JP4344348B2 - トルクコンバータのロックアップ容量制御装置 - Google Patents
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Description
これら入出力要素の締結はロックアップクラッチにより行うが、このロックアップクラッチ締結圧に相当するロックアップ容量を制御することにより、ロックアップ機構を完全締結するロックアップ状態、またはスリップを伴なう半締結にするスリップ締結状態とすることが可能である。
スリップ締結状態を介して、ロックアップ状態からコンバータ状態へ、あるいはコンバータ状態からロックアップ状態に切り替えることで、切り替え時のこもり音や振動を解消することが可能になる。
したがって、アクセルペダルを踏み込んでエンジン駆動走行するドライブ走行中には、車速などの運転状態に応じてロックアップ機構をスリップ締結状態にするドライブ時スリップ締結状態が実行される。この他、アクセルペダルのアクセル開度を0にして惰性走行する非駆動走行(コースト走行ともいう)状態にあっても、車速などの運転状態に応じてロックアップ容量を制御する。ここでも、コースト走行中にロックアップ機構をスリップ締結状態にするコースト時スリップ締結状態を実行することも一般的に行われている。
特許文献1に記載のトルクコンバータのスリップ制御装置は、ロックアップ機構をスリップ締結状態としつつ、ドライブ走行からコースト走行に移行する際には、移行直前のドライブ走行用スリップ制御が不安定か否かによってロックアップクラッチの最終締結圧(ロックアップ容量)を一時的に保持したり、あるいは当該保持することなくコースト走行用のスリップ制御に移行したりするものである。
エンジン回転とタービン回転がその一定期間に一致した状態となる。すなわち、アクセル開度が0になる時刻t1以降、エンジン出力トルクは減少するが、ロックアップ容量はコースト時ロックアップ容量LUcを保つため、エンジン回転とタービン回転が一致する時刻t3で上述のようにロックアップ機構が作動して完全締結(ロックアップ)してしまう。この結果、ロックアップ時(時刻t3)には自動変速機の出力軸トルクにショックが発生し、運転者および搭乗者の乗り心地性能を損なってしまう。
エンジンとトランスミッションとを駆動結合するトルクコンバータに、
ロックアップ容量に応じてエンジン側入力要素とトランスミッション側出力要素とを締結するロックアップ機構を設け、
運転状態に応じて前記ロックアップ容量を制御するトルクコンバータのロックアップ容量制御装置において、
ロックアップ容量を前記ロックアップ機構がスリップ締結する領域にしてエンジン駆動走行中に非駆動走行へ移行する際は、当該非駆動走行を開始してから所定時間経過するまでの間、ロックアップ容量を前記ロックアップ機構が締結しない領域とし、当該所定時間経過後は、ロックアップ容量を前記ロックアップ機構がスリップ締結する領域に戻すよう構成し、
前記所定時間を、非駆動走行開始時から、前記エンジン側入力要素の回転数が前記トランスミッション側出力要素の回転数を下回るまでに要する時間よりも長くしたことを特徴としたものである。
図1は、本発明の一実施の形態になるロックアップ容量制御装置を具えたトルクコンバータおよび車両のパワートレーンとを、その制御システムと共に示すもので、このパワートレーンはエンジン1と、自動変速機2と、これらの間を駆動結合するトルクコンバータ3とで構成する。
またエンジン1は、気筒毎に設けたインジェクタの群7および点火装置8を具え、これらをエンジンコントローラ9により制御する。
エンジンコントローラ9には、エンジン吸気量Qを検出する吸気量センサ11からの信号Q、およびアクセルペダル4の解放時にONされるアイドルスイッチ12からの信号Iを入力する。
また、運転者がアクセルペダルから足を離したアクセルペダル解放時には、コースト走行中の燃料消費の無駄を防止するためこの燃料供給を中止するフューエルカットを行う。
さらに、フューエルカット実行中は、コースト走行中に回転する車輪に連れ回される車輪側の回転要素と、エンジン側の回転要素とをロックアップ機構によって機械的に連結して、エンジンストールを防止する必要がある。具体的には、スリップ締結によるロックアップ(スリップロックアップとも言う)を行って、エンジン回転が0になることを防止する。
