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JP2007185988A - 車両用シート - Google Patents

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JP2007185988A
JP2007185988A JP2006003543A JP2006003543A JP2007185988A JP 2007185988 A JP2007185988 A JP 2007185988A JP 2006003543 A JP2006003543 A JP 2006003543A JP 2006003543 A JP2006003543 A JP 2006003543A JP 2007185988 A JP2007185988 A JP 2007185988A
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Tomohiro Muramatsu
智宏 村松
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】降車時に降車に適した姿勢を取り得る車両用シートを得る。
【解決手段】車両用シート10は、作動することでシートクッション12に対するシートバック14の傾斜角を変化させる電動式リクライナ18と、車両情報に基づいてシートクッション12に着座している乗員が降車すると判断した場合に該シートクッション12に対するシートバック14の傾斜角が降車に適した角度になるように電動式リクライナ18を制御するシートECU20とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車等の車両に搭載される車両用シートに関する。
乗員の降車の際に車両用シートを自動的に後退させて降車空間を広げる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平3−128731号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、降車の際に単にシートを後退させるため、センタピラーが乗員上体の側方に位置して降車動作の妨げになることが懸念される。
本発明は、上記事実を考慮して、降車時に降車に適した姿勢を取り得る車両用シートを得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る車両用シートは、作動することで、シートクッションに対するシートバックの傾斜角を変化させる動力式リクライニング装置と、車両情報に基づいて前記シートクッションに着座している乗員が降車すると判断した場合に、該シートクッションに対する前記シートバックの傾斜角が降車に適した角度になるように前記動力式リクライニング装置を制御する制御装置と、を備えている。
請求項1記載の車両用シートでは、例えばドアのロック解除や開閉、シートベルト装置のバックル解除等の車両情報に基づいて着座乗員が降車する(降車意思がある)と判断した制御装置は、シートクッションに対する前記シートバックの傾斜角が降車に適した角度になるように、動力式リクライニング装置を作動させ又は作動停止状態を維持する。これにより、乗員の降車の際には、シートバックが降車に適した姿勢になり、降車性が向上する。
このように、請求項1記載の車両用シートでは、降車時に降車に適した姿勢を取り得る。
請求項2記載の発明に係る車両用シートは、請求項1記載の車両用シートにおいて、前記制御装置は、乗員の乗降に対する障害物を避けた降車経路が形成されるように前記動力式リクライニング装置を制御する。
請求項2記載の車両用シートでは、着座乗員の降車経路に障害物が存在する場合には、制御装置が動力式リクライニング装置を作動してシートバックのシートクッションに対する傾斜角を変化させ、着座乗員の降車経路を障害物が存在しない(降車の障害になりにくい)経路に変更する。これにより、着座乗員は、障害物を避ける動作を行うことなく降車することができる。
請求項3記載の発明に係る車両用シートは、請求項2記載の車両用シートにおいて、前記障害物は、乗員乗降用の車体開口部の車体前後方向の後縁を規定する車体骨格であり、前記制御装置は、前記シートバックの車体前後方向の前面が前記車体骨格よりも車体前後方向の前側に位置するように前記動力式リクライニング装置を制御する。
