JP4680748B2 - 排ガス処理用触媒および排ガスの処理方法 - Google Patents
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Description
(2) Ti−Al複合酸化物+(V、Wおよび/またはMo)、
(3) Ti−Zr複合酸化物+(V、Wおよび/またはMo)、
(4) Ti−W複合酸化物+(V、Wおよび/またはMo)、
(5) Ti−Si−Zr複合酸化物+(V、Wおよび/またはMo)、
(6) Ti−Si−Mo複合酸化物+(Vおよび/またはW)、
(7) Ti−Si−Mo複合酸化物+(V、Wおよび/またはMo)、
(8) Ti−Si−W複合酸化物+(Vおよび/またはMo)、
(9) Ti−Si−W複合酸化物+(V、Wおよび/またはMo)、
(10) Ti酸化物+(V、Wおよび/またはMo)。
FT−IR装置として、ニコレー社製のPROTEGE460を用い、これに拡散反射型in situセルを取り付けて測定する。100メッシュ以下に粉砕した試料0.02gを拡散反射型セルの試料台にKBrなどで希釈せずに粉末のまま載せ、酸素(O2)を5容量%含むヘリウムガスを流速40ml/minで流しながら400℃まで加熱し、400℃で60分間保持する。その後、ヘリウムガスを流しつつ150℃まで冷却し、150℃でピリジン10μL(microliter)を注入して試料にピリジンを吸収させる。その後、150℃でヘリウムガスを120分間流して試料に物理吸着したピリジンを除去した後、室温まで放冷し、分解能4cm−1でFT−IRスペクトルを測定する。ブレンステッド酸量(B)は、得られたFT−IRスペクトルの1515〜1565cm−1の範囲を、またルイス酸量(L)は、1425〜1465cm−1の範囲をそれぞれ積分することにより求められる。
pKa=+3.3の指示薬としてp−ジメチルアミノアゾベンゼンを用い、n−ブチルアミン滴定法に従って求める。120℃で3時間以上乾燥した粉体試料0.2gを精密天秤で秤量し、試験管に入れ、これに約20mlのベンゼンを加える。そこに、上記指示薬をベンゼンに溶かした溶液を数滴加え、栓をしてよく振り混ぜると、指示薬の酸性色である赤色となる。これに、0.13mmol/mlのn−ブチルアミンのベンゼン溶液をミクロビュレットで加え、試料が指示薬の塩基性色である黄色に変色した点を滴定の終点とし、滴定量と試料の質量とから、次式に従って固体酸量(mmol/g)を算出する。
本発明の排ガス処理用触媒中のチタン系酸化物の含有量は、触媒の全質量基準で、75〜99.9質量%、好ましくは80〜99.5質量%、より好ましくは85〜99質量%である。チタン系酸化物の含有量が99.9質量%を超えると、バナジウム、タングステンおよびモリブデンから選ばれる少なくとも1種の元素の含有量が少なくなりすぎて触媒性能が低下し、また75質量%より少なくすると、バナジウムなどの元素の含有量が大きくなり、それに見合う触媒性能の向上は認められず、かえって触媒コストが上昇して好ましくない。
<Ti−Si複合酸化物(a)>
25質量%アンモニア水137リットルにスノーテックス−20(日産化学株式会社製、約20質量%のSiO2含有)10kgを加え、攪拌、混合した後、硫酸チタニルの硫酸溶液(TiO2として70g/リットル、硫酸濃度287g/リットル)257リットルを攪拌しながら120分以上かけて滴下した(pH8)。得られたゲルを20時間放置した後、ろ過、水洗、続いて120℃で20時間乾燥した。これを500℃で5時間焼成し、さらにハンマーミルを用いて粉砕し、分級機で分級して平均粒子径12μmの粉体を得た。
