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JP5252118B2 - 車両制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両制御装置に関する。
従来の車両制御装置として、例えば、特許文献1には車輪の加速度とスリップ率に応じて演算した路面μに基づいていわゆるABS制御を行うアンチスキッド制御装置が開示されている。 これにより、このアンチスキッド制御装置は、全輪が制動スリップしているアンチスキッド制御中であっても、車体速を精度良く推定し、アンチスキッド制御性能を向上させている。
特開平11−048939号公報
ところで、上述のような特許文献1に記載されているアンチスキッド制御装置は、例えば、ABS制御などの車輪のスリップ状態を制御する際の制御精度にさらなる改善の余地があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、車輪のスリップ状態を制御する際の制御精度を向上することができる車両制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る車両制御装置は、車両の走行状態に応じた前記車両の車輪の車輪加速度と前記車両の車体速度との比率が、前記車体速度に応じて変わる比率閾値を超えた際に前記車輪に生じる制駆動力を制御して前記車輪のスリップを抑制する制御を行うものであり、前記比率は、前記車輪のスリップ率速度と相関するパラメータであり、前記比率閾値は、予め設定されるスリップ率速度閾値、及び、前記車両の制動時の平均減速度を用いた前記車体速度に関する関数により定まることを特徴とする。
また、上記車両制御装置では、前記比率閾値は、前記車体速度に応じて変わるものとすることができる。
また、上記車両制御装置では、前記車両の走行状態に応じた前記車輪のスリップ率が予め設定されるスリップ率閾値を超えた際に前記車輪に生じる制駆動力を制御して前記車輪のスリップを抑制する制御を行うものとすることができる。
また、上記車両制御装置では、前記比率は、前記車輪のスリップ率速度と相関するパラメータであるものとすることができる。
参考例として車両制御装置は、車両の走行状態に応じた前記車両の車輪のスリップ率が予め設定されるスリップ率閾値を超えた際、あるいは、前記車両の走行状態に応じた前記車輪のスリップ率速度が予め設定されるスリップ率速度閾値を超えた際に、前記車輪に生じる制駆動力を制御して前記車輪のスリップを抑制する制御を行う場合がある。
参考例として車両制御装置では、前記スリップ率速度は、前記車輪の車輪速度と前記車両の車体速度とに基づいて算出されるものとする場合がある。
参考例として車両制御装置では、前記スリップ率速度は、前記車輪の車輪加速度と前記車両の車体速度とに基づいて近似して算出されるものとする場合がある。
本発明に係る車両制御装置は、車輪のスリップ状態を制御する際の制御精度を向上することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る車両制御装置の概略構成図である。 図2は、スリップ率の存在確率について説明する線図である。 図3は、スリップ率に対する制動摩擦係数を表す線図である。 図4は、実施形態1に係る車両制御装置のスリップ率判定について説明する線図である。 図5は、実施形態1に係る車両制御装置のスリップ率速度判定について説明する線図である。 図6は、実施形態1に係る車両制御装置の制御の一例を説明するフローチャートである。 図7は、実施形態1に係る車両制御装置の動作の一例を説明する線図である。 図8は、実施形態2に係る車両制御装置の概略構成図である。 図9は、実施形態2に係る車両制御装置の比率閾値について説明する線図である。 図10は、実施形態2に係る車両制御装置の比率判定について説明する線図である。 図11は、実施形態2に係る車両制御装置の制御の一例を説明するフローチャートである。
