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JP5418826B2 - シート状態変更装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートクッションとシートバックとを有するシートの状態を格納状態と着座状態との間で変更するシート状態変更装置に関する。
近年、車両の大型化が進み、所謂1BOXカーといわれる車両の需要が高くなっている。この種の1BOXカーは、車室にシートを3列備えているものがある。この3列のシートは、1列目シート、2列目シート、3列目シートからなる。一般的に1列目シートは運転席及び助手席の各シートが相当する。2列目シートは前記1列目シートの後方のシートが相当する。そして、3列目シートは最後方のシートが相当する。
このような3列目シートは、車両に多くの人を乗せる場合には着座スペースとして利用され、車室後方に位置する荷室の大きさを確保したい場合には当該3列目シートを折り畳んで収納スペースとして利用される。このように3列目シートを着座スペースや収納スペースとして利用する技術の一例として、下記に出典を示す特許文献1に記載のものがある。
特許文献1に記載の車両用シートは、乗員の着座状態において着座部となるシートクッションと、当該着座状態において背もたれ部となるシートバックとを備えて構成される。この車両用シートは、乗員が着座する場合には使用位置に保持され、荷室の容量を確保する場合には格納位置に保持される。使用位置においては、シートクッションは乗員が着座可能な位置に保持され、シートバックはシートクッションに着座した乗員の背部を支持する起立位置に保持される。一方、格納位置においては、シートクッションは使用位置の後方下側に設定された格納位置に保持され、シートバックは格納位置に移動されたシートクッションの前方に並んで配置される前倒位置に保持される。
特開2008−207636号公報
特許文献1に記載の車両用シートは部材費を抑えるために(低コストで実現するために)、一般的にシートクッションやシートバックの絶対位置を検出する位置検出センサが備えられていない。このため、シートクッションやシートバックの移動量は、シートクッションやシートバックを夫々独立して移動させる例えばモータ等のアクチュエータの変位量に基づいて演算される。このようなアクチュエータの変位量は、例えば温度変化や瞬間的な停電(所謂瞬停)やアクチュエータの通電停止後の惰性運転やこれらの蓄積により、実際の位置と演算して求められた位置との間で誤差が含まれる可能性がある。また、更には何らかの事情により、全くアクチュエータの変位量を検出できず、シートクッションやシートバックの位置が演算できなくなってしまう可能性もある。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、シートの状態を変更する場合に、シートクッションやシートバックの位置が不明確となった場合でも適切にシートの状態を変更することが可能なシート状態変更装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係るシート状態変更装置の特徴構成は、シートクッションとシートバックとを有するシートの状態を格納状態と着座状態との間で変更するために、着座状態におけるシートクッションの着座位置と格納状態におけるシートバックの格納位置とにおいて少なくとも一部に重複する領域を有し、前記シートクッションを移動させるシートクッション用アクチュエータの動作に応じて前記シートクッションの現在位置を検出するシートクッション位置検出部と、前記シートバックを移動させるシートバック用アクチュエータの動作に応じて前記シートバックの現在位置を検出するシートバック位置検出部と、前記シートの状態を変更する際、前記シートクッションの現在位置及び前記シートバックの現在位置のうち少なくともいずれか一方が不明確である場合に、前記シートクッション及び前記シートバックのうち前記重複する領域の側に移動しない一方を前記シートの状態の変更に係る端部に移動させた後、他方を前記シートの状態の変更に係る端部に移動させるアクチュエータ制御部と、を備える点にある。
このような特徴構成とすれば、着座状態におけるシートクッションの着座位置と格納状態のおけるシートバックの格納位置との少なくとも一部に重複する領域を有する場合であっても、シートクッション及びシートバックのうち当該重複する領域にある方から先に動かすので、互いの動きを干渉する可能性がない。したがって、シートの状態を変更する場合に、シートクッションやシートバックの位置が不明確となった場合でも適切にシートの状態を変更することが可能となる。