8リットルの水に、メタバナジン酸アンモニウム1.3kg、パラタングステン酸アンモニウム1.9kg、シュウ酸2.0kgおよびモノエタノールアミン1.2kgを混合し、溶解させ均一溶液を調製した。先に調製したTi−Si複合酸化物(a)粉体18.0kgをニーダーに投入後、有機バインダー(デンプン1.5kg)などの成形助剤とともに上記均一溶液を加え、よく攪拌した。さらに、適量の水を加えつつブレンダーでよく混合した後、連続ニーダーで十分混練りし、外形80mm角、目開き4.0mm、肉厚1.0mm、長さ500mmのハニカム状に押出成形した。得られた成形物を60℃で乾燥した後、450℃で5時間焼成して触媒(1)を得た。この触媒の組成は、Ti:Si:V:W(TiO2:SiO2:V2O5:WO3として換算比率)=78.3:8.7:5:8であった。
実施例1において、パラタングステン酸アンモニウム1.9kgの代わりに、パラモリブデン酸アンモニウム2.0kgを用いた以外は同様にして、触媒(2)を得た。この触媒(2)の組成は、Ti:Si:V:Mo(TiO2:SiO2:V2O5:MoO3として換算比率)=78.3:8.7:5:8であった。触媒(2)の、FT−IR分析法により求めた比率(B/L)を表1に示す。
<Ti−Si−Mo複合酸化物(b)>
シリカゾル(スノーテックス−30、日産化学株式会社製、SiO2換算30質量%含有)3.3kgと工業用アンモニア水(25質量%アンモニア含有)103kgと水58リットルとの混合溶液に、モリブデン酸3.4kgを加え、よく攪拌し、モリブデン酸を完全に溶解させ、均一溶液を得た。この溶液に硫酸チタニルの硫酸溶液(TiO2として70g/リットル、硫酸濃度287g/リットル)228リットルを攪拌しながら120分かけて滴下し、沈澱を生成させた(pH8)。この共沈スラリーを約40時間静置した後、ろ過し、水で十分洗浄した後、100℃で1時間乾燥させた。さらに、空気雰囲気下、500℃で5時間焼成した。ハンマーミルを用いて粉砕し、分級機で分級して平均粒子径12μmの粉体を得た。
8リットルの水に、メタバナジン酸アンモニウム1.8kg、シュウ酸1.67kg、さらにモノエタノールアミン0.4kgを混合し、溶解させ、均一溶液を調製した。先に調製したTi−Si−Mo複合酸化物粉体18.6kgをニーダーに投入後、有機バインダー(デンプン1.5kg)などの成形助剤とともに上記バナジウム含有溶液を加え、よく攪拌した。さらに、適量の水を加えつつブレンダーでよく混合した後、連続ニーダーで十分混練りし、外形80mm角、目開き44.0mm、肉厚1.0mm、長さ500mmのハニカム状に押出成形した。得られた成形物を60℃で乾燥した後、450℃で5時間焼成して触媒(3)を得た。この触媒の組成は、Ti:Si:Mo:V(TiO2:SiO2:MoO3:V2O5として換算比率)=74.3:4.7:14:7であった。触媒(3)の、FT−IR分析法により求めた比率(B/L)を表1に示す。
8リットルの水に、メタバナジン酸アンモニウム1.8kg、硫酸アンモニウム1.7kg、シュウ酸1.67kg、さらにモノエタノールアミン0.4kgを混合し、溶解させ、均一溶液を調製した。市販のTiO2粉体(DT−51(商品名)、ミレニアム社製)6.2kgをニーダーに投入後、有機バインダー(デンプン1.5kg)などの成形助剤とともに上記バナジウム含有溶液を加え、よく攪拌した。さらに、適量の水を加えつつブレンダーでよく混合した後、連続ニーダーで十分混練りし、外形80mm角、目開き4.0mm、肉厚1.0mm、長さ500mmのハニカム状に押出成形した。得られた成形物を60℃で乾燥した後、450℃で5時間焼成して触媒(4)を得た。この触媒の組成は、Ti:V:S(TiO2:V2O5:Sとして換算比率)=92.5:7:0.5であった。触媒(4)の、FT−IR分析法により求めた比率(B/L)を表1に示す。
<Ti−Si複合酸化物(d)>