あるいは、エンジンストール防止等のため燃料供給を再開するフューエルカットリカバーを行う。このようなフューエルカット機能を具えることにより、コースト走行(エンジン非駆動状態である惰性走行)中はエンジン1の燃焼室への燃料供給を停止して燃料消費率を向上させることができる。
フューエルカットの始動(フューエルカットインとも言う)は、走行中にスロットルバルブ5が全閉した後、所定のカットインディレー時間経過後に行う。カットインディレー時間は一般に、全閉したスロットルバルブ5とエンジン1の燃焼室との間にある管内空気が全てエンジン1の燃焼室へ吸気されるのに要する時間とする。
しかしながら本実施例では、後述の理由により、上述した一般的なカットインディレー時間よりも長いカットインディレー時間を用いるものとする。
これによりエンジン1は所定の通りに運転され、コースト走行中は所定の通りにフューエルカットされる。
さらにエンジンコントローラ9は、エンジン回転が所定値以下に低下すると、インジェクタ群7から所定気筒に所定量の燃料を再噴射するフューエルカットリカバーを行うことによりエンジンストールを防止する。
このロックアップクラッチは、コントロールバルブ13内におけるロックアップソレノイド17の駆動デューティ指令Dにより締結圧(ロックアップ圧とも言う)を決定されてトルクコンバータ入出力要素間を結合させることによりトルクコンバータ3のスリップ回転を制限することができる。
ロックアップ圧はロックアップ容量を決定する。ロックアップ容量を0に決定すると、入出力要素が全く結合しない非締結の状態(コンバータ状態)となる。これに対し、ロックアップ容量を与えると、入出力要素が結合する締結の状態(ロックアップ状態)となる。なお、締結の状態には、入出力要素間の伝達トルクとロックアップ容量との大小関係により、スリップ回転が全く生じないよう入出力要素が結合される完全締結(完全ロックアップともいう)と、入出力要素間でスリップしながら結合されるスリップ締結(スリップロックアップともいう)とのうち、いずれかの状態になる。
oを検出する変速機出力回転センサ25からの信号とをそれぞれ入力する。
先ず、変速機出力回転数Noから求めた車速VSPと、スロットル開度TVOとから予定の変速マップを基に、現在の車両運転状態に好適な変速段を検索し、この好適変速段への変速が行われるようシフトソレノイド15,16をON,OFF切り換えする。
ロックアップ状態は、トルク増大作用およびトルク変動吸収作用を必要としない高車速での一定速ドライブ走行の下で実行される。またロックアップ状態は、フューエルカットを実行するコースト走行の下で、エンジンストール防止のため変速機出力軸14の回転をエンジン1へ伝達すべく実行される。この場合のロックアップを特に、コースト時ロックアップという。
最初のステップS1では、スリップロックアップの状態でドライブ走行中に運転者がアクセルペダル4を解放してコースト走行となりコースト走行の下でスリップロックアップを行うコースト時ロックアップに移行するかどうかを判断する。
一方、コースト時ロックアップに移行すると判断した場合(Yes)、ステップS2へ進む。ステップS2においては、コースト時ロックアップにおけるフューエルカットの始動タイミングを決定するためのコーストスリップロックアップ移行制御用カットインディレータイマTsluのカウントダウンを開始する。
図3は、本実施例のパワートレーンのアクセル開度と、アイドルスイッチ12からの信号と、フューエルカット信号と、エンジン1の出力トルクと、トルクコンバータ3の入出力回転数の関係と、目標スリップ回転数と、変速機出力軸14の出力軸トルクと、ロックアップ容量と、ロックアップ実圧の変化を示すタイムチャートである。タイマTsluのカウントダウン開始は図3上側、時刻t1である。
なお、フューエルカットを実行しない間は、図3上側、フューエルカット信号(フラグ)=0を出力するが、カウントダウン満了後の時刻t4以降では、フューエルカットを始
動すべく、フューエルカット信号=1を出力する。
これによりロックアップ容量は図3下側に示すように、フィードフォワードによって時刻t1で、ロックアップ機構が完全締結しない領域であるスタンバイ圧相当の最低容量LUstbyに減少する。