また、前記シートの状態を格納状態から着座状態に変更する際、前記シートクッションの現在位置及び前記シートバックの現在位置のうち少なくともいずれか一方が不明確である場合に、前記アクチュエータ制御部が、前記シートバックを当該シートバックの着座位置方向の端部に移動させた後、前記シートクッションを当該シートクッションの着座位置方向の端部に移動させると好適である。
このような構成とすれば、シートクッションを着座位置に移動する前に、シートバックを着座方向の端部に移動させるので、適切にシートクッションも着座方向の端部に移動させることが可能となる。
また、前記シートの状態を着座状態から格納状態に変更する際、前記シートクッションの現在位置及び前記シートバックの現在位置のうち少なくともいずれか一方が不明確である場合に、前記アクチュエータ制御部が、前記シートクッションを当該シートクッションの格納位置方向の端部に移動させた後、前記シートバックを当該シートバックの格納位置方向の端部に移動させると好適である。
このような構成とすれば、シートバックを格納位置に移動する前に、シートクッションを格納方向の端部に移動させるので、適切にシートバックも格納方向の端部に移動させることが可能となる。
また、前記シートクッション位置検出部及び前記シートバック位置検出部が、前記シートクッション用アクチュエータ及び前記シートバック用アクチュエータの動作に応じて出力されるパルス信号を検出し、前記シートクッション及び前記シートバックが始動位置から停止位置に移動する際に検出されたパルス信号のパルス数と予め設定された着座位置と格納位置との間を移動するのに要するパルス信号のパルス数との差に基づいて、前記シートクッションの現在位置及び前記シートバックの現在位置のうち少なくともいずれか一方が不明確であるか否かを判定すると好適である。
このような構成とすれば、シートクッションの位置及びシートバックの位置が不明確であるか否かを適切に判定することが可能となる。したがって、この判定結果に基づいて、適切にシートの状態を変更することが可能となる。
シート状態変更装置を備えた車両を斜め後方から示した図である。 シートの着座状態及び格納状態を示す側面図である。 シート状態変更装置の概略構成を模式的に示したブロック図である。 シートの状態の変更に係る干渉領域について示す図である。 シートの状態の変更において干渉領域に突入する場合の例について示す図である。 干渉領域を回避してシートの状態の変更する場合の例について示す図である。 シート状態変更装置が行う処理を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るシート状態変更装置1について説明する。本シート状態変更装置1は、シートクッション23とシートバック22とを有するシート2の状態を格納状態と着座状態との間で変更する機能を備えている。本シート状態変更装置1によれば、シートバック22とシートクッション23とは夫々独立して位置を変更することが可能である。格納状態とは大きな荷物の収納に適したシート2の状態が相当し、着座状態とは乗員の着座に適したシート2の状態が相当する。図1は、そのようなシート状態変更装置1を備えた車両100を斜め後方から示した図である。
図1に示される車両100は、当該車両100の左側面に備えられるスライドドア51及び当該車両100の後側面に備えられるバックドア52が開扉された状態を示している。車両100は所謂1BOXカーであり、車室に3列のシートを有している。3列のシートは、1列目シート31、2列目シート32、及び3列目シート33からなる。1列目シート31は運転席のシート及び助手席のシートが相当する。2列目シート32は1列目シート31の直後方のシートが相当する。3列目シート33は車室内の最後方のシートが相当する。本実施形態に係るシート状態変更装置1は、3列目シート33の状態を変更する場合の例として説明する。
図2(a)は3列目シート33が有する複数のシートのうちの1つのシート2の着座状態を示す側面図である。また、図2(b)は前記シート2の格納状態を示す側面図である。シート2は、上述のようにシートバック22とシートクッション23とを有して構成される。また、図2(a)及び図2(b)に示されるように、本実施形態におけるシート2はヘッドレスト21も備えて構成される。ヘッドレスト21は、シート2の着座状態にあっては、シート2に着座する乗員の頭部を車両後方に働く荷重から保護する機能を備えている。シートバック22は、シート2に着座する乗員がシート2にもたれることが可能な背もたれの機能を備えている。シートクッション23は、シート2に着座する乗員の臀部を支える機能を備えている。
