL)と0.5N塩酸水溶液(200mL)に分配した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60、230〜400メッシュ;40%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−オキソ−ヘキサン二酸6−t−ブチルエステル1−メチルエステル(3.04g、75%)を淡黄色の油状物として得た。
(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−オキソ−ヘキサン二酸6−t−ブチルエステル1−メチルエステル(3.04g、8.01mmol)、トルエン(80mL)及びパラ−トルエンスルホン酸水和物(115mg、0.61mmol)をアルゴン下、フラスコに入れ、6.5時間還流し、次に室温で一晩16時間。混合物を減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60、230〜400メッシュ;50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、それにより(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−オキソ−ペンタン酸メチルエステル(1.79g、80%)を淡黄色の粘性油状物として得た。
(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−オキソ−ペンタン酸メチルエステル(1.0g、3.58mmol)、ジクロロメタン(20mL)及び(ジエチルアミノ)硫黄トリフルオリド(3.80mL、28.64mmol)をアルゴン下、フラスコに入れ、それを55℃で一晩加熱した。混合物を冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及び氷にゆっくりと注いだ。混合物をジクロロメタンで抽出し、次に合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液、塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、シリカゲル(3g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(Aspire 40g カラム、20%酢酸エチル/ヘキサン〜33%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4,4−ジフルオロ−ペンタン酸メチルエステル(578mg、53%)を黄色の油状物として得た。
(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4,4−ジフルオロ−ペンタン酸メチルエステル(626mg、2.08mmol)、メタノール(8mL)及び10%パラジウム担持活性炭(100mg)をアルゴン下、フラスコに入れた。トリエチルシラン(3mL)をゆっくりと加え、混合物を25℃で30分間撹拌した。別の10%パラジウム担持活性炭(100mg)及びトリエチルシラン(3mL)を加え、混合物を30分間撹拌した。第三の10%パラジウム担持活性炭(100mg)及びトリエチルシラン(3mL)を加え、混合物を30分間撹拌した。混合物を濾過し、触媒を除去し、固体をメタノールで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、トルエンと共沸し、ジクロロメタンに溶解し、シリカゲル(2g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(Aspire 40g カラム、100%酢酸エチル)により精製して、(S)−2−アミノ−4,4−ジフルオロ−ペンタン酸メチルエステル(151mg)を清澄な無色の液体として得た。
(S)−2−アミノ−4,4−ジフルオロ−ペンタン酸メチルエステル(145mg、0.87mmol)、アセトニトリル(6mL)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(220μL、1.3mmol)の混合物を、80℃に加熱した。アセトニトリル(2mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、306mg、0.96mmol)の溶液を加え、100℃で6時間加熱した。混合物をシリカゲル(2g)で濃縮し、Biotageフラッシュクロマトグラフィー(Aspire 40g カラム、16%酢酸エチル/ヘキサン)による精製し、それにより(S)−2−[2−(2−クロロ−フェノキシ)−3−プロポキシカルボニル−アリルアミノ]−4,4−ジフルオロ−ペンタン酸メチルエステル(261mg)を黄色の油状物として得た。
アセトニトリル(2mL)中の(S)−2−[2−(2−クロロ−フェノキシ)−3−プロポキシカルボニル−アリルアミノ]−4,4−ジフルオロ−ペンタン酸メチルエステル(255mg、0.63mmol)の溶液を、密閉したマイクロ波反応管に置き、マイクロ波反応器中で140℃にて3.5時間加熱した。混合物をジクロロメタンで希釈し、シリカゲル(2g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(Aspire 40g カラム、16%酢酸エチル/ヘキサン〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4,4−ジフルオロ−ペンタン酸メチルエステル(100mg、2工程を経て32%)を無色のガム状物として得た:HR−ES−MS m/z C16H16NO4ClF2[M+Na]+の計算値382.0628、実測値382.0629。
テトラヒドロフラン:水の1:1溶液(8mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4,4−ジフルオロ−ペンタン酸メチルエステル(139mg、0.39mmol)を、フラスコに入れ、水酸化リチウム一水和物(35mg、0.78mmol)で処理し、25℃で1.5時間撹拌した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、テトラヒドロフランを除去し、1N塩酸水溶液(10mL)と酢酸エチル(10mL)に分配した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4,4−ジフルオロ−ペンタン酸(130mg、96%)を明琥珀色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C15H14NO4ClF2[M+H]+の計算値346.0652、実測値346.0652。
N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4,4−ジフルオロ−ペンタン酸(117mg、0.34mmol)及び1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、82mg、0.42mmol)の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(170μL、1.02mmol)及び(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(225mg、0.51mmol)で処理し、25℃で一晩撹拌した。この後、混合物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、塩化アンモニウムの飽和水溶液(25mL)、重炭酸ナトリウムの飽和水溶液(25mL)及び塩化ナトリウムの飽和水溶液(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、シリカゲル(2g)で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(Aspire 40g カラム、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4,4−ジフルオロ−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(72mg、40%)を白色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C24H27N4O5ClF2[M+Na]+の計算値547.1530、実測値547.1531。
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4,4−ジフルオロ−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(70mg、0.13mmol)、メタノール(3mL)及びp−トルエンスルホン酸(5mg、0.15mmol)を、丸底フラスコに入れた。混合物を25℃で24時間撹拌し、次に減圧下で濃縮し、酢酸エチルに溶解し、シリカゲル(1g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix SF15-12g カラム、100%酢酸エチル〜10%メタノール/酢酸エチル)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4,4−ジフルオロ−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(52mg、82%)を白色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C21H23N4O5ClF2[M+H]+の計算値485.1398、実測値485.1396;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.66 (t, J=19.3 Hz, 3 H), 3.21 - 3.33 (m, 2 H), 3.69 - 3.81 (m, 1 H), 3.87 (dd, J=13.6, 7.5 Hz, 1 H), 4.01 - 4.17 (m, 1 H), 4.30 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.47 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.72 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 4.81 (s, 1 H), 4.95 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 5.12 (dd, J=9.1, 5.1 Hz, 1 H), 6.42 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.32 - 7.41 (m, 1 H), 7.42 - 7.53 (m, 2 H), 7.55 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.66 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 10.85 (s, 1 H)。
実施例219
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−4−トリフルオロメチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
塩化水素ガスを、耐圧瓶中のメタノール(5mL)に0℃で2〜3分間泡立て入れた。次に、この溶液を2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−トリフルオロメチル−ペンタン酸(505mg、1.83mmol)で処理し、密閉し、50℃で一晩、次に25℃で週末にかけて加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、アセトニトリルと共沸し、高真空下で乾燥させて、2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−トリフルオロメチル−ペンタン酸メチルエステル塩酸塩(478mg、90%)を灰色の白色の固体として得た。
2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−トリフルオロメチル−ペンタン酸メチルエステル塩酸塩(475mg、1.59mmol)、アセトニトリル(20mL)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(190μL、1.75mmol)を、フラスコに入れ、それを25℃で30分間撹拌した。次に、混合物を耐圧瓶に移し、80℃に加熱した。この後、アセトニトリル(4mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、560mg、1.75mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(190μL、1.75mmol)の溶液を加えた。混合物を100℃で16時間、次に120℃で更に24時間加熱した。混合物をシリカゲル(2g)で濃縮し、Biotageフラッシュクロマトグラフィー(Aspire 40g カラム、11%酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、それにより2−[2−(2−クロロ−フェノキシ)−3−エトキシカルボニル−アリルアミノ]−5,5,5−トリフルオロ−4−トリフルオロメチル−ペンタン酸メチルエステル(144mg)を琥珀色の油状物として得た。
アセトニトリル(2mL)中の2−[2−(2−クロロ−フェノキシ)−3−エトキシカルボニル−アリルアミノ]−5,5,5−トリフルオロ−4−トリフルオロメチル−ペンタン酸メチルエステル(144mg、0.29mmol)の溶液を、密閉したマイクロ波反応管に置き、マイクロ波反応器中で180℃にて3時間加熱した。混合物を室温に冷まし、シリカゲル(1.2g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix 25g カラム、16%酢酸エチル/ヘキサン〜33%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−4−トリフルオロメチル−ペンタン酸メチルエステル(52mg、2工程を経て7%)を琥珀色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C17H14NO4ClF6[M+H]+の計算値446.0589、実測値446.0588。
テトラヒドロフラン:水の1:1溶液(2mL)中の2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−4−トリフルオロメチル−ペンタン酸メチルエステル(48mg、0.11mmol)の混合物を、水酸化リチウム一水和物(11mg、0.22mmol)で処理し、25℃で2時間撹拌した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、テトラヒドロフランを除去し、次に水で希釈し、pHを1N塩酸水溶液でpH=6に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−4−トリフルオロメチル−ペンタン酸(35mg、75%)をオフホワイトの固体として得た:HR−ES−MS m/z C16H12NO4ClF6[M+H]+の計算値432.0432、実測値432.0433。
N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中の2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−4−トリフルオロメチル−ペンタン酸(31mg、0.072mmol)及び1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、20mg、0.086mmol)をアルゴン下、丸底フラスコに入れた。この混合物にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(35μL、0.22mmol)及び(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(48mg、0.11mmol)を加え、一晩25℃で撹拌した。この後、混合物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、塩化アンモニウムの飽和水溶液(10mL)、重炭酸ナトリウムの飽和水溶液(10mL)及び塩化ナトリウムの飽和水溶液(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、シリカゲル(1.5g)で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix 12g カラム、40%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−4−トリフルオロメチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(34mg、77%)をクリーム色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C25H25N4O5ClF6[M+H]+の計算値611.1491、実測値611.1487。
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−4−トリフルオロメチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(32mg、0.05mmol)、メタノール(2mL)及びp−トルエンスルホン酸水和物(5mg、0.15mmol)を、丸底フラスコに入れ、25℃で48時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、次に酢酸エチル/メタノールに取り、シリカゲル(1.5g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix SF15-12g カラム、100%酢酸エチル〜10%メタノール/酢酸エチル)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−4−トリフルオロメチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(25mg、84%)を無色のガム状物として得た:HR−ES−MS m/z C22H21N4O5ClF6[M+H]+の計算値571.1178、実測値571.1177;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.20 - 2.37 (m, 1 H), 2.38 - 2.48 (m, 1 H), 3.21 - 3.32 (m, 2 H), 3.71 - 3.82 (m, 1 H), 3.82 - 3.98 (m, 2 H), 4.10 (dd, J=13.6, 4.0 Hz, 1 H), 4.29 (d, J=17.9 Hz, 1 H), 4.45 (d, J=17.9 Hz, 1 H), 4.71 (t, J=5.5 Hz, 1 H), 4.89 (s, 1 H), 4.89 - 4.98 (m, 2 H), 6.43 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.31 - 7.42 (m, 1 H), 7.43 - 7.53 (m, 3 H), 7.56 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.66 (d, J=7.7 Hz, 1 H), 10.91 (s, 1 H)。
実施例220
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
塩化水素ガスを、耐圧瓶中のメタノール(20mL)に0℃で2〜3分間泡立て入れた。次に、この溶液を2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−ペンタン酸(0.92g、5.37mmol)で処理し、50℃で24時間撹拌し、次に冷蔵庫に週末にかけて置いた。混合物を減圧下で濃縮し、アセトニトリルと共沸し、高真空下で乾燥させて、2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−ペンタン酸メチルエステル塩酸塩(1.19g、100%)を白色の固体として得た。
2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−ペンタン酸メチルエステル塩酸塩(1.19mg、5.37mmol)、アセトニトリル(40mL)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.0mL、5.91mmol)を、フラスコに入れ、それを25℃で30分間撹拌した。次に、混合物を耐圧瓶に移し、80℃に加熱した。次に、混合物をN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.0mL、5.91mmol)、及びアセトニトリル(8mL)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、1.88g、5.91mmol)の溶液で処理した。混合物を100℃で16時間加熱し、次にシリカゲル(3g)で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix 40g カラム、16%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−[2−(2−クロロ−フェノキシ)−3−エトキシカルボニル−アリルアミノ]−5,5,5−トリフルオロ−ペンタン酸メチルエステル(1.43g)を琥珀色の油状物として得た。
アセトニトリル(4mL)中の2−[2−(2−クロロ−フェノキシ)−3−エトキシカルボニル−アリルアミノ]−5,5,5−トリフルオロ−ペンタン酸メチルエステル(1.43g、3.78mmol)の溶液を、密閉したマイクロ波反応管に置き、マイクロ波反応器中で180℃にて3時間加熱した。次に、混合物を冷却し、シリカゲル(3g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(Aspire 40g カラム、16%酢酸エチル/ヘキサン〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−ペンタン酸メチルエステル(1.02g、2工程を経て50%)を琥珀色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C16H15NO4ClF3[M+H]+の計算値378.0715、実測値378.0716。
テトラヒドロフラン:水の1:1溶液(30mL)中の2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−ペンタン酸メチルエステル(1.02g、2.70mmol)の混合物を、水酸化リチウム一水和物(270mg、5.40mmol)で処理した。混合物を25℃で2時間撹拌した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、テトラヒドロフランを除去し、水で希釈し、pHを1N塩酸水溶液でpH=5に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−ペンタン酸(766mg、78%)をクリーム色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C15H13NO4ClF3[M+H]+の計算値364.0558、実測値364.0557。
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−ペンタン酸(182mg、0.50mmol)及び1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、118mg、0.60mmol)をアルゴン下、丸底フラスコに入れた。この混合物をN,N−ジイソプロピルエチルアミン(250μL、1.5mmol)及び(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(330mg、0.75mmol)で処理し、25℃で一晩撹拌した。この後、反応物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、塩化アンモニウムの飽和水溶液(25mL)、重炭酸ナトリウムの飽和水溶液(25mL)及びの塩化ナトリウムの飽和水溶液(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、シリカゲル(2g)で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(Aspire 40g カラム、80%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(216mg、79%)を白色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C24H26N4O5ClF3[M+H]+の計算値543.1617、実測値543.1619。
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(210mg、0.39mmol)、メタノール(5mL)及びp−トルエンスルホン酸水和物(17mg)を、丸底フラスコに入れた。この混合物を25℃で16時間撹拌し、次にジクロロメタンで希釈し、シリカゲル(2g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(Aspire 40g カラム、100%酢酸エチル〜5%メタノール/酢酸エチル)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(140mg、71%)を白色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C21H21N4O5ClF3[M+H]+の計算値503.1304、実測値503.1300;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.88 - 2.46 (m, 4 H), 3.20 - 3.33 (m, 2 H), 3.68 - 3.82 (m, 1 H), 3.86 (dd, J=13.4, 7.2 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.4, 3.9 Hz, 1 H), 4.32 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.53 (m, J=18.1 Hz, 1 H), 4.72 (t, J=5.4 Hz, 1 H), 4.78 (dd, J=9.1, 5.1 Hz, 1 H), 4.83 (s, 1 H), 4.94 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 6.42 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.33 - 7.40 (m, 1 H), 7.42 - 7.57 (m, 3 H), 7.66 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 10.75 (s, 1 H)。
実施例221
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−4,4−ジフルオロ−ブチルアミド
無水トリフルオロメタンスルホン酸(10.22ml、61mmol)及びジクロロメタン(10ml)をアルゴン下、フラスコに入れ、それを−70℃に冷却した。この冷却した混合物に、ジクロロメタン(10ml)中の2,2−ジフルオロエタノール(5.00g、61mmol)及びトリエチルアミン(8.5ml、61mmol)の溶液をゆっくりと加えた。添加が完了した後、混合物を25℃に温め、次に減圧下で濃縮した。この物質を、60℃及び50mmHgで蒸留し、それによりトリフルオロ−メタンスルホン酸2,2−ジフルオロ−エチルエステル(9.74g、75%)を無色の油状物として得た。
アセトイミドマロン酸ジエチル(8.95g、40.15mmol)、テトラヒドロフラン(60ml)及びカリウムt−ブトキシド(4.86g、40.15mmol)を、アルゴン下、フラスコに入れた。この懸濁液を還流温度で1.5時間激しく撹拌した。この混合物に、トリフルオロメタンスルホン酸2,2−ジフルオロ−エチルエステル(9.74g、45.99mmol)を注意深く加え、更に3時間還流し、室温に冷まし、減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル(100ml)に溶解し、0.5N塩酸水溶液(2×50ml)、水(2×50ml)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50ml)、1N水酸化ナトリウム水溶液溶液(50ml)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(50ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。ジエチルエーテル(60ml)及び酢酸エチルを加えて固体を溶解し、溶液を冷蔵庫に保存し、固体を濾過により回収し、ジエチルエーテルで洗浄して、それにより白色の固体(0.6g)を得た。次に、濾液を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60、230〜400メッシュ;40%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製し、それにより2−アセチルアミノ−2−(2,2−ジフルオロ−エチル)−マロン酸ジエチルエステル(8.34g、上記と合わせて8.94g、79%)を、明ピンクの固体として得た。
2−アセチルアミノ−2−(2,2−ジフルオロ−エチル)−マロン酸ジエチルエステル(8.94g、31.78mmol)及び6N塩酸水溶液(140ml)を、フラスコに入れた。この混合物を一晩還流した。この後、混合物を室温に冷まし、ジエチルエーテル(100ml)で抽出し、水層を減圧下で濃縮し、アセトニトリルと共沸し、高真空下で乾燥させて、2−アミノ−4,4−ジフルオロ−酪酸塩酸塩(5.39g、97%)をクリーム色の固体として得た。
塩化水素ガスを、耐圧瓶中のメタノール(20ml)に0℃で2〜3分間泡立て入れた。次に、この溶液を、2−アミノ−4,4−ジフルオロ−酪酸塩酸塩(1.00g、5.70mmol)で処理し、50℃で16時間加熱した。混合物を室温に冷まし、窒素を5分間泡立て入れ、減圧下で濃縮し、アセトニトリルと共沸し、高真空下で乾燥させて、2−アミノ−4,4−ジフルオロ−酪酸メチルエステル塩酸塩(1.09g)を白色の固体として得た。
2−アミノ−4,4−ジフルオロ−酪酸メチルエステル塩酸塩(1.08g、5.70mmol)、アセトニトリル(40ml)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.03ml、6.38mmol)を、フラスコに入れ、それを25℃で30分間撹拌した。次に、混合物を耐圧瓶に移し、80℃に加熱した。次に、混合物を、アセトニトリル(10ml)中のN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.03ml、6.38mmol)及び(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、2.00g、6.27mmol)の溶液で処理した。混合物を100℃で16時間加熱し、次にシリカゲル(4g)で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix 40g カラム、16%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、3−(2−クロロ−フェノキシ)−4−(3,3−ジフルオロ−1−メトキシカルボニル−プロピルアミノ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.19g)を、琥珀色の油状物として得た。
アセトニトリル(4ml)中の3−(2−クロロ−フェノキシ)−4−(3,3−ジフルオロ−1−メトキシカルボニル−プロピルアミノ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.19g、3.04mmol)の溶液を、密閉したマイクロ波反応管中に置き、マイクロ波反応器中で180℃にて3時間加熱した。次に、混合物を室温に冷まし、シリカゲル(3g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(Aspire 40g カラム、16%酢酸エチル/ヘキサン類〜50%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4,4−ジフルオロ−酪酸メチルエステル(794mg、2工程で40%)を琥珀色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C15H14NO4ClF2[M+H]+の計算値346.0652、実測値346.0651。
テトラヒドロフラン:水の1:1の溶液(20ml)中の2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4,4−ジフルオロ−酪酸メチルエステル(790mg、2.28mmol)の混合物を、水酸化リチウム一水和物(230mg、4.56mmol)で処理した。混合物を25℃で2時間撹拌した。その後、混合物を減圧下で濃縮してテトラヒドロフランを除去し、次に水で希釈し、pHを1N塩酸水溶液でpH=5に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4,4−ジフルオロ−酪酸(571mg、75%)を、クリーム色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C14H12NO4ClF2[M+H]+の計算値332.0496、実測値332.0496。