ここで所定時間について説明すると、所定時間は最低でも、コースト走行開始する時刻t1から、エンジン側の入力回転数がトランスミッション側の出力回転数を下回る時刻t9までに要する時間(t1〜t9)よりも長くする。本実施例では、図3上側に矢印で示すカットインディレー時間(t1〜t4)と、スタンバイ圧Pstbyslまで低下させておく上記所定時間とを同じにするよう、図3下側に実線で示すロックアップ容量指令値を制御する。なお、フューエルカットインの応答性は、ロックアップ容量の応答性よりも高いため、実際にはフューエルカットイン後にロックアップ容量の上昇が開始する。したがって本実施例では、スタンバイ圧Pstbyslまで低下させておく時間は前記カットインディレー時間よりも長くなる。
またスタンバイ圧について説明すると、スタンバイ圧は、ロックアップ圧が0よりも大きく、完全締結時およびスリップ締結時のロックアップ圧よりも小さく、このスタンバイ圧より僅かでもロックアップ圧を大きくすると完全締結またはスリップ締結となる締結開始直前状態のロックアップ圧である。このように、コースト走行開始後所定時間経過時にロックアップ機構をスタンバイ状態にしておくことにより、ロックアップ圧の応答遅れを回避して、ロックアップ機構のスリップ締結または完全締結を迅速に実現することができる。
これにより、フューエルカットイン時(時刻t4)にはロックアップ容量が不足して、速やかなロックアップができないという不都合を回避することができる。
具体的には、図2中のステップS41で、変速機出力回転数Noから求めた車速VSPと自動変速機2の現在のギア比Rを読み込む。そして、これらの読み込み値から図5に示す検索マップを参照して、ランプ勾配Prampslを求める。更に、求めたランプ勾配Prampslを上記スタンバイ圧相当圧Pstbyslに足し合わせてロックアップ圧Pluを算出する。このロックアップ圧Pluとなるよう、ロックアップソレノイド17の駆動デューティ指令Dを制御する。
この結果、図3下側、ロックアップ容量は時刻t4からt5まで一定勾配で上昇する。
このように「フューエルカット信号=1となった」時刻t4では、ロックアップ圧Pluはスタンバイ圧Pstbyslまで低下したままであり、図3に示すようにロックアップ機構はスタンバイ状態(非締結状態)にある。したがって、フューエルカットインによるエンジントルクの変動が、出力軸に及ぶことはない。なお、上記および図3に示すようにロックアップ容量をスタンバイ圧相当の最小容量まで低下させておく所定時間(t1〜t4)を、カットインディレー時間と同じにしても良い他、図示はしながったが、「フューエルカット信号=1となった」時刻t4よりも後の時刻からロックアップ圧Pluの上昇を開始させてもよい。
これに対し、低車速や高ギヤ比でコースト走行中は、図4(b)の時刻t4〜t6に示すように、ランプ勾配Prampslが大きくロックアップ容量が速やかに上昇する。
このように設定する理由は、コースト走行中の車速が低いほどエンジンのアイドリング回転数が低く、エンジンストールに陥りやすいためにランプ勾配Prampslを速やかに上昇
させる必要があるからである。また、コースト走行中のギヤ比が高いほどエンジンのアイドリング回転数が低く、エンジンストールに陥りやすいためにランプ勾配Prampslを速やかに上昇させる必要があるからである。
これにより、時刻t5またはt6で、実線で示す入力回転数は、一点鎖線で示す目標スリップ回転数まで上昇し、点線で示すフューエルカットリカバー回転数まで低下することはない。したがって、入力回転数と同じ回転数であるエンジン回転数がフューエルカットリカバー回転数まで低下し、そのためフューエルカットリカバーが作動して、燃料が再噴射することを回避でき、燃料消費率を損なうことはない。
時刻t4)からタイマT1をカウントさせておき、このタイマ値T1が設定値T2を越えたかどうかを判断する。1つはアイドルスイッチ信号Iがオンからオフに切り換わったどうかを判断する。1つは入力回転数Niと出力回転数Ntとの差の絶対値が目標スリップ回転差よりも小さいかどうかを判断する。
以上3つの判断のうち、いずれか1つ以上がYesであれば、ステップS6へ進む。
一方、いずれもNoであれば、再びステップS5へ進み、引き続き監視を継続する。
ックアップ制御を行う。これにより、図3下側、時刻t5以降ではスリップ締結に必要な通常のコーストロックアップ容量LUcを実行する。また図3中、入力回転数Niは、出力回転数Ntから目標スリップ回転差を差し引いた目標スリップ回転数に略一致する。
図9に示す従来のロックアップ容量制御装置においても、図3に示す本実施例においても、スリップロックアップ状態でのドライブ走行中は、入力回転数Niが出力回転数Ntよ