請求項3記載の車両用シートでは、制御装置は、例えばシートバックの前面が乗員乗降用の車体開口部の後縁を規定する車体骨格(ピラー等)にオーバラップすると判断した場合、すなわち乗員上体の側方に車体骨格が位置すると判断した場合に、動力式リクライニング装置を作動してシートバックをシートクッションに対し引き起こす。これにより、シートバックの前面すなわち乗員上体が車体骨格に対し相対的に前方に移動して該車体骨格よりも前に位置し、障害物を避けた降車経路が形成される。
請求項4記載の発明に係る車両用シートは、請求項3記載の車両用シートにおいて、前記制御装置は、前記シートクッションの車体前後方向の位置情報と、前記シートバックのシートクッションに対する角度情報とに基づいて、前記シートバックの車体前後方向の前面が前記車体骨格よりも車体前後方向の前側に位置するように前記動力式リクライニング装置を制御する。
請求項4記載の車両用シートでは、制御装置は、シートクッションの車体前後方向における位置と、該シートクッションに対するシートバックの傾斜角とに基づいて、シートバックの前面が車体骨格にオーバラップするか否かを判断する。すなわち、車両用シートの車体骨格(車体開口部)に対する姿勢に基づいて、着座乗員の降車経路に車体骨格が存在するか否かを判断し、降車経路に車体骨格が存在すると判断した場合には、動力式リクライニング装置を作動してシートバックをシートクッションに対し引き起こす。
請求項5記載の発明に係る車両用シートは、請求項3記載の車両用シートにおいて、前記制御装置は、前記シートバックの前面と前記車体骨格との車体前後方向のオーバラップの有無を検出するオーバラップ検出器の検出結果に基づいて、前記シートバックの車体前後方向の前面が前記車体骨格よりも車体前後方向の前側に位置するように前記動力式リクライニング装置を制御する。
請求項5記載の車両用シートでは、オーバラップ検出器がシートバックの前面が車体骨格と車体前後方向にオーバラップしているか否かを直接的に検出し、制御装置は、このオーバラップ検出器の検出結果に基づいて、シートバックの前面が車体骨格にオーバラップすると判断した場合に、動力式リクライニング装置を作動してシートバックをシートクッションに対し引き起こす。
請求項6記載の発明に係る車両用シートは、請求項2又は請求項3記載の車両用シートにおいて、前記シートバックに設けられ、乗員の乗降に対する障害物を検出するための障害物検出器をさらに備え、前記制御装置は、障害物検出器からの信号に基づいて前記障害物を避けた降車経路が形成されるように前記動力式リクライニング装置を制御する。
請求項6記載の車両用シートでは、制御装置は、障害物検出器からの信号に基づいて乗員の降車経路に障害物が存在すると判断した場合に、動力式リクライニング装置を作動してシートバックのシートクッションに対する傾斜角を変化させ、着座乗員の降車経路を障害物が存在しない(降車の障害になりにくい)経路に変更する。障害物検出器がシートバックに設けられているため、例えば予め存在(位置)が設定されている障害物以外の障害物が存在する場合でも、この障害物を避けた降車経路が形成され、着座乗員は障害物を避ける動作を行うことなく又は該動作を小さく抑えて降車することができる。
請求項7記載の発明に係る車両用シートは、請求項1乃至請求項6の何れか1項記載の車両用シートにおいて、作動することで、前記シートクッションの車体に対する該車体前後方向の位置を変化させる動力式シートスライド装置をさらに備え、前記制御装置は、車両情報に基づいて乗員が降車すると判断した場合に、前記シートクッションの車体前後方向の位置及び該シートクッションに対する前記シートバックの傾斜角が降車に適した位置及び角度になるように前記動力式シートスライド装置及び前記動力式リクライニング装置を制御する。
請求項7記載の車両用シートでは、例えばドアのロック解除や開閉、シートベルト装置のバックル解除等の車両情報に基づいて着座乗員が降車する(降車意思がある)と判断した制御装置は、シートバックの車体前後方向における位置が降車に適した位置になる(例えば後退させる)と共に、シートクッションに対する前記シートバックの傾斜角が降車に適した角度になる(例えば引き起こす)ように、動力式シートスライド装置及び動力式リクライニング装置をそれぞれ又は同期して制御する。
これにより、乗員の降車の際には、車両用シート全体が車体に対して降車に適した姿勢を取り、降車性が一層向上する。
以上説明したように本発明に係る車両用シートは、降車時に降車に適した姿勢を取り得るという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る車両用シート10について、図1乃至図3に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UPは、それぞれ車両用シート10が適用された自動車Sの前方向(進行方向)、上方向を示している。
