[go: up one dir, main page]

JP2009504621A - 糖尿病の処置のためのヘテロアリールカルバモイルベンゼン誘導体 - Google Patents

糖尿病の処置のためのヘテロアリールカルバモイルベンゼン誘導体 Download PDF

Info

Publication number
JP2009504621A
JP2009504621A JP2008525619A JP2008525619A JP2009504621A JP 2009504621 A JP2009504621 A JP 2009504621A JP 2008525619 A JP2008525619 A JP 2008525619A JP 2008525619 A JP2008525619 A JP 2008525619A JP 2009504621 A JP2009504621 A JP 2009504621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxy
methyl
alkyl
formula
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008525619A
Other languages
English (en)
Inventor
マクケレンチャー,ダレン
パイク,カート・ゴードン
ワーリング,マイケル・ジェームズ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AstraZeneca AB
Original Assignee
AstraZeneca AB
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from GB0516300A external-priority patent/GB0516300D0/en
Priority claimed from GB0523860A external-priority patent/GB0523860D0/en
Application filed by AstraZeneca AB filed Critical AstraZeneca AB
Publication of JP2009504621A publication Critical patent/JP2009504621A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D403/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00
    • C07D403/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings
    • C07D403/12Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings linked by a chain containing hetero atoms as chain links
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/08Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis
    • A61P3/10Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis for hyperglycaemia, e.g. antidiabetics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D405/00Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom
    • C07D405/14Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom containing three or more hetero rings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Obesity (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

式(I)(式中、R、R、RおよびHET−1は、本明細書中に記載の通りである)を有する化合物およびそれらの塩は、グルコキナーゼ(GLK)の活性化剤であり、それによって、例えば、2型糖尿病の処置に有用である。式(I)の化合物を製造する方法も記載する。

