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JP5486748B2 - 燃料電池セル - Google Patents

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Description

ここに開示される技術は、支持基板を備える固体酸化物型の燃料電池セルに関する。
従来、Y及びMgOを含む支持基板と、支持基板上に形成される複数の発電部と、を備える固体酸化物型燃料電池セルが知られている。
ここで、MgOとYとNiOによって構成される支持基板の強度向上を目的として、焼成後におけるMgOとYの接合平均長さを規定する手法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2010−198889号公報
しかしながら、特許文献1の支持基板は、還元雰囲気に曝された場合における寸法変化が大きいためクラックが発生してしまうという問題がある。
ここに開示される技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、還元処理によって支持基板にクラックが発生することを抑制可能な燃料電池セルを提供することを目的とする。
ここに開示される燃料電池セルは、支持基板と、発電部と、を備える。支持基板は、燃料ガス流路を内部に有し、MgOとYとを含有する。発電部は、支持基板上に形成される。発電部は、燃料極と、空気極と、燃料極と空気極との間に配置される固体電解質層と、を有する。支持基板が還元された場合において、MgO粒子とY粒子との接合長さ平均値は、0.63μm以上かつ3.8μm以下である。支持基板は、Niを含有しない。燃料極は、遷移金属、酸素イオン伝導性物質、ケイ素、リン、クロム、ホウ素及び硫黄を有する。燃料極において、ケイ素の含有量は、200ppm以下であり、リンの含有量は50ppm以下であり、クロムの含有量は100ppm以下であり、ホウ素の含有量は100ppm以下であり、硫黄の含有量は100ppm以下である。
ここに開示される技術によれば、還元処理によって支持基板にクラックが発生することを抑制可能な燃料電池セルを提供することができる。
横縞型燃料電池セルの構成を示す斜視図 図1のI−I断面図 支持基板の断面SEM画像を画像解析した結果を示す図 粒子とMgO粒子の接合長さの分布を示す分布グラフ
固体酸化物型燃料電池セル(Solid Oxide Fuel Cell:SOFC)の一例として、横縞型燃料電池セル100について説明する。
[横縞型燃料電池セル100の構成]
図1は、横縞型燃料電池セル(以下、単に「セル」と略称する)100の概要を示す斜視図である。図2は、図1のI−I断面図である。
図1及び図2に示すように、セル100は、支持基板10と、複数の発電部20と、複数のインターコネクタ30と、集電部40と、を備える。なお、図1では、説明の便宜上、集電部40が省略されている。
1.支持基板10
支持基板10は、扁平かつ一方向(以下、「長手方向」という)に延びる板状部材である。支持基板10は、絶縁性を有する多孔質体によって構成される。支持基板10の内部には、支持基板10の長手方向に沿って延びる流路10aが形成されている。発電時には、流路10aに水素などを含む燃料ガスが流されることによって、支持基板10を介して複数の発電部20に燃料ガスが供給される。この際、支持基板10は、還元雰囲気に曝される。
支持基板10は、少なくともMgOとYとを含有する。支持基板10におけるMgOの含有率は、84.5モル%以上95.5モル%以下であることが好ましい。支持基板10におけるYの含有率は、4.5モル%以上9.5モル%以下であることが好ましい。
また、支持基板10は、Ni及びNiOを含有していない。ただし、“支持基板10がNiを含有しない”とは、Niの含有率が0モル%の場合だけでなく、Niの含有率が0モル%より大きく、かつ、1モル%以下の場合をも含む概念である。また、支持基板10のうち発電部20と接触する領域では、発電部20からNiやNiOが拡散される場合があるため、支持基板10におけるNiの含有率は、発電部20との界面から所定距離(例えば、100μm)離れた位置で測定することが好ましい。支持基板10は、Fe、SiO、B、Alのうち少なくとも一つを含有していてもよい。
