JP4737508B2 - 車両用シート - Google Patents
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Description
このとき、頭部にも後突の慣性は作用し、頭部は重いために、頭部が後方移動すると、胸部は前側に浮き上がるようになり、ヘッドレストが頭部を支持しているときに可動フレームに掛かる荷重が減少し、一旦前方移動したヘッドレストが後側に戻って、十分な頭部の支持力を得られないという課題がある。
本願は、着座者の後方移動を感知してヘッドレストを前方移動させる構成でありながら、ヘッドレストによる頭部の支持を確実にしたものである。
本発明は、前記係合片51は、通常のヘッドレスト6の前方移動では前記ヘッドレスト取付杆10に当接してもヘッドレスト6の復帰を許容する当接面55と、衝撃によりヘッドレスト6が前方移動すると前記リンク機構Lの一部に係合して前方移動したヘッドレスト6をそのまま保持させる係合屈曲部53を設けて構成し、背凭フレーム3の上部に設けたブラケット60に取付軸58により回動自在に取付けた車両用シートとしたものである。
本発明は、前記ヘッドレスト取付杆10は背凭フレーム3に設けた前記リンク機構Lの一部を構成する上側リンク杆15に固定し、前記係合片51の当接面55および係合屈曲部53は、係合片51が前記ヘッドレスト取付杆10に向かう回動方向を基準に前記係合屈曲部53は前下がり傾斜に、前記当接面55は後下がり傾斜に夫々形成し、前記係合屈曲部53と当接面55の境界部分がヘッドレスト取付杆10の下方を越えると、係合片51とヘッドレスト取付杆10とは互いにロック状態を保持するように構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記後突感知体25の前側には、略四角形の一枚板状に形成したプレート体31を前記背凭シート2の背凭フレーム3に対して前後移動自在に取付けて構成した板状支持材30を設け、前記プレート体31の上部は背凭フレーム3の上部フレーム57に可及的に接近させた車両用シートとしたものである。
請求項2の発明では、係合屈曲部53と当接面55とにより、ヘッドレスト6の復帰と保持との両立を簡素な構成で達成できる。
請求項3の発明では、係合屈曲部53と当接面55とを、一層、確実に作用させ、ヘッドレスト6の復帰と保持とを両立させることができる。
請求項4の発明では、ヘッドレスト6の戻りを防止して頭部支持状態を良好にすると共に、着座者の上体をプレート体31が支持し、極めて安定した姿勢で着座者を支持し、一層、むち打ち症予防の効果を向上させることができる。
背凭シート2の上部にはヘッドレスト6を設ける。ヘッドレスト6の構成は任意であり、少なくとも着座者の頭部を支持する頭部支持部7と、前記背凭シート2に装着するためピラー8とを設けて構成している。
ヘッドレスト6のピラー8は左右方向のヘッドレスト取付杆10に設けたピラー支持部材11に高さ調節自在に取付ける。ピラー8とピラー支持部材11の構成は公知であり、図示は省略するが、ピラー支持部材11に設けた係合部材を所望高さに位置させたピラー8に形成した係合凹部に選択的に係合させて保持すればよい。
この場合、上側リンク杆15は、回動軸16より上側を上リンクアーム部22に形成し、回動軸16より下側を下リンクアーム部23に形成し、上リンクアーム部22と下リンクアーム部23は逆「く」の字形状に形成し、下リンクアーム部23よりも上リンクアーム部22を長く形成する。また、上側リンク杆15は、下リンクアーム部23が回動軸16を基準に下方に至るに従い前側に位置するように、傾斜させて取付ける。
この場合、後突感知体25が後方移動すると、下側リンク26は伝動部材20を下方に牽引し、伝動部材20は上側リンク杆15の下部を下方回動させ、上側リンク杆15の上部は前方回動してヘッドレスト6を前方移動させる。