Description

本発明は、インスリン分泌について減少したグルコース閾値をもたらすグルコキナーゼ(GLKまたはGK)によって媒介される疾患または医学的状態の処置または予防に有用である一群のベンゾイルアミノヘテロシクリル化合物に関する。更に、それら化合物は、肝内グルコース取込みを増加させることによって血中グルコースを低下させると考えられる。このような化合物は、2型糖尿病および肥満症の処置に有用性がありうる。本発明は、更に、それら化合物を含む医薬組成物、およびそれら化合物を用いたGLKに媒介される疾患の処置方法に関する。
膵臓β細胞および肝実質細胞において、主な原形質膜グルコース輸送体は、GLUT2である。生理的グルコース濃度下において、GLUT2が膜を越えてグルコースを輸送する速度は、これら細胞中の全グルコース取込み速度を律速することはない。グルコース取込み速度は、グルコキナーゼ(GLK)によって触媒されるグルコースのグルコース−6−リン酸(G−6−P)へのリン酸化の速度によって制限される[1]。GLKは、グルコースについて高い(6〜10mM)Kmを有し、G−6−Pの生理的濃度によって阻害されない[1]。GLK発現は、数種類の組織および細胞タイプ、最も顕著には、膵臓β細胞および肝臓細胞(肝細胞)に限られている[1]。これら細胞において、GLK活性は、グルコース利用について律速しているので、グルコースに誘発されるインスリン分泌および肝グリコーゲン合成の程度を調節する。これら過程は、全身グルコース恒常性の維持に不可欠であり、そして双方とも、糖尿病において機能不全性である[2]。
一つの糖尿病サブタイプ、すなわち、若年者の成人発症型2型糖尿病(Maturity-Onset Diabetes of the Young Type 2)(MODY−2)の場合、糖尿病は、GLK機能喪失突然変異によって引き起こされる[3,4]。MODY−2患者の高血糖症は、膵臓および肝臓双方におけるグルコース利用欠損によって生じる[5]。MODY−2患者の膵臓におけるグルコース利用欠損は、グルコースに刺激されるインスリン分泌について上昇した閾値を生じる。逆に、希なGLK活性化突然変異は、この閾値を減少させて、家族性高インスリン血症を引き起こす[6,6a,7]。MODY−2糖尿病患者において認められる減少したGLK活性に加えて、2型糖尿病患者では、肝グルコキナーゼ活性も減少する[8]。重要なことは、全般的または肝選択的なGLK過発現は、その疾患の食事性および遺伝性双方のモデルにおける糖尿病表現型の発生を妨げるまたは逆行させる[9〜12]。更に、2型糖尿病患者のフルクトースでの急性処置は、肝グルコース利用の刺激によってグルコース耐性を改善する[13]。この作用は、下記の機構により、肝細胞におけるサイトゾルGLK活性のフルクトースに誘発される増加によって媒介されると考えられる[13]。
肝GLK活性は、GLK調節タンパク質(GLKRP)との会合によって阻害される。GLK/GLKRP複合体は、GLKRPへのフルクトース−6−リン酸(F6P)結合によって安定化するが、この糖リン酸のフルクトース−1−リン酸(F1P)での置換によって脱安定化する。F1Pは、食事性フルクトースのフルクトキナーゼに媒介されるリン酸化によって生じる。結果として、GLK/GLKRP複合体完全さおよび肝GLK活性は、F6Pが、吸収後状態で優勢であり、F1Pが、食後状態で優勢であるような栄養依存方式で調節される。肝細胞とは対照的に、膵臓β細胞は、GLKRPの不存在下でGLKを発現する。したがって、β細胞GLK活性は、その基質であるグルコースの利用可能性によって十分に調節される。低分子は、直接的にかまたは、GLK/GLKRP複合体を脱安定化することによって、GLKを活性化することがありうる。前者のクラスの化合物は、肝臓および膵臓双方におけるグルコース利用を刺激すると考えられるが、後者は、肝臓において選択的に働くと考えられる。しかしながら、どちらのプロフィールを有する化合物も、2型糖尿病を処置する場合、この疾患が、双方の組織におけるグルコース利用欠損を特徴とするので、治療的利点を有すると考えられる。
GLK、GLKRPおよびKATPチャンネルは、エネルギー平衡の調節および食物摂取の制御において重要な脳の領域である視床下部のニューロン中で発現される[14〜18]。これらニューロンは、食欲および食欲不振の神経ペプチドを発現することが分かっており[15,19,20]、周囲グルコース濃度の変化によって阻害されるかまたは励起される視床下部内のグルコース感受性ニューロンであると考えられた[17,19,21,22]。グルコースレベルの変化を感知するこれらニューロンの能力は、いろいろな遺伝性のおよび実験的に誘発される肥満症モデルにおいて欠損している[23〜28]。グルコキナーゼの競合阻害剤であるグルコース類似体の脳室内(icv)注入は、痩身ラットの食物摂取を刺激する[29,30]。対照的に、グルコースのicv注入は、摂食を抑制する[31]。したがって、GLKの低分子活性化剤は、GLKへの中枢性作用によって、食物摂取および体重増加を減少させることがありうる。したがって、GLK活性化剤は、糖尿病に加えて、肥満症を含めた摂食障害を処置する場合に治療的に有益でありうる。それら視床下部作用は、2型糖尿病の処置について、グルコース恒常性を正常化する場合に肝臓および/または膵臓中で働く同化合物の作用に相加的または相乗的であろう。したがって、GLK/GLKRP系は、(糖尿病(Diabetes)および肥満症(Obesity)双方に利点を有する)可能性のある「Diabesity」標的として記載することができる。
GLKは、更に、特定の腸内分泌細胞中で発現されるが、その場合、それは、腸管K細胞およびL細胞それぞれによるインクレチンペプチドGIP(グルコース依存性インスリン向性ポリペプチド)およびGLP−1(グルカゴン様ペプチド−1(Glucagon-Like Peptide-1))のグルコース感受性分泌を制御すると考えられる(32,33,34)。したがって、GLKの低分子活性化剤は、これら腸内分泌細胞によるGIPおよびGLP−1分泌を刺激する結果として、インスリン分泌、b細胞の機能および生存、および体重への追加の有益な作用を有することがありうる。
WO00/58293号およびWO01/44216号(Roche)には、一連のベンジルカルバモイル化合物が、グルコキナーゼ活性化剤として記載されている。このような化合物がGLKを活性化する機構は、GLK活性をNADH生産に関連させ、それを順次、光学的に測定する検定においてこのような化合物の直接作用を測定することによって評価される。以下に記載の in vitro 検定の詳細を参照されたい。本発明の化合物は、GLKを直接的に活性化することができるし、またはGLKRPとGLKとの相互作用を阻害することによってGLKを活性化することができる。
更に別のGLK活性化剤は、WO03/095438号(置換フェニルアセトアミド、Roche)、WO03/055482号(カルボキサミド誘導体およびスルホンアミド誘導体、Novo Nordisk)、WO2004/002481号(アリールカルボニル誘導体、Novo Nordisk)に、およびWO03/080585号(アミノ置換ベンゾイルアミノ複素環、Banyu)に記載された。
本発明者の国際出願WO03/000267号は、酵素グルコキナーゼ(GLK)の活性化剤である一群のベンゾイルアミノピリジルカルボン酸を記載している。
本発明者の国際出願WO03/015774号は、式(A):
Figure 2009504621
(式中、Rは、カルボン酸で置換されたピリジル以外の置換複素環である)
を有する化合物を記載している。
国際出願WO2004/076420(Banyu)は、概して、WO03/015774号に記載のものの部分集合である化合物を記載しているが、ここにおいて、例えば、Rは、(置換された)アルキルエーテルであり、そしてRは、(置換された)フェノキシである。
本発明者は、驚くべきことに、小さい群の化合物、概して、WO03/015774号に記載のある選択された部分群の化合物であって、概して、GLK酵素について優れた効力、そして例えば、より高い水性溶解性、より高い透過性および/またはより低い血漿タンパク質結合を含めた、より好都合な物理的性質を有する化合物を発見した。結果として、これら性質の平衡を有するこのような化合物は、例えば、経口ブドウ糖負荷試験(Oral Glucose Tolerance Test)(OGTT)における活性によって決定されるような、経口投与後の優れた in vivo 効力およびより高い薬物不含血漿レベルを示すと考えられる。したがって、この群の化合物は、より少ない用量で優れた経口暴露を与え、それによって、GLKによって媒介される疾患または医学的状態の処置または予防における使用に特に適していると考えられる。更に、本発明の化合物は、好都合な代謝プロフィールおよび/または毒性プロフィールを有することがありうる。本発明の化合物は、更に、当該技術分野において知られている他のGLK活性化剤、更には、WO03/015774号に記載のものと比較して、優れた効力および/または好都合な物理的性質(上記のような)、および/または好都合な毒性プロフィールおよび/または好都合な代謝プロフィールを有することがありうる。
したがって、本発明の第一の側面により、式(I):
Figure 2009504621
[式中、Rは、シクロペンチル、ブタ−2−イル、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、2−ヒドロキシプロパ−1−イル、2−メトキシプロパ−1−イル、2−ヒドロキシブタ−1−イルおよび2−メトキシブタ−1−イルより選択され;
HET−1は、窒素原子を2位に、そして場合により、O、NおよびSより独立して選択される1個または2個の追加の環ヘテロ原子を含有する5員または6員のC連結ヘテロアリール環であり;この環は、いずれかの窒素原子上に(それによって第四級化されないという条件付きで)Rより選択される置換基で、および/または1個または2個の利用可能な炭素原子上にRより独立して選択される置換基で置換されていてよく;
は、−C(O)NRおよび−SONRより選択され;
は、ハロであり;
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、4〜7員の飽和または部分不飽和ヘテロシクリル環であって、O、NおよびSより独立して選択される1個または2個の追加のヘテロ原子を(連結しているN原子に加えて)含有してよいものを形成し、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられることもありうるし、そしてここにおいて、環中の硫黄原子は、S(O)基またはS(O)基へと酸化されていてもよく;この環は、利用可能な炭素原子上にRより独立して選択される1個または2個の置換基で、および/または利用可能な窒素原子上にRより選択される置換基で置換されていてよく;または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、6〜10員の二環式飽和または部分不飽和ヘテロシクリル環であって、1個の追加の窒素原子を(連結しているN原子に加えて)含有してよいものを形成し、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられることもありうるし;この環は、利用可能な炭素上に、ヒドロキシ、メチルおよびハロより選択される1個の置換基で、または利用可能な窒素原子上にメチルで置換されていてよく;
は、独立して、(1−4C)アルキル、ハロ、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、アミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルおよびジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルより選択され;
は、独立して、(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、アミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルおよびジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルより選択され;
は、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキル、アミノカルボニル、(1−4C)アルキルアミノカルボニル、ジ(1−4C)アルキルアミノカルボニル、(1−4C)アルキルアミノ、ジ(1−4C)アルキルアミノ、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)p(1−4C)アルキルより選択され;
は、(1−4C)アルキル、−C(O)(1−4C)アルキル、アミノカルボニル、(1−4C)アルキルアミノカルボニル、ジ(1−4C)アルキルアミノカルボニル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)p(1−4C)アルキルより選択され;
nは、0または1であり;
pは、(各々の場合に独立して)0、1または2である]
を有する化合物;またはその塩を提供する。
本発明の別の側面において、
が、ブタ−2−イル、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、2−ヒドロキシプロパ−1−イル、2−メトキシプロパ−1−イル、2−ヒドロキシブタ−1−イルおよび2−メトキシブタ−1−イルより選択される、本明細書中の前に定義の式(I)の化合物;またはその塩を提供する。
ヘテロシクリル基HET−1の定義が、窒素上に置換されていてよいヘテロアリール環を包含する場合、このような置換は、荷電した第四級窒素原子、環の芳香性の除去または不安定な構造をもたらさないということは理解されるであろう。HET−1の定義が、いずれのO−O、O−SまたはS−S結合も包含するものではないということは理解されるであろう。HET−1の定義が、不安定な構造を包含するものではないということは理解されるであろう。
HET−1中のいずれか一つの炭素原子は、環の芳香性を維持するために、1個のR基で置換されていてよいにすぎないということは理解されるであろう。HET−1環中の2個までの異なった炭素原子は、R基で置換されていてよく、それらは各々、同じであってよいしまたは異なっていてよく、但し、それによって形成される構造は、安定で且つ芳香族であるという条件付きである。
は、NRで形成される複素環式環中のいずれかまたは全ての利用可能な炭素原子上に存在しうるし;各々の炭素原子は、同じであってよいしまたは異なっていてよい1個または2個のR基で置換されることがありうるし、但し、それによって形成される構造は安定である(したがって、例えば、gem−ジヒドロキシ置換を包含するものではない)という条件付きであるということは理解されるであろう。
式(I)の化合物が、2個以上のR基を含有する場合、それらは、同じであってよいしまたは異なっていてよいということは理解されるであろう。
式(I)の化合物が、2個以上のR基を含有する場合、それらは、同じであってよいしまたは異なっていてよいということは理解されるであろう。
類似の慣例が、本明細書中の前に定義の式(I)の化合物上の全ての他の基および置換基に当てはまる。
式(I)の化合物は、本発明の範囲内である塩を形成することができる。薬学的に許容しうる塩が好適であるが、他の塩は、例えば、化合物を単離するまたは精製する場合に有用でありうる。
別の側面において、本発明は、本明細書中の上に定義の式(I)の化合物または薬学的に許容しうる塩に関する。
別の側面において、本発明は、本明細書中の上に定義の式(I)の化合物またはそれらのプロドラッグに関する。式(I)の化合物のプロドラッグの適する例は、式(I)の化合物の in-vivo 加水分解性エステルである。したがって、別の側面において、本発明は、本明細書中の上に定義の式(I)の化合物またはそれらの in-vivo 加水分解性エステルに関する。
本明細書中において、「アルキル」という包括的用語は、直鎖および分岐状鎖双方のアルキル基を包含する。しかしながら、「プロピル」のような個々のアルキル基の意味は、直鎖型のみを特定し、そしてt−ブチルのような個々の分岐状鎖アルキル基の意味は、分岐状鎖型のみを特定する。例えば、「(1−4C)アルキル」には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルおよびt−ブチルが含まれる。類似の慣例が、他の包括的用語に当てはまる。
疑わしさを免れるために、窒素を2位に含有する基HET−1の意味は、その基が結合しているアミド窒素原子に相対して2位を意味するものである。例えば、HET−1は、次の構造を包含するが、これに制限されるわけではない。
Figure 2009504621
本明細書中の前に定義のような、5員または6員のC連結ヘテロアリール環としてのHET−1の適する例には、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリミジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリルおよびトリアゾリルが含まれる。
本明細書中の前に定義のような、RおよびRによって、それらが結合している窒素と一緒に形成される4〜7員環に適する例には、モルホリノ、チオモルホリノ(および硫黄がSO基またはS(O)基へと酸化されているその変型)、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、アゼチジニル、ホモピペラジニル、ホモモルホリノ、ホモチオモルホリノ(および硫黄がSO基またはS(O)基へと酸化されているその変型)およびホモピペリジニルが含まれる。
本明細書中の前に定義のような、RおよびRによって、それらが結合している窒素と一緒に形成される6〜10員の二環式複素環式環に適する例は、下に示される構造:
Figure 2009504621
(式中、点線は、分子の残部への結合点を示し、そしてここにおいて、Rは、本明細書中の前に定義の炭素または窒素上の任意の置換基である)
によって示されるものなどの二環式飽和または部分不飽和ヘテロシクリル環である。
具体的には、このような環系は、次のような[2,2,1]系である。
Figure 2009504621
別の態様において、このような環系は、次のような[2.1.1]系である。
Figure 2009504621
(1−4C)アルキルの例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルおよび tert−ブチルが含まれ;(3−6C)シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが含まれ;ハロの例には、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードが含まれ;ヒドロキシ(1−4C)アルキルの例には、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、1−ヒドロキシイソプロピルおよび4−ヒドロキシブチルが含まれ;(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルの例には、メトキシメチル、エトキシメチル、tert−ブトキシメチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、メトキシプロピル、2−メトキシプロピルおよびメトキシブチルが含まれ;(1−4C)アルコキシの例には、メトキシ、エトキシ(ehtoxy)、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシおよび tert−ブトキシが含まれ;(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル(式中、pは、0、1または2である)の例には、メチルスルフィニルメチル、エチルスルフィニルメチル、エチルスルフィニルエチル、メチルスルフィニルプロピル、メチルスルフィニルブチル、メチルスルホニルメチル、エチルスルホニルメチル、エチルスルホニルエチル、メチルスルホニルプロピル、メチルスルホニルブチル、メチルチオメチル、エチルチオメチル、エチルチオエチル、メチルチオプロピルおよびメチルチオブチルが含まれ;(1−4C)アルキルスルホニルの例には、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニルおよび tert−ブチルスルホニルが含まれ;−S(O)p(1−4C)アルキルの例には、(1−4C)アルキルスルホニル、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル、tert−ブチルスルフィニル、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオおよび tert−ブチルチオが含まれ;アミノ(1−4C)アルキルの例には、アミノメチル、アミノエチル、2−アミノプロピル、3−アミノプロピル、1−アミノイソプロピルおよび4−アミノブチルが含まれ;(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルの例には、(N−メチル)アミノメチル、(N−エチル)アミノメチル、1−((N−メチル)アミノ)エチル、2−((N−メチル)アミノ)エチル、(N−エチル)アミノエチル、(N−メチル)アミノプロピルおよび4−((N−メチル)アミノ)ブチルが含まれ;ジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルの例には、ジメチルアミノメチル、メチル(エチル)アミノメチル、メチル(エチル)アミノエチル、(N,N−ジエチル)アミノエチル、(N,N−ジメチル)アミノプロピルおよび(N,N−ジメチル)アミノブチルが含まれ;−C(O)(1−4C)アルキルおよび(1−4C)アルキルカルボニルの例には、メチルカルボニル、エチルカルボニル、プロピルカルボニルおよび tert−ブチルカルボニルが含まれ;(1−4C)アルキルアミノの例には、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノおよび tert−ブチルアミノが含まれ;ジ(1−4C)アルキルアミノの例には、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、ジプロピルアミノ、N−イソプロピル−N−メチルアミノ(methyamino)およびジブチルアミノが含まれ;(1−4C)アルキルアミノカルボニルの例には、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、プロピルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル、ブチルアミノカルボニルおよび tert−ブチルアミノカルボニルが含まれ;ジ(1−4C)アルキルアミノカルボニルの例には、ジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、N−メチル−N−エチルアミノカルボニル、ジプロピルアミノカルボニル、N−イソプロピル−N−メチルアミノカルボニル(methyaminocarbonyl)およびジブチルアミノカルボニルが含まれる。
上に定義の式(I)を有するある種の化合物が、1個またはそれを超える不斉炭素原子によって光学活性体またはラセミ体で存在しうる限りにおいて、本発明は、その定義中に、GLKを直接的に刺激するまたはGLK/GLKRP相互作用を阻害する性質を有するいずれかこのような光学活性体またはラセミ体を包含するということは理解されるはずである。光学活性体の合成は、当該技術分野において周知の有機化学の標準的な技法によって、例えば、光学活性な出発物質からの合成によってまたはラセミ体の分割によって行うことができる。ある種の化合物は、互変異性体で存在しうるということ、および本発明が、更に、GLKを活性化する本発明の化合物のいずれかおよび全ての互変異性体に関するということも理解されるはずである。
式(I)を有するある種の化合物およびそれらの塩は、溶媒和の形で、更には、例えば、水和した形などの非溶媒和の形で存在しうるということも理解されるはずである。本発明が、GLKを活性化する全てのこのような溶媒和の形を包含するということは理解されるはずである。
本発明の一つの態様において、式(I)の化合物を提供し、別の態様において、式(I)の化合物の薬学的に許容しうる塩を提供し、もう一つ別の態様において、式(I)の化合物の in-vivo 加水分解性エステルを提供し、そしてもう一つ別の態様において、式(I)の化合物の in-vivo 加水分解性エステルの薬学的に許容しうる塩を提供する。
各々の可変基の好ましい意味は、次の通りである。このような意味は、本明細書中の前にまたは以下に定義のいずれかの意味、定義、クレイム、側面または態様について、適所で用いることができる。具体的には、各々、最も広範な式(I)の定義への個々の制限として用いることができる。更に、次の意味は各々、次の一つまたはそれを超える他の意味との組合せで、最も広範な式(I)の定義を制限するのに用いることができる。
(1)Rは、部分式X:
Figure 2009504621
(式中、Rは、エチル、トリフルオロメチル、エチニルおよびヒドロキシエチルより選択される)
を有する。
(2)Rは、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イル、2−ヒドロキシブタ−3−イルおよび2−ヒドロキシブタ−1−イルより選択される。
(3)Rは、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イルである。
(4)Rは、テトラヒドロフリルまたはテトラヒドロピラニルである。
(5)Rは、(S)立体配置のテトラヒドロフリル、すなわち、
Figure 2009504621
である。
(6)Rは、(R)立体配置のテトラヒドロフリル、すなわち、
Figure 2009504621
である。
(7)Rは、4−テトラヒドロピラニル:
Figure 2009504621
である。
(8)Rは、2−ヒドロキシブタ−3−イルであり、そして立体配置は、好ましくは、R−O−が、
Figure 2009504621
であるようにある。
(9)Rは、2−ヒドロキシブタ−1−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イルおよびブタ−2−イルより選択される。
(10)Rは、2−ヒドロキシプロパ−1−イル、2−メトキシプロパ−1−イル、2−ヒドロキシブタ−1−イルおよび2−メトキシブタ−1−イルより選択される。
(11)Rは、2−ヒドロキシブタ−1−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イル、シクロペンチルおよびブタ−2−イルより選択される。
(12)Rは、2−ヒドロキシブタ−1−イルである。
(13)Rは、1,3−ジフルオロプロパ−2−イルである。
(14)HET−1は、5員ヘテロアリール環である。
(15)HET−1は、6員ヘテロアリールである。
(16)HET−1は、Rより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されている。
(17)HET−1は、Rより選択される1個の置換基で置換されている。
(18)HET−1は、Rより選択される1個の置換基で置換されている。
(19)HET−1は、未置換である。
(20)HET−1は、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリミジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリルおよびトリアゾリルより選択される。
(21)HET−1は、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリルおよびオキサジアゾリルより選択される。
(22)HET−1は、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニルおよびピリミジニルより選択される。
(23)HET−1は、チアゾリル、ピラゾリルおよびオキサゾリルより選択される。
(24)HET−1は、チアジアゾリルおよびオキサジアゾリルより選択される。
(25)HET−1は、1,3,4−チアジアゾリルおよび1,3,4−オキサジアゾリルより選択される。
(26)HET−1は、1,2,4−オキサジアゾリルおよび1,2,4−オキサジアゾリルより選択される。
(27)HET−1は、ピラゾリル、具体的には、N−メチルピラゾリルである。
(28)HET−1は、ピラゾリルであって、利用可能な炭素または窒素原子上に、具体的には、炭素原子上にメチル基で置換されていてよいものである。
(29)HET−1は、ピラジニルである。
(30)HET−1は、チアゾリル、ピラゾリル、チアジアゾリルおよびピラジニルより選択される。
(31)Rは、(1−4C)アルキル、ハロ、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよびジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルより選択される。
(32)Rは、メチル、エチル、ブロモ、クロロ、フルオロ、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、アミノメチル、N−メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチルより選択される。
(33)Rは、(1−4C)アルキル、ハロ、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、アミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルおよびジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルより選択される。
(34)Rは、メチル、エチル、ブロモ、クロロ、フルオロ、ヒドロキシメチルおよびメトキシメチルより選択される。
(35)Rは、メチル、エチル、クロロおよびフルオロより選択される。
(36)Rは、メチルである。
(37)Rは、メチル、エチル、ブロモ、クロロ、フルオロ、アミノメチル、N−メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、ヒドロキシメチルおよびメトキシメチルより選択される。
(38)Rは、メチル、エチル、アミノメチル、N−メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、ヒドロキシメチルおよびメトキシメチルより選択される。
(39)Rは、メチル、エチル、イソプロピルおよびメトキシメチルより選択される。
(40)2個の置換基Rが存在する場合、双方とも、メチル、エチル、ブロモ、クロロおよびフルオロより選択され;好ましくは、双方ともメチルである。
(41)Rは、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルおよびジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルより選択される。
(42)Rは、(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよびジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルより選択される。
(43)Rは、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、アミノメチル、N−メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチルより選択される。
(44)Rは、(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、アミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルおよびジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルより選択される。
(45)Rは、メチル、エチル、アミノメチル、N−メチルアミノメチルおよびジメチルアミノメチルより選択される。
(46)Rは、メチル、エチル、ヒドロキシメチルおよびメトキシメチルより選択される。
(47)Rは、メチルおよびエチルより選択される。
(48)Rは、メチルである。
(49)Rは、メチル、エチル、アミノメチル、N−メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、ヒドロキシメチルおよびメトキシメチルより選択される。
(50)Rは、メチル、エチル、イソプロピルおよびメトキシメチルより選択される。
(51)Rは、クロロまたはフルオロである。
(52)Rは、クロロである。
(53)Rは、フルオロである。
(54)Rは、−C(O)NRである。
(55)Rは、−SONRである。
(56)RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、4員環を形成する。
(57)RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、5員環を形成する。
(58)RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、6員環を形成する。
(59)RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、7員環を形成する。
(60)RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、完全飽和環を形成する。
(61)RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、モルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニルおよびアゼチジニルより選択される環を形成する。
(62)RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、ピロリジニル、モルホリノおよびアゼチジニルより選択される環を形成する。
(63)RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、アゼチジニル環を形成する。
(64)RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、未置換の環を形成する。
(65)RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、置換基Rでかまたは置換基Rで一置換された環を形成する。