硫酸チタニルの硫酸溶液(TiO2として70g/リットル、硫酸濃度287g/リットル)257リットルにスノーテックス−20を10kg加え、攪拌、混合し、この混合水溶液を70℃に加熱した。加熱した混合水溶液に、25質量%アンモニア水137リットルを攪拌しながら30分かけて滴下した後、pH=7となるよう調整した。得られたゲルを70℃にて2時間攪拌した後、ろ過、水洗し、続いて100℃で20時間乾燥した。これを500℃で5時間焼成し、さらにハンマーミルを用いて粉砕し、分級機で分級して平均粒子径12μmの粉体を得た。
8リットルに水にメタバナジン酸アンモニウム1.3kg、パラタングステン酸アンモニウム1.9kg、シュウ酸2.0kgおよびモノエタノールアミン1.2kgを混合し、溶解させ、均一溶液を調製した。先に調製したTi−Si複合酸化物(d)18kgをニーダーに投入後、有機バインダー(デンプン1.5kg)の成形助剤とともに上記のバナジウムおよびタングステン含有溶液を加え、よく攪拌した。さらに適量の水を加えつつブレンダーでよく混合した後、連続ニーダーで十分混練りし、外形80mm角、目開き4.0mm、肉厚1.0mm、長さ500mmのハニカム状に押出成形した。得られた成形物を60℃で乾燥した後、450℃で5時間焼成して触媒(5)を得た。この触媒(5)の組成は、Ti:Si:V:W(TiO2:SiO2:V2O5:WO3として換算比率)=78.3:8.7:5:8であった。触媒(5)について、FT−IR分析法により求めたチャートを図4に示し、このチャートに基づいて求めた比率(B/L)を表1に示した。
市販のV2O5粉体1.4kgを、市販のアナターゼ型酸化チタニア粉体(DT−51(商品名)、ミレニアム社製)18.6kgと混合し、ニーダーに投入後、有機バインダー(デンプン1.5kg)などの成形助剤とともに適量の水を加えつつブレンダーでよく混合した後、連続ニーダーで純分混練りし、外形80mm角、目開き4.0mm、肉厚1.0mm、長さ500mmのハニカム状に押出成形した。得られた成形品を60℃で乾燥後、500℃で5時間焼成して触媒(6)を得た。この触媒の組成は、Ti:V=95:5(TiO2:V2O5とした換算比率)であった。
実施例1〜3および比較例1、2、5で得られた触媒(1)〜(6)を用いて下記の条件で活性評価試験(脱硝反応試験およびクロロトルエン分解試験)を行った。
触媒(1)〜(6)のそれぞれ36.3mlを長さ1200mm、口径50mmのステンレス鋼製反応管に充填し、下記の反応ガスを下記の反応ガス温度および空間速度で流し、それぞれ反応管出口でのNOx濃度およびクロロトルエン濃度を測定してNOx除去率(脱硝率)およびクロロトルエン分解率を求めた。
反応ガス=NOx:200ppm、NH3:200ppm、SO2:50ppm、O2:10%、H2O:12%、N2:バランス
反応ガス温度:200℃、300℃および400℃
空間速度:17,000hr−1(STP)
脱硝率は下記式に従って求めた。
反応ガス=クロロトルエン:20ppm、SO2:50ppm、O2:10%、H2O:12%、N2:バランス
反応ガス温度=200℃
空間速度=3800hr−1
クロロトルエン分解率は下記式に従って求めた。
実施例1において、25質量%アンモニア水の量を69リットルに変更し、硫酸チタニルの硫酸溶液257リットルの代わりに四塩化チタン水溶液(TiO2として36質量%含有)88リットルを用いたこと以外は同様にして、Ti−Si複合酸化物(e)を得た。得られたTi−Si複合酸化物(e)について、pKa≦+3.3である固体酸量を表1に、またFT−IR分析法により得られたチャートを図6に示し、このチャートに基づいて求めた比率(B/L)を表2に示した。
