JP4633503B2 - 光学積層体 - Google Patents
光学積層体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4633503B2 JP4633503B2 JP2005057858A JP2005057858A JP4633503B2 JP 4633503 B2 JP4633503 B2 JP 4633503B2 JP 2005057858 A JP2005057858 A JP 2005057858A JP 2005057858 A JP2005057858 A JP 2005057858A JP 4633503 B2 JP4633503 B2 JP 4633503B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- layer
- oxide
- refractive index
- optical laminate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
ポリエチレンテレフタレート基材の上に、接着層を介してハードコート層を備えてなるものであって、
前記接着層が、樹脂と、分散液とにより形成されてなり、
前記分散液が、1〜30nmの範囲の一次粒子径を有する金属酸化物微粒子と、電離放射線硬化型樹脂と、アニオン性の極性基を有する分散剤と、有機溶剤と、チタネート系又はアルミニウム系のカップリング剤とを含んでなるものである。
接着層
接着層は、樹脂と、分散液とを含んでなる組成物により形成されてなる。樹脂と、分散液との混合比は適宜定めることができるが、好ましくは75:25以上92:8以下である。また、接着層全体の好ましい屈折率は、1.67以上1.69以下であり、接着層の膜厚は、好ましくは50nm以上150nm以下である。
樹脂は、それが乾燥硬化した際の屈折率が1.50以上1.53以下であるものが好ましくは用いられる。樹脂の具体例としては、ポリエステル樹脂またはウレタン系樹脂が主要樹脂が好ましくは挙げられる。
本発明の好ましい態様によれば、接着層用組成物にイソシアネート基を有する化合物を添加することが好ましい。イソシアネート基を有する化合物の具体例としては、トリレンジイソシアネート(TDI)、3,3’−トリレン−4,4’−イソシアネート、ジフェニルメタン4,4’−ジイソシアネート(MDI)、トリフェニルメタンp,p' ,p" −トリイソシアネート(T.M)、2,4−トリレンダイマー(TT)、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、トリス(4−フェニルイソシアネート)チオホスフェート、クルード(MDI)、TDI三量体、ジシクロヘキサメタン4,4’−ジイソシアネート(HMDI)、水素添加TDI(HTDI)、メタキシリレンジイソシアネート(XDI)、ヘキサヒドロメタキシリレンジイソシアネート(HXDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルプロパン−1−メチル−2−イソシアノ−4−カババメート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート、3,3' −ジメトキシ4,4’−ジフェニルジイソシアネート、ジフェニルエーテル2,4,1’−トリイソシアネート、m−キシリレンジイソシアネート(MXDI)、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート(PAPI)等が挙げられる。イソシアネート基を有する化合物の添加量は好ましくは接着層用組成物全量に対して10重量%以上である。
電離放射線硬化型樹脂の中でも、好ましくは、アクリレート系の官能基を有するものが好ましくは挙げられる。例えば、比較的低分子量のポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、スピロアセタール樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリチオールポリエン樹脂、多価アルコール等の多官能化合物の(メタ)アクリレート等のオリゴマーまたはプレポリマーおよび反応性希釈剤としてエチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、スチレン、メチルスチレン、N−ビニルピロリドン等の単官能モノマー並びに多官能モノマー、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1、6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート等が好ましくは挙げることができる。
分散液は、1〜30nmの範囲の一次粒子径を有する金属酸化物微粒子、電離放射線硬化型樹脂と、アニオン性の極性基を有する分散剤と、有機溶剤と、チタネート系又はアルミニウム系のカップリング剤とを含んでなるものである。分散液は、それが乾燥硬化した際の屈折率が1.72以上1.80以下であるように調製されるのが好ましい。