図1には、車両用シート10の概略全体構成が側面図にて示されている。この図に示される如く、車両用シート10は、車体骨格であるセンタピラーPの前方に位置する車体開口部Oから乗降する乗員が着座するための前席シート(この実施形態では運転席シート)とされ、自動車の乗員が着座するためのシートクッション12と、着座した乗員の上体を背後から支持するシートバック14とを有する。シートクッション12は、車体フロアF上に設けられた動力式シートスライド装置としての電動式シートスライダ16上に取り付けられており、電動式シートスライダ16作動によって車体フロアFに対し所定の範囲内で前後方向にスライド(相対変位)するようになっている。
電動式シートスライダ16は、車両用シート10の着座乗員が手元スイッチを操作することで操作方向に応じてシートクッション12(すなわち車両用シート10)を前後スライドさせるように作動し、また後述する降車時にシートクッション12を後退させるように作動される構成とされている。なお、電動式シートスライダ16の機械的構造については、公知の各種構成を採り得るため、説明を省略する。
また、シートバック14は、その下端部14Aが動力式リクライニング装置としての電動式リクライナ18を介してシートクッション12の後端部12Aに連結されている。シートバック14は、電動式リクライナ18の作動によって、シートクッション12に対する傾斜角が変更(調整)されるようになっている。
電動式リクライナ18は、車両用シート10の着座乗員が手元スイッチを操作することで操作方向に応じてシートクッション12に対しシートバック14を引き起こし又は後傾させるように作動し、また後述する降車時にシートクッション12に対する傾斜角(後傾角度)が小さくなる(シートバック14を引き起こす)ように作動する構成とされている。なお、電動式リクライナ18の機械的構造については、公知の各種構成を採り得るため、説明を省略する。
以上説明した車両用シート10は、制御装置としてのシートECU20によって制御されるようになっている。シートECU20は、シートクッション12の車体フロアFに対する前後位置に応じた信号を出力するスライドポジションセンサ22、シートバック14のシートクッション12に対する傾斜角に応じた信号を出力するリクライニングポジションセンサ24とそれぞれ電気的に接続されており、これらセンサ22、24の出力信号が入力されるようなっている。
スライドポジションセンサ22は、例えば基準位置に対するシートクッション12のスライド方向及びスライド量に応じた信号を出力するセンサとされ、例えばホールICを利用した磁気センサや電動式シートスライダ16を構成する電気モータの回転位置やパルスを検出する回転センサなどを用いることができる。したがって、スライドポジションセンサ22は、シートクッション12の基準位置に対する現在位置を検出可能な構成とされている。リクライニングポジションセンサ24は、ロータリエンコーダや電動式リクライナ18を構成する電気モータの回転位置やパルスを検出する回転センサなどを用いることができる。
また、シートECU20は、例えば、図示しないイグニッションスイッチ、ドアロックのロック又は解除に応じた信号を出力するドアロックスイッチ、ドアノブ(ドアハンドル)の操作に応じた信号を出力するドアノブスイッチ、シートベルト装置を構成するバックル装置へのタングプレートの装着有無に応じた信号を出力するバックルスイッチ等の一部又は全部に電気的に接続されており、これらのスイッチ(センサ)の出力信号に基づいて、車両用シート10の着座乗員の降車意思の有無を判断するように構成されている。車両用シート10の着座乗員の降車意思の有無を判断する手法については、公知の各種手法を採用することができるので、説明を省略する。
シートECU20は、上記各種スイッチからの信号(例えば、ドア開信号)に基づいて車両用シート10の着座乗員の降車意思があると判断した場合には、図1に想像線及び矢印Aにて示される如く、電動式シートスライダ16を作動してシートクッション12(すなわち車両用シート10)を後退させるように構成されている。具体的には、シートECU20は、乗車中のシートクッション12の車体フロアFに対する前後位置(以下、使用位置という)から、スライドポジションセンサ22の出力信号に基づいてシートクッション12を所定量だけ後退させるようになっている。これにより、車両用シート10が適用された自動車Sでは、降車時に乗員の足抜きスペースが拡大されるようになっている。