(66)RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、6〜10員の二環式飽和または部分不飽和環を形成する。
(67)Rは、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルより選択される。
(68)Rは、ヒドロキシ、メトキシおよびメチルより選択される。
(69)Rは、(1−4C)アルキルおよび−C(O)(1−4C)アルキルより選択される。
(70)Rは、アゼチジニルカルボニルである。
(71)n=0。
(72)n=1。
本発明のもう一つの特徴により、次の好ましい群の本発明の化合物を提供する。
本発明の一つの側面において、
が、ブタ−2−イル、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、2−ヒドロキシプロパ−1−イル、2−メトキシプロパ−1−イル、2−ヒドロキシブタ−1−イルおよび2−メトキシブタ−1−イルより選択され;
HET−1が、窒素原子を2位に、そして場合により、O、NおよびSより独立して選択される1個または2個の追加の環ヘテロ原子を含有する5員または6員のC連結ヘテロアリール環であり;この環は、いずれかの窒素原子上に(それによって第四級化されないという条件付きで)Rより選択される置換基で、および/または1個または2個の利用可能な炭素原子上にRより独立して選択される置換基で置換されていてよく;
が、−C(O)NRおよび−SONRより選択され;
が、ハロであり;
およびRが、それらが結合している窒素原子と一緒に、4〜7員の飽和または部分不飽和ヘテロシクリル環であって、O、NおよびSより独立して選択される1個または2個の追加のヘテロ原子を(連結しているN原子に加えて)含有してよいものを形成し、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられることもありうるし、そしてここにおいて、環中の硫黄原子は、S(O)基またはS(O)基へと酸化されていてもよく;この環は、利用可能な炭素原子上にRより独立して選択される1個または2個の置換基で、および/または利用可能な窒素原子上にRより選択される置換基で置換されていてよく;
が、独立して、(1−4C)アルキル、ハロ、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、アミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルおよびジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルより選択され;
が、独立して、(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、アミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルおよびジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルより選択され;
が、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキル、アミノカルボニル、(1−4C)アルキルアミノカルボニル、ジ(1−4C)アルキルアミノカルボニル、(1−4C)アルキルアミノ、ジ(1−4C)アルキルアミノ、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)p(1−4C)アルキルより選択され;
が、(1−4C)アルキル、−C(O)(1−4C)アルキル、アミノカルボニル、(1−4C)アルキルアミノカルボニル、ジ(1−4C)アルキルアミノカルボニル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)p(1−4C)アルキルより選択され;
nが、0または1であり;
pが、(各々の場合に独立して)0、1または2である、本明細書中の前に定義の式(I)の化合物;またはその塩を提供する。
本発明の別の側面において、
が、シクロペンチル、ブタ−2−イル、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニルおよび2−ヒドロキシブタ−1−イルより選択され;
HET−1が、本明細書中の前に定義の置換されていてよい5員または6員ヘテロアリール環であり;
が、−CONRであり;
nが、0であり;
およびRが一緒に、アゼチジニル環、ピロリジニル環またはモルホリノ環を形成する、本明細書中の前に定義の式(I)の化合物またはその塩を提供する。
本発明の別の側面において、
が、ブタ−2−イル、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニルおよび2−ヒドロキシブタ−1−イルより選択され;
HET−1が、本明細書中の前に定義の置換されていてよい5員または6員ヘテロアリール環であり;
が、−CONRであり;
nが、0であり;
およびRが一緒に、アゼチジニル環、ピロリジニル環またはモルホリノ環を形成する、本明細書中の前に定義の式(I)の化合物またはその塩を提供する。
本発明の別の側面において、
が、シクロペンチル、ブタ−2−イル、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニルおよび2−ヒドロキシブタ−1−イルより選択され;
HET−1が、チアゾリル、ピラゾリル、チアジアゾリルおよびピラジニルより選択され、ここにおいて、HET−1は、炭素または窒素上にメチル基またはエチル基で置換されていてよく;
nが、0または1であり;
が、フルオロまたはクロロであり;
が、−CONRであり;
およびRが一緒に、アゼチジニル環、ピロリジニル環またはモルホリノ環を形成する、本明細書中の前に定義の式(I)の化合物またはその塩を提供する。
本発明の別の側面において、
が、ブタ−2−イル、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニルおよび2−ヒドロキシブタ−1−イルより選択され;
HET−1が、チアゾリル、ピラゾリル、チアジアゾリルおよびピラジニルより選択され、ここにおいて、HET−1は、炭素または窒素上にメチル基またはエチル基で置換されていてよく;
nが、0または1であり;
が、フルオロまたはクロロであり;
が、−CONRであり;
およびRが一緒に、アゼチジニル環、ピロリジニル環またはモルホリノ環を形成する、本明細書中の前に定義の式(I)の化合物またはその塩を提供する。
本発明の一つの側面において、
が、シクロペンチル、ブタ−2−イル、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニルおよび2−ヒドロキシブタ−1−イルより選択され;
HET−1が、本明細書中の前に定義の置換されていてよい5員または6員ヘテロアリール環であり;
が、−SONRであり;
nが、0であり;
およびRが一緒に、アゼチジニル環、ピロリジニル環またはモルホリノ環を形成する、本明細書中の前に定義の式(I)の化合物またはその塩を提供する。
本発明の一つの側面において、
が、ブタ−2−イル、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニルおよび2−ヒドロキシブタ−1−イルより選択され;
HET−1が、本明細書中の前に定義の置換されていてよい5員または6員ヘテロアリール環であり;
が、−SONRであり;
nが、0であり;
およびRが一緒に、アゼチジニル環、ピロリジニル環またはモルホリノ環を形成する、本明細書中の前に定義の式(I)の化合物またはその塩を提供する。
本発明の別の側面において、
が、シクロペンチル、ブタ−2−イル、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニルおよび2−ヒドロキシブタ−1−イルより選択され;
HET−1が、チアゾリル、ピラゾリル、チアジアゾリルおよびピラジニルより選択され、ここにおいて、HET−1は、炭素または窒素上にメチル基またはエチル基で置換されていてよく;
nが、0または1であり;
が、フルオロまたはクロロであり;
が、−SONRであり;
およびRが一緒に、アゼチジニル環、ピロリジニル環またはモルホリノ環を形成する、本明細書中の前に定義の式(I)の化合物またはその塩を提供する。
本発明の別の側面において、
が、ブタ−2−イル、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニルおよび2−ヒドロキシブタ−1−イルより選択され;
HET−1が、チアゾリル、ピラゾリル、チアジアゾリルおよびピラジニルより選択され、ここにおいて、HET−1は、炭素または窒素上にメチル基またはエチル基で置換されていてよく;
nが、0または1であり;
が、フルオロまたはクロロであり;
が、−SONRであり;
およびRが一緒に、アゼチジニル環、ピロリジニル環またはモルホリノ環を形成する、本明細書中の前に定義の式(I)の化合物またはその塩を提供する。
本発明の別の側面において、
が、2−ヒドロキシブタ−1−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イルおよびブタ−2−イルより選択され;
HET−1が、チアゾリル、ピラゾリル、チアジアゾリルおよびピラジニルより選択され、ここにおいて、HET−1は、炭素または窒素上にメチル基またはエチル基で置換されていてよく;
nが、0または1であり;
が、フルオロまたはクロロであり;
が、−CONRであり;
およびRが一緒に、アゼチジニル環、ピロリジニル環またはモルホリノ環を形成する、本明細書中の前に定義の式(I)の化合物またはその塩を提供する。
本発明の別の側面において、
が、2−ヒドロキシブタ−1−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イルおよびブタ−2−イルより選択され;
HET−1が、チアゾリル、ピラゾリル、チアジアゾリルおよびピラジニルより選択され、ここにおいて、HET−1は、炭素または窒素上にメチル基またはエチル基で置換されていてよく;
nが、0または1であり;
が、フルオロまたはクロロであり;
が、−CONRであり;
およびRが一緒に、アゼチジニル環を形成する、本明細書中の前に定義の式(I)の化合物またはその塩を提供する。
本発明の別の側面において、
が、シクロペンチル、2−ヒドロキシブタ−1−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イルおよびブタ−2−イルより選択され;
HET−1が、N−メチルピラゾリルであり;
nが、0または1であり;
が、クロロであり;
が、−CONRであり;
およびRが一緒に、アゼチジニル環を形成する、本明細書中の前に定義の式(I)の化合物またはその塩を提供する。
本発明の別の側面において、
が、2−ヒドロキシブタ−1−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イルおよびブタ−2−イルより選択され;
HET−1が、N−メチルピラゾリルであり;
nが、0または1であり;
が、クロロであり;
が、−CONRであり;
およびRが一緒に、アゼチジニル環を形成する、本明細書中の前に定義の式(I)の化合物またはその塩を提供する。
本発明の別の側面において、
が、シクロペンチル、2−ヒドロキシブタ−1−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イルおよびブタ−2−イルより選択され;
HET−1が、ピラゾリルであって、炭素または窒素上にメチル基で置換されていてよいものであり;
nが、0または1であり;
が、フルオロまたはクロロであり;
が、−CONRであり;
およびRが一緒に、アゼチジニル環を形成する、本明細書中の前に定義の式(I)の化合物またはその塩を提供する。
本発明の別の側面において、
が、シクロペンチル、2−ヒドロキシブタ−1−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イルおよびブタ−2−イルより選択され;
HET−1が、ピラゾリルまたは5−メチルピラゾール−3−イルであり;
nが、0または1であり;
が、フルオロまたはクロロ、具体的には、クロロであり;
が、−CONRであり;
およびRが一緒に、アゼチジニル環を形成する、本明細書中の前に定義の式(I)の化合物またはその塩を提供する。
本発明の更に好ましい化合物は、各々の実施例であるが、それらは各々、本発明のもう一つの独立した側面を提供する。更に別の側面において、本発明は、それら実施例のいずれか二つまたはそれを超える化合物を更に含む。
本発明の具体的な化合物には、次の、
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−{[(2R)−2−ヒドロキシブチル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]ベンズアミド;
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)ベンズアミド;
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェニル]オキシ}−5−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェニル]オキシ}−5−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−{[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−{[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−{[(1S)−1−メチルプロパ−2−イン−1−イル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;および
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−{[(1S)−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;および/または
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−(シクロペンチルオキシ)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−(シクロペンチルオキシ)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;および/または
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]ベンズアミド;
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−N−1H−ピラゾール−3−イル−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]ベンズアミド
のいずれか一つまたはそれを超えるもの;またはその薬学的に許容しうる塩が含まれる。
本発明の化合物は、プロドラッグの形で投与することができる。プロドラッグは、本発明の化合物(本発明の化合物のエステルまたはアミド、具体的には、in-vivo 加水分解性エステルなど)を生じるように体内で分解可能であるバイオプリカーサー(bioprecursor)または薬学的に許容しうる化合物である。いろいろな形のプロドラッグが、当該技術分野において知られている。このようなプロドラッグ誘導体の例については、次を参照されたい。
(a)Design of Prodrugs, edited by H. Bundgaard, (Elsevier, 1985) and Methods in Enzymology, Vol. 42, p. 309-396, edited by K. Widder, et al. (Academic Press, 1985);
(b)A Textbook of Drug Design and Development, edited by Krogsgaard-Larsen;
(c)H. Bundgaard, Chapter 5 “Design and Application of Prodrugs”, by H. Bundgaard p. 113-191 (1991);
(d)H. Bundgaard, Advanced Drug Delivery Reviews, 8, 1-38 (1992);
(e)H. Bundgaard, et al., Journal of Pharmaceutical Sciences, 77, 285 (1988);および
(f)N. Kakeya, et al., Chem Pharm Bull, 32, 692 (1984)。
上に引用された文書の内容は、本明細書中に援用される。
プロドラッグの例は、次の通りである。カルボキシ基またはヒドロキシ基を含有する本発明の化合物の in-vivo 加水分解性エステルは、例えば、ヒトまたは動物体内で加水分解されて、親酸または親アルコールを生じる薬学的に許容しうるエステルである。カルボキシに適する薬学的に許容しうるエステルには、C〜Cアルコキシメチルエステル、例えば、メトキシメチル;C〜Cアルカノイルオキシメチルエステル、例えば、ピバロイルオキシメチル;フタリジルエステル;C〜CシクロアルコキシカルボニルオキシC〜Cアルキルエステル、例えば、1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル;1,3−ジオキソレン−2−オニルメチルエステル、例えば、5−メチル−1,3−ジオキソレン−2−オニルメチル;および(1−6C)アルコキシカルボニルオキシエチルエステルが含まれる。
ヒドロキシ基を含有する本発明の化合物の in-vivo 加水分解性エステルには、リン酸エステル(アミドリン酸環状エステルを含めた)などの無機エステル;およびα−アシルオキシアルキルエーテル;およびエステル分解の in-vivo 加水分解の結果として1個または複数の親ヒドロキシ基を生じる関連化合物が含まれる。α−アシルオキシアルキルエーテルの例には、アセトキシメトキシおよび2,2−ジメチルプロピオニルオキシメトキシが含まれる。ヒドロキシについての in-vivo 加水分解性エステル形成性基の選択肢には、アルカノイル、ベンゾイル、フェニルアセチルおよび置換されたベンゾイルおよびフェニルアセチル、アルコキシカルボニル(炭酸アルキルエステルを生じる)、ジアルキルカルバモイルおよびN−(ジアルキルアミノエチル)−N−アルキルカルバモイル(カルバメートを生じる)、ジアルキルアミノアセチルおよびカルボキシアセチルが含まれる。
本発明の化合物の適する薬学的に許容しうる塩は、例えば、充分に塩基性である本発明の化合物の酸付加塩、例えば、無機酸または有機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸またはマレイン酸との、例えば、酸付加塩である。更に、充分に酸性である本発明のベンゾオキサジノン誘導体の適する薬学的に許容しうる塩は、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム塩またはカリウム塩;アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウム塩またはマグネシウム塩;アンモニウム塩;または生理学的に許容しうる陽イオンを与える有機塩基との塩、例えば、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリンまたはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンとの塩である。
本発明のもう一つの特徴は、医薬組成物であって、上に定義の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を、薬学的に許容しうる希釈剤または担体と一緒に含む医薬組成物である。
本発明の別の側面により、薬剤として用いるための、上に定義の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を提供する。
本発明の別の側面により、GLKによって媒介される疾患、具体的には、2型糖尿病の処置用の薬剤として用いるための、上に定義の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を提供する。
更に、本発明により、GLKによって媒介される疾患、具体的には、2型糖尿病の処置用の薬剤の製造における、式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩の使用を提供する。
その化合物は、好適には、この方法で用いるための医薬組成物として製剤化される。
本発明の別の側面により、GLKに媒介される疾患、特に、糖尿病を処置する方法であって、このような処置を必要としている哺乳動物に、有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を投与することによる方法を提供する。
本発明の化合物または組成物で処置することができる具体的な疾患には、低血糖症の重篤な危険を伴わない2型真性糖尿病における血中グルコース低下(および1型を処置する可能性)、異常脂肪血症、肥満症、インスリン抵抗性、代謝症候群X、グルコース寛容減損が含まれる。
上に論じられたように、GLK/GLKRP系は、したがって、(糖尿病および肥満症双方に利点を有する)可能性のある「Diabesity」標的として記載することができる。したがって、本発明の別の側面により、糖尿病および肥満症の組合せ処置または予防、具体的には、処置に用いるための薬剤の製造における、式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩の使用を提供する。
本発明の別の側面により、肥満症の処置または予防に用いるための薬剤の製造における、式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩の使用を提供する。
本発明のもう一つの側面により、肥満症および糖尿病の組合せ処置の方法であって、このような処置を必要としている哺乳動物に、有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を投与することによる方法を提供する。
本発明の別の側面により、肥満症の処置または予防、具体的には、処置用の薬剤として用いるための、上に定義の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を提供する。
本発明のもう一つの側面により、肥満症の処置方法であって、このような処置を必要としている哺乳動物に、有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を投与することによる方法を提供する。
本発明の化合物は、好都合な物理的および/または薬物動態学的性質、および/または好都合な毒性プロフィールゆえに、薬剤として用いるのに特に適当でありうる。
本発明の組成物は、経口使用に(例えば、錠剤、ロゼンジ、硬または軟カプセル剤、水性または油状の懸濁剤、乳剤、分散性散剤または顆粒剤、シロップ剤またはエリキシル剤として)、局所使用に(例えば、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、または水性または油状の液剤または懸濁剤として)、吸入による投与用に(例えば、微粉または液状エアゾルとして)、吹入による投与用に(例えば、微粉として)または非経口投与用に(例えば、静脈内、皮下、筋肉内または筋肉内投与用の滅菌水性または油状の液剤として、または直腸投与用の坐剤として)適する形であってよい。経口使用に適する剤形が好適である。
本発明のそれら組成物は、当該技術分野において周知の慣用的な医薬賦形剤を用いて、慣用法によって得ることができる。したがって、経口使用を予定した組成物は、例えば、一つまたはそれを超える着色剤、甘味剤、着香剤および/または保存剤を含有してよい。
錠剤製剤に適する薬学的に許容しうる賦形剤には、例えば、ラクトース、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウムまたは炭酸カルシウムなどの不活性希釈剤;トウモロコシデンプンまたはアルゲン酸(algenic acid)などの造粒剤および崩壊剤;デンプンなどの結合剤;ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクなどの滑沢剤;p−ヒドロキシ安息香酸エチルまたはプロピルなどの保存剤;およびアスコルビン酸などの酸化防止剤が含まれる。錠剤製剤は、未コーティングであってよいし、またはそれらの崩壊およびその後の胃腸管内での活性成分吸収を変更するようにかまたは、それらの安定性および/または外観を改善するように、どちらの場合も、当該技術分野において周知の慣用的なコーティング剤および手順を用いてコーティングされていてよい。
経口使用のための組成物は、その活性成分が、不活性固体希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムまたはカオリンと混合されているゼラチン硬カプセル剤の形であってよいし、または活性成分が、ラッカセイ油、流動パラフィンまたはオリーブ油などの油または水と混合されているゼラチン軟カプセル剤としてあってよい。
水性懸濁剤は、概して、微粉の形の活性成分を、一つまたはそれを超える懸濁化剤であって、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴムおよびアラビアゴムなどのもの;分散助剤または湿潤剤であって、レシチン;または脂肪酸とアルキレンオキシドの縮合生成物(例えば、ポリオキシエチレンステアラート);または長鎖脂肪族アルコールとエチレンオキシドの縮合生成物、例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール;またはポリオキシエチレンソルビトールモノオレアートのような、脂肪酸およびヘキシトールから誘導される部分エステルとエチレンオキシドの縮合生成物;または脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導される部分エステルとエチレンオキシドの縮合生成物、例えば、ポリエチレンソルビタンモノオレアートなどのものと一緒に含有する。それら水性懸濁剤は、一つまたはそれを超える保存剤(p−ヒドロキシ安息香酸エチルまたはプロピルなど)、酸化防止剤(アスコルビン酸など)、着色剤、着香剤および/または甘味剤(スクロース、サッカリンまたはアスパルテームなど)を含有してもよい。
油状懸濁剤は、活性成分を、植物油(ラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油またはヤシ油など)中にまたは鉱油(流動パラフィンなど)中に懸濁させることによって製剤化することができる。それら油状懸濁剤は、蜜蝋、硬質パラフィンまたはセチルアルコールなどの増粘剤を含有してもよい。着香剤および上記のものなどの甘味剤を加えて、口当たりのよい経口製剤を提供することができる。これら組成物は、アスコルビン酸などの酸化防止剤の添加によって保存することができる。
水の添加による水性懸濁液の製造に適する分散性散剤および顆粒剤は、概して、活性成分を、分散助剤または湿潤剤、懸濁化剤および一つまたはそれを超える保存剤と一緒に含有する。適する分散助剤または湿潤剤および懸濁化剤は、上に既述されたものによって代表される。甘味剤、着香剤および着色剤などの追加の賦形剤も存在してよい。
本発明の医薬組成物は、水中油エマルジョンの形であってもよい。その油状相は、オリーブ油またはラッカセイ油などの植物油、または例えば、流動パラフィンなどの鉱油、またはいずれかこれらの混合物であってよい。適する乳化剤は、例えば、アラビアゴムまたはトラガカントゴムなどの天然に存在するガム;ダイズ、レシチンなどの天然に存在するホスファチド;脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導されるエステルまたは部分エステル(例えば、ソルビタンモノオレアート);およびポリオキシエチレンソルビタンモノオレアートのような、エチレンオキシドとこれら部分エステルの縮合生成物であってよい。それらエマルジョンは、甘味剤、着香剤および保存剤を含有してもよい。
シロップ剤およびエリキシル剤は、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、アスパルテームまたはスクロースなどの甘味剤と一緒に製剤化することができるし、粘滑剤、保存剤、着香剤および/または着色剤を含有してもよい。
それら医薬組成物は、滅菌注射可能水性または油状懸濁剤の形であってもよく、それは、既知の手順にしたがって、上に述べられた一つまたはそれを超える適当な分散助剤または湿潤剤および懸濁化剤を用いて製剤化することができる。滅菌注射可能製剤は、無毒性の非経口的に許容しうる希釈剤または溶媒中の滅菌注射可能溶液または懸濁液、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液であってもよい。
吸入による投与用の組成物は、微粉固体を含有するエアゾルかまたは液体粒子として活性成分を計量分配するように配置された慣用的な加圧エアゾルの形であってよい。揮発性フッ素化炭化水素または炭化水素などの慣用的なエアゾル噴射剤を用いることができ、エアゾル装置は、好都合には、一定計量の活性成分を計量分配するように配置される。
製剤に関する追加の情報について、読者は、Chapter 25.2 in Volume 5 of Comprehensive Medicinal Chemistry (Corwin Hansch; Chairman of Editorial Board), Pergamon Press 1990 を参照する。
一つまたはそれを超える賦形剤と混合されて単一剤形を生じる活性成分の量は、必然的に、処置される宿主および具体的な投与経路に依って異なるであろう。例えば、ヒトへの経口投与を予定した製剤は、概して、例えば、全組成物の約5〜約98重量%であってよい適当且つ好都合な量の賦形剤と配合された0.5mg〜2gの活性剤を含有するであろう。単位剤形は、概して、約1mg〜約500mgの活性成分を含有するであろう。投与経路および投薬計画に関する追加の情報について、読者は、Chapter 25.3 in Volume 5 of Comprehensive Medicinal Chemistry (Corwin Hansch; Chairman of Editorial Board), Pergamon Press 1990 を参照する。
式(I)の化合物の治療または予防目的のための用量サイズは、当然ながら、周知の医学慣例により、状態の性質および重症度、動物または患者の年齢および性別、および投与経路によって異なるであろう。
治療または予防目的に式(I)の化合物を用いる場合、それは、概して、必要ならば分割用量で与えられる、例えば、0.5mg〜75mg/kg体重の範囲内の1日用量が与えられるように投与されるであろう。非経口経路が用いられる場合、概して、より少ない用量が投与されるであろう。したがって、例えば、静脈内投与には、概して、例えば、0.5mg〜30mg/kg体重の範囲内の用量が用いられるであろう。同様に、吸入による投与には、例えば、0.5mg〜25mg/kg体重の範囲内の用量が用いられるであろう。しかしながら、経口投与が好適である。
本明細書中に記載のGLK活性の上昇は、処置されている適応症について、単独療法として、または一つまたはそれを超える他の物質および/または処置との組合せで適用することができる。このような共同処置は、その処置の個々の成分の同時の逐次的なまたは別々の投与によって達成することができる。同時処置は、単一錠剤でまたは別々の錠剤であってよい。例えば、真性糖尿病の処置の場合、化学療法には、次の主な種類の処置が含まれてよい。
(1)インスリンおよびインスリン類似体;
(2)インスリン分泌促進薬であって、スルホニル尿素(例えば、グリベンクラミド、グリピジド)、食事性グルコース調節薬(例えば、レパグリニド(repaglinide)、ナテグリニド(nateglinide))を含めたもの;
(3)インクレチン作用を改善する物質(例えば、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤およびGLP−1アゴニスト);
(4)インスリン増感性薬であって、PPARγアゴニスト(例えば、ピオグリタゾン(pioglitazone)およびロシグリタゾン(rosiglitazone))を含めたもの、および組合せのPPARαおよびγ活性を有する物質;
(5)肝グルコース平衡をモジュレーションする物質(例えば、メトホルミン、フルクトース1,6−ビスホスファターゼ阻害剤、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、グリコーゲンシンターゼキナーゼ阻害剤);
(6)腸からのグルコース吸収を減少させるように設計された物質(例えば、アカルボース(acarbose));
(7)腎によるグルコースの再吸収を妨げる物質(SGLT阻害剤);
(8)持続性高血糖症の合併症を処置するように設計された物質(例えば、アルドースレダクターゼ阻害剤);
(9)抗肥満薬(例えば、シブトラミン(sibutramine)およびオルリスタト(orlistat));
(10)抗異常脂肪血症薬であって、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤(例えば、スタチン);PPARαアゴニスト(フィブラート(fibrates)、例えば、ゲムフィブロジル);胆汁酸金属イオン封鎖剤(コレスチラミン);コレステロール吸収阻害剤(植物スタノール(stanols)、合成阻害剤);胆汁酸吸収阻害剤(IBATi)およびニコチン酸および類似体(ナイアシンおよび徐放性製剤)などのもの;
(11)抗高血圧症薬であって、β遮断薬(例えば、アテノロール、インデラル);ACE阻害剤(例えば、リシノプリル);カルシウムアンタゴニスト(例えば、ニフェジピン);アンギオテンシン受容体アンタゴニスト(例えば、カンデサルタン(candesartan));αアンタゴニストおよび利尿薬(例えば、フロセミド、ベンズサイアザイド)などのもの;
(12)止血調節薬であって、抗血栓薬、フィブリン溶解の活性化剤および抗血小板薬;トロンビンアンタゴニスト;第Xa因子阻害剤;第VIIa因子阻害剤);抗血小板薬(例えば、アスピリン、クロピドグレル(clopidogrel));抗凝固薬(ヘパリンおよび低分子量類似体、ヒルジン)およびワルファリンなどのもの;
(13)グルカゴンの作用に拮抗する物質;および
(14)抗炎症薬であって、非ステロイド性抗炎症薬(例えば、アスピリン)およびステロイド性抗炎症薬(例えば、コルチゾン)などのもの。
本発明の別の側面により、下記の実施例において最終生成物として製造される個々の化合物およびそれらの塩を提供する。
