JP4714597B2 - 脱気装置 - Google Patents
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Description
すなわち、循環水に注入された窒素の溶解が促進されるのは、循環処理系内に配置した溶解促進タンク内であって、それ以外のところでの溶解はほとんど期待できない。また、循環ポンプの吸入側で注入した窒素は、その循環ポンプの回転翼で攪拌されるが、その循環ポンプの吸入側には負圧が生じる。この負圧発生部分で窒素を攪拌しても、そこで溶解が促進されることはなく、ほとんどが気泡のまま溶解促進タンクへ送り込まれる。
すなわち、請求項1に係る発明は、水を循環利用する水循環系に付設され、該水循環系を循環する循環水に溶存する酸素を脱気させるための脱気装置であって、内部に循環水が所定量貯留されるとともに、該循環水の上部に所定容積の空間が形成される一つの反応槽と、該反応槽の上部に接続されるとともに、前記水循環系から排出される循環水を該反応槽の上部空間に導く還水系統と、該還水系統の途中に接続されるとともに、該還水系統を流通する循環水内に窒素を加圧注入する窒素注入系統と、前記反応槽の上部に接続されるとともに、前記反応槽の上部空間内を真空引きして所定の負圧環境に維持する負圧環境維持系統と、前記反応槽から排出される循環水を前記水循環系統に導く返水系統とを備えており、前記還水系統は、前記水循環系から排出される循環水を前記反応槽に圧送する送水ポンプと、送水ポンプの二次側に設けられる定流量弁とを備え、前記送水ポンプの一次側及び前記定流量弁の二次側に前記窒素注入系統により窒素を加圧注入するように構成したことを特徴とする。
この場合、反応槽の上部空間内は、負圧環境維持系統により真空引きされて、所定の負圧環境に維持されているので、この負圧環境の空間内に循環水を供給することにより、循環水に混入している窒素及び酸素が空間内に噴出する。そして、空間内に噴出した窒素及び酸素は、負圧環境維持系統によって真空引きされて反応槽の外部に排出され、窒素及び酸素が分離された循環水が反応槽内に貯留される。そして、反応槽内に貯留された循環水は、返水系統によって水循環系に供給され、水循環系を循環した後に、再び還水系統によって反応槽内に供給される。
このようなことが連続して行われることにより、水循環系を循環する循環水から次第に酸素が脱気されることになる。
この場合、送水ポンプの一次側での窒素の注入量を少なくし、二次側での窒素の注入量を多くすることにより、送水ポンプにキャビティーションが生じるのを防止できる。
また、定流量弁の一時側には送水ポンプの圧力が作用し、二次側には反応槽の上部空間の負圧が作用しているので、定流量弁の一次側と二次側との差圧を大きくとることができ、この差圧によって定流量弁を循環水が通過した際に、循環水から窒素及び酸素が勢いよく噴出し、この噴出した窒素及び酸素と定流量弁の二次側で供給される窒素とが一緒になって反応槽の上部空間内に供給され、これらの気体が負圧環境維持系統による真空引きによって上部空間から排出され、上部空間内が次第に負圧環境の窒素雰囲気に形成され、反応槽内に貯留される循環水から次第に酸素が脱気される。
そして、上部空間内の真空度が高められて真空ポンプの能力を超えようとする場合には、真空破壊弁が作動して外部から空気が取り込まれ、真空ポンプが破壊されるのが防止される。この場合、外部から取り込まれる空気は、分岐配管から真空引き配管に取り込まれ、真空引き配管から真空ポンプに取り込まれることになるので、外部からの空気が反応槽の上部空間内に流入するようなことはなく、還水系統によって反応槽内に供給される循環水に真空破壊弁からの空気が接触するのを避けることができ、反応槽内に貯留されている循環水に空気が溶解するのを防止できる。
また、装置全体を小型化、低コスト化することができるとともに、設置スペースを小さくすることができる。さらに、反応槽の耐圧性を第2種圧力容器の基準に合わせる必要がないので、装置全体を短時間でかつ低コストで製作することができる。
図1〜図5には、本発明による脱気装置の一実施の形態が示されていて、図1は全体の概略構成図、図2は還水系統及び窒素注入系統の概略構成図、図3は負圧環境維持系統の概略構成図、図4は図3の真空破壊弁の拡大図、図5は真空ポンプの冷却装置の概略構成図、図6は水位調整系統の概略構成図、図7は図6の水位検知部の説明図である