以下に、本発明に係る車両制御装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る車両制御装置の概略構成図、図2は、スリップ率の存在確率について説明する線図、図3は、スリップ率に対する制動摩擦係数を表す線図、図4は、実施形態1に係る車両制御装置のスリップ率判定について説明する線図、図5は、実施形態1に係る車両制御装置のスリップ率速度判定について説明する線図、図6は、実施形態1に係る車両制御装置の制御の一例を説明するフローチャート、図7は、実施形態1に係る車両制御装置の動作の一例を説明する線図である。
本実施形態の車両制御装置1は、図1に示すように、車両2に搭載され、車両2の車輪3に生じる制駆動力を制御して車輪3のスリップ状態を制御するものである。車両2は、車両制御装置1、車輪3、アクセルペダル4、駆動源5、ブレーキペダル6、制動装置7などを備える。車両2は、運転者によるアクセルペダル4の操作に応じて駆動源5が動力(トルク)を発生させ、この動力が変速機、差動装置、ドライブシャフトなどの動力伝達装置(不図示)を介して車輪3に伝達され、この車輪3に駆動力を発生させる。また、車両2は、運転者によるブレーキペダル6の操作に応じて制動装置7が作動することで車輪3に制動力を発生させる。
駆動源5は、内燃機関や電動機などの走行用の動力源である。制動装置7は、マスタシリンダ8からアクチュエータ9を介してホイールシリンダ10に接続する油圧経路に作動流体であるブレーキオイルが充填された種々の公知の油圧ブレーキ装置である。制動装置7は、基本的には運転者がブレーキペダル6を操作することで、ブレーキペダル6に作用するペダル踏力(操作力)に応じてマスタシリンダ8によりブレーキオイルにマスタシリンダ圧(操作圧力)が付与される。そして、制動装置7は、このマスタシリンダ圧が各ホイールシリンダ10にてホイールシリンダ圧(制動圧力)として作用することで、キャリパ、ブレーキパッド、ディスクロータなどを含んで構成される油圧制動部11が作動し車輪3に圧力制動力を発生させる。この間、制動装置7は、アクチュエータ9によってホイールシリンダ圧が運転状態に応じて適宜調圧される。
より具体的に言うと、アクチュエータ9は、例えば、車両制御装置1により制御される油圧制御装置(油圧制御回路)によって構成される。アクチュエータ9は、複数の配管、オイルリザーバ、オイルポンプ、各車輪3にそれぞれ設けられた各ホイールシリンダ10に接続する各油圧配管、各油圧配管の油圧を各々に増圧、減圧、保持するための複数の電磁弁などを含んで構成される。
アクチュエータ9は、通常の運転時には、例えば、車両制御装置1の制御指令にしたがってオイルポンプや所定の電磁弁が駆動することで、運転者によるブレーキペダル6の操作量(踏み込み量)に応じてホイールシリンダ10に作用するホイールシリンダ圧を調圧することができる。また、アクチュエータ9は、後述する車両制御時には、例えば、車両制御装置1の制御指令にしたがってオイルポンプや所定の電磁弁が駆動することで、ホイールシリンダ10に作用するホイールシリンダ圧を増圧する増圧モード、ほぼ一定に保持する保持モード、減圧する減圧モードなどで作動可能である。アクチュエータ9は、車両制御装置1による制御によって、車両2の走行状態に応じて各車輪3にそれぞれ設けられたホイールシリンダ10ごとに個別に上記モードを設定することができる。すなわち、アクチュエータ9は、運転者によるブレーキペダル6の操作とは無関係に車両2の走行状態に応じて各車輪3に作用する制動力を個別に調節することができる。
ここで、車両制御装置1は、CPU、ROM、RAM及びインターフェースを含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路を含んで構成される。車両制御装置1は、車両2の各所に取り付けられた種々のセンサ、例えば、各車輪3の車輪速度をそれぞれ検出する各車輪速度センサ12などが検出した検出結果に対応した電気信号が入力される。車両制御装置1は、各種センサから入力された各種入力信号や各種マップに基づいて、格納されている制御プログラムを実行することにより駆動源5やアクチュエータ9を制御する。