りも高くなる。これに対しコースト走行中は、入力回転数Niが出力回転数Ntよりも低く
なる。したがって、アクセル開度が0になる時刻t1からフューエルカットイン時までのある時点で、入力回転数Niが出力回転数Ntと等しくなる。
従来のロックアップ容量制御装置においては、図9に示すように、アクセル開度が0になる時刻t1以降、エンジン出力トルクは減少するものの、ロックアップ容量はコースト時ロックアップ容量LUcを保つため、エンジン回転数がタービン回転数と一致する時刻t3で上述のようにロックアップ機構が作動して、自動変速機の出力軸トルクに過渡締結によるショックが発生し、運転者および搭乗者の乗り心地性能を損なっていた。
最初のステップS11では、上記ステップS1と同様の制御を行う。すなわち、スリッ
プロックアップの状態でドライブ走行中に、運転者がアクセルペダル4を解放してコースト走行に切り換わり、コースト走行の下でスリップロックアップを行うコースト時ロックアップに移行するかどうかを判断する。
一方、コースト時ロックアップに移行すると判断した場合(Yes)、ステップS12へ進
む。ステップS12においては、上記ステップS2と同様の制御を行う。すなわち、コースト時ロックアップ時のフューエルカットの始動タイミングを決定するためのコースト時ロックアップ移行制御用カットインディレータイマTsluのカウントダウンを開始する。
図7は、他の実施例のパワートレーンのアクセル開度と、アイドルスイッチ12からの信号と、フューエルカット信号と、エンジン1の出力トルクと、トルクコンバータ3の入出力回転数の関係と、目標スリップ回転数と、変速機出力軸14の出力軸トルクと、ロックアップ容量と、ロックアップ実圧の変化を示すタイムチャートである。他の実施例を表す図7のタイムチャートも、本質的には前述した実施例を表す図3のタイムチャートと同じである。タイマTsluのカウントダウン開始は図7上側、時刻t1である。タイマTsluは、最初の実施例で上述したとおり、一般的なカットインディレー時間よりも長くするものである。
なお、フューエルカットを実行しない間は、図7上側、フューエルカット信号(フラグ)=0を出力するが、カウントダウン満了後の時刻t4以降では、フューエルカットを始
動すべく、フューエルカット信号=1を出力する。
ーエルカット信号=0のときは、上記ステップS13のスタンバイ圧相当圧Pstbyslを維
持するようロックアップ圧Pluを制御する。一方、フューエルカット信号=1となったら
、トルクコンバータ3の入力回転数Niと出力回転数Ntとの差Nerrを制御対象として、目標スリップ回転差に追従するよう、ロックアップ圧PluをPI制御する。
具体的には、図2中のステップS141で、入力された入力回転数Niと出力回転数N
tとの差の絶対値Nerrを算出する。そして、この回転差Nerrと目標スリップ回転差Ntsとのフィードバック偏差eを算出する。次のステップS142では、フィードバック偏差eをPI制御器に通してロックアップ圧フィードバック補正量Psfbを求める。そして、上記ステップS13のスタンバイ圧相当圧Pstbyslにロックアップ圧フィードバック補正量Psfbを足し合わせてロックアップ圧Pluを算出する。このロックアップ圧Pluとなるよう、ロックアップソレノイド17の駆動デューティ指令Dを制御する。
このように「フューエルカット信号=1となった」時刻t4では、ロックアップ圧Pluはスタンバイ圧Pstbyslまで低下したままであり、図7に示すようにロックアップ機構はスタンバイ状態(非締結状態)にある。したがって、フューエルカットインによるエンジントルクの変動が、出力軸に及ぶことはない。なお、上記および図7に示すようにロックアップ容量をスタンバイ圧相当の最小容量まで低下させておく所定時間(t1〜t4)を、カットインディレー時間と同じにしても良い他、図示はしながったが、「フューエルカット信号=1となった」時刻t4よりも後の時刻からロックアップ圧Pluの追従を開始させてもよい。
これに対し、回転差Nerrが大きい場合には、図8(b)の時刻t4〜t7に示すように、ロックアップ容量が速やかに上昇させる。
これにより、時刻t7またはt8で、実線で示す入力回転数は、一点鎖線で示す目標スリップ回転数まで上昇し、点線で示すフューエルカットリカバー回転数まで低下することはない。したがって、入力回転数と同じ回転数であるエンジン回転数がフューエルカットリカバー回転数まで低下し、そのためフューエルカットリカバーが作動して、燃料が再噴射することを回避でき、燃料消費率を損なうことはない。