N,N−ジメチルホルムアミド(4ml)中の2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4,4−ジフルオロ−酪酸(166mg、0.50mmol)及び1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、118mg、0.60mmol)を、アルゴン下、丸底フラスコに入れた。この混合物に、N,N−ジイソプロピエチルアミン(250μL、1.5mmol)及び(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(330mg、0.75mmol)を加え、25℃で一晩撹拌した。この後、混合物を酢酸エチル(25ml)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(25ml)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(25ml)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(25ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、次にシリカゲル(2g)で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(Aspire 40g カラム、80%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1−H−ピラゾール−3−イル]−4,4−ジフルオロ−ブチルアミド(185mg、72%)を、クリーム色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C23H25N4O5ClF2[M+H]+の計算値511.1555、実測値511.1555。
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1−H−ピラゾール−3−イル]−4,4−ジフルオロ−ブチルアミド(180mg、0.35mmol)、メタノール(5ml)及びp−トルエンスルホン酸水和物(20mg)を丸底フラスコに入れた。混合物を、25℃で16時間撹拌し、次にジクロロメタンで希釈し、シリカゲル(2g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(Aspire 40g カラム、100%酢酸エチル〜5%メタノール/酢酸エチル)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−4,4−ジフルオロ−ブチルアミド(109mg、66%)を、白色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C20H21N4O5ClF2[M+Na]+の計算値493.1061、実測値493.1057;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.43 (m, 2 H), 3.19 - 3.31 (m, 2 H), 3.76 (br. s., 1 H), 3.85 (dd, J=13.3, 7.8 Hz, 1 H), 4.08 (dd, J=13.3, 3.8 Hz, 1 H), 4.35 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.45 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.70 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 4.81 (s, 1 H), 4.93 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 4.94 - 5.02 (m, 1 H), 6.10 (tt, J=56.1, 4.2 Hz, 1 H), 6.40 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.31 - 7.39 (m, 1 H), 7.41 - 7.52 (m, 2 H), 7.53 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.64 (d, J=7.5 Hz, 1 H), 10.76 (s, 1 H)。
実施例222
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−4−ヒドロキシ−ブチルアミド
テトラヒドロフラン(15ml)中の(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−コハク酸 1−メチルエステル(7.00g、24.89mmol)をアルゴン下、フラスコに入れ、−5℃に冷却した。この混合物に、テトラヒドロフラン中の1.0Mボラン溶液(50.6ml、50.6mmol)を15分間かけてゆっくりと加えた。添加が完了した後、混合物を0℃で5時間撹拌し、次に10%クエン酸水溶液(100ml)を、次にジエチルエーテル(100ml)をゆっくりと加えることによりクエンチした。次に、混合物を、ジエチルエーテル(3×50ml)で抽出し、有機層を合わせ、水:飽和塩化ナトリウム水溶液の1:1の溶液(50ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 60、230〜400メッシュ;40%酢酸エチル/ヘキサン類〜80%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−ヒドロキシ−酪酸メチルエステル(4.50g、68%)を、無色の粘性油状物として得た。
テトラヒドロフラン(5ml)中の(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−ヒドロキシ−酪酸メチルエステル(535mg、2.0mmol)をアルゴン下、フラスコに入れた。次に、この混合物に、イミダゾール(330mg、4.8mmol)及びt−ブチルジメチルシリルクロリド(360mg、2.4mmol)を加え、1分以内に、固体が出現し始め、N,N−ジメチルホルムアミド(1ml)を加えて物質を可溶化した。混合物を25℃で16時間撹拌し、次に水(50ml)で希釈し、水層をジエチルエーテル(2×50ml)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、シリカゲル(2g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(Aspire 40g カラム、16%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−酪酸メチルエステル(478mg、63%)を無色の油状物として得た。
(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−酪酸メチルエステル(478mg、1.25mmol)、メタノール(10ml)及び10%パラジウム担持活性炭(100mg)を、Parrシェーカー瓶に入れた。瓶をParr Shaker装置上に置き、水素を40psiまで入れ、1.5時間振盪した。この後、混合物を、セライトを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、(S)−2−アミノ−4−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−酪酸メチルエステル(291mg、94%)を無色の油状物として得た。
(S)−2−アミノ−4−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−酪酸メチルエステル(291mg、1.18mmol)、アセトニトリル(10ml)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(300μL、1.77mmol)の溶液を、80℃で加熱し、次にアセトニトリル(5ml)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、414mg、1.29mmol)溶液をゆっくりと加えた。次に、混合物を、100℃で16時間加熱した。この後、混合物を室温に冷まし、シリカゲル(2g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix 40g カラム、16%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、4−[(S)−3−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1−メトキシカルボニル−プロピルアミノ]−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(501mg)を明黄色の油状物として得た。
アセトニトリル(4ml)中の4−[(S)−3−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1−メトキシカルボニル−プロピルアミノ]−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(495mg、1.02mmol)の溶液を、密閉したマイクロ波反応管中に置き、マイクロ波反応器中で140℃にて3時間加熱した。この後、混合物を室温に冷まし、シリカゲル(2g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(Aspire 40g カラム、16%酢酸エチル/ヘキサン類〜50%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(S)−4−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−酪酸メチルエステル(255mg、2工程で49%)を金色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C21H30NO5ClSi[M+Na]+の計算値462.1474、実測値462.1473。
テトラヒドロフラン:水の1:1の溶液(8ml)中の(S)−4−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−酪酸メチルエステル(250mg、0.57mmol)の混合物を、水酸化リチウム一水和物(48mg、1.14mmol)で処理し、25℃で1.5時間撹拌した。この後、混合物を減圧下で濃縮してテトラヒドロフランを除去し、水(10ml)で希釈し、pHを1N塩酸水溶液でpH=5に調整し、酢酸エチルで抽出した。次に、有機層を乾燥させ、減圧下で濃縮して、(S)−4−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−酪酸(195mg、81%)をオフホワイトの泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C20H28NO5ClSi[M+H]+の計算値426.1498、実測値426.1498。
N,N−ジメチルホルムアミド(3ml)中の(S)−4−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−酪酸(190mg、0.45mmol)及び1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、105mg、0.54mmol)を、アルゴン下、丸底フラスコに入れた。この混合物に、N,N−ジイソプロピエチルアミン(220μL、1.34mmol)及び(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(295mg、0.57mmol)を加え、25℃で5時間撹拌した。この後,混合物を酢酸エチル(25ml)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(25ml)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(25ml)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(25ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、シリカゲル(2g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(Aspire 40g カラム、80%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(S)−4−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−ブチルアミド(131mg、49%)を白色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C29H41N4O6ClSi[M+H]+の計算値605.2557、実測値605.2559。
(S)−4−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−ブチルアミド(128mg、0.21mmol)、メタノール(5ml)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(10mg)を、丸底フラスコに入れ、25℃で16時間撹拌した。次に、混合物を濃縮し、酢酸エチル及びメタノールで処理して物質を可溶化し、シリカゲル(1g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix、25g カラム、100%酢酸エチル〜20%メタノール/酢酸エチル)により精製して純粋ではない物質を得た。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix, 25g カラム、100%酢酸エチル〜20%メタノール/酢酸エチル)により二回目の精製をして、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−4−ヒドロキシ−ブチルアミド(43mg、45%)を白色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C20H23N4O6Cl[M+H]+の計算値451.1379、実測値451.1379;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.88 - 2.06 (m, 2 H), 3.23 - 3.31 (m, 2 H), 3.37 - 3.50 (m, 2 H), 3.72 - 3.81 (m, 1 H), 3.86 (dd, J=13.9, 7.9 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.5, 3.9 Hz, 1 H), 4.29 (d, J=18.3 Hz, 1 H), 4.50 - 4.60 (m, 2 H), 4.71 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 4.80 (s, 1 H), 4.84 (dd, J=8.4, 5.4 Hz, 1 H), 4.94 (d, J=5.3 Hz, 1 H), 6.41 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.11 (d, J=7.9 Hz, 1 H), 7.34 - 7.41 (m, 1 H), 7.43 - 7.57 (m, 2 H), 7.66 (dd, J=8.0, 1.2 Hz, 1 H), 10.59 (s, 1 H)。
実施例223
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−4−メチルスルファニル−ブチルアミド
(L)−メチオニンメチルエステル塩酸塩(1.10g、5.5mmol)、アセトニトリル(25ml)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.00ml、6.16mmol)をフラスコに入れ、混合物を60℃で1時間撹拌した。この後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.00ml、6.16mmol)のもう一つの部分を加え、温度を80℃に上げ、アセトニトリル(5ml)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、1.60g、5.0mmol)の混合物をゆっくりと加えた。添加が完了した後、混合物を100℃で16時間加熱し、次にシリカゲル(4g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix 40g カラム、16%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、3−(2−クロロ−フェノキシ)−4−((S)−1−メトキシカルボニル−3−メチルスルファニル−プロピルアミノ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.56g)を黄色の油状物として得た。
アセトニトリル(4ml)中の3−(2−クロロ−フェノキシ)−4−((S)−1−メトキシカルボニル−3−メチルスルファニル−プロピルアミノ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.56g、3.88mmol)の溶液を、密閉したマイクロ波反応管中に置き、マイクロ波反応器中で140℃にて3時間加熱した。この後、混合物を室温に冷まし、シリカゲル(4g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(Aspire 40g カラム、16%酢酸エチル/ヘキサン類〜50%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチルスルファニル−酪酸メチルエステル(477mg、2工程で24%)を金色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C16H18NO4ClS[M+Na]+の計算値378.0537、実測値378.0538。
テトラヒドロフラン:水の1:1の溶液(20ml)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチルスルファニル−酪酸メチルエステル(513mg、1.44mmol)の混合物を、水酸化リチウム一水和物(120mg、2.88mmol)で処理し、25℃で1.5時間撹拌した。この後、混合物を減圧下で濃縮してテトラヒドロフランを除去し、1N塩酸水溶液(10ml)と酢酸エチル(20ml)に分配した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチルスルファニル−酪酸(438mg、89%)を明琥珀色のガム状物として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(4ml)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチルスルファニル−酪酸(171mg、0.50mmol)及び1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、118mg、0.60mmol)を、アルゴン下、丸底フラスコに入れた。この混合物に、N,N−ジイソプロピエチルアミン(250μL、1.5mmol)及び(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(331mg、0.75mmol)を加え、混合物を25℃で3.5時間撹拌した。この後、混合物を酢酸エチル(30ml)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(25ml)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(25ml)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(25ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、シリカゲル(2g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(Aspire 40g カラム、100%酢酸エチル)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−4−メチルスルファニル−ブチルアミド(121mg、46%)を白色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C24H29N4O5ClS[M+H]+の計算値521.1620、実測値521.1622。
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−4−メチルスルファニル−ブチルアミド(118mg、0.23mmol)、メタノール(5ml)及びp−トルエンスルホン酸 一水和物(9mg)を、丸底フラスコに入れた。混合物を25℃で16時間撹拌し、次に減圧下で濃縮し、少量のメタノールを含む酢酸エチルに溶解して物質を可溶化し、シリカゲル(1g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix、12g カラム、100%酢酸エチル〜10%メタノール/酢酸エチル)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−4−メチルスルファニル−ブチルアミド(80mg、74%)を白色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C21H25N4O5ClS[M+H]+の計算値481.1307、実測値491.1307;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.96 - 2.19 (m, 2 H), 2.09 (s, 3 H), 2.29 - 2.48 (m, 2 H), 3.21 - 3.33 (m, 2 H), 3.69 - 3.81 (m, 1 H), 3.86 (dd, J=13.5, 7.5 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.5, 3.8 Hz, 1 H), 4.27 (d, J=18.2 Hz, 1 H), 4.56 (d, J=18.2 Hz, 1 H), 4.71 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 4.78 - 4.86 (m, 1 H), 4.81 (s, 1 H), 4.94 (d, J=5.4 Hz, 1 H), 6.41 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.37 (td, J=7.8, 1.8 Hz, 1 H), 7.47 (td, J=7.8, 1.4 Hz, 1 H), 7.50 - 7.55 (m, 2 H), 7.66 (dd, J=7.8, 1.4 Hz, 1 H), 10.72 (s, 1 H)。
実施例224
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−4,4,4−トリフルオロ−ブチルアミド
塩化水素ガスを、耐圧瓶中のメタノール(5ml)に0℃で2〜3分間泡立て入れた。次に、この溶液を、2−アミノ−4,4,4−トリフルオロ−酪酸塩酸塩(450mg、2.32mmol)で処理し、密閉し、50℃で16時間一晩撹拌した。次に、混合物を冷却し、窒素ガスを混合物に5分間泡立て入れ、減圧下で濃縮し、アセトニトリルと共沸し、高真空下で乾燥させて、2−アミノ−4,4,4−トリフルオロ−酪酸メチルエステル塩酸塩(474mg、98%)を白色の固体として得た。
2−アミノ−4,4,4−トリフルオロ−酪酸メチルエステル塩酸塩(472mg、2.27mmol)、アセトニトリル(20ml)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(410μL、2.54mmol)をフラスコに入れた。この混合物を25℃で30分間撹拌し、次に80℃に温め、アセトニトリル(5ml)中のN,N−ジイソプロピルエチルアミン(410μL、2.54mmol)及び(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、800mg、2.50mmol)の溶液をゆっくりと加えた。添加が完了した後、次に混合物を100℃で16時間加熱した。混合物を、シリカゲル(3g)を用いて減圧下で濃縮し、Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix 40g カラム、16%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、それにより3−(2−クロロ−フェノキシ)−4−(3,3,3−トリフルオロ−1−メトキシカルボニル−プロピルアミノ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(412mg)を黄色の油状物として得た。
アセトニトリル(4ml)中の3−(2−クロロ−フェノキシ)−4−(3,3,3−トリフルオロ−1−メトキシカルボニル−プロピルアミノ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(410mg、1.00mmol)の溶液を、密閉したマイクロ波反応管中に置き、マイクロ波反応器中で150℃にて3時間加熱した。次に、混合物を室温に冷まし、シリカゲル(2g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(Aspire 40g カラム、16%酢酸エチル/ヘキサン類〜33%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4,4,4−トリフルオロ−酪酸メチルエステル(153mg、2工程で17%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン:水の1:1の溶液(8ml)中の2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4,4,4−トリフルオロ−酪酸メチルエステル(212mg、0.58mmol)の混合物を、水酸化リチウム一水和物(55mg、1.16mmol)で処理し、25℃で1.5時間撹拌した。この後、混合物を減圧下で濃縮してテトラヒドロフランを除去し、次に水(10ml)で希釈し、pHを1N塩酸水溶液でpH=4に調整し、酢酸エチルで抽出した。次に、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4,4,4−トリフルオロ−酪酸(149mg、73%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C14H11NO4ClF3[M+Na]+の計算値372.0221、実測値372.0224。
N,N−ジメチルホルムアミド(4ml)中の2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4,4,4−トリフルオロ−酪酸(144mg、0.41mmol)及び1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、97mg、0.49mmol)を、アルゴン下、丸底フラスコ入れた。この混合物に、N,N−ジイソプロピエチルアミン(200μL、1.23mmol)及び(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(271mg、0.62mmol)を加え、25℃で16時間撹拌した。この後、混合物を酢酸エチル(25ml)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(25ml)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(25ml)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(25ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、次にシリカゲル(2g)で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(Aspire 40g カラム、80%酢酸エチル)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1−H−ピラゾール−3−イル]−4,4,4−トリフルオロ−ブチルアミド(168mg、77%)を白色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C23H24N4O5ClF3[M+H]+の計算値529.1460、実測値529.1457。
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1−H−ピラゾール−3−イル]−4,4,4−トリフルオロ−ブチルアミド(164mg、0.31mmol)、メタノール(5ml)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(15mg)を丸底フラスコに入れた。混合物を25℃で16時間撹拌し、次にシリカゲル(1.3g)を用いて減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(Aspireカラム、100%酢酸エチル〜5%メタノール/酢酸エチル)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−4,4,4−トリフルオロ−ブチルアミド(116mg、77%)を白色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C20H20N4O5ClF3[M+H]+の計算値489.1147、実測値489.1148;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.80 - 3.13 (m, 2 H), 3.20 - 3.32 (m, 2 H), 3.70 - 3.81 (m, 1 H), 3.87 (dd, J=13.4, 7.5 Hz, 1 H), 4.10 (dd, J=13.4, 3.9 Hz, 1 H), 4.38 (s, 2 H), 4.72 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 4.84 (s, 1 H), 4.95 (d, J=5.4 Hz, 1 H), 5.18 (dd, J=9.4, 3.9 Hz, 1 H), 6.43 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.31 - 7.41 (m, 1 H), 7.42 - 7.53 (m, 2 H), 7.56 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.65 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 10.92 (s, 1 H)。
実施例225
3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
塩化水素ガスを、耐圧瓶中のメタノール(20ml)に0℃で2〜3分間泡立て入れた。次に、この溶液を(L)−2,6−ジクロロフェニルアラニン(1.00g、4.28mmol)で処理し、50℃で16時間、次に25℃で週末にかけて撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、アセトニトリルと共沸し、高真空下で乾燥させて、2−アミノ−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(1.00g,82%)を白色の固体として得た。
2−アミノ−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(313mg、1.10mmol)、アセトニトリル(5ml)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(200μL、1.23mmol)をフラスコに入れた。この混合物を60℃で1時間撹拌し、次に25℃に冷却した。次に、混合物を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(200μL、1.23mmol)で処理し、80℃で加熱し、アセトニトリル(1ml)中の4−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例36のように調製した、321mg、1.00mmol)の溶液をゆっくりと加えた。混合物を100℃で16時間加熱し、次に密閉したマイクロ波管に置いて、140℃にて1時間マイクロ波で加熱した。次に、混合物を、シリカゲル(2g)と減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(40Sカラム、10%酢酸エチル/ヘキサン類〜100%酢酸エチル)により精製して、3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(58mg、12%)を金色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C20H15NO4Cl2F2[M+H]+の計算値442.0419、実測値442.0420。
テトラヒドロフラン:水の1:1の溶液(4ml)中の3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(56mg、0.13mmol)の混合物を、水酸化リチウム一水和物(11mg、0.26mmol)で処理した。次に、混合物を25℃で1時間撹拌した。この後、混合物を減圧下で濃縮してテトラヒドロフランを除去し、次にpHが酸性になるまで1N塩酸水溶液で希釈し、次に酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(40mg、74%)を黄褐色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C19H13NO4Cl2F2[M+H]+の計算値428.0263、実測値428.0263。