金属酸化物微粒子はその屈折率が中屈折率〜高屈折率(1.90〜2.55)と高く、且つ、無色又は不着色のものであり、またその形状はいずれのものであってもよい。本発明における金属酸化物微粒子の一次粒子径は1〜30nmである。好ましくは30nm以下のものを用いる。金属酸化物微粒子の一次粒子径は、走査型電子顕微鏡(SEM)、透過型電子顕微鏡(TEM)等により目視計測してもよいし、動的光散乱法や静的光散乱法等を利用する粒度分布計等により機械計測してもよい。
電離放射線硬化型樹脂の具体例としては、紫外線または電子線のような電離放射線の照射により直接、又は開始剤の作用を受けて間接的に重合反応を生じる官能基を有するモノマー又はオリゴマーが挙げられる。本発明においては、主に、エチレン性二重結合を有するラジカル重合性のモノマーまたはオリゴマーを用いることができ、必要に応じて光開始剤を組み合わせてよい。また、その他の電離放射線硬化型樹脂を用いることも可能であり、例えば、エポキシ基含有化合物のような光カチオン重合性のモノマーやオリゴマーを用いてもよい。光カチオン重合性の樹脂には、必要に応じて光カチオン重合開始剤が組み合わせて用いられる。樹脂の分子間で架橋結合が生じるように、樹脂であるモノマー又はオリゴマーは、重合性官能基を2個以上有する多官能性の樹脂であることが好ましい。
ラジカル重合を開始させる光開始剤としては、例えば、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフオリノプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケトン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2 −ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、ペンゾフエノン等が挙げられ、この中でも、1−ヒドロキシーシクロヘキシル−フェニル−ケトン、及び、2−メチル−1 [4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフオリノプロパン−1−オンは、少量でも電離放射線の照射による重合反応を開始し促進するので、本発明において好ましく用いられる。これらは、一種または二種以上を組合せて用いることができる。これらは市販品にも存在し、例えば、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトンはイルガキュアー 184(Irgacure 184)の商品名で日本チバガイギー社から入手できる。
アニオン性の極性基を有する分散剤は、金属酸化物微粒子、特に、酸化チタン微粒子に対して親和性の高いアニオン性の極性基を有しており、金属酸化物微粒子に対して分散性を付与するために配合される。アニオン性の極性基としては、例えば、カルボキシル基、リン酸基、水酸基などが該当する。アニオン性の極性基を有する分散剤としては、具体的には、ビックケミー・ジャパン社がディスパービックの商品名で供給する製品群、すなわち、Disperbyk−1 11,Disperbyk −110 ,Disperbyk −116 ,Disperbyk −140 ,Disperbyk−161 ,Disperbyk −162 ,Disperbyk −163 ,Disperbyk −164 ,Disperbyk−170 ,Disperbyk −171 ,Disperbyk −174 ,Disperbyk −180 ,Disperbyk−182等を例示することができる。
有機溶剤は分散液中の固形成分を溶解/分散させるために使用され、例えば、イソプロピルアルコール、メタノール、エタノール等のアルコール類;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;ハロゲン化炭化水素;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;或いはこれらの混合物を用いることができる。
チタネート系又はアルミニウム系のカップリング剤の使用は、金属酸化物微粒子の分散性の向上及びコーティング組成物の粘度低下、加工性の向上、金属酸化物微粒子の高充填化、界面空隙の減少(凝集塊の低下)させるとの効果を有する。
分散液は、上記の必須成分以外に、必要に応じて電離放射線硬化型樹脂の重合開始剤を含有するが、さらに、その他の成分を配合してもよい。例えば、必要に応じて紫外線遮蔽剤、紫外線吸収剤、表面調整剤(レベリング剤)などを用いることができる。
金属酸化物微粒子は全固形分に対し、30〜65重量%が望ましい。カップリング剤は、全固形分に対して1〜15重量%含まれることが望ましく、さらに好ましくは3〜10重量%である。分散液は、全固形分0.5〜50重量部に対して、有機溶剤が50〜99.5重量部の割合で配合されていることが望ましい。分散剤は全固形分に対し、10〜20重量%が望ましい。樹脂は全固形分に対し、20〜60重量%が望ましい。
