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JP2008542247A - グルコキナーゼモジュレーターとしての2−フェニル置換イミダゾール[4,5b]ピリジン/ピラジンおよびプリン誘導体 - Google Patents

グルコキナーゼモジュレーターとしての2−フェニル置換イミダゾール[4,5b]ピリジン/ピラジンおよびプリン誘導体 Download PDF

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JP2008542247A JP2008512900A JP2008512900A JP2008542247A JP 2008542247 A JP2008542247 A JP 2008542247A JP 2008512900 A JP2008512900 A JP 2008512900A JP 2008512900 A JP2008512900 A JP 2008512900A JP 2008542247 A JP2008542247 A JP 2008542247A
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マッケレッチャー,ダーレン
ニューコーム,ニコラス・ジョン
パイク,カート・ゴードン
ウェアリング,マイケル・ジェームズ
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Abstract

式(I)(式中、R〜R10、AおよびX〜Xは、明細書中に記載の通りである)を有する化合物、およびそれらの塩およびプロドラッグは、グルコキナーゼ(GLK)の活性化剤であり、したがって、例えば、2型糖尿病の処置に有用である。式(I)の化合物を製造する方法も記載する。

Description

本発明は、インスリン分泌について減少したグルコース閾値をもたらすグルコキナーゼ(GLKまたはGK)によって媒介される疾患または医学的状態の処置または予防に有用である一群の縮合イミダゾ含有二環式化合物に関する。更に、それら化合物は、肝内グルコース取込みを増加させることによって血中グルコースを低下させると考えられる。このような化合物は、2型糖尿病および肥満症の処置に有用性がありうる。本発明は、更に、それら化合物を含む医薬組成物、およびGLKで媒介される疾患のそれら化合物を用いた処置方法に関する。
膵臓β細胞および肝実質細胞において、主な原形質膜グルコース輸送体は、GLUT2である。生理的グルコース濃度下において、GLUT2が膜を越えてグルコースを輸送する速度は、これら細胞中の全グルコース取込み速度への律速ではない。グルコース取込み速度は、グルコキナーゼ(GLK)によって触媒されるグルコースのグルコース−6−リン酸(G−6−P)へのリン酸化の速度によって制限される[1]。GLKは、グルコースについて高い(6〜10mM)Kmを有し、G−6−Pの生理的濃度によって阻害されない[1]。GLK発現は、数種類の組織および細胞タイプ、最も顕著には、膵臓β細胞および肝臓細胞(肝細胞)に限られている[1]。これら細胞において、GLK活性は、グルコース利用の律速であり、したがって、グルコースに誘発されるインスリン分泌および肝グリコーゲン合成の程度を調節する。これら過程は、全身グルコース恒常性の維持に不可欠であり、そして双方とも、糖尿病において機能異常である[2]。
一つの糖尿病サブタイプ、すなわち、若年者の成人発症型2型糖尿病(Maturity-Onset Diabetes of the Young Type 2)(MODY−2)の場合、糖尿病は、GLK機能喪失突然変異によって引き起こされる[3,4]。MODY−2患者の高血糖症は、膵臓および肝臓双方におけるグルコース利用欠損によって生じる[5]。MODY−2患者の膵臓におけるグルコース利用欠損は、グルコースに刺激されるインスリン分泌について上昇した閾値をもたらす。逆に、希なGLK活性化突然変異は、この閾値を減少させて、家族性高インスリン血症を引き起こす[6,6a,7]。MODY−2糖尿病患者において認められる減少したGLK活性に加えて、2型糖尿病患者では、肝グルコキナーゼ活性も減少する[8]。重要なことは、全般的または肝選択的なGLK過発現は、その疾患の食事性および遺伝性双方のモデルにおける糖尿病表現型の発生を妨げるまたは逆行させる[9〜12]。更に、2型糖尿病患者のフルクトースでの急性処置は、肝グルコース利用の刺激によってグルコース耐性を改善する[13]。この作用は、下記の機構により、肝細胞におけるサイトゾルGLK活性のフルクトースに誘発される増加によって媒介されると考えられる[13]。
肝GLK活性は、GLK調節タンパク質(GLKRP)との会合によって阻害される。GLK/GLKRP複合体は、GLKRPへのフルクトース−6−リン酸(F6P)結合によって安定化するが、この糖リン酸のフルクトース−1−リン酸(F1P)での置換によって脱安定化する。F1Pは、食事性フルクトースのフルクトキナーゼに媒介されるリン酸化によって生じる。結果として、GLK/GLKRP複合体完全さおよび肝GLK活性は、F6Pが、吸収後状態で優勢であり、F1Pが、食後状態で優勢であるような栄養依存方式で調節される。肝細胞とは対照的に、膵臓β細胞は、GLKRPの不存在下でGLKを発現する。したがって、β細胞GLK活性は、その基質であるグルコースの利用可能性によって十分に調節される。低分子は、直接的にかまたは、GLK/GLKRP複合体を脱安定化することによって、GLKを活性化することができる。前者のクラスの化合物は、肝臓および膵臓双方におけるグルコース利用を刺激すると考えられるが、後者は、肝臓において選択的に働くと考えられる。しかしながら、どちらのプロフィールを有する化合物も、2型糖尿病を処置する場合、この疾患が、双方の組織におけるグルコース利用欠損を特徴とするので、治療的利点を有すると考えられる。
GLK、GLKRPおよびKATPチャンネルは、エネルギー平衡の調節および食物摂取の制御において重要な脳の領域である視床下部のニューロン中で発現される[14〜18]。これらニューロンは、食欲および食欲不振の神経ペプチドを発現することが分かっており[15,19,20]、周囲グルコース濃度の変化によって阻害されるかまたは励起される視床下部内のグルコース感受性ニューロンであると考えられた[17,19,21,22]。グルコースレベルの変化を感知するこれらニューロンの能力は、いろいろな遺伝性のおよび実験的に誘発される肥満症モデルにおいて欠損している[23〜28]。グルコキナーゼの競合阻害剤であるグルコース類似体の脳室内(icv)注入は、痩身ラットの食物摂取を刺激する[29,30]。対照的に、グルコースのicv注入は、摂食を抑制する[31]。したがって、GLKの低分子活性化剤は、GLKへの中枢性作用によって、食物摂取および体重増加を減少させることができる。したがって、GLK活性化剤は、糖尿病に加えて、肥満症を含めた摂食障害を処置する場合に治療的に使用することができる。視床下部作用は、2型糖尿病の処置について、グルコース恒常性を正常化する場合に肝臓および/または膵臓中で働く同じ化合物の作用に相加的または相乗的であろう。したがって、GLK/GLKRP系は、(糖尿病(Diabetes)および肥満症(Obesity)双方に利点を有する)可能性のある「Diabesity」標的として記載することができる。
GLKは、更に、特定の腸内分泌細胞中で発現されるが、その場合、それは、腸管K細胞およびL細胞それぞれによるインクレチンペプチドGIP(グルコース依存性インスリン向性ポリペプチド)およびGLP−1(グルカゴン様ペプチド−1(Glucagon-Like Peptide-1))のグルコース感受性分泌を制御すると考えられる(32,33,34)。したがって、GLKの低分子活性化剤は、これら腸内分泌細胞によるGIPおよびGLP−1分泌を刺激する結果として、インスリン分泌、b細胞の機能および生存、および体重への追加の有益な作用を有することがありうる。
WO00/58293号およびWO01/44216号(Roche)には、一連のベンジルカルバモイル化合物が、グルコキナーゼ活性化剤として記載されている。このような化合物がGLKを活性化する機構は、GLK活性をNADH生産に連結し、それを順次、光学的に測定する検定においてこのような化合物の直接作用を測定することによって評価される。以下に記載の in vitro 検定の詳細を参照されたい。本発明の化合物は、GLKを直接的に活性化することができるし、またはGLKRPとGLKとの相互作用を阻害することによってGLKを活性化することができる。
更に別のGLK活性化剤は、WO03/095438号(置換フェニルアセトアミド、Roche)、WO03/055482号(カルボキサミド誘導体およびスルホンアミド誘導体、Novo Nordisk)、WO2004/002481号(アリールカルボニル誘導体、Novo Nordisk)に、およびWO03/080585号(アミノ置換ベンゾイルアミノ複素環、Banyu)に記載された。
本発明者の国際出願WO03/000267号は、酵素グルコキナーゼ(GLK)の活性化剤である一群のベンゾイルアミノピリジルカルボン酸を記載している。
本発明者の国際出願WO03/015774号は、式(A):
Figure 2008542247
(式中、Rは、カルボン酸で置換されたピリジル以外の置換複素環である)
を有する化合物を記載している。Rを二環式複素環(ベンゾチアゾリル)として有する一例が包含された。
アミド官能基は、上述の化合物全てに共通の特徴である。
国際出願WO2004/016611号は、誘導性T細胞キナーゼ阻害剤としてのイミダゾピリジン化合物の使用を記載している。このような化合物は、他の使用については知られていたが(特に、EP209707号、US3,985,891号およびWO01/96336号を参照されたい)、グルコキナーゼの活性化剤としては知られていなかった。国際出願WO2005/63738号(Banyu)は、グルコキナーゼ活性化剤である2−ヘテロアリール置換縮合イミダゾール誘導体(2−ヘテロアリール置換ベンゾイミダゾール化合物など)を記載している。
本発明者は、驚くべきことに、イミダゾピリジンおよびイミダゾピラジンのような、中心アミド官能基不含の縮合イミダゾ含有二環式化合物が、GLK活性化剤であるということを発見した。本発明の化合物は、概して、GLK酵素に十分な効力を有し、そしてGLKによって媒介される疾患または医学的状態の処置または予防に用いるのに、それらを特に適当にすることができる好都合な毒物学的および/または物理的性質(例えば、より高い水性溶解性、より高い透過性、および/またはより低い血漿タンパク質結合を含めた)を有することができる。
したがって、本発明の第一の側面により、式(I):
Figure 2008542247
{式中、環Aは、フェニルおよびHET−1より選択され;
、XおよびXは、各々独立して、CHまたはNであり、但し、X、XおよびXの内の一つだけは、Nであってよいという条件付きであり;
Lは、−O−および−(1−3C)アルキルO−(ここにおいて、酸素は、−ORで置換されているベンゼン環に直接結合している)より選択されるリンカーであり;
は、(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニル、(2−6C)アルキニル、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−6C)アルキル、アリール(1−6C)アルキル、HET−1およびHET−1−(1−6C)アルキルより選択され;ここにおいて、
のいずれの定義においても、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基またはHET−1基はいずれも、利用可能な炭素原子上に、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、ハロ、(1−6C)アルキルアミノ、ジ(1−6C)アルキルアミノ、(C2n+2−a)−O−(式中、n=1〜4およびa=1〜3)、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルスルホニルアミノ、(1−6C)アルキルスルホニル−N−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルキルアミノスルホニル、ジ(1−6C)アルキルアミノスルホニル、(1−6C)アルキルカルボニルアミノ、(1−6C)アルキルカルボニル−N−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルキルアミノカルボニル、ジ(1−6C)アルキルアミノカルボニル、カルボキシおよびシアノより選択される置換基で置換されていてもよいし;および/または利用可能な窒素原子上に、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノスルホニル、ジ(1−6C)アルキルアミノスルホニル、(1−6C)アルキルアミノカルボニルおよびジ(1−6C)アルキルアミノカルボニルより選択される置換基で置換されていてもよく;
HET−1は、O、NおよびSより独立して選択される1個、2個、3個または4個のヘテロ原子を含有する4員、5員または6員のC連結またはN連結した飽和、部分または完全不飽和のヘテロシクリル環であり、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられていてもよく、そしてここにおいて、複素環式環中の硫黄原子は、S(O)基またはS(O)基へと酸化されていてもよく;
は、−C(O)NR、−SONR、−S(O)およびHET−2より選択され;
HET−2は、O、NおよびSより独立して選択される1個、2個、3個または4個のヘテロ原子を含有する4員、5員または6員のC連結またはN連結した飽和、部分または完全不飽和のヘテロシクリル環であり、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられていてもよく、そしてここにおいて、複素環式環中の硫黄原子は、S(O)基またはS(O)基へと酸化されていてもよいが、この環は、利用可能な窒素原子上に、Rより選択される置換基で、および/または利用可能な炭素原子上に、Rより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよく;
は、ハロ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、(1−4C)アルコキシ、カルボキシおよびシアノより選択され;
は、水素、(1−4C)アルキル[HET−2、−OR、−SO、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)、シアノ、−NR4’5’および−C(O)NRより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよい]、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)、(2−4C)アルケニル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)、(2−4C)アルキニル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)およびHET−2より選択され;
は(各々の場合に独立して)、水素、(1−4C)アルキルおよび(3−6C)シクロアルキルより選択され;または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、HET−3によって定義されるようなヘテロシクリル環系を形成してよく;
’およびR5’は、独立して、水素および(1−4C)アルキルより選択され;または
’およびR5’は、それらが結合している窒素原子と一緒に、4〜6員飽和環を形成してよく;
は、(1−4C)アルキル、−C(O)(1−4C)アルキル、−C(O)NR、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)pRより選択され;
は、−OR、(1−4C)アルキル、−C(O)(1−4C)アルキル、−C(O)NR、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)pRより選択され;
HET−3は、O、NおよびSより独立して選択される(連結しているN原子に加えて)1個または2個の追加のヘテロ原子を含有してよいN連結した4〜7員の飽和または部分不飽和ヘテロシクリル環であり、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられていてもよく、そしてここにおいて、環中の硫黄原子は、S(O)基またはS(O)基へと酸化されていてもよいが;この環は、利用可能な炭素または窒素原子上に、Rより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよく;
は、−OR、(1−4C)アルキル、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、トリフルオロメチル、−C(O)(1−4C)アルキル、−C(O)NR、(1−4C)アルキルアミノ、ジ(1−4C)アルキルアミノ、HET−3(ここにおいて、この環は、未置換である)、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)pRより選択され;
は、(1−4C)アルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、ジヒドロキシ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ジ(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、アミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキル、ジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルカルボニルアミノ、(1−4C)アルキルカルボニル−N−[(1−4C)アルキル]アミノ、(1−4C)アルキルアミノカルボニルおよびジ(1−4C)アルキルアミノカルボニルより選択され;
10は、メトキシ、メチルおよびハロより選択され;
pは(各々の場合に独立して)、0、1または2であり;
mは、0または1であり;
nは、0、1または2であり;
但し、
(i)RもR10も、X上の置換基ではない;
(ii)Rが未置換の(1−6C)アルキルである場合、Lは−O−である
という条件付きである}
を有する化合物;またはその塩若しくはプロドラッグを提供する。
本発明の別の側面により、
が、水素、(1−4C)アルキル[HET−2、−OR、−SO、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)および−C(O)NRより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよい]、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)およびHET−2より選択され;
が、水素または(1−4C)アルキルであり;
が、−OR、(1−4C)アルキル、−C(O)(1−4C)アルキル、−C(O)NR、(1−4C)アルキルアミノ、ジ(1−4C)アルキルアミノ、HET−3(ここにおいて、この環は、未置換である)、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)pRより選択され;
が、(1−4C)アルキル、ハロ、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、ジヒドロキシ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ジ(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、アミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキル、ジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルカルボニルアミノ、(1−4C)アルキルカルボニル−N−[(1−4C)アルキル]アミノ、(1−4C)アルキルアミノカルボニルおよびジ(1−4C)アルキルアミノカルボニルより選択される、本明細書中の前に定義の式(I)の化合物;またはその塩若しくはプロドラッグを提供する。
環Aは、フェニルおよびHET−1より選択され;
、XおよびXは、各々独立して、CHまたはNであり、但し、X、XおよびXの内の一つだけは、Nであってよいという条件付きであり;
Lは、−O−および−(1−3C)アルキルO−(ここにおいて、酸素は、−ORで置換されているベンゼン環に直接結合している)より選択されるリンカーであり;
は、(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニル、(2−6C)アルキニル、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−6C)アルキル、アリール(1−6C)アルキル、HET−1およびHET−1−(1−6C)アルキルより選択され;ここにおいて、
のいずれの定義においても、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基またはHET−1基はいずれも、(利用可能な炭素または窒素原子上に)ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、ハロ、(1−6C)アルキルアミノ、ジ(1−6C)アルキルアミノ、(C2n+2−a)−O−(式中、n=1〜4およびa=1〜3)、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルスルホニルアミノ、(1−6C)アルキルスルホニル−N−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルキルアミノスルホニル、ジ(1−6C)アルキルアミノスルホニル、(1−6C)アルキルカルボニルアミノ、(1−6C)アルキルカルボニル−N−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルキルアミノカルボニル、ジ(1−6C)アルキルアミノカルボニル、カルボキシおよびシアノより選択される置換基で置換されていてもよく;
HET−1は、O、NおよびSより独立して選択される1個、2個、3個または4個のヘテロ原子を含有する4員、5員または6員のC連結またはN連結した飽和、部分または完全不飽和のヘテロシクリル環であり、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられていてもよく、そしてここにおいて、複素環式環中の硫黄原子は、S(O)基またはS(O)基へと酸化されていてもよく;
は、−C(O)NR、−SONR、−S(O)およびHET−2より選択され;
HET−2は、O、NおよびSより独立して選択される1個、2個、3個または4個のヘテロ原子を含有する4員、5員または6員のC連結またはN連結した飽和、部分または完全不飽和のヘテロシクリル環であり、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられていてもよく、そしてここにおいて、複素環式環中の硫黄原子は、S(O)基またはS(O)基へと酸化されていてもよいが、この環は、利用可能な窒素原子上に、Rより選択される置換基で、および/または利用可能な炭素原子上に、Rより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよく;
は、ハロ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、(1−4C)アルコキシ、カルボキシおよびシアノより選択され;
は、水素、(1−4C)アルキル[HET−2、−OR、−SO、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)、シアノ、−NR4’5’および−C(O)NRより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよい]、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)、(2−4C)アルケニル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)、(2−4C)アルキニル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)およびHET−2より選択され;
は(各々の場合に独立して)、水素、(1−4C)アルキルおよび(3−6C)シクロアルキルより選択され;または
およびRは、それらが結合している窒素と一緒に、HET−3によって定義されるようなヘテロシクリル環系を形成してよく;
’およびR5’は、独立して、水素および(1−4C)アルキルより選択され;または
’およびR5’は、それらが結合している窒素と一緒に、4〜6員飽和環を形成してよく;
は、(1−4C)アルキル、−C(O)(1−4C)アルキル、−C(O)NR、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)pRより選択され;
は、−OR、(1−4C)アルキル、−C(O)(1−4C)アルキル、−C(O)NR、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)pRより選択され;
HET−3は、O、NおよびSより独立して選択される(連結しているN原子に加えて)1個または2個の追加のヘテロ原子を含有してよいN連結した4〜7員の飽和または部分不飽和ヘテロシクリル環であり、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられていてもよく、そしてここにおいて、環中の硫黄原子は、S(O)基またはS(O)基へと酸化されていてもよいが;この環は、利用可能な炭素または窒素原子上に、Rより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよく;
は、−OR、(1−4C)アルキル、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、トリフルオロメチル、−C(O)(1−4C)アルキル、−C(O)NR、(1−4C)アルキルアミノ、ジ(1−4C)アルキルアミノ、HET−3(ここにおいて、この環は、未置換である)、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)pRより選択され;
は、(1−4C)アルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、ジヒドロキシ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ジ(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、アミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキル、ジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルカルボニルアミノ、(1−4C)アルキルカルボニル−N−[(1−4C)アルキル]アミノ、(1−4C)アルキルアミノカルボニルおよびジ(1−4C)アルキルアミノカルボニルより選択され;
10は、メトキシ、メチルおよびハロより選択され;
pは(各々の場合に独立して)、0、1または2であり;
mは、0または1であり;
nは、0、1または2であり;
但し、
(i)RもR10も、X上の置換基ではない;
(ii)Rが未置換の(1−6C)アルキルである場合、Lは−O−である
という条件付きである;
またはその塩若しくはプロドラッグ。
Lが、−(1−3C)アルキルO−である場合、そのアルキル鎖は、直鎖状であってよいしまたは分岐状であってよく;したがって、Lのこの定義は、例えば、−CH−CH−O−および−CH−CH(Me)−O−を包含するということは理解されるであろう。
のいずれの定義においても、(1−6C)アルキル鎖、アルケニル鎖またはアルキニル鎖は、直鎖状であってよいしまたは分岐状であってよいということは理解されるであろう。
が、−C(O)NRである場合、Rは、各々独立して、水素および(1−4C)アルキルより選択され、したがって、Rのこの定義には、−CONH、−CONHMe、−CONMeおよび−CONMeEtが含まれる(が、これに制限されるわけではない)ということは理解されるであろう。
式(I)の化合物が、2個以上のHET−2環を含有する場合、それらは、同じであってよいしまたは異なっていてよいということは理解されるであろう。
式(I)の化合物が、2個以上のHET−3環を含有する場合、それらは、同じであってよいしまたは異なっていてよいということは理解されるであろう。
式(I)の化合物が、2個以上の基Rを含有する場合、それらは、同じであってよいしまたは異なっていてよいということは理解されるであろう。
式(I)の化合物が、2個以上の基Rを含有する場合、それらは、同じであってよいしまたは異なっていてよいということは理解されるであろう。
式(I)の化合物が、2個以上の基Rを含有する場合、それらは、同じであってよいしまたは異なっていてよいということは理解されるであろう。
式(I)の化合物が、2個以上の基Rを含有する場合、それらは、同じであってよいしまたは異なっていてよいということは理解されるであろう。
類似の慣例は、本明細書中の前に定義の式(I)の化合物上の他の基および置換基全てに当てはまる。
およびR10は、環炭素原子上の置換基でありうるにすぎない(すなわち、X=Cの場合)ということは理解されるであろう。
式(I)の化合物は、本発明の範囲内である塩を形成してよい。薬学的に許容しうる塩が好適であるが、他の塩も、例えば、化合物を単離するまたは精製する場合に有用でありうる。
別の側面において、本発明は、本明細書中の上に定義の式(I)の化合物または薬学的に許容しうる塩に関する。
別の側面において、本発明は、本明細書中の上に定義の式(I)の化合物またはそれらのプロドラッグに関する。式(I)の化合物のプロドラッグの適する例は、式(I)の化合物の in-vivo 加水分解性エステルである。したがって、別の側面において、本発明は、本明細書中の上に定義の式(I)の化合物またはそれらの in-vivo 加水分解性エステルに関する。
本明細書中において、「アルキル」という包括的用語は、直鎖および分岐状鎖双方のアルキル基を包含する。しかしながら、「プロピル」などの個々のアルキル基の意味は、直鎖型のみを特定し、そしてt−ブチルなどの個々のアルキル基の意味は、分岐状鎖型のみを特定する。例えば、「(1−4C)アルキル」は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルおよびt−ブチルを包含する。類似の慣例は、他の包括的用語に当てはまる。
ヘテロシクリル基HET−1〜HET−3の定義が、窒素上に置換されていてよいヘテロアリール環を包含する場合、このような置換は、荷電した第四級窒素原子を生じなくてよいということは理解されるであろう。HET−1〜HET−3の定義は、O−O結合、O−S結合またはS−S結合をいずれも包含するものではないということは理解されるであろう。HET−1〜HET−3の定義は、不安定な構造を包含するものではないということは理解されるであろう。
(1−4C)アルキルの例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルおよび tert−ブチルが含まれ;(1−6C)アルキルの例には、(1−4C)アルキル、ペンチルおよびヘキシルが含まれ;(2−4C)アルケニルおよび(2−6C)アルケニルの例には、ビニル、プロプ−2−エニル、プロプ−1−エニル、ブトゥ−2−エニルおよびイソブテニルが含まれ;(2−4C)アルキニルおよび(2−6C)アルキニルの例には、エチニル、プロプ−1−ピニル(pynyl)、プロプ−2−イニルおよびブトゥ−2−イニルが含まれ;(3−6C)シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが含まれ;(3−6C)シクロアルキル(1−6C)アルキルの例には、シクロプロピルメチル、シクロブチルエチル、シクロペンチルプロピルおよびシクロヘキシルメチルが含まれ;ハロの例には、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードが含まれ;ヒドロキシ(1−4C)アルキルの例には、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、1−ヒドロキシイソプロピルおよび4−ヒドロキシブチルが含まれ;ジヒドロキシ(2−4C)アルキルの例には、1,2−ジヒドロキシエチル、1,2−ジヒドロキシプロピル、1,3−ジヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、1,2−ジヒドロキシブチル、1,3−ジヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシブチル、3−4ジヒドロキシブチルおよび2,4−ジヒドロキシブチルが含まれ;(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルの例には、メトキシメチル、エトキシメチル、tert−ブトキシメチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、メトキシプロピル、2−メトキシプロピルおよびメトキシブチルが含まれ;ジ(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキルの例には、1,2−ジメトキシエチル、1−メトキシ−2−エトキシエチル、1,2−ジメトキシプロピル、1,3−ジメトキシプロピル、2,3−ジメトキシプロピル、1,2−ジメトキシブチル、2,3−ジメトキシブチル、2,4−ジメトキシブチルおよび3,4−ジメトキシ(diemthoxy)ブチルが含まれ;(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキルの例には、メチルスルフィニルメチル、エチルスルフィニルメチル、エチルスルフィニルエチル、メチルスルフィニルプロピル、メチルスルフィニルブチル、メチルスルホニルメチル、エチルスルホニルメチル、エチルスルホニルエチル、メチルスルホニルプロピル、メチルスルホニルブチル、メチルチオメチル、エチルチオメチル、エチルチオエチル、メチルチオプロピルおよびメチルチオブチルが含まれ;アミノ(1−4C)アルキルの例には、アミノメチル、アミノエチル、2−アミノプロピル、3−アミノプロピル、1−アミノイソプロピルおよび4−アミノブチルが含まれ;(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルの例には、(N−メチル)アミノメチル、(N−エチル)アミノメチル、1−((N−メチル)アミノ)エチル、2−((N−メチル)アミノ)エチル、(N−エチル)アミノエチル、(N−メチル)アミノプロピルおよび4−((N−メチル)アミノ)ブチルが含まれ;ジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルの例には、ジメチルアミノメチル、メチル(エチル)アミノメチル、メチル(エチル)アミノエチル、(N,N−ジエチル)アミノエチル、(N,N−ジメチル)アミノプロピルおよび(N,N−ジメチル)アミノブチルが含まれ;(1−4C)アルキルアミノの例には、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノおよび tert−ブチルアミノが含まれ;ジ(1−4C)アルキルアミノの例には、ジメチルアミノ、メチル(エチル)アミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジイソプロピルアミノおよびジブチルアミノが含まれ;−C(O)(1−4C)アルキルの例には、メチルカルボニル、エチルカルボニル、プロピルカルボニルおよび tert−ブチルカルボニルが含まれ;(1−6C)アルキルスルホニルの例には、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニルおよび tert−ブチルスルホニルが含まれ;(1−6C)アルキルスルホニルアミノの例には、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、プロピルスルホニルアミノ、イソプロピルスルホニルアミノおよび tert−ブチルスルホニルアミノが含まれ;(1−6C)アルキルスルホニル−N−[(1−6C)アルキル]アミノの例には、メチルスルホニル−N−(メチル)アミノ、エチルスルホニル−N−(メチル)アミノ、プロピルスルホニル−N−(メチル)アミノ、イソプロピルスルホニル−N−(メチル)アミノおよび tert−ブチルスルホニル−N−(メチル)アミノが含まれ;(1−6C)アルキルアミノスルホニルの例には、メチルアミノスルホニル、エチルアミノスルホニル、プロピルアミノスルホニル、イソプロピルアミノスルホニルおよび tert−ブチルアミノスルホニルが含まれ;ジ(1−6C)アルキルアミノスルホニルの例には、ジメチルアミノスルホニル、ジエチルアミノスルホニル、メチル(プロピル)アミノスルホニル、ジイソプロピルアミノスルホニルおよび tert−ブチル(メチル)アミノスルホニルが含まれ;(1−6C)アルキルアミノカルボニルの例には、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、プロピルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニルおよび tert−ブチルアミノカルボニルなどの(1−4C)アルキルアミノカルボニルが含まれ;ジ(1−6C)アルキルアミノカルボニルの例には、ジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、メチル(プロピル)アミノカルボニル、ジイソプロピルアミノカルボニルおよび tert−ブチル(メチル)アミノカルボニルなどのジ(1−4C)アルキルアミノカルボニルが含まれ;(1−6C)アルキルカルボニルアミノの例には、メチルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、プロピルカルボニルアミノ、イソプロピルカルボニルアミノおよび tert−ブチルカルボニルアミノなどの(1−4C)アルキルカルボニルアミノが含まれ;(1−6C)アルキルカルボニル−N−[(1−6C)アルキル]アミノの例には、(1−4C)アルキルカルボニル−N−[(1−4C)アルキル]アミノ、メチルカルボニル−N−(メチル)アミノ、エチルカルボニル−N−(メチル)アミノ、プロピルカルボニル−N−(メチル)アミノ、イソプロピルカルボニル−N−(メチル)アミノおよび tert−ブチルカルボニル−N−(メチル)アミノが含まれる。
アリールは、フェニルまたはナフチル、好ましくは、フェニルである。
アリール(1−6C)アルキルの例には、ベンジル、フェネチル、フェニルプロピルおよびナフチルメチルが含まれる。
本明細書中の前に定義の5員または6員のC連結したヘテロアリール環としてのHET−1の適する例には、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリミジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリルおよびトリアゾリルが含まれる。
AがHET−1である場合、更に適する意味には、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリルおよびオキサジアゾリルが含まれる。
AがHET−1である場合、更に適する意味には、チアゾリル、ピリジルおよびピラジニルが含まれる。
HET−1−(1−6C)アルキルの適する例には、(1−6C)アルキルについての上の意味のいずれかとの組合せでの、HET−1についての上の意味のいずれかが含まれる。
HET−2は、飽和環、または部分または完全不飽和の環でありうるということは理解されるであろう。
HET−2の適する例には、アゼチジニル、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリミジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、モルホリノ、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリノ、チオモルホリニル、ピロリル、ピロリジニル、ピロリドニル、2,5−ジオキソピロリジニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−オキソイミダゾリジニル、2,4−ジオキソイミダゾリジニル、2−オキソ−1,3,4−(4−トリアゾリニル)、2−オキサゾリジノニル、2−オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、1,1−ジオキソチオモルホリノ、1,3−ジオキソラニル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、ピラニルおよび4−ピリドニルが含まれる。
HET−2は、いずれか適当な利用可能なCまたはN原子によって連結していてよいということは理解されるであろうが、したがって、例えば、「イミダゾリル」としてのHET−2には、1−、2−、4−および5−イミダゾリルが含まれる。
4〜6員の飽和または部分不飽和の複素環式環としてのHET−3の適する例は、モルホリノ、チオモルホリノ(およびその変形であって、硫黄が、SO基またはS(O)基へと酸化されているもの)、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニルおよびアゼチジニルである。7員の飽和または部分不飽和の複素環式環としてのHET−3の適する例は、ホモピペラジニル、ホモモルホリノ、ホモチオモルホリノ(およびその変形であって、硫黄が、SO基またはS(O)基へと酸化されているもの)およびホモピペリジニルである。
上に定義のある種の式(I)の化合物が、1個またはそれを超える不斉炭素原子によって光学活性体またはラセミ体で存在しうる限りにおいて、本発明は、その定義中に、GLKを直接的に刺激するまたはGLK/GLKRP相互作用を阻害する性質を有するいずれかこのような光学活性体またはラセミ体を包含するということは理解されるはずである。光学活性体の合成は、当該技術分野において周知の有機化学の標準的な技法によって、例えば、光学活性な出発物質からの合成によってまたはラセミ体の分割によって行うことができる。ある種の化合物は、互変異性体で存在しうるということ、および本発明が、更に、GLKを活性化する本発明の化合物の互変異性体のいずれかおよび全てに関するということも理解されるはずである。
ある種の式(I)の化合物およびそれらの塩は、溶媒和の形で、更には、例えば、水和した形などの非溶媒和の形で存在しうるということも理解されるはずである。本発明が、GLKを活性化する全てのこのような溶媒和の形を包含するということは理解されるはずである。
一つの側面において、式(IA)
Figure 2008542247
(式中、R、R、R、R、R10、m、n、AおよびLは、式(I)について定義の通りである)
を有する化合物、またはその塩若しくはプロドラッグを提供する。式(IA)の化合物は、X、XおよびXが、全てCHである式(I)の化合物であるということは理解されるであろう。
別の側面において、式(IB)
Figure 2008542247
(式中、R、R、R、R、R10、m、n、AおよびLは、式(I)について定義の通りである)
を有する化合物、またはその塩若しくはプロドラッグを提供する。式(IB)の化合物は、XおよびXが、双方ともCHであり、そしてXがNである式(I)の化合物であるということは理解されるであろう。
別の側面において、式(IC)
Figure 2008542247
(式中、R、R、R、R、R10、m、n、AおよびLは、式(I)について定義の通りである)
を有する化合物、またはその塩若しくはプロドラッグを提供する。式(IB)の化合物は、XおよびXが、双方ともCHであり、そしてXがNである式(I)の化合物であるということは理解されるであろう。
本明細書中の前または後の、式(I)の化合物に関するいずれかの側面または態様は、特に明記されていない場合でも、式(IA)の化合物または式(IB)の化合物または式(IC)の化合物に等しく当てはまるものであるということは理解されるであろう。
本発明の一つの態様において、式(I)の化合物を提供し、別の態様において、式(I)、式(IA)、式(IB)および式(IC)の化合物の薬学的に許容しうる塩を提供し、更に別の態様において、式(I)、式(IA)、式(IB)および式(IC)の化合物の in-vivo 加水分解性エステルを提供し、そして更に別の態様において、式(I)、式(IA)、式(IB)および式(IC)の化合物の in-vivo 加水分解性エステルの薬学的に許容しうる塩を提供する。
各々の可変基の好ましい意味は、次の通りである。このような意味は、本明細書中の前にまたは以下に定義のいずれかの意味、定義、請求の範囲、側面または態様について適所で用いることができる。具体的には、式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の最も広い定義への個々の制限として、各々用いることができる。更に、次の意味は各々、式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の最も広い定義を制限するために、一つまたはそれを超える次の他の意味との組合せで用いることができる。
(1)Rは、置換されていてよい(1−6C)アルキル、好ましくは、置換されていてよい分岐状(1−6C)アルキルである。
(2)Rは、置換されていてよい(2−6C)アルケニルである。
(3)Rは、置換されていてよい(2−6C)アルキニルである。
(4)Rは、置換されていてよい(3−6C)シクロアルキルである。
(5)Rは、置換されていてよい(3−6C)シクロアルキル(1−6C)アルキルである。
(6)Rは、置換されていてよいアリール(1−6C)アルキルである。
(7)Rは、置換されていてよいHET−1である。
(8)Rは、置換されていてよいHET−1−(1−6C)アルキルである。
(9)Rは、炭素原子上にヒドロキシで置換されていてよい。
(10)Rは、炭素原子上に(1−4C)アルコキシで置換されていてよい。
(11)Rは、炭素原子上に、ハロまたは(C2n+2−a)−O− (式中、n=1〜4およびa=1〜3)で置換されていてよい。
(12)Rは、炭素原子上に、(1−6C)アルキルアミノまたはジ(1−6C)アルキルアミノで置換されていてよい。
(13)Rは、炭素原子上に、カルボキシまたはシアノで置換されていてよい。
(14)Rは、炭素原子上に、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルスルホニルアミノ、(1−6C)アルキルスルホニル−N−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルキルアミノスルホニル、ジ(1−6C)アルキルアミノスルホニル、(1−6C)アルキルカルボニルアミノ、(1−6C)アルキルカルボニル−N−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アミノカルボニルおよびジ(1−6C)アルキルアミノカルボニルより選択される置換基で置換されていてよい。
(15)Rは、ヒドロキシイソプロピルであり、そしてその立体配置は、好ましくは、(S)である、すなわち、Rは、基:
Figure 2008542247
である。
(16)Rは、メトキシイソプロピルであり、そしてその立体配置は、好ましくは、(S)である、すなわち、Rは、基:
Figure 2008542247
である。
(17)Rは、イソプロピルである。
(18)Rは、(1−4C)アルキル(ヒドロキシまたは(1−4C)アルコキシで置換されていてよい)およびHET−1より選択される。
(19)Rは、(1−4C)アルキル(ヒドロキシまたは(1−4C)アルコキシで置換されていてよい)およびHET−1より選択され、ここにおいて、HET−1は、飽和5員または6員複素環式環、例えば、テトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロピラニル、具体的には、テトラヒドロフラニルである。
(20)Rは、ヒドロキシイソプロピル、メトキシイソプロピル、イソプロピル、tert−ブトキシイソプロピルおよびテトラヒドロフラン−2−イルより選択される。
(21)環Aは、フェニルである。
(22)環Aは、HET−1である。
(23)環Aは、HET−1であり、そしてHET−1は、完全不飽和(芳香族)複素環式環である。
(24)環Aは、フェニルまたはHET−1であり、そしてHET−1は、完全不飽和(芳香族)複素環式環である。
(25)環Aは、HET−1であり、そしてHET−1は、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニルおよびピリダジニルより選択される。
(26)環Aは、HET−1であり、そしてHET−1は、ピリジル、ピリミジニルおよびピラジニルより選択される。
(27)環Aは、HET−1であり、そしてHET−1は、ピリジルおよびピラジニルより選択される。
(28)環Aは、フェニル、ピリジル、ピリミジニルおよびピラジニルより選択される。
(29)環Aは、フェニル、ピリジルおよびピラジニルより選択される。
(30)環Aは、HET−1であり、そしてHET−1は、チアゾリル、ピリジルおよびピラジニルより選択される。
(31)環Aは、フェニルまたはHET−1であり、そしてHET−1は、完全不飽和(芳香族)複素環式環であり;そして
は、(1−4C)アルキル(ヒドロキシまたは(1−4C)アルコキシで置換されていてよい)およびHET−1より選択され、ここにおいて、HET−1は、飽和5員または6員複素環式環、例えば、テトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロピラニル、具体的には、テトラヒドロフラニルである。
(32)環Aは、フェニル、ピリジルまたはピラジニルであり;Rは、(1−4C)アルキル(ヒドロキシまたは(1−4C)アルコキシで置換されていてよい)およびHET−1より選択され、ここにおいて、HET−1は、飽和5員または6員複素環式環、例えば、テトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロピラニル、具体的には、テトラヒドロフラニルである。
(33)Lは、−O−である。
(34)Lは、−O−CH−である。
(35)Lは、−O−CH−CH−である。
(36)Lは、−O−CH−CH−CH−である。
(37)Lは、−O−CH(Me)−CH−である。
(38)Lは、−O−または−O−CH−である。
(39)環Aは、フェニルまたはHET−1であり、そしてHET−1は、完全不飽和(芳香族)複素環式環であり;
は、(1−4C)アルキル(ヒドロキシまたは(1−4C)アルコキシで置換されていてよい)およびHET−1より選択され、ここにおいて、HET−1は、飽和5員または6員複素環式環、例えば、テトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロピラニル、具体的には、テトラヒドロフラニルであり;そしてLは、−O−または−O−CH−である。
(40)環Aは、フェニル、ピリジルまたはピラジニルであり;Rは、(1−4C)アルキル(ヒドロキシまたは(1−4C)アルコキシで置換されていてよい)およびHET−1より選択され、ここにおいて、HET−1は、飽和5員または6員複素環式環、例えば、テトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロピラニル、具体的には、テトラヒドロフラニルであり;そしてLは、−O−または−O−CH−である。
(41)HET−1は、4員ヘテロシクリル環である。
(42)HET−1は、5員または6員ヘテロシクリル環である。
(43)HET−1は、5員ヘテロシクリル環である。
(44)HET−1は、6員ヘテロシクリル環である。
(45)HET−1は、N連結している。
(46)HET−1は、C連結している。
(47)Rは、−C(O)NRである。
(48)Rは、−C(O)NRであり、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、HET−3によって定義されるようなヘテロシクリル環系を形成する。
(49)Rは、−C(O)NRであり、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、HET−3によって定義されるような、モルホリノ、チオモルホリノ(およびその変形であって、硫黄が、SO基またはS(O)基へと酸化されているもの)、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニルおよびアゼチジニルより選択されるヘテロシクリル環系を形成する。
(50)Rは、−SONRである。
(51)Rは、−S(O)である。
(52)Rは、HET−2である。
(53)HET−2は、4員ヘテロシクリル環である。
(54)HET−2は、5員または6員ヘテロシクリル環である。
(55)HET−2は、5員ヘテロシクリル環である。
(56)HET−2は、6員ヘテロシクリル環である。
(57)HET−2は、N連結している。
(58)HET−2は、C連結している。
(59)HET−2は、未置換である。
(60)HET−2は、炭素原子上に、Rより選択される1個の置換基で置換されている。
(61)HET−2は、窒素原子上に、Rより選択される1個の置換基で置換されている。
(62)Rは、HET−2であり、そしてHET−2は、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリミジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリルおよびピラニルより選択される5員または6員環である。
(63)Rは、HET−2であり、そしてHET−2は、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリミジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリルおよびピラニルより選択される5員または6員環である。
(64)Rは、HET−2であり、そしてHET−2は、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリルおよびオキサジアゾリルより選択される。
(65)Rは、HET−2であり、そしてHET−2は、オキサジアゾリルである。
(66)Rは、ハロ、(1−4C)アルコキシ(メトキシなど)およびメチルより選択される。
(67)Rは、フルオロメチル、ジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルより選択される。
(68)Rは、カルボキシおよびシアノより選択される。
(69)Rは、ハロ、(1−4C)アルコキシ(メトキシなど)、カルボキシおよびシアノより選択される。
(70)Rは、水素である。
(71)Rは、置換されていてよい(1−4C)アルキルである。
(72)Rは、HET−2で置換された(1−4C)アルキルである。
(73)Rは、HET−2で置換された(1−4C)アルキルであり、そしてHET−2は、アゼチジニル、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリミジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、モルホリノ、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリノ、チオモルホリニル、ピロリル、ピロリジニル、ピロリドニル、2,5−ジオキソピロリジニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−オキソイミダゾリジニル、2,4−ジオキソイミダゾリジニル、2−オキソ−1,3,4−(4−トリアゾリニル)、2−オキサゾリジノニル、2−オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、1,1−ジオキソチオモルホリノ、1,3−ジオキソラニル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、ピラニルおよび4−ピリドニルより選択される。
(74)Rは、HET−2で置換された(1−4C)アルキルであり、そしてHET−2は、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリミジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、モルホリノ、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリノ、チオモルホリニル、ピロリル、ピロリジニル、ピロリドニル、2,5−ジオキソピロリジニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−オキソイミダゾリジニル、2,4−ジオキソイミダゾリジニル、2−オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、1,1−ジオキソチオモルホリノ、1,3−ジオキソラニル、ピラニルより選択される。
(75)Rは、HET−2で置換された(1−4C)アルキルであり、そしてHET−2は、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリミジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、モルホリノ、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリノ、チオモルホリニル、ピロリル、ピロリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、1,1−ジオキソチオモルホリノより選択される。
(76)Rは、HET−2で置換された(1−4C)アルキルであり、そしてHET−2は、チエニルおよびピロリジニルより選択される。
(77)Rは、−ORで置換された(1−4C)アルキルである。
(78)Rは、−SOで置換された(1−4C)アルキルである。
(79)Rは、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)で置換された(1−4C)アルキルである。
(80)Rは、−C(O)NRで置換された(1−4C)アルキルである。
(81)Rは、−R4’5’で置換された(1−4C)アルキルである。
(82)Rは、−R4’5’で置換された(1−4C)アルキルであり、そしてR4’およびR5’は、各々独立して、水素または(1−4C)アルキル、具体的には、水素またはメチルである。
(83)Rは、シアノで置換された(1−4C)アルキルである。
(84)Rは、(2−4C)アルケニルである。
(85)Rは、(2−4C)アルキニルである。
(86)Rは、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)である。
(87)Rは、HET−2である。
(88)Rは、HET−2であり、そしてHET−2は、アゼチジニル、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリミジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、モルホリノ、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリノ、チオモルホリニル、ピロリル、ピロリジニル、ピロリドニル、2,5−ジオキソピロリジニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−オキソイミダゾリジニル、2,4−ジオキソイミダゾリジニル、2−オキソ−1,3,4−(4−トリアゾリニル)、2−オキサゾリジノニル、2−オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、1,1−ジオキソチオモルホリノ、1,3−ジオキソラニル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、ピラニルおよび4−ピリドニルより選択される。
(89)Rは、HET−2であり、そしてHET−2は、アゼチジニル、モルホリノ、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリノ、チオモルホリニル、ピロリジニル、ピロリドニル、2,5−ジオキソピロリジニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−オキソイミダゾリジニル、2,4−ジオキソイミダゾリジニル、2−オキソ−1,3,4−(4−トリアゾリニル)、2−オキサゾリジノニル、2−オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、1,1−ジオキソチオモルホリノ、1,3−ジオキソラニル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、ピラニルおよび4−ピリドニルより選択される。
(90)Rは、HET−2であり、そしてHET−2は、ピペリジニル、ピロリジニル、ピロリドニル、2,5−ジオキソピロリジニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−オキソイミダゾリジニル、2,4−ジオキソイミダゾリジニル、2−オキソ−1,3,4−(4−トリアゾリニル)、2−オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、1,1−ジオキソチオモルホリノおよび1,3−ジオキソラニルより選択される。
(91)Rは、HET−2であり、そしてHET−2は、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニルおよびテトラヒドロピラニルより選択される。
(92)Rは、HET−2であり、そしてHET−2は、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニルおよびテトラヒドロピラニルより選択される。
(93)Rは、水素である。
(94)Rは、(1−4C)アルキルである。
(95)Rは、水素または(1−4C)アルキルである。
(96)Rは、(3−6C)シクロアルキルである。
(97)RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、HET−3によって定義されるようなヘテロシクリル環系を形成する。
(98)RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、HET−3によって定義されるような、モルホリノ、チオモルホリノ(およびその変形であって、硫黄が、SO基またはS(O)基へと酸化されているもの)、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、アゼチジニル、ホモピペラジニル、ホモモルホリノ、ホモチオモルホリノ(およびその変形であって、硫黄が、SO基またはS(O)基へと酸化されているもの)およびホモピペリジニルより選択されるヘテロシクリル環系を形成する。
(99)RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、HET−3によって定義されるような、モルホリノ、チオモルホリノ(およびその変形であって、硫黄が、SO基またはS(O)基へと酸化されているもの)、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニルおよびアゼチジニルより選択されるヘテロシクリル環系を形成する。
(100)RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、HET−3によって定義されるような、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニルおよびアゼチジニルより選択されるヘテロシクリル環系を形成する。
(101)Rは、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキルより選択される。
(102)Rは、−C(O)(1−4C)アルキル、−C(O)NRおよび−S(O)pRより選択される。
(103)Rは、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキルより選択される。
(104)Rは、−OR、−C(O)(1−4C)アルキル、−C(O)NRおよび−S(O)pRより選択される。
(105)Rは、−OR(式中、Rは、水素または(1−4C)アルキルである)およびヒドロキシ(1−4C)アルキルより選択される。
(106)HET−3は、4員環である。
(107)HET−3は、5員環である。
(108)HET−3は、6員環である。
(109)HET−3は、7員環である。
(110)HET−3は、未置換である。
(111)HET−3は、1個の置換基Rで置換されている。
(112)Rは、−OR、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキルより選択される。
(113)Rは、−C(O)(1−4C)アルキル、−C(O)NR、(1−4C)アルキルアミノおよびジ(1−4C)アルキルアミノより選択される。
(114)Rは、HET−3(ここにおいて、この環は、未置換である)より選択される。
(115)Rは、−S(O)pRである。
(116)Rは、メトキシおよびメチルより選択される。
(117)Rは、−OR、(1−4C)アルキル、(2−4C)アルケニル、トリフルオロメチル、−C(O)NRおよびヒドロキシ(1−4C)アルキルより選択される。
(118)Rは、ヒドロキシ、メトキシ、(1−4C)アルキル、アリル、トリフルオロメチル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキル(ヒドロキシエチルなど)より選択される。
(119)Rが、窒素上の置換基である場合、それは、具体的には、(1−4C)アルキル、アリル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキル(ヒドロキシエチルなど)より選択される。
(120)Rは、(1−4C)アルキルおよびハロより選択される。
(121)Rは、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、ジヒドロキシ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルおよびジ(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキルより選択される。
(122)Rは、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキルより選択される。
(123)Rは、アミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルおよびジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルより選択される。
(124)Rは、(1−4C)アルキルカルボニルアミノ、(1−4C)アルキルカルボニル−N−[(1−4C)アルキル]アミノ、ジ(1−4C)アルキルアミノカルボニルおよび(1−4C)アルキルアミノカルボニルより選択される。
(125)Rは、ハロ、(1−4C)アルキルおよびシアノより選択される。
(126)Rは、クロロ、フルオロ、ブロモ、メチルおよびシアノより選択される。
(127)Rは、ハロおよびシアノより選択される。
(128)Rは、クロロ、フルオロ、ブロモおよびシアノより選択される。
(129)Rは、クロロ、フルオロおよびシアノより選択される。
(130)R10は、メトキシである。
(131)R10は、メチルである。
(132)R10は、ハロである。
(133)R10は、メトキシ、メチルまたはハロである。
(134)R10は、メトキシまたはハロである。
(135)RまたはR10の一方は、ハロであり、そしてもう一方は不存在である。
(136)RまたはR10の一方は、フルオロであり、そしてもう一方は不存在である。
(137)Xは、C−Rであり、ここにおいて、Rはフルオロであり、そしてR10は不存在である。
(138)式(IA)の化合物において、Xは、C−Rであり、ここにおいて、Rはフルオロであり、そしてR10は不存在である。
(139)RおよびR10は、双方とも不存在である。
(140)mは、0である。
(141)mは、1である。
(142)nは、0である。
(143)nは、1である。
(144)nは、2である。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニルおよびHET−1より選択され;
Lが、−O−または−CHO−であり;
が、ヒドロキシおよび(1−4C)アルコキシより選択される置換基で置換されていてよい(1−6C)アルキルであり;
が、−C(O)NRであり;
が、ハロ、メトキシまたはシアノであり;
が、水素、(1−4C)アルキル[HET−2、−OR、−SO、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)および−C(O)NRより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよい]、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)およびHET−2より選択され;
が、水素または(1−4C)アルキルであり;
が、−OR、(1−4C)アルキル、−C(O)(1−4C)アルキル、−C(O)NR、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)pRより選択され;
が、ハロ、メチルまたはメトキシであり;
10が不存在であり;
mが、0または1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニルおよびHET−1より選択され;
Lが、−O−または−CHO−であり;
が、ヒドロキシおよび(1−4C)アルコキシより選択される置換基で置換されていてよい(1−6C)アルキルであり;
が、−C(O)NRであり;
が、ハロ、メトキシまたはシアノであり;
が、(1−4C)アルキルより選択され;
が、水素または(1−4C)アルキルであり;
が、ハロ、メチルまたはメトキシであり;
10が不存在であり;
mが、0または1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニルおよびHET−1より選択され;
Lが、−O−または−CHO−であり;
が、ヒドロキシおよび(1−4C)アルコキシより選択される置換基で置換されていてよい(1−6C)アルキルであり;
が、−C(O)NRであり;
が、ハロ、メトキシまたはシアノであり;
およびRが、それらが結合している窒素原子と一緒に、HET−3によって定義されるようなヘテロシクリル環系を形成してよく;
HET−3が、アゼチジン環、ピロリジン環またはピペリジン環であり、そしてメトキシ、ヒドロキシまたはメチルで置換されていてよく;
が、ハロ、メチルまたはメトキシであり;
10が不存在であり;
mが、0または1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニルおよびHET−1より選択され;
Lが、−O−または−CHO−であり;
が、ヒドロキシおよび(1−4C)アルコキシより選択される置換基で置換されていてよい(1−6C)アルキルであり;
が、−SONRであり;
が、ハロ、メトキシまたはシアノであり;
が、水素、(1−4C)アルキル[HET−2、−OR、−SO、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)および−C(O)NRより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよい]、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)およびHET−2より選択され;
が、水素または(1−4C)アルキルであり;
が、−OR、(1−4C)アルキル、−C(O)(1−4C)アルキル、−C(O)NR、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)pRより選択され;
が、ハロ、メチルまたはメトキシであり;
10が不存在であり;
mが、0または1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニルおよびHET−1より選択され;
Lが、−O−または−CHO−であり;
が、ヒドロキシおよび(1−4C)アルコキシより選択される置換基で置換されていてよい(1−6C)アルキルであり;
が、−SONRであり;
が、ハロ、メトキシまたはシアノであり;
が、(1−4C)アルキルより選択され;
が、水素または(1−4C)アルキルであり;
が、ハロ、メチルまたはメトキシであり;
10が不存在であり;
mが、0または1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニルおよびHET−1より選択され;
Lが、−O−または−CHO−であり;
が、ヒドロキシおよび(1−4C)アルコキシより選択される置換基で置換されていてよい(1−6C)アルキルであり;
が、−SONRであり;
が、ハロ、メトキシまたはシアノであり;
およびRが、それらが結合している窒素原子と一緒に、HET−3によって定義されるようなヘテロシクリル環系を形成してよく;
HET−3が、アゼチジン環、ピロリジン環またはピペリジン環であり、そしてメトキシ、ヒドロキシまたはメチルで置換されていてよく;
が、ハロ、メチルまたはメトキシであり;
10が不存在であり;
mが、0または1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニルおよびHET−1より選択され;
Lが、−O−または−CHO−であり;
が、ヒドロキシおよび(1−4C)アルコキシより選択される置換基で置換されていてよい(1−6C)アルキルであり;
が、−S(O)であり;
が、ハロ、メトキシまたはシアノであり;
が、水素、(1−4C)アルキル[HET−2、−OR、−SO、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)および−C(O)NRより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよい]、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)およびHET−2より選択され;
が、−OR、(1−4C)アルキル、−C(O)(1−4C)アルキル、−C(O)NR、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)pRより選択され;
が、ハロ、メチルまたはメトキシであり;
10が不存在であり;
pが、各々の場合に独立して、0、1または2であり;
mが、0または1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニルおよびHET−1より選択され;
Lが、−O−または−CHO−であり;
が、ヒドロキシおよび(1−4C)アルコキシより選択される置換基で置換されていてよい(1−6C)アルキルであり;
が、−S(O)であり;
が、ハロ、メトキシまたはシアノであり;
が、(1−4C)アルキルであり;
が、ハロ、メチルまたはメトキシであり;
10が不存在であり;
pが、各々の場合に独立して、0、1または2であり;
mが、0または1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニルおよびHET−1より選択され;
Lが、−O−または−(1−3C)アルキルO−であり;
が、ヒドロキシおよび(1−4C)アルコキシより選択される置換基で置換されていてよい(1−6C)アルキルであり;
が、HET−2であり;
が、ハロ、メトキシまたはシアノであり;
HET−2が、O、NおよびSより独立して選択される1個、2個、3個または4個のヘテロ原子を含有する4員、5員または6員のC連結またはN連結した飽和、部分または完全不飽和のヘテロシクリル環であり、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられていてもよく、そしてここにおいて、複素環式環中の硫黄原子は、S(O)基またはS(O)基へと酸化されていてもよいが、この環は、利用可能な窒素原子上に、Rより選択される置換基で、および/または利用可能な炭素原子上に、Rより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよく;
が、(1−4C)アルキル、−C(O)(1−4C)アルキル、−C(O)NR、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)pRより選択され;
が、−OR、(1−4C)アルキル、−C(O)(1−4C)アルキル、−C(O)NR、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)pRより選択され;
が、ハロ、メチルまたはメトキシであり;
10が不存在であり;
pが、各々の場合に独立して、0、1または2であり;
mが、0または1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニルであり;
Lが、−O−または−(1−3C)アルキルO−であり;
が、ヒドロキシおよび(1−4C)アルコキシより選択される置換基で置換されていてよい(1−6C)アルキルであり;
が、メチルスルホニル、エチルスルホニル、メチルスルフィニル、アゼチジニルカルボニル、ピロリジニルメチル、ジメチルアミノカルボニルおよびオキサジアゾリルより選択され;
が、フルオロ、クロロ、シアノ、メトキシおよびカルボキシより選択され;
が、ハロ、メチルまたはメトキシであり;
10が不存在であり;
mが、0または1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニルおよびHET−1より選択され、ここにおいて、HET−1は、完全不飽和(芳香族)複素環式環であり;
Lが、−O−または−(1−3C)アルキルO−であり;
が、(1−6C)アルキルまたはHET−1(ここにおいて、HET−1は、飽和5員または6員複素環式環、例えば、テトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロピラニル、具体的には、テトラヒドロフラニルである)であり、そしてRが、ヒドロキシおよび(1−4C)アルコキシより選択される置換基で置換されていてよく;
が、−C(O)NR、−S(O)およびHET−2(ここにおいて、HET−2は、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリルおよびオキサジアゾリルより選択され;そしてHET−2は、炭素上にRで置換されていてよい)より選択され;
が、フルオロ、クロロ、シアノ、メトキシおよびカルボキシより選択され;
が、水素、(1−4C)アルキル[HET−2(ここにおいて、HET−2は、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリミジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、モルホリノ、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリノ、チオモルホリニル、ピロリル、ピロリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニルおよび1,1−ジオキソチオモルホリノより選択される)、−OR、シアノ、−NR4’5’および−C(O)NRより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよい]、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニルおよびHET−2(ここにおいて、HET−2は、ピペリジニル、ピロリジニル、ピロリドニル、2,5−ジオキソピロリジニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−オキソイミダゾリジニル、2,4−ジオキソイミダゾリジニル、2−オキソ−1,3,4−(4−トリアゾリニル)、2−オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、1,1−ジオキソチオモルホリノおよび1,3−ジオキソラニルより選択される)より選択され;
が(各々の場合に独立して)、水素、(1−4C)アルキルおよび(3−6C)シクロアルキルより選択され;または
およびRが、それらが結合している窒素原子と一緒に、HET−3によって定義されるようなヘテロシクリル環系を形成し;
HET−3が、モルホリノ、チオモルホリノ(およびその変形であって、硫黄が、SO基またはS(O)基へと酸化されているもの)、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニルおよびアゼチジニルより選択され;そしてHET−3が、ヒドロキシ、メトキシ、(1−4C)アルキル、アリル、トリフルオロメチル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキル(ヒドロキシエチルなど)より選択される置換基で置換されていてよく;
’およびR5’が、独立して、水素および(1−4C)アルキルより選択され;
が、−OR(式中、Rは、水素または(1−4C)アルキルである)およびヒドロキシ(1−4C)アルキルより選択され;
が、ハロ、(1−4C)アルキルおよびシアノより選択され;
10が、メトキシ、メチルまたはハロであり;
pが(各々の場合に独立して)、0、1または2であり;
mが、0または1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニルおよびHET−1より選択され、ここにおいて、HET−1は、完全不飽和(芳香族)複素環式環であり;
Lが、−O−または−(1−3C)アルキルO−であり;
が、(1−6C)アルキルまたはHET−1(ここにおいて、HET−1は、飽和5員または6員複素環式環、例えば、テトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロピラニル、具体的には、テトラヒドロフラニルである)であり、そしてRが、ヒドロキシおよび(1−4C)アルコキシより選択される置換基で置換されていてよく;
が、−C(O)NR、−S(O)およびHET−2(ここにおいて、HET−2は、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリルおよびオキサジアゾリルより選択され;そしてHET−2は、炭素上にRで置換されていてよい)より選択され;
が、フルオロ、クロロ、シアノ、メトキシおよびカルボキシより選択され;
が、水素、(1−4C)アルキル[HET−2(ここにおいて、HET−2は、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリミジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、モルホリノ、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリノ、チオモルホリニル、ピロリル、ピロリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニルおよび1,1−ジオキソチオモルホリノより選択される)、−OR、シアノ、−NR4’5’および−C(O)NRより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよい]、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニルおよびHET−2(ここにおいて、HET−2は、ピペリジニル、ピロリジニル、ピロリドニル、2,5−ジオキソピロリジニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−オキソイミダゾリジニル、2,4−ジオキソイミダゾリジニル、2−オキソ−1,3,4−(4−トリアゾリニル)、2−オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、1,1−ジオキソチオモルホリノおよび1,3−ジオキソラニルより選択される)より選択され;
が(各々の場合に独立して)、水素、(1−4C)アルキルおよび(3−6C)シクロアルキルより選択され;または
およびRが、それらが結合している窒素原子と一緒に、HET−3によって定義されるようなヘテロシクリル環系を形成し;
HET−3が、モルホリノ、チオモルホリノ(およびその変形であって、硫黄が、SO基またはS(O)基へと酸化されているもの)、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニルおよびアゼチジニルより選択され;そしてHET−3が、ヒドロキシ、メトキシ、(1−4C)アルキル、アリル、トリフルオロメチル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキル(ヒドロキシエチルなど)より選択される置換基で置換されていてよく;
’およびR5’が、独立して、水素および(1−4C)アルキルより選択され;
が、−OR(式中、Rは、水素または(1−4C)アルキルである)およびヒドロキシ(1−4C)アルキルより選択され;
が、フルオロであり;
10が不存在であり;
pが(各々の場合に独立して)、0、1または2であり;
mが、0または1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(IA)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニルおよびHET−1より選択され、ここにおいて、HET−1は、完全不飽和(芳香族)複素環式環であり;
Lが、−O−または−CHO−であり;
が、(1−6C)アルキルまたはHET−1であり、ここにおいて、HET−1は、5員または6員の完全飽和複素環式環、例えば、テトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロピラニル、具体的には、テトラヒドロフラニルであり、そしてRが、ヒドロキシおよび(1−4C)アルコキシより選択される置換基で置換されていてよく;
が、−C(O)NR、−S(O)およびHET−2(ここにおいて、HET−2は、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリルおよびオキサジアゾリルより選択され;そしてHET−2は、炭素上にRで置換されていてよい)より選択され;
が、フルオロ、クロロ、シアノ、メトキシおよびカルボキシより選択され;
が、水素、(1−4C)アルキル[HET−2(ここにおいて、HET−2は、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリミジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、モルホリノ、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリノ、チオモルホリニル、ピロリル、ピロリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニルおよび1,1−ジオキソチオモルホリノより選択される)、−OR、シアノ、−NR4’5’および−C(O)NRより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよい]、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニルおよびHET−2(ここにおいて、HET−2は、ピペリジニル、ピロリジニル、ピロリドニル、2,5−ジオキソピロリジニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−オキソイミダゾリジニル、2,4−ジオキソイミダゾリジニル、2−オキソ−1,3,4−(4−トリアゾリニル)、2−オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、1,1−ジオキソチオモルホリノおよび1,3−ジオキソラニルより選択される)より選択され;
が(各々の場合に独立して)、水素、(1−4C)アルキルおよび(3−6C)シクロアルキルより選択され;または
およびRが、それらが結合している窒素原子と一緒に、HET−3によって定義されるようなヘテロシクリル環系を形成し;
HET−3が、モルホリノ、チオモルホリノ(およびその変形であって、硫黄が、SO基またはS(O)基へと酸化されているもの)、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニルおよびアゼチジニルより選択され;そしてHET−3が、ヒドロキシ、メトキシ、(1−4C)アルキル、アリル、トリフルオロメチル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキル(ヒドロキシエチルなど)より選択される置換基で置換されていてよく;
’およびR5’が、独立して、水素および(1−4C)アルキルより選択され;
が、−OR(式中、Rは、水素または(1−4C)アルキルである)およびヒドロキシ(1−4C)アルキルより選択され;
が、ハロ、(1−4C)アルキルおよびシアノより選択され;
10が、メトキシ、メチルまたはハロであり;
pが(各々の場合に独立して)、0、1または2であり;
mが、0または1、具体的には、1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニルおよびHET−1より選択され、ここにおいて、HET−1は、完全不飽和(芳香族)複素環式環であり;
Lが、−O−または−CHO−であり;
が、(1−6C)アルキルまたはHET−1であり、ここにおいて、HET−1は、5員または6員の完全飽和複素環式環、例えば、テトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロピラニル、具体的には、テトラヒドロフラニルであり、そしてRが、ヒドロキシおよび(1−4C)アルコキシより選択される置換基で置換されていてよく;
が、−C(O)NR、−S(O)およびHET−2(ここにおいて、HET−2は、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリルおよびオキサジアゾリルより選択され;そしてHET−2は、炭素上にRで置換されていてよい)より選択され;
が、フルオロ、クロロ、シアノ、メトキシおよびカルボキシより選択され;
が、水素、(1−4C)アルキル[HET−2(ここにおいて、HET−2は、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリミジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、モルホリノ、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリノ、チオモルホリニル、ピロリル、ピロリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニルおよび1,1−ジオキソチオモルホリノより選択される)、−OR、シアノ、−NR4’5’および−C(O)NRより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよい]、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニルおよびHET−2(ここにおいて、HET−2は、ピペリジニル、ピロリジニル、ピロリドニル、2,5−ジオキソピロリジニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−オキソイミダゾリジニル、2,4−ジオキソイミダゾリジニル、2−オキソ−1,3,4−(4−トリアゾリニル)、2−オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、1,1−ジオキソチオモルホリノおよび1,3−ジオキソラニルより選択される)より選択され;
が(各々の場合に独立して)、水素、(1−4C)アルキルおよび(3−6C)シクロアルキルより選択され;または
およびRが、それらが結合している窒素原子と一緒に、HET−3によって定義されるようなヘテロシクリル環系を形成し;
HET−3が、モルホリノ、チオモルホリノ(およびその変形であって、硫黄が、SO基またはS(O)基へと酸化されているもの)、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニルおよびアゼチジニルより選択され;そしてHET−3が、ヒドロキシ、メトキシ、(1−4C)アルキル、アリル、トリフルオロメチル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキル(ヒドロキシエチルなど)より選択される置換基で置換されていてよく;
’およびR5’が、独立して、水素および(1−4C)アルキルより選択され;
が、−OR(式中、Rは、水素または(1−4C)アルキルである)およびヒドロキシ(1−4C)アルキルより選択され;
が、フルオロより選択され;
10が不存在であり;
pが(各々の場合に独立して)、0、1または2であり;
mが、0または1、具体的には、1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(IA)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニルおよびHET−1より選択され、ここにおいて、HET−1は、完全不飽和(芳香族)複素環式環(好適には、ピリジルまたはピラジニル)であり;
Lが、−O−または−CHO−であり;
が、(1−6C)アルキルまたはHET−1であり、ここにおいて、HET−1は、5員または6員の完全飽和複素環式環、例えば、テトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロピラニル、具体的には、テトラヒドロフラニルであり、そしてRが、ヒドロキシおよび(1−4C)アルコキシより選択される置換基で置換されていてよく;
が、−C(O)NR、−S(O)およびHET−2(ここにおいて、HET−2は、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリルおよびオキサジアゾリルより選択され;そしてHET−2は、炭素上にRで置換されていてよい)より選択され;
が、フルオロ、クロロ、シアノ、メトキシおよびカルボキシより選択され;
が、水素、(1−4C)アルキル[HET−2(ここにおいて、HET−2は、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリミジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、モルホリノ、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリノ、チオモルホリニル、ピロリル、ピロリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニルおよび1,1−ジオキソチオモルホリノより選択される)、−OR、シアノ、−NR4’5’および−C(O)NRより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよい]、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニルおよびHET−2(ここにおいて、HET−2は、ピペリジニル、ピロリジニル、ピロリドニル、2,5−ジオキソピロリジニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−オキソイミダゾリジニル、2,4−ジオキソイミダゾリジニル、2−オキソ−1,3,4−(4−トリアゾリニル)、2−オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、1,1−ジオキソチオモルホリノおよび1,3−ジオキソラニルより選択される)より選択され;
が(各々の場合に独立して)、水素、(1−4C)アルキルおよび(3−6C)シクロアルキルより選択され;または
およびRが、それらが結合している窒素原子と一緒に、HET−3によって定義されるようなヘテロシクリル環系を形成し;
HET−3が、モルホリノ、チオモルホリノ(およびその変形であって、硫黄が、SO基またはS(O)基へと酸化されているもの)、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニルおよびアゼチジニルより選択され;そしてHET−3が、ヒドロキシ、メトキシ、(1−4C)アルキル、アリル、トリフルオロメチル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキル(ヒドロキシエチルなど)より選択される置換基で置換されていてよく;
’およびR5’が、独立して、水素および(1−4C)アルキルより選択され;
が、−OR(式中、Rは、水素または(1−4C)アルキルである)およびヒドロキシ(1−4C)アルキルより選択され;
およびR10が、双方とも不存在であり、または一方が不存在であり且つもう一方が、ハロ、好適には、フルオロであり;
pが(各々の場合に独立して)、0、1または2であり;
mが、1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニルおよびHET−1より選択され、ここにおいて、HET−1は、完全不飽和(芳香族)複素環式環(好適には、ピリジルまたはピラジニル)であり;
Lが、−O−または−CHO−であり;
が、(1−6C)アルキルまたはHET−1であり、ここにおいて、HET−1は、5員または6員の完全飽和複素環式環、例えば、テトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロピラニル、具体的には、テトラヒドロフラニルであり、そしてRが、ヒドロキシおよび(1−4C)アルコキシより選択される置換基で置換されていてよく;
が、−C(O)NRまたは−S(O)であり;
が、フルオロ、クロロ、シアノ、メトキシおよびカルボキシより選択され;
が、水素、(1−4C)アルキル[HET−2(ここにおいて、HET−2は、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリミジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、モルホリノ、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリノ、チオモルホリニル、ピロリル、ピロリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニルおよび1,1−ジオキソチオモルホリノより選択される)、−OR、シアノ、−NR4’5’および−C(O)NRより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよい]、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)およびHET−2(ここにおいて、HET−2は、ピペリジニル、ピロリジニル、ピロリドニル、2,5−ジオキソピロリジニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−オキソイミダゾリジニル、2,4−ジオキソイミダゾリジニル、2−オキソ−1,3,4−(4−トリアゾリニル)、2−オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、1,1−ジオキソチオモルホリノおよび1,3−ジオキソラニルより選択される)より選択され;
が(各々の場合に独立して)、水素、(1−4C)アルキルおよび(3−6C)シクロアルキルより選択され;または
およびRが、それらが結合している窒素原子と一緒に、HET−3によって定義されるようなヘテロシクリル環系を形成し;
HET−3が、モルホリノ、チオモルホリノ(およびその変形であって、硫黄が、SO基またはS(O)基へと酸化されているもの)、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニルおよびアゼチジニルより選択され;そしてHET−3が、ヒドロキシ、メトキシ、(1−4C)アルキル、アリル、トリフルオロメチル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキル(ヒドロキシエチルなど)より選択される置換基で置換されていてよく;
’およびR5’が、独立して、水素および(1−4C)アルキルより選択され;
およびR10が、双方とも不存在であり、または一方が不存在であり且つもう一方が、ハロ、好適には、フルオロであり;
pが(各々の場合に独立して)、0、1または2であり;
mが、1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニルおよびHET−1より選択され、ここにおいて、HET−1は、完全不飽和(芳香族)複素環式環であり;
Lが、−O−または−CHO−であり;
が、(1−6C)アルキルまたはHET−1であり、ここにおいて、HET−1は、5員または6員の完全飽和複素環式環、例えば、テトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロピラニル、具体的には、テトラヒドロフラニルであり、そしてRが、ヒドロキシおよび(1−4C)アルコキシより選択される置換基で置換されていてよく;
が、−C(O)NRまたは−S(O)(1−4C)アルキルであり;
が、フルオロ、クロロ、シアノ、メトキシおよびカルボキシより選択され;
およびRが、それらが結合している窒素原子と一緒に、HET−3によって定義されるようなヘテロシクリル環系を形成し;
HET−3が、モルホリノ、チオモルホリノ(およびその変形であって、硫黄が、SO基またはS(O)基へと酸化されているもの)、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニルおよびアゼチジニルより選択され;そしてHET−3が、ヒドロキシ、メトキシ、(1−4C)アルキル、アリル、トリフルオロメチル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキル(ヒドロキシエチルなど)より選択される置換基で置換されていてよく;
およびR10が、双方とも不存在であり、または一方が不存在であり且つもう一方が、ハロ、好適には、フルオロであり;
pが(各々の場合に独立して)、0、1または2であり;
mが、1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニル、ピリジルおよびピラジニルより選択され;
Lが、−O−または−CHO−であり;
が、(1−6C)アルキルまたはHET−1であり、ここにおいて、HET−1は、5員または6員の完全飽和複素環式環、例えば、テトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロピラニル、具体的には、テトラヒドロフラニルであり、そしてRが、ヒドロキシおよび(1−4C)アルコキシより選択される置換基で置換されていてよく;
が、−C(O)NRまたは−S(O)(1−4C)アルキルであり;
が、フルオロ、クロロ、シアノ、メトキシおよびカルボキシより選択され;
およびRが、それらが結合している窒素原子と一緒に、HET−3によって定義されるようなヘテロシクリル環系を形成し;
HET−3が、モルホリノ、チオモルホリノ(およびその変形であって、硫黄が、SO基またはS(O)基へと酸化されているもの)、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニルおよびアゼチジニルより選択され;そしてHET−3が、ヒドロキシ、メトキシ、(1−4C)アルキル、アリル、トリフルオロメチル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキル(ヒドロキシエチルなど)より選択される置換基で置換されていてよく;
およびR10が、双方とも不存在であり、または一方が不存在であり且つもう一方が、ハロ、好適には、フルオロであり;
pが(各々の場合に独立して)、0、1または2であり;
mが、1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニル、ピリジルおよびピラジニルより選択され;
Lが、−O−または−CHO−であり;
が、ヒドロキシイソプロピル、メトキシイソプロピル、イソプロピル、tert−ブトキシイソプロピルおよびテトラヒドロフラン−2−イルより選択され;
が、−C(O)NRまたは−S(O)(1−4C)アルキルであり;
が、フルオロ、クロロ、シアノ、メトキシおよびカルボキシより選択され;
およびRが、それらが結合している窒素原子と一緒に、HET−3によって定義されるようなヘテロシクリル環系を形成し;
HET−3が、モルホリノ、チオモルホリノ(およびその変形であって、硫黄が、SO基またはS(O)基へと酸化されているもの)、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニルおよびアゼチジニルより選択され;そしてHET−3が、ヒドロキシ、メトキシ、(1−4C)アルキル、アリル、トリフルオロメチル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキル(ヒドロキシエチルなど)より選択される置換基で置換されていてよく;
およびR10が、双方とも不存在であり、または一方が不存在であり且つもう一方が、ハロ、好適には、フルオロであり;
pが(各々の場合に独立して)、0、1または2であり;
mが、1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニル、ピリジル、ピリミジニルおよびピラジニルより選択され;
Lが、−O−または−(1−3C)アルキルO−であり;
が、ヒドロキシイソプロピル、メトキシイソプロピル、イソプロピル、tert−ブトキシイソプロピルおよびテトラヒドロフラン−2−イルより選択され;
が、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロプ−1−イン−3−イルアミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、N−(シアノメチル)−N−メチルアミノカルボニル、シクロブチルアミノカルボニル、1−(ジメチルアミノ)エチルアミノカルボニル、メトキシエチルアミノカルボニル、N−(ヒドロキシエチル)−N−メチルアミノカルボニル、N−(N−メチルピペリジン−4−イル)−N−(メチル)アミノカルボニル、アミノカルボニルエチルアミノカルボニル、1−(ジメチルアミノ)プロプ−2−イルアミノカルボニル、N−(ヒドロキシエチル)−N−(シクロブチル)アミノカルボニル、ピロリジノプロピルアミノ、(2−ヒドロキシテトラヒドロチエン−3−イル)アミノカルボニル、[4−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン−4−イル]アミノカルボニル、アゼチジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル、(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル、(トリフルオロメチルピロリジニル)カルボニル、N−メチルピペラジノカルボニル、4−(メチルアミノカルボニル)ピペリジン−1−イルカルボニル、4−(ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イルカルボニル、4−(イソプロピル)ピペラジン−1−イルカルボニル、(4−アリル)ピペラジン−1−イルカルボニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イルアミノカルボニル、1−(チエン−2−イル)エチルアミノカルボニル、オキサジアゾリルより選択され;
が、フルオロ、クロロ、シアノ、メトキシおよびカルボキシより選択され;
が、ハロ、(1−4C)アルキルおよびシアノより選択され;
10が、メトキシ、メチルまたはハロであり;
mが、0または1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニル、ピリジルおよびピラジニルより選択され;
Lが、−O−または−CHO−であり;
が、ヒドロキシイソプロピル、メトキシイソプロピル、イソプロピル、tert−ブトキシイソプロピルおよびテトラヒドロフラン−2−イルより選択され;
が、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロプ−1−イン−3−イルアミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、N−(シアノメチル)−N−メチルアミノカルボニル、シクロブチルアミノカルボニル、1−(ジメチルアミノ)エチルアミノカルボニル、メトキシエチルアミノカルボニル、N−(ヒドロキシエチル)−N−メチルアミノカルボニル、N−(N−メチルピペリジン−4−イル)−N−(メチル)アミノカルボニル、アミノカルボニルエチルアミノカルボニル、1−(ジメチルアミノ)プロプ−2−イルアミノカルボニル、N−(ヒドロキシエチル)−N−(シクロブチル)アミノカルボニル、ピロリジノプロピルアミノ、(2−ヒドロキシテトラヒドロチエン−3−イル)アミノカルボニル、[4−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン−4−イル]アミノカルボニル、アゼチジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル、(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル、(トリフルオロメチルピロリジニル)カルボニル、N−メチルピペラジノカルボニル、4−(メチルアミノカルボニル)ピペリジン−1−イルカルボニル、4−(ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イルカルボニル、4−(イソプロピル)ピペラジン−1−イルカルボニル、(4−アリル)ピペラジン−1−イルカルボニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イルアミノカルボニル、1−(チエン−2−イル)エチルアミノカルボニル、オキサジアゾリルより選択され;
が、フルオロ、クロロ、シアノ、メトキシおよびカルボキシより選択され;
が、ハロおよびシアノより選択され;
10が、メトキシまたはハロであり;
mが、0または1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニル、ピリジルおよびピラジニルより選択され;
Lが、−O−または−CHO−であり;
が、ヒドロキシイソプロピル、メトキシイソプロピル、イソプロピル、tert−ブトキシイソプロピルおよびテトラヒドロフラン−2−イルより選択され;
が、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロプ−1−イン−3−イルアミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、N−(シアノメチル)−N−メチルアミノカルボニル、シクロブチルアミノカルボニル、1−(ジメチルアミノ)エチルアミノカルボニル、メトキシエチルアミノカルボニル、N−(ヒドロキシエチル)−N−メチルアミノカルボニル、N−(N−メチルピペリジン−4−イル)−N−(メチル)アミノカルボニル、アミノカルボニルエチルアミノカルボニル、1−(ジメチルアミノ)プロプ−2−イルアミノカルボニル、N−(ヒドロキシエチル)−N−(シクロブチル)アミノカルボニル、ピロリジノプロピルアミノ、(2−ヒドロキシテトラヒドロチエン−3−イル)アミノカルボニル、[4−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン−4−イル]アミノカルボニル、アゼチジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル、(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル、(トリフルオロメチルピロリジニル)カルボニル、N−メチルピペラジノカルボニル、4−(メチルアミノカルボニル)ピペリジン−1−イルカルボニル、4−(ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イルカルボニル、4−(イソプロピル)ピペラジン−1−イルカルボニル、(4−アリル)ピペラジン−1−イルカルボニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イルアミノカルボニル、1−(チエン−2−イル)エチルアミノカルボニル、オキサジアゾリルより選択され;
が、フルオロ、クロロ、シアノ、メトキシおよびカルボキシより選択され;
が、フルオロであり;
10が不存在であり;
mが、0または1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニル、ピリジルおよびピラジニルより選択され;
Lが、−O−または−CHO−であり;
が、ヒドロキシイソプロピル、メトキシイソプロピル、イソプロピル、tert−ブトキシイソプロピルおよびテトラヒドロフラン−2−イルより選択され;
が、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロプ−1−イン−3−イルアミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、N−(シアノメチル)−N−メチルアミノカルボニル、シクロブチルアミノカルボニル、1−(ジメチルアミノ)エチルアミノカルボニル、メトキシエチルアミノカルボニル、N−(ヒドロキシエチル)−N−メチルアミノカルボニル、N−(N−メチルピペリジン−4−イル)−N−(メチル)アミノカルボニル、アミノカルボニルエチルアミノカルボニル、1−(ジメチルアミノ)プロプ−2−イルアミノカルボニル、N−(ヒドロキシエチル)−N−(シクロブチル)アミノカルボニル、ピロリジノプロピルアミノ、(2−ヒドロキシテトラヒドロチエン−3−イル)アミノカルボニル、[4−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン−4−イル]アミノカルボニル、アゼチジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル、(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル、(トリフルオロメチルピロリジニル)カルボニル、N−メチルピペラジノカルボニル、4−(メチルアミノカルボニル)ピペリジン−1−イルカルボニル、4−(ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イルカルボニル、4−(イソプロピル)ピペラジン−1−イルカルボニル、(4−アリル)ピペラジン−1−イルカルボニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イルアミノカルボニル、1−(チエン−2−イル)エチルアミノカルボニル、オキサジアゾリルより選択され;
が、フルオロ、クロロ、シアノ、メトキシおよびカルボキシより選択され;
が、ハロおよびシアノより選択され;
10が、メトキシまたはハロであり;
mが、1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面において、
環Aが、フェニル、ピリジルおよびピラジニルより選択され;
Lが、−O−または−CHO−であり;
が、ヒドロキシイソプロピル、メトキシイソプロピル、イソプロピル、tert−ブトキシイソプロピルおよびテトラヒドロフラン−2−イルより選択され;
が、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロプ−1−イン−3−イルアミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、N−(シアノメチル)−N−メチルアミノカルボニル、シクロブチルアミノカルボニル、1−(ジメチルアミノ)エチルアミノカルボニル、メトキシエチルアミノカルボニル、N−(ヒドロキシエチル)−N−メチルアミノカルボニル、N−(N−メチルピペリジン−4−イル)−N−(メチル)アミノカルボニル、アミノカルボニルエチルアミノカルボニル、1−(ジメチルアミノ)プロプ−2−イルアミノカルボニル、N−(ヒドロキシエチル)−N−(シクロブチル)アミノカルボニル、ピロリジノプロピルアミノ、(2−ヒドロキシテトラヒドロチエン−3−イル)アミノカルボニル、[4−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン−4−イル]アミノカルボニル、アゼチジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル、(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル、(トリフルオロメチルピロリジニル)カルボニル、N−メチルピペラジノカルボニル、4−(メチルアミノカルボニル)ピペリジン−1−イルカルボニル、4−(ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イルカルボニル、4−(イソプロピル)ピペラジン−1−イルカルボニル、(4−アリル)ピペラジン−1−イルカルボニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イルアミノカルボニル、1−(チエン−2−イル)エチルアミノカルボニル、オキサジアゾリルより選択され;
が、フルオロ、クロロ、シアノ、メトキシおよびカルボキシより選択され;
が、フルオロであり;
10が不存在であり;
mが、1であり;
nが、0または1である、
本明細書中の前に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)および/または式(IC)(具体的には、(IA))の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを提供する。
本発明の更に好ましい化合物は、各々の実施例であり、それらは各々、本発明のもう一つの独立した側面を提供する。追加の側面において、本発明は、更に、実施例のいずれか二つまたはそれを超える化合物を含む。
一つの側面において、本発明の具体的な化合物は、
2−{3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
8−{3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−9H−プリン;
6−クロロ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
8−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−9H−プリン;
2−{3−イソプロポキシ−5−[(1S)−1−メチル−2−フェニルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−ブロモ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−ブロモ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−5−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン;
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
3−クロロ−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルベンズアミド;
2−{3−[2−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[2−クロロ−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
3−フルオロ−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルベンズアミド;
4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾニトリル;
2−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾニトリル;
2−{3−イソプロポキシ−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
3−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルベンズアミド;
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[3−(メチルスルフィニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
4−({3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}メチル)ベンゾニトリル;
2−({3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}メチル)ベンゾニトリル;
2−{3−[(3−メトキシベンジル)オキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[(2−フルオロベンジル)オキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−{[4−(メチルスルホニル)ベンジル]オキシ}フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
4−({3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}メチル)−N,N−ジメチルベンズアミド;
(2S)−2−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール;および
(2S)−2−{3−(6−ブロモ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール;および/または
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[(1S)−1−メチル−2−フェニルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−5−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−6−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[(1S)−2−tert−ブトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−5−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[(1S)−2−tert−ブトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−6−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−5−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
(2S)−2−[3−[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)フェノキシ]プロパン−1−オール;
(2S)−2−[3−[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−(6−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)フェノキシ]プロパン−1−オール;
8−{3−{[2−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピリミジン−5−イル]オキシ}−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−9H−プリン;
5−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルピリミジン−2−カルボキサミド;
5−[3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−(9H−プリン−8−イル)フェノキシ]−N,N−ジメチルピリミジン−2−カルボキサミド;
6−クロロ−2−{3−[2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−フルオロ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−{[5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピラジン−2−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
8−{3−{[5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピラジン−2−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}−9H−プリン;
8−{3−{[6−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}−9H−プリン;
(2S)−2−{3−(6−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール;
(2S)−2−{3−(5−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール;
(2S)−2−(3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェノキシ}フェノキシ)プロパン−1−オール;
(2S)−2−{3−(6−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール;
(2S)−2−{3−(6−フルオロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール;
5−[3−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−5−(9H−プリン−8−イル)フェノキシ]−N,N−ジメチルピリミジン−2−カルボキサミド;
5−[3−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−5−(9H−プリン−8−イル)フェノキシ]−N,N−ジメチルピラジン−2−カルボキサミド;
2−{3−[4−(エチルスルホニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−イソプロポキシフェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[2−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]−5−イソプロポキシフェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
3−クロロ−4−[3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−イソプロポキシフェノキシ]−N,N−ジメチルベンズアミド;
5−クロロ−6−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルニコチンアミド;
5−メトキシ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン;
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル;
N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−6−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ニコチンアミド;
4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}安息香酸;
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−[3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−(4−{[2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}フェノキシ)フェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−[1−(2−チエニル)エチル]ベンズアミド;
N−(2−ヒドロキシエチル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−メチルベンズアミド;
4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド;
N−(3−アミノ−3−オキソプロピル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
N−[4−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
N−シクロブチル−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−プロプ−2−イン−1−イルベンズアミド;
N−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−3−チエニル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
1−(4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾイル)−N−メチルピペリジン−4−カルボキサミド;
2−[4−(4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾイル)ピペラジン−1−イル]エタノール;
4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド;
1−(4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾイル)ピペリジン−4−オール;
4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−メチルベンズアミド;
2−{3−{4−[(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェノキシ}−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
N−(シアノメチル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−メチルベンズアミド;
N−(4−ヒドロキシテトラヒドロ−3−チエニル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
N−シクロブチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
2−{3−{4−[(4−アリルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェノキシ}−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−(3−ピロリジン−1−イルプロピル)ベンズアミド;
N−[2−(ジメチルアミノ)−1−メチルエチル]−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルベンズアミド;
2−(3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェノキシ}フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;および
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン;および/または
2−{3−{[6−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}−6−フルオロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
:N,N−ジメチル−5−({3−(9H−プリン−8−イル)−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}オキシ)ピラジン−2−カルボキサミド
の内のいずれか一つまたはそれを超えるもの;またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを含む。
別の側面において、本発明の具体的な化合物は、
2−{3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
8−{3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−9H−プリン;
6−クロロ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
8−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−9H−プリン;
6−ブロモ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−ブロモ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−5−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン;
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
3−クロロ−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルベンズアミド;
2−{3−[2−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[2−クロロ−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
3−フルオロ−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルベンズアミド;
4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾニトリル;
2−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾニトリル;
2−{3−イソプロポキシ−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
3−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルベンズアミド;
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[3−(メチルスルフィニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
4−({3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}メチル)ベンゾニトリル;
2−({3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}メチル)ベンゾニトリル;
2−{3−[(3−メトキシベンジル)オキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[(2−フルオロベンジル)オキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−{[4−(メチルスルホニル)ベンジル]オキシ}フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
4−({3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}メチル)−N,N−ジメチルベンズアミド;
(2S)−2−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール;および
(2S)−2−{3−(6−ブロモ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール;および/または
(2S)−2−[3−[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)フェノキシ]プロパン−1−オール;
(2S)−2−[3−[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−(6−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)フェノキシ]プロパン−1−オール;
6−クロロ−2−{3−[2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−フルオロ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−{[5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピラジン−2−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
8−{3−{[5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピラジン−2−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}−9H−プリン;
8−{3−{[6−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}−9H−プリン;
(2S)−2−{3−(6−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール;
(2S)−2−{3−(5−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール;
(2S)−2−(3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェノキシ}フェノキシ)プロパン−1−オール;
(2S)−2−{3−(6−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール;
(2S)−2−{3−(6−フルオロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール;
5−[3−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−5−(9H−プリン−8−イル)フェノキシ]−N,N−ジメチルピラジン−2−カルボキサミド;
2−{3−[4−(エチルスルホニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−イソプロポキシフェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[2−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]−5−イソプロポキシフェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
3−クロロ−4−[3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−イソプロポキシフェノキシ]−N,N−ジメチルベンズアミド;
5−クロロ−6−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルニコチンアミド;
5−メトキシ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン;
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル;
N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−6−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ニコチンアミド;
4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}安息香酸;
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−[3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−(4−{[2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}フェノキシ)フェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−[1−(2−チエニル)エチル]ベンズアミド;
N−(2−ヒドロキシエチル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−メチルベンズアミド;
4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド;
N−(3−アミノ−3−オキソプロピル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
N−[4−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
N−シクロブチル−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−プロプ−2−イン−1−イルベンズアミド;
N−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−3−チエニル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
1−(4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾイル)−N−メチルピペリジン−4−カルボキサミド;
2−[4−(4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾイル)ピペラジン−1−イル]エタノール;
4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド;
1−(4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾイル)ピペリジン−4−オール;
4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−メチルベンズアミド;
2−{3−{4−[(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェノキシ}−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
N−(シアノメチル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−メチルベンズアミド;
N−(4−ヒドロキシテトラヒドロ−3−チエニル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
N−シクロブチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
2−{3−{4−[(4−アリルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェノキシ}−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−(3−ピロリジン−1−イルプロピル)ベンズアミド;
N−[2−(ジメチルアミノ)−1−メチルエチル]−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルベンズアミド;
2−(3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェノキシ}フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;および
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン
の内のいずれか一つまたはそれを超えるもの;またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを含む。
別の側面において、本発明の具体的な化合物は、
2−{3−[4−(エチルスルホニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[(1S)−1−メチル−2−フェニルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}安息香酸;
(2S)−2−{3−(6−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール;
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン;
2−{3−[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−イソプロポキシフェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
5−メトキシ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン;
2−{3−[2−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]−5−イソプロポキシフェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
3−クロロ−4−[3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−イソプロポキシフェノキシ]−N,N−ジメチルベンズアミド;
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−5−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−6−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[(1S)−2−tert−ブトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−5−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[(1S)−2−tert−ブトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−6−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;および
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
の内のいずれか一つまたはそれを超えるもの;またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを含む。
もう一つの側面において、本発明の具体的な化合物は、
6−フルオロ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
(2S)−2−{3−(6−フルオロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール;および
2−{3−{[6−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}−6−フルオロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
の内のいずれか一つまたはそれを超えるもの;またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを含む。
本発明の化合物は、プロドラッグの形で投与することができる。プロドラッグは、本発明の化合物(本発明の化合物のエステルまたはアミド、具体的には、in-vivo 加水分解性エステルなどの)を生じるように体内で分解可能であるバイオプリカーサー(bioprecursor)または薬学的に許容しうる化合物である。いろいろな形のプロドラッグが、当該技術分野において知られている。このようなプロドラッグ誘導体の例については、次を参照されたい。
(a)Design of Prodrugs, edited by H. Bundgaard, (Elsevier, 1985) and Methods in Enzymology, Vol. 42, p. 309-396, edited by K. Widder, et al. (Academic Press, 1985);
(b)A Textbook of Drug Design and Development, edited by Krogsgaard-Larsen;
(c)H. Bundgaard, Chapter 5 “Design and Application of Prodrugs”, by H. Bundgaard p. 113-191 (1991);
(d)H. Bundgaard, Advanced Drug Delivery Reviews, 8, 1-38 (1992);
(e)H. Bundgaard, et al., Journal of Pharmaceutical Sciences, 77, 285 (1988);および
(f)N. Kakeya, et al., Chem Pharm Bull, 32, 692 (1984)。
上に引用された文書の内容は、本明細書中に援用される。
プロドラッグの例は、次の通りである。カルボキシ基またはヒドロキシ基を含有する本発明の化合物の in-vivo 加水分解性エステルは、例えば、ヒトまたは動物体内で加水分解されて、親酸または親アルコールを生じる薬学的に許容しうるエステルである。カルボキシに適する薬学的に許容しうるエステルには、C〜Cアルコキシメチルエステル、例えば、メトキシメチル;C〜Cアルカノイルオキシメチルエステル、例えば、ピバロイルオキシメチル;フタリジルエステル;C〜CシクロアルコキシカルボニルオキシC〜Cアルキルエステル、例えば、1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル;1,3−ジオキソレン−2−オニルメチルエステル、例えば、5−メチル−1,3−ジオキソレン−2−オニルメチル;および(1−6C)アルコキシカルボニルオキシエチルエステルが含まれる。
ヒドロキシ基を含有する本発明の化合物の in-vivo 加水分解性エステルには、リン酸エステル(アミドリン酸環状エステルを含めた)などの無機エステル;およびα−アシルオキシアルキルエーテル;およびエステル分解の in-vivo 加水分解の結果として1個または複数の親ヒドロキシ基を生じる関連化合物が含まれる。α−アシルオキシアルキルエーテルの例には、アセトキシメトキシおよび2,2−ジメチルプロピオニルオキシメトキシが含まれる。ヒドロキシについての in-vivo 加水分解性エステル形成性基の選択肢には、アルカノイル、ベンゾイル、フェニルアセチルおよび置換されたベンゾイルおよびフェニルアセチル、アルコキシカルボニル(炭酸アルキルエステルを生じる)、ジアルキルカルバモイルおよびN−(ジアルキルアミノエチル)−N−アルキルカルバモイル(カルバメートを生じる)、ジアルキルアミノアセチルおよびカルボキシアセチルが含まれる。
本発明の化合物の適する薬学的に許容しうる塩は、例えば、充分に塩基性である本発明の化合物の酸付加塩、例えば、無機酸または有機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸またはマレイン酸との、例えば、酸付加塩である。更に、充分に酸性である本発明のベンゾオキサジノン誘導体の適する薬学的に許容しうる塩は、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム塩またはカリウム塩;アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウム塩またはマグネシウム塩;アンモニウム塩;または生理学的に許容しうる陽イオンを与える有機塩基との塩、例えば、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリンまたはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンとの塩である。
本発明のもう一つの特徴は、医薬組成物であって、上に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)または式(IC)の化合物、またはその塩若しくはプロドラッグを、薬学的に許容しうる希釈剤または担体と一緒に含む医薬組成物である。
本発明の別の側面により、薬剤として用いるための、上に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)または式(IC)の化合物、またはその塩若しくはプロドラッグを提供する。
本発明の別の側面により、GLKによって媒介される疾患、具体的には、2型糖尿病の処置用の薬剤として用いるための、上に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)または式(IC)の化合物、またはその塩若しくはプロドラッグを提供する。
更に、本発明により、GLKによって媒介される疾患、具体的には、2型糖尿病の処置用の薬剤の製造における、上に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)または式(IC)の化合物、またはその塩若しくはプロドラッグの使用を提供する。
その化合物は、好適には、この方法で用いるための医薬組成物として製剤化される。
本発明の別の側面により、GLKで媒介される疾患、特に、糖尿病を処置する方法であって、このような処置を必要としている哺乳動物に、有効量の式(I)、式(IA)、式(IB)または式(IC)の化合物、またはその塩若しくはプロドラッグを投与することによる方法を提供する。
本発明の化合物または組成物で処置することができる具体的な疾患には、低血糖症の重篤な危険を伴わない2型真性糖尿病における血中グルコース低下(および1型を処置する可能性)、異常脂肪血症、肥満症、インスリン抵抗性、代謝症候群X、グルコース寛容減損が含まれる。
上に論じられたように、GLK/GLKRP系は、したがって、(糖尿病および肥満症双方に利点を有する)可能性のある「Diabesity」標的として記載することができる。したがって、本発明の別の側面により、糖尿病および肥満症の組合せ処置または予防に用いるための薬剤の製造における、式(I)、式(IA)、式(IB)または式(IC)の化合物、またはその塩若しくはプロドラッグの使用を提供する。
本発明の別の側面により、糖尿病および肥満症の処置に用いるための薬剤の製造における、式(I)、式(IA)、式(IB)または式(IC)の化合物、またはその塩若しくはプロドラッグの使用を提供する。
本発明の別の側面により、肥満症の処置または予防に用いるための薬剤の製造における、式(I)、式(IA)、式(IB)または式(IC)の化合物、またはその塩若しくはプロドラッグの使用を提供する。
本発明の別の側面により、糖尿病および肥満症、具体的には、2型糖尿病の処置または予防、具体的には、処置のための薬剤として用いるための、上に定義の式(I)、式(IA)、式(IB)または式(IC)の化合物、またはその塩若しくはプロドラッグを提供する。
本発明のもう一つの側面により、肥満症および糖尿病の組合せ処置の方法であって、このような処置を必要としている哺乳動物に、有効量の式(I)、式(IA)、式(IB)または式(IC)の化合物、またはその塩若しくはプロドラッグを投与することによる方法を提供する。
本発明のもう一つの側面により、肥満症の処置方法であって、このような処置を必要としている哺乳動物に、有効量の式(I)、式(IA)、式(IB)または式(IC)の化合物、またはその塩若しくはプロドラッグを投与することによる方法を提供する。
本発明の組成物は、経口使用に(例えば、錠剤、ロゼンジ、硬または軟カプセル剤、水性または油状の懸濁剤、乳剤、分散性散剤または顆粒剤、シロップ剤またはエリキシル剤として)、局所使用に(例えば、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、または水性または油状の液剤または懸濁剤として)、吸入による投与用に(例えば、微粉または液状エアゾルとして)、吹入による投与用に(例えば、微粉として)または非経口投与用に(例えば、静脈内、皮下、筋肉内または筋肉内投与用の滅菌水性または油状の液剤として、または直腸投与用の坐剤として)適する形であってよい。経口使用に適する剤形が好適である。
本発明のそれら組成物は、当該技術分野において周知の慣用的な医薬賦形剤を用いて、慣用法によって得ることができる。したがって、経口使用を予定した組成物は、例えば、一つまたはそれを超える着色剤、甘味剤、着香剤および/または保存剤を含有してよい。
錠剤製剤に適する薬学的に許容しうる賦形剤には、例えば、ラクトース、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウムまたは炭酸カルシウムなどの不活性希釈剤;トウモロコシデンプンまたはアルゲン酸(algenic acid)などの造粒剤および崩壊剤;デンプンなどの結合剤;ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクなどの滑沢剤;p−ヒドロキシ安息香酸エチルまたはプロピルなどの保存剤;およびアスコルビン酸などの酸化防止剤が含まれる。錠剤製剤は、未コーティングであってよいし、またはそれらの崩壊およびその後の胃腸管内での活性成分吸収を変更するようにかまたは、それらの安定性および/または外観を改善するように、どちらの場合も、当該技術分野において周知の慣用的なコーティング剤および手順を用いてコーティングされていてよい。
経口使用のための組成物は、その活性成分が、不活性固体希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムまたはカオリンと混合されているゼラチン硬カプセル剤の形であってよいし、または活性成分が、ラッカセイ油、流動パラフィンまたはオリーブ油などの油または水と混合されているゼラチン軟カプセル剤としてあってよい。
水性懸濁剤は、概して、微粉の形の活性成分を、一つまたはそれを超える懸濁化剤であって、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴムおよびアラビアゴムなどのもの;分散助剤または湿潤剤であって、レシチン;または脂肪酸とアルキレンオキシドの縮合生成物(例えば、ポリオキシエチレンステアラート);または長鎖脂肪族アルコールとエチレンオキシドの縮合生成物、例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール;またはポリオキシエチレンソルビトールモノオレアートのような、脂肪酸およびヘキシトールから誘導される部分エステルとエチレンオキシドの縮合生成物;または脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導される部分エステルとエチレンオキシドの縮合生成物、例えば、ポリエチレンソルビタンモノオレアートなどのものと一緒に含有する。それら水性懸濁剤は、一つまたはそれを超える保存剤(p−ヒドロキシ安息香酸エチルまたはプロピルなど)、酸化防止剤(アスコルビン酸など)、着色剤、着香剤および/または甘味剤(スクロース、サッカリンまたはアスパルテームなど)を含有してもよい。
油状懸濁剤は、活性成分を、植物油(ラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油またはヤシ油など)中にまたは鉱油(流動パラフィンなど)中に懸濁させることによって製剤化することができる。それら油状懸濁剤は、蜜蝋、硬質パラフィンまたはセチルアルコールなどの増粘剤を含有してもよい。着香剤および上記のものなどの甘味剤を加えて、口当たりのよい経口製剤を提供することができる。これら組成物は、アスコルビン酸などの酸化防止剤の添加によって保存することができる。
水の添加による水性懸濁液の製造に適する分散性散剤および顆粒剤は、概して、活性成分を、分散助剤または湿潤剤、懸濁化剤および一つまたはそれを超える保存剤と一緒に含有する。適する分散助剤または湿潤剤および懸濁化剤は、上に既述されたものによって代表される。甘味剤、着香剤および着色剤などの追加の賦形剤も存在してよい。
本発明の医薬組成物は、水中油エマルジョンの形であってもよい。その油状相は、オリーブ油またはラッカセイ油などの植物油、または例えば、流動パラフィンなどの鉱油、またはいずれかこれらの混合物であってよい。適する乳化剤は、例えば、アラビアゴムまたはトラガカントゴムなどの天然に存在するガム;ダイズ、レシチンなどの天然に存在するホスファチド;脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導されるエステルまたは部分エステル(例えば、ソルビタンモノオレアート);およびポリオキシエチレンソルビタンモノオレアートのような、エチレンオキシドとこれら部分エステルの縮合生成物であってよい。それらエマルジョンは、甘味剤、着香剤および保存剤を含有してもよい。
シロップ剤およびエリキシル剤は、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、アスパルテームまたはスクロースなどの甘味剤と一緒に製剤化することができるし、粘滑剤、保存剤、着香剤および/または着色剤を含有してもよい。
それら医薬組成物は、滅菌注射可能な水性または油状懸濁剤の形であってもよく、それは、既知の手順にしたがって、上に述べられてきた一つまたはそれを超える適当な分散助剤または湿潤剤および懸濁化剤を用いて製剤化することができる。滅菌注射可能製剤は、無毒性の非経口的に許容しうる希釈剤または溶媒中の滅菌注射可能溶液または懸濁液、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液であってもよい。
吸入による投与用の組成物は、微粉固体を含有するエアゾルかまたは液体粒子として活性成分を計量分配するように配置された慣用的な加圧エアゾルの形であってよい。揮発性フッ素化炭化水素または炭化水素などの慣用的なエアゾル噴射剤を用いることができ、エアゾル装置は、好都合には、一定計量の活性成分を計量分配するように配置される。
製剤に関する追加の情報について、読者は、Chapter 25.2 in Volume 5 of Comprehensive Medicinal Chemistry (Corwin Hansch; Chairman of Editorial Board), Pergamon Press 1990 を参照する。
一つまたはそれを超える賦形剤と混合されて単一剤形を生じる活性成分の量は、必然的に、処置される宿主および具体的な投与経路に依って異なるであろう。例えば、ヒトへの経口投与を予定した製剤は、概して、例えば、全組成物の約5〜約98重量%であってよい適当且つ好都合な量の賦形剤と配合された0.5mg〜2gの活性剤を含有するであろう。単位剤形は、概して、約1mg〜約500mgの活性成分を含有するであろう。投与経路および投薬計画に関する追加の情報について、読者は、Chapter 25.3 in Volume 5 of Comprehensive Medicinal Chemistry (Corwin Hansch; Chairman of Editorial Board), Pergamon Press 1990 を参照する。
式(I)、式(IA)、式(IB)または式(IC)の化合物の治療または予防目的のための用量サイズは、当然ながら、周知の医学慣例により、状態の性質および重症度、動物または患者の年齢および性別、および投与経路によって異なるであろう。
治療または予防目的に式(I)、式(IA)、式(IB)または式(IC)の化合物を用いる場合、それは、概して、必要ならば分割用量で与えられる、例えば、0.5mg〜75mg/kg体重の範囲内の1日用量が与えられるように投与されるであろう。非経口経路が用いられる場合、概して、より低い用量が投与されるであろう。したがって、例えば、静脈内投与には、概して、例えば、0.5mg〜30mg/kg体重の範囲内の用量が用いられるであろう。同様に、吸入による投与には、例えば、0.5mg〜25mg/kg体重の範囲内の用量が用いられるであろう。しかしながら、経口投与が好適である。
本明細書中に記載のGLK活性の上昇は、処置されている適応症について、単独療法として、または一つまたはそれを超える他の物質および/または処置との組合せで適用することができる。このような共同処置は、その処置の個々の成分の同時の逐次的なまたは別々の投与によって達成することができる。同時処置は、単一錠剤でまたは別々の錠剤であってよい。例えば、真性糖尿病の処置の場合、化学療法には、次の主な種類の処置が含まれてよい。
(1)インスリンおよびインスリン類似体;
(2)インスリン分泌促進薬であって、スルホニル尿素(例えば、グリベンクラミド、グリピジド)、食事性グルコース調節薬(例えば、レパグリニド(repaglinide)、ナテグリニド(nateglinide))を含めたもの;
(3)インクレチン作用を改善する薬剤(例えば、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤およびGLP−1アゴニスト);
(4)インスリン増感性薬であって、PPARγアゴニスト(例えば、ピオグリタゾン(pioglitazone)およびロシグリタゾン(rosiglitazone))を含めたもの、および組合せのPPARαおよびγ活性を有する薬剤;
(5)肝グルコース平衡をモジュレーションする薬剤(例えば、メトホルミン、フルクトース1,6−ビスホスファターゼ阻害剤、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、グリコーゲンシンターゼキナーゼ阻害剤);
(6)腸からのグルコース吸収を減少させるように設計された薬剤(例えば、アカルボース(acarbose));
(7)腎によるグルコースの再吸収を妨げる薬剤(SGLT阻害剤);
(8)持続性高血糖症の合併症を処置するように設計された薬剤(例えば、アルドースレダクターゼ阻害剤);
(9)抗肥満薬(例えば、シブトラミン(sibutramine)およびオルリスタト(orlistat));
(10)抗異常脂肪血症薬であって、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤(例えば、スタチン);PPARαアゴニスト(フィブラート(fibrates)、例えば、ゲムフィブロジル);胆汁酸金属イオン封鎖剤(コレスチラミン);コレステロール吸収阻害剤(植物スタノール(stanols)、合成阻害剤);胆汁酸吸収阻害剤(IBATi)およびニコチン酸および類似体(ナイアシンおよび徐放性製剤)のようなもの;
(11)抗高血圧症薬であって、β遮断薬(例えば、アテノロール、インデラル);ACE阻害剤(例えば、リシノプリル);カルシウムアンタゴニスト(例えば、ニフェジピン);アンギオテンシン受容体アンタゴニスト(例えば、カンデサルタン(candesartan));αアンタゴニストおよび利尿薬(例えば、フロセミド、ベンズサイアザイド)のようなもの;
(12)止血調節薬であって、抗血栓薬、フィブリン溶解の活性化剤および抗血小板薬;トロンビンアンタゴニスト;第Xa因子阻害剤;第VIIa因子阻害剤);抗血小板薬(例えば、アスピリン、クロピドグレル(clopidogrel));抗凝固薬(ヘパリンおよび低分子量類似体、ヒルジン)およびワルファリンのようなもの;
(13)グルカゴンの作用に拮抗する薬剤;および
(14)抗炎症薬であって、非ステロイド性抗炎症薬(例えば、アスピリン)およびステロイド性抗炎症薬(例えば、コルチゾン)のようなもの。
本発明の別の側面により、下記の実施例において最終生成物として製造される個々の化合物およびそれらの塩およびプロドラッグを提供する。
上の他の医薬組成物、過程、方法、使用および薬剤製造の特徴において、本明細書中に記載の本発明の化合物の代わりのおよび好ましい態様も当てはまる。
本発明の化合物またはその塩は、このような化合物または構造的に関連した化合物の製造に応用可能であることが知られているいずれの方法によっても製造することができる。官能基は、慣用法を用いて保護し且つ脱保護することができる。アミノ保護基およびカルボン酸保護基などの保護基(並びに形成および最後の脱保護の手段)の例については、T.W. Greene and P.G.M. Wuts, “Protective Groups in Organic Synthesis”, Second Edition, John Wiley & Sons, New York, 1991 を参照されたい。
式(I)、式(IA)、式(IB)または式(IC)の化合物の合成方法を、本発明のもう一つの特徴として提供する。したがって、本発明のもう一つの側面により、式(I)の化合物の製造方法であって、次の方法(a)〜(f)(ここにおいて、可変部分(variables)は、特に断らない限り、式(I)の化合物について本明細書中の前に定義の通りである):
(a)式(III)の化合物と式(IV)の化合物との反応
Figure 2008542247
(式中、Xは、脱離基または有機金属試薬であり、そしてXはヒドロキシル基であり、またはXはヒドロキシル基であり、そしてXは、脱離基または有機金属試薬であり、そしてここにおいて、Rは、式(I)の化合物について定義の通りであり、またはその保護された変形である);
(b)式(V)の化合物と式(VI)の化合物との反応
Figure 2008542247
(式中、Xは、脱離基または有機金属試薬であり、そしてXはヒドロキシル基であり、またはXはヒドロキシル基であり、そしてXは、脱離基または有機金属試薬であり、そしてここにおいて、Rは、式(I)の化合物について定義の通りであり、またはその保護された変形(protected version)である);または
(c)式(VII)の化合物と式(VIII)の化合物との反応
Figure 2008542247
(式中、Xは脱離基であり且つXは有機金属薬であり、またはXは脱離基であり且つXは有機金属薬であり;そしてここにおいて、Rは、式(I)の化合物について定義の通りであり、またはその保護された変形である);または
(d)式(IX)の化合物と式(X)の化合物との反応、および一つまたは二つの工程反応での環化
Figure 2008542247
(式中、X10は、水素、ヒドロキシル基、ハロゲン、または他の脱離基、例えば、−OR(ここにおいて、−ORは、エステルまたは活性エステルである)であり、そしてここにおいて、Rは、式(I)の化合物について定義の通りであり、またはその保護された変形である);または
(e)式(XI)の化合物と式(XII)の化合物との反応、および一つの工程反応での環化
Figure 2008542247
(式中、X11は各々、好ましくは、O−メチルまたはO−エチル型の脱離基であり、そしてここにおいて、Rは、式(I)の化合物について定義の通りであり、またはその保護された変形である);または
(f)式(XIII)の化合物と式(XIV)の化合物との反応、および一つまたは二つの工程反応での環化
Figure 2008542247
(式中、X12およびX13は、独立して、ハロゲンまたは他の脱離基であり、そしてここにおいて、Rは、式(I)の化合物について定義の通りであり、またはその保護された変形である)
を含み;そしてその後、必要ならば、
(i)式(I)の化合物を、式(I)の別の化合物へと変換し;
(ii)任意の保護基を除去し;および/または
(iii)その塩若しくはプロドラッグを形成する方法を提供する。
方法(a)〜(f)について適する脱離基X〜X10は、これらタイプの反応について当該技術分野において知られているいずれかの脱離基、例えば、ハロ、アルコキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、メタンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシまたは有機金属部分;または現場で脱離基(オキシトリフェニルホスホニウム基など)へと変換することができる基(ヒドロキシ基など)である。
式(III)〜(XIV)の化合物は、商業的に入手可能である、または当該技術分野において知られている、または例えば、添付の実施例に示されるように、当該技術分野において知られている方法によって製造することができる。このような化合物を製造する方法に関する追加に情報について、本発明者は、本発明者のPCT公開WO03/000267号、WO03/015774号およびWO03/000262号およびそれらの参考文献を参照する。
当業者に周知の、式(I)の化合物の式(I)の別の化合物への変換例には、加水分解、水素化、水素化分解、酸化または還元などの官能基相互変換、および/またはアミドまたは金属触媒カップリングまたは求核置換反応などの標準的な反応による更なる官能化が含まれる。
上の反応に具体的な反応条件は、次の通りである。
方法(a)および(b)−アルコールまたはフェノール(または好ましくは、それらの陰イオンの形)と適する求電子試薬との求核置換反応は、当該技術分野において周知である。例えば、
(i)アルコキシドとアリールハライドまたはトリフラートとのような、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、N−メチルピロリドン(NMP)またはジメチルスルホキシド(DMSO)などの適する溶媒中において、0〜200℃の範囲内の温度で、場合により、マイクロ波加熱を用い、そして場合により、パラジウム(II)、パラジウム(0)、銅(II)または銅(I)などの金属触媒を用いた、適当な置換反応を用いること;または
(ii)フェノキシドとアルキルハライドまたはトリフラートとのような、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、N−メチルピロリドン(NMP)またはジメチルスルホキシド(DMSO)などの適する溶媒中において、0〜200℃の範囲内の温度で、場合により、マイクロ波加熱を用い、そして場合により、パラジウム(II)、パラジウム(0)、銅(II)または銅(I)などの金属触媒を用いた、適当な置換反応を用いること;または
方法(c)−式(VII)および式(VIII)の化合物は一緒に、DMF、THFまたはトルエンなどの適する溶媒中において、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムまたはカリウム tert−ブトキシドなどの塩基と、0〜200℃の範囲内の温度で、場合により、マイクロ波加熱、またはパラジウム(II)、パラジウム(0)、銅(II)または銅(I)などの金属触媒を用いて反応させることができる;
方法(d)−式(IX)の化合物と、式(X)の化合物は、次の手順で代表されるがこれに制限されるわけではない一つまたは二つの工程反応で行うことができる。
(i)DMFなどの極性溶媒、またはTHFなどの無極性溶媒中において、EDACなどのペプチドカップリング剤と、場合により、トリエチルアミン、DIPEAまたはDMAPなどの一つまたは複数の塩基との後、100℃〜200℃の温度で、場合により、マイクロ波加熱および酸触媒作用を用いた環化;
(ii)酸塩化物からの後、100℃〜200℃の温度で、場合により、マイクロ波加熱および酸触媒作用を用いた環化;
(iii)一つの工程手順で、カルボン酸およびカルボニルジイミダゾール(CDI)などのカップリング試薬からの後、100℃〜200℃の温度で、場合により、マイクロ波加熱および酸触媒作用を用いた環化;
(iv)一つの工程手順において、カルボン酸およびポリリン酸(PPA)などの酸性試薬から、100℃〜200℃の温度で;
(v)適当なアルデヒドとジアミノ複素環との間の、DMFまたはアセトニトリルなどの極性または無極性溶媒中の反応後、空中酸素などのオキシダントまたはFe(III)塩などの金属試薬を用いた、0℃〜200℃の温度で、場合により、マイクロ波加熱を用いた酸化手順;
方法(e)−式(XI)の化合物と、式(XII)の化合物との反応は、一つの工程反応で、極性または無極性溶媒中において、好ましくは、酸触媒の存在下、100℃〜200℃の温度で、場合により、マイクロ波加熱を用いて行うことができる;
方法(f)−式(XIII)の化合物と、式(XIV)の化合物との反応は、一つの工程反応で、極性または無極性溶媒中において0℃〜200℃の温度で、場合により、マイクロ波加熱を用いて行うことができる。
式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)、式(VII)、式(VIII)、式(IX)、式(X)、式(XI)、式(XII)、式(XIII)および/または式(XIV)を有するある種の中間体は、新規であると考えられ、本発明の独立した側面を構成している。
製造過程中に、分子内の官能基に保護基を用いることは好都合でありうる。保護基は、問題の保護基の除去について適宜、参考文献に記載のまたは熟練した化学者に知られているいずれか好都合な方法によって除去することができるが、このような方法は、分子内の他の場所の基への妨害を最小限にして保護基の除去を行うように選択される。
保護基の具体的な例は、便宜上、下に与えられるが、ここにおいて、「低級」は、それが用いられている基が、好ましくは、1〜4個の炭素原子を有するということを意味する。これら例が、全てを網羅するものではないということは理解されるであろう。保護基の除去方法の具体的な例が下に与えられている場合、これらは、同様に、全てを網羅するものではない。具体的に述べられていない保護基の使用および脱保護方法は、当然ながら、本発明の範囲内である。
カルボキシ保護基は、エステル形成性の脂肪族または芳香脂肪族アルコールの、またはエステル形成性シラノールの残基であってよい(このアルコールまたはシラノールは、好ましくは、1〜20個の炭素原子を含有する)。カルボキシ保護基の例には、直鎖または分岐状鎖(1〜12C)アルキル基(例えば、イソプロピル、t−ブチル);低級アルコキシ低級アルキル基(例えば、メトキシメチル、エトキシメチル、イソブトキシメチル;低級脂肪族アシルオキシ低級アルキル基(例えば、アセトキシメチル、プロピオニルオキシメチル、ブチリルオキシメチル、ピバロイルオキシメチル);低級アルコキシカルボニルオキシ低級アルキル基(例えば、1−メトキシカルボニルオキシエチル、1−エトキシカルボニルオキシエチル);アリール低級アルキル基(例えば、p−メトキシベンジル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、ベンズヒドリルおよびフタリジル);トリ(低級アルキル)シリル基(例えば、トリメチルシリルおよびt−ブチルジメチルシリル);トリ(低級アルキル)シリル低級アルキル基(例えば、トリメチルシリルエチル);および(2〜6C)アルケニル基(例えば、アリルおよびビニルエチル)が含まれる。
カルボキシル保護基の除去に特に適当な方法には、例えば、酸で、金属でまたは酵素的に触媒される加水分解が含まれる。
ヒドロキシ保護基の例には、メチル、t−ブチル、低級アルケニル基(例えば、アリル);低級アルカノイル基(例えば、アセチル);低級アルコキシカルボニル基(例えば、t−ブトキシカルボニル);低級アルケニルオキシカルボニル基(例えば、アリルオキシカルボニル);アリール低級アルコキシカルボニル基(例えば、ベンゾイルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキシカルボニル、o−ニトロベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル);トリ低級アルキル/アリールシリル基(例えば、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル);テトラヒドロピラン−2−イル;アリール低級アルキル基(例えば、ベンジル)基;およびトリアリール低級アルキル基(例えば、トリフェニルメチル)が含まれる。
アミノ保護基の例には、ホルミル基、アラルキル基(例えば、ベンジルおよび置換ベンジル、例えば、p−メトキシベンジル、ニトロベンジルおよび2,4−ジメトキシベンジルおよびトリフェニルメチル);ジ−p−アニシルメチル基およびフリルメチル基;低級アルコキシカルボニル(例えば、t−ブトキシカルボニル);低級アルケニルオキシカルボニル(例えば、アリルオキシカルボニル);アリール低級アルコキシカルボニル基(例えば、ベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキシカルボニル、o−ニトロベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル;トリアルキルシリル(例えば、トリメチルシリルおよびt−ブチルジメチルシリル);アルキリデン(例えば、メチリデン);ベンジリデン基および置換ベンジリデン基が含まれる。
ヒドロキシ保護基およびアミノ保護基の除去に適当な方法には、例えば、求核置換、酸で、塩基で、金属でまたは酵素的に触媒される加水分解、またはo−ニトロベンジルオキシカルボニルなどの基についての光分解による、またはシリル基についてのフッ化物イオンでの方法が含まれる。例えば、ヒドロキシ基についてのメチルエーテル保護基は、トリメチルシリルヨージドによって除去することができる。ヒドロキシ基についての tert−ブチルエーテル保護基は、加水分解によって、例えば、メタノール中の塩酸の使用によって除去することができる。
アミド基についての保護基の例には、アラルコキシメチル(例えば、ベンジルオキシメチルおよび置換ベンジルオキシメチル);アルコキシメチル(例えば、メトキシメチルおよびトリメチルシリルエトキシメチル);トリアルキル/アリールシリル(例えば、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル(butyldimethylsily)、t−ブチルジフェニルシリル);トリアルキル/アリールシリルオキシメチル(例えば、t−ブチルジメチルシリルオキシメチル、t−ブチルジフェニルシリルオキシメチル);4−アルコキシフェニル(例えば、4−メトキシフェニル);2,4−ジ(アルコキシ)フェニル(例えば、2,4−ジメトキシフェニル);4−アルコキシベンジル(例えば、4−メトキシベンジル);2,4−ジ(アルコキシ)ベンジル(例えば、2,4−ジ(メトキシ)ベンジル);およびアルク−1−エニル(alk-1-enyl)(例えば、アリル、ブトゥ−1−エニル(but-1-enyl)および置換ビニル、例えば、2−フェニルビニル)が含まれる。
アラルコキシメチル基は、アミド基上に、後者の基を適当なアラルコキシメチルクロリドと反応させることによって導入し、そして接触水素化によって除去することができる。アルコキシメチル基、トリアルキル/アリールシリル基およびトリアルキル/シリルオキシメチル基は、アミドを適当な塩化物と反応させることによって導入し、そして酸で;またはシリル含有基の場合はフッ化物イオンで除去することができる。アルコキシフェニル基およびアルコキシベンジル基は、好都合には、適当なハロゲン化物でのアリール化またはアルキル化によって導入し、そして硝酸第二セリウムアンモニウムでの酸化によって除去する。最後に、アルク−1−エニル基は、アミドを適当なアルデヒドと反応させることによって導入し、そして酸で除去することができる。
次の実施例は、例示の目的のためであり、本出願の範囲を制限するものではない。例示される化合物は各々、本発明の具体的な且つ独立した側面である。次の非制限実施例において、特に断らない限り、
(i)蒸発は、ロータリーエバポレーションによって真空中で行ったし、処理手順は、濾過による乾燥剤などの残留固体の除去後に行った;
(ii)操作は、室温で、すなわち、18〜25℃の範囲内で、アルゴンまたは窒素などの不活性ガスの雰囲気下で行った;
(iii)収率は、単に例示のために与えられ、必ずしも、達成しうる最大値ではない;
(iv)式(I)の最終生成物の構造は、特に断らない限り、300MHz(概して、Varian Gemini 2000を用いる)または400MHz(概して、Bruker Avance DPX400を用いる)の磁場強度(プロトンについて)での核(概して、プロトン)磁気共鳴(NMR)と、質量スペクトル技術によって確認した;プロトン磁気共鳴化学シフト値は、δスケールで測定したが、ピーク多重度は、次のように、すなわち、s,一重線;d,二重線;t,三重線;m,多重線;br,幅広;q,四重線,quin,五重線のように示されている;NMR溶媒としてのDMSOの意味はいずれも、DMSO−d6を意味すると解釈すべきである;
(v)中間体は、概して、充分に特性決定しなかったが、純度は、薄層クロマトグラフィー(TLC)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、赤外(IR)またはNMR分析によって評価した;そして
(vi)クロマトグラフィーによる精製は、概して、特に断らない限り、シリカ上のフラッシュカラムクロマトグラフィーを意味する。カラムクロマトグラフィーは、概して、RedisepTM(例えば、Presearch Ltd, Hitchin, Herts, UK より入手可能)または Biotage(Biotage UK Ltd, Hertford, Herts, UK)などの予め充填されたシリカカートリッジ(4g〜400gまで)を用いて行い、ポンプおよびフラクションコレクターシステムを用いて溶離した;
(vii)質量スペクトル(MS)データは、LCMSシステムで作成したが、その場合のHPLC成分は、概して、Agilent 1100かまたは Waters Alliance HT(2790&2795)装置から成り、Phemonenex Gemini C18 5μm、50x2mmカラム(または類似のもの)上において、酸性溶離剤(例えば、0〜95%の勾配の水/アセトニトリルであって、50:50の水:アセトニトリル(v/v)混合物中の1%ギ酸を5%含むものを用いる;またはアセトニトリルの代わりにメタノールを含む同等の溶媒系を用いる)かまたは塩基性溶離剤(例えば、0〜95%の勾配の水/アセトニトリルであって、アセトニトリル混合物中0.1%880アンモニアを5%含むものを用いる)で溶離して行った;そしてMS成分は、概して、Waters ZQスペクトロメーターから成った。エレクトロスプレー(ESI)正・負ベースピーク強度のクロマトグラムおよび220〜300nmのUV全吸収クロマトグラムを作成し、m/zの値を与えている;概して、親質量を示すイオンのみを報告し、そして特に断らない限り、引用される値は、正イオンモードに(M+H)、および負イオンモードに(M−H)である;
(viii)適するマイクロ波反応器には、「Smith Creator」、「CEM Explorer」、「Biotage Initiator 60」および「Biotage Initiator 8」が含まれる。
(ix)分取HPLC分離は、標準的な GilsonTMHPLC装置で、150x21.2mmの Phenomenex Luna 10ミクロンC18(2)100Aカラムを用いて行い、そして標準的な勾配溶離法(補助溶媒としての水および改質剤としての0.2%トリフルオロ酢酸を含む5〜95%アセトニトリル勾配、95%アセトニトリルで保持される2.5分を含む12.5分勾配)を、Unipoint ソフトウェアで行った。
略語
CDI カルボニルジイミダゾール
DCM ジクロロメタン
DIAD ジイソプロピルアゾジカルボキシレート
DMA ジメチルアセトアミド
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
EDAC N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド
EtOAc 酢酸エチル
NMP N−メチルピロリドン
MgSO 硫酸マグネシウム
THF テトラヒドロフラン
DMSO ジメチルスルホキシド
MeOH メタノール
EtOH エタノール
DMF ジメチルホルムアミド
MTBE メチル−tert−ブチルエーテル
RT 室温
化合物名は全て、ACD NAMEなどのコンピューターパッケージを用いて得た。
実施例1:2−{3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
Figure 2008542247
キシレン(27mL)および氷酢酸(9mL)の混合物中のN−(2−アミノピリジン−3−イル)−3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]ベンズアミドの溶液を、アルゴン下において140〜150℃で4.5時間撹拌した。溶媒を蒸発させて、固体(約1g)を生じた;これを、クロマトグラフィー分離して(40gシリカカラム、0〜4%MeOHを含有するDCMの勾配で溶離する)、画分を生じ、それを一緒にし、EtOACから結晶化させて、標題化合物を無色非晶質固体(150mg)として生じた。
1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 1.20 - 1.30 (m, 3H), 3.29 - 3.32 (m, 10H), 3.41 - 3.59 (m, 2H), 4.64 - 4.77 (m, 1H), 5.13 - 5.24 (m, 2H), 6.67 - 6.78 (m, 1H), 7.18 - 7.27 (m, 2H), 7.28 - 7.44 (m, 8H), 7.45 - 7.53 (m, 6H), 7.82 - 8.12 (m, 1H), 8.19 - 8.47 (m, 1H), 12.86 - 13.60 (m, 1H);
m/z 390(M+H),388(M−H)
必要なN−(2−アミノピリジン−3−イル)−3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]ベンズアミド出発物質を、次のように製造した。
Figure 2008542247
DMF(20ml)中の3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]安息香酸(3.16g,10mmol)および2,3ジアミノピリジン(1.09g,10mmol)の撹拌溶液を、EDAC(2.4g,12.5mmol)で処理し、得られた溶液を2時間撹拌した。水(約100ml)を加え、その混合物をEtOAcで2回抽出した;合わせた有機抽出物を、水で2回、飽和重炭酸ナトリウム溶液で1回およびブラインで1回洗浄した;その溶液を乾燥させ(MgSO)、蒸発させて、約3gの暗褐色油状物を生じた。これを、クロマトグラフィー分離して(Biotage 90gシリカカラム、0〜5%MeOHを含有するDCMの勾配で溶離する)、標題化合物を無色泡状物(1.33g)として生じた。
1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 1.21 (d, 3H), 3.28 (s, 3H), 3.40 - 3.54 (m, 2H), 4.62 - 4.75 (m, 1H), 5.10 - 5.19 (m, 2H), 5.64 - 5.81 (m, 2H), 6.55 - 6.63 (m, 1H), 6.74 - 6.80 (m, 1H), 7.09 - 7.16 (m, 1H), 7.16 - 7.23 (m, 1H), 7.26 - 7.54 (m, 6H), 7.80 - 7.88 (m, 1H), 9.57 (s, 1H);
m/z 408(M+H),406(M−H)
必要な3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]安息香酸を、次のように製造した。
3−(ベンジルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸メチル
Figure 2008542247
DMF(6L)中の3,5−ジヒドロキシ安息香酸メチル(5.95mol)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(9mol)を加え、その懸濁液を、アルゴン下において周囲温度で撹拌した。これに、臭化ベンジル(8.42mol)を、1時間にわたって徐々に、僅かな発熱を伴って加え、そして反応混合物を周囲温度で一晩撹拌した。その反応を、塩化アンモニウム溶液(5L)で、次に水(35L)で注意深く急冷した。水性懸濁液を、ジクロロメタン(1x3Lおよび2x5L)で抽出した。合わせた抽出物を、水(10L)で洗浄し、一晩乾燥させた(MgSO)。その溶液を真空中で蒸発させ、そして粗生成物を、3バッチでクロマトグラフィー分離して(フラッシュカラム、3x2kgシリカ、10%ジクロロメタン含有ヘキサン〜生のジクロロメタン〜50%酢酸エチル含有ジクロロメタンから成る勾配で溶離する)、出発物質を除去した。粗製溶離剤を、更に、175gバッチでクロマトグラフィー分離して(5kg順相シリカ、20%v/vの酢酸エチルを含有するイソヘキサンで溶離する)、所望の化合物(21%収率)を生じた。
1H NMR δ (d6-DMSO): 3.8 (s, 3H), 5.1 (s, 2H), 6.65 (m, 1H), 7.0 (m, 1H), 7.05 (m, 1H), 7.3-7.5 (m, 5H), 9.85 (br s, 1H)
3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]安息香酸メチル
Figure 2008542247
THF中の3−(ベンジルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸メチル(77.4mmol)の溶液に、ポリマーに保持されたトリフェニルホスフィン(51.7gの3mmol/g負荷量、155mmol)および(R)−(−)−1−メトキシ−2−プロパノール(102mmol)を加えた。その撹拌溶液を、アルゴンでガスシールし、氷浴中で冷却した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル溶液(116mmol)を、シリンジによって10分間にわたって滴加した。その溶液を、20分間撹拌し、濾過し、残留物をTHF(500ml)で洗浄した。濾液および洗液を一緒にし、蒸発させて、所望の化合物を生じ、それを、更に精製することなく用いた。
1H NMR δ (d6-DMSO): 3.26 (s, 3H), 3.44 (m, 2H), 3.82 (s, 3H), 4.63 (m, 1H), 5.14 (s, 2H), 6.85 (s, 1H), 7.05 (s, 1H), 7.11 (s, 1H), 7.30-7.47 (m, 5H)
そのH NMRスペクトルは、更に、少量のビス(1−メチルエチル)ヒドラジン−1,2−ジカルボキシレートと一致するシグナルを含有した。
3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]安息香酸
Figure 2008542247
THF(232ml)およびメタノール(232ml)の混合物中の3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]安息香酸メチル(77.4mmol)の溶液を、2M水酸化ナトリウム溶液(232mmol)で処理し、反応混合物を周囲温度で4時間撹拌した。得られた溶液を、水(250mL)で希釈し、そして有機溶媒の大部分を真空中で除去した。得られた懸濁液を、ジエチルエーテル(3x200mL)で洗浄し、有機洗液を捨てた。得られた水溶液を、2M塩酸溶液でpH4へと酸性にし、酢酸エチル(2x200mL)で抽出した。それら抽出物を一緒にし、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、蒸発させて、所望の化合物(99%収率)を生じた。
1H NMR δ (d6-DMSO): 1.20 (d, 3H), 3.46 (m, 2H), 4.64 (m, 1H), 5.15 (s, 2H), 6.83 (app t, 1H), 7.06 (s, 1H), 7.13 (s, 1H), 7.30-7.49 (m, 5H), 12.67 (br s, 1H)。
実施例2:8−{3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−9H−プリン
Figure 2008542247
ブチロニトリル(8ml)中のN−(4−アミノピリミジン−5−イル)−3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]ベンズアミド(400mg,1mmol)の溶液を、氷酢酸(8滴、触媒量)で処理し、Biotage“Initiator”TM Microwave 中において200℃で2時間加熱した。反応混合物を冷却し、得られた沈殿を濾去し、アセトニトリルおよびエーテルで逐次的に洗浄し、乾燥させて、標題化合物を無色固体(300mg)として生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 1.23 - 1.31 (m, 3H), 3.46 - 3.58 (m, 2H), 4.74 (dq, 1H), 5.22 (s, 2H), 6.81 (s, 1H), 7.32 - 7.57 (m, 7H), 8.91 (s, 1H), 9.11 (s, 1H), 13.83 (s, 1H);
m/z 389(M−H)
N−(4−アミノピリミジン−5−イル)−3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]ベンズアミド
Figure 2008542247
必要なN−(4−アミノピリミジン−5−イル)−3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]ベンズアミド出発物質を、本質的には、実施例1に記載されたのと同様の方法により、3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]安息香酸および4,5−ジアミノピリミジンから出発して製造した。
1HNMR (300 MHz, DMSO) δ 1.18 - 1.28 (m, 3H), 3.40 - 3.55 (m, 2H), 4.69 (dt, 1H), 5.15 (s, 2H), 5.74 (d), 6.70 - 6.90 (m, 3H), 7.12 - 7.25 (m, 2H), 7.28 - 7.51 (m, 5H), 8.14 (s, 1H), 8.26 (s, 1H), 9.59 (s, 1H);
m/z 409(M+H)407(M−H)
実施例3:6−クロロ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
Figure 2008542247
ブチロニトリル(4ml)中の3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]安息香酸(190mg,0.5mmol)の溶液を、CDI(97mg,0.60mmol)で処理し、15分間撹拌した。2,3−ジアミノ−5−クロロピリジン(72mg,0.5mmol)を加え、反応混合物を、マイクロ波(CEM DISCOVER 300WTM)中において180℃で20分間加熱した。反応混合物を、クロマトグラフィー(40gシリカカラム、0〜10%メタノールを含有するEtOAcの勾配で9分間にわたって溶離する)によって精製して、標題化合物(91mg,37%)をピンク色固体として生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 1.30 (3H, d), 3.20 (3H, s), 3.35 (3H, s), 3.49 - 3.61 (2H, m), 4.66 - 4.77 (1H, m), 6.92 (1H, s), 7.28 (2H, d), 7.56 (1H, s), 7.72 (1H, s), 7.95 (2H, d), 8.11 (1H, s), 8.36 (1H, s), 13.62 (1H, s)。
M/z:488,490(M+H)
次の化合物を、実施例3について記載の方法により、適当な安息香酸およびジアミノ複素環から出発して製造した。
実施例4:8−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−9H−プリン
実施例5:2−{3−イソプロポキシ−5−[(1S)−1−メチル−2−フェニルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例6:6−ブロモ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例7:5−ブロモ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン
実施例8:2−{3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−5−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン
Figure 2008542247
注記:実施例7および実施例8:2,3ジアミノ5−ブロモピラジンから製造されるそれら実施例は、15分の代わりに2時間のマイクロ波加熱を必要とした;必要な2,3ジアミノ5−ブロモピラジンは、Bioorganic & Medicinal Chemistry 7 (1999) 1059, New Imidazo[1,2-a]pyrazine Derivatives with Bronchodilatory and Cyclic Nucleotide Phosphodiesterasease Inhibitory Activities (Olivier Vitse, Florence Laurent, Tristan M. Pocock, Veronique Benezech, Lahcen Zanik, Keith R. F. Elliott, Guy Subra, Karine Portet, Jacques Bompart, Jean-Pierre Chapat, Roger C. Small, Alain Michel and Pierre-Antoine Bonneta) に記載のように製造することができる。
実施例4:必要な3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]安息香酸出発物質は、次のように製造した。
3−ヒドロキシ−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]安息香酸メチル
Figure 2008542247
3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]安息香酸メチル(50.0g;0.152mmol)を、THF:エタノールの混合物(600ml)中に溶解させ、そのフラスコを排気し且つ窒素でパージした(3回)。10%炭素上パラジウム(5.0g)を加え、そしてフラスコを更に排気し、そして最後に、水素ガスでパージした。反応混合物を、周囲温度で、終了まで20時間撹拌した。反応混合物を排気し且つ窒素でパージした(3回)。触媒を濾去し、濾液を真空中で濃縮して、所望の化合物(36.7g)を生じた。
1H NMR δ (d6-DMSO): 1.2 (d, 3H), 3.25 (s, 3H), 3.44 (m, 2H), 3.82 (s, 3H), 4.55 (m, 1H), 6.6 (s, 1H), 6.9 (s, 1H), 6.95 (s, 1H), 9.8 (s, 1H)。
3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]安息香酸メチル
Figure 2008542247
DCM(500ml)中の3−ヒドロキシ−5−[(1S)−2−メトキシ−(1−メチルエチル)オキシ]安息香酸メチル(154mmol)、ボロン酸(1.1当量)、酢酸銅(II)(1.1当量)、トリエチルアミン(5当量)および新たに活性化された4Åモレキュラーシーブ(200g)の懸濁液を、周囲温度および周囲大気下で2日間撹拌した。反応混合物を濾過し、DCMを真空中で除去し、そして残留する油状物を、酢酸エチルと1〜2M塩酸とに分配した。酢酸エチル層を分離し、水性炭酸水素ナトリウムおよびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、蒸発させて残留物とし、それを、シリカ上でクロマトグラフィー分離して(溶離剤としてのイソヘキサン中の20〜60%酢酸エチルで)、所望のエステル(58%収率)を生じた。
1H NMR δ (d6-DMSO): 1.2 (d, 3H), 3.2 (s, 3H), 3.26 (s, 3H), 3.44 (m, 2H), 3.8 (s, 3H), 4.65 (m, 1H), 7.05 (s, 1H), 7.11 (s, 1H), 7.2 (d, 2H), 7.3 (s, 1H), 7.9 (d, 2H)。
3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]安息香酸
Figure 2008542247
THF(400mlL)中の3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]安息香酸メチル(60.9mmol)の溶液を、1M水酸化ナトリウム溶液(125mmol)で処理し、反応混合物を周囲温度で13時間撹拌した。有機溶媒の大部分を真空中で除去し、残りの溶液を水(150ml)で希釈した。得られた水溶液を、1Mクエン酸溶液でpH4へと酸性にし、酢酸エチル(2x100ml)で抽出した。それら抽出物を一緒にし、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、蒸発させて、所望の化合物(83%収率)を生じた。
1H NMR δ (d6-DMSO): 1.2 (d, 3H), 3.2 (s, 3H), 3.26 (s, 3H), 3.44 (m, 2H), 4.63 (m, 1H), 7.05 (s, 1H), 7.11 (s, 1H), 7.2 (d, 2H), 7.3 (s, 1H), 7.9 (d, 2H)。
m/z 479(M−H)
実施例5:必要な3−イソプロポキシ−5−[(1S)−1−メチル−2−フェニルエトキシ]安息香酸出発物質を、次のように製造した。
3−イソプロポキシ−5−[(1S)−1−メチル−2−フェニルエトキシ]安息香酸メチル
Figure 2008542247
DCM(150ml)中の3−ヒドロキシ−5−イソプロポキシ安息香酸メチル[CAS No.752242−26−5;WO2004/076420号](5g,23.8mmol)、トリフェニルホスフィン(9.35g,35.7mmol)および(2R)−1−フェニルプロパン−2−オール(5ml,35.7mmol)の溶液を、0℃に冷却し、この温度で30分間撹拌した。DIAD(7.02ml,35.7mmol)を20分間にわたって滴加した後、反応溶液を0℃で更に30分間、次に周囲温度で一晩撹拌した。出発フェノールがまだ存在していたので、溶液を0℃に再冷却し、そして追加のトリフェニルホスフィン(4.7g,17.9mmol)および(2R)−1−フェニルプロパン−2−オール(2.5ml,17.9mmol)を加えた後、DIAD(2.5ml,17.9mmol)を20分間にわたって加えた。その反応を、0℃で更に30分間、次に周囲温度で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、そして残留物を、イソヘキサンおよびジエチルエーテルの混合物(200mlの9:1v/v)で処理した;得られた固体沈殿を濾去し且つ捨て、濾液を蒸発させた。残留物を、シリカ上において10%v/vのEtOAcを含有するイソヘキサンで溶離するクロマトグラフィー分離して、標題化合物を金色油状物(7.56g,97%)として生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 1.3-1.4 (m, 9H), 2.8-2.9 (dd, 1H), 3.0-3.1 (dd, 1H), 3.9 (s, 3H), 4.5-4.7 (m, 2H), 6.6 (s, 1H), 7.1-7.4 (m, 7H)。
m/z 329 (M+H)
3−イソプロポキシ−5−[(1S)−1−メチル−2−フェニルエトキシ]安息香酸
Figure 2008542247
メタノール(200ml)中の3−イソプロポキシ−5−[(1S)−1−メチル−2−フェニルエトキシ]安息香酸メチル(7.56g,23.05mmol)の溶液を、水酸化ナトリウム水溶液(46.5mlの1M,46.5mmol)で処理し、反応混合物を周囲温度で一晩撹拌した。得られた溶液を、1M塩酸で酸性にし、EtOAc(3x150ml)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(MgSO)、蒸発させて、標題化合物を油状物として生じ、それを、放置して結晶化させた(7.0g,97%)。
1H NMR δ (CDCl3): 1.3-1.4 (m, 9H), 2.8-2.9 (dd, 1H), 3.05-3.15 (dd, 1H), 4.5-4.7 (m, 2H), 6.6 (s, 1H), 7.1-7.4 (m, 7H)。
m/z 315(M+H)
実施例9:2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
Figure 2008542247
NMP中の3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノール(100mg,0.33mmol)および4−フルオロフェニルスルホン(64mg,0.37mmol)の溶液を、炭酸カリウム(115mg,0.84mmol)で処理し、得られた懸濁液を115℃で一晩加熱した。反応混合物を、水中に注ぎ、DCMで抽出した;乾燥(相分離用カートリッジ)および高真空蒸発は、褐色油状物を生じた。これを、クロマトグラフィー分離した(Optix−10TM,12gシリカカラム、0〜7%メタノールを含有するDCMでの勾配溶離)。生成物は、NMPを混入していたので、ジクロロメタン中に入れ、水(x5)で洗浄し、相分離器を介して通過させ、真空中で濃縮した。NMRは、NMPが、減少した量ではあるがまだ存在していることを示した;その生成物を、酢酸エチル中に入れ、水で更に5回洗浄し、有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮して、純粋な標題化合物(63mg)を与えた。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.38 (d, 1H), 3.10 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 3.59 (d, 2H), 4.70 (dd, 1H), 6.88 (s, 1H), 7.21 (m, 3H), 7.64 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.91 (d, 2H), 8.14 (d, 1H), 8.44 (s, 1H), 14.43 (s, 1H);
m/z 454(M+H)
必要な3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノール出発物質を、次のように製造した。
Figure 2008542247
MeOHおよびEtOAcの混合物(500ml,1:1)中の2−{3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(実施例1,5.2g,13.4mmol)の溶液を、アルゴンでパージした;触媒(600mgの10%木炭上パラジウム)を加え、得られた懸濁液を、水素雰囲気中で16時間撹拌した。TLCは、全ての出発物質が消費されたことを示した。触媒を、ガラス繊維紙を用いて濾去し、追加の1:1のMeOH:EtOAcで十分に洗浄した。濾液および洗液を蒸発させて、標題化合物を無色固体(4g)として生じた。
1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 1.25 (d, 3H), 3.30 (s, 3H), 3.42 - 3.56 (m, 2H), 4.55 - 4.69 (m, 1H), 6.43 - 6.49 (m, 1H), 7.16 - 7.28 (m, 3H),7.90 - 8.01 (m, 1H), 8.26 - 8.34 (m, 1H), 8.58 - 10.98 (m, 1H), 11.99 - 13.96 (m, 1H);
m/z 300(M+H),298(M−H)
実施例10〜18
次の化合物を、本質的には、実施例9に記載されたのと同様の方法を用いて製造した。
実施例10:2−{3−[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例11:3−クロロ−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルベンズアミド
実施例12:2−{3−[2−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例13:2−{3−[2−クロロ−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例14:2−{3−[2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例15:3−フルオロ−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルベンズアミド
実施例16:4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾニトリル
実施例17:2−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾニトリル
実施例18:2−{3−イソプロポキシ−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
Figure 2008542247
Figure 2008542247
実施例18:この実施例を、マイクロ波(Biotage Initiator EXP60TM)中において200℃で、ブチロニトリルを溶媒として用い、そして3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−イソプロポキシフェノールから出発して製造したが、必要な出発物質は、次のように製造した。
3−(ベンジルオキシ)−5−イソプロポキシ安息香酸メチル
Figure 2008542247
DMF(250ml)中の3−ヒドロキシ−5−イソプロポキシ安息香酸メチル(実施例5を参照されたい)(25g)の溶液に、無水炭酸カリウム(297mmol)および臭化ベンジル(143mmol)を加えた。その混合物を、60℃で5時間撹拌後、室温に冷却した。溶媒を真空中で除去し、そして残留物を、酢酸エチルと水とに分配した。有機層を一緒にし、追加の水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮して、所望の化合物(37g)を生じ、それを、更に精製することなく用いた。
1H NMR δ (d6-DMSO): 1.26 (d, 6H), 3.84 (s, 3H), 4.61-4.70 (m, 1H), 5.12 (s, 2H), 6.84 (t, 1H), 7.05 (t, 1H), 7.12-7.15 (m, 1H), 7.31-7.37 (m, 1H), 7.40 (t, 2H), 7.46 (d, 2H)。
3−(ベンジルオキシ)−5−イソプロポキシ安息香酸
Figure 2008542247
1:1のTHF:メタノールの混合物(300ml)中の3−(ベンジルオキシ)−5−イソプロポキシ安息香酸メチル(37g)の溶液に、4M水酸化ナトリウム溶液(150ml)を加えた。混合物を45分間還流し、その後、有機層を真空中で除去した。水性層を、塩酸(2M)でpH4へと酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を一緒にし、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)真空中で濃縮して、所望の化合物(33.45g)を生じ、それを、更に精製することなく用いた。
1H NMR δ (d6-DMSO): 1.26 (d, 6H), 4.59-4.69 (m, 1H), 5.15 (s, 2H), 6.80 (t, 1H), 7.04 (m, 1H), 7.12 (m, 1H), 7.33 (app t, 1H), 7.40 (t, 2H), 7.46 (d, 2H), 12.95 (s, 1H)。
N−(2−アミノピリジン−3−イル)−3−(ベンジルオキシ)−5−イソプロポキシベンズアミド
Figure 2008542247
無水DMF(70ml)中の3−(ベンジルオキシ)−5−イソプロポキシ安息香酸(10.0g,34.9mmol)の溶液を、逐次的に、2,3−ジアミノピリジン(4.96g,45.4mmol)、DMAP(6.40g,52.4mmol)およびEDACメチオジド(15.57g,52.4mmol)で処理した。その褐色溶液を、周囲温度で一晩撹拌後、濃縮して暗褐色油状物とし、それを、EtOAcで希釈し、逐次的に、水(2x)、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮して、褐色ゴム状固体(18.36g)を生じた。これを、EtOAc中に溶解させ、数滴のヘキサンで沈殿させた;その混合物を一晩放置し、得られた固体を濾去し、ヘキサンで洗浄して、標題化合物を淡褐色結晶(4.63g,35%)として生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 1.24 - 1.33 (m, 6H), 4.70 (五重線, 1H), 5.22 (s, 2H), 5.81 (s, 2H), 6.62 (dd, 1H), 6.76 (t, 1H), 7.16 (s, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.30 - 7.38 (m, 1H), 7.41 (t, 2H), 7.47 (d, 2H), 7.54 (d, 1H), 7.82 - 7.91 (m, 1H), 9.62 (s, 1H);
m/z 378(M+H)
2−[3−(ベンジルオキシ)−5−イソプロポキシフェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
Figure 2008542247
ブチロニトリル(20ml)中のN−(2−アミノピリジン−3−イル)−3−(ベンジルオキシ)−5−イソプロポキシベンズアミド(2.20g,5.83mmol)の懸濁液を、7滴の氷酢酸で処理し、その混合物を、マイクロ波(Biotage Initiator EXP60TM)中において200℃で2時間加熱した。反応混合物を冷却し、室温で一晩放置した;結晶質を濾去し、冷ブチロニトリルで洗浄し、乾燥させて、標題化合物をオフホワイト固体(1.88g,90%)として生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 1.32 (d, 6H), 4.72 (五重線, 1H), 5.25 (s, 2H), 6.67 - 6.75 (m, 1H), 7.25 (dd, 1H), 7.35 (t, 1H), 7.43 (t, 3H), 7.50 (d, 3H), 8.01 (d, 1H), 8.35 (d, 1H), 13.56 (s, 1H)。
m/z 360(M+H)
3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−イソプロポキシフェノール
Figure 2008542247
EtOAc(300ml)およびMeOH(300ml)中の(2−[3−(ベンジルオキシ)−5−イソプロポキシフェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(6.04g,16.8mmol)の溶液を、10%炭素上パラジウム(725mg)で処理し、得られた懸濁液を、水素雰囲気中で一晩激しく撹拌した。触媒を濾去し、同様の量の新たな触媒で置き換えた;次に、その懸濁液を、水素下で週末にわたって撹拌した。生成物が溶液から出てきたことが認められて、灰色懸濁液を生じた。固体を濾去し、そして逐次的に、メタノール、熱酢酸エチルおよびDMFでスラリーにすることにより、生成物を触媒から単離した。合わせた濾液を濃縮して、標題化合物を淡黄色固体(842mg,19%)として生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 1.39 (s, 6H), 4.65 (五重線, 1H), 6.40 - 6.53 (m, 1H), 7.16 - 7.30 (m, 3H), 7.85 - 8.10 (m, 1H), 8.25 - 8.43 (m, 1H), 9.50 (s, 1H), 12.99 - 13.62 (m, 1H)。
m/z 270 (M+H)
実施例19:3−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルベンズアミド
Figure 2008542247
DMA(3ml)中の3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノール(実施例9を参照されたい)(100mg,0.33mmol)および3−ヨード−N,N−ジメチルベンズアミド(184mg,0.67mmol)の溶液を、炭酸セシウム(272mg,0.84mmol)およびブロモトリス(トリフェニルホスフィン)銅(I)(102mg,0.26mmol)[Synthetic Communications, 31(18), 2865-2879 (2001)]で処理し、得られた懸濁液を、Biotage “Initiator”TMマイクロ波中において150℃で2時間加熱した。粗製反応混合物を真空中で濃縮し、そして残留物を、酢酸エチルと水とに分配した。有機層を、水(x3)およびブライン(x2)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、蒸発させた。粗製物質を、分取HPLCによって精製して、標題化合物を生じた。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.78 (s,1H), 8.38 (d, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.52 (m, 2H), 7.23 (s,1H), 7.19 (d, 1H), 7.14 (s, 1H), 7.12 (s, 1H), 6.79 (s, 1H), 4.77 (m, 1H), 3.67 (m, 2H), 3.47 (s, 3H), 3.21 (s, 3H), 3.11 (s, 3H), 1.36 (d, 3H);
m/z:447(M+H)
実施例20:2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[3−(メチルスルフィニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
Figure 2008542247
標題化合物を、本質的には、実施例19に記載されたのと同様の方法により、1−ブロモ−3−(メチルスルフィニル)ベンゼンから出発して製造した。
m/z:438(M+H)
実施例21〜28
次の実施例を、本質的には、WO2004/016611号[Johansson, Henrik; Lawitz, Karolina; Nikitidis, Grigorios; Sjoe, Peter; Storm, Peter; Preparation of imidazopyridines as Itk kinase inhibitors for use against asthma and allergic rhinitis]、実施例41〜45、59〜60頁に記載されたのと同様のアルキル化法により、3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノール(実施例9を参照されたい)および適当なベンジルまたはアルキルハライドから出発して製造した。
実施例21:4−({3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}メチル)ベンゾニトリル。
実施例22:2−({3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}メチル)ベンゾニトリル
実施例23:2−{3−[(3−メトキシベンジル)オキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例24:2−{3−[(2−フルオロベンジル)オキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例25:2−(3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−{[4−(メチルスルホニル)ベンジル]オキシ}フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例26:4−({3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}メチル)−N,N−ジメチルベンズアミド
Figure 2008542247
Figure 2008542247
実施例27:(2S)−2−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール
Figure 2008542247
乾燥アセトニトリル(2mL)中の2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(実施例3;100mg,0.22mmol)の溶液を、トリメチルシリルヨージド(2.2ml,11mmol)で処理し、アルゴン下において室温で24時間撹拌した。反応混合物をメタノール上に注いで急冷後、得られた混合物を真空中で濃縮した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(CombiFlash CompanionTM、0〜10%メタノールを含有するDCMで溶離する)によって精製した。その生成物を、分取HPLCによって再度クロマトグラフィー分離して、標題生成物を透明油状物(62mg,64%収率)として生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.44 (d,1H), 8.17 (d,1H), 7.98 (d, 2H), 7.75 (s,1H), 7.56 (s,1H), 7.37 (d,1H), 7.32 (dt, 2H), 7.00 (s, 1H), 4.62 (m, 1H), 3.57 (dd, 2H), 3.27 (s, 3H), 1.28 (d, 3H)。
LCMS:m/z:440(M+H)
実施例28:(2S)−2−{3−(6−ブロモ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール
Figure 2008542247
標題化合物を、本質的には、実施例27に記載されたのと同様の手順により、6−ブロモ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(実施例6)から出発して製造した。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 1.28 (d, 3H), 3.23 (s, 3H), 3.50 - 3.64 (m, 2H), 4.55 - 4.65 (m, 1H), 6.92 - 6.96 (m, 1H), 7.31 (dd, 2H), 7.52 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.97 (dd, 2H), 8.29 (s, 1H), 8.41 - 8.46 (m, 1H)。
m/z:516,518(M−H)
Br同位体パターンが認められた。
次の実施例を、実施例3の方法にしたがって、BiotageTM Initiator Sixty Microwave ヒーターを用いて、アセトニトリル、ブチロニトリル、DMF、DMAまたはNMPなどの溶媒中において100℃〜200℃の温度で15分〜2時間加熱して製造した。
Figure 2008542247
Figure 2008542247
Figure 2008542247
Figure 2008542247
Figure 2008542247
(1)これら実施例は、中間体3−[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−((1S)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエトキシ)安息香酸から製造した;シリル保護基は、反応条件下において熱除去した。
実施例29:2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[(1S)−1−メチル−2−フェニルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例30:2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−5−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例31:2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−6−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例32:2−{3−[(1S)−2−tert−ブトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−5−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例33:2−{3−[(1S)−2−tert−ブトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−6−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例34:2−{3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−5−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例35:(2S)−2−[3−[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)フェノキシ]プロパン−1−オール
実施例36:(2S)−2−[3−[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−(6−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)フェノキシ]プロパン−1−オール
実施例37:8−{3−{[2−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピリミジン−5−イル]オキシ}−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−9H−プリン
実施例38:5−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルピリミジン−2−カルボキサミド
実施例39:5−[3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−(9H−プリン−8−イル)フェノキシ]−N,N−ジメチルピリミジン−2−カルボキサミド
実施例40:6−クロロ−2−{3−[2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例41:6−フルオロ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例42:2−{3−{[5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピラジン−2−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例43:8−{3−{[5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピラジン−2−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}−9H−プリン
実施例44:8−{3−{[6−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}−9H−プリン
2,3−ジアミノ−5−メチルピリジンの製造は、Cai, Sui Xiong et al, Journal of Medicinal Chemistry (1997), 40(22), 3679-3686 に記載されている。2,3−ジアミノ−6−メチルピリジンの製造は、Keenan, Richard M. et al, Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters (1998), 8(22), 3171-3176 に記載されている。2,3−ジアミノ−5−フルオロピリジンの製造は、PCT国際出願(2004)WO2004092166A2号に記載されている。実施例29に必要な3(S)−(1−メトキシプロパン−2−イルオキシ)−5(S)−(1−フェニルプロパン−2−イルオキシ)安息香酸メチルは、次のように製造した。
3(S)−(1−メトキシプロパン−2−イルオキシ)−5(S)−(1−フェニルプロパン−2−イルオキシ)安息香酸メチル
Figure 2008542247
THF中の(S)3−ヒドロキシ−5−(1−メトキシプロパン−2−イルオキシ)安息香酸メチル(7.2g,30mmol)、トリフェニルホスフィン(11.8g,45mmol)および(R)1−フェニルプロパン−2−オール(6.2ml,45mmol)の溶液を、アルゴン雰囲気下において氷浴中で冷却し、そしてトルエン中のDEAD溶液(20mlの40%溶液、45mmol)で滴下処理して、10℃未満の反応温度を保持した。数時間撹拌後、周囲温度に暖め、その溶液を蒸発させ、そして残留物を、ヘキサン/酢酸エチル混合物(80mlの1:1)中に入れた。これを、一晩放置し、沈殿した物質(大部分は、トリフェニルホスフィンオキシド)を濾過によって除去した。残留物を蒸発させ、そしてクロマトグラフィー分離して(200gシリカカートリッジ、5〜10%の酢酸エチルを含有するヘキサンで勾配溶離する)、標題化合物を無色油状物(9g)として生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 1.20 (m, 6H), 2.8 - 3.0 (m, 2H), 3.25 (s, 3H) [このシグナルは、HODによるシグナル上に直接重なり合ったことに注意されたい], 3.4 - 3.5 (m, 2H), 3.8 (s, 3H), 4.55 - 4.65 (m, 1H), 4.7 - 4.8 (m, 1H), 6.85 (s, 1H), 7.0 (s, 2H), 7.2 (m, 1H), 7.3 (m, 4H)。
必要な3(S)−(1−メトキシプロパン−2−イルオキシ)−5(S)−(1−フェニルプロパン−2−イルオキシ)安息香酸は、次のように製造した。
3(S)−(1−メトキシプロパン−2−イルオキシ)−5(S)−(1−フェニルプロパン−2−イルオキシ)安息香酸
Figure 2008542247
メタノール/THF(100mlの1:1混合物)中の3(S)−(1−メトキシプロパン−2−イルオキシ)−5(S)−(1−フェニルプロパン−2−イルオキシ)安息香酸メチル(7.7g,21.5mmol)の溶液を、水中の水酸化ナトリウム(2.15g,53.75mmol)の溶液で処理し、反応混合物を周囲温度で一晩撹拌した。得られた溶液を、僅かに過剰の1M塩酸で処理し、そして大部分の有機溶媒を真空中で除去した;水性残留物を、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた抽出物を、水で2回、ブラインで1回洗浄し、乾燥させ(MgSO)、蒸発させて、7.3gの標題化合物を生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 1.20 (m, 6H), 2.8 - 3.0 (m, 2H), 3.4 (m, 2H), 3.8 (s, 3H), 4.55 - 4.7 (m, 1H), 4.7 - 4.8 (m, 1H), 6.85 (s, 1H), 7.0 (s, 2H), 7.2 (m, 1H), 7.3 (m, 4H)。
m/z 343(M−H),345(M+H)
必要な3−ヒドロキシ−5−[(2S)1−メトキシプロパン−2−イルオキシ]安息香酸メチル出発物質は、WO2005121110号およびWO2005080359号に記載のように製造することができる。実施例30および実施例31に用いられる中間体酸は、実施例4に記載した。実施例32および実施例33に用いられる中間体酸(3−[(1S)−2−tert−ブトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]安息香酸)は、次のように製造した。
Figure 2008542247
3−フルオロ−5−(4−メタンスルホニルフェノキシ)−ベンゾニトリル
Figure 2008542247
3,5−ジフルオロベンゾニトリル(23.23mmol;3.23g)を、100ml丸底フラスコに加えた後、無水炭酸カリウム(17.42mmol,2.43g)を加え、これに、特別乾燥NMP(15.5ml)および特別乾燥DMF(2ml)を加えた。温度を130℃に上昇させ、溶液を撹拌し、その溶液は淡黄色であったが、加熱後、反応混合物は暗褐色になった。NMP(2.5ml)中に溶解した4−メタンスルホニルフェノール(11.61mmol;2.00g)を、シリンジポンプによって3,5−ジフルオロベンゾニトリルに1時間にわたって加え、その混合物を130℃で3時間撹拌した。反応混合物を60℃に冷却し、トルエン(20ml)を加えた後、水(20ml)を加えた。二つの層を分離し、水性/NMP/DMF層を、トルエン(20ml)で再抽出した。合わせたトルエン抽出物を、水(3x20ml)で洗浄して、全てのDMFおよびNMPを確実に除去した。次に、有機層を60℃〜20℃へと4時間にわたって冷却し、不純物を濾過によって単離し、トルエン濾液を蒸留して低容量(約10ml)とし、残留する白色スラリーを50℃に加温し、イソヘキサン(40ml)を加え、温度を20℃へと4時間にわたって低下させた。生成物を、濾過により、十分な収率(2.81g,82.7%)で単離した。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) d 3.09 (s, 3H), 7.04 (d, 1H), 7.13 (s, 1H), 7.20 (m, 3H), 8.00 (d, 2H)。
3−[(1S)−2−tert−ブトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]ベンゾニトリル
Figure 2008542247
三口丸底フラスコ(冷却器・隔壁・温度計およびマグネチックフォロアーを含む100ml)に、水素化ナトリウム(32.96mmol;1.32g)を入れた。そのフラスコを不活性にし(真空/Nパージ)、乾燥NMP(830.4mmol;80ml)を入れた。得られた懸濁液に、0.2mlのアリコート中の(S)−1−tert−ブトキシ−2−プロパノール(30.21mmol;4.57ml;3.99g)を入れて、H発生を制御した。かなりの起泡があり、2℃の温度上昇が認められたが、反応混合物を14℃に冷却後、徐々に加温して室温に戻した。ガス発生が止んだら、3−フルオロ−5−(4−メタンスルホニルフェノキシ)−ベンゾニトリル(27.46mmol;8.0g)を一度に加えた。反応混合物を70℃に3時間加熱した。その反応を室温に冷却し、トルエン(240ml)を入れた後、水(240ml)を入れた。それら内容物を室温で30分間撹拌後、分液漏斗に移した。二つの層を分離し、水性層をトルエン(240ml)で更に抽出した。有機抽出物を一緒にし、水酸化ナトリウムで1回(160mmol;160ml)、次に水で4回(4x160ml)洗浄した。トルエンを真空中で除去して、油状物を残し、それを、徐々に凝固させた(9.20g;83.02%収率)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) 7.92 (d, 2H) 7.33 (s, 1H) 7.23 (d, 2H) 7.19 (s, 1H) 7.07 (t, 1H) 4.62 (m, 1H) 3.44 (m, 2H) 3.19 (s, 3H) (f) 1.21 (d, 3H) 1.07 (s, 9H)。
3−[(1S)−2−tert−ブトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]安息香酸
Figure 2008542247
3−[(1S)−2−tert−ブトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]ベンゾニトリル(23.69mmol;9.56g)を、エタノール(1.64mol;95.60ml)中に溶解させ、250ml丸底フラスコに移し、残留する固体を、その丸底フラスコ中にエタノール(85.88mmol;5.00ml)で洗浄した。水(6.25ml)および水酸化ナトリウム(118.46mmol;6.30mL)を加え、反応を加熱して18時間還流させた。エタノールを真空中で除去した。残留する黄色懸濁液を、MTBE(162.52mL)および水(162.52mL)中に再溶解させた。二つの層を分離し、MTBE層を捨て、水性層を2M HCl(100ml)で酸性にした。水性層をMTBE(162.52ml)で2回抽出した。有機抽出物を一緒にし、硫酸マグネシウムで乾燥させ、MTBEを真空中で除去して、7.0gの標題生成物(69.93%収率)を生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) 7.92 (d, 2H) 7.32 (s, 1H) 7.21 (d, 2H) 7.10 (s, 1H) 7.00 (t, 1H) 4.53 (m, 1H) 3.42 (m, 2H) 3.19 (s, 3H) 1.22 (d, 3H) 1.09 (s, 9H)。
実施例34に必要な酸は、実施例1に記載した。実施例35および実施例36に必要な酸出発物質{3−[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−((1S)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエトキシ)安息香酸}は、WO2005/121110号の実施例8に記載のように製造した。実施例37に必要な酸出発物質(S)3−(2−アゼチジン−1−イルカルボニルピリミジン−5−イル)オキシ−5−(1−メトキシプロパン−2−イルオキシ)安息香酸は、次のように製造した。
5−ブロモピリミジン−2−カルボン酸
Figure 2008542247
水(100ml)中の5−ブロモピリミジン−2−カルボニトリル(5.74g,31.20mmol)および水酸化ナトリウム(3.75g,93.59mmol)の混合物を、60℃で1時間加熱した。次に、反応混合物を、1M HClで酸性にし、水性層の容量を真空中で減少させた。残留物を、90:10のDCM:MeOH中に抽出し、抽出物を蒸発させて、黄色固体を生じた。これを、酢酸エチルで研和し、得られた黄色固体を濾去し、追加の酢酸エチルで十分に洗浄した。濾液を乾燥させ(MgSO)、濾過し、固体と一緒にし、溶媒を真空中で除去して、5−ブロモピリミジン−2−カルボン酸を4.72gの黄色固体として生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.18 (s, 2H), 13.76 (s, 1H);
そのスペクトルは、約10mol%の未同定の不純物によるシグナルも示す。
2−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−5−ブロモピリミジン
Figure 2008542247
塩化オキサリル(0.9ml,10mmol)を、DCM(15ml)中の5−ブロモピリミジン−2−カルボン酸(1.7g,8.4mmol)の撹拌懸濁液に滴加した。DMF(2滴)を加え、若干の起泡を認めた。黄色懸濁液を周囲温度で1時間撹拌後、濃縮して黒色油状物とし、それを、DCM(20ml)中に再溶解させた。DCM(10ml)中のアゼチジン塩酸塩(862mg,9.2mmol)およびトリエチルアミン(2.6ml,18.4mmol)の溶液を徐々に加え、得られた黒色反応混合物を、周囲温度で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮して黒色油状物(約5g)とした;これを、DCM中に再溶解させ、濾過し、そしてクロマトグラフィー(120gシリカカートリッジ、0〜20%メタノールを含有する酢酸エチルでの勾配溶離を用いる)によって精製して、標題生成物(1.02g,50%収率)を生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.33 (五重線, 2H), 4.14 (t, 2H), 4.44 (t, 2H), 9.17 (s, 2H)。
m/z 241および243(M+H)
(S)3−{[2−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピリミジン−5−イル]オキシ}−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]安息香酸
Figure 2008542247
DMA(20ml)中の2−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−5−ブロモピリミジン(870mg,3.6mmol)、3−ヒドロキシ−5−[(2S)1−メトキシプロパン−2−イルオキシ]安息香酸メチル(WO2005121110号およびWO2005080359号に記載のように製造される。実施例29を参照されたい)(863mg,3.6mmol,1eq)、炭酸セシウム(2.9g,9.0mmol)およびブロモトリス(トリフェニルホスフィン)銅(1)(1.0g,1.08mmol)の混合物を、マイクロ波オーブン中において200℃で2時間加熱した。粗製反応混合物のLCMS分析は、生成物のメチルエステルが現場で加水分解されたことを示した。反応混合物を、酢酸エチルおよび水で希釈し、層を分離し、そして水性部分を酢酸エチルで3回洗浄した。次に、水性部分を2M HClで酸性にし、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機洗液をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮して、標題生成物を黄色油状物(1.02g,73%)として生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.23 (d, 3H), 2.27 (五重線, 2H), 3.30 (s, 3H), 3.43 - 3.52 (m, 2H), 4.09 (t, 2H), 4.42 (t, 2H), 4.71 (六重線, 1H), 7.12 (s, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 8.72 (s, 2H), 13.03 (s, 1H)。
m/z 388(M+H)
実施例38および実施例39に必要な3−[2−(ジメチルカルバモイル)ピリミジン−5−イル]オキシ−5−(1−メトキシプロパン−2−イルオキシ)安息香酸は、次のように製造した。
5−ブロモ−N,N−ジメチルピリミジン−2−カルボキサミド
Figure 2008542247
これは、本質的には、2−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−5−ブロモピリミジン(上)について与えられたのと同様の方法を用いて、アゼチジンの代わりにジメチルアミンを用いて製造した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.80 (s, 3H), 3.01 (s, 3H), 9.10 (s, 2H)。
m/z 230/232(M+H)
3−({2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]ピリミジン−5−イル}オキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]安息香酸
Figure 2008542247
これは、本質的には、3−{[2−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピリミジン−5−イル]オキシ}−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]安息香酸(上)について与えられたのと同様の方法を用いて、2−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−5−ブロモピリミジンの代わりに5−ブロモ−N,N−ジメチルピリミジン−2−カルボキサミドを用いて製造した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.23 (d, 3H), 2.84 (s, 3H), 3.03 (s, 3H), 3.29 (s, 3H), 3.43 - 3.53 (m, 2H), 4.67 - 4.75 (m, 1H), 7.12 (t, 1H), 7.22 (dd, 1H), 7.33 (dd, 1H), 8.71 (s, 2H), 12.97 (s, 1H)。
m/z 376(M+H)
実施例40に必要な3−(2−フルオロ−4−メチルスルホニルフェノキシ)−5−(1−メトキシプロパン−2−イルオキシ)安息香酸は、次のように製造した。
3−(2−フルオロ−4−メチルスルホニルフェノキシ)−5−[(2S)1−メトキシプロパン−2−イルオキシ]安息香酸
Figure 2008542247
3−(2−フルオロ−4−メチルスルホニルフェノキシ)−5−[(2S)1−メトキシプロパン−2−イルオキシ]安息香酸メチルを、本質的には、実施例4に記載されたのと同様の方法を用いて加水分解して、3−(2−フルオロ−4−メチルスルホニルフェノキシ)−5−[(2S)1−メトキシプロパン−2−イルオキシ]安息香酸を生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.23 (d, 3H), 3.29 (s, 3H), 3.31 (s, 3H), 3.43 - 3.53 (m, 2H), 4.66 - 4.77 (m, 1H), 7.08 (d, 2H), 7.28 - 7.41 (m, 2H), 7.78 (d, 1H), 8.01 (d, 1H), 13.60 (s, 1H)。
m/z 397(M−H)
必要な3−(2−フルオロ−4−メチルスルホニルフェノキシ)−5−[(2S)1−メトキシプロパン−2−イルオキシ]安息香酸メチルは、本質的には、実施例4に与えられたのと同様の方法を用いて、1,2−ジフルオロ−4−メチルスルホニルベンゼン(商業的に入手可能)および3−ヒドロキシ−5−[(2S)1−メトキシプロパン−2−イルオキシ]安息香酸メチル(実施例4を参照されたい)から出発して製造した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.2 (d, 3H), 3.3 (s, 3H), 3.3 (s, 3H), 3.4 - 3.5 (m, 2H), 3.85 (s, 3H), 4.7 - 4.8 (m, 1H),7.05 - 7.15 (m, 2H), 7.3 - 7.4 (m, 2H), 7.75 - 7.85 (m, 1H), 8.0 - 8.1 (m, 1H)(そのスペクトルは、酢酸エチルおよび未反応のジフルオロ出発物質によるシグナルも含有した);
m/z 435(M+Na)
実施例42および実施例43に必要な3−{[5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピラジン−2−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸出発物質は、次のように製造した。
3−[(フェニルメチル)オキシ]−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸メチル
Figure 2008542247
ブチロニトリル(250ml)中の3−ヒドロキシ−5−{[フェニルメチル]オキシ}安息香酸メチル(18.8g,72.75mmol)、(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル4−メチルベンゼンスルホネート(実施例1に記載のように製造される)(18.5g,76.4mmol)および炭酸カリウム(20.08g,145.5mmol)の混合物を、130℃に3時間加熱した。溶媒を真空中で除去し、酢酸エチルを加えた。有機層を、水(40ml)、0.5M水酸化ナトリウム溶液(40ml)、ブライン(40ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして溶媒を真空中で除去した。残留物を、シリカ上においてDCM中の0〜5%メタノールの勾配で溶離してクロマトグラフィー分離して、所望の化合物を無色油状物(20.1g)として生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.08 - 2.26 (m, 2H), 3.78 - 4.01 (m, 4H), 3.90 (s, 3H), 4.92 - 4.96 (m, 1H), 5.08 (s, 2H), 6.69 (t, 1H), 7.15 (t, 1H), 7.29 (t, 1H), 7.34 - 7.44 (m, 5H);
m/z 327(M+H)
3−ヒドロキシ−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸メチル
Figure 2008542247
3−[(フェニルメチル)オキシ]−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸メチル(25.0g,76.2mmol)を、THF(150ml)およびエタノール(150ml)中に溶解させた。10%炭素上パラジウム(30mg)を加え、その混合物を水素雰囲気下に置き、そしてRTで、反応が終了するまで撹拌させた。触媒を、珪藻土を介する濾過によって除去し、濾液を真空中で濃縮して、橙色油状物を生じ、それを、放置して結晶化させた。固体を濾去し、ジエチルエーテルで洗浄して、所望の生成物を白色固体(13.75g)として生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.1-2.3 (2H, m), 3.9 (3H, s), 3.9-3.95 (2H, m), 3.97-4.05 (2H, m), 4.95 (1H, s), 5.6 (1), 6.6 (1H, t), 7.1 (1H, t), 7.13 (1H, t);
m/z 237(M+H)
3−{[5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピラジン−2−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸メチル
Figure 2008542247
DMA(25ml)中の3−ヒドロキシ−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸メチル(2.5g,10.5mmol)、炭酸カリウム(2.9g,21.0mmol)および2−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−5−クロロピラジン(2.48g,12.6mmol)の溶液を、120℃で2時間加熱した。その溶液を、酢酸エチル(150ml)で希釈し、水(3x50ml)、ブライン(20ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして溶媒を真空中で除去した。残留物を、シリカ上のクロマトグラフィーにより、イソヘキサン中の0〜50%酢酸エチルで溶離して精製して、所望の化合物を無色油状物(2.8g)として生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.13 - 2.29 (m, 2H), 2.34 - 2.41 (m, 2H), 3.88 - 4.04 (m, 4H), 3.90 (s, 3H), 4.25 (t, 2H), 4.68 (t, 2H), 4.96 - 5.00 (m, 1H), 6.91 (t, 1H), 7.43 (d, 2H), 8.32 (d, 1H), 8.85 (d, 1H);
m/z 386(M+H),384(M−H)
3−{[5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピラジン−2−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸
Figure 2008542247
3−{[5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピラジン−2−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸メチル(7.02mmol)を、THF(50ml)中に溶解させ、1N水酸化ナトリウム(7.0ml)を加えた後、水(50ml)を加え、得られた溶液をRTで4時間撹拌した。有機層を真空中で除去し、水溶液を濾過し、酢酸エチル(30ml)で抽出した。水性層を、2N塩酸で酸性にし、酢酸エチル(3x50ml)で抽出し、そして有機抽出物を、水(10ml)、ブライン(10ml)で洗浄後、蒸発乾固させて、所望の物質を無色泡状物(2.33g)として生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.14 - 2.30 (m, 2H), 2.34 - 2.42 (m, 2H), 3.89 - 3.94 (m, 2H), 3.97 - 4.02 (m, 2H), 4.28 (t, 2H), 4.69 (t, 2H), 4.97 - 5.00 (m, 1H), 6.94 (t, 1H), 7.48 (t, 2H), 8.34 (d, 1H), 8.85 (d, 1H);
m/z 386(M+H),384(M−H)
必要な2−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−5−クロロピラジンは、次のように製造した。
5−クロロピラジン−2−カルボン酸
Figure 2008542247
アセトニトリル(2ml)およびDMF(1ml)の混合物中のメチル−5−クロロピラジン−2−カルボキシレート(120mg,0.70mmol)の溶液に、塩化リチウム(295mg,6.95mmol)を加えた。その懸濁液を、Smith 考案マイクロ波中において160℃に5分間加熱し、その時間後、反応を水(10ml)で希釈した。飽和重炭酸ナトリウム溶液(20ml)を加え、水性層を酢酸エチル(30ml)で2回抽出した。合わせた有機層を捨て、水性層を1N塩酸でpH4に調整した。水性相を酢酸エチル(20ml)で2回抽出し、合わせた有機層を、水(2x20mlL)、ブライン(10ml)で洗浄し、乾燥させた(MgSO)。揮発物を除去して、標題化合物を無色固体(68mg)として生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 7.20 (1H, br s), 8.72 (1H, s), 9.21 - 9.21 (1H, m);
m/z 157(M−H)
2−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−5−クロロピラジン
Figure 2008542247
塩化オキサリル(1.55ml,17.48mmol)の後、DMF(2滴)を、DCM(40ml)中の5−クロロピラジン−2−カルボン酸(2.31g,14.57mmol)の混合物に加えた。その反応をRTで2時間撹拌し、その時間後、揮発物を真空中で除去した。残留物をDCM(40ml)に入れ、アゼチジン(1.08mL,16.03mmol)およびトリエチルアミン(4.46ml,32.06mmol)を加えた。混合物をRTで72時間撹拌した。揮発物を真空中で除去し、酢酸エチル(100ml)を残留物に加えた。有機層を、水(100ml)、クエン酸(50ml)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(50ml)、ブライン(50ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で除去して、黄色固体を生じた。残留物を、シリカ上においてイソヘキサン中の50〜100%酢酸エチルの勾配で溶離してクロマトグラフィー分離して、所望の化合物を黄色固体(2.38g)として生じた。
1H NMR δ (CDCl3): 2.35 - 2.42 (2H, m), 4.26 (2H, t), 4.67 (2H, t), 8.52 (1H, d), 9.09 (1H, d);
m/z 198(M+H)
実施例44に必要な3−{[6−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸出発物質は、次のように製造した。
3−{[6−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸
Figure 2008542247
1−メチル−2−ピロリジノン(16mL)中の3−ヒドロキシ−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸メチル(500mg,2.10mmol)、2−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−5−ブロモピリジン(605mg,2.52mmol)、ヨウ化銅(I)(399mg,2.10mmol)および2,2,6,6テトラメチル3,5ヘプタンジオン(1.8mL,8.40mmol,4.0eq)および炭酸セシウム(2.05g,6.30mmol)の混合物を、マイクロ波装置中において160℃で撹拌しながら8時間加熱した。LCMSは、出発物質をほとんど残すことなく、加水分解された生成物の存在を示した。反応混合物を、セライトを介して濾過し、DCMおよびメタノールで十分に洗浄し、そして濾液および洗液を真空中で濃縮した。残留物を水中に入れ、酢酸エチル(3x30mL)で洗浄した;次に、水性相を、1N HClで酸性にし、酢酸エチル(3x40mL)で抽出した。有機相を、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮して、褐色残留物を生じた。これを、シリカ上のクロマトグラフィーにより、DCM中の0〜10%メタノールで溶離して精製して、標題化合物を褐色油状物(330mg,41%)として生じた。
m/z 385(M+H)
RT 1.78分。
必要な3−ヒドロキシ−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸メチルは、実施例42および実施例43の中間体であり、上に記載されている。必要な2−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−5−ブロモピリジンは、WO2005014571号に記載されている。
次の化合物を、本質的には、実施例27に記載されたのと同様の方法を用いて、適当なメチルエーテルから出発して製造した(SM=出発物質)。
Figure 2008542247
Figure 2008542247
実施例45:(2S)−2−{3−(6−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール
実施例46:(2S)−2−{3−(5−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール
実施例47:実施例47は存在しない。
実施例48:(2S)−2−(3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェノキシ}フェノキシ)プロパン−1−オール
実施例49:(2S)−2−{3−(6−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール
実施例50:(2S)−2−{3−(6−フルオロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール
実施例51:5−[3−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−5−(9H−プリン−8−イル)フェノキシ]−N,N−ジメチルピリミジン−2−カルボキサミド
実施例52:5−[3−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−5−(9H−プリン−8−イル)フェノキシ]−N,N−ジメチルピラジン−2−カルボキサミド
Figure 2008542247
実施例52に必要な5−[3−(1−メトキシプロパン−2−イルオキシ)−5−(9H−プリン−8−イル)フェノキシ]−N,N−ジメチルピラジン−2−カルボキサミド出発物質は、本質的には、実施例3に記載されたのと同様の方法により、3−[5−(ジメチルカルバモイル)ピラジン−2−イル]オキシ−5−[(2S)−1−メトキシプロパン−2−イル]オキシ安息香酸および4,5ジアミノピリミジンから出発して製造した。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.36 (d, 3H), 3.18 (s, 3H), 3.21 (s, 3H), 3.44 (s, 3H), 3.53 (dd, 1H), 3.68 (dd, 1H), 4.75 (bs, 1H), 6.98 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 9.03 (bs, 1H), 9.23 (bs, 1H), 13.95 (s, 1H)。
m/z 450,(M+H)
必要な3−[5−(ジメチルカルバモイル)ピラジン−2−イル]オキシ−5−[(2S)−1−メトキシプロパン−2−イル]オキシ安息香酸は、次のように製造した。
5−クロロ−N,N−ジメチルピラジン−2−カルボキサミド
Figure 2008542247
これは、本質的には、2−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−5−クロロピラジンについて記載されたのと同様の方法で製造した(実施例42および実施例43を参照されたい)。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 3.34 (s, 3H), 3.38 (s, 3H), 8.90 (s, 1H), 8.92 (s, 1H)。
m/z 186(M+H)
3−[5−(ジメチルカルバモイル)ピラジン−2−イル]オキシ−5−[(2S)−1−メトキシプロパン−2−イル]オキシ安息香酸メチル
Figure 2008542247
DMA(118ml)中の3−ヒドロキシ−5−[(2S)1−メトキシプロパン−2−イルオキシ]安息香酸メチル(WO2005121110号およびWO2005080359号に記載のように製造される。実施例29を参照されたい)(2.0g,8.32mmol)、炭酸セシウム(5.4g,16.65mmol)および5−クロロ−N,N−ジメチルピラジン−2−カルボキサミド(1.5g,8.32mmol)の溶液を、115℃で1時間加熱した。溶媒を真空中で蒸発させ、そして残留物を、シリカ(40gカートリッジ)上のクロマトグラフィーにより、イソヘキサン/酢酸エチル(1:1容量)〜生の酢酸エチルの勾配で溶離して精製して、標題化合物を無色油状物(2.7g)として生じた。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.36 (d, 3H), 3.18 (s, 3H), 3.21 (s, 3H), 3.44 (s, 3H), 3.53 (dd, 1H), 3.61 (dd, 1H), 3.94 (s, 3H), 4.63 (m, 1H), 6.98 (dd, 1H), 7.43 (dd, 1H), 7.54 (dd, 1H), 8.37 (dd, 1H), 8.55 (dd, 1H)。
m/z 390(M+H)
3−[5−(ジメチルカルバモイル)ピラジン−2−イル]オキシ−5−[(2S)−1−メトキシプロパン−2−イル]オキシ安息香酸
Figure 2008542247
標題化合物を、本質的には、実施例4に記載されたのと同様の方法での、3−[5−(ジメチルカルバモイル)ピラジン−2−イル]オキシ−5−[(2S)−1−メトキシプロパン−2−イル]オキシ安息香酸メチルの塩基加水分解によって製造した。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.42 (d, 3H), 3.26 (s, 3H), 3.27 (s, 3H), 3.52 (s, 3H), 3.60 (dd, 1H), 3.69 (dd, 1H), 4.69 (m, 1H), 7.08 (dd, 1H), 7.54 (dd, 1H), 7.64 (dd, 1H), 8.45 (dd, 1H), 8.63 (dd, 1H)。
m/z 376(M+H)
次の化合物を、実施例9と同様の方法によって製造した。
Figure 2008542247
Figure 2008542247
実施例53:2−{3−[4−(エチルスルホニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例54:2−{3−[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−イソプロポキシフェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例55:2−{3−[2−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]−5−イソプロポキシフェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例56:3−クロロ−4−[3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−イソプロポキシフェノキシ]−N,N−ジメチルベンズアミド
実施例57:5−クロロ−6−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルニコチンアミド
次の、
Figure 2008542247
の製造は、初期に記載された。次の、
Figure 2008542247
の製造は、双方とも、WO2005121110A1号およびWO2005080359A1号に記載されている。次の、
Figure 2008542247
の製造は、双方とも、WO2005121110A1号に記載されている。
実施例57に必要な5,6−ジクロロ−N,N−ジメチルピリジン−3−カルボキサミドは、次のように製造した。
Figure 2008542247
DCM(50ml)中の5,6ジクロロピリジン−3−カルボン酸(4.8g,25mmol)の懸濁液を、塩化オキサリル(10.9ml,125mmol)で処理し、その混合物を、周囲温度で、DMF(1滴)の添加を伴って撹拌した。完全溶液を得た後、それを、約3時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、そして残留物を、追加のDCMと1回共沸させた後、高真空下で乾燥させた。追加の溶媒(DCM,60ml)を加えた後、ジメチルアミン(14mlのTHF中2M溶液、27.5ml)およびトリエチルアミン(10.5ml,75mmol)を加えた。反応混合物を一晩放置した後、水で2回およびブラインで1回洗浄し、乾燥させ(相分離用紙)、蒸発させて、5,6−ジクロロ−N,N−ジメチルピリジン−3−カルボキサミド(4.3g)を、若干のトリエチルアミンを含有する淡褐色固体として生じた。、その固体を酢酸エチル中に溶解させ、その溶液を、水で2回およびブラインで1回洗浄し、乾燥させ(MgSO)、蒸発させて、5,6−ジクロロ−N,N−ジメチルピリジン−3−カルボキサミド(3.8g)を淡褐色固体として生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 2.94 (s, 3H), 3.00 (s, 3H), 8.24 (d, 1H), 8.46 (d, 1H)。
m/z 217(M−H),219 (M+H+)
実施例58:5−メトキシ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン
Figure 2008542247
メタノール(2ml)中の5−ブロモ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン(150mg,0.28mmol)およびヨウ化銅(I)(110mg,0.56mmol)の混合物を、Biotage InitiatorTMマイクロ波中において140℃で5分間加熱した。得られた溶液に、金属ナトリウム(46mg,2mmol)を少量ずつ加え、添加後20分間撹拌させた。次に、その混合物を、マイクロ波中で更に10分間加熱した。得られた混合物を、水性2M HClで急冷し、溶媒を真空中で除去し、そしてこのようにして得られた固体を、酢酸エチルで消化した。酢酸エチル抽出物を濾過し、溶媒を濾液から除去した。赤/褐色ゴム状残留物を、クロマトグラフィーによって精製して、36mgの標題化合物を生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ1.30 (3H, d), 3.23 (3H, s), 3.32 (3H, s), 3.50 - 3.58 (2H, m), 3.96 (3H, s), 4.74 - 4.81 (1H, m), 6.93 (1H, s), 7.29 - 7.33 (2H, m), 7.50 (1H, s), 7.68 (1H, s), 7.96 - 7.99 (2H, m), 8.0 - 8.1 (1H, m), 13.78 (1H, s)。
m/z 485(M+H),483(M−H)
必要な5−ブロモ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン出発物質は、実施例7に記載のように製造した。
実施例59:2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
Figure 2008542247
ヒドロキシルアミン溶液(0.66mlの50%w/w)を、エタノール(2.0ml)中の4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾニトリル(200mg,0.5mmol)の溶液に加え、得られた褐色溶液を、周囲温度で週末にわたって撹拌した。次に、反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をトリメチルオルトホルメート(2.0ml)中に再溶解させた。この溶液を、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(2滴、触媒量)で処理し、Biotage Initiator EXP60TMマイクロ波中において60℃で80分間加熱した。反応混合物を真空中で濃縮し、逆相分取HPLCによって精製して、21mg(9%)の標題化合物を生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.23 (d, 3H), 3.25 (s, 3H), 3.42 - 3.52 (m, 2H), 4.67 - 4.74 (m, 1H), 6.84 - 6.88 (m, 1H), 7.21 - 7.29 (m, 3H), 7.43 - 7.46 (m, 1H), 7.61 - 7.63 (m, 1H), 8.01 - 8.07 (m, 3H), 8.32 - 8.36 (m, 1H), 9.63 (s, 1H)。
m/z 444(M+H)
必要な4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾニトリルは、実施例16または実施例62に記載のように製造した。
実施例60:2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル
Figure 2008542247
2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボキサミド(193mg,0.39mmol)を、アルゴン雰囲気下においてジオキサン中に溶解させた。その溶液を0℃に冷却し、そして逐次的に、無水トリフルオロ酢酸(143μl,1.01mmol)およびピリジン(189μl,2.33mmol)で処理した。反応混合物を一晩室温にさせた後、真空中で濃縮した。残留物を、分取HPLCによって精製して、標題化合物を生じた。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.37 (d, 3H), 3.10 (s, 3H), 3.44 (s, 3H), 3.68 (m, 2H), 4.75 (m, 1H), 6.89 (s, 1H), 7.16 (d, 2H), 7.45 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.90 (d, 2H), 8.46 (s, 1H), 8.72 (s, 1H)。
m/z 477(M−H)
必要な2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボキサミド出発物質を、本質的には、実施例3について記載されたのと同様の方法により、3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]安息香酸[実施例4に記載の製造]および5,6−ジアミノニコチンアミドで出発して製造した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.29 (d, 3H), 3.25 (s, 3H), 3.32 (s, 3H), 3.61 (m, 2H), 4.85 (m, 1H), 6.97 (s, 1H), 7.31 (d, 2H), 7.49 (s, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.98 (d, 2H), 8.12 (s, 1H), 8.46 (d, 1H), 8.90 (d, 1H)。
m/z 497,(M+H)
実施例61:N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−6−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ニコチンアミド
Figure 2008542247
エタノール/メタノール混合物(14mlの1:1)中の5−クロロ−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−6−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ニコチンアミド(187mg,0.36mmol)の溶液を、木炭上パラジウム触媒(94mg,10%)で処理し、反応混合物を、水素雰囲気下で(バルーン)一晩撹拌した。触媒を濾去し、新たなもので置き換え、反応混合物を水素下において周囲温度で更に2日間撹拌した。次に、反応混合物を濾過し(ガラス繊維紙)、濃縮して無色油状物(59mg)とした。これを、逆相HPLCによって精製し、それら画分をMP−Carbonate で処理して、TFAを中和した後、真空中で濃縮して、25mg(14%)の標題化合物を生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.30 (d, 3H), 2.54 (s, 6H), 3.33 (s, 3H), 3.43 - 3.61 (m, 6H), 4.77 (六重線, 1H), 6.94 (s, 1H), 7.21 - 7.28 (dd, 2H), 7.58 (s, 1H), 7.72 (s, 1H), 8.05 (d, 1H), 8.31 (d, 2H), 8.63 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 13.11 - 13.57 (m, 1H)。
m/z 491(M+H)
必要な5−クロロ−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−6−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ニコチンアミド出発物質は、本質的には、実施例9に記載されたのと同様の方法で、3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノールおよび5,6−ジクロロ−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]ニコチンアミドから出発して製造した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.20 (d, 3H), 2.76 (d, 6H), 3.17 (q, 2H), 3.22 (s, 3H), 3.39 - 3.49 (m, 2H), 3.52 (q, 2H), 4.68 (六重線, 1H), 6.93 (t, 1H), 7.20 (dd, 1H), 7.49 (t, 1H), 7.64 (t, 1H), 7.96 (dd, 1H), 8.29 (dd, 1H), 8.37 (d, 1H), 8.46 (d, 1H), 8.75 (t, 1H), 9.24 (s, 1H)。
35Cl同位体について、m/z 525(M+H)
実施例62:4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}安息香酸
Figure 2008542247
水(1ml)およびエタノール(5ml)中の水酸化ナトリウム(150mg,3.75mmol)の溶液を、4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾニトリル(500mg,1.25mmol)に加え、得られた褐色溶液を80℃で20時間加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却し、2M HClで酸性にした;酢酸エチルを加え、層を分離した。水性画分を、三回の酢酸エチルで洗浄し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮して、標題化合物(461mg,88%)を生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 1.30 (d, 3H), 3.35 (s, 3H), 3.43 - 3.60 (m, 2H), 4.63 - 4.83 (m, 1H), 6.92 (s, 1H), 7.06 - 7.32 (m, 3H), 7.53 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.88 - 8.09 (m, 3H), 8.44 (s, 1H), 12.96 (s, 1H), 13.02 - 13.76 (m, 1H);
LCMS M/z 420(M+H)
必要な4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾニトリルは、次のように製造した。
3−(4−シアノフェノキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸メチル
Figure 2008542247
DMA(220ml)中の3,5ジヒドロキシ安息香酸メチル(50.4g,300mmol)の溶液を、4−フルオロベンゾニトリル(12.1g,100mmol)および炭酸セシウム(32.5g,100mmol)で処理し、得られた懸濁液を、アルゴン雰囲気下において120℃で2時間加熱した。大部分の溶媒を真空中で除去し、残留物を水(500ml)で処理した;水性混合物を酢酸エチルで2回洗浄し、洗液を一緒にし、乾燥させ(MgSO)、蒸発させて、約60gの褐色ペースト状固体を生じた。これを、酢酸エチル中に再溶解させ、そして逐次的に、5x140mlの1M炭酸カリウム溶液で洗浄した後、有機溶液を乾燥させ(MgSO)、蒸発させた。残留物を、クロマトグラフィー(400gシリカカラム、Biotage Flash 75TM、0%〜20%酢酸エチルを含有するDCMで勾配溶離する)によって精製して、標題化合物(7.96g,88%)を生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 3.86 (s, 3H), 6.77 (t, 1H), 6.99 - 7.05 (m, 1H), 7.12 - 7.20 (m, 2H), 7.22 - 7.27 (m, 1H), 7.82 - 7.91 (m, 2H), 10.35 (s, 1H)。
m/z 268(M−H)
3−(4−シアノフェノキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]安息香酸メチル
Figure 2008542247
無水THF(300ml)中の3−(4−シアノフェノキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸メチル(5.0g,18.6mmol)、(R)−1−メトキシ−2−プロパノール(2.72ml,27.9mmol)およびトリフェニルホスフィン(7.30g,27.9mmol)の溶液を、アルゴン雰囲気中においてアゾジカルボン酸ジエチル(DEAD,4.39ml,27.9mmolを滴加する)で処理した。温度は、20℃〜30℃へと上昇した;淡黄色溶液を2.5時間撹拌後、濃縮して黄色油状物とした。これを、EtOAc/ヘキサン(300mlの1:1混合物)中で週末にわたって撹拌した後、濾過し、濾液を濃縮して黄色油状物とした。これを、クロマトグラフィー(400gシリカカラム、Biotage Flash 75TM、0%〜30%酢酸エチルを含有するヘキサンで勾配溶離する)によって精製して、標題化合物(6.35g,100%)を生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 1.23 (d, 3H), 3.33 (s, 3H), 3.42 - 3.54 (m, 2H), 3.86 (s, 3H), 4.66 - 4.77 (m, 1H), 7.07 (t, 1H), 7.12 - 7.16 (m, 1H), 7.15 - 7.21 (m, 2H), 7.30 - 7.37 (m, 1H), 7.84 - 7.91 (m, 2H)。
m/z 340(M−H)
3−(4−シアノフェノキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]安息香酸
Figure 2008542247
水(100ml)中の水酸化ナトリウム(1.5g,37.2mmol)の溶液を、THF(100ml)およびメタノール(100ml)中の3−(4−シアノフェノキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]安息香酸メチル(6.35g,18.6mmol)の溶液に20分間にわたって滴加した。淡黄色溶液を、周囲温度で2時間撹拌後、2M HCl(過剰)を用いて酸性にした。有機溶媒を真空中で蒸発させ、得られた含水油状物を、酢酸エチル(x3)で抽出した;合わせた抽出物を、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮して、標題化合物を淡黄色油状物として生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 1.23 (d, 3H), 3.33 (s, 3H), 3.43 - 3.53 (m, 2H), 4.65 - 4.74 (m, 1H), 7.02 (t, 1H), 7.10 - 7.12 (m, 1H), 7.15 - 7.21 (m, 2H), 7.31 - 7.35 (m, 1H), 7.83 - 7.91 (m, 2H), 13.41 (s, 1H)。
m/z 326,(M−H)
4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾニトリル
Figure 2008542247
これは、本質的には、実施例3について記載されたのと同様の方法で、3−(4−シアノフェノキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]安息香酸および2,3ジアミノピリジンから出発して製造して、標題化合物を生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 1.29 (d, 3H), 3.30 (s, 3H), 3.54 (t, 2H), 4.73 - 4.83 (m, 1H), 6.95 - 6.98 (m, 1H), 7.26 (d, 2H), 7.31 - 7.38 (m, 1H), 7.49 - 7.54 (m, 1H), 7.71 - 7.75 (m, 1H), 7.91 (d, 2H), 8.13 (d, 1H), 8.42 (d, 1H)。
m/z 401,(M+H)
実施例63:2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
Figure 2008542247
無水DMF(2ml)中のピロリジン(48μL,0.57mmol)、DIPEA(249μL,1.43mmol)および4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}安息香酸(実施例62;200mg,0.48mmol)の溶液を、室温で5分間撹拌した。次に、HATU(181mg,0.48mmol)を加え、橙色溶液を周囲温度で2日間撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた褐色油状物を、DCM中に溶解させ、そして逐次的に、1gの IsoluteTMSCX−2酸スカベンジャーカラムの後、1gの IsoluteTMNH2塩基性スカベンジャーカラムを介して溶離した。得られた溶離液を濃縮して、生成物(125mg,約90%純度)を生じた。これを、逆相分取HPLCによって精製して、標題化合物(66mg,29%)を生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 1.28 (d, 3H), 1.79 - 1.93 (m, 4H), 3.32 (s, 3H), 3.42 - 3.56 (m, 6H), 4.70 (六重線, 1H), 6.67 (t, 1H), 6.95 (dd, 1H), 7.11 (d, 2H), 7.50 (s, 1H), 7.59 (d, 2H), 7.69 (s, 1H), 7.77 (d, 1H), 8.12 (d, 1H)。
m/z 473(M+H)
次の実施例は、本質的には、実施例63について記載されたのと同様の方法によって製造した。
Figure 2008542247
Figure 2008542247
Figure 2008542247
次の実施例についてのMSおよび保持時間(RT)データは、次の方法を用いて得た。
液体クロマトグラフィー・質量分析(LC−MS)の正確な質量法。
液体クロマトグラフィー・質量分析は、二成分ポンプ、オートサンプラーおよびダイオードアレイ検出器(DAD)から成る高速液体クロマトグラフィー(HPLC)システム(Agilent HP1100)を装備した「飛行時間」型質量分析計システム(Waters LCT MS)で行った。双方のシステムは、Water's MassLynx ソフトウェアバージョン4.0(Waters Ltd, Manchester, UK)で制御した。液体クロマトグラフィーカラムは、5um粒子を含む、Gemini 50mm、2.1mm内径であった(Phenomenex, Macclesfield, UK)。試料を、50:50(v/v)の水/アセトニトリル中に約0.1μg/mlの濃度で溶解させ、5μlを注入した。移動相は、0.5ml/分の流速で設定した。移動相Aは、0.05%水性ギ酸であり、移動相Bは、アセトニトリル中の0.05%ギ酸であった。次のHPLC勾配を用いた。
Figure 2008542247
DADは、0.5秒に2nmステップで200〜300nmを走査した。
質量分析計は、正かまたは負イオンモードでのエレクトロスプレーイオン化(ESI)を用いた。キャピラリー電圧は、正イオンおよび負イオンそれぞれに、600Vおよび3500Vであった。脱溶媒和ガス流は、1L/時に、源温度は120℃に、そして脱溶媒和温度は350℃に設定した。ロック質量を用いて、正確な質量測定を確実にした。これは、正イオンに409.1854のm/z、そして負イオンに406.1667のm/zであった。ロック質量試料を、別々のエレクトロスプレープローブによって注入し、5秒毎に試料採取した。全てのデータを、質量中心スペクトルとして集めた。LC−MS質量スペクトルについて、計測器は、0.5秒/走査の走査速度において0.1秒走査間隔で、100〜1000amuの質量範囲を走査した。コーン電圧は、25eVに設定した。LC−MSフラグメントイオンスペクトルについて、計測器は、25eV、50eVおよび80eVの逐次源コーン電圧を用いて、0.5秒/走査の走査速度において0.1秒走査間隔で、100〜1000amuの質量範囲を走査した。
Figure 2008542247
Figure 2008542247
Figure 2008542247
実施例64:2−[3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−(4−{[2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}フェノキシ)フェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
実施例65:4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−[1−(2−チエニル)エチル]ベンズアミド;
実施例66:N−(2−ヒドロキシエチル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−メチルベンズアミド;
実施例67:4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド;
実施例68:N−(3−アミノ−3−オキソプロピル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
実施例69:N−[4−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
実施例70:N−シクロブチル−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
実施例71:4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−プロプ−2−イン−1−イルベンズアミド;
実施例72:N−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−3−チエニル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
実施例73:1−(4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾイル)−N−メチルピペリジン−4−カルボキサミド;
実施例74:2−[4−(4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾイル)ピペラジン−1−イル]エタノール;
実施例75:4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド;
実施例76:1−(4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾイル)ピペリジン−4−オール;
実施例77:4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−メチルベンズアミド;
実施例78:2−{3−{4−[(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェノキシ}−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
実施例79:N−(シアノメチル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−メチルベンズアミド;
実施例80:N−(4−ヒドロキシテトラヒドロ−3−チエニル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
実施例81:N−シクロブチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
実施例82:2−{3−{4−[(4−アリルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェノキシ}−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
実施例83:4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−(3−ピロリジン−1−イルプロピル)ベンズアミド;
実施例84:N−[2−(ジメチルアミノ)−1−メチルエチル]−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド。
次の実施例は、実施例64〜69と同様の方法によって製造した。
Figure 2008542247
実施例85:4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルベンズアミド
実施例86:2−(3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェノキシ}フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
実施例87:2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン
Figure 2008542247
EtOHおよびMeOHの混合物(7.5mlの1:1)中の5−ブロモ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン(100mg,0.19mmol)の溶液を、水素雰囲気下において触媒量の木炭上パラジウム(50mgの10%Pd)で一晩処理した。反応混合物を濾過し、濾液を真空中で蒸発させた。次に、得られた固体を、分取HPLCによって精製して、標題化合物を31mgのベージュ色固体として生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 1.30 (d, 3H), 3.23 (s, 3H) 3.26 - 3.38 (s, 3H + H2O), 3.46 - 3.60 (m, 2H), 4.76 - 4.85 (m, 1H), 6.98 - 7.03 (m, 1H), 7.29 - 7.36 (m, 2H), 7.58 - 7.61 (m, 1H), 7.75 - 7.80 (m, 1H), 7.95 - 8.01 (m, 2H), 8.33 - 8.52 (m, 2H), 13.94 (s, 1H)。
m/z 453(M−H)
実施例88:2−{3−{[6−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}−6−フルオロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
Figure 2008542247
1,1−カルボニルジイミド(214mg,1.32mmol)を、ブチロニトリル(5.0mL)中の3−{[6−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸(423mg,1.00mmol)の溶液に加えた。その溶液を、RTで5分間撹拌後、2,3−ジアミノ−5−フルオロピリジン(140mg,1.00mmol)を加えた。反応を、マイクロ波反応器中において185℃で2時間加熱し、黒色残留物を、少量のDCMおよびMeOH中に溶解させ、そしてアルミナ上において、イソヘキサン中の0〜50%酢酸エチルで溶離後、DCM中の0〜10%MeOHで溶離してクロマトグラフィー分離して、所望の化合物を白色固体(35mg)として生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 2.35 (m, 4H), 3.85 (m, 1H), 3.93 (m, 2H), 3.99 (m, 1H), 4.14 (t, 2H), 4.66 (t, 2H), 5.23 (s, 1H), 6.99 (m, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.70 (m, 2H), 8.09 (s, 2H), 8.41 (m, 1H), 8.53 (d, 1H), 13.78 (s, 1H);
m/z 474(M−H)
3−{[6−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸の製造は、初期に記載された。
実施例89:N,N−ジメチル−5−({3−(9H−プリン−8−イル)−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}オキシ)ピラジン−2−カルボキサミド
Figure 2008542247
3−(9H−プリン−8−イル)−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェノール(100mg,0.34mmol)、5−クロロ−N,N−ジメチルピラジン−2−カルボキサミド(75mg,0.40mmol)および炭酸カリウム(93mg,0.67mmol)の混合物を、マイクロ波反応器中において120℃で2時間加熱した。その混合物を濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、最小量のDCM中に溶解させ、そしてシリカ上において酢酸エチル中の0〜10%MeOHで溶離してクロマトグラフィー分離した後、アルミナ上で再度クロマトグラフィー分離して、所望の化合物を淡黄色固体(60mg)として生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 2.07 - 2.15 (m, 1H), 2.32 - 2.42 (m, 1H), 3.10 (s, 3H), 3.10 (s, 3H), 3.82 - 3.89 (m, 1H), 3.91 - 3.98 (m, 2H), 3.98 - 4.03 (m, 1H), 5.24 (m, 1H), 7.18 (s, 1H), 7.78 (t, 2H), 8.51 (d, 1H), 8.66 (d, 1H), 8.97 (s, 1H), 9.18 (s, 1H), 14.03 (s, 1H);
m/z 448(M+H)
5−クロロ−N,N−ジメチルピラジン−2−カルボキサミドの製造は、初期に記載された。3−(9H−プリン−8−イル)−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェノールの製造を、下に記載する。
3−(9H−プリン−8−イル)−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェノール
Figure 2008542247
木炭上パラジウム(10%wt,107mg)を、MeOH(25mL)中の8−{3−[(フェニルメチル)オキシ]−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}−9H−プリン(500mg,1.29mmol)の混合物に加え、その混合物を、水素雰囲気下においてRTで3日間撹拌した。触媒を濾過によって除去し、新たな触媒を加えた。その混合物を、水素雰囲気下において更に16時間撹拌後、触媒を濾過によって除去し、濾液を真空中で濃縮した。残留物をエタノールで研和して、所望の化合物をクリーム色固体(231mg)として生じた。
m/z 299(M+H)
8−{3−[(フェニルメチル)オキシ]−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}−9H−プリン
Figure 2008542247
1,1−カルボジイミド(620mg,3.82mmol)を、ブチロニトリル(10mL)中の3−[(フェニルメチル)オキシ]−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸(1000mg,3.18mmol)の溶液に加えた。その溶液を、RTで撹拌後、4,5−ジアミノピリミジン(351mg,3.18mmol)を加え、そして混合物を、マイクロ波反応器中において200℃で2時間撹拌した。混合物を真空中で減少させ、残留物をMeOH(20mL)で研和し、濾過して、所望の化合物をクリーム色固体(548mg)として生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 1.95 - 2.05 (m, 1H), 2.20 - 2.35 (m, 1H), 3.70 - 4.00 (m, 4H), 5.15 (m, 1H), 5.22 (s, 2H), 6.79 (s, 1H), 7.30 - 7.60 (m, 7H), 8.91 (s, 1H), 9.11 (s, 1H), 13.82 (brs, 1H);
m/z 389(M+H),387(M−H)
3−[(フェニルメチル)オキシ]−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸
Figure 2008542247
水(80mL)中の水酸化リチウム一水和物(1.94g,46.14mmol)を、THF(160mL)中の3−[(フェニルメチル)オキシ]−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸メチル(10.1g,30.76mmol)に加え、その混合物をRTで72時間撹拌した。有機層を真空中で除去し、水性残留物を、クエン酸でpH3に調整した。生成物を、酢酸エチル中に抽出し、そして有機相を、水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で除去して、所望の化合物を白色固体(8g)として生じた。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 1.92 - 1.98 (m, 1H), 2.17 - 2.26 (m, 1H), 3.72 - 3.89 (m, 4H), 5.07 - 5.09 (m, 1H), 5.15 (s, 2H), 6.81 (t, 1H), 7.03 (s, 1H), 7.15 (s, 1H), 7.32 - 7.47 (m, 5H), 13.07 (s, 1H);
m/z 315(M+H)
3−[(フェニルメチル)オキシ]−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]安息香酸メチルの製造は、初期に記載された。
生物学的作用
試験
式(I)の化合物の生物学的作用は、次の方法で調べることができる。
(1)酵素活性
組換えヒト膵臓GLKの酵素活性は、GLK、ATPおよびグルコースをインキュベートすることによって測定することができる。生産物形成速度は、その検定を、G−6−PデヒドロゲナーゼであるNADP/NADPH系にカップリングさせ、そして340nmでの光学濃度の経時直線増加を測定することによって決定することができる(Matschinsky et al 1993)。化合物によるGLKの活性化は、Brocklehurst et al(Diabetes 2004, 53, 535-541)に記載のように、この検定をGLKRPの存在下または不存在下で用いて評価することができる。
組換えGLKおよびGLKRPの生産:
ヒトGLKおよびGLKRPのcDNAは、それぞれ、ヒト膵臓および肝のmRNAから、PCRにより、Sambrook J, Fritsch EF & Maniatis T, 1989 に記載の確立された技法を用いて入手した。PCRプライマーは、Tanizawa et al 1991 および Bonthron, D.T. et al 1994(後に、Warner, J.P. 1995 に補正される)に示されたGLKおよびGLKRPのcDNA配列にしたがって設計した。
Bluescript II ベクターのクローニング
GLKおよびGLKRPのcDNAを、Yanisch-Perron C et al (1985) によって用いられたのと同様の組換えクローニングベクター系であるpBluescript II(Short et al 1998)を用いて大腸菌(E. coli)中にクローン化したが、それは、バクテリオファージT3およびT7プロモーター配列が隣接した、多数の独特の制限部位を含有するポリリンカーDNAフラグメントを有するcolEI基材レプリコン;線状ファージ複製起点およびアンピシリン薬耐性マーカー遺伝子を含んだ。
形質転換
E.Coli 形質転換は、概して、エレクトロポレーションによって行った。400mLのDH5aまたはBL21(DE3)菌株培養物を、L−ブイヨン中で0.5のOD600へと増殖させ、そして2,000gでの遠心分離によって採集した。それら細胞を、氷冷脱イオン水中で2回洗浄し、1mLの10%グリセロール中に再懸濁させ、そして小分けして−70℃で貯蔵した。連結反応配合物を、Millipore V系列TMメンブラン(0.0025mm)細孔度)を用いて脱塩した。40mLの細胞を、0.2cmエレクトロポレーションキュベット中において、1mLの連結反応配合物またはプラスミドDNAと一緒に、氷上で10分間インキュベート後、Gene PulserTM装置(BioRad)を0.5kVcm−1、250mFで用いてパルス処理した。形質転換細胞は、10mg/mLのテトラサイクリンまたは100mg/mLのアンピシリンを補足したL−寒天上で選択した。
発現
GLKを、E.coli BL21細胞中においてベクターpTB375NBSEから発現させて、N末端メチオニンに直に隣接した6−His標識を含有する組換えタンパク質を生じた。或いは、別の適するベクターは、Novagen Cat 番号697703のpET21(+)DNAである。6−His標識は、Qiagen(カタログ番号30250)より購入したニッケル−ニトリロ三酢酸を充填したカラム上での組換えタンパク質の精製を可能にするために用いた。
GLKRPを、E.coli BL21細胞中においてベクターpFLAG CTC(IBI Kodak)から発現させて、C末端FLAG標識を含有する組換えタンパク質を生じた。そのタンパク質は、最初に、DEAEセファロースイオン交換で精製後、Sigma-Aldrich(カタログ番号A1205)より購入したM2抗FLAGイムノアフィニティーカラム上の最後の精製にはFLAG標識を利用した。
本発明の化合物は、概して、グルコキナーゼについて、約30μM未満、具体的には、約10μM未満、好ましくは、約1μM未満、より好ましくは、約0.1μMのEC50で活性化する活性を有する。例えば、実施例1は、0.6μMのEC50を有する。
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Claims (19)

  1. 式(I):
    Figure 2008542247
    {式中、環Aは、フェニルおよびHET−1より選択され;
    、XおよびXは、各々独立して、CHまたはNであり、但し、X、XおよびXの内の一つだけは、Nであってよいという条件付きであり;
    Lは、−O−および−(1−3C)アルキルO−(ここにおいて、酸素は、−ORで置換されているベンゼン環に直接結合している)より選択されるリンカーであり;
    は、(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニル、(2−6C)アルキニル、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−6C)アルキル、アリール(1−6C)アルキル、HET−1およびHET−1−(1−6C)アルキルより選択され;ここにおいて、
    のいずれの定義においても、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基またはHET−1基はいずれも、利用可能な炭素原子上に、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、ハロ、(1−6C)アルキルアミノ、ジ(1−6C)アルキルアミノ、(C2n+2−a)−O−(式中、n=1〜4およびa=1〜3)、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルスルホニルアミノ、(1−6C)アルキルスルホニル−N−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルキルアミノスルホニル、ジ(1−6C)アルキルアミノスルホニル、(1−6C)アルキルカルボニルアミノ、(1−6C)アルキルカルボニル−N−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルキルアミノカルボニル、ジ(1−6C)アルキルアミノカルボニル、カルボキシおよびシアノより選択される置換基で置換されていてもよいし;および/または利用可能な窒素原子上に、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノスルホニル、ジ(1−6C)アルキルアミノスルホニル、(1−6C)アルキルアミノカルボニルおよびジ(1−6C)アルキルアミノカルボニルより選択される置換基で置換されていてもよく;
    HET−1は、O、NおよびSより独立して選択される1個、2個、3個または4個のヘテロ原子を含有する4員、5員または6員のC連結またはN連結した飽和、部分または完全不飽和のヘテロシクリル環であり、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられていてもよく、そしてここにおいて、複素環式環中の硫黄原子は、S(O)基またはS(O)基へと酸化されていてもよく;
    は、−C(O)NR、−SONR、−S(O)およびHET−2より選択され;
    HET−2は、O、NおよびSより独立して選択される1個、2個、3個または4個のヘテロ原子を含有する4員、5員または6員のC連結またはN連結した飽和、部分または完全不飽和のヘテロシクリル環であり、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられていてもよく、そしてここにおいて、複素環式環中の硫黄原子は、S(O)基またはS(O)基へと酸化されていてもよいが、この環は、利用可能な窒素原子上に、Rより選択される置換基で、および/または利用可能な炭素原子上に、Rより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよく;
    は、ハロ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、(1−4C)アルコキシ、カルボキシおよびシアノより選択され;
    は、水素、(1−4C)アルキル[HET−2、−OR、−SO、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)、シアノ、−NR4’5’および−C(O)NRより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよい]、(3−6C)シクロアルキル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)、(2−4C)アルケニル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)、(2−4C)アルキニル(Rより選択される1個の基で置換されていてよい)およびHET−2より選択され;
    は(各々の場合に独立して)、水素、(1−4C)アルキルおよび(3−6C)シクロアルキルより選択され;または
    およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、HET−3によって定義されるようなヘテロシクリル環系を形成してよく;
    ’およびR5’は、独立して、水素および(1−4C)アルキルより選択され;または
    ’およびR5’は、それらが結合している窒素原子と一緒に、4〜6員飽和環を形成してよく;
    は、(1−4C)アルキル、−C(O)(1−4C)アルキル、−C(O)NR、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)pRより選択され;
    は、−OR、(1−4C)アルキル、−C(O)(1−4C)アルキル、−C(O)NR、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)pRより選択され;
    HET−3は、O、NおよびSより独立して選択される(連結しているN原子に加えて)1個または2個の追加のヘテロ原子を含有してよいN連結した4〜7員の飽和または部分不飽和ヘテロシクリル環であり、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられていてもよく、そしてここにおいて、環中の硫黄原子は、S(O)基またはS(O)基へと酸化されていてもよいが;この環は、利用可能な炭素または窒素原子上に、Rより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよく;
    は、−OR、(1−4C)アルキル、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、トリフルオロメチル、−C(O)(1−4C)アルキル、−C(O)NR、(1−4C)アルキルアミノ、ジ(1−4C)アルキルアミノ、HET−3(ここにおいて、該環は、未置換である)、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)pRより選択され;
    は、(1−4C)アルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、ジヒドロキシ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ジ(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、アミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキル、ジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルカルボニルアミノ、(1−4C)アルキルカルボニル−N−[(1−4C)アルキル]アミノ、(1−4C)アルキルアミノカルボニルおよびジ(1−4C)アルキルアミノカルボニルより選択され;
    10は、メトキシ、メチルおよびハロより選択され;
    pは(各々の場合に独立して)、0、1または2であり;
    mは、0または1であり;
    nは、0、1または2であり;
    但し、
    (i)RもR10も、X上の置換基ではない;
    (ii)Rが未置換の(1−6C)アルキルである場合、Lは−O−である
    という条件付きである}
    を有する化合物;またはその塩若しくはプロドラッグ。
  2. 式(IA)
    Figure 2008542247
    を有する化合物である、請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその塩若しくはプロドラッグ。
  3. 式(IB)
    Figure 2008542247
    を有する化合物である、請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその塩若しくはプロドラッグ。
  4. 式(IC)
    Figure 2008542247
    を有する化合物である、請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその塩若しくはプロドラッグ。
  5. 環Aが、フェニルまたはHET−1であり、そしてHET−1が、完全不飽和(芳香族)複素環式環である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその塩若しくはプロドラッグ。
  6. HET−1が、ピリジルおよびピラジニルより選択される、請求項5に記載の式(I)の化合物、またはその塩若しくはプロドラッグ。
  7. が、(1−4C)アルキル(ヒドロキシまたは(1−4C)アルコキシで置換されていてよい)およびHET−1より選択され、ここにおいて、HET−1が、飽和5員または6員複素環式環である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその塩若しくはプロドラッグ。
  8. 環Aが、フェニル、ピリジルおよびピラジニルより選択され;
    Lが、−O−または−CHO−であり;
    が、ヒドロキシイソプロピル、メトキシイソプロピル、イソプロピル、tert−ブトキシイソプロピルおよびテトラヒドロフラン−2−イルより選択され;
    が、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロプ−1−イン−3−イルアミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、N−(シアノメチル)−N−メチルアミノカルボニル、シクロブチルアミノカルボニル、1−(ジメチルアミノ)エチルアミノカルボニル、メトキシエチルアミノカルボニル、N−(ヒドロキシエチル)−N−メチルアミノカルボニル、N−(N−メチルピペリジン−4−イル)−N−(メチル)アミノカルボニル、アミノカルボニルエチルアミノカルボニル、1−(ジメチルアミノ)プロプ−2−イルアミノカルボニル、N−(ヒドロキシエチル)−N−(シクロブチル)アミノカルボニル、ピロリジノプロピルアミノ、(2−ヒドロキシテトラヒドロチエン−3−イル)アミノカルボニル、[4−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン−4−イル]アミノカルボニル、アゼチジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル、(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル、(トリフルオロメチルピロリジニル)カルボニル、N−メチルピペラジノカルボニル、4−(メチルアミノカルボニル)ピペリジン−1−イルカルボニル、4−(ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イルカルボニル、4−(イソプロピル)ピペラジン−1−イルカルボニル、(4−アリル)ピペラジン−1−イルカルボニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イルアミノカルボニル、1−(チエン−2−イル)エチルアミノカルボニル、オキサジアゾリルより選択され、
    が、フルオロ、クロロ、シアノ、メトキシおよびカルボキシより選択され;
    が、ハロおよびシアノより選択され;
    10が、メトキシまたはハロであり;
    mが、0または1であり;
    nが、0または1である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその塩若しくはプロドラッグ。
  9. 環Aが、フェニル、ピリジルおよびピラジニルより選択され;
    Lが、−O−またはCHO−であり;
    が、ヒドロキシイソプロピル、メトキシイソプロピル、イソプロピル、tert−ブトキシイソプロピルおよびテトラヒドロフラン−2−イルより選択され;
    が、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロプ−1−イン−3−イルアミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、N−(シアノメチル)−N−メチルアミノカルボニル、シクロブチルアミノカルボニル、1−(ジメチルアミノ)エチルアミノカルボニル、メトキシエチルアミノカルボニル、N−(ヒドロキシエチル)−N−メチルアミノカルボニル、N−(N−メチルピペリジン−4−イル)−N−(メチル)アミノカルボニル、アミノカルボニルエチルアミノカルボニル、1−(ジメチルアミノ)プロプ−2−イルアミノカルボニル、N−(ヒドロキシエチル)−N−(シクロブチル)アミノカルボニル、ピロリジノプロピルアミノ、(2−ヒドロキシテトラヒドロチエン−3−イル)アミノカルボニル、[4−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン−4−イル]アミノカルボニル、アゼチジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル、(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル、(トリフルオロメチルピロリジニル)カルボニル、N−メチルピペラジノカルボニル、4−(メチルアミノカルボニル)ピペリジン−1−イルカルボニル、4−(ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イルカルボニル、4−(イソプロピル)ピペラジン−1−イルカルボニル、(4−アリル)ピペラジン−1−イルカルボニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イルアミノカルボニル、1−(チエン−2−イル)エチルアミノカルボニル、オキサジアゾリルより選択され、
    が、フルオロ、クロロ、シアノ、メトキシおよびカルボキシより選択され;
    が、フルオロであり;
    10が不存在であり;
    mが、0または1であり;
    nが、0または1である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその塩若しくはプロドラッグ。
  10. 次より選択される化合物である、請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその塩若しくはプロドラッグであって、一つの側面において、本発明は、
    2−{3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    8−{3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−9H−プリン;
    6−クロロ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    8−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−9H−プリン;
    2−{3−イソプロポキシ−5−[(1S)−1−メチル−2−フェニルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    6−ブロモ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    6−ブロモ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    2−{3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−5−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン;
    2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    2−{3−[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    3−クロロ−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルベンズアミド;
    2−{3−[2−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    2−{3−[2−クロロ−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    2−{3−[2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    3−フルオロ−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルベンズアミド;
    4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾニトリル;
    2−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾニトリル;
    2−{3−イソプロポキシ−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    3−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルベンズアミド;
    2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[3−(メチルスルフィニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    4−({3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}メチル)ベンゾニトリル;
    2−({3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}メチル)ベンゾニトリル;
    2−{3−[(3−メトキシベンジル)オキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    2−{3−[(2−フルオロベンジル)オキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    2−(3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−{[4−(メチルスルホニル)ベンジル]オキシ}フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    4−({3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}メチル)−N,N−ジメチルベンズアミド;
    (2S)−2−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール;および
    (2S)−2−{3−(6−ブロモ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール;および/または
    2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[(1S)−1−メチル−2−フェニルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−5−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−6−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    2−{3−[(1S)−2−tert−ブトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−5−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    2−{3−[(1S)−2−tert−ブトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−6−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    2−{3−(ベンジルオキシ)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−5−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    (2S)−2−[3−[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)フェノキシ]プロパン−1−オール;
    (2S)−2−[3−[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−(6−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)フェノキシ]プロパン−1−オール;
    8−{3−{[2−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピリミジン−5−イル]オキシ}−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−9H−プリン;
    5−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルピリミジン−2−カルボキサミド;
    5−[3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−(9H−プリン−8−イル)フェノキシ]−N,N−ジメチルピリミジン−2−カルボキサミド;
    6−クロロ−2−{3−[2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    6−フルオロ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    2−{3−{[5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピラジン−2−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    8−{3−{[5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピラジン−2−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}−9H−プリン;
    8−{3−{[6−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}−9H−プリン;
    (2S)−2−{3−(6−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール;
    (2S)−2−{3−(5−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール;
    (2S)−2−(3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェノキシ}フェノキシ)プロパン−1−オール;
    (2S)−2−{3−(6−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール;
    (2S)−2−{3−(6−フルオロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェノキシ}プロパン−1−オール;
    5−[3−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−5−(9H−プリン−8−イル)フェノキシ]−N,N−ジメチルピリミジン−2−カルボキサミド;
    5−[3−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−5−(9H−プリン−8−イル)フェノキシ]−N,N−ジメチルピラジン−2−カルボキサミド;
    2−{3−[4−(エチルスルホニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    2−{3−[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−イソプロポキシフェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    2−{3−[2−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]−5−イソプロポキシフェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    3−クロロ−4−[3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−イソプロポキシフェノキシ]−N,N−ジメチルベンズアミド;
    5−クロロ−6−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルニコチンアミド;
    5−メトキシ−2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン;
    2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル;
    N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−6−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ニコチンアミド;
    4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}安息香酸;
    2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    2−[3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−(4−{[2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}フェノキシ)フェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−[1−(2−チエニル)エチル]ベンズアミド;
    N−(2−ヒドロキシエチル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−メチルベンズアミド;
    4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド;
    N−(3−アミノ−3−オキソプロピル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
    N−[4−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
    N−シクロブチル−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
    4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−プロプ−2−イン−1−イルベンズアミド;
    N−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−3−チエニル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
    1−(4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾイル)−N−メチルピペリジン−4−カルボキサミド;
    2−[4−(4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾイル)ピペラジン−1−イル]エタノール;
    4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド;
    1−(4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンゾイル)ピペリジン−4−オール;
    4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−メチルベンズアミド;
    2−{3−{4−[(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェノキシ}−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    N−(シアノメチル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−メチルベンズアミド;
    N−(4−ヒドロキシテトラヒドロ−3−チエニル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
    N−シクロブチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
    2−{3−{4−[(4−アリルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェノキシ}−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N−(3−ピロリジン−1−イルプロピル)ベンズアミド;
    N−[2−(ジメチルアミノ)−1−メチルエチル]−4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}ベンズアミド;
    4−{3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]フェノキシ}−N,N−ジメチルベンズアミド;
    2−(3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェノキシ}フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;および
    2−{3−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン;および/または
    2−{3−{[6−(アゼチジン−1−イルカルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ}−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}−6−フルオロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
    :N,N−ジメチル−5−({3−(9H−プリン−8−イル)−5−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]フェニル}オキシ)ピラジン−2−カルボキサミド
    の内のいずれか一つまたはそれを超えるものを含む。
  11. 医薬組成物であって、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを、薬学的に許容しうる希釈剤または担体と一緒に含む医薬組成物。
  12. 薬剤として用いるための、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグ。
  13. GLKによって媒介される疾患の処置用の薬剤として用いるための、請求項1〜10のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグ。
  14. GLKによって媒介される疾患が、糖尿病である、請求項13に記載の化合物。
  15. GLKによって媒介される疾患の処置用の薬剤の製造における、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグの使用。
  16. 2型糖尿病の処置用の薬剤の製造における、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグの使用。
  17. GLKで媒介される疾患を処置する方法であって、このような処置を必要としている哺乳動物に、有効量の請求項1〜10のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグを投与することによる方法。
  18. GLKで媒介される疾患が、2型糖尿病である、請求項17に記載の方法。
  19. 式(I)の化合物の製造方法であって、次の方法(a)〜(f)(ここにおいて、可変部分は、特に断らない限り、請求項1に定義の通りである):
    (a)式(III)の化合物と式(IV)の化合物との反応
    Figure 2008542247
    (式中、Xは、脱離基または有機金属試薬であり、そしてXはヒドロキシル基であり、またはXはヒドロキシル基であり、そしてXは、脱離基または有機金属試薬であり、そしてここにおいて、Rは、式(I)の化合物について定義の通りであり、またはその保護された変形である);
    (b)式(V)の化合物と式(VI)の化合物との反応
    Figure 2008542247
    (式中、Xは、脱離基または有機金属試薬であり、そしてXはヒドロキシル基であり、またはXはヒドロキシル基であり、そしてXは、脱離基または有機金属試薬であり、そしてここにおいて、Rは、式(I)の化合物について定義の通りであり、またはその保護された変形である);または
    (c)式(VII)の化合物と式(VIII)の化合物との反応
    Figure 2008542247
    (式中、Xは脱離基であり且つXは有機金属薬であり、またはXは脱離基であり且つXは有機金属薬であり;そしてここにおいて、Rは、式(I)の化合物について定義の通りであり、またはその保護された変形である);または
    (d)式(IX)の化合物と式(X)の化合物との反応、および一つまたは二つの工程反応での環化
    Figure 2008542247
    (式中、X10は、水素、ヒドロキシル基、ハロゲン、または他の脱離基、例えば、−OR(ここにおいて、−ORは、エステルまたは活性エステルである)であり、そしてここにおいて、Rは、式(I)の化合物について定義の通りであり、またはその保護された変形である);または
    (e)式(XI)の化合物と式(XII)の化合物との反応、および一つの工程反応での環化
    Figure 2008542247
    (式中、X11は各々、好ましくは、O−メチルまたはO−エチル型の脱離基であり、そしてここにおいて、Rは、式(I)の化合物について定義の通りであり、またはその保護された変形である);または
    (f)式(XIII)の化合物と式(XIV)の化合物との反応、および一つまたは二つの工程反応での環化
    Figure 2008542247
    (式中、X12およびX13は、独立して、ハロゲンまたは他の脱離基であり、そしてここにおいて、Rは、式(I)の化合物について定義の通りであり、またはその保護された変形である)
    を含み;そしてその後、必要ならば、
    (i)式(I)の化合物を、式(I)の別の化合物へと変換し;
    (ii)任意の保護基を除去し;および/または
    (iii)その塩若しくはプロドラッグを形成する、
    前記製造方法。
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