本実施形態の車両制御装置1は、車両2の走行状態に応じて駆動源5やアクチュエータ9を制御することで、車両2のABS(Antilock Brake System)機能やTRC(Traction Control System)機能などを実現することができる。すなわち、車両制御装置1は、運転者によるアクセルペダル4の踏み込み操作(加速操作)やブレーキペダル6の踏み込み操作(制動操作)に伴って車輪3がスリップしたとき、そのスリップ状態にある車輪3の制駆動力を調節することで、車両2の走行状態に応じた最適な制駆動力を車輪3に対して付与するようにする。車両制御装置1は、駆動源5の出力や制動装置7の制動圧力としてのホイールシリンダ圧(以下、特に断りのない限り「ブレーキ圧」という)を調節し車輪3に生じる制駆動力を制御することで、車輪3のスリップ状態、例えば、車輪3のタイヤと路面とのスリップ(滑り)をあらわす指標である車輪3のスリップ率を制御する。車両制御装置1は、実際のスリップ率が目標のスリップ率になるように車輪3に生じる制駆動力を制御する。ここで、目標のスリップ率は、例えば、車輪3のタイヤの摩擦係数が最大となるピークμスリップ率の近傍のスリップ率である。車両制御装置1は、車両2のABS機能やTRC機能を実現するべく、車両2の走行状態に応じてこのスリップ率の制御(スリップ率制御)を実行する。
例えば、車両制御装置1は、運転者によるブレーキペダル6の踏み込み操作に応じて制動装置7が作動した際に車輪3に生じうるスリップを抑制するためにABS機能が作動したときの制動力制御として上記スリップ率制御を実行する。この場合、車両制御装置1は、実際のスリップ率が目標のスリップ率になるように制動装置7のブレーキ圧を調節し車輪3に生じる制動力を制御する。車両制御装置1は、実際のスリップ率が目標のスリップ率より大きくなった場合にブレーキ圧を減圧し制動力を低減する一方、実際のスリップ率が目標のスリップ率より小さくなった場合にブレーキ圧を増圧し制動力を増加する。車両制御装置1は、これを繰り返すことでブレーキロックを防止しつつ車両2の制動距離を短くすることができると共に車両安定性や操舵性を向上することができる。
ところで、車両制御装置1は、上記のようなスリップ率制御において、例えば、車輪3のスリップ率あるいは実質的にスリップ率に相当するパラメータに基づいて制動装置7のブレーキ圧の減圧開始を判定する場合、例えば、スリップ率の検出精度によっては減圧開始の判定にバラツキが生じるおそれがある。これは例えば、判定に用いる車輪3のスリップ率自体があくまでも推定値であり、また、走行している路面μ(例えば雪道とか)や車両2の車体速度、荷重などに応じて車輪3のタイヤμ−S(摩擦係数−スリップ率)特性やタイヤの摩擦係数が最大となるピークμスリップ率も変動することなどが原因である考えられる。例えば、車両2のABS機能が作動しているときは車両2の減速に伴った加速度の変化分だけ荷重も変化し、これにより、ピークμスリップ率なども変動する。このようにスリップ率制御において外乱や設計誤差などの不確定な変動に対してタイヤμ−S特性やピークμスリップ率が変動することで制御精度が安定しない運転領域が存在するおそれがある。これにより、例えば、図2、図3に例示するように、スリップ率制御における狙いのスリップ率の存在範囲A(実線で図示)に対して実際に実現されるスリップ率の存在範囲B(点線で図示)が拡大するおそれがあり、この結果、平均制動μが低下するおそれがある。
そこで、本実施形態の車両制御装置1は、車輪3のスリップ率速度、あるいは、車輪3のスリップ率速度と相関するパラメータをスリップ率制御の開始判定に用いることで、車輪3のスリップ状態を制御する際の制御精度の向上を図っている。なお、以下の説明では、ABS機能が作動したときのスリップ率制御(制動力制御)について説明する。また、本実施形態の説明では、スリップ率制御の開始判定に車輪3のスリップ率速度を用いる場合について説明する。
車両制御装置1は、種々の処理を行う処理部13、車両2の各部を制御するコンピュータプログラムなどが格納された記憶部14及び車両2の各部を駆動する不図示の駆動回路、各種センサが接続される入出力部15を含んで構成され、これらが互いに接続され、互いに信号の受け渡しが可能になっている。そして、車両制御装置1は、処理部13に機能概念的に、車両2の走行状態に応じて車輪3のスリップ率を求めるスリップ率検出部13aと、車両2の走行状態に応じて車輪3のスリップ率速度を求めるスリップ率速度検出部13bと、車両2の車輪3に作用する制駆動力を制御する制駆動力制御部13cとが設けられる。