したがって、後突感知体25は、上側リンク杆15と伝動部材20と下側リンク26とにより構成するリンク機構Lを介してヘッドレスト取付杆10を上動させる。
しかして、前記下側リンク26および前記上側リンク杆15の各部材は板状に形成し、夫々、前記背凭フレーム3の左右側部フレーム17に取付けているので、左右の左右側部フレーム17の間には前記後突感知体25が位置するだけであり、着座者に着座時の違和感あるいは不快感を与えない。
しかして、背凭シート2の背凭フレーム3には、板状支持材30を設ける。板状支持材30は着座者の上体(腰部を含む上半身)を支持するものである。板状支持材30は着座者の上体を「面」で支持して、着座姿勢を安定させ、ヘッドレスト6による頭部の支持を良好にさせる。
前記板状支持材30は、略四角形の一枚板状のプレート体31により形成し、プレート体31は、ポリプロピレン等の合成樹脂により、着座者を支持しうる所定の強度を有しつつ、着座者からの後方荷重(体重の場合も含む)を受けたときある程度弾性変形しながら荷重支持するように構成すると、所謂「当たり」と呼ばれる背当たり時の感触を柔軟にできて、好適である。
この場合、前記ワイヤスプリング32は、所定の弾性を有しており、プレート体31に荷重が掛かったときに、プレート体31全体が面形状を保持したまま後方移動しうるように構成する。
しかして、前記プレート体31の上縁は、中央部が低い円弧形状の上側円弧部33に形成し、上側円弧部33は平均的着座者の第九胸椎付近Cより上方に位置させる。
第九胸椎付近Cは、上体の重心位置であり、着座姿勢において脊柱の中でも変化しない部分(移動量が少)であり、プレート体31の上縁を第九胸椎付近Cより上方に位置させることで、板状支持材30は着座者の上体の重心位置を支持する。
しかして、前記上側円弧部33を有するプレート体31の上側部分34の上側側縁35は、略直線状に形成して、上側部分34が略同一の左右幅を有するように形成する。これにより、上側部分34は着座者の上体を面状態で支持できる。
上側部分34の下方のプレート体31のプレート中間部分36は、その上下中間部が最も幅狭になるように、その左右側縁を円弧形状の中間円弧部37に夫々形成する。着座者のウエスト近傍は、着座姿勢においてそれ程支持を必要とせず、むしろ圧迫による着座疲労・腰痛の原因となるので、プレート中間部分36の左右側縁は中間円弧部37に形成し、圧迫から着座者を開放する。また、着座者のウエスト近傍のサイズは個人差が大きく、この点でも、プレート体31のプレート中間部分36を中間円弧部37に形成すると、好適である。
即ち、背凭フレーム3に板状支持材30を設けたことで、板状支持材30の上端から下端の何れかの部分の後方に後突感知体25を設ければ後突を感知できるようになる点、板状支持材30のプレート中間部分36は後方移動量が大きく後突のとき後突感知体25を大きく移動させて確実に後突を感知できる点、また、後突感知体25を上方に設けると、その部分の板状支持材30を所定量後方移動させることになって、着座者の上体の支持が不足してしまう点等の理由から、プレート中間部分36の後方に後突感知体25を位置させる。
したがって、板状支持材30による着座者の支持と、後突感知体25による後突の感知の確実性とを両立させられる。
即ち、骨盤の上部を形成する腸骨R部分近傍を腸骨支持部41により支持することで着座者の腰部を確実にホールドするようにしている。
同様に、着座者の仙骨S部分近傍を仙骨支持部43により支持することで着座者の腰部を確実にホールドする。
しかして、ワイヤスプリング32のうち下側ワイヤスプリング32Bは、前記腸骨支持部41よりも上側であって中間円弧部37の最幅狭部分より下方に位置させると、着座者の腰部を有効に支持できて、好適である。