ジクロロメタン(3ml)中の3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(38mg、0.089mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(3滴)を、アルゴン下、丸底フラスコに25℃で入れた。次に、この混合物に、ジクロロメタン中の塩化オキサリルの2.0M 溶液(50μL、0.10mmol)を滴下し、結果としてガスが発生した。次に、混合物を25℃で15分間撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(3ml)に取り、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(US20080021032、実施例80のように調製した、17mg、0.107mmol)、ジクロロメタン(3ml)及び2,6−ルチジン(50μL、0.18mmol)の溶液を含有しているフラスコ中に25℃で滴下した。次に、混合物を25℃で1時間撹拌し、次にメタノールでクエンチし、ジクロロメタンで希釈した。次に、この混合物を1N塩酸水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、シリカゲル(2g)と減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(25%酢酸エチル/ヘキサン類)により、3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(18mg、36%)を、明琥珀色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C26H24N4O4Cl2F2[M+H]+の計算値565.1216、実測値565.1216;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.04 (s, 3 H), 1.05 (s, 3 H), 3.34 - 3.51 (m, 2 H), 3.88 (s, 2 H), 4.19 (d, J=18.3 Hz, 1 H), 4.55 (d, J=18.3 Hz, 1 H), 4.66 (s, 1 H), 4.98 (s, 1 H), 5.03 (dd, J=8.2, 6.0 Hz, 1 H), 6.50 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.27 (dd, J=8.2, 7.7 Hz, 1 H), 7.35 (t, J=8.7 Hz, 2 H), 7.38 - 7.48 (m, 3 H), 7.54 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.68 (s, 1 H)。
実施例226
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
塩化水素ガスを、耐圧瓶中のメタノール(25ml)に0℃で約2分間泡立て入れた。次に、この溶液を2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチル−ペンタン酸(1.0g、5.4mmol)で処理し、50℃で16時間加熱した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、アセトニトリルと共沸して、不純な2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル塩酸塩(1.3g、少量の溶媒の不純物)を得た。
アセトニトリル(5ml)中の2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル塩酸塩(814mg、3.5mmol)の懸濁液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(818μL、5.3mmol)で処理し、60℃で1時間加熱した。次に、混合物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(818μL、5.3mmol)及びアセトニトリル(5ml)のもう一つの部分を加えた。次に、混合物を80℃に加熱し、アセトニトリル(3ml)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、1.0g、3.14mmol)の溶液でゆっくりと処理した。次に、温度を100℃に上げ、混合物を16時間撹拌した。この後、混合物を総容量約5mlに濃縮し、密閉管中に置き、100℃で一晩加熱した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンで希釈し、1N塩酸水溶液(15ml)、水(15ml)及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10ml)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、AnaLogix IntelliFlashフラッシュクロマトグラフィー(24g カラム、10%酢酸エチル/ヘキサン類〜40%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、これにより2−[2−(2−クロロ−フェノキシ)−3−エトキシカルボニル−アリルアミノ]−5,5,5−トリフルオロ−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(726mg、53%)を黄色の油状物として得た。
アセトニトリル(5ml)中の2−[2−(2−クロロ−フェノキシ)−3−エトキシカルボニル−アリルアミノ]−5,5,5−トリフルオロ−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(726mg、1.66mmol)の溶液を、密閉したマイクロ波反応管中に置き、マイクロ波反応器中で140℃にて2.5時間加熱した。次に、混合物を減圧下で濃縮し、AnaLogix IntelliFlashフラッシュクロマトグラフィー(12g カラム、10%酢酸エチル/ヘキサン類〜40%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製し、これにより2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(379mg、58%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(10ml)に溶解した2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(614mg、1.56mmol)をフラスコに入れた。この混合物に、水(10ml)中の水酸化リチウム一水和物(131mg、3.13mmol)の溶液を25℃で加えた。次に、混合物を25℃で2時間撹拌した。この後、混合物をpH=2になるまで、1N塩酸水溶液で処理し、酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。有機物を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−4−メチル−ペンタン酸(575mg、98%)を黄−橙色の固体として得た。
ジクロロメタン(25ml)中の2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−4−メチル−ペンタン酸(575mg、1.52mmol)を、アルゴン下、丸底フラスコに入れた。この混合物に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(296μL、1.67mmol)及び1−ヒドキシベンゾトリアゾール(216mg、1.59mmol)を加え、25℃で2時間撹拌した。この後、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(US20080021032、実施例80のように調製した、283mg、1.83mmol)を加え、混合物を25℃で16時間撹拌した。この後、混合物をジクロロメタン(10ml)で希釈し、1N塩酸水溶液(10ml)、水(10ml)及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。AnaLogix IntelliFlashフラッシュクロマトグラフィー(12g カラム、20%酢酸エチル/ヘキサン類〜80%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5,5−トリフルオロ−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(460mg、59%)を黄色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C23H26N4O4ClF3[M+H]+の計算値515.1668、実測値515.1664;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.15 (s, 3 H), 1.16 (s, 3 H), 1.20 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 1.89-2.19 (m, 2 H), 2.30 (m, 1 H), 3.94 (s, 2 H), 4.28 (m, 1 H), 4.31 (m, 1 H), 4.90,4.91 (2 x s, 1 H), 5.00 (dd, J=4.8, 10.9 Hz, 1 H), 6.68 (br. s., 1 H), 7.20-7.37 (m, 4 H), 7.49 (d, J=7.9 Hz, 1 H), 8.65,8.89 (2 x br. s., 1 H)。
実施例227
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5−ジメチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]アミド
塩化水素ガスを、耐圧瓶中のメタノール(10ml)に0℃で約2分間泡立て入れた。次に、この溶液を2−t−ブトキシカルボニルアミノ−5,5−ジメチル−ヘキサン酸(300g、1.16mmol)で処理し、50℃で16時間加熱した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、アセトニトリルと共沸して、2−アミノ−5,5−ジメチル−ヘキサン酸メチルエステル塩酸塩(283mg)を得た。
アセトニトリル(2ml)中の2−アミノ−5,5−ジメチル−ヘキサン酸メチルエステル塩酸塩(100mg、0.48mmol)の懸濁液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(113μL、0.72mmol)で処理し、60℃で1時間加熱した。次に、混合物を25℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(113μL、0.72mmol)及びアセトニトリル(1ml)のもう一つの部分を加えた。混合物を80℃に加熱し、アセトニトリル(1ml)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、140mg、0.43mmol)の溶液をゆっくりと処理した。次に、温度を100℃に上げ、混合物を1時間撹拌した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンで希釈し、水(10ml)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(10ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。AnaLogix IntelliFlashフラッシュクロマトグラフィー(8g カラム、2%酢酸エチル/ヘキサン類〜35%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、2−[1−(2−クロロ−フェノキシ)−2−エトキシカルボニル−ビニルアミノ]−5,5−ジメチル−ヘキサン酸メチルエステル(66mg)を清澄な無色の油状物として得た。
アセトニトリル(2ml)中の2−[1−(2−クロロ−フェノキシ)−2−エトキシカルボニル−ビニルアミノ]−5,5−ジメチル−ヘキサン酸メチルエステル(66mg、0.16mmol)の溶液を、密閉したマイクロ波反応管に置いて、マイクロ波反応器中で140℃にて1時間、160℃で1.5時、及び120℃で2時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、次にAnaLogix IntelliFlashフラッシュクロマトグラフィー(8g カラム、2%酢酸エチル/ヘキサン類〜35%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製し、それにより2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5−ジメチル−ヘキサン酸メチルエステル(34mg、2工程で20%)を明黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(2ml)中の2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5−ジメチル−ヘキサン酸メチルエステル(34mg、0.093mmol)をフラスコに入れた。この混合物に、水(2ml)中の水酸化リチウム一水和物(8mg、0.19mmol)の溶液を25℃で加えた。次に、混合物を25℃で1.5時間撹拌し、次に1N塩酸水溶液で処理してpH=2とし、酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5−ジメチル−ヘキサン酸(32mg、98%)を明黄色の固体として得た。
ジクロロメタン(3ml)中の2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5−ジメチル−ヘキサン酸(32mg、0.091mmol)をアルゴン下、丸底フラスコに入れた。この混合物に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(20μL、0.10mmol)及び1−ヒドキシベンゾトリアゾール(13mg、0.096mmol)を加え、25℃で2時間撹拌した。この後、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、21mg、0.109mmol)を加え、25℃で16時間撹拌した。この後、混合物をジクロロメタン(10ml)で希釈し、1N塩酸水溶液(10ml)、水(10ml)及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。AnaLogix IntelliFlashフラッシュクロマトグラフィー(4g カラム、30%酢酸エチル/ヘキサン類〜100%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5−ジメチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(14mg、29%)を無色の油状物として得た。
メタノール(2ml)中の2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5−ジメチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(14mg、0.026mmol)をアルゴン下、丸底フラスコに入れた。次に、この混合物に、p−トルエンスルホン酸一水和物(1mg、0.004mmol)を加え、25℃で16時間撹拌した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、AnaLogix IntelliFlashフラッシュクロマトグラフィー(4g カラム、100%酢酸エチル〜40%メタノール/酢酸エチル)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−5,5−ジメチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]アミド(10mg、77%)を白色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/zC24H31N4O5Cl[M+H]+の計算値491.2056、実測値491.2052;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 0.91 (br. s., 9 H), 1.04 - 1.35 (m, 2 H), 1.79 (br. s., 1 H), 1.99 (br. s., 1 H), 3.38 - 3.84 (m, 2 H), 3.97 - 4.29 (m, 4 H), 4.41 (d, J=17.8 Hz, 1 H), 4.66 (br. s., 1 H), 4.86 (br. s., 1 H), 6.65 (br. s., 1 H), 7.26 (br. s., 4 H), 7.47 (br. s., 1 H), 9.56 (br. s., 1 H)。
実施例228
3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
ジクロロメタン(25ml)をアルゴン下、フラスコに入れ、これにジクロロメタン中の塩化オキサリルの2M 溶液(4.0ml、8.0mmol)を加えた。次に、混合物を−78℃に冷却し、次にジメチルスルホキシド(846μL、11.92mmol)でゆっくり処理し、ガスの発生が起こった。混合物を−78℃で20分間撹拌した。この後、ジクロロメタン(15ml)中のビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−メタノール(505mg、4.0mmol)の溶液を滴下した。混合物を−78℃で更に15分間撹拌し、次にトリエチルアミン(2.2ml、15.6mmol)を加え、反応物をゆっくりと0℃に温めた。次に、混合物を1M 重硫酸ナトリウム水溶液(50ml)でクエンチし、ジクロロメタン(3×20ml)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。AnaLogix IntelliFlashフラッシュクロマトグラフィー(12g カラム、3%酢酸エチル/ヘキサン類〜40%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、僅かに不純なビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルバルデヒド(512mg)を得た。
ジクロロメタン(5ml)中のN−(ベンジルオキシカルボニル)−α−ホスホノグリシンメチルエステル(2.05g、6.18mmol)を丸底フラスコに入れ、氷浴中で0℃に冷却した。次に、この混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(801μL、5.36mmol)をゆっくりと加え、それを0℃で20分間撹拌した。次に、混合物をジクロロメタン(5ml)中のビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルバルデヒド(512mg、4.12mmol)の溶液で処理した。添加が完了した後、混合物を25℃に温まるにまかせて、一晩撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、次に酢酸エチル(50ml)に溶解し、飽和塩化アンモニウム水溶液(2×25ml)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。AnaLogix IntelliFlashクロマトグラフィー(25g カラム、15%酢酸エチル/ヘキサン類〜34%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−アクリル酸メチルエステル(491mg、36%)を清澄な無色の油状物として得た。
2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−アクリル酸メチルエステル(491mg、1.49mmol)及びメタノール(15ml)をフラスコに入れた。この混合物に10%パラジウム活性担持炭(60mg)を加え、フラスコに、水素を充填したバルーンを取り付けた。混合物を25℃で1時間撹拌し、次にセライトを通して濾過し、減圧下で濃縮して、2−アミノ−3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−プロピオン酸メチルエステル(206mg、70%)を白色の固体として得た。
アセトニトリル(10ml)中の2−アミノ−3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−プロピオン酸メチルエステル(206mg、1.04mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(390μL、2.24mmol)及び4−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例36のように調製した、390mg、2.24mmol)を丸底フラスコに入れた。次に、この混合物を5mlずつの2つの部分に分け、2個の密閉したマイクロ波反応管中に置き、マイクロ波反応器中で140℃にて1時間加熱した。2個の反応管中の内容物を合わせ、減圧下で濃縮し、ジクロロメタン(20ml)で希釈し、1N塩酸水溶液(10ml)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(10ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。AnaLogix IntelliFlashフラッシュクロマトグラフィー(12g カラム、15%酢酸エチル/ヘキサン類〜30%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(87mg、15%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(3ml)に溶解した3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(87mg、0.22mmol)をフラスコに入れた。この混合物に、水(3ml)中の水酸化リチウム一水和物(19mg、0.44mmol)の溶液を25℃で加え、25℃で1時間撹拌した。次に、混合物を1N塩酸水溶液で処理してpH=2とし、酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(73mg、87%)を黄色の固体として得た。
ジクロロメタン(5ml)中の3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(73mg、0.19mmol)をアルゴン下、丸底フラスコに入れた。この混合物に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(38μL、0.21mmol)及び1−ヒドキシベンゾトリアゾール(27mg、0.20mmol)を加え、25℃で2時間撹拌した。この後、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(US20080021032、実施例80のように調製した、36mg、0.23mmol)を加え、25℃で16時間撹拌した。この後、混合物をジクロロメタン(10ml)で希釈し、1N塩酸水溶液(10ml)、水(10ml)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10ml)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(10ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。AnaLogix IntelliFlashフラッシュクロマトグラフィー(12g カラム、40%酢酸エチル/ヘキサン類〜80%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(40mg、40%)を明橙色の固体として、ジアステレオマーの混合物として得た:HR−ES−MS m/z C27H32N4O4F2[M+H]+の計算値515.2465、実測値515.2464;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.05 (br. s., 3 H), 1.06 (br. s., 3 H), 1.10 - 2.10 (m, 11 H), 2.15 (br. s., 2 H), 3.89 (s, 2 H), 4.28 (d, J=19.3 Hz, 1 H), 4.57 - 4.65 (m, 1 H), 4.67 (s, 1 H), 472-486 (2 x m, 1 H), 5.04 (s, 1 H), 6.41 - 6.49 (m, 1 H), 7.29 - 7.51 (m, 3 H), 7.54 (s, 1 H), 10.81 (2 x s, 1 H)。
実施例229
3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
リチウム金属(78mg、11.2mmol)を、テトラヒドロフラン溶液下で擦り取ってコーティングを除去し、次にテトラヒドロフラン(15ml)中の4,4’−tertブチルビフェニル(2.67g、10.02mmol)の溶液にアルゴン下、加えた。混合物を0℃に冷却し、青−緑色が時間の経過とともに現れた。3時間後、全てのリチウム金属を溶解し、混合物を、テトラヒドロフラン(5ml)中の7−ブロモ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン(1.0g、5.71mmol)の−78℃の混合物中にカニューレを通して入れた。混合物が無色に変わり、次に赤色が出てきて、−78℃で30分間撹拌した。次に、混合物を粉砕したばかりのドライアイスの上に迅速に注いだ。得られた黄色の混合物を25℃に温まるにまかせ、減圧下で濃縮した。残留物をジエチルエーテル(30ml)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(2×15ml)で抽出した。合わせた水性抽出物を濃塩酸で酸性化し、ジエチルエーテル(3×10ml)で抽出した。合わせた有機層を塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル−酢酸(554mg、63%)を得た。
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル−酢酸(554mg、3.95mmol)、ジエチルエーテル(20ml)及びメタノール(5ml)をフラスコに入れ、氷浴中で0℃に冷却した。次に、混合物を、ジエチルエーテル中の(トリメチルシリル)ジアゾメタンの2M 溶液(3.95ml、7.9mmol)を滴下して処理した。添加が完了した後、混合物を25℃に温め、1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル−酢酸メチルエステル(理論上収量3.95mmol)を得て、それを粗生成物の状態で使用した。ジエチルエーテル(10ml)中のビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル−酢酸メチルエステル(3.95mmol)を、0℃に冷却したジエチルエーテル(20ml)中の水素化アルミニウムリチウム(224mg、5.9mmol)の撹拌した懸濁液に滴下した。混合物を0℃で更に3時間撹拌し、飽和硫酸ナトリウム溶液(15ml)でクエンチし、ジエチルエーテル(3×20ml)で抽出した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、AnaLogix IntelliFlashフラッシュクロマトグラフィー(12g カラム、20%酢酸エチル/ヘキサン類〜40%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル−メタノール(180mg、36%)を得た。
ジクロロメタン(10ml)及びジクロロメタン中の塩化オキサリルの2M 溶液(1.43ml、2.85mmol)をアルゴン下、フラスコに入れ、−78℃に冷却した。この混合物に、ジメチルスルホキシド(303μL、4.26mmol)をゆっくりと加え、ガスの発生が起こった。混合物を−78℃で30分間撹拌した。この後、ジクロロメタン(5ml)中のビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル−メタノール(180mg、1.43mmol)の溶液を滴下した。混合物を−78℃で更に15分間撹拌し、トリエチルアミン(784μL、5.58mmol)を加え、反応物を0℃にゆっくりと温め、1時間撹拌した。この後、混合物を1M 重硫酸ナトリウム水溶液(15ml)でクエンチし、ジクロロメタン(3×10ml)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。AnaLogix IntelliFlashフラッシュクロマトグラフィーシステム(4g カラム、10%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルバルデヒド(170mg、96%)を得た。
ジクロロメタン(5ml)中のN−(ベンジルオキシカルボニル)−α−ホスホノグリシンメチルエステル(680mg、2.05mmol)を丸底フラスコに入れ、氷浴中で0℃に冷却した。この混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(266μL、1.78mmol)をゆっくりと加え、0℃で20分間撹拌した。混合物をジクロロメタン(5ml)中のビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルバルデヒド(170mg、1.36mmol)の溶液で処理した。添加が完了した後、混合物を25℃に温まるにまかせ、一晩撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチル(50ml)に取り、飽和塩化アンモニウム水溶液(2×25ml)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。AnaLogix IntelliFlashフラッシュクロマトグラフィー(4g カラム、5%酢酸エチル/ヘキサン類〜20%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル−アクリル酸メチルエステル(150mg、33%)を清澄な無色の油状物として得た。
2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル−アクリル酸メチルエステル(130mg、0.40mmol)及びメタノール(5ml)をフラスコに入れた。混合物に、10%パラジウム活性担持炭(15mg)を加え、フラスコに、水素を充填したバルーンを取り付けた。混合物を25℃で1時間撹拌した。この後、混合物を、セライトを通して濾過し、減圧下で濃縮して、粗2−アミノ−3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル−プロピオン酸メチルエステル(100mg)を得て、それを精製せずに使用した。
アセトニトリル(3ml)中の2−アミノ−3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル−プロピオン酸メチルエステル(78mg、0.40mmol(理論値))の懸濁液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(103μL、0.59mmol)及び(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、125mg、0.40mmol)で処理した。混合物を100℃で2時間加熱した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、次にジクロロメタンに取り、水(10ml)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(10ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。AnaLogix IntelliFlashフラッシュクロマトグラフィー(4g カラム、5%酢酸エチル/ヘキサン類〜30%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、4−(2−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル−1−メトキシカルボニル−エチルアミノ)−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(83mg)を明黄色の油状物として得た。
アセトニトリル(2ml)中の4−(2−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル−1−メトキシカルボニル−エチルアミノ)−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(83mg、0.19mmol)の溶液を、密閉したマイクロ波反応管中に置き、マイクロ波反応器中で150℃にて6時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、AnaLogix IntelliFlashフラッシュクロマトグラフィー(4g カラム、5%酢酸エチル/ヘキサン類〜50%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製し、それにより3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(35mg、2工程で23%)を黄色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(2ml)中の3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(35mg、0.089mmol)をフラスコに入れた。この混合物に、水(2ml)中の水酸化リチウム一水和物(8mg、0.18mmol)の溶液を25℃で加え、25℃で1.5時間撹拌した。混合物を1N塩酸水溶液溶液で処理してpH=2とし、酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(32mg、97%)を白色の固体として得た。