スリップ率検出部13aは、種々の公知の手法を用いて車輪3のスリップ率を求める。スリップ率検出部13aは、例えば、車輪速度センサ12が検出した各車輪3の車輪速度と、各車輪3の車輪速度から推定される車両2の車体速度とに基づき、下記の数1に示す数式(1)を用いてスリップ率を求める。この数式(1)において、Sはスリップ率、Vwは車輪速度、Vrは車体速度を表す。 なお、スリップ率は、各車輪速度センサ12による各検出値に基づいて各車輪3に対応してそれぞれ演算されている。以下、特に断りのない限り、このスリップ率に関する演算、判定、制御などは、各車輪3に応じてそれぞれ行われているものとして説明する。
Figure 0005252118
スリップ率速度検出部13bは、種々の公知の手法を用いて車輪3のスリップ率速度を求める。スリップ率速度検出部13bは、例えば、スリップ率検出部13aが求めたスリップ率の時間微分値を演算することで車輪3のスリップ率速度(言い換えればスリップ率の変化速度)dS/dtを求めることができる。すなわち、ここでのスリップ率速度検出部13bは、車輪3の車輪速度Vwと車両2の車体速度Vrとに基づいて算出されたスリップ率Sからスリップ率速度dS/dtを求める。さらに言い換えれば、本実施形態のスリップ率速度dS/dtは、結果的に、車輪3の車輪速度Vwと車両2の車体速度Vrとに基づいて算出される。
制駆動力制御部13cは、車両2の走行状態に応じた車両2の車輪3のスリップ率が予め設定されるスリップ率閾値を超えた際、あるいは、車両2の走行状態に応じた車輪3のスリップ率速度が予め設定されるスリップ率速度閾値を超えた際に、車輪3に生じる制駆動力を制御して車輪3のスリップを抑制する制御を行う。ここでは、制駆動力制御部13cは、車輪3のスリップ率を用いた制御開始判定であるスリップ率判定と、車輪3のスリップ率速度を用いた制御開始判定であるスリップ率速度判定とをそれぞれ別個に行う。すなわち、制御開始判定閾値は、車輪3のスリップ率と車輪3のスリップ率速度とに対してそれぞれ個別に設定され、すなわち、車輪3のスリップ率に対してスリップ率閾値が、スリップ率速度に対してスリップ率速度閾値が予め設定される。制駆動力制御部13cは、制御開始判定に際し、車輪3のスリップ率と車輪3のスリップ率速度とを独立して個別に判定する。これにより、この車両制御装置1は、例えば、ブレーキペダル6の踏み込み方の相違によってピークμスリップ率が変動したり低μ路や高μ路など路面状況の変化によってスリップ率とスリップ率速度との関係が変化したりした場合であっても、適正に制御開始判定を行うことができる。
具体的には、制駆動力制御部13cは、例えば、図4のS−μ(スリップ率−摩擦係数)線図に示すように、スリップ率判定として、スリップ率検出部13aが求めた車輪3のスリップ率Sとスリップ率閾値S1とを比較し、スリップ率Sがスリップ率閾値S1を超えた際に車輪3に生じる制駆動力を制御して車輪3のスリップを抑制する制御をONとする。スリップ率閾値S1は、上述したピークμスリップ率に応じて予め設定される狙いのスリップ率である。このスリップ率閾値S1は、所定の範囲を有していてもよい。
制駆動力制御部13cは、例えば、車輪3に生じる制駆動力を制御して車輪3のスリップを抑制する制御をONとした場合、スリップ率Sを所定の範囲におさめるように制駆動力を制御する。ここでは制駆動力制御部13cは、制動装置7のアクチュエータ9を制御することで、スリップ率Sがスリップ率閾値S1(狙いのスリップ率)より大きくなった場合にブレーキ圧を減圧し制動力を低減する一方、スリップ率Sがスリップ率閾値S1より小さくなった場合にブレーキ圧を増圧し制動力を増加する。
これに加えて、制駆動力制御部13cは、例えば、図5のS−dS/dt(スリップ率−スリップ率速度)線図に示すように、スリップ率速度判定として、スリップ率速度検出部13bが求めた車輪3のスリップ率速度dS/dtとスリップ率速度閾値DSとを比較し、スリップ率速度dS/dtがスリップ率速度閾値DSを超えた際に車輪3に生じる制駆動力を制御して車輪3のスリップを抑制する制御をONとする。スリップ率速度閾値DSは、上述したピークμスリップ率に応じて予め設定される狙いのスリップ率速度である。このスリップ率速度閾値DSは、所定の範囲を有していてもよい。この場合、制駆動力制御部13cは、スリップ率判定とは別個にこのスリップ率速度判定を行っているので、スリップ率Sがスリップ率閾値S1より小さいスリップ率S0であっても、スリップ率速度dS/dtがスリップ率速度閾値DSを超えたら車輪3に生じる制駆動力を制御して車輪3のスリップを抑制する制御を開始することができる。ここで車輪3に生じる制駆動力を制御して車輪3のスリップを抑制する制御をONとした場合の制御は、上記の説明とほぼ同様である。