着座状態とは図2(a)に示されるように、シートクッション23に対してシートバック22及びヘッドレスト21が起立した状態となる。したがって、着座者はシートクッション23に腰をかけ、シートバック22及びヘッドレスト21にもたれることが可能となる。格納状態とは図2(b)に示されるように、ヘッドレスト21がシートバック22側に折り畳まれ、シートクッション23が後方にスライドすると共に、シートバック22が着座状態のシートクッション23の位置に前倒し状態となる。したがって、シートバック22とシートクッション23が略平坦な状態となり、荷室に大きな荷物を搭載可能なスペースを確保することができる。
このような3列目シート33のシート2の着座状態或いは格納状態への変更は、操作スイッチ11を操作することにより行われる。本実施形態に係る車両100が有する操作スイッチ11は、図1に示されるように、車室内における3列目シートの後方、即ち、荷室に配設される(図1においては荷室の左部)。この操作スイッチ11は、シート2の状態を変更する意図を有するユーザにより操作される。
図3は、シート状態変更装置1の概略構成を模式的に示したブロック図である。本シート状態変更装置1は、上述の操作スイッチ11と、モータ制御部12と、シートバック用モータ13、シートクッション用モータ14、位置検出部15、不明確性判定部16とを備えて構成される。このように構成される本シート状態変更装置1は、CPUを中核部材としてシート2の状態を変更する種々の処理を行うための上述の機能部がハードウェア又はソフトウェア或いはその両方で構築されている。
操作スイッチ11は、上述のように車両100の荷室に配設される。ユーザは当該操作スイッチ11の操作を行うことにより、シート2の状態を格納状態と着座状態との間で変更することが可能である。ユーザによりこの操作スイッチ11が操作されると、格納状態への操作又は着座状態への操作の何れが行われたかを示す信号が後述するモータ制御部12に伝達される。
シートクッション用モータ14は、着座者が着座可能となる着座位置と当該着座位置の後方下側に位置する格納位置との間でシートクッション23を移動させる。シートクッション用モータ14は、本発明に係るシートクッション用アクチュエータが相当する。着座者が着座可能となる着座位置とは、図2(a)に示されるシートクッション23の位置が相当し、この位置がシートクッション23に係る着座位置となる。着座位置の後方下側に位置する格納位置とは、図2(b)において破線で示されるシートクッション23の着座位置より、後方下側の実線で示された位置が相当する。当該位置がシートクッション23に係る格納位置となる。シートクッション用モータ14は、このような着座位置と格納位置との間でシートクッション23を移動させる。
シートバック用モータ13は、着座者が背もたれ可能に保持される着座位置と当該着座位置から傾動して格納可能となるシートクッション23の着座位置と少なくとも一部に重複する格納位置との間でシートバック22を移動させる。シートバック用モータ13は、本発明に係るシートバック用アクチュエータが相当する。着座者が背もたれ可能に保持される着座位置とは、図2(a)に示されるシートバック22の位置が相当し、この位置がシートバック22に係る着座位置となる。着座位置から傾動して格納可能となるシートクッション23の着座位置とは、図2(b)に示されるシートバック22の位置が相当し、上述のシートクッション23の着座位置と少なくとも一部が重複する領域を有する。即ち、当該位置がシートバック22に係る格納位置となる。シートバック用モータ13は、このような着座位置と格納位置との間でシートバック22を移動させる。
位置検出部15は、シートバック位置検出部15a及びシートクッション位置検出部15bを備えて構成される。ここで、本シート状態変更装置1は、シートバック22及びシートクッション23の位置の検出を行うための位置検出センサは備えられておらず、夫々の位置を変更するモータの回転に応じて出力されるパルス信号に基づいて位置を特定している。したがって、シートバック位置検出部15aは、シートバック用モータ13の動作に応じてシートバック22の現在位置を検出する。また、シートクッション位置検出部15bは、シートクッション用モータ14の動作に応じてシートクッション23の現在位置を検出する。