本発明による光学積層体は、光透過性基材としてポリエチレンテレフタレート基材(屈折率が1.60〜1.65)を用いる。
「ハードコート層」とは、JIS5600−5−4(1999)で規定される鉛筆硬度試験で「H」以上の硬度を示すものをいう。ハードコート層の膜厚(硬化時)は0.1〜100μm、好ましくは0.8〜20μmの範囲にあることが好ましい。ハードコート層は樹脂と任意成分とにより形成されてなる。ハードコート層に柔軟性を付与するために、二量体以上のオリゴマーやポリマーを添加することが好ましい。
樹脂としては、透明性のものが好ましく、その具体例としては、紫外線または電子線により硬化する樹脂である電離放射線硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂と溶剤乾燥型樹脂との混合物、または熱硬化型樹脂の三種類が挙げら、好ましくは電離放射線硬化型樹脂が挙げられる。
本発明によるハードコート層は、帯電防止剤および/または防眩剤を含んでなるものが好ましい。帯電防止剤は後記する帯電防止層の項で、防眩剤は後記する防眩層の項で説明するのと同様であってよい。
ハードコート層を形成するには、上記成分を溶剤ともに混合したハードコート層用組成物を利用する。溶剤の具体例としては、イソプロピルアルコール、メタノール、エタノール等のアルコール類;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;アセトン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;ハロゲン化炭化水素;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;またはこれらの混合物が挙げられ、好ましくは、ケトン類が挙げられる。
本発明による光学積層体は、上記した通り光透過性基材とその上に形成されてなる薄層とハードコート層とにより基本的には構成されてなる。しかしながら、光学積層体としての機能または用途を加味してハードコート層の上に、下記する一又は二以上の層を形成してもよい。
帯電防止層
帯電防止層は、帯電防止剤と樹脂とを含んでなるものである。帯電防止剤と樹脂の混合重量比は、90:10以上10:90以下であり、好ましくは75:25以上50:50以下である。
帯電防止層を形成する帯電防止剤の具体例としては、第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、第1〜第3アミノ基等のカチオン性基を有する各種のカチオン性化合物、スルホン酸塩基、硫酸エステル塩基、リン酸エステル塩基、ホスホン酸塩基などのアニオン性基を有するアニオン性化合物、アミノ酸系、アミノ硫酸エステル系などの両性化合物、アミノアルコール系、グリセリン系、ポリエチレングリコール系などのノニオン性化合物、スズおよびチタンのアルコキシドのような有機金属化合物およびそれらのアセチルアセトナート塩のような金属キレート化合物等が挙げられ、さらに上記に列記した化合物を高分子量化した化合物が挙げられる。また、第3級アミノ基、第4級アンモニウム基、または金属キレート部を有し、かつ、電離放射線により重合可能なモノマーまたはオリゴマー、或いは電離放射線により重合可能な重合可能な官能基を有するカップリング剤のような有機金属化合物等の重合性化合物もまた帯電防止剤として使用できる。
樹脂の具体例としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、もしくは電離放射線硬化性樹脂もしくは電離放射線硬化性化合物(有機反応性ケイ素化合物を含む)を使用することができる。樹脂としては、熱可塑性の樹脂も使用できるが、熱硬化性樹脂を使用することがより好ましく、もっと好ましいのが、電離放射線硬化性樹脂、もしくは電離放射線硬化性化合物を含む電離放射線硬化性組成物である。
有機ケイ素化合物の1は、一般式RmSi(OR’)nで表せるもので、RおよびR’は炭素数1〜10のアルキル基を表し、Rの添え字mとOR’の添え字nとは、各々が、m+n=4の関係を満たす整数である。
防眩層は、防眩剤と樹脂とを含んでなるものである。防眩層の厚さは、1μm〜10μm程度であることが好ましい。溶剤と樹脂はハードコート層で説明したのと同様であってよい。
防眩剤としては微粒子がこのましく、無機系、有機系のいずれのものであってよい。微粒子は、防眩性を発揮するものであり、好ましくは、透明性のものがよい。微粒子の具体例としては、無機系の場合には、シリカビーズが挙げられ、有機系の場合には、プラスチックビーズが挙げられ、より好ましくは透明性を有するものが挙げられる。プラスチックビーズの具体例としては、スチレンビーズ(屈折率1.59)、メラミンビーズ(屈折率1.57)、アクリルビーズ(屈折率1.49)、アクリル−スチレンビーズ(屈折率1.54)、ポリカーボネートビーズ、ポリエチレンビーズ等が挙げられる。本発明の好ましい態様によればその表面に疎水性基を有したプラスチックビーズが好ましくは使用され、例えばスチレンビーズが好ましくは挙げられる。