シートクッション12を後退させる所定量は、使用位置に拘わらず一定としても良く、乗車中のシートクッション12の位置に応じて変化(例えば使用位置が後方である(大柄乗員の乗車に対応する)ほど、後退量を大きくする等)させても良い。なお、シートECU20は、スライドポジションセンサ22の出力信号(又はリミットスイッチの検出信号)に基づいて、シートクッション12が電動式シートスライダ16による後側移動限に達した(又は達する)と判断した場合には、シートクッション12の後退量が上記所定量に至らない場合でも電動式シートスライダ16の作動を停止するようになっている。
また、シートECU20は、降車時におけるシートクッション12の後退した位置又は後退目標(予測)位置(スライドポジションセンサ22の出力信号又はスライドポジションセンサ22への制御信号等)と、シートバック14のシートクッション12に対する傾斜角(リクライニングポジションセンサ24の出力信号)とに基づいて、シートバック14の前面14BがセンタピラーPに対し車体前後方向にオーバラップすると判断した場合には、図2に示される如く、電動式リクライナ18を作動してシートバック14を引き起こすように構成されている。図1の想像線は、この引き起こし後のシートバック14を示す。
具体的には、シートECU20は、シートバック14の前面14B(の少なくとも一部)がセンタピラーPよりも前側に位置するように、シートバック14を引き起こすように構成されている。これにより、車両用シート10が適用された自動車Sでは、降車しようとする乗員の側方にセンタピラーPが位置しない、換言すれば、シートバック14がセンタピラーPにオーバラップする位置まで後退した場合でも、車両用シート10の着座乗員にとってセンタピラーPを回避した降車経路が形成されるようになっている。
さらに、シートECU20は、降車時のシートクッション12の前後位置及び該シートクッション12に対するシートバック14の傾斜角を維持し、次の乗車の際に乗員の乗車スペースを確保するようになっている。そして、シートECU20は、例えばドア閉信号が入力された場合に、シートクッション12を記憶されている乗車ポジションにスライド(前進)すると共にシートバック14を記憶されている傾斜角まで後傾するように構成されている。
次に、第1の実施形態の作用を、図3に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
上記の構成の車両用シート10では、シートECU20は、ステップS10において例えばドア開閉信号の入力有無等に基づいて乗員の降車意思の有無を判断する。降車意思がないと判断した場合にはステップS10に戻り、降車意思を確認するまで繰り返す。一方、ステップS10で降車意思を確認したシートECU20は、ステップS12に進み、電動式シートスライダ16を作動してシートクッション12すなわち車両用シート10を所定量だけ後退させる。
次いでシートECU20は、ステップS14に進み、スライドポジションセンサ22の出力信号(シートクッション12の前後位置情報)及びリクライニングポジションセンサ24の出力信号(シートバック14の傾斜角情報)に基づいて、車両用シート10の着座乗員の降車経路にセンタピラーPが位置するか否かを判断する。降車経路にセンタピラーPが存在しないと判断した場合には、シートECU20は、そのまま制御を終了する。
一方、ステップS14で車両用シート10の着座乗員の降車経路にセンタピラーPが位置すると判断したシートECU20は、電動式リクライナ18を作動して、シートバック14の前面14BがセンタピラーPよりも前方に位置するようにシートバック14を引き起こし、その後、制御を終了する。
ここで、車両用シート10を備えた自動車Sでは、車両用シート10の着座乗員が降車する際にシートクッション12を後退させるので、該乗員の足抜きスペースが拡大され、降車性が向上する。そして、このようにシートクッション12を後退させた場合には、図7に示される比較例シート100の如く、シートバック14の前面14BがセンタピラーPと車体前後方向にオーバラップしたセンタピラーPが乗員の降車経路を遮ってしまう(センタピラーPのハッチング部分Hが降車経路に張り出す)ことが懸念されるが、車両用シート10では、降車経路にセンタピラーPが位置する場合にはシートバック14を引き起こすことで、上記足抜きスペースを確保しつつ、センタピラーPが存在しない降車経路を形成する(切替する)ことができる。
このように、第1の実施形態に係る車両用シート10では、その着座乗員の降車の際には、降車に適した姿勢になり、降車性が向上する。