シートバック位置検出部15a及びシートクッション位置検出部15bは、シートバック用モータ13及びシートクッション用モータ14の回転に応じて出力されるパルス信号のパルス数を計数する。これにより、移動開始位置からの変位量を特定することが可能である。また、シートバック22及びシートクッション23が機構上の端部(所謂メカ端点)に到達した場合には、各モータから伝達されるパルス信号のHiレベルの時間が機構上の端部に到達していない状態におけるパルス信号のHiレベルの時間よりも長くなるような構成となっている。したがって、シートバック位置検出部15a及びシートクッション位置検出部15bは、パルス信号のパルス数を計数すると共に、パルス信号のHiレベルの時間も計数している。シートバック位置検出部15a及びシートクッション位置検出部15bにより計数されたパルス数及びHiレベルの時間は、後述するモータ制御部12に伝達される。
ここで、上述のようにシート2の状態の変更に際し、シートバック22の格納位置とシートクッション23の着座位置とは少なくとも一部が重複する領域を有する。したがって、シートバック22及びシートクッション23の移動を行う場合には互いの移動を干渉する可能性がある。このような干渉は、シートバック22とシートクッション23の位置関係に応じて規定される干渉領域において生じる。このような干渉領域が図4に例示される。
図4(a)は、このような干渉領域とシート2を着座状態から格納状態に変更する場合の制御上の移動経路とを示した図である。図4(b)は、干渉領域とシート2を格納状態から着座状態に変更する場合の制御上の移動経路とを示した図である。図4(a)及び(b)は、縦軸がシートバック22の位置に対応し、横軸がシートクッション23の位置に対応する。したがって、図4(a)及び(b)における座標が、シート2の状態に対応することとなる。夫々の軸において、着座端点及び格納端点が示されている。着座端点とは着座位置方向に移動した場合の端点に相当し、格納端点とは格納位置方向に移動した場合の端点に相当する。
シート2が着座状態にある場合には、図4(a)に示されるように、シートバック22及びシートクッション23の位置は着座端点にある。この状態から格納状態に変更する場合には、シート状態変更装置1は、シートバック22及びシートクッション23の軌跡が干渉領域に入らないように中継点C0を目標にしてシート2を移動させ、その後格納端点に移動させる。一方、シート2が格納状態にある場合には、図4(b)に示されるように、シートバック22及びシートクッション23の位置は格納端点にある。この状態から着座状態に変更する場合には、シート状態変更装置1は、シートバック22及びシートクッション23の軌跡が干渉領域に入らないように中継点C0を目標にしてシート2を移動させ、その後着座端点に移動させる。
このような移動は、シートバック位置検出部15a及びシートクッション位置検出部15bが、正確に現在位置を特定していることが前提となる。即ち、何らかの理由により、シートバック22及びシートクッション23のうち少なくともいずれか一方の現在位置が正確でない場合には、例えば図5(a)及び図5(b)に示されるように干渉領域に入ってしまう場合がある。
即ち、着座状態にあるシート2を格納状態に変更する際、シートバック22及びシートクッション23のうち少なくともいずれか一方の現在位置が正確でない場合には、図5(a)に示されるように中継点C0に達していないにも拘らず、本シート状態変更装置1は中継点C0に達していると認識することがある。係る場合、シート制御装置1がその位置C1からシートバック22のみを移動すると干渉領域に入ってしまう可能性がある。また、同様に、格納状態にあるシート2を着座状態に変更する際、シートバック22及びシートクッション23のうち少なくともいずれか一方の現在位置が正確でない場合には、図5(b)に示されるように中継点C0に達していないにも拘らず、本シート状態変更装置1は中継点C0に達していると認識することがある。係る場合、シート制御装置1がその位置C1からシートバック22及びシートクッション23を移動すると干渉領域に入ってしまう可能性がある。本シート状態変更装置1は、このように干渉領域に入らないようにする機能が備えられている。