上記のように構成される車両制御装置1は、制動装置7が作動した際に車輪3に生じうるスリップに応じた車輪3の車輪速度の落ち込み度合いに相当するスリップ率速度がスリップ率速度閾値を超えた際に車輪3に生じる制駆動力を制御して車輪3のスリップを抑制する制御を行うことから、スリップ率だけでは把握できない車輪状態(スリップ状態)を判別しこれに応じて適正にブレーキ圧を減圧し制動力を低減すことができる。この結果、車両制御装置1は、狙いのスリップ率の存在確率が高まり、平均制動μや平均減速度が増加するので、制動距離を短くすることができる。またこれにより、車両制御装置1は、制駆動力を制御して車輪3のスリップ状態を制御するスリップ率制御において外乱や設計誤差などの不確定な変動に対して適正に対応でき、いわゆるロバスト性を向上することができる。したがって、この車両制御装置1は、車輪3のスリップ率制御においてスリップ率速度を取り込む制御ロジックによって、適正にスリップ率制御を行うことができ、車輪3のスリップ状態を制御する際の制御精度を向上することができる。また、車両制御装置1は、一般的に用いられるスリップ率を用いたスリップ率判定と、これとは別個で行われるスリップ率速度を用いたスリップ率速度判定とを干渉させずに加重的に併用することができるので、様々な路面にも対応でき、ロバスト性をより一層向上することができ、制御精度をより一層向上することができる。
次に、図6のフローチャートを参照して車両制御装置1における制御の一例を説明する。なお、これらの制御ルーチンは、数msないし数十ms毎の制御周期で繰り返し実行される。
まず、車両制御装置1の制駆動力制御部13cは、スリップ率判定として、スリップ率検出部13aによって求められた車輪3のスリップ率Sが予め設定されるスリップ率閾値S1より大きいか否かを判定する(S100)。
制駆動力制御部13cは、スリップ率Sがスリップ率閾値S1以下であると判定した場合(S100:No)、スリップ率速度判定として、スリップ率速度検出部13bによって求められた車輪3のスリップ率速度dS/dtが予め設定されるスリップ率速度閾値DSより大きいか否かを判定する(S102)。
制駆動力制御部13cは、スリップ率速度dS/dtがスリップ率速度閾値DS以下と判定した場合(S102:No)、現在の制御周期を終了し、次の制御周期に移行する。
制駆動力制御部13cは、スリップ率Sがスリップ率閾値S1より大きいと判定した場合(S100:Yes)、あるいは、スリップ率速度dS/dtがスリップ率速度閾値DSより大きいと判定した場合(S102:Yes)には、ABS制御(スリップ率制御)を開始しブレーキ圧を減圧し車輪3に生じる制動力を低減し(S104)、現在の制御周期を終了し、次の制御周期に移行する。この場合、制駆動力制御部13cは、例えば、車両2の加速度や車体速度、スリップ率、スリップ率速度などに応じてブレーキ圧の減圧量、言い換えれば、制駆動力の低減量を設定すればよい。なお、ブレーキ圧の増圧側の制御、言い換えれば、制駆動力の増加側の制御では、スリップ率判定(S100)、スリップ率速度判定(S102)におけるスリップ率S、スリップ率速度dS/dtとスリップ率閾値S1、スリップ率速度閾値DSとの大小関係が逆になり、S104においてはブレーキ圧を増圧し車輪3に生じる制動力を増加することとなる。