また、車両用シート10では、乗員の降車動作に合わせてシートバック14を引き起こす(矢印B方向に回動する)ことで、該乗員の重心移動動作をサポートする(電動式リクライナ18の駆動力を降車補助力として付与する)ことができる。これにより、車両用シート10の着座乗員の降車動作が一層容易になる。
さらに、車両用シート10が適用されると共に図2に示される如く後部座席26を備えた自動車Sでは、シートバック14を引き起こす(実線を参照)ことで、上記の通りシートクッション12を後退させた場合においてシートバック14が後席の膝元スペースを狭める(想像線を参照)ことが防止又は抑制される。これにより、車両用シート10が前席に適用された自動車Sでは、後席乗員の乗降性を犠牲にすることなく、前席乗員の乗降性を向上することができる。
なお、第1の実施形態では、スライドポジションセンサ22及びリクライニングポジションセンサ24の各出力信号に基づいて降車経路にセンタピラーPが位置するか否かを判断する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、シートバック14の傾斜角は所定範囲内にあるとみなしてスライドポジションセンサ22の出力信号のみに基づいて降車経路にセンタピラーPが位置するか否かを判断するようにしても良い。また例えば、スライドポジションセンサ22に代えて、シートクッション12が所定位置よりも後方に位置する場合にON信号を出力するスイッチを設け、このスイッチがON信号を出力する場合に予め設定した所定角度までシートバック14を引き起こすように制御する構成としても良い。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。なお、上記第1の実施形態又は前出の構成と基本的に同一の部品、部分については、上記第1の実施形態又は前出の構成と同一の符号を付して説明を省略し、また図示を省略する場合がある。
(第2の実施形態)
図4には、本発明の第2の実施形態に係る車両用シート30が模式的な側面図にて示されている。この図に示される如く、車両用シート30を構成するシートECU32は、リクライニングポジションセンサ24に代えて、オーバラップ検出器としてのセンタピラーセンサ34に電気的に接続されている点で、第1の実施形態に係る車両用シート10とは異なる。なお、図4は、降車に際してシートクッション12が所定量だけ後退した状態を示している。
センタピラーセンサ34は、例えば、シートバック14に検知部が設けられると共にセンタピラーPに被検知部が設けられた磁気センサとされており、センタピラーPに対してシートバック14が所定の姿勢を取った場合にON信号を出力し、他の場合にOFF信号を出力するように構成(配置)されている。この実施形態では、センタピラーセンサ34は、図4に実線にて示される如くシートバック14の前面14BがセンタピラーPに前後方向にオーバラップする場合にはOFF信号を出力し、想像線にて示される如くシートバック14の前面14BがセンタピラーPよりも前側に突出する位置でON信号を出力するように、検知部と被検知部との配置が設定されている。
なお、この実施形態では、降車時における後退後のシートクッション12の位置は、使用位置に拘わらず一定とされるか、又は使用位置の相違による相違が小さい(想定される傾斜角範囲のシートバック14がセンタピラーセンサ34の検出範囲内に位置する)構成とされている。そして、シートECU32は、降車時にシートクッション12を後退させた場合には、センタピラーセンサ34からON信号が入力されるまで、シートバック14の引き起こし方向に電動式リクライナ18を作動する構成とされている。車両用シート30の他の構成は、車両用シート10の対応する構成と同じである。
次に、第2の実施形態の作用を、図5に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
上記の構成の車両用シート30では、シートECU32は、ステップS10において例えばドア開閉信号の入力有無等に基づいて乗員の降車意思の有無を判断する。降車意思がないと判断した場合にはステップS10に戻り、降車意思を確認するまで繰り返す。一方、ステップS10で降車意思を確認したシートECU32は、ステップS12に進み、電動式シートスライダ16を作動してシートクッション12すなわち車両用シート10を所定量だけ後退させる。
次いでシートECU32は、ステップS20に進み、センタピラーセンサ34の出力信号がON信号であるか否かを判断する。センタピラーセンサ34がON信号を出力している場合には、ステップS22で電動式リクライナ18を停止して(電動式リクライナ18が作動されていない場合はそのまま)制御を終了する。一方、ステップS20でセンタピラーセンサ34がON信号を出力していないと判断したシートECU32は、ステップS24に進み、電動式リクライナ18を作動してステップS20に戻る。すなわち、センタピラーセンサ34がON信号を出力するまで電動式リクライナ18をシートバック14の引き起こし方向に作動し続け、該シートバック14を引き起こす。そして、センタピラーセンサ34がON信号を出力すると、シートECU32はステップS22で電動式リクライナ18を停止して制御を終了する。
このように、第2の実施形態に係る車両用シート30では、降車経路にセンタピラーPが存在するか否かの判断方法が第1の実施形態と異なるだけであるため、該車両用シート30によっても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図6には、本発明の第3の実施形態に係る車両用シート40が模式的な側面図にて示されている。この図に示される如く、車両用シート40を構成するシートECU42は、リクライニングポジションセンサ24、センタピラーセンサ34に代えて、障害物検出器としての障害物センサ44に電気的に接続されている点で、第1又は第2の実施形態に係る車両用シート10、車両用シート30とは異なる。なお、図6は、降車に際してシートクッション12が所定量だけ後退した状態を示している。
障害物センサ44は、例えば光センサとされてシートバック14の上部に取り付けられおり、その幅方向外側部分から該部分の前方にかけての所定範囲内に物体(光を反射する障害物)が存在する場合にON信号を出力する構成とされている。すなわち、シートECU42は、障害物センサ44の出力信号に基づいて、センタピラーP又はセンタピラーP以外の障害物が存在するか否かを判断し得る構成とされている。
そして、シートECU42は、降車時にシートクッション12を後退した後に障害物センサ44がON信号を出力する場合には、障害物センサ44の出力信号がOFF信号に切り替わるまで、又はシートバック14の傾斜角が所定の傾斜角(例えば、シートクッション12に対し直立する角度)に達するまで、シートバック14の引き起こし方向に電動式リクライナ18を作動するように構成されている。車両用シート30の他の構成は、車両用シート10の対応する構成と同じである。
第3の実施形態に係る車両用シート40では、シートECU42は、降車時にシートクッション12を後退させると、次いで障害物センサ44の信号がON信号であるか否かを判断する。障害物センサ44がON信号を出力している場合すなわち降車経路に障害物が存在する場合には、シートECU42は、電動式リクライナ18を作動してシートバック14を引き起こす。シートバック14の傾斜角が上記所定の傾斜角に達する前に障害物センサ44の出力信号がOFF信号に切り替わった場合、又は、シートバック14の傾斜角が上記所定の傾斜角に達した場合には、シートECU42は、電動式リクライナ18の作動を停止する。これにより、車両用シート40の着座乗員にとって障害物が存在しない降車経路が形成されるか、又は障害物によって狭められることが抑制された降車経路が形成される。
すなわち、第3の実施形態に係る車両用シート40によっても、基本的に第1の実施形態と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、車両用シート40では、障害物センサ44によってセンタピラーP以外の障害物を検出して該障害物が降車経路に位置することを防止することができる。例えば、降車時にシートクッション12を後退した姿勢でセンタピラーPが降車経路に位置しなくても、荷物の一部がセンタピラーPよりも前方すなわち降車経路にはみ出す場合が想定されるが、このような場合(第1の実施形態ではシートバック14を引き起こす制御が行われない場合)にもシートバック14を引き起こして障害物の存在しない(又ははみ出し量の少ない)降車経路を形成することができる。
なお、上記各実施形態では、降車経路にセンタピラーP等の障害物が存在する場合にシートバック14を引き起こす例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、降車経路にセンタピラーP等が位置するか否かに拘わらず、又は降車経路にセンタピラーPが存在する位置までシートクッション12を後退させるようにして、車両用シート10、30、40の着座乗員の降車時には常にシートバック14を引き起こすように制御するようにしても良い。
また、上記各実施形態では、降車時にシートクッション12を自動的に後退してシートバック14を引き起こす例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、手動でシートクッション12を後退させた場合にもシートバック14を引き起こすようにしても良く、また、シートクッション12を後退させない構成において着座乗員の重心移動のアシストのためにシートバック14を引き起こす制御のみを行うようにしても良い。
本発明の第1の実施形態に係る車両用シートが適用された自動車の前部を示す模式的な側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートが適用された自動車の一部を示す模式的な側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートを構成するシートECUによる制御フローを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る車両用シートが適用された自動車の前部を示す模式的な側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用シートを構成するシートECUによる制御フローを示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る車両用シートが適用された自動車の前部を示す模式的な側面図である。 本発明の実施形態との比較例に係る車両用シートが適用された自動車を示す側面図である。
符号の説明
10 車両用シート
12 シートクッション
14 シートバック
16 電動式シートスライダ(動力式シートスライド装置)
18 電動式リクライナ(動力式リクライニング装置)
20 シートECU(制御装置)
30・40 車両用シート
32・42 シートECU(制御装置)
34 センタピラーセンサ(オーバラップ検出器)
44 障害物センサ(障害物検出器)
O 車体開口部
P センタピラー(車体骨格)

Claims (7)

  1. 作動することで、シートクッションに対するシートバックの傾斜角を変化させる動力式リクライニング装置と、
    車両情報に基づいて前記シートクッションに着座している乗員が降車すると判断した場合に、該シートクッションに対する前記シートバックの傾斜角が降車に適した角度になるように前記動力式リクライニング装置を制御する制御装置と、
    を備えた車両用シート。
  2. 前記制御装置は、乗員の乗降に対する障害物を避けた降車経路が形成されるように前記動力式リクライニング装置を制御する請求項1記載の車両用シート。
  3. 前記障害物は、乗員乗降用の車体開口部の車体前後方向の後縁を規定する車体骨格であり、
    前記制御装置は、前記シートバックの車体前後方向の前面が前記車体骨格よりも車体前後方向の前側に位置するように前記動力式リクライニング装置を制御する請求項2記載の車両用シート。
  4. 前記制御装置は、前記シートクッションの車体前後方向の位置情報と、前記シートバックのシートクッションに対する角度情報とに基づいて、前記シートバックの車体前後方向の前面が前記車体骨格よりも車体前後方向の前側に位置するように前記動力式リクライニング装置を制御する請求項3記載の車両用シート。
  5. 前記制御装置は、前記シートバックの前面と前記車体骨格との車体前後方向のオーバラップの有無を検出するオーバラップ検出器の検出結果に基づいて、前記シートバックの車体前後方向の前面が前記車体骨格よりも車体前後方向の前側に位置するように前記動力式リクライニング装置を制御する請求項3記載の車両用シート。
  6. 前記シートバックに設けられ、乗員の乗降に対する障害物を検出するための障害物検出器をさらに備え、
    前記制御装置は、障害物検出器からの信号に基づいて前記障害物を避けた降車経路が形成されるように前記動力式リクライニング装置を制御する請求項2又は請求項3記載の車両用シート。
  7. 作動することで、前記シートクッションの車体に対する該車体前後方向の位置を変化させる動力式シートスライド装置をさらに備え、
    前記制御装置は、車両情報に基づいて乗員が降車すると判断した場合に、前記シートクッションの車体前後方向の位置及び該シートクッションに対する前記シートバックの傾斜角が降車に適した位置及び角度になるように前記動力式シートスライド装置及び前記動力式リクライニング装置を制御する請求項1乃至請求項6の何れか1項記載の車両用シート。
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