また、骨盤・仙骨近傍に下側ワイヤスプリング32Bを設けているので、後突のときには板状支持材30の下側部分が「面」となって一体的に後方移動し、これにより後突感知体25を確実に後方移動させて、後突の感知を確実にする作用も期待している。
しかして、ワイヤスプリング32は、前記上側ワイヤスプリング32Aと下側ワイヤスプリング32Bの上下2本並設し、一枚板状のプレート体31は上下左右4箇所で支持されて、面状体で着座者を支持する。ワイヤスプリング32の上側ワイヤスプリング32Aと下側ワイヤスプリング32Bは、何れも左右両端部を背凭フレーム3に固定状態に取付け、その中間部は適宜上下方向に屈曲させた屈曲部44に形成し、屈曲部44によりプレート体31を面状態で支持するように構成する。
しかして、前記上側リンク杆15の上リンクアーム部22には、バネ18の一端係止し、バネ18の他端は側部フレーム17に係止する。また、下側リンク26にはバネ19の一端係止し、バネ19の他端は側部フレーム17に係止する。バネ18およびバネ19は、ヘッドレスト6が後側所定位置に保持するように、上側リンク杆15および下側リンク26を付勢する。
即ち、バネ18は上リンクアーム部22を下方回動させるように付勢し、バネ19は下側リンク26を下方回動させるように付勢する。
そして、ヘッドレスト6と背凭フレーム3との間には、後突時に頭部を支持するために前方移動したヘッドレスト6を、その位置に保持する保持機構50を設ける。
前記係合片51は、前板52の上部を後側に屈曲させて係合屈曲部53に形成し、前板52の左右側縁には側板54を一体状に設け、側板54の上部は前記ヘッドレスト取付杆10の前面に当接する当接面55に形成する。
側板54の下部は取付部56に形成し、取付部56は背凭フレーム3の上部フレーム57に取付軸58により係合片51の係合屈曲部53が前記移動軌跡Kに対して退避位置から係合位置に回動するように取付ける。
そして、一旦、上動したヘッドレスト取付杆10は、後突時の慣性による頭部の後方移動の荷重を受けて元の位置に戻ろうとするが、移動軌跡Kにある係合片51の係合屈曲部53がヘッドレスト取付杆10の下面に係合し、そのまま、ヘッドレスト6の着座者の頭部支持状態を保持する(図11)。
前記取付軸58は上部フレーム57に設けたブラケット60に軸装し、取付軸58には復帰用バネ67を設ける。復帰用バネ67は係合屈曲部53がヘッドレスト取付杆10に係合しない復帰位置(図10)に位置するように、係合片51を付勢する。
この場合、係合屈曲部53は前下がり傾斜に、当接面55は後下がり傾斜に夫々形成し、係合屈曲部53と当接面55の境界を死点Mとし(図9)、この死点M位置がヘッドレスト取付杆10の下方を越えると、所謂死点越えとなって、係合片51とヘッドレスト取付杆10とは互いにロックし(図11)、死点Mを越えない場合は、復帰可能位置となってヘッドレスト取付杆10の元の位置へ復帰を許容する(図10)。
また、ヘッドレスト取付杆10は断面丸形状に、係合片51の当接面55は円弧形状に夫々形成すると、ヘッドレスト取付杆10と係合片51との接触面積を小さくし、ヘッドレスト取付杆10の復帰および係合片51の回動を確実にして、好適である。
弾接用バネ61は下端をブラケット60に設けたバネ係止部62に係合させ、弾接用バネ61の上端は係合片51に設けた係止部63に係止する。
この場合、ブラケット60には、係合片51の当接面55の上部がヘッドレスト取付杆10に当接して、係合片51の係合屈曲部53がヘッドレスト取付杆10の下面に当接係合しない位置で(図10)、弾接用バネ61にの上端に当接するバネストッパ65を設ける。
バネストッパ65は、係合片51の当接面55がヘッドレスト取付杆10に弾接するように付勢している弾接用バネ61の弾接作用を、後突時の慣性(加速を伴う荷重)以外の作用によりヘッドレスト取付杆10が上動しとき、係合片51の係合屈曲部53がヘッドレスト取付杆10の下面に係合するのを防止するものである。