図7は、上記のようにして構成される車両制御装置1の動作の一例を説明するS−dS/dt(スリップ率−スリップ率速度)線図であり、ブレーキペダル6の踏み込み方や路面状況(路面μ)などの条件が異なるものを複数(2つ)図示している。本図に示す線Aと線Bとのように、同じスリップ率であってもブレーキペダル6の踏み込み方や路面状況(路面μ)などの条件が異なるとスリップ率速度は異なることとなる。この場合、車両制御装置1は、上記のようにスリップ率判定とは別個にこのスリップ率速度判定を行っているので、例えば、線Bの条件ではスリップ率Sがスリップ率閾値S1になるまで車輪3のスリップを抑制する制御を開始しない。これに対して、車両制御装置1は、線Aの条件ではスリップ率Sがスリップ率閾値S1になるまえにスリップ率速度dS/dtがスリップ率速度閾値DSを超えたら車輪3に生じる制駆動力を制御して車輪3のスリップを抑制する制御を開始することができ、この結果、スリップ率のオーバーシュートなどを確実に抑制することができる。
以上で説明した実施形態に係る車両制御装置1によれば、車両2の走行状態に応じた車両2の車輪3のスリップ率が予め設定されるスリップ率閾値を超えた際、あるいは、車両2の走行状態に応じた車輪3のスリップ率速度が予め設定されるスリップ率速度閾値を超えた際に、車輪3に生じる制駆動力を制御して車輪3のスリップを抑制する制御を行う。したがって、車両制御装置1は、例えば、運転者によるブレーキペダル6の踏み方などの操作や路面の影響などを低減して、車輪3のスリップ状態を制御する際の制御精度を向上することができる。
なお、以上の説明では、スリップ率速度dS/dtは、スリップ率Sを時間で微分することで算出され、結果的に、車輪3の車輪速度Vwと車両2の車体速度Vrとに基づいて算出されるものとして説明したがこれに限らない。スリップ率速度dS/dtは、スリップ率Sの単位時間当たりの変化量を演算することで算出されてもよい。また、スリップ率速度dS/dtは、以下で説明するように車輪3の車輪加速度と車両2の車体速度とに基づいて近似して算出されてもよい。すなわち、スリップ率速度検出部13bは、スリップ率Sにかかわらず、車輪3の車輪加速度と車両2の車体速度とに基づいて近似的にスリップ率速度dS/dtを算出してもよい。
具体的には、上述した数式(1)は、下記の数2に示す数式(2)のように変形することができる。
Figure 0005252118
したがって、スリップ率速度dS/dtは、下記の数3に示す数式(3)で表すことができる。
Figure 0005252118
ここで、車体速度VrをVr=Vo−α・tと近似すると、数式(3)は、下記の数4に示す数式(4)のように変形することができる。この数式(4)において、Voは車両2の制動時の初速、αは車両2の制動時の平均減速度、tは減速開始からの経過時間を表す。
Figure 0005252118
ここで、狙いのスリップ率が5〜15%の範囲であると仮定して、車輪速度Vwを車体速度Vrに基づいてVw=0.9Vrと近似すると、数式(4)は、下記の数5に示す数式(5)のように変形することができる。この数式(5)において、dVWは車輪3の車輪加速度を表す。
Figure 0005252118
したがって、スリップ率速度検出部13bは、車輪3の車輪加速度dVWと車両2の車体速度Vrと平均減速度αとの3つのパラメータを数式(5)に代入することで簡易な計算で近似的にスリップ率速度dS/dtを算出することができる。この場合、車輪3の車輪加速度dVW、車両2の車体速度Vrは、例えば、各車輪速度センサ12による検出値に基づいて算出されればよい。また、平均減速度αは、例えば、試験の結果等に応じて予め設定しておけばよい。この結果、スリップ率速度検出部13bは、車輪3の車輪加速度dVWと車両2の車体速度Vrとに基づいて近似的にスリップ率速度dS/dtを算出することができる。この場合であっても、車両制御装置1は、例えば、運転者によるブレーキペダル6の踏み方などの操作や路面の影響などを低減して、車輪3のスリップ状態を制御する際の制御精度を向上することができる。
[実施形態2]
図8は、実施形態2に係る車両制御装置の概略構成図、図9は、実施形態2に係る車両制御装置の比率閾値について説明する線図、図10は、実施形態2に係る車両制御装置の比率判定について説明する線図、図11は、実施形態2に係る車両制御装置の制御の一例を説明するフローチャートである。実施形態2に係る車両制御装置は、スリップ率速度判定にかえて比率判定を行う点で実施形態1に係る車両制御装置とは異なる。その他、上述した実施形態と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