低屈折率層は、シリカ、もしくはフッ化マグネシウムを含有する樹脂、低屈折率樹脂であるフッ素系樹脂、シリカ、もしくはフッ化マグネシウムを含有するフッ素系樹脂から構成され、屈折率が1.46以下の、やはり30nm〜1μm程度の薄膜、または、シリカ、もしくはフッ化マグネシウムの化学蒸着法もしくは物理蒸着法による薄膜で構成することができる。フッ素樹脂以外の樹脂については、帯電防止層を構成するのに用いる樹脂と同様である。
液体組成物の調整
帯電防止層、薄層、ハードコート層等用の各液体組成物は、一般的な調製法に従って、先に説明した成分を混合し分散処理することにより調整されてよい。混合分散には、ペイントシェーカー又はビーズミル等で適切に分散処理することが可能となる。
光透過性基材表面、帯電防止層の表面への各液体組成物の塗布法の具体例としては、スピンコート法、ディップ法、スプレー法、ダイコート法、バーコート法、ロールコーター法、メニスカスコーター法、フレキソ印刷法、スクリーン印刷法、ピードコーター法等の各種方法を用いることができる。
本発明による光学積層体は、ハードコート積層体として、好ましくは反射防止積層体として利用される。また、本発明による光学積層体は、透過型表示装置に利用される。特に、テレビジョン、コンピュータ、ワードプロセッサなどのディスプレイ表示に使用される。とりわけ、CRT、液晶パネルなどのディスプレイの表面に用いられる。
接着層用組成物の調製
1)樹脂の組成
樹脂として、バイロン280(東洋紡製)
溶剤として、トルエンとメチルエチルケトン:メチルエチルケトン(1:1)
2)分散液の組成
ルチル型酸化チタン:MT−01(テイカ製) 10重量部
分散剤 2重量部
ディスパービック163(ビックケミー・ジャパン社製)
光硬化性樹脂:PET30(日本化薬製) 4重量部
チタネートカップリング剤:TA−25(松本交商製) 1.28重量部
光開始剤:Irgacure184 0.2重量部
(日本チバガイギー製)
メチルイソブチルケトン 17.48重量部
DPHAとアクリルポリマーとIrgacure184を80:20:6で混合したハードコート樹脂をトルエンで希釈して調製した。
接着層用組成物の調製に示す配合により混合し、接着層用組成物を調製し、トルエンとメチルエチルケトンを1:1とした溶剤により希釈した後、グラビアコーティングにて膜厚100nmでポリエチレンテレフタレート基材(188μm:「PET A4100」:東洋紡社製)の片面に塗工し、70℃で1分乾燥した。その後、この接着層の上にハードコート層用組成物をグラビアコーターで6μmの膜厚で塗工後し、70℃で1分乾燥し、136mjUV照射により硬化し、PET基材に接着層およびハードコート層を設けた。この時に作製した接着層の屈折率は1.57であり、干渉縞は発生しなかった。
実施例1において、1)接着層用樹脂の組成の樹脂を二液熱硬化型ウレタン系接着剤、であるLX660とKW75(4:3)[大日本インキ社]に変更し、表1に示す配合比、かつ、塗工膜厚を50nmに変えた以外は同じにして、光学積層体を得た。なお、接着層用組成物は、熱硬化が必要であるため、40℃で4日間エージング処理を施した。この時に作製した接着層の屈折率は1.59であり、干渉縞が発生しなかった。
実施例1において、1)接着層用樹脂の組成の樹脂を二液熱硬化型ウレタン系接着剤とポリエステル樹脂であるLX660(大日本インキ社製)とKW75(大日本インキ社製)とバイロン300(東洋紡社製)(10:1:1)に変更し、表1に示す配合比、かつ、膜厚を150nmに変えた以外は同じにして、光学積層体を得た。この時に作製した接着層の屈折率は1.58であり、干渉縞がみえない良好な光学積層体であった。接着層用組成物は、熱硬化が必要であるため、40℃で4日間エージング処理を施した。
実施例1の接着層は設けずに、既に両面易接着処理(屈折率1.56)が施された市販品のPET基材(188μm:A4300[東洋紡社製])に変更し、実施例1と同様にしてハードコート層を形成した光学積層体を得た。この光学積層体は、強い干渉縞が発生した。
実施例および比較例の光学積層体について以下の評価試験を行い、その結果を表1に記載した。
光学積層体の硬さについて鉛筆硬度を用いた。測定方法としては、JIS−K−5400に準拠して測定し、下記の基準でた。
評価基準
評価◎:3H以上の強度があった。
評価×:H未満の強度であった。
JIS−K−5400(クロスカット密着試験方法)に準じて光学積層体の最表面の塗膜の剥がれの有無を目視し下記の基準にて評価した。
評価基準
評価◎:塗膜の剥がれが全くなかった。
評価○:塗膜の全てではないが剥がれ存在した。
評価×:塗膜の全てが剥がれた。