つまり、係合片51の回動時の死点M位置と、弾接用バネ61がバネストッパ65に当接する位置とを一致させて(図10)、通常はバネストッパ65により死点M越えを防止して、ヘッドレスト取付杆10と係合片51とのロックを回避して復帰可能にしている。
したがって、係合片51は、後突時には慣性により後方回動してロックし(図11)、弾接用バネ61の弾力により後方回動したときは弾接用バネ61がバネストッパ65により係合片51に不作用状態になると、係合片51は復帰用バネ67の弾力により戻されて、弾接用バネ61と復帰用バネ67の双方の弾力により復帰可能位置に保持され(図10)、一旦上動したヘッドレスト取付杆10が戻ると、ヘッドレスト取付杆10の前面に係合片51は常時当接することになる(図9)。
しかして、前記復帰用バネ67は、復帰用バネ67の上端は係合片51に設けた係止部69に係止し、その下端はブラケット60に設けたバネ係止部68または弾接用バネ61の下端に係合させる(図8、図9、図11)。
即ち、実施例では、復帰用バネ67の下端は弾接用バネ61の下端に係合させているから、簡素な構成となる。
また、前記係合片51の前板52は折り返して前後二層の折り返し部70に形成して係合片51の上部を重く形成すると、後突のときの係合片51の回動の慣性力を大きくし、作動を確実にでき、好適である。
背凭シート2の背凭フレーム3には板状支持材30を設け、板状支持材30は略四角形の一枚板状に形成したプレート体31をワイヤスプリング32を介して背凭フレーム3に前後移動自在に取付けて構成しているから、板状支持材30は、保持したまま前後移動して着座者を支持する。
また、板状支持材30のプレート体31は略四角形の一枚板状に形成しているから、プレート体31の所定部分にのみ掛かる荷重も、プレート体31全体が後方に移動することで上下左右に荷重を分散させ、確実に支持する。
即ち、例えば、上下にプレート体31を分割して形成すると、上下のプレート体31の間の部分に荷重が掛かったとき、上下のプレート体31は夫々回転して荷重を確実に支持できないことがあるが、本願は、略四角形の一枚板状のプレート体31により板状支持材30を形成しているので、上下中間に掛かる荷重も板状支持材30全体により確実に受け止めて支持する。
したがって、ヘッドレスト6は上側リンク杆15により前方回動して頭部を支持し、むち打ち症防止効果を奏する。
したがって、板状支持材30による着座者の支持と、後突感知体25による後突の感知の確実性とを両立させられ、合理的構成となる。
また、板状支持材30のプレート体31の上部後側に後突感知体25を設けなくてすむので、後突のときの着座者の上体を板状支持材30が確実に支持できする。
そのため、バネ18およびバネ19の弾力より強い(大きい)衝撃による慣性が生じたときに、ヘッドレスト6が前方移動するが、同時に着座者の頭部にも慣性力が作用して前方移動したヘッドレスト6を元の位置に戻そうと作用することになる。
本願では、ヘッドレスト6と背凭フレーム3との間には、後突時に頭部を支持するために前方移動したヘッドレスト6を、その位置に保持する保持機構50を設けているから、後突時の前方移動したヘッドレスト6は保持機構50によりそのまま保持され、確実に頭部を支持する。
したがって、むち打ち症防止効果を、一層、確実に奏する。
しかして、保持機構50は、係合片51をヘッドレスト6を背凭フレーム3に取付けたヘッドレスト取付杆10の通常位置から後突時の前方移動位置までの移動軌跡Kに、出入りするように設けているから、通常時では図9のように、係合片51の係合屈曲部53が移動軌跡Kより退避している。
そして、移動軌跡Kより退避している係合片51は、後突されると、係合片51自体の質量に対して着座者に作用するのと同様に慣性が作用するから、この慣性力は直ちに移動軌跡Kに向けて係合屈曲部53が回動するように作用する。