図8に示す本実施形態の車両制御装置201は、車輪3のスリップ率速度自体でなく、スリップ率速度と相関するパラメータをスリップ率制御の開始判定に用いることで、車輪3のスリップ状態を制御する際の制御精度の向上を図っている。車両制御装置201は、車両2の走行状態に応じて算出される車両2の車輪3の車輪加速度と車両2の車体速度との比率が比率閾値を超えた際に車輪3に生じる制駆動力を制御して車輪3のスリップを抑制する制御を行う。ここでは、車輪加速度と車体速度との比率は、車輪3のスリップ率速度と相関するパラメータであり、比率閾値は、後述するように、車輪加速度と車体速度との比率に対して設定される制御開始判定閾値であって車両2の車体速度に応じて変わるものである。
具体的には車両制御装置201は、スリップ率速度検出部13b(図1参照)にかえて、処理部13に機能概念的に、比率検出部213dと、比率閾値算出部213eが設けられる。
比率検出部213dは、車両2の走行状態に応じて車輪3の車輪加速度と車両2の車体速度との比率を求める。比率検出部213dは、例えば、各車輪速度センサ12による検出値に基づいて車輪3の車輪加速度dVW、車両2の車体速度Vrを算出し、車輪加速度と車体速度との比率dVW/Vrを算出すればよい。比率閾値算出部213eは、車両2の走行状態に応じて比率閾値DVWを求める。
ここで、上述した数式(5)は、下記の数6に示す数式(6)のように変形することができる。
Figure 0005252118
そして、比率閾値DVWを下記の数7に示す数式(7)のように車体速度Vrに関する関数として設定する。比率閾値算出部213eは、車両2の車体速度Vrをこの数式(7)に代入することで比率閾値DVWを求めることができる。
Figure 0005252118
この場合、車体速度Vrが大きくなるとDS>>0.9α/VrとなりDVW≒DSとなるので、比率閾値DVWは、図9のVr−DVW(車体速度−比率閾値)線図に示すように車体速度Vrに応じて変化する閾値となる。
そして、制駆動力制御部13cは、車両2の走行状態に応じて算出される車両2の車輪3のスリップ率が予め設定されるスリップ率閾値を超えた際、あるいは、車両2の走行状態に応じて算出される車輪加速度と車体速度との比率が車体速度に応じて変動する比率閾値を超えた際に、車輪3に生じる制駆動力を制御して車輪3のスリップを抑制する制御を行う。
制駆動力制御部13cは、例えば、図10のS−dVW/Vr(スリップ率−車輪加速度と車体速度との比率)線図に示すように、比率判定として、比率検出部213dが求めた車輪加速度と車体速度との比率dVW/Vrと比率閾値算出部213eが求めた比率閾値DVWとを比較し、比率dVW/Vrが比率閾値DVWを超えた際に車輪3に生じる制駆動力を制御して車輪3のスリップを抑制する制御をONとする。この場合、制駆動力制御部13cは、スリップ率判定とは別個にこの比率判定を行っているので、スリップ率Sがスリップ率閾値S1より小さいスリップ率S0であっても、比率dVW/Vrが比率閾値DVWを超えたら車輪3に生じる制駆動力を制御して車輪3のスリップを抑制する制御を開始することができる。なお、スリップ率判定については上記と同等であるので説明を省略する。また、この図10に示したS−dVW/Vr線は、図5のS−dS/dt線とほぼ同じ形になっている。
次に、図11のフローチャートを参照して車両制御装置201における制御の一例を説明する。
制駆動力制御部13cは、スリップ率Sがスリップ率閾値S1以下であると判定した場合(S100:No)、比率判定として、比率検出部213dによって求められた車輪加速度と車体速度との比率dVW/Vrが比率閾値算出部213eによって求められた比率閾値DVWより大きいか否かを判定する(S202)。
制駆動力制御部13cは、車輪加速度と車体速度との比率dVW/Vrが比率閾値DVW以下と判定した場合(S202:No)、現在の制御周期を終了し、次の制御周期に移行する。制駆動力制御部13cは、スリップ率Sがスリップ率閾値S1より大きいと判定した場合(S100:Yes)、あるいは、車輪加速度と車体速度との比率dVW/Vrが比率閾値DVWより大きいと判定した場合(S202:Yes)には、ABS制御(スリップ率制御)を開始しブレーキ圧を減圧し車輪3に生じる制動力を低減し(S104)、現在の制御周期を終了し、次の制御周期に移行する。