せておき、このタイマ値T1が設定値T2を越えたかどうかを判断する。1つはアイドルスイッチ信号Iがオンからオフに切り換わったどうかを判断する。1つは入力回転数Niと出力回転数Ntとの差の絶対値Nerrが目標スリップ回転差Ntsよりも小さいかどうか、つまり、目標スリップ回転を判断する。
以上3つの判断のうち、いずれか1つ以上がYesであれば、ステップS16へ進む。
一方、いずれもNoであれば、再びステップS15へ進み、引き続き監視を継続する。
ップ回転差を実行するため、ロックアップ圧Pluを、上記ステップS15でYesと判断したときのロックアップ圧Psluにセットする。
ロックアップ容量制御を行って、図3下側、時刻t5以降ではスリップロックアップに必要な通常のコーストロックアップ容量LUcを実行する。また図7中、入力回転数Niは、出力回転数Ntから目標スリップ回転差を差し引いた目標スリップ回転数に略一致する。
上記実施例においても、図7に示すように、アクセル開度が0になる時刻t1以降、ロックアップ圧をスタンバイ相当圧まで大きく下げるため、ロックアップすることがなく、出力軸トルクにショックが発生することを回避することができる。したがって乗り心地性能を損なうことはない。
そして、入力回転数が出力回転数よりも高いスリップ締結状態にしてエンジン1が駆動状態でドライブ走行中に運転者がアクセルペダル4を解放した場合、コースト走行へ移行する。当該解放によるコースト走行開始(図3,図7のt1)後所定時間経過するまで(t4まで)ロックアップ機構が完全締結しない領域(Lustby以下)までロックアップ容量を低下させ、ロックアップ機構が締結しない領域とする。所定時間経過後(時刻t4以後)は、ロックアップ容量を上昇させて、ロックアップ機構をスリップ締結させる。
このため、エンジン回転とタービン回転が逆転する過渡状態では従来(図9)のように一定期間(図中t3〜t2)にわたりエンジン回転とタービン回転が一致するロックアップ(完全締結)を、回避することが可能となる。したがって、時刻t1〜t4の過渡状態ではロックアップすることなく、自動変速機2の出力軸トルクに過渡状態のショックが発生することを防止して、運転者および搭乗者の乗り心地性能を向上させることができる。
しかし上述した実施例においては、ロックアップ機構が完全締結しない領域までロックアップ容量をLUstbyまで低下させる所定時間は、図3および図7に矢印で示すカットインディレー時間よりも実質的に長いことから、フューエルカットイン時にショックが発生することを防止して、運転者および搭乗者の乗り心地性能を向上させることができる。
また、この所定時間経過後(t4以降)は、ロックアップ容量を上昇させて時刻t5,t8でスリップ締結することから、エンジンが車輪側と駆動結合され、フューエルカットされたエンジンの回転数が所定のアイドリング回転数を下回ってエンジンがストールすることを防止することができるというロックアップ容量制御装置本来の性能を維持することができる。
この結果、過渡時のショック防止と、フューエルカットイン時のショック防止と、フューエルカット中のエンジンストール防止と、の鼎立が可能となって、乗り心地性能および燃費性能上大いに有利である。
時刻t4以降でロックアップ容量LUcへ速やかに上昇することができる。
しかし上述した実施例においては、カットインディレー時間を示す図3および図7のt1〜t4を上記従来の時間(図9のt1〜t2)よりも長く設定したことから、
図3および図7に破線で示すようにロックアップ容量(実圧)が、ロックアップ機構の油圧の応答性を原因として、ロックアップクラッチのストロークがスタンバイ圧相当の最低容量未満までアンダーシュートしても、その後スタンバイ圧相当の最低容量LUstbyに復帰した後に、コースト時ロックアップ容量制御を開始することが可能となり、フューエルカットイン時(時刻t4)にはロックアップ容量が不足して、速やかなロックアップができないという不都合を回避することができる。
したがって、フューエルカット中のロックアップが間に合わず、エンジン回転数がフューエルカットリカバー回転数まで低下してフューエルカットリカバーが作動することを回避して、燃料の再噴射による燃料消費率の悪化を防止できる。