不明確性判定部16は、シート2の状態を変更する際、シートクッション23の現在位置及びシートバック22の現在位置のうち少なくともいずれか一方が不明確であるか否かを判定する。シートクッション23の現在位置は、上述のシートクッション位置検出部15bがシートクッション用モータ14の動作に応じて出力されるパルス信号に基づいて検出される。また、シートバック22の現在位置は、上述のシートバック位置検出部15aがシートバック用モータ13の動作に応じて出力されるパルス信号に基づいて検出される。
不明確性判定部16は、例えば、シートクッション23及びシートバック22が始動位置から停止位置に移動する際に検出されたパルス信号のパルス数と予め設定された着座位置と格納位置との間を移動するのに要するパルス信号のパルス数との差に基づいて、シートクッション23の現在位置及びシートバック22の現在位置のうち少なくともいずれか一方が不明確であるか否かを判定する。始動位置から停止位置に移動する際に要するパルス信号のパルス数とは、前回のシート2の状態を変更する際に取得されたパルス数とすることも可能であるし、今回のシート2の状態を変更する際に取得されたパルス数とすることも可能である。前回のシート2の状態を変更する際に取得されたパルス数を用いる際には、今回が格納状態から着座状態への状態の変更である場合には、前回の着座状態から格納状態への状態の変更において検出されたパルス信号の数が相当する。一方、今回が着座状態から格納状態への状態の変更である場合には、前回の格納状態から着座状態への状態の変更において検出されたパルス信号の数が相当する。このような場合には、前回状態を変更してから今回状態を変更するまでに現在位置が不明確であるか否かを判定することが可能である。また、今回のシート2の状態を変更する際に取得されたパルス数を用いる場合には、シート2の各部を端点に移動している最中に現在位置が不明確であるか否かを判定することが可能である。
予め設定された着座位置と格納位置との間を移動するのに要するパルス信号のパルス数とは、所謂設計値が相当する。この設計値は、所定のばらつきを含む値で予め不明確性判定16に記憶されている。不明確性判定部16は、このように予め記憶されているパルス信号の設計値と、始動位置から停止位置に移動するのに計数されたパルス信号とを比較して、両者に大きく差がないか否かを判定する。上述のようにパルス信号の設計値には、所定のばらつきが含まれる。したがって、実際に検出されたパルス信号と設計値との差が、所定のばらつきよりも大きい場合には、不明確性判定部16は現在位置が不明確であると判定する。また、実際に検出されたパルス信号と設計値との差が、所定のばらつきよりも小さい場合にも、不明確性判定部16は現在位置が不明確であると判定する。不明確性判定部16による判定結果は、後述のモータ制御部12に伝達される。
モータ制御部12は、シート2の状態を変更する際、シートクッション23の現在位置及びシートバック22の現在位置のうち少なくともいずれか一方が不明確である場合に、シートバック22及びシートクッション23のうち重複する領域の側に移動しない一方をシート2の状態の変更に係る端部に移動させた後、他方をシート2の状態の変更に係る端部に移動させる。モータ制御部12は本発明に係るアクチュエータ制御部に相当する。シートクッション23の現在位置及びシートバック22の現在位置のうち少なくともいずれか一方が不明確であるか否かは、上述の不明確性判定部16により判定される。
ここで、着座状態におけるシートクッション23の着座位置と格納状態におけるシートバック22の格納位置とにおいて少なくとも一部に重複する領域を有する。即ち、図2に示されるようにシートクッション23の着座位置とシートバック22の格納位置とは略同じ位置となる。したがって、シートクッション23及びシートバック22のうち重複する領域の側に移動しない一方とは、シート2を着座状態から格納状態に変更する場合にはシートクッション23が相当する。一方、シート2を格納状態から着座状態に変更する場合にはシートバック22が相当する。
モータ制御部12は、シート2の状態を着座状態から格納状態に変更する際、シートクッション23の現在位置及びシートバック22の現在位置のうち少なくともいずれか一方が不明確である場合には、シートクッション23を当該シートクッション23の格納位置方向の端部に移動させる。そして、その後、シートバック22を当該シートバック22の格納位置方向の端部に移動させる。また、モータ制御部12は、シート2を格納状態から着座状態に変更する際、シートクッション23の現在位置及びシートバック22の現在位置のうち少なくともいずれか一方が不明確である場合には、シートバック22を当該シートバック22の着座位置方向の端部に移動させる。そして、その後、シートクッション23を当該シートクッション23の着座位置方向の端部に移動させる。