なお、還元状態における支持基板10の微構造については後述する。
2.発電部20
発電部20は、図2に示すように、支持基板10上に形成されている。発電部20は、燃料極21と、固体電解質層22と、反応防止層23と、空気極24と、を有する。
燃料極21は、支持基板10上に形成され、アノードとして機能する。燃料極21の厚みは、50μm〜500μmであればよい。燃料極21は、ガス透過性に優れる多孔質な燃料極集電層21aと、多孔質な燃料極活性層21bと、を有する。
燃料極集電層21aは、支持基板10上に形成される。燃料極集電層21aは、遷移金属と酸素イオン伝導性物質とを含む多孔質の板状焼成体であってもよい。燃料極集電層21aは、遷移金属として、酸化ニッケル(NiO)及び/又はニッケル(Ni)を含む。燃料極集電層21aは、酸素イオン伝導性物質として、イットリア安定化ジルコニア(8YSZ、10YSZなど)やスカンジア安定化ジルコニア(ScSZ)などのジルコニア系材料や、ガドリニウムドープセリア(GDC:(Ce,Gd)O)やサマリウムドープセリア(SDC:(Ce, Sm)O2)などのセリア系材料を含んでいてもよい。燃料極集電層21aの厚みは、0.2mm〜0.8mmとすることができる。
燃料極活性層21bは、燃料極集電層21a上に形成される。燃料極活性層21bは、遷移金属と酸素イオン伝導性物質とを含む緻密質な板状焼成体であってもよい。燃料極活性層21bは、遷移金属として、少なくともNiO及び/又はNiを含む。燃料極活性層21bは、NiO及び/又はNiに加えて、遷移金属として、Fe23(またはFeO)及び/またはFe、あるいは、CuO及び/またはCuなどを含んでいてもよい。燃料極活性層21bは、酸素イオン伝導性物質として、イットリア安定化ジルコニア(8YSZ、10YSZなど)やスカンジア安定化ジルコニア(ScSZ)などのジルコニア系材料や、ガドリニウムドープセリア(GDC:(Ce,Gd)O)やサマリウムドープセリア(SDC:(Ce, Sm)O2)などのセリア系材料を含む。燃料極活性層21bの厚みは5.0μm〜30μmとすることができる。燃料極活性層21bにおいて、Ni及び/又はNiOの体積比率はNi換算で25〜50体積%とすることができ、酸素イオン伝導性物質の体積比率は50〜75体積%とすることができる。このように、燃料極活性層21bでは、燃料極集電層21aよりも酸素イオン伝導性物質の含有率が大きくてもよい。
ここで、燃料極21は、200ppm以下のSiと、50ppm以下のPと、100ppm以下のCrと、100ppm以下のBと、100ppm以下のSと、を含有することが好ましい。これによって、燃料極21に混合されたSi、P、Cr、B及びSが支持基板10を構成する物質と繋がることによって、支持基板10と燃料極21との接合強度を向上させることができる。そのため、支持基板10と燃料極21との界面における剥離を抑制することができる。
固体電解質層22は、燃料極21と空気極24との間に形成される。固体電解質層22はジルコニア(ZrO)を主成分として含むことができる。固体電解質層22は、ジルコニアの他に、Y及び/又はSc等の添加剤を含むことができる。これらの添加剤は、安定剤として機能する。固体電解質層22における添加剤の添加量は、3〜20mol%程度である。すなわち、固体電解質層22の材料としては、3YSZ、8YSZ及び10YSZ等のイットリア安定化ジルコニア;並びにScSZ(スカンジア安定化ジルコニア);等のジルコニア系材料が挙げられる。固体電解質層22の厚みは、3μm以上、50μm以下が好適である。
反応防止層23は、固体電解質層22上に形成される。反応防止層23は、セリア(酸化セリウム)を主成分として含んでもよい。具体的に、反応防止層23の材料としては、セリア及びセリアに固溶した希土類金属酸化物を含むセリア系材料が挙げられる。セリア系材料としては、GDC((Ce,Gd)O:ガドリニウムドープセリア)、SDC((Ce, Sm)O:サマリウムドープセリア)等が挙げられる。反応防止層23の厚みは、3μm以上、50μm以下が好適である。