本発明の化合物またはその塩は、このような化合物または構造的に関連した化合物の製造に応用可能であることが知られているいずれかの方法によって製造することができる。官能基は、慣用法を用いて保護し且つ脱保護することができる。アミノ保護基およびカルボン酸保護基などの保護基(並びに形成および最後の脱保護の手段)の例については、T.W. Greene and P.G.M. Wuts, “Protective Groups in Organic Synthesis”, Second Edition, John Wiley & Sons, New York, 1991 を参照されたい。
式(I)の化合物の合成方法を、本発明のもう一つの特徴として提供する。したがって、本発明のもう一つの側面により、式(I)の化合物の製造方法であって、方法(a)〜(e)(ここにおいて、可変部分は、特に断らない限り、式(I)の化合物について本明細書中の前に定義の通りである):
(a)式(III)を有する酸またはその活性誘導体と、式(IV)を有する化合物との反応
Figure 2009504621
(式中、Rは、本明細書中の前に定義の通りである、またはその保護された変型である);または
(b)式(V)を有する化合物と、式(VI)を有する化合物との反応
Figure 2009504621
(式中、Xは脱離基であり且つXはヒドロキシル基であり、またはXはヒドロキシル基であり且つXは脱離基であり、そしてここにおいて、Rは、本明細書中の前に定義の通りである、またはその保護された変型である);
方法(b)は、式(VII)
Figure 2009504621
(式中、Pは、以下に記載の保護基である)
を有する中間体エステルを用いて行った後、当業者に周知の且つどこか他に記載の手順によるエステル加水分解およびアミド形成を行うことで達成することもありうる;または
(c)式(VIII)を有する化合物と、式(IX)を有する化合物との反応
Figure 2009504621
(式中、Xは、脱離基または有機金属試薬であり且つXはヒドロキシル基であり、またはXはヒドロキシル基であり且つXは、脱離基または有機金属試薬であり、そしてここにおいて、Rは、本明細書中の前に定義の通りである、またはその保護された変型である);
方法(c)は、式(X)
Figure 2009504621
を有する中間体エステルを用いて行った後、当業者に周知の且つどこか他に記載の手順によるエステル加水分解およびアミド形成を行うことで達成することもありうる;または
(d)式(XI)を有する化合物と、式(XII)を有する化合物との反応
Figure 2009504621
(式中、Xは、脱離基であり;そしてここにおいて、Rは、本明細書中の前に定義の通りである、またはその保護された変型である);または
(e)式(XIII)
Figure 2009504621
[式中、R2aは、(R=−CONRについては)カルボン酸、エステルまたは無水物、または(−SONRであるRについては)スルホン酸同等物のような、Rの前駆体である]
を有する化合物と;式−NRを有するアミンとの反応;
そしてその後、必要ならば、
(i)式(I)の化合物を、式(I)の別の化合物へと変換すること;
(ii)保護基を全て除去すること;および/または
(iii)その塩を形成すること
を含む方法を提供する。
方法(b)〜(d)について適する脱離基X〜Xは、これらタイプの反応について当該技術分野において知られているいずれかの脱離基、例えば、ハロ、アルコキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、メタンスルホニルオキシまたはp−トルエンスルホニルオキシ;または現場で脱離基(オキシトリフェニルホスホニウム基など)へと変換することができる基(ヒドロキシ基など)である。
保護されたヒドロキシ基を含有するRに適する意味は、当該技術分野において知られているいずれかの適する保護されたヒドロキシ基、例えば、メチルエーテル、tert−ブチルエーテルなどの単純なエーテル、または−OSi[(1−4C)アルキル](式中、(1−4C)アルキル基は、各々独立して、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルおよび tert ブチルより選択される)などのシリルエーテルである。このようなトリアルキルシリル基の例は、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリルおよび tert−ブチルジメチルシリルである。更に適するシリルエーテルは、−Si(PhMe)および−Si(TolMe)(式中、Tol=メチルベンゼン)のような、フェニル基および置換されたフェニル基を含有するものである。ヒドロキシ保護基について更に適する意味は、以下に与えられる。
式(III)〜(XII)の化合物は、商業的に入手可能である、または当該技術分野において知られている、または例えば、実施例に示されるようにまたは下記のように、当該技術分野において知られている方法によって製造することができる。このような化合物を製造する方法に関する追加に情報について、本発明者は、本発明者のPCT公開WO03/000267号、WO03/015774号およびWO03/000262号およびそれらの参考文献を参照する。概して、いずれのアリール−Oまたはアルキル−O結合も、求核置換法または金属に触媒される方法によって、場合により、適する塩基の存在下で形成されうるということは理解されるであろう。
式(XIII)の化合物は、方法(a)〜(d)に示されたものなどの方法によって、および/または式(III)〜(XII)の化合物について上に述べられた方法によって製造することができる。
式(III)、式(IX)、式(X)、式(XI)および式(XIII)の化合物中のR基は、R基の性状に依存して、適する前駆体と、式(V)の化合物またはその誘導体との反応によって、例えば、式(V)の化合物中の脱離基Xの求核置換によって製造することができる。式(V)の化合物は、概して、商業的に入手可能である、または商業的に入手可能な化合物からの単純な官能基相互変換によってまたは参考文献方法によって製造することができる。追加の情報は、WO2004/076420号、WO2005/054200号、WO2005/054233号、WO2005/044801号およびWO2005/056530号で入手可能である。いろいろなR基を用いる若干の代表的な例を、下のスキームおよび/または実施例に与えるが、それは、概して、下に示されていなR基に同様に適用することができる。
Figure 2009504621
[PGは、保護基であり、Tsは、p−トルエンスルホニルである]。
当業者に周知の、式(I)の化合物の式(I)の別の化合物への変換例には、加水分解、水素化、水素化分解、酸化または還元などの官能基相互変換、および/またはアミドまたは金属触媒カップリング、または求核置換反応などの標準的な反応による更に別の機能性付加が含まれる。
置換基R、Rおよび/またはRは、合成配列順序のいずれか好都合な地点で分子中に導入することができるし、または出発物質中に存在していてよいということは理解されるであろう。これら置換基の一つへの前駆体は、上の方法工程(a)〜(e)の際に分子中に存在していてよく、そして次に、式(I)の化合物を形成する最終工程として所望の置換基へと変換することができ;その後、必要な場合、
(i)式(I)の化合物を、式(I)の別の化合物へと変換すること;
(ii)保護基を全て除去すること;および/または
(iii)その塩を形成することを行ってよい。
上の反応に具体的な反応条件は、次の通りであるが、ここにおいて、Pが保護基である場合、Pは、好ましくは、(1−4C)アルキル、例えば、メチルまたはエチルである。
方法(a)−アミドを形成するアミノ基とカルボン酸とのカップリング反応は、当該技術分野において周知である。例えば、
(i)ジメチルアミノピリジン(DMAP)の存在下、ジクロロメタン(DCM)、クロロホルムまたはジメチルホルムアミド(DMF)などの適する溶媒中において室温で、EDAC(1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩)で行われるカルボジイミドカップリング反応のような適当なカップリング反応を用いること;または
(ii)カルボン酸基を、DCMなどの適する溶媒の存在下における塩化オキサリルとの反応によって酸塩化物へと活性化させる反応。次に、その酸塩化物を、トリエチルアミンまたはピリジンなどの塩基の存在下、クロロホルムまたはDCMなどの適する溶媒中において0℃〜80℃の温度で、式(IV)の化合物と反応させることができる。
方法(b)−式(V)および式(VI)の化合物は、DMFまたはテトラヒドロフラン(THF)などの適する溶媒中において、水素化ナトリウムまたはカリウム tert−ブトキシドなどの塩基と、0〜200℃の範囲内の温度で、場合により、マイクロ波加熱、または酢酸パラジウム(II)、炭素上パラジウム、酢酸銅(II)またはヨウ化銅(I)などの金属触媒を用いて、一緒に反応させることができる;或いは、式(V)および式(VI)の化合物は、THFまたはDCMなどの適する溶媒中において、トリフェニルなどの適するホスフィン、およびジエチルアゾジカルボキシレートなどのアゾジカルボキシレートと、一緒に反応させることができる;方法(b)は、アリールニトリルまたはトリフルオロメチル誘導体のような、式(VII)のエステルへの前駆体を用いて行った後、前に記載のように、カルボン酸への変換およびアミド形成を行うこともありうる;
方法(c)−式(VIII)および式(IX)の化合物は、DMFまたはTHFなどの適する溶媒中において、水素化ナトリウムまたはカリウム tert−ブトキシドなどの塩基と、0〜200℃の範囲内の温度で、場合により、マイクロ波加熱、または酢酸パラジウム(II)、炭素上パラジウム、酢酸銅(II)またはヨウ化銅(I)などの金属触媒を用いて、一緒に反応させることができる;方法(c)は、アリールニトリルまたはトリフルオロメチル誘導体のような、式(X)のエステルへの前駆体を用いて行った後、前に記載のように、カルボン酸への変換およびアミド形成を行うこともありうる;式(VIII)の化合物は、商業的に入手可能である、または商業的に入手可能な物質から、当業者に周知の方法、例えば、官能基相互変換(加水分解、水素化、水素化分解、酸化または還元など)、および/または標準的な反応(アミドまたはスルホンアミドまたは金属触媒カップリング反応、または求核置換または求電子置換反応など)による更に別の機能性付加および/または環化によって製造することができる;
方法(d)−式(XI)の化合物と式(XII)の化合物との反応は、DMFなどの極性溶媒、またはTHFなどの無極性溶媒中において、水素化ナトリウムまたはカリウム tert−ブトキシドなどの強塩基と一緒に、0〜200℃の範囲内の温度で、場合により、マイクロ波加熱、または酢酸パラジウム(II)、炭素上パラジウム、酢酸銅(II)またはヨウ化銅(I)などの金属触媒を用いて行うことができる;
方法(e)−アミドを形成するアミノ基とカルボン酸またはスルホン酸または酸誘導体とのカップリング反応は、当該技術分野において周知であり、方法(a)について上に記載されている。
式(III)、式(VI)、式(VII)、式(IX)および/または式(XI)を有するある種の中間体は、新規であると考えられ、本発明の独立した側面を構成している。
が、式(I)の化合物について本明細書中に定義の通りである式(III)、式(IX)および/または式(XI)を有するある種の中間体は、新規であると考えられ、本発明の独立した側面を構成している。
式(XIII)を有するある種の中間体は、新規であると考えられ、本発明の独立した側面を構成している。
製造方法の際に、分子内の官能基に保護基を用いることは好都合でありうる。保護基は、問題の保護基の除去について適宜、参考文献に記載のまたは熟練した化学者に知られているいずれか好都合な方法によって除去することができるが、このような方法は、分子内のどこか他の場所の基への妨害を最小限にして保護基の除去を行うように選択される。
保護基の具体的な例は、便宜上、下に与えられるが、ここにおいて、「低級」は、それが用いられている基が、好ましくは、1〜4個の炭素原子を有するということを意味する。これら例が、全てを網羅するものではないということは理解されるであろう。保護基の除去方法の具体的な例が下に与えられている場合、これらは、同様に、全てを網羅するものではない。具体的に述べられていない保護基および脱保護方法の使用は、当然ながら、本発明の範囲内である。
カルボキシ保護基は、エステル形成性の脂肪族または芳香脂肪族アルコールの残基、またはエステル形成性シラノールの残基であってよい(このアルコールまたはシラノールは、好ましくは、1〜20個の炭素原子を含有する)。カルボキシ保護基の例には、直鎖または分岐状鎖(1〜12C)アルキル基(例えば、イソプロピル、t−ブチル);低級アルコキシ低級アルキル基(例えば、メトキシメチル、エトキシメチル、イソブトキシメチル;低級脂肪族アシルオキシ低級アルキル基(例えば、アセトキシメチル、プロピオニルオキシメチル、ブチリルオキシメチル、ピバロイルオキシメチル);低級アルコキシカルボニルオキシ低級アルキル基(例えば、1−メトキシカルボニルオキシエチル、1−エトキシカルボニルオキシエチル);アリール低級アルキル基(例えば、p−メトキシベンジル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、ベンズヒドリルおよびフタリジル);トリ(低級アルキル)シリル基(例えば、トリメチルシリルおよびt−ブチルジメチルシリル);トリ(低級アルキル)シリル低級アルキル基(例えば、トリメチルシリルエチル);および(2〜6C)アルケニル基(例えば、アリルおよびビニルエチル)が含まれる。
カルボキシル保護基の除去に特に適当な方法には、例えば、酸で、金属でまたは酵素的に触媒される加水分解が含まれる。水素化を用いてもよい。
ヒドロキシ保護基の例には、メチル、t−ブチル、低級アルケニル基(例えば、アリル);低級アルカノイル基(例えば、アセチル);低級アルコキシカルボニル基(例えば、t−ブトキシカルボニル);低級アルケニルオキシカルボニル基(例えば、アリルオキシカルボニル);アリール低級アルコキシカルボニル基(例えば、ベンゾイルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキシカルボニル、o−ニトロベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル);トリ低級アルキル/アリールシリル基(例えば、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル);テトラヒドロピラン−2−イル;アリール低級アルキル基(例えば、ベンジル)基;およびトリアリール低級アルキル基(例えば、トリフェニルメチル)が含まれる。アミノ保護基の例には、ホルミル基、アラルキル基(例えば、ベンジルおよび置換ベンジル、例えば、p−メトキシベンジル、ニトロベンジルおよび2,4−ジメトキシベンジルおよびトリフェニルメチル);ジ−p−アニシルメチル基およびフリルメチル基;低級アルコキシカルボニル(例えば、t−ブトキシカルボニル);低級アルケニルオキシカルボニル(例えば、アリルオキシカルボニル);アリール低級アルコキシカルボニル基(例えば、ベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキシカルボニル、o−ニトロベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル;トリアルキルシリル(例えば、トリメチルシリルおよびt−ブチルジメチルシリル);アルキリデン(例えば、メチリデン);ベンジリデン基および置換ベンジリデン基が含まれる。
ヒドロキシ保護基およびアミノ保護基の除去に適当な方法には、例えば、水素化;求核置換;酸で、塩基で、金属でまたは酵素的に触媒される加水分解;接触水素化分解;またはo−ニトロベンジルオキシカルボニルなどの基についての光分解による、またはシリル基についてのフッ化物イオンでの方法が含まれる。例えば、ヒドロキシ基についてのメチルエーテル保護基は、トリメチルシリルヨージドによって除去することができる。ヒドロキシ基についての tert−ブチルエーテル保護基は、加水分解によって、例えば、メタノール中の塩酸の使用によって除去することができる。
アミド基についての保護基の例には、アラルコキシメチル(例えば、ベンジルオキシメチルおよび置換ベンジルオキシメチル);アルコキシメチル(例えば、メトキシメチルおよびトリメチルシリルエトキシメチル);トリアルキル/アリールシリル(例えば、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル(butyldimethylsily)、t−ブチルジフェニルシリル);トリアルキル/アリールシリルオキシメチル(例えば、t−ブチルジメチルシリルオキシメチル、t−ブチルジフェニルシリルオキシメチル);4−アルコキシフェニル(例えば、4−メトキシフェニル);2,4−ジ(アルコキシ)フェニル(例えば、2,4−ジメトキシフェニル);4−アルコキシベンジル(例えば、4−メトキシベンジル);2,4−ジ(アルコキシ)ベンジル(例えば、2,4−ジ(メトキシ)ベンジル);およびアルカ−1−エニル(例えば、アリル、ブタ−1−エニルおよび置換ビニル、例えば、2−フェニルビニル)が含まれる。
アラルコキシメチル基は、アミド基上に、後者の基を適当なアラルコキシメチルクロリドと反応させることによって導入することができ、そして接触水素化によって除去することができる。アルコキシメチル基、トリアルキル/アリールシリル基およびトリアルキル/シリルオキシメチル基は、アミドを適当な塩化物と反応させることによって導入することができ、そして酸で;またはシリル含有基の場合はフッ化物イオンで除去することができる。アルコキシフェニル基およびアルコキシベンジル基は、好都合には、適当なハロゲン化物でのアリール化またはアルキル化によって導入し、そして硝酸第二セリウムアンモニウムでの酸化によって除去する。最後に、アルカ−1−エニル基は、アミドを適当なアルデヒドと反応させることによって導入することができ、そして酸で除去することができる。
上の他の医薬組成物、過程、方法、使用および薬剤製造の特徴において、本明細書中に記載の本発明の化合物の代わりのおよび好ましい側面および態様も当てはまる。
次の実施例は、例示の目的のためであり、本出願の範囲を制限するものではない。例示される化合物は各々、本発明の具体的な且つ独立した側面である。次の非制限実施例において、特に断らない限り、
(i)蒸発は、ロータリーエバポレーションによって真空中で行ったし、処理手順は、濾過による乾燥剤などの残留固体の除去後に行った;
(ii)操作は、室温で、すなわち、18〜25℃の範囲内で、アルゴンまたは窒素などの不活性ガスの雰囲気下で行った;
(iii)収率は、単に例示のために与えられ、必ずしも、達成しうる最大値ではない;
(iv)式(I)の最終生成物の構造は、特に断らない限り、300MHz(概して、Varian Gemini 2000を用いる)または400MHz(概して、Bruker Avance DPX400を用いる)の磁場強度(プロトンについて)での核(概して、プロトン)磁気共鳴(NMR)と、質量スペクトル技術によって確認した;プロトン磁気共鳴化学シフト値は、δスケールで測定したが、ピーク多重度は、次のように、すなわち、s,一重線;d,二重線;t,三重線;m,多重線;br,幅広;q,四重線,quin,五重線のように示されている;
(v)中間体は、概して、充分に特性決定しなかったが、純度は、薄層クロマトグラフィー(TLC)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、赤外(IR)またはNMR分析によって評価した;
(vi)クロマトグラフィーによる精製は、概して、特に断らない限り、シリカ上のフラッシュカラムクロマトグラフィーを意味する。カラムクロマトグラフィーは、概して、RedisepTM(例えば、Presearch Ltd, Hitchin, Herts, UK より入手可能)または Biotage(Biotage UK Ltd, Hertford, Herts, UK)などの予め充填されたシリカカートリッジ(4g〜400gまで)を用いて行い、ポンプおよびフラクションコレクターシステムを用いて溶離した。固相抽出(Solid Phase Extraction)(SPE)法による精製は、概して、ISOLUTE(登録商標)SCX−2カラム(例えば、International Sorbent Technology Ltd, Dryffryn Business Park, Hengoed, Mid Glamorgan, UK より入手可能)などのSPE材料を充填したクロマトグラフィーカートリッジの使用を意味する;
(vii)質量スペクトル(MS)データは、LCMSシステムで作成したが、その場合のHPLC成分は、概して、Agilent 1100かまたは Waters Alliance HT(2790&2795)装置から成り、Phemonenex Gemini C18 5μm、50x2mmカラム(または類似のもの)上において、酸性溶離剤(例えば、0〜95%の勾配の水/アセトニトリルであって、50:50(v/v)の水:アセトニトリル混合物中の1%ギ酸を5%含むものを用いる;またはアセトニトリルの代わりにメタノールを含む同等の溶媒系を用いる)かまたは塩基性溶離剤(例えば、0〜95%の勾配の水/アセトニトリルであって、アセトニトリル混合物中0.1%の880アンモニアを5%含むものを用いる)で溶離して行った;そしてMS成分は、概して、Waters ZQスペクトロメーターから成った。エレクトロスプレー(ESI)正・負ベースピーク強度のクロマトグラムおよび220〜300nmのUV全吸収クロマトグラムを作成し、m/zの値を与えている;概して、親質量を示すイオンのみを報告し、そして特に断らない限り、引用される値は(M−H)である;
(viii)適するマイクロ波反応器には、「Smith Creator」、「CEM Explorer」、「Biotage Initiator 60」および「Biotage Initiator 8」が含まれる。
略語
DCM ジクロロメタン
DEAD ジエチルアゾジカルボキシレート
DIAD ジイソプロピルアゾジカルボキシレート
DIPEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMA ジメチルアセトアミド
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EDAC 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
HATU O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキソフルオロホスフェート
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
HPMC ヒドロキシプロピルメチルセルロース
LCMS 液体クロマトグラフィー/質量分光法
NMP N−メチル−2−ピロリドン
NMR 核磁気共鳴分光法
RT 室温
THF テトラヒドロフラン
TFA トリフルオロ酢酸
CDCl ジュウテロクロロホルム
化合物名は全て、ACD NAMEコンピューターパッケージを用いて得た。
実施例1:3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−{[(2R)−2−ヒドロキシブチル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド
Figure 2009504621
アセトニトリル(5mL)中の3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−ヒドロキシ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド(0.1g,0.23mmol)、(R)−(+)−1,2−エポキシブタン(0.08mL,0.93mmol)および炭酸カリウム(81mg,0.59mmol)の混合物を、「Biotage initiator Microwave」中で4時間撹拌した。その混合物を、RTおよび圧力に達しさせ、真空中で減少させた。残留物を、酢酸エチル(50mL)と水(50mL)とに分配した。酢酸エチル層を分離し、水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、蒸発させて残留物とし、それを、シリカ上において酢酸エチルで溶離するクロマトグラフィーで分離して、所望の化合物(47mg)を生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 1.03 (t, 3H), 1.61 (quin, 2H), 2.38 (quin, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.89 (m, 2H), 4.01 (m, 1H), 4.20-4.40 (m, 4H), 6.70 (m, 1H), 6.79 (m, 1H), 7.04 (m, 2H), 7.20 (m, 1H), 7.30 (m, 1H), 7.51 (dd, 1H), 7.79 (m, 1H), 8.48 (s, 1H);
m/z 499(M+H)
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−ヒドロキシ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミドの製造を、下に記載する。
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−ヒドロキシ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド
Figure 2009504621
トリエチルアミン(0.24mL,1.04mmol)およびトリエチルシラン(6.03mL,34.8mmol)を、DCM(18mL)中の酢酸パラジウム(II)(72mg,18mol%)にアルゴン雰囲気下で加えた。その反応を15分間撹拌後、DCM(18mL)中の3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[(フェニルメチル)オキシ]ベンズアミド(0.9g,1.74mmol)を滴加し、更に2時間撹拌した。メタノール(20mL)を加え、その反応を、Celite(登録商標)を介して濾過し、濾液を真空中で濃縮した。酢酸エチル(50mL)を加え、そして有機層を、水(40mL)、1M塩酸(40mL)、ブライン(40mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して残留物を生じ、それを、シリカ上においてイソヘキサン中の50〜100%酢酸エチルの勾配で溶離するクロマトグラフィーで分離して、所望の化合物(0.4g)を生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.38 (m, 2H), 3.83 (s, 3H), 4.20-4.40 (m, 4H), 6.63 (m, 1H), 6.76 (m, 1H), 7.02 (m, 2H), 7.20 (m, 1H), 7.28 (m, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.77 (m, 1H), 8.02 (s, 1H), 8.55 (s, 1H);
m/z 427(M+H)
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[(フェニルメチル)オキシ]ベンズアミド
Figure 2009504621
DIPEA(2.1mL,11.24mmol)を、DMF(15mL)中の3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−[(フェニルメチル)オキシ]安息香酸(1.23g,2.81mmol)、HATU(2.23g,5.90mmol)および3−アミノ−1−メチルピラゾール(0.54mg,5.62mmol)の懸濁液に加えた。得られた混合物を、RTで24時間撹拌した。DMFを真空中で除去した。水(50mL)を加え、混合物を酢酸エチル(3x50mL)で抽出した。抽出物を一緒にし、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で蒸発させて、粗生成物を生じ、それを、シリカ上においてイソヘキサン中の50〜100%酢酸エチルの勾配で溶離するクロマトグラフィーで分離して、所望の化合物(1.0g)を生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.38 (quin, 2H), 3.79 (s, 3H), 4.20-4.40 (m, 4H), 5.07 (s, 2H), 6.78 (m, 2H), 6.99 (d, 1H), 7.05 (m, 1H), 7.28 (m, 2H), 7.39 (m, 5H), 7.48 (dd, 1H), 7.78 (d, 1H), 8.43 (brs, 1H);
m/z 517(M+H)
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−[(フェニルメチル)オキシ]安息香酸
Figure 2009504621
水(10mL)中の水酸化リチウム一水和物(0.27g,6.5mol)を、THF(20mL)中の3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−[(フェニルメチル)オキシ]安息香酸メチル(1.17g,2.6mmol)の溶液に加え、反応混合物をRTで2.5時間撹拌した。THFを真空中で除去し、水性残留物を酢酸エチル(20mL)で洗浄した。水性層を、1M塩酸でpH3に調整し、そして酢酸エチル(2x50mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、蒸発させて、所望の化合物(0.9g)を生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.39 (quin, 2H), 4.20-4.40 (m, 4H), 5.08 (s, 2H), 6.82 (m, 1H), 6.99 (d, 1H), 7.29 (m, 1H), 7.38 (m, 5H), 7.51 (m, 2H), 7.78 (m, 1H),
m/z 438(M+H)
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−[(フェニルメチル)オキシ]安息香酸メチル
Figure 2009504621
DMF(20mL)中の3−ヒドロキシ−5−{[フェニルメチル]オキシ}安息香酸メチル(1.54g,5.96mmol)、炭酸カリウム(1.64g,11.91mmol)および1−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルボニル]アゼチジン(0.85g,3.97mmol)の混合物を、120℃で24時間加熱した。DMFを真空中で除去し、水(50mL)を加え、そして混合物を酢酸エチル(3x50mL)で抽出した。抽出物を一緒にし、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で蒸発させて、粗生成物を生じ、それを、シリカ上においてイソヘキサン中の50〜100%酢酸エチルの勾配で溶離するクロマトグラフィーで分離して、所望の化合物(1.17g)を生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.38 (quin, 2H), 4.20-4.40 (m, 4H), 5.08 (s, 2H), 6.82 (m, 1H), 6.98 (d, 1H), 7.30 (m, 1H), 7.38 (m, 5H), 7.50 (m, 2H), 7.78 (m, 1H);
m/z 452(M+H)
3−ヒドロキシ−5−{[フェニルメチル]オキシ}安息香酸メチル
Figure 2009504621
DMF(6L)中の3,5−ジヒドロキシ安息香酸メチル(5.95mol)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(9mol)を加え、その懸濁液を、アルゴン下において周囲温度で撹拌した。これに、臭化ベンジル(8.42mol)を徐々に1時間にわたって、僅かな発熱を伴って加え、そして反応混合物をRTで一晩撹拌した。その反応を、塩化アンモニウム溶液(5L)、次に水(35L)で注意深く急冷した。水性懸濁液をDCM(1x3Lおよび2x5L)で抽出した。合わせた抽出物を、水(10L)で洗浄し、一晩乾燥させた(MgSO)。その溶液を真空中で蒸発させ、そして粗生成物を、3バッチでクロマトグラフィー分離して(フラッシュカラム、3x2kgシリカ、10%DCMを含有するヘキサン〜生のDCM〜50%酢酸エチルを含有するDCMから成る勾配で溶離する)、出発物質を除去した。粗製溶離液を、175gバッチで更にクロマトグラフィー分離して(Amicon HPLC、5kg順相シリカ、20%v/vの酢酸エチルを含有するイソヘキサンで溶離する)、所望の化合物(21%収率)を生じた。
1H NMR δ (d6-DMSO): 3.8 (s, 3H), 5.1 (s, 2H), 6.65 (m, 1H), 7.0 (m, 1H), 7.05 (m, 1H), 7.3-7.5 (m, 5H), 9.85 (brs, 1H)。
1−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルボニル]アゼチジン
Figure 2009504621
DCM(50mL)中の3−クロロ−4−フルオロ安息香酸(1.74g,10.0mmol)の溶液に、塩化オキサリル(1.05mL,12.0mmol)およびDMF(1滴)を加えた。その混合物をRTで16時間撹拌し、そしてDCMおよび過剰の塩化オキサリルを真空中で蒸発させた。残留する酸塩化物およびアゼチジン塩酸塩(1.12g,12mmol)を、DCM(25mL)中に入れ、そしてトリエチルアミン(4.18mL,30mmol)をその混合物に加え、それを、RTで2時間撹拌した。DCMを真空中で蒸発させ、そして残留物を酢酸エチル(100mL)と1N塩酸(50mL)とに分配した。酢酸エチル層を、飽和水性炭酸水素ナトリウムおよびブラインで逐次的に洗浄し、乾燥させ(MgSO)、蒸発させた。残留物を、酢酸エチルおよびイソヘキサンから結晶化させて、標題化合物(1.64g)を生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.4 (m, 2H), 4.2-4.4 (m, 4H), 7.2 (m, 1H), 7.55 (m, 1H), 7.7 (m, 1H)。
実施例2:3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]ベンズアミド
Figure 2009504621