また、このとき、着座者の背部が後突感知体25を押すのと同時に、頭部も後方移動し、後方移動する頭部は、ヘッドレスト6により支持されるが、ヘッドレスト6は頭部により後側に押されてヘッドレスト取付杆10を後方移動させようとするので、一旦上動して係合片51の係合屈曲部53を通過させたヘッドレスト取付杆10の下面は頭部により押されて下がることにより係合片51の係合屈曲部53に係合し、そのまま、係合片51はヘッドレスト6の着座者の頭部支持状態を保持する(図11)。
したがって、取付軸58により回動自在に係合片51を設けるだけで、移動したヘッドレスト取付杆10に係合片51が係合するように構成でき、保持機構50を簡素に構成することができる。
この場合、係合屈曲部53は前下がり傾斜に、当接面55は後下がり傾斜に夫々形成し、係合屈曲部53と当接面55の境界を死点Mとしているから(図9)、係合屈曲部53が係合すると、所謂死点越えとなって、係合片51とヘッドレスト取付杆10とは互いにロックする。
即ち、復帰用バネ67は、後突時の慣性力より弱い弾性に設定し、後突時の係合片51の回動には障害とならず、後突時の慣性(加速を伴う荷重)以外の作用によりヘッドレスト取付杆10が上動したとき、係合片51の係合屈曲部53がヘッドレスト取付杆10の下面下方の手前の復帰可能位置に復帰用バネ67の弾力で位置させ、不用意な、保持機構50のロック状態を防止する(図10)。
なお、仮に、ヘッドレスト取付杆10の下面に係合片51の係合屈曲部53が係合して、保持機構50がロックしても、ヘッドレスト6を手動操作により前方移動させて、ヘッドレスト取付杆10を係合片51の係合屈曲部53より上方に持ち上げると、復帰用バネ67の弾力で係合片51の係合屈曲部53はヘッドレスト取付杆10の下方の復帰可能位置に位置し(図10)、この状態でヘッドレスト6を戻すと、ヘッドレスト取付杆10が下降して係合片51の当接面55に当接して係合片51を退避させ、ヘッドレスト取付杆10と係合片51は夫々元の位置に復帰する(図9)。
この場合、弾接用バネ61は係合片51の係合屈曲部53がヘッドレスト取付杆10の下面に係合するまで作用すると、前記した後突以外の要因によって保持機構50がロック状態になるが、本願では、係合片51をヘッドレスト取付杆10に向けて回動させる弾接用バネ61の端部の移動路中にバネストッパ65を設けているので、静的な荷重によるヘッドレスト取付杆10が上動し、弾接用バネ61の弾力で復帰可能位置まで係合片51が回動すると(図10)、弾接用バネ61がバネストッパ65に当たり、弾接用バネ61の弾力は非作用状態となる(図10)。
そして、係合片51の上部は、円弧形状の当接面55に形成しているから、上動していたヘッドレスト取付杆10は当接面55を押しながら下降し、元の位置に復帰する(図9)。
したがって、後突感知体25が静的な荷重(加速されていない力)により後方移動した場合は、係合片51を初期状態に復帰させ、ヘッドレスト6も元に位置に戻すことができ、ヘッドレスト6の使用不可能状態を回避する。
また、係合屈曲部53と当接面55の境界の死点M位置と、弾接用バネ61がバネストッパ65に当接する位置とを一致させているから(図10)、係合片51は通常死点M位置より回動せず、復帰可能となる。
また、係合片51の当接面55はヘッドレスト取付杆10の正面に当接しているが、弾接用バネ61の弾力の作用方向とヘッドレスト取付杆10の前方移動方向とは交差方向となるため、弾接用バネ61の弾力はヘッドレスト取付杆10の前方移動に影響しない。