8リットルの水に、メタバナジン酸アンモニウム1.3kg、パラタングステン酸アンモニウム1.9kg、シュウ酸2.0kgおよびモノエタノールアミン1.2kgを混合し、溶解させ均一溶液を調製した。先に調製したTi−Si複合酸化物(e)粉体18kgをニーダーに投入後、有機バインダー(デンプン1.5kg)などの成形助剤とともに上記均一溶液を加え、よく攪拌した。さらに、適量の水を加えつつブレンダーでよく混合した後、連続ニーダーで十分混練りし、外形80mm角、目開き4.0mm、肉厚1.0mm、長さ500mmのハニカム状に押出成形した。得られた成形物を60℃で乾燥した後、450℃で5時間焼成して触媒(1)を得た。この触媒の組成は、Ti:Si:V:W(TiO2:SiO2:V2O5:WO3として換算比率)=78.3:8.7:5:8であった。
実施例6において、ハニカム触媒の調製の際に、パラタングステン酸アンモニウム1.9kgの代わりに、パラモリブデン酸アンモニウム2.0kgを用いた以外は同様にして、触媒(8)を得た。この触媒(8)の組成は、Ti:Si:V:Mo(TiO2:SiO2:V2O5:MoO3として換算比率)=78.3:8.7:5:8であった。
実施例3において、アンモニア水の量を52kgに変更し、硫酸チタニルの硫酸溶液228リットルの代わりに四塩化チタン水溶液(TiO2として36質量%含有)78リットルを用いたこと以外は同様にして、Ti−Si−Mo複合酸化物(f)を得た。得られたTi−Si−Mo複合酸化物(f)について、pKa≦+3.3である固体酸量を表2に、またFT−IR分析法により求めた比率(B/L)を表2に示した。
8リットルの水に、メタバナジン酸アンモニウム1.29kg、シュウ酸1.67kg、さらにモノエタノールアミン0.4kgを混合し、溶解させ、均一溶液を調製した。先に調製したTi−Si−Mo複合酸化物(f)粉体19kgをニーダーに投入後、有機バインダー(デンプン1.5kg)などの成形助剤とともに上記バナジウム含有溶液を加え、よく攪拌した。さらに、適量の水を加えつつブレンダーでよく混合した後、連続ニーダーで十分混練りし、外形80mm角、目開き4.0mm、肉厚1.0mm、長さ500mmのハニカム状に押出成形した。得られた成形物を60℃で乾燥した後、450℃で5時間焼成して触媒(3)を得た。この触媒の組成は、Ti:Si:Mo:V(TiO2:SiO2:MoO3:V2O5として換算比率)=76.4:4.8:14.2:5であった。
<TiO2粉体(g)>
25質量%アンモニア水160リットルに硫酸チタニルの硫酸溶液(TiO2として70g/リットル、硫酸濃度287g/リットル)300リットルを攪拌しながら120分かけて滴下した(pH8)。得られたゲルを20時間放置した後、ろ過、水洗、続いて120℃で20時間乾燥した。これを520℃で3時間焼成し、さらにハンマーミルを用いて粉砕し、分級機で分級して平均粒子径12μmのTiO2粉体(g)を得た。
実施例8において、Ti−Si−Mo複合酸化物(f)の代わりに上記粉体TiO2(g)を用いた以外は実施例8と同様にして触媒(10)を得た。この触媒(10)の組成は、Ti:V(TiO2:V2O5として換算比率)=95:5であった。
比較例1において、アンモニア水の量を69kgに変更し、硫酸チタニルの硫酸溶液257リットルの代わりに四塩化チタン水溶液(TiO2として36質量%含有)88リットルを用いたこと以外は同様にして、Ti−Si複合酸化物(h)を得た。得られたTi−Si複合酸化物(h)について、pKa≦+3.3である固体酸量を表2に、またFT−IR分析法により得られたチャートを図7に示し、このチャートに基づいて求めた比率(B/L)を表2に示した。