このような制御を行うことで、図6(a)に示されるように適切に着座状態から格納状態へ移行することができ、図6(b)に示されるように適切に格納状態から着座状態へ移行することができる。即ち、例えばシートバック22及びシートクッション23が図6(a)の着座端点に位置している場合には(ア)に示されるような着座状態となる。その後、格納端点(格納状態)へ変更する際、その変更過程の所定の位置(例えば位置C1)において、シート2が(イ)に示されるような状態になっているとする。このような状態において(位置C1において)シートクッション23の位置が不明確性判定部16により不明確であると判定された場合には、その位置(位置C1)から、シートクッション23のみを格納位置方向への端点(C2)に移動する。このようなシート2の状態が(ウ)に示される。そして、その後、シートバック22を格納位置方向の端点に移動させる。このようなシート2の状態は(エ)に示される。このように制御することにより干渉領域に入ることなく適切にシート2の状態を変更することが可能となる。
一方、例えばシートバック22及びシートクッション23が図6(b)の格納端点に位置している場合には(ア)に示されるような格納状態となる。その後、着座端点(着座状態)へ変更する際、その変更過程の所定の位置(例えば位置C1)において、シート2が(イ)に示されるような状態になっているとする。このような状態において(位置C1において)シートバック22の位置が不明確性判定部16により不明確であると判定された場合には、その位置(位置C1)から、シートバック22のみを着座位置方向への端点(C2)に移動する。このようなシート2の状態が(ウ)に示される。そして、その後、シートクッション23を着座位置方向の端点に移動させる。このようなシート2の状態は(エ)に示される。このような制御を行うことにより干渉領域に入ることなく適切にシート2の状態を変更することが可能となる。したがって、本シート状態変更装置1によれば、シート2の状態を変更する場合に、シートクッション23やシートバック22の位置が不明確となった場合でも適切にシート2の状態を変更することが可能となる。
次に、本シート状態変更装置1が行うシート2の状態を変更する際の処理に関して図7に示すフローチャートを用いて説明する。まず、シート状態変更装置1は、操作スイッチ11が操作されると、モータ制御部12がシートバック用モータ13及びシートクッション用モータ14の制御を開始する(ステップ#01)。
次に、不明確性判定部16がシートバック22の現在位置及びシートクッション23の現在位置のうち少なくともいずれか一方が不明確であるか否かの判定が行われる。不明確性判定部16によりシートバック22の現在位置及びシートクッション23の現在位置のうち少なくともいずれか一方が不明確でないと判定されると(ステップ#02:Yes)、モータ制御部12は継続してシートバック用モータ13及びシートクッション用モータ14の制御を行う(ステップ#03)。
シートバック22及びシートクッション23の双方が、位置検出部15によりシート2の状態の変更に係る端部に移動したと判定されると(ステップ#04:Yes)、処理を終了する。この場合、シート2の状態の変更は完了している。一方、ステップ#04において、シートバック22及びシートクッション23のいずれか一方が、位置検出部15によりシート2の状態の変更に係る端部に移動していないと判定されると(ステップ#04:No)、シート2の状態の変更が完了していないことからステップ#02に戻り処理が継続される。
ステップ#02において、不明確性判定部16によりシートバック22の現在位置及びシートクッション23の現在位置のうち少なくともいずれか一方が不明確であると判定された場合(ステップ#02:No)の状態の変更が、シート2が着座状態から格納状態への変更である場合には(ステップ#05:格納状態への変更)、モータ制御部12は、まずシートクッション23を格納位置方向の端部に移動させる(ステップ#06)。そして、その後、モータ制御部12はシートバック22を格納位置方向の端部に移動させる(ステップ#07)。このようにすると、適切にシート2を格納状態に変更することができる。