変速機2で選択された変速比が高いほど、図8(b)下側で示すようにロックアップ容量を速やかに上昇させることから、エンジンのアイドリング回転数が低く、エンジンストールに陥りやすい低車速コースト走行時またはハイギヤ選択のコースト走行時であっても、エンジン回転数がフューエルカットリカバー回転数まで低下してフューエルカットリカバーが作動することを回避できる。したがって、燃料の再噴射による燃料消費率の悪化を防止できる。
回転差Nerrが小さい場合には、図8(a)に示すように入力回転数を精度よく目標スリップ回転数に維持することができることは勿論、回転差Nerrが大きい場合であっても、図8(b)の時刻t4〜t7に示すように、ロックアップ容量が速やかに上昇して、時刻t7以降で入力回転数を精度よく目標スリップ回転数に維持することができる。
したがって、エンジン回転数がフューエルカットリカバー回転数まで低下してフューエルカットリカバーが作動することを回避して、燃料の再噴射による燃料消費率の悪化を防止できる。
2 自動変速機
3 トルクコンバータ
4 アクセルペダル
5 スロットルバルブ
6 エアクリーナ
7 インジェクタ群
8 点火装置
9 エンジンコントローラ
11 吸気量センサ
12 アイドルスイッチ
13 コントロールバルブ
14 変速機出力軸
15,16 シフトソレノイド
17 ロックアップソレノイド
18 駆動車輪
21 変速機コントローラ
22 スロットル開度センサ
23 インペラ回転センサ
24 タービン回転センサ
25 変速機出力回転センサ
Claims (5)
- エンジンとトランスミッションとを駆動結合するトルクコンバータに、
ロックアップ容量に応じてエンジン側入力要素とトランスミッション側出力要素とを締結するロックアップ機構を設け、
運転状態に応じて前記ロックアップ容量を制御するトルクコンバータのロックアップ容量制御装置において、
ロックアップ容量を前記ロックアップ機構がスリップ締結する領域にしてエンジン駆動走行中に非駆動走行へ移行する際は、当該非駆動走行を開始してから所定時間経過するまでの間、ロックアップ容量を前記ロックアップ機構が締結しない領域とし、当該所定時間経過後は、ロックアップ容量を前記ロックアップ機構がスリップ締結する領域に戻すよう構成し、
前記所定時間を、非駆動走行開始時から、前記エンジン側入力要素の回転数が前記トランスミッション側出力要素の回転数を下回るまでに要する時間よりも長くしたことを特徴とするトルクコンバータのロックアップ容量制御装置。 - エンジン駆動走行から非駆動走行に移行する際には、当該非駆動走行を開始してから所定のカットインディレー時間経過時に前記エンジンのフューエルカットを開始するフューエルカット実行手段を具えた請求項1に記載のトルクコンバータのロックアップ容量制御装置において、
前記所定時間を、前記カットインディレー時間よりも長くしたことを特徴とするトルクコンバータのロックアップ容量制御装置。 - 請求項2に記載のトルクコンバータのロックアップ容量制御装置において、
前記非駆動走行を開始してから所定時間経過時に、前記ロックアップ機構の状態を非締結状態のロックアップ機構がスリップ締結を開始する直前のスタンバイ状態にすることを特徴とするトルクコンバータのロックアップ容量制御装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のトルクコンバータのロックアップ容量制御装置において、
前記非駆動走行を開始してから所定時間経過後は、車速が低いほど、および/または前記トランスミッションで選択された変速比が高いほど、ロックアップ容量を速やかに上昇させることを特徴とするトルクコンバータのロックアップ容量制御装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のトルクコンバータのロックアップ容量制御装置において、
該ロックアップ容量制御装置は、エンジン側入力要素の回転数を検出する入力回転数検出手段と、トランスミッション側出力要素の回転数を検出する出力回転数検出手段と、検出した入力回転数および出力回転数との差であるスリップ率を算出するスリップ率算出手段とを具え、
算出したスリップ率が目標スリップ率に追従するようロックアップ容量を制御することを特徴とするトルクコンバータのロックアップ容量制御装置。
Priority Applications (1)
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