8リットルに水にメタバナジン酸アンモニウム1.3kg、パラタングステン酸アンモニウム1.9kg、シュウ酸2.0kgおよびモノエタノールアミン1.2kgを混合し、溶解させ、均一溶液を調製した。先に調製したTi−Si複合酸化物(h)18kgをニーダーに投入後、有機バインダー(デンプン1.5kg)の成形助剤とともに上記のバナジウムおよびタングステン含有溶液を加え、よく攪拌した。さらに適量の水を加えつつブレンダーでよく混合した後、連続ニーダーで十分混練りし、外形80mm角、目開き4.0mm、肉厚1.0mm、長さ500mmのハニカム状に押出成形した。得られた成形物を60℃で乾燥した後、450℃で5時間焼成して触媒(11)を得た。この触媒の組成は、Ti:Si:V:W(TiO2:SiO2:V2O5:WO3として換算比率)=78.3:8.7:5:8であった。
<TiO2粉体(i)>
比較例6において、TiO2粉体(g)の調製の際に、ゲルをろ過した後に水洗せず、そのまま120℃で20時間乾燥した。これを520℃で3時間焼成し、さらにハンマーミルを用いて粉砕し、分級機で分級して平均粒子径12μmのTiO2粉体(i)を得た。
実施例6〜8および比較例3、4、6で得られた触媒(7)〜(12)を用いて下記の条件で活性評価試験(脱硝反応試験およびクロロトルエン分解試験)を行った。
触媒(7)〜(12)を用いて、実施例5と同様の方法でそれぞれNOx除去率(脱硝率)およびクロロトルエン分解率を求めた。
反応ガス=NOx:200ppm、NH3:200ppm、SO2:50ppm、O2:9%、H2O:15%、N2:バランス
反応ガス温度:200℃、300℃および400℃
空間速度:15,000hr−1(STP)
脱硝率は下記式に従って求めた。
反応ガス=クロロトルエン:40ppm、SO2:50ppm、O2:9%、H2O:15%、N2:バランス
反応ガス温度=200℃
空間速度=3100hr−1
クロロトルエン分解率は下記式に従って求めた。
実施例1において、硫酸チタニルの硫酸溶液を90分かけて滴下したこと以外は実施例1と同様にして、Ti−Si複合酸化物(j)および触媒(13)を得た。触媒(13)の、FT−IR法により求めた比率(B/L)を表3に、またTi−Si複合酸化物(j)について、pKa≦+3.3である固体酸量を表4に、FT−IR法により求めた比率(B/L)を表4に、それぞれ示した。
実施例1において、硫酸チタニルの硫酸溶液を60分かけて滴下したこと以外は実施例1と同様にして、Ti−Si複合酸化物(k)および触媒(14)を得た。触媒(14)の、FT−IR法により求めた比率(B/L)を表3に、またTi−Si複合酸化物(k)について、pKa≦+3.3である固体酸量を表4に、FT−IR法により求めた比率(B/L)を表4に、それぞれ示した。
実施例1において、硫酸チタニルの硫酸溶液257リットルに、25質量%アンモニア水137リットルとスノーテックス−20 10kgの混合溶液を、攪拌しながら120分かけて滴下したこと以外は実施例1と同様にして、Ti−Si複合酸化物(l)および触媒(15)を得た。触媒(15)の、FT−IR法により求めた比率(B/L)を表3に、またTi−Si複合酸化物(l)について、pKa≦+3.3である固体酸量を表4に、FT−IR法により求めた比率(B/L)を表4に、それぞれ示した。
実施例1、11、12、13および比較例1で得られた触媒(1)、(13)、(14)、(15)および(5)を用いて、実施例5と同様の条件で活性評価試験をそれぞれ行った。結果を表3に示す。
実施例6、11、12、13および比較例3で得られた触媒(7)、(13)、(14)、(15)および(11)を用いて、実施例10と同様の条件で活性評価試験をそれぞれ行った。結果を表4に示す。
Claims (13)
- チタン系酸化物およびその他の触媒活性成分を含有する排ガス中の有害物質を分解除去するための排ガス処理用触媒であって、該触媒のブレンステッド酸(B)とルイス酸(L)との比率(B/L)が0/1〜10/1の範囲にあり、該チタン系酸化物は、チタンとケイ素との複合酸化物、またはチタンとケイ素とクロム、モリブデンおよびタングステンよりなる群から選ばれた少なくとも1種の元素との複合酸化物であり、該その他の触媒活性成分は、バナジウム、タングステンおよびモリブデンよりなる群から選ばれた少なくとも1種の元素またはその化合物であることを特徴とする排ガス処理用触媒。