また、ステップ#02において、不明確性判定部16によりシートバック22の現在位置及びシートクッション23の現在位置のうち少なくともいずれか一方が不明確であると判定された場合(ステップ#02:No)の状態の変更が、シート2が格納状態から着座状態への変更である場合には(ステップ#05:着座状態への変更)、モータ制御部12は、まずシートバック22を着座位置方向の端部に移動させる(ステップ#08)。そして、その後、モータ制御部12はシートクッション23を着座位置方向の端部に移動させる(ステップ#09)。このようにすると、適切にシート2を着座状態に変更することができる。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態では、シートクッション23の現在位置及びシートバック22の現在位置のうち少なくともいずれか一方が不明であるか否かは、シート2の状態を変更する際に検出されたパルス信号のパルス数と、予め設定されたパルス信号の設計値との際に基づいて行うとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。他の方法により現在位置が不明確であるか否かを判定した場合であっても、上述の説明のように適切にシート2の状態を変更することは当然に可能である。
本発明は、シートクッションとシートバックとを有するシートの状態を格納状態と着座状態との間で変更するシート状態変更装置に用いることが可能である。
1:シート状態変更装置
11:操作スイッチ
12:モータ制御部(アクチュエータ制御部)
13:シートバック用モータ(シートバック用アクチュエータ)
14:シートクッション用モータ(シートクッション用アクチュエータ)
15:位置検出部
15a:シートバック位置検出部
15b:シートクッション位置検出部
16:不明確性判定部

Claims (4)

  1. シートクッションとシートバックとを有するシートの状態を格納状態と着座状態との間で変更するシート状態変更装置であって、
    着座状態におけるシートクッションの着座位置と格納状態におけるシートバックの格納位置とにおいて少なくとも一部に重複する領域を有し、
    前記シートクッションを移動させるシートクッション用アクチュエータの動作に応じて前記シートクッションの現在位置を検出するシートクッション位置検出部と、
    前記シートバックを移動させるシートバック用アクチュエータの動作に応じて前記シートバックの現在位置を検出するシートバック位置検出部と、
    前記シートの状態を変更する際、前記シートクッションの現在位置及び前記シートバックの現在位置のうち少なくともいずれか一方が不明確である場合に、前記シートクッション及び前記シートバックのうち前記重複する領域の側に移動しない一方を前記シートの状態の変更に係る端部に移動させた後、他方を前記シートの状態の変更に係る端部に移動させるアクチュエータ制御部と、
    を備えるシート状態変更装置。
  2. 前記シートの状態を格納状態から着座状態に変更する際、前記シートクッションの現在位置及び前記シートバックの現在位置のうち少なくともいずれか一方が不明確である場合に、前記アクチュエータ制御部が、前記シートバックを当該シートバックの着座位置方向の端部に移動させた後、前記シートクッションを当該シートクッションの着座位置方向の端部に移動させる請求項1に記載のシート状態変更装置。
  3. 前記シートの状態を着座状態から格納状態に変更する際、前記シートクッションの現在位置及び前記シートバックの現在位置のうち少なくともいずれか一方が不明確である場合に、前記アクチュエータ制御部が、前記シートクッションを当該シートクッションの格納位置方向の端部に移動させた後、前記シートバックを当該シートバックの格納位置方向の端部に移動させる請求項1又は2に記載のシート状態変更装置。
  4. 前記シートクッション位置検出部及び前記シートバック位置検出部が、前記シートクッション用アクチュエータ及び前記シートバック用アクチュエータの動作に応じて出力されるパルス信号を検出し、
    前記シートクッション及び前記シートバックが始動位置から停止位置に移動する際に検出されたパルス信号のパルス数と予め設定された着座位置と格納位置との間を移動するのに要するパルス信号のパルス数との差に基づいて、前記シートクッションの現在位置及び前記シートバックの現在位置のうち少なくともいずれか一方が不明確であるか否かを判定する請求項1から3のいずれか一項に記載のシート状態変更装置。
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