なお、後突時に、ヘッドレスト取付杆10が係合片51より大きく上動して、死点越えした係合片51の係合屈曲部53の上端との間に隙間ができても、係合方向に回動した係合片51の前板52の内面がバネストッパ65に当接している弾接用バネ61の端部に当接し、慣性と弾接用バネ61の端部に挟持させれた状態で停止し、この係合片51の係合屈曲部53にヘッドレスト取付杆10が係合するので、仮に、係合片51の係合屈曲部53とヘッドレスト取付杆10とが係合するまでのタイムラグがあっても、前記したように、係合片51は後突時の慣性によりヘッドレスト取付杆10の下方に留まり、一旦上動したヘッドレスト取付杆10は前記係合片51に作用するのと同様な後突時の慣性により後方移動する着座者の頭部により押されて下降しても、係合片51の係合屈曲部53とヘッドレスト取付杆10の両者は確実に係合する。
Claims (4)
- 少なくとも着座者の頭部を支持する頭部支持部7にピラー8を設けて構成したヘッドレスト6を、リンク機構Lを介して背凭フレーム3に前移動可能に取付け、着座者の腰部付近後方に位置する前記背凭フレーム3には慣性による着座者の後方移動を感知する後突感知体25を設け、該後突感知体25とヘッドレスト6のリンク機構Lとは、後突感知体25の後方移動によりヘッドレスト6を前方移動させて着座者の頭部を支持するように連結し、前記ヘッドレスト6と背凭フレーム3との間には、後突時に頭部を支持する位置に一旦前方移動したヘッドレスト6が、後突の慣性により頭部に押されて後方に戻るのを、その位置に保持する係合片51を有する保持機構50を設け、該係合片51は、前記ヘッドレスト6が後突時に前記後突感知体25の後方移動の慣性力により前方移動すると、前記後突時の慣性力が前記係合片51自体の質量に作用して前記リンク機構Lの一部または前記ヘッドレスト6側に係合して前方移動したヘッドレスト6をそのまま保持する構成とし、前記係合片51は、前記後突時の慣性力より弱い弾力の復帰用バネ67により、通常時は前記リンク機構Lの一部またはヘッドレスト6を取付けたヘッドレスト取付杆10に係合しないように付勢する構成とし、前記係合片51を取付けた取付軸58には、前記係合片51の当接面55が前記リンク機構Lの一部またはヘッドレスト取付杆10に弾力的に当接するように付勢する弾接用バネ61を設け、該弾接用バネ61の近傍には前記係合片51が前記リンク機構Lの一部またはヘッドレスト取付杆10に当接してもヘッドレスト6の復帰を許容する位置にて弾接用バネ61の付勢を停止させるバネストッパ65を設けた車両用シート。
- 請求項1において、前記係合片51は、通常のヘッドレスト6の前方移動では前記ヘッドレスト取付杆10に当接してもヘッドレスト6の復帰を許容する当接面55と、衝撃によりヘッドレスト6が前方移動すると前記リンク機構Lの一部に係合して前方移動したヘッドレスト6をそのまま保持させる係合屈曲部53を設けて構成し、背凭フレーム3の上部に設けたブラケット60に取付軸58により回動自在に取付けた車両用シート。
- 請求項2において、前記ヘッドレスト取付杆10は背凭フレーム3に設けた前記リンク機構Lの一部を構成する上側リンク杆15に固定し、前記係合片51の当接面55および係合屈曲部53は、係合片51が前記ヘッドレスト取付杆10に向かう回動方向を基準に前記係合屈曲部53は前下がり傾斜に、前記当接面55は後下がり傾斜に夫々形成し、前記係合屈曲部53と当接面55の境界部分がヘッドレスト取付杆10の下方を越えると、係合片51とヘッドレスト取付杆10とは互いにロック状態を保持するように構成した車両用シート。
- 請求項1または請求項2または請求項3において、前記後突感知体25の前側には、略四角形の一枚板状に形成したプレート体31を前記背凭シート2の背凭フレーム3に対して前後移動自在に取付けて構成した板状支持材30を設け、前記プレート体31の上部は背凭フレーム3の上部フレーム57に可及的に接近させた車両用シート。
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