JP5306273B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents
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Description
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、ソレノイドのヒステリシスの影響を抑制しつつ運転者に違和感を与えることがないロックアップクラッチの制御装置を提供することを目的とする。
図3は、実施例1のコーストスリップロックアップ制御処理を表すフローチャートである。
ステップS1では、コースト走行状態になったか否かを判断し、コースト走行状態に移行したと判断したときはステップS2に進み、それ以外のときは本制御フローを終了する。
ステップS2では、ディレイタイマのカウントアップを開始する。
ステップS3では、ロックアップ指令差圧をロックアップ指令差圧初期値P1に設定する。尚、カットインディレイ制御が行われている間は、エンジントルクが徐々に低減されるのと平行して、差圧指令値がP1となるまで所定の時定数により漸減させる。
ステップS5では、ディレイタイマをリセットする。
ステップS6では、キャンセルタイマのカウントアップを開始する。
ステップS7では、ロックアップ指令差圧を最低値に設定する(ヒスキャンセル制御)。
ステップS8では、キャンセルタイマ値がヒスキャンセル制御に必要な所定時間T2以上経過したか否かを判断し、経過したときはステップS9に進み、それ以外のときはステップS7に戻ってロックアップ指令差圧を最低値に維持する。
ステップS10では、ロックアップ指令差圧をP1よりも高いP2に設定する。ここで、P1より高いP2に設定する理由について説明する。上述したように、ロックアップ指令差圧をP1に設定し、エンジントルクが略ゼロとなったときに、ヒスキャンセル動作を開始する。これにより、エンジン回転数の吹き上がりを抑制しながら、より早くヒスキャンセル動作を行うこととなり、ソレノイドに生じるヒステリシスの影響をより早期に解消することができる。このとき、ヒスキャンセル動作はエンジントルクが略ゼロであるときに開始するため、最低圧にした後に所定の指令差圧に復帰させるときのエンジントルクの「絶対値」は、最低圧にした時点のエンジントルクの絶対値よりも大きくなる。従って、最低圧に復帰させるときに、初期差圧P1と同じ差圧に復帰させたのではエンジントルクの絶対値に対してロックアップクラッチの容量が不足し、ロックアップクラッチのスリップ量が大きくなってしまう。そこで、初期差圧P1よりも高い差圧P2に復帰させることで、ロックアップクラッチのスリップ量の適正化を測るものである。
ステップS11では、ロックアップスリップ量が目標スリップ量となるようにスリップ量フィードバック制御を実行する。
時刻t1において、運転者がアクセルペダルを解放すると、スロットル開度を閉じると共に、コースト走行状態に移行する。このとき、エンジンコントローラ200では、カットインディレイ制御が行われ、カットインディレイ時間をかけて徐々にエンジントルクが減少する。このエンジン側の制御に平行して、ATコントローラ100では、ロックアップ指令差圧としてコースト容量学習値であるロックアップ指令初期差圧P1が設定され、所定の時定数によって徐々にロックアップ指令差圧が低下する。
時刻t3において、エンジンコントローラ200でエンジントルクが十分に低下すると、フューエルカットが実行され、エンジントルクは負のトルクを発生し始める。
時刻t4において、ヒスキャンセル制御により最低圧に設定して残留磁界の解消に必要なヒスキャンセル時間が経過すると、指令差圧としてコースト容量学習値P2(>P1)が設定され、スリップロックアップ制御におけるフィードバック制御の初期値が与えられ、フィードバック制御によって目標スリップ量となるように指令差圧が制御される。このとき、P2は、P1よりも高い値に設定されているため、エンジンブレーキ力が大きくなってしたとしても、過剰なスリップを生じることがなく、フィードバック制御における目標スリップ量に素早く収束することができる。