上記のように構成される車両制御装置201は、スリップ率速度と相関する車輪加速度と車体速度との比率が比率閾値を超えた際に車輪3に生じる制駆動力を制御して車輪3のスリップを抑制する制御を行うことから、スリップ率だけでは把握できない車輪状態(スリップ状態)を判別しこれに応じて適正にブレーキ圧を減圧し制動力を低減することができる。この結果、車両制御装置201は、制動距離を短くすることができ、ロバスト性を向上することができる。
以上で説明した実施形態に係る車両制御装置201によれば、車両2の走行状態に応じた車両2の車輪3の車輪加速度と車両2の車体速度との比率が比率閾値を超えた際に車輪3に生じる制駆動力を制御して車輪3のスリップを抑制する制御を行う。したがって、車両制御装置201は、例えば、運転者によるブレーキペダル6の踏み方などの操作や路面の影響などを低減して、車輪3のスリップ状態を制御する際の制御精度を向上することができると共に、車輪3の車輪加速度と車両2の車体速度との組み合わせに基づいた簡易な計算で制御開始の判定を行うことができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係る車両制御装置は、上述した実施形態に限定されず、請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
例えば、以上で説明した車両制御装置201は、車輪3のスリップ率を用いた制御開始判定であるスリップ率判定と車輪3の車輪加速度と車両2の車体速度との比率を用いた制御開始判定である比率判定とをそれぞれ別個に行うものとして説明したがスリップ率判定を行わない構成としてもよい。
また、以上の説明では、制動装置7は、油圧を用いた圧力制動を行う油圧ブレーキ装置であるものとして説明したがこれに限らない。制動装置7は、車輪3に制動力を作用させることができるものであればなんでもよく、例えば、発電機として作動可能な電動機などによっていわゆる回生制動により車輪3に制動力を発生させるものであってもよい。
また、以上の説明では、車両制御装置1は、運転者によるブレーキペダル6の踏み込み操作に応じて制動装置7が作動した際に車輪3に生じうるスリップを抑制するためにABS機能が作動したときの制動力制御としてスリップ率制御を説明したが制動力制御に限定されるものではなく、駆動力制御としてのスリップ率制御に適用することもできる。すなわち、車両制御装置1は、運転者によるアクセルペダル4の踏み込み操作に応じて駆動源5の出力が増加した際に車輪3が空転することで生じうるスリップを抑制するためにTRC機能が作動したときの駆動力制御として上記スリップ率制御を実行することもできる。
以上のように本発明に係る車両制御装置は、車両の車輪のスリップ状態を制御する種々の車両制御装置に適用して好適である。
1、201 車両制御装置
2 車両
3 車輪
4 アクセルペダル
5 駆動源
6 ブレーキペダル
7 制動装置
8 マスタシリンダ
9 アクチュエータ
10 ホイールシリンダ
11 油圧制動部
12 車輪速度センサ
13a スリップ率検出部
13b スリップ率速度検出部
13c 制駆動力制御部
213d 比率検出部
213e 比率閾値算出部

Claims (2)

  1. 車両の走行状態に応じた前記車両の車輪の車輪加速度と前記車両の車体速度との比率が、前記車体速度に応じて変わる比率閾値を超えた際に前記車輪に生じる制駆動力を制御して前記車輪のスリップを抑制する制御を行うものであり、
    前記比率は、前記車輪のスリップ率速度と相関するパラメータであり、
    前記比率閾値は、予め設定されるスリップ率速度閾値、及び、前記車両の制動時の平均減速度を用いた前記車体速度に関する関数により定まることを特徴とする、
    車両制御装置。
  2. 前記車両の走行状態に応じた前記車輪のスリップ率が予め設定されるスリップ率閾値を超えた際に前記車輪に生じる制駆動力を制御して前記車輪のスリップを抑制する制御を行う、
    請求項1に記載の車両制御装置。
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