アセトニトリル(5mL)中の3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−ヒドロキシ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド(0.26g,0.66mmol)、(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル4−メチルベンゼンスルホネート(241mg,0.99mmol)および炭酸カリウム(229mg,1.66mmol)の混合物を、「Biotage initiator Microwave」中において160℃で3時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、酢酸エチル(50mL)を加えた。有機層を、水(40mL)、ブライン(40mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして溶媒を真空中で除去して、黄色泡状物とし、それを、シリカ上において酢酸エチル中の0〜5%メタノールの勾配で溶離するクロマトグラフィーで分離して、所望の化合物(104mg)を生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.18 (m, 1H), 2.25 (m, 1H), 2.48 (quin, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.92 (m, 1H), 4.01 (m, 3H), 4.20-4.40 (m, 4H), 4.96 (m, 1H), 6.72 (s, 1H), 6.80 (s, 1H), 7.04 (d, 2H), 7.11 (s, 1H), 7.19 (s, 1H), 7.28 (m, 1H), 7.63 (d, 2H), 8.61 (s, 1H);
m/z 463(M+H)
次の化合物を、同様に、3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−ヒドロキシ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミドおよびテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル4−メチルベンゼンスルホネートを用いて合成した。
Figure 2009504621
実施例2で用いられた(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル4−メチルベンゼンスルホネートの製造を、下に記載する。
(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル4−メチルベンゼンスルホネート
Figure 2009504621
4−トルエンスルホニルクロリド(1.65g,8.63mmol)を、DCM(15mL)中のR−3−ヒドロキシテトラヒドロフラン(0.8g,9.08mmol)およびピリジン(0.88mL,10.9mmol)の溶液に加えた。その反応を、RTで72時間撹拌した。水(10mL)および1M塩酸(1mL)を加え、混合物をDCM(15mL)で抽出した。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で減少させて黄色油状物とし、それを、シリカ上においてイソヘキサン中の0〜50%酢酸エチルの勾配で溶離するクロマトグラフィーで分離して、所望の化合物(1.0g)を生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.13 (m, 2H), 2.47 (s, 3H), 3.80-3.95 (m, 4H), 5.15 (m, 1H), 7.37 (d, 2H), 7.81 (d, 2H)。
実施例2aの製造に用いられたテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル4−メチルベンゼンスルホネートを、同様に合成した。
Figure 2009504621
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−ヒドロキシ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミドの製造を、下に記載する。
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−ヒドロキシ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド
Figure 2009504621
エタノール(50mL)中の3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[(フェニルメチル)オキシ]ベンズアミド(1.00g,1.93mmol)、10重量%の炭素上パラジウム(0.10g)およびトリエチルアミン(0.81mL,5.79mmol)の溶液を、水素雰囲気下においてRTで16時間撹拌させた。その溶液を、Celite(登録商標)を介して濾過し、メタノール(100mL)で十分に洗浄した。溶液を真空中で濃縮し、残留物をエタノール(50mL)中に溶解させ、そして10重量%の炭素上パラジウム(0.10g)およびトリエチルアミン(0.81mL,5.79mmol)を加えた。その反応を、水素雰囲気下においてRTで48時間撹拌した。その溶液を、Celite(登録商標)を介して濾過し、メタノール(100mL)で十分に洗浄した。濾液を真空中で濃縮して、所望の化合物(0.73g)を生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.27 (quin, 2H), 3.69 (s, 3H), 4.20 (d, 4H), 6.59 (t, 1H), 6.67 (d, 1H), 6.88 (d, 2H), 6.94 (t, 1H), 7.08 (t, 1H), 7.20 (s, 1H), 7.50 (d, 2H), 8.69 (s, 1H);
m/z 393(M+H)
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[(フェニルメチル)オキシ]ベンズアミドの製造は、初めの方に記載した。
実施例3:3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェニル]オキシ}−5−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミドおよび3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェニル]オキシ}−5−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド(1:1)
Figure 2009504621
アセトニトリル(5mL)中の3−ヒドロキシ−5−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド・3−ヒドロキシ−5−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド(1:1)(300mg,0.98mmol)、1−[(3,4−ジフルオロフェニル)カルボニル]アゼチジン(203mg,1.03mmol)および炭酸カリウム(339mg,2.45mmol)を、マイクロ波反応器中において160℃で6時間加熱した。アセトニトリルを真空中で除去し、そして残留物を、酢酸エチル(25mL)中に溶解させ、水(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、蒸発させて残留物とし、それを、シリカ上において酢酸エチル中の2%メタノールで溶離するクロマトグラフィーで分離して、必要な生成物(87mg)を生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 1.19 (t, 6H), 1.69 (s, 1H), 2.31 (quin, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.78 (quin, 1H), 4.15 (m, 3H), 4.31 (t, 2H), 6.66 (t, 1H), 6.72 (d, 1H), 6.96 (t, 1H), 7.00 (t, 1H), 7.13 (t, 1H), 7.21 (d, 1H), 7.34 (m, 1H), 7.45 (m, 1H), 8.69 (s, 1H);
m/z 483(M+H)
それらジアステレオマーは、Chiralpak IA(250mmx20mm)No.EG014カラム上において、イソヘキサン/酢酸エチル/酢酸/トリエチルアミン(40/60/0.2/0.1)の混合物で溶離するキラル分取HPLCによって分離して、最初に溶離する異性体(63mg)の実施例3aと、次に溶離する異性体(44mg)の実施例3bを生じうる。
次の化合物を、同様に、3−ヒドロキシ−5−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド・3−ヒドロキシ−5−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド(1:1)および1−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルボニル]アゼチジンから製造した。
Figure 2009504621
実施例3で用いられた1−[(3,4−ジフルオロフェニル)カルボニル]アゼチジンの製造を、下に記載する。
1−[(3,4−ジフルオロフェニル)カルボニル]アゼチジン
Figure 2009504621
塩化オキサリル(1.05mL,12.0mmol)を、DMF(1滴)を含有するDCM(50mL)中の3,4−ジフルオロ安息香酸(1.58g,10mmol)の溶液に加えた。その反応を、RTで16時間撹拌後、蒸発乾固させた。残留物をDCM(25mL)中に再溶解させ、アゼチジン塩酸塩(1.12g,12.0mmol)を加えた後、トリエチルアミン(4.18mL,30.0mmol)を加えた。その混合物を、RTで2時間撹拌後、真空中で濃縮した。残留物を、酢酸エチルと1N塩酸とに分配し、有機相を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で、次にブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。標題化合物を、酢酸エチルおよびヘキサンの混合物から結晶化させて、白色結晶性固体(1.0g)を生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.4 (m, 2H), 4.3 (m, 4H), 7.2 (m, 1H), 7.4 (m, 1H), 7.5 (t, 1H)。
実施例3cで用いられた1−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルボニル]アゼチジンの製造は、初めの方に記載した。
3−ヒドロキシ−5−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミドおよび3−ヒドロキシ−5−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド(1:1)の製造を下に記載する。
3−ヒドロキシ−5−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミドおよび3−ヒドロキシ−5−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド(1:1)
Figure 2009504621
エタノール(50mL)中の3−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[(フェニルメチル)オキシ]ベンズアミドおよび3−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[(フェニルメチル)オキシ]ベンズアミド(1:1)混合物(1.26g,3.19mmol)および10重量%の炭素上パラジウム(0.13g)の溶液を、水素雰囲気下においてRTで16時間撹拌させた。その溶液を、Celite(登録商標)を介して濾過し、メタノール(100mL)で十分に洗浄した。溶液を真空中で濃縮して、所望の化合物(1.03g)を生じた。
1H NMR δ (d6-DMSO): 1.09 (d, 3H), 1.17 (d, 3H), 3.76 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 4.34 (quin, 1H), 6.48 (t, 1H), 6.56 (d, 1H), 6.93 (t, 1H), 7.05 (t, 1H), 7.60 (d, 1H), 9.66 (s, 1H), 10.67 (s, 1H);
m/z 306(M+H)
3−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[(フェニルメチル)オキシ]ベンズアミドおよび3−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[(フェニルメチル)オキシ]ベンズアミド(1:1)
Figure 2009504621
DMF(15mL)中の3−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−5−[(フェニルメチル)オキシ]安息香酸および3−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−5−[(フェニルメチル)オキシ]安息香酸(1:1)混合物(2.50g,7.92mmol)、1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(1.54g,15.8mmol)、HATU(3.92g,10.3mmol)およびDIPEA(2.76mL,15.8mmol)の溶液を、周囲雰囲気下においてRTで16時間撹拌した。水(150mL)を加え、その溶液を酢酸エチル(250mL)で抽出した。酢酸エチル層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、蒸発させて残留物とし、それを、シリカ上においてヘキサン中の50%酢酸エチルで溶離するクロマトグラフィーで分離して、所望の生成物(1.26g)を生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 1.17 (s, 3H), 1.18 (s, 3H), 2.44 (d, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.77 (m, 1H), 4.10 (quin, 1H), 4.99 (s, 2H), 6.64 (t, 1H), 6.75 (d, 1H), 6.96 (t, 1H), 7.03 (t, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.31 (m, 5H), 8.68 (s, 1H);
m/z 396(M+H)
3−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−5−[(フェニルメチル)オキシ]安息香酸および3−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−5−[(フェニルメチル)オキシ]安息香酸(1:1)
Figure 2009504621
THF(40mL)中の3−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−5−[(フェニルメチル)オキシ]安息香酸メチルおよび3−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−5−[(フェニルメチル)オキシ]安息香酸メチル(1:1)混合物(2.52g,7.63mmol)の溶液に、水(10mL)中の水酸化リチウム一水和物(0.80g,19.07mmol)の溶液を加えた。その混合物を、RTで16時間撹拌させた。THFを真空中で除去し、得られた溶液を水(100mL)と酢酸エチル(250mL)とに分配した。酢酸エチル層をブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO)。次に、水性層を、1M塩酸の添加によってpH7に調整し、酢酸エチル(75mL)で抽出した。酢酸エチル層をブラインで洗浄し、乾燥させた(MgSO)。酢酸エチル層を一緒にし、蒸発させて、必要な生成物(2.50g)を生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 1.18 (s, 3H), 1.20 (s, 3H), 3.80 (quin, 1H), 4.14 (quin, 1H), 5.01 (s, 2H), 6.72 (t, 1H), 7.21 (m, 1H), 7.32 (m, 6H)。
3−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−5−[(フェニルメチル)オキシ]安息香酸メチルおよび3−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−5−[(フェニルメチル)オキシ]安息香酸メチル(1:1)
Figure 2009504621
アセトニトリル(60mL)中の3−ヒドロキシ−5−{[フェニルメチル]オキシ}安息香酸メチル(3.00g,11.61mmol)、(2R,3S)−2,3−ジメチルオキシラン(3.04mL,34.8mmol)および炭酸カリウム(4.02g,29.0mmol)の溶液を、マイクロ波反応器中において150℃で3時間加熱した。アセトニトリルを真空中で除去し、残留する油状物を酢酸エチル(50mL)中に溶解させ、水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、蒸発させて、残留する油状物とした。その残留物を、シリカ上において酢酸エチルで溶離するクロマトグラフィーで分離して、所望の化合物(2.52g)を生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 1.17 (d, 6H), 3.82 (s, 3H), 4.04 (q, 2H), 4.99 (s, 2H), 6.67 (t, 1H), 7.14 (s, 1H), 7.30 (m, 6H);
m/z 330(M−H)
3−ヒドロキシ−5−{[フェニルメチル]オキシ}安息香酸メチルの製造は、初めの方に記載した。
実施例4:3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミドおよび3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド(1:1)
Figure 2009504621
エタノール(10mL)中の3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミドおよび3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド(1:1)(0.140g,0.28mmol)およびトリエチルアミン(0.118mL,0.84mmol)の混合物を、排気し、その雰囲気をアルゴンで置き換えた(3回)。10%炭素上パラジウム(14mg)を加え、容器を再度排気し、その雰囲気をアルゴンで置き換え(3回)、そして最後に排気して、その雰囲気を水素で置き換えた。混合物をRTで2日間撹拌した。反応混合物を、セライトを介して濾過し、メタノール(50mL)で洗浄し、溶媒を真空中で除去した。残留する固体を、シリカ上において酢酸エチル中の1%メタノールで溶離するクロマトグラフィーで分離して、所望の化合物(56mg)を生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 1.16 (t, 6H), 2.15 (s, 1H), 2.26 (quin, 2H), 3.63 (s, 3H), 3.77 (quin, 1H), 4.13 (m, 3H), 4.26 (t, 2H), 6.65 (t, 1H), 6.71 (d, 1H), 6.90 (d, 2H), 7.02 (t, 1H), 7.15 (t, 1H), 7.19 (d, 1H), 7.55 (d, 2H), 9.18 (s, 1H);
m/z 465(M+H)
それらジアステレオマーは、Chiralpak IA(250mmx20mm)カラム上において、イソヘキサン/酢酸エチル/酢酸/トリエチルアミン(30/70/0.2/0.1)の混合物で溶離するキラル分取HPLCによって分離して、最初に溶離する異性体(46mg)の実施例4aと、次に溶離する異性体(44mg)の実施例4bを生じうる。
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミドおよび3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド(1:1)の製造は、初めの方に記載した。
実施例5:3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−{[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド
Figure 2009504621
アセトニトリル(5mL)中の3−{[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル]オキシ}−5−ヒドロキシ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド(350mg,1.12mmol)、1−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルボニル]アゼチジン(253mg,1.18mmol)および炭酸カリウム(388mg,2.81mmol)の溶液を、マイクロ波反応器中において160℃で6時間加熱した。アセトニトリルを真空中で除去し、残留物を酢酸エチル(25mL)中に溶解させ、水(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、蒸発させて残留物とし、それを、シリカ上において酢酸エチルで溶離するクロマトグラフィーで分離後、C18逆相上の分取HPLCにより、水(+0.2%TFA)中の5〜95%アセトニトリル(+0.2%TFA)で溶離するクロマトグラフィーで分離して、必要な生成物(125mg)を生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.31 (quin, 2H), 3.82 (s, 3H), 4.18 (t, 2H), 4.30 (t, 2H), 4.58 (m, 2H), 4.69 (m, 2H), 4.89 (m, 1H), 6.76 (t, 1H), 6.90 (d, 1H), 6.98 (s, 1H), 7.00 (s, 1H), 7.30 (d, 1H), 7.33 (t, 1H), 7.45 (d, 1H), 7.47 (d, 1H), 7.71 (d, 1H), 10.24 (s, 1H);
m/z 505(M+H)
3−{[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル]オキシ}−5−ヒドロキシ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミドの製造を、下に記載する。
3−{[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル]オキシ}−5−ヒドロキシ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド
Figure 2009504621
エタノール(100mL)中の3−{[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[(フェニルメチル)オキシ]ベンズアミド(2.46g,6.13mmol)および10重量%の炭素上パラジウム(0.246g)の溶液を、水素雰囲気下においてRTで一晩撹拌させた。その溶液を、Celite(登録商標)を介して濾過し、そのケーキをメタノール(100mL)で洗浄した。溶液を蒸発させて、所望の化合物(1.78g)を生じた。
1H NMR δ (d6-DMSO): 3.78 (s, 3H), 4.72 (m, 4H), 4.97 (m, 1H), 6.57 (d, 2H), 7.03 (s, 1H), 7.16 (s, 1H), 7.59 (s, 1H);
m/z 312(M+H)
3−{[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[(フェニルメチル)オキシ]ベンズアミド
Figure 2009504621
DMF(12mL)中の3−{[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル]オキシ}−5−[(フェニルメチル)オキシ]安息香酸(3.00g,9.31mmol)、3−アミノ−1−メチルピラゾール(1.83g,18.6mmol)、HATU(4.60g,12.1mmol)およびDIPEA(3.25mL,18.6mmol)の溶液を、RTで一晩撹拌した。水(150mL)を加え、その溶液を酢酸エチル(250mL)で分配した。酢酸エチル層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、蒸発させて残留物とし、それを、シリカ上においてイソヘキサン中の50%酢酸エチルで溶離するクロマトグラフィーで分離して、所望の生成物(2.46g)を生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 3.69 (s, 3H), 4.57 (m, 5H), 5.00 (s, 2H), 6.70 (t, 1H), 6.74 (d, 1H), 7.01 (t, 1H), 7.08 (t, 1H), 7.21 (d, 1H), 7.30 (m, 5H), 8.68 (s, 1H);
m/z 402(M+H)
3−{[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル]オキシ}−5−[(フェニルメチル)オキシ]安息香酸
Figure 2009504621
水(100mL)中の水酸化リチウム一水和物(2.32g,55.1mmol)の溶液を、THF(200mL)中の3−{[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル]オキシ}−5−[(フェニルメチル)オキシ]安息香酸メチル(7.41g,22.0mmol)の溶液に加え、その混合物をRTで一晩撹拌させた。THFを真空中で除去し、得られた溶液を、水(100mL)と酢酸エチル(250mL)とに分配した。酢酸エチル層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させた(MgSO)。次に、水性層を、1M塩酸の添加によってpH7に調整し、酢酸エチル(75mL)で抽出した。酢酸エチル層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させた(MgSO)。酢酸エチル層を一緒にし、蒸発させて、必要な生成物(6.40g)を生じた。
1H NMR δ (d6-DMSO): 4.74 (m, 4H), 5.08 (s, 2H), 6.67 (s, 1H), 6.67 (s, 1H), 7.23 (s, 1H), 7.37 (m, 5H);
m/z 231(M−H)
3−{[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル]オキシ}−5−[(フェニルメチル)オキシ]安息香酸メチル
Figure 2009504621
DIAD(7.63mL,38.7mmol)を、THF(100mL)中の3−ヒドロキシ−5−{[フェニルメチル]オキシ}安息香酸メチル(5.00g,19.4mmol)、1,3−ジフルオロプロパン−2−オール(3mL,38.7mmol)およびトリフェニルホスフィン(10.16g,38.7mmol)の不活性雰囲気下の0℃溶液に1滴ずつ加えた。その溶液を、RTに達しさせ、2日間撹拌させた。THFを真空中で除去し、そして残留する油状物を、イソヘキサン中の20%酢酸エチルの混合物と一緒にスラリーにした。90分間撹拌させた後、その混合物を濾過し、濾液を蒸発させた。残留物する油状物を、シリカ上においてイソヘキサン中の30%酢酸エチルで溶離するクロマトグラフィーで分離して、所望の化合物(7.41g)を生じた。
1H NMR δ (d6-DMSO): 3.85 (s, 3H), 4.71 (m, 4H), 5.03 (m, 1H), 5.17 (s, 2H), 7.01 (t, 1H), 7.20 (m, 2H), 7.40 (m, 5H);
m/z 335(M−H)
3−ヒドロキシ−5−{[フェニルメチル]オキシ}安息香酸メチルの製造は、初めの方に記載している。
実施例6:3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−{[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド
Figure 2009504621
エタノール(10mL)中の3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−{[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド(0.125g,0.25mmol)およびトリエチルアミン(0.104mL,0.74mmol)の溶液を、排気し、そしてその雰囲気をアルゴンで置き換えた(3回)。10%炭素上パラジウム(12mg)を加え、容器を再度排気し、その雰囲気をアルゴンで置き換え(3回)、そして最後に排気して、その雰囲気を水素で置き換えた。混合物をRTで一晩撹拌した。反応混合物を、Celite(登録商標)を介して濾過し、メタノール(50mL)で洗浄し、溶媒を真空中で除去した。残留する固体を、シリカ上において酢酸エチルで溶離するクロマトグラフィーで分離して、所望の化合物(58mg)を生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.29 (quin, 2H), 3.70 (s, 3H), 4.22 (m, 4H), 4.60 (m, 5H), 6.71 (d, 1H), 6.76 (t, 1H), 6.95 (d, 2H), 7.06 (s, 1H), 7.20 (m, 1H), 7.21 (d, 1H), 7.59 (m, 2H), 8.59 (s, 1H);
m/z 471(M+H)
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−{[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミドの製造は、実施例5に記載した。
実施例7:3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−{[(1S)−1−メチルプロパ−2−イン−1−イル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド
Figure 2009504621
DIAD(0.141mL,0.71mmol)を、THF(3mL)中の3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−ヒドロキシ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド(140mg,0.36mmol)、トリフェニルホスフィン(118mg,0.71mmol)および(2R)−ブタ−3−イン−2−オール(0.056mL,0.71mmol)のアルゴン雰囲気下の0℃溶液に滴加した。その溶液をRTに達しさせ、60時間撹拌させた。溶媒を真空中で除去し、そして油状残留物を、シリカ上において酢酸エチルで溶離するクロマトグラフィーで分離後、C18逆相上の分取HPLCにより、水(+0.2%TFA)中の5〜95%アセトニトリル(+0.2%TFA)で溶離するクロマトグラフィーで分離して、必要な生成物(61mg)を生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 1.60 (d, 3H), 2.31 (quin, 2H), 2.40 (s, 1H), 3.82 (s, 3H), 4.26 (s, 4H), 5.02 (q, 1H), 6.80 (t, 1H), 6.93 (s, 1H), 6.97 (s, 1H), 7.00 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.30 (d, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.56 (d, 2H), 10.46 (s, 1H);
m/z 445(M+H)
次の化合物を、同様に、3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−ヒドロキシ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミドおよび(2R)−ブタン−2−オールから製造した。
Figure 2009504621
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−ヒドロキシ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミドの製造は、初めの方に記載した。
実施例8:3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−(シクロペンチルオキシ)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド
Figure 2009504621
3−(シクロペンチルオキシ)−5−ヒドロキシ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド(200mg,0.67mmol)、1−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルボニル]アゼチジン(158mg,0.80mmol)および炭酸カリウム(184mg,1.33mmol)を、アセトニトリル(3.5mL)中に溶解/懸濁させた。その反応混合物を、マイクロ波反応器中において120℃で4時間加熱した。混合物を冷却し、濾過し、真空中で濃縮した。その粗生成物を、シリカ上においてDCM中の0〜5%メタノールで溶離するクロマトグラフィーで分離して、必要な生成物を白色泡状物(133mg)として生じた。
1H NMR δ (d6-DMSO): 1.61 (m, 2H), 1.73 (m, 4H), 1.94 (m, 2H), 2.27 (m,2H), 3.78 (s, 3H), 4.06 (m, 2H), 4.35 (m, 2H), 4.94 (m, 1H), 6.55 (d, 1H), 6.77 (t, 1H), 7.14 (d, 1H), 7.17 (t, 1H), 7.41 (t, 1H), 7.59 (d, 1H), 7.62 (m, 1H), 7.81 (d, 1H), 10.83 (s, 1H);
m/z 495(M+H)
1−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルボニル]アゼチジンの製造は、初めの方に記載した。
3−(シクロペンチルオキシ)−5−ヒドロキシ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミドの製造を、下に記載する。
3−(シクロペンチルオキシ)−5−ヒドロキシ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド
Figure 2009504621
3−(シクロペンチルオキシ)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[(フェニルメチル)オキシ]ベンズアミド(1.87g,4.78mmol)を、エタノール(40mL)中に溶解させ、そして10%木炭上パラジウム(102mg)触媒をアルゴン下で加えた。その反応を、水素雰囲気下で86時間撹拌後、Celite(登録商標)を介して濾過し、真空中で濃縮して、淡褐色固体(1.31g)を生じた。
1H NMR δ (d6-DMSO): 1.54 (m, 2H), 1.76 (m, 4H), 1.96 (m, 2H), 2.75 (s, 1H), 3.83 (s, 3H), 4.91 (m, 1H), 6.49 (m, 1H), 6.61 (m, 1H), 6.98 (m, 1H), 7.06 (m, 1H), 7.65 (s, 1H), 9.73 (br s, 1H);
m/z 302(M+H)
3−(シクロペンチルオキシ)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[(フェニルメチル)オキシ]ベンズアミド
Figure 2009504621
3−(シクロペンチルオキシ)−5−[(フェニルメチル)オキシ]安息香酸(3.14g,10.0mmol)、1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(1.95g,20mmol)およびHATU(4.95g,13mmol)を、DMF(12.5mL)中に溶解させ、DIPEA(3.49mL,20mmol)を加えた。得られた混合物をRTで20時間撹拌した。混合物を、水(150mL)で急冷し、酢酸エチル(2x75mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、黄色油状物を残した。その残留物を、シリカ上においてイソヘキサン中の0〜30%酢酸エチルで溶離するクロマトグラフィーで分離して、所望の生成物を透明ガム(1.87g)として生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 1.59 (m, 4H), 1.83 (m, 4H), 3.79 (s, 3H), 4.76 (m, 1H), 5.08 (s, 2H), 6.66 (t, 1H), 6.82 (m, 1H), 7.01 (m, 1H), 7.08 (m, 1H), 7.26 (m, 1H), 7.33 (m, 1H), 7.35-7.45 (m, 4H), 8.67 (s, 1H);
m/z 392(M+H)
3−(シクロペンチルオキシ)−5−[(フェニルメチル)オキシ]安息香酸
Figure 2009504621
3−(シクロペンチルオキシ)−5−[(フェニルメチル)オキシ]安息香酸メチル(9.25g,28.34mmol)を、THF(120mL)中に溶解させ、そして水(60mL)中の水酸化リチウム一水和物(3.49g,85.0mmol)の溶液を加えた。その二相溶液を、RTで16時間撹拌し(LCMSは、80%の反応完了を示した)、メタノール(15mL)を加え、そして混合物を更に4時間撹拌した。THFを真空中で除去後、水(40mL)を加え、そしてpHを、塩酸で7に調整した。固体を集め、冷水で十分に洗浄した(8.85g)。
1H NMR δ (d6-DMSO): 1.64 (m, 2H), 1.76 (m, 4H), 1.96 (m, 2H), 4.89 (m, 1H), 5.19 (s, 2H), 6.80 (s, 1H), 7.07 (s, 1H), 7.16 (s, 1H), 7.34-7.53 (m, 5H);
m/z 311(M+H)
3−(シクロペンチルオキシ)−5−[(フェニルメチル)オキシ]安息香酸メチル
Figure 2009504621
3−ヒドロキシ−5−{[フェニルメチル]オキシ}安息香酸メチル(10g,38.7mmol)、1−シクロペンタノール(6.135mL,58.07mmol)およびトリフェニルホスフィン(15.24g,58.07mmol)を、アルゴン下においてTHF(166mL)中で撹拌し、氷浴中で5℃に冷却した。DEAD(25.3mL,58.1mmol)を、その混合物に、5〜10℃の範囲内の内部温度を維持しながら滴加した。撹拌を16時間続けた。混合物を真空中で除去し、酢酸エチル(60mL)およびイソヘキサン(60mL)中に再溶解させ、得られた沈殿を除去し、溶液を真空中で濃縮して、黄色油状物を生じた。その残留物を、シリカ上においてイソヘキサン中の0〜30%酢酸エチルで溶離するクロマトグラフィーで分離して、無色油状物を生じ、それを真空下で結晶化して、白色固体とした。
1H NMR δ (CDCl3): 1.62 (m, 2H), 1.71-1.98 (m, 6H), 3.90 (s, 3H), 4.76 (m, 1H), 5.08 (s, 2H), 6.69 (m, 1H), 7.16 (m, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.29-7.44 (m, 5H);
m/z 325(M+H)
3−ヒドロキシ−5−{[フェニルメチル]オキシ}安息香酸メチルの製造は、初めの方に記載した。
実施例9:3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−(シクロペンチルオキシ)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド
Figure 2009504621
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−(シクロペンチルオキシ)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド(103mg,0.21mmol)を、エタノール(10mL)中に溶解させ、10%木炭上パラジウム(9mg)触媒をアルゴン下で加えた。その混合物を、水素雰囲気下で40時間撹拌した。混合物は不完全な変換を示したので、触媒を濾過によって除去し、新たな触媒で置き換え、そして反応を水素雰囲気下で更に3日間撹拌した。その混合物を、Celite(登録商標)を介して濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、最初に、シリカ上においてDCM中の0〜5%メタノールで溶離し、次に、アルミナ上においてDCM中の0〜5%メタノールで溶離するクロマトグラフィーで分離して、所望の化合物を白色泡状物(22.5mg)として生じた。
1H NMR δ (d6-DMSO): 1.61 (m, 2H), 1.73 (m, 4H), 1.94 (m, 2H), 2.27 (m, 2H), 3.78 (s, 3H), 4.00 (s, 2H), 4.33 (s, 2H), 4.94 (m, 1H), 6.56 (d, 1H), 6.79 (t, 1H), 7.08 (d, 2H), 7.24 (t, 1H), 7.40 (t, 1H), 7.59 (d, 1H), 7.68 (d, 2H), 10.82 (s, 1H);
m/z 461(M+H)
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−(シクロペンチルオキシ)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミドの製造は、初めの方に記載した。
実施例10:3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]ベンズアミド
Figure 2009504621
1−クロロ−N,N,2−トリメチル−1−プロペニルアミン(0.145mL,1.10mmol)を、DCM(6mL)中の3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸(350mg,0.92mmol)の溶液に加え、RTで30〜40分間撹拌した。3−アミノ−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボン酸1,1−ジメチルエチル(361mg,1.83mmol)およびピリジン(0.148mL,1.83mmol)を加え、反応をRTで2時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、水(20mL)を加え、混合物を酢酸エチル(3x20mL)で抽出した。抽出物を一緒にし、そして2N塩酸(20mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)、水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で蒸発させた。粗生成物を、シリカ上においてDCM中の0〜10%メタノールの勾配で溶離するクロマトグラフィーで分離して、白色固体を生じ、それを、アセトニトリル(2mL)中に入れ、マイクロ波反応器中において160℃で10分間加熱した。反応混合物を蒸発させ、そして残留物を、シリカ上においてDCM中の0〜5%メタノールで溶離するクロマトグラフィーで分離して、所望の化合物を白色泡状物(50mg)として生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.11 - 2.29 (m, 2H), 2.32 (s, 3H), 2.32 - 2.40 (m, 2H), 3.88 - 4.02 (m, 4H), 4.23 (t, 2H), 4.35 (t, 2H), 4.95 - 4.99 (m, 1H), 6.56 (s, 1H), 6.71 (t, 1H), 7.02 (d, 2H), 7.13 (s, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.64 (d, 2H), 9.06 (s, 1H);
m/z 463(M+H),461(M−H)
次の化合物を、同様に、3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸および3−アミノ−1H−ピラゾール−1−カルボン酸1,1−ジメチルエチルから合成した。
Figure 2009504621
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸の製造を、下に記載する。
3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸
Figure 2009504621
炭酸セシウム(2.05g,6.30mmol)を、NMP(16mL)中の3−ヒドロキシ−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸メチル(500mg,2.10mmol)、1−[(4−ブロモフェニル)カルボニル]アゼチジン(605mg,2.51mmol)、ヨウ化銅(I)(400mg,2.10mmol)および2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオン(1.8mL,8.40mmol)の溶液に加え、その撹拌混合物を、マイクロ波反応器中において160℃で8時間加熱した。反応混合物を、珪藻土を介して濾過し、フィルターパッドを、DCMおよびメタノールで十分に洗浄した。濾液を真空中で濃縮後、トルエンと共沸させた。その残留物に水を加え、混合物を酢酸エチル(3x30mL)で洗浄した。水性相を、1N塩酸で酸性にした後、酢酸エチル(3x40mL)で抽出した。合わせた有機相を、水(2x10mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮して、所望の化合物を褐色残留物(1.045g)とし、それを、更に精製することなく用いた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.11 - 2.29 (m, 2H), 2.33 - 2.42 (m, 2H), 3.88 - 4.03 (m, 4H), 4.24 (t, 2H), 4.35 (t, 2H), 4.95 - 4.98 (m, 1H), 6.76 (t, 1H), 7.02 (d, 2H), 7.34 - 7.35 (m, 2H), 7.65 (d, 2H);
m/z 384(M+H),382(M−H)
1−[(4−ブロモフェニル)カルボニル]アゼチジン
Figure 2009504621
塩化オキサリル(1.0ml,12.0mmol)を、DCM(25mL)中の4−ブロモ安息香酸(2.01g,10.0mmol)の溶液に加え、混合物をRTで18時間撹拌した。DCMを真空中で蒸発させ、残留物をトルエン(2x5mL)と共沸させ、そしてDCM(50mL)中のアゼチジン塩酸塩(1.1g,12.0mmol)およびトリエチルアミン(5.0mL,36.0mmol)の溶液に加えた。混合物をRTで18時間撹拌し、DCMを真空中で蒸発させ、そして残留物を、水(75mL)と酢酸エチル(150mL)とに分配した。有機層を、1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、蒸発させて残留物とし、それを、酢酸エチルおよびイソヘキサンから結晶化させて、所望の化合物を白色固体(1.75g)として生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.3 (m, 2H), 4.2 (m, 4H), 7.45 (dd, 4H)。
3−ヒドロキシ−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸メチル
Figure 2009504621
3−[(フェニルメチル)オキシ]−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸メチル(25.0g,76.2mmol)を、THF(150mL)およびエタノール(150mL)中に溶解させた。10%炭素上パラジウム(30mg)を加え、混合物を水素雰囲気下に置き、そしてRTで、反応が終わるまで撹拌させた。触媒を、珪藻土を介する濾過によって除去し、濾液を真空中で濃縮して、橙色油状物を生じ、それを、放置して結晶化させた。固体を濾去し、ジエチルエーテルで洗浄して、所望の生成物を白色固体(13.75g)として生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.1-2.3 (2H, m), 3.9 (3H, s), 3.9-3.95 (2H, m), 3.97-4.05 (2H, m), 4.95 (1H, s), 5.6 (1), 6.6 (1H, t), 7.1 (1H, t), 7.13 (1H, t);
m/z 237(M+H)
3−[(フェニルメチル)オキシ]−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸メチル
Figure 2009504621
ブチロニトリル(250mL)中の3−ヒドロキシ−5−{[フェニルメチル]オキシ}安息香酸メチル(18.8g,72.75mmol)、(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル4−メチルベンゼンスルホネート(18.5g,76.4mmol)および炭酸カリウム(20.08g,145.5mmol)の混合物を、130℃に3時間加熱した。溶媒を真空中で除去し、酢酸エチルを加えた。有機層を、水(40mL)、0.5M水酸化ナトリウム溶液(40mL)、ブライン(40mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残留物を、シリカ上においてDCM中の0〜5%メタノールの勾配で溶離するクロマトグラフィーで分離して、所望の化合物を無色油状物(20.1g)として生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.08 - 2.26 (m, 2H), 3.78 - 4.01 (m, 4H), 3.90 (s, 3H), 4.92 - 4.96 (m, 1H), 5.08 (s, 2H), 6.69 (t, 1H), 7.15 (t, 1H), 7.29 (t, 1H), 7.34 - 7.44 (m, 5H);
m/z 327(M+H)
3−ヒドロキシ−5−{[フェニルメチル]オキシ}安息香酸メチルおよび(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル4−メチルベンゼンスルホネートの製造は、初めの方に記載した。
実施例10の製造に用いられた3−アミノ−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボン酸1,1−ジメチルエチルの合成を、下に記載する。
3−アミノ−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009504621
5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(800mg,8.25mmol)を、DMF(10mL)中に0℃で溶解させ、水素化ナトリウム(336mg,8.25mmol)で処理後、更に30分間撹拌した。次に、加温したジ炭酸ジ−tert−ブチル(1.80g,8.25mmol)を、シリンジによって徐々に5分間にわたって加え、反応をRTに暖め、更に1時間撹拌した。その反応を、飽和水性炭酸水素ナトリウム(50mL)および酢酸エチル(100mL)中に入れた。有機層を分離後、乾燥させ(MgSO)、濾過し、蒸発させた。カラムクロマトグラフィーによる、イソヘキサン中の50〜100%酢酸エチルで溶離する精製は、標題化合物を無色油状物(380mg)として与えた。
1H NMR δ (CDCl3): 1.62 (s, 9H), 2.43 (s, 3H), 3.87 (s, 2H), 5.60 (s, 1H)
実施例10aの製造に用いられた3−アミノ−1H−ピラゾール−1−カルボン酸1,1−ジメチルエチルの合成を、下に記載する。
3−アミノ−1H−ピラゾール−1−カルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009504621
1H−ピラゾール−3−アミン(428mg,5.15mmol)を、DMF(5mL)中に0℃で溶解させ、水素化ナトリウム(206mg,5.15mmol)で処理後、更に30分間撹拌した。次に、加温したジ炭酸ジ−tert−ブチル(1.12g,5.15mmol)を、シリンジによって徐々に5分間にわたって加え、反応を室温に暖め、更に2時間撹拌した。その反応を、飽和水性炭酸水素ナトリウム(50mL)および酢酸エチル(100mL)中に入れた。有機層を分離後、乾燥させ(MgSO)、濾過し、蒸発させた。カラムクロマトグラフィーによる(1:1の酢酸エチル:ヘキサン〜生の酢酸エチルで溶離する)精製は、標題化合物(117mg)を白色固体として与えた。
1H NMR δ (CDCl3): 1.62 (s, 9H), 4.00 (s, 2H), 5.81 (d, 1H), 7.82 (d, 1H)
生物製剤
試験:
式(I)の化合物の生物学的作用は、次の方法で調べることができる。
(1)酵素活性
組換えヒト膵臓GLKの酵素活性は、GLK、ATPおよびグルコースをインキュベートすることによって測定することができる。生産物形成速度は、その検定を、NADP/NADPH系G−6−Pデヒドロゲナーゼにカップリングさせ、そして340nmでの光学濃度の経時直線増加を測定することによって決定することができる(Matschinsky et al 1993)。化合物によるGLKの活性化は、Brocklehurst et al(Diabetes 2004, 53, 535-541)に記載のように、GLKRPの存在下または不存在下においてこの検定を用いて評価することができる。
組換えGLKおよびGLKRPの生産:
ヒトGLKおよびGLKRPのcDNAは、PCRにより、それぞれ、ヒト膵臓および肝のmRNAから、Sambrook J, Fritsch EF & Maniatis T, 1989 に記載の確立された技法を用いて得た。PCRプライマーは、Tanizawa et al 1991 および Bonthron, D.T. et al 1994(後に、Warner, J.P. 1995 に補正)に示されたGLKおよびGLKRPのcDNA配列にしたがって設計した。
Bluescript IIベクター中のクローニング
GLKおよびGLKRPのcDNAを、バクテリオファージT3およびT7プロモーター配列に隣接した多数の独特の制限部位を含有するポリリンカーDNAフラグメントを有する、colEIに基づくレプリコン;繊維状ファージ複製起点およびアンピシリン薬剤耐性マーカー遺伝子を含む、Yanisch-Perron C et al (1985) によって用いられたのと同様の組換えクローニングベクター系であるpBluescript II(Short et al 1998)を用いて、大腸菌(E. coli)中にクローン化した。
形質転換
E.Coli 形質転換は、概して、エレクトロポレーションによって行った。DH5aまたはBL21(DE3)菌株の400mLの培養物を、Lブイヨン中で0.5のOD600に増殖させ、2,000gでの遠心分離によって採集した。それら細胞を、氷冷脱イオン水中で2回洗浄し、1mLの10%グリセロール中に再懸濁させ、そして−70℃においてアリコートで貯蔵した。連結反応混合物を、Millipore V系列TMメンブラン(0.0025mm)細孔度)を用いて脱塩した。40mLの細胞を、0.2cmエレクトロポレーションキュベット中において1mLの連結反応混合物またはプラスミドDNAと一緒に氷上で10分間インキュベート後、Gene PulserTM装置(BioRad)を用いて0.5kVcm−1、250mFでパルス処理した。形質転換細胞を、テトラサイクリンを10mg/mLでまたはアンピシリンを100mg/mLで補足したL寒天上で選択した。
発現
GLKは、E.coli BL21細胞中においてベクターpTB375NBSEから発現させて、N末端メチオニンに直に隣接した6−His標識を含有する組換えタンパク質を生じた。或いは、別の適するベクターは、pET21(+)DNA,Novagen,カタログ番号697703である。6−His標識を用いて、Qiagen(カタログ番号30250)より購入したニッケルニトリロ三酢酸アガロースを充填したカラム上での組換えタンパク質の精製を可能にした。
GLKRPは、E.coli BL21細胞中においてベクターpFLAG CTC(IBI Kodak)から発現させて、C末端FLAG標識を含有する組換えタンパク質を生じた。そのタンパク質を、最初に、DEAE Sepharose イオン交換で精製後、Sigma-Aldrich(カタログ番号A1205)より購入したM2抗FLAGイムノアフィニティーカラム上の最終精製のためにFLAG標識を利用した。
(2)経口ブドウ糖負荷試験(Oral Glucose Tolerance Test)(OGTT)
経口ブドウ糖負荷試験は、高脂肪食(45%kcal脂肪)を、実験前に少なくとも2週間与えられた意識のある Zucker 肥満fa/faラット(12〜13週またはそれを超える週齢)で行った。それら被験動物を、実験に使用する前に2時間絶食させた。試験化合物またはビヒクルは、2g/kg体重の用量で、グルコース溶液の経口投与の120分前に経口で与えた。血中グルコースレベルは、Accucheck グルコメーターを用いて、グルコース投与の前後(60分の時間経過)のいろいろな時点で得られた尾採血試料から測定した。血中グルコースレベルの時間曲線を作成し、そして120分間の曲線下面積(AUC)を計算した(グルコース投与時が0時である)。グルコース可動域の減少パーセントは、ビヒクル対照群のAUCを0パーセント減少として用いて決定した。
本発明の化合物は、概して、グルコキナーゼについて、約500nM未満のEC50の活性化活性を有する。例えば、実施例7は、60nMのEC50を有する。実施例2は、経口ブドウ糖負荷試験において、10mg/kgで42%の作用を生じた。
参考文献
1 Printz, R. L., Magnuson, M. A. and Granner, D. K. (1993) Annual Review of Nutrition 13, 463-96
2 DeFronzo, R. A. (1988) Diabetes 37, 667-87
3 Froguel, P., Zouali, H., Vionnet, N., Velho, G., Vaxillaire, M., Sun, F., Lesage, S., Stoffel, M., Takeda, J. and Passa, P. (1993) New England Journal of Medicine 328, 697-702
4 Bell, G. I., Pilkis, S. J., Weber, I. T. and Polonsky, K. S. (1996) Annual Review of Physiology 58, 171-86
5 Velho, G., Petersen, K. F., Perseghin, G., Hwang, J. H., Rothman, D. L., Pueyo, M. E., Cline, G. W., Froguel, P. and Shulman, G. I. (1996) Journal of Clinical Investigation 98, 1755-61
6 Christesen, H. B., Jacobsen, B. B., Odili, S., Buettger, C., Cuesta-Munoz, A., Hansen, T., Brusgaard, K., Massa, O., Magnuson, M. A., Shiota, C., Matschinsky, F. M. and Barbetti, F. (2002) Diabetes 51, 1240-6
6a Gloyn, A.L., Noordam, K., Willemsen, M.A.A.P., Ellard, S., Lam, W.W.K., Campbell, I. W., Midgley, P., Shiota, C., Buettger, C., Magnuson, M.A., Matschinsky, F.M., and Hattersley, A.T.; Diabetes 52: 2433-2440
7 Glaser, B., Kesavan, P., Heyman, M., Davis, E., Cuesta, A., Buchs, A., Stanley, C. A., Thornton, P. S., Permutt, M. A., Matschinsky, F. M. and Herold, K. C. (1998) New England Journal of Medicine 338, 226-30
8 Caro, J. F., Triester, S., Patel, V. K., Tapscott, E. B., Frazier, N. L. and Dohm, G. L. (1995) Hormone & Metabolic Research 27, 19-22
9 Desai, U. J., Slosberg, E. D., Boettcher, B. R., Caplan, S. L., Fanelli, B., Stephan, Z., Gunther, V. J., Kaleko, M. and Connelly, S. (2001) Diabetes 50, 2287-95
10 Shiota, M., Postic, C., Fujimoto, Y., Jetton, T. L., Dixon, K., Pan, D., Grimsby, J., Grippo, J. F., Magnuson, M. A. and Cherrington, A. D. (2001) Diabetes 50, 622-9
11 Ferre, T., Pujol, A., Riu, E., Bosch, F. and Valera, A. (1996) Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 93, 7225-30
12 Seoane, J., Barbera, A., Telemaque-Potts, S., Newgard, C. B. and Guinovart, J. J. (1999) Journal of Biological Chemistry 274, 31833-8
13 Moore, M. C., Davis, S. N., Mann, S. L. and Cherrington, A. D. (2001) Diabetes Care 24, 1882-7
14 Alvarez, E., Roncero, I., Chowen, J. A., Vazquez, P. and Blazquez, E. (2002) Journal of Neurochemistry 80, 45-53
15 Lynch, R. M., Tompkins, L. S., Brooks, H. L., Dunn-Meynell, A. A. and Levin, B. E. (2000) Diabetes 49, 693-700
16 Roncero, I., Alvarez, E., Vazquez, P. and Blazquez, E. (2000) Journal of Neurochemistry 74, 1848-57
17 Yang, X. J., Kow, L. M., Funabashi, T. and Mobbs, C. V. (1999) Diabetes 48, 1763-1772
18 Schuit, F. C., Huypens, P., Heimberg, H. and Pipeleers, D. G. (2001) Diabetes 50, 1-11
19 Levin, B. E. (2001) International Journal of Obesity 25, supplement 5, S68-S72.
20 Alvarez, E., Roncero, I., Chowen, J. A., Thorens, B. and Blazquez, E. (1996) Journal of Neurochemistry 66, 920-7
21 Mobbs, C. V., Kow, L. M. and Yang, X. J. (2001) American Journal of Physiology - Endocrinology & Metabolism 281, E649-54
22 Levin, B. E., Dunn-Meynell, A. A. and Routh, V. H. (1999) American Journal of Physiology 276, R1223-31
23 Spanswick, D., Smith, M. A., Groppi, V. E., Logan, S. D. and Ashford, M. L. (1997) Nature 390, 521-5
24 Spanswick, D., Smith, M. A., Mirshamsi, S., Routh, V. H. and Ashford, M. L. (2000) Nature Neuroscience 3, 757-8
25 Levin, B. E. and Dunn-Meynell, A. A. (1997) Brain Research 776, 146-53
26 Levin, B. E., Govek, E. K. and Dunn-Meynell, A. A. (1998) Brain Research 808, 317-9
27 Levin, B. E., Brown, K. L. and Dunn-Meynell, A. A. (1996) Brain Research 739, 293-300
28 Rowe, I. C., Boden, P. R. and Ashford, M. L. (1996) Journal of Physiology 497, 365-77
29 Fujimoto, K., Sakata, T., Arase, K., Kurata, K., Okabe, Y. and Shiraishi, T. (1985) Life Sciences 37, 2475-82
30 Kurata, K., Fujimoto, K. and Sakata, T. (1989) Metabolism: Clinical & Experimental 38, 46-51
31 Kurata, K., Fujimoto, K., Sakata, T., Etou, H. and Fukagawa, K. (1986) Physiology & Behavior 37, 615-20
32 Jetton T.L., Liang Y., Pettepher C.C., Zimmerman E.C., Cox F.G., Horvath K., Matschinsky F.M., and Magnuson M.A., J. Biol. Chem., Feb 1994; 269: 3641 - 3654.
33 Reimann F. and Gribble F. M., Diabetes 2002 51: 2757-2763
34 Cheung A. T., Dayanandan B., Lewis J. T., Korbutt G. S., Rajotte R. V., Bryer-Ash M., Boylan M. O., Wolfe M. M., Kieffer T. J., Science, Vol 290, Issue 5498, 1959-1962 , 8 December 2000