(1)車両のコースト走行時にフューエルカット可能なエンジン1と、該エンジン1と自動変速機3との間に介装されるトルクコンバータ2と、トルクコンバータ2のインペラ側とタービン側とを締結可能なロックアップクラッチ24と、ロックアップクラッチ24の指令差圧を車両の運転状態に応じて制御するATコントローラ100(ロックアップクラッチ制御手段)と、エンジン1のトルクが所定値以下であると判断するステップS4:ディレイタイマ(判断手段)と、車両の走行状態が、ロックアップクラッチ24がスリップ締結しているドライブ走行からコースト走行へ移行したときに、ロックアップ指令差圧を、所定の初期差圧P1に低減するステップS3(初期差圧制御手段)と、車両の走行状態がドライブ走行からコースト走行へ移行した後であって、ステップS4によりエンジンのトルクが所定値以下であると判断されたときに、ロックアップ指令差圧を最低圧に一時的に低減するステップS7(ヒスキャンセル制御手段)と、ステップS7によりロックアップ指令差圧が最低圧に一時的に低減された後に、ロックアップ指令差圧を所定の指令差圧P2に復帰させるステップS8,S10(指令差圧復帰手段)と、を有する。
言い換えると、エンジントルクが所定値以下であると判断されるまでは、ロックアップクラッチ24の指令差圧を最低圧に低減させずに所定の初期差圧に低減されるため、ロックアップクラッチ24の完全締結ショックが発生を回避しつつエンジン回転数の吹き上がりを抑制できるとともに、エンジントルクが所定値以下であると判断したときは、ロックアップクラッチ24の指令差圧を最低圧に一時的に低減することによって、ソレノイドに生じるヒステリシスの影響を抑制し、コースト走行状態におけるロックアップクラッチ容量制御を精度良く実行できる。
尚、ロックアップクラッチ24の指令差圧を一時的に最大圧とすることによってソレノイドに生じるヒステリシスの影響を抑制しようとした場合、ロックアップクラッチ24の指令差圧が最大圧となることによりロックアップクラッチ24が完全締結し、急減速時のエンジンストール回避性能が低下する。そのため、ロックアップクラッチ24の指令差圧を最低圧に一時的に低減することによって、ソレノイドに生じるヒステリシスの影響を抑制しているのである。
2 トルクコンバータ
3 自動変速機
5 コントロールバルブユニット
11 アクセルペダル開度センサ
12 スロットル開度センサ
13 車速センサ
15 タービン回転数センサ
24 ロックアップクラッチ
100 ATコントローラ
Claims (3)
- 車両のコースト走行時にフューエルカット可能なエンジンと、
該エンジンと自動変速機との間に介装されるトルクコンバータと、
前記トルクコンバータのインペラ側とタービン側とを締結可能なロックアップクラッチと、
前記ロックアップクラッチの指令差圧を車両の運転状態に応じて制御するロックアップクラッチ制御手段と、
前記エンジンのトルクが所定値以下であると判断する判断手段と、
車両の走行状態が、前記ロックアップクラッチがスリップ締結しているドライブ走行からコースト走行へ移行したときに、前記指令差圧を、所定の初期差圧に低減する初期差圧制御手段と、
車両の走行状態が前記ドライブ走行からコースト走行へ移行した後であって、前記判断手段によりエンジンのトルクが所定値以下であると判断されたときに、前記指令差圧を最低圧に一時的に低減するヒスキャンセル制御手段と、
該ヒスキャンセル制御手段により前記指令差圧が最低圧に一時的に低減された後に、前記指令差圧を所定の指令差圧に復帰させる指令差圧復帰手段と、
を有することを特徴とするロックアップクラッチ制御装置。 - 請求項1に記載のロックアップクラッチ制御装置において、
前記ヒスキャンセル制御手段は、前記ロックアップクラッチの差圧を制御するリニアソレノイドの電流値をゼロまたは最大値にすることによって、前記指令差圧を最低圧に一時的に低減することを特徴とするロックアップクラッチ制御装置。 - 請求項1または2に記載のロックアップクラッチ制御装置において、
前記判断手段は、前記エンジンのトルクが略ゼロであるときに、前記エンジンのトルクが所定値以下であると判断し、
前記指令差圧復帰手段は、前記指令差圧を、前記初期差圧よりも大きい前記所定の指令差圧に復帰させることを特徴とするロックアップクラッチ制御装置。
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JP2010078075A JP5306273B2 (ja) | 2010-03-30 | 2010-03-30 | 自動変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010078075A JP5306273B2 (ja) | 2010-03-30 | 2010-03-30 | 自動変速機の制御装置 |
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