空気極24は、反応防止層23上に形成される。空気極24は、カソードとして機能する。空気極24は、例えば、ランタン含有ペロブスカイト型複合酸化物によって構成されていてもよい。ランタン含有ペロブスカイト型複合酸化物としては、LSCF(ランタンストロンチウムコバルトフェライト)、ランタンマンガナイト、ランタンコバルタイト、ランタンフェライトなどが挙げられる。また、ランタン含有ペロブスカイト型複合酸化物には、ストロンチウム、カルシウム、クロム、コバルト、鉄、ニッケル、アルミニウム等がドープされていてもよい。空気極24の厚みは、10μm以上、100μm以下が好適である。
3.インターコネクタ30
インターコネクタ30は、燃料極活性層21b上に形成される。インターコネクタ30は、隣接する2つの発電部20を電気的に直列に接続する。具体的に、インターコネクタ30は、一方の発電部20上に形成される集電部40と、他方の発電部20の燃料極活性層21bと、に接続されている。インターコネクタ30は、ペロブスカイト型複合酸化物を主成分として含有する。特に、インターコネクタ30に用いられるペロブスカイト型複合酸化物としては、ランタンクロマイト(LaCrO)などのクロマイト系材料、SrTiOなどのチタネート系材料が挙げられる。インターコネクタ30の厚みは、10μm以上、100μm以下が好適である。
4.集電部40
集電部40は、一方の発電部20の空気極24上に形成される。また、集電部40は、2つの発電部20間に配置されるインターコネクタ30上に延在する。集電部40は、導電性を有すればよく、例えばインターコネクタ30や空気極24と同様の材料で構成することができる。集電部40の厚みは、50μm以上500μm以下とすることができる。
[支持基板10の微構造]
以下において、図面を参照しながら、還元状態における支持基板10の微構造について説明する。
図3は、インレンズ二次電子検出器を用いたFE−SEM(Field Emission Scanning Electron Microscope:電界放射型走査型電子顕微鏡)によって倍率5000倍に拡大された還元後の支持基板10のSEM画像をMVTec社(ドイツ)製の画像解析ソフトHALCONによって画像解析した結果を示す図である。図3に示されるSEM画像は、加速電圧:1kV、ワーキングディスタンス:2mmに設定されたZeiss社(ドイツ)製のFE−SEM(型式:ULTRA55)によって得たものであり、1視野のサイズは、縦18.75μm×横25μmである。なお、支持基板10の断面には、精密機械研磨処理と、株式会社日立ハイテクノロジーズのIM4000によるイオンミリング加工処理とが施されている。
図3に示すように、支持基板10は、Yと、MgO、によって構成されている。このSEM画像では、Y粒子とMgO粒子と気孔とが明暗差によって個別に表示されており、Y粒子が“白色”、MgO粒子が“グレー”、気孔が“黒色”に表示されている。
また、図4は、Y粒子とMgO粒子の接合長さの分布を示す分布グラフである。図4の分布グラフは、図3に示す1視野の画像解析結果に基づいて作成される。ただし、接合長さを測定する場合、画像解析ソフトによって認識される所定値(例えば0.1μm)以下の微小な接合個所はカウントしなくてもよい。これは、画像解析ソフトで認識される微小な接合箇所の存在は不確かであり、性能を支配する因子として考慮に入れるのは相応しくない場合もあるからである。
1.Y粒子とMgO粒子との接合長さ平均値
図3及び図4に示すように、支持基板10の内部では、Y粒子とMgO粒子とが複数個所で接合している。図3では、Y粒子とMgO粒子との接合線(境界線)が破線によって示されている。
このようなY粒子とMgO粒子との接合線の長さの平均値(以下、「接合長さ平均値」という。)は、0.63μm以上かつ3.8μm以下であることが好ましい。接合長さ平均値は、Y粒子とMgO粒子との接合長さの和を接合箇所数で除することによって得ることができる。ただし、接合長さ平均値は、1つの視野又は複数の視野における解析結果から算出されてもよい。
このような、接合長さ平均値は、還元後におけるY粒子とMgO粒子とのネック太さを示す指標である。本実施形態では、還元状態の支持基板10における接合長さ平均値を0.63μm以上かつ3.8μm以下とすることによって、還元後における支持基板10の骨格構造の十分な強度が維持されている。これによって、還元時における支持基板10の寸法変化が抑制されるため、還元処理に起因するクラックの抑制が実現されている。
粒子とMgO粒子の接合長さ平均値を調整するには、例えば、Y原料及びMgO原料それぞれの粒度分布を制御することが有効である。また、Y粒子とMgO粒子の接合長さ平均値は、造孔材の平均粒径及び添加量や焼成条件などによっても微調整可能である。
以下に、Y粒子とMgO粒子の接合長さ平均値を0.63μm以上かつ3.8μm以下に制御するための作製条件の一例を示す。
・Y原料及びMgO原料の平均粒径を0.5μm以上3.5μm以下として
、粒径0.2μm以下の微細粒子を分級処理により除去すること
・造孔材の平均粒径を1μm以上20μm以下とすること
・造孔材の添加量をセラミックス原料に対して、15体積%以下とすること
・共焼成温度を1350℃以上1500℃以下とし、処理時間を2時間以上20時
間以下とすること
2.接合長さ平均値のバラツキ
任意に取得される10視野(倍率5000倍)のSEM画像において、Y粒子とMgO粒子の接合長さ平均値の標準偏差は、2.2以下であることが好ましい。
このような接合長さ平均値の標準偏差は、支持基板10内におけるY粒子とMgO粒子とのネック太さのバラツキを示す指標である。本実施形態では、還元状態の支持基板10における接合長さ平均値の標準偏差が2.2以下であり、還元後においても支持基板10内部における骨格構造の強度の均一性が向上されている。すなわち、還元状態の支持基板10内部において局所的に強度の低い部分が存在することが抑えられている。このように、支持基板10全体が強固かつ均一な骨格構造で構成されているため、酸化還元を繰り返す工程における支持基板10の耐久性を向上させることができる。
接合長さ平均値の標準偏差を調整するには、例えば、Y原料及びMgO原料それぞれの平均粒径、混合条件、或いは焼成条件を制御することが有効である。また、接合長さ平均値の標準偏差は、混合プロセスにおける不純物の混入を制御することによっても調整可能である。
以下に、Y粒子とMgO粒子の接合長さ平均値の標準偏差を2.2以下に制御するための作製条件の一例を示す。
・MgO原料中の0.15μm以下の微細粒子および5μm以上の粗大粒子を除去する。
・Y原料中の0.1μm以下の微細粒子および3.5μm以上の粗大粒子を除去する。
・共焼成温度を1350℃以上1500℃以下とし、処理時間を1時間以上10時間以下とすること
3.気孔率
図3に示すように、1視野において気孔が占める割合は、25%以上かつ45%以下であることが好ましい。これによって、多孔質支持基板中のガス拡散を阻害せず機能させることができる。
[セル100の製造方法]
1.支持基板10の形成
支持基板10は、圧粉成形によって形成可能である。すなわち、支持基板10は、支持基板10の材料が混合された粉末を型に入れ、圧縮することで圧粉体を成形する工程を含む。
支持基板10の材料としては、上述のとおり、84.5モル%以上95.5モル%以下のMgOと、4.5モル%以上9.5モル%以下のYと、を主成分として含有する材料を用いることができる。このような材料には、1モル%以下のNiやFe、SiO、B、Alなどが含まれていてもよい。圧粉成形時に粉末にかけられる圧力は、支持基板10が充分な剛性を有するように設定されればよい。
また、ガス流路10aは、焼成によって消失するセルロースシートなどを粉体の内部に埋設した状態で圧粉成形を行い、その後に焼成を行うことによって形成される。
2.燃料極21の形成
燃料極21は、圧粉成形によって形成可能である。すなわち、燃料極21は、燃料極21の材料が混合された粉末を型に入れ、圧縮して、圧粉体を成形することを含んでもよい。また、燃料極21は印刷法により形成可能である。すなわち、燃料極21の材料を含むペーストを用い、支持基板10の上へスクリーン印刷法で燃料極21を形成しても良い。
燃料極21の材料としては、上述のとおり、例えば、酸化ニッケル、ジルコニア、及び必要に応じて造孔材が用いられる。造孔材とは、燃料極中に空孔を設けるための添加剤である。造孔材としては、後の工程で消失する材料が用いられる。このような材料として、例えばセルロース粉末が挙げられる。