ジクロロメタン(5ml)中の3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−プロピオン酸(32mg、0.085mmol)をアルゴン下、丸底フラスコに入れた。この混合物に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(16μL、0.094mmol)及び1−ヒドキシベンゾトリアゾール(12mg、0.089mmol)を加え、25℃で2時間撹拌した。この後、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(US20080021032、実施例80のように調製した、16mg、0.102mmol)を加え、25℃で16時間撹拌した。反応物をジクロロメタン(10ml)で希釈し、1N塩酸水溶液(10ml)、水(10ml)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。AnaLogix IntelliFlashフラッシュクロマトグラフィー(4g カラム、20%酢酸エチル/ヘキサン類〜80%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(27mg、61%)を黄色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C27H33N4O4Cl[M+H]+の計算値513.2263、実測値513.2263;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.15 (s, 6 H), 1.15 - 1.31 (m, 4 H), 1.43 - 1.59 (m, 3 H), 1.65 (d, J=8.5 Hz, 2 H), 1.70 - 1.87 (m, 1 H), 1.90 - 2.09 (m, 3 H), 2.80 (br. s., 1 H), 3.93 (s, 2 H), 4.16 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.32 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.76 (t, J=7.7 Hz, 1 H), 4.89 (s, 1 H), 6.70 (s, 1 H), 7.17 - 7.25 (m, 1 H), 7.27 - 7.37 (m, 3 H), 7.48 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 8.74 (br. s., 1 H)。
実施例230
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−4−メトキシ−ブチルアミド
(S)−2−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニルアミノ)−4−メトキシ−酪酸(500mg、1.41mmol)、ジエチルエーテル(20ml)及びメタノール(5ml)をフラスコに入れ、氷浴中で0℃に冷却した。この混合物に、ジエチルエーテル中の(トリメチルシリル)ジアゾメタンの2M 溶液(1.41ml、2.82mmol)を滴下した。混合物を撹拌し、25℃に温めた。次に、混合物を濃縮して、(S)−2−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニルアミノ)−4−メトキシ−酪酸メチルエステル(489mg、94%)を白色の固体として得た。
アセトニトリル(5ml)中の(S)−2−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニルアミノ)−4−メトキシ−酪酸メチルエステル(200mg、0.54mmol)の混合物を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(94μL、0.54mmol)で処理し、50℃で2時間加熱した。この混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(100μL)のもう一つの部分を加え、70℃に8時間加熱した。この後、混合物を(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、172mg、0.54mmol)で処理し、温度を100℃に上げ、2時間撹拌した。AnaLogix IntelliFlashフラッシュクロマトグラフィー(8g カラム、5%酢酸エチル/ヘキサン類〜40%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、3−(2−クロロ−フェノキシ)−4−((S)−3−メトキシ−1−メトキシカルボニル−プロピルアミノ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(112mg)を得た。
アセトニトリル(2ml)中の3−(2−クロロ−フェノキシ)−4−((S)−3−メトキシ−1−メトキシカルボニル−プロピルアミノ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(112mg、0.29mmol)の溶液を、密閉したマイクロ波反応管中に置き、マイクロ波反応器中で、130℃で2時間、150℃で2時間、及び160℃で3時間加熱した。次に、混合物を減圧下で濃縮し、AnaLogix IntelliFlashフラッシュクロマトグラフィー(8g カラム、20%酢酸エチル/ヘキサン類〜70%酢酸エチル/ヘキサン類)精製し、それにより(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メトキシ−酪酸メチルエステル(71mg、2工程で39%)を清澄な無色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(3ml)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メトキシ−酪酸メチルエステル(71mg、0.21mmol)をフラスコに入れた。この混合物に、水(3ml)中の水酸化リチウム一水和物(18mg、0.42mmol)の溶液を25℃で加え、25℃で1.5時間撹拌した。次に、混合物を1N塩酸水溶液で処理してpH=2として、酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メトキシ−酪酸(32mg、98%)を明黄色の固体として得た。
ジクロロメタン(5ml)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メトキシ−酪酸(62mg、0.19mmol)をアルゴン下、丸底フラスコに入れた。この混合物に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(37μL、0.21mmol)及び1−ヒドキシベンゾトリアゾール(27mg、0.20mmol)を加え、25℃で2時間撹拌した。この後、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、45mg、0.23mmol)を加え、25℃で16時間撹拌した。この後、反応物をジクロロメタン(10ml)で希釈し、1N塩酸水溶液(10ml)、水(10ml)及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。AnaLogix IntelliFlashフラッシュクロマトグラフィー(4g カラム、50%酢酸エチル/ヘキサン類〜100%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−4−メトキシ−ブチルアミド(26mg、27%)を無色の油状物として得た。
メタノール(3ml)に溶解した(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−4−メトキシ−ブチルアミド(26mg、0.051mmol)をアルゴン下、丸底フラスコに入れた。この混合物をp−トルエンスルホン酸一水和物(1.5mg、0.008mmol)で処理し、25℃で16時間撹拌した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、AnaLogix IntelliFlashフラッシュクロマトグラフィー(4g カラム、100%酢酸エチル〜5%メタノール/酢酸エチル)により精製して、(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−4−メトキシ−ブチルアミド(22mg、92%)を明黄色の泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C21H25N4O6Cl[M+H]+の計算値465.1536、実測値465.1536;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.06 (br. s., 2 H), 3.20 (s, 3 H), 3.22 - 3.31 (m, 4 H), 3.67 - 3.78 (m, 1 H), 3.78 - 3.90 (m, 1 H), 4.07 (dd, J=13.6, 3.9 Hz, 1 H), 4.27 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.50 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.69 (t, J=5.4 Hz, 1 H), 4.78 (s, 1 H), 4.79 - 4.88 (m, 1 H), 4.92 (d, J=5.4 Hz, 1 H), 6.39 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.30 - 7.40 (m, 1 H), 7.41 - 7.55 (m, 3 H), 7.64 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 10.64 (s, 1 H)。
実施例231
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(3,4−ジクロロ−フェニルアミノ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
ベンゼン(12.5ml)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−(2,4−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(実施例24のように調製した、289mg、0.70mmol)及び3,4−ジクロロアニリン(119mg、0.73mmol)の溶液を、触媒量のp−トルエンスルホン酸(16mg、0.09mmol)の存在下で16時間加熱還流した。反応混合物を25℃に冷却し、石油エーテルで希釈し、結果として生成物の沈殿物を得た。固体生成物を濾過し、ジクロロメタンで洗浄して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(3,4−ジクロロ−フェニルアミノ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(105mg、28%)を白色の粉末として得た:HR−ES−MS m/z C26H33Cl2N5O3[M+H]+の計算値534.2036、実測値534.2033;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.81 - 1.01 (m, 2 H), 1.04 (br. s., 3 H), 1.06 (br. s., 3 H), 1.08 - 1.29 (m, 4 H), 1.52 - 1.86 (m, 7 H), 3.89 (s, 2 H), 4.04 (d, J=17.3 Hz, 1 H), 4.52 (d, J=17.3 Hz, 1 H), 4.87 (dd, J=9.7, 5.7 Hz, 1 H), 5.37 (s, 1 H), 6.43 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.15 (dd, J=8.8, 2.1 Hz, 1 H), 7.28 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.49 - 7.57 (m, 2 H), 9.46 (s, 1 H), 10.73 (s, 1 H)。
実施例232
(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−イソプロピルアミノ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
ベンゼン(5ml)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−(2,4−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(実施例24のように調製した、100mg、0.26mmol)の撹拌した溶液に、イソプロピルアミン(15mg、0.26mmol)及び氷酢酸(1ml)を加えた。混合物を100℃で30分撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSepフラッシュカラム 40g、97:3 酢酸エチル/メタノール)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−イソプロピルアミノ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(30.0mg、27%)を橙色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C23H37N5O3の計算値[M]+431、実測値432[M+H]+;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.76 - 1.02 (m, 3 H), 1.04 (br. s., 3 H), 1.05 (br. s., 3 H), 1.07 - 1.25 (m, 10 H), 1.49 - 1.83 (m, 6 H), 3.24 - 3.33 (m, 1 H), 3.74 (d, J=16.8 Hz, 1 H), 3.88 (s, 2 H), 4.24 (d, J=16.8 Hz, 1 H), 4.41 (s, 1 H), 4.67 (s, 1 H), 4.71 - 4.82 (m, 1 H), 6.41 (s, 1 H), 6.75 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 7.51 (s, 1 H), 10.57 (s, 1 H)。
実施例233
(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(エチル−メチル−アミノ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
ベンゼン(5ml)中の(S)−3−シクロヘキシル−2−(2,4−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(実施例24のように調製した、100mg、0.26mmol)の撹拌した溶液に、N−エチルメチルアミン(75mg、1.28mmol)及び氷酢酸(1ml)を加えた。混合物を100℃で30分間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSepフラッシュカラム 40g;97:3 酢酸エチル/メタノール)により精製して、(S)−3−シクロヘキシル−2−[4−(エチル−メチル−アミノ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(44mg、40%)を黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C23H37N5O3の計算値[M]+431、実測値432[M+H]+;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.78 - 0.99 (m, 2 H), 0.99 - 1.24 (m, 14 H), 1.50 - 1.84 (m, 6 H), 2.80 (s, 3 H), 3.18 (q, J=7.0 Hz, 2 H), 3.88 (s, 2 H), 3.96 (d, J=16.9 Hz, 1 H), 4.38 (d, J=16.9 Hz, 1 H), 4.48 (s, 1 H), 4.67 (s, 1 H), 4.80 (dd, J=10.4, 5.0 Hz, 1 H), 6.42 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.51 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 10.57 (s, 1 H)。
実施例234
(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−イソプロピルアミノ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド
ベンゼン(5ml)中の(S)−3−シクロペンチル−2−(2,4−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(実施例15のように調製した、100mg、0.27mmol)の撹拌した溶液に、イソプロピルアミン(16mg、0.27mmol)及び氷酢酸(1ml)を加えた。混合物を100℃で30分間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた粗生成物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne Isco RediSepフラッシュカラム 40g;95:5 酢酸エチル/メタノール)により精製して、(S)−3−シクロペンチル−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(4−イソプロピルアミノ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−プロピオンアミド(40mg、37%)を黄色の固体として得た:LR−ES−MS m/z C22H35N5O3の計算値[M]+417、実測値418[M+H]+;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.04 (br. s., 3 H), 1.05 (br. s., 3 H), 1.10 (d, J=6.3 Hz, 6 H), 1.15 - 1.34 (m, 2 H), 1.39 - 1.82 (m, 9 H), 3.24 - 3.33 (m, 1 H), 3.77 (d, J=16.9 Hz, 1 H), 3.88 (s, 2 H), 4.24 (d, J=16.9 Hz, 1 H), 4.41 (s, 1 H), 4.67 (s, 1 H), 4.66 - 4.74 (m, 1 H), 6.42 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.76 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 7.51 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.60 (s, 1 H)。
実施例235
(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
0℃に冷却したメチルマグネシウムブロミド(3M、12ml、36.06mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(10ml)、及びテトラヒドロフラン(5ml)中の溶液として(3−ヒドロキシ−フェニル)−酢酸メチルエステル(1g、6.01mmol)を加えた。得られた混合物を室温に温め、30分間撹拌し、次に酢酸エチルと水の二相性混合物中に注意深く注いだ。水層を1N塩酸水溶液で酸性(pH=1)にし、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、それにより3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノール(1g、100%)を白色の固体として得た。
密閉した管中のテトラヒドロフラン(20ml)中の3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノール(1.00g、6.01mmol)、2−ブチン酸エチル(4.00g、36.06mol)及び炭酸カリウム(0.830g、6.01mmol)の混合物を、80℃に3.75時間加熱した。次に、反応混合物を冷却し、濾過した。固体を少量のテトラヒドロフランで洗浄し、合わせた濾液を回収し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0%〜30%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(E)−3−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.41g、84%)を無色の油状物として得た。
ジクロロメタン(85ml)中の(E)−3−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.35g、4.87mmol)の撹拌した混合物に、N−ブロモスクシンイミド(0.94g、5.57mmol)及び2,2’−アゾビス(2,4’−ジメチルバレロニトリル)(0.126g、0.51mmol)を窒素雰囲気下で加えた。混合物を還流下で2時間撹拌し、次に室温に冷まし、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜30%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製した。上記精製から得られた中間体をアセトニトリル(50ml)に溶解し、(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(0.51g、5.32mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.8ml、9.85mmol)で処理した。得られた混合物を管中に密閉し、90℃で3.5時間加熱し、次に室温に冷まし、酢酸エチルと水に分配した。有機相を回収し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をテトラヒドロフラン(5ml)に溶解し、Emry Optimizerマイクロ波反応器に移し、マイクロ波反応器中で160℃にて4時間加熱した。次に、混合物を冷却し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、30−100%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.49g、27%)を無色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(10ml)及び水(2ml)中の(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.480g、1.28mmol)の溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.058g、1.35mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、ジエチルエーテルで洗浄した。水相を1N塩酸水溶液で酸性化(pH<2)し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を、過剰量のヘキサンを用いてジクロロメタンから沈殿させて、(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸(0.410g、89%)をオフホワイトの固体として得た。
ジクロロメタン(10ml)中の(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸(0.100g、0.28mmol)の溶液に、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミン(0.040g、0.41mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.110g、0.85mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.180g、0.41mmol)を0℃で加えた。混合物をゆっくりと室温に温まるにまかせ、次に2時間撹拌した。混合物を酢酸エチルと水に分配した。次に、有機層を回収し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、30%〜100%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、それにより(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(0.075g、62%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C24H32N4O4[M+H]+の計算値441.2497、実測値441.2497;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 0.92 - 1.01 (m, 6 H), 1.24 (s, 6 H), 1.40 - 1.69 (m, 2 H), 1.68 - 1.97 (m, 2 H), 2.78 (s, 2 H), 3.82 (br. s., 3 H), 4.07 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.27 (d, J=17.5 Hz, 1 H), 4.79 - 4.94 (m, 1 H), 4.97 (s, 1 H), 6.60 (br. s., 1 H), 7.07 (br. s., 2 H), 7.14 (d, J=7.5 Hz, 1 H), 7.30 - 7.40 (m, 2 H), 8.55 (br. s., 1 H)。
実施例236
(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
N,N−ジメチルホルムアミド(5ml)中の(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸(実施例235のように調製した、0.159g、0.44mmol)の溶液に、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80のように調製した、0.102g、0.66mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.312g、2.41mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.778g、1.76mmol)を0℃で加えた。混合物をゆっくりと室温にあたたまるにまかせ、48時間撹拌した。次に、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルに取り、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をISCOカラムクロマトグラフィー(Silicycle 40g、10%〜100%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製し、それにより(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.060g、30%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C27H38N4O5[M+H]+の計算値499.2915、実測値499.2915;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.83 - 0.97 (m, 6 H), 1.06 (br. s., 12 H), 1.36 - 1.63 (m, 2 H), 1.66 - 1.86 (m, 1 H), 2.68 (s, 2 H), 3.89 (s, 2 H), 4.18 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.37 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 4.57 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.68 (d, J=1.5 Hz, 1 H), 4.83 (s, 1 H), 4.84 - 4.94 (m, 1 H), 6.44 (s, 1 H), 7.07 - 7.19 (m, 3 H), 7.27 - 7.42 (m, 1 H), 7.54 (s, 1 H), 10.78 (s, 1 H)。
実施例237
(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
N,N−ジメチルホルムアミド(5ml)中の(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸(実施例235のように調製した、0.159g、0.44mmol)の溶液に、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、0.129g、0.65mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.312g、2.41mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.778g、1.76mmol)を0℃で加えた。混合物をゆっくりと室温に温まるにまかせ、48時間撹拌した。次に、溶媒を減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、形成した混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を、まずフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10%〜100%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製した。次に、逆相HPLC(C18、20×150 mmカラム、45〜100%水/アセトニトリルの勾配、流速:30ml/min)により精製して、(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.181g、76%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C29H40N4O6[M+H]+の計算値541.3021、実測値541.3017;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.89 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.05 (s, 6 H), 1.24 (s, 3 H), 1.29 (s, 3 H), 1.36 - 1.64 (m, 2 H), 1.63 - 1.80 (m, 1 H), 2.67 (s, 2 H), 3.73 (dd, J=8.4, 5.9 Hz, 1 H), 4.00 (dd, J=8.4, 6.3 Hz, 1 H), 4.03 - 4.14 (m, 2 H), 4.17 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.28 - 4.37 (m, 1 H), 4.36 (s, 1 H), 4.55 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.82 (s, 1 H), 4.87 (dd, J=10.7, 4.7 Hz, 1 H), 6.43 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.03 - 7.17 (m, 3 H), 7.24 - 7.41 (m, 1 H), 7.59 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.77 (s, 1 H)。
実施例238
(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(5ml)中の(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例237のように調製した、0.175g、0.32mmol)の溶液を、塩酸(1M、1ml)で処理した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウムで中和した。混合物を酢酸エチル(2×50ml)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、それにより(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.097g、61%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C26H36N4O6[M+H]+の計算値501.2708、実測値501.2705;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.06 (s, 6 H), 1.36 - 1.65 (m, 2 H), 1.65 - 1.83 (m, 1 H), 2.68 (s, 2 H), 3.19 - 3.33 (m, 2 H), 3.78 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 3.86 (dd, J=13.5, 7.5 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.5, 3.8 Hz, 1 H), 4.18 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.37 (s, 1 H), 4.56 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.71 (t, J=5.4 Hz, 1 H), 4.83 (s, 1 H), 4.87 (dd, J=11.0, 4.7 Hz, 1 H), 4.94 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 6.40 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.06 - 7.19 (m, 3 H), 7.28 - 7.43 (m, 1 H), 7.53 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 10.75 (s, 1 H)。
実施例239
(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