光学積層体のハードコート層と反対面に、裏面反射を防止するために黒色テープを貼り、ハードコート層の面から光学積層体を目視しで観察し、下記評価基準にて評価した。
評価基準
評価◎:干渉縞の発生はなかった。
評価○:干渉縞の発生が若干みられたが、製品としては問題なかった。
評価×:干渉縞の発生があった。
接着層用組成物 評価1 評価2 評価3
樹脂:分散液
実施例1 88:12 ◎ ◎ ○
実施例2 84:16 ◎ ◎ ○
実施例3 75:25 ◎ ◎ ◎
比較例1 − ◎ ◎ ×
Claims (6)
- 画像表示装置における画像表示面に使用される光学積層体であって、
ポリエチレンテレフタレート基材の上に、接着層を介してハードコート層を備えてなり、
前記接着層が、ポリエステル樹脂および二液熱硬化型ウレタン系接着剤と、分散液とにより形成されてなり、
前記分散液が、1nm以上30nm以下の一次粒子径及び1.90〜2.55の屈折率を有する金属酸化物微粒子と、エチレン性二重結合を有するラジカル重合性のモノマー又はオリゴマーと、アニオン性の極性基を有する分散剤と、有機溶剤と、チタネート系又はアルミニウム系のカップリング剤とを含んでなるものであり、
前記金属酸化物微粒子が、酸化チタン、又は、酸化チタンと、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化錫、酸化セリウム、酸化アンチモン、インジウム錫混合酸化物とアンチモン錫の混合酸化物からなる群から選択されてなる一種または二種以上の混合物である、光学積層体。 - 前記ポリエステル樹脂および二液熱硬化型ウレタン系接着剤と、前記分散液との混合比が75:25以上92:8以下である、請求項1に記載の光学積層体。
- 前記接着層が、イソシアネート基を有する化合物をさらに含んでなる、請求項1又は2に記載の光学積層体。
- 前記ハードコート層が帯電防止剤および/または防眩剤を含んでなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学積層体。
- 前記ハードコート層の上に、帯電防止層、防眩層、低屈折率層、またはこれらの二種以上の層を形成してなる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学積層体。
- 前記光学積層体が、反射防止積層体である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005057858A JP4633503B2 (ja) | 2004-09-30 | 2005-03-02 | 光学積層体 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004288068 | 2004-09-30 | ||
JP2005057858A JP4633503B2 (ja) | 2004-09-30 | 2005-03-02 | 光学積層体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006123498A JP2006123498A (ja) | 2006-05-18 |
JP4633503B2 true JP4633503B2 (ja) | 2011-02-16 |
Family
ID=36718678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005057858A Expired - Lifetime JP4633503B2 (ja) | 2004-09-30 | 2005-03-02 | 光学積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4633503B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007142142A1 (ja) * | 2006-06-02 | 2007-12-13 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | 光学積層体、偏光板、及び、画像表示装置 |
JP2008169277A (ja) * | 2007-01-10 | 2008-07-24 | Teijin Dupont Films Japan Ltd | 光学用易接着性ポリエステルフィルム |
JP2008183760A (ja) * | 2007-01-29 | 2008-08-14 | Teijin Dupont Films Japan Ltd | 光学用易接着性ポリエステルフィルム |
WO2012081438A1 (ja) * | 2010-12-15 | 2012-06-21 | 三菱樹脂株式会社 | 積層ポリエステルフィルム |
JP5489972B2 (ja) * | 2010-12-15 | 2014-05-14 | 三菱樹脂株式会社 | 積層ポリエステルフィルム |
JP5489971B2 (ja) * | 2010-12-15 | 2014-05-14 | 三菱樹脂株式会社 | 積層ポリエステルフィルム |
CN108254668B (zh) * | 2018-02-09 | 2020-05-26 | 哈尔滨工业大学 | 分析器件电离辐射损伤过程中加速界面态缺陷形成的方法 |
Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06145393A (ja) * | 1992-11-11 | 1994-05-24 | Teijin Ltd | 帯電性の改良された易接着性ポリエステルフイルム及びその製造方法 |
JPH09226079A (ja) * | 1995-12-22 | 1997-09-02 | Toray Ind Inc | 表面硬化フィルム |
JPH10307201A (ja) * | 1997-05-08 | 1998-11-17 | Toppan Printing Co Ltd | 易接着層を表面に有するプラスチック層を支持体とした光学部材 |
JP2002267804A (ja) * | 2001-03-14 | 2002-09-18 | Toyo Metallizing Co Ltd | 反射防止フィルム及びその製造方法 |
JP2002277609A (ja) * | 2001-01-15 | 2002-09-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 反射防止膜、反射防止フィルム、画像表示装置、及び、それらの製造方法 |
JP2002275430A (ja) * | 2001-01-15 | 2002-09-25 | Dainippon Printing Co Ltd | コーティング組成物、及び、その塗膜 |
JP2003096400A (ja) * | 2001-09-25 | 2003-04-03 | Dainippon Printing Co Ltd | コーティング組成物、その塗膜、反射防止膜、反射防止フィルム、画像表示装置、及びコーティング組成物の調製方法 |
JP2004098455A (ja) * | 2002-09-09 | 2004-04-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 転写箔及びその製造方法 |
JP2004114407A (ja) * | 2002-09-25 | 2004-04-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 光透過性電磁波遮蔽シート及びその製造方法 |
JP2004163752A (ja) * | 2002-11-14 | 2004-06-10 | Sekisui Chem Co Ltd | 反射防止シート |
JP2004224839A (ja) * | 2003-01-20 | 2004-08-12 | Kimoto & Co Ltd | ハードコート塗料及びこれを用いた成形体 |
-
2005
- 2005-03-02 JP JP2005057858A patent/JP4633503B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06145393A (ja) * | 1992-11-11 | 1994-05-24 | Teijin Ltd | 帯電性の改良された易接着性ポリエステルフイルム及びその製造方法 |
JPH09226079A (ja) * | 1995-12-22 | 1997-09-02 | Toray Ind Inc | 表面硬化フィルム |
JPH10307201A (ja) * | 1997-05-08 | 1998-11-17 | Toppan Printing Co Ltd | 易接着層を表面に有するプラスチック層を支持体とした光学部材 |
JP2002277609A (ja) * | 2001-01-15 | 2002-09-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 反射防止膜、反射防止フィルム、画像表示装置、及び、それらの製造方法 |
JP2002275430A (ja) * | 2001-01-15 | 2002-09-25 | Dainippon Printing Co Ltd | コーティング組成物、及び、その塗膜 |
JP2002267804A (ja) * | 2001-03-14 | 2002-09-18 | Toyo Metallizing Co Ltd | 反射防止フィルム及びその製造方法 |
JP2003096400A (ja) * | 2001-09-25 | 2003-04-03 | Dainippon Printing Co Ltd | コーティング組成物、その塗膜、反射防止膜、反射防止フィルム、画像表示装置、及びコーティング組成物の調製方法 |
JP2004098455A (ja) * | 2002-09-09 | 2004-04-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 転写箔及びその製造方法 |
JP2004114407A (ja) * | 2002-09-25 | 2004-04-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 光透過性電磁波遮蔽シート及びその製造方法 |
JP2004163752A (ja) * | 2002-11-14 | 2004-06-10 | Sekisui Chem Co Ltd | 反射防止シート |
JP2004224839A (ja) * | 2003-01-20 | 2004-08-12 | Kimoto & Co Ltd | ハードコート塗料及びこれを用いた成形体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006123498A (ja) | 2006-05-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPWO2006106758A1 (ja) | 偏光板 | |
US6949284B2 (en) | Coating composition, it's coating layer, antireflection coating, antireflection film, image display and intermediate product | |
US8795823B2 (en) | Optical layered body, polarizer and image display device | |
JP4404336B2 (ja) | 反射防止積層体 | |
JP4712236B2 (ja) | 反射防止膜、反射防止フィルム、画像表示装置、及び、それらの製造方法 | |
JP5207095B2 (ja) | 光学積層体 | |
KR101166170B1 (ko) | 박막 적층체 | |
JP2002275430A (ja) | コーティング組成物、及び、その塗膜 | |
JP2006126808A (ja) | 光学積層体 | |
JP4857496B2 (ja) | 複合体、コーティング組成物、その塗膜、反射防止膜、反射防止フィルム、及び、画像表示装置 | |
JP2003294904A (ja) | 反射防止層および反射防止材 | |
JP4633503B2 (ja) | 光学積層体 | |
JP4756336B2 (ja) | 光学積層体 | |
JPWO2006098363A1 (ja) | 光学積層体 | |
JP2005096298A (ja) | 光学フィルムおよびこの光学フィルムを具備する光学表示装置 | |
US7662483B2 (en) | Optical laminate | |
JP4895160B2 (ja) | 光学積層体 | |
KR101109172B1 (ko) | 광학적층체 | |
JP4883387B2 (ja) | 光学積層体 | |
KR101192387B1 (ko) | 광학적층체 | |
JP4882328B2 (ja) | 光学積層体 | |
JP4390674B2 (ja) | 光学積層体 | |
JP2006293279A (ja) | 光学積層体 | |
CN100519171C (zh) | 薄膜叠层体 | |
JP5949755B2 (ja) | 光学積層体、偏光板及び画像表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071112 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100302 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100309 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100510 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100625 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100824 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101022 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101117 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4633503 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126 Year of fee payment: 3 |