Claims (16)

  1. 式(I):
    Figure 2009504621
    [式中、Rは、シクロペンチル、ブタ−2−イル、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、2−ヒドロキシプロパ−1−イル、2−メトキシプロパ−1−イル、2−ヒドロキシブタ−1−イルおよび2−メトキシブタ−1−イルより選択され;
    HET−1は、窒素原子を2位に、そして場合により、O、NおよびSより独立して選択される1個または2個の追加の環ヘテロ原子を含有する5員または6員のC連結ヘテロアリール環であり;この環は、いずれかの窒素原子上に(それによって第四級化されないという条件付きで)Rより選択される置換基で、および/または1個または2個の利用可能な炭素原子上にRより独立して選択される置換基で置換されていてよく;
    は、−C(O)NRおよび−SONRより選択され;
    は、ハロであり;
    およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、4〜7員の飽和または部分不飽和ヘテロシクリル環であって、O、NおよびSより独立して選択される1個または2個の追加のヘテロ原子を(連結しているN原子に加えて)含有してよいものを形成し、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられることもありうるし、そしてここにおいて、環中の硫黄原子は、S(O)基またはS(O)基へと酸化されていてもよく;この環は、利用可能な炭素原子上にRより独立して選択される1個または2個の置換基で、および/または利用可能な窒素原子上にRより選択される置換基で置換されていてよく;または
    およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、6〜10員の二環式飽和または部分不飽和ヘテロシクリル環であって、1個の追加の窒素原子を(連結しているN原子に加えて)含有してよいものを形成し、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられることもありうるし;この環は、利用可能な炭素上に、ヒドロキシ、メチルおよびハロより選択される1個の置換基で、または利用可能な窒素原子上にメチルで置換されていてよく;
    は、独立して、(1−4C)アルキル、ハロ、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、アミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルおよびジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルより選択され;
    は、独立して、(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、アミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルおよびジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルより選択され;
    は、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキル、アミノカルボニル、(1−4C)アルキルアミノカルボニル、ジ(1−4C)アルキルアミノカルボニル、(1−4C)アルキルアミノ、ジ(1−4C)アルキルアミノ、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)p(1−4C)アルキルより選択され;
    は、(1−4C)アルキル、−C(O)(1−4C)アルキル、アミノカルボニル、(1−4C)アルキルアミノカルボニル、ジ(1−4C)アルキルアミノカルボニル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)p(1−4C)アルキルより選択され;
    nは、0または1であり;
    pは、(各々の場合に独立して)0、1または2である]
    を有する化合物;またはその塩。
  2. が、ブタ−2−イル、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニルおよび2−ヒドロキシブタ−1−イルより選択され;
    HET−1が、チアゾリル、ピラゾリル、チアジアゾリルおよびピラジニルより選択され、ここにおいて、HET−1は、炭素または窒素上にメチル基またはエチル基で置換されていてよく;
    nが、0または1であり;
    が、フルオロまたはクロロであり;
    が、−CONRであり;
    およびRが一緒に、アゼチジニル環、ピロリジニル環またはモルホリノ環を形成する、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその塩。
  3. が、ブタ−2−イル、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニルおよび2−ヒドロキシブタ−1−イルより選択され;
    HET−1が、チアゾリル、ピラゾリル、チアジアゾリルおよびピラジニルより選択され、ここにおいて、HET−1は、炭素または窒素上にメチル基またはエチル基で置換されていてよく;
    nが、0または1であり;
    が、フルオロまたはクロロであり;
    が、−SONRであり;
    およびRが一緒に、アゼチジニル環、ピロリジニル環またはモルホリノ環を形成する、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその塩。
  4. およびRが一緒に、アゼチジニル環を形成する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその塩。
  5. が、シクロペンチル、2−ヒドロキシブタ−1−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イルおよびブタ−2−イルより選択され;
    HET−1が、ピラゾリルであって、炭素または窒素上にメチル基で置換されていてよいものであり;
    nが、0または1であり;
    が、フルオロまたはクロロであり;
    が、−CONRであり;
    およびRが一緒に、アゼチジニル環を形成する、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその塩。
  6. が、シクロペンチル、2−ヒドロキシブタ−1−イル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、2−ヒドロキシブタ−3−イル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、ブタ−1−イン−3−イルおよびブタ−2−イルより選択され;
    HET−1が、ピラゾリルまたは5−メチルピラゾール−3−イルであり;
    nが、0または1であり;
    が、フルオロまたはクロロ、具体的には、クロロであり;
    が、−CONRであり;
    およびRが一緒に、アゼチジニル環を形成する、請求項5に記載の式(I)の化合物またはその塩。
  7. 次の、
    3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−{[(2R)−2−ヒドロキシブチル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
    3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]ベンズアミド;
    3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)ベンズアミド;
    3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェニル]オキシ}−5−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
    3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェニル]オキシ}−5−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
    3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
    3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
    3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
    3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
    3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−{[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
    3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−{[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
    3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−{[(1S)−1−メチルプロパ−2−イン−1−イル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;および
    3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−{[(1S)−1−メチルプロピル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;および/または
    3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−クロロフェニル]オキシ}−5−(シクロペンチルオキシ)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
    3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−5−(シクロペンチルオキシ)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;および/または
    3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]ベンズアミド;
    3−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]オキシ}−N−1H−ピラゾール−3−イル−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]ベンズアミド
    のいずれか一つまたはそれを超えるものである、請求項1に記載の式(I)の化合物;またはその薬学的に許容しうる塩。
  8. 医薬組成物であって、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を、薬学的に許容しうる希釈剤または担体と一緒に含む医薬組成物。
  9. 薬剤として用いるための、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩。
  10. GLKによって媒介される疾患の処置用の薬剤の製造のための、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩の使用。
  11. 2型糖尿病の処置用の薬剤の製造のための、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩の使用。
  12. GLKに媒介される疾患を処置する方法であって、このような処置を必要としている哺乳動物に、有効量の請求項1〜7のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を投与することによる方法。
  13. GLKに媒介される疾患が、2型糖尿病である、請求項12に記載の方法。
  14. GLKによって媒介される疾患の処置用の薬剤として用いるための、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩。
  15. GLKによって媒介される疾患が、2型糖尿病である、請求項14に記載の化合物。
  16. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の式(I)の化合物の製造方法であって、方法(a)〜(d)(ここにおいて、特に断らない限り、可変部分は、式(I)の化合物について請求項1に定義の通りである):
    (a)式(III)を有する酸またはその活性誘導体と、式(IV)を有する化合物との反応
    Figure 2009504621
    (式中、Rは、本明細書中の前に定義の通りである、またはその保護された変型である);または
    (b)式(V)を有する化合物と、式(VI)を有する化合物との反応
    Figure 2009504621
    (式中、Xは脱離基であり且つXはヒドロキシル基であり、またはXはヒドロキシル基であり且つXは脱離基であり、そしてここにおいて、Rは、本明細書中の前に定義の通りである、またはその保護された変型である);
    方法(b)は、式(VII)
    Figure 2009504621
    (式中、Pは、以下に記載の保護基である)
    を有する中間体エステルを用いて行った後、当業者に周知の且つどこか他に記載の手順によるエステル加水分解およびアミド形成を行うことで達成することもありうる;または
    (c)式(VIII)を有する化合物と、式(IX)を有する化合物との反応
    Figure 2009504621
    (式中、Xは、脱離基または有機金属試薬であり且つXはヒドロキシル基であり、またはXはヒドロキシル基であり且つXは、脱離基または有機金属試薬であり、そしてここにおいて、Rは、本明細書中の前に定義の通りである、またはその保護された変型である);
    方法(c)は、式(X)
    Figure 2009504621
    を有する中間体エステルを用いて行った後、当業者に周知の且つどこか他に記載の手順によるエステル加水分解およびアミド形成を行うことで達成することもありうる;または
    (d)式(XI)を有する化合物と、式(XII)を有する化合物との反応
    Figure 2009504621
    (式中、Xは、脱離基であり;そしてここにおいて、Rは、本明細書中の前に定義の通りである、またはその保護された変型である);または
    (e)式(XIII)
    Figure 2009504621
    [式中、R2aは、(R=−CONRについては)カルボン酸、エステルまたは無水物、または(−SONRであるRについては)スルホン酸同等物のような、Rの前駆体である]
    を有する化合物と;式−NRを有するアミンとの反応;
    そしてその後、必要ならば、
    (i)式(I)の化合物を、式(I)の別の化合物へと変換すること;
    (ii)保護基を全て除去すること;および/または
    (iii)その塩を形成すること
    を含む方法。
JP2008525619A 2005-08-09 2006-08-07 糖尿病の処置のためのヘテロアリールカルバモイルベンゼン誘導体 Pending JP2009504621A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB0516300A GB0516300D0 (en) 2005-08-09 2005-08-09 Chemical compounds
GB0523860A GB0523860D0 (en) 2005-11-24 2005-11-24 Chemical compounds
PCT/GB2006/002922 WO2007017649A1 (en) 2005-08-09 2006-08-07 Heteroarylcarbamoylbenzene derivatives for the treatment of diabetes

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009504621A true JP2009504621A (ja) 2009-02-05

Family

ID=36889445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008525619A Pending JP2009504621A (ja) 2005-08-09 2006-08-07 糖尿病の処置のためのヘテロアリールカルバモイルベンゼン誘導体

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20100160286A1 (ja)
EP (1) EP1915367A1 (ja)
JP (1) JP2009504621A (ja)
WO (1) WO2007017649A1 (ja)

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE0102764D0 (sv) 2001-08-17 2001-08-17 Astrazeneca Ab Compounds
TW200714597A (en) * 2005-05-27 2007-04-16 Astrazeneca Ab Chemical compounds
WO2007007041A1 (en) 2005-07-09 2007-01-18 Astrazeneca Ab Heteroaryl benzamide derivatives for use as glk activators in the treatment of diabetes
PE20110235A1 (es) 2006-05-04 2011-04-14 Boehringer Ingelheim Int Combinaciones farmaceuticas que comprenden linagliptina y metmorfina
US7910747B2 (en) 2006-07-06 2011-03-22 Bristol-Myers Squibb Company Phosphonate and phosphinate pyrazolylamide glucokinase activators
WO2008012227A2 (en) 2006-07-24 2008-01-31 F. Hoffmann-La Roche Ag Pyrazoles as glucokinase activators
CA2666193A1 (en) 2006-08-08 2008-02-14 Sanofi-Aventis Arylaminoaryl-alkyl-substituted imidazolidine-2,4-diones, process for preparing them, medicaments comprising these compounds, and their use
TW200825063A (en) * 2006-10-23 2008-06-16 Astrazeneca Ab Chemical compounds
TW200827346A (en) 2006-11-03 2008-07-01 Astrazeneca Ab Chemical compounds
TW200836719A (en) 2007-02-12 2008-09-16 Astrazeneca Ab Chemical compounds
EP2025674A1 (de) 2007-08-15 2009-02-18 sanofi-aventis Substituierte Tetrahydronaphthaline, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung als Arzneimittel
EP2197849B1 (en) 2007-10-09 2013-02-27 Merck Patent GmbH N- ( pyrazole- 3 -yl) -benzamide derivatives as glucokinase activators
WO2009106209A1 (en) * 2008-02-27 2009-09-03 Merck Patent Gmbh Carboxamide-heteroaryl derivatives for the treatment of diabetes
US8258134B2 (en) 2008-04-16 2012-09-04 Hoffmann-La Roche Inc. Pyridazinone glucokinase activators
US7741327B2 (en) 2008-04-16 2010-06-22 Hoffmann-La Roche Inc. Pyrrolidinone glucokinase activators
EP2310372B1 (en) 2008-07-09 2012-05-23 Sanofi Heterocyclic compounds, processes for their preparation, medicaments comprising these compounds, and the use thereof
WO2010068601A1 (en) 2008-12-08 2010-06-17 Sanofi-Aventis A crystalline heteroaromatic fluoroglycoside hydrate, processes for making, methods of use and pharmaceutical compositions thereof
UA104742C2 (uk) * 2008-12-19 2014-03-11 Эли Лилли Энд Компани Похідні арилциклопропілацетаміду, застосовні як активатори глюкокінази
GB0902406D0 (en) * 2009-02-13 2009-04-01 Astrazeneca Ab Crystalline polymorphic form
WO2010107610A1 (en) * 2009-03-17 2010-09-23 Merck Sharp & Dohme Corp. Method for treatment of diabetes and related conditions with combination therapy and compositions containing such compounds
US8785608B2 (en) 2009-08-26 2014-07-22 Sanofi Crystalline heteroaromatic fluoroglycoside hydrates, pharmaceuticals comprising these compounds and their use
US8222416B2 (en) 2009-12-14 2012-07-17 Hoffmann-La Roche Inc. Azaindole glucokinase activators
WO2011107494A1 (de) 2010-03-03 2011-09-09 Sanofi Neue aromatische glykosidderivate, diese verbindungen enthaltende arzneimittel und deren verwendung
US8933024B2 (en) 2010-06-18 2015-01-13 Sanofi Azolopyridin-3-one derivatives as inhibitors of lipases and phospholipases
US8530413B2 (en) 2010-06-21 2013-09-10 Sanofi Heterocyclically substituted methoxyphenyl derivatives with an oxo group, processes for preparation thereof and use thereof as medicaments
TW201215388A (en) 2010-07-05 2012-04-16 Sanofi Sa (2-aryloxyacetylamino)phenylpropionic acid derivatives, processes for preparation thereof and use thereof as medicaments
TW201221505A (en) 2010-07-05 2012-06-01 Sanofi Sa Aryloxyalkylene-substituted hydroxyphenylhexynoic acids, process for preparation thereof and use thereof as a medicament
TW201215387A (en) 2010-07-05 2012-04-16 Sanofi Aventis Spirocyclically substituted 1,3-propane dioxide derivatives, processes for preparation thereof and use thereof as a medicament
US8828994B2 (en) 2011-03-08 2014-09-09 Sanofi Di- and tri-substituted oxathiazine derivatives, method for the production thereof, use thereof as medicine and drug containing said derivatives and use thereof
US8871758B2 (en) 2011-03-08 2014-10-28 Sanofi Tetrasubstituted oxathiazine derivatives, method for producing them, their use as medicine and drug containing said derivatives and the use thereof
US8710050B2 (en) 2011-03-08 2014-04-29 Sanofi Di and tri- substituted oxathiazine derivatives, method for the production, method for the production thereof, use thereof as medicine and drug containing said derivatives and use thereof
US8901114B2 (en) 2011-03-08 2014-12-02 Sanofi Oxathiazine derivatives substituted with carbocycles or heterocycles, method for producing same, drugs containing said compounds, and use thereof
WO2012120053A1 (de) 2011-03-08 2012-09-13 Sanofi Verzweigte oxathiazinderivate, verfahren zu deren herstellung, ihre verwendung als medikament sowie sie enthaltendes arzneimittel und deren verwendung
WO2013037390A1 (en) 2011-09-12 2013-03-21 Sanofi 6-(4-hydroxy-phenyl)-3-styryl-1h-pyrazolo[3,4-b]pyridine-4-carboxylic acid amide derivatives as kinase inhibitors
WO2013045413A1 (en) 2011-09-27 2013-04-04 Sanofi 6-(4-hydroxy-phenyl)-3-alkyl-1h-pyrazolo[3,4-b]pyridine-4-carboxylic acid amide derivatives as kinase inhibitors

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1400540A (en) * 1972-12-06 1975-07-16 Smith Kline French Lab Salicylamides and compositions thereof
SE0102299D0 (sv) * 2001-06-26 2001-06-26 Astrazeneca Ab Compounds
GB0226931D0 (en) * 2002-11-19 2002-12-24 Astrazeneca Ab Chemical compounds
NZ541824A (en) * 2003-02-26 2010-04-30 Banyu Pharma Co Ltd Heteroarylcarbamoylbenzene derivatives as glucokinase activators
GB0325402D0 (en) * 2003-10-31 2003-12-03 Astrazeneca Ab Compounds

Also Published As

Publication number Publication date
EP1915367A1 (en) 2008-04-30
US20100160286A1 (en) 2010-06-24
WO2007017649A1 (en) 2007-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009504621A (ja) 糖尿病の処置のためのヘテロアリールカルバモイルベンゼン誘導体
JP4673429B2 (ja) グルコキナーゼ(glk)活性化剤としてのベンゾイルアミノヘテロシクリル化合物
JP4860606B2 (ja) 糖尿病の処置にglkアクチベーターとして用いるためのヘテロアリールベンズアミド誘導体
JP4651714B2 (ja) 糖尿病の治療においてglk活性化剤として使用するためのヘテロアリールベンズアミド誘導体
US20110053910A1 (en) 2 -heterocyclyloxybenzoyl amino heterocyclyl compounds as modulators of glucokinase for the treatment of type 2 diabetes
US20080234273A1 (en) Heteroaryl Benzamide Derivatives for Use as Glk Activators in the Treatment of Diabetes
JP2009508832A (ja) グルコキナーゼ活性化剤としてのヘテロ二環式化合物
JP2008545684A (ja) 化合物
JP2007523142A (ja) ベンズアミド誘導体、およびグルコキナーゼ活性化物質としてのそれらの使用
JP2010507640A (ja) 化合物
KR20070007104A (ko) 화합물
JP2008516936A (ja) 2型糖尿病および肥満の処置において有用であるフェノキシベンズアミド化合物
JP2008542247A (ja) グルコキナーゼモジュレーターとしての2−フェニル置換イミダゾール[4,5b]ピリジン/ピラジンおよびプリン誘導体
US20070287693A1 (en) Benzamide Derivatives That Act Upon The Glucokinase Enzyme
CN101218230A (zh) 在糖尿病治疗中用作glk激活剂的杂芳基苯甲酰胺衍生物
HK1125102A (en) Heteroaryl benzamide derivative for use as glk activator in the treatment of diabetes
HK1149552A (en) Benzoyl amino heterocyclyl compounds as glucokinase (glk) activators