- 該チタン系酸化物の該比率(B/L)が0/1〜1/1であり、pKa≦+3.3である固体酸量が0.3mmol/g以上である請求項1に記載の排ガス処理用触媒。
- 該触媒の該比率が0/1〜9/1である請求項1または2に記載の触媒。
- 該チタン系酸化物は、チタンとケイ素との複合酸化物またはチタンとケイ素とクロムとの複合酸化物である請求項1〜3のいずれか一つに記載の触媒。
- 該チタン系酸化物は、チタンと、ケイ素との複合酸化物である請求項1〜4のいずれか一つに記載の触媒。
- 該チタン系酸化物中のチタン含有量は、チタンと、ケイ素、クロム、モリブデンおよびタングステンと、の合計質量に対して40〜95質量%である請求項1〜5のいずれか一つに記載の触媒。
- 該チタン系酸化物の含有量は、触媒の全量基準で75〜99.9質量%である請求項1〜6のいずれか一つに記載の触媒。
- 該チタン系酸化物のpKa≦+3.3である固体酸量が0.3〜0.8mmol/gである請求項2〜8のいずれか一つに記載の触媒。
- チタン化合物を含む酸性溶液に、ケイ素、またはケイ素ならびにクロム、モリブデンおよびタングステンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含むアンモニア水溶液を添加して沈殿物を生成させるに当たり、添加を開始してからその全量を添加し終えるまでの時間が40分以上となる工程を経て、得られたチタン系酸化物を用いることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の触媒の製造方法。
- ケイ素、またはケイ素ならびにクロム、モリブデンおよびタングステンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含むアンモニア水溶液に、チタン化合物を含む酸性溶液を添加して沈殿物を生成させるに当たり、添加を開始してからその全量を添加し終えるまでの時間が40分以上となる工程を経て、得られたチタン系酸化物を用いることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の触媒の製造方法。
- ケイ素、またはケイ素ならびにクロム、モリブデンおよびタングステンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素とチタン化合物とを含む酸性溶液に、アンモニア水溶液を添加して沈殿物を生成させるに当たり、添加を開始してからその全量を添加し終えるまでの時間が40分以上となる工程を経て、得られたチタン系酸化物を用いることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の触媒の製造方法。
- アンモニア水溶液に、ケイ素、またはケイ素ならびにクロム、モリブデンおよびタングステンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素とチタン化合物とを含む酸性溶液を添加して沈殿物を生成させるに当たり、添加を開始してからその全量を添加し終えるまでの時間が40分以上となる工程を経て、得られたチタン系酸化物を用いることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の触媒の製造方法。
- 有害物質を含む排ガスを請求項1〜8のいずれか一つに記載の排ガス処理用触媒に接触させて該有害物質を分解除去することを特徴とする排ガスの処理方法。
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