また、燃料極21(具体的には、燃料極活性層21b)には、200ppm以下のSiと、50ppm以下のPと、100ppm以下のCrと、100ppm以下のBと、100ppm以下のSと、を添加することが好ましい。
3.固体電解質層22の形成
固体電解質層22は、例えば、CIP(cold isostatic pressing)、熱圧着、又はスラリーディップ法によって形成可能である。固体電解質層22の材料は、上述のとおり、3YSZ、8YSZ及び10YSZ等のイットリア安定化ジルコニア;並びにScSZ(スカンジア安定化ジルコニア);等のジルコニア系材料が挙げられる。なお、CIP法におけるシートの圧着時の圧力は、好ましくは50〜300MPaである。
4.反応防止層23の形成
反応防止層23は、スラリーディップ法などによって形成可能である。反応防止層23の材料としては、GDC((Ce,Gd)O:ガドリニウムドープセリア)、SDC((Ce, Sm)O:サマリウムドープセリア)等が挙げられる。
5.焼成
圧粉成形された支持基板10、燃料極21、固体電解質層22及び反応防止層23の共焼成(共焼結)を含む。焼成の温度及び時間は、セルの材料等に応じて設定される。
6.空気極24の形成
空気極24は、例えば、燃料極21、電解質層22、及び反応防止層23の積層体(焼成体)上に、印刷法等によって空気極24の材料の層を形成した後、焼成することで形成される。
7.集電部40の形成
集電部40は、例えば、燃料極21、電解質層22、及び反応防止層23の積層体(焼成体)上に、印刷法、スラリーディップ法によって集電部40の材料の層を形成した後、焼成することで形成される。なお、空気極24と集電層40とは、個別に焼成することによって形成しても良いが、順次積層して一括で焼成することによって形成しても良い。
[その他の実施形態]
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形又は変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、図3に示すように、Y粒子とMgO粒子と気孔とを明暗差によって判別することとしたが、これに限られるものではない。例えば、インレンズ二次電子検出器を用いたFE−SEM像(インレンズ像とアウトレンズ像を含む)と、SEM−EDSにより同一視野での元素マッピングと、を照らし合わせて同定することによって、各粒子を3値化してもよい。
また、上記実施形態では、倍率5000倍のSEM画像を用いることとしたが、これに限られるものではない。FE−SEMの倍率は任意に設定することができる。
また、上記実施形態では、支持基板10において、Y粒子とMgO粒子の接合長さ平均値は、0.63μm以上かつ3.8μm以下であることとした。しかしながら、このことは、接合長さ平均値が0.63μm以下又は3.8μm以上の領域を支持基板10が含まないことを意味するものではない。接合長さ平均値が0.63μm以上かつ3.8μm以下の領域が支持基板10内部に存在していればよい。
また、上記実施形態では、発電部20は、反応防止層23を有することとしたが、反応防止層23を有していなくてもよい。
1.サンプルNo.1〜No.10に係る燃料電池セルの作製
以下のようにして、支持基板と発電部を備えるサンプルNo.1〜No.10に係る燃料電池セルを作製した。
まず、表1に記載の支持体材料を秤量し、ポットミルで48時間混合した。その後、バインダーとしてポリビニルアルコール(PVA)を添加してさらに12時間混合することによってスラリーを作製した。
次に、スラリーを乾燥機で乾燥させた後、目開き150μmの篩を通して造粒した。
次に、造粒された粉末を一軸プレス(成形圧:0.4tf/cm)によって圧縮することによって、縦150mm×横40mm×厚さ3.5mmの板状圧粉体(支持基板)を成形した。なお、板状圧粉体(支持基板)の内部には燃料ガスを流通させるφ2.0mmの流路を10本形成した。また、後述する還元処理前後における支持基板の寸法変化を測定するために、サンプルNo.1〜No.10に係る支持基板単体を縦45mm×横4.0mm×厚さ3.0mmの寸法に調整して20個ずつ保管しておいた。
次に、テープ成形法にて成形された厚み150μmの燃料極集電層(NiO:8YSZ=50:50(Ni体積%換算))を板状圧粉体(支持基板)に接着成形し、その上に厚み20μmの燃料極活性層を印刷法で形成した。
次に、燃料極活性層上に厚み5μmの8YSZ電解質と厚み5μmのGDCバリア膜とを順次印刷形成して積層体を作製した。
次に、積層体を1400℃で2時間共焼結することによって共焼成体を得た。その後、厚み30μmのLSCF空気極を1000℃で2時間焼き付けることによって、図1に示す横縞型燃料電池セルのサンプルNo.1〜No.10を作製した。
2.サンプルNo.1〜No.10の還元処理
サンプルNo.1〜No.10に係る燃料電池セル及び支持基板それぞれに還元処理を施した。具体的には、各サンプルを常温から750℃まで100℃/hrで昇温させた後に、水素ガスを支持基板の流路に100時間流通させた。その後、Ar及び水素(Arに対して4%)を流路に流通させることによって還元雰囲気を維持したまま、750℃から常温まで12時間かけて各サンプルを降温させた。
3.サンプルNo.1〜No.10に係る燃料電池セルの断面の観察
上記還元処理が施されたサンプルNo.1〜No.10に係る燃料電池セルの断面を観察して、支持基板におけるクラックの有無を確認した。
具体的には、各サンプルの断面を光学顕微鏡及び電子顕微鏡によって観察し、クラックの有無を確認した。この際、支持基板の特性に影響を及ばさない程度の微小クラックの有無も確認した。なお、長さ50μm以下かつ幅0.5μm以下のクラックを特性に影響を及ばさない程度の微小クラックと判断した。
また、水中に各サンプルを浸漬した陽圧環境下(100〜200kPa)における発泡の有無を観察することによってもクラックの有無を確認した。
サンプルNo.1〜No.10それぞれの支持基板におけるクラックの確認結果を表1に示す。
4.サンプルNo.1〜No.10に係る支持基板の寸法変化の測定
上記還元処理前後におけるサンプルNo.1〜No.10に係る20個ずつの支持基板の寸法変化を測定した。具体的には、還元処理前後において、各支持基板の縦方向の寸法を常温にて精密マイクロメータによって測定した。
表1では、各支持基板の縦方向の寸法を5回ずつ測定することで得られる平均値データを、サンプル数20個にて取得したものが測定結果として記載されている。また、表1において、「+」は膨張を示し、「−」は収縮を示している。
5.MgO粒子とY粒子との接合長さ平均値及び標準偏差
以下のように、サンプルNo.1〜No.10に係る燃料電池セルの断面を観察することによって、MgO粒子とY粒子との接合長さ平均値及び標準偏差を算出した。
まず、各サンプルの還元後の支持基板を精密機械研磨した後に、株式会社日立ハイテクノロジーズのIM4000によってイオンミリング加工処理を施した。
次に、インレンズ二次電子検出器を用いたFE−SEMによって倍率3000倍に拡大された支持基板の断面のSEM画像を取得した。
次に、断面のSEM画像をMVTec社(ドイツ)製画像解析ソフトHALCONで解析することによって、MgO粒子とY粒子との接合線を検出した(図3参照)。
次に、画像解析ソフトの解析結果を用いて、1視野のSEM画像における接合長さの平均値を算出した。また、画像解析ソフトの解析結果を用いて、任意の10視野のSEM画像における接合長さの平均値の標準偏差を算出した。算出結果を表1に示す。

表1に示すように、サンプルNo.2〜No.8では、接合長さ平均値を0.63μm以上かつ3.8μm以下に制御することによって、還元後のクラックを抑制することができた。これは、接合長さの平均値を0.63μm以上かつ3.8μm以下と制御することで多孔質支持基板の還元時の歪み量を抑えることができたためである。
一方で、サンプルNo.1では、接合長さ平均値が小さすぎたため、すなわちY粒子とMgO粒子とのネック太さが小さかったため、還元処理による寸法変化が大きくなった。そのため、還元後の支持基板においてクラックが発生した。
また、サンプルNo.9、10では、接合長さ平均値が大きすぎたため、接合長さ平均値のバラツキが大きくなった。そのため、支持基板内で局所的な寸法変化が発生し、還元処理による寸法変化が大きくなった。その結果、還元後の支持基板においてクラックが発生した。このことから、接合長さ平均値の標準偏差は、2.20以下が好ましいことが分かった。
6.燃料電池の耐久性
クラックの発生を効果的に抑制できたサンプルNo.5を基準として、表2に示す量の混合物(Si、P、Cr、B、S)を燃料極に混合することによって、サンプルNo.5-1〜5-5に係る燃料電池セルを作製した。混合物は、燃料極の原料中に予め混合したが、燃料極の製造の過程で混合されてもよい。
そして、サンプルNo.5-1〜5-5について、燃料極側に窒素ガス、空気極側に空気を供給しながら750℃まで昇温し、750℃に達した時点で燃料極に水素ガスを供給しながら還元処理を3時間行った。
続いて、各サンプルを常温から750℃まで200℃/hrで昇温させた後に750℃から常温まで100℃/hrで降温させるサイクルを10回繰り返した。
その後、上記熱サイクル処理が施されたサンプルNo.5-1〜5-5に係る燃料電池セルの断面を観察して、支持基板と燃料極との界面における剥離の有無を確認した。

表2に示すように、サンプルNo.5-2〜5-5では、200ppm以下のSiと、50ppm以下のPと、100ppm以下のCrと、100ppm以下のBと、100ppm以下のSと、が含有されることによって、支持基板と燃料極との界面における剥離を抑制できることが確認された。
このような結果が得られたのは、燃料極に混合されたSi、P、Cr、B及びSが支持基板を構成する物質と繋がることによって、支持基板と燃料極との接合強度が向上されたためである。
一方で、サンプルNo.5-1では、支持基板と燃料極との界面に剥離が確認された。これは、界面に混合物が偏析することによって、支持基板と燃料極との接合強度が低下したためである。
なお、Si、P、Cr、B及びSそれぞれを少なくとも1ppm以上混合することが好ましいことは、実験的にも確認されている。
100 横縞型燃料電池セル
10 支持基板
20 発電部
21 燃料極
21a 燃料極集電層
21b 燃料極活性層
22 固体電解質層
23 反応防止層
24 空気極
30 インターコネクタ
40 集電部

Claims (3)

  1. 燃料ガス流路を内部に有し、MgOとY とを含有する支持基板と、
    前記支持基板上に形成され、燃料極と空気極と前記燃料極と前記空気極との間に配置される固体電解質層とを有する発電部と、
    を備え、
    前記支持基板が還元された場合において、MgO粒子とY 粒子との接合長さ平均値は、0.63μm以上かつ3.8μm以下であり、
    前記支持基板は、Niを含有しておらず、
    前記燃料極は、遷移金属、酸素イオン伝導性物質、ケイ素、リン、クロム、ホウ素及び硫黄を有し、
    前記燃料極において、ケイ素の含有量は、200ppm以下であり、リンの含有量は50ppm以下であり、クロムの含有量は100ppm以下であり、ホウ素の含有量は100ppm以下であり、硫黄の含有量は100ppm以下である、
    燃料電池セル。
  2. 燃料ガス流路を内部に有し、MgOとY とを含有する支持基板と、
    前記支持基板上に形成され、燃料極と空気極と前記燃料極と前記空気極との間に配置される固体電解質層とを有する発電部と、
    を備え、
    前記支持基板が還元された場合において、MgO粒子とY 粒子との接合長さ平均値は、0.63μm以上かつ3.8μm以下であり、
    前記支持基板は、Niを含有しておらず、
    インレンズ二次電子検出器を用いたFE−SEMによって前記支持基板の断面の任意の10視野を観察した場合、前記10視野における前記接合長さ平均値の標準偏差は2.2以下である、
    燃料電池セル。
  3. 燃料ガス流路を内部に有し、MgOとY とを含有する支持基板と、
    前記支持基板上に形成され、燃料極と空気極と前記燃料極と前記空気極との間に配置される固体電解質層とを有する発電部と、
    を備え、
    前記支持基板が還元された場合において、MgO粒子とY 粒子との接合長さ平均値は、0.63μm以上かつ3.8μm以下であり、
    前記支持基板は、Niを含有しておらず、
    インレンズ二次電子検出器を用いたFE−SEMによって前記支持基板の断面の任意の1視野を観察した場合、前記1視野において気孔が占める割合は、25%以上かつ45%以下である、
    燃料電池セル。
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