なお、窒素発生装置21としては、窒素を供給できるものであれば特に制限はなく、大気から窒素を分離して供給する窒素発生装置、窒素ボンベ等を使用することができる。
7 上部空間、10 還水系統、11 還水配管、12 送水ポンプ、
13 開閉弁(一次側)、14 流量計、15 開閉弁(一次側)、
16 逆止弁(二次側)、17 定流量弁(二次側)、18 開閉弁(二次側)、
20 窒素注入系統、21 窒素発生装置、22 第1窒素注入配管、
23 第2窒素注入配管、24 第1窒素注入量調整装置、
25 第2窒素注入量調整装置、30 負圧環境維持系統、31 真空引き配管、
32 真空ポンプ、33 ケーシング、34 羽根車、35 モータ、36 水槽、
37 補給水配管、38 開閉弁、39 ボールタップ、40 排水配管、
41 開閉弁、42 給水配管、43 排水配管、44 サイレンサー、
45 冷却装置、46 冷却コイル、47 冷却ユニット、48 冷媒配管、
50 温度センサ、51 温度センサ、55 分岐配管、56 真空破壊弁、
57 サイレンサー、58 負圧度調整用弁、60 返水系統、61 返水配管、
62 返水ポンプ、63 開閉弁(一次側)、64 開閉弁(二次側)、
65 定流量弁、70 水位調整系統、71 水位検知部、72 第1電極棒、
73 第2電極棒、74 第3電極棒、75 第4電極棒、76 第5電極棒、
77 バイパス配管、78 バイパス電磁弁、80 水循環系、81 流出口、
82 流入口、83 バイパス配管流量調整用手動弁、
84 流量調整用手動弁(還水系統)、85 流量調整用手動弁(返水系統)
Claims (5)
- 水を循環利用する水循環系に付設され、該水循環系を循環する循環水に溶存する酸素を脱気させるための脱気装置であって、
内部に循環水が所定量貯留されるとともに、該循環水の上部に所定容積の空間が形成される一つの反応槽と、
該反応槽の上部に接続されるとともに、前記水循環系から排出される循環水を該反応槽の上部空間に導く還水系統と、
該還水系統の途中に接続されるとともに、該還水系統を流通する循環水内に窒素を加圧注入する窒素注入系統と、
前記反応槽の上部に接続されるとともに、前記反応槽の上部空間内を真空引きして所定の負圧環境に維持する負圧環境維持系統と、
前記反応槽から排出される循環水を前記水循環系統に導く返水系統とを備えており、
前記還水系統は、前記水循環系から排出される循環水を前記反応槽に圧送する送水ポンプと、送水ポンプの二次側に設けられる定流量弁とを備え、
前記送水ポンプの一次側及び前記定流量弁の二次側に前記窒素注入系統により窒素を加圧注入するように構成したことを特徴とする脱気装置。 - 前記負圧環境維持系統は、前記反応槽の上部に真空引き配管を介して接続される真空ポンプと、前記真空引き配管の途中に分岐配管を介して接続される真空破壊弁と、真空ポンプを循環する水を貯留させる水槽とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の脱気装置。
- 前記負圧環境維持系統には、前記水槽内に設けられる冷却コイルと、前記水槽外に設けられる冷却ユニットと、前記冷却コイルと前記冷却ユニットとの間を循環する冷媒とを備えた冷却装置が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の脱気装置。
- 前記還水系統の定流量弁には、バイパス配管が並設されるとともに、該バイパス配管の途中には該バイパス配管を開閉させるバイパス電磁弁が設けられ、該バイパス電磁弁の開閉動作を、前記反応槽内の水位を検知する検知手段からの信号によって制御するように構成したことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の脱気装置。
- 前記検知手段は、少なくとも、前記反応槽内の制御許容水位の上限を検出する第1電極棒と、下限を検出する第2電極棒と、コモン用の第3電極棒とを有し、第1電極棒及び第2電極棒からの検知信号により、前記バイパス電磁弁の開閉動作が制御されることを特徴とする請求項4に記載の脱気装置。
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