0℃に冷却したメチルマグネシウムブロミド(3M、14ml、39.94mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(10ml)及びテトラヒドロフラン(30ml)中の1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−プロパン−2−オン(1g、6.66mmol)の溶液を加えた。次に、得られた混合物を室温に温め、次に2時間撹拌した。この時、反応物を酢酸エチルと水に分配した。水層を1N塩酸水溶液で酸性(pH=1)にした。有機相を分離し、減圧下で濃縮した。残留物を少量のテトラヒドロフランに溶解し、混合物を過剰量のヘキサンで処理した。これにより結果として、生成物4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノール(0.85g、77%)の沈殿物を白色の固体として得た。
テトラヒドロフラン(20ml)中の4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノール(0.850g、5.11mmol)及び2−ブチン酸エチル(3.45g、30.66mmol)の撹拌した混合物に、炭酸カリウム(0.710g、5.11mmol)を加えた。混合物を密閉管中で80℃にて5.5時間加熱した。次に、反応混合物を室温に冷ました。固体を濾過により単離し、少量のテトラヒドロフランで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0%〜30%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製し、これにより(E)−3−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.16g、81%)を粘性無色の油状物として得た。
ジクロロメタン(40ml)中の(E)−3−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.500g,1.80mmol)の溶液を、N−ブロモスクシンイミド(0.350g、1.97mmol)及び2,2’−アゾビス(2,4’−ジメチルバレロニトリル)(0.045g、0.18mmol)で窒素下、処理した。次に、混合物を5時間還流し、冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0%〜30%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、中間体(E)−4−ブロモ−3−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−ブタ−2−エン酸エチルエステルを得た。アセトニトリル(20ml)中の(E)−4−ブロモ−3−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−ブタ−2−エン酸エチルエステルの溶液を、(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(0.21g、2.17mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.510g、3.95mmol)で直ちに処理した。得られた混合物を管中に密閉し、90℃で一晩加熱し、次に冷却し、酢酸エチルと水に分配した。有機層を回収し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をテトラヒドロフラン(約5ml)に溶解し、密閉管中で160℃にて6時間加熱した。この時、反応物を室温に冷まし、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、30%〜100%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(S)−2−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.180g、27%)をロウ状のオフホワイトの固体として得た。
テトラヒドロフラン(5ml)及び水(1ml)中の(S)−2−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.150g、0.40mmol)の溶液を、水酸化リチウム一水和物(0.017g、0.40mmol)で処理した。混合物を室温で1.75時間撹拌し、次に酢酸エチルと水に分配した。水層を1N塩酸水溶液で酸性(pH=1)にし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、(S)−2−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸(0.120g、83%)を白色の固体として得た。
ジクロロメタン(10ml)中の(S)−2−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸(0.100g、0.28mmol)の溶液を、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミン(0.040g、0.41mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.110g、0.85mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.180g、0.41mmol)で0℃にて処理した。反応混合物を室温に温め、2.5時間撹拌した。混合物を酢酸エチルと水に分配した。有機層を回収し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、30%〜100%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、それにより(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(0.09g、74%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C24H32N4O4[M+H]+の計算値441.2497、実測値441.2497;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.06 (s, 6 H), 1.38 - 1.51 (m, 1 H), 1.51 - 1.63 (m, 1 H), 1.67 - 1.79 (m, 1 H), 2.67 (s, 2 H), 3.73 (s, 3 H), 4.17 (d, J=18.2 Hz, 1 H), 4.33 (s, 1 H), 4.54 (d, J=18.2 Hz, 1 H), 4.79 (s, 1 H), 4.87 (dd, J=10.7, 4.9 Hz, 1 H), 6.40 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.18 (d, J=8.5 Hz, 2 H), 7.29 (d, J=8.5 Hz, 2 H), 7.54 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 10.70 (s, 1 H)。
実施例240
(S)−4−メチル−2−[4−(1−メチル−1H−インダゾール−4−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
密閉管中のテトラヒドロフラン(10ml)中の1−メチル−1H−インダゾール−4−オール(0.130g、0.88mmol)、2−ブチン酸エチル(0.59g、5.26mmol)、触媒量の4−ジメチルアミノピリジン、及び炭酸カリウム(0.120g、0.88mmol)の混合物を、80℃で14時間加熱した。次に、反応混合物を、濾過した。固体を少量のテトラヒドロフランで洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0%〜40%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、それにより(E)−3−(1−メチル−1H−インダゾール−4−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.170g、74%)を粘性で黄褐色の油状物として得た。
ジクロロメタン(30ml)中の(E)−3−(1−メチル−1H−インダゾール−4−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.110g,0.42mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、N−ブロモスクシンイミド(0.082g、0.46mmol)及び触媒量の2,2’−アゾビス(2,4’−ジメチルバレロニトリル)で処理した。得られた混合物を14時間還流し、次に室温に冷まし、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、(E)−4−ブロモ−3−(1−メチル−1H−インダゾール−4−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.073g、51%)を油状物として得た。
密閉管中のアセトニトリル(6ml)中の(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(0.043g、0.24mmol)、(E)−4−ブロモ−3−(1−メチル−1H−インダゾール−4−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.073g、0.22mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.070g、0.54mmol)の混合物を、90℃で18時間加熱した。次に、反応混合物を室温に冷まし、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0%〜100%ジエチルエーテル/ヘキサン類)により精製して、(S)−2−[(E)−3−エトキシカルボニル−2−(1−メチル−1H−インダゾール−4−イルオキシ)−アリルアミノ]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.055g、66%)を得た。
密閉されたEmry Optimizerマイクロ波反応容器中のテトラヒドロフラン(3ml)中の(S)−2−[(E)−3−エトキシカルボニル−2−(1−メチル−1H−インダゾール−4−イルオキシ)−アリルアミノ]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.055g、0.14mmol)の溶液を、マイクロ波反応器中で160℃にて5.5時間加熱した。次に、反応混合物を室温に冷まし、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0%〜60%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して(S)−4−メチル−2−[4−(1−メチル−1H−インダゾール−4−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸メチルエステル(0.033g、67%)を得た。
テトラヒドロフラン(5ml)及び水(1ml)中の(S)−4−メチル−2−[4−(1−メチル−1H−インダゾール−4−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸メチルエステル(30mg、0.08mmol)の溶液を、水酸化リチウム一水和物(3.6mg、0.08mmol)で処理した。混合物を室温で3.5時間撹拌し、次に酢酸エチルと水に分配した。水相を1N塩酸水溶液で酸性化(pH=1)し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、(S)−4−メチル−2−[4−(1−メチル−1H−インダゾール−4−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸をオフホワイトの固体として得た。ジクロロメタン(5ml)中の(S)−4−メチル−2−[4−(1−メチル−1H−インダゾール−4−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸の混合物を、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、0.025g、0.13mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.033g、0.26mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.056g、0.13mmol)で0℃にて処理した。反応混合物を、室温に温まるにまかせて、3.5時間撹拌した。混合物をジクロロメタンと水に分配した。有機層を回収し、減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、20%〜100%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製し、それにより(S)−4−メチル−2−[4−(1−メチル−1H−インダゾール−4−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.025g、57%)をオフホワイトの固体として得た。
テトラヒドロフラン(5ml)中の(S)−4−メチル−2−[4−(1−メチル−1H−インダゾール−4−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.025g、0.05mmol)の溶液を、1M 塩酸水溶液(1ml)で処理し、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を酢酸エチルと水に分配した。水相を1N水酸化ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチルで2回抽出た。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0%〜40%テトラヒドロフラン/酢酸エチル)により精製して、それにより(S)−4−メチル−2−[4−(1−メチル−1H−インダゾール−4−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.013g、56%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C24H30N6O5[M+H]+の計算値483.2351、実測値483.235;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 0.97 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 1.00 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 1.59 (br. s., 1 H), 1.69 - 1.97 (m, 2 H), 2.72 (br. s., 2 H), 3.56 (dd, J=11.8, 4.8 Hz, 1 H), 3.68 (dd, J=11.8, 3.3 Hz, 1 H), 4.06 - 4.16 (m, 5 H), 4.20 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.48 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.88 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 5.03 (s, 1 H), 6.66 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.94 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 7.29 - 7.43 (m, 4 H), 7.96 (s, 1 H), 9.39 (br. s., 1 H)。
実施例241
(S)−2−[4−(2−アミノ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
2−アミノ−ベンゼン−1,3−ジオール塩酸塩(4.20g、33.6mmol)とオルトギ酸トリエチル(25ml)の混合物に、濃硫酸(3滴)を加えた。混合物を3時間還流し、次に冷まし、室温で一晩放置した。次に、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチル(200ml)で希釈し、酢酸エチル溶液を水(200ml)及びブライン(100ml)で洗浄した。合わせた水相を酢酸エチル(200ml)で抽出し、有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。酢酸エチルから再結晶化させた後、ベンゾオキサゾール−4−オール(1.27g、28%)を黄色の結晶質固体として得た。
テトラヒドロフラン(20ml)中のベンゾオキサゾール−4−オール(0.388g、2.87mmol)、2−ブチン酸エチル(1.93g、17.2mmol)、触媒量の4−ジメチルアミノピリジン及び炭酸カリウム(0.595g、4.30mmol)の撹拌した混合物を、密閉管中に置き、80℃で2時間加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を回収し、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、ISCOカラムクロマトグラフィー(Silicycle 40g、2%〜15%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製し、それにより(E)−3−(ベンゾオキサゾール−4−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(710mg、100%)を明黄色の固体として得た。
ジクロロメタン(20ml)中の(E)−3−(ベンゾオキサゾール−4−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(1.7g、1.27mmol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(0.249g、1.40mmol)及び2,2’−アゾビス(2,4’−ジメチルバレロニトリル)(0.032g、0.13mmol)を窒素雰囲気下で加えた。混合物を一晩還流し、次に室温に冷まし、減圧下で濃縮した。残留物をISCO Combiflashフラッシュクロマトグラフィー(100g Silicycleカラム、0〜60%(9:9:2 ジクロロメタン:ヘキサン:酢酸エチル)/ヘキサン類)により精製して、(E)−3−(ベンゾオキサゾール−4−イルオキシ)−4−ブロモ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.300g、17%)を白色の固体として得た。
アセトニトリル(10ml)中の(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(0.209g、1.15mmol)、(E)−3−(ベンゾオキサゾール−4−イルオキシ)−4−ブロモ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.341g、1.05mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.288g、2.21mmol)の溶液を、密閉管に置き、100℃で5時間加熱した。次に、混合物を室温に冷まし、酢酸エチルを加えた。得られた混合物を濾過し、濾液を、連続的に飽和塩化アンモニウム水溶液、水、及びブラインで洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。次に、残留物をテトラヒドロフラン(5ml)に溶解した。得られた溶液を、Emry Optimizerマイクロ波密閉反応容器中で160℃にて3時間マイクロ波処理し、次に冷まし、減圧下で濃縮した。残留物をISCOフラッシュカラムクロマトグラフィー(Silicycle 40g、5%〜80%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(S)−2−[4−(ベンゾオキサゾール−4−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.140g、39%)を、暗黄色の固体として得た。
テトラヒドロフラン(10ml)及び水(10ml)中の(S)−2−[4−(ベンゾオキサゾール−4−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.140g、0.41mmol)の溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.033g、0.77mmol)を加えた。混合物を室温で1.25時間撹拌し、次に酢酸エチルと水に分配した。水相を1N塩酸水溶液で酸性化(pH<2)し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、アセトニトリル、ジクロロメタン/ヘキサン類で処理し、それにより黄色の沈殿物が形成した。沈殿物を濾過により単離し、N,N−ジメチルホルムアミド(2ml)に溶解した。この混合物を1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80のように調製した、0.021g、0.14mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.035g、0.27mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.060g、0.14mmol)で0℃にて処理した。次に、反応混合物を室温に温め、18時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物を酢酸エチルに溶解した。酢酸エチル層を、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を逆相HPLC(C18、20×150mmカラム、40%〜100%アセトニトリル/水の勾配)により精製して、それにより(S)−2−[4−(2−アミノ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.007g、16%)を黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C23H31N5O5[M+H]+の計算値458.2398、実測値458.2397;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.88 (d, J=6.0 Hz, 3 H), 0.92 (d, J=6.0 Hz, 3 H), 1.03 (br. s., 3 H), 1.04 (br. s., 3 H), 1.38 - 1.60 (m, 2 H), 1.62 - 1.80 (m, 1 H), 3.87 (s, 2 H), 4.18 (d, J=17.8 Hz, 1 H), 4.47 - 4.60 (m, 3 H), 4.62 (s, 1 H), 4.66 (s, 1 H), 4.87 (dd, J=10.6, 4.5 Hz, 1 H), 6.38 - 6.45 (m, 2 H), 6.54 (dd, J=8.2, 1.0 Hz, 1 H), 6.59 (dd, J=7.5, 1.0 Hz, 1 H), 7.52 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 9.47 (s, 1 H), 10.75 (s, 1 H)。
実施例242
(S)−2−[4−(ベンゾオキサゾール−4−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(10ml)及び水(10ml)中の(S)−2−[4−(ベンゾオキサゾール−4−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(実施例241のように調製した、0.137g、0.40mmol)の溶液を、水酸化リチウム一水和物(0.033g、0.77mmol)で処理し、得られた混合物を室温で1.25時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物をアセトニトリルで処理し、減圧下で濃縮した(更に2回繰り返した)。残留物をN,N−ジメチルホルムアミドで処理して、この混合物に、1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80のように調製した、0.156g、1.00mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.180g、1.39mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(0.616g、1.39mmol)を0℃で加えた。混合物を室温に温め、18時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルに溶解し、飽和塩化アンモニウム水溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を逆相HPLC(C18、20×150mmカラム、30%〜100%アセトニトリル/水)で精製して、(S)−2−[4−(ベンゾオキサゾール−4−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(0.055g、31%)を黄褐色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C24H29N5O5[M+H]+の計算値468.2242、実測値468.224;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.91 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.05 (br. s., 3 H), 1.06 (br. s., 3 H), 1.36 - 1.64 (m, 2 H), 1.68 - 1.86 (m, 1 H), 3.89 (s, 2 H), 4.25 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.65 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.68 (s, 1 H), 4.86 - 4.95 (m, 1 H), 4.88 (s, 1 H), 6.45 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.38 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.53 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 7.54 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.76 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 8.81 (s, 1 H), 10.80 (s, 1 H)。
実施例243
(S)−4−メチル−2−[4−(2−メチル−ベンゾオキサゾール−4−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
2−アミノ−ベンゼン−1,3−ジオール塩酸塩(2.00g、12.4mmol)とオルト酢酸トリメチル(15ml)の混合物を、濃硫酸(5滴)で処理し、得られた混合物を3時間加熱還流し、冷まし、室温で一晩放置した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチル(200ml)で処理し、水(200ml)及びブライン(100ml)で洗浄した。合わせた水相を酢酸エチル(200ml)で抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、減圧下で濃縮し、それによりベンゾオキサゾール−4−オール(0.94g、51%)を黄色の固体として得た。
テトラヒドロフラン(20ml)中の2−メチル−ベンゾオキサゾール−4−オール(0.940g、6.30mmol)、2−ブチン酸エチル(4.24g、37.81mmol)及び炭酸カリウム(0.956g、6.92mmol)の混合物を、密閉管に置き、100℃で5.5時間加熱した。反応混合物を室温に冷まし、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をISCO Combiflashクロマトグラフィー(AnalogixSF-25、2%〜15%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製し、それにより(E)−3−(2−メチル−ベンゾオキサゾール−4−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.920g、56%)を明黄色の固体として得た。
ジクロロメタン(40ml)中の(E)−3−(2−メチル−ベンゾオキサゾール−4−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(900mg、3.44mmol)の混合物を、N−ブロモスクシンイミド(0.674g、3.79mmol)及び2,2’−アゾビス(2,4’−ジメチルバレロニトリル)(0.085g、0.34mmol)で処理し、窒素雰囲気下、3時間加熱還流した。この混合物に、N−ブロモスクシンイミド(0.142g、0.80mmol)及び2,2’−アゾビス(2,4’−ジメチルバレロニトリル)(0.061g、0.25mmol)を加え、混合物を還流下、一晩撹拌した。混合物を室温に冷まし、減圧下で濃縮した。残留物をISCO Combiflashフラッシュクロマトグラフィー(40g Silicycle カラム、ヘキサン類中の0〜50%ジクロロメタン、次いで0〜10%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(E)−4−ブロモ−3−(2−メチル−ベンゾオキサゾール−4−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.974g、83%)を清澄な黄色の粘性油状物として得た。
密閉管中のアセトニトリル(20ml)中の(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(0.570g、3.14mmol)、(E)−4−ブロモ−3−(2−メチル−ベンゾオキサゾール−4−イルオキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.970g、2.85mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.809g、6.21mmol)の混合物を、100℃で5時間加熱した。次に、反応混合物を室温に冷まし、酢酸エチルを加えた。次に、混合物を濾過した。濾液を連続して、飽和塩化アンモニウム水溶液、水、及びブラインで洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をテトラヒドロフラン(5ml)に溶解し、Emry Optimizerマイクロ波反応容器中で160℃にて3時間マイクロ波処理した。次に、混合物を冷まし、減圧下で濃縮し、残留物をISCO Combiflashクロマトグラフィー(40g Silicycle、5%〜50%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(S)−4−メチル−2−[4−(2−メチル−ベンゾオキサゾール−4−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸メチルエステル(0.570g、56%)を褐色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(10ml)及び水(10ml)中の(S)−4−メチル−2−[4−(2−メチル−ベンゾオキサゾール−4−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸メチルエステル(0.570g、1.59mmol)の溶液を、水酸化リチウム一水和物(0.134g、3.12mmol)で処理し、得られた混合物を室温で1.5時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物をアセトニトリルで処理し、減圧下で濃縮した(更に2回繰り返した)。得られた固体をN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032、実施例80のように調製した、0.371g、2.39mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.820g、6.34mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(2.811g、6.35mmol)で0℃にて処理した。反応混合物を、室温に温まるにまかせて、18時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチル溶解し、得られた溶液を飽和塩化アンモニウム水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、減圧下で濃縮し、残留物をISCOフラッシュカラムクロマトグラフィー(Silicycle 40g、5%〜100%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製し、それにより(S)−4−メチル−2−[4−(2−メチル−ベンゾオキサゾール−4−イルオキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(400mg、52%)を明黄色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C25H31N5O5[M+H]+の計算値482.2398、実測値482.2398;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (d, J=6.0 Hz, 3 H), 0.94 (d, J=6.0 Hz, 3 H), 1.05 (br. s., 3 H), 1.06 (br. s., 3 H), 1.37 - 1.64 (m, 2 H), 1.65 - 1.85 (m, 1 H), 2.62 (s, 3 H), 3.89 (s, 2 H), 4.24 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.62 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.67 (s, 1 H), 4.83 (s, 1 H), 4.89 (dd, J=11.0, 3.8 Hz, 1 H), 6.45 (s, 1 H), 7.29 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 7.42 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.54 (s, 1 H), 7.64 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 10.80 (s, 1 H)。
実施例244
(S)−2−{4−[4−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド
エタノール(50ml)中の(S)−2−ヒドロキシ−3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−プロピオン酸(3.00g、16.47mmol)の溶液を、ベンジルクロリド(4.20g、33.18mmol)及び炭酸カリウム(4.60g、33.28mmol)で処理し、得られた混合物を一晩加熱還流した。混合物を冷まし、水(50ml)で処理し、得られた混合物を1時間撹拌した。この時、酢酸エチルを加え、混合物を1N塩酸水溶液で酸性化した。層を分離し、水相を酢酸エチル(3×)で抽出した。有機相を合わせ、減圧下で濃縮して約10mlの容量にした。得られた混合物を濾過し、単離した固体をジエチルエーテルで洗浄し、乾燥させて、(S)−3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−2−ヒドロキシ−プロピオン酸(3.00g、67%)を白色の固体として得た。
テトラヒドロフラン(50ml)中の(S)−3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−2−ヒドロキシ−プロピオン酸(3.1g、11.38mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン中のボランテトラヒドロフラン錯体の溶液(1.0M、22.7ml、22.76mmol)で0℃にて処理した。混合物をゆっくりと室温に温まるにまかせ、この温度で2時間撹拌した。得られた混合物を1N水酸化ナトリウム水溶液で注意深くクエンチし、酢酸エチルで処理した。層を分離し、水層を酢酸エチルで更に2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を、過剰量のアセトンジメチルケタール及び触媒量のp−トルエンスルホン酸で直ちに処理した。混合物を酢酸エチル及び水で処理した。水層を固体炭酸カリウムで塩基性化(pH=9)し、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、それにより(S)−4−(4−ベンジルオキシ−ベンジル)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン(3.1g、91%)を白色の固体として得た。
酢酸エチル(50ml)中の(S)−4−(4−ベンジルオキシ−ベンジル)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン(1.00g、3.35mmol)の溶液を、10%パラジウム担持炭(0.360g、0.34mmol)で処理し、得られた混合物を水素圧1atm下で水素化した。得られた混合物をCelite(登録商標)パッドを通して濾過し、Celiteパッドを酢酸エチルで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、4−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−フェノール(696mg、100%)を得た。
テトラヒドロフラン(15ml)中の4−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−フェノール(0.696g、3.34mol)、炭酸カリウム(0.463g、0.003mol)、2−ブチン酸エチル(2.25g、0.020mol)及び触媒量の4−ジメチルアミノピリジンの混合物を、密閉管に置き、80℃で6時間加熱した。反応混合物を冷まし、濾過し、単離した固体をテトラヒドロフランで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0%〜30%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、それにより(E)−3−[4−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−フェノキシ]−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.440g、41%)を無色の油状物として得た。
ジクロロメタン(50ml)中の(E)−3−[4−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−フェノキシ]−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.430g、1.34mmol)の混合物を、N−ブロモスクシンイミド(0.280g、1.57mmol)、2,2’−アゾビス(2,4’−ジメチルバレロニトリル)(0.034g、0.14mmol)で処理し、得られた混合物を窒素雰囲気下で3時間加熱還流した。混合物を冷まし、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0%〜20%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(E)−4−ブロモ−3−[4−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−フェノキシ]−ブタ−2−エン酸エチルエステル(405mg、76%)を無色の油状物として得た。
アセトニトリル(15ml)中の(L)−ロイシンメチルエステル塩酸塩(0.200g、1.10mmol),(E)−4−ブロモ−3−[4−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−フェノキシ]−ブタ−2−エン酸エチルエステル(0.400g、1.00mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.285g、2.19mmol)の溶液を、管に密閉し、90℃で14時間加熱した。反応混合物を室温に冷まし、酢酸エチルと水に分配した。層を分離し、酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をテトラヒドロフラン(4ml)に溶解し、Emry Optimizerマイクロ波反応容器中に置き、160℃で2時間マイクロ波処理した。この時、反応物を室温に冷まし、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0%〜70%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(S)−2−{4−[4−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(198mg、47%)を粘性油状物として得た。
テトラヒドロフラン(5ml)及び水(1ml)中の(S)−2−{4−[4−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(0.198g、0.47mmol)の溶液を、水酸化リチウム一水和物(0.022g、0.51mmol)で処理し、室温で1.5時間撹拌した。混合物を酢酸エチルと水に分配し、層を分離した。水相を1N塩酸水溶液で酸性化(pH=1)し、酢酸エチルで抽出した。酸性水層の抽出からの合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン/ヘキサン類で処理し、濾過により単離した沈殿物により(S)−2−{4−[4−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸(148mg、77%)を白色の固体として得た。
ジクロロメタン(5ml)中の(S)−2−{4−[4−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸(85mg、0.21mmol)及びピリジン(0.017g、0.21mmol)の溶液を、フッ化シアヌル酸(43mg、0.32mmol)で−10℃にて処理し、得られた混合物を−10℃で3.5時間撹拌した。混合物を氷水とジクロロメタンに分配した。層を分離し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をテトラヒドロフラン(2ml)に溶解し、ピラジン−2−イルアミン(200mg、2.1mmol)で処理し、得られた混合物をEmry Optimizerマイクロ波反応容器中に置き、120℃で10分間マイクロ波処理した。混合物を冷まし、酢酸エチルと水に分配した。層を分離し、有機相を回収し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(S)−2−{4−[4−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド(25mg、25%)をオフホワイトの固体として得た。
テトラヒドロフラン(5ml)中の(S)−2−{4−[4−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド(0.025、0.05mmol)の溶液を、1M 塩酸(1ml)で処理し、室温で一晩撹拌した。得られた混合物を酢酸エチルと水に分配した。層を分離し、1N水酸化ナトリウム水溶液を加えることにより水相を塩基性(pH=8)にし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0%〜20%テトラヒドロフラン/酢酸エチル)により精製して、(S)−2−{4−[4−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド(15mg、65%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C23H28N4O5[M+H]+の計算値441.2133、実測値441.2132;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.05 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.10 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.43 - 1.82 (m, 2 H), 1.85 - 2.00 (m, 1 H), 2.62 (dd, J=13.0, 11.2 Hz, 1 H), 2.85 (d, J=13.9 Hz, 1 H), 3.35 (br. s., 2 H), 3.61 - 3.84 (m, 2 H), 3.94 - 4.16 (m, 2 H), 4.31 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.78 - 4.87 (m, 1 H), 4.87 (br. s., 1 H), 7.01 (d, J=8.2 Hz, 2 H), 7.24 - 7.27 (m, 2 H), 8.26 (s, 1 H), 8.38 (s, 1 H), 9.62 (s, 1 H), 10.27 (br. s., 1 H)。
実施例245
(S)−2−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド
ジクロロメタン(50ml)及びピリジン(0.320g、4.01mmol)中の(S)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−メチル−ペンタン酸一水和物(1.00g、4.01mmol)の溶液を、フッ化シアヌル酸(0.812g、6.02mmol)で−10℃にて処理し、−10℃で3時間撹拌した。得られた混合物を氷水とジクロロメタンに分配し、層を分離した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をテトラヒドロフラン(30ml)に溶解し、ピラジン−2−イルアミン(1.90g、20.1mmol)で処理し、管中に密閉し、120℃で10分間加熱した。混合物を室温に冷まし、酢酸エチルと水に分配した。層を分離し、酢酸エチル層を減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0%〜40%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、[(S)−3−メチル−1−(ピラジン−2−イルカルバモイル)−ブチル]−カルバミン酸t−ブチルエステル(0.71g、53%)を白色の固体として得た。
[(S)−3−メチル−1−(ピラジン−2−イルカルバモイル)−ブチル]−カルバミン酸t−ブチルエステル(0.645g、2.09mmol)を、30%トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(10ml)溶液で0℃にて処理し、得られた混合物を1.5時間かけて室温に温まるにまかせた。この時、混合物を酢酸エチルと水に分配し、層を分離した。水相を、固体の水酸化ナトリウムを加えることにより塩基性(pH=10)にした。塩基性水相を酢酸エチル(3×)で抽出し、酢酸エチル層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、(S)−2−アミノ−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド(0.341g、78%)を得た。
ジクロロメタン(50ml)中の(E)−3−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例239のように調製した、0.500g、1.80mmol)の溶液を、N−ブロモスクシンイミド(0.350g、1.97mmol)及び2,2’−アゾビス(2,4’−ジメチルバレロニトリル)(0.045g、0.18mmol)で処理し、窒素雰囲気下、5.5時間加熱還流した。混合物を冷まし、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0%〜30%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(E)−4−ブロモ−3−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−ブタ−2−エン酸エチルエステルを得て、それを直ちにアセトニトリル(30ml)に溶解し、(S)−2−アミノ−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド(0.341g、1.64mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.230g、17.9mmol)で処理した。得られた混合物を管中に密閉し、90℃で14時間加熱した。混合物を室温に冷まし、水と酢酸エチルに分配した。層を分離し、酢酸エチル層を減圧下で濃縮した。残留物を連続フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0%〜50%酢酸エチル/ヘキサン類;シリカゲル、0%〜30%酢酸エチル/ジクロロメタン)により精製して、得られた物質をテトラヒドロフランに溶解した。混合物を管中に密閉し、160℃で19時間加熱した。この時、反応物を室温に冷まし、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0%〜100%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(S)−2−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド(67mg、9%)を白色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C24H30N4O4[M+H]+の計算値439.234、実測値439.2341;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.01 (d, J=6.3 Hz, 3 H), 1.03 (m, J=6.3 Hz, 3 H), 1.24 (s, 6 H), 1.55 - 1.72 (m, 1 H), 1.68 - 2.06 (m, 3 H), 2.79 (s, 2 H), 4.12 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.25 (d, J=18.1 Hz, 1 H), 4.93 (dd, J=8.8, 6.6 Hz, 1 H), 5.01 (s, 1 H), 7.09 (d, J=8.5 Hz, 2 H), 7.27 (d, J=8.5 Hz, 2 H), 8.27 (s, 1 H), 8.34 (d, J=2.4 Hz, 1 H), 9.09 (s, 1 H), 9.49 (s, 1 H)。
実施例246
(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド
アセトニトリル(16.6ml)中の(S)−2−アミノ−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド(実施例245のように調製した、0.400g、1.92mmol)、(E)−4−ブロモ−3−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例235のように調製した、0.462g、1.29mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.734g、5.69mmol)の混合物を、管中に密閉し、100℃で12時間加熱した。混合物を冷まし、減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル(20ml)と水(20ml)に分配し、相を分離した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をテトラヒドロフラン(5ml)に溶解し、Emry Optimizerマイクロ波管中に密閉し、160℃で4時間マイクロ波処理した。混合物を冷まし、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5%〜35%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(S)−2−{4−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド(127mg、22%)を黄褐色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C24H30N4O4[M+H]+の計算値439.234、実測値439.2341;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.91 (d, J=6.9 Hz, 3 H), 0.93 (d, J=6.9 Hz, 3 H), 1.04 (s, 6 H), 1.39 - 1.70 (m, 2 H), 1.72 - 1.87 (m, 1 H), 2.66 (s, 2 H), 4.21 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.36 (s, 1 H), 4.55 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.83 (s, 1 H), 5.02 (dd, J=10.9, 4.5 Hz, 1 H), 6.94 - 7.19 (m, 3 H), 7.34 (t, J=7.5 Hz, 1 H), 8.36 (d, J=2.7 Hz, 1 H), 8.41 (d, J=1.5 Hz, 1 H), 9.26 (s, 1 H), 11.16 (s, 1 H)。
実施例247
(S)−2−{4−[2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド
N,N−ジメチルホルムアミド(2ml)中の(S)−2−{4−[2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸(実施例143のように調製した、400mg、1.10mmol)、2−アミノピラジン(208mg、2.18mmol)及びカルボニルジイミダゾール(186mg、1.15mmol)の溶液を、室温で12時間撹拌した。この時、混合物をEmrys Optimizerマイクロ波管に移し、120℃で5時間マイクロ波処理した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルと0.1N塩酸水溶液に分配した。層を分離し、有機層を、水、重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(RediSep シリカ 40g、70%〜100%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(S)−2−{4−[2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェノキシ]−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル}−4−メチル−ペンタン酸ピラジン−2−イルアミド(256mg、53%)をオフホワイトの綿毛状粉末として得た:HR−ES−MS(m/z) C23H27FN4O4[M+H]+の計算値443.2089、実測値443.2088。 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.93 (t, J=6.8 Hz, 6 H), 1.41 - 1.54 (m, 1 H), 1.49 (s, 6 H), 1.56 - 1.73 (m, 1 H), 1.73 - 1.91 (m, 1 H), 4.25 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.60 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.83 (s, 1 H), 5.04 (dd, J=11.0, 4.4 Hz, 1 H), 5.42 (br. s., 1 H), 7.24 (t, J=7.7 Hz, 1 H), 7.32 - 7.40 (td, J=7.7, 1.5 Hz, 1 H), 7.56 (td, J=7.7, 1.5 Hz, 1 H), 8.38 (d, J=2.4 Hz, 1 H), 8.42 (s, 1 H), 9.28 (s, 1 H), 11.19 (s, 1 H)。
実施例248
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(40ml)中の(ベンズヒドリリデン−アミノ)−酢酸エチルエステル(5.48g、20.5mmol)の溶液を、カリウムt−ブトキシド(2.83g、25.26mmol)で処理し、0℃で35分間撹拌した。この時、テトラヒドロフラン(20ml)中の(S)−1−ヨード−2−メチル−ブタン(5.00g、25.25mmol)の溶液を、シリンジを介してを加え、得られた溶液を0℃で10分間、次に室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をジエチルエーテルと希塩酸水溶液に分配した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、減圧下で濃縮した。残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(RediSep シリカ 120g、0%〜10%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製し、それにより(S)−2−(ベンズヒドリリデン−アミノ)−4−メチル−ヘキサン酸エチルエステル(5.09g、74%)を油状物として得た。
テトラヒドロフラン(100ml)中の(S)−2−(ベンズヒドリリデン−アミノ)−4−メチル−ヘキサン酸(5.09g、15.1mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(50ml)で処理し、室温で1.5時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物をメチルt−ブチルエーテルと水に分配した。層を分離し、水相をメチルt−ブチルエーテルで洗浄した。有機相を廃棄し、水相を1N水酸化ナトリウム水溶液(150ml)で中和し、メチルt−ブチルエーテルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を減圧下で濃縮し、残留物をジエチルエーテル(20ml)に溶解した。ジエチルエーテル溶液を、ジエチルエーテル(10ml)中の3M 塩化水素で処理し、混合物を減圧下で濃縮した。残留物をジエチルエーテル及びヘキサンでトリチュレートし、それにより(S)−2−アミノ−4−メチル−ヘキサン酸エチルエステル塩酸塩(2.30g、73%)を白色の固体として得た。
アセトニトリル(6ml)中の(S)−2−アミノ−4−メチル−ヘキサン酸エチルエステル塩酸塩(1.05g、5.01mmol)の懸濁液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.0ml)で処理し、60℃で15分間撹拌した。この混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.2ml)及びアセトニトリル(4ml)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、1.6g、5.0mmol)の溶液を、滴下漏斗を介して加え、得られた混合物を20時間還流した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルと水に分配した。層を分離し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、減圧下で濃縮し、残留物をテトラヒドロフラン(8ml)に溶解した。得られた溶液をEmrys Optimizerマイクロ波管に移し、160℃で4時間マイクロ波処理した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(RediSepシリカカラム 80g、20%〜80%v酢酸エチル/ヘキサン類)により精製し、それにより(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸エチルエステル(950mg、52%)を得た。
テトラヒドロフラン(15ml)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸エチルエステル(0.95g、2.60mmol)の溶液を、0.5N水酸化リチウム水溶液(10.4ml)で処理し、5℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水(40ml)に溶解し、ジエチルエーテルで抽出した。エーテル層を廃棄し、水層を1N塩酸水溶液(8ml)で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた酢酸エチル層を減圧下で濃縮し、それにより(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸(839mg、96%)を淡橙色の固体として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(7ml)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸(337mg、1mmol)、1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、276mg、1.4mmol)の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.46ml)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(664mg、1.5mmol)で処理し、室温で6時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルと塩化アンモニウム水溶液に分配した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(RediSepシリカカラム 40g、20%〜80%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製し、それにより(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(400mg、76%)を淡黄色の固体として得た: HR−ES−MS(m/z)C26H33ClN4O5[M+H]+の計算値517.2212、実測値517.2209。1H NMRは、ジアステレオマーの混合物を示した (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.75 - 0.95 (m, 6 H), 1.02 - 1.23 (m, 2 H), 1.25 (s, 3 H), 1.31 (s, 3 H), 1.40 - 1.93 (m, 3 H), 3.73 (dd, J=8.5, 5.7 Hz, 1 H), 4.00 (dd, J=8.3, 6.5 Hz, 1 H), 4.04 - 4.28 (m, 3 H), 4.35 (quin, J=5.7 Hz, 1 H), 4.60 (dd, J=18.4, 14.5 Hz, 1 H), 4.80 (2 x s, 1 H), 4.86 - 4.96 (m, 1 H), 6.42 - 6.46 (m, 1 H), 7.37 (t, J=7.5 Hz, 1 H), 7.42 - 7.57 (m, 2 H), 7.60 (s, 1 H), 7.65 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 10.76 - 10.84 (m, 1 H)。
実施例249
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(15ml)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(360mg、0.7mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(7.5ml)で処理し、室温で2.5時間撹拌した。この時、混合物を酢酸エチルと水に分配した。層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、減圧下で濃縮し、残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(RediSepシリカカラム 12g、30%〜80%(10%メタノール/ジクロロメタン)ヘキサン類)により精製し、それにより(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(285mg、86%)を白色の綿毛状の固体として得た:HR−ES−MS(m/z)C23H29ClN4O5[M+H]+の計算値477.1899、実測値477.1897。1H NMRは、ジアステレオマーの混合物を示した(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.77 - 0.96 (m, 6 H), 1.04 - 1.93 (m, 5 H), 3.23 - 3.33 (m, 2 H), 3.77 (br. s., 1 H), 3.82 - 3.91 (m, 1 H), 4.04 - 4.14 (m, 1 H), 4.11 - 4.29 (m, 1 H), 4.58,4.63 (2 x d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.71 (br. s., 1 H), 4.79,4.81 (2 x s, 1 H), 4.86 - 4.97 (m, 2 H), 6.42 (br. s., 1 H), 7.37 (t, J=7.7 Hz, 1 H), 7.46 (t, J=7.5 Hz, 1 H), 7.49 - 7.56 (m, 2 H), 7.65 (d, J=7.9 Hz, 1 H), 10.77, 10.79 (2 x s, 1 H)。
実施例250
(2R,4S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例249のように調製した)の立体異性体の混合物を、Mettler-Toledo AutoChem Berger Instruments(Newark, DE, USA)製のBerger MultiGram II Supercritical Fluid Chromatography システム(Model SD-1)での超臨界流体クロマトグラフィーにより単一の鏡像異性体に分離した(キラルカラム: DAICEL AD、温度:30℃、流量:70ml/min、30%メタノール及び二酸化炭素圧:100bar、高圧フローセルを備えたKnauer可変波長UV検出器をSFC検出用に使用した。SFCの検出を、220nmでのUV吸光度の測定により実施した)。この分離からの第一のピークにより、(2R,4S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミドを得た。HR−ES−MS(m/z)C23H29ClN4O5[M+H]+の計算値477.1899、実測値477.1903。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.80 - 0.98 (m, 6 H), 1.12 - 1.29 (m, 2 H), 1.29 - 1.42 (m, 1 H), 1.42 - 1.61 (m, 1 H), 1.86 (t, J=11.5 Hz, 1 H), 3.20 - 3.33 (m, 2 H), 3.72 - 3.82 (m, 1 H), 3.87 (dd, J=13.4, 7.5 Hz, 1 H), 4.04 - 4.11 (m, 1 H), 4.14 (d, J=18.5 Hz, 1 H), 4.63 (d, J=18.5 Hz, 1 H), 4.71 (t, J=5.4 Hz, 1 H), 4.81 (s, 1 H), 4.88 - 4.96 (m, 2 H), 6.41 (d, J=1.9 Hz, 1 H), 7.31 - 7.40 (m, 1 H), 7.47 (t, J=7.0 Hz, 1 H), 7.50 - 7.56 (m, 2 H), 7.65 (d, J=7.5 Hz, 1 H), 10.77 (s, 1 H)。
実施例251
(2S,4S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例249のように調製した)の立体異性体の混合物を、Mettler-Toledo AutoChem Berger Instruments(Newark, DE, USA)製のBerger MultiGram II Supercritical Fluid Chromatographyシステム(Model SD-1)での超臨界流体クロマトグラフィーにより単一の鏡像異性体に分離した(キラルカラム: DAICEL AD、温度:30℃、流量:70ml/min、30%メタノール及びCO2圧:100bar、高圧フローセルを備えたKnauer可変波長UV検出器をSFC検出用に使用した。SFCの検出を、220nmでのUV吸光度の測定により実施した)。この分離からの第二のピークにより、(2S,4S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミドを得た。HR−ES−MS(m/z)C23H29ClN4O5[M+H]+の計算値477.1899、実測値477.1900。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.83 (t, J=7.2 Hz, 3 H), 0.92 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.04 - 1.18 (m, 1 H), 1.24 (br. s., 1 H), 1.40 - 1.53 (m, 1 H), 1.56 - 1.67 (m, 1 H), 1.69 - 1.80 (m, 1 H), 3.23 - 3.33 (m, 2 H), 3.78 (br. s., 1 H), 3.87 (dd, J=13.6, 7.7 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.6, 3.8 Hz, 1 H), 4.23 (d, J=18.5 Hz, 1 H), 4.58 (d, J=18.5 Hz, 1 H), 4.70 (t, J=4.9 Hz, 1 H), 4.79 (s, 1 H), 4.87 - 4.96 (m, 2 H), 6.42 (d, J=1.9 Hz, 1 H), 7.37 (t, J=7.9 Hz, 1 H), 7.46 (t, J=7.9 Hz, 1 H), 7.49 - 7.53 (m, 1 H), 7.53 (d, J=1.9 Hz, 1 H), 7.65 (d, J=7.9 Hz, 1 H), 10.79 (s, 1 H)。
実施例252
(R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
ジクロロメタン中の(D)−2−メチル−1−ブタノール(8.8g、100mmol)、トリフェニル亜リン酸(31g、100mmol)の溶液を、ジクロロメタン(1L)中のヨウ素(31.2g、123mmol)の溶液を滴下漏斗を介して0℃で1時間かけて滴下して処理した。得られた混合物を室温で一晩撹拌し、飽和チオ硫酸ナトリウムで処理した。層を分離し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を減圧下で蒸留(90℃、200mmHg)し、留出物を10%ジエチルエーテル/石油エーテル溶液に溶解した。溶液をチオ硫酸ナトリウム、0.1N水酸化ナトリウム水溶液、水及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、減圧下で濃縮し、それにより(R)−1−ヨード−2−メチルブタン(9.67g、49%)を無色の油状物として得た。
テトラヒドロフラン(40ml)中の(ベンズヒドリリデン−アミノ)−酢酸エチルエステル(6.03g、22.58mmol)の溶液を、カリウムt−ブトキシド(2.53g、22.58mmol)で処理し、0℃で35分間撹拌した。この時、テトラヒドロフラン(30ml)中の(R)−1−ヨード−2−メチル−ブタン(4.5g、22.72mmol)の溶液をシリンジを介して加えた。溶液を35分間撹拌し、得られた溶液を0℃で10分間、次に室温で一晩撹拌した。得られた混合物を、シリカゲルの層を通して濾過し、テトラヒドロフラン及びジエチルエーテルですすいだ。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をテトラヒドロフラン(130ml)と2N塩酸溶液(60ml)に分配し、室温で1.5時間撹拌した。この時、混合物を減圧下で濃縮し、メチルt−ブチルエーテルと水に分配した。層を分離し、水相をメチルt−ブチルエーテルで洗浄した。有機相を廃棄し、水相を1N水酸化ナトリウム水溶液(200ml)で中和した。溶液をメチルt−ブチルエーテルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、減圧下で濃縮し、残留物をジエチルエーテル(20ml)に溶解した。得られた溶液をジエチルエーテル(10ml)中の3M 塩化水素で処理し、減圧下で濃縮した。残留物をジエチルエーテル及びヘキサン類でトリチュレートし、それにより(R)−2−アミノ−4−メチル−ヘキサン酸エチルエステル酸塩(2.75g、58%)を白色の固体として得た。
アセトニトリル(9ml)中の(R)−2−アミノ−4−メチル−ヘキサン酸エチルエステル塩酸塩(1.57g、7.50mmol)の懸濁液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.62ml)で処理し、60℃で15分間撹拌した。この時、溶液をN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.62ml)、及びアセトニトリル(4ml)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、2.39g、7.49mmol)の溶液を、滴下漏斗を介し滴下して処理し、20時間還流した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルと水に分配した。層を分離し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、減圧下で濃縮し、残留物をテトラヒドロフラン(8ml)に溶解し、Emrys Optimizerマイクロ波管に移し、160℃で4時間マイクロ波処理した。混合物を冷まし、減圧下で濃縮し、残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(RediSepシリカ 80g、20%〜80%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製し、それにより(R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸エチルエステル(1.26g、46%)を得た。
テトラヒドロフラン(14ml)中の(R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸エチルエステル(1.25g、3.42mmol)の溶液を、0.5N水酸化リチウム溶液(4ml)で処理し、5℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水(40ml)に溶解し、ジエチルエーテルで洗浄した。有機相を廃棄し、水層を1N塩酸水溶液(10ml)で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた酢酸エチル層を減圧下で濃縮し、それにより(R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸(1.13g、98%)を淡褐色の固体として得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(8ml)中の(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸(500mg、1.48mmol)及び1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(364.8mg、1.85mmol)の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.68ml)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(918mg、2.07mmol)で処理し、得られた混合物を室温で6時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルと塩化アンモニウム水溶液に分配した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、減圧下で濃縮し、残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(RediSep シリカ 40g、20%〜80%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製し、それにより(R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(650mg、85%)をガム状の固体として得た:HR−ES−MS(m/z)C26H33ClN4O5[M+H]+の計算値517.2212、実測値517.2211。1H NMRは、ジアステレオマーの混合物を示した(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.81 - 0.91 (m, 3 H), 1.25 (s, 3 H), 1.26 - 1.35 (m, 9 H), 1.68 - 1.86 (m, 2 H), 3.74 (dd, J=8.3, 5.9 Hz, 1 H), 4.01 (dd, J=8.3, 6.5 Hz, 1 H), 4.04 - 4.17 (m, 2 H), 4.22 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.29 - 4.41 (m, 1 H), 4.58 (dd, J=18.4, 2.3 Hz, 1 H), 4.78 (dd, J=9.8, 6.0 Hz, 1 H), 4.80 (s, 1 H), 6.44 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.37 (td, J=7.9, 1.2 Hz, 1 H), 7.47 (td, J=7.9, 1.2 Hz, 1 H), 7.52 (dd, J=7.9, 1.2 Hz, 1 H), 7.61 (t, J=2.1 Hz, 1 H), 7.66 (dd, J=7.9, 1.2 Hz, 1 H), 10.73 (d, J=3.0 Hz, 1 H)。
実施例253
(R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
テトラヒドロフラン(25ml)中の(R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例252のように調製した、600mg、1.16mmol)の溶液を、2N塩酸水溶液(12ml)で処理し、室温で2時間撹拌した。この時、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を17%酢酸エチル/ヘキサン類と水に分配した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、減圧下で濃縮し、それにより(R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(500mg、90.4%)を綿毛状の粉末として得た:HR−ES−MS(m/z)C23H29ClN4O5[M+H]+の計算値477.1899、実測値477.1896。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.86 (br. s., 3 H), 1.29 (br. s., 6 H), 1.78 (br. s., 2 H), 3.14 - 3.58 (m, 4 H), 3.70 - 3.93 (m, 2 H), 4.09 (dd, J=13.4, 2.6 Hz, 1 H), 4.21 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.58 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.69 - 4.79 (m, 1 H), 4.79 (s, 1 H), 6.41 (br. s., 1 H), 7.37 (t, J=7.2 Hz, 1 H), 7.41 - 7.58 (m, 3 H), 7.65 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 10.70 (br. s., 1 H)。
実施例254
(2R,4R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例253のように調製した)の立体異性体の混合物を、Mettler-Toledo AutoChem Berger Instruments(Newark, DE, USA)製のBerger MultiGram II Supercritical Fluid Chromatographyシステム(Model SD-1)での超臨界流体クロマトグラフィーにより単一の鏡像異性体に分離した(キラルカラム: DAICEL AD、温度:30℃、流量:70ml/min、30%メタノール及びCO2圧:100bar、高圧フローセルを備えたKnauer可変波長UV検出器をSFC検出用に使用した。SFCの検出を、220nmでのUV吸光度の測定により実施した)。この分離からの第一のピークにより、(2R,4R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミドを得た:HR−ES−MS(m/z)C23H29ClN4O5[M+H]+の計算値477.1899、実測値477.1900。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.85 (br. s., 3 H), 1.28 (br. s., 6 H), 1.78 (br. s., 2 H), 3.32 (br. s., 2 H), 3.66 - 3.97 (m, 2 H), 4.09 (d, J=12.1 Hz, 1 H), 4.21 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.58 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.67 - 4.85 (m, 3 H), 4.95 (d, J=3.6 Hz, 1 H), 6.41 (br. s., 1 H), 7.27 - 7.58 (m, 4 H), 7.64 (d, J=7.5 Hz, 1 H), 10.70 (br. s., 1 H)。
実施例255
(2S,4R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例253のように調製した)の立体異性体の混合物を、Mettler-Toledo AutoChem Berger Instruments(Newark, DE, USA)製のBerger MultiGram II Supercritical Fluid Chromatography システム(Model SD-1)での超臨界流体クロマトグラフィーにより単一の鏡像異性体に分離した(キラルカラム: DAICEL AD、温度:30℃、流量:70ml/min、30%メタノール及びCO2圧:100bar、高圧フローセルを備えたKnauer可変波長UV検出器をSFC検出用に使用した。SFCの検出を、220nmでのUV吸光度の測定により実施した)。この分離からの第二のピークにより、(2S,4R)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミドを得た:HR−ES−MS(m/z)C23H29ClN4O5[M+H]+の計算値477.1899、実測値477.1896;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.77 - 0.93 (m, 3 H), 1.29 (br. s., 6 H), 1.63 - 1.92 (m, 2 H), 3.31 (br. s., 2 H), 3.69 - 3.81 (m, 1 H), 3.86 (dd, J=13.5, 7.5 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.5, 3.6 Hz, 1 H), 4.21 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.58 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.66 - 4.78 (m, 2 H), 4.79 (s, 1 H), 4.94 (d, J=4.5 Hz, 1 H), 6.41 (s, 1 H), 7.36 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.42 - 7.55 (m, 3 H), 7.65 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 10.70 (s, 1 H)。
実施例256
2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド
N,N−ジメチルホルムアミド(15ml)中の2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−(テトラヒドロピラン−4−イル)−プロピオン酸(2.61g、9.55mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80のように調製した、1.8g、11.6mmol)の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.58g、20mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(8.84g、20mmol)で処理し、得られた混合物を室温で12時間撹拌した。この時、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルと濃塩化アンモニウム溶液に分配した。層を分離し、有機層を水及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、減圧下で濃縮し、残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(RediSep シリカ 120g、30%〜100%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製し、それにより[1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−カルバミン酸t−ブチルエステル(3.2g、82%)を白色の固体として得た。
メタノール(150ml)中の[1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−カルバミン酸t−ブチルエステル(3.2g、7.8mmol)の溶液を、塩化水素ガスで0℃にて2分間処理し、次に室温で1時間撹拌した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物アセトニトリル(50ml)で処理した。混合物を減圧下で濃縮し、それにより2−アミノ−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド塩酸塩(3.0g、100%)を白色の固体として得た。
アセトニトリル(15ml)中の2−アミノ−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド塩酸塩(766mg、2.0mmol)の懸濁液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.0ml)で処理し、得られた混合物を60℃で15分間撹拌した。この後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.5ml)、及びアセトニトリル(10ml)中の(E)−4−ブロモ−3−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例116のように調製した、705mg、1.93mmol)の溶液を加え、得られた溶液を20時間還流した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルと水に分配した。層を分離し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、減圧下で濃縮し、残留物をテトラヒドロフラン(4ml)に溶解し、Emrys Optimizerマイクロ波管に移し、160℃で6時間マイクロ波処理した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(RediSep シリカ 40g、5%〜80%(10%メタノール/ジクロロメタン)/ヘキサン類)により精製し、それにより2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド(148mg、14%)を得た:HR−ES−MS(m/z)C27H34F2N4O6[M+H]+の計算値549.2519、実測値549.2520;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.05 (br. s., 3 H), 1.07 (br. s., 3 H), 1.13 - 1.31 (m, 3 H), 1.35 (t, J=6.9 Hz, 3 H), 1.55 - 1.74 (m, 3 H), 1.75 - 1.88 (m, 1 H), 3.09 - 3.31 (m, 2 H), 3.82 (br. s., 2 H), 3.90 (s, 2 H), 4.14 (q, J=6.9 Hz, 2 H), 4.32 (d, J=18.6 Hz, 1 H), 4.66 (br. s., 1 H), 4.64 (d, J=18.6 Hz, 1 H), 4.91 (dd, J=10.8, 4.4 Hz, 1 H), 5.06 (s, 1 H), 6.45 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.17 (td, J=9.4, 4.9 Hz, 1 H), 7.27 (td, J=9.4, 1.3 Hz, 1 H), 7.54 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 10.81 (s, 1 H)。
実施例257
(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例256のように調製した)の立体異性体の混合物を、Mettler-Toledo AutoChem Berger Instruments(Newark, DE, USA)製のBerger MultiGram II Supercritical Fluid Chromatography システム(Model SD-1)での超臨界流体クロマトグラフィーにより単一の鏡像異性体に分離した(キラルカラム: DAICEL AD、温度:30℃、流量:70ml/min、15%メタノール及びCO2圧:100bar、高圧フローセルを備えたKnauer可変波長UV検出器をSFC検出用に使用した。SFCの検出を、220nmでのUV吸光度の測定により実施した)。この分離からの第一のピークにより、(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミドを得た:HR−ES−MS(m/z)C27H34F2N4O6[M+H]+の計算値549.2519、実測値549.2521;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.05 (br. s., 3 H), 1.07 (br. s., 3 H), 1.13 - 1.31 (m, 3 H), 1.35 (t, J=6.8 Hz, 3 H), 1.56 - 1.74 (m, 3 H), 1.73 - 1.89 (m, 1 H), 3.10 - 3.30 (m, 2 H), 3.72 - 3.87 (m, 2 H), 3.90 (s, 2 H), 4.14 (q, J=6.8 Hz, 2 H), 4.32 (d, J=18.8 Hz, 1 H), 4.64 (d, J=18.8 Hz, 1 H), 4.67 (br. s., 1 H), 4.85 - 4.96 (m, 1 H), 5.07 (s, 1 H), 6.45 (s, 1 H), 7.07 - 7.22 (m, 1 H), 7.23 - 7.33 (m, 1 H), 7.54 (s, 1 H), 10.81 (s, 1 H)。
実施例258
(R)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例256のように調製した)の立体異性体の混合物を、Mettler-Toledo AutoChem Berger Instruments(Newark, DE, USA)製のBerger MultiGram II Supercritical Fluid Chromatography システム(Model SD-1)での超臨界流体クロマトグラフィーにより単一の鏡像異性体に分離した(キラルカラム:DAICEL AD、温度:30℃、流量:70ml/min、15%メタノール及びCO2圧:100bar、高圧フローセルを備えたKnauer可変波長UV検出器をSFC検出用に使用した。SFCの検出を、220nmでのUV吸光度の測定により実施した)。この分離からの第二のピークにより、(R)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミドを得た:HR−ES−MS(m/z)C27H34F2N4O6[M+H]+の計算値549.2519、実測値549.2523;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.05 (br. s., 3 H), 1.06 (br. s., 3 H), 1.12 - 1.31 (m, 3 H), 1.35 (t, J=6.8 Hz, 3 H), 1.64 (d, J=13.4 Hz, 3 H), 1.81 (br. s., 1 H), 3.05 - 3.33 (m, 2 H), 3.70 - 3.86 (m, 2 H), 3.89 (s, 2 H), 4.13 (q, J=6.8 Hz, 2 H), 4.32 (d, J=18.8 Hz, 1 H), 4.64 (d, J=18.8 Hz, 1 H), 4.85 - 4.99 (m, 1 H), 5.06 (s, 1 H), 6.45 (s, 1 H), 7.11 - 7.21 (m, 1 H), 7.27 (br. s., 1 H), 7.54 (s, 1 H), 10.81 (s, 1 H)。
実施例259
(2S,4S)−4−エトキシ−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
アセトニトリル(7ml)中の(2S,4S)−2−アミノ−4−エトキシ−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド塩酸塩(実施例95のように調製した、124.5mg、0.335mmol)の懸濁液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.25ml)で処理した。この時、アセトニトリル(2ml)中の(E)−4−ブロモ−3−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例114のように調製した、117mg、0.337mmol)の溶液を加え、得られた溶液を64時間還流した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルと水に分配した。層を分離し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、減圧下で濃縮し、残留物をテトラヒドロフラン(2ml)に溶解し、Emrys Optimizerマイクロ波管に移し、160℃で1.5時間マイクロ波処理した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(RediSepシリカ 12g、10%〜70%(10%メタノール/ジクロロメタン)/ヘキサン類)により精製し、それにより(2S,4S)−4−エトキシ−2−[4−(3−エトキシ−2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−ペンタン酸 [1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(87mg、50%)を得た:HR−ES−MS(m/z)C26H35FN4O6[M+H]+の計算値519.2614、実測値519.2615。 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.95 - 1.19 (m, 12 H), 1.36 (t, J=6.0 Hz, 3 H), 1.75 - 2.02 (m, 2 H), 3.15 - 3.30 (m, 1 H), 3.33 (br. s., 1 H), 3.40 - 3.55 (m, 1 H), 3.89 (br. s., 2 H), 4.06 - 4.21 (m, 2 H), 4.29 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.49 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.67 (br. s., 1 H), 4.85 - 4.99 (m, 2 H), 6.44 (br. s., 1 H), 6.91 - 7.06 (m, 1 H), 7.05 - 7.29 (m, 2 H), 7.53 (br. s., 1 H), 10.69 (br. s., 1 H)。
実施例260
(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド
N,N−ジメチルホルムアミド(15ml)中のN−t−ブトキシカルボニル−(L)−ロイシン一水和物(2.81g、11.28mmol)及び1−(3−アミノ−ピラゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール(米国特許出願US2008021032 実施例80のように調製した、2.02g、13mmol)の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.5ml、20mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)−ホスホニウムへキサフルオロホスファート(8.84g、20mmol)で処理し、室温で12時間撹拌した。この時、混合物を減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチルと濃塩化アンモニウム溶液に分配した。層を分離し、有機層を水及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、減圧下で濃縮し、残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(RediSep シリカ 120g、20%〜80%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製し、それにより{(S)−1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−3−メチル−ブチル}−カルバミン酸t−ブチルエステル(4.15g、100%)を白色の固体として得た。
ジクロロメタン(8ml)中の{(S)−1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−3−メチル−ブチル}−カルバミン酸t−ブチルエステル(4.15g)の溶液を、トリフルオロ酢酸(8ml)で処理し、室温で1時間撹拌した。この時、混合物を減圧下で濃縮し、残留物をメタノール(10ml)に溶解し、塩化水素ガスで2分間処理した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を高真空下で乾燥させた。得られた固体をジエチルエーテルでトリチュレートし、それにより(S)−2−アミノ−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]アミド塩酸塩(3.86g、100%)を白色の固体として得た。
アセトニトリル(25ml)中の(S)−2−アミノ−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]アミド塩酸塩(2.0g、5.8mmol)の懸濁液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.0ml)で処理し、60℃で15分間撹拌した。この時、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.5ml)、及びアセトニトリル(10ml)中の(E)−4−ブロモ−3−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例116のように調製した、1.37g、3.75mmol)の溶液を加え、得られた溶液を48時間還流した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルと水に分配した。層を分離し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、減圧下で濃縮し、残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(RediSep シリカ 40g、5%〜80%(10%メタノール/ジクロロメタン)/ヘキサン類)により精製し、それにより(S)−2−[4−(3−エトキシ−2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(295mg、16%)を得た:HR−ES−MS(m/z)C25H32F2N4O5[M+H]+の計算値507.2414、実測値507.2414;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 0.96 (br. s., 6 H), 1.13 (br. s., 6 H), 1.42 (br. s., 3 H), 1.48 - 1.64 (m, 1 H), 1.66 - 1.95 (m, 2 H), 3.73 (br. s., 1 H), 3.91 (br. s., 2 H), 4.01 - 4.24 (m, 3 H), 4.38 (d, J=17.8 Hz, 1 H), 4.88 (br. s., 1 H), 4.99 (br. s., 1 H), 6.66 (br. s., 1 H), 6.73 - 7.00 (m, 2 H), 7.27 (br. s., 1 H), 8.79 (br. s., 1 H)。
実施例261
2−[4−(2−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド
アセトニトリル(20ml)中の2−アミノ−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド塩酸塩(実施例256のように調製した、591mg、1.54mmol)の懸濁液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.7ml)で処理し、60℃で15分間撹拌した。この時、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.3ml)、及びアセトニトリル(10ml)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−ブロモ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例136のように調製した、928mg、2.55mmol)の溶液を加え、得られた溶液を60℃で12時間及び80℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルと水に分配した。層を分離し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた。混合物を濾過し、減圧下で濃縮し、残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(RediSep シリカ 40g、25%〜80%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製し、それにより(E)−3−(2−ブロモ−フェノキシ)−4−{1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチルアミノ}−ブタ−2−エン酸エチルエステル(250mg、27%)をオフホワイトの固体として得た。
テトラヒドロフラン(8ml)中の(E)−3−(2−ブロモ−フェノキシ)−4−{1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチルアミノ}−ブタ−2−エン酸エチルエステル(250mg)の溶液を、Emrys Optimizerマイクロ波管に置き、160℃で3時間マイクロ波処理した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物をISCOフラッシュクロマトグラフィー(RediSep シリカ 4g、30%〜100%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製し、それにより2−[4−(2−ブロモ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオンアミド(80mg、35%)を明黄色の固体として得た:HR−ES−MS(m/z)C25H31BrN4O5[M+H]+の計算値547.1551、実測値547.1551。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.04 (br. s., 3 H), 1.06 (br. s., 3 H), 1.11 - 1.48 (m, 3 H), 1.53 - 1.73 (m, 3 H), 1.73 - 1.89 (m, 1 H), 3.11 - 3.31 (m, 2 H), 3.72 - 3.87 (m, 2 H), 3.89 (s, 2 H), 4.24 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.62 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.66 - 4.72 (m, 1 H), 4.79 (s, 1 H), 4.93 (dd, J=10.6, 4.8 Hz, 1 H), 6.45 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.22 - 7.34 (m, 1 H), 7.48 - 7.53 (m, 2 H), 7.54 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.79 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 10.81 (br. s., 1 H)。
実施例262
(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−テトラヒドロ−ピラン−2−イル−プロピオンアミド
(S)−2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−4−メチル−ヘキサン酸[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド(実施例93のように調製した)の立体異性体の混合物を、Mettler-Toledo AutoChem Berger Instruments(Newark, DE, USA)製のBerger MultiGram II Supercritical Fluid Chromatography システム(Model SD-1)での超臨界流体クロマトグラフィーにより単一の鏡像異性体に分離した(キラルカラム: DAICEL AD、温度:30℃、流量:70ml/min、25%メタノール及びCO2圧:100bar、高圧フローセルを備えたKnauer可変波長UV検出器をSFC検出用に使用した。SFCの検出を、220nmでのUV吸光度の測定により実施した)。この分離からの主要なピークにより、(S)−2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−テトラヒドロ−ピラン−2−イル−プロピオンアミドを得た:HR−ES−MS(m/z)C25H30F2N4O6[M+H]+の計算値505.2257、実測値505.2258;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.05 (br. s., 6 H), 1.23 (br. s., 1 H), 1.42 (br. s., 3 H), 1.59 (d, J=11.8 Hz, 1 H), 1.75 (br. s., 1 H), 1.90 (br. s., 2 H), 3.10 - 3.30 (m, 2 H), 3.80 (d, J=11.5 Hz, 1 H), 3.89 (s, 2 H), 4.33 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 4.50 (m, J=18.4 Hz, 1 H), 4.66 (br. s., 1 H), 4.81 - 4.97 (m, 1 H), 5.02 (s, 1 H), 6.45 (br. s., 1 H), 7.27 - 7.50 (m, 3 H), 7.54 (br. s., 1 H), 10.67 (br. s., 1 H)。
実施例263
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−((1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチル)−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド
ジエチルエーテル(60ml)中の水素化アルミニウムリチウム(6.6g、174mmol)の懸濁液を、アルゴン下、ジエチルエーテル(50ml)中の3−シクロペンテン−1−カルボン酸(10.00g、89.2mmol)の溶液の滴下により処理した。添加が完了した後、混合物を3時間還流し、次に室温に冷まし、水(28ml)で、続いて3N塩酸水溶液(60ml)でゆっくりとクエンチした。形成された高粘度の沈殿物及びスラリーを、更なるジエチルエーテル及び水で希釈した。次に、これを、焼結ガラス漏斗を通して濾過し、塩を除去し、濾液を層に分離させた。有機層を除去し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、シクロペンタ−3−エニル−メタノール(7.86g、90%)を明黄色の油状物として得た。
シクロペンタ−3−エニル−メタノール(7.86g、80mmol)及びピリジン(100ml)をアルゴン下、フラスコに入れた。この混合物にベンゾイルクロリド(9.30ml、80mmol)をゆっくりと加えた。添加が完了した後、混合物を25℃で1.5時間撹拌した。この後、混合物を水(15ml)でゆっくりと処理し、減圧下で濃縮して大部分のピリジンを除去した。混合物をクロロホルム(400ml)に取り、水(300ml)で洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、安息香酸シクロペンタ−3−エニルメチルエステル(15.86g、98%)を明黄色の油状物として得た。
N−メチルモルホリン−n−オキシドの50%水溶液(19.3g、0.082mol)、アセトン(100ml)及びt−ブタノール中の2.5%四酸化オスミウム(1.5ml)をフラスコに入れた。次に、この撹拌した混合物に、アセトン(90ml)中の安息香酸シクロペンタ−3−エニルメチルエステル(15.86g、0.078mol)の溶液を1.5時間かけて滴下した。混合物を25℃で一晩撹拌し、次にクロロホルム(250ml)及び水(75ml)で希釈した。層を振盪し、分離した。有機層を1N塩酸水溶液(2×75ml)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(75ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、オフホワイトの固体を得た。固体を熱トルエンから再結晶化させて、(1S,3R,4S)−3,4−ジヒドロキシ−シクロペンチルメチルエステル(12.33g、67%)を大きな白色の結晶として得た。
安息香酸(1S,3R,4S)−3,4−ジヒドロキシ−シクロペンチルメチルエステル(3.00g、12.7mmol)、四塩化炭素(45ml)及び塩化チオニル(1.11ml、15.24mmol)の混合物を2時間還流した。混合物を減圧下で濃縮して無色の油状物を得て、それを四塩化炭素(12ml)、アセトニトリル(12ml)及び水(18ml)に取った。得られた混合物を激しく撹拌し、過ヨウ素酸ナトリウム(2.7g、12.70mmol)及びルテニウム(III)クロリド水和物(15mg)を加え、25℃で1.5時間撹拌した。この後、更なる量の過ヨウ素酸ナトリウム(60mg)を加え、更に1時間撹拌した。混合物を塩化メチレン(2×90ml)で抽出し、合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液(60ml)、飽和塩化ナトリウム水溶液(60ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して安息香酸(3aα,5α,6aα)−(テトラヒドロ−4H−シクロペンタ−1,3,2−ジオキサチオール−5−イル)メチルエステルS,S−ジオキシド(3.79g、定量)を白色の固体として得た。
安息香酸(3aα,5α,6aα)−(テトラヒドロ−4H−シクロペンタ−1,3,2−ジオキサチオール−5−イル)メチルエステルS,S−ジオキシド(3.79g、12.70mmol)、アセトニトリル(125ml)及びフッ化テトラメチルアンモニウム(1.28g、13.34mmol)をアルゴン下、フラスコに入れた。混合物を1時間還流した。この後、混合物を減圧下で濃縮して、黄褐色の半固体物質(4.98g)を得た。この物質をメタノール(50ml)及び濃硫酸(50滴)で処理し、25℃で6時間撹拌した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチル(200ml)に取り、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50ml)で洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、シリカゲル(6g)と濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix 40g カラム、10%酢酸エチル/ヘキサン類〜30%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(1S,3S,4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−シクロペンチルメチルエステル(2.42g、80%)を得た:HR−ES−MS m/z C13H15O3F[M+H]+の計算値239.1078、実測値239.1078。
テトラヒドロフラン(20ml)中の安息香酸(1S,3S,4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−シクロペンチルメチルエステル(1.80g、7.55mmol)をアルゴン下、フラスコに入れた。この混合物に、テトラヒドロフラン(7ml)中のビス(2−メトキシエチル)アミノ三フッ化硫黄の溶液をゆっくりと加えた。添加が完了した後、混合物を2時間還流した。この後、混合物を室温に冷まし、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(75ml)にゆっくりと注ぐと、それによりガスの発生が起こった。次に、混合物を酢酸エチル(125ml)で抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(50ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、シリカゲル(5g)と濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix 40g カラム、10%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチルメチルエステル(1.06g、58%)を無色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C13H14O2F2[M+H]+の計算値241.1035、実測値241.1035。
エタノール(15ml)中の安息香酸(1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチルメチルエステル(1.05g、4.37mmol)の溶液を、水(6ml)中の炭酸カリウム(908mg、6.55mmol)の溶液で処理し、95℃で4時間加熱した。混合物を室温に冷まし、減圧下で濃縮した。次に、残留物をアセトニトリルと共沸し、アセトニトリル/メタノールに取り、シリカゲル(4g)と減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix 24 g カラム、30%酢酸エチル/ヘキサン類〜66%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、((1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチル)−メタノール(557mg、94%)を無色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C6H10OF2(M−H)の計算値135.0621、実測値135.0622。
塩化メチレン(4ml)、及び塩化メチレン中の塩化オキサリルの2M 溶液(1.1ml,2.20mmol)を丸底フラスコに入れ、−78℃に冷却した。この混合物をジメチルスルホキシド(240μL、3.3mmol)の滴下により処理し、1時間撹拌した。この後、塩化メチレン(1ml)中の((1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチル)−メタノール(150mg、1.10mmol)の溶液を滴下し、−78℃で20分間撹拌した。この後、トリエチルアミン(60ml、4.3mmol)を加え、0℃に温め、1時間撹拌した。混合物を重硫酸カリウムの1M 水溶液(6ml)でクエンチし、塩化メチレン(2×10ml)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、シリカゲル(1.5g)と減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix 12g カラム、40%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンタンカルバルデヒド(122mg、83%)を明黄色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C6H8OF2(M−H)の計算値133.0465、実測値133.0466。
塩化メチレン(2ml)中のN−(ベンジルオキシカルボニル)−α−ホスホノグリシンメチルエステル(408mg、1.23mmol)をアルゴン下、丸底フラスコに入れ、氷浴中で0℃に冷却した。この混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(170μL、1.07mmol)をゆっくりと加え、次に0℃で20分間撹拌した。この後、混合物を塩化メチレン(1ml)中の(1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンタンカルバルデヒド(110mg、0.82mmol)の溶液で処理した。添加が完了した後、混合物を25℃に温まるにまかせ、一晩撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチル(15ml)に溶解し、飽和塩化アンモニウム水溶液(8ml)で洗浄した。次に、水層を酢酸エチル(10ml)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、シリカゲル(1.5g)と減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix 24g カラム、30%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−((1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチル)−アクリル酸メチルエステル(212mg、76%)を無色の粘性油状物として得た:HR−ES−MS m/z C17H19NO4F2[M+H]+の計算値340.1355、実測値340.1355。
メタノール(10ml)中の2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−((1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチル)−アクリル酸メチルエステル(202mg、0.59mmol)及び10%パラジウム担持活性炭(40mg)を小さなParrシェーカー瓶に入れた。フラスコを、40psiの水素雰囲気下、Parr Shaker上に2時間置いた。この後、混合物を、セライトを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、粗2−アミノ−3−((1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチル)−プロピオン酸メチルエステル(131mg)をオフホワイトの半固体として得た。この物質を精製せずに使用した。
2−アミノ−3−((1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチル)−プロピオン酸メチルエステル(125mg、0.60mmol)、アセトニトリル(10ml)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(170μL、0.90mmol)を小さな耐圧瓶に入れ、80℃で撹拌した。この混合物に、アセトニトリル(5ml)中の(E)−4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェノキシ)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(実施例61のように調製した、218mg、0.66mmol)の溶液をゆっくりと加え、得られた混合物を100℃で16時間加熱した。次に、混合物をシリカゲル(2g)と減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix 24g カラム、5%酢酸エチル/ヘキサン類〜25%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、(E)−3−(2−クロロ−フェノキシ)−4−[2−((1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチル)−1−メトキシカルボニル−エチルアミノ]−ブタ−2−エン酸エチルエステル(110mg)明黄色の油状物として得た:HR−ES−MS m/z C21H26NO5ClF2[M+H]+の計算値446.1541、実測値446.1541。
アセトニトリル(2ml)中の(E)−3−(2−クロロ−フェノキシ)−4−[2−((1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチル)−1−メトキシカルボニル−エチルアミノ]−ブタ−2−エン酸エチルエステル(105mg、0.24mmol)の溶液を、密閉したマイクロ波反応管に置き、マイクロ波反応器中で180℃にて3時間加熱した。混合物を室温に冷まし、シリカゲル(1.5g)と減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix 12g カラム、50%酢酸エチル/ヘキサン類)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−((1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチル)−プロピオン酸メチルエステル(60mg)を明ピンクの油状物として得た:HR−ES−MS m/z C19H20NO4ClF2[M+H]+の計算値400.1122、実測値400.1124。
テトラヒドロフラン:水の1:1の溶液(4ml)中の2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−((1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチル)−プロピオン酸メチルエステル(55mg、0.14mmol)の混合物を、水酸化リチウム一水和物(13mg、0.28mmol)で処理した。混合物を25℃で1時間撹拌した。この後、混合物を減圧下で濃縮してテトラヒドロフランを除去し、水(10ml)で希釈し、pHを1N塩酸水溶液でpH=3に調整し、酢酸エチル(10ml)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−((1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチル)−プロピオン酸(48mg、90%)を明ピンク色の固体として得た:HR−ES−MS m/z C18H18NO4ClF2[M+H]+の計算値386.0965、実測値386.0966。
N,N−ジメチルホルムアミド(1.5ml)中の2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−((1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチル)−プロピオン酸(45mg、0.12mmol)及び1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミン(実施例49のように調製した、28mg、0.14mmol)をアルゴン下、丸底フラスコに入れた。この混合物に、N,N−ジイソプロピエチルアミン(60μL、0.35mmol)及び(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(78mg、0.18mmol)を加え、25℃で16時間撹拌した。この後、混合物を酢酸エチル(20ml)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(15ml)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(15ml)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(15ml)で洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、シリカゲル(1.5g)と減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix 12g カラム、70%酢酸エチル/ヘキサン類〜100%酢酸エチル)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−((1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチル)−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(45mg、68%)をオフホワイトの泡状物として得た:HR−ES−MS m/z C27H31N4O5ClF2[M+H]+の計算値565.2024、実測値565.2025。
メタノール(2ml)に溶解した2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−((1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチル)−N−[1−((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(42mg、0.074mmol)をアルゴン下、丸底フラスコに入れた。次に、この混合物に、p−トルエンスルホン酸一水和物(7mg)を加え、25℃で一晩撹拌した。この後、混合物をメタノール(4ml)及びクロロホルム(9ml)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5ml)で洗浄した。水層をメタノール/クロロホルム(2:3/10ml)で抽出し、有機層を合わせ、次にシリカゲル(1.5g)と減圧下で濃縮した。Biotageフラッシュクロマトグラフィー(AnaLogix 12 g カラム、5%メタノール/酢酸エチル)により精製して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル]−3−((1R,3S,4R)−3,4−ジフルオロ−シクロペンチル)−N−[1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル]−プロピオンアミド(26mg、67%)を無色のガム状物として得た:HR−ES−MS m/z C24H27N4O5ClF2[M+H]+の計算値525.1711、実測値525.1712;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δppm 1.41 - 2.32 (m, 7 H), 3.18 - 3.30 (m, 2 H), 3.69 - 3.82 (m, 1 H), 3.87 (dd, J=13.4, 7.5 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J=13.4, 3.6 Hz, 1 H), 4.25 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.62 (d, J=18.7 Hz, 1 H), 4.66 - 4.75 (m, 1 H), 4.75 - 5.08 (m, 4 H), 4.81 (s, 1 H), 6.41 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.32 - 7.41 (m, 1 H), 7.42 - 7.56 (m, 3 H), 7.65 (d, J=7.5 Hz, 1 H), 10.78 - 10.93 (m, 1 H)。
実施例264
インビトロ・グルコキナーゼ活性
実施例に述べられた化合物を包含する式(I)の化合物は、本実施例の手順によりインビトロでグルコキナーゼを活性化した。このように、これらはグルコース代謝の流れを増大させるが、これによってインスリン分泌が増大する。したがって式(I)の化合物は、インスリン分泌を増大させるのに有用なグルコキナーゼアクチベーターである。
グルコキナーゼのインビトロ測定法プロトコール: グルコキナーゼ(GK)は、グルコース−6−リン酸の産生を、カップリング酵素としてのLeuconostoc mesenteroides由来のグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ(G6PDH、0.75〜1k単位/mg;Boehringer Mannheim, Indianapolis、インディアナ州)によるNADHの発生に繋げることにより定量した(スキーム2)。
組換えヒト肝臓GK1は、グルタチオンS−トランスフェラーゼ融合タンパク質(GST−GK)として大腸菌(E. coli)で発現させ[Liang et al, 1995]、そしてグルタチオン−セファロース4B親和性カラムでのクロマトグラフィーにより製造業者(Amersham Pharmacia Biotech, Piscataway, ニュージャージー州)が提供した手順を用いて精製した。以前の報告により、未変性GK及びGST−GKの酵素特性は本質的に同一であることが証明されている(Liang et al, 1995; Neet et al., 1990)。
本測定法は、Costar(Cambridge, マサチューセッツ州)製の平底96ウェル組織培養プレート中で最終インキュベーション容量120μlとして30℃で実施した。このインキュベーション反応には、以下を含めた:25mM Hepes緩衝液(pH7.1)、25mM KCl、5mM D−グルコース、1mM ATP、1.8mM NAD、2mM MGCl2、1μMソルビトール−6−リン酸、1mMジチオトレイトール、試験薬物又は10%ジメチルスルホキシド、≒7単位/ml G6PDH、及びGK(以下を参照のこと)。全ての有機試薬は、純度>98%とし、そしてD−グルコース及びHepesがSigma Chemical Co, St Louis, ミズーリ州製であることを除いてBoehringer Mannheim製とした。試験化合物は、ジメチルスルホキシドに溶解して、GST−GKを差し引いたインキュベーション反応液に12μLの容量として加えることにより、最終ジメチルスルホキシド濃度を10%とした。この混合物を、SPECTRAmax 250マイクロプレート分光光度計(Molecular Devices Corporation, Sunnyvale, カリフォルニア州)の温度制御チャンバー中でプレインキュベートすることにより温度を平衡にさせ、次にGST−GK 20μLの添加により反応を開始させた。
酵素の添加後、340nmの光学密度(OD)の増大は、分光光度計によりモニターして、変化の速度を求めた(OD340/分)。対照ウェル(GKアクチベーターを差し引いた10% DMSO)のGK活性(OD340/分)は、試験GKアクチベーターを含有するウェルの活性と比較して、GKの活性を50%増大させたアクチベーターの濃度、即ち、SC1.5を算出した。下記の表に、実施例の化合物のインビトロ・グルコキナーゼ活性を与える:
実施例265
インビボ・グルコキナーゼ活性
痩せたマウス及び食餌誘導性肥満マウスにおけるグルコキナーゼアクチベーターのインビボ・スクリーニングプロトコール:痩せているか、又は食餌誘導性肥満(Diet-Induced Obese)(DIO)のC57BL/6Jマウスに、2時間の絶食期間後グルコキナーゼ(GK)アクチベーターを強制経口投与した。血中グルコース測定は、研究中の種々の時点(例えば、強制経口投与の0、1、2、4及び8時間後)で行った。
C57Bl/6Jマウスは、Jackson Laboratory(Bar Harbor, メイン州)から入手して、0600〜1800時の光照射の明暗サイクルで維持した。痩せたマウスにおける試験では、マウスは、10週齢で受け入れて、コントロール餌(LabDiet 5001 chow、PMI Nutrition, Brentwood, ミズーリ州)を自由に摂らせ、試験時には少なくとも11週齢とした。DIOモデルでの試験には、マウスを5週齢で受け入れて、Bio-Serv F3282 High Fat Diet(Frenchtown, ニュージャージー州)を自由に摂らせ、試験時には少なくとも16週齢とした。実験は、明暗サイクルの明期に実施した。マウス(n=6)は、秤量して、経口処置に先立ち2時間絶食させた。GKアクチベーターは、Gelucireビヒクル(エタノール:Gelucire44/14:PEG400適量 4:66:30 v/w/v)中に処方する。痩せたマウスにおける試験では、マウスに5.0μL/g体重(即ち、50mg/kg用量に等しい5ml/kg×10.0mg/ml処方)を経口投与した。DIOマウスにおける試験では、マウスに5.0μL/g体重(即ち、25mg/kg用量に等しい5.0ml/kg×5mg/ml処方)を経口投与した。投与の直前に、投与前(ゼロ時点)血中グルコースの読みは、マウスの尾の端を少量切り取って、血液15μLを分析用ヘパリン処置した毛細管に採取することにより得た。GKアクチベーター投与後、投与後の種々の時点で同じ尾の創傷部から更に血中グルコースの読み取りを行った。結果は、ビヒクル処置マウスの平均血中グルコース値をGKアクチベーター処置マウスと試験期間にわたって比較することにより解釈した。
下記の表に、C57B6マウスにおける25又は30mg/kg用量の投与4時間後の本発明の代表的な少数の化合物対対照のグルコース